説明

ソーセージ製造装置

【課題】 ソーセージ捻り部の戻りに起因する不良品の発生を抑えるソーセージ製造装置を提供する。
【解決手段】 羊腸、豚腸、または人工ケーシング等の筒体に充填物を充填すると共に筒体に所定の間隔をあけて捻り部34を設けることで複数のソーセージ44を数珠繋ぎに連続的に形成して送り出す充填装置12と、この充填装置からソーセージが送り出される領域20を水平方向に所定の間隔をあけて移動する複数の引掛部材(フック30)を有し且つ充填装置から所定数のソーセージが送り出される毎に引掛部材を捻り部に掛けて保持する竿掛け装置14を備えたソーセージ製造装置において、充填装置からソーセージが送り出される領域の下方に、引掛部材に掛けられて保持されたソーセージと接触する接触抵抗部材40を設けた。これにより、ソーセージ捻り部の戻りは、ソーセージが接触抵抗部材から受ける力によって規制される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ソーセージ製造装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ソーセージ製造装置として、特許文献1〜3に提案されているものがある。これらのソーセージ製造装置は、羊腸、豚腸、または人工ケーシング等の筒体に挽肉等の充填物を充填すると共にその筒体を長手方向の一定間隔毎に数回捻って捻り部を形成することにより複数のソーセージを数珠繋ぎに連続的に形成して送り出す充填装置と、充填装置からソーセージが送り出される領域を水平方向に所定の間隔をあけて移動する複数の引掛部材(フック)を有し且つ充填装置から所定数(例えば、4個、6個)のソーセージが送り出される毎に引掛部材を捻り部に引っ掛けて保持する竿掛け装置を備えている。このような構成を備えたソーセージ製造装置によれば、充填装置から送り出されたソーセージの連続体がソーセージ複数個毎に引掛部材に引っ掛けられ、その後、複数の引掛部材に引っ掛けられたソーセージ連続体がその状態のまま別の竿に受け渡される。
【特許文献1】特開2002−142663号公報
【特許文献2】特開2003−199487号公報
【特許文献3】特開2003−210099号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところが、充填装置から送り出されるソーセージ連続体の始端部にあるソーセージ(先端ソーセージ)はその後端が直後のソーセージと繋がっているだけで、その先端は自由状態(非拘束状態)になっている。同様に、ソーセージ連続体の終端部にあるソーセージ(後端ソーセージ)はその前端が直前のソーセージと繋がっているだけで、その後端は自由状態(非拘束状態)になっている。そのため、充填装置から送り出されたソーセージ連続体の最初と最後の捻り部の捻りに緩みや戻りが生じ、最初のソーセージと直後のソーセージ及び最後のソーセージと直前のソーセージが一つになってしまい、製品の歩留まりが低下するという問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
そこで、本発明は、捻り部の緩みや戻りを原因とする不良品の発生を防止するソーセージ製造装置を提供することを目的とするもので、羊腸、豚腸、または人工ケーシング等の筒体に充填物を充填すると共に上記筒体に所定の間隔をあけて捻り部を設けることで複数のソーセージを数珠繋ぎに連続的に形成して送り出す充填装置と、上記充填装置からソーセージが送り出される領域を水平方向に所定の間隔をあけて移動する複数の引掛部材を有し且つ上記充填装置から所定数のソーセージが送り出される毎に上記複数の引掛部材のそれぞれを上記捻り部に引っ掛けて保持する竿掛け装置を備えたソーセージ製造装置において、上記充填装置からソーセージが送り出される領域の下方に、上記引掛部材に掛けられて保持されたソーセージと接触する接触抵抗部材を設けたものである。
【発明の効果】
【0005】
