説明

ソマトスタチンベクター

【課題】標的指向性の細胞傷害化合物と、新生物や他の状態の治療へのその療法的使用に関する方法の提供。
【解決手段】生物学的受容体のリガンドのような標的指向部分へ結合した細胞傷害部分を含んでなる、標的指向性の細胞傷害化合物。細胞傷害部分がアントラサイクリン、カンプトテシン、パクリタキセル、ドキソルビシン、又はそれらの誘導体、であり、標的指向部分がソマトスタチン、ボンベシン、若しくはLHRH、あるいはそれらの類似体、又は前記リガンド又は前記類似体の誘導体である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、治療組成物と疾患状態の治療におけるその使用に関する。より特別には、本発明は、異常であるか又は望まれない細胞の増殖、遊走、及び/又は生理学的活性に関連した疾患状態を治療するための化合物、組成物、及び方法を提供する。
【背景技術】
【0002】
ほとんどの細胞傷害薬は、治療効果を必要とする組織又は細胞に対する選択作用の不足のために、望まれない有毒な副作用を明示する。細胞傷害剤の標的細胞種への選択的な送達を達成するために様々なアプローチが求められてきた。
【0003】
これらの薬物を目的の細胞へ標的指向するために生物学的受容体リガンドを薬物の担体として使用することにより、有毒な副作用を抑制して、薬物送達の効率を大いに向上させることができる。例えば、国際特許公開公報番号WO97/19954は、ドキソルビシンのようなアントラサイクリン細胞傷害剤と、LHRH、ボンベシン、又はソマトスタチンのようなペプチドホルモンとのコンジュゲートを開示する。この細胞傷害剤は、式:−C(O)−(CH−C(O)−(n=0〜7)のリンカーを介してペプチドへ共有結合する。
【0004】
同様に、ヨーロッパ特許出願番号EP1118336は、ソマトスタチン類似体(例、オクトレオチド、ランレオチド、及びバプレオチド)と、パクリタキセル、ドキソルビシン、又はカンプトテシンのような細胞傷害薬とのスペーサーを介したコンジュゲートを開示し、ここでもスペーサーは、構造:−C(O)−(CH−C(O)−(n=0〜7)を有すると示されている。
【0005】
米国特許出願公開公報番号2002/0115596は、細胞傷害剤とオリゴペプチドとのコンジュゲートを開示し、ここでこのペプチドのアミノ酸配列は、遊離した前立腺特異抗原により選好的に切断されることが示される。このようなコンジュゲートは、前立腺癌と良性前立腺肥大の治療に有用であると言われる。
【0006】
米国特許出願公開公報番号2003/0064984は、切断可能なリンカーアームを伴う、CC−1065及びズオカルマイシン(duocarmycins)の細胞傷害類似体と、抗体又はペプチドのような標的指向剤とのコンジュゲートを開示する。この細胞傷害類似体は、リンカーの切断時に放出されることが示される。
【0007】
国際特許出願番号WO02/34237は、活性剤がポリペプチドへ直接共有結合しているコンジュゲートを開示する。このポリペプチドは、活性剤を例えば胃においてコンホメーション保護により安定化させると言われる。
【0008】
しかしながら、標的指向性の特異性、全身毒性、及び薬物動態に関して特性が改善された、標的指向性の細胞傷害薬への重大なニーズが依然としてある。
発明の要約
本発明は、例えば生物学的受容体のリガンドのような標的指向部分へ結合した細胞傷害部分を含んでなる、標的指向性の細胞傷害化合物を提供する。この2つの部分は、例えば、式I:
X−B−B−B−B−Z (I)
に記載されるようなリンカーを介して結合する[式中:
Xは、細胞傷害剤又は細胞分裂抑制剤であり;
、B、B、及びBのそれぞれは、それぞれの出現につき独立して、(Doc)、(Aepa)、−(C(O)−A1−A2−A3−A4−A5−C(O))−、又は(アミノ酸)であり;
A1及びA5のそれぞれは、それぞれの出現につき独立して、CRであり;
及びRのそれぞれは、それぞれの出現につき独立して、H、F、Br、Cl、I、C(1−30)アルキル、C(2−30)アルケニル、置換C(1−30)アルキル、置換C(2−30)アルケニル、SR、S(O)R、又はS(O)であるか、又はR及びRは、一緒にC(3−30)シクロアルキル、C(3−30)複素環、又はC(5−30)アリール環を形成してよく;
、R、及びRのそれぞれは、それぞれの出現につき独立して、C(1−30)アルキル、C(2−30)アルケニル、置換C(1−30)アルキル、又は置換C(2−30)アルケニルであり;
、A、及びAのそれぞれは、それぞれの出現につき独立して、CR、O、S、(CHであるか、又は非存在であり;
及びRのそれぞれは、それぞれの出現につき独立して、H、F、Br、Cl、I、C(1−30)アルキル、C(2−30)アルケニル、置換C(1−30)アルキル、置換C(2−30)アルケニル、SR、S(O)R、又はS(O)であるか;又はR及びRは、一緒に環系を形成してよく;
mは、それぞれの出現につき独立して、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10であり;
nは、それぞれの出現につき独立して、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10であり;
pは、それぞれの出現につき独立して、0、1、又は2であり;
sは、それぞれの出現につき独立して、1、2、3、4、又は5であり;
tは、それぞれの出現につき独立して、0、1、2、又は3であり;そして
Zは、生物学的受容体のリガンド、その類似体、又は、前記リガンド又は前記類似体の誘導体である;
但し、
Xがドキソルビシン又はドキソルビシン誘導体であるとき、m及びnの少なくとも1つは0ではなく;そして
Xがパクリタキセル又はパクリタキセル誘導体であるとき、そのときBは、(アミノ酸)であり、pは1又は2である]。
【0009】
第一の好ましい態様は、Xが細胞傷害部分である、式(I)による化合物を特徴とする。より好ましくは、Xがアントラサイクリンである。なおより好ましくは、Xがカンプトテシン、カンプトテシン誘導体、パクリタキセル、パクリタキセル誘導体、ドキソルビシン、又はドキソルビシン誘導体である;但し、Xがドキソルビシン又はドキソルビシン誘導体であるとき、m及びnの少なくとも1つは0ではなく;そして、Xがパクリタキセル又はパクリタキセル誘導体であるとき、そのときBは、(アミノ酸)であり、pは1又は2である。
【0010】
前記第一の好ましい態様のさらに好ましい態様において、本発明は、式(I):[式中、Xが、カンプトテシン又はカンプトテシン誘導体である(ここで前記カンプトテシン誘導体は:
【0011】
【化1】

【0012】
【化2】

【0013】
である)、又はXが、パクリタキセル又はパクリタキセル誘導体である(ここで、前記パクリタキセル誘導体は:
【0014】
【化3】

【0015】
である)、又はXが、ドキソルビシン又はドキソルビシン誘導体である(ここで、前記ドキソルビシンは:
【0016】
【化4】

【0017】
である)]の化合物を特徴とする。
第二の好ましい態様は、Zのリガンドが、ソマトスタチン、ボンベシン、若しくはLHRH、あるいはそれらの類似体、又は前記リガンド又は前記類似体の誘導体である、式(I)による化合物を特徴とする。
【0018】
前記第二の好ましい態様のさらに好ましい態様において、本発明は、Zが、式:
【0019】
【化5】

【0020】
のソマトスタチン類似体である、式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩;又は式:
【0021】
【化6】

【0022】
のLHRH類似体である、式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩;又は式:
【0023】
【化7】

【0024】
【化8】

【0025】
のボンベシン類似体である、式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩を特徴とする。
第三の好ましい態様は、m及びnの少なくとも1つが0ではない、式(I)による化合物を特徴とする。
【0026】
第四の好ましい態様は、その構造が本明細書において具体的に開示される化合物を特徴とする。より好ましいのは、本明細書の実施例1〜79に記載される化合物及び中間体である。なおより好ましいのは、実施例19〜25、28〜32、40〜42、45〜65、及び74〜79の化合物である。
【0027】
第五の好ましい態様は、式:
【0028】
【化9】

【0029】
【化10】

【0030】
【化11】

【0031】
【化12】

【0032】
【化13】

【0033】
【化14】

【0034】
【化15】

【0035】
【化16】

【0036】
【化17】

【0037】
による化合物、又はその医薬的に許容される塩を特徴とする。より好ましいのは、式:
【0038】
【化18】

【0039】
【化19】

【0040】
による化合物、又はその医薬的に許容される塩である。なおより好ましいのは、式:
【0041】
【化20】

【0042】
を含んでなる化合物、又はその医薬的に許容される塩である。
第六の好ましい態様は、表Aに収載される化合物より選択される化合物を特徴とする。
第七の好ましい態様は、表Bに収載される化合物より選択される化合物を特徴とする。
【0043】
第八の好ましい態様は、表Cに収載される化合物より選択される化合物を特徴とする。
第九の好ましい態様は、表Dに収載される化合物より選択される化合物を特徴とする。
第十の好ましい態様は、表Eに収載される化合物より選択される化合物を特徴とする。
【0044】
第十一の好ましい態様は、表Fに収載される化合物より選択される化合物を特徴とする。
第十二の好ましい態様は、表Gに収載される化合物より選択される化合物を特徴とする。
【0045】
第十三の好ましい態様は、表Hに収載される化合物より選択される化合物を特徴とする。
第十四の好ましい態様は、表Iに収載される化合物より選択される化合物を特徴とする。
【0046】
第二の側面において、本発明は、例えば生物学的受容体のリガンドのような標的指向部分へ結合した細胞傷害部分を含んでなる、標的指向性の細胞傷害化合物又はその医薬的に許容される塩の有効量と医薬的に許容される担体とを含んでなる医薬組成物を特徴とする。この2つの部分は、例えば、本明細書に定義される式Iにより記載されるようなリンカーを介して結合する。
【0047】
第三の側面において、本発明は、治療の必要な対象において疾患を治療する方法を特徴とし、前記方法は、本明細書に定義される式Iによる標的指向性の細胞傷害化合物又はその医薬的に許容される塩の治療有効量を前記対象へ投与することを含んでなり、ここで前記疾患は、線維症、良性前立腺肥大、アテローム性動脈硬化症、再狭窄、乳癌、結腸癌、膵臓癌、前立腺癌、肺癌、小細胞肺癌、卵巣癌、表皮癌、及び造血癌からなる群より選択される。
【0048】
第四の側面において、本発明は、治療の必要な対象において疾患を治療する方法を特徴とし、前記方法は、本明細書に定義される式Iによる標的指向性の細胞傷害化合物又はその医薬的に許容される塩の治療有効量を前記対象へ投与することを含んでなり、ここで前記疾患は、良性前立腺肥大、再狭窄、乳癌、結腸癌、膵臓癌、前立腺癌、肺癌、小細胞肺癌、卵巣癌、表皮癌、及び造血癌からなる群より選択される。
【0049】
第五の側面において、本発明は、治療の必要な対象において疾患を治療する方法を特徴とし、前記方法は、本明細書に定義される式Iによる標的指向性の細胞傷害化合物又はその医薬的に許容される塩の治療有効量を前記対象へ投与することを含んでなり、ここで前記疾患は、1以上のソマトスタチン型受容体を発現する細胞の望まれない増殖を特徴とする。
【0050】
第六の側面において、本発明は、治療の必要な対象において疾患を治療する方法を特徴とし、前記方法は、本明細書に定義される式Iによる標的指向性の細胞傷害化合物又はその医薬的に許容される塩の治療有効量を前記対象へ投与することを含んでなり、ここで前記疾患は、1以上のボンベシン型受容体を発現する細胞の望まれない増殖を特徴とする。
【0051】
第七の側面において、本発明は、治療の必要な対象において疾患を治療する方法を特徴とし、前記方法は、本明細書に定義される式Iによる標的指向性の細胞傷害化合物又はその医薬的に許容される塩の治療有効量を前記対象へ投与することを含んでなり、ここで前記疾患は、1以上のLHRH型受容体を発現する細胞の望まれない増殖を特徴とする。
【0052】
本明細書に使用する用語「アミノ酸」は、天然に存在するアミノ酸と非天然のアミノ酸を意味し、限定されないが、α−アミノ酸、β−アミノ酸、γ−アミノ酸が含まれ、他に述べなければ、D−アミノ酸でもL−アミノ酸でもよい。N末端アミノ酸を除き、本開示中のアミノ酸のすべての略号(例えば、Ala)は、−NH−C(R)(R’)−CO−の構造を表し、ここでRとR’は、それぞれ独立して、水素又はアミノ酸の側鎖(例えば、Alaでは、R=CHで、R’=H)であるか、又はRとR’は、結合して環系を形成してよい。N末端アミノ酸では、略号は、(R)−N−C(R)(R’)−CO−の構造を表し、ここでRとRは、式(I)に定義される通りである。
【0053】
好ましいアミノ酸の例示リストには、限定されないが、Ala、Arg、Asp、Asn、Cys、Glu、pGlu、Gln、Gly、His、Ile、Leu、Lys、Met、Phe、Pro、Ser、Thr、Trp、Tyr、Val、β−Ala、Act、Apc、Gaba、Apn、Ahx、Ahp、Aoc、Anc、Adc、Aun、Ado、Acc、A3c、A4c、A5c、A6c、Aib、Orn、Dab、Dap、hArg、4Pal、3pal、2Pal、Abu、Cha、Cit、Nle、Nva、Taz、2Thi、3Thi、Dhp、Dmt、2Fua、3Hyp、4Hyp、Inc、Inp、Ktp、hLeu、Oic、hPhe、Pip、Sar、Thz、Tic、Tle、Phg、及びCaegが含まれる。
【0054】
本発明の化合物のペプチド部分は、本明細書において、例えば、(Tyr11)ソマトスタチン(1−14)−NHのように別の形式によって示してもよく、天然の配列より置換されたアミノ酸が第一の括弧のセットの間に置かれる(例えば、ソマトスタチンのPhe11に代わるTyr11)。第二の括弧のセットの間の数字は、ペプチド中に存在するアミノ酸の数を意味する(例えば、ソマトスタチン(1−11)は、ソマトスタチンのペプチド配列のアミノ酸1〜11を意味する)。例えば、(Tyr11)ソマトスタチン(1−14)−NHにおけるような表示「NH」は、このペプチドのC末端がアミド化されていることを示す。(Tyr11)ソマトスタチン(1−14)、あるいは(Tyr11)ソマトスタチン(1−14)−OHは、C末端が遊離酸であることを示す。
【0055】
「アルキル」は、1以上の炭素原子を含有する炭化水素基を意味し、ここで多数の炭素原子が存在していれば、それらは単結合によって結合している。アルキル炭化水素基は、直鎖であっても、1以上の分岐又は環式基を含有してもよい。
【0056】
「置換アルキル」は、炭化水素基の1以上の水素原子が、ハロゲン(即ち、フッ素、塩素、臭素、及びヨウ素)、−OH、−CN、−SH、−NH、−NHCH、−NO、1〜6のハロゲンで置換された−C1−2アルキル、−CF、−OCH、−OCF、及び−(CH0−4−COOHからなる群より選択される1以上の置換基で置き換えられているアルキルを意味する。異なる態様において、1、2、3又は4の置換基が存在する。−(CH0−4−COOHの存在は、アルキル酸の生成をもたらす。−(CH0−4−COOHを含有するか又はそれからなるアルキル酸の例には、2−ノルボルナン酢酸、tert−酪酸、及び3−シクロペンチルプロピオン酸が含まれる。
【0057】
「ヘテロアルキル」は、炭化水素基中の1以上の炭素原子が以下の基の1以上で置き換えられているアルキルを意味する:アミノ、アミド、−O−、又はカルボニル。異なる態様において、1又は2のヘテロ原子が存在する。
【0058】
「置換ヘテロアルキル」は、炭化水素基の1以上の水素原子が、ハロゲン(即ち、フッ素、塩素、臭素、及びヨウ素)、−OH、−CN、−SH、−NH、−NHCH、−NO、1〜6のハロゲンで置換された−C1−2アルキル、−CF、−OCH、−OCF、及び−(CH0−4−COOHからなる群より選択される1以上の置換基で置き換えられているヘテロアルキルを意味する。異なる態様において、1、2、3又は4の置換基が存在する。
【0059】
「アルケニル」は、1以上の炭素−炭素二重結合が存在する2以上の炭素からなる、炭化水素基を意味する。アルケニル炭化水素基は、直鎖であっても、1以上の分岐又は環式基を含有してもよい。
【0060】
「置換アルケニル」は、1以上の水素が、ハロゲン(即ち、フッ素、塩素、臭素、及びヨウ素)、−OH、−CN、−SH、−NH、−NHCH、−NO、1〜6のハロゲンで置換された−C1−2アルキル、−CF、−OCH、−OCF、及び−(CH0−4−COOHからなる群より選択される1以上の置換基で置き換えられているアルケニルを意味する。異なる態様において、1、2、3又は4の置換基が存在する。
【0061】
「アリール」は、共役π電子系を有する少なくとも1つの環があり、2までの共役又は縮合環系を含有する、置換されていてもよい芳香族基を意味する。アリールには、炭素環式アリール、複素環式アリール、及びビアリール基が含まれる。好ましくは、アリールは、5又は6員環である。複素環式アリールに好ましい原子は、1以上のイオウ、酸素、及び/又は窒素である。アリールの例には、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、インドール、キノリン、2−イミダゾール、及び9−アントラセンが含まれる。アリール置換基は、−C1−4アルキル、−C1−4アルコキシ、ハロゲン(即ち、フッ素、塩素、臭素、及びヨウ素)、−OH、−CN、−SH、−NH、−NO、1〜5のハロゲンで置換された−C1−2アルキル、−CF、−OCF、及び−(CH0−4−COOHからなる群より選択される。異なる態様において、アリールは、1、2、3又は4の置換基を含有する。
【0062】
「アルキルアリール」は、「アリール」へ結合した「アルキル」を意味する。
用語「シクロアルキル」は、当業者に知られる指定された炭素数のモノシクロアルキル基又はビシクロアルキル(bi-cycloalkyl)基を包含するように企図される。
【0063】
用語「複素環」には、酸素、窒素、及び/又はイオウのようなヘテロ原子を1以上有する単環式及び二環式の系が含まれる。この環系は、芳香族、例えば、ピリジン、インドール、キノリン、ピリミジン、チオフェン(チエニルとしても知られる)、フラン、ベンゾチオフェン、テトラゾール、ジヒドロインドール、インダゾール、N−ホルミルインドー
ル、ベンゾイミダゾール、チアゾール、及びチアジアゾールであり得る。環系は、非芳香族、例えば、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、等であってもよい。
【0064】
通常の技能の化学者は、本発明に収載されるヘテロ原子含有置換基のある組合せにより、生理学的条件の下ではより安定でない化合物が定義されることを認めるだろう。故に、そのような化合物の好ましさはより低い。
【0065】
Docは、8−アミノ−3,6−ジオキサオクタン酸であり、構造:
【0066】
【化21】

