ソース機器およびこれを備えた再生システム
【課題】装置本体を片手でハンドリングした状態で、円滑な回転操作が可能な操作子を有するソース機器およびこれを備えた再生システムを提供する。
【解決手段】ソース機器2は、コンテンツ再生装置3,4,5と通信可能に構成されたソース機器2であって、片手でハンドリング可能な機器本体11と、機器本体11に設けられた再生操作用の操作部と、を備え、操作部は、機器本体に窪入形成される共に、円弧状の凸断面を有して円環状に形成された回転操作用のリング操作部12を有している。また、再生システム1は、ソース機器2と、これと通信可能に構成されたコンテンツ再生装置3,4,5と、を備えている。
【解決手段】ソース機器2は、コンテンツ再生装置3,4,5と通信可能に構成されたソース機器2であって、片手でハンドリング可能な機器本体11と、機器本体11に設けられた再生操作用の操作部と、を備え、操作部は、機器本体に窪入形成される共に、円弧状の凸断面を有して円環状に形成された回転操作用のリング操作部12を有している。また、再生システム1は、ソース機器2と、これと通信可能に構成されたコンテンツ再生装置3,4,5と、を備えている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作部を有し、コンテンツ再生装置と通信可能に構成されたハンディタイプのソース機器およびこれを備えた再生システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、純然たるソース機器ではないが、表面に操作部を有するメモリーカード再生表示装置が知られている(特許文献1参照)。このメモリーカード再生表示装置は、半導体メモリーカードに記録されているビジュアルデータおよび音声データーを再生するものであり、矩形扁平の外装ケースと、外装ケースの表面に大きく設けた表示部と、外装ケースの右部に設けられたハンドリングのための把持部と、把持部の側面に設けられ、半導体メモリーカードが挿入される3つのスロットと、を備えている。また、把持部には、楕円形に窪入形成された操作部が設けられている。そして、操作部には、再生操作のための再生指示ボタン、停止用ボタン、順方向サーチボタンおよび逆方向サーチボタンが、周方向に角度90°のピッチで配置されている。
これにより、装置を把持したまま、ビジュアルデータを手軽に再生して楽しむことができ、且つ再生操作を片手で良好に行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−103416号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、再生操作において、ボリューム等の操作では、回転等のアナログ的操作が操作感として好ましく、再生操作自体を楽しむことができる。
この点において、上記従来のメモリーカード再生表示装置では、装置を把持したまま再生操作を行うことができるものの、操作部が冠球状に窪入形成されているため、PUSH−PULL的な操作は可能であるが、回転操作は不向きである。すなわち、操作部が冠球状に窪入形成されていると、操作部が邪魔にならない利点はあるものの、操作子を回転操作するためには、親指をひねって回転させるか、親指を立てて回す動作をせざるを得ず、人間工学的に極めて操作性の劣るものとなってしまう。
【0005】
本発明は、装置本体を片手でハンドリングした状態で、円滑な回転操作が可能な操作子を有するソース機器およびこれを備えた再生システムを提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のソース機器は、コンテンツ再生装置と通信可能に構成されたソース機器であって、片手でハンドリング可能な機器本体と、機器本体に設けられた操作部と、を備え、操作部は、機器本体の表面に窪入形成される共に、円弧状の凸断面を有して円環状に形成された回転操作用の表操作子を有していることを特徴とする。
【0007】
この構成によれば、回転操作用の表操作子が円環状に形成されているため、機器本体を片手で把持(ハンドリング)したまま、表操作子の表面を親指等でなぞるようにすることで、回転操作を操作感良く、簡単に行うことができる。また、その際、表操作子は、円弧状の凸断面を有しているため、円環状の表操作子には指の膨らみ部分(指の腹)が接触するため、表操作子が、機器本体の表面に窪入形成されていても、操作性が悪化することはなく、円滑且つ確実に再生操作を行うことができる。なお、表操作子は、回転の度合いが検出できれば、物理的に回転可能であってもよいし、回転不能であってもよい。
【0008】
この場合、操作部は、機器本体の裏面に窪入形成される共に、円弧状の凸断面を有して円環状に形成された回転操作用の裏操作子を、更に有していることが好ましい。
【0009】
この構成によれば、裏操作子により、機器本体の裏側からも表側と同様に再生操作を行うことができる。この場合も、表操作子と同様に、円滑且つ確実に再生操作を行うことができる。なお、この場合も、裏操作子は、回転の度合いが検出できれば、物理的に回転可能であってもよいし、回転不能であってもよい。
【0010】
この場合、表操作子および裏操作子は、同一形状であって、相互の内周面が機器本体を貫通する貫通開口となるように、背合わせの状態で一体に形成されていることが好ましい。
【0011】
この構成によれば、表操作子および裏操作子の中心部分が貫通開口となっているため、回転操作する指の自由度が増し、操作性をより一層向上させることができる。また、貫通開口を利用して、ソース機器を掛止めしたり係止する部分として利用することができる。表操作子および裏操作子を、ソース機器のデザインとして生かすことができる。
【0012】
そして、表操作子と裏操作子とは、静電センサーを有する単一の操作子で構成されていることが好ましい。
【0013】
この構成によれば、操作性を損なうことなく、表操作子および裏操作子を単純な構造とすることができる。
【0014】
また、機器本体は、表裏方向から見て、長手方向の両端部をそれぞれ半円部とする長円形に形成され、表操作子および裏操作子は、一方の半円部と同心上に配設されていることが好ましい。
【0015】
この構成によれば、ソース機器自体を円を基調とする独自のデザインとすることができ、操作性とデザイン性とを併せ持たせることができる。
【0016】
さらに、機器本体の外周面に設けられ、機器本体をイルミネーションするイルミネーション照明を、更に備えることが好ましい。
【0017】
この構成によれば、デザイン性を向上させることができる。また、イルミネーション照明を、再生する楽曲等に色変化させるようにすれば、再生操作自体を楽しむことができる。
【0018】
本発明の再生システムは、上記したソース機器と、ソース機器のコンテンツ情報を再生するコンテンツ再生装置と、を備えたことを特徴とする。
【0019】
この場合、コンテンツ再生装置は、上面に、ソース機器が通信可能に載置されるホームオーディオであることが好ましい。
【0020】
この構成によれば、ソース機器は携帯することを前提として構成し、ソース機器に記憶されている音楽、画像。映像等を、コンテンツ再生装置(ホームオーディオ)において本格的に再生し楽しむことができる。また、複数のソース機器で、単一のコンテンツ再生装置を利用すれば、複数人の持つコンテンツを全員で楽しむことができる。
【0021】
また、コンテンツ再生装置は、貫通開口を介して、ソース機器が通信可能に装着されるカーオーディオであることが好ましい。
【0022】
この構成によれば、ソース機器は携帯することを前提として構成し、ソース機器に記憶されている音楽、画像。映像等をカーオーディオで本格的に再生し楽しむことができる。この場合も、複数のソース機器で、単一のコンテンツ再生装置を利用すれば、複数人の持つコンテンツを全員で楽しむことができる。
【0023】
この場合、ソース機器を、ステアリングの内側に取り付けるためのステアリングホルダーを、更に備え、ステアリングホルダーは、貫通開口を介して、ソース機器が装着される装着突起部を有していることが好ましい。
【0024】
この構成によれば、ステアリングホルダーを介して、ソース機器をステアリングに取り付けることができ、ユーザーは、運転しながら再生操作を行うことができる。
