説明

タッチパネルの積み重ね構造およびタッチパネルの積み重ね構造を基板上に形成する方法

【課題】タッチパネルの外観性を向上させるタッチパネルの積み重ね構造およびタッチパネルの積み重ね構造を基板上に形成する方法を提供すること。
【解決手段】タッチパネルの積み重ね構造は、導電層12と、第1の屈折率層14と、第2の屈折率層16と、を備える。タッチパネルの積み重ね構造を基板上に形成する方法は、基板10上に導電層を形成するステップと、第1の屈折率層14を導電層12上に付着するステップと、第2の屈折率層16を付着して第1の屈折率14を覆うステップと、光学的に透明な接着剤を第2の屈折率層16上に積層するステップと、を備える。第1の屈折率層14の屈折率は導電層12の屈折率より低く、かつ、第2の屈折率層16の屈折率は第1の屈折率層14の屈折率より高い。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タッチ技術に関し、例えば、タッチパネルの積み重ね構造およびその応用に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、タッチ技術および表示技術と統合されたタッチパネルが一般的となり、入力および表示デバイスの両方を兼ね備えた電子デバイスにおいて応用されている。タッチパネルは、典型的には2種類に分類される。オンセル(on cell)式のタッチパネルと、インセル(in cell)式のタッチパネルである。
【0003】
オンセル(on cell)式のタッチパネルはタッチデバイスおよび表示デバイスを備える。タッチデバイスは、通常、ユーザの方向に面した、透明の表面用タッチスクリーンを有する。ユーザは、タッチスクリーン上に表示されるアイコンまたは指示を通して、電子デバイスを制御する指令を与える。他方、タッチスクリーンの底面部は透明基板を有する。透明基板の表面は、タッチスクリーンの方向に面しており、多重のワイヤを有している。ワイヤは、酸化インヂウム・スズ(ITO)のワイヤなどの透明導電材料を用いて作られる。これらのワイヤは、ユーザのタッチ位置を検知するために利用される。
【0004】
一方で、インセル(in cell)式のタッチパネルでは、LCDセルなどのセルに物理的にタッチセンサが内蔵される。インセル(in cell)方式タイプにおいて利用されるタッチセンサは、光検知フォトトランジスタ方式(光学式)、マイクロスイッチ方式(スイッチ検知式)、および静電容量検知電極方式(静電容量方式)を含む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】台湾特許出願公開第200923536号明細書
【特許文献2】中国特許出願公開第1636914号明細書
【特許文献3】中国特許出願公開第101055321号明細書
【特許文献4】特開2010−86684号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、タッチデバイスが表示デバイスと統合されると、ユーザはタッチスクリーンを通して、ワイヤを有するタッチ領域とワイヤを有しないタッチ領域との間の差異を見て区別することができ、この結果、タッチパネルの外観性を悪化させてしまう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上述した問題を考慮してなされたものであり、本発明の目的は、タッチパネルの積み重ね構造を提供することである。タッチパネルの積み重ね構造は、異なる屈折率を有する多層フィルムを採用して、導電層を有する領域と導電層を有さない領域との間の反射率の差異を著しく減少させる。これによって、タッチパネルの外観性を向上させる。
【0008】
本発明の1つの実施の形態は、タッチパネルの積み重ね構造を提供する。タッチパネルの積み重ね構造は、導電層、導電層上に配置される第1の屈折率層、および第1の屈折率層上に配置される第2の屈折率層、を備え、第1の屈折率層の屈折率は導電層の屈折率より低く、かつ、第2の屈折率層の屈折率は第1の屈折率層の屈折率より高い。
【0009】
本発明では、タッチパネルの積み重ね構造において第1の屈折率層および第2の屈折率層を光学干渉原理に従って設置することによって、導電層を有するタッチ領域と導電層を有しないタッチ領域との間の反射率の差を著しく減少させる。また、適切な材料を選択して屈折率層の合理的な厚さを設計することによって、反射率の差をさらに減少させて、タッチパネルの外観性を向上させる。同時に、第1の屈折率層および第2の屈折率層はまた、絶縁層として利用される。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、タッチパネルの外観性を向上させる、タッチパネルの積み重ね構造およびタッチパネルの積み重ね構造を基板上に形成する方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施の形態に係るタッチパネルの積み重ね構造の断面概要図である。
