ソケットレンチ

【課題】如何なる高さのボルトを使用したとしてもつば部が一定の位置に配置され、そのことにより操作性が良好なソケットレンチを提供する。
【解決手段】ソケットレンチ1先端に設けられたボルト頭を収容する収容部6と、収容部奥側に設けられた磁石内蔵マグネットホルダー2とを有するソケットレンチにおいて、マグネットホルダーが、ソケットレンチの軸方向に延在するように設けられた一対の弾性体A,Bにより保持され、弾性体の力がバランスする点をマグネットホルダー原点位置とする一方、収容部へのボルト頭等の挿入時、マグネットホルダーに内蔵された磁石にボルト等が吸着され、かつマグネットホルダーが軸方向に摺動可能であり、また収容部からのボルト頭等の取出し時、マグネットホルダーが原点位置に復帰可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ソケットレンチ内のマグネットホルダーに内蔵された磁石によりナットやボルト等の鋼材を吸着することができ、ナットやボルト等の鋼材の脱落を防止することができるソケットレンチに関する。
【背景技術】
【0002】
ソケットレンチは、例えばボルトを、当該ソケットレンチ先端に設けられた収容部に挿入し、当該ソケットレンチを回転させることにより、ボルト等をねじ穴に螺着させるためのものである。
このようなソケットレンチとして、ソケットレンチの先端に設けられた収容部に磁石嵌着孔を設け、この磁石嵌着孔に永久破石を嵌着し、ボルト等の銅材の脱落防止を図ったものがある(特許文献1)。
【特許文献1】特開平9-109045号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、ソケットレンチの先端に設けられた収容部に磁石嵌着孔を設け、この磁石嵌着孔に永久磁石を嵌着したソケットレンチでは、ボルト頭やナットの厚さが大きいものを収容部に挿入した場合、ボルト頭の下端部がボルト頭の収容部に完全に挿入されることがないため、また、上記磁石嵌着孔に挿入された永久磁石は、上記収容部に挿入されたボルトの側面に対して垂直に設けられ、ボルトが磁石に対して横方向に動きやすいため、上記ボルトがボルト頭の収容部から脱落しやすく、ソケットレンチの操作性が良好でないという問題があった。
【0004】
さらに、ソケットレンチの先端部に設けられた収容部の奧側に空洞部分が形成されていないようなソケットレンチにおいては、ナットにボルトを螺入させる際、ナットからボルトの先端部分が突出するに伴い、ボルト先端部分が収容部の奧側端面を押圧するため、ナットが収容部から外れるという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、如何なる高さのボルトを使用したとしてもボルトが脱落しにくく、またナットにボルトを螺入させる際においてもナットが収容部から外れることがなく、操作性が良好なソケットレンチを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、ソケットレンチの軸方向に対して上下に弾性体を設け、ボルト頭収容部の深さをボルト頭またはナットの最大厚さとすることにより、つば部を有するボルト等をソケットレンチの収容部に挿入させた場合、上記つば部がソケットレンチ先端部に接触した状態で、マグネットホルダーが、これに内蔵された磁石の吸着により、上記ボルト等の方向に移動し、そのまま上記ボルトやナットを吸着保持するため、つば部とソケットレンチの先端部との間に隙間を作らず、それによりボルト等がソケットレンチから外れにくく、ソケットレンチの操作性が良好となることを見出した。
【0007】
また、上記の上下に設けられた弾性体のうち、マグネットホルダー後端部と収容部の奧側に設けられた中空孔の端面との間の弾性体により、ナットにボルトを螺入させる際、ナットからボルトネジの先端部分が突出するに伴い、マグネットホルダーがボルトネジの動きを吸収し、ボルトネジの先端部分が、収容部の奧側に形成された中空孔の奧側端面を押圧しないため、ナットが収容部から外れることがないことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
したがって、本発明は、ソケットレンチ先端に設けられたボルト頭を収容する収容部と、該収容部奥側に設けられた磁石内蔵マグネットホルダーとを有するソケットレンチにおいて、
