説明

ソフトエアガン用バイアスロン式ターゲット装置

【課題】弾丸の命中によって標的が破壊されることなく、確実に落下するように構成された、ソフトエアガン用のバイアスロン式ターゲット装置を提供する。
【解決手段】弾丸Bの命中で落下する標的片11を備えたソフトエアガン用バイアスロン式ターゲット装置について、盤状の標的片11及び上記標的片11を後側から嵌め込む開口部17を有する正面板と、弾丸Bの命中により標的片11が正面板から外れ、落下可能な状態に標的片11を掛け止めておくために開口部17に用意された掛け止め部17aと、標的片11を掛け止め部17aに掛け止めるために開口部17の後方から標的片11を前方へ押す押圧部21と、上記掛け止め部17aから標的片11が落下したときにそれを受け止め、かつ、開口部17の後側の定位置まで上昇可能に設けられた標的片受け部25と、上記標的片受け部25を開口部17の後側の定位置まで上昇させる標的片上昇機構とを備えて構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、BB弾等の弾丸が命中することで標的片が落下するように構成された、ソフトエアガン用のバイアスロン式ターゲット装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
主として直径6ミリのBB弾などと呼ばれるプラスチック弾を使用するソフトエアガンは、玩具やゲーム用としてのみならず各種分野にも普及しつつあるが、ソフトエアガン用のターゲットにはこれといったものがないのが現状である。そこで本出願人はソフトエアガン用のターゲット装置を提供する目的で開発を行なった。本発明はその過程において創作されたもので、弾丸が命中することで標的が落下するように構成された、いわゆるバイアスロン式のターゲット装置を再現しようとするものである。
【0003】
バイアスロン競技に用いられる標的については、伏射が直径45ミリメートル、立射が直径115ミリメートルの的5つからなり、射座から標的までの距離50メートル、標的に弾丸が命中しても破壊されないことなどと規定されている。先行出願を見ると、これに関するものではないが、特開2004−205079号のアーチェリーバイアスロン用の的構造に関する例があり、同号の発明は的に矢が当たり一定以上の力が掛かると的が後方へ転倒し、矢及び的を損傷させず、矢を前方へ跳ね返すことができる構成を有している。後方への転倒により的が損傷されない構成を提案した点において上記の発明は参考になるが、BB弾等が対象になるソフトエアガン用のターゲットとしては頑丈過ぎ、BB弾により転倒させられるかどうか疑問であり、また、再使用可能な状態にセットし直すために的まで移動しなくてはならないという問題がある。
【0004】
【特許文献1】特開2004−205079
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は前記の点に着目してなされたもので、その課題は、BB弾のような弾丸が命中することで、標的が破壊されることなく、確実に落下するように構成された、ソフトエアガン用のバイアスロン式ターゲット装置を提供することである。また、本発明の他の課題は、小型、軽量に形成でき、また、ターゲット装置から離れた地点において命中したことが明確に分かり、かつ、セットし直すことの容易なソフトエアガン用のバイアスロン式ターゲット装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記の課題を解決するため、本発明は、弾丸の命中で落下する標的片を備えたソフトエアガン用バイアスロン式ターゲット装置について、盤状の標的片及び上記標的片を後側から嵌め込む開口部を有する正面板と、弾丸の命中により標的片が正面板から外れ、落下可能な状態に標的片を掛け止めておくために開口部に用意された掛け止め部と、標的片を掛け止め部に掛け止めるために開口部の後方から標的片を前方へ押す押圧部と、上記掛け止め部から標的片が落下したときにそれを受け止め、かつ、開口部の後側の定位置まで上昇可能に設けられた標的片受け部及び上記標的片受け部を開口部の後側の定位置まで上昇させる標的片上昇機構と、を備えて構成するという手段を講じたものである(請求項1)。