【0067】
によって表される。
Aepaは、4−(2−アミノエチル)−1−カルボキシメチル−ピペラジンであり、構造:
【0068】
【化22】

【0069】
によって表される。
Suc又はsuccは、スクシニルであり、構造:
【0070】
【化23】

【0071】
によって表される。
Glut又はグルタリルは:
【0072】
【化24】

【0073】
の構造を有する。
カンプトテシン部分は:
【0074】
【化25】

【0075】
の構造を有する。
カンプトテシン誘導体部分には、限定されないが:
【0076】
【化26】

【0077】
【化27】

【0078】
が含まれる。
パクリタキセル部分は:
【0079】
【化28】

【0080】
の構造を有する。
ドキソルビシン部分は:
【0081】
【化29】

【0082】
の構造を有する。
ドキソルビシン誘導体部分には、限定されないが:
【0083】
【化30】

【0084】
が含まれる。
DLys(−)は、構造:
【0085】
【化31】

【0086】
によって表される。
DOrn(−)は、構造:
【0087】
【化32】

【0088】
によって表される。
DDab(−)は、構造:
【0089】
【化33】

【0090】
によって表される。
DDap(−)は、構造:
【0091】
【化34】

【0092】
によって表される。
DApa(−)は、構造:
【0093】
【化35】

【0094】
によって表される。
本明細書に使用する特定の略語は、以下のように定義される:
Abu α−アミノ酪酸
Acc 1−アミノ−1−シクロ(C〜C)アルキルカルボン酸
A3c 1−アミノ−1−シクロプロパンカルボン酸
A4c 1−アミノ−1−シクロブタンカルボン酸
A5c 1−アミノ−1−シクロペンタンカルボン酸
A6c 1−アミノ−1−シクロヘキサンカルボン酸
Act 4−アミノ−4−カルボキシテトラヒドロピラン、構造:
【0095】
【化36】

【0096】
によって表される。
Aib α−アミノイソ酪酸
Ala又はA アラニン
β−Ala β−アラニン
Apc 構造:
【0097】
【化37】

【0098】
を示す。
Arg又はR アルギニン
hArg ホモアルギニン
Asn又はN アスパラギン
Asp又はD アスパラギン酸
Ava 5−アミノ吉草酸
Cha β−シクロヘキシルアラニン
Cys又はC システイン
Dab 2,4−ジアミノ酪酸
Dap 2,3−ジアミノプロピオン酸
Dhp 3,4−デヒドロプロリン
Dmt 5,5−ジメチルチアゾリジン−4−カルボン酸
Doc 8−アミノ−3,6−ジオキサオクタン酸、構造:
【0099】
【化38】

【0100】
によって示される。
2Fua β−(2−フリル)−アラニン
Gln又はQ グルタミン
Glu又はE グルタミン酸
pGlu又はGlp ピログルタミン酸
Gly又はG グリシン
His又はH ヒスチジン
3Hyp trans−3−ヒドロキシ−L−プロリン、即ち、(2S,3S)−3−ヒドロキシピロリジン−2−カルボン酸
4Hyp 4−ヒドロキシプロリン、即ち、(2S,4R)−4−ヒドロキシピロリジン−2−カルボン酸
Ile又はI イソロイシン
Inc インドリン−2−カルボン酸
Inp イソニペコチン酸
Ktp 4−ケトプロリン
Leu又はL ロイシン
hLeu ホモロイシン
Lys又はK リジン
Met又はM メチオニン
Nle ノルロイシン
Nva ノルバリン
Oic オクタヒドロインドール−2−カルボン酸
Orn オルニチン
2Pal β−(2−ピリジニル)アラニン
3Pal β−(3−ピリジニル)アラニン
4Pal β−(4−ピリジニル)アラニン
Phe又はF フェニルアラニン
hPhe ホモフェニルアラニン
Pip ピペコリン酸
Pro又はP プロリン
Sar サルコシン又はN−メチルグリシン
Ser又はS セリン
Taz β−(4−チアゾリル)アラニン、構造:
【0101】
【化39】

【0102】
によって示される。
2Thi β−(2−チエニル)アラニン
3Thi β−(3−チエニル)アラニン
Thr又はT スレオニン
Thz チアゾリジン−4−カルボン酸
Tic 1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸
Tle tert−ロイシン
Trp又はW トリプトファン
Tyr又はY チロシン
Val又はV バリン
Gaba 4−アミノ酪酸
Apn 5−アミノペンタン酸
Ahx 6−アミノヘキサン酸
Ahp 7−アミノヘプタン酸
Aoc 8−アミノオクタン酸
Anc 9−アミノノナン酸
Adc 10−アミノデカン酸
Aun 11−アミノウンデカン酸
Ado 12−アミノドデカン酸
Phg フェニルグリシン
Caeg N−(2−アミノエチル)−N−(2−シトシニル−1−オキソ−エチル)−グリシン、構造:
【0103】
【化40】

【0104】
によって示される。
本明細書に使用する特定の他の略語は、以下のように定義される:
Aloc:アリルオキシカルボニル
Boc:tert−ブチルオキシカルボニル
Bhoc:ベンズヒドリルオキシカルボニル
Bzl:ベンジル
DCM:ジクロロメタン
Dde:1−(4,4−ジメチル−2,6−ジオキソシクロヘクス−1−イリジン)エチル
DIC:N,N−ジイソプロピルカルボジイミド
DIEA:ジイソプロピルエチルアミン
Dmab:4−{N−(1−(4,4−ジメチル−2,6−ジオキソシクロヘキシリデン)−3−メチルブチル)−アミノ}ベンジル
DMAP:4−(ジメチルアミノ)ピリジン
DMF:ジメチルホルムアミド
DNP:2,4−ジニトロフェニル
Et:エチル
Fmoc:フルオレニルメチルオキシカルボニル
HBTU:ヘキサフルオロリン酸2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム
cHex:シクロヘキシル
HOAT:ヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム
HOBt:1−ヒドロキシ−ベンゾトリアゾール
Mmt:4−メトキシトリチル
NMP:N−メチルピロリデン
Pbf:2,2,4,6,7−ペンタメチルジヒドロベンゾフラン−5−スルホニル
tBu:tert−ブチル
TIS:トリイソプロピルシラン
TOS:トシル
trt:トリチル
TFA:トリフルオロ酢酸
TFFH:ヘキサフルオロリン酸テトラメチルフルオロホルアミジニウム
Z:ベンジルオキシカルボニル
発明の詳細な説明
本発明は、例えば生物学的受容体のリガンドのような標的指向部分へ結合した細胞傷害部分を含んでなる、標的指向性の細胞傷害化合物と、新生物、過形成、及び、細胞の望まれない増殖と関連した他の状態の治療へのその療法的使用に関する方法を特徴とする。
【0105】
本発明に有用なソマトスタチンペプチドの例は、本明細書に記載される。さらなる例は、以下に記載する公開公報(そのいずれもそのまま参照により本明細書に組み込まれる)中の式によりカバーされるもの又は特に引用されるものである:
【0106】
【化41】

【0107】
(Application No.:特許出願番号)
Horvath, A. et al.抄録「抗腫瘍活性を有するソマトスタチン類似体のコンホメーション(Conformations of Somatostatin Analogs Having Antitumor Activity)」第22回
欧州ペプチドシンポジウム、1992年9月13〜19日、インターラーケン、スイス;
【0108】
【化42】

【0109】
【化43】

【0110】
(Application No.:特許出願番号;Patent No.:特許番号;U.S.:米国;U.K.:イギリス;French:フランス)
本発明に有用なLHRH(黄体形成ホルモン放出ホルモン)ペプチドの例は、本明細書に記載される。さらなる例は、以下に記載する公開公報(そのいずれもそのまま参照により本明細書に組み込まれる)中の式によりカバーされるもの又は特に引用されるものである:
【0111】
【化44】

【0112】
(Application No.:特許出願番号;Patent No.:特許番号;U.S.:米国)
本発明に有用なボンベシンペプチドの例は、本明細書に記載される。さらなる例は、以下に記載する公開公報(そのいずれもそのまま参照により本明細書に組み込まれる)中の式によりカバーされるもの又は特に引用されるものである:
【0113】
【化45】

【0114】
(Application No.:特許出願番号;Patent No.:特許番号;U.S.:米国)
ソマトスタチン、LHRH、及びボンベシンペプチドを合成する方法は、十分に文書化されて、当業者の能力内にある。さらなる合成手順を以下の実施例に提供する。以下の実施例はまた、本発明の標的指向性の細胞傷害化合物を合成する方法を例示する。
【実施例】
【0115】
実施例1
【0116】
【化46】

