センサ繰出し器用接点コネクタアセンブリ
電気化学的試験センサ(12、54)を収容するセンサ繰出し器(20)において使用されるようになされた接点コネクタアセンブリ(100)は、少なくとも4つの電気接点(102)と、ハウジングコネクタ(104)と、ベースコネクタ(106)と、可動機構(108)とを備える。前記ハウジングコネクタは、前記少なくとも4つの電気接点を受けるようになされたハウジング隙間を形成する。前記ベースコネクタは前記ハウジングコネクタに結合され、センサ受け間隙(140a)を形成する。前記ベースコネクタまたは前記ハウジングコネクタは、第1および第2ポジション間で移動する。前記可動機構は、前記ハウジングコネクタまたは前記ベースコネクタに結合される。前記可動機構は、前記ベースコネクタまたは前記ハウジングコネクタを前記第1および前記第2ポジション間で移動させる。前記ハウジングコネクタおよび前記ベースコネクタは、第1ポジションにて、該ハウジングコネクタおよび該ベースコネクタが前記試験センサの1つを保持するような態様で、互いに結合される。前記ハウジングコネクタおよび前記ベースコネクタは、第2ポジションにて、前記試験センサが該ハウジングコネクタおよび該ベースコネクタから取り外されるのを可能とするような態様で、互いに結合される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は全体としてセンサ繰出し器用の接点コネクタアセンブリに関し、特に、流体中の、例えば血糖等の少なくとも1つの分析物濃度を測定するために使用されるようになされた接点コネクタアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
体液中の分析物の測定は、診断および一定の生理的異常の維持においてきわめて重要である。例えば、乳酸塩、コレステロールおよびビリルビンは一定の個人においてモニタすべきである。特に、体液中のグルコースの測定は糖尿病の個人にとって重要とされ、その人の体液中のグルコース濃度を頻繁に調べて、その人の治療食におけるグルコース摂取量を調整しなければならない。本明細書における以下の開示は、グルコースの測定において助けとなる接点コネクタアセンブリを対象とするが、この接点コネクタアセンブリは適切な酵素を選択することによって他の分析物の測定用にも使用できることを理解されたい。
【0003】
そのような検査の結果は、インスリンもしくは他にどんな薬剤を投与する必要があるかを判断するために使用できる。1つのタイプの血糖検査システムにおいては、血液試料等の流体を検査するために試験センサが使用される。
【0004】
試験センサは血糖と反応するバイオセンシング材料もしくは試薬材料を含有する。センサの試験端は、検査中の流体、例えば、人の指を刺した後に指に溜まった血液中に置かれるようになされる。流体はセンサ内に試験端から試薬材料まで延在する毛管路内に毛管現象によって引き込まれることにより、検査される十分な量の流体がセンサ内に引き込まれる。流体は次いでセンサ内で試薬材料と化学的に反応し、その結果、検査中の流体のグルコース濃度を表す信号がセンサの後部もしくは接触端近傍に位置する接点領域に供給される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
センサ繰出し器を一層簡潔かつ一層信頼しうる機構として使用可能とする接点コネクタアセンブリを有することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態によれば、接点コネクタアセンブリは、複数の電気化学的試験センサを収容するセンサ繰出し器において使用されるようになされている。前記接点コネクタアセンブリは、少なくとも4つの電気接点と、ハウジングコネクタと、ベースコネクタと、可動機構とを備える。前記ハウジングコネクタは、少なくとも1つのハウジング隙間を形成する。前記少なくとも1つのハウジング隙間は、前記少なくとも4つの電気接点を受けるようになされる。前記ベースコネクタは、前記ハウジングコネクタに結合され、前記複数の試験センサの1つを受けるようになされたセンサ受け間隙を形成する。前記ベースコネクタおよび前記ハウジングコネクタのうちの少なくとも一方は、第1ポジションと第2ポジションとの間で移動するようになされる。前記可動機構は、前記ハウジングコネクタおよび前記ベースコネクタの少なくとも一方に結合される。前記可動機構は、前記ベースコネクタまたは前記ハウジングコネクタのうちの少なくとも一方を前記第1ポジションと前記第2ポジションとの間で移動させるようになされている。前記ハウジングコネクタおよび前記ベースコネクタは、第1ポジションにて、両者が前記複数の試験センサの1つを保持するような態様で互いに結合される。前記ハウジングコネクタおよび前記ベースコネクタは、第2ポジションにて、前記試験センサが両者から取り外し可能となるような態様で互いに結合される。
【0007】
一実施形態によれば、センサ繰出し器は分析物濃度を測定するように構成される。前記センサ繰出し器は、複数の電気化学的試験センサと、カートリッジと、接点コネクタアセンブリとを備える。前記カートリッジは、複数の電気化学的試験センサを収容する。前記接点コネクタアセンブリは、少なくとも4つの電気接点と、少なくとも1つのハウジング隙間を形成するハウジングコネクタと、前記ハウジングコネクタに結合され、前記複数の試験センサの1つを受けるようになされたセンサ受け間隙を形成するベースコネクタと、前記ハウジングコネクタおよび前記ベースコネクタのうちの少なくとも一方に結合された可動機構とを含む。前記少なくとも1つのハウジング隙間は、前記少なくとも4つの電気接点を受けるようになされる。ベースコネクタおよび前記ハウジングコネクタの少なくとも一方は、第1ポジションと第2ポジションとの間で移動するようになされる。前記可動機構は、前記ベースコネクタおよび前記ハウジングコネクタのうちの少なくとも一方を前記第1ポジションと前記第2ポジションとの間で移動させるようになされる。前記ハウジングコネクタおよび前記ベースコネクタは、第1ポジションにて、両者が前記複数の試験センサの1つを保持するような態様で互いに結合され、前記複数の試験センサの前記1つが前記少なくとも4つの電気接点に接触して前記分析物濃度を測定するのを助勢する。前記ハウジングコネクタおよび前記ベースコネクタは、第2ポジションにて、前記試験センサが両者から取り外されるのを可能となる態様で、互いに結合される。
【0008】
1つの方法によれば、分析物濃度を測定するためにセンサ繰出し器が使用される。センサ繰出し器は、複数の電気化学的試験センサと、前記複数の電気化学的試験センサを収容するカートリッジと、接点コネクタアセンブリとを含む。前記接点コネクタアセンブリは、少なくとも4つの電気接点と、少なくとも1つのハウジング隙間を形成するハウジングコネクタと、前記ハウジングコネクタに結合され、前記複数の試験センサの1つを受けるようになされたセンサ受け間隙を形成するベースコネクタと、前記ハウジングコネクタおよび前記ベースコネクタの少なくとも一方に結合された可動機構とを含む。前記少なくとも1つのハウジング隙間は、前記少なくとも4つの電気接点を受けるようになされる。前記ベースコネクタおよび前記ハウジングコネクタのうちの少なくとも一方は第1ポジションに置かれる。前記複数の試験センサの1つは、前記カートリッジから前記センサ受け間隙に再位置付けされ、前記複数の試験センサの前記1つが前記少なくとも4つの電気接点に接触して前記分析物濃度を測定するのを助勢するようにする。前記ベースコネクタおよび前記ハウジングコネクタのうちの少なくとも一方は、前記可動機構によって前記第1ポジションから第2ポジションに移動される。流体は、少なくとも1つの分析物とともに前記複数の試験センサの前記1つに置かれる。前記少なくとも1つの分析物の前記濃度が測定される。
【0009】
本発明に関しては、様々な変更および代替形式が生じる可能性があるが、本明細書では具体的実施形態を例として図面に示しかつ詳細に説明する。しかし、本発明は開示された特定の形式に限定することを意図するものではないと理解されたい。むしろ、本発明は、付属の特許請求範囲により画定される本発明の理念および保護範囲内に属する一切の変更、均等物、および代替物に及ぶものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明は複数の電気化学的試験センサを収容するセンサ繰出し器に使用される接点コネクタアセンブリを対象とする。電気化学的試験センサは、流体中の少なくとも1つの分析物の濃度を測定するために使用される。本発明の接点コネクタアセンブリを使用して測定ができる分析物は、グルコース、脂質プロファイル(コレステロール、トリグリセリド、LDLおよびHDL等)、ミクロアルブミン、ヘモグロビンA1C、果糖、乳酸塩、もしくはビリルビンを含む。しかし、本発明はこれら特定の分析物を測定することに限らず、他の分析物濃度の測定を可能とすることも想定される。分析物は、例えば、全血試料、血清試料、血漿試料中、もしくはISF(間質液)および尿等、他の体液中にも存在するであろう。
【0011】
複数の試験センサが一般的に使い捨て可能なカートリッジに格納される。例えば、複数の試験センサをセンサパックに格納することが可能とされ、その場合には試験センサはそれぞれセンサキャビティ内にパッケージされる(ブリスタ型パック等)。センサ繰出し器20内に置かれる使い捨て可能なカートリッジ10の一例を図1に示す。使い捨て可能なカートリッジ10はブリスタ型パックの一例である。カートリッジ10は各センサキャビティ14内に個別に格納される複数の試験センサ12を含む。センサを個別に保持する他のセンサパックを使用可能とすることも想定される。図1の使い捨て可能なカートリッジ10は、2003年2月13日に公開され、発明の名称を「Mechanical Mechanism for a Blood Glucose Sensor−Dispensing Instrument」とする米国公開特許公報第2003/0032190号でさらに説明されている。
【0012】
複数の試験センサを図2aに示す使い捨て可能なカートリッジに積層することができる。図2aに関し、使い捨て可能なカートリッジ50は、ハウジング52と、ばね56により矢印Aの方向に移動される複数の積層された試験センサ54とを含む。カートリッジ50は、積層された試験センサ54を湿気から保護する複数のシール58a、bも含む。試験センサ54は、一度に1つずつ、間隙60を介してカートリッジ50から出る。使い捨て可能なカートリッジ50は、図2bのセンサ繰出し器70に格納できる。カートリッジ10、50以外の他のカートリッジを使用可能とすることも想定される。
【0013】
図1および2aのカートリッジ10、50は、様々なユーザの需要に対応するために、含まれる試験センサの数を変更できる。一般的に、カートリッジは約10から約50のセンサを収容し、より具体的には、約25から約40のセンサを収容する。試験センサの有効貯蔵期間および使用期限に限度があるため、検査頻度の少ないユーザはより頻繁に検査を行うユーザに対して、試験センサ数のより少ないカートリッジを所望することが多かろうと予想される。
【0014】
