説明

タッチ機能付き表示手段を有する機器及びカメラ

【課題】 接眼式ファインダを覗いた時など、表示が見えない場合でも、タッチ機能をこまかに操作することを可能にしたカメラを提供すること。
【解決手段】 上記目的を達成するために、本発明は、接触することにより入力手段(タッチ機能)となる表示手段、表示手段表面に貼る凹凸付きのシート、前述タッチ機能付き表示手段のタッチ機能検出範囲と検出内容の切り替え及び表示等機器の制御を行う制御手段、前述タッチ付き表示手段の検出領域と内容の切り替え入力手段を有し、前述切り替え入力手段に応じて制御手段はタッチ機能付き表示手段の全画面による表示と入力と、前述凹凸付きシーに対応した検出領域と検出内容に切替えることを特徴とする表示手段を有することを特徴とする構成とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、接触することにより入力手段(タッチ機能)となる表示手段を有する機器に関し、特にタッチ機能付き表示手段表面に凹凸付きのシートを貼った場合の処理に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、タッチ機能付き表示手段を有する機器において、表示手段のタッチ機能の使用可能領域を制限していた。
【0003】
例えば、特許文献1では、接眼式ファインダを有するカメラにおいて、接眼が検出されると、タッチ機能付き表示手段の一部のみタッチ機能を有効にする例が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−260681号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述の特許文献に開示された従来技術では、接眼式ファインダを覗いた時には、表示手段を見ることができず、タッチ機能も縦方向又は、横方向の様に大まか動きしか操作できないという課題が残ってしまう。
【0006】
そこで、本発明の目的は、接眼式ファインダを覗いた時など、表示が見えない場合でも、タッチ機能をこまかに操作することを可能にした機器及び、カメラを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は、
接触することにより入力手段(タッチ機能)となる表示手段、表示手段表面に貼る凹凸付きのシート、前述タッチ機能付き表示手段のタッチ機能検出範囲と検出内容の切り替え及び表示内容等、機器の制御を行う制御手段、前述タッチ付き表示手段の検出領域と内容の切り替え入力手段を有し、
前述切り替え入力手段に応じて制御手段はタッチ機能付き表示手段の全画面による表示と入力と、前述凹凸付きシーに対応した検出領域と検出内容に切替えることを特徴とする表示手段を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば接眼式ファインダを覗いた時など、表示が見えない場合でも、タッチ機能をこまかに操作することを可能にした機器及びカメラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明における第1の実施形態の構成を表すブロック図である。
【図2】本発明における第1、及び第2の実施形態の凹凸付シートの形状を示す図である。
【図3】本発明における第1、及び第2の実施形態の凹凸付シートの形状を示す図である。
【図4】本発明における第1、及び第2の実施形態の凹凸付シートの形状を示す図である。
【図5】本発明における第1、及び第2の実施形態の表示手段、タッチ検出手段、凹凸付シートの構成、表示内容を示す図である。
【図6】本発明における第1の実施形態の制御手段の動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明における第2の実施形態の制御手段の動作を示すフローチャートである。
【図8】本発明における第1、及び第2の実施形態におけるカメラと撮影者の位置関係を示す図である。
【図9】本発明における第1の実施形態における構成を表すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態にかかわるタッチ機能付き表示手段を含むカメラの回路構成を表すブロック図である。
【0011】
[実施例1]
以下、図1を参照して、本発明の第1の実施例による、タッチ機能付き表示手段を含むカメラの回路構成について説明する。
【0012】
101はカメラの各部を制御する制御手段、102はカメラの背面に配置され、制御手段101に接続されカメラの操作メニューや撮影画像を表示するTFT液晶等で構成される表示手段、120は表示手段102の表面に配置され撮影者の接触を検知するタッチ検出手段、タッチ検出手段120は制御手段101に接続され接触位置等の情報を制御手段101に伝える。
