説明

ソフトウェア配布方法、情報処理装置及び情報処理システム

【課題】所定のソフトウェアを実行するのに必要なパラメータに対して使用者に応じた設定を行うための設定情報を、使用者の認証情報に基づいて生成して前記使用者宛に配布することが可能なソフトウェア配布方法、情報処理装置及び情報処理システムを提供する。
【解決手段】配布サーバ1が、クライアントPC6(又は7,8)のICカードリーダ69(又は79,89)から取得されて認証サーバ2によって認証された認証情報を受信し、受信した認証情報に基づく設定情報を、MFP3(又は4)の画像形成部に係るデバイスドライバのインストーラに含ませることによって、デバイスドライバのカスタムインストーラを生成し、生成したカスタムインストーラを前記認証情報によって認証されるべき使用者宛に配布する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、他の情報処理装置が所定のソフトウェアを実行するのに必要なパラメータを設定するための設定情報を生成して配布するソフトウェア配布方法、情報処理装置及び情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、プリンタ装置に接続されたパーソナルコンピュータ(以下、PCという)等の情報処理装置から使用者の印刷要求があった場合、プリンタ装置が、使用者の認証を行って認証しなかった使用者の印刷要求を破棄し、認証したクライアントの印刷要求に基づいて印刷出力した枚数をクライアントごとに計数する処理が行われている。また、オフィス内に複数存在する情報処理装置から、複数のプリンタ装置のうちの1つを指定する使用者の印刷要求があった場合、前記印刷要求を印刷サーバに一時的に保存し、印刷サーバから印刷要求を受信したプリンタ装置が使用者の認証及び印刷出力を行うことにより、使用者が任意のプリンタ装置から印刷出力させることが可能となっている。
【0003】
例えば、特許文献1では、ユーザ側データ処理装置(情報処理装置)から送信されるデータファイル及び該データファイルを識別するデータコードに対し、センター側データ処理装置(印刷サーバ)がIDコードを割り当ててユーザ側データ処理装置に送信し、プリンタから入力されたデータコード及びIDコードとプリンタに対してユーザ側データ処理装置から送信されたデータコード及びIDコードとが一致する場合に、センター側データ処理装置から送信されたデータファイルに基づいてプリンタが印刷するプリントシステムが開示されている。
【0004】
上述したように、認証によってセキュリティを向上させ、且つ使用者ごとに印刷出力した枚数の計数を誤りなく実行するために、通常は何らかの適正な認証情報を含まない印刷要求はプリンタ装置及び印刷サーバで廃棄される。このため、プリンタ装置及び印刷サーバに対して印刷要求を送信するソフトウェアには、予め認証情報が設定されている必要があるが、この設定を誤った場合は印刷要求が廃棄されることとなるため、手作業に頼るところが大きい認証情報の設定は、印刷のためのソフトウェアの導入を円滑化する上での障害となりやすい。
【0005】
これに対し、特許文献2では、DBサーバが端末装置から画像形成装置のプリンタドライバの取得要求を受信した場合、端末装置の使用者に固有の識別情報と、DBサーバに予め記憶されている使用者の識別情報とが一致するときに、DBサーバが、画像形成装置の識別情報が付加されたプリンタドライバを端末装置に送信する画像形成装置管理システムが開示されている。即ち、端末装置に送信されたプリンタドライバは、使用者が端末装置から入力した固有の識別情報と共に端末装置にインストールされるため、端末装置には、DBサーバに送信する印刷データに、使用者の識別情報と画像形成装置の識別情報とを付加する設定が自動的になされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平11−95938号公報
【特許文献2】特開2002−169673号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献2に開示された技術では、使用者が情報処理装置に実行させるプリンタドライバのインストールと、端末装置から入力された使用者に固有の識別情報に対してDBサーバが実行する使用者の認証とを分離することができないため、プリンタドライバ等のソフトウェアに対して予め認証された使用者の認証情報を設定するための設定情報を配布する形態をとることができないという問題があった。また、プリンタドライバ等のソフトウェアのインストール時に認証を不要とするために、予め認証された使用者に固有の設定が含まれたソフトウェアパッケージを使用者の数だけ準備して使用者ごとに異なるソフトウェアパッケージを配布するのは、非現実的であるという問題もあった。
【0008】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、所定のソフトウェアを実行するのに必要なパラメータに対して使用者に応じた設定を行うための設定情報を、使用者の認証情報に基づいて生成して前記使用者宛に配布することが可能なソフトウェア配布方法、情報処理装置及び情報処理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係るソフトウェア配布方法は、他の情報処理装置が所定のソフトウェアを実行するのに必要なパラメータを設定するための設定情報を情報処理装置で生成して配布するソフトウェア配布方法において、前記情報処理装置は、認証情報を受信するステップと、受信した認証情報に基づいて前記設定情報を生成するステップと、生成した設定情報を前記認証情報によって認証されるべき使用者宛に配布するステップとを実行することを特徴とする。
【0010】
