説明

タワークレーン

【課題】ブーム吊り有り仕様から無し仕様への仕様変更を容易にする。
【解決手段】旋回体2に軸支されたブーム3と、ブーム3に軸支されたジブ4と、フロントドラム10と、リヤドラム11と、起伏ドラム12と、追加ドラム13とを備える。追加ドラム13は、ブーム吊り用フック6を有しない仕様からブーム吊り用フック6を有する仕様へと仕様変更する際に追加されるドラムであり、この追加ドラム13に巻回されるワイヤロープ13aのロープ径をリヤロープ11aのロープ径と同一とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブーム先端部から吊り下げられたフックを有するタワークレーンに関する。
【背景技術】
【0002】
ワイヤロープを介してジブ先端部からジブ吊り用フックを吊り下げるとともに、ブーム先端部からブーム吊り用フックを吊り下げるようにしたタワークレーンが知られている(例えば特許文献1参照)。この種のタワークレーンには、フロントドラム、リアドラム、および起伏ドラムの他に、追加ドラムが設けられ、これらドラムの駆動によりジブ起伏、ブーム起伏、ジブ吊り用フックの昇降、ブーム吊り用フックの昇降の各動作が行われる。この場合、ジブ起伏の動作にはそれほど大きな駆動トルクが必要でないため、追加ドラムをジブ起伏用として用いることが一般的である。
【0003】
【特許文献1】実開平6−67487号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ブーム用フックはタワークレーンにとって不可欠という訳ではなく、ブーム用フックを有しない仕様とすることもあり、その場合には追加ドラムが搭載されず、残りのドラムでジブ起伏、ブーム起伏、およびジブ吊り用フックの昇降を行う。したがって、追加ドラムの駆動によってジブ起伏を行っていた場合には、ワイヤロープの取り回しを変更し、他のドラム(例えばフロントドラムやリアドラム)によってジブ起伏を行う必要がある。
【0005】
しかしながら、追加ドラムの駆動トルクはフロントドラムやリアドラムの駆動トルクよりも小さく、追加ドラムに巻回されたワイヤロープのロープ径はフロントドラムやリアドラムに巻回されたワイヤロープのロープ径よりも細い。そのため、ワイヤロープの取り回しを変更する際に、シーブの交換等が必要となり、仕様変更が容易でない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によるタワークレーンは、旋回体に回動可能に軸支されたブームと、ブームの先端部に回動可能に軸支されたジブと、第1のロープの巻上げにより、ブームを起伏する第1のドラムと、第2のロープの巻上げにより、ジブを起伏する第2のドラムと、第3のロープの巻上げにより、ブーム先端部を経由して吊り下げられたブーム吊り用フックを昇降する第3のドラムと、第4のロープの巻上げにより、ジブ先端部を経由して吊り下げられたジブ吊り用フックを昇降する第4のドラムとを備え、第2のドラムは、ブーム吊り用フックを有しない仕様からブーム吊り用フックを有する仕様へと仕様変更する際に追加される追加ドラムであり、第2のロープのロープ径を第3のロープまたは第4のロープの少なくとも一方のロープ径と同一としたことを特徴とする。
第2のドラムをブームの背面に装着することが好ましい。
オペレータがブーム吊り用フックおよびジブ吊り用フックの操作指令を入力する操作部材と、ブーム吊り用フックおよびジブ吊り用フックのいずれかの操作を選択する選択手段と、選択手段によりブーム吊り用フックが選択されると、操作部材の操作に応じて第3のドラムを駆動し、ジブ吊り用フックが選択されると、操作部材の操作に応じて第4のドラムを駆動するドラム駆動手段とを備えることもできる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ジブ起伏用ロープである第2のロープのロープ径を第3のロープまたは第4のロープのロープ径と同一としたので、ブーム吊り用フックを有する仕様から有しない仕様へと仕様変更する際に、第3のロープまたは第4のロープをジブ起伏用ロープとしてそのまま用いることができ、仕様変更が容易である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、図1〜図4を参照して本発明によるタワークレーンの実施の形態について説明する。