【0013】
121a、b、c、d、e、fはタッチ検出手段120の表面右側に後述の透明な凹凸付シートが装着された場合に、凹凸付シートの位置及び種類を検出する検出手段であり、制御手段101に接続される。
【0014】
122a、b、c、d、e、fはタッチ検出手段120の表面左側に後述の透明な凹凸付シートが装着された場合に、凹凸付シートの位置及び種類を検出する検出手段であり、制御手段101に接続される。
【0015】
凹凸付シート検出手段121a〜f及び、122a〜fは光学、電気的、磁気的、又は機械的に検出する方法いずれであっても構わない、また左右に1対ずつ配置されているが、位置を増やしても構わない。更にタッチ検出手段自体に凹凸付シート検出手段が含まれる構成であっても構わない。
【0016】
110はカメラの接眼ファインダを撮影者が覗いたことを検出する既存の接眼検出手段で、制御手段101に接続される。
【0017】
次に前述したタッチ検出手段120の表面に装着する透明な凹凸付シートについて図2、3、4に基づいて説明する。
【0018】
図2は十字の形をした凹凸(201)がある透明なシート(200)である。図2(a)がシート200をカメラ背面から見た図であり、図2(b)がシート200をカメラの上面(シート200上部)から見た図、図2(c)がシート200をカメラの下面(シート200の下面)から見た図、図2(d)がシート200をカメラ背面から見て右側から(シート200の右側から)見た図である。
【0019】
図2(a)〜(d)においてシート200と十字の形をした凹凸201の関係を示している。
【0020】
202a〜fはシート200の位置及び種類の判別部であり、202a、b、cは図1の凹凸付シート検出部121a、b、c又は122a、b、cと接続され、202d、e、fは図1の凹凸付シート検出部121d、e、f又は122d、e、fと接続され、凹凸付シートの位置及び種類を検出される位置及び種類が判別される。
【0021】
202a、dは凹凸付シートの位置判別部であり、電気的検出の場合は導通部材で構成される。(以後電気的導通、非導通の場合の例で説明する。図1の検出部121、122が光学検出であれば、透過、非透過又は反射、非反射等に置き換えられる。)。
【0022】
凹凸付シートの上下に配置することによりシートの斜めでなく真っ直ぐに張られていることを検出することができる。
【0023】
また。202b、c、e、fにより凹凸付シートの種類を表している。図2の十字型
凹凸のシート200では202cは導通部で構成され、202b、e、fは非導通で構成される。
【0024】
図2の様にシートの位置及び種類判別部をシート200の左側に配置することにより上下逆さに装着されることの防止、逆さに装着された場合の誤動作の防止を実現することが可能となる。
【0025】
図3は丸いダイヤルの形をした凹凸(301)がある透明なシート(300)である。図3(a)がシート300をカメラ背面から見た図であり、図3(b)がシート300をカメラの上面(シート300上部)から見た図、図3(c)がシート300をカメラの下面(シート300の下面)から見た図、図3(d)がシート300をカメラ背面から見て右側から(シート300の右側から)見た図である。
【0026】
図3(a)〜(d)においてシート300とダイヤルの形をした凹凸301の関係を示している。
【0027】
302a〜fはシート300の位置及び種類の判別部であり、302a、b、cは図1の凹凸付シート検出部121a、b、c又は122a、b、cと接続され、302d、e、fは図1の凹凸付シート検出部121d、e、f又は122d、e、fと接続され、凹凸付シートの位置及び種類を検出される位置及び種類が判別される。
【0028】
302a、dは凹凸付シートの位置判別部であり、導通部材で構成される。また、302b、c、e、fにより凹凸付シートの種類を表している。図3のダイヤル型凹凸のシート300では302fが導通部で構成され、302b、c、eは非導通で構成される。
【0029】
図4はカメラの接眼ファインダの枠とオートフォーカス(以後AF)の測距位置の関係を表した凹凸(401)がある透明なシート(400)である。
【0030】
接眼ファインダの枠とAFの測距位置の関係を表した凹凸401の内、401aの凹凸が接眼ファインダの枠を401b〜hの凹凸が各AF測距点を示している。
【0031】
図4(a)がシート400をカメラ背面から見た図であり、図4(b)がシート400をカメラの上面(シート400上部)から見た図、図4(c)がシート400をカメラの下面(シート400の下面)から見た図、図4(d)がシート400をカメラ背面から見て右側から(シート400の右側から)見た図である。
【0032】
図4(a)〜(d)においてシート400と接眼ファインダの枠とAFの測距位置の関係を表した凹凸401の関係を示している。
