説明

タッチパネル装置及びタッチパネル装置の入力方法

【課題】使用者の負担が低減されたタッチパネル装置
【解決手段】複数のボタン22が互いに間隔を空けて配置された表示部12と、表示部12に重ねて配設されるタッチパネル11と、タッチパネル11に印加された押圧の座標を検出する座標検出手段13と、検出された座標が何れかのボタンの接触検知領域24内にあるときボタン22が押下されたと判断する制御部14と、過去に押されたボタン22の履歴を記録する記録部15と、を備えるタッチパネル装置10であって、制御部14は、記録部15に記録された履歴に基づいて各ボタン22の接触検知領域24を定義する機能を有することを特徴とするタッチパネル装置10。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タッチパネル装置及びタッチパネル装置の入力方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
インターフェースにタッチパネルを用いるタッチパネル装置は特に数字等の文字情報の入力手段として利用が拡大している。タッチパネルは押された位置(すなわち接触が行れた位置)が入力情報となるため、該位置の特定すなわち検知は重要である。そのため、例えば特許文献1に記載のタッチパネルにおいては、表示部に形成されるボタン(操作ボタン)を自由にレイアウトできるようにして、柔軟性を向上させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−354143号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし上述のタッチパネルは、各ボタンに対応する上述のタッチパネルの押された位置は全て固定であるため、該位置からずれてしまった場合は検知できない。したがって、同じボタンを繰り返して(高頻度で)押すような場合において、使用者の負担を増加させることがある。
また、使用者の指の大きさ等の身体的特徴、押し方の癖が原因でタッチパネルは押された位置が該領域からずれてしまった場合も検知できない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
【0006】
[適用例1]複数のボタンが互いに間隔を空けて配置された表示部と、該表示部に重ねて配設されるタッチパネルと、該タッチパネルに印加された押圧の座標を検出する座標検出手段と、検出された座標が何れかのボタンの接触検知領域内にあるとき該ボタンが押下されたと判断する制御部と、過去に押されたボタンの履歴を記録する記録部と、を備えるタッチパネル装置であって、前記制御部は、前記記録部に記録された履歴に基づいて各ボタンの接触検知領域を定義する機能を有することを特徴とするタッチパネル装置。
【0007】
このようなタッチパネル装置であれば、同一の表示部を用いつつ使用者の個性等に応じて各ボタンの接触検知領域を変更できるため、ボタンの押し間違え等を低減できる。
【0008】
[適用例2]上述のタッチパネル装置であって、前記制御部は前記記録部に記録された履歴を短期履歴と長期履歴とに分けて接触検知領域を定義する際に用いることを特徴とするタッチパネル装置。
【0009】
このようなタッチパネル装置であれば、使用者の個性や作業内容に応じて柔軟に各ボタンの接触検知領域を変更できるため、ボタンの押し間違え等をより一層低減できる。
【0010】
[適用例3]複数のボタンが互いに間隔を空けて配置された表示部をタッチパネルに重ねて配置して、該ボタンを押すことにより情報を入力するタッチパネル装置の入力方法であって、前記各ボタンの接触検知領域を過去に押された該ボタンの履歴に基づいて変化させることを特徴とするタッチパネル装置の入力方法。
【0011】
このようなタッチパネル装置の入力方法であれば、使用者の個性等に応じて各ボタンの接触検知領域を変更できるため、表示部を修正することなく効率的な入力が可能となる。
【0012】
[適用例4]上述のタッチパネル装置の入力方法であって、前記各ボタンの接触検知領域を変化させる際に前記履歴を短期履歴と長期履歴とに分けて、そのどちらかに重点をおくことを特徴とするタッチパネル装置の入力方法。
【0013】