【0117】
表題の保護化ペプチド−樹脂は、アプライド・バイオシステムズ(ABI)(カリフォ
ルニア州フォスターシティ)モデル433Aペプチド合成機で、フルオレニルメチルオキシカルボニル(Fmoc)化学を使用することによって自動的に合成した。0.72ミリモル/gの置換があるRink Amide MBHA(4−メチルベンジルヒドリルアミン)樹脂(Novabiochem,カリフォルニア州サンディエゴ)を使用した。以下のFmocアミノ酸(AnaSpec,カリフォルニア州サンホセ)を使用した:Fmoc−Thr(tBu)−OH、Fmoc−Cys(Trt)−OH、Fmoc−Lys(Boc)−OH、Fmoc−DTrp(Boc)−OH、Fmoc−Tyr(tBu)−OH、Fmoc−DTyr(tBu)−OH、Fmoc−Phe−OH、Fmoc−Cys(Trt)−OH、Fmoc−Thr(tBu)−OH、及びFmoc−Abu−OH。合成は、0.25ミリモルスケールで行った。Fmoc基は、N−メチルピロリドン(NMP)中20%ピペリジンで30分間の処理によって外した。各カップリング工程において、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)中0.45Mヘキサフルオロリン酸2−(1−H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,2,3−テトラメチルウロニウム(HBTU)及び0.45M 1−ヒドロキシ−ベンゾトリアゾール(HOBT)を含有する2mlの溶液においてはじめにFmocアミノ酸(4当量、1ミリモル)をプレ活性化した。生じる活性化アミノ酸エステル、1mLのジイソプロピルエチルアミン(DIEA)、及び1mLのNMPを樹脂へ加えた。以下の反応サイクルを実施するよう、ABI 433Aペプチド合成機をプログラムした:(1)NMPで洗浄すること、(2)NMP中20%ピペリジンで30分間Fmoc保護基を外すこと、(3)NMPで洗浄すること、(4)プレ活性化Fmocアミノ酸と1時間のカップリング。配列に従って連続的に樹脂をカップリングした。ペプチド鎖を組み立てた後で、Fmocを外し、DMF及びジクロロメタン(DCM)を使用することによって樹脂を完全に洗浄した。
【0118】
実施例2
【0119】
【化47】

【0120】
表題の保護化ペプチド−樹脂は、実施例1に記載の手順に実質的に従って合成した。Fmoc−8−アミノ−3,6−ジオキサオクタン酸(Fmoc−Doc−OH)は、Chem−Implex International(イリノイ州ウッドデール)より購入した。H−Lys(Boc)−DTyr(tBu)−DTyr(tBu)−Cys(Trt)−Tyr(tBu)−DTrp(Boc)−Lys(Boc)−Abu−Cys(Trt)−Thr(tBu)−Rink Amide MBHA Resin(0.45ミリモルスケール)の組立て後、この保護化ペプチド−樹脂をマニュアル合成のためにシェーカー上の反応容器へ移した。この樹脂を、Fmoc−Doc−OH(1.5当量、0.75ミリモル)、N,N−ジイソプロピルカルボジイミド(DIC,1.5当量、0.75ミリモル)、及びHOBT(1.5当量、0.75ミリモル)のDMF溶液とともに2時間振り混ぜた。この樹脂をDMFで洗浄し、DMF中20%ピペリジンで処理して、Fmoc保護基を外した。同じマニュアル操作手順を使用して、この樹脂へ3つのDoc残基の残りを連続的にカップリングした。DMF中20%ピペリジンでFmoc保護基を外した後で、保護化ペプチド−樹脂をDMF及びDCMで洗浄した。
【0121】
実施例3
【0122】
【化48】

【0123】
表題の保護化ペプチド−樹脂は、実施例2に記載の手順に実質的に従って合成した。
【0124】
実施例4
【0125】
【化49】

【0126】
表題の保護化ペプチド−樹脂は、実施例1に記載の手順に実質的に従って合成した。Fmoc−4−(2−アミノエチル)−1−カルボキシメチル−ピペラジン(Fmoc−Aepa−OH)は、Neosystem(ストラスブール、フランス)より購入した。H−Lys(Boc)−DTyr(tBu)−DTyr(tBu)−Cys(Trt)−Tyr(tBu)−DTrp(Boc)−Lys(Boc)−Abu−Cys(Trt)−Thr(tBu)−Rink Amide MBHA Resinの組立て後、この保護化ペプチド−樹脂をマニュアル合成のためにシェーカー上の反応容器へ移した。2mLのDMF中のヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム(HATU,1.4当量、0.7ミリモル)及び1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(HOAT,1.4当量、0.7ミリモル)で2分間Fmoc−Aepa−OH(1.5当量、0.75ミリモル)をプレ活性化した。生じるFmoc−Aepa−OHの活性化エステルと1mLのDIEAを反応容器へ加え、この混合物を2時間振り混ぜた。この樹脂をDMFで洗浄し、DMF中20%ピペリジンで処理してFmoc保護基を外した。この保護化ペプチド−樹脂をDMF及びDCMで洗浄した。
【0127】
実施例5
【0128】
【化50】

【0129】
表題の保護化ペプチド−樹脂は、実施例4に記載の手順に実質的に従って合成した。Fmoc−Doc−OHのカップリングは、実施例2に記載の対応する手順に従って実施した。
【0130】
実施例6
【0131】
【化51】

【0132】
表題の保護化ペプチド−樹脂は、実施例1に記載の手順に実質的に従って合成した。Fmoc−DPhe−OHは、AnaSpec(カリフォルニア州サンホセ)より購入した

【0133】
実施例7
【0134】
【化52】

【0135】
表題の保護化ペプチド−樹脂は、実施例4に記載の手順に実質的に従って合成した。
【0136】
実施例8
5−O−tBoc−グリシル−5−(R)−エチル−9,10−ジフルオロ−1,4,5,13−テトラヒドロ−3H,15H−オキセピノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2−b]キノリン−3,15−ジオン:
【0137】
【化53】

【0138】
5−(R)−エチル−9,10−ジフルオロ−1,4,5,13−テトラヒドロ−5−ヒドロキシ−3H,15H−オキセピノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2−b]キノリン−3,15−ジオン(300mg)、Boc−Gly−OH(923mg,7当量)、及び4−(ジメチルアミノ)ピリジン(DMAP)(560.4mg,6当量)をDCM及びDMF(30mL,v/v,30/0.5)の混合溶媒系に溶かした。この溶液へ1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC)(1.08g,7.5当量)を加えた。この混合物を室温で一晩撹拌し、溶媒を減圧下で除去した。残渣を100mLのDCMに溶かし、10%クエン酸水溶液(20mLx2)、飽和NaHCO(20mLx2)、及び塩水(10mLx3)で連続的に洗浄した。有機層をMgSOで乾燥させ、濾過して、減圧下で蒸発させた。DCM中10%メタノールを溶出液として使用するシリカゲルカラムでのフラッシュクロマトグラフィーによって粗生成物を精製して、5−O−tBoc−グリシル−5−(R)−エチル−9,10−ジフルオロ−1,4,5,13−テトラヒドロ−3H,15H−オキセピノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2−b]キノリン−3,15−ジオンの純粋な生成物を得た。330mg,TLC(シリカゲル、DCM/MeOH:9/1):R=0.43。エレクトロスプレーイオン化質量分析法(ESI MS)の分析は、分子量を556.4に示した(555.5の計算分子量と一致)。
【0139】
実施例9
5−O−グリシル−5−(R)−エチル−9,10−ジフルオロ−1,4,5,13−テトラヒドロ−3H,15H−オキセピノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2−b]キノリン−3,15−ジオンTFA塩
【0140】
【化54】

【0141】
5−O−tBoc−グリシル−5−(R)−エチル−9,10−ジフルオロ−1,4,5,13−テトラヒドロ−3H,15H−オキセピノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2−b]キノリン−3,15−ジオン(330mg)をDCM中30%トリフルオロ酢酸(TFA)溶液で窒素下に1時間処理した。TFAと溶媒を減圧下で除去した。残渣を冷エーテルで摩砕して、淡黄色の粉末を得た。TLC(シリカゲル、DCM/MeOH:9/1):R=0.13。ESI MS分析は、分子量を456.0に示した(455.4の計算分子量と一致)。
【0142】
実施例10
5−O−(N−グルタリル−グリシル)−5−(R)−エチル−9,10−ジフルオロ−1,4,5,13−テトラヒドロ−3H,15H−オキセピノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2−b]キノリン−3,15−ジオン
【0143】
【化55】

【0144】
DMF(7mL)中の5−O−グリシル−5−(R)−エチル−9,10−ジフルオロ−1,4,5,13−テトラヒドロ−3H,15H−オキセピノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2−b]キノリン−3,15−ジオン(208mg,0.37ミリモル)、無水グルタル酸(66mg,0.58ミリモル、1.5当量)、及びトリエチルアミン(243mL)の混合物を室温で3時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。残渣を水(10mL)に溶かし、0.5N HCl溶液を0℃で加えることによって、この溶液のpHを3へ調整した。生じた沈殿を濾過により採取して、冷水とエーテルで洗浄した。減圧下で乾燥後、固形物(160mg)を入手した。収率は、77%であった。ESI MS分析は、分子量を570.0に示した(569.5の計算分子量と一致)。純度は、分析用HPLC分析に基づいて、98%であった。
【0145】
実施例11
5−O−(N−スクシニル−グリシル)−5−(R)−エチル−9,10−ジフルオロ−1,4,5,13−テトラヒドロ−3H,15H−オキセピノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2−b]キノリン−3,15−ジオン
【0146】
【化56】

【0147】
表題化合物は、無水コハク酸を使用することによって、実施例10に記載の手順に実質的に従って合成した。収率は、86%であった。ESI MS分析は、分子量を556.2に示した(555.50の計算分子量と一致)。純度は、分析用HPLC分析に基づいて、96%であった。
【0148】
実施例12
カンプトテシン−20−(S)−[O−(tBoc−グリシル)]
【0149】
【化57】

【0150】
カンプトテシン(0.79g,2.2ミリモル)、Boc−Gly−OH(1.2g,6.8ミリモル、3当量)、及びDMAP(0.83g,6.8ミリモル、3当量)をDCM及びTHF(18mL,v/v,5/1)の混合溶媒系に溶かした。この混合物を氷−水浴中で冷やした。これへ1,3−ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)(1.1mL,6.8ミリモル、3.1当量)を加えた。0℃で0.5時間撹拌後、この混合物を室温へ温め、一晩撹拌した。この溶液を50mLのDCMで希釈し、10%クエン酸水溶液(20mLx2)、飽和NaHCO(20mLx2)、及び塩水(10mLx3)で連続的に洗浄した。有機層をMgSOで乾燥させ、濾過して、減圧下で蒸発乾固させた。DCM中4%メタノールを溶出液として使用するシリカゲルカラムでのフラッシュクロマトグラフィーによって粗生成物を精製して、カンプトテシン−20−(S)−(O−tBoc−グリシル)(1.07g,白い固形物)の純粋な生成物を得た。TLC(シリカ、DCM/MeOH:9/1):R=0.6。MS ESI分析は、分子量を506.3に示した(505.53の計算分子量と一致)。
【0151】
実施例13
カンプトテシン−20−(S)−(O−グリシル)TFA塩
【0152】
【化58】

【0153】
カンプトテシン−20−(S)−[O−(Boc−グリシル)](1.07g,2.1ミリモル)をDCM中50% TFAでN下に1時間処理した。TFAと溶媒を減圧下で除去した。残渣を冷エーテルで摩砕した。生じる沈殿を濾過により採取して、冷エーテルで洗浄し、淡黄色の粉末(0.9g,1.78ミリモル)を得た。収率=83%。TLC(シリカゲル、DCM/MeOH:9/1):R=0.23。ESI MS分析は、分子量を406.2に示した(405.41の計算分子量と一致)。
【0154】
実施例14
カンプトテシン−20−(S)−[O−(N−スクシニル−グリシル)]
【0155】
【化59】

【0156】
DMF(10mL)中のカンプトテシン−20−(S)−(O−グリシル)TFA(0.9g,1.7ミリモル)、無水コハク酸(0.35g,3.5ミリモル、2当量)、及びトリエチルアミン(0.72mL,3当量)の混合物を室温で5分間撹拌した。生じた沈殿を濾過により採取した。採取した固形物を冷水(10mL)に懸濁させた。5%クエン酸水溶液を加えることによって、この水懸濁液のpHを2へ調整した。0℃で0.5時
間撹拌後、沈殿を濾過し、冷水とエーテルで洗浄して、減圧下で乾燥させた。0.88g(1.58ミリモル)の固形物を入手した。収率は、99%であった。ESI MS分析は、分子量を505.7に示した(505.49の計算分子量と一致)。純度は、分析用HPLC分析に基づいて、99%であった。
【0157】
実施例15
カンプトテシン−20−(S)−[O−(N−グルタリル−グリシル)]
【0158】
【化60】

【0159】
表題化合物は、無水グルタル酸を使用することによって、実施例14に記載の手順に実質的に従って合成した。収率は、75%であった。ESI MS分析は、分子量を520.5に示した(519.52の計算分子量と一致)。純度は、分析用HPLC分析に基づいて、98%であった。
【0160】
実施例16
カンプトテシン−20−(S)−[O−(Boc−バリル)]
【0161】
【化61】

【0162】
カンプトテシン(350mg)及びDMAP(180mg)のDCM(10mL)中の懸濁液へ、文献の方法(Carpino et al., J. Org. Chem., 56, 2611, 1991)を使用する
ことによって製造したBoc−Val−F(2当量)のDCM溶液を0℃で加えた。0〜5℃で30分間撹拌後、この混合物を室温へ温めて、撹拌を一晩続けた。この混合物をクロロホルム(30mL)で希釈し、水、10%クエン酸水溶液、及び飽和NaHCOで洗浄し、MgSOで乾燥させて、濾過した。溶媒を減圧下で除去後、クロロホルム/アセトン(9:1)で溶出させるシリカゲルカラムでのクロマトグラフィーによって残渣を精製した。所望される生成物を含有する分画をプールして、減圧下で濃縮し、固形物を得た。
【0163】
実施例17
カンプトテシン−20−(S)−(O−バリル)TFA塩
【0164】
【化62】