本発明に係るソフトウェア配布方法は、情報処理装置と、該情報処理装置と通信可能に接続されており、認証情報を取得する取得装置と、該取得装置と通信可能に接続されており、認証情報を受信して認証し、認証結果を前記認証情報の送信元に送信する認証装置とを備えるシステムを用いて、他の情報処理装置が所定のソフトウェアを実行するのに必要なパラメータを設定するための設定情報を生成して配布するソフトウェア配布方法において、前記取得装置は、取得した認証情報を前記認証装置に送信するステップと、認証結果を受信して、認証された認証情報を前記情報処理装置に送信するステップとを実行し、前記情報処理装置は、認証情報を受信するステップと、受信した認証情報に基づいて前記設定情報を生成するステップと、生成した設定情報を前記認証情報によって認証されるべき使用者宛に配布するステップとを実行することを特徴とする。
【0011】
本発明に係るソフトウェア配布方法は、前記他の情報処理装置により、前記取得装置を兼用させてあることを特徴とする。
【0012】
本発明に係るソフトウェア配布方法は、前記認証装置は、認証情報によって認証されるべき使用者の属性を予め記憶するステップと、記憶している属性の中から認証した使用者の属性を抽出するステップと、抽出した使用者の属性を前記認証結果に含ませるステップとを実行し、前記取得装置は、受信した認証結果に含まれる使用者の属性を前記情報処理装置に送信するステップを実行し、前記情報処理装置は、使用者の属性を受信するステップと、受信した使用者の属性に応じた情報を前記設定情報に含ませるステップとを実行することを特徴とする。
【0013】
本発明に係るソフトウェア配布方法は、前記使用者宛に配布するステップは、前記所定のソフトウェア及び設定情報を配布することを特徴とする。
【0014】
本発明に係るソフトウェア配布方法は、前記情報処理装置は、前記設定情報を前記所定のソフトウェアに含ませて該所定のソフトウェアを前記他の情報処理装置にインストールするためのインストールソフトウェアを生成するステップを実行し、前記使用者宛に配布するステップは、前記インストールソフトウェアを配布することを特徴とする。
【0015】
本発明に係るソフトウェア配布方法は、前記所定のソフトウェアは、前記他の情報処理装置が送信する画像データに基づく画像を形成すべき画像形成装置のデバイスドライバであることを特徴とする。
【0016】
本発明に係る情報処理装置は、他の情報処理装置が所定のソフトウェアを実行するのに必要なパラメータを設定するための設定情報を生成手段で生成して配布する情報処理装置において、認証情報を受信する受信手段を備え、前記生成手段は、前記受信手段が受信した認証情報に基づいて前記設定情報を生成するようにしてあり、前記生成手段が生成した設定情報を前記認証情報によって認証されるべき使用者宛に配布するようにしてあることを特徴とする。
【0017】
本発明に係る情報処理装置システムは、前述の情報処置離装置と、認証情報を取得して認証装置に送信し、認証結果を受信して、認証された認証情報を前記情報処理装置に送信する取得装置と、認証情報を受信して認証し、認証結果を前記認証情報の送信元に送信する認証装置とを備えることを特徴とする。
【0018】
本発明にあっては、情報処理装置が、受信した認証情報に基づいて生成した設定情報を、前記認証情報によって認証されるべき使用者宛に配布する。
これにより、生成した設定情報の配布先となるべき使用者の認証情報が認証されて情報処理装置に取得されることとした場合は、認証された使用者の認証情報に基づいて生成した設定情報が、情報処理装置から認証された使用者宛に配布される。そして、配布された設定情報が他の情報処理装置に取得されて所定のソフトウェアに適用されたときに、前記使用者に応じたパラメータの設定が行われる。
【0019】
本発明にあっては、取得装置が取得した認証情報を認証装置に認証させ、認証された認証情報を認証装置が情報処理装置に送信し、情報処理装置が、受信した認証情報に基づいて生成した設定情報を、前記認証情報によって認証されるべき使用者宛に配布する。
これにより、取得装置で取得された認証情報に基づいて生成された設定情報が、取得装置に認証情報を取得させた使用者宛に配布される。
【0020】
本発明にあっては、設定情報を配布される使用者が使用を予定している他の情報処理装置が、取得装置を兼用するため、使用者は認証のために他の取得装置のある場所まで移動する手間が省ける。
【0021】
本発明にあっては、認証装置が、予め記憶している属性の中から、認証した使用者の属性を抽出して認証結果に含ませ、取得装置が、使用者の属性が含まれた認証結果を認証装置から受信する。そして、情報処理装置が、取得装置から受信した使用者の属性に応じた情報を、設定情報に含ませる。
これにより、認証された使用者の属性に応じた情報が含まれた設定情報が、認証された使用者宛に配布される。そして、配布された設定情報が他の情報処理装置に取得されて所定のソフトウェアに適用されたときに、前記使用者に応じたパラメータの設定に加えて、前記使用者の属性に応じたパラメータの設定が行われる。
【0022】
本発明にあっては、配布されるソフトウェアに所定のソフトウェア及び設定情報が含まれるため、所定のソフトウェアの導入に際して必要なものが、使用者に一度に配布される。
【0023】
本発明にあっては、所定のソフトウェアのインストールパッケージが使用者ごとにカスタマイズされて配布される。
これにより、配布されたインストールパッケージが他の情報処理装置に取得されて実行されたときに、所定のソフトウェアのインストールと、インストールされたソフトウェアに対する使用者に応じたパラメータの設定とが一度に行われる。
【0024】
本発明にあっては、他の情報処理装置からの画像データに基づく画像を形成すべき画像形成装置のデバイスドライバ(プリンタドライバ)に対してパラメータの設定を行うための設定情報が配布される。