このようなタッチパネル装置の入力方法であれば、各ボタンの接触検知領域をより一層使用者の個性や作業内容に適合させることができ、より一層効率的な入力が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】第1の実施形態にかかるタッチパネル装置の構成を示すブロック図。
【図2】第1の実施形態にかかるタッチパネル装置の模式平面図。
【図3】タッチパネルの構成を示す模式斜視図。
【図4】接触検知領域とボタンとを示す図。
【図5】第2の実施形態のタッチパネル装置の入力方法を示す図。
【図6】第2の実施形態のタッチパネル装置の入力方法を示す図。
【図7】第3の実施形態のタッチパネル装置の入力方法を示す図。
【図8】変形例2のタッチパネル装置の入力方法を示す図。
【図9】変形例3のタッチパネル装置の入力方法を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明にかかるタッチパネル装置、及び該タッチパネル装置の入力方法について述べる。なお、以下の各図においては、各層や各部位を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部位の縮尺を実際とは異ならしめてある。
【0016】
(第1の実施形態)
まず、第1の実施形態として、本発明にかかるタッチパネル装置について、図1〜4を用いて述べる。図1は、本実施形態にかかるタッチパネル装置10の構成を示すブロック図である。図2は、タッチパネル装置10の模式平面図である。図3は、タッチパネル11の構成を示す模式斜視図である。図4は、接触検知領域24とボタン22とを示す図である。
【0017】
図1に示すように、タッチパネル装置10は、タッチパネル11、表示部12、座標検出手段としての座標検出装置13、制御部14、及び記録部15等で構成されている。図2に示すように、タッチパネル装置10は暗証番号等の入力に用いられるテンキー(10キー)入力装置であり、表示部12には0〜9までのテンキーボタンとBS(バックスペース)ボタンとE(エンター)ボタンとが表示されている。そして、上記のテンキーにより打ち込まれた数字を示す液晶画面16が備えられている。タッチパネル装置10の使用者は、任意の数字をテンキーで入力し、誤っていると判断した場合(誤ったキーを押した場合)、BSボタンで取り消し、正しければ入力を続けて、最後にEボタンで入力を終了する。
【0018】
図3に示すように、タッチパネル11は、所定の間隔をおいて対向配置された上部フィルム111と下部基板112とを備えている。なお、以下の記載においては、上部フィルム111と下部基板112が互いに対向する側の面を内面と称する。上部フィルム111と下部基板112の双方の内面にはITO(酸化インジウム・錫合金)からなる導電膜(不図示)が形成されている。そして、通常時(タッチパネル11に押圧が加えられていない状態)において上部フィルム111と下部基板112が接触することを回避するために、下部基板112の内面には規則的にドットスペーサー(不図示)が形成されている。
【0019】
また、タッチパネル11上には表示部12が積層されている。表示部12はシート状の部材であり、上述のテンキー等が描画されている。かかるキーが描画された四角の枠がボタン22である。
【0020】
また、上部フィルム111と下部基板112とが有する対向する一対の辺にはCu(銅)等からなる帯状の電極が形成されており、該一対の電極は座標検出装置13が備える電圧計に接続されている。タッチパネル11に押圧が加えられて上部フィルム111と下部基板112とが接触すると該一対の電極間の電圧分布が変化するため、電極間における該押圧が加えられた位置が座標検出装置13により算出される。
【0021】
そして、上述の一対の電極は、上部フィルム111と下部基板112とで互いに直交するように形成されているため、該押圧が加えられた位置は縦座標と横座標とが判明する。ここで、上述の「押圧が加えられた位置」とは、実際にはある程度の面積を有する領域であるが、該領域の中心点が上述の位置として算出される。そして、制御部14は、かかる位置が表示部12のボタン22と平面視で対応する所定の範囲内にある場合、該ボタンが押されたものと判断する。かかる所定の範囲が接触検知領域24である。
【0022】