カートリッジ内で使用される試験センサには一般的に、センサの前端もしくは試験端からセンサ内に置かれたバイオセンシングもしくは試薬材料に至る毛管路が設けられる。センサの試験端が流体中(人の指を刺した後に指に溜まった血液等)に置かれたときに、流体の一部が毛管現象によって毛管路内に引き込まれる。流体が次いでセンサ内の試薬材料と化学反応することによって、検査中の流体中の分析物(グルコース等)レベルを表す電気信号が供給され、次いで電気的アセンブリに伝達される。
【0015】
グルコース濃度の測定に使用できる試薬材料はグルコース酸化酵素を含む。グルコース濃度を測定するために、グルコース脱水素酵素等、他の試薬材料を使用可能とすることも想定される。さらに、グルコースの測定に役立てるために、例えば、ピロロキノリンキノン・グルコースデヒドロゲナーゼおよびフェリシアン化カリウム等、他の試薬材料を使用可能とすることも想定される。選択された試薬は検査を行って分析物濃度を測定するために必要とされる流体の量および時間等の項目に影響を及ぼすであろう。
【0016】
試験センサの一例を図3a、3bに示すが、これに限定はしない。図3a、3bは複数の毛管路72、蓋74、および複数の電極76、78、および80を含む試験センサ70を示す。複数の電極は、対極76、検知電極78、および作用(測定)電極80を含む。図3bに示すように、試験センサ70は試薬を含有する流体受け領域82を含む。試薬を有する流体受け領域および試験センサの電極の作用は当業者には知られており、したがってさらに詳しく説明はしない。電気化学的試験センサの例は、その作用も含めて、例えば、第2001/0042683号として公開された米国特許出願および欧州特許第1152239号に見出されよう。他の電気化学的試験センサを使用可能とすることも想定される。
【0017】
一実施形態によれば、複数の試験センサは自動補正するように適応している。自動補正する試験センサを有することは、センサ繰出し器で必要とされる部品を極減するので有利である。さらに、自動補正機能を有することは、それによってユーザが試験センサの製品ロットナンバーに関する情報を入力する必要をなくして製品ロットナンバーに関係する正しいプログラムを実行するので、望ましいこととされよう。しかし、複数の試験センサは自動補正する能力を有さない場合も想定される。
【0018】
図4および5に関し、接点コネクタアセンブリ100を一実施形態により示す。接点コネクタアセンブリ100は試薬を有する試験センサとセンサ繰出し器の電子システムの間の接続を行うようになされる。センサ繰出し器に置かれたソフトウェアは電気信号を使用して流体の少なくとも1つの分析物濃度(血糖値等)を出力する。接点コネクタアセンブリ100は少なくとも4つの電気接点102、ハウジングコネクタ104、ベースコネクタ106、および可動機構108を備える。
【0019】
図4および5の接点コネクタアセンブリ100は、厳密に5つの電気接点102a〜eを含む。接点コネクタアセンブリは厳密に4つの電気接点を有するか、あるいは6つまたはそれ以上の電気接点を有する場合も想定される。図5および6に示すように、電気接点102a〜eはそれぞれハウジングコネクタ104に固定される。電気接点102a〜eはハウジングコネクタ104内に位置付けされて試験センサと接触する。電気接点102a〜eはハウジングコネクタ104に固定されるが、電気接点102a〜eは試験センサに対して浮動可能とされ、その結果、電気接点と試験センサの間の接続がより良好となる。電気センサ102a〜eを浮動可能とすることにより、試験センサは位置付けされるときに十分な上向き圧力を電気センサ102a〜eに及ぼし、その結果、電気センサ102a−eは上向きに動かされる。電気接点102a〜eに関するポテンシャル運動の量は、図6bに間隔Dとして示す。電気接点と試験センサの間の向上した接続を維持するため、電気センサ102a〜eは、試験センサが電気接点に対して適切に位置付けされた後に試験センサに下向き圧力を維持するように形成されることが望ましい。
【0020】
電気接点102a〜eは様々な材料により製作できるが、一般的には金属により製作される。電気接点の形成に使用可能な材料の一例は、ステンレススチールである。ニッケルめっきされたリン青銅もしくはニッケルめっきされたベリリウム銅等の他の金属を電気接点の形成に使用可能とすることも想定される。複数の電気接点102a〜eはスタンピングにより形成できる。さらに、複数の電気接点は図4に示すものと異なる形状にも形成できる。
【0021】
一実施形態においては、電気接点102a〜eは電子プリント基板と通信するようになされる。そのような実施形態では、電気接点102a〜eは電子プリント基板に形成された開口に挿通されよう。電子プリント基板と電気接点102a〜eの間の電気的接触喪失を防止もしくは阻止するため、電気接点は一般的には電子プリント基板の所定位置に半田付けされる。
【0022】
図4および6に示すように、ハウジングコネクタ104は、各電気接点102a〜eを受ける寸法に作られた複数のハウジング隙間もしくは開口110a〜eを形成する。ハウジング隙間110a〜eは、図4および6ではスロット状の形状である。電気接点102a〜eがハウジング隙間110a〜e内に入った様子を図6a、c、dに示す。ハウジングコネクタの隙間が図4および6に示した数より少ない場合も想定される。例えば、ハウジングコネクタは電気接点を受ける隙間を少なくとも1つとする場合もあろう。隙間数の少ないそのような実施形態は、電気接点同士を相互に電気的に離隔する必要からして、むしろ望ましくない場合もあろう。また、ハウジング隙間は図4および6に示したのとは別の形状とすることも想定される。
【0023】
ハウジングコネクタ104は複数のボス112も含む。ボス112はセンサ繰出し器の電子プリント基板に形成された対応する開口内にスナップ係合するようになされる。接点コネクタアセンブリは別の形式で電子プリント基板に設置されることも想定される。
【0024】
ハウジングコネクタ104はさらに、複数のベース接続受け部114、伸長部116、および複数の概ね三角形状のプラグ118を含む。各受け部114は開口114aを形成する。図4および6に示すように、開口114aはベースコネクタ106に形成された複数の柱状部130のそれぞれ1つを受ける寸法に作られる。図4、5b、5dに示すように、ハウジングコネクタ104の伸長部116は可動機構108に形成された開口150に挿通するようになされる。ハウジングコネクタ104は一般的に高分子材料により製作される。ハウジングコネクタの形成に使用可能な高分子材料の一例はポリカーボネートである。ハウジングコネクタ104の形成に他の材料が使用されることも想定される。
【0025】
図7a〜cに関し、ベースコネクタ106は複数の柱状部130、複数の概ね矩形状の脚部132、および叉状突部もしくは伸長部134を含む。柱状部130はハウジングコネクタ104に形成された開口114aに挿通されるようになされる。柱状部130の数は、図7a〜cに示す数と異なることもあろう。柱状部は図7a〜cに示す形状と異なることも想定される。
【0026】
図7a〜cの概ね矩形状の脚部132は、複数の概ね三角形状のプラグ118(図6a、c、d参照)のそれぞれにスナップ係合するようになされる。プラグ118は、ベースコネクタ106が第1ポジションから第2ポジションに移動し、尚同時にハウジングコネクタ104への結合を可能とするように設計される。ベースコネクタ106は図5a〜dに示すようにハウジングコネクタに結合される。
【0027】
ベースコネクタ106の柱状部130および複数の脚部132は、ハウジングコネクタ104の受け部114および複数のプラグ118とともに作用して、ベースコネクタ106とハウジングコネクタ104を結合させる。ハウジングコネクタ104とベースコネクタ106が図5a、bに示すように結合されるときに、両者は複数の試験センサの1つを受けるようになされたセンサ受け間隙140aを形成する。間隙140aは、複数の試験センサの1つが静止可能なフロア142を有する。
【0028】
図5bに示すように、ベースコネクタ106の叉状突部134は可動機構108に形成された開口152に挿通するようになされる。叉状突部134および開口152はスナップ係合嵌合を形成する。ベースコネクタおよび可動機構は他の方法によって止着することも想定される。
【0029】
ベースコネクタ106は第1ポジション(図5a、b)と第2ポジション(図5c、d)との間を移動するようになされる。第1ポジションでは、試験センサがカートリッジから間隙140a内に再位置付けされた後、検査中所定位置に保持される。一実施形態においては、センサ受け間隙140aは、同間隙140aの高さが試験センサの厚さとほぼ同じになる寸法に作られる。例えば、間隙140aの高さは約0.381mm(15ミル)とし、試験センサの厚さも約0.381mm(15ミル)とすることができよう。間隙140aの高さは試験センサの厚さとともに別の寸法とすることも想定される。
【0030】
検査が終了した後に、使用済みの試験センサは取り外される。試験センサを取り外すには、一実施形態ではベースコネクタ106をハウジングコネクタ104に関して下げることによってベースコネクタ106を第2ポジションに移動させる。ベースコネクタ106が第2ポジションに移動されたときに、間隙が広がり始め(図5c、dの140b参照)、試験センサに対する挟持力が弱まる。試験センサの取外しを助勢するため、間隙140bはその高さが試験センサの厚さより大きい寸法に作られる。例えば、間隙140bの高さは約0.762mm(30ミル)とし、試験センサの厚さは約0.381mm(15ミル)としてよかろう。間隙140bの高さは別の寸法とすることも想定される。
【0031】
間隙が広がることにより、例えばユーザはセンサ繰出し器を軽く叩く等して試験センサが重力によって出るようにすることによって試験センサを取り外すことができる。試験センサは、試験センサをセンサ繰出し器から掴み離す等、他の方法によって取り外すことが想定される。あるいは、ボタンを押すことによって試験センサがセンサ繰出し器から放出されるようにしてもよい。また、試験センサをセンサ繰出し器から枢動レバーもしくは引抜き機構によって取り外すことも想定される。
【0032】
別の実施形態によれば、ベースコネクタに代えてハウジングコネクタをベースコネクタに対して上述説明したように第1ポジションと第2ポジションとの間で移動させるようにできる。そのような実施形態においては、ハウジングコネクタを第1および第2ポジションの間で移動させるように可動機構を適合させることができる。
【0033】
ベースコネクタ106をハウジングコネクタに対して移動させるには、図4、5に示す可動機構108等の可動機構を使用することができる。図4、5の可動機構108はレバーもしくは枢動アームである。可動機構108はベースコネクタ106を第1ポジション(図5a、b)と第2ポジション(図5c、d参照)の間で移動させる。可動機構を第1ポジションに維持するのを助勢するために、可動機構はバネもしくは他に適切な構成要素を含むことができる。
【0034】
可動機構がハウジングコネクタ104およびベースコネクタ106両方に接続された状態を図5a〜dに示す。しかし、可動機構は厳密にハウジングコネクタおよびベースコネクタの一方に接続されることも想定される。例えば、可動機構はハウジングコネクタのみに接続され、ベースコネクタには接続されない場合もあろう。同様に、可動機構はベースコネクタのみに接続され、ハウジングコネクタには接続されない場合もあろう。そのような実施形態においては、ハウジングコネクタかベースコネクタか、いずれかが他方に対して移動されてセンサ受け間隙を形成する必要があろう。
