説明

タオル処理機

【課題】異物除去を行うローラの直径が変化したり粘着層の粘着力が変化したりしても、適切に異物除去を行い自動化が可能なタオル処理機を提供する。
【解決手段】このタオル処理機1は、広げて載置されたタオルPの載置面側である一面の異物を除去する第1の異物除去ローラ12と、第1の異物除去ローラ12の後方に近接して配設されてベルト上に載置されたタオルPを搬送する搬入コンベア13と、少なくとも第1及び第2の搬送ローラ14、15が搬入コンベア13のベルト13aの上方に互いに平行に配設される搬送ローラ群RGと、搬送ローラ群RGの少なくとも第1及び第2の搬送ローラ14、15の外周面に輪状に閉じて張架される誘導ワイヤ17と、誘導ワイヤ17の輪状の内側であって、第1及び第2の搬送ローラ14、15の中間に配設され、タオルPの載置面の反対側である他面の異物を除去する第2の異物除去ローラ18と、を備えてなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲食店などで使用されるタオルを清潔な状態にして繰り返し使用可能にするタオル処理機に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、飲食店などで来客に提供された布製のおしぼり用のタオルは、使用後に回収し、洗濯などを含む複数の工程により汚れや毛髪等の異物を除去した後、殺菌して丸く畳み、袋詰めにより包装して再び、清潔なタオルとして提供できるようにしている。そして、異物除去や殺菌は、タオルを丸く畳んで包装する直前に行われるのが望ましい。本願発明者は、特許文献1において、タオルへの殺菌液の付与量を安定させることができるタオル処理機(その文献ではおしぼり用殺菌剤付与装置)を提案し、また、特許文献2において、簡単にタオルを2つ折りすることができ、異物を除去することができるタオル処理機(その文献では布片取込装置)を提案している。
【0003】
特許文献2で提案した布片取込装置と同様のものを、図6乃至10に示す。この布片取込装置101は、図6に示すように、載置手段109に広げて載置されたタオルPを、載置手段109に形成された開口108を通過して上昇する掛持バー104、104により吊り上げ、互いに当接しているローラ111、112の上側のローラ111を押し上げてその隙間を通過させ、搬出コンベアのベルト114上に2つ折りの状態で載せ、袋詰装置の搬入コンベアのベルト115まで搬送するものである。ローラ111、112は、その外周面に粘着層が形成されており、図7に示すようにして掛持バー104が動くことにより、2つ折りのタオルPに付着した毛髪等の異物を除去することができる。搬出コンベアのベルト114上に載せられたタオルPは、図8に示すように、ベルト114が動くことにより掛持バー104から抜き取られる。
【0004】
上記のローラ111、112は、タオルPの一面の異物を主として除去するものであるが、タオルPの他面の異物をも除去する変形例を図9に示す。このものは、外周面に粘着層を形成した複数のローラ118を互いに近接配置して載置手段109を構成し、掛持バー104により吊り上げられる前にタオルPの他面の異物を除去している。また、図10に示すように、一つのローラ118の上方に、外周面に粘着層を形成したローラ118’を設け、それらの間にタオルPを通過させることにより、タオルPの両面の異物を除去することもできる。
【0005】
【特許文献1】特開2000−281024号公報
【特許文献2】特開2007−62886号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このように、上記したローラ111、112、118、118’は、その外周面に粘着層を形成することにより、タオルPの一面あるいは両面の異物を除去する。かかる異物除去を行うローラの粘着層は、通常、片面に粘着層を有するシートが何重にも積層されることによって構成される。異物の除去につれて粘着層の粘着力は徐々に低下することとなり、異物除去の能力がなくなる程になると、そのシートを剥離して表面に新しい粘着層を露出させる。従って、上記した異物除去を行う各ローラは、剥離の回数に応じて次第に直径が小さくなり、また、剥離の直前と直後では粘着力も大きく違ってくる。
【0007】
上記したローラ111、112においては、直径が大きく変化すると両者が当接する空間的な位置も変化するため、掛持バー104をその当接位置に当たるように移動させるのは容易ではない。また、掛持バー104がローラ111、112に到達するのに先立ち、それらの隙間を開くような機構とすることもできるが、タオルPの先頭の折曲部近傍の異物が除去できないことも起こり得る。
