説明

タバコの葉中の有害物質濃度を減少させる方法

タバコの葉中の有害物質濃度を減少させる方法であって、該葉を13℃と25℃の間の温度で4ないし12時間水浴に浸す工程、該葉を−35℃より低温にまで冷却する工程、および該葉を最大2.0℃/時間の平均速度で少なくとも35℃の温度にまで徐々に加熱する工程を含む、方法が提供される。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明はタバコの葉中の有害物質の濃度を減少させる方法に関する。
本発明の目的は、喫煙者に有害でない、葉巻、シガレット等の製造にて用いることのできるタバコの葉の調製を可能とすることである。
【0002】
この目的は、以下の工程:
該葉を13℃と25℃の間の温度で4ないし12時間水浴に浸す工程、
該葉を−35℃より低い温度にまで冷却する工程、および
該葉を最大2.0℃/時間の平均速度で少なくとも35℃の温度にまで徐々に加熱する工程を含む、方法により達成される。
【0003】
このように処理した後で、そのタバコの葉は通常の方法により加工処理され、喫煙者の咽喉または肺に刺激を与えず、あるいは周囲の環境を汚染しない、シガレット、葉巻および同様の喫煙製品等を製造することができる。実際、喫煙者は口道および肺道(oral and pulmonary tracks)にて解放感があり、中毒の感覚の低下のあることが判明した。
【0004】
葉は、好ましくは、14℃と16℃の間の温度で6ないし10時間水浴に浸され、ついで−35℃と−40℃の間の温度に冷却され、1.5と1.8℃/時間の平均速度で少なくとも40℃の温度にまで加熱される。
本発明の他の利点および特徴は以下の実施態様から明らかであろう。
【0005】
実施例
100gのタバコの青葉を室温で一夜水浴に浸す。ついで、該葉を水浴より取り出し、−40℃の温度に冷却する。そして、該葉を略1.8℃/時間の平均加熱速度で40℃の温度にまで加熱する。
【0006】
以下の表1は時間に対して該葉が保持されている温度を詳細に示す。
【表1】

【0007】
この処理に従えば、タバコの葉にもともとある有害物質の濃度の実質的な減少が見られる。
【0008】
当然、発明の原理を逸脱することなく、実施の詳細および実施形態は、純粋に実施例として上記した詳細からその範囲を越えないところで相当に変化しうる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
タバコの葉中の有害物質濃度を減少させる方法であって、
該葉を13℃と25℃の間の温度で4ないし12時間水浴に浸す工程、
該葉を−35℃より低温にまで冷却する工程、および
該葉を最大2.0℃/時間の平均速度で少なくとも35℃の温度にまで徐々に加熱する工程を含む、方法。
【請求項2】
該葉が14℃と16℃の間の温度で6ないし10時間水浴に浸されるところの、請求項1記載の方法。
【請求項3】
該葉が−35℃と−40℃の間の温度に冷却されるところの、上記した請求項のいずれか一項に記載の方法。
【請求項4】
該葉が最大1.5と1.8℃/時間の間の平均速度で加熱されるところの、上記した請求項のいずれか一項に記載の方法。

【公表番号】特表2007−519416(P2007−519416A)
【公表日】平成19年7月19日(2007.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−550497(P2006−550497)
【出願日】平成16年1月27日(2004.1.27)
【国際出願番号】PCT/IT2004/000018
【国際公開番号】WO2005/070239
【国際公開日】平成17年8月4日(2005.8.4)
【出願人】(504341302)チュッフォ・ガット・ソシエタ・ア・レスポンサビリタ・リミタータ (1)
【氏名又は名称原語表記】CIUFFO GATTO S.r.l.
【Fターム(参考)】