【0035】
可動機構108はベースコネクタをハウジングコネクタに対して移動中の状態が図示されている。可動機構はハウジングコネクタがベースコネクタに対して移動されるように接続されることも想定される。そのような実施形態においては、ベースコネクタに代えてハウジングコネクタが第1および第2ポジションの間で移動されるであろう。あるいは、ハウジングコネクタおよびベースコネクタ双方とも相互に対して移動させることもできる。そのような実施形態においては、ハウジングコネクタおよびベースコネクタ双方ともそれぞれの第1ポジションと第2ポジションとの間で移動されるであろう。
【0036】
1つの方法によれば、センサ繰出し器は、複数の電気化学的試験センサを収容するカートリッジ(図1および2aのカートリッジ10、50等)を含むようになされる。センサ繰出し器はユーザによって付勢され、その結果試験センサは少なくとも部分的にカートリッジから移動され、接点コネクタアセンブリの一部分に接触するように再位置付けされる。電気接点は試験センサの各導電性パッドに接触する。電気接点が各導電性パッドに接触した後に、電流が電子プリント基板に流れることが可能になる。
【0037】
1つの方法によれば、センサ繰出し器のソフトウェアが電流を検出し、自動補正プログラムを実行する。自動補正プログラムが終了した後に、試験センサは少なくとも1つの分析物(血糖等)の濃度を検査するための流体を受け入れ可能となる。流体は試験センサに置かれ、ソフトウェアが流体試料中の分析物濃度を表示するためのカウントダウンを開始する。
【0038】
試験センサをセンサ繰出し器から取り外すためには、可動機構が使用される。使用可能な可動機構の1つのタイプはレバーである。レバーは、例えばユーザが押すかあるいは引くことによって、ベースコネクタおよびハウジングコネクタの少なくとも一方が第2ポジションに移動可能になる。ベースコネクタおよびハウジングコネクタの少なくとも一方を第2ポジションに移動させることにより、より広い間隙がベースコネクタとハウジングコネクタの間に形成され、それによって試験センサがセンサ繰出し器から取外し可能になる。
代替実施形態A
複数の電気化学的試験センサを収容するセンサ繰出し器において使用されるようになされた接点コネクタアセンブリであって、前記接点コネクタアセンブリは、
少なくとも4つの電気接点と、
少なくとも1つのハウジング隙間を形成するハウジングコネクタで、前記少なくとも1つのハウジング隙間は前記少なくとも4つの電気接点を受けるようになされるハウジングコネクタと、
前記ハウジングコネクタに結合され、前記複数の試験センサの1つを受けるようになされたセンサ受け間隙を形成するベースコネクタであって、前記ベースコネクタおよび前記ハウジングコネクタのうちの少なくとも一方が第1ポジションと第2ポジションとの間で移動するようになされる、ベースコネクタと、
前記ハウジングコネクタおよび前記ベースコネクタのうちの少なくとも一方に結合された可動機構であって、前記ベースコネクタおよび前記ハウジングコネクタのうちの少なくとも一方を前記第1ポジションと前記第2ポジションとの間で移動させるようになされている可動機構と、を備え、
前記ハウジングコネクタおよび前記ベースコネクタは、第1ポジションにて、該ハウジングコネクタおよび該ベースコネクタが前記複数の試験センサの1つを保持するような態様で互いに結合され、前記ハウジングコネクタおよび前記ベースコネクタは、第2ポジションにて、前記試験センサが該ハウジングコネクタおよび該ベースコネクタから取り外されるのを可能とするような態様で互いに結合されるようになされる接点コネクタアセンブリ。
代替実施形態B
前記ハウジングコネクタは少なくとも4つのハウジング隙間を形成し、前記少なくとも4つのハウジング隙間は前記少なくとも4つの電気接点のそれぞれ1つを受けるようになされる実施形態Aのアセンブリ。
代替実施形態C
前記少なくとも4つのハウジング隙間はスロットである実施形態Bのアセンブリ。
代替実施形態D
前記ハウジングコネクタは複数のボスおよび複数のベース接続受け部を備える実施形態Aのアセンブリ。
代替実施形態E
前記ハウジングコネクタはさらに伸長部および複数のプラグを含み、前記複数のベース接続受け部のそれぞれは開口を形成する実施形態Dのアセンブリ。
代替実施形態F
前記可動機構は前記ハウジングコネクタおよび前記ベースコネクタに結合される実施形態Aのアセンブリ。
代替実施形態G
前記可動機構はレバーである実施形態Aのアセンブリ。
代替実施形態H
前記ベースコネクタは第1ポジションと第2ポジションとの間で移動するようになされ、前記可動機構は前記ベースコネクタを前記第1ポジションと前記第2ポジションとの間で移動させるようになされる実施形態Aのアセンブリ。
代替実施形態I
前記ベースコネクタは複数の柱状部と、複数の脚部と、叉状突部とを含む実施形態Aのアセンブリ。
代替実施形態J
前記ハウジングコネクタは複数のプラグを含み、前記ベースコネクタは複数の脚部を含み、前記複数の脚部のそれぞれは前記複数のプラグのそれぞれ1つにスナップ係合するようになされる実施形態Aのアセンブリ。
代替実施形態K
分析物濃度を測定するのに適合したセンサ繰出し器であって、前記センサ繰出し器は、
複数の電気化学的試験センサと、
前記複数の電気化学的試験センサを収容するカートリッジと、
少なくとも4つの電気接点と、少なくとも1つのハウジング隙間を形成するハウジングコネクタと、前記ハウジングコネクタに結合され、前記複数の試験センサの1つを受けるようになされたセンサ受け間隙を形成するベースコネクタと、前記ハウジングコネクタおよび前記ベースコネクタの少なくとも一方に結合された可動機構とを含む接点コネクタアセンブリであって、前記少なくとも1つのハウジング隙間は前記少なくとも4つの電気接点を受けるようになされ、ベースコネクタおよび前記ハウジングコネクタの少なくとも一方は第1ポジションと第2ポジションとの間で移動するようになされ、前記可動機構は前記ベースコネクタおよび前記ハウジングコネクタの少なくとも一方を前記第1ポジションと前記第2ポジションの間で移動させるようになされる接点コネクタアセンブリと、を備え、
前記ハウジングコネクタおよび前記ベースコネクタは、第1ポジションにて、該ハウジングコネクタおよび該ベースコネクタが前記複数の試験センサの1つを保持するような態様で互いに結合されるようになされ、かつ、前記複数の試験センサの前記1つが前記少なくとも4つの電気接点に接触して前記分析物濃度を測定するのを助勢するようになされ、
前記ハウジングコネクタおよび前記ベースコネクタは、第2ポジションにて、前記試験センサが該ハウジングコネクタおよび該ベースコネクタから取り外されるのを可能とするような態様で互いに結合されるようになされる、センサ繰出し器。
代替実施形態L
前記ハウジングコネクタは少なくとも4つのハウジング隙間を形成し、前記少なくとも4つのハウジング隙間は前記少なくとも4つの電気接点のそれぞれ1つを受けるようになされる実施形態Kのセンサ繰出し器。
代替実施形態M
前記少なくとも4つのハウジング隙間はスロットである実施形態Kのセンサ繰出し器。
代替実施形態N
前記ハウジングコネクタは複数のボスおよび複数のベース接続受け部を備える実施形態Kのセンサ繰出し器。
代替実施形態O
前記ハウジングコネクタはさらに伸長部および複数のプラグを含み、前記複数のベース接続受け部のそれぞれは開口を形成する実施形態Nのセンサ繰出し器。
代替実施形態P
前記可動機構は前記ハウジングコネクタおよび前記ベースコネクタに結合される実施形態Kのセンサ繰出し器。
代替実施形態Q
前記可動機構はレバーである実施形態Kのセンサ繰出し器。
代替実施形態R
前記ベースコネクタは第1ポジションと第2ポジションとの間で移動するようになされ、前記可動機構は前記ベースコネクタを前記第1ポジションと前記第2ポジションとの間で移動させるようになされ、前記第1ポジションにおける前記ベースコネクタは前記複数の試験センサの1つを保持するようになされ、前記第2ポジションにおける前記ベースコネクタは前記試験センサが該コネクタから取り外しできるようになされている実施形態Kのセンサ繰出し器。
代替実施形態S
前記ベースコネクタは複数の柱状部と、複数の脚部と、叉状突部とを含む実施形態Kのセンサ繰出し器。
代替実施形態T
前記ハウジングコネクタは複数のプラグを含み、前記ベースコネクタは複数の脚部を含み、前記複数の脚部のそれぞれは前記複数のプラグのそれぞれ1つにスナップ係合するようになされている実施形態Kのセンサ繰出し器。
代替実施形態U
分析物濃度を測定するためにセンサ繰出し器を使用する方法であって、
複数の電気化学的試験センサと、前記複数の電気化学的試験センサを収容するカートリッジと、接点コネクタアセンブリと、を含むセンサ繰出し器を提供するステップを含み、
前記接点コネクタアセンブリは、少なくとも4つの電気接点と、少なくとも1つのハウジング隙間を形成するハウジングコネクタと、前記複数の試験センサの1つを受けるようになされたセンサ受け間隙を形成するように前記ハウジングコネクタに結合されるベースコネクタと、前記ハウジングコネクタおよび前記ベースコネクタのうちの少なくとも一方に結合された可動機構と、を含んでおり、
前記少なくとも1つのハウジング隙間は、前記少なくとも4つの電気接点を受けるようになされており、
さらに、
前記ベースコネクタおよび前記ハウジングコネクタのうちの少なくとも一方を第1ポジションに位置付けるステップと、
前記複数の試験センサの1つを前記カートリッジから前記センサ受け間隙に再位置づけし、前記複数の試験センサの前記1つが前記少なくとも4つの電気接点に接触して前記分析物濃度を測定するのを助勢するようにするステップと、
前記ベースコネクタおよび前記ハウジングコネクタのうちの少なくとも一方を前記可動機構によって前記第1ポジションから第2ポジションに移動させるステップと、
流体を少なくとも1つの分析物とともに前記複数の試験センサの前記1つに位置付けるステップと、
前記少なくとも1つの分析物の前記濃度を測定するステップと、
を含む実施形態Uの方法。
代替実施形態W
前記分析物はグルコースである実施形態Uの方法。
代替実施形態X
前記流体は血液である実施形態Uの方法。
代替実施形態Y
前記ハウジングコネクタは少なくとも4つのハウジング隙間を形成し、前記少なくとも4つのハウジング隙間は前記少なくとも4つの電気接点のそれぞれ1つを受けるようになされる実施形態Uの方法。
代替実施形態Z
前記可動機構は前記ハウジングコネクタおよび前記ベースコネクタに結合される実施形態Uの方法。
代替実施形態AA
前記移動させるステップは、前記ベースコネクタを第1ポジションおよび第2ポジションの間で移動させるステップを含み、前記可動機構は前記ベースコネクタを前記第1ポジションと前記第2ポジションとの間で移動させる実施形態Uの方法。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】一実施形態による、挿入中のセンサパックを示す、開いた状態のセンサ繰出し器の斜視図である。
【図2a】一実施形態による複数の積層された試験センサを有する使い捨て可能なカートリッジの正面図である。