これにより、ソフトウェアの導入時に障害が発生し易いとされるプリンタドライバについて、使用者に応じたパラメータの設定が誤りなく行える設定情報が配布される。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、受信した認証情報に基づいて生成した設定情報を、使用者宛に配布する。
これにより、生成した設定情報の配布先となるべき使用者の認証情報が認証されて情報処理装置に取得されることとした場合は、認証された使用者の認証情報に基づいて生成した設定情報が、情報処理装置から認証された使用者宛に配布される。そして、配布された設定情報が他の情報処理装置に取得されて所定のソフトウェアに適用されたときに、前記使用者に応じたパラメータの設定が行われる。
従って、所定のソフトウェアを実行するのに必要なパラメータに対して使用者に応じた設定を行うための設定情報を、使用者の認証情報に基づいて生成して前記使用者宛に配布することが可能となり、ソフトウェアの導入が円滑化される。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の実施の形態1に係る認証印刷システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】配布サーバの要部構成を示すブロック図である。
【図3】認証サーバの要部構成を示すブロック図である。
【図4】MFPの要部構成を示すブロック図である。
【図5】認証印刷システムにおける各CPUの処理手順の概略を示すフローチャートである。
【図6】カスタム設定情報の生成及び配布に係るクライアントPC、認証サーバ及び配布サーバの各CPUの処理手順を示すフローチャートである。
【図7】デバイスドライバのインストーラの実行に係るクライアントPCのCPUの処理手順を示すフローチャートである。
【図8】クライアントPCにおけるデバイスドライバの設定画面例を示す説明図である。
【図9】本発明の実施の形態2に係る配布サーバの要部構成を示すブロック図である。
【図10】カスタムインストーラの生成及び配布に係るクライアントPC、認証サーバ及び配布サーバの各CPUの処理手順を示すフローチャートである。
【図11】カスタムインストーラの構成を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明に係るソフトウェア配布システムを、認証された使用者に係る印刷データに基づいて印刷出力する認証印刷システムに適用した実施の形態について詳述する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る認証印刷システムの構成例を示すブロック図である。図中1は設定情報を生成して配布する配布サーバ(情報処理装置)であり、配布サーバ1には、認証情報を認証する認証サーバ(認証装置)2、並びにLCDからなる表示部61,71,81及びキーボード62,72,82を夫々有するクライアントPC(他の情報処理装置)6,7,8が、LAN9を介して接続されている。LAN9には、また、クライアントPC6,7,8からの印刷データ(画像データ)を一時的に記憶する印刷サーバ5、及び該印刷サーバ5からの印刷データに基づいて印刷出力するMFP(Multi Function Peripheral;画像処理装置)3,4が接続されている。クライアントPC6,7,8の夫々は、設定情報が配布されるべき使用者のICカードから認証情報を取得するICカードリーダ(認証装置)69,79,89を有している。MFP3,4は、該MFP3,4の利用が許可されるべき使用者のICカードから認証情報を取得するICカードリーダ39,49を有している。
【0028】
図2は、配布サーバ1の要部構成を示すブロック図である。配布サーバ1は、演算等の処理を行うCPU11を備え、CPU11は、処理に伴って発生する一時的な情報を記憶するRAM12、CD−ROMドライブ等の外部記憶装置13、ハードディスク等の内部記憶装置14、及びLAN9を介して外部機器との通信を行う通信部15とバス接続されている。CPU11は、CD−ROM等の記録媒体10からコンピュータプログラム100を外部記憶装置13にて読み取り、読み取ったコンピュータプログラム100を内部記憶装置14に記憶させる。コンピュータプログラム100は、内部記憶装置14に恒久的に記憶させてもよい。コンピュータプログラム100は必要に応じて内部記憶装置14からRAM12へロードされ、ロードされたコンピュータプログラム100に基づいて、CPU11が配布サーバ1に必要な処理を実行する。配布サーバ1が生成した設定情報は、カスタム設定情報140として内部記憶装置14に一旦記憶されるが、RAM12に記憶されるようにしてもよい。
【0029】
図3は、認証サーバ2の要部構成を示すブロック図である。認証サーバ2は、演算等の処理を行うCPU21を備え、CPU21は、処理に伴って発生する一時的な情報を記憶するRAM22、CD−ROMドライブ等の外部記憶装置23、ハードディスク等の内部記憶装置24、及びLAN9を介して外部機器との通信を行う通信部25とバス接続されている。内部記憶装置24は、CPU21が実行すべきコンピュータプログラム200を記憶している。コンピュータプログラム200は必要に応じて内部記憶装置24からRAM22へロードされ、ロードされたコンピュータプログラム200に基づいて、CPU21が認証サーバ2に必要な処理を実行する。内部記憶装置24は、また、クライアントPC6,7,8の使用者を認証するために必要なID、パスワード等の認証情報を記録する認証情報DB243を記憶している。本実施の形態1では、認証情報に使用者のメールアドレスを含めて記憶する。尚、認証情報DB243には、認証情報によって認証されるべき使用者の属性(例えば所属)を併せて記憶するようにしてもよい。
