説明

タグを縫着した衣類

【課題】試着した時、タグを縫い付けている糸が切れない衣類を提供する。
【解決手段】タグを縫い付けている縫い糸の縫い方向が、衣類の伸び方向と、ほぼ直角になっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タグが縫い付けられた衣類、特に下着に関する。
【背景技術】
【0002】
衣類には、商品名、価格等を表示したタグが縫い付けられている。
【0003】
【特許文献1】特開2007−155922
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
衣類にはタグが縫い付けられているが、従来の衣類は、衣類が伸びる方向とタグを縫いつけた糸の伸びる方向が一致していた。このため、試着の際に衣類を引っ張ると糸も同方向に伸び、強い力で衣類を引っ張ると、糸が切れてタグが外れてしまうことがあった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、タグを縫着する衣類において、その縫い方向が衣類の伸び方向に対してほぼ直角である衣類である。
【発明の効果】
【0006】
本発明により、試着の際に衣類を伸ばしても、タグを衣類に縫いつけた糸が切れてタグが外れることを、防ぐことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
図1は、本発明にかかるショーツ1を示したものである。ショーツ1は、伸縮性編地からなる前身頃11と後身頃12、クロッチ部13をそれぞれ接着あるいは縫製してなる。また、ウエスト部や足刳り部には、適宜伸縮性テープ取り付けてもよい。
【0008】
ショーツ1を着脱する際、ウエスト部に手をかけて横方向(図1のA方向)にショーツを伸ばさなければならない。従って、前身頃11と後身頃12は、横方向に伸びやすく、縦方向(A方向に直角な方向)に伸びにくい伸縮性編地からなり、ショーツ1を着脱しようとすると、ショーツ1は横方向によく伸び、縦方向にはほとんど伸びない。
【0009】
2は、商品名や価格等が記載されたタグであり、一本針の、釦縫いミシンあるいはロックミシンによって、前身頃11の表面の所定箇所に縫い付けられている。すなわち、タグ2の二点の間を当該ミシンで複数回縫うことによって、ショーツ1に縫い付けている。なお、上記釦縫いミシンあるいはロックミシンは、本縫いミシンでもよい。
【0010】
ここで、縫い糸3の縫い方向は、ほぼ縦方向であり、横方向に対して85度から95度の間であることが望ましい。この場合、ショーツ1が横方向に伸びても、縫い糸3は伸びることがない。
【0011】
このため、試着の際、ショーツ1が横方向に強く引っ張られても、縫い糸3が切れることがなく、タグ2がショーツ1から外れることを防ぐことができる。
【0012】
本実施の形態において、ショーツ1は、前身頃11、後身頃12、クロッチ部13からなるが、本発明はこれに限定されるものでないことは、当然である。例えば、クロッチ部13が、前身頃11あるいは後身頃12と一体に編成されていてもよい。
【0013】
さらに、上記実施の形態においては、ショーツを例にして説明したが、本発明はショーツに限定されるものではなく、ガードルのような他のボトムインナーにも、シャツのような下着にも適用できる。また、外着であっても、伸びを有するものであれば適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明に係るショーツの正面図
【符号の説明】
【0015】
1 ショーツ
2 タグ
3 縫い糸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
タグが縫着されている衣類であって、その縫い方向が、前記衣類の伸び方向に対してほぼ直角であることを特徴とする衣類。

【図1】
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【公開番号】特開2010−53499(P2010−53499A)
【公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−244901(P2008−244901)
【出願日】平成20年8月27日(2008.8.27)
【出願人】(593104039)トリンプ・インターナショナル・ジャパン株式会社 (26)
【Fターム(参考)】