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タイル内装補修板
説明

タイル内装補修板

【課題】
本発明は、運転者から見たトンネルのタイル内装の景観の回復を、タイルを張り直すことなく、簡易で経済的に実現する方法を提供することを課題とする。
【解決手段】
タイル内装の色彩形状を塗装したタイル内装補修板を、タイル剥落箇所やタイルの汚れた箇所に取り付けることにより可能とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、運転者から見たトンネルのタイル内装の景観補修に関するものである。
【背景技術】
【0002】
長大トンネルでは、運転者から見たトンネル内視環境改善のため、タイルをコンクリート壁面に貼り付けるタイル内装が行われているが、コンクリート壁面を伝う漏水やトンネル壁面に衝突する車両により、タイルが剥がれ落ちることがある。
【0003】
剥がれた跡は、漏水で濡れていたりトンネル内の粉塵で汚れており、建設時に新規にタイルを貼り付けたときより接着性が悪く、これに再度タイルを貼り付けて補修することは技術的に困難であり、費用もかかることから放置されていることが多かった。
【0004】
タイル内装の一部にでも、タイルが剥がれ下地のコンクリート壁面が露出していると、運転者から見たタイル内装の景観は著しく低下し、せっかくトンネル内視環境改善のために行ったタイル内装が台無しとなる。
【0005】
コンクリート壁面の打ち継ぎ目や亀裂から、地下水が漏水となってトンネルに流れ出し、タイル内装を濡らして、コンクリートの遊離石灰をタイル表面に沈着させたり、トンネル内の粉塵が付着しタイル表面を汚して景観を台無しにする場合がある。
【0006】
この改善策として、特許文献1のトンネル内壁面補修方法では、コンクリート壁面の漏水箇所を削り取り、樋を埋め込んでコンクリート壁面を補修して、タイルを再度貼り付ける工法がある。しかしながらこの工法では、修復後は漏水がタイル内装の表面を流れることはなく、従前のタイル内装の景観が回復できるが、コンクリート壁面やタイル内装の削り取りと補修に時間と費用がかかる問題がある。
【特許文献1】特開平11−343796公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、運転者から見たタイル内装の景観の回復を、タイルを張り直すことなく、簡易で経済的に実現する方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、タイルの剥落や汚れなどタイル破損箇所の補修を、タイル内装の色彩形状を塗装したタイル内装補修板を、タイル破損箇所に取り付けることにより行うことにした。
【0009】
上記タイル内装補修板は、取り付けるコンクリート壁面やタイル内装との間に漏水の通水空間を確保できる形状とし、漏水がタイル内装補修板の表面を流れて、タイル内装補修板の表面を汚すことの無い構造とした。
【0010】
上記通水空間を確保する為に、取り付けるコンクリート壁面やタイル内装とタイル内装補修板との間に使用するスペーサーは、固定ボルトの締め付け力を調節することにより、取り付けるコンクリート壁面やタイル内装の凹凸を吸収してタイル内装補修板の平滑性を実現できるよう、弾力性の有る材料で製作した。
【0011】
タイル内装補修板の片側に折れ曲がり部を設け、連続してタイル内装補修板を取り付ける場合には折れ曲がり部を重ねて取り付けることにより、車両がタイル内装補修板に接触した場合にでも、車両にタイル内装補修板の端部がひっかかって剥ぎ取られることが少ない構造とした。
【発明の効果】
【0012】
タイル内装と同じ色彩形状を塗装したタイル内装補修板を、タイルの剥落や汚れなどタイル破損箇所に取り付けることにより、運転者から見たタイル内装の景観の回復を、簡単で経済的に実現できるようになった。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、図面を参照しつつこの発明の形態を説明する。
【0014】
図1にタイル内装補修板の例を示す。
Aは、車道側の片面にタイル内装の色彩形状を塗装した板を、折り曲げ加工したタイル内装補修板で、Bは固定ボルト穴、Cはタイル目地、Dは折り曲げ部である。
【0015】
図2にタイルが剥がれた箇所にタイル内装補修板を連続して二枚取り付けた例を示す。
A−1、A−2は二枚のタイル内装補修板、Eは固定ボルト、斜線部Fはタイルが剥がれてコンクリート壁面が露出している範囲、Gはタイル内装である。
車両の進行方向は、図2の場合左から右であって、タイル内装補修板の折り曲げ部Dを運転者側に向けてタイル内装補修板の左側になるよう取り付ける。
【0016】
図3に図2のアーア断面を示す。