図4は、通常時の、ボタン22と接触検知領域24とを示すものである。図示するように、平面視でボタン22は接触検知領域24内に含まれている。すなわちボタン22の若干外側の領域が押された場合でも該ボタンが押されたもの判断される。そして、タッチパネル装置10は、制御部14が、記録部15に記録された使用履歴、すなわち各ボタン22が押された回数等に基づき接触検知領域24を定義していることが特徴である。かかる「定義」とは、該領域を拡大、縮小すること、あるいは(面積は変えずに)移動させること等を意味している。
【0023】
上述の履歴とは、短期の履歴、長期の履歴等がある。短期の履歴とは、回数あるいは時間が狭く限定された範囲での履歴である。短期の履歴に基づくということは、例えば、10回前までにどのようなボタン22が押されたかに基づいて、次に押されたボタン22に対応する接触検知領域24が定義されるということである。長期の履歴とは、回数あるいは時間が広い範囲での履歴である。長期の履歴に基づくということは、例えば、タッチパネル装置の使用が開始されてからの全ての記録に基づいて、次に押されたボタン22に対応する接触検知領域24が定義されるということである。
【0024】
どのような履歴に基づいて、すなわちどのような履歴を重視して接触検知領域24を定めるか、については該タッチパネル装置の使用者が設定できる。かかる構成により、本実施形態のタッチパネル装置10は、ボタン22の押し間違え、すなわち、どのボタン22が押されたかの判断が使用者の意思に反して決定されることが低減される。例えば、同じ数字(ボタン22)を短時間に連続で押すような使用態様の場合、押し方がラフになる場合があり得る。その場合、図4に示すうように、接触検知領域24が平面視でボタン22よりも若干広い程度に設定されている場合、目的とする数字(ボタン22)が押されていないと判断されてしまう場合もあり得る。
【0025】
本実施形態のタッチパネル装置10は、制御部14が記録部15に記録された履歴に基づいて、接触検知領域24を使用態様に適するように自動的に変化させる。したがって、上述のように使用者の意思に反した判断がなされることを低減でき、使用者の負担を軽減できる。以下、第2以降の実施形態で、具体的な入力方法、すなわち履歴に基づく接触検知領域24の設定について説明する。
【0026】
(第2の実施形態)
図5及び図6は、第2の実施形態のタッチパネル装置10の入力方法を示す図である。各図は表示部12に形成(描画)されたボタン22と制御部14によって設定された接触検知領域24とを示している。なお、BSボタン等の下側の3つのボタン22は図示を省略している。また、各々の表示部12の右側に示された各表は、記録部15に記録されているボタン22が押された回数すなわち履歴を示している。本実施形態では、テンキーのうち1と2と4のみが用いられている。「Count」の(S)と(L)は、(S)が短期の履歴、(L)が長期の履歴を示している。
【0027】
図5(a)は、長期の履歴では、1のボタン22(以下、「1キー」と表記する。)が100回、2キーが200回、4キーが70回押されており、短期では1キーが2回連続で押された状態における接触検知領域24を示している。ここで短期とは、タッチパネル装置10が所定の間使用されていない状態から、使用が開始されて短い間隔で連続してボタン22が押され始めた場合における、該使用が開始された時点からの記録である。タッチパネル装置10が使用の度に電源を投入するタイプの装置である場合には、該電源が投入されてからの記録が短期の履歴となる。
【0028】
本実施形態は、短期の履歴に基づいて、制御部14が接触検知領域24を設定している。したがって、1キーが2回連続で押されたことにより1キーに対応する接触検知領域24が拡大される。したがって、使用者がさらに続けて1キーを押す場合、表示部12に描画された1キー(1のボタン)の範囲から若干外れた領域を押しても1キーを押したものと判断される。
【0029】
図5(b)は、上述の図5(a)に示す状態の後、すなわち1キーが2回連続で押された後に2キーが1回押された状態における接触検知領域24を示している。2キーが1回押されたことにより、2キーに対応する接触検知領域24は図示するように拡大される。そして、かかる拡大に合せて、隣接する1キーに対応する接触検知領域24が若干縮小される。
【0030】
ここで、2キーに隣接しないボタン22(キー)が押された場合は、2キーに対応する接触検知領域24は縮小されない。上記の縮小は2キーに対応する接触検知領域24の拡大を優先させたものであり、1キーが直近では押されなかったためではない。短期の履歴とは直近(直前)に押されたもののみを意味している訳ではなく、10回前程度までの履歴を含んでいる。溯るにつれて影響が徐々に減っていくように加重平均させてもよい。
