説明

ソーラー発電用太陽光反射装置

【課題】 太陽光を凹面状の光の反射板で反射して太陽電池モジュールに集中し当てることにより従来よりも多くの発電量が得る事が出来るソーラー発電用太陽光反射装置を提供する。
【解決手段】 基本台上の設置した光の反射板と、太陽電池モジュールの延長に太陽が来るように、回転角度調整部にて基本台を回し、且つ、反射板で反射した太陽光が太陽電池モジュールに当たる様に、反射板の後の昇降ユニットで上下移動足を動かし、それにより反射板の角度を調節出来るソーラー発電用太陽光反射装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、太陽電池モジュールに鏡で太陽光を反射させ当てることにより、単に太陽電池モジュールに太陽光が当たるよりも発電量を増やすソーラー発電用太陽光反射装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、太陽電池モジュールは南向きに、日中、太陽の光の良く当たる場所に太陽との角度を考慮して固定・設置されていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そのために、次のような問題点があった。
太陽電池モジュールは、固定して設置されているために朝や夕方には、太陽光との角度が狭くなり発電量が多くなく、また、太陽電池モジュールを設置する場所も一時的にも日陰になる場所は発電量が下がる為に設置出来にくかった。
本発明は以上の問題点を解決しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
太陽電池モジュールの平面より上部後方に鏡もしくは、鏡に準ずる光の反射板を備え、太陽の光が鏡に反射した時に、常に太陽電池モジュールに反射光が当たるように鏡面の角度も変えることができ、さらに鏡面を凹面状にして光りを集め、且つ、鏡の表面が常に太陽に向くように太陽電池モジュールを中心に回転する。
以上を特徴とするソーラー発電用太陽光反射装置である。
【発明の効果】
【0005】
太陽電池モジュールに太陽光が直接当たって発電する事が出来る発電量に、さらに鏡による反射光が当たる事により、より多くの発電量が得られ且つ、太陽電池モジュールも表面が、木の陰や建物の影になり発電量が落ちても鏡による反射光が当たっていると発電する事ができる。
また、朝夕の太陽の低いときでも反射光が当たることにより、本来なら発電量がゼロに近いのが、ある程度の発電量が朝夕でも得ることが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
(イ)基本台(7)の上に太陽電池モジュール(3)を設置して、その上部後方に外枠(2)で囲われた光の反射板(1)を配置する。
(ロ)外枠(2)付反射板(1)は、基本台(7)上の鏡台(5)上部に複数の鏡支え足(6)と蝶番(14)で一体化している鏡下部支え(12)により位置が固定される。
(ハ)反射板(1)は、鏡支え足(6)と鏡下部支え(12)の間の蝶番(14)を中心点として太陽電池モジュール(3)との角度を変更する。
(ニ)反射板(1)の後で、鏡台(5)の上に昇降ユニット(10)を配置し、昇降ユニット(10)の中より上下移動足(9)が上に伸びている。
(ホ)反射板(1)の外枠(2)裏の上方には鏡上部支え(13)が在り、角度変更腕(8)と回転節(16)を介しつながっている。角度変更腕(8)のもう一方の端は、関節(15)を介し上下移動足(9)の上部とつながっている。
(ヘ)反射板(1)の角度変更は、昇降ユニット(10)内の昇降用ギア付モーター(19)を正転・逆転させる事によりボールネジ(20)が回り、上下移動足(9)の底にある移動足基台(21)を上下に動かす。
(ト)移動足基台(21)が上下に動くことにより上下移動足(9)も上下に動き、上下移動足(9)が上にあがると蝶番(14)を中心にして反射板(1)は、前に倒れ太陽電池モジュール(3)との角度は狭くなる。
また、反対に上下移動足(9)が下がると反射板(1)は、起きあがり太陽電池モジュール(3)との角度は広がる。
(チ)基本台(7)の下には支柱(4)が在り、支柱(4)と基本台(7)の間に回転角度調整部(11)が在り、支柱(4)を中心に基本台(7)全体を回す。
(リ)支柱(4)内の一部に固定している回転部用ギア付モーター(17)を回転させることにより回転角度調整部(11)の一部に固定している基本台回転ギア(18)が動き基本台(7)が回転する。
本発明は、以上の構成よりなっている。
【0007】
本発明を使用するときは、支柱(4)は、地面又は他の建造物に固定し建て、基本台(7)の上にある外枠(2)付光の反射板(1)と太陽電池モジュール(3)の延長上に太陽が常にくるように回転角度調整部(11)内の回転部用ギア付モーター(17)にて基本台(7)が一日で一回転する様に回転スピードをコントロールする。
光の反射板(1)の表面は、常に太陽の方向に向いており、反射板(1)による反射光が太陽電池モジュール(3)の表面に当たるように鏡支え足(6)と鏡下部支え(12)の間にある蝶番(14)を回転の中心として、反射板(1)の裏側にある昇降ユニット(10)内の昇降用ギア付モーター(19)を回転させる事によりボールネジ(20)が回り、移動足基台(21)を上下させ、さらに移動足基台(21)が動くことにより上下移動足(9)も上下に動き角度変更腕(8)を介して外枠(2)の裏上部に固定されている鏡上部支え(13)に動きが伝わり反射板(1)の角度を変える事が出来る。
昇降用ギア付モーター(19)の正転・逆転および回転スピードをコントロールすることにより、日の出から日の入りさらに南中時における春分・夏至・秋分・冬至まで太陽と反射板(1)と太陽電池モジュール(3)との角度を最適に変える。
また、光の反射板(1)の表面を凹面にして太陽の光を太陽電池モジュール(3)の表面に集めることにより、より多くの発電量が生まれ、単に太陽の光だけでソーラー発電していたときよりも多くの発電量がえられる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】 本発明の斜視図
【図2】 本発明の一部断面の側面図
【図3】 本発明の回転角度調整部の断面斜視図
【図4】 本発明の後方斜視図
【図5】 本発明の昇降ユニット部の一部断面の斜視図
【図6】 本発明の使用状況を示す斜視図
【符号の説明】
【0009】
(1) 反射板
(2) 外枠
(3) 太陽電池モジュール
(4) 支柱
(5) 鏡台
(6) 鏡支え足
(7) 基本台
(8) 角度変更腕
(9) 上下移動足
(10) 昇降ユニット
(11) 回転角度調整部
(12) 鏡下部支え
(13) 鏡上部支え
(14) 蝶番
(15) 関節
(16) 回転節
(17) 回転部用ギア付モーター
(18) 基本台回転ギア
(19) 昇降用ギア付モーター
(20) ボールネジ
(21) 移動足基台

【特許請求の範囲】
【請求項1】
太陽電池モジュールの後方上部に太陽の光を反射して太陽電池モジュールに反射光があたるように配置した光の反射板を持つソーラー発電用太陽光反射装置。
【請求項2】
光の反射板が凹面になり太陽光を太陽電池モジュールに集中させるソーラー発電用太陽光反射装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−150220(P2007−150220A)
【公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−376355(P2005−376355)
【出願日】平成17年11月29日(2005.11.29)
【出願人】(504312483)
【Fターム(参考)】