【0025】
また、コンテンツ再生装置は、ソース機器と通信可能なヘッドホンであることが好ましい。
【0026】
この構成によれば、ソース機器は携帯することを前提として構成し、ソース機器に記憶されている音楽、画像。映像等をヘッドホンで本格的に再生し楽しむことができる。
【0027】
一方、ソース機器を、例えば、腕時計の形態で手首に取り付けるためのリストバンドを、更に備え、リストバンドは、貫通開口を介して、ソース機器が装着される円形突起部を有していることが好ましい。
【0028】
この構成によれば、ソース機器を、ユーザーの体の一部に巻きつけるように装着して持ち歩くことができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】実施形態に係る再生システムのシステム構成図である。
【図2】実施形態に係るソース機器の外観斜視図である。
【図3】実施形態に係るソース機器の正面図(a)、背面図(b)および側面図(c)である。
【図4】実施形態に係るソース機器の制御ブロック図である。
【図5】実施形態に係るリストバンドの外観斜視図である。
【図6】実施形態に係るホームオーディオの外観斜視図である。
【図7】実施形態に係るホームオーディオの正面図(a)および側面図(b)である。
【図8】実施形態に係るホームオーディオの制御ブロック図である。
【図9】実施形態に係るカーオーディオの正面図である。
【図10】実施形態に係るカーオーディオの制御ブロック図である。
【図11】実施形態に係るステアリングホルダーの外観模式図である。
【図12】実施形態に係るヘッドホンの外観模式図である。
【図13】実施形態に係るヘッドホンの制御ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、添付の図面を参照して、本発明の一実施形態に係るソース機器およびこれを備えた再生システムについて説明する。この再生システムは、コンテンツを記憶するハンディタイプのソース機器と、ホームオーディオ等のコンテンツ再生機器と、各種アタッチメント等とを組み合わせものであり、ソース機器に記憶したコンテンツ情報を、場所を選ばず、また単一のユーザーは元より複数にユーザーも同時に再生し、楽しみ得るように構成されている。
【0031】
図1は、再生システムのシステム構成図であり、同図に示すように、この再生システム1は、コンテンツ情報を記憶するソース機器2と、ソース機器2のコンテンツ情報を再生するホームオーディオ3、カーオーディオ4およびヘッドホン5とで構成されている。この場合、家庭内でのコンテンツ情報の再生はホームオーディオ3が、自動車内でのコンテンツ情報の再生はカーオーディオ4が、さらに街頭や電車内でのコンテンツ情報の再生はヘッドホン5が、それぞれ担う構成となっている。また、アタッチメントとして、ソース機器2の持ち運び(携帯)を考慮してリストバンド7が、自動車内でのソース機器2の操作性を考慮してステアリングホルダー8が、それぞれ用意されている。すなわち、この再生システム1では、好みのコンテンツ情報を、ユーザーの生活のあらゆる場面で再生可能とし、楽しむことができるように設計されている。
【0032】
図2および図3は、再生システム1の中核を為すソース機器2の構造図であり、同図に示すように、ソース機器2は、片手でハンドリング可能な機器本体11と、機器本体11の右部に配置した回転操作用のリング操作部12(操作子)と、機器本体11の外周面に設けたイルミネーション部13と、を備えている。機器本体11は、表裏を有する長円形の扁平な筐体15と、筐体15の表面の左部に大きく設けたタッチパネル構成の小型ディスプレイ16と、筐体15の裏面中央に大きく設けたセンサー部17と、で構成されている。なお、センサー部17は、脈拍数や体温を検出する人体検出センサーで構成されている。また、請求項に言う「操作部」は、上記のリング操作部12および小型ディスプレイ16に表示される再生ボタン等から構成されている。
【0033】
筐体15には、右側端の外観を構成する半円部と同心となるように開口部15aが形成され、この開口部15aに嵌め込むようにして、リング操作部12が配設されている。また、筐体15には、円弧状断面の外周面における上下中間部に環状溝15bが形成されており、この環状溝15bに嵌め込むようにして、イルミネーション部13が配設されている。イルミネーション部13は、発光ダイオードのアレイを内蔵したイルミネーション照明で構成されている。このように、ソース機器2の外観は、片手で違和感無くハンドリングできると共に、円を基調とする丸みを強調したデザインとなっている。
【0034】
リング操作部12は、メタリックの円環状に形成された操作リング19と、操作リング19に内蔵された静電センサー20(図4参照)とで構成され、機器本体11の表側および裏側から操作可能に構成されている。このため、操作リング19は、機器本体11(筐体15)の表面および裏面から僅かに窪入するように形成され、且つその断面が内向きの半円形に形成されている。ユーザーは、機器本体11を片手でハンドリング(把持)し、親指または人差し指を操作リング19に宛がい、その内周面をなぞるようにして操作する。この場合、操作リング19は半円形の内向きの凸部となっており、親指または人差し指の膨らみ部分(指の腹)を接触させて操作することになる。一方、静電センサー20は、操作リング19の内周面において、親指または人差し指の接触点の連続的に位置を検出し、その検出結果を後述する制御部23に出力する。
これらの操作リング19を操作することで、再生コンテンツの音量調整、再生速度の調整、コンテンツのキー調整、再生コンテンツに加えるエフェクト信号の強弱の調整、早送り/巻き戻し、コンテンツの選択などを行ない得るように、操作リング19の検出結果をもとに制御部23で制御を行う。
このように、ユーザの指先でのコンテンツ操作を行なう感覚をもった操作リング19となっている。
【0035】
また、リング操作部12(操作リング19)の中心部分には、機器本体11(筐体15)を表裏に貫通する貫通開口21が形成されており、この貫通開口21により、ソース機器2が、カーオーディオ4、リストバンド7およびステアリングホルダー8にそれぞれ装着できるようになっている(詳細は後述する。)。なお、リング操作部12は、機器本体11の表側から操作するための表操作部と裏側の操作するための裏操作部と、で別体構成とすることも可能であり、また表操作部のみであっても良い。また、リング操作部12を、物理的に回転する構造としてもよい。
【0036】
図4は、ソース機器2の制御ブロック図であり、同図に示すように、ソース機器2は、制御部23、リング操作部12、メモリー24、小型ディスプレイ16(タッチパネル)、電源部25および無線通信部26を備え、これらはバスB1を介して接続されている。また、ソース機器2は、RFID(Radio Frequency Identification)27を備えている。RFID27は、ホームオーディオ3、カーオーディオ4またはヘッドホン5によって、ソース機器2との離間距離を測定するために用いられる。
【0037】
制御部23は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等から成り(いずれも図示省略)、ハードウェア部内の各部を制御する。リング操作部12は、静電式センサーであり、BPMや曲調を変更するために用いられる。メモリー24は、コンテンツ情報および設定情報を記憶する。コンテンツ情報としては、楽曲データそのものを指すコンテンツと、その付随情報を記憶する。付随情報とは、楽曲データの解析情報(BPM、KEY、ジャンル情報など)やメタ情報(アーティスト名、タイトル名、アルバム名、アルバムアートワークなど)を指す。一方、設定情報としては、各種オーディオ設定(複数スピーカーの音量バランス、イコライザーカーブ、再生方法(繰り返し再生、ランダム再生など)、カットオフ周波数などを指す。
【0038】