【0030】
図4は、MFP3の要部構成を示すブロック図である。MFP4の要部構成についても同様である。MFP3はCPU31を備え、CPU31は、プログラム等の情報を記憶するROM32及び一時的に発生した情報を記憶するRAM33とバス接続されている。CPU31は、ROM32に予め格納されている制御プログラムに従って、入出力処理、演算等の処理を実行する。CPU31には、また、使用者の操作を受け付ける操作部34a及びLCDからなる表示部34bを有する操作パネル34と、原稿を読み取って画像データを取得する原稿読取部35と、取得された画像データを印刷処理に適したデータに変換する画像処理部36と、画像データに基づく画像を形成する画像形成部37と、LAN9を介して外部機器との通信を行う通信部38とがバス接続されている。通信部38は、MFP4を含む他のファクシミリとファクシミリ通信するモデム(図示せず)を有している。
【0031】
以上の構成において、MFP3,4の画像形成部37に係るデバイスドライバがインストールされたクライアントPC6,7,8が、MFP3,4夫々に印刷させるべき印刷データを発生させた場合、ICカードリーダ39,49の夫々から新たに取得された認証情報が認証サーバ2で認証されたときに、認証された認証情報と同一の認証情報が付加された印刷データに基づいて、MFP3,4の夫々が紙媒体に印刷出力する。
【0032】
次に、標準的な認証印刷システムの概要について説明する。
図5は、認証印刷システムにおける各CPUの処理手順の概略を示すフローチャートである。図5では、クライアントPC6が発生させた印刷データに基づいて、MFP3が正常に印刷出力する場合について説明する。
クライアントPC6で印刷データが発生した場合、クライアントPC6の図示しないCPU(以下、CPU−Aという)は、クライアントPC6の使用者の認証情報が付加された印刷データを印刷サーバ5に向けて送信し(S11)、処理を終了する。その後、印刷サーバ5の図示しないCPU(以下、CPU−Bという)が、印刷データを受信した場合(S21)、CPU−Bは、受信した印刷データを図示しない記憶部に一旦記憶する(S22)。
【0033】
一方、クライアントPC6の使用者が、自身の認証情報が記録されたICカードをMFP3のICカードリーダ39に挿入してログインする場合、MFP3のCPU31は、ICカードリーダ39から認証情報を取得し(S31)、取得した認証情報を通信部38から認証サーバ2に向けて送信する(S32)。ここでのログインは、使用者が操作部34aから自身の認証情報を入力する形態をとる場合がある。
【0034】
次に、認証サーバ2のCPU21が通信部25から認証情報を受信した場合(S41)、CPU21は、受信した認証情報を認証情報DB243に記憶されている認証情報と照合して(S42)認証する。この場合の認証情報は正規の使用者の認証情報であって、認証情報DB243に記憶されている認証情報の1つと一致するものとする。その後、CPU21は、照合が一致して肯定的に認証した旨の認証結果を通信部25からMFP3に返送し(S43)、処理を終了する。
【0035】
次に、MFP3のCPU31が、認証サーバ2から返送された認証結果を通信部38から受信し(S33)、認証情報が肯定的に認証されたと判定した場合、CPU31は、通信部38から印刷サーバ5に向けて、前記認証情報が含まれる印刷データの印刷リストの要求を送信する(S34)。その後、印刷サーバ5のCPU−Bが、MFP3から送信された印刷リストの要求を受信した場合(S23)、CPU−Bは、要求された印刷リストを生成してMFP3に向けて送信する(S24)。
【0036】
次に、MFP3のCPU31が、認証サーバ2から送信された印刷リストを通信部38から受信した場合(S35)、CPU31は、受信した印刷リストを表示部34bに表示して、使用者によるリストの選択を受け付ける(S36)。その後、使用者が印刷データを選択した場合、CPU31は、通信部38から印刷サーバ5に向けて、選択された印刷データの要求を送信する(S37)。
【0037】
次に、印刷サーバ5のCPU−Bが、MFP3から送信された印刷データの要求を受信した場合(S25)、CPU−Bは、要求された印刷データを記憶部から読み出し(S26)、読み出した印刷データをMFP3に向けて送信して(S27)処理を終了する。その後、MFP3のCPU31が、印刷サーバ5から送信された印刷データを通信部38から受信した場合(S38)、CPU31は、受信した印刷データに基づく画像を形成して画像形成部37から印刷出力し(S39)、処理を終了する。
【0038】
図5では認証印刷システムの例を示したが、クライアントPC6から送信された印刷データがMFP3に記憶され、使用者がICカードリーダ39に挿入したICカードから取得された認証情報と、記憶した印刷データに含まれる認証情報とがMFP3にて照合され、一致した印刷データに基づく画像が印刷出力される場合もある。この場合は、印刷サーバ5及び認証サーバ2は用いられず、いわゆるホールド印刷(親展印刷)が行われることとなる。
【0039】
以下では、MFP3,4の画像形成部(プリンタ部)37に係るデバイスドライバ(プリンタドライバ)に、クライアントPC6の使用者に応じたパラメータの設定を行うためのカスタム設定情報140を生成して、前記使用者宛に配布する処理について説明する。クライアントPC7,8の使用者に対するカスタム設定情報140の生成及び配布についても同様である。
配布サーバ1は、ICカードリーダ69から取得されて認証サーバ2で認証された認証情報に基づいてカスタム設定情報140を生成し、生成したカスタム設定情報140を、前記認証情報によって認証されるべき使用者宛に配布する。