【0007】
本発明に係るソフトエアガン用バイアスロン式ターゲット装置は、BB弾のような弾丸が命中することで、標的が破壊されることなく、確実に落下するように構成されており、かつ、落下した標的片を容易にリセット可能としたことを特徴とするものである。このような、標的片が上記弾丸の比較的弱い運動エネルギーでも確実に落下すること、及び落下した標的片を容易にリセットできることが、ターゲット装置の使い易さを左右する。
【0008】
そのために、本発明の装置は正面板に開けられた開口部の後側に配置される盤状の標的片を有している。標的片が盤状であることにより、ほぼ一定の状態で落下させ、かつ、開口部の後側の定位置まで上昇させるための構造及び動作等を容易なものとすることができる。標的片の具体的形状は任意に決定することができるが、標的片が、開口部よりも僅かに小形の凸部を有しており、その凸部を、開口部に嵌め込み、口縁の下部を掛け止め部として標的片が固定されるように構成されているような構成は、一つの望ましい形態の例である(請求項2)。なお、バイアスロン式であるというためには、標的片を5個配置することも望まれる。
【0009】
上記命中した弾丸の運動エネルギーにより標的片が正面板から後方に外れ、落下可能な状態に標的片を掛け止めておくために、開口部に掛け止め部が用意されている。掛け止め部の形態の最も簡単な例は、開口部の下部の口縁であり、開口部の後側に配置された標的片が上記口縁を掛け止め部として掛け止めた状態になる。標的片は開口部から見えなくなる位置まで落下することが望ましく、例えば真っ赤に塗られた標的片が落下することにより消えて、背景の色に変わり弾丸の命中が視覚的に分かるという色彩的変化による効果を得ることも可能になる。
【0010】
このような標的片は、開口部の下部の口縁などの掛け止め部に掛け止められた状態で、弾丸が命中するまで安定な状態にあり、弾丸が標的片に命中したときには落下する程度の保持力で保持されている必要があり、このために本発明では、標的片を掛け止め部に掛け止めるために開口部の後方から標的片を前方へ押す押圧部を具備する。押圧部は、それ自体が独立した部材から成る構成と、標的片の背後に位置する板面の所定位置に突設された部分から成る構成を取り得る。どちらの構成を取るについても、凸部が開口部に嵌まり込んでいる標的片を掛け止め部方向へ押す斜面と、弾性部材とを有していることが望ましい(請求項3、請求項4)。
【0011】
さらに本発明の装置は、上記掛け止め部から標的片が落下したときにそれを受け止め、かつ、開口部の背後にて定位置まで上昇可能に設けられた標的片受け部を有している。標的片受け部は開口部の直下に配置すれば、落下して来る標的片を受け止められるが、必要であれば左右方向への外れ止めを設け、確実に標的片が標的片受け部へ導かれるようにすることも可能である。
【0012】
上記標的片受け部を開口部の後側の定位置まで上昇させるために、標的片上昇機構が設けられている。標的片上昇機構は、いわゆるリセット操作を行なうための機構であり、開口部の後側の定位置まで標的片を上昇させるとともに、前記の押圧部と共同して、開口部の後方から標的片を前方へ押し、リセットを完成させることになる。
【0013】
標的片受け部と標的片上昇機構のために、正面板の後側には、標的片の厚みよりもやや大きい間隔を設けて中間板を設置し、正面板と中間板との間の狭い空所にて標的片が上下方向へ移動可能に配置している(請求項5)。これは標的片が標的片受け部から外れずに上下方向へ移動可能にするための、一つの構造的な手段である。
【0014】
標的片受け部は中間板の後側に配置されたリセット板に設けられており、中間板に形成されている上下方向のガイド溝を通して正面板と中間板の間の空所に出ており、ガイド溝の範囲で上下方向へ移動可能に設けられていることは望ましい構成である(請求項6)。リセット板をリセット動作させるための機構は任意に選択することができる。そして、本発明の装置の設置位置から離れた場所において、リモートコントローラーにより遠隔操作を行い、リセット操作をするものとする。
【0015】
