説明

ソーラー充電式センサー火薬爆音威嚇装置

【課題】効果的で、手間がかからない獣害対策装置を提供する。
【解決手段】ソーラー式充電センサdが、近づいてきた動物の体温を検知し、コードレスドライバーbを回転させ、歯車で減速させて二つの鉄輪を回転させる。火薬球タンクcから、そこに小出しした火薬玉を落下させ、挟み込ませて爆発させる。動物が接近して来た時だけ動物の動きに反応して火薬を爆発させて大爆音を発し、また、動物の怯える「煙硝のにおい」が、威嚇の相乗効果につながる。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】

【技術分野】
【0001】
本発明は、シカ・イノシシ・サル等の獣害対策に効果を発揮する、手軽で効率の良い「ソーラー充電式センサー火薬爆音威嚇装置」に関する。
【背景技術】
【0002】
田畑の米・野菜および果実が、サル・イノシシ・シカ等により食い荒らされ、その被害が年々農家の深刻な問題になっている。
これらの侵入を防ぐ為に、従来は物理的防衛として、金網・ネット・トタン・電気牧柵等を田畑の周辺に張りめぐらせていた。
音的防衛として、LPガスを燃料とした「爆音機」や、またサル等の威嚇には、ロケット花火・爆竹等で追い払っていた。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところが、上記従来の物理的防衛手段においては、これを飛び越えたり、噛み切ったり、引き裂いたりして侵入した。
【0004】
音的防衛手段の「爆音機」においては、爆音する時を知っているサルには効果が無かった上に、5分毎・10分毎に爆音する為、住宅に近い場所での設置は騒音問題になり近所迷惑につながった。
【0005】
ロケット花火や爆竹は、その時だけの効果で終わり、人の姿が見えなくなると、また田畑に戻ってきて、何の効果も無かった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
しかして本発明は、このような技術背景のもとで鋭意研究を進めた結果、従来の金網・ネット・電気牧柵・爆音機・ロケット花火・爆竹等を一方的に使用する事無く、動物の動きを感知したときのみ火薬玉を爆発させ爆音を発する逆転発想的な方法で本発明をさせるに至った。
【007】
すなわち、本発明は(1)、ソーラー式充電センサーが、近づいて来た動物の体温を感知して作動し、(2)、コードレスドライバーを回転させて、(3)、歯車で回転数を変えながら伝達し、(4)、駆動用鉄車輪を回転させ、(5)、歯車により、補助鉄車輪を逆回転させる。
そしてまた、(6)、駆動用鉄車輪と補助鉄車輪の間に、連続して小出しした火薬玉を落下させ、(7)、駆動用鉄車輪と補助鉄車輪に挟み込ませ、押し潰して、火薬玉を爆発させ、(8)、爆発を終えた燃えカスを連続して落下させる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明に係る実施の形態を、図面にもとづき、その作用と併せて詳細に説明する。
【0009】
〔第1の実施の形態〕
図1は、第1の実施の形態で、動物の接近を感知してから、火薬玉が爆発するまでを組み合わせた全体を示した図であり、また図2は、爆発装置部分の全体図であり、図3は、爆発装置部分の上部から見た図である。
図1に示すように、この実施の形態において、爆発装置部分aと、駆動用電動ドライバーbと、火薬玉タンクCと、センサーライト部分dと、ソーラー部分
eから、構成される。
昼夜問わず、動物の動きをセンサーライトdで感知すると、昼間eで充電されたセンサーライトdの電源より、電動ドライバーbを動かし、火薬玉タンクC
から火薬玉を小出しして、爆発装置部分aの間に落下させ、爆発する構成になっている。
【0010】
火薬玉を爆発させる際の詳細は、図2、図3で示すとおり、電動ドライバー(ア)が回転すると、小歯車(イ)が回転して、大歯車(ウ)を回転させる。大歯車(ウ)と伝達用歯車(エ)と駆動用鉄車輪(カ)が同軸上にあるため、(ウ)(エ)(カ)を同時に回転させる。伝達用歯車(エ)が回転すると補助歯車(オ)が逆回転し、補助歯車(オ)と補助鉄車輪(キ)が同軸上にあるため、補助鉄車輪(キ)が逆回転する。
【0011】
すなわち、電動ドライバーが回転すると、駆動用鉄車輪(カ)と、補助鉄車輪(キ)が同時に内側に巻き込むように回転する。
【0012】
大歯車(ウ)が回転すると、図1の火薬玉タンク(C)が回転し、火薬玉を小出しして駆動用鉄車輪(カ)と、補助鉄車輪(キ)の間に落とす。
【0013】
駆動用鉄車輪(カ)と、補助鉄車輪(キ)の間を2〜3mm設けておく。
【0014】
駆動用鉄車輪(カ)と、補助鉄車輪(キ)の間を開けておく事により、駆動用鉄車輪(カ)と、補助鉄車輪(キ)の間に連続して火薬玉が落ちて来ても、詰まる事無く連続して爆発し、燃えカスは駆動用鉄車輪(カ)と、補助鉄車輪(キ)の間をすり抜けて連続して落下する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、第1の実施の形態における全体図を示す。
【図2】図2は、第1の実施の形態における斜め上部から見た図を示す。
【図3】図3は、第1の実施の形態における上部から見た図を示す。
【符号の説明】
a・・・火薬玉を爆発させる心臓部
b・・・コードレスドライバー
c・・・火薬玉タンク
d・・・センサーライト
e・・・ソーラー板
ア・・・コードレスドライバー
イ・・・小歯車
ウ・・・大歯車
エ・・・伝達用歯車
オ・・・補助歯車
カ・・・駆動用鉄車輪
キ・・・補助鉄車輪

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソーラー式充電センサーライトを電源にした火薬爆音威嚇装置。
【請求項2】
コードレスドライバーを動力にした火薬爆音威嚇装置。
【請求項3】
2個の同一サイズの鉄車輪で挟み込み、押し潰して火薬玉を爆発させる火薬爆音威嚇装置。
【請求項4】
大小の歯車を組み合わせて、火薬玉を押し潰せる力に変換した火薬爆音威嚇装置。
【請求項5】
連続して火薬玉を爆発させるための、回転式火薬玉出し機を備えた火薬爆音威嚇装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−103425(P2009−103425A)
【公開日】平成21年5月14日(2009.5.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−298639(P2007−298639)
【出願日】平成19年10月22日(2007.10.22)
【出願人】(595106615)