【0008】
また、ローラ118、118’においては、粘着力が大きいときには、使用者が注意深く誘導しないと巻き込みが生じてタオルPが搬送されないことが起こる可能性がある。また、直径の変化が生じるに従ってタオルPが通る路に起伏ができるので、それによっても、巻き込みが生じる可能性がある。
【0009】
本発明は係る事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、ローラの直径が変化したり粘着層の粘着力が変化したりしても、適切に異物除去を行い自動化が可能なタオル処理機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、請求項1に記載のタオル処理機は、広げて載置されたタオルの載置面側である一面の異物を除去しながら、その回動方向にタオルを移動させる第1の異物除去ローラと、第1の異物除去ローラの後方に近接して配設され、移動してベルト上に載置されたタオルを搬送する搬入コンベアと、少なくとも第1及び第2の搬送ローラを含み、第1及び第2の搬送ローラが搬入コンベアのベルトの上方に互いに平行に配設される搬送ローラ群と、搬送ローラ群の少なくとも第1及び第2の搬送ローラの外周面に輪状に閉じて張架される誘導ワイヤと、誘導ワイヤの輪状の内側であって、第1及び第2の搬送ローラの中間に配設され、タオルの載置面の反対側である他面の異物を除去する第2の異物除去ローラと、を備えてなることを特徴とする。
【0011】
請求項2に記載のタオル処理機は、請求項1に記載のタオル処理機において、前記搬送ローラ群は、更に、第1及び第2の搬送ローラと離隔して上方に配設された第3の搬送ローラを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明のタオル処理機によれば、第1及び第2の異物除去ローラにより、タオルの両面の異物の除去が可能であり、誘導ワイヤとそれが張架された搬送ローラ群によりタオルが誘導されて第2の異物除去ローラに巻き込まれることがないので、異物除去ローラの直径が変化したり粘着層の粘着力が変化したりしても、適切に異物除去を行い実用的な自動化が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照しながら説明する。図1、図2はそれぞれ、本発明の実施形態に係るタオル処理機1の概略平面図、概略側面図である。また、図3A乃至3Gは、タオル処理機1の各部の動作を説明するために図1におけるX−Xの線で切断した状態の模式図である。このタオル処理機1は、おしぼり用のタオルPを処理するものである。タオル処理機1は、大きくは、タオルPの毛髪等の異物を除去する異物除去部1Aと、タオルPを2つ折りにする2つ折り部1Bと、タオルPに殺菌液を付与する殺菌液付与部1Cと、とから構成される。タオルPは、この順に処理、すなわち、異物が除去され、2つ折りにされ、殺菌液が付与される。これらの処理が完了したタオルPは、袋詰装置の搬入コンベア(図示せず)に搬出される。本発明の主要部は、異物除去部1Aにあるので、それを中心にして以下説明する。なお、図においては、説明を要しない枠組などの一部は省略している。また、図3A乃至3Gは、断面の背景は省略している。
【0014】
異物除去部1Aは、主な構成要素として、第1の異物除去ローラ12と、第1の異物除去ローラ12に近接してその後方に配設された搬入コンベア13と、搬入コンベア13のベルト13aの上方に互いに平行に配設された第1及び第2の搬送ローラ14、15、第1及び第2の搬送ローラ14、15と離隔して上方に配設された第3の搬送ローラ16、より構成される搬送ローラ群RGと、第1乃至第3の搬送ローラ14、15、16の外周面に、輪状に閉じて張った状態で掛け渡される(張架される)誘導ワイヤ17と、誘導ワイヤ17の輪状の内側であって、第1及び第2の搬送ローラ14、15の中間に配設された第2の異物除去ローラ18と、を有してなる。第1及び第2の異物除去ローラ12、18は、中心の軸部12a、18aの周囲に芯部12b、18bを有し、更にその周囲に、片面に粘着層を有するシートが何重にも積層して構成された粘着シート積層部12c、18cを有する。使用者は、外周面表面の粘着層の粘着力が低下し異物除去の能力がなくなる程になると、図4の拡大模式図に示すように、粘着シート積層部12c、18cのシートを1枚剥離して表面に新しい粘着層を露出させる。
【0015】