このような構成を備えたソーセージ製造装置によれば、充填装置から送り出されたソーセージ連続体の先端ソーセージ及び後端ソーセージは接触抵抗部材に接触する。そのため、先端ソーセージや後端ソーセージに捻り部の捻りを戻す力が生じても、その力はソーセージと接触抵抗部材の接触に起因する摩擦抵抗力によって打ち消され、捻り部の戻りや緩みが防止される。そのため、捻り部の戻りに起因する不良品の発生が無くなり、製品の歩留まりが高まる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を説明する。なお、以下の説明では、図面を参照することで実施形態の理解を容易にするために、図面に表された具体的な構成を説明するうえで特定の場所や方向を意味する用語(例えば、「上」、「下」、「右」、「左」及びそれらの派生語、並びに「時計回り方向」)を用いるが、これらの用語の意味によって発明の技術的範囲が限定されるべきものでない。また、本件発明は豚腸を用いた「フランクフルト」、羊腸を用いた「ウィンナーソーセージ」、牛腸を用いた「ボロニアソーセージ」、人工ケーシングを用いたソーセージの製造に等しく適用できることから、本件明細書及び請求の範囲に記載されている「ソーセージ」の用語は、「フランクフルトソーセージ」、「ウィンナーソーセージ」、「ボロニアソーセージ」を含む広い意味を有するものと理解すべきである。
【0007】
図1、図2は、本発明に係るソーセージ製造装置の具体的実施形態の全体を示す。図示する実施形態のソーセージ製造装置10は、複数のソーセージを数珠繋ぎ状態で連続的に形成して送り出す充填装置12と、充填装置12から送り出される数珠繋ぎ状態のソーセージ連続体を保持する竿掛け装置14を有する。
【0008】
充填装置12は、羊腸、豚腸、牛腸、または人工ケーシング等の筒体に充填物(挽肉等)を充填すると共に、充填物が充填された筒体をその長手方向に所定の間隔をあけて数回(例えば3回)捻ってソーセージ連続体16を形成するもので、充填装置12で製造されたソーセージ連続体16は出口(出口シュート)18から受渡領域20に送り出される(図3参照)。なお、充填装置12の詳細な構成は、例えば特開平8−103206号公報に記載されている。
【0009】
竿掛け装置14は、図面の左右方向に伸びるフレーム22を有する。フレーム22は、出口18の近傍に配置された第1のスプロケットホイール24と出口18の遠方に配置された第2のスプロケットホイール26を有する。スプロケットホイール24,26は、フレーム22に設けた垂直回転軸(図示せず)と共に回転自在に支持されており、少なくともいずれか一方が図示しないモータに駆動連結されている。図2に明瞭に示されているように、無端状のチェーン28は、スプロケットホイール24,26に巻回されて支持されており、モータの駆動に基づいて時計回り方向に一定の速度で回転移動するようにしてある。チェーン28はまた、長手方向に一定の間隔をあけて多数のフック(引掛部材)30を支持している。実施形態において、フック30は細長い棒からなり、先端(自由端)に引掛部32を備えている。引掛部32は、棒材の先端をチェーン28の進行方向(図2の時計回り方向)で且つ斜め前方に向けて形成されており、受渡領域20を通過する際に、ソーセージ連続体16の捻り部34を引っ掛けて保持できるように構成されている。
【0010】
受渡領域20の下方には接触抵抗部材40が配置されている。接触抵抗部材40は、フック30が受渡領域20を通過していく方向(図2に矢印42で示す方向)に向かって下方に傾斜して配置されており、接触抵抗部材40に接触したソーセージ44がチェーン移動方向(フック移動方向)に無理なく搬送されるようにしてある。図4に示すように、接触抵抗部材40の高さ、正確には出口18の近傍にある接触抵抗部材部分の高さ(接触位置の高さ)Hは、ソーセージ44の後部にある捻り部34がフック30に引っ掛けられた状態で当該ソーセージ44の先端が接触抵抗部材40と接触するように、すなわちソーセージ44の一本分の長さ以下に決められる。これにより、出口18から排出されてフック30に引っ掛けられたソーセージ44は、その下端部が接触抵抗部材40に接触し、捻り部34の戻りに対して抵抗力が働く。ソーセージ製造装置10で製造されるソーセージ44の長さも多様である。したがって、製造するソーセージ44の長さに応じて、接触抵抗部材40の傾斜角度θ又は接触位置の高さH若しくはそれらの両方を調整できるようにすることが好ましい。
【0011】
具体的に、図5に示すように、接触抵抗部材40は、ステンレス等からなる一枚の板を曲げ加工して作られており、出口18から送り出されたソーセージ44を受ける四角形の受け部46と、チェーン側にあって受け部48から垂直上方に伸びる垂直壁48と、垂直壁48の反対側にあって受け部46から出口18側に向かって斜め上方に伸びる傾斜部50を備えている。図6に示すように、垂直壁48の外面は、図上左側に水平軸52を備え、図上右側に水平ねじ54を支持している。これに対し、フレーム22に設けた支持板56は、軸受58と、軸受58を中心とする所定半径の円周に沿って伸びるスロット(切り欠き溝)60を備えている。そして、接触抵抗部材40は、水平軸52が軸受58によって回転自在に支持され、水平ねじ54がスロット60に挿入され、支持板56の背後でスロット60から突出した水平ねじ54にナット62が螺合されており、このナット62を緩めることで接触抵抗部材40の傾斜角度θと接触位置の高さHが調整できるようにしてある。