小型ディスプレイ16(タッチパネル)は、再生中のコンテンツについて、再生情報、再生操作子群およびコンテンツ画像を表示する。電源部25は、二次電池を主要部とし、ソース機器2内の各部に電力を供給する。また、電源部25は、ソース機器2がホームオーディオ3の上に載置されるか、またはカーオーディオ4のドック(機器装着溝部73)に装着されることにより充電される。無線通信部26は、無線通信を介し、各再生機器(ヘッドホン5、ホームオーディオ3、カーオーディオ4)と情報の授受を行う。なお、ソース機器2から各再生機器への音声信号(楽曲データ)の出力は、アナログ信号として出力しても良いし、デジタル信号として出力しても良い。
【0039】
なお、図4では省略したが、上記のバスB1には、イルミネーション部13が接続されており、制御部23は、上記の楽曲データの解析情報等により、イルミネーション照明を、点滅、回転点滅、照明色変更等の制御を行う。同様に、上記のバスB1には、センサー部17が接続されており、制御部23は、センサー部17による脈拍数の検出や体温の検出に基づいて、ユーザーの感情を把握し、これを楽曲データの解析情報に反映させる。
【0040】
図5は、リストバンド7の構造図であり、同図に示すように、リストバンド7は、いわゆるシリコンバンドで構成された帯状のバンド本体31と、バンド本体の表面に突設した円形突起部32と、で構成されている。円形突起部32は、弾性材料で構成されており、これにソース機器2の貫通開口21が嵌合する。すなわち、ソース機器2は、貫通開口21の部分でリスバンド7の円形突起部32に着脱自在に装着され、腕時計の形態で手首に取り付けて携帯する可能となっている。
【0041】
図6および図7は、ホームオーディオ3の構造図であり、同図に示すように、ホームオーディオ3は、ソース機器2とリンクするコンテンツ再生部41と、コンテンツ再生部41の出力部を構成するスピーカー部42と、コンテンツ再生部41およびスピーカー部42を下側から支持するように収容する装置ケース43と、装置ケース43が着座する台座部44と、で構成されている。また、スピーカー部42には、左右一対のスピーカー45,45が内蔵されている。コンテンツ再生部41、スピーカー部42および装置ケース43は、一体に形成され、且つ一体のものとしてデザインされている。
【0042】
コンテンツ再生部41は、上方から見て長円形に形成され、スピーカー部42は、コンテンツ再生部41を同一の中心軸上に内包するように、上方から見て長円形に形成されている。また、コンテンツ再生部41の上面は、タッチパネル46となる平坦なタッチスクリーンで構成される一方、スピーカー部42の上面は、平坦な上出力面42aを構成している。そして、コンテンツ再生部41の上面(タッチパネル46の表示面)と、スピーカー部42の上面(上出力面42a)とは、ほぼ面一に配置されている。したがって、ホームオーディオ3は、長円形のテーブルをイメージした特異なデザインとなっている。
【0043】
装置ケース43は、スピーカー部42の直下に位置し、エンクロージャーの機能を兼ねる平板状ケース部51と、コンテンツ再生部41の直下に位置し、コンテンツ再生部41の下側ケースを構成する碗状ケース部52と、で一体に形成されている。平板状ケース部51は、スピーカー部42に内蔵した一対のスピーカー45,45に対応して、下向きの一対の下出面42b,42bを有している。また、碗状ケース部52の下面には、前後方向に延在する左右一対の円弧状突起53,53が突設されている。
【0044】
一方、台座部44は、上方から見て円形に形成され、その上面は、碗状ケース部52の下面と相補的形状に形成されている。また、台座部44の上面には、上記の円弧状突起53が嵌まり込む左右一対の円弧状溝54,54が形成されている。台座部44に対し装置ケース43は、その碗状ケース部52の部分で着脱自在に構成され、且つ円弧状突起53および円弧状溝54の協働により、前後方向に傾動自在に構成されている。すなわち、テーブル状に一体に形成された装置ケース43、スピーカー部42およびコンテンツ再生部41は、台座部44に対し前下がり(先上がり)に傾けて設置できるようになっている。
【0045】
上述のように、スピーカー部42には、水平姿勢で配置した無指向性の左右一対のスピーカー45,45が内蔵されている。各スピーカー45は、上下に音放射面45a,45bを位置させた平面スピーカーで構成されている。平面スピーカーは、例えば表裏(上下)一対の振動板を有し、磁気回路に連結した駆動部と一対の振動板とを振動伝達リンクで接合して、構成されている。そして、振動板で構成された上側の音放出面45aは、上記の上出力面42aに下側から対峙し、下側の音放射面45bは、上記の下出力面42bに上側から対峙している。これにより、上出力面42aおよび一対の下出力面42b,42bから放射される音の音放射特性は、縦置きのスピーカーに比しても遜色ないものとなっている。
【0046】
コンテンツ再生部41は、上面全域が長円形のタッチパネル46(タッチスクリーン)で構成されており、タッチパネル46には、その右寄りの部分に位置して、ソース機器2のリング操作部12と同一のサブ操作部56が埋め込むように配設されている。上述のように、コンテンツ再生部41に対しソース機器2は、所定の距離近付けることにより通信可能となるが、タッチパネル46上に載置して通信を行う基本仕様となっている。実施形態のコンテンツ再生部41では、ソース機器2をタッチパネル46上に載置すると、タッチパネル46には、ソース機器2の操作画面が、ソース機器2に代えて大きく円形の枠で囲って表示され、タッチパネル46上でも再生操作が可能となる。このように操作画面を円形の枠で囲って表示するようにしているため、コンテンツ再生部41は、ターンテーブルのイメージとなる。
【0047】
図8は、ホームオーディオ3の制御ブロック図であり、同図に示すように、ホームオーディオ3は、制御部61、タッチパネル46、RFID読取部62、DSP63、アンプ64、スピーカー45、電源部65、無線通信部66および充電部67を備え、これらはバスB2を介して接続されている。
【0048】
制御部61は、CPU、ROM、RAM等から成り、ホームオーディオ3内の各部を制御する。タッチパネル46は、ソース機器2が載置された場合に(ソース機器2との通信可能状態において)、再生操作領域(円形の枠)、再生情報、操作子群、音量操作子、コンテンツ画像などを表示する。RFID読取部62は、ソース機器2に設けられたRFID27を読み取る。DSP(Digital Signal Processor)63は、音声信号処理を行い、アンプ64は、DSP63による音声処理後の音声信号を増幅する。スピーカー45は、2個の無指向性平面スピーカーから成り、増幅後の音声信号を出力する。電源部65は、AC電源68から電源供給を受け、ホームオーディオ3内の各部に電力を供給する。
【0049】
無線通信部66は、ソース機器2およびヘッドホン5と情報の授受を行う。充電部67は、ソース機器2に対し電磁誘導により非接触充電を行う。特に図示しないが、複数個の電源コイルアレイが、タッチパネル46の裏側に設けられおり、ソース機器2の配置に応じて、各電源コイルアレイが適切な場所に移動する(ムービングコイル方式)。これにより、複数台の同時充電が可能であると共に、ソース機器2の配置自由度を高めることができる(タッチパネル46上であればどこにソース機器2が配置されても充電を行うことができる)。
【0050】
図9は、カーオーディオ4の正面図であり、同図に示すように、カーオーディオ4は、自動車のダッシュボードに埋め込まれており、長円形に突出した突出パネル部72を有するフロントパネル71を備えている。突出パネル部72には、ソース機器2が装着される機器装着溝部73(ドック)が窪入形成されている。機器装着溝部73は、ソース機器2が嵌まり込むようにソース機器2の外観形状と相補的形状に形成されている。また、機器装着溝部73には、ソース機器2の貫通開口21が係合する円形の突部74が形成されている。さらに、突出パネル部72には、機器装着溝部73を除く部分に、広くタッチパネル構成のディスプレイ75が設けられている。
【0051】
この場合も、カーオーディオ4に対しソース機器2は、所定の距離近付けることにより通信可能となるが、フロントパネル71の機器装着溝部73に装着して通信を行う基本仕様となっている。ソース機器2の機器装着溝部73への装着では、貫通開口21を円形の突部74に位置合わせして装着され、これにより、ソース機器2は、その表面が正面を向いた装着状態となる。そして、ソース機器2をカーオーディオ4に装着し再生を開始すると、ディスプレイ75には、再生情報およびコンテンツ画像等が表示される。