なお、弾丸が至近距離から発射された場合や、威力の強い弾丸が使用された場合には、それらが標的片に命中せずに正面板に当たっただけでも、衝撃や振動により標的片が落下してしまう可能性がある。この問題を防ぐためには、正面板の前面に、標的片の部分に窓部を開口した保護カバーを正面板から浮かせて配置するなど、対策を講じることができ、これにより標的片に命中しない弾丸によって生じる誤作動が防止される(請求項7)。
【0016】
本発明に係るターゲット装置は、弾丸回収のために、額縁状の正面開口を有する回収ボックスを併用する場合において、正面板が装置設置面から50〜60度の角度で後方へ傾斜して支えられる支え手段を併用することができる(請求項8)。本発明に係るターゲット装置の標的部分を回収ボックス内部に設置する場合、上記標的部分は、正面板が後方へ傾斜するように設置することが望ましく、それによって回収ボックスの外部へ弾丸が跳びだしてしまうことを有効に防止することが可能になる。上記傾斜角度は回収ボックスとの大小関係などの要因によって変わり得るが、実験では数十度の角度で良好な跳弾防止効果を得られることを確認している。
【発明の効果】
【0017】
本発明は以上のように構成されかつ作用するものであるから、BB弾のような弾丸が命中することで、標的が破壊されることなく、確実に落下するように構成され、ターゲット装置から離れた地点において命中したことが明確に分かるソフトエアガン用のバイアスロン式ターゲット装置を提供することができる。また、本発明によれば、盤状の標的片を使用した、小型、軽量、かつ、セットし直すことの容易なソフトエアガン用のバイアスロン式ターゲット装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下図示の実施形態を参照して本発明をより詳細に説明する。図1は本発明に係るソフトエアガン用バイアスロン式ターゲット装置10の一例を示すもので、標的片11に向けて発射された弾丸Bを回収するために、額縁状の正面開口を有する回収ボックス20とともに図示されている。符号10で示されるターゲット装置は、回収ボックス20と組み合わされる標的部分に相当する。
【0019】
図示の例では、正面板12の前面に、保護カバー13を配置している(図2)。保護カバー13は正面板12から浮かせて配置されるように、長く形成した取り付け軸14を四隅に有しており、正面板の周囲の枠部15に、ボルトより成る取り付け具16を用いて取り付けられている。正面板12には開口部17がサイコロの5の目と同じ配置で5個開けられており、保護カバー13にも窓部18が開口部17と同じ配置で開口されている。
【0020】
図示の標的片11は円盤状のもので、正面に、例えば約45ミリの直径に形成した凸部19を有している。つまり図示の装置10は、実際のバイアスロン用ターゲットと同じ標的径を有することになる。凸部19は開口部17よりも僅かに小形に設定されており、凸部19を開口部17に嵌め込んだときに、凸部19の下部の掛け部19aが口縁の下部を掛け止め部17aとして掛け止められるように構成されている(図2参照)。
【0021】
本発明の装置10では、標的片11の掛け部19aを開口部17の掛け止め部17aに掛け止めるために、標的片11を、開口部17の後方から前方へ押す押圧部21を具備している。押圧部21は凸部19が開口部17に嵌まり込んでいるときに、標的片11を前方へ押す前上がりの斜面21aと、コイルばねからなる弾性部材22とを有している。図示の押圧部21はコイルばねからなる弾性部材22によって吊り下げられた状態で、各開口部17の後側に夫々取り付けられている(図2、図3参照)。すなわち、例1の押圧部21は、それ自体が独立した部材から成る構成のものである。
【0022】
正面板12の後側には、標的片11の厚みよりもやや大きい間隔で中間板23を設置している。中間板23は正面板12との間の狭い空所24にて標的片11を上下方向へのみ移動可能に配置し、空所24を構成する正面板12と中間板23の両板面の間は、標的片11の厚みよりも大きいが、標的片受け部25に受け止められる標的片11が標的片受け部25から外れるほどではない程度の間隔に設定されている。
【0023】