第1の異物除去ローラ12は、広げて載置されたタオルPの載置面側である一面の異物を粘着により除去するものであって、少なくとも広げたタオルPの横幅と同じ長さの外周面の部分に粘着シート積層部12cが形成されている。第1の異物除去ローラ12が配設される高さは、使用者がタオルPを広げて載置し易い高さになっている。なお、図中の11は、使用者がタオルPを第1の異物除去ローラ12に広げて載置し易いように支持する支持用ローラである。第1の異物除去ローラ12及び支持用ローラ11は、搬入コンベア13の駆動車輪13bとの間に掛け渡した輪状に閉じられたワイヤ12A(図1参照。)により動力が伝達されて回動する。使用者は、図3Aに示すように、タオルPを広げて端部を第1の異物除去ローラ12に載置する。第1の異物除去ローラ12は、載置されたタオルPの載置面側である一面の異物を除去しながら、その回動方向にタオルPを移動させる。それから、使用者は、図3Bに示すように、搬入コンベア13の近傍に移動してきたタオルPの端部を搬入コンベア13のベルト13a上に誘導して載置する。第1の異物除去ローラ12の外周面の速度は、搬入コンベア13のベルト13aの速度に追従しているので、自然に誘導することができる。
【0016】
搬入コンベア13は、第1の異物除去ローラ12から移動してきてベルト13a上に載置されたタオルPを搬送するものである。搬入コンベア13は、水平面に対し10〜30度程度傾けてある。搬入コンベア13には、ベルト13aが存在しない部分を設け(図1参照。)、そこにタオルPが搬送されていることを検知するタオル検知センサ13Aを設置してある。本実施形態では、タオル検知センサ13Aを中央に設置し、そのため、ベルト13aは横方向に2個に分離して前側の駆動車輪13bと後側の従動車輪13cに掛け渡している。駆動車輪13bの軸は、搬入コンベア13用のモータに連結されている。
【0017】
搬送ローラ群RGを構成する第1乃至第3の搬送ローラ14、15、16は、誘導ワイヤ17を適切に張り、第2の異物除去ローラ18に巻き込まれることがないように、タオルPを誘導して第2の異物除去ローラ18の下側を通過させるものである。第1の搬送ローラ14は、タオルPの第2の異物除去ローラ18の方への繰り入れる側のものであり、第2の搬送ローラ15はタオルPを繰り出す側のものであり、それらは所定間隔で持って配設してある。第3の搬送ローラ16は、誘導ワイヤ17が三角形状になるように第1及び第2の搬送ローラ14、15との間に空間を作り、その中に第2の異物除去ローラ18を配設できるようにしてある。第1及び第2の搬送ローラ14、15の軸受は、第3の搬送ローラ16の軸受が中間に設けられている支持体16Aの両端部を支点とする揺動体14A、15Aに設けられており、第1又は第2の搬送ローラ14、15は下側を通過するタオルPによって押し上げられるときに、抵抗とならないように、揺動可能となっている。搬送ローラ群RGは、第4の搬送ローラ等を配設して、誘導ワイヤ17が多角形状になるようにしても構わない。また、搬送ローラ群RGの構成する搬送ローラ14、15、16、・・・は、誘導ワイヤ17が接する部分のみが自在に回動するものであってもよい。また、第1及び第2の搬送ローラ14、15の直径を第2の異物除去ローラ18よりも大きくするのならば、搬送ローラ群RGをその2個で構成することも可能である。
【0018】
第1及び第2の搬送ローラ14、15は、外周面の複数個所(本実施形態では各2箇所)に環状の突起部14a、15aを有する。具体的には、多少の弾力性を有する、例えばシリコーン製のリングを外周面に嵌め込んで突起部14a、15aを形成する。この突起部14a、15aは、第1又は第2の搬送ローラ14、15にタオルPが進入し始める際に抵抗が余り生じないようにし、また、誘導ワイヤ17のタオルPへの接触を少なくして誘導ワイヤ17の動きを妨害しないようにするものである。また、これらの突起部14a、15aは、誘導ワイヤ17がずれないような働きもしており、第3の搬送ローラ16の突起部16aは抵抗を生じさせない点では必要ないが、本実施形態では、誘導ワイヤ17のずれ防止の点から形成している。
【0019】
誘導ワイヤ17は、具体的には、多少の弾力性を有する、例えば直径2ミリ程度のシリコーン製のものとしている。また、安定した回動及び回動力の伝達のため、誘導ワイヤ17は2本としている。
【0020】
第2の異物除去ローラ18は、第1の異物除去ローラ12で一面の異物が除去されたタオルPの残りの面(他面)の異物を粘着により除去するものであり、外周面の少なくとも広げたタオルPの幅の部分に粘着シート積層部18cが形成されている。第2の異物除去ローラ18は、上下移動が可能なように設置され、粘着シート積層部18cのシートの剥離によって直径が変化しても、自重により通過するタオルPに良好に圧接される。第2の異物除去ローラ18は、搬入コンベア13に向けて弱い力でバネ付勢してもよい。