【図2】本発明の他の実施の形態に係るタッチパネルの積み重ね構造の断面概要図である。
【図3】本発明の他の実施の形態に係るタッチパネルの積み重ね構造の断面概要図である。
【図4】本発明の他の実施の形態に係るタッチパネルを示す図である。
【図5】本発明の他の実施の形態に係るタッチパネルの積み重ね構造の形成方法を示すフローチャートである。
【図6】タッチパネルにエッチング領域および反射領域が作られた後にタッチパネルの積み重ね構造がそれらに配置された場合の、本発明の実施の形態との比較に関する、タッチパネルの積み重ね構造の2種類の屈折率曲線を示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して本発明に係る各実施の形態を例示して説明する。本発明の開示はまた、本発明の実施の形態を離れて他の実施の形態においても広く適用されて、実施の形態の任意の変更、修正および等価な変更は全て本発明のスコープに含まれ、また添付の後述の特許請求の範囲に記載された請求項に従う。本発明の開示においては、本発明の開示の詳細な説明が読者に提供されるが、本発明は、詳細な説明の省略部分の事前条件または全ての部分の条件下で実装される。さらに、本発明の開示による不要な限定を避けるために、公知のステップおよび要素についてはその詳細な説明を省略する。図面において同一または同一視される要素は、同一または同一視される符号によって示される。注記するのは、図面は例示に過ぎず、特に言及されない場合を除いて、要素の実際のサイズまたは数量を指示するものではない。
【0013】
図1は、本発明の実施の形態に係るタッチパネルの積み重ね構造の断面概要図である。タッチパネルの積み重ね構造1は、導電層12、第1の屈折率層14、第2の屈折率層16を備える。第1の屈折率層14は、導電層12上に配置され、かつ、導電層12上に重ね合わされる。第1の屈折率層14の屈折率は、導電層12の屈折率より低い。第2の屈折率層16は、第1の屈折率層14上に配置され、かつ、第1の屈折率層14上に重ね合わされる。第2の屈折率層16の屈折率は、第1の屈折率層14の屈折率より高い。
【0014】
タッチパネルの積み重ね構造1はまた、第3の屈折率層18を備えることができる。第3の屈折率層18は、第2の屈折率層16上に配置される。第3の屈折率層18の屈折率は、第2の屈折率層16の屈折率より低い。
【0015】
本実施の形態では、第1の屈折率層14および第2の屈折率層16は、同時に、絶縁層として利用される。第3の屈折率層18は接着層として利用される。接着層は、光学的に透明な接着剤(OCA)または水性の接着剤を用いて構成される。全ての屈折率層14、16、18は透明である。
【0016】
本実施の形態では、導電層12は、連続的にパターニング加工し、その材料は、酸化インヂウム・スズ(ITO)などの透明導電材料か、あるいは、酸化アンチモン・スズ(ATO)、酸化亜鉛(ZnO)、二酸化亜鉛(ZnO)、二酸化スズ(SnO)、三酸化インヂウム(In)、または、これらの混成物の他の材料である。
【0017】
タッチパネルの積み重ね構造1は、基板10上に形成する。基板10は、透明材料を用いて作られる。透明材料は、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ガラス、ポリカーボネート(PC)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)などであるが、これに限定されない。
【0018】
さらに、本実施の形態では、第2の屈折率層16はより高い屈折率を有するが、第1の屈折率層14はより低い屈折率を有する。好ましくは、第1の屈折率層14は、1.38〜1.52の間の屈折率を有する、二酸化ケイ素(SiO)などの酸化物である。また好ましくは、第2の屈折率層16は、1.70〜2.30の間の屈折率を有する、五酸化ニオブ(Nb)または窒化ケイ素(SiNx)などの酸化物または窒化物である。好ましくは、第1の屈折率層14の厚さは、20nm〜80nmの間の厚さであり、第2の屈折率層16の厚さは、5nm〜20nmの間の厚さである。
【0019】