【0165】
実施例16で入手したカンプトテシン−20−(S)−[O−(Boc−バリニル)]
をクロロホルム(10mL)中35% TFAで30分間処理した。TFAと溶媒を真空で除去し、固形物を得た。ESI MS分析は、分子量を448.4に示した(447.50の計算分子量と一致)。
【0166】
実施例18
カンプトテシン−20−(S)−[O−(N−スクシニル−バリル)]
【0167】
【化63】

【0168】
クロロホルム(10mL)中のカンプトテシン−20−(S)−(O−バリル)TFA塩(150mg)、無水コハク酸(4当量)、及びDMAP(2当量)の混合物へトリエチルアミン(6当量)を加えた。室温で一晩撹拌後、この混合物をクロロホルム(20mL)で希釈した。生じる溶液を水とクエン酸水溶液で洗浄し、MgSOで乾燥させて、濾過した。溶媒を真空で除去し、残渣をアセトンで摩砕した。120mgの表題化合物を入手した。TLC(シリカゲル、クロロホルム/メタノール=9:1):R=0.22。ESI MS分析は、分子量を548.2に示した(547.57の計算分子量と一致)。
【0169】
実施例19
{5−(R)−エチル−9,10−ジフルオロ−1,4,5,13−テトラヒドロ−3H,15H−オキセピノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2−b]キノリン−3,15−ジオン−5−O−グリシル−グルタリル}−(Doc)−Lys−DTyr−DTyr−シクロ(Cys−Tyr−DTrp−Lys−Abu−Cys−)−Thr−NH
【0170】
【化64】

【0171】
実施例3のH−(Doc)−Lys(Boc)−DTyr(tBu)−DTyr(tBu)−Cys(Trt)−Tyr(tBu)−DTrp(Boc)−Lys(Boc)−Abu−Cys(Trt)−Thr(tBu)−Rink Amide MBHA Resin(0.196ミリモル)を5mLのDCM中の5−O−(N−グルタリル−グリシル)−5−(R)−エチル−9,10−ジフルオロ−1,4,5,13−テトラヒドロ−3H,15H−オキセピノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2−b]キノリン−3,15−ジオン(0.123g,0.22ミリモル、1.1当量)(実施例10)、DIC(136μL,0.88ミリモル、4.4当量)、及び1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(HOAT)(30mg,0.22ミリモル、1.1当量)と混合した。この混合物を2日間振り混ぜた。この樹脂をDMF、メタノール、及びDCMで連続的に洗浄した。空気中での乾燥後、樹脂をTFA、HO、及びトリイソプロピルシラン(TIS)(9.5mL/0.85mL/0.8mL)の混合物で2時間処理した。樹脂を濾過して除き、濾液を100mLの冷エーテルへ注いだ。遠心分離の後で、沈殿を採取した。この粗生成物を100mLの5% AcOH水溶液に溶かし、これへヨウ素メタ
ノール溶液を黄色い色が維持されるまで滴下した。この反応溶液をさらに1時間撹拌した。10% Na水溶液を加えて、過剰なヨウ素を失活させた。この溶液中の粗生成物を、C18 DYNAMAX−100A(Varian,カリフォルニア州ウォルナットクリーク)のカラム(4x43cm)付き分取用HPLCシステムで精製した。80% Aと20% B〜55% Aと45% B(ここでAは、水中0.1% TFAであり、Bは、アセトニトリル中0.1% TFAである)の50分での線形勾配でこのカラムを溶出させた。分析用HPLCによって分画をチェックした。純粋な生成物を含有するものをプールして、凍結乾燥させた。収率:25%。純度は、分析用HPLC分析に基づいて、99.9%であった。ESI MS分析は、分子量を2761.1に示した(2761.04の計算分子量と一致)。
【0172】
実施例20
{5−(R)−エチル−9,10−ジフルオロ−1,4,5,13−テトラヒドロ−3H,15H−オキセピノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2−b]キノリン−3,15−ジオン−5−O−グリシル−グルタリル}−(Doc)−Lys−DTyr−DTyr−シクロ(Cys−Tyr−DTrp−Lys−Abu−Cys−)−Thr−NH
【0173】
【化65】

【0174】
表題化合物は、実施例2のH−Doc−Doc−Doc−Doc−Lys(Boc)−DTyr(tBu)−DTyr(tBu)−Cys(Trt)−Tyr(tBu)−DTrp(Boc)−Lys(Boc)−Abu−Cys(Trt)−Thr(tBu)−Rink Amide MBHA Resinを使用することによって、実施例19に記載の手順に実質的に従って合成した。収率は、21.4%であった。純度:分析用HPLC分析に基づいて、99%。ESI MS分析は、分子量を2471.2に示した(2471.727の計算分子量と一致)。
【0175】
実施例21
{5−(R)−エチル−9,10−ジフルオロ−1,4,5,13−テトラヒドロ−3H,15H−オキセピノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2−b]キノリン−3,15−ジオン−5−O−グリシル−スクシニル}−Aepa−DPhe−シクロ(Cys−Tyr−DTrp−Lys−Abu−Cys)−Thr−NH
【0176】
【化66】

【0177】
表題化合物は、5−O−(N−スクシニル−グリシル)−5−(R)−エチル−9,10−ジフルオロ−1,4,5,13−テトラヒドロ−3H,15H−オキセピノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2−b]キノリン−3,15−ジオン(実施例11)とH−Aepa−DPhe−Cys(Trt)−Tyr(tBu)−DTrp(Boc)−Lys(Boc)−Abu−Cys(Trt)−Thr(tBu)−Rink Amide MBHA Resin(実施例7)を使用することによって、実施例19の手順に
実質的に従って合成した。収率は、48%であった。純度:分析用HPLC分析に基づいて、99.9%。ESI MS分析は、分子量を1739.8に示した(1740.14の計算分子量と一致)。
【0178】
実施例22
カンプトテシン−20−(S)−O−グリシル−スクシニル−Doc−Doc−Doc−Doc−Aepa−DPhe−シクロ(Cys−Tyr−DTrp−Lys−Abu−Cys)−Thr−NH
【0179】
【化67】

【0180】
表題化合物は、カンプトテシン−20−(S)−[O−(N−スクシニル−グリシル)](実施例14)とH−Doc−Doc−Doc−Doc−Aepa−DPhe−Cys(Trt)−Tyr(tBu)−DTrp(Boc)−Lys(Boc)−Abu−Cys(Trt)−Thr(tBu)−Rink Amide MBHA Resinを使用することによって、実施例19の手順に実質的に従って合成した。収率は、32%であった。純度は、分析用HPLC分析に基づいて、99%であった。ESI MS分析は、分子量を2269.0に示した(2269.8の計算分子量と一致)。
【0181】
実施例23
カンプトテシン−20−(S)−O−グリシル−グルタリル−Aepa−Lys−DTyr−DTyr−シクロ(Cys−Tyr−DTrp−Lys−Abu−Cys)−Thr−NH
【0182】
【化68】

【0183】
表題化合物は、カンプトテシン−20−(S)−[O−(N−グルタリル−グリシル)](実施例15)とH−Aepa−Lys(Boc)−DTyr(tBu)−DTyr(tBu)−Cys(Trt)−Tyr(tBu)−DTrp(Boc)−Lys(Boc)−Abu−Cys(Trt)−Thr(tBu)−Rink Amide MBHA Resin(実施例4)を使用することによって、実施例19の手順に実質的に従って合成した。収率は、11%であった。純度は、分析用HPLC分析に基づいて、95%であった。ESI MS分析は、分子量を2008.9に示した(2009.2の計算分子量と一致)。
【0184】
実施例24
カンプトテシン−20−(S)−O−バリル−スクシニル−DPhe−シクロ(Cys−Tyr−DTrp−Lys−Abu−Cys)−Thr−NH
【0185】
【化69】

【0186】
表題化合物は、カンプトテシン−20−(S)−[O−(N−スクシニル−バリル)](実施例18)とH−DPhe−Cys(Trt)−Tyr(tBu)−DTrp(Boc)−Lys(Boc)−Abu−Cys(Trt)−Thr(tBu)−Rink Amide MBHA Resin(実施例6)を使用することによって、実施例19に記載の手順に実質的に従って合成した。145mgの薄黄色の固形物を入手した。ESI MS分析は、分子量を1562.4に示した(1561.8の計算分子量と一致)。
【0187】
実施例25
{5−(R)−エチル−9,10−ジフルオロ−1,4,5,13−テトラヒドロ−3H,15H−オキセピノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2−b]キノリン−3,15−ジオン−5−O−グリシニル−スクシニル}−DPhe−シクロ(Cys−Tyr−DTrp−Lys−Abu−Cys)−Thr−NH
【0188】
【化70】

【0189】
表題化合物は、5−(R)−エチル−9,10−ジフルオロ−1,4,5,13−テトラヒドロ−3H,15H−オキセピノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2−b]キノリン−3,15−ジオン−5−O−(N−スクシニル−グリシル)(実施例11)とH−DPhe−Cys(Trt)−Tyr(tBu)−DTrp(Boc)−Lys(Boc)−Abu−Cys(Trt)−Thr(tBu)−Rink Amide MBHA Resin(実施例6)を使用することによって、実施例19の手順に実質的に従って合成した。黄色い固形物を入手した。ESI MS分析は、分子量を1570.2に示した(1569.72の計算分子量と一致)。
【0190】
実施例26
【0191】
【化71】

【0192】
表題の保護化ペプチド−樹脂は、実施例5に記載の手順に実質的に従って合成した。Fmoc−His(Trt)−OH、Fmoc−Gln(Trt)−OH、Fmoc−Leu−OH、Fmoc−Ala−OH、及びFmoc−βAla−OHは、AnaSpec(カリフォルニア州サンホセ)より購入した。
【0193】
実施例27
【0194】
【化72】

【0195】
表題の保護化ペプチド−樹脂は、実施例26に記載の手順に実質的に従って合成した。
【0196】
実施例28
カンプトテシン−20−(S)−O−グリシニル−スクシニル−Aepa−(Doc)−Gln−Trp−Ala−Val−βAla−His−Leu−Leu−NH(SEQ ID NO:4)
【0197】
【化73】

【0198】
DCM(7mL)及びDMF(7mL)中の実施例26のH−Aepa−(Doc)−Gln(Trt)−Trp(Boc)−Ala−Val−βAla−His(Trt)−Leu−Leu−Rink Amide MBHA 樹脂(0.125ミリモル)、カンプトテシン−20−(S)−[O−(N−グリシル−スクシニル)](実施例14)(0.138ミリモル、1.1当量)、DIC(0.55ミリモル、4.4当量)、及びHOBt(0.275ミリモル、2.2当量)の混合物を室温で5日間振り混ぜた。TFA、HO、及びTIS(9.5mL/0.85mL/0.8mL)の溶液を2時間使用して、ペプチドを樹脂から切断した。樹脂を濾過して除き、ジエチルエーテルを使用してペプチドを沈殿させた。この懸濁液を遠心分離後、粗製ペプチドのペレットを入手した。この粗生成物を100% Aと0% B〜20% Aと80% Bの線形勾配で溶出させるMicrosorb C18カラム付き分取用HPLCシステムで精製した。Aは、水中0.1% TFAであり、Bは、アセトニトリル中0.1% TFAであった。分析用HPLCによって分画をチェックした。所望される生成物を含有する分画をプールして、凍結乾燥させた。純度は、分析用HPLC分析に基づいて、96.1%であった。ESI MS分析は、分子量を2172.9に示した(2173.44の計算分子量と一致)。
【0199】
実施例29
カンプトテシン−20−(S)−O−グリシニル−スクシニル−Aepa−(Doc)−DPhe−Gln−Trp−Ala−Val−βAla−His−Leu−Leu−NH
【0200】
【化74】

【0201】
表題ペプチドは、実施例28に記載の手順に実質的に従って合成した。純度は、分析用HPLC分析に基づいて、99.9%であった。ESI MS分析は、分子量を2321.1に示した(2320.62の計算分子量と一致)。
【0202】
実施例30
カンプトテシン−20−(S)−O−グリシニル−スクシニル−Aepa−(Doc)−Gln−Trp−Ala−Val−βAla−His−Leu−Leu−NH(SEQ ID NO:4)
【0203】
【化75】

【0204】
表題ペプチドは、実施例28に記載の手順に実質的に従って合成した。純度は、分析用HPLC分析に基づいて、99.9%であった。ESI MS分析は、分子量を1882.8に示した(1883.13の計算分子量と一致)。
【0205】
実施例31
カンプトテシン−20−(S)−O−グリシニル−スクシニル−Aepa−(Doc)−DPhe−Gln−Trp−Ala−Val−βAla−His−Leu−Leu−NH
【0206】
【化76】

【0207】
表題ペプチドは、実施例28に記載の手順に実質的に従って合成した。純度は、分析用HPLC分析に基づいて、99.9%であった。ESI MS分析は、分子量を2030.7に示した(2030.30の計算分子量と一致)。
【0208】
実施例32
カンプトテシン−20−(S)−O−グリシニル−スクシニル−Aepa−(Doc)−Gaba−Gln−Trp−Ala−Val−βAla−His−Leu−Nle−NH(SEQ ID NO:12)
【0209】
【化77】

【0210】
表題ペプチドは、Aepa−(Doc)−Gaba−Gln(Trt)−Trp(Boc)−Ala−Val−βAla−His(Trt)−Leu−Nle−Rink Amide MBHA樹脂(SEQ ID NO:12)を使用することによって、実施例28に記載の手順に実質的に従って合成する。
【0211】
実施例33
【0212】
【化78】