【0040】
図6は、カスタム設定情報140の生成及び配布に係るクライアントPC6、認証サーバ2及び配布サーバ1の各CPUの処理手順を示すフローチャートである。図6では、クライアントPC6の使用を予定している使用者が、ICカードリーダ69からクライアントPC6に認証情報を取得させる場合の処理を示す。クライアントPC6では、使用者が表示部61及びキーボード62を用いて「ユーザ認証機能」を有効にすることにより、CPU−Aが図6の処理を開始させる。認証サーバ2では、1つの認証情報の認証を終える都度、CPU21が図6の処理を開始させる。配布サーバ1では、1つのカスタム設定情報140を生成及び配布する都度、CPU11が図6の処理を開始させる。尚、本実施の形態1では、使用者の認証情報を予め認証情報DB243に記憶しておく。
【0041】
クライアントPC6では、CPU−Aが、表示部61にログイン画面を表示し(S51)、ICカードリーダ69にICカードが挿入されたか否かを判定して(S52)ICカードが挿入されるまで待機する(S52:NO)。その後、1人の使用者によってICカードが挿入された場合(S52:YES)、CPU−Aは、ICカードリーダ69からICカードに記録された認証情報を取り込み(S53)、取り込んだ認証情報を認証サーバ2に向けて送信する(S54)。
【0042】
認証サーバ2では、CPU21が、通信部25から認証情報を受信したか否かを判定して(S61)認証情報を受信するまで待機しており(S61:NO)、認証情報を受信した場合(S61:YES)、CPU21は、受信した認証情報を認証情報DB243に記憶されている認証情報と照合して(S62)認証し、認証結果を通信部25からクライアントPC6に返送して(S63)処理を終了する。尚、本実施の形態1では、ステップS62で認証情報を肯定的に認証した場合に、ステップS63では、認証した使用者のメールアドレスを認証情報DB243から抽出し、抽出したメールアドレスを認証結果に含ませてクライアントPC6に返送する。この場合更に、認証した使用者の属性を認証情報DB243から抽出し、抽出した属性を認証結果に含ませるようにしてもよい。
【0043】
クライアントPC6に戻って、CPU−Aは、認証サーバ2による認証結果を受信したか否かを判定して(S55)認証結果を受信するまで待機しており(S55:NO)、認証結果を受信した場合(S55:YES)、認証情報が肯定的に認証されたか否かを判定し(S56)、認証されなかった場合(S56:NO)、処理をステップS51に戻す。認証情報が認証された場合(S56:YES)、CPU−Aは、認証された使用者のメールアドレスを含めた認証情報を配布サーバ1に向けて送信し(S57)、処理を終了する。尚、ステップS55で認証結果に含まれた使用者の属性を受信した場合に、ステップS57では、受信した属性を認証情報と共に送信するようにしてもよい。
【0044】
一方の配布サーバ1では、CPU11が、認証情報を受信したか否かを判定して(S71)受信するまで待機しており(S71:NO)、認証情報を受信した場合(S71:YES)、CPU11は、受信した認証情報に基づいてカスタム設定情報140を生成する(S72)。尚、ステップS71で認証情報と共に使用者の属性を受信した場合に、ステップS72では、受信した使用者の属性に応じたパラメータが更に含まれるようにしてカスタム設定情報140を生成してもよい。その後、CPU11は、生成したカスタム設定情報140を、前記認証情報によって認証されるべき使用者宛に配布して(S73)処理を終了する。具体的には、認証情報に含まれる使用者のメールアドレスを受信アドレスとし、カスタム設定情報140が添付された電子メールを、図示しないメールサーバに向けて送信する。
【0045】
次に、使用者に配布されたカスタム設定情報140をデバイスドライバに設定する方法の一例を説明する。
図7は、デバイスドライバのインストーラの実行に係るクライアントPC6のCPU(CPU−A)の処理手順を示すフローチャートである。クライアントPC6に別途準備されたデバイスドライバのインストーラが実行された場合、CPU−Aは、デフォルトのパラメータでデバイスドライバをインストールする(S81)。具体的には、MFP3,4の画像形成部37に係るデバイスドライバをクライアントPC6にインストールする。その後、CPU−Aは、配布サーバ1から配布されたカスタム設定情報140をデバイスドライバのパラメータとして設定し(S82)、処理を終了する。カスタム設定情報140に使用者の属性に応じたパラメータが含まれている場合、ステップS82では、前記属性に応じたパラメータが更に設定されるようにすればよい。
【0046】
図8は、クライアントPC6におけるデバイスドライバの設定画面例を示す説明図である。上記設定画面は、タブによって選択される6つの画面を含んで構成されており、そのうち「ジョブハンドリング」タブが選択された場合に、「ユーザー認証」を行うか否かの設定と、認証を行うときの「ログイン名」及び「パスワード」を投入するための画面が表示される。クライアントPC6でデバイスドライバのインストーラが実行された後に、MFP3,4に係るプリンタ設定画面を開いた場合、例えば、図8に示すように認証情報(ログイン名及びパスワード)が設定された状態で表示される。尚、デバイスドライバのインストーラが実行されて使用者の属性に応じたパラメータが設定された場合、例えば、前記パラメータが、特定の社員を除いてカラー印刷を禁止するようなパラメータであるときは、図8の「カラー」タブが選択されたときに表示される画面上で、特定の社員以外はカラー印刷が選択できないように表示される。
【0047】