【0052】
図10は、カーオーディオ4の制御ブロック図である。カーオーディオ4は、制御部81、ディスプレイ75、RFID読取部82、DSP83、アンプ84、音声出力部85、電源部86、無線通信部87および充電部88を備え、これらはバスB3を介して接続されている。
【0053】
制御部81は、CPU、ROM、RAM等から成り、カーオーディオ4内の各部を制御する。ディスプレイ75は、ソース機器2との通信時(コンテンツ再生時)に、再生情報およびコンテンツ画像を表示する。RFID読取部82は、ソース機器2に設けられたRFID27を読み取る。DSP83は、音声信号処理を行い、アンプ84は、DSP83による音声処理後の音声信号を増幅する。音声出力部85は、増幅後の音声信号を、車内の数箇所に配置された各スピーカー89に出力する。電源部86は、バッテリー電源90から電源供給を受け、カーオーディオ40内の各部に電力を供給する。
【0054】
無線通信部87は、ソース機器2およびヘッドホン5と情報の授受を行う。また、リモコン91からの操作信号を受信する。なお、リモコン91からは赤外線通信により操作信号を受信しても良い。充電部88は、ソース機器2に対し電磁誘導により非接触充電を行う。特に図示しないが、カーオーディオ4のドック(機器装着溝部73)の裏側には、1個の電源コイルアレイが固定配置されている。なお、カーオーディオ4も、ホームオーディオ3と同様に複数台の同時充電を可能としても良い。
【0055】
図11は、ステアリングホルダー8の外観模式図であり、同図に示すように、ステアリングホルダー8は、自動車のステアリングS(ハンドル)に装着する「U」字状のばね装着部101と、ばね装着部101からステアリングSの内側に延びるホルダ部102と、を備えている。ホルダ部102の正面には、上下方向に位置ズレして装着突起103が設けられている。装着突起103は、弾性材料で構成されており、これにソース機器2の貫通開口21が嵌合する。すなわち、ソース機器2は、貫通開口21の部分でステアリングホルダー8の装着突起103に着脱自在に装着され、ステアリングSを握ったユーザーが手元で再生操作できるようになっている。
【0056】
図12は、ヘッドホン5の外観模式図であり、同図に示すように、ヘッドホン5は、逆「U」字状のヘッドベルト111と、ヘッドベルト111の両端内側に設けたスピーカー内蔵の一対のグリル112,112と、を備えている。また、ヘッドベルト111の一方(右側)の端部には、外側の面にソース機器2のリング操作部12と同一のサブ操作部113が取り付けられている。ユーザーは、サブ操作部113により、BPMや曲調を直接操作することができる。この場合には、ヘッドホン5に対しソース機器2は、所定の距離近付けることにより通信可能となる(コンテンツ情報の授受)。
【0057】
図13は、ヘッドホン5の制御ブロック図である。ヘッドホン5は、制御部115、サブ操作部113、DSP116、アンプ117、スピーカー118、無線通信部119および電源部120を備え、これらはバスB4を介して接続されている。
【0058】
制御部115は、CPU、ROM、RAM等から成り、ヘッドホン5内の各部を制御する。サブ操作部113は、ソース機器2のリング操作部12と同様の構成および機能を有する。DSP116は、音声信号処理を行うマイクロプロセッサーであり、ソース機器2から圧縮された楽曲データが転送された場合、これをデコードするデコード処理および、楽曲の切替時におけるクロスフェード処理などを行う。アンプ117は、DSP116による音声処理後の音声信号を増幅する。スピーカー118は、両耳用の2個の小型スピーカーから成り、増幅後の音声信号を出力する。無線通信部119は、無線通信を介し、ソース機器2および他の再生機器(ホームオーディオ3、カーオーディオ4)と情報の授受を行う。電源部120は、乾電池を主要部とし、ヘッドホン5内の各部に電源を供給する。
【0059】
以上のように本実施形態によれば、ソース機器2において、リング操作部12が円環状に形成されているため、機器本体11を片手で把持(ハンドリング)したまま、リング操作部12の回転操作を、表裏いずれからも無理無く簡単に行うことができる。また、その際、リング操作部12は、半円状断面を有しているため、リング操作部12が機器本体11の表面に窪入形成されていても、操作性が悪化することはなく、円滑且つ確実に再生操作を行うことができる。
また、ソース機器をコンテンツ供給源とし、これにホームオーディオ3、カーオーディオ4、ヘッドホン5等を組み合わせて再生システム1を構築することで、好みのコンテンツ情報を、ユーザーの生活のあらゆる場面で且つ複数人で、適宜再生して楽しむことができる。
なお、本発明におけるコンテンツは、音楽や画像の他、映像であってもよい。
【符号の説明】
【0060】
1 再生システム、2 ソース機器、3 ホームオーディオ、4 カーオーディオ、5 ヘッドホン、7 リストバンド、8 ステアリングホルダー、11 機器本体、12 リング操作部、13 イルミネーション部、19 操作リング、20 静電センサー、21 貫通開口、23 制御部、24 メモリー、25 電源部、26 無線通信部、31 バンド本体、32 円形突起部、41 コンテンツ再生部、42 スピーカー部、46 タッチパネル、61 制御部、66無線通信分、67 充電部、73 機器装着溝部、74 突部、75 ディスプレイ、81 制御部、87 無線通信部、101 ばね装着部、102 ホルダ部、103 装着突起、111 ヘッドベルト、112 グリル、115 制御部、119 無線通信部、S ステアリング
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作部を有し、コンテンツ再生装置と通信可能に構成されたハンディタイプのソース機器およびこれを備えた再生システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、純然たるソース機器ではないが、表面に操作部を有するメモリーカード再生表示装置が知られている(特許文献1参照)。このメモリーカード再生表示装置は、半導体メモリーカードに記録されているビジュアルデータおよび音声データーを再生するものであり、矩形扁平の外装ケースと、外装ケースの表面に大きく設けた表示部と、外装ケースの右部に設けられたハンドリングのための把持部と、把持部の側面に設けられ、半導体メモリーカードが挿入される3つのスロットと、を備えている。また、把持部には、楕円形に窪入形成された操作部が設けられている。そして、操作部には、再生操作のための再生指示ボタン、停止用ボタン、順方向サーチボタンおよび逆方向サーチボタンが、周方向に角度90°のピッチで配置されている。
これにより、装置を把持したまま、ビジュアルデータを手軽に再生して楽しむことができ、且つ再生操作を片手で良好に行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−103416号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、再生操作において、ボリューム等の操作では、回転等のアナログ的操作が操作感として好ましく、再生操作自体を楽しむことができる。
この点において、上記従来のメモリーカード再生表示装置では、装置を把持したまま再生操作を行うことができるものの、操作部が冠球状に窪入形成されているため、PUSH−PULL的な操作は可能であるが、回転操作は不向きである。すなわち、操作部が冠球状に窪入形成されていると、操作部が邪魔にならない利点はあるものの、操作子を回転操作するためには、親指をひねって回転させるか、親指を立てて回す動作をせざるを得ず、人間工学的に極めて操作性の劣るものとなってしまう。
【0005】
本発明は、装置本体を片手でハンドリングした状態で、円滑な回転操作が可能な操作子を有するソース機器およびこれを備えた再生システムを提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のソース機器は、コンテンツ再生装置と通信可能に構成されたソース機器であって、片手でハンドリング可能な機器本体と、機器本体に設けられた操作部と、を備え、操作部は、機器本体の表面に窪入形成される共に、円弧状の凸断面を有して円環状に形成された回転操作用の表操作子を有していることを特徴とする。