中間板23の後側には、リセット板26が上下方向へ移動可能に配置されており、そのリセット板26に、上記の標的片受け部25が設けられている。標的片受け部25は標的片11を下部で支える2個1対の突起からなり、その突起間隔と同じ幅で中間板23に形成されている、2個1対の上下方向のガイド溝27を通して正面板12と中間板23の間の空所24に突き出ている。標的片受け部25は前下がりの傾斜面25aを有しており、この傾斜面25aにより標的片11の下部を前方へ向けている。
【0024】
中間板23の背後には裏面板28が設置されており、裏面板28は前部の正面板12及び保護カバー13と一体に結合され、全体として扁平な本発明のターゲット装置10の外形を形成する。裏面板28は、円形孔29をその下部に有しており、その円形孔29には裏面板28の背後に設置されている、動力機構30に設けられたカム円板31が回転可能に配置されている。さらに、カム円板31にはカムピン32が取り付けられており、カムピン32は前記リセット板26に形成されている長孔33と係合し、カム円板31の回転に伴いスライドすることができるように設けられている。上記のリセット板26、カム円板31等は標的片上昇機構を構成する。
【0025】
図中、中間板23には受光基盤34が設けられており、リモコン35の操作によりリセットすることができる構成である。12a、13aは、受光部34aへ赤外光線を導く窓を示す。また、36はカム軸、36aは軸孔、37はメインスイッチ、38は支え手段としての可動スタンドであり、正面板12が装置設置面から所望の角度で後方へ傾斜して支えられるように本装置の上部に支軸39により回転可能に設けられている。
【0026】
メインスイッチ37とは別に、リセットスイッチ40がカム円板31に関連して設けられている。リセットスイッチ40は、図7に示したようにカム円板31の回転によりオン・オフされるもので、本体側に配置された正負1対より成るスイッチ片41、42と、カム円板31が待機状態(或いは回転の初期位置)にあるときに円板外周の3時方向の位置に形成した非加圧部43としての凹部と、それ以外の円板外周を利用する加圧部分44を有している。スイッチ片41は突起41aを有し、加圧部分44に押されてスイッチ片42と接触した時に通電状態になる(図7参照)。
【0027】
本発明に係るソフトエアガン用バイアスロン式ターゲット装置10を使用するには、回収ボックス20の内部に標的部分を配置し、スタンド38を操作してメインスイッチ37をオンにし、所要の角度を向くように設定する(図1)。図1の例では正面板12又はその保護カバー13が装置設置面から50〜60度の角度をなすように、可動スタンド38の位置を調整する。
【0028】
図4Aの状態で、図示していないソフトエアガンから発射された弾丸Bが標的片11に命中すると、標的片11は弾丸Bの運動エネルギーにより後方へ押され、図4Bに示すように凸部19の下部の掛け部19aが口縁の下部の掛け止め部17aから外れることになる。このため標的片11は支えをなくし、かつ、弾性部材22で付勢された押圧部21に押されているので、正面板12と中間板23の間の空所24に落下し、開口部17から見えなくなり、標的片受け部25に受け支えられることになる(図4C)。上記の作動は5個の標的片11全てについてなされ、競技終了となる。
【0029】
標的片11をリセットするにはリモコン35を使用する。本装置10に向けてリモコン35の操作ボタン35aが押されると、受光部34aがそれをキャッチして動力機構30が起動し、カム円板31が回転して待機状態では最低位置にあるカムピン32が図5において時計方向へ回転し、長孔33をスライドしながら、リセット板26を標的片11とともに押し上げることとなる(図5A〜C)。カムピン32が最高位置に近付くにつれて、標的片11の上部が押圧部21に押されるようになり、その斜面21aによって凸部19が開口部17の内部方向へ誘導され、ほぼ最高位置へ至る直前には凸部19が開口部17に嵌まり込んで固定される(図6A、B)。これで標的片11はリセットされ、その後カム円板31はカムピンが最低位置になる待機状態に戻って停止する(図6C、D)。
【0030】