【0021】
第2の異物除去ローラ18は、タオルPが到達していないときは、自重によって搬入コンベア13のベルト13aに誘導ワイヤ17を介して接触し、搬入コンベア13の速度に追従して回動する。第1乃至第3の搬送ローラ14、15、16は、誘導ワイヤ17によって回動が伝えられ、同様に回動する。なお、第1及び第2の搬送ローラ14、15は、ベルト13aに接触していてもいなくてもどちらでも構わない。
【0022】
タオルPが第1の搬送ローラ14に到達すると、図3Cに示すように、第1の搬送ローラ14はタオルPにより少し押し上げられる。このとき、第2の異物除去ローラ18はベルト13aに誘導ワイヤ17を介して接触しているので、誘導ワイヤ17によって回動が伝えられ、第1の搬送ローラ14は、タオルPを第2の異物除去ローラ18の方への繰り入れるように回動する。そして、誘導ワイヤ17で誘導して第2の異物除去ローラ18の方にタオルPを搬送する。
【0023】
第2の異物除去ローラ18は、タオルPに接触し、自重によってタオルPに圧接される。ここで、重要な点は、タオルPは、第2の異物除去ローラ18により異物が除去されつつ、図3Dに示すように、誘導ワイヤ17により誘導されて第2の搬送ローラ15の方に搬送されることである。つまり、第2の異物除去ローラ18が、粘着シート積層部18cのシートを剥離して表面に新しい粘着層を露出させた直後で接着力が大きくても、タオルPは第2の異物除去ローラ18に巻き込まれることなく、異物を粘着により除去することができるのである。
【0024】
タオルPが第2の搬送ローラ15に到達すると、図3Eに示すように、誘導ワイヤ17と第2の搬送ローラ15で誘導してタオルPを繰り出す。
【0025】
2つ折り部1Bは、図1及び図2に示すように、複数の掛持バー19が立設された掛持回動体20と、タオル受け台20Aと、搬出コンベア21と、を有してなる。掛持回動体20の軸と搬出コンベア21の駆動車輪の軸はそれぞれ、掛持回動体20用と搬出コンベア21用のモータに連結されている。掛持回動体20は、タオル検知センサ13Aの信号に応じて所定の時間差で回動を開始し、1回につき所定角度だけ回動する。本実施形態では、掛持回動体20には3本の掛持バー19が立設されており、掛持回動体20が回動する所定角度は120度である。掛持バー19の一つは、掛持回動体20が回動したとき、上昇しながら搬入コンベア13の後端に近接して通過し、図3Fに示すように、搬入コンベア13の後端からタオル受け台20Aに垂れ下がったタオルPの中央近傍に当接して吊り上げ、そして、図3Gに示すように、搬出コンベア21のベルト21a上に2つ折りの状態で載せ、搬出コンベア21の縁部に近接して止まる。搬出コンベア21のベルト21aは、掛持回動体20の回動から遅延して動きを開始し、搬入コンベア13のベルト13aと直交方向に動き、タオルPを、上記図8において搬出コンベアのベルト114が動くことでタオルPを掛持バー104から抜き取るのと同様にして、掛持バー19から抜き取る。
【0026】
殺菌液付与部1Cは、殺菌液供給器22と、殺菌液供給器22から供給された殺菌液を蓄える保液材23と、保液材23に接してその下方に設けられ、殺菌液が表面に転移される塗布ロール24と、を有してなる。殺菌液供給器22から保液材23への殺菌液の供給は、例えば、タオル検知センサ13Aの信号に応じて行われる。塗布ロール24は、搬出コンベア21によって搬送されてきたタオルPが図5のように接触すると、それに殺菌液を塗布する。その他、殺菌液付与部1Cの構造や作用は特許文献1に記載されたのと同様であり、本発明の主要部でないので、その詳細な説明は省略する。
【0027】
タオル処理機1の使用方法及び全体動作を簡単に説明する。使用者は、タオルPを広げて端部を第1の異物除去ローラ12に載置する。そして、第1の異物除去ローラ12の回動の速度に合わせてそれに一面全体を接触させて異物を除去しながらタオルPを支持して誘導し、搬入コンベア13のベルト13a上に載置させる。タオルPは、搬入コンベア13のベルト13aにより搬送され、第1の搬送ローラ14を通過し、第2の異物除去ローラ18により自動的に異物が除去され、第2の搬送ローラ15を通過する。そして、タオルPは、ベルト13aの後端から掛持バー19に吊り上げられ、搬出コンベア21のベルト21a上に2つ折りの状態で載せられる。そして、タオルPは、搬出コンベア21によって搬送され、殺菌液付与部1Cにより殺菌され、袋詰装置の搬入コンベア(図示せず)に搬出される。
【0028】
