説明

ソフトウェアの自動販売方法

【課題】 実用性に優れるとともに、購買意欲を高めて集客性を向上させたソフトウェアの自動販売方法を提供する。
【解決手段】 購入者Nkが端末装置31,32からサーバ10へ少なくとも1つのソフトウェアの購入操作を行うと、サーバ10は第1メモリ11に記憶された複数のソフトウェアからランダムに選択された少なくとも1つのソフトウェアを購入者Nkに販売する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ソフトウェアの自動販売方法に関し、特に、実用性に優れるとともに、購買意欲を高めて集客性を向上させたソフトウェアの自動販売方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年のコンピュータ関連技術の発展により、ソフトウェアの電子商取引や自動販売装置が普及しつつある。
【0003】
従来、ソフトウェアの自動販売装置としては、購入情報表示手段と、料金支払手段と、購入者自身が所望のソフトウェアを選択する選択手段と、複数のソフトウェアを記憶した記憶手段と、記録媒体にソフトウェアの書込みを行う書込み手段と、これら各手段の制御を行う制御手段とを備えたもので、表示手段の情報にしたがって購入者が所望のソフトウェアを選択手段により選択し、料金支払手段で所定の料金の支払いが確認されると、記録媒体に所望のソフトウェアが書き込まれるものが用いられている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
このソフトウェアの自動販売装置は、例えば、音楽ソフトの場合、いわゆるパッケージ単位でなく、購入者が希望するソフトウェアのみを、しかも24時間いつでも購入することができるため、利便性に優れるとともに、既にソフトウェアが記録された記録媒体を新規なソフトウェアによって書き換えることが可能なため、記録媒体を別途購入する必要もなく、資源の有効活用を図ることもできる。
【特許文献1】特開2000−29999号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来のソフトウェアの自動販売装置によると、利便性等の実用性には優れるものの、購買者の購買意欲を高め、集客性を向上させることについては、特に考慮されていなかった。
【0006】
すなわち、このような装置における購入形態は、購入者が希望するゲームソフトを購入することができるだけの単なる等価交換としての通常の売買の域を出るものではなく、多数の選択肢の中から欲するものを的中して獲得したいという期待感を刺激したり、的中したときの快感(射幸心の達成感)を満足させたりするものではなかった。
【0007】
従って、本発明の目的は、実用性に優れるとともに、購買意欲を高めて集客性を向上させたソフトウェアの自動販売方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記目的を達成するため、記憶手段に複数のソフトウェア(プログラム、データを含む、以下同じ)を記憶させ、当該記憶手段から選択された少なくとも1つのソフトウェアを販売するソフトウェアの自動販売方法において、購入者が少なくとも1つのソフトウェアを購入する操作を終了したとき、前記複数のソフトウェアからランダムに選択された少なくとも1つのソフトウェアを前記購入者に販売することを特徴とするソフトウェアの自動販売方法を提供する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、実用性に優れるとともに、購買意欲を高めて集客性を向上させたソフトウェアの自動販売方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
図1は本発明のソフトウェアの自動販売方法を実施するインターネットを示す。インターネット20にはサーバ10と端末装置31,32,……が接続されている。
【0011】
サーバ10は分数毎に整理されたソフトウェア群A,B,C,……をストアした第1メモリ11と、購入者Nk(k=0,1,2,…)の過去の購入ソフトウェアをストアした第2メモリ12と、ソフトウェア群A,B,C,……から指定されたソフトウェア群から1つのソフトウェアをランダムに選択するランダムデータ選択ユニット13と、購入者NkにID(識別番号)を付与し、購入者Nkの認証を行い、各種の制御を行う制御ユニット14を有する。このサーバ10はサーバに接続された外部コンピュータによって置換されても良い。
【0012】
端末装置31,32,……は専用の販売装置、あるいは、パーソナルコンピュータ、携帯電話機等によって構成され、購入者Nkによって操作される。
【0013】