【0012】
図1,2に戻り、接触抵抗部材40の下端部近傍には、そこからチェーン28の移動方向(図上左側方向)に向かって水平に伸びる作業テーブル64が配置されてフレーム22に固定されている。特に図1に示すように、作業テーブル64の高さ、具体的にはフック30の下端から作業テーブル64までの高さhは、隣接するフック30間に4本のソーセージ44を掛けたとき、支持されたソーセージ44の下端が作業テーブル64と接触する高さ、すなわちソーセージ44の二本分の長さ以下とするのが好ましい。その理由は、ソーセージ44を製造する際、先端と後端の部分では、前から又は後ろから二本目と三本目の間の捻り部34がフック30に引っ掛けられることがあり、その場合、作業テーブル64上を搬送されている最先端及び最後端のソーセージ44に対してこれに接する作業テーブル64から接触摩擦力を受け、その摩擦力が捻り部34の戻りに対する抵抗となるからである。チェーン移動方向に関する作業テーブル64の長さLは、最後のソーセージが出口18から送り出された後に該最後のソーセージに対して作業者が行う末端処理に要する間、最後のソーセージ44が作業テーブル上に位置するように決められる。具体的には、作業テーブル64の長さL(図2参照)は、約50cmが適当である。
【0013】
チェーン移動方向に関して作業テーブル64の下流側には湯槽70が配置されている。湯槽70は、フック30に掛けられた状態で搬送されるソーセージ44の捻り部34、特に先端と後端の捻り部34に熱を加えることで該捻り部34を構成している筒体材料を安定させて戻りを防止するものである。そのために、湯槽70は常時一定量の湯72を収容している。湯72の設定温度は、捻り部を安定させる目的から筒体を構成している材料によっても異なるが、約80℃±5℃が適当である。捻り部34はこれを一定時間以上湯72に浸けておくことでより安定することから、湯槽70のチェーン移動方向の長さは、チェーン28の移動速度によっても異なるが、各捻り部34を湯72に約10〜20秒浸けておくことができる大きさとすることが好ましい。その他、湯温を一定に保つため、湯槽70には、温度検出器、加熱装置(ヒータ)、温度検出器で検出された温度が設定温度以下のときに加熱装置を起動する制御装置が付設されている。また、捻り部34を確実に湯72に浸けて加温する目的から、湯槽70の液面レベルも一定に維持する必要がある。そのため、湯槽70には、液面検出器、液体供給装置、液面検出器で検出された液面の高さが必要な高さに無いときに液体供給装置を起動して液体を補充する制御装置が付設されている。
【0014】
図示するように、フック30に掛けられている捻り部34を除いて、ソーセージ44の捻り部34を湯72に浸けることから、湯72の液面及び湯槽70の上端位置は作業テーブル64よりも高い位置にある。そのため、作業テーブル64から湯槽70に円滑にソーセージ44を移動させるために、作業テーブル64と湯槽70との間にはチェーン移動方向に向かって上り勾配の傾斜テーブル74が設けてある。また、チェーン移動方向に関して湯槽70の下流側には、湯槽70から取り出されたソーセージ44の重みがフック30と接触している捻り部34に衝撃となって加わらないように、チェーン移動方向に関して下流側に向かって下り勾配の傾斜テーブル76が設けてある。
【0015】
図1に示すように、下流側の傾斜テーブル76の左側には、多数のフック30に掛けられたソーセージ連続体16がチェーン28と共に直線状に移動する竿掛け領域80が確保されており、この竿掛け領域80でチェーン28と共に直線状に移動するソーセージ連続体16を竿に移し替える。
【0016】
ソーセージ製造装置10の動作を説明する。ソーセージ製造時、竿掛け装置14では、図示しないモータの駆動に基づいてチェーン28が図2の時計回り方向に一定速度で移動し、充填装置12の出口18から所定数(図1に示す製造状態では4個)のソーセージ44が送り出される毎に、各フック30がソーセージ連続体16の捻り部34を引っ掛けてこれを保持する。
【0017】