このようにして、第1及び第2の異物除去ローラ12、18により、タオルPの両面の異物の除去が可能であり、誘導ワイヤ17とそれが張架された搬送ローラ群RGによりタオルPが誘導されて第2の異物除去ローラ18に巻き込まれることがないので、異物除去ローラ18の直径が変化したり粘着層の粘着力が変化したりしても、適切に異物除去を行い実用的な自動化が可能となる。
【0029】
以上、本発明の実施形態に係るタオル処理機について説明したが、本発明は、実施形態に記載したものに限られることなく、特許請求の範囲に記載した事項の範囲内でのさまざまな設計変更が可能である。例えば、タオル処理機1で処理されたおしぼり用のタオルPは、袋詰装置により1個ずつ袋詰めされるのが通常であるが、袋詰めせずに多数のタオルPをまとめて袋や箱などに包装することも可能である。更に、本発明の主要部である異物除去部1A以外の部分を省略して、他の装置で代用することも可能である。また、本発明の主要部である異物除去部1Aは、その他のタオル、例えば、美容院などで使用されるタオルにも用いることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の実施形態に係るタオル処理機の概略平面図である。
【図2】同上のタオル処理機の概略側面図である。
【図3A】同上のタオル処理機の異物除去部の動作を説明する模式図である。
【図3B】同上のタオル処理機の異物除去部の他の動作を説明する模式図である。
【図3C】同上のタオル処理機の異物除去部の更に他の動作を説明する模式図である。
【図3D】同上のタオル処理機の異物除去部の更に他の動作を説明する模式図である。
【図3E】同上のタオル処理機の異物除去部の更に他の動作を説明する模式図である。
【図3F】同上のタオル処理機の2つ折り部の動作を説明する模式図である。
【図3G】同上のタオル処理機の2つ折り部の他の動作を説明する模式図である。
【図4】同上のタオル処理機の異物除去ローラへのシートの剥離を説明する拡大模式図である。
【図5】同上のタオル処理機の殺菌液付与部の動作を説明する斜視図である。
【図6】従来の布片取込装置の斜視断面図である。
【図7】同上の布片取込装置の掛持バーの動作を説明する側面図である。
【図8】同上の布片取込装置の搬出コンベアの動作を説明する斜視図である。
【図9】同上の布片取込装置の載置手段の変形例の側面図である。
【図10】同上の布片取込装置の載置手段の更なる変形例の側面図である。
【符号の説明】
【0031】
1 タオル処理機
12 第1の異物除去ローラ
13 搬入コンベア
13a 搬入コンベアのベルト
RG 搬送ローラ群
14 第1の搬送ローラ
15 第2の搬送ローラ
16 第3の搬送ローラ
17 誘導ワイヤ
18 第2の異物除去ローラ
P タオル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
広げて載置されたタオルの載置面側である一面の異物を除去しながら、その回動方向にタオルを移動させる第1の異物除去ローラと、
第1の異物除去ローラの後方に近接して配設され、移動してベルト上に載置されたタオルを搬送する搬入コンベアと、
少なくとも第1及び第2の搬送ローラを含み、第1及び第2の搬送ローラが搬入コンベアのベルトの上方に互いに平行に配設される搬送ローラ群と、
搬送ローラ群の少なくとも第1及び第2の搬送ローラの外周面に輪状に閉じて張架される誘導ワイヤと、
誘導ワイヤの輪状の内側であって、第1及び第2の搬送ローラの中間に配設され、タオルの載置面の反対側である他面の異物を除去する第2の異物除去ローラと、
を備えてなることを特徴とするタオル処理機。
【請求項2】
請求項1に記載のタオル処理機において、
前記搬送ローラ群は、更に、第1及び第2の搬送ローラと離隔して上方に配設された第3の搬送ローラを含むことを特徴とするタオル処理機。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図3E】
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【図3F】
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【図3G】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−89902(P2010−89902A)
【公開日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−261147(P2008−261147)
【出願日】平成20年10月7日(2008.10.7)
【出願人】(505327697)有限会社ラブ・グリーン (4)
【Fターム(参考)】