【0033】
402a〜fはシート400の位置及び種類の判別部であり、402a、b、cは図1の凹凸付シート検出部121a、b、c又は122a、b、cと接続され、402d、e、fは図1の凹凸付シート検出部121d、e、f又は122d、e、fと接続され、凹凸付シートの位置及び種類を検出される位置及び種類が判別される。
【0034】
402a、dは凹凸付シートの位置判別部であり、導通部材で構成される。また。402b、c、e、fにより凹凸付シートの種類を表している。図4の接眼ファインダの枠とAFの測距位置の関係を表した凹凸のシート400では402c、fは導通部で構成され、402b、eは非導通で構成される。
【0035】
図8(a)、(b)はカメラ(1000)と撮影者(1010)の位置関係をカメラ背面から見た状態を示す図である。
【0036】
前述の様にカメラ1000の背面に表示手段102があり、その表面にタッチ検出手段120が配置されている。1001がカメラの接眼ファインダであり、接眼ファインダ1001近くに既存の接眼検出手段110が配置されている。
【0037】
図8(a)は撮影者1010が右目1011で接眼ファインダ1001を覗いている図である。この場合、撮影者1010の鼻1013と口1014はタッチ検出手段120の左部分に接触するので、タッチ検出手段120の左側はタッチ検出を無効にする必要がある。その為、十字型の凹凸付シート200はタッチ検出手段120の右側に装着されている。
【0038】
図8(b)は撮影者1010の左目1012で接眼ファインダ1001を覗いている図である。この場合撮影者1010の鼻1013と口1014はタッチ検出手段120の右部分に接触するので、タッチ検出手段120の右側はタッチ検出を無効にする必要がある。その為、十字型の凹凸付シート200はタッチ検出手段120の左側に装着されている。
【0039】
図6はカメラの制御手段101の動作示すフローチャートであり、以下説明する。
【0040】
S801で制御手段101の動作をスタート。S802では接眼検出手段110が接眼を検出している状態かを判別し、接眼状態でなければS803へ進み、接眼であればS810に進む。
【0041】
S803では通常のメニュー表示又は、画像の再生表示を行う。S804ではS803の表示内容に応じたタッチ検出手段120の制御を行い、S802に進む。S803とS804の表示及び動作の詳細は後述の図5を用いて説明で行う。
【0042】
S810では凹凸付シートの位置検出手段121a、dと122a、dの検出状態より凹凸付シートが装着されていなければS811に進み、装着されていればS820に進む。
【0043】
S811では表示手段102の表示をオフする。S812ではタッチ検出手段120の検出をオフしてS802に進む。
【0044】
S820では凹凸付シートの位置及び種類の検出手段121a、b、c、d、e、fと122a、b、c、d、e、fの検出状態より表示手段102の表示を行うか、非表示とし、S821では凹凸付シートの種類に応じたタッチ検出手段120の検出を行い、S802に進む。S820とS821の表示及び動作の詳細は後述の図5を用いて説明で行う。
【0045】
次に図5より本発明の表示手段102とタッチ検出手段120の動作を説明する。
【0046】
図5(a)、(b)はタッチ検出手段に透明な凹凸付シートを装着していない場合の表示手段102とタッチ検出手段120の動作を説明する図であり、図5(c)〜(m)は図3の十字型の凹凸付シート300が装着された場合の表示手段102とタッチ検出手段120の動作を説明する図である。以下に詳細を説明する。
【0047】
図5(a)は表示部102及びタッチ検出手段120をカメラ背面から見た図であり、図5(b)は図5(a)をカメラ背面から見て右側から見た図である。図5(b)より表示部102の表面にタッチ検出手段120が配置されていることを示している。
【0048】
図5(a)にて表示手段102はカメラの操作メニュー表示を表示している状態であり、501〜504がメニューの頁を選択する枠及び枠内に内容を表示しており、506〜509が選択された頁にて選択可能な枠及び枠内に操作内容が表示されている。タッチ検出手段120は表示手段102が表示したメニュー頁選択枠501〜504、及び選択可能なメニュー枠505〜509の位置に応じた入力と内容を受け付け可能な様に制御手段101はタッチ検出手段120を制御する(図6のS803、804の動作)。
【0049】
図5(c)は表示部102及びタッチ検出手段120をカメラ背面から見た図であり、タッチ検出手段左側に図3の十字型の凹凸付シート200が装着されている。図5(d)は図5(c)をカメラ背面から見て右側から見た図である。図5(d)より表示部102の表面にタッチ検出手段120が配置されて、タッチ検出手段120の表面に図3の十字型の凹凸付シート200が装着されていることを示している。