【図2b】図2aのカートリッジを受けるようになされた、一実施形態によるセンサ繰出し器の正面図である。
【図3】図3aは、蓋を含む、一実施形態による試験センサの図である。
【0040】
図3bは、蓋のない図3aの試験センサの図である。
【図4】本発明の一実施形態による接点コネクタアセンブリの分解図である。
【図5a】第1ポジションにおける図4の接点コネクタアセンブリの終端図である。
【図5b】第1ポジションにおける図4の接点コネクタアセンブリの終端図である。
【図5c】第2ポジションにおける図4の接点コネクタアセンブリの終端図である。
【図5d】第2ポジションにおける図4の接点コネクタアセンブリの終端図である。
【図6a】図4の複数の電気接点を有するハウジングコネクタの平面図である。
【図6b】図6aの概ね6b〜6b線沿いに取った断面図である。
【図6c】図4の複数の電気接点を有するハウジングコネクタの斜視図である。
【図6d】図4の複数の電気接点を有するハウジングコネクタの斜視図である。
【図7】図7aは、図4のベースコネクタの平面図である。
【0041】
図7bは、図4のベースコネクタの上面斜視図である。
図7cは、図4のベースコネクタの底面斜視図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は全体としてセンサ繰出し器用の接点コネクタアセンブリに関し、特に、流体中の、例えば血糖等の少なくとも1つの分析物濃度を測定するために使用されるようになされた接点コネクタアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
体液中の分析物の測定は、診断および一定の生理的異常の維持においてきわめて重要である。例えば、乳酸塩、コレステロールおよびビリルビンは一定の個人においてモニタすべきである。特に、体液中のグルコースの測定は糖尿病の個人にとって重要とされ、その人の体液中のグルコース濃度を頻繁に調べて、その人の治療食におけるグルコース摂取量を調整しなければならない。本明細書における以下の開示は、グルコースの測定において助けとなる接点コネクタアセンブリを対象とするが、この接点コネクタアセンブリは適切な酵素を選択することによって他の分析物の測定用にも使用できることを理解されたい。
【0003】
そのような検査の結果は、インスリンもしくは他にどんな薬剤を投与する必要があるかを判断するために使用できる。1つのタイプの血糖検査システムにおいては、血液試料等の流体を検査するために試験センサが使用される。
【0004】
試験センサは血糖と反応するバイオセンシング材料もしくは試薬材料を含有する。センサの試験端は、検査中の流体、例えば、人の指を刺した後に指に溜まった血液中に置かれるようになされる。流体はセンサ内に試験端から試薬材料まで延在する毛管路内に毛管現象によって引き込まれることにより、検査される十分な量の流体がセンサ内に引き込まれる。流体は次いでセンサ内で試薬材料と化学的に反応し、その結果、検査中の流体のグルコース濃度を表す信号がセンサの後部もしくは接触端近傍に位置する接点領域に供給される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
センサ繰出し器を一層簡潔かつ一層信頼しうる機構として使用可能とする接点コネクタアセンブリを有することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態によれば、接点コネクタアセンブリは、複数の電気化学的試験センサを収容するセンサ繰出し器において使用されるようになされている。前記接点コネクタアセンブリは、少なくとも4つの電気接点と、ハウジングコネクタと、ベースコネクタと、可動機構とを備える。前記ハウジングコネクタは、少なくとも1つのハウジング隙間を形成する。前記少なくとも1つのハウジング隙間は、前記少なくとも4つの電気接点を受けるようになされる。前記ベースコネクタは、前記ハウジングコネクタに結合され、前記複数の試験センサの1つを受けるようになされたセンサ受け間隙を形成する。前記ベースコネクタおよび前記ハウジングコネクタのうちの少なくとも一方は、第1ポジションと第2ポジションとの間で移動するようになされる。前記可動機構は、前記ハウジングコネクタおよび前記ベースコネクタの少なくとも一方に結合される。前記可動機構は、前記ベースコネクタまたは前記ハウジングコネクタのうちの少なくとも一方を前記第1ポジションと前記第2ポジションとの間で移動させるようになされている。前記ハウジングコネクタおよび前記ベースコネクタは、第1ポジションにて、両者が前記複数の試験センサの1つを保持するような態様で互いに結合される。前記ハウジングコネクタおよび前記ベースコネクタは、第2ポジションにて、前記試験センサが両者から取り外し可能となるような態様で互いに結合される。
【0007】
一実施形態によれば、センサ繰出し器は分析物濃度を測定するように構成される。前記センサ繰出し器は、複数の電気化学的試験センサと、カートリッジと、接点コネクタアセンブリとを備える。前記カートリッジは、複数の電気化学的試験センサを収容する。前記接点コネクタアセンブリは、少なくとも4つの電気接点と、少なくとも1つのハウジング隙間を形成するハウジングコネクタと、前記ハウジングコネクタに結合され、前記複数の試験センサの1つを受けるようになされたセンサ受け間隙を形成するベースコネクタと、前記ハウジングコネクタおよび前記ベースコネクタのうちの少なくとも一方に結合された可動機構とを含む。前記少なくとも1つのハウジング隙間は、前記少なくとも4つの電気接点を受けるようになされる。ベースコネクタおよび前記ハウジングコネクタの少なくとも一方は、第1ポジションと第2ポジションとの間で移動するようになされる。前記可動機構は、前記ベースコネクタおよび前記ハウジングコネクタのうちの少なくとも一方を前記第1ポジションと前記第2ポジションとの間で移動させるようになされる。前記ハウジングコネクタおよび前記ベースコネクタは、第1ポジションにて、両者が前記複数の試験センサの1つを保持するような態様で互いに結合され、前記複数の試験センサの前記1つが前記少なくとも4つの電気接点に接触して前記分析物濃度を測定するのを助勢する。前記ハウジングコネクタおよび前記ベースコネクタは、第2ポジションにて、前記試験センサが両者から取り外されるのを可能となる態様で、互いに結合される。
【0008】
1つの方法によれば、分析物濃度を測定するためにセンサ繰出し器が使用される。センサ繰出し器は、複数の電気化学的試験センサと、前記複数の電気化学的試験センサを収容するカートリッジと、接点コネクタアセンブリとを含む。前記接点コネクタアセンブリは、少なくとも4つの電気接点と、少なくとも1つのハウジング隙間を形成するハウジングコネクタと、前記ハウジングコネクタに結合され、前記複数の試験センサの1つを受けるようになされたセンサ受け間隙を形成するベースコネクタと、前記ハウジングコネクタおよび前記ベースコネクタの少なくとも一方に結合された可動機構とを含む。前記少なくとも1つのハウジング隙間は、前記少なくとも4つの電気接点を受けるようになされる。前記ベースコネクタおよび前記ハウジングコネクタのうちの少なくとも一方は第1ポジションに置かれる。前記複数の試験センサの1つは、前記カートリッジから前記センサ受け間隙に再位置付けされ、前記複数の試験センサの前記1つが前記少なくとも4つの電気接点に接触して前記分析物濃度を測定するのを助勢するようにする。前記ベースコネクタおよび前記ハウジングコネクタのうちの少なくとも一方は、前記可動機構によって前記第1ポジションから第2ポジションに移動される。流体は、少なくとも1つの分析物とともに前記複数の試験センサの前記1つに置かれる。前記少なくとも1つの分析物の前記濃度が測定される。
【0009】
本発明に関しては、様々な変更および代替形式が生じる可能性があるが、本明細書では具体的実施形態を例として図面に示しかつ詳細に説明する。しかし、本発明は開示された特定の形式に限定することを意図するものではないと理解されたい。むしろ、本発明は、付属の特許請求範囲により画定される本発明の理念および保護範囲内に属する一切の変更、均等物、および代替物に及ぶものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明は複数の電気化学的試験センサを収容するセンサ繰出し器に使用される接点コネクタアセンブリを対象とする。電気化学的試験センサは、流体中の少なくとも1つの分析物の濃度を測定するために使用される。本発明の接点コネクタアセンブリを使用して測定ができる分析物は、グルコース、脂質プロファイル(コレステロール、トリグリセリド、LDLおよびHDL等)、ミクロアルブミン、ヘモグロビンA1C、果糖、乳酸塩、もしくはビリルビンを含む。しかし、本発明はこれら特定の分析物を測定することに限らず、他の分析物濃度の測定を可能とすることも想定される。分析物は、例えば、全血試料、血清試料、血漿試料中、もしくはISF(間質液)および尿等、他の体液中にも存在するであろう。
【0011】
複数の試験センサが一般的に使い捨て可能なカートリッジに格納される。例えば、複数の試験センサをセンサパックに格納することが可能とされ、その場合には試験センサはそれぞれセンサキャビティ内にパッケージされる(ブリスタ型パック等)。センサ繰出し器20内に置かれる使い捨て可能なカートリッジ10の一例を図1に示す。使い捨て可能なカートリッジ10はブリスタ型パックの一例である。カートリッジ10は各センサキャビティ14内に個別に格納される複数の試験センサ12を含む。センサを個別に保持する他のセンサパックを使用可能とすることも想定される。図1の使い捨て可能なカートリッジ10は、2003年2月13日に公開され、発明の名称を「Mechanical Mechanism for a Blood Glucose Sensor−Dispensing Instrument」とする米国公開特許公報第2003/0032190号でさらに説明されている。
【0012】
複数の試験センサを図2aに示す使い捨て可能なカートリッジに積層することができる。図2aに関し、使い捨て可能なカートリッジ50は、ハウジング52と、ばね56により矢印Aの方向に移動される複数の積層された試験センサ54とを含む。カートリッジ50は、積層された試験センサ54を湿気から保護する複数のシール58a、bも含む。試験センサ54は、一度に1つずつ、間隙60を介してカートリッジ50から出る。使い捨て可能なカートリッジ50は、図2bのセンサ繰出し器70に格納できる。カートリッジ10、50以外の他のカートリッジを使用可能とすることも想定される。
【0013】
図1および2aのカートリッジ10、50は、様々なユーザの需要に対応するために、含まれる試験センサの数を変更できる。一般的に、カートリッジは約10から約50のセンサを収容し、より具体的には、約25から約40のセンサを収容する。試験センサの有効貯蔵期間および使用期限に限度があるため、検査頻度の少ないユーザはより頻繁に検査を行うユーザに対して、試験センサ数のより少ないカートリッジを所望することが多かろうと予想される。
【0014】