【0213】
表題ペプチド樹脂は、実施例1に記載の手順に実質的に従って合成した。Fmoc−Arg(Pbf)−OH、Fmoc−Ser(tBu)−OH、Fmoc−His(Trt)−OH、Fmoc−Pro−OH、Fmoc−Gly−OH、Fmoc−Leu−OH、Fmoc−DLys(Dde)−OHは、Novabiochem(カリフォルニア州サンディエゴ)より購入した。pGlu−OHは、Chem−Impex International(イリノイ州ウッドデール)より購入した。合成は、0.25ミリモルスケールで行った。Fmoc基は、N−メチルピロリジン(NMP)中20%ピペリジンで30分間の処理によって外す。pGlu−His(Trt)−Trp(Boc)−Ser(tBu)−Tyr(tBu)−DLys(Dde)−Leu−Arg(Pbf)−Pro−Gly−Rink Amide MBHA樹脂の組立てを完了後、この保護化ペプチド−樹脂をマニュアル合成のためにシェーカー上の反応容器へ移した。DMF中2%ヒドラジンを0.5時間使用することによって、DLys残基上のDde保護基を外した。この樹脂をDMF、MeOH、及びDCMで完全に洗浄し、0.5mLのDIEAを含有するDMF中のプレ活性化Fmoc−Aepa−OHエステル溶液(実施例4に記載)とともに2時間振り混ぜた。この樹脂をDMFで洗浄し、DMF中20%ピペリジンで処理して、Aepa残基上のFmoc保護基を外した。この保護化ペプチド−樹脂を、DMF及びDCMを使用することによって完全に洗浄した。
【0214】
実施例34
【0215】
【化79】

【0216】
表題の保護化ペプチド樹脂は、pGlu−His(Trt)−Trp(Boc)−Ser(tBu)−Tyr(tBu)−DLys[Nε−Aepa]−Leu−Arg(Pbf)−Pro−Gly−Rink Amide MBHA樹脂(実施例33)を使用することによって、実施例2の手順に実質的に従って合成した。
【0217】
実施例35
【0218】
【化80】

【0219】
表題の保護化ペプチド樹脂は、実施例5の手順に実質的に従って合成する。Fmoc−Thr(Bzl)−OH、Fmoc−DCys(Trt)−OH、及びFmoc−3Pal−OHは、Chem−Impex International(イリノイ州ウッドデール)からのものである。Fmoc−DTrp(Boc)−OH、Fmoc−Lys(Boc)−OH、及びFmoc−Tyr(tBu)−OHは、AnaSpec(カリフォル
ニア州サンホセ)からのものである。Fmoc−Caeg(Bhoc)−OHは、PepSeptive Biosystems(マサチューセッツ州フラミンガム)からのものである。
【0220】
実施例36
【0221】
【化81】

【0222】
表題の保護化ペプチド樹脂は、実施例5の手順に実質的に従って合成する。Fmoc−3ITyr−OHとFmoc−DPhe−OHは、Chem−Impex International(イリノイ州ウッドデール)からのものである。
【0223】
実施例37
パクリタキセル−2’−O−グリシル
【0224】
【化82】

【0225】
10mLのジクロロメタン中のBoc−Gly−OH(53mg)及びパクリタキセル(215mg)の溶液へ4−ジメチルアミノピリジン(DMAP,10mg)に続き、EDC(58mg)を加えた。室温で一晩撹拌後、この反応混合物を20mLのジクロロメタンで希釈し、この混合物を10%クエン酸水溶液、飽和NaHCO、及び水で洗浄し、MgSOで乾燥させて、濾過した。溶媒を真空で除去した。この粗生成物をジクロロメタン中30% TFAで、室温で45分間処理した。TFAと溶媒を真空で除去し、固形物(0.256g)を得た。ESI MS分析は、分子量を911.0に示した(911.1の計算分子量と一致)。
【0226】
実施例38
パクリタキセル−2’−O−(N−グリシル−スクシニル)
【0227】
【化83】

【0228】
5mLのピリジン中のパクリタキセル−2’−O−グリシルTFA塩(127mg,1当量)及び無水コハク酸(150mg,12当量)の混合物を室温で一晩撹拌した。溶媒を真空で除去した。残渣を水で1時間摩砕して、沈殿を濾過により採取し、水で洗浄し、乾燥させて、固形物(94.8mg)を得た。ESI MS分析は、分子量を1010.9に示した(1011.06の計算分子量と一致)。
【0229】
実施例39
パクリタキセル−2’−O−(N−バリル−スクシニル)
【0230】
【化84】

【0231】
表題化合物は、Boc−Val−OHを使用することによって、実施例37及び38に記載の手順に実質的に従って合成した。ESI MS分析は、分子量を1052.5に示した(1053.27の計算分子量と一致)。
【0232】
実施例40
パクリタキセル−2’−O−Gly−スクシニル−Aepa−Lys−DTyr−DTyr−シクロ(Cys−Tyr−DTrp−Lys−Abu−Cys)−Thr−NH
【0233】
【化85】

【0234】
5mLのDCM中のH−Aepa−Lys(Boc)−DTyr(tBu)−DTyr(tBu)−Cys(Trt)−Tyr(tBu)−DTrp(Boc)−Lys(Bo
c)−Abu−Cys(Trt)−Rink Amide MBHA樹脂(0.1ミリモル)(実施例4)、パクリタキセル−2’−O−(N−グリシル−スクシニル)(実施例39)(1.1当量)、DIC(136μL,4.4当量)、及びHOAT(30mg,1.1当量)の混合物を2日間振り混ぜた。この樹脂をDMF、メタノール、及びDCMで連続的に洗浄した。空気中での乾燥後、樹脂をTFA、HO、及びトリイソプロピルシラン(TIS)(9.5mL/0.85mL/0.8mL)の混合物で2時間処理した。樹脂を濾過して除き、濾液を100mLの冷エーテルへ注いだ。遠心分離の後で、沈殿を採取した。この粗生成物を混合溶液系(100mLの5%酢酸水溶液と30mLのアセトニトリル)に溶かした。この溶液へヨウ素メタノール溶液を黄色い色が維持されるまで滴下した。この反応溶液をさらに45分間撹拌した。10% Na水溶液を加えて、過剰なヨウ素を失活させた。この溶液中の粗生成物を、C18 DYNAMAX−100A(Varian,カリフォルニア州ウォルナットクリーク)のカラム(4x43cm)付き分取用HPLCシステムで精製した。80% Aと20% B〜55% Aと45% B(ここでAは、水中0.1% TFAであり、Bは、アセトニトリル中0.1% TFAである)の50分での線形勾配でこのカラムを溶出させた。分析用HPLCによって分画をチェックした。純粋な生成物を含有するものをプールして、凍結乾燥させた。純度は、分析用HPLC分析に基づいて、98%であった。ESI MS分析は、分子量を2500.9に示した(2501.0の計算分子量と一致)。
【0235】
実施例41
パクリタキセル−2’−O−Val−スクシニル−DPhe−シクロ(Cys−Tyr−DTrp−Lys−Abu−Cys)−Thr−NH
【0236】
【化86】

【0237】
表題ペプチドは、実施例40に記載の手順に実質的に従って合成した。純度は、分析用HPLC分析に基づいて、99%であった。ESI MS分析は、分子量を2066.2に示した(2067.4の計算分子量と一致)。
【0238】
実施例42
パクリタキセル−2’−O−Val−スクシニル−Aepa−Lys−DTyr−DTyr−シクロ(Cys−Tyr−DTrp−Lys−Abu−Cys)−Thr−NH
【0239】
【化87】

【0240】
表題ペプチドは、実施例40に記載の手順に実質的に従って合成した。純度は、分析用
HPLC分析に基づいて、95%であった。ESI MS分析は、分子量を2544.3に示した(2543.9の計算分子量と一致)。
【0241】
実施例43
N−Boc−ドキソルビシン−14−O−(Fmoc−グリシン)エステル
【0242】
【化88】

【0243】
ドキソルビシン−HCl(190mg)のDMF(5mL)溶液へ(BOC)O(1.2当量)に続き、ジイソプロピルエチルアミン(2.5当量)を加える。3時間撹拌後、揮発物質を真空で除去し、残渣を水で処理する。固形物を濾過により採取し、水で洗浄して、乾燥させる。生じる生成物をDMF(10mL)に溶かす。これへFmoc−Gly−OH(1.2当量)、DMAP(0.2当量)、及びEDC(1.2当量)を加える。この混合物を室温で4時間撹拌する。溶媒の蒸発後、残渣をクロロホルム−メタノールと水の間に分画する。有機層をMgSOで乾燥させて、濾過する。溶媒を真空で除去し、クロロホルム−メタノール(9:1)で溶出させるシリカゲルで残渣をクロマトグラフ処理する。所望される生成物を含有する分画をプールして、溶媒を真空で蒸発させる。
【0244】
実施例44
N−BOC−ドキソルビシン−14−O−[(N−スクシニル)グリシン]エステル
【0245】
【化89】

【0246】
Boc−ドキソルビシン−14−O−(Fmoc−グリシン)エステル(100mg)のDMF(5mL)溶液へ1mLのピペリジンを加える。室温で2時間撹拌後、この混合物をクロロホルム(20mL)で希釈する。この混合物を塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させて、濾過する。溶媒を真空で除去して少量(約5mL以下)とする。この混合物へ無水コハク酸(4当量)、DMAP(2当量)、及びトリエチルアミン(4当量)を加える。この溶液を室温で一晩撹拌する。揮発物質を真空で除去する。残渣を5%クエン酸水溶液で摩砕する。沈殿を濾過により採取し、水で洗浄して、乾燥させる。
【0247】
実施例45
pGlu−His−Trp−Ser−Tyr−DLys[Nε−(ドキソルビシン−14−O−グリシル−スクシニル−Aepa−(Doc)−)]−Leu−Arg−Pro−Gly−NH
【0248】
【化90】

【0249】
表題化合物は、pGlu−His(Trt)−Trp(Boc)−Ser(tBu)−Tyr(tBu)−DLys[Nε−(Aepa−(Doc)−)]Leu−Arg(Pbf)−Pro−Gly−Rink Amide MBHA樹脂(実施例34)とBoc−ドキソルビシン−14−O−[(N−スクシニル)グリシン]エステル(実施例44)を使用することによって、実施例28の手順に実質的に従って合成する。
【0250】
実施例46
pGlu−His−Trp−Ser−Tyr−DLys[Nε−(ドキソルビシン−14−O−Gly−スクシニル−(Doc)−Gaba−]−Leu−Arg−Pro−Gly−NH
【0251】
【化91】

【0252】
表題化合物は、実施例45の手順に実質的に従って合成した。Fmoc−Gaba−OHは、Novabiochem(カリフォルニア州サンディエゴ)からのものであった。
【0253】
実施例47
ドキソルビシン−14−O−グリシル−スクシニル−(Doc)−Aepa−Caeg−シクロ(DCys−3Pal−DTrp−Lys−DCys)−Thr(Bzl)−Tyr−NH
【0254】
【化92】

【0255】
表題化合物は、実施例19の手順に実質的に従って合成する。H−(Doc)−Aepa−Caeg−DCys(Trt)−3Pal−Trp(Boc)−Lys(Boc)−DCys(Trt)−Thr(Bzl)−Tyr(tBu)−Rink Amide MBHA樹脂(実施例35)とBOC−ドキソルビシン−14−O−[(N−スクシニル)グリシン]エステル(実施例44)を使用する。
【0256】
実施例48
パクリタキセル−2’−O−グリシル−スクシニル−(Doc)−Aepa−DPh
e−シクロ[Cys−3ITyr−DTrp−Lys−Val−Cys]−Thr−NH
【0257】
【化93】

【0258】
表題化合物は、H−(Doc)−Aepa−DPhe−Cys(Trt)−3ITyr−DTrp(Boc)−Lys(Boc)−Val−Cys(Trt)−Thr(tBu)−Rink Amide MBHA樹脂(実施例36)とパクリタキセル−2’−O−(N−グリシル−スクシニル)(実施例38)を使用することによって、実施例40の手順に実質的に従って合成する。
【0259】
実施例49
パクリタキセル−2’−O−グリシル−スクシニル−Aepa−(Doc)−Gln−Trp−Ala−Val−βAla−His−Phe−Nle−NH(SEQ ID
NO:6)
【0260】
【化94】

【0261】
表題化合物は、H−Aepa−(Doc)−Gln(Trt)−Trp(Boc)−Ala−Val−βAla−His(Trt)−Phe−Nle−Rink Amide
MBHA樹脂(SEQ ID NO:6)とパクリタキセル−2’−O−(N−グリシル−スクシニル)(実施例38)を使用することによって、実施例28の手順に実質的に従って合成する。
【0262】
実施例50
pGlu−His−Trp−Ser−Tyr−DLys[Nε−(パクリタキセル−2’−O−グリシル−スクシニル−Aepa−(Doc)−)]−Leu−Arg−Pro−Gly−NH
【0263】
【化95】

【0264】
表題化合物は、pGlu−His(Trt)−Trp(Boc)−Ser(tBu)−Tyr(tBu)−DLys[Nε−Aepa−(Doc)−)]−Leu−Arg(Pbf)−Pro−Gly−Rink Amide MBHA樹脂(実施例34)と2’−O−(N−スクシニル−グリシル)−パクリタキセル(実施例38)を使用することによって、実施例45の手順に実質的に従って合成した。
【0265】
実施例51
pGlu−His−Trp−Ser−Tyr−DLys[Nε−(カンプトテシン−20−(S)−O−グリシニル−スクシニル−(Doc)−Aepa−)]−Leu−Arg−Pro−Gly−NH
【0266】
【化96】

【0267】
表題化合物は、カンプトテシン−20−(S)−[O−(N−スクシニル−グリシル)](実施例14)を使用することによって、実施例50の手順に実質的に従って合成する。
【0268】
実施例52
【0269】
【化97】

【0270】
表題化合物は、実施例19に記載の手順に実質的に従って合成した。収率=11%。純度は、分析用HPLC分析に基づいて、99.9%であった。ESI MS分析は、分子量を1891.8に示した(1891.1の計算分子量と一致)。
【0271】
実施例53
カンプトテシン−Gly−グルタリル−Lys−DTyr−DTyr−シクロ(Cys−Tyr−DTrp−Lys−Abu−Cys)−Thr−NH
【0272】
【化98】