【0050】
図5(c)にて表示手段102は図5(a)と同じカメラの操作メニュー表示を表示している状態及である。十字型の凹凸付シート200は透明であり、表示手段102の表示は図5(a)と同様に見えている。また、タッチ検出手段120の動作も図5(a)と同様に表示手段102が表示したメニュー頁選択枠501〜504、及び選択可能なメニュー枠505〜509の位置に応じた入力と内容を受け付け可能な様に制御手段101はタッチ検出手段120を制御する(図6のS803、804の動作)。
【0051】
図5(e)及び、図5(f)はタッチ検出手段右側に図3の十字型の凹凸付シート200が装着されている状態を示している。図5(f)は図5(e)をカメラ背面から見て右側から見た図である。図5(f)より表示部102の表面にタッチ検出手段120が配置されて、タッチ検出手段120の表面に図3の十字型の凹凸付シート200が装着されていることを示している。
【0052】
図5(e)にて表示手段102は図5(a)と同じカメラの操作メニュー表示を表示している状態及である。十字型の凹凸付シート200は透明であり、表示手段102の表示は図5(a)と同様に見えている。また、タッチ検出手段120の動作も図5(a)と同様に表示手段102が表示したメニュー頁選択枠501〜504、及び選択可能なメニュー枠505〜509の位置に応じた入力と内容を受け付け可能な様に制御手段101はタッチ検出手段120を制御する(図6のS803,804の動作)(図6のS820,821の動作)。
【0053】
図5(g)及び図5(i)は、図5(c)、5(e)と同様に十字型の凹凸付シート200がタッチ検出手段の左右に装着され、かつファインダの接眼検出手段110が接眼を検出した場合の表示手段102表示及び、タッチ検出手段120の動作を表している(図6のS820,821の動作)。
【0054】
図5(g)及び図5(i)は表示手段102の表示がオフされている(図6のS820の動作)。
【0055】
図5(g)においては、タッチ検出手段120左側に装着されたシート十字型の凹凸付シート200上にある十字型の凹凸部201の部分だけタッチ機能を有効にし、十字型の凹凸の上下、左右がタッチされたことを制御手段101が検出することにより、十字型の凹凸が十字型のキースイッチの様に動作をさせることが可能となる(図6のS821の動作)。
【0056】
また図5(i)においてはタッチ検出手段120右側に装着されたシート十字型の凹凸付シート200上にある十字型の凹凸部201の部分だけタッチ機能を有効にし、十字型の凹凸の上下、左右がタッチされたことを制御手段101が検出することにより、十字型の凹凸が十字型のキースイッチの様に動作をさせることが可能となる(図6のS821の動作)。
【0057】
また、タッチ検出手段120の表面に図3の丸いダイヤルの形をした凹凸301がある透明なシート(300)が装着された場合に制御手段101は、丸いダイヤルの形をした凹凸301部分だけタッチ検出手段120を有効にする。そして、タッチ入力に応じてダイヤル操作と同等の動作を制御手段101は実行する(図6のS821の動作)。
【0058】
更にタッチ検出手段120の表面に図4はカメラの接眼ファインダの枠とオートフォーカス(以後AF)の測距位置の関係を表した凹凸401がある透明なシート400が装着された場合に制御手段101は、各AF測距点を示している凹凸部401b〜hのだけをタッチ機能を有効にする。そして、凹凸部401b〜hに応じた測距点を選択する動作を制御手段101は実行する(図6のS821の動作)。
【0059】
図5(h)及び、図5(j)は図5(g)及び、図5(i)をカメラ1000の背面右側から見た図である(図6のS820,821の動作 S820にて凹凸付シートに連動して表示する場合)。
【0060】
図5(k)及び、図5(m)は、図5(c)、5(e)と同様に十字型の凹凸付シート200がタッチ検出手段120の左右に装着され、かつファインダの接眼検出手段110が接眼を検出した場合の表示手段102表示及び、タッチ検出手段120の動作を表している(図6のS820,821の動作)。
【0061】
図5(k)及び図5(m)では、表示手段102の表示が凹凸付シートの位置及び種類の検出手段121a、b、c、d、e、fと122a、b、c、d、e、fの検出状態より表示手段102の表示を行う(図6のS820の動作)。つまり、図5(k)では表示手段102左側の十字の凹凸201位置に十字の表示を行い、図5(m)では表示手段102右側の十字の凹凸201位置に十字の表示を行っている。タッチ検出手段120の動作としては図5(g)及び、図5(i)同様に、タッチ検出手段120左右側に装着されたシート十字型の凹凸付シート200上にある十字型の凹凸部201の部分だけタッチ機能を有効にし、十字型の凹凸の上下、左右がタッチされたことを制御手段101が検出することにより、十字型の凹凸が十字型のキースイッチの様に動作をさせることが可能となる(図6のS821の動作)。