次に、標的片の背後に位置する板面の所定位置に突設された部分から成る構成を取る、例2の装置について標的片45と押圧部46を中心に説明する。例2の装置は標的片45が一定の姿勢を保って配置されるようにしたもので、そのために、標的片45は一対の標的片受け部25′、25′に支えられる左右一対の係合部47、47を下部に有する(図9参照)。27′はガイド溝であり、標的片受け部25′が上下動する。
【0031】
また、標的片45を掛け止め部17aに掛け止めるために、後方から標的片45を前方の開口部方向へ押す押圧部46として、それぞれ斜面21b、21bを有する左右一対の突起21′、21′を背後の中間板23′に設け、それらの突起21′、21′で押される部分48、48を、標的片45の上部左右に設けている(図10参照)。49は標的片の上端に設けられた係合上部であり、正面は係脱容易化のために面取り状に設けられている。
【0032】
さらに例2の装置では、標的片45を抵抗少なく固定するために、点接触で標的片45に接触する凸部50aを有する押圧部材50を上部に設けている。上記押圧部材50は標的板45の係合上部49を凸部50aにて背後から点接触で押し、固定の補助をするもので、図11に示したように上記凸部50aを下部に有し、上部のばね受け51にて圧縮ばね52の付勢力を受けている(図12参照)。
【0033】
上記のような標的片45と押圧部46から成る構成のものが、例1と同様に5箇所設置され、例2の装置を構成している(図13参照)。この例2の装置の場合には、標的片45を前方へ押す斜面21bとは別の、押圧部材50を用いて標的部材45の固定力を制御することができるため、例1の場合よりも弱い力で標的片45が外れ、しかも標的片45の保持は安定している。他の構成は例1と同様であり、図15Aに示すように、弾丸命中前に開口部17にセットされていた標的片45は、弾丸命中により落下して一対の標的片受け部25′、25′に支えられる。
【0034】
即ち、図14に示すように、カム円板31が回転して待機状態では最低位置にあるカムピン32が回転し、長孔33をスライドしながら、リセット板26を標的片45とともに押し上げることとなる(図14)。カムピン32が最高位置に近付くにつれて、標的片45の上部が押圧部46に押されるようになり、斜面21bによって凸部19が開口部17の内部方向へと誘導され(図15B )、ほぼ最高位置へ至る直前には、押圧部材50を圧縮ばね52の付勢力に抗して押し戻しながら開口部17に嵌まり込んで固定される(図15A)。この作動がリモコン35の遠隔操作で行われることは、例1において説明したのと同様である。なお、例1と同じ構成については符号のみ援用し、詳細な説明を省略する。
【0035】
従って、本装置10の標的部分は遠隔地点から操作でき、元の状態にリセットして使用を再開することが可能であり、この操作を繰り返すものである。競技の間、本装置10に向かって発射され回収ボックス20の開口に入った弾丸Bは、回収ボックス20にほぼ捕集されてその内部に溜まるので、周囲に散乱することがない。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明に係るソフトエアガン用バイアスロン式ターゲット装置の例1を示す斜視図である。
【図2】同上の要部を拡大して示す断面図である。
【図3】同じく本発明の装置を分解して示す斜視図である。
【図4】本発明の装置の作動状態を示すもので、Aは準備完了時、Bは弾丸命中時、Cは標的片落下時の各説明図である。
【図5】本発明の装置のリセット状態を示すもので、Aはリセット前の断面図、Bは同じく正面図、Cはリセット開始時の断面図、Dは同じく正面図である。
【図6】本発明の装置のリセット状態を示すもので、Aはリセット完了時の断面図、Bは同じく正面図、Cはリセット後の待機状態の断面図、Dは同じく正面図である。
【図7】リセットスイッチとカム円板を示す斜視図である。
【図8】リセットスイッチとカム円板の関係を示すもので、Aはリセットスイッチオフの状態、Bはリセットスイッチオンの状態を示す説明図である。
【図9】本発明の装置の例2における標的板を示すもので、Aは斜視図、Bは側面図である。
【図10】同上における例2の標的板をセットした状態を示す斜視図である。
【図11】同じく例2の押圧部材を示すもので、Aは斜視図、Bは側面図、Cは下面図である。