図1は、本実施の形態に係るタワークレーンの構成を示す外観側面図である。このクレーンは、最大吊り荷重が例えば250tクラスの超大型クレーンであり、ブーム吊り用フックを備えた仕様である。タワークレーンは、走行体1と、走行体上に旋回可能に搭載される旋回体2と、旋回体2の先端部に回動可能に軸支されたブーム3と、ブーム3の先端部に回動可能に軸支されたジブ4と、ジブ先端部から吊り下げられたジブ吊り用フック5(以下、ジブフック)と、ブーム先端部から吊り下げられたブーム吊り用フック6(以下、ブームフック)とを有する。
【0009】
旋回体2にはフロントドラム10と、リアドラム11と、起伏ドラム12とが搭載されている。フロントドラム10にはフロント用ワイヤロープ10a(以下、フロントロープ)が巻回され、フロントロープ10aはブーム頂部を経由してブームフック6に接続されている。フロントドラム10の駆動によりフロントロープ10aが巻き取りまたは繰り出され、ブームフック6が昇降する。リアドラム11にはリア用ワイヤロープ11a(以下、リアロープ)が巻回され、リアロープ11aはブーム頂部およびジブ先端部を経由してジブフック5に接続されている。リアドラム11の駆動によりリアロープ11aが巻き取りまたは繰り出され、ジブフック5が昇降する。
【0010】
旋回体2の前部には回動可能にマスト7が軸支され、マスト7の先端部とブーム3の頂部とはペンダントロープ15で接続されている。起伏ドラム12には起伏用ワイヤロープ12a(以下、起伏ロープ)が巻回され、起伏ロープ12aは、起伏ドラム12の後方に設けたシーブ21とマスト7の先端部に設けたシーブ22との間に複数回掛け回されている。起伏ドラム12の駆動により起伏ロープ12aが巻き取りまたは繰り出されてマスト7が回動し、ペンダントロープ15を介してブーム3が起伏する。
【0011】
ブーム3の背面側には、オプション品である追加ドラム13が設けられ、追加ドラム13にはワイヤロープ13aが巻回されている。ジブ4の基端部にはフロントポスト8が一体に取り付けられ、フロントポスト8とジブ先端部とはペンダントロープ16で接続されている。ブーム3の頂部にはリアポスト9が一体に取り付けられ、ワイヤロープ13aは各ポスト8,9の先端に設けられたシーブ23,24の間に複数回掛け回されている。追加ドラム13の駆動によりワイヤロープ13aが巻き取りまたは繰り出され、リアポスト9に対してフロントポスト8が回動し、ペンダントロープ16を介してジブ4が起伏する。
【0012】
このように構成したクレーンでは、通常、ジブ起伏用のワイヤロープ13aに作用する最大張力は、他のロープ10a,11a,12aに作用する最大張力よりも小さい。そのため、ワイヤロープ13aのロープ径をフロントロープ10aやリアロープ11aのロープ径より細くすることもできるが、本実施の形態では、ワイヤロープ13aのロープ径をフロントロープ10aおよびリアロープ11aのロープ径と等しくし、シーブ23,24がこれらフロントロープ10aとリアロープ11aのロープ径に対応し得る大きさに設定されている。すなわちフロントドラム10やリヤドラム11と同程度の駆動トルクを出力し得るドラムを追加ドラム13として搭載している。これにより図2に示すようにワイヤロープ13aの代わりに、シーブ23,24にリアロープ11aを掛け回すことが可能となる。
【0013】