【0062】
図5(l)及び、図5(n)は図5(k)及び、図5(m)をカメラの背面右側から見た図である。
【0063】
上記構成により、接眼式ファインダを覗いた時など、表示が見えない場合でも、タッチ機能をこまかに操作することが可能になる。
【0064】
また、透明な凹凸付シートをタッチ検出手段120に装着するので、メニュー表示や撮影画像表示時は凹凸付シート未装着時と同様見ることができる。
【0065】
更に、凹凸付シートの装着を検出するので、未装着時の誤動作も防止が可能となる。
【0066】
本実施例では凹凸付きのシート(200、300、400)に位置検出部材及び種類検出部材(202a〜f、302a〜f、402a〜f)を有し、カメラ側には凹凸付シートの位置検出と種類を検出する手段(121a〜f、122a〜f)を有しているが、前述検出部材及び、検出手段が無い構成であっても構わない。この場合は、図6のS802では接眼検出手段110が接眼を検出している状態を判別したら、不図示の入力手段より入力された。凹凸付きのシート(200、300、400)の種類及び、位置で制御手段101は凹凸シートに対応した表示及び、検出動作を行う。
【0067】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
【0068】
[実施例2]
以下、図9を参照して、本発明の第2の実施例による、タッチ機能付き表示手段を含むカメラの回路構成について説明する。
【0069】
カメラの回路構成の内、制御手段2101は、第1の実施例の図1の101に対応し、表示手段2102は、図1の102に対応し、タッチ検出手段2120は、図1の120に対応し、凹凸付シートの位置及び種類を検出する検出手段2121a、b、c、d、e、fは、図1の121a、b、c、d、e、fに対応し、凹凸付シートの位置及び種類を検出する検出手段2122a、b、c、d、e、fは、図1の122a、b、c、d、e、fに対応する。
【0070】
図1との差異を以下に説明する。タッチ検出手段2120の入力をメニュー表示や撮影画像表示時に対応するか、タッチ検出手段2120に装着された透明な凹凸付シートの凹凸に対応するかの切替え手段(2111)が制御手段2101に接続される。
【0071】
また、前述のタッチ検出手段2120の表面に装着する透明な凹凸付シートについても、第1の実施例の図2、3、4と同じであり説明は省略する。
【0072】
図7はカメラの制御手段2101の動作示すフローチャートであり、以下説明する。
【0073】
S901で制御手段2101の動作をスタート。S902ではタッチ切替え手段2111がメニュー表示や撮影画像表示時に対応するか、凹凸付シートの凹凸に対応するかの状態を判定し、メニュー表示や撮影画像表示時に対応すればS903に進み、凹凸付シートに対応すれS910に進む。
【0074】
以後のS910〜S912の処理は第1の実施例図6のフローチャートのS810〜S812と同じであり、S920〜S921の処理は第1の実施例図6のフローチャートのS820〜S821と同じであるので説明は省略する。
【0075】
S810〜S812及びS920〜S921における、表示手段2102とタッチ検出手段2120の動作の詳細は第1の実施例の図5と同じであるので説明は省略する
上記構成により、タッチ検出手段2120の入力をメニュー表示や撮影画像表示時に対応するか、タッチ検出手段2120に装着された透明な凹凸付シートの凹凸に対応するかを使用者が任意に切り換えること可能となる。
【0076】
タッチ機能を凹凸付シートに対応させた場合、接眼式ファインダを覗いた時など、表示が見えない場合でもタッチ機能をこまかに操作することが可能になる。
【0077】
また、透明な凹凸付シートをタッチ検出手段2120に装着するので、メニュー表示や撮影画像表示時は凹凸付シート未装着時と同様見ることができる。
【0078】
更に、凹凸付シートの装着を検出するので、未装着時の誤動作も防止が可能となる。
【0079】
なお、制御手段100の制御は1つのハードウェアが行ってもよいし、複数のハードウェアが処理を分担することで、装置全体の制御を行ってもよい。
【0080】
また、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。さらに、上述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
【0081】