【0007】
この構成によれば、回転操作用の表操作子が円環状に形成されているため、機器本体を片手で把持(ハンドリング)したまま、表操作子の表面を親指等でなぞるようにすることで、回転操作を操作感良く、簡単に行うことができる。また、その際、表操作子は、円弧状の凸断面を有しているため、円環状の表操作子には指の膨らみ部分(指の腹)が接触するため、表操作子が、機器本体の表面に窪入形成されていても、操作性が悪化することはなく、円滑且つ確実に再生操作を行うことができる。なお、表操作子は、回転の度合いが検出できれば、物理的に回転可能であってもよいし、回転不能であってもよい。
【0008】
この場合、操作部は、機器本体の裏面に窪入形成される共に、円弧状の凸断面を有して円環状に形成された回転操作用の裏操作子を、更に有していることが好ましい。
【0009】
この構成によれば、裏操作子により、機器本体の裏側からも表側と同様に再生操作を行うことができる。この場合も、表操作子と同様に、円滑且つ確実に再生操作を行うことができる。なお、この場合も、裏操作子は、回転の度合いが検出できれば、物理的に回転可能であってもよいし、回転不能であってもよい。
【0010】
この場合、表操作子および裏操作子は、同一形状であって、相互の内周面が機器本体を貫通する貫通開口となるように、背合わせの状態で一体に形成されていることが好ましい。
【0011】
この構成によれば、表操作子および裏操作子の中心部分が貫通開口となっているため、回転操作する指の自由度が増し、操作性をより一層向上させることができる。また、貫通開口を利用して、ソース機器を掛止めしたり係止する部分として利用することができる。表操作子および裏操作子を、ソース機器のデザインとして生かすことができる。
【0012】
そして、表操作子と裏操作子とは、静電センサーを有する単一の操作子で構成されていることが好ましい。
【0013】
この構成によれば、操作性を損なうことなく、表操作子および裏操作子を単純な構造とすることができる。
【0014】
また、機器本体は、表裏方向から見て、長手方向の両端部をそれぞれ半円部とする長円形に形成され、表操作子および裏操作子は、一方の半円部と同心上に配設されていることが好ましい。
【0015】
この構成によれば、ソース機器自体を円を基調とする独自のデザインとすることができ、操作性とデザイン性とを併せ持たせることができる。
【0016】
さらに、機器本体の外周面に設けられ、機器本体をイルミネーションするイルミネーション照明を、更に備えることが好ましい。
【0017】
この構成によれば、デザイン性を向上させることができる。また、イルミネーション照明を、再生する楽曲等に色変化させるようにすれば、再生操作自体を楽しむことができる。
【0018】
本発明の再生システムは、上記したソース機器と、ソース機器のコンテンツ情報を再生するコンテンツ再生装置と、を備えたことを特徴とする。
【0019】
この場合、コンテンツ再生装置は、上面に、ソース機器が通信可能に載置されるホームオーディオであることが好ましい。
【0020】
この構成によれば、ソース機器は携帯することを前提として構成し、ソース機器に記憶されている音楽、画像。映像等を、コンテンツ再生装置(ホームオーディオ)において本格的に再生し楽しむことができる。また、複数のソース機器で、単一のコンテンツ再生装置を利用すれば、複数人の持つコンテンツを全員で楽しむことができる。
【0021】
また、コンテンツ再生装置は、貫通開口を介して、ソース機器が通信可能に装着されるカーオーディオであることが好ましい。
【0022】
この構成によれば、ソース機器は携帯することを前提として構成し、ソース機器に記憶されている音楽、画像。映像等をカーオーディオで本格的に再生し楽しむことができる。この場合も、複数のソース機器で、単一のコンテンツ再生装置を利用すれば、複数人の持つコンテンツを全員で楽しむことができる。
【0023】
この場合、ソース機器を、ステアリングの内側に取り付けるためのステアリングホルダーを、更に備え、ステアリングホルダーは、貫通開口を介して、ソース機器が装着される装着突起部を有していることが好ましい。
【0024】
この構成によれば、ステアリングホルダーを介して、ソース機器をステアリングに取り付けることができ、ユーザーは、運転しながら再生操作を行うことができる。
【0025】
また、コンテンツ再生装置は、ソース機器と通信可能なヘッドホンであることが好ましい。
【0026】
この構成によれば、ソース機器は携帯することを前提として構成し、ソース機器に記憶されている音楽、画像。映像等をヘッドホンで本格的に再生し楽しむことができる。
【0027】
一方、ソース機器を、例えば、腕時計の形態で手首に取り付けるためのリストバンドを、更に備え、リストバンドは、貫通開口を介して、ソース機器が装着される円形突起部を有していることが好ましい。
【0028】
この構成によれば、ソース機器を、ユーザーの体の一部に巻きつけるように装着して持ち歩くことができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】実施形態に係る再生システムのシステム構成図である。
【図2】実施形態に係るソース機器の外観斜視図である。
【図3】実施形態に係るソース機器の正面図(a)、背面図(b)および側面図(c)である。
【図4】実施形態に係るソース機器の制御ブロック図である。
【図5】実施形態に係るリストバンドの外観斜視図である。
【図6】実施形態に係るホームオーディオの外観斜視図である。
【図7】実施形態に係るホームオーディオの正面図(a)および側面図(b)である。
【図8】実施形態に係るホームオーディオの制御ブロック図である。
【図9】実施形態に係るカーオーディオの正面図である。
【図10】実施形態に係るカーオーディオの制御ブロック図である。
【図11】実施形態に係るステアリングホルダーの外観模式図である。
【図12】実施形態に係るヘッドホンの外観模式図である。
【図13】実施形態に係るヘッドホンの制御ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、添付の図面を参照して、本発明の一実施形態に係るソース機器およびこれを備えた再生システムについて説明する。この再生システムは、コンテンツを記憶するハンディタイプのソース機器と、ホームオーディオ等のコンテンツ再生機器と、各種アタッチメント等とを組み合わせものであり、ソース機器に記憶したコンテンツ情報を、場所を選ばず、また単一のユーザーは元より複数にユーザーも同時に再生し、楽しみ得るように構成されている。
【0031】
図1は、再生システムのシステム構成図であり、同図に示すように、この再生システム1は、コンテンツ情報を記憶するソース機器2と、ソース機器2のコンテンツ情報を再生するホームオーディオ3、カーオーディオ4およびヘッドホン5とで構成されている。この場合、家庭内でのコンテンツ情報の再生はホームオーディオ3が、自動車内でのコンテンツ情報の再生はカーオーディオ4が、さらに街頭や電車内でのコンテンツ情報の再生はヘッドホン5が、それぞれ担う構成となっている。また、アタッチメントとして、ソース機器2の持ち運び(携帯)を考慮してリストバンド7が、自動車内でのソース機器2の操作性を考慮してステアリングホルダー8が、それぞれ用意されている。すなわち、この再生システム1では、好みのコンテンツ情報を、ユーザーの生活のあらゆる場面で再生可能とし、楽しむことができるように設計されている。
【0032】
図2および図3は、再生システム1の中核を為すソース機器2の構造図であり、同図に示すように、ソース機器2は、片手でハンドリング可能な機器本体11と、機器本体11の右部に配置した回転操作用のリング操作部12(操作子)と、機器本体11の外周面に設けたイルミネーション部13と、を備えている。機器本体11は、表裏を有する長円形の扁平な筐体15と、筐体15の表面の左部に大きく設けたタッチパネル構成の小型ディスプレイ16と、筐体15の裏面中央に大きく設けたセンサー部17と、で構成されている。なお、センサー部17は、脈拍数や体温を検出する人体検出センサーで構成されている。また、請求項に言う「操作部」は、上記のリング操作部12および小型ディスプレイ16に表示される再生ボタン等から構成されている。