図2は、ブームフック6がない仕様のタワークレーンの構成を示す外観側面図である。なお、図1と同一の構成要素には同一の符号を付している。図2では、ブーム3の背面から追加ドラム13が取り外され、リアロープ11aがシーブ23,24に掛け回されている。また、フロントロープ10aはブーム頂部およびジブ先端部を経由してジブフック5に接続されている。
【0014】
これによりリアドラム11の駆動によりペンダントロープ16を介してジブ4が起伏し、フロントドラム10の駆動によりジブフック5が昇降する。この場合、ワイヤロープ13a(図1)とリアロープ11aのロープ径が等しいため、シーブ23,24を交換することなく、ブームフック付き仕様からブームフック無し仕様へと変更することができ、仕様変更が容易である。ブームフック6がない仕様では、フロントロープ10aによりジブフック5を昇降し、リアロープ11aによりジブ4を起伏するので、フロントロープ10aとリアロープ11aが互いに交差することがなく、ロープの掛け回しが容易である。
【0015】
さらに本実施の形態では、ブームフック付き仕様からブームフック無し仕様へと仕様変更した場合であっても、オペレータが同一の操作によりクレーンを操作できるようにしている。以下、この点について説明する。
【0016】
図3は、ブームフック付き仕様のタワークレーンの操作回路を示す図である。運転席の左右には操作レバー31,32がそれぞれ設けられている。操作レバー31,32は、前後方向および左右方向に操作可能なジョイスティックレバーであり、左側の操作レバー31の左右方向の操作により旋回指令を、前後方向の操作によりブーム起伏指令をそれぞれ入力し、右側の操作レバー32の左右方向の操作によりジブ起伏指令を、前後方向の操作によりフック昇降指令をそれぞれ入力する。
【0017】
パイロット弁31a,31bは操作レバー31の前後方向および左右方向の操作によって駆動され、パイロット弁32a,32bは操作レバー32の前後方向および左右方向の操作によって駆動され、各操作レバー31,32の操作量に応じたパイロット圧を発生する。パイロット弁31a,31b,32aにはそれぞれ制御弁35,36,37のパイロットポートが接続され、パイロット弁32bには電磁切換弁40,41を介して制御弁38,39のパイロットポートが接続されている。
【0018】
制御弁35は旋回モータに対応して設けられ、操作レバー31の左右方向の操作により駆動される。これにより図示しない油圧ポンプから旋回モータへと圧油が供給され、旋回体2が旋回する。制御弁36は起伏ドラム駆動用モータに対応して設けられ、操作レバー31の前後方向の操作により駆動される。これにより図示しない油圧ポンプから起伏ドラム駆動用モータへと圧油が供給され、起伏ドラム12が駆動し、ブーム3が起伏する。制御弁37は追加ドラム駆動用モータに対応して設けられ、操作レバー32の左右方向の操作により駆動される。これにより図示しない油圧ポンプから追加ドラム駆動用モータへと圧油が供給され、追加ドラム13が駆動し、ジブ4が起伏する。
【0019】
制御弁38はフロントドラム駆動用モータに対応して設けられ、制御弁39はリアドラム駆動用モータに対応して設けられている。電磁切換弁40,41は、運転席に設けられた切換スイッチ42の操作により位置イまたは位置ロに切り換えられる。電磁切換弁40,41が位置イに切り換えられた状態では、操作レバー32の前後方向の操作により制御弁38が駆動される。これにより図示しない油圧ポンプからフロントドラム駆動用モータへと圧油が供給され、フロントドラム10が駆動し、ブームフック6が昇降する。一方、電磁切換弁40,41が位置ロに切り換えられた状態では、操作レバー32の前後方向の操作により制御弁39が駆動される。これにより図示しない油圧ポンプからリアドラム駆動用モータへと圧油が供給され、リアドラム11が駆動し、ジブフック5が昇降する。
【0020】