【図12】同じく例2の要部を示す断面図である。
【図13】同じく例2の中間板を示す斜視図である。
【図14】同じく例2のリセット前の正面図である。
【図15】同じく例2の装置の作動状態を示すもので、Aは準備完了時、Bはリセット状態を示す断面図である。
【符号の説明】
【0037】
10 ソフトエアガン用バイアスロン式ターゲット装置
11、45 標的片
12 正面板
13 保護カバー
14 取り付け軸
15 枠部
16 取り付け具
17 開口部
18 窓部
19 凸部
20 回収ボックス
21、46 押圧部
22 弾性部材
23、23′ 中間板
24 空所
25、25′ 標的片受け部
26 リセット板
27、27′ ガイド溝
28 裏面板
29 円形孔
30 動力機構
31 カム円板
32 カムピン
33 長孔
34 受光基盤
35 リモコン
36 カム軸
37 メインスイッチ
38 支え手段
39 支軸
40 リセットスイッチ
41、42 スイッチ片
43 非加圧部
44 加圧部
47 係合部
48 押される部分
49 係合上部
50 押圧部材
51 ばね受け
52 圧縮ばね

【特許請求の範囲】
【請求項1】
弾丸の命中で落下する標的片を備えたソフトエアガン用バイアスロン式ターゲット装置であって、盤状の標的片及び上記標的片を後側から嵌め込む開口部を有する正面板と、
弾丸の命中により標的片が正面板から外れ、落下可能な状態に標的片を掛け止めておくために開口部に用意された掛け止め部と、
標的片を掛け止め部に掛け止めるために開口部の後方から標的片を前方へ押す押圧部と、
上記掛け止め部から標的片が落下したときにそれを受け止め、かつ、開口部の後側の定位置まで上昇可能に設けられた標的片受け部と、
上記標的片受け部を開口部の後側の定位置まで上昇させる標的片上昇機構と、
を備えて構成された
ソフトエアガン用バイアスロン式ターゲット装置。
【請求項2】
標的片は、開口部よりも僅かに小形の凸部を有しており、その凸部は、開口部に嵌まり込み、口縁の下部を掛け止め部として標的片が固定されるように構成されている請求項1記載のソフトエアガン用バイアスロン式ターゲット装置。
【請求項3】
押圧部は、凸部が開口部に嵌まり込んでいる標的片を前方へ押す斜面と、弾性部材とを有し、かつ独立した部材として上下動可能に設けられている請求項2記載のソフトエアガン用バイアスロン式ターゲット装置。
【請求項4】
押圧部は、標的片の背後に位置する板面の所定位置に突設された部分から成り、かつ標的片を掛け止め部方向へ押すためにばね付勢された押圧部材を併せ有している請求項2記載のソフトエアガン用バイアスロン式ターゲット装置。
【請求項5】
正面板の後側には、標的片の厚みよりもやや大きい間隔を設けて中間板を設置し、正面板と中間板との間の狭い空所にて標的片が上下方向へ移動可能に配置されている請求項1記載のソフトエアガン用バイアスロン式ターゲット装置。
【請求項6】
標的片受け部は中間板の後側に配置されたリセット板に設けられており、中間板に形成されている上下方向のガイド溝を通して正面板と中間板の間の空所に出ており、ガイド溝の範囲で上下方向へ移動可能に設けられている請求項4記載のソフトエアガン用バイアスロン式ターゲット装置。
【請求項7】
正面板の前面に、標的片の部分に窓部を開口した保護カバーを正面板から浮かせて配置した構成を有する請求項1記載のソフトエアガン用バイアスロン式ターゲット装置。
【請求項8】
弾丸回収のために、額縁状の正面開口を有する回収ボックスを併用する場合において、正面板が装置設置面から50〜60度の角度で後方へ傾斜して支えられる支え手段を有している請求項1記載のソフトエアガン用バイアスロン式ターゲット装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2010−38473(P2010−38473A)
【公開日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−203513(P2008−203513)
【出願日】平成20年8月6日(2008.8.6)
【出願人】(592153584)株式会社東京マルイ (29)
【Fターム(参考)】