【0273】
表題化合物は、実施例19に記載の手順に実質的に従って合成した。収率=23%。純度は、分析用HPLC分析に基づいて、99%であった。ESI MS分析は、分子量を1841.9に示した(1841.1の計算分子量と一致)。
【0274】
実施例54
カンプトテシン−Gly−スクシニル−(Doc)−DPhe−c(Cys−Tyr−DTrp−Lys−Abu−Cys)−Thr−NH
【0275】
【化99】

【0276】
表題化合物は、実施例19に記載の手順に実質的に従って合成した。収率=18%。純度は、分析用HPLC分析に基づいて、98%であった。ESI MS分析は、分子量を2390.0に示した(2390.7の計算分子量と一致)。
【0277】
実施例55
カンプトテシン−Gly−グルタリル−Lys−Lys−Lys−DTyr−DTyr−シクロ(Cys−Tyr−DTrp−Lys−Abu−Cys)−Thr−NH
【0278】
【化100】

【0279】
表題化合物は、実施例19に記載の手順に実質的に従って合成した。収率=12%。純度は、分析用HPLC分析に基づいて、100%であった。ESI MS分析は、分子量を2097.0に示した(2097.4の計算分子量と一致)。
【0280】
実施例56
カンプトテシン−Gly−スクシニル−(Doc)−DPhe−c(Cys−Tyr−DTrp−Lys−Abu−Cys)−Thr−NH
【0281】
【化101】

【0282】
表題化合物は、実施例19に記載の手順に実質的に従って合成した。収率=31%。純度は、分析用HPLC分析に基づいて、100%であった。ESI MS分析は、分子量
を2100.9に示した(2100.3の計算分子量と一致)。
【0283】
実施例57
カンプトテシン−Gly−スクシニル−Aepa−DPhe−シクロ(Cys−Tyr−DTrp−Lys−Abu−Cys)−Thr−NH
【0284】
【化102】

【0285】
表題化合物は、実施例19に記載の手順に実質的に従って合成した。収率=21%。純度は、分析用HPLC分析に基づいて、97%であった。ESI MS分析は、分子量を1688.0に示した(1688.9の計算分子量と一致)。
【0286】
実施例58
カンプトテシン−Abu−スクシニル−(Doc)−Lys−DTyr−DTyr−シクロ(Cys−Tyr−DTrp−Lys−Abu−Cys)−Thr−NH
【0287】
【化103】

【0288】
表題化合物は、実施例19に記載の手順に実質的に従って合成した。収率=23%。純度は、分析用HPLC分析に基づいて、95%であった。ESI MS分析は、分子量を2435.2に示した(2435.8の計算分子量と一致)。
【0289】
実施例59
カンプトテシン−グルタリル−(Doc)−Lys−DTyr−DTyr−シクロ(Cys−Tyr−DTrp−Lys−Abu−Cys)−Thr−NH
【0290】
【化104】

【0291】
表題化合物は、実施例19に記載の手順に実質的に従って合成した。収率=11%。純度は、分析用HPLC分析に基づいて、95%であった。ESI MS分析は、分子量を2074.0に示した(2074.4の計算分子量と一致)。
【0292】
実施例60
カンプトテシン−グルタリル−Doc−Lys−DTyr−DTyr−シクロ(Cys−Tyr−DTrp−Lys−Abu−Cys)−Thr−NH
【0293】
【化105】

【0294】
表題化合物は、実施例19に記載の手順に実質的に従って合成した。収率=16%。純度は、分析用HPLC分析に基づいて、95%であった。ESI MS分析は、分子量を1929.5に示した(1929.2の計算分子量と一致)。
【0295】
実施例61
カンプトテシン−20−グルシニル−スクシノイル−DPhe−シクロ(Cys−Tyr−DTrp−Lys−Abu−Cys)−Thr−NH
【0296】
【化106】

【0297】
表題化合物は、実施例19に記載の手順に実質的に従って合成した。収率=15.6%。純度は、分析用HPLC分析に基づいて、94%であった。ESI MS分析は、分子量を1520.1に示した(1519.71の計算分子量と一致)。
【0298】
実施例62
{5−(R)−エチル−9,10−ジフルオロ−1,4,5,13−テトラヒドロ−3H,15H−オキセピノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2−b]キノリン−3,15−ジオン−5−O−グリシル−スクシニル}−(Doc)−Aepa−DPhe−シクロ(Cys−Tyr−DTrp−Lys−Abu−Cys)−Thr−NH
【0299】
【化107】

【0300】
表題化合物は、実施例19に記載の手順に実質的に従って合成した。収率=25%。純度は、分析用HPLC分析に基づいて、97%であった。ESI MS分析は、分子量を2320.0に示した(2319.6の計算分子量と一致)。
【0301】
実施例63
{5−(R)−エチル−9,10−ジフルオロ−1,4,5,13−テトラヒドロ−3H,15H−オキセピノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2−b]キノリン−3,15−ジオン−5−O−グリシル−グルタリル}−Aepa−Lys−DTyr−DTyr−シクロ(Cys−Tyr−DTrp−Lys−Abu−Cys)−Thr−NH
【0302】
【化108】

【0303】
表題化合物は、実施例19に記載の手順に実質的に従って合成した。収率=24%。純度は、分析用HPLC分析に基づいて、95%であった。ESI MS分析は、分子量を2059.4に示した(2060.3の計算分子量と一致)。
【0304】
実施例64
{5−(R)−エチル−9,10−ジフルオロ−1,4,5,13−テトラヒドロ−3H,15H−オキセピノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2−b]キノリン−3,15−ジオン−5−O−グリシル−スクシニル}−(Doc)−Aepa−Lys−DTyr−DTyr−c(Cys−Tyr−DTrp−Lys−Abu−Cys)−Thr−NH
【0305】
【化109】

【0306】
表題化合物は、実施例19に記載の手順に実質的に従って合成した。収率=48%。純度は、分析用HPLC分析に基づいて、99.9%であった。ESI MS分析は、分子量を2626.0に示した(2626.9の計算分子量と一致)。
【0307】
実施例65
カンプトテシン−20−グルタリル−(Doc)−Lys−DTyr−DTyr−シクロ(Cys−Tyr−DTrp−Lys−Abu−Cys)−Thr−NH
【0308】
【化110】

【0309】
表題化合物は、実施例19に記載の手順に実質的に従って合成した。収率=10%。純度は、分析用HPLC分析に基づいて、98.9%であった。ESI MS分析は、分子量を2365.0に示した(2365.0の計算分子量と一致)。
【0310】
実施例66
【0311】
【化111】

【0312】
表題のペプチドは、アプライド・バイオシステムズ(カリフォルニア州フォスターシティ)モデル433Aペプチド合成機で、フルオレニルメチルオキシカルボニル(Fmoc
)化学に基づいて自動的に合成した。0.72ミリモル/gの置換があるRink Amide MBHA樹脂(NovaBiochem,カリフォルニア州サンディエゴ)を使用した。以下の側鎖保護のあるFmocアミノ酸(AnaSpec,カリフォルニア州サンホセ)を使用した:Fmoc−Thr(tBu)−OH、Fmoc−Cys(Trt)−OH、Fmoc−Lys(Aloc)−OH、Fmoc−DTrp(Boc)−OH、Fmoc−Tyr(OtBu)−OH、Fmoc−DPhe−OH、及びFmoc−Abu−OH。合成は、0.25ミリモルスケールで行った。Fmoc基は、N−メチルピロリドン(NMP)中20%ピペリジンで30分間の処理によって外した。各カップリング工程において、DMF中0.45Mヘキサフルオロリン酸2−(1−H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,2,3−テトラメチルウロニウム/1−ヒドロキシ−ベンゾトリアゾール(HBTU/HOBT)によってはじめにFmocアミノ酸(4当量、1ミリモル)をプレ活性化した。この活性化アミノ酸エステルを1mLのジイソプロピルエチルアミン(DIEA)及びNMPとともに樹脂へ加えた。以下の反応サイクルを実施するよう、ABI 433Aペプチド合成機をプログラムした:(1)NMPで洗浄すること、(2)NMP中20%ピペリジンで30分間Fmoc保護基を外すこと、(3)NMPで洗浄すること、(4)プレ活性化Fmocアミノ酸と1時間のカップリング。Cys(Trt)、Tyr(tBu)、及びDTrp(Boc)に対して単一カップリングを適用した。他のすべてのアミノ酸については、二重カップリングを使用した。配列に従って連続的に樹脂をカップリングした。ペプチド鎖を組み立てた後で、Fmocを外し、DMF及びDCMによって完全に洗浄した。
【0313】
実施例67
【0314】
【化112】

【0315】
表題ペプチドは、実施例66からのペプチドより開始して合成した。Fmoc−Aepa−OH(Neosystem Laboratoire,ジェヌヴィリエ、フランス;1.5当量、0.75ミリモル)を2mLのDMF中の[ヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム](HATU,1.4当量、0.7ミリモル)及び1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(HOAT,1.4当量、0.7ミリモル)で5分間プレ活性化した。上記の樹脂を小さな反応容器へ移し、このFmoc−Aepa−OHの活性化エステルと1mLのDIEAとともにシェーカー上で2時間振り混ぜた。この樹脂をDMF及びDCMで入念に洗浄した。
【0316】
実施例68
【0317】
【化113】

【0318】
表題ペプチドは、実施例66からのペプチドより開始して合成した。樹脂をDMFで洗浄し、DMF中25%ピペリジンで処理し、Fmocを外した。この樹脂をFmoc−Doc−OH(Chem−Impex International,イリノイ州ウッドデール、1.5当量、0.75ミリモル)、N,N−ジイソプロピルカルボジイミド(DIC,1.5当量、0.75ミリモル)、及びHOBT(1.5当量、0.75ミリモル)
のDMF溶液と2時間混合した。第一のFmoc−Doc−OHのカップリングの記載と同じ手順を使用して、この樹脂へ第二〜第四のFmoc−Doc−OHをカップリングした。この方法を繰り返して、ペプチド鎖の組立てを完了した。
【0319】
最後のFmocをDMF中25%ピペリジンで外した。この樹脂をDMF及びDCMで洗浄した。
【0320】
実施例69
【0321】
【化114】

【0322】
19mLのTFA(トリフルオロ酢酸、Halocarbon Products社、ニュージャージー州リバーエッジ)、1.6mLのTIS(トリイソプロピルシラン、アルドリッチ)、及び1.7mLの水を2時間使用して、Resin(樹脂)よりペプチドを切断した。この樹脂を濾過し、エーテルへ注ぐことによって、ペプチドを沈殿させた。この沈殿を150mLの5%酢酸と30mLのアセトニトリルに溶かした。継続的な赤色が存在するまで、I(MeOH中20mg/ml)を滴下した。このフラスコを熱い水道水の浴に入れて、2時間撹拌した。10% NaSSOを使用して、反応を失活させた。このペプチドを、60分にわたる5〜60% CHCN勾配のPhenomenex C18カラムを使用して精製した(ここで緩衝液Aは、水中0.1% TFAであり、緩衝液Bは、CHCN中0.1% TFAである)。生成物を含有する分画を凍結乾燥させて、186mg(収率40%)の白色の粉末を得た。MS(エレクトロスプレー):1722.2。
【0323】
実施例70
【0324】
【化115】

【0325】
表題ペプチドは、実施例67からのペプチドより開始して合成した。樹脂をDMFで洗浄し、DMF中25%ピペリジンで処理してFmocを外した。この樹脂をFmoc−Doc−OH(Chem−Impex International,イリノイ州ウッドデール、1.5当量、0.75ミリモル)、N,N−ジイソプロピルカルボジイミド(DIC,1.5当量、0.75ミリモル)、及びHOBT(1.5当量、0.75ミリモル)のDMF溶液と2時間混合した。第一のFmoc−Doc−OHのカップリングの記載と同じ手順を使用して、この樹脂へ第二〜第三のFmoc−Doc−OHをカップリングした。この方法を繰り返して、ペプチド鎖の組立てを完了した。最後のFmocをDMF中25%ピペリジンで外した。この樹脂をDMF及びDCMで洗浄した。
【0326】
実施例71
【0327】
【化116】

【0328】
19mLのTFA(トリフルオロ酢酸、Halocarbon Products社、
ニュージャージー州リバーエッジ)、1.6mLのTIS(トリイソプロピルシラン、アルドリッチ)、及び1.7mLの水を2時間使用して、Resin(樹脂)よりペプチドを切断した。この樹脂を濾過し、エーテルへ注ぐことによって、ペプチドを沈殿させた。この沈殿を150mLの5%酢酸と30mLのアセトニトリルに溶かした。継続的な赤色が存在するまで、I(MeOHの20mg/ml)を滴下した。このフラスコを熱い水道水の浴に入れて、2時間撹拌した。10% NaSSOを使用して、反応物を失活させた。このペプチドを、60分にわたる5〜60% CHCN勾配のPhenomenex C18カラムを使用して精製した(ここで緩衝液Aは、水中0.1% TFAであり、緩衝液Bは、CHCN中0.1% TFAである)。生成物を含有する分画を凍結乾燥させて、180mg(収率42%)の白色の粉末を得た。MS(エレクトロスプレー):1722.2。
【0329】
実施例72
パクリタキセル−2’−グルタレート
【0330】
【化117】

【0331】
10mLのピリジン中のパクリタキセル(HandeTech USA社、テキサス州ヒューストン、1g,1.17ミリモル)へ無水グルタル酸(アルドリッチ、1.6g,14.1ミリモル、12当量)を加えた。生じる溶液を室温で4時間撹拌してから、減圧で蒸発させた。20mLの水を加えた。粘稠な固形物を濾過により採取した。アセトン/水からの再結晶により、0.842g(0.869ミリモル、収率74%)の白色の固形物を得た。MS(エレクトロスプレー):969.0。
【0332】
実施例73
パクリタキセル−2’−Doc−Suc−OH
【0333】
【化118】