また、上述した実施形態においては、本発明を撮像装置に適用した場合を例にして説明したが、これはこの例に限定されずタッチ入力可能な表示制御装置であれば適用可能である。すなわち、本発明はパーソナルコンピュータやPDA、携帯電話端末や携帯型の画像ビューワ、ディスプレイを備えるプリンタ装置、デジタルフォトフレーム、音楽プレーヤー、ゲーム機、電子ブックリーダーなどに適用可能である。特に、携帯電話端末には、ディスプレイ近傍に備えられた通話時の受話スピーカに対する通話者の耳(頭部)が接近したことを検知する接近検知手段が備えられていることがある。この接近検知手段を、本願の接眼検出手段110と同様に利用して本願を適用しても良い。
【0082】
(他の実施形態)
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)をネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムコードを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【符号の説明】
【0083】
100 制御手段
102 表示手段
110 接眼検出手段
120 タッチ検出手段
121a、b、c、d、e、f 凹凸付シートの位置及び種類を検出する検出手段
122a、b、c、d、e、f 凹凸付シートの位置及び種類を検出する検出手段
200十字の形をした凹凸201がある透明なシート
202a、b、c、d、e、f シート200の位置及び種類の判別部
300丸いダイヤルの形をした凹凸301がある透明なシート
302a、b、c、d、e、f シート300の位置及び種類の判別部
400カメラの接眼ファインダの枠とオートフォーカス(以後AF)の測距位置の関係を表した凹凸401がある透明なシート
402a、b、c、d、e、f シート400の位置及び種類の判別部
1000 カメラ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
接触することにより入力手段(タッチ機能)となる表示手段(120、102)、表示手段表面に貼る凹凸付きのシート(200、300、400)、前述タッチ機能付き表示手段(120、102)のタッチ機能検出範囲と検出内容の切り替え及び表示機器の制御を行う制御手段(101)、前述タッチ付き表示手段(120、102)の検出領域と内容の切り替え入力手段(110、2111)を有し、
前述切り替え入力手段(110、2111)に応じて制御手段(101)はタッチ機能付き表示手段の全画面による表示と入力と、前述凹凸付きシート(200、300、400)に対応した検出領域と検出内容に切替えることを特徴とする表示手段を有する機器。
【請求項2】
凹凸付きのシート(200、300、400)は透明であることを特徴とする請求項1に記載の表示手段を有する機器。
【請求項3】
前述凹凸付きシート(200、300、400)に対応した検出領域と検出内容に切替えた場合は、表示手段(102)の表示を消すことを特徴とする請求項1に記載の表示手段を有する機器。
【請求項4】
前述凹凸付きシート(200、300、400)に対応した検出領域と検出内容に切替えた場合は、表示手段(102)の表示も凹凸付きシート(200、300、400)に対応した表示に切替えることを特徴とする請求項1に記載の表示手段を有する機器。
【請求項5】
凹凸付きのシート(200、300、400)は位置検出部材及び種類検出部材(202a〜f、302a〜f、402a〜f)を有し、機器は凹凸付シートの位置検出と種類を検出する手段(121a〜f、122a〜f)を有し、制御手段(101)は前述凹凸付シート(200、300、400)の位置と種類に応じた検出内容に切替えることを特徴とする請求項1に記載の表示手段を有する機器。
【請求項6】
凹凸付きのシート(200、300、400)は位置検出部材及び種類検出を設定する手段を有し、制御手段(101)は設定された前述凹凸付シート(200、300、400)の位置と種類に応じた検出内容に切替えることを特徴とする請求項1に記載の表示手段を有する機器。
【請求項7】
接眼式のファインダ(1001)と、接眼を検出する手段(110)を有するカメラ(1000)であって、前述切り替え入力手段(110)は接眼を検出する手段(110)であることを特徴とする請求項1に記載の表示手段を有する機器。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2013−105356(P2013−105356A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−249334(P2011−249334)
【出願日】平成23年11月15日(2011.11.15)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】