以上のように本実施の形態1によれば、配布サーバが、カスタム設定情報の配布先となるべき使用者の認証済みの認証情報を受信し、受信した認証情報に基づいて生成したカスタム設定情報を認証済みの使用者宛に配布する。また、クライアントPCにおけるプリンタドライバのインストール時に、配布されたカスタム設定情報が適用されることにより、前記使用者に応じたパラメータの設定が行われる。
従って、所定のソフトウェアを実行するのに必要なパラメータに対して使用者に応じた設定を行うための設定情報を、使用者の認証情報に基づいて生成して前記使用者宛に配布することが可能となる。
【0048】
また、クライアントPCがカードリーダを介して取得した認証情報を認証装置に認証させ、カードリーダを有するクライアントPCが認証済みの認証情報を配布サーバに送信し、配布サーバが、受信した認証情報に基づいて生成したカスタム設定情報を、認証済みの使用者宛に配布する。
従って、クライアントPCのカードリーダから取得された認証情報に基づいて生成された設定情報を、前記カードリーダからカードを読み取らせた使用者宛に配布することが可能となる。
【0049】
更にまた、カスタム設定情報を配布される使用者が使用を予定しているクライアントPCが、取得装置を兼用すべくカードリーダを有しているため、使用者は認証のために他の取得装置のある場所まで移動する手間を省くことが可能となる。
【0050】
更にまた、認証サーバが、予め認証情報DBに記憶している属性の中から、認証した使用者の属性を抽出して認証結果に含ませ、カードリーダを有するクライアントPCが、使用者の属性が含まれた認証結果を認証サーバから受信し、受信した使用者の属性を配布サーバに送信する。そして、配布サーバが、クライアントPCから受信した使用者の属性に応じた情報を、カスタム設定情報に含ませる。また、クライアントPCにおけるプリンタドライバのインストール時に、配布されたカスタム設定情報が適用されることにより、前記使用者に応じたパラメータの設定に加えて、前記使用者の属性に応じたパラメータの設定が行われる。
従って、認証された使用者の属性に応じた情報が含まれた設定情報を、認証された使用者宛に配布することが可能となる。
【0051】
更にまた、クライアントPCからの印刷データに基づく画像を形成すべきMFPの画像形成部に係るデバイスドライバ(プリンタドライバ)に対してパラメータの設定を行うためのカスタム設定情報が配布される。
従って、ソフトウェアの導入時に障害が発生し易いとされるプリンタドライバについて、使用者に応じたパラメータの設定が誤りなく行える設定情報を配布することが可能となる。
【0052】
尚、実施の形態1にあっては、生成したカスタム設定情報140が添付された電子メールを使用者宛に送信する例を示したが、配布すべきカスタム設定情報140がアップロードされたURLを使用者宛のメール本文に書き込んで送信するようにしてもよいし、クライアントPC6(又は7,8)のWebブラウザを用いてダウンロードしてもよい。更に、持ち運び可能な記録媒体にカスタム設定情報140の内容を書き込んで使用者に手持ちで配送するようにしてもよい。
更にまた、使用者と対応付けられたクライアントPC6,7,8に向けてカスタム設定情報140を送信し、クライアントPC6,7,8のアプリケーションソフトウェアでカスタム設定情報140を受信してもよい。
【0053】
(実施の形態2)
実施の形態1は、配布サーバ1が、プリンタドライバのカスタム設定情報140を生成する形態であるのに対し、実施の形態2は、配布サーバ1aが、プリンタドライバのオリジナルインストーラ141に、設定情報を含ませてカスタムインストーラ142を生成する形態である。
図9は、本発明の実施の形態2に係る配布サーバ1aの要部構成を示すブロック図である。配布サーバ1aは、演算等の処理を行うCPU11を備え、CPU11は、処理に伴って発生する一時的な情報を記憶するRAM12、CD−ROMドライブ等の外部記憶装置13、ハードディスク等の内部記憶装置14a、及びLAN9を介して外部機器との通信を行う通信部15とバス接続されている。内部記憶装置14aは、配布サーバ1aがインストーラ(インストールソフトウェア)を生成する際の元となる、MFP3,4の画像形成部(プリンタ部)37に係るデバイスドライバ(プリンタドライバ)のインストーラを、オリジナルインストーラ141として記憶している。生成されたインストーラは、カスタムインストーラ142として内部記憶装置14aに一旦記憶されるが、RAM12に記憶されるようにしてもよい。
【0054】
以下では、MFP3,4の画像形成部37に係るデバイスドライバのオリジナルインストーラ141に、クライアントPC6の使用者に応じたパラメータの設定を行うための設定情報が含まれるようなカスタムインストーラ142を生成して、前記使用者宛に配布する処理について説明する。クライアントPC7,8の使用者に対するカスタムインストーラ142の生成及び配布についても同様である。
配布サーバ1aは、ICカードリーダ69から取得されて認証サーバ2にて認証された認証情報と、オリジナルインストーラ141とに基づいてカスタムインストーラ142を生成し、生成したカスタムインストーラ142を、前記認証情報によって認証されるべき使用者宛に配布する。
【0055】
図10は、カスタムインストーラ142の生成及び配布に係るクライアントPC6、認証サーバ2及び配布サーバ1aの各CPUの処理手順を示すフローチャートである。図10では、クライアントPC6の使用を予定している使用者が、ICカードリーダ69からクライアントPC6に認証情報を取得させる場合の処理を示す。図10の各処理を開始させる条件は、実施の形態1における図6の場合と同様である。
【0056】
クライアントPC6におけるステップS151〜S157の処理は、実施の形態1の図6で説明したステップS51〜S57の処理と同一であるため、その説明を省略する。また、認証サーバ2のCPU21が実行するステップS161〜S163の処理は、実施の形態1の図6で説明した認証サーバ2のCPU21が実行するステップS61〜S63の処理と同一であるため、その説明を省略する。