【0033】
筐体15には、右側端の外観を構成する半円部と同心となるように開口部15aが形成され、この開口部15aに嵌め込むようにして、リング操作部12が配設されている。また、筐体15には、円弧状断面の外周面における上下中間部に環状溝15bが形成されており、この環状溝15bに嵌め込むようにして、イルミネーション部13が配設されている。イルミネーション部13は、発光ダイオードのアレイを内蔵したイルミネーション照明で構成されている。このように、ソース機器2の外観は、片手で違和感無くハンドリングできると共に、円を基調とする丸みを強調したデザインとなっている。
【0034】
リング操作部12は、メタリックの円環状に形成された操作リング19と、操作リング19に内蔵された静電センサー20(図4参照)とで構成され、機器本体11の表側および裏側から操作可能に構成されている。このため、操作リング19は、機器本体11(筐体15)の表面および裏面から僅かに窪入するように形成され、且つその断面が内向きの半円形に形成されている。ユーザーは、機器本体11を片手でハンドリング(把持)し、親指または人差し指を操作リング19に宛がい、その内周面をなぞるようにして操作する。この場合、操作リング19は半円形の内向きの凸部となっており、親指または人差し指の膨らみ部分(指の腹)を接触させて操作することになる。一方、静電センサー20は、操作リング19の内周面において、親指または人差し指の接触点の連続的に位置を検出し、その検出結果を後述する制御部23に出力する。
これらの操作リング19を操作することで、再生コンテンツの音量調整、再生速度の調整、コンテンツのキー調整、再生コンテンツに加えるエフェクト信号の強弱の調整、早送り/巻き戻し、コンテンツの選択などを行ない得るように、操作リング19の検出結果をもとに制御部23で制御を行う。
このように、ユーザの指先でのコンテンツ操作を行なう感覚をもった操作リング19となっている。
【0035】
また、リング操作部12(操作リング19)の中心部分には、機器本体11(筐体15)を表裏に貫通する貫通開口21が形成されており、この貫通開口21により、ソース機器2が、カーオーディオ4、リストバンド7およびステアリングホルダー8にそれぞれ装着できるようになっている(詳細は後述する。)。なお、リング操作部12は、機器本体11の表側から操作するための表操作部と裏側の操作するための裏操作部と、で別体構成とすることも可能であり、また表操作部のみであっても良い。また、リング操作部12を、物理的に回転する構造としてもよい。
【0036】
図4は、ソース機器2の制御ブロック図であり、同図に示すように、ソース機器2は、制御部23、リング操作部12、メモリー24、小型ディスプレイ16(タッチパネル)、電源部25および無線通信部26を備え、これらはバスB1を介して接続されている。また、ソース機器2は、RFID(Radio Frequency Identification)27を備えている。RFID27は、ホームオーディオ3、カーオーディオ4またはヘッドホン5によって、ソース機器2との離間距離を測定するために用いられる。
【0037】
制御部23は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等から成り(いずれも図示省略)、ハードウェア部内の各部を制御する。リング操作部12は、静電式センサーであり、BPMや曲調を変更するために用いられる。メモリー24は、コンテンツ情報および設定情報を記憶する。コンテンツ情報としては、楽曲データそのものを指すコンテンツと、その付随情報を記憶する。付随情報とは、楽曲データの解析情報(BPM、KEY、ジャンル情報など)やメタ情報(アーティスト名、タイトル名、アルバム名、アルバムアートワークなど)を指す。一方、設定情報としては、各種オーディオ設定(複数スピーカーの音量バランス、イコライザーカーブ、再生方法(繰り返し再生、ランダム再生など)、カットオフ周波数などを指す。
【0038】
小型ディスプレイ16(タッチパネル)は、再生中のコンテンツについて、再生情報、再生操作子群およびコンテンツ画像を表示する。電源部25は、二次電池を主要部とし、ソース機器2内の各部に電力を供給する。また、電源部25は、ソース機器2がホームオーディオ3の上に載置されるか、またはカーオーディオ4のドック(機器装着溝部73)に装着されることにより充電される。無線通信部26は、無線通信を介し、各再生機器(ヘッドホン5、ホームオーディオ3、カーオーディオ4)と情報の授受を行う。なお、ソース機器2から各再生機器への音声信号(楽曲データ)の出力は、アナログ信号として出力しても良いし、デジタル信号として出力しても良い。
【0039】
なお、図4では省略したが、上記のバスB1には、イルミネーション部13が接続されており、制御部23は、上記の楽曲データの解析情報等により、イルミネーション照明を、点滅、回転点滅、照明色変更等の制御を行う。同様に、上記のバスB1には、センサー部17が接続されており、制御部23は、センサー部17による脈拍数の検出や体温の検出に基づいて、ユーザーの感情を把握し、これを楽曲データの解析情報に反映させる。
【0040】
図5は、リストバンド7の構造図であり、同図に示すように、リストバンド7は、いわゆるシリコンバンドで構成された帯状のバンド本体31と、バンド本体の表面に突設した円形突起部32と、で構成されている。円形突起部32は、弾性材料で構成されており、これにソース機器2の貫通開口21が嵌合する。すなわち、ソース機器2は、貫通開口21の部分でリスバンド7の円形突起部32に着脱自在に装着され、腕時計の形態で手首に取り付けて携帯する可能となっている。
【0041】
図6および図7は、ホームオーディオ3の構造図であり、同図に示すように、ホームオーディオ3は、ソース機器2とリンクするコンテンツ再生部41と、コンテンツ再生部41の出力部を構成するスピーカー部42と、コンテンツ再生部41およびスピーカー部42を下側から支持するように収容する装置ケース43と、装置ケース43が着座する台座部44と、で構成されている。また、スピーカー部42には、左右一対のスピーカー45,45が内蔵されている。コンテンツ再生部41、スピーカー部42および装置ケース43は、一体に形成され、且つ一体のものとしてデザインされている。
【0042】
コンテンツ再生部41は、上方から見て長円形に形成され、スピーカー部42は、コンテンツ再生部41を同一の中心軸上に内包するように、上方から見て長円形に形成されている。また、コンテンツ再生部41の上面は、タッチパネル46となる平坦なタッチスクリーンで構成される一方、スピーカー部42の上面は、平坦な上出力面42aを構成している。そして、コンテンツ再生部41の上面(タッチパネル46の表示面)と、スピーカー部42の上面(上出力面42a)とは、ほぼ面一に配置されている。したがって、ホームオーディオ3は、長円形のテーブルをイメージした特異なデザインとなっている。
【0043】
装置ケース43は、スピーカー部42の直下に位置し、エンクロージャーの機能を兼ねる平板状ケース部51と、コンテンツ再生部41の直下に位置し、コンテンツ再生部41の下側ケースを構成する碗状ケース部52と、で一体に形成されている。平板状ケース部51は、スピーカー部42に内蔵した一対のスピーカー45,45に対応して、下向きの一対の下出面42b,42bを有している。また、碗状ケース部52の下面には、前後方向に延在する左右一対の円弧状突起53,53が突設されている。
【0044】
一方、台座部44は、上方から見て円形に形成され、その上面は、碗状ケース部52の下面と相補的形状に形成されている。また、台座部44の上面には、上記の円弧状突起53が嵌まり込む左右一対の円弧状溝54,54が形成されている。台座部44に対し装置ケース43は、その碗状ケース部52の部分で着脱自在に構成され、且つ円弧状突起53および円弧状溝54の協働により、前後方向に傾動自在に構成されている。すなわち、テーブル状に一体に形成された装置ケース43、スピーカー部42およびコンテンツ再生部41は、台座部44に対し前下がり(先上がり)に傾けて設置できるようになっている。