カートリッジ内で使用される試験センサには一般的に、センサの前端もしくは試験端からセンサ内に置かれたバイオセンシングもしくは試薬材料に至る毛管路が設けられる。センサの試験端が流体中(人の指を刺した後に指に溜まった血液等)に置かれたときに、流体の一部が毛管現象によって毛管路内に引き込まれる。流体が次いでセンサ内の試薬材料と化学反応することによって、検査中の流体中の分析物(グルコース等)レベルを表す電気信号が供給され、次いで電気的アセンブリに伝達される。
【0015】
グルコース濃度の測定に使用できる試薬材料はグルコース酸化酵素を含む。グルコース濃度を測定するために、グルコース脱水素酵素等、他の試薬材料を使用可能とすることも想定される。さらに、グルコースの測定に役立てるために、例えば、ピロロキノリンキノン・グルコースデヒドロゲナーゼおよびフェリシアン化カリウム等、他の試薬材料を使用可能とすることも想定される。選択された試薬は検査を行って分析物濃度を測定するために必要とされる流体の量および時間等の項目に影響を及ぼすであろう。
【0016】
試験センサの一例を図3a、3bに示すが、これに限定はしない。図3a、3bは複数の毛管路72、蓋74、および複数の電極76、78、および80を含む試験センサ70を示す。複数の電極は、対極76、検知電極78、および作用(測定)電極80を含む。図3bに示すように、試験センサ70は試薬を含有する流体受け領域82を含む。試薬を有する流体受け領域および試験センサの電極の作用は当業者には知られており、したがってさらに詳しく説明はしない。電気化学的試験センサの例は、その作用も含めて、例えば、第2001/0042683号として公開された米国特許出願および欧州特許第1152239号に見出されよう。他の電気化学的試験センサを使用可能とすることも想定される。
【0017】
一実施形態によれば、複数の試験センサは自動補正するように適応している。自動補正する試験センサを有することは、センサ繰出し器で必要とされる部品を極減するので有利である。さらに、自動補正機能を有することは、それによってユーザが試験センサの製品ロットナンバーに関する情報を入力する必要をなくして製品ロットナンバーに関係する正しいプログラムを実行するので、望ましいこととされよう。しかし、複数の試験センサは自動補正する能力を有さない場合も想定される。
【0018】
図4および5に関し、接点コネクタアセンブリ100を一実施形態により示す。接点コネクタアセンブリ100は試薬を有する試験センサとセンサ繰出し器の電子システムの間の接続を行うようになされる。センサ繰出し器に置かれたソフトウェアは電気信号を使用して流体の少なくとも1つの分析物濃度(血糖値等)を出力する。接点コネクタアセンブリ100は少なくとも4つの電気接点102、ハウジングコネクタ104、ベースコネクタ106、および可動機構108を備える。
【0019】
図4および5の接点コネクタアセンブリ100は、厳密に5つの電気接点102a〜eを含む。接点コネクタアセンブリは厳密に4つの電気接点を有するか、あるいは6つまたはそれ以上の電気接点を有する場合も想定される。図5および6に示すように、電気接点102a〜eはそれぞれハウジングコネクタ104に固定される。電気接点102a〜eはハウジングコネクタ104内に位置付けされて試験センサと接触する。電気接点102a〜eはハウジングコネクタ104に固定されるが、電気接点102a〜eは試験センサに対して浮動可能とされ、その結果、電気接点と試験センサの間の接続がより良好となる。電気センサ102a〜eを浮動可能とすることにより、試験センサは位置付けされるときに十分な上向き圧力を電気センサ102a〜eに及ぼし、その結果、電気センサ102a−eは上向きに動かされる。電気接点102a〜eに関するポテンシャル運動の量は、図6bに間隔Dとして示す。電気接点と試験センサの間の向上した接続を維持するため、電気センサ102a〜eは、試験センサが電気接点に対して適切に位置付けされた後に試験センサに下向き圧力を維持するように形成されることが望ましい。
【0020】
電気接点102a〜eは様々な材料により製作できるが、一般的には金属により製作される。電気接点の形成に使用可能な材料の一例は、ステンレススチールである。ニッケルめっきされたリン青銅もしくはニッケルめっきされたベリリウム銅等の他の金属を電気接点の形成に使用可能とすることも想定される。複数の電気接点102a〜eはスタンピングにより形成できる。さらに、複数の電気接点は図4に示すものと異なる形状にも形成できる。
【0021】
一実施形態においては、電気接点102a〜eは電子プリント基板と通信するようになされる。そのような実施形態では、電気接点102a〜eは電子プリント基板に形成された開口に挿通されよう。電子プリント基板と電気接点102a〜eの間の電気的接触喪失を防止もしくは阻止するため、電気接点は一般的には電子プリント基板の所定位置に半田付けされる。
【0022】
図4および6に示すように、ハウジングコネクタ104は、各電気接点102a〜eを受ける寸法に作られた複数のハウジング隙間もしくは開口110a〜eを形成する。ハウジング隙間110a〜eは、図4および6ではスロット状の形状である。電気接点102a〜eがハウジング隙間110a〜e内に入った様子を図6a、c、dに示す。ハウジングコネクタの隙間が図4および6に示した数より少ない場合も想定される。例えば、ハウジングコネクタは電気接点を受ける隙間を少なくとも1つとする場合もあろう。隙間数の少ないそのような実施形態は、電気接点同士を相互に電気的に離隔する必要からして、むしろ望ましくない場合もあろう。また、ハウジング隙間は図4および6に示したのとは別の形状とすることも想定される。
【0023】
ハウジングコネクタ104は複数のボス112も含む。ボス112はセンサ繰出し器の電子プリント基板に形成された対応する開口内にスナップ係合するようになされる。接点コネクタアセンブリは別の形式で電子プリント基板に設置されることも想定される。
【0024】
ハウジングコネクタ104はさらに、複数のベース接続受け部114、伸長部116、および複数の概ね三角形状のプラグ118を含む。各受け部114は開口114aを形成する。図4および6に示すように、開口114aはベースコネクタ106に形成された複数の柱状部130のそれぞれ1つを受ける寸法に作られる。図4、5b、5dに示すように、ハウジングコネクタ104の伸長部116は可動機構108に形成された開口150に挿通するようになされる。ハウジングコネクタ104は一般的に高分子材料により製作される。ハウジングコネクタの形成に使用可能な高分子材料の一例はポリカーボネートである。ハウジングコネクタ104の形成に他の材料が使用されることも想定される。
【0025】
図7a〜cに関し、ベースコネクタ106は複数の柱状部130、複数の概ね矩形状の脚部132、および叉状突部もしくは伸長部134を含む。柱状部130はハウジングコネクタ104に形成された開口114aに挿通されるようになされる。柱状部130の数は、図7a〜cに示す数と異なることもあろう。柱状部は図7a〜cに示す形状と異なることも想定される。
【0026】
図7a〜cの概ね矩形状の脚部132は、複数の概ね三角形状のプラグ118(図6a、c、d参照)のそれぞれにスナップ係合するようになされる。プラグ118は、ベースコネクタ106が第1ポジションから第2ポジションに移動し、尚同時にハウジングコネクタ104への結合を可能とするように設計される。ベースコネクタ106は図5a〜dに示すようにハウジングコネクタに結合される。
【0027】
ベースコネクタ106の柱状部130および複数の脚部132は、ハウジングコネクタ104の受け部114および複数のプラグ118とともに作用して、ベースコネクタ106とハウジングコネクタ104を結合させる。ハウジングコネクタ104とベースコネクタ106が図5a、bに示すように結合されるときに、両者は複数の試験センサの1つを受けるようになされたセンサ受け間隙140aを形成する。間隙140aは、複数の試験センサの1つが静止可能なフロア142を有する。
【0028】
図5bに示すように、ベースコネクタ106の叉状突部134は可動機構108に形成された開口152に挿通するようになされる。叉状突部134および開口152はスナップ係合嵌合を形成する。ベースコネクタおよび可動機構は他の方法によって止着することも想定される。
【0029】
ベースコネクタ106は第1ポジション(図5a、b)と第2ポジション(図5c、d)との間を移動するようになされる。第1ポジションでは、試験センサがカートリッジから間隙140a内に再位置付けされた後、検査中所定位置に保持される。一実施形態においては、センサ受け間隙140aは、同間隙140aの高さが試験センサの厚さとほぼ同じになる寸法に作られる。例えば、間隙140aの高さは約0.381mm(15ミル)とし、試験センサの厚さも約0.381mm(15ミル)とすることができよう。間隙140aの高さは試験センサの厚さとともに別の寸法とすることも想定される。
【0030】
検査が終了した後に、使用済みの試験センサは取り外される。試験センサを取り外すには、一実施形態ではベースコネクタ106をハウジングコネクタ104に関して下げることによってベースコネクタ106を第2ポジションに移動させる。ベースコネクタ106が第2ポジションに移動されたときに、間隙が広がり始め(図5c、dの140b参照)、試験センサに対する挟持力が弱まる。試験センサの取外しを助勢するため、間隙140bはその高さが試験センサの厚さより大きい寸法に作られる。例えば、間隙140bの高さは約0.762mm(30ミル)とし、試験センサの厚さは約0.381mm(15ミル)としてよかろう。間隙140bの高さは別の寸法とすることも想定される。
【0031】
間隙が広がることにより、例えばユーザはセンサ繰出し器を軽く叩く等して試験センサが重力によって出るようにすることによって試験センサを取り外すことができる。試験センサは、試験センサをセンサ繰出し器から掴み離す等、他の方法によって取り外すことが想定される。あるいは、ボタンを押すことによって試験センサがセンサ繰出し器から放出されるようにしてもよい。また、試験センサをセンサ繰出し器から枢動レバーもしくは引抜き機構によって取り外すことも想定される。
【0032】
別の実施形態によれば、ベースコネクタに代えてハウジングコネクタをベースコネクタに対して上述説明したように第1ポジションと第2ポジションとの間で移動させるようにできる。そのような実施形態においては、ハウジングコネクタを第1および第2ポジションの間で移動させるように可動機構を適合させることができる。
【0033】
ベースコネクタ106をハウジングコネクタに対して移動させるには、図4、5に示す可動機構108等の可動機構を使用することができる。図4、5の可動機構108はレバーもしくは枢動アームである。可動機構108はベースコネクタ106を第1ポジション(図5a、b)と第2ポジション(図5c、d参照)の間で移動させる。可動機構を第1ポジションに維持するのを助勢するために、可動機構はバネもしくは他に適切な構成要素を含むことができる。
【0034】
可動機構がハウジングコネクタ104およびベースコネクタ106両方に接続された状態を図5a〜dに示す。しかし、可動機構は厳密にハウジングコネクタおよびベースコネクタの一方に接続されることも想定される。例えば、可動機構はハウジングコネクタのみに接続され、ベースコネクタには接続されない場合もあろう。同様に、可動機構はベースコネクタのみに接続され、ハウジングコネクタには接続されない場合もあろう。そのような実施形態においては、ハウジングコネクタかベースコネクタか、いずれかが他方に対して移動されてセンサ受け間隙を形成する必要があろう。