各フック30が受渡領域20を通過するタイミングは、出口18から送り出されるソーセージ連続体16における捻り部34がちょうどフック30に引っ掛けられるように決められている。しかし、一つのフック30が受渡領域20を通過してから次のフック30が受渡領域20に進入するまでの間に充填装置12から送り出されるソーセージ44の数は、製造されるソーセージ44の長さに応じて異なる。例えば、隣接するフックの間に4個のソーセージが掛けられることもあれば、6個のソーセージが掛けられることもある。また、ソーセージ連続体16の先端側では、最初と2番目のソーセージ44の間にある捻り部34がフック30に掛かることもあれば、2番目と3番目のソーセージ44の間にある捻り部34がフック30に掛かることもある。逆に、ソーセージ連続体16の後端側では、最後と最後から2番目のソーセージ44の間にある捻り部34がフック30に掛かることもあれば、最後から2番目と3番目の間にある捻り部34がフック30に掛かることもある。このような場合、上述のように、受渡領域20において、フック30と接触抵抗部材40との距離、すなわち接触位置の高さHは、製造されるソーセージ一本分の長さに調整されるので、たとえ最初と2番目のソーセージ44の間にある捻り部34がフック30に掛けられた場合でも、また最後と最後から2番目のソーセージ44の間にある捻り部34がフック30に掛けられた場合でも、フック30に掛けられた最初及び最後のソーセージ44はその下端部が接触抵抗部材40と接触する。したがって、捻りを戻す力はソーセージ44と接触抵抗部材40との接触力によって打ち消され、戻りが防止される。最初から2番目と3番目のソーセージ44の間にある捻り部34がフック30に掛けられる場合、また最後から2番目と3番目のソーセージ44の間にある捻り部34がフック30に掛けられる場合も同様で、既に接触抵抗部材40とこれに接触しているソーセージ44と間に生じる抵抗力が捻りの戻りを防止する。
【0018】
なお、捻りを戻す力に抵抗する力は、接触抵抗部材40の傾斜角度θと関係しており、傾斜角度θが大きくなれば抵抗力が小さくなる。本発明者らが行った実験によれば、傾斜角度θは、約45°以下に設定することが好ましいという結果が得られた。
【0019】
チェーン28の移動と共に接触抵抗部材40を通過した各ソーセージ44は、作業テーブル64の上を移動する。このとき、上述のように、フック30から作業テーブル64までの高さhはソーセージ二本分以下に設定されているため、最初から2番目と3番目のソーセージ44の間にある捻り部34がフック30に掛けられている場合又最後から2番目と3番目のソーセージ44の間にある捻り部34がフック30に掛けられている場合、最初と最後のソーセージ44は必ず作業テーブル64と接し、その接触により生じる摩擦が最初と最初から2番目のソーセージ44の間にある捻り部34又最後と最後から2番目にある捻り部34の戻りに抵抗する。なお、最初と最初から2番目のソーセージの間にある捻り部34又最後と最後から2番目のソーセージの間にある捻り部34がフック30に掛けられることもあり得るが、その場合、捻り部34の戻りはフック30との接触によって防止される。
【0020】
作業テーブル64上を通過すると、フック30に掛けられたソーセージ44は傾斜テーブル75に案内されながら湯槽70に入り、ソーセージ連続体16の捻り部34(フック30に掛けられている捻り部を除く。)が湯槽70内の湯72に浸けられる。その結果、湯72に浸けられた捻り部34が硬くなり、捻り部34の戻ろうとするが取り除かれる。浴槽70から出たソーセージ44は傾斜テーブル76に沿って徐々に下がり、続く竿掛け領域80で図示しない竿に移される。
【0021】
以上で説明したように、上述した実施形態のソーセージ製造装置10によれば、充填装置12から送り出されたソーセージ連続体16の先端及び後端ソーセージ44が接触抵抗部材40に接触し、この接触抵抗によってソーセージ間にある捻り部34の戻りが防止される。具体的に、接触抵抗部材を設けたソーセージ製造装置(発明品)と接触抵抗部材の無いソーセージ製造装置(従来品)を用いて、捻り部の戻りに起因する不良品発生率を調べたところ、発明品の不良品発生率が0.5%であったのに対し、従来品の不良品発生率が1.3%であった。
【0022】
以上の説明では、接触抵抗部材40は板材を曲げ加工して形成したが、複数の棒材を一方向に一定の間隔をあけて平行に配置した柵状の部材又は複数の棒材を直交2方向に格子状に配置した網状の部材を接触抵抗部材として利用できる。
【0023】
また、以上の説明では、作業テーブル64はフレーム22に固定したが、高さ調整機構を介して作業テーブル64をフレーム22に取り付け、製造するソーセージの長さに応じて高さ調整機構で作業テーブルの高さを自由に調整できるようにしてもよい。