さらに、第3の屈折率層18は、第2の屈折率層16と比較して、より低い屈折率を有する。第3の屈折率層18の屈折率は、1.38〜1.52の間である。さらに、第3の屈折率層18は、光学的に透明な接着剤であり、基板またはフィルムの全てのタイプの積層を提供することができる。さらに、第3の屈折率層18は、高温かつ高湿度の環境に露出された場合においても、積層層に混入物がなく(contaminant-free)かつ泡が発生し難い(bubble resistance)という特徴を発揮することができる。
【0020】
上述したタッチパネルの積み重ね構造1は、タッチパネルに適用することができる。図1に示されるように、タッチパネルの積み重ね構造1がタッチパネルにおいて適用され、表示デバイス(不図示)が基板10の下側に設置される。
【0021】
CおよびEは、ユーザの観察方向における導電領域およびエッチング領域をそれぞれ示す。導電領域Cは、導電層12によって形成され、エッチング領域Eは、エッチングを通して導電層12が除去された領域を示す。
【0022】
本発明の開示では、光学干渉原理に従って、第1の屈折率層14および第2の屈折率層16の合理的な設計を行うことで、導電領域Cおよびエッチング領域Eの間の屈折率の差を著しく減少させる。これによって、ユーザにとって導電領域Cおよびエッチング領域Eの間の差異を区別するのが困難となり、タッチパネルの外観性を向上させる。
【0023】
他方で、光学的に透明な接着剤(第3の屈折率層18)によって、第1の屈折率層14および第2の屈折率層16は導電層12に対する腐食に耐えることができ、これによって、タッチパネルの信頼性を向上させることができる。
【0024】
一方で、光学的に透明な接着剤を第2の屈折率層16上に重ね合わせて、これによって、第1の屈折率層14を有する3層構造を形成する。光学的に透明な接着剤は、導電領域Cおよびエッチング領域Eの間の屈折率の差をさらに減少させることができる。
【0025】
図2は、本発明の他の実施の形態に係るタッチパネルの積み重ね構造の断面概要図である。図1と比較すると、本実施の形態では、タッチパネルの積み重ね構造2は、少なくとも1つの有機保護層20(パッシベーション)を追加して備えている。有機保護層20は、第2の屈折率層16および第3の屈折率層18の間に配置される。有機保護層20の材料は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、およびポリプロピレンを含むが、これに限定されない。
【0026】
図3は、本発明の他の実施の形態に係るタッチパネルの積み重ね構造の断面概要図である。図1と比較すると、本実施の形態では、タッチパネルの積み重ね構造3は、光学的に透明な接着剤上にカバー層22を追加して備えている。さらに、光学的に透明な接着剤は、第1部分18aおよび第2部分18bを有している。第1部分18aおよび第2部分18bを、カバー層22および第2の屈折率層16を用いて、別々に積層する。光学的に透明な接着剤およびカバー層22の間において、少なくとも他の屈折率層または有機保護層を設置できる。
【0027】
本実施の形態では、カバー層22の材料は、ガラスまたはプラスチック(ポリマー)とすることができ、光学的に透明な接着剤は、積層材料(圧感接着剤)を用いて作ることができる。つまり、押圧ローラを利用するなど適切な圧力をかけることによって、光学的に透明な接着剤を接着によって生成して、積層層に積層することができる。さらに、積層層の屈折率に近い屈折率を有する接着剤であり、光学的に透明な接着剤を利用することが可能である。例えば、カバー層22の材料が一般的なガラスである場合、カバー層22の屈折率は1.5におよそ等しく、屈折率が1.5に近似する光学的に透明な接着剤を利用することができる。
【0028】
本実施の形態では、カバー層22および第2の屈折率層16の材料を、異なる段階および不均一性によって提供してもよい。つまり、カバー層22および第2の屈折率層16は、多様的で物理的および化学的な特性を持つものとしてよい。
【0029】
光学的に透明な接着剤の第1部分18aは、カバー層22の積層に利用することができる。第2部分18bは、第2の屈折率層16の積層に利用することができる。好ましくは、第1部分18aおよび第2部分18bを同一または多様的なモノマー(monomer)によって別々に統合することができ、その特性は、その両方の部分が多様的な架橋密度を有して本体部分の統合を形成することである。
【0030】