【0035】
可動機構108はベースコネクタをハウジングコネクタに対して移動中の状態が図示されている。可動機構はハウジングコネクタがベースコネクタに対して移動されるように接続されることも想定される。そのような実施形態においては、ベースコネクタに代えてハウジングコネクタが第1および第2ポジションの間で移動されるであろう。あるいは、ハウジングコネクタおよびベースコネクタ双方とも相互に対して移動させることもできる。そのような実施形態においては、ハウジングコネクタおよびベースコネクタ双方ともそれぞれの第1ポジションと第2ポジションとの間で移動されるであろう。
【0036】
1つの方法によれば、センサ繰出し器は、複数の電気化学的試験センサを収容するカートリッジ(図1および2aのカートリッジ10、50等)を含むようになされる。センサ繰出し器はユーザによって付勢され、その結果試験センサは少なくとも部分的にカートリッジから移動され、接点コネクタアセンブリの一部分に接触するように再位置付けされる。電気接点は試験センサの各導電性パッドに接触する。電気接点が各導電性パッドに接触した後に、電流が電子プリント基板に流れることが可能になる。
【0037】
1つの方法によれば、センサ繰出し器のソフトウェアが電流を検出し、自動補正プログラムを実行する。自動補正プログラムが終了した後に、試験センサは少なくとも1つの分析物(血糖等)の濃度を検査するための流体を受け入れ可能となる。流体は試験センサに置かれ、ソフトウェアが流体試料中の分析物濃度を表示するためのカウントダウンを開始する。
【0038】
試験センサをセンサ繰出し器から取り外すためには、可動機構が使用される。使用可能な可動機構の1つのタイプはレバーである。レバーは、例えばユーザが押すかあるいは引くことによって、ベースコネクタおよびハウジングコネクタの少なくとも一方が第2ポジションに移動可能になる。ベースコネクタおよびハウジングコネクタの少なくとも一方を第2ポジションに移動させることにより、より広い間隙がベースコネクタとハウジングコネクタの間に形成され、それによって試験センサがセンサ繰出し器から取外し可能になる。
代替実施形態A
複数の電気化学的試験センサを収容するセンサ繰出し器において使用されるようになされた接点コネクタアセンブリであって、前記接点コネクタアセンブリは、
少なくとも4つの電気接点と、
少なくとも1つのハウジング隙間を形成するハウジングコネクタで、前記少なくとも1つのハウジング隙間は前記少なくとも4つの電気接点を受けるようになされるハウジングコネクタと、
前記ハウジングコネクタに結合され、前記複数の試験センサの1つを受けるようになされたセンサ受け間隙を形成するベースコネクタであって、前記ベースコネクタおよび前記ハウジングコネクタのうちの少なくとも一方が第1ポジションと第2ポジションとの間で移動するようになされる、ベースコネクタと、
前記ハウジングコネクタおよび前記ベースコネクタのうちの少なくとも一方に結合された可動機構であって、前記ベースコネクタおよび前記ハウジングコネクタのうちの少なくとも一方を前記第1ポジションと前記第2ポジションとの間で移動させるようになされている可動機構と、を備え、
前記ハウジングコネクタおよび前記ベースコネクタは、第1ポジションにて、該ハウジングコネクタおよび該ベースコネクタが前記複数の試験センサの1つを保持するような態様で互いに結合され、前記ハウジングコネクタおよび前記ベースコネクタは、第2ポジションにて、前記試験センサが該ハウジングコネクタおよび該ベースコネクタから取り外されるのを可能とするような態様で互いに結合されるようになされる接点コネクタアセンブリ。
代替実施形態B
前記ハウジングコネクタは少なくとも4つのハウジング隙間を形成し、前記少なくとも4つのハウジング隙間は前記少なくとも4つの電気接点のそれぞれ1つを受けるようになされる実施形態Aのアセンブリ。
代替実施形態C
前記少なくとも4つのハウジング隙間はスロットである実施形態Bのアセンブリ。
代替実施形態D
前記ハウジングコネクタは複数のボスおよび複数のベース接続受け部を備える実施形態Aのアセンブリ。
代替実施形態E
前記ハウジングコネクタはさらに伸長部および複数のプラグを含み、前記複数のベース接続受け部のそれぞれは開口を形成する実施形態Dのアセンブリ。
代替実施形態F
前記可動機構は前記ハウジングコネクタおよび前記ベースコネクタに結合される実施形態Aのアセンブリ。
代替実施形態G
前記可動機構はレバーである実施形態Aのアセンブリ。
代替実施形態H
前記ベースコネクタは第1ポジションと第2ポジションとの間で移動するようになされ、前記可動機構は前記ベースコネクタを前記第1ポジションと前記第2ポジションとの間で移動させるようになされる実施形態Aのアセンブリ。
代替実施形態I
前記ベースコネクタは複数の柱状部と、複数の脚部と、叉状突部とを含む実施形態Aのアセンブリ。
代替実施形態J
前記ハウジングコネクタは複数のプラグを含み、前記ベースコネクタは複数の脚部を含み、前記複数の脚部のそれぞれは前記複数のプラグのそれぞれ1つにスナップ係合するようになされる実施形態Aのアセンブリ。
代替実施形態K
分析物濃度を測定するのに適合したセンサ繰出し器であって、前記センサ繰出し器は、
複数の電気化学的試験センサと、
前記複数の電気化学的試験センサを収容するカートリッジと、
少なくとも4つの電気接点と、少なくとも1つのハウジング隙間を形成するハウジングコネクタと、前記ハウジングコネクタに結合され、前記複数の試験センサの1つを受けるようになされたセンサ受け間隙を形成するベースコネクタと、前記ハウジングコネクタおよび前記ベースコネクタの少なくとも一方に結合された可動機構とを含む接点コネクタアセンブリであって、前記少なくとも1つのハウジング隙間は前記少なくとも4つの電気接点を受けるようになされ、ベースコネクタおよび前記ハウジングコネクタの少なくとも一方は第1ポジションと第2ポジションとの間で移動するようになされ、前記可動機構は前記ベースコネクタおよび前記ハウジングコネクタの少なくとも一方を前記第1ポジションと前記第2ポジションの間で移動させるようになされる接点コネクタアセンブリと、を備え、
前記ハウジングコネクタおよび前記ベースコネクタは、第1ポジションにて、該ハウジングコネクタおよび該ベースコネクタが前記複数の試験センサの1つを保持するような態様で互いに結合されるようになされ、かつ、前記複数の試験センサの前記1つが前記少なくとも4つの電気接点に接触して前記分析物濃度を測定するのを助勢するようになされ、
前記ハウジングコネクタおよび前記ベースコネクタは、第2ポジションにて、前記試験センサが該ハウジングコネクタおよび該ベースコネクタから取り外されるのを可能とするような態様で互いに結合されるようになされる、センサ繰出し器。
代替実施形態L
前記ハウジングコネクタは少なくとも4つのハウジング隙間を形成し、前記少なくとも4つのハウジング隙間は前記少なくとも4つの電気接点のそれぞれ1つを受けるようになされる実施形態Kのセンサ繰出し器。
代替実施形態M
前記少なくとも4つのハウジング隙間はスロットである実施形態Kのセンサ繰出し器。
代替実施形態N
前記ハウジングコネクタは複数のボスおよび複数のベース接続受け部を備える実施形態Kのセンサ繰出し器。
代替実施形態O
前記ハウジングコネクタはさらに伸長部および複数のプラグを含み、前記複数のベース接続受け部のそれぞれは開口を形成する実施形態Nのセンサ繰出し器。
代替実施形態P
前記可動機構は前記ハウジングコネクタおよび前記ベースコネクタに結合される実施形態Kのセンサ繰出し器。
代替実施形態Q
前記可動機構はレバーである実施形態Kのセンサ繰出し器。
代替実施形態R
前記ベースコネクタは第1ポジションと第2ポジションとの間で移動するようになされ、前記可動機構は前記ベースコネクタを前記第1ポジションと前記第2ポジションとの間で移動させるようになされ、前記第1ポジションにおける前記ベースコネクタは前記複数の試験センサの1つを保持するようになされ、前記第2ポジションにおける前記ベースコネクタは前記試験センサが該コネクタから取り外しできるようになされている実施形態Kのセンサ繰出し器。
代替実施形態S
前記ベースコネクタは複数の柱状部と、複数の脚部と、叉状突部とを含む実施形態Kのセンサ繰出し器。
代替実施形態T
前記ハウジングコネクタは複数のプラグを含み、前記ベースコネクタは複数の脚部を含み、前記複数の脚部のそれぞれは前記複数のプラグのそれぞれ1つにスナップ係合するようになされている実施形態Kのセンサ繰出し器。
代替実施形態U
分析物濃度を測定するためにセンサ繰出し器を使用する方法であって、
複数の電気化学的試験センサと、前記複数の電気化学的試験センサを収容するカートリッジと、接点コネクタアセンブリと、を含むセンサ繰出し器を提供するステップを含み、
前記接点コネクタアセンブリは、少なくとも4つの電気接点と、少なくとも1つのハウジング隙間を形成するハウジングコネクタと、前記複数の試験センサの1つを受けるようになされたセンサ受け間隙を形成するように前記ハウジングコネクタに結合されるベースコネクタと、前記ハウジングコネクタおよび前記ベースコネクタのうちの少なくとも一方に結合された可動機構と、を含んでおり、
前記少なくとも1つのハウジング隙間は、前記少なくとも4つの電気接点を受けるようになされており、
さらに、
前記ベースコネクタおよび前記ハウジングコネクタのうちの少なくとも一方を第1ポジションに位置付けるステップと、
前記複数の試験センサの1つを前記カートリッジから前記センサ受け間隙に再位置づけし、前記複数の試験センサの前記1つが前記少なくとも4つの電気接点に接触して前記分析物濃度を測定するのを助勢するようにするステップと、
前記ベースコネクタおよび前記ハウジングコネクタのうちの少なくとも一方を前記可動機構によって前記第1ポジションから第2ポジションに移動させるステップと、
流体を少なくとも1つの分析物とともに前記複数の試験センサの前記1つに位置付けるステップと、
前記少なくとも1つの分析物の前記濃度を測定するステップと、
を含む実施形態Uの方法。
代替実施形態W
前記分析物はグルコースである実施形態Uの方法。
代替実施形態X
前記流体は血液である実施形態Uの方法。
代替実施形態Y
前記ハウジングコネクタは少なくとも4つのハウジング隙間を形成し、前記少なくとも4つのハウジング隙間は前記少なくとも4つの電気接点のそれぞれ1つを受けるようになされる実施形態Uの方法。
代替実施形態Z
前記可動機構は前記ハウジングコネクタおよび前記ベースコネクタに結合される実施形態Uの方法。
代替実施形態AA
前記移動させるステップは、前記ベースコネクタを第1ポジションおよび第2ポジションの間で移動させるステップを含み、前記可動機構は前記ベースコネクタを前記第1ポジションと前記第2ポジションとの間で移動させる実施形態Uの方法。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】一実施形態による、挿入中のセンサパックを示す、開いた状態のセンサ繰出し器の斜視図である。
【図2a】一実施形態による複数の積層された試験センサを有する使い捨て可能なカートリッジの正面図である。