【0031】
1キーに対応する接触検知領域24と2キーに対応する接触検知領域24とが拡大されているため、使用者が次に押すキー(1のボタン)が1キー又は2キーである場合、表示部12に描画された1キー又は2キーの範囲から若干外れた領域を押しても1キー又は2キーを押したものと判断される。
【0032】
図6(a)は、上述の図5(b)に示す状態の後に、4キーが押された状態における接触検知領域24を示している。該接触検知領域は拡大されているが、1キーと2キーとに対応する2つの接触検知領域24は縮小されない。理由は、上述したように短期の履歴として1キーと2キーとが押されたことが記録されているからである。
【0033】
図6(b)は、上述の図6(a)に示す状態の後に、4キーがさらに1回押された状態における接触検知領域24を示している。4キーに対応する接触検知領域24がさらに拡大され、それに合せて1キーに対応する接触検知領域24が若干縮小されている。1キーも短期の履歴において2回押されているが、直近で4キーが2回押されたことが優先されて、そのように接触検知領域24が配分される。
【0034】
このように、本実施形態のタッチパネル装置の入力方法は使用者が押すボタン22(キー)に合せて次々と接触検知領域24を変化させる。使用者が押す頻度の高いボタン22(キー)の接触検知領域24が拡大されるため、かかるボタン22を押す場合に多少は、表示部12に描画されたボタン22の範囲から外れても、ボタン22を押したものと判断される。したがって、多数の文字(本実施形態では数字)を入力する場合の使用者の負担を低減できる。
【0035】
(第3の実施形態)
図7は、第3の実施形態のタッチパネル装置10の入力方法を示す図である。本実施形態は、電源を投入してからかなりのボタン22(キー)が押されたことで短期の履歴が積み重なり、実質的に中期となった履歴に基づいて、接触検知領域24が設定される態様を示している。
【0036】
図7(a)は、長期の履歴では、1キーが105回、2キーが110回、4キーが90回、5キーが50回押されており、短期の履歴では、1キーが5回、2キーが10回、4キーが20回、5キーが30回押された時点での接触検知領域24を示している。上記の4つのボタン22(キー)に対応する接触検知領域24が上記の履歴に応じて拡大されている。5キーは、上記の4つのボタン22(キー)の中では、長期の履歴では押された回数が少ないが、逆に短期の履歴ではもっとも多く押されているので、もっとも広い接触検知領域24が設定されている。
【0037】
図7(b)は、上述の状態から1キーと2キーとがさらに2回ずつ押された後の接触検知領域24を示している。1キーに対応する接触検知領域24と2キーに対応する接触検知領域24が若干拡大されているが、図5(b)に示すほどには変化(拡大)していない。したがって、4キーに対応する接触検知領域24と5キーに対応する接触検知領域24はあまり変化していない。したがって、使用者が次に入力する文字が4あるいは5ある場合でも、これまでと殆んど変わりのない範囲を押すことで入力できる。
【0038】
このように本実施形態の入力方法では、直近に押されたボタン22(キー)のみでなく、中期的な履歴にも応じて接触検知領域24を設定している。したがって、使用者が一定の傾向にしたがって本実施形態の場合、例えば上記のようにテンキーの内の1、2、4、5のキーを高い頻度で使用する場合において、表示部12に描画されたボタン22の範囲から外れることによる入力ミスを低減でき、使用者の負担を低減できる。
【0039】
(変形例1)
上記の各実施形態では、長期の履歴には考慮せずに接触検知領域24を設定している。しかし、本発明の実施形態はかかる態様に限定されるものではない。上記の各実施形態の入力方法とは逆に、長期の履歴のみに基づいて接触検知領域24を設定することもできる。「長期の履歴のみ」とは、タッチパネル装置10の使用が開始されてから押された全てのボタン22(キー)に基づくということであり、直近に押されたボタン22には殆んど左右されないということである。そのような入力方法は、短期的には全く傾向がなくランダムにボタン22が押されるが、長期的に見れば一定の傾向があるような使用において効果を発揮できる。
【0040】
(変形例2)