マグネットホルダーが、上記ソケットレンチの軸方向に延在するように設けられた一対の弾性体により保持され、弾性体の力がバランスする点をマグネットホルダー原点位置とする一方、上記収容部へのボルト頭等の挿入時、マグネットホルダーに内蔵された磁石にボルト等が吸着され、かつ上記マグネットホルダーが軸方向に摺動可能であり、また上記収容部からのボルト頭等の取出し時、上記マグネットホルダーが上記原点位置に復帰可能であることを特徴とする。
本発明によれば、上下二段に設けられた弾性体によりマグネットホルダーが保持されているので、マグネットの吸着力が小さくてもマグネットホルダーは作動可能である。また、ナットやボルト等が収容部に挿入され、マグネットホルダーがソケットレンチの奧側に押し込まれる場合にも、マグネットホルダーに内蔵された磁石によりマグネットホルダーがソケットレンチ先端側へ呼び込まれる場合にも使用することができる。さらに、ナットにボルトを螺入させ、ナットからボルトネジの先端部分が突出する場合にも使用することができる。
【0009】
本発明に係るソケットレンチは、ナットヘのボルトネジの螺入時ナットからボルトネジが突出するに伴い、上記マグネットホルダーが軸方向奥側に後退可能であることを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、ソケットレンチ先端に設けられたボルト頭を収容する収容部と、該収容部奥側に設けられた磁石内蔵マグネットホルダーとを有するソケットレンチにおいて、
上記マグネットホルダーが弾性体により保持され、上記弾性体が無負荷状態にある点をマグネットホルダーの原点位置とする一方、上記収容部へのボルト頭等の挿入時、マグネットホルダーに内蔵された磁石にボルト等が吸着され、かつ上記マグネットホルダーが軸方向に摺動可能であり、また上記収容部からのボルト頭等の取出し時、上記マグネットホルダーが上記原点位置に復帰可能であることを特徴とする。
【0011】
このような構成とすることにより、マグネットホルダーの原点位置をボルト頭の略最大厚さの位置とする場合においては、つば付のボルトやナット等を収容部に挿入したとき、ボルト頭の下端に設けられたつば部がソケットレンチの収容部の先端に接触したまま、マグネットホルダーに内蔵された磁石とボルト等との吸着によりマグネットホルダーがソケットレンチ先端側へ移動しボルトやナット等を吸着保持するため、つば部とソケットレンチの端部との間に隙間を作らず操作性が良好となる。また、マグネットホルダーの原点位置をボルト頭の略最大厚さの位置よりもソケットレンチの先端側の位置とする場合においては、マグネットホルダーに内蔵された磁石によりボルト等を吸着保持する一方、ソケットレンチをボルトに押しつけボルトをねじ穴に螺着させる際、マグネットホルダーはボルト頭により押圧されソケットレンチ後端側へ移動する。
ここで、弾性体が無負荷状態にあるとは、マグネットホルダーが磁力を受けることなく弾性体によりソケットレンチに固定され、この弾性体に負荷がかかっていない状態にあることをいう。
【0012】
本発明は、上記マグネットホルダーの原点位置がボルトの略最大厚さの位置にあり、最大厚さより薄いボルト頭を上記収容部へ挿入する時、マグネットホルダーに内蔵された磁石によりマグネットホルダーがソケットレンチ先端側へ移動可能であり、また上記収容部からのボルト頭等の取出し時、上記マグネットホルダーが上記原点位置に復帰可能であることを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、上記マグネットホルダーが、マグネットホルダーの軸方向に空洞部を有し、上記収容部にナットが挿入され、さらにボルトネジがナットヘ螺入されナットからボルトネジが突出するに伴い、ボルトネジがマグネットホルダーの空洞部に進入可能であることを特微とする。
【0014】
このような構成とすることにより、ナットへボルトネジを螺入し、ナットからボルトネジが突出したとしても、ボルトネジがマグネットホルダーの空洞部に進入し、それによりボルトネジの先端部分がソケットレンチを押圧することがないため、ナットが収容部から外れるということがない。
【0015】
本発明は、上記弾性体が、上記マグネットホルダーの外周を覆うように形成された、収縮可能なコイル状バネであることを特徴とする。
【0016】