図4は、本発明の他の実施の形態に係るタッチパネルを示す図である。図4では、タッチデバイスを備えている。タッチデバイスは、図3に示したタッチパネルの積み重ね構造3によって作動する。タッチデバイス3の下側に配置される表示デバイス4は、液晶ディスプレイ、有機発行ダイオード(OLED)ディスプレイ、および電子発光(EL)ディスプレイなどである。これによって、タッチデバイス3および表示デバイス4は、オンセル(on cell)式のタッチパネルを構成する。
【0031】
図5は、本発明の他の実施の形態に係るタッチパネルの積み重ね構造の形成方法を示すフローチャートである。ステップ52では、ポリエチレンテレフタレート(PET)などの基板である、透明基板を提供する。
【0032】
ステップ54では、パターン加工した透明導電層を透明基板上に形成する。ロールを利用してスパッタリング装置を回転することで、回転されたPET上に、ITOの透明導電層を付着する。その後、露光装置の仕様に基づいて、ITOの透明導電層を有する回転されたPETを、要求されるサイズに切断する。例えば、回転されたPETを355mm×406mmシートに切断する。そして、マイクロリソグラフィー処理を経て、ITOの透明導電層をパターン加工する。
【0033】
ステップ56では、低い屈折率を有する透明屈折率層を付着して、パターン加工した透明導電層および透明基板を覆う。例えば、スクリーン印刷法処理を利用することで、パターン加工したITO透明導電層上の領域を覆う。このことは、可剥性接着剤によって貼り合わせるのに必要となる。
【0034】
その後、スパッタリング装置は、パターン加工したITOの透明導電層上に、低い屈折率を有する透明屈折率層を付着することができる。好ましくは、透明屈折率層は、1.38から1.52の間の屈折率を有する二酸化ケイ素などの酸化物とすることができる。
【0035】
ステップ58では、高い屈折率を有する透明屈折率層を付着して、低い屈折率を有する透明屈折率層を覆う。例えば、スパッタリング装置は、低い屈折率を有する透明導電層上に、高い屈折率を有する透明屈折率層を付着することができる。好ましくは、高い屈折率を有する透明屈折率層は、1.70から2.30の間の屈折率を有する、五酸化ニオブ(Nb)または窒化ケイ素(SiNx)などの、酸化物または窒化物とすることができる。そして、可剥性接着剤を、剥がすことができる。
【0036】
ステップ60では、高い屈折率を有する上述した光学的に透明な接着剤を、透明屈折率層上に積層することができる。これによって、タッチパネルの積み重ね構造を完成する。
【0037】
タッチパネルの積み重ね構造の他の実施の形態は、光学的に透明な接着剤を経て、上述した透明カバー層を光学的に透明な接着剤上に積層することを備える。
【0038】
まず、およそ40nmの厚さを有するITOの透明導電層を、PETの回転材料に付着し、355mm×406mm片に切断する。そして、マイクロリソグラフィー処理を用いてITOの透明導電層をパターン加工した後、スクリーン印刷法処理を用いて、可剥性接着剤を利用して予備の(preparative)貼り付け領域を遮蔽する。
【0039】
そして、反応性スパッタリング付着(reactive sputtering deposition)を利用して、パターン加工したITOの透明導電層上に、層厚さ36nmの二酸化ケイ素(SiO)フィルムを付着し、さらに、厚さ9nmを有する五酸化ニオブ(Nb)の層を付着させる。そして、可剥性接着剤を剥がすことができる。
【0040】
光学的に透明な接着剤をNbの層上に付着させ、光学的に透明な接着剤上に透明カバー層を積層することができ、タッチパネルの積み重ね構造を完成する。最後に、タッチパネルの積み重ね構造を利用して、タッチパネルを製造する。
【0041】
図6は、タッチパネルの積み重ね構造の2種類の屈折率曲線を示す。これらは、本実施の形態に従って、タッチパネルにエッチング領域および反射領域が作られた後に、別々に配置される。本実施の形態ではさらに、比較を示す。2つの透明屈折率層を除いて、その構造は、上述した実施の形態と同一である。さらに、曲線E0およびC0は、比較に従って、エッチング領域および導電領域の振る舞いをそれぞれ示す、タッチパネルの屈折率である。
【0042】
同図に示されるように、比較を参照すると、E0およびC0の屈折率の間の差は大きく、これによって、導電領域C0およびエッチング領域E0は、人間の目の観察によって容易に区別することができる。本実施の形態について参照すると、EおよびCの屈折率の間の差は小さく、これによって、導電領域Cおよびエッチング領域Eは、人間の目の観察によって容易に区別することは困難である。
【0043】