【0334】
25mLのDCM中のパクリタキセル(1g,1.17ミリモル)及びBoc−Doc−OH(0.31g,1.17ミリモル)の溶液へDIC(0.241mL,1.54ミリモル)に続き、DMAP(50mg,0.4ミリモル)を加えた。生じる溶液を室温で4時間撹拌した。この溶液を3x10%クエン酸、3x飽和NaHCO、1x飽和NaClで洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過して、蒸発させた。生じる残渣をEtOAcに溶かしてから、ヘキサンで沈殿させた。生成物を濾過により採取し、減圧で乾燥させた。固形物(1.19g,1.08ミリモル)を入手した。収率は92%であった。MS(エレクトロスプレー):m/e=1099.7(+1),純度は、HPLCにより95%であった。生じるBoc−Doc−パクリタキセル(1.19g,1.08ミリモル)を20mLのギ酸に溶かし、30分間撹拌してから、蒸発させた。この生成物を15mLのピリジンに溶かした。この溶液へ無水コハク酸(1.29g,13ミリモル)を加えた。この混合物を室温で一晩撹拌した。減圧での蒸発によりピリジンを除去した。残渣を水で摩砕して、採取した(0.99g,0.91ミリモル、収率84%)。MS(エレクトロスプレー)は、1099.4(+1),1121.6(Na+1)を示した。純度は、HPLCにより75%であった。
【0335】
実施例74
パクリタキセル−2’−グルタリル−(Doc)−Aepa−DPhe−シクロ(Cys−Tyr−DTrp−Lys−Val−Cys)−Thr−NH
【0336】
【化119】

【0337】
実施例69からのペプチド(125mg,0.067ミリモル)のDMF(10mL)溶液へパクリタキセル−2’−Glut−OH(実施例72、65mg,0.067ミリモル)、HOBT(20mg,0.147ミリモル)、BOP(29mg,0.067ミリモル)、及びDIEA(8当量、93μL)を加えた。この溶液を一晩撹拌してから、減圧で蒸発させた。残渣を最少量のMeOHに溶かし、エーテルで沈殿させた。固形物(108mg,0.04ミリモル)を入手した。収率は60%であった。MS(エレクトロスプレー)は、1409.5(+2)を示した。LysよりAlocを外すために、このペプチドをDCM/THF(無水、15mL/5mL)に溶かした。これへ氷酢酸(15μL,5当量)、Pd(PPh(12mg,0.3当量)、及びBuSnH(2x31μL,3当量)を0℃で加えた。1時間撹拌後、エーテル中0.5M HCl(0.7mL,10当量)を使用して、この溶液を失活させた。ペプチドをエーテルで沈殿させた。この粗製ペプチドを、1時間にわたる5〜90%の勾配(ここで溶媒Aは、水中5% MeOHであり、溶媒Bは、CHCNである)を使用するPLRP−Sカラム(Polymer Labs,100A,8μ)で精製した。純粋な分画を合わせ、凍結乾燥させて、42mgのペプチドを得た。MS(エレクトロスプレー)は、2731.4を示した(2732.1の計算分子量と一致)。純度は、HPLC分析に基づいて、99.9%であった。
【0338】
実施例75
【0339】
【化120】

【0340】
実施例71からのペプチド(200mg,0.12ミリモル)のDMF(10mL)溶液へパクリタキセル−2’−Doc−Suc−OH(実施例73、140mg,0.128ミリモル)、HOBT(39mg,0.281ミリモル)、BOP(74mg,0.166ミリモル)、及びDIEA(8当量、177μL)を加えた。この溶液を一晩撹拌して、減圧で蒸発させた。固形物(355mg,0.126ミリモル)を入手した。
【0341】
LysよりAlocを外すために、この生成物をDCM/THF(無水、15mL/5mL)に溶かした。これへ氷酢酸(19μL,5当量)、Pd(PPh(12mg,0.3当量)、及びBuSnH(2x54μL,3当量)を0℃で加えた。この溶液を1時間撹拌してから、エーテル中0.5M HCl(0.7mL,10当量)を使用し
て失活させた。生成物をエーテルで沈殿させた。1時間にわたる5〜90%の勾配(ここで溶媒Aは、水中5% MeOHであり、溶媒Bは、CHCNである)を使用するPLRP−Sカラム(Polymer Labs,100A,8μ)で精製を行った。純粋な分画を合わせ、凍結乾燥させた。MS(エレクトロスプレー)は、2717.3を示した(2718.1の計算分子量と一致)。純度は、HPLC分析に基づいて、99.9%であった。
【0342】
実施例76
【0343】
【化121】

【0344】
表題化合物は、2’−O−(N−スクシニル−N−メチル−グリシル)−パクリタキセル(実施例38)とH−Doc−Doc−Doc−Doc−Aepa−DPhe−シクロ(Cys−Tyr−DTrp−Lys(Aloc)−Abu−Cys)−Thr−NH実施例69)を使用することによって、実施例28に記載の手順に実質的に従って合成した。収率は18.8%であり、純度は、HPLC分析に基づいて、95%であった。分子量は、2789.2であると決定した。
【0345】
実施例77
【0346】
【化122】

【0347】
表題化合物は、パクリタキセル−2’−スクシニル(無水グルタル酸の代わりの無水コハク酸を用いて実施例72のように製造した)と、H−Doc−Doc−Doc−Doc−Gaba−Gln−Trp−Ala−Val−βAla−His−Leu−Nle−NH(SEQ ID NO:12)(ここで、このペプチドは、実質的に実施例1に記載のように製造してから、実質的に実施例2に記載のように4つのDoc残基へカップリングした)を使用することによって、実施例28に記載の手順に実質的に従って合成した。収率は12.1%であり、純度は、HPLC分析に基づいて、97%であった。分子量は、2537.8であると決定した。
【0348】
実施例78
【0349】
【化123】

【0350】
表題化合物は、Boc−Gly−OHの代わりにBoc−Sar−OHを使用して実質的に実施例38に記載のように製造したパクリタキセル−2’−O−(N−スクシニル−N−メチル−グリシル)と、H−(Doc)−Aepa−Gaba−Gln−Trp−Ala−Val−βAla−His−Leu−Nle−NH(SEQ ID NO:12)(ここで、このペプチドは、実質的に実施例1のように合成してから、実施例4に記載のようにAepa残基へカップリングして、続いて実施例5に記載のように4つのDoc残基へカップリングした)を使用することによって、実施例28に記載の手順に実質的に従って合成した。収率は13.4%であり、純度は、HPLC分析に基づいて、98%であった。分子量は、2778.1であると決定した。
【0351】
実施例79
【0352】
【化124】

【0353】
表題化合物は、カンプトテシン−20−(S)−[O−(N−スクシニル−グリシル)](実施例14)と、H−(Doc)−Aepa−Gaba−Gln−Trp−Ala−Val−βAla−His−Leu−Nle−NH(実施例78、SEQ ID NO:12)を使用することによって、実施例28に記載の手順に実質的に従って合成した。収率は14.4%であり、純度は、HPLC分析に基づいて、99.4%であった。分子量は、質量分析法によって2258であると決定した。
【0354】
他の化合物の合成
以下の表A〜Iに収載する化合物は、上記の手順に従って合成することができる。
【0355】
【化125】