中空孔の内壁とマグネットホルダーの外表面との間にバネが固定されているため、マグネットホルダーを摺動させても、バネの離脱を防止することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明に係るソケットレンチによれば、ナット等の鋼材のつば部がソケットレンチの開口端部に常に接触し、ナット等がソケットレンチから脱落しにくいので、ソケットレンチの操作性が向上する。また、ナットにボルトを螺入させる際、ナットからボルトネジの先端部分が突出するに伴い、マグネットホルダーがボルトネジの動きを吸収し、ボルトネジ先端部分が収容部の奧側端面を押圧しないため、ナットが収容部からはみ出すことがないので、ソケットレンチの操作性が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下本発明に係るソケットレンチの実施の形態を具体例をもとに説明するが、これらの具体例は例示するものであってこれらに限定するものではない。
【0019】
(実施の形態1)
図1を参照して、本発明の実施の形態1に係るソケットレンチに関して説明する。
図1に示すように、ソケットレンチ1には、その先端部に、ボルト頭やナットを収容する収容部6を設けている。この収容部6の形状を、六角頭のボルトと対応するように六角形に形成することが好ましい。また、収容部6の奧側に、この収容部6と連通するように中空孔7を形成している。この中空孔7の形状は、如何なる形状でもよいが、実質的に円柱状であることが好ましい。この中空孔7には、マグネットホルダー2が挿入されており、このマグネットホルダー2は、ソケットレンチ1の軸方向に摺動可能である。
【0020】
本実施の形態1に係るソケットレンチ1は、中空孔7の内表面に設けられた第1係止部3と、上記第1係止部3よりソケットレンチ後端側であって、上記マグネットホルダーの外表面に設けられた第2係止部4との間、及び第2係止部4と上記ソケットレンチ中空孔7奧側端部11との間に、収縮可能なコイル状のバネA及びBをそれぞれ設けている。
【0021】
両方のバネA及びBは、マグネットホルダー2の先端表面8がボルト等の最大厚さの位置となる点で釣り合っていることが好ましい。この最大厚さの位置とは、例えばボルト頭の下端に設けられたつば部5をソケットレンチ先端9に接触させた状態で、現在市場で入手可能なボルトの中で最大の厚さを有するボルト等を収容部6に挿入した場合にボルト頭の先端部分がある位置をいう。バネAとバネBとが釣り合った点を基本の設定位置(マグネットホルダーの原点位置)とすると、この原点位置は最大厚さの位置よりソケットレンチの先端側の位置にあっても良いし、又はソケットレンチ後端側の位置にあっても良い。この原点位置が最大厚さの位置よりソケットレンチの先端側の位置にある場合には、略最大厚さのボルトを収容部に挿入したとき、ボルト頭の先端部分によりマグネットホルダー2がソケットレンチ後端側へ押し込まれる。また、この原点位置が最大厚さの位置よりソケットレンチの後端側の位置にある場合には、略最大厚さのボルトを収容部に挿入したとき、ボルトとマグネットホルダー2に内蔵された磁石10との吸着によりマグネットホルダー2がソケットレンチ先端側へ呼び込まれる。両方の場合において、ボルトを収容部6から取り外した時は、マグネットホルダー2は原点位置に復帰することができる。また、両方の場合において、例えばナットにボルトネジを螺入させ、ボルトネジの先端20がナットから突出する場合は、マグネットホルダー2は、先端20に押されて後退可能である。これにより、収容部6からナットが外れることがないため操作性が向上する。
【0022】
また、上記のように、上下2段にバネが設けられた構成とすることにより、磁石による吸着によりマグネットホルダーの位置が移動する場合、マグネットの吸着力が小さくてもマグネットホルダーは作動可能である。即ち、上記のように上下2段にバネが設けられたソケットレンチでは、一方からのみバネ力の付勢を受けるものに比べ、作動開始が容易である。このことより、マグネットの磁力が弱いものでも吸着に関して同じ効力が発揮でき、コスト引き下げにも寄与するものである。
【0023】
さらに、バネA及びBは、収縮可能なコイル状バネであり、マグネットホルダー2の外表面に接するように設けることが好ましい。このように設けることにより、中空孔7の内壁とマグネットホルダー2の外表面との間にバネが固定され、マグネットホルダーを摺動させても、バネの離脱を防止することができる。