図4は、ブームフック無し仕様のタワークレーンの操作回路を示す図であり、図3と比べると以下の点が異なる。すなわちブームフック無し仕様では、パイロット弁32aに制御弁39のパイロットポートが接続され、パイロット弁32bに制御弁38のパイロットポートが接続される。これにより操作レバー32の左右方向の操作により制御弁39が駆動され、図示しない油圧ポンプからリアドラム駆動用モータへと圧油が供給されてリアドラム11が駆動し、ジブ4が起伏する。また、操作レバー32の前後方向の操作により制御弁38が駆動され、図示しない油圧ポンプからフロントドラム駆動用モータへと圧油が供給されてフロントドラム10が駆動し、ジブフック5が昇降する。その結果、ブームフック6の有無に拘わらず、同一の操作によりクレーンを操作することができる。
【0021】
以上の実施の形態によれば以下のような作用効果を奏することができる。
(1)追加ドラム13のワイヤロープ13aのロープ径とリアロープ11aのロープ径とを同一としたので、ブームフック有り仕様から無し仕様への変更に際し、ワイヤロープ13aの代わりにリアロープ11aをジブ起伏用ロープとしてそのまま用いることができる。このため、シーブ23,24を交換する必要がなく、仕様変更が容易である。なお、この場合のロープ径が同一とは、シーブ23,24の交換が不要な程度の同一、すなわち実質的に同一の場合をいい、厳密な意味で同一でなくてもよい。
【0022】
(2)追加ドラム13をブーム3の背面に装着するので、旋回体2に追加ドラム13の配置スペースを設ける必要がなく、旋回体2の大型化を抑制できる。とくに超大型クレーンでは、旋回体2に搭載されているドラム自体が大きいため、旋回体2に追加ドラム13の配置スペースを設けることは困難であり、効果的である。
(3)ブームフック6がない仕様(図2)では、フロントロープ10aによりジブフック5を昇降し、リアロープ11aによりジブ4を起伏するので、フロントロープ10aとリアロープ11aが互いに交差することがなく、ロープの掛け回しが容易である。
(4)ブームフック有り仕様から無し仕様への変更に際し、パイロット弁32a,32bと制御弁37〜38の接続を変更するので(図3,4)、仕様変更に拘わらず、同一のレバー操作によりジブ起伏およびジブフック5の昇降が可能であり、オペレータは違和感なく操作することができる。
(5)スイッチ42の操作により、操作レバー32によるジブフック5の昇降動作またはブームフック6の昇降動作を選択するようにしたので(図3)、操作レバーを増やすことなく、ジブフック5およびブームフック6を択一的に操作することができる。また、同一のレバー操作によりジブフック5とブームフック6を昇降するので、フック昇降用レバーが一つに定まっており、操作性がよい。
【0023】
なお、上記実施の形態では、ブームフック有り仕様から無し仕様への変更の際に、パイロット弁32a,32bと制御弁37〜39の配管接続を手動で変更するようにしたが、例えばパイロット弁32a、32bと制御弁37〜39の間に電磁切換弁を設け、スイッチ操作等によりこの電磁切換弁を切り換えることで、配管接続を変更するようにしてもよい。
【0024】
上記実施の形態では、起伏ロープ12a(第1のロープ)が巻回された起伏ドラム12(第1のドラム)と、フロントロープ10a(第3のロープ)が巻回されたフロントドラム10(第3のドラム)と、リアロープ11a(第4のロープ)が巻回されたリアドラム11(第4のドラム)とを旋回体2に搭載し、ワイヤロープ13a(第2のロープ)が巻回された追加ドラム13(第2のドラム)をブーム3の背面に装着したが、ドラム10〜13の配置はこれに限らない。例えば旋回体上に追加ドラム13の配置スペースを設けることができるのであれば、追加ドラム13を旋回体上に搭載してもよい。
【0025】
ジブ起伏用のロープ13a(図1),11a(図2)をマスト8,9先端のシーブ23,24に掛け回すようにしたが、マスト8,9の代わりにブーム頂部にスイングレバー等を設け、ブーム頂部よりも下方でロープ13a,11aを掛け回すようにしてもよく、シーブの個数や配置は上述したものに限らない。ブーム3の背面にシーブを設け、このシーブを経由してシーブ23,24にロープ13a,11aを掛け回すようにしてもよい。