【図2b】図2aのカートリッジを受けるようになされた、一実施形態によるセンサ繰出し器の正面図である。
【図3】図3aは、蓋を含む、一実施形態による試験センサの図である。
【0040】
図3bは、蓋のない図3aの試験センサの図である。
【図4】本発明の一実施形態による接点コネクタアセンブリの分解図である。
【図5a】第1ポジションにおける図4の接点コネクタアセンブリの終端図である。
【図5b】第1ポジションにおける図4の接点コネクタアセンブリの終端図である。
【図5c】第2ポジションにおける図4の接点コネクタアセンブリの終端図である。
【図5d】第2ポジションにおける図4の接点コネクタアセンブリの終端図である。
【図6a】図4の複数の電気接点を有するハウジングコネクタの平面図である。
【図6b】図6aの概ね6b〜6b線沿いに取った断面図である。
【図6c】図4の複数の電気接点を有するハウジングコネクタの斜視図である。
【図6d】図4の複数の電気接点を有するハウジングコネクタの斜視図である。
【図7】図7aは、図4のベースコネクタの平面図である。
【0041】
図7bは、図4のベースコネクタの上面斜視図である。
図7cは、図4のベースコネクタの底面斜視図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の電気化学的試験センサを収容するセンサ繰出し器において使用されるようになされた接点コネクタアセンブリであって、
少なくとも4つの電気接点と、
少なくとも1つのハウジング隙間を形成するハウジングコネクタであって、前記少なくとも1つのハウジング隙間は前記少なくとも4つの電気接点を受けるようになされているハウジングコネクタと、
前記ハウジングコネクタに結合され、前記複数の試験センサの1つを受けるようになされているセンサ受け間隙を形成するベースコネクタであって、前記ベースコネクタおよび前記ハウジングコネクタのうちの少なくとも一方は第1ポジションと第2ポジションとの間で移動するようになされている、ベースコネクタと、
前記ハウジングコネクタおよび前記ベースコネクタのうちの少なくとも一方に結合された可動機構であって、前記ベースコネクタおよび前記ハウジングコネクタのうちの少なくとも一方を前記第1ポジションと前記第2ポジションとの間で移動させるようになされている可動機構と、を備え、
前記ハウジングコネクタおよび前記ベースコネクタは、第1ポジションにて、前記複数の試験センサの1つを前記ハウジングコネクタおよび前記ベースコネクタが保持するような態様にて互いに結合され、かつ、第2ポジションにて、前記試験センサが前記ハウジングコネクタおよび前記ベースコネクタから取り外されるのを可能とするような態様にて互いに結合されている、接点コネクタアセンブリ。
【請求項2】
前記ハウジングコネクタは少なくとも4つのハウジング隙間を形成し、前記少なくとも4つのハウジング隙間は前記少なくとも4つの電気接点のそれぞれ1つを受けるようになされる請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項3】
前記少なくとも4つのハウジング隙間はスロットである請求項2に記載のアセンブリ。
【請求項4】
前記ハウジングコネクタは複数のボスおよび複数のベース接続受け部を備える請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項5】
前記ハウジングコネクタは伸長部および複数のプラグをさらに含み、前記複数のベース接続受け部のそれぞれは開口を形成する請求項4に記載のアセンブリ。
【請求項6】
前記可動機構は前記ハウジングコネクタおよび前記ベースコネクタに結合されている請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項7】
前記可動機構はレバーである請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項8】
前記ベースコネクタが第1ポジションと第2ポジションとの間で移動するようになされており、前記可動機構は前記ベースコネクタを前記第1ポジションと前記第2ポジションとの間で移動させるようになされている請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項9】
前記ベースコネクタは複数の柱状部と、複数の脚部と、叉状突部とを含む請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項10】
前記ハウジングコネクタは複数のプラグを含み、前記ベースコネクタは複数の脚部を含み、前記複数の脚部のそれぞれは前記複数のプラグのそれぞれ1つにスナップ係合するようになされている請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項11】
分析物濃度を測定するようになされたセンサ繰出し器であって、
複数の電気化学的試験センサと、
前記複数の電気化学的試験センサを収容するカートリッジと、
少なくとも4つの電気接点と、少なくとも1つのハウジング隙間を形成するハウジングコネクタと、前記ハウジングコネクタに結合され、前記複数の試験センサの1つを受けるようになされたセンサ受け間隙を形成するベースコネクタと、前記ハウジングコネクタおよび前記ベースコネクタの少なくとも一方に結合された可動機構とを含む接点コネクタアセンブリにして、前記少なくとも1つのハウジング隙間は前記少なくとも4つの電気接点を受けるようになされており、前記ベースコネクタおよび前記ハウジングコネクタのうちの少なくとも一方は第1ポジションと第2ポジションとの間で移動するようになされており、前記可動機構は前記ベースコネクタおよび前記ハウジングコネクタのうちの少なくとも一方を前記第1ポジションと前記第2ポジションとの間で移動させるようになされている、接点コネクタアセンブリと、を備え、
前記ハウジングコネクタおよび前記ベースコネクタは、第1ポジションにて、該ハウジングコネクタおよび該ベースコネクタが前記複数の試験センサの1つを保持するような態様にて互いに結合され、かつ、前記複数の試験センサの前記1つが前記少なくとも4つの電気接点に接触して前記分析物濃度を測定するのを助勢するようになされており、
前記ハウジングコネクタおよび前記ベースコネクタは、第2ポジションにて、前記試験センサが該ハウジングコネクタおよび該ベースコネクタから取り外されるのを可能とするような態様にて互いに結合されるようになされている、センサ繰出し器。
【請求項12】
前記ハウジングコネクタは少なくとも4つのハウジング隙間を形成し、前記少なくとも4つのハウジング隙間は前記少なくとも4つの電気接点のそれぞれ1つを受けるようになされている請求項11に記載のセンサ繰出し器。
【請求項13】
前記少なくとも4つのハウジング隙間はスロットである請求項11に記載のセンサ繰出し器。
【請求項14】
前記ハウジングコネクタは複数のボスおよび複数のベース接続受け部を備える請求項11に記載のセンサ繰出し器。
【請求項15】
前記ハウジングコネクタは伸長部および複数のプラグをさらに含み、前記複数のベース接続受け部のそれぞれは開口を形成する請求項14に記載のセンサ繰出し器。
【請求項16】
前記可動機構は前記ハウジングコネクタおよび前記ベースコネクタに結合される請求項11に記載のセンサ繰出し器。
【請求項17】
前記可動機構はレバーである請求項11に記載のセンサ繰出し器。
【請求項18】
前記ベースコネクタが第1ポジションと第2ポジションとの間で移動するようになされており、前記可動機構は前記ベースコネクタを前記第1ポジションと前記第2ポジションとの間で移動させるようになされており、前記第1ポジションにおける前記ベースコネクタは、前記複数の試験センサの1つを保持するようになされており、前記第2ポジションにおける前記ベースコネクタは、前記試験センサが該コネクタから取り外しできるようになされている請求項11に記載のセンサ繰出し器。
【請求項19】
前記ベースコネクタは複数の柱状部と、複数の脚部と、叉状突部とを含む請求項11に記載のセンサ繰出し器。
【請求項20】
前記ハウジングコネクタは複数のプラグを含み、前記ベースコネクタは複数の脚部を含み、前記複数の脚部のそれぞれは前記複数のプラグのそれぞれ1つにスナップ係合するようになされる請求項11に記載のセンサ繰出し器。
【請求項21】
分析物濃度を測定するためにセンサ繰出し器を使用する方法であって、
複数の電気化学的試験センサと、前記複数の電気化学的試験センサを収容するカートリッジと、接点コネクタアセンブリと、を含むセンサ繰出し器を提供するステップを含み、
前記接点コネクタアセンブリは、少なくとも4つの電気接点と、少なくとも1つのハウジング隙間を形成するハウジングコネクタと、前記複数の試験センサの1つを受けるようになされたセンサ受け間隙を形成するように前記ハウジングコネクタに結合されるベースコネクタと、前記ハウジングコネクタおよび前記ベースコネクタのうちの少なくとも一方に結合された可動機構と、を含んでおり、
前記少なくとも1つのハウジング隙間は、前記少なくとも4つの電気接点を受けるようになされており、
さらに、
前記ベースコネクタおよび前記ハウジングコネクタのうちの少なくとも一方を第1ポジションに位置付けるステップと、
前記複数の試験センサの1つを前記カートリッジから前記センサ受け間隙に再位置づけし、前記複数の試験センサの前記1つが前記少なくとも4つの電気接点に接触して前記分析物濃度を測定するのを助勢するようにするステップと、
前記ベースコネクタおよび前記ハウジングコネクタのうちの少なくとも一方を前記可動機構によって前記第1ポジションから第2ポジションに移動させるステップと、
流体を少なくとも1つの分析物とともに前記複数の試験センサの前記1つに位置付けるステップと、
前記少なくとも1つの分析物の前記濃度を測定するステップと、
を含む方法。
【請求項22】
前記ベースコネクタおよび前記ハウジングコネクタのうちの少なくとも一方が前記第2ポジションにあるときに前記複数の試験センサの前記1つを前記接点コネクタアセンブリから取り外すステップをさらに含む請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記分析物はグルコースである請求項21に記載の方法。
【請求項24】
前記流体は血液である請求項21に記載の方法。
【請求項25】
前記ハウジングコネクタは少なくとも4つのハウジング隙間を形成し、前記少なくとも4つのハウジング隙間は前記少なくとも4つの電気接点のそれぞれ1つを受けるようになされている請求項21に記載の方法。
【請求項26】
前記可動機構は前記ハウジングコネクタおよび前記ベースコネクタに結合されている請求項21に記載の方法。
【請求項27】
前記移動させるステップは、前記ベースコネクタを第1ポジションと第2ポジションとの間で移動させるステップを含み、前記可動機構は前記ベースコネクタを前記第1ポジションと前記第2ポジションとの間で移動させるようになされている請求項21に記載の方法。
【請求項1】
複数の電気化学的試験センサを収容するセンサ繰出し器において使用されるようになされた接点コネクタアセンブリであって、
少なくとも4つの電気接点と、
少なくとも1つのハウジング隙間を形成するハウジングコネクタであって、前記少なくとも1つのハウジング隙間は前記少なくとも4つの電気接点を受けるようになされているハウジングコネクタと、