また、磁石10は、マグネットホルダー2の先端部の表面8又は表面8付近内部に設けることが好ましい。
【0024】
図4には、図2に示すような最大厚みより薄いナットを本実施の形態1に係るソケットレンチに挿入した場合を示している。この場合、マグネットホルダー2は、マグネットホルダー2に内蔵された磁石10によりソケットレンチ先端9側に移動する。マグネットホルダー2がナットを吸着し保持するまでに移動する距離は大きい。また、図5には、図3に示すような厚みが大きいナット(最大厚さのナット)を上記ソケットレンチ1に挿入した場合を示している。この場合、マグネットホルダー2は殆ど移動しなくともナットを吸着し保持することができる。いずれの場合も、厚みが違うにも関わらず、つば部5は一定の位置、即ちソケットレンチの収容部の先端9に接触した状態で配置される。そのため、厚みが大きいナットを上記ソケットレンチに挿入した場合でも、つば部5がソケットレンチの端部9から離れることがないので、ナットがソケットレンチから外れ易いという問題を解消することができる。
【0025】
図6は、ナットへのボルトネジの螺入時ナットからボルトネジが突出するに伴い、マグネットホルダーが軸方向奧側に後退している場合を示している。ボルトネジのナットへの螺入により、ボルトネジの先端20がマグネットホルダー2を押圧するが、バネBによりボルトネジの動きを吸収し、ナットが収容部6から外れることがない。そのため、良好な操作性を有するソケットレンチとすることができる。
【0026】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係るソケットレンチについて、図7を参照して説明する。図7は、ソケットレンチ後端側にマグネットホルダー2がバネ付勢されるように、第1係止部3と第2係止部4との間にコイル状のバネAを設けたソケットレンチ1を示している。図7に示すように、バネAを1つのみ有する点が、実施の形態1に係るソケットレンチと異なるが、それ以外は実施の形態1の構成と同様である。
【0027】
ソケットレンチの収容部6にボルト等を挿入した場合、マグネットホルダー2が、第1係止部3と第2係止部4との間に設けられたバネAの付勢力に対抗してボルトに吸着されるように、バネAの付勢力を磁石10とボルトとの吸着力より小さく設定することが好ましい。
【0028】
図10には、図8に示すような、最大厚みより薄いボルト頭の厚みが小さいボルトを本実施の形態2に係るソケットレンチ1に挿入した場合を示している。また、図11には、図9に示すような最大厚みのボルトを上記ソケットレンチに挿入した場合を示している。この場合、マグネットホルダーは殆ど移動しなくともナットを吸着し保持することができる。いずれの場合も、厚みが違うにも関わらず、つば部5は一定の位置、即ちソケットレンチの収容部の先端9に接触するように配置される。そのため、ボルト頭の厚みが大きいボルトを上記ソケットレンチに挿入した場合でも、つば部5がソケットレンチの端部9から離れることがないので、ボルトがソケットレンチから外れ易いという問題を解消することができる。
【0029】
(実施の形態3)
図12を参照して、本発明の実施の形態3に係るソケットレンチに関して説明する。
本実施の形態3に係るソケットレンチ1の構成は、上記実施の形態1に係るソケットレンチの構成と略同様であるが、実施の形態3に係るソケットレンチは、その軸方向に貫通する空洞部21を有する点で異なる。
【0030】
図13は、図2に示すような最大厚みより薄いナットを本実施の形態3に係るソケットレンチに挿入し、ボルトネジにナットを螺入させている場合を示している。また、図14は、図3に示すような厚みが大きいナット(最大厚さのナット)をソケットレンチに挿入し、ボルトネジにナットを螺入させている場合を示している。厚みが小さいナットを挿入した場合、マグネットホルダー2はナットへ吸着し移動するが、最大厚さのナットを挿入した場合は、マグネットホルダー2はナットを吸着するものの移動はしない。
【0031】
ナットを収容部6に挿入した場合、図13や図14に示すようにつば部5をソケットレンチの端部9に接触させることができ、またボルトネジ22のナットへの螺入時にナットから突出するボルトネジ22がマグネットホルダー2内の空洞部21に進入することにより、ナットがボルト頭収容部6から押し出されることがないため、当該ソケットレンチは操作性に優れる。