【0024】
さらに、以上の説明では、接触抵抗部材40はその傾斜角度を調整することによって接触位置の高さHを調整したが、例えば、図6に示す支持板56を図示しない昇降機構を介してフレーム22に取り付けることで、傾斜角度を変えることなく高さHを調整できるようにしてもよい。この場合、昇降機構は、例えば、支持板56には複数の縦方向溝(切り欠き溝)を形成し、フレーム22には対応する数のボルトを固定すると共にこれらのボルトを縦方向溝に挿通し、ボルトの突出部にナットを螺合して構成することができる。
【0025】
さらにまた、以上の説明では、接触抵抗部材40は傾斜して配置したが、水平又はほぼ水平状態に配置してもよい。この場合も、確かに接触抵抗部材40が傾斜している場合に比べて抵抗力は大きくなるが、ソーセージ44が接触抵抗部材40から受ける力によって捻り部34の戻りが防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明に係るソーセージ製造装置の正面図。
【図2】図1に示すソーセージ製造装置の平面図。
【図3】充填装置の斜視図。
【図4】受渡領域におけるフックと接触抵抗部材との関係を示す図。
【図5】接触抵抗部材の斜視図。
【図6】接触抵抗部材の断面図及びこれを支持する機構を示す図。
【符号の説明】
【0027】
10:ソーセージ製造装置、12:充填装置、14:竿掛け装置、16:ソーセージ連続体、18:出口、20:受渡領域、22:フレーム、24,26:スプロケットホイール、28:チェーン、30:フック、32:引掛部、34:捻り部、40:接触抵抗部材、42:矢印、44:ソーセージ、46:受け部、48:垂直壁、50:傾斜部、52:水平軸、54:水平ねじ、56:支持板、58:軸受、60:スロット、62:ナット、64:作業テーブル、70:湯槽、72:湯、74,76:傾斜テーブル、80:領域。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒体に充填物を充填すると共に上記筒体に所定の間隔をあけて捻り部を設けることで複数のソーセージを数珠繋ぎに連続的に形成して送り出す充填装置と、上記充填装置からソーセージが送り出される領域を水平方向に所定の間隔をあけて移動する複数の引掛部材を有し且つ上記充填装置から所定数のソーセージが送り出される毎に上記複数の引掛部材のそれぞれを上記捻り部に引っ掛けて保持する竿掛け装置を備えたソーセージ製造装置において、上記充填装置からソーセージが送り出される領域の下方に、上記引掛部材に掛けられて保持されたソーセージと接触する接触抵抗部材を設けたことを特徴とするソーセージ製造装置。
【請求項2】
上記接触抵抗部材は、上記ソーセージが送り出される領域を水平方向に移動する上記引掛部材の移動方向に関して上流側から下流側に向かって下方に傾斜していることを特徴とする請求項1に記載のソーセージ製造装置。
【請求項3】
上記接触抵抗部材は、水平又はほぼ水平に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のソーセージ製造装置。
【請求項4】
上記接触抵抗部材の傾斜角度を調整する傾斜調整部を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のソーセージ製造装置。
【請求項5】
上記接触抵抗部材の高さを調整する高さ調整部を備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のソーセージ製造装置。
【請求項6】
上記接触抵抗部材が板で形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のソーセージ製造装置。
【請求項7】
上記接触抵抗部材が、複数の棒材を平行に配置して形成された柵状の部材又は複数の棒材を格子状に配置して形成された網状の部材からなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のソーセージ製造装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−223249(P2006−223249A)
【公開日】平成18年8月31日(2006.8.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−43946(P2005−43946)
【出願日】平成17年2月21日(2005.2.21)
【出願人】(000118497)伊藤ハム株式会社 (57)