上記の各実施形態では、各ボタン22に対応する接触検知領域24は少なくとも初期状態においては互いに十分な間隔を持って設定され、押されたボタン22の履歴により該ボタンに対応する接触検知領域24が拡大されている。しかし、上述の間隔をできる限り狭くする態様も可能である。図8に、変形例2として、初期状態において隣り合う接触検知領域24間に殆んど間隔がない態様のタッチパネル装置の入力方法を示す。
【0041】
図8(a)は、初期状態、すなわち電源が投入された時点の接触検知領域24を示す図である。表示部12内には接触検知領域24が殆んど隙間なく設定されている。したがって、各接触検知領域24は平面視で各ボタン22の占める領域よりも遥か大きく設定されている。
【0042】
図8(b)は、2キーと7キーとが1回ずつ押された後の接触検知領域24を示す図である。上記の2つのボタン22(キー)に対応する接触検知領域24が拡大され、その代りに上記の2つのボタン22(キー)と9キー以外のボタン22に対応する接触検知領域24が初期状態から縮小されている。
このような入力方法であれば表示部12を無駄なく使用でき、使用者が、各ボタン22を押す位置のばらつきが大きい者である場合において、該使用者の負担を低減できる。
【0043】
(変形例3)
上記の各実施形態では、接触検知領域24が、各ボタン22の(押された)履歴に基づいて設定されている。しかし、履歴ではなく使用者の癖に基づいて設定する態様も可能である。図9に、変形例3として、制御部14が使用者の癖に基づいて接触検知領域24を設定する態様のタッチパネル装置の入力方法を示す。
【0044】
図示するように、本変形例においては、全ての接触検知領域24が右方向に拡大されている。上述したように、タッチパネル10の入力時において、意図しない文字(数字)が液晶画面16に表示された場合、BSボタンを用いて削除した後、押し直すこととなる。本変形例の入力方法は、かかる修正の履歴を記録部15に記録させ、該修正履歴に基づいて制御部14が接触検知領域24を設定する。
【0045】
例えば、5キーと6キーの中間に押圧が加えられ、制御部14は6キーが押されたと判断したのに対して使用者がBSボタンで削除し、次に押されたボタン22が5キーであった場合、該使用者はボタン22の右側を押す癖があると判断される。かかる使用者毎の癖に基づいて接触検知領域24が設定されることで、一定の癖を持つ該使用者の入力時の負担を低減できる。
【符号の説明】
【0046】
10…タッチパネル装置、11…タッチパネル、12…表示部、13…座標検出手段としての座標検出装置、14…制御部、15…記録部、16…液晶画面、22…ボタン、24…接触検知領域、111…上部フィルム、112…下部基板。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のボタンが互いに間隔を空けて配置された表示部と、
該表示部に重ねて配設されるタッチパネルと、
該タッチパネルに印加された押圧の座標を検出する座標検出手段と、
検出された座標が何れかのボタンの接触検知領域内にあるとき該ボタンが押下されたと判断する制御部と、
過去に押されたボタンの履歴を記録する記録部と、
を備えるタッチパネル装置であって、
前記制御部は、前記記録部に記録された履歴に基づいて各ボタンの接触検知領域を定義する機能を有することを特徴とするタッチパネル装置。
【請求項2】
請求項1に記載のタッチパネル装置であって、
前記制御部は前記記録部に記録された履歴を短期履歴と長期履歴とに分けて接触検知領域を定義する際に用いることを特徴とするタッチパネル装置。
【請求項3】
複数のボタンが互いに間隔を空けて配置された表示部をタッチパネルに重ねて配置して、該ボタンを押すことにより情報を入力するタッチパネル装置の入力方法であって、
前記各ボタンの接触検知領域を過去に押された該ボタンの履歴に基づいて変化させることを特徴とするタッチパネル装置の入力方法。
【請求項4】
請求項3に記載のタッチパネル装置の入力方法であって、
前記各ボタンの接触検知領域を変化させる際に前記履歴を短期履歴と長期履歴とに分けて、そのどちらかに重点をおくことを特徴とするタッチパネル装置の入力方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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