【0057】
配布サーバ1aでは、CPU11が、クライアントPC6から認証情報を受信したか否かを判定して(S171)受信するまで待機しており(S171:NO)、認証情報を受信した場合(S171:YES)、CPU11は、受信した認証情報に基づいて設定情報を生成する(S172)。この場合、実施の形態1における図6のステップS72の場合と同様にして、設定情報に使用者の属性に応じたパラメータが更に含まれるようにしてもよい。その後、CPU11は、内部記憶装置14aに記憶されたオリジナルインストーラ141に、生成した設定情報が含まれるようにしてカスタムインストーラ142を生成し(S173)、生成したカスタムインストーラ142を、前記認証情報によって認証されるべき使用者宛に配布して(S174)処理を終了する。
【0058】
次に、生成されたカスタムインストーラ142について説明する。
図11は、カスタムインストーラ142の構成を示す説明図である。カスタムインストーラ142は、オリジナルインストーラ141と、カスタムインストーラ142が実行されるべきクライアントPC6,7,8の使用者の認証情報に基づく設定情報とを含むプログラムモジュールとして構成されている。図11のように構成されたカスタムインストーラ142がクライアントPC6,7,8で実行された場合、オリジナルインストーラ141がインストールしたデバイスドライバに対し、設定情報が適用されてパラメータとして設定される。
その他、実施の形態1に対応する箇所には同様の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0059】
以上のように本実施の形態2によれば、配布されるカスタムインストーラに設定情報及びデバイスドライバのインストーラが含まれるため、所定のソフトウェアの導入に際して必要なものを、使用者に一度に配布することが可能となる。
【0060】
また、デバイスドライバのインストールパッケージが、使用者ごとにカスタマイズされたカスタムインストーラとして配布される。
従って、配布されたインストールパッケージがクライアントPCに取得されて実行されたときに、所定のソフトウェアのインストールと、インストールされたソフトウェアに対する使用者に応じたパラメータの設定とを一度に行うことが可能となる。
【0061】
尚、実施の形態2にあっては、オリジナルインストーラ141に設定情報を含ませてカスタムインストーラ142を生成したが、これに限定されるものではなく、認証された使用者毎に、設定情報が含まれたカスタムインストーラ142を一から生成するようにしてもよい。
また、インストーラとしては機能しないソフトウェアに設定情報を含ませて生成したカスタムパッケージを配布するようにしてもよい。これにより、上記ソフトウェアの導入に際して必要なものを一度に配布することが可能となる。
【0062】
また、実施の形態1及び2にあっては、画像処理装置としてMFP3,4を使用したが、これに限定されるものではなく、画像解析又は画像計測を行うような装置であってもよいし、専ら画像を形成する画像形成装置(プリンタ)であってもよい。
更にまた、実施の形態1及び2にあっては、使用者の認証情報をクライアントPC6のICカードリーダ69から取得したが、例えば赤外線スキャナから指の静紋を読み取るようにしてもよいし、MFP3,4夫々のICカードリーダ39,49から使用者のICカードに記憶された認証情報を取り込むようにしてもよい。
【0063】
更にまた、実施の形態1及び2にあっては、コンピュータプログラム100のプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)を記録したコンピュータ読み取り可能な他の記録媒体に、上述した設定情報を生成して配布する方法を記録したものとすることも可能である。このようにして、前記方法を行うプログラムを記録した記録媒体を持ち運び自在に提供することができる。
【0064】
記録媒体としては、マイクロコンピュータで処理が行われるためのメモリ(図示せず)、例えばROMのようなプログラムメディアであってもよく、外部記憶装置として設けられた図示しないプログラム読取装置に記録媒体を挿入することで読み取り可能なプログラムメディアであってもよい。何れの場合においても、格納されているプログラムコードは、CPU11にアクセスされて実行される構成であってもよく、プログラムコードが読み出され、例えばRAM12のプログラム記憶エリアにダウンロードされて実行される構成であってもよい。このダウンロード用のプログラムは予め配布サーバ1又は1aの本体に格納されているものとする。
【0065】
前記プログラムメディアは、本体と分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープ、カセットテープ等のテープ系、フレキシブルディスク及びハードディスクに代表される磁気ディスク、CD−ROM/MO/MD/DVDに代表される光ディスク等のディスク系、ICカード(メモリカードを含む)、光カード等のカード系、及びマスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、フラッシュROM等の半導体メモリ系の媒体に固定的にプログラムコードを担持するものであってもよい。
【0066】
前記プログラムメディアは、また、インターネットを含む通信ネットワークからプログラムコードがダウンロード可能となるようにプログラムコードが流動的に担持された媒体であってもよい。このように通信ネットワークからプログラムコードをダウンロードする場合、ダウンロード用のプログラムは、予め配布サーバ1,1aの本体に格納されるものでもよく、他の記録媒体からインストールされるものであってもよい。尚、通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。