Hは漏水の通水空間、Iはスペーサーである。また、この図でのA−2は標準のコンクリート壁面より凹凸のあるところでの取り付けとなっており、Jはコンクリート壁面の凹部、Kは凹部でのスペーサー、Lはタイル内装など凸部でのスペーサーを示す。
【0017】
A−1は、固定ボルトEとスペーサーIによりコンクリート壁面に取り付けられている。
このとき固定ボルトEの締め付け力を調節することにより、折り曲げ部Dをタイル内装Gに密着させるとともにA−1とタイル内装との平滑性を実現することが出来る。また適度に圧縮されたスペーサーIにより漏水の通水断面Hが確保される。
【0018】
A−2は標準的なコンクリート壁面より凹凸のあるところに取り付けられており、固定ボルトの締め付け力を調節することにより、スペーサーK,Lの圧縮量を変化させ、A−2の平滑性を実現させている。このため、使用するスペーサーは想定されるコンクリート壁面の凹凸を吸収して漏水の通水空間が確保できる圧縮量を持つ弾力性のある材料とした。
【0019】
A−1とA−2は、A−2の折り曲げ部Dをラップさせて取り付けており、タイル内装補修板の表面には、タイル目地Cより大きい隙間Mが空くことになるが、運転者から見れば折り曲げ部のタイル模様が見えるので違和感の生じることは少ない。また車両がA−1からA−2に掛けて接触した場合、A−1とA−2を折り曲げ部Dでラップさせていることにより車両はスムースに移動し、A−2の端部引っかかって車両により剥ぎ取られる危険性の減少が図られる。
【0020】
静止して近くでタイル内装とタイル内装補修板を見ればその違いは認識できるが、上記の様にタイル内装補修板を取り付ければ、トンネル内を高速で走行する運転者から見ればその違いはほとんど認識することができず、運転者から見たタイル内装の景観の回復が図られたということが出来る。
【0021】
図−4に図−2のイーイ断面を示す。
漏水はコンクリート壁面Fやタイル内装Gの表面を伝って図の上から下に流れるが、タイル内装補修板の上下には折れ曲がり部がなく、漏水の通水空間は確保され、漏水がタイル内装補修板の表面を流れてタオル内装補修板の表面を汚すことはない。
【0022】
漏水によりタイル内装が汚れた箇所に取り付ける場合も、図―2,3と同様にタイル内装補修板をタイル内装に取り付ける。この場合の漏水の通水空間は、タイルが剥がれた箇所に取り付ける場合より、タイル内装の厚さ分狭くなるが、十分な通水空間を確保しており、漏水はタイル内装補修板を取り付けたタイル内装の表面を流れ、タイル内装補修板の表面を汚すことは無い。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】タイル内装補修板の形状を示した図である。
【図2】連続してタイル内装補修板を取り付ける場合の正面図である。
【図3】連続してタイル内装補修板を取り付ける場合の図―2のアーア断面図である。
【図4】連続してタイル内装補修板を取り付ける場合の図―2のイーイ断面図である。
【符号の説明】
【0024】
A タイル内装補修板
B 固定ボルト穴
C タイル目地
D 折り曲げ部
A−1,2 連続して取り付けたタイル内装補修板
E 固定ボルト
F タイルの剥がれたコンクリート壁面
G タイル内装
H 漏水の通水空間
I スペーサー
J コンクリート壁面の凹部
K コンクリート壁面の凹部でのスペーサー
L コンクリート壁面の凸部でのスペーサー
M 隣り合うタイル内装補修板の隙間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
トンネルのコンクリート壁面にタイルを貼り付けたタイル内装の、タイルが剥落したり汚れた場合に、運転者から見たタイル内装の景観を回復する為に、コンクリート壁面やタイル内装に取り付けるタイルの色彩形状を塗装したタイル内装補修板。
【請求項2】
取り付けるコンクリート壁面やタイル内装とタイル内装補修板との間に、漏水の通水のための空間を保持できる構造を特徴とする、請求項1記載のタイル内装補修板。
【請求項3】
取り付けるコンクリート壁面やタイル内装の凹凸を吸収して、取り付けたタイル内装補修板の平滑性の実現を容易にするため、コンクリート壁面やタイル内装とタイル内装補修板との間に、弾力性の有るスペーサーを使用する取り付け方法を特徴とする、請求項1及び2に記載のタイル内装補修板。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−281058(P2010−281058A)
【公開日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−133613(P2009−133613)
【出願日】平成21年6月3日(2009.6.3)
【出願人】(506341928)株式会社フェアデザイン (11)
【Fターム(参考)】