【0045】
上述のように、スピーカー部42には、水平姿勢で配置した無指向性の左右一対のスピーカー45,45が内蔵されている。各スピーカー45は、上下に音放射面45a,45bを位置させた平面スピーカーで構成されている。平面スピーカーは、例えば表裏(上下)一対の振動板を有し、磁気回路に連結した駆動部と一対の振動板とを振動伝達リンクで接合して、構成されている。そして、振動板で構成された上側の音放出面45aは、上記の上出力面42aに下側から対峙し、下側の音放射面45bは、上記の下出力面42bに上側から対峙している。これにより、上出力面42aおよび一対の下出力面42b,42bから放射される音の音放射特性は、縦置きのスピーカーに比しても遜色ないものとなっている。
【0046】
コンテンツ再生部41は、上面全域が長円形のタッチパネル46(タッチスクリーン)で構成されており、タッチパネル46には、その右寄りの部分に位置して、ソース機器2のリング操作部12と同一のサブ操作部56が埋め込むように配設されている。上述のように、コンテンツ再生部41に対しソース機器2は、所定の距離近付けることにより通信可能となるが、タッチパネル46上に載置して通信を行う基本仕様となっている。実施形態のコンテンツ再生部41では、ソース機器2をタッチパネル46上に載置すると、タッチパネル46には、ソース機器2の操作画面が、ソース機器2に代えて大きく円形の枠で囲って表示され、タッチパネル46上でも再生操作が可能となる。このように操作画面を円形の枠で囲って表示するようにしているため、コンテンツ再生部41は、ターンテーブルのイメージとなる。
【0047】
図8は、ホームオーディオ3の制御ブロック図であり、同図に示すように、ホームオーディオ3は、制御部61、タッチパネル46、RFID読取部62、DSP63、アンプ64、スピーカー45、電源部65、無線通信部66および充電部67を備え、これらはバスB2を介して接続されている。
【0048】
制御部61は、CPU、ROM、RAM等から成り、ホームオーディオ3内の各部を制御する。タッチパネル46は、ソース機器2が載置された場合に(ソース機器2との通信可能状態において)、再生操作領域(円形の枠)、再生情報、操作子群、音量操作子、コンテンツ画像などを表示する。RFID読取部62は、ソース機器2に設けられたRFID27を読み取る。DSP(Digital Signal Processor)63は、音声信号処理を行い、アンプ64は、DSP63による音声処理後の音声信号を増幅する。スピーカー45は、2個の無指向性平面スピーカーから成り、増幅後の音声信号を出力する。電源部65は、AC電源68から電源供給を受け、ホームオーディオ3内の各部に電力を供給する。
【0049】
無線通信部66は、ソース機器2およびヘッドホン5と情報の授受を行う。充電部67は、ソース機器2に対し電磁誘導により非接触充電を行う。特に図示しないが、複数個の電源コイルアレイが、タッチパネル46の裏側に設けられおり、ソース機器2の配置に応じて、各電源コイルアレイが適切な場所に移動する(ムービングコイル方式)。これにより、複数台の同時充電が可能であると共に、ソース機器2の配置自由度を高めることができる(タッチパネル46上であればどこにソース機器2が配置されても充電を行うことができる)。
【0050】
図9は、カーオーディオ4の正面図であり、同図に示すように、カーオーディオ4は、自動車のダッシュボードに埋め込まれており、長円形に突出した突出パネル部72を有するフロントパネル71を備えている。突出パネル部72には、ソース機器2が装着される機器装着溝部73(ドック)が窪入形成されている。機器装着溝部73は、ソース機器2が嵌まり込むようにソース機器2の外観形状と相補的形状に形成されている。また、機器装着溝部73には、ソース機器2の貫通開口21が係合する円形の突部74が形成されている。さらに、突出パネル部72には、機器装着溝部73を除く部分に、広くタッチパネル構成のディスプレイ75が設けられている。
【0051】
この場合も、カーオーディオ4に対しソース機器2は、所定の距離近付けることにより通信可能となるが、フロントパネル71の機器装着溝部73に装着して通信を行う基本仕様となっている。ソース機器2の機器装着溝部73への装着では、貫通開口21を円形の突部74に位置合わせして装着され、これにより、ソース機器2は、その表面が正面を向いた装着状態となる。そして、ソース機器2をカーオーディオ4に装着し再生を開始すると、ディスプレイ75には、再生情報およびコンテンツ画像等が表示される。
【0052】
図10は、カーオーディオ4の制御ブロック図である。カーオーディオ4は、制御部81、ディスプレイ75、RFID読取部82、DSP83、アンプ84、音声出力部85、電源部86、無線通信部87および充電部88を備え、これらはバスB3を介して接続されている。
【0053】
制御部81は、CPU、ROM、RAM等から成り、カーオーディオ4内の各部を制御する。ディスプレイ75は、ソース機器2との通信時(コンテンツ再生時)に、再生情報およびコンテンツ画像を表示する。RFID読取部82は、ソース機器2に設けられたRFID27を読み取る。DSP83は、音声信号処理を行い、アンプ84は、DSP83による音声処理後の音声信号を増幅する。音声出力部85は、増幅後の音声信号を、車内の数箇所に配置された各スピーカー89に出力する。電源部86は、バッテリー電源90から電源供給を受け、カーオーディオ40内の各部に電力を供給する。
【0054】
無線通信部87は、ソース機器2およびヘッドホン5と情報の授受を行う。また、リモコン91からの操作信号を受信する。なお、リモコン91からは赤外線通信により操作信号を受信しても良い。充電部88は、ソース機器2に対し電磁誘導により非接触充電を行う。特に図示しないが、カーオーディオ4のドック(機器装着溝部73)の裏側には、1個の電源コイルアレイが固定配置されている。なお、カーオーディオ4も、ホームオーディオ3と同様に複数台の同時充電を可能としても良い。
【0055】
図11は、ステアリングホルダー8の外観模式図であり、同図に示すように、ステアリングホルダー8は、自動車のステアリングS(ハンドル)に装着する「U」字状のばね装着部101と、ばね装着部101からステアリングSの内側に延びるホルダ部102と、を備えている。ホルダ部102の正面には、上下方向に位置ズレして装着突起103が設けられている。装着突起103は、弾性材料で構成されており、これにソース機器2の貫通開口21が嵌合する。すなわち、ソース機器2は、貫通開口21の部分でステアリングホルダー8の装着突起103に着脱自在に装着され、ステアリングSを握ったユーザーが手元で再生操作できるようになっている。
【0056】
図12は、ヘッドホン5の外観模式図であり、同図に示すように、ヘッドホン5は、逆「U」字状のヘッドベルト111と、ヘッドベルト111の両端内側に設けたスピーカー内蔵の一対のグリル112,112と、を備えている。また、ヘッドベルト111の一方(右側)の端部には、外側の面にソース機器2のリング操作部12と同一のサブ操作部113が取り付けられている。ユーザーは、サブ操作部113により、BPMや曲調を直接操作することができる。この場合には、ヘッドホン5に対しソース機器2は、所定の距離近付けることにより通信可能となる(コンテンツ情報の授受)。
【0057】
図13は、ヘッドホン5の制御ブロック図である。ヘッドホン5は、制御部115、サブ操作部113、DSP116、アンプ117、スピーカー118、無線通信部119および電源部120を備え、これらはバスB4を介して接続されている。
【0058】
制御部115は、CPU、ROM、RAM等から成り、ヘッドホン5内の各部を制御する。サブ操作部113は、ソース機器2のリング操作部12と同様の構成および機能を有する。DSP116は、音声信号処理を行うマイクロプロセッサーであり、ソース機器2から圧縮された楽曲データが転送された場合、これをデコードするデコード処理および、楽曲の切替時におけるクロスフェード処理などを行う。アンプ117は、DSP116による音声処理後の音声信号を増幅する。スピーカー118は、両耳用の2個の小型スピーカーから成り、増幅後の音声信号を出力する。無線通信部119は、無線通信を介し、ソース機器2および他の再生機器(ホームオーディオ3、カーオーディオ4)と情報の授受を行う。電源部120は、乾電池を主要部とし、ヘッドホン5内の各部に電源を供給する。