前記ハウジングコネクタに結合され、前記複数の試験センサの1つを受けるようになされているセンサ受け間隙を形成するベースコネクタであって、前記ベースコネクタおよび前記ハウジングコネクタのうちの少なくとも一方は第1ポジションと第2ポジションとの間で移動するようになされている、ベースコネクタと、
前記ハウジングコネクタおよび前記ベースコネクタのうちの少なくとも一方に結合された可動機構であって、前記ベースコネクタおよび前記ハウジングコネクタのうちの少なくとも一方を前記第1ポジションと前記第2ポジションとの間で移動させるようになされている可動機構と、を備え、
前記ハウジングコネクタおよび前記ベースコネクタは、第1ポジションにて、前記複数の試験センサの1つを前記ハウジングコネクタおよび前記ベースコネクタが保持するような態様にて互いに結合され、かつ、第2ポジションにて、前記試験センサが前記ハウジングコネクタおよび前記ベースコネクタから取り外されるのを可能とするような態様にて互いに結合されている、接点コネクタアセンブリ。
【請求項2】
前記ハウジングコネクタは少なくとも4つのハウジング隙間を形成し、前記少なくとも4つのハウジング隙間は前記少なくとも4つの電気接点のそれぞれ1つを受けるようになされる請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項3】
前記少なくとも4つのハウジング隙間はスロットである請求項2に記載のアセンブリ。
【請求項4】
前記ハウジングコネクタは複数のボスおよび複数のベース接続受け部を備える請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項5】
前記ハウジングコネクタは伸長部および複数のプラグをさらに含み、前記複数のベース接続受け部のそれぞれは開口を形成する請求項4に記載のアセンブリ。
【請求項6】
前記可動機構は前記ハウジングコネクタおよび前記ベースコネクタに結合されている請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項7】
前記可動機構はレバーである請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項8】
前記ベースコネクタが第1ポジションと第2ポジションとの間で移動するようになされており、前記可動機構は前記ベースコネクタを前記第1ポジションと前記第2ポジションとの間で移動させるようになされている請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項9】
前記ベースコネクタは複数の柱状部と、複数の脚部と、叉状突部とを含む請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項10】
前記ハウジングコネクタは複数のプラグを含み、前記ベースコネクタは複数の脚部を含み、前記複数の脚部のそれぞれは前記複数のプラグのそれぞれ1つにスナップ係合するようになされている請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項11】
分析物濃度を測定するようになされたセンサ繰出し器であって、
複数の電気化学的試験センサと、
前記複数の電気化学的試験センサを収容するカートリッジと、
少なくとも4つの電気接点と、少なくとも1つのハウジング隙間を形成するハウジングコネクタと、前記ハウジングコネクタに結合され、前記複数の試験センサの1つを受けるようになされたセンサ受け間隙を形成するベースコネクタと、前記ハウジングコネクタおよび前記ベースコネクタの少なくとも一方に結合された可動機構とを含む接点コネクタアセンブリにして、前記少なくとも1つのハウジング隙間は前記少なくとも4つの電気接点を受けるようになされており、前記ベースコネクタおよび前記ハウジングコネクタのうちの少なくとも一方は第1ポジションと第2ポジションとの間で移動するようになされており、前記可動機構は前記ベースコネクタおよび前記ハウジングコネクタのうちの少なくとも一方を前記第1ポジションと前記第2ポジションとの間で移動させるようになされている、接点コネクタアセンブリと、を備え、
前記ハウジングコネクタおよび前記ベースコネクタは、第1ポジションにて、該ハウジングコネクタおよび該ベースコネクタが前記複数の試験センサの1つを保持するような態様にて互いに結合され、かつ、前記複数の試験センサの前記1つが前記少なくとも4つの電気接点に接触して前記分析物濃度を測定するのを助勢するようになされており、
前記ハウジングコネクタおよび前記ベースコネクタは、第2ポジションにて、前記試験センサが該ハウジングコネクタおよび該ベースコネクタから取り外されるのを可能とするような態様にて互いに結合されるようになされている、センサ繰出し器。
【請求項12】
前記ハウジングコネクタは少なくとも4つのハウジング隙間を形成し、前記少なくとも4つのハウジング隙間は前記少なくとも4つの電気接点のそれぞれ1つを受けるようになされている請求項11に記載のセンサ繰出し器。
【請求項13】
前記少なくとも4つのハウジング隙間はスロットである請求項11に記載のセンサ繰出し器。
【請求項14】
前記ハウジングコネクタは複数のボスおよび複数のベース接続受け部を備える請求項11に記載のセンサ繰出し器。
【請求項15】
前記ハウジングコネクタは伸長部および複数のプラグをさらに含み、前記複数のベース接続受け部のそれぞれは開口を形成する請求項14に記載のセンサ繰出し器。
【請求項16】
前記可動機構は前記ハウジングコネクタおよび前記ベースコネクタに結合される請求項11に記載のセンサ繰出し器。
【請求項17】
前記可動機構はレバーである請求項11に記載のセンサ繰出し器。
【請求項18】
前記ベースコネクタが第1ポジションと第2ポジションとの間で移動するようになされており、前記可動機構は前記ベースコネクタを前記第1ポジションと前記第2ポジションとの間で移動させるようになされており、前記第1ポジションにおける前記ベースコネクタは、前記複数の試験センサの1つを保持するようになされており、前記第2ポジションにおける前記ベースコネクタは、前記試験センサが該コネクタから取り外しできるようになされている請求項11に記載のセンサ繰出し器。
【請求項19】
前記ベースコネクタは複数の柱状部と、複数の脚部と、叉状突部とを含む請求項11に記載のセンサ繰出し器。
【請求項20】
前記ハウジングコネクタは複数のプラグを含み、前記ベースコネクタは複数の脚部を含み、前記複数の脚部のそれぞれは前記複数のプラグのそれぞれ1つにスナップ係合するようになされる請求項11に記載のセンサ繰出し器。
【請求項21】
分析物濃度を測定するためにセンサ繰出し器を使用する方法であって、
複数の電気化学的試験センサと、前記複数の電気化学的試験センサを収容するカートリッジと、接点コネクタアセンブリと、を含むセンサ繰出し器を提供するステップを含み、
前記接点コネクタアセンブリは、少なくとも4つの電気接点と、少なくとも1つのハウジング隙間を形成するハウジングコネクタと、前記複数の試験センサの1つを受けるようになされたセンサ受け間隙を形成するように前記ハウジングコネクタに結合されるベースコネクタと、前記ハウジングコネクタおよび前記ベースコネクタのうちの少なくとも一方に結合された可動機構と、を含んでおり、
前記少なくとも1つのハウジング隙間は、前記少なくとも4つの電気接点を受けるようになされており、
さらに、
前記ベースコネクタおよび前記ハウジングコネクタのうちの少なくとも一方を第1ポジションに位置付けるステップと、
前記複数の試験センサの1つを前記カートリッジから前記センサ受け間隙に再位置づけし、前記複数の試験センサの前記1つが前記少なくとも4つの電気接点に接触して前記分析物濃度を測定するのを助勢するようにするステップと、
前記ベースコネクタおよび前記ハウジングコネクタのうちの少なくとも一方を前記可動機構によって前記第1ポジションから第2ポジションに移動させるステップと、
流体を少なくとも1つの分析物とともに前記複数の試験センサの前記1つに位置付けるステップと、
前記少なくとも1つの分析物の前記濃度を測定するステップと、
を含む方法。
【請求項22】
前記ベースコネクタおよび前記ハウジングコネクタのうちの少なくとも一方が前記第2ポジションにあるときに前記複数の試験センサの前記1つを前記接点コネクタアセンブリから取り外すステップをさらに含む請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記分析物はグルコースである請求項21に記載の方法。
【請求項24】
前記流体は血液である請求項21に記載の方法。
【請求項25】
前記ハウジングコネクタは少なくとも4つのハウジング隙間を形成し、前記少なくとも4つのハウジング隙間は前記少なくとも4つの電気接点のそれぞれ1つを受けるようになされている請求項21に記載の方法。
【請求項26】
前記可動機構は前記ハウジングコネクタおよび前記ベースコネクタに結合されている請求項21に記載の方法。
【請求項27】
前記移動させるステップは、前記ベースコネクタを第1ポジションと第2ポジションとの間で移動させるステップを含み、前記可動機構は前記ベースコネクタを前記第1ポジションと前記第2ポジションとの間で移動させるようになされている請求項21に記載の方法。
【図1】
【図2a】
【図2b】
【図3a】
【図3b】
【図4】
【図5a】
【図5b】
【図5c】
【図5d】
【図6a】
【図6b】
【図6c】
【図6d】
【図7a】
【図7b】
【図7c】
【図2a】
【図2b】
【図3a】
【図3b】
【図4】
【図5a】
【図5b】
【図5c】
【図5d】
【図6a】
【図6b】
【図6c】
【図6d】
【図7a】
【図7b】
【図7c】
【公表番号】特表2008−510968(P2008−510968A)
【公表日】平成20年4月10日(2008.4.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−528071(P2007−528071)
【出願日】平成17年8月19日(2005.8.19)
【国際出願番号】PCT/US2005/029694
【国際公開番号】WO2006/023810
【国際公開日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【出願人】(503106111)バイエル・ヘルスケア・エルエルシー (154)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年4月10日(2008.4.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年8月19日(2005.8.19)
【国際出願番号】PCT/US2005/029694
【国際公開番号】WO2006/023810
【国際公開日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【出願人】(503106111)バイエル・ヘルスケア・エルエルシー (154)
【Fターム(参考)】
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