【0032】
上記マグネットホルダー2において、空洞部21とこの空洞部21を周回するように形成されたリング状磁石23との間に保護層24を設けることが好ましい。図15のように、保護層24がないソケットレンチにおいては、ボルトネジ22とリング状磁石23とが直接接触するので、リング状磁石23は破損しやすいが、図13又は図14に示すように、保護層24をボルトネジ22とリング状磁石23との間に設けることにより、リング状磁石23とボルトネジ22との接触を無くしリング状磁石23が破壊されるのを防止することができる。
【0033】
(実施の形態4)
次に、図16を参照して、本発明の実施の形態4に係るソケットレンチに関して説明する。図16に示すように、マグネットホルダー2の外周に第2係止部4を設け、第2係止部4と中空孔奧側端部11との間にコイル状のバネBを設けている。これ以外の構成は、本実施の形態1に係るソケットレンチの構成と略同様である。
【0034】
マグネットホルダーの端部8の位置がボルト頭の最小厚さの位置にくるようにマグネットホルダー2を配置しても良く、この場合略最大厚さのつば付ボルトの頭部を収容部6に挿入すると、マグネットホルダー2がボルト頭により押圧され、上記中空孔7内においてソケットレンチ後端側へ摺動される。
また、マグネットホルダーの端部8の位置がボルト頭の最大厚さの位置よりソケットレンチ後端側にくるようにマグネットホルダー2を配置しても良く、この場合略最大厚さのつば付ボルトの頭部を収容部6に挿入すると、マグネットホルダーが上記中空孔7内においてソケットレンチ先端側へ移動し、マグネットホルダー2内の磁石10が、ボルトやナット等の鋼材を吸着する。この場合、マグネットホルダー2とバネBの一方の端部とを接着剤等で固定しておくことが必要である。また、中空孔奧側端部11とバネBのもう一方の端部とを接着剤等で固定しておくことが必要である。
【0035】
図17は、図8に示すような最小厚さのボルトを図16のソケットレンチのボルト頭収容部6に挿入した場合を示している。マグネットホルダーの端部8がボルト頭の最小厚さの位置となるようにマグネットホルダー2の位置を設定しているため、マグネットホルダー2は、殆ど移動しないが、マグネットホルダー2に内蔵された磁石10によりボルトを保持する。
【0036】
図18は、図9に示すような最大厚さのボルトを図16のソケットレンチのボルト頭収容部に挿入し、挿入されたボルトによりマグネットホルダー2が押圧されている場合を示している。ソケットレンチ1をボルトに押しつけた状態でボルトをボルト穴に螺着すれば、ボルトが収容部6から脱落することがない。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】図1は、中空孔7の内表面に設けられた第1係止部3と、上記第1係止部3よりソケットレンチ後端側であって、上記マグネットホルダーの外表面に設けられた第2係止部4との間、及び第2係止部4と上記ソケットレンチ中空孔7奧側端部11との間にコイル状のバネBを設けたソケットレンチを示している。
【図2】図2は、最大厚さより薄いつば付ナットを示している。
【図3】図3は、最大厚さのつば付ナットを示している。
【図4】図4は、図2に示す最大厚さより薄いつば付ナットを図1のソケットレンチのボルト頭収容部に挿入した場合を示している。
【図5】図5は、図3に示す最大厚さのつば付ナットを図1のソケットレンチのバルト頭収容部に挿入した場合を示している。
【図6】図6は、ナットへのボルトネジの螺入時ナットからネジが突出するに伴い、マグネットホルダーが軸方向奧側に後退している場合を示している。
【図7】図7は、ソケットレンチ後端部側にマグネットホルダー2がバネ付勢されるように、第1係止部3と第2係止部4との間にコイル状のバネAを設けたソケットレンチ1を示している。
【図8】図8は、最大厚さより薄いつば付ボルトを示している。
【図9】図9は、最大厚さのつば付ボルトを示している。
【図10】図10は、図8に示す最大厚さより薄いボルトを図6のソケットレンチのボルト頭収容部に挿入した場合を示している。
【図11】図11は、図9に示す最大厚さのつば付ボルトボルトを図6のソケットレンチのボルト頭収容部に挿入した場合を示している。
【図12】図12は、マグネットホルダーに空洞部を有するソケットレンチを示している。