【0067】
また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、 ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上 波デジタル網等の無線でも利用可能である。尚、本発明は、前記プログラムコードが搬送波に埋め込まれて電子的に伝送されるコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
【符号の説明】
【0068】
1、1a 配布サーバ(情報処理装置)
11 CPU(生成手段)
15 通信部(受信手段)
140 カスタム設定情報(設定情報)
141 オリジナルインストーラ
142 カスタムインストーラ(インストールソフトウェア)
15 通信部(配布する手段)
2 認証サーバ(認証装置)
243 認証情報DB
3,4 MFP(画像形成装置、画像処理装置)
69、79、89 ICカードリーダ(取得装置)
5 印刷サーバ
6,7,8 クライアントPC(他の情報処理装置)
9 LAN

【特許請求の範囲】
【請求項1】
他の情報処理装置が所定のソフトウェアを実行するのに必要なパラメータを設定するための設定情報を情報処理装置で生成して配布するソフトウェア配布方法において、
前記情報処理装置は、
認証情報を受信するステップと、
受信した認証情報に基づいて前記設定情報を生成するステップと、
生成した設定情報を前記認証情報によって認証されるべき使用者宛に配布するステップと
を実行することを特徴とするソフトウェア配布方法。
【請求項2】
情報処理装置と、該情報処理装置と通信可能に接続されており、認証情報を取得する取得装置と、該取得装置と通信可能に接続されており、認証情報を受信して認証し、認証結果を前記認証情報の送信元に送信する認証装置とを備えるシステムを用いて、他の情報処理装置が所定のソフトウェアを実行するのに必要なパラメータを設定するための設定情報を生成して配布するソフトウェア配布方法において、
前記取得装置は、
取得した認証情報を前記認証装置に送信するステップと、
認証結果を受信して、認証された認証情報を前記情報処理装置に送信するステップとを実行し、
前記情報処理装置は、
認証情報を受信するステップと、
受信した認証情報に基づいて前記設定情報を生成するステップと、
生成した設定情報を前記認証情報によって認証されるべき使用者宛に配布するステップとを実行すること
を特徴とするソフトウェア配布方法。
【請求項3】
前記他の情報処理装置により、前記取得装置を兼用させてあることを特徴とする請求項2に記載のソフトウェア配布方法。
【請求項4】
前記認証装置は、
認証情報によって認証されるべき使用者の属性を予め記憶するステップと、
記憶している属性の中から認証した使用者の属性を抽出するステップと、
抽出した使用者の属性を前記認証結果に含ませるステップと
を実行し、
前記取得装置は、受信した認証結果に含まれる使用者の属性を前記情報処理装置に送信するステップを実行し、
前記情報処理装置は、
使用者の属性を受信するステップと、
受信した使用者の属性に応じた情報を前記設定情報に含ませるステップと
を実行すること
を特徴とする請求項2又は3に記載のソフトウェア配布方法。
【請求項5】
前記使用者宛に配布するステップは、前記所定のソフトウェア及び設定情報を配布することを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載のソフトウェア配布方法。
【請求項6】
前記情報処理装置は、前記設定情報を前記所定のソフトウェアに含ませて該所定のソフトウェアを前記他の情報処理装置にインストールするためのインストールソフトウェアを生成するステップを実行し、
前記使用者宛に配布するステップは、前記インストールソフトウェアを配布することを特徴とする請求項5に記載のソフトウェア配布方法。
【請求項7】
前記所定のソフトウェアは、前記他の情報処理装置が送信する画像データに基づく画像を形成すべき画像形成装置のデバイスドライバであることを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載のソフトウェア配布方法。
【請求項8】
他の情報処理装置が所定のソフトウェアを実行するのに必要なパラメータを設定するための設定情報を生成手段で生成して配布する情報処理装置において、
認証情報を受信する受信手段を備え、
前記生成手段は、前記受信手段が受信した認証情報に基づいて前記設定情報を生成するようにしてあり、
前記生成手段が生成した設定情報を前記認証情報によって認証されるべき使用者宛に配布するようにしてあること
を特徴とする情報処理装置。
【請求項9】
請求項8に記載の情報処理装置と、
認証情報を取得して認証装置に送信し、認証結果を受信して、認証された認証情報を前記情報処理装置に送信する取得装置と、
認証情報を受信して認証し、認証結果を前記認証情報の送信元に送信する認証装置と
を備えることを特徴とする情報処理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−257935(P2011−257935A)
【公開日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−131220(P2010−131220)
【出願日】平成22年6月8日(2010.6.8)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】