【0356】
【化126】

【0357】
【化127】

【0358】
【化128】

【0359】
【化129】

【0360】
【化130】

【0361】
【化131】

【0362】
【化132】

【0363】
【化133】

【0364】
【化134】

【0365】
【化135】

【0366】
【化136】

【0367】
【化137】

【0368】
【化138】

【0369】
【化139】

【0370】
【化140】

【0371】
【化141】

【0372】
【化142】

【0373】
【化143】

【0374】
【化144】

【0375】
【化145】

【0376】
【化146】

【0377】
【化147】

【0378】
【化148】

【0379】
【化149】

【0380】
【化150】

【0381】
【化151】

【0382】
【化152】

【0383】
【化153】

【0384】
【化154】

【0385】
【化155】

【0386】
【化156】

【0387】
【化157】

【0388】
【化158】

【0389】
【化159】

【0390】
【化160】

【0391】
【化161】

【0392】
【化162】

【0393】
【化163】

【0394】
【化164】

【0395】
【化165】

【0396】
【化166】

【0397】
【化167】

【0398】
【化168】

【0399】
【化169】

【0400】
【化170】

【0401】
【化171】

【0402】
【化172】

【0403】
【化173】

【0404】
【化174】

【0405】
【化175】

【0406】
【化176】

【0407】
【化177】

【0408】
【化178】

【0409】
【化179】

【0410】
【化180】

【0411】
【化181】

【0412】
【化182】

【0413】
【化183】

【0414】
【化184】

【0415】
【化185】

【0416】
【化186】

【0417】
【化187】

【0418】
【化188】

【0419】
【化189】

【0420】
【化190】

【0421】
【化191】

【0422】
【化192】

【0423】
【化193】

【0424】
【化194】

【0425】
【化195】

【0426】
【化196】

【0427】
【化197】

【0428】
【化198】

【0429】
【化199】

【0430】
【化200】

【0431】
【化201】

【0432】
【化202】

【0433】
【化203】

【0434】
【化204】

【0435】
【化205】

【0436】
【化206】

【0437】
【化207】

【0438】
【化208】

【0439】
【化209】

【0440】
【化210】

【0441】
【化211】

【0442】
【化212】

【0443】
【化213】

【0444】
【化214】

【0445】
【化215】

【0446】
【化216】

【0447】
【化217】

【0448】
【化218】

【0449】
【化219】

【0450】
【化220】

【0451】
【化221】

【0452】
【化222】

【0453】
【化223】

【0454】
【化224】

【0455】
【化225】

【0456】
【化226】

【0457】
【化227】

【0458】
【化228】

【0459】
【化229】

【0460】
【化230】

【0461】
【化231】

【0462】
【化232】

【0463】
【化233】

【0464】
【化234】

【0465】
【化235】

【0466】
【化236】

【0467】
【化237】

【0468】
【化238】

【0469】
【化239】

【0470】
【化240】

【0471】
【化241】

【0472】
【化242】

【0473】
生物学的アッセイ
ソマトスタチン受容体−放射リガンド結合アッセイ
in vitro 受容体結合アッセイ用の膜は、ヒトソマトスタチン受容体サブタイプ(hS
STR−1、hSSTR−2、hSSTR−3、hSSTR−4、又はhSSTR−5)を発現するCHO−K1細胞を氷冷50mM Tris−HCl中においてホモジェナイズすること(Polytron,6に設定、15秒)、及び、新鮮な緩衝液中の中間の再懸濁とともに39,000g(10分)で2回遠心分離することによって入手した。最終ペレットをアッセイのために10mM Tris−HClに再懸濁した。hSSTR−1、hSSTR−3、及びhSSTR−4のアッセイでは、膜調製物のアリコートを、BSA(0.2%);MgCl(5mM)を含有する50mM HEPES(pH7.4)において0.05nM[125I−Tyr11]SRIF−14とともにインキュベートした(90分/25℃)。最終アッセイ容量は0.3mlであった。hSSTR−2及びhSSTR−5のアッセイでは、[125I]−[4−(2−ヒドロキシエチル)]−1−ピペラジニルアセチル−DPhe−シクロ(Cys−Tyr−DTrp−Lys−Abu−Cys)−Thr−NH(0.05nM)と[125I]−DPhe−シクロ(Cys−Tyr−DTrp−Lys−Val−Cys)−Thr−NHを放射リガンドとしてそれぞれ利用して、インキュベーション時間は、90分/25℃であった。インキュベーションは、Brandel濾過マニホルドを使用して、GF/Cフィルター(0.3%ポリエチレンイミンに予め浸漬しておいた)を通す急速濾過によって終了させた。次いで、それぞれの管及びフィルターを氷冷緩衝液の5mlアリコートで3回洗浄した。特異結合を「結合した放射リガンド全体」−「(hSSTR−1、hSSTR−3、hSSTR−4、又はhSSTR−5では)1000nM SRIF−14、又は(hSSTR−2では)1000nM DPhe−c(Cys−Tyr−DTrp−Lys−Abu−Cys)−Thr−NHの存在下に結合した放射リガンド」と定義した。
【0474】
in vitro 増殖アッセイ
in vitro 増殖アッセイでは、培養したCHO−K1細胞、又はhSSTR−2受容体
を発現するCHO−K1細胞を、10%胎仔ウシ血清(FBS)を含有するRPMI 1640培地(DMEM)中においてプラスチック24ウェルプレートへ約10細胞/ウェル/1.0mlの密度で播いた。試験ペプチドを所望の濃度で加え、培養状態(5% CO,37℃,加湿空気)に1〜3日間維持した。この細胞を無血清RPMI培地で濯ぎ、トリプシン処理し、RPMI 1640(+10% FBS)に再懸濁し、Coulter Counterを使用して1:20希釈で計数した。
【0475】
LHRH放射リガンド結合
ラット組換えLHRH受容体を発現するCHO−K1細胞の、Brinkman Polytron(ニューヨーク州ウェストベリ;6に設定、15秒)を用いた20mlの氷冷50mM Tris−HClにおけるホモジェナイゼーションによって、放射リガンド結合試験用に膜を調製した。ホモジェネートを遠心分離(39,000g/10分)によって2回洗浄し、最終ペレットを、5mM MgClと0.1% BSA(ウシ血清アルブミン)を含有する50mM Tris−HClに再懸濁させた。アッセイでは、アリコート(0.4ml)を0.05nM[125I]D−Trp LHRH(2200Ci/ミリモル)とともに、0.05mlの非標識の競合試験ペプチドを伴って/伴わずにインキュベートした。60分のインキュベーション(4℃)後、0.5%ポリエチレンイミン/0.1% BSAにすでに浸漬しておいたGF/Bフィルター(Brandel,メリーランド州ゲイサースブルグ)を通す急速濾過によって、結合した[125I]D−Trp6 LHRHを非結合のものより分離した。次いで、このフィルターを氷冷50mM
Tris−HClの5mlアリコートで3回洗浄し、フィルター上に捕捉された結合放射活性をγ−スペクトロメトリー(Wallac LKB,メリーランド州ゲイサースブルグ)によって計数した。特異結合を「結合した[125I]D−Trp6 LHRH全体」−「1000nM D−Trp6 LHRH(Bachem,カリフォルニア州トーレンス)の存在下で結合したもの」と定義した。
【0476】
ボンベシン/GRP放射リガンド結合
ネイティブなボンベシン/GRP受容体を発現するAR42Jラット膵臓細胞の、Brinkman Polytron(ニューヨーク州ウェストベリ;6に設定、15秒)を用いた20mlの氷冷50mM Tris−HCl中におけるホモジェナイゼーションによって、放射リガンド結合試験用に膜を調製した。ホモジェネートを遠心分離(39,000g/10分)によって2回洗浄し、最終ペレットを、2.5mM MgClと0.1% BSAを含有する50mM Tris−HClに再懸濁させた。アッセイでは、アリコート(0.4ml)を0.05nM[125I−Tyr4]ボンベシン(2200Ci/ミリモル、New England Nuclear,マサチューセッツ州ボストン)とともに、0.05mlの非標識の競合試験ペプチドを伴って/伴わずにインキュベートした。30分のインキュベーション(4℃)後、0.3%ポリエチレンイミンにすでに浸漬しておいたGF/Bフィルター(Brandel,メリーランド州ゲイサースブルグ)を通す急速濾過によって、結合した[125I−Tyr4]ボンベシンを非結合のものより分離した。次いで、このフィルターを氷冷50mM Tris−HClの5mlアリコートで3回洗浄し、フィルター上に捕捉された結合放射活性をγ−スペクトロメトリー(Wallac LKB,メリーランド州ゲイサースブルグ)によって計数した。特異結合を「結合した[125I−Tyr4]ボンベシン全体」−「1000nMボンベシン(Bachem,カリフォルニア州トーレンス)の存在下で結合したもの」と定義した。
【0477】
本発明の化合物のなかには、少なくとも1つの不斉中心を有するものがある。分子の様々な置換基の性質に依存して、分子中に追加の不斉中心が存在する場合がある。それぞれのそのような不斉中心は、2つの光学異性体を産生し、分離、精製、又は部分精製された
光学異性体、そのラセミ混合物又はジアステレオマー混合物のようなすべての光学異性体が本発明の範囲内に含まれると企図される。
【0478】
一般に、本発明の化合物は、無機酸及び有機酸を使用することに由来する塩のような、その医薬的に許容される酸付加塩の形態で提供することができる。そのような酸の例は、塩酸、硝酸、硫酸、リン酸、ギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸、マレイン酸、コハク酸、D−酒石酸、L−酒石酸、マロン酸、メタンスルホン酸、等である。さらに、カルボキシのような酸性の官能基を含有する特定の化合物をその無機塩の形態で単離することができて、ここでその対イオンは、ナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウム、等、並びに有機塩基より選択してよい。
【0479】
医薬的に許容される塩は、本発明の化合物の約1当量を取って、所望される塩の適切な対応の酸の1当量以上とそれを接触させることによって生成することができる。生じる塩の後処理及び単離は、当業者によく知られている。
【0480】
本発明の化合物は、経口、非経口(例、筋肉内、腹腔内、静脈内、又は皮下の注射、又はインプラント)、経鼻、膣、直腸、舌下、又は局所の投与経路によって投与することができて、医薬的に許容される担体とともに製剤化して、それぞれの投与経路に適した剤形を提供することができる。故に、本発明は、本発明の少なくとも1つの化合物を有効成分として医薬的に許容される担体とともに含んでなる医薬組成物を特徴とする。
【0481】
経口投与用の固体剤形には、カプセル剤、錠剤、丸剤、散剤、及び顆粒剤が含まれる。そのような固体剤形では、ショ糖、乳糖、又はデンプンのような少なくとも1つの不活性な医薬的に許容される担体と活性化合物を混合する。そのような剤形はまた、通常の実践であるが、そのような不活性希釈剤以外の追加物質、例えば、ステアリン酸マグネシウムのような滑沢剤を含んでよい。カプセル剤、錠剤、及び丸剤の場合、剤形は、緩衝剤も含んでよい。さらに、錠剤及び丸剤は、腸溶コーティング剤とともに調製してよい。
【0482】
経口投与用の液体剤形には、当該技術分野で通常使用される水のような不活性希釈剤を含有する、医薬的に許容される乳剤、溶液剤、懸濁液剤、シロップ剤、エリキシル剤が含まれる。そのような不活性希釈剤以外に、組成物には、湿潤剤、乳化及び懸濁剤、並びに甘味剤、芳香及び発香剤のようなアジュバントも含めてよい。
【0483】
本発明による非経口投与用の調製物には、無菌の水系又は非水系の溶液剤、懸濁液剤、又は乳剤が含まれる。非水系溶媒又は担体の例は、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、オリーブ油及びトウモロコシ油のような植物油、ゼラチン、及びオレイン酸エチルのような注射可能有機エステルである。そのような剤形は、保存剤、湿潤剤、乳化剤、及び分散剤のようなアジュバントも含有してよい。それらは、例えば、細菌保持フィルターを通した濾過によって、滅菌剤を組成物へ取り込むことによって、組成物を照射することによって、又は組成物を加熱することによって滅菌することができる。それらは、無菌の固体組成物の形態で製造して、使用の直前に滅菌水や他の無菌の注射可能媒体に溶かしてもよい。
【0484】
直腸又は膣投与用の組成物は、好ましくは坐剤であり、活性物質に加えて、カカオ脂や坐剤ワックスのような賦形剤を含有する場合がある。
経鼻又は舌下投与用の組成物はまた、当該技術分野でよく知られた標準の賦形剤とともに調製する。
【0485】
一般に、本発明の組成物中の有効成分の有効量は変動してよいが、有効成分の量は、好適な剤形が得られるようなものであることが必要である。選択される投与量は、所望され
る治療効果、投与の経路、及び、治療の期間に依存し、これらのいずれも当業者の知識の領域内にある。一般に、1日につき0.0001〜100mg/kg(体重)の間の投与量レベルをヒトや他の動物、例えば哺乳動物へ投与する。
【0486】
好ましい投与量範囲は、体重1kgにつき0.01〜10.0mgである。そのような投与量は、例えば、毎日単回用量として投与しても、頻回用量へ分割して投与してもよい。
【0487】
他の態様
本発明の記載した方法及び系の様々な修飾及びバリエーションが本発明の範囲及び精神より逸脱することなく当業者に明らかであろう。本発明を特定の望ましい態様と関連して記載したが、特許請求する本発明がそのような特定の態様に不当にも制限されてはならないことを理解されたい。実際、医学、免疫学、薬学、内分泌学の分野や関連分野の当業者に明らかである、本発明を行うために記載した形式の様々な修飾は、本発明の範囲内にあると企図される。
【0488】
本明細書において言及したすべての公表文献は、それぞれの独立した公表文献の開示があたかも本明細書に明確に提供されるのと同じ程度で、参照により本明細書に組み込まれる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
X−B−B−B−B−Z (I)
[式中:
Xは、カンプトテシン又はカンプトテシン誘導体、ドキソルビシン又はドキソルビシン誘導体、及びパクリタキセル又はパクリタキセル誘導体からなる群から選択され;
、B、B、及びBのそれぞれは、それぞれの出現につき独立して、(Doc)、(Aepa)、−(C(O)−A1−A2−A3−A4−A5−C(O))−、又は(アミノ酸)であり;ここでアミノ酸はGly,Val,Abu,Gaba,Doc及びSarからなる群から選択され;
A1及びA5のそれぞれは、それぞれの出現につき独立して、CRであり;
及びRのそれぞれは、それぞれの出現につきHであり;
A2、A3、及びA4のそれぞれは、それぞれの出現につき独立して、CR、(CHであるか、又は非存在であり;
及びRのそれぞれは、それぞれの出現につき独立して、Hであり;
mは、それぞれの出現につき独立して、0、1、2、3、4、5、又は6であり;
nは、それぞれの出現につき独立して、0、1、又は2であり;
pは、それぞれの出現につき独立して、0、1、又は2であり;
sは、それぞれの出現につき独立して、0、1、又は2であり;
tは、それぞれの出現につき独立して、0、1、2、又は3であり;そして
Zは、下記から選択されるペプチドである:
-Lys-DTyr-DTyr-cyclo(Cys-Tyr-DTrp-Lys-Abu-Cys)-Thr-NH2;
-DPhe-cyclo(Cys-Tyr-DTrp-Lys-Abu-Cys)-Thr-NH2;
-DPhe-cyclo(Cys-3ITyr-DTrp-Lys-Val-Cys)-Thr-NH2;
-Gln-Trp-Ala-Val-βAla-His-Leu-Leu-NH2 ;
-DPhe-Gln-Trp-Ala-Val-βAla-His-Leu-Leu-NH2 ;
-Gln-Trp-Ala-Val-βAla-His-Leu-Nle-NH2 ;
-cyclo(DCys-3Pal-DTrp-Lys-DCys)-Thr(Bzl)-Tyr-NH2; 及び
-pGlu-His-Trp-Ser-Tyr-DLys[Nε- ]-Leu-Arg-Pro-Gly-NH2;
但し、Xがドキソルビシン又はドキソルビシン誘導体であるとき、m及びnの少なくとも1つは0ではなく;そしてB、B、B、及びBの少なくとも1つは(Doc)又は(Aepa)であり;
Xがパクリタキセル又はパクリタキセル誘導体であるとき、Bは、Gly,Val,Gaba,Doc及びSarからなる群から選択される(アミノ酸)であり、pは1又は2であり;
Xがパクリタキセル又はパクリタキセル誘導体であるとき、B、B、B、及びBの少なくとも1つは(Doc)であり、mは0ではなく;そして
Xがカンプトテシン又はカンプトテシン誘導体であるとき、B、B、B、及びBの少なくとも1つは−(C(O)−A1−A2−A3−A4−A5−C(O))、−(Doc)又は(Aepa)であり、m及びnのそれぞれは0でない]の化合物、又はその医薬的に許容される塩。
【請求項2】
Xがドキソルビシン又はドキソルビシン誘導体である、請求項1に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩。
【請求項3】
Xがカンプトテシン、カンプトテシン誘導体、パクリタキセル、又はパクリタキセル誘導体である、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
前記カンプトテシン誘導体が:
【化1】

【化2】

である、請求項3に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩。
【請求項5】
Xがパクリタキセル又はパクリタキセル誘導体であり、前記パクリタキセル誘導体が:
【化3】

である、請求項3に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩。
【請求項6】
Xがドキソルビシン又はドキソルビシン誘導体であり、前記ドキソルビシン誘導体が:
【化4】

である、請求項2に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩。
【請求項7】
Zが、ソマトスタチン、ボンベシン、若しくはLHRH、又はそれらの類似体、あるいは前記リガンド又は前記類似体の誘導体である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩。
【請求項8】
Zが式:
-Lys-DTyr-DTyr-cyclo(Cys-Tyr-DTrp-Lys-Abu-Cys)-Thr-NH2;
-DPhe-cyclo(Cys-Tyr-DTrp-Lys-Abu-Cys)-Thr-NH2;
-DPhe-cyclo(Cys-3ITyr-DTrp-Lys-Val-Cys)-Thr-NH2;
のソマトスタチン類似体である、請求項7に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩。
【請求項9】
Zが式:
-pGlu-His-Trp-Ser-Tyr-DLys[Nε- ]-Leu-Arg-Pro-Gly-NH2

のLHRH類似体である、請求項7に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩。
【請求項10】
Zが式:
-Gln-Trp-Ala-Val-βAla-His-Leu-Leu-NH2 ;
-Gln-Trp-Ala-Val-βAla-His-Leu-Nle-NH2 ;
のボンベシン類似体である、請求項7に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩。
【請求項11】
m及びnの少なくとも1つが0ではない、請求項1に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩。
【請求項12】
【化5】

【化6】

【化7】

【化8】

【化9】

【化10】

【化11】

【化12】

【化13】

【化14】

の式を含む、請求項1に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩。
【請求項13】
式が:
【化15】

【化16】

を含む、請求項11に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩。
【請求項14】
式:
【化17】

を含む、請求項12に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩。
【請求項15】
式:
【化18】

を含む、請求項12に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩。
【請求項16】
【化19】

【化20】

【化21】

【化22】

【化23】

【化24】

【化25】

【化26】

【化27】

【化28】

【化29】

【化30】

【化31】

【化32】

【化33】

【化34】

【化35】

【化36】

【化37】

【化38】

【化39】

【化40】

【化41】

【化42】

【化43】

【化44】

【化45】

【化46】

【化47】

【化48】

【化49】

【化50】

【化51】

【化52】

【化53】

【化54】

【化55】

【化56】

【化57】

【化58】

【化59】

【化60】

【化61】

【化62】

【化63】

【化64】

【化65】

【化66】

【化67】

【化68】

【化69】

【化70】

【化71】

【化72】

【化73】

【化74】

【化75】

【化76】

【化77】

【化78】

【化79】

【化80】

【化81】

【化82】

【化83】

【化84】

【化85】

【化86】

【化87】

【化88】

【化89】

【化90】

【化91】

【化92】

【化93】

【化94】

【化95】

【化96】

【化97】

【化98】

【化99】

【化100】

【化101】

の式を含む、請求項1に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩。
【請求項17】
【化102】

の式を含む、請求項1に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩。
【請求項18】
【化103】

の式を含む、請求項1に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩。
【請求項19】
【化104】

の式を含む、請求項1に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩。
【請求項20】
【化105】

の式を含む、請求項1に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩。

【公開番号】特開2010−265271(P2010−265271A)
【公開日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−133732(P2010−133732)
【出願日】平成22年6月11日(2010.6.11)
【分割の表示】特願2006−513164(P2006−513164)の分割
【原出願日】平成16年4月21日(2004.4.21)
【出願人】(509120469)イプセン ファルマ ソシエテ パール アクシオン サンプリフィエ (51)
【氏名又は名称原語表記】IPSEN PHARMA S.A.S.
【住所又は居所原語表記】65 Quai Georges Gorse,F−92100 Boulogne Billancourt FRANCE
【Fターム(参考)】