【図13】図13は、図2に示す最大厚さより薄いナットを図12のソケットレンチのボルト頭収容部に挿入した場合を示している。
【図14】図14は、図3に示す最大厚さのナットを図12のソケットレンチのバルト頭収容部に挿入した場合を示している。
【図15】図15は、保護層を有さない従来型のソケットレンチを示している。
【図16】図16は、マグネットホルダーの外周に第2係止部を設け、第2係止部と中空孔奧側端部との間にコイル状のバネを設け、マグネットホルダーの端部8を、ボルト頭の最小厚さの位置となるように設定したソケットレンチを示している。
【図17】図17は、図8に示す最小厚さのボルトを図16のソケットレンチのボルト頭収容部に挿入した場合を示している。
【図18】図18は、図9に示す最小厚さより厚いボルトを図16のソケットレンチのボルト頭収容部に挿入し、ボルトによりマグネットホルダーが押圧されている場合を示している。
【符号の説明】
【0038】
1 ソケットレンチ
2 マグネットホルダー
3 第1係止部
4 第2係止部
5 ボルト等のつば部
6 収容部
7 中空孔
8 マグネットホルダーの端部
9 ソケットレンチの端部
10 磁石
11 中空孔奧側端部
20 ボルトネジ先端部
21 空洞部
22 ボルトネジ
23 リング状磁石
24 保護層
A、B バネ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソケットレンチ先端に設けられたボルト頭を収容する収容部と、該収容部奥側に設けられた磁石内蔵マグネットホルダーとを有するソケットレンチにおいて、
マグネットホルダーが、上記ソケットレンチの軸方向に延在するように設けられた一対の弾性体により保持され、弾性体の力がバランスする点をマグネットホルダー原点位置とする一方、上記収容部へのボルト頭等の挿入時、マグネットホルダーに内蔵された磁石にボルト等が吸着され、かつ上記マグネットホルダーが軸方向に摺動可能であり、また上記収容部からのボルト頭等の取出し時、上記マグネットホルダーが上記原点位置に復帰可能であることを特徴とするソケットレンチ。
【請求項2】
ナットヘのボルトネジの螺入時ナットからボルトネジが突出するに伴い、上記マグネットホルダーが軸方向奥側に後退可能であることを特徴とする請求項1記載のソケットレンチ。
【請求項3】
ソケットレンチ先端に設けられたボルト頭を収容する収容部と、該収容部奥側に設けられた磁石内蔵マグネットホルダーとを有するソケットレンチにおいて、
上記マグネットホルダーが弾性体により保持され、上記弾性体が無負荷状態にある点をマグネットホルダーの原点位置とする一方、上記収容部へのボルト頭等の挿入時、マグネットホルダーに内蔵された磁石にボルト等が吸着され、かつ上記マグネットホルダーが軸方向に摺動可能であり、また上記収容部からのボルト頭等の取出し時、上記マグネットホルダーが上記原点位置に復帰可能であることを特徴とするソケットレンチ。
【請求項4】
上記マグネットホルダーの原点位置がボルトの略最大厚さの位置にあり、最大厚さより薄いボルト頭を上記収容部へ挿入する時、マグネットホルダーに内蔵された磁石によりマグネットホルダーがソケットレンチ先端側へ移動可能であり、また上記収容部からのボルト頭等の取出し時、上記マグネットホルダーが上記原点位置に復帰可能であることを特徴とする請求項3記載のソケットレンチ。
【請求項5】
上記マグネットホルダーが、マグネットホルダーの軸方向に空洞部を有し、上記収容部にナットが挿入され、さらにボルトネジがナットヘ螺入されナットからボルトネジが突出するに伴い、ボルトネジがマグネットホルダーの空洞部に進入可能であることを特微とする請求項1〜4のいずれかに記載のソケットレンチ。
【請求項6】
上記弾性体が、上記マグネットホルダーの外周を覆うように形成された、収縮可能なコイル状バネであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のソケットレンチ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2006−281427(P2006−281427A)
【公開日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−108762(P2005−108762)
【出願日】平成17年4月5日(2005.4.5)
【出願人】(593097203)長堀工業株式会社 (8)