【0059】
以上のように本実施形態によれば、ソース機器2において、リング操作部12が円環状に形成されているため、機器本体11を片手で把持(ハンドリング)したまま、リング操作部12の回転操作を、表裏いずれからも無理無く簡単に行うことができる。また、その際、リング操作部12は、半円状断面を有しているため、リング操作部12が機器本体11の表面に窪入形成されていても、操作性が悪化することはなく、円滑且つ確実に再生操作を行うことができる。
また、ソース機器をコンテンツ供給源とし、これにホームオーディオ3、カーオーディオ4、ヘッドホン5等を組み合わせて再生システム1を構築することで、好みのコンテンツ情報を、ユーザーの生活のあらゆる場面で且つ複数人で、適宜再生して楽しむことができる。
なお、本発明におけるコンテンツは、音楽や画像の他、映像であってもよい。
【符号の説明】
【0060】
1 再生システム、2 ソース機器、3 ホームオーディオ、4 カーオーディオ、5 ヘッドホン、7 リストバンド、8 ステアリングホルダー、11 機器本体、12 リング操作部、13 イルミネーション部、19 操作リング、20 静電センサー、21 貫通開口、23 制御部、24 メモリー、25 電源部、26 無線通信部、31 バンド本体、32 円形突起部、41 コンテンツ再生部、42 スピーカー部、46 タッチパネル、61 制御部、66無線通信分、67 充電部、73 機器装着溝部、74 突部、75 ディスプレイ、81 制御部、87 無線通信部、101 ばね装着部、102 ホルダ部、103 装着突起、111 ヘッドベルト、112 グリル、115 制御部、119 無線通信部、S ステアリング
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツ再生装置と通信可能に構成されたソース機器であって、
片手でハンドリング可能な機器本体と、
前記機器本体に設けられた操作部と、を備え、
前記操作部は、前記機器本体の表面に窪入形成される共に、円弧状の凸断面を有して円環状に形成された回転操作用の表操作子を有していることを特徴とするソース機器。
【請求項2】
前記操作部は、前記機器本体の裏面に窪入形成される共に、円弧状の凸断面を有して円環状に形成された回転操作用の裏操作子を、更に有していることを特徴とする請求項1に記載のソース機器。
【請求項3】
前記表操作子および前記裏操作子は、同一形状であって、相互の内周面が前記機器本体を貫通する貫通開口となるように、背合わせの状態で一体に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のソース機器。
【請求項4】
前記表操作子と前記裏操作子とは、静電センサーを有する単一の操作子で構成されていることを特徴とする請求項3に記載のソース機器。
【請求項5】
前記機器本体は、表裏方向から見て、長手方向の両端部をそれぞれ半円部とする長円形に形成され、
前記表操作子および前記裏操作子は、一方の前記半円部と同心上に配設されていることを特徴とする請求項3に記載のソース機器。
【請求項6】
前記機器本体の外周面に設けられ、前記機器本体をイルミネーションするイルミネーション照明を、更に備えたことを特徴とする請求項5に記載のソース機器。
【請求項7】
請求項3に記載のソース機器と、
前記ソース機器の前記コンテンツ情報を再生するコンテンツ再生装置と、を備えたことを特徴とする再生システム。
【請求項8】
前記コンテンツ再生装置は、
上面に、前記ソース機器が通信可能に載置されるホームオーディオであることを特徴とする請求項7に記載の再生システム。
【請求項9】
前記コンテンツ再生装置は、
前記貫通開口を介して、前記ソース機器が通信可能に装着されるカーオーディオであることを特徴とする請求項7に記載の再生システム。
【請求項10】
前記ソース機器を、ステアリングの内側に取り付けるためのステアリングホルダーを、更に備え、
前記ステアリングホルダーは、前記貫通開口を介して、前記ソース機器が装着される装着突起部を有していることを特徴とする請求項9に記載の再生システム。
【請求項11】
前記コンテンツ再生装置は、前記ソース機器と通信可能なヘッドホンであることを特徴とする請求項7に記載の再生システム。
【請求項12】
前記ソース機器を、腕時計の形態で手首に取り付けるためのリストバンドを、更に備え、
前記リストバンドは、前記貫通開口を介して、前記ソース機器が装着される円形突起部を有していることを特徴とする請求項7に記載の再生システム。
【請求項1】
コンテンツ再生装置と通信可能に構成されたソース機器であって、
片手でハンドリング可能な機器本体と、
前記機器本体に設けられた操作部と、を備え、
前記操作部は、前記機器本体の表面に窪入形成される共に、円弧状の凸断面を有して円環状に形成された回転操作用の表操作子を有していることを特徴とするソース機器。
【請求項2】
前記操作部は、前記機器本体の裏面に窪入形成される共に、円弧状の凸断面を有して円環状に形成された回転操作用の裏操作子を、更に有していることを特徴とする請求項1に記載のソース機器。
【請求項3】
前記表操作子および前記裏操作子は、同一形状であって、相互の内周面が前記機器本体を貫通する貫通開口となるように、背合わせの状態で一体に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のソース機器。
【請求項4】
前記表操作子と前記裏操作子とは、静電センサーを有する単一の操作子で構成されていることを特徴とする請求項3に記載のソース機器。
【請求項5】
前記機器本体は、表裏方向から見て、長手方向の両端部をそれぞれ半円部とする長円形に形成され、
前記表操作子および前記裏操作子は、一方の前記半円部と同心上に配設されていることを特徴とする請求項3に記載のソース機器。
【請求項6】
前記機器本体の外周面に設けられ、前記機器本体をイルミネーションするイルミネーション照明を、更に備えたことを特徴とする請求項5に記載のソース機器。
【請求項7】
請求項3に記載のソース機器と、
前記ソース機器の前記コンテンツ情報を再生するコンテンツ再生装置と、を備えたことを特徴とする再生システム。
【請求項8】
前記コンテンツ再生装置は、
上面に、前記ソース機器が通信可能に載置されるホームオーディオであることを特徴とする請求項7に記載の再生システム。
【請求項9】
前記コンテンツ再生装置は、
前記貫通開口を介して、前記ソース機器が通信可能に装着されるカーオーディオであることを特徴とする請求項7に記載の再生システム。
【請求項10】
前記ソース機器を、ステアリングの内側に取り付けるためのステアリングホルダーを、更に備え、
前記ステアリングホルダーは、前記貫通開口を介して、前記ソース機器が装着される装着突起部を有していることを特徴とする請求項9に記載の再生システム。
【請求項11】
前記コンテンツ再生装置は、前記ソース機器と通信可能なヘッドホンであることを特徴とする請求項7に記載の再生システム。
【請求項12】
前記ソース機器を、腕時計の形態で手首に取り付けるためのリストバンドを、更に備え、
前記リストバンドは、前記貫通開口を介して、前記ソース機器が装着される円形突起部を有していることを特徴とする請求項7に記載の再生システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2013−92666(P2013−92666A)
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−234929(P2011−234929)
【出願日】平成23年10月26日(2011.10.26)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年10月26日(2011.10.26)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【Fターム(参考)】
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