前述の開示は本発明の好ましい1つの実施の形態のためのものであり、本発明のスコープを限定するものではない。当業者は、本発明のスコープを離れることなく種々の変更および改良をなすことができ、これは、添付した特許請求の範囲の請求項によって定められる。
【0044】
本出願において開示したタッチパネルの積み重ね構造の各実施の形態は、導電層、屈折率層、および接着剤について異なる材料を採用することで容易に修正することができ、これを注記する。
【符号の説明】
【0045】
1 タッチパネルの積み重ね構造、
10 基板、
12導電層、
14 第1の屈折率層、
16 第2の屈折率層、
18 第3の屈折率層、
18a 第1部分、
18b 第2部分、
20 有機保護層、
22 カバー層、
2 タッチパネルの積み重ね構造、
3 タッチパネルの積み重ね構造(タッチデバイス)、
4 表示デバイス、
C 導電領域、
E エッチング領域、

【特許請求の範囲】
【請求項1】
導電層と、
第1の屈折率層と、
第2の屈折率層と、を備え、
前記第1の屈折率層の屈折率は前記導電層の屈折率よりも低く、かつ、前記第2の屈折率層の屈折率は前記第1の屈折率層の屈折率よりも高い、
タッチパネルの積み重ね構造。
【請求項2】
前記第2の屈折率層上に配置される第3の屈折率層をさらに備え、
前記第3の屈折率層の屈折率は前記第2の屈折率層の屈折率よりも低い、
請求項1に記載のタッチパネルの積み重ね構造。
【請求項3】
前記第1の屈折率層の屈折率は、1.38から1.52の間である、
請求項1または2に記載のタッチパネルの積み重ね構造。
【請求項4】
前記第2の屈折率層の屈折率は、1.70から2.30の間である、
請求項1から3いずれか1項に記載のタッチパネルの積み重ね構造。
【請求項5】
前記第1の屈折率層が絶縁層であるか、または、前記第2の屈折率層が絶縁層である、
請求項1から4いずれか1項に記載のタッチパネルの積み重ね構造。
【請求項6】
前記第1の屈折率層の材料は、二酸化ケイ素(SiO)である、
請求項1から5いずれか1項に記載のタッチパネルの積み重ね構造。
【請求項7】
前記第1の屈折率層の厚さは、20nmから80nmの間である、
請求項1から6いずれか1項に記載のタッチパネルの積み重ね構造。
【請求項8】
前記第2の屈折率層の材料は、五酸化ニオブ(Nb)または窒化ケイ素(SiNx)である、
請求項1から7いずれか1項に記載のタッチパネルの積み重ね構造。
【請求項9】
前記第2の屈折率層の厚さは、5nmから20nmの間である、
請求項1から8いずれか1項に記載のタッチパネルの積み重ね構造。
【請求項10】
前記第3の屈折率層の屈折率は、1.38から1.52の間である、
請求項2に記載のタッチパネルの積み重ね構造。
【請求項11】
前記第3の屈折率層は、光学的に透明な接着剤または水性の接着剤を用いて作られる、貼り合わせ接着層である、
請求項2または10に記載のタッチパネルの積み重ね構造。
【請求項12】
前記第2の屈折率層および前記第3の屈折率層の間に介在する、少なくとも1つの有機保護層をさらに備える、
請求項2、10、または11のいずれか1項に記載のタッチパネルの積み重ね構造。
【請求項13】
前記タッチパネルの積み重ね構造を基板上に形成する、
請求項1から12いずれか1項に記載のタッチパネルの積み重ね構造。
【請求項14】
前記第3の屈折率層上に配置されるカバー層をさらに備える、
請求項2に記載のタッチパネルの積み重ね構造。
【請求項15】
前記カバー層の屈折率は、前記第3の屈折率層の屈折率に近似する、
請求項14に記載のタッチパネルの積み重ね構造。
【請求項16】
タッチパネルの積み重ね構造を基板上に形成する方法であって、
前記基板上に導電層を形成するステップと、
第1の屈折率層を前記導電層上に付着するステップと、
第2の屈折率層を付着して前記第1の屈折率層を覆うステップと、
光学的に透明な接着剤を前記第2の屈折率層上に積層するステップと、を備え、
前記第1の屈折率層の屈折率は前記導電層の屈折率より低く、かつ、前記第2の屈折率層の屈折率は前記第1の屈折率層の屈折率より高い、
タッチパネルの積み重ね構造を基板上に形成する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−57928(P2013−57928A)
【公開日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−123207(P2012−123207)
【出願日】平成24年5月30日(2012.5.30)
【出願人】(509205375)宸鴻科技(廈門)有限公司 (17)
【Fターム(参考)】