図2は図1の自動販売ネットワークの操作を示す。また、購入者Nkが端末装置32からサーバ10へ第1回の購入申込みを行うと、制御ユニット14は口座番号、クレジットカード番号、プリペイドカード番号等の支払方法を受け付け、適当と認めたときは、購入者NkにIDとして「0070」を送信する。次に、第1メモリ11が制御ユニット14の制御によってソフトウェア群A,B,C……を送信して端末装置32のディスプレイ(図示せず)に表示すると、購入者Nkはサーバ10へID(=0070)と、ソフトウェア群Aを指定することを送信する。サーバ10では、ランダムデータ選択ユニット13がソフトウェア群Aからランダムに1つのソフトウェア(複数のソフトウェアであっても良い)を選択して販売する。このソフトウェアは購入者Nkにとって希望度の大きいものであったり、それほど希望でないものであったりする。購入者Nkは他に希望するソフトウェアがあるときは、第2回の購入申込みをサーバ10に行う。それ前に、購入者Nkの販売データは第2メモリ12にストアされている。サーバ10では、購入者Nkがソフトウェア群Aを指定した実績に基づいて制御ユニット14がランダムデータ選択ユニット13にソフトウェア群Aから1つのソフトウェアを選択させる。このとき、制御ユニット14は第2メモリ12の販売データに基づいて購入者Nkが第1回に購入したソフトウェアに小さい販売確率を与える。この条件下で1つのソフトウェアが購入者Nkに販売され、同時に、その販売実績が第2メモリ12にストアされる。以上の操作を繰り返してソフトウェアの自動販売が購入者Nk及び他の購入者に対して行われる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明のソフトウェアの自動販売方法を示すブロック図である。
【図2】本発明のソフトウェアの自動販売方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0015】
10 サーバ
11 第1メモリ
12 第2メモリ
13 ランダムデータ選択ユニット
14 制御ユニット
20 インターネット
31,32 端末装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶手段に複数のソフトウェア(プログラム、データを含む、以下同じ)を記憶させ、当該記憶手段から選択された少なくとも1つのソフトウェアを販売するソフトウェアの自動販売方法において、
購入者が少なくとも1つのソフトウェアを購入する操作を終了したとき、前記複数のソフトウェアからランダムに選択された少なくとも1つのソフトウェアを前記購入者に販売することを特徴とするソフトウェアの自動販売方法。
【請求項2】
前記購入者による前記少なくとも1つのソフトウェアを購入する操作は、インターネットに接続されたパーソナルコンピュータ、携帯電話機等の端末手段において行い、
前記少なくとも1つのソフトウェアの前記購入者への販売は、前記インターネットに接続されたサーバ、当該サーバに接続された外部コンピュータにおいて行うことを特徴とするソフトウェアの自動販売方法。
【請求項3】
前記購入者による前記少なくとも1つのソフトウェアを購入する操作は、第1回のソフトウェアの購入に必要な購入者の口座番号、クレジットカード番号、プリペイドカード番号等の支払方法を通知する段階を含み、
前記少なくとも1つのソフトウェアの前記購入者への販売は、あらかじめ前記購入者のID(識別番号)を決定して前記購入者へ通知し、前記購入者から前記IDが送り返されたときに行うことを特徴とする請求項1記載のソフトウェアの自動販売方法。
【請求項4】
前記記憶手段への前記複数のソフトウェアの記憶は、分類された複数のソフトウェア群を記憶させることによって行い、
前記購入者による前記少なくとも1つのソフトウェアを購入する操作は、前記複数のソフトウェア群から1つのソフトウェア群を指定する段階を含み、
前記少なくとも1つのソフトウェアの前記購入者への販売は、前記複数のソフトウェアとして前記1つのソフトウェア群からランダムに少なくとも1つのソフトウェアを選択して前記購入者に販売する請求項1記載のソフトウェアの自動販売方法。
【請求項5】
前記少なくとも1つのソフトウェアの前記購入者への販売は、前記購入者のソフトウェアの購入データを蓄積し、当該購入データに基づいて前記購入者が過去に購入したソフトウェアの販売確率を低くするように行う請求項1乃至4記載のソフトウェアの自動販売方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2006−79643(P2006−79643A)
【公開日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−321560(P2005−321560)
【出願日】平成17年11月4日(2005.11.4)
【分割の表示】特願2000−158801(P2000−158801)の分割
【原出願日】平成12年5月29日(2000.5.29)
【出願人】(591095856)株式会社ハドソン (8)