【0026】
ワイヤロープ13aとフロントロープ10aとリアロープ11aのロープ径を互いに同一としたが、ワイヤロープ13aの代わりにリアロープ11aがジブ起伏用ロープとして用いられるのであれば、少なくともワイヤロープ13aとリアロープ11aのロープ径が同一であればよい。ワイヤロープ13aとリヤロープ11aのロープ径が同一であれば、ドラム13,11の出力は互いに同一である必要はなく、追加ドラム13にはリヤドラム11よりも駆動トルクの小さなものを用いてもよい。
【0027】
フロントロープ10aによりジブフック5を昇降し、リアロープ11aによりジブ4を起伏するようにしたが(図2)、フロントロープ10aとリアロープ11aが干渉しないのであれば、フロントロープ10aによりジブ4を起伏し、リアロープ11aによりジブフック5を昇降するようにしてもよい。操作レバー31,32をジョイスティックレバーとしたが、前後方向もしくは左右方向にのみ操作可能な操作レバーであってもよく、レバー以外の操作部材としてもよい。切換スイッチ42は、ダイヤル式スイッチやプッシュ式スイッチ等いかなるものでもよく、スイッチ以外を選択手段として用いてもよい。電磁切換弁40,41の切換により、操作レバー32の操作によるドラム38,39の駆動を切り換えるようにしたが、ドラム駆動手段はこれに限らない。
【0028】
以上では、超大型のタワークレーンを例に説明したが、ブームフック6を有する他のタワークレーンにも本発明は同様に適用可能である。すなわち、本発明の特徴、機能を実現できる限り、本発明は実施の形態のタワークレーンに限定されない。なお、以上の説明はあくまで一例であり、発明を解釈する際、上記実施形態の記載事項と特許請求の範囲の記載事項の対応関係になんら限定も拘束もされない。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の実施の形態に係るタワークレーンのブームフック有り仕様の外観側面図。
【図2】本発明の実施の形態に係るタワークレーンのブームフック無し仕様の外観側面図。
【図3】図1の仕様に対応した操作回路を示す図。
【図4】図2の仕様に対応した操作回路を示す図。
【符号の説明】
【0030】
3 ブーム
4 ジブ
10 フロントドラム
10a フロントロープ
11 リアドラム
11a リアロープ
12 起伏ドラム
13 追加ドラム
13a ワイヤロープ
31,32 操作レバー
40,41 電磁切換弁
42 切換スイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
旋回体に回動可能に軸支されたブームと、
ブームの先端部に回動可能に軸支されたジブと、
第1のロープの巻上げにより、前記ブームを起伏する第1のドラムと、
第2のロープの巻上げにより、前記ジブを起伏する第2のドラムと、
第3のロープの巻上げにより、前記ブーム先端部を経由して吊り下げられたブーム吊り用フックを昇降する第3のドラムと、
第4のロープの巻上げにより、前記ジブ先端部を経由して吊り下げられたジブ吊り用フックを昇降する第4のドラムとを備え、
前記第2のドラムは、前記ブーム吊り用フックを有しない仕様からブーム吊り用フックを有する仕様へと仕様変更する際に追加される追加ドラムであり、前記第2のロープのロープ径を前記第3のロープまたは前記第4のロープの少なくとも一方のロープ径と同一としたことを特徴とするタワークレーン。
【請求項2】
請求項1に記載のタワークレーンにおいて、
前記第2のドラムは前記ブームの背面に装着されることを特徴とするタワークレーン。
【請求項3】
請求項1または2に記載のタワークレーンにおいて、
オペレータが前記ブーム吊り用フックおよび前記ジブ吊り用フックの操作指令を入力する操作部材と、
前記ブーム吊り用フックおよび前記ジブ吊り用フックのいずれかの操作を選択する選択手段と、
前記選択手段により前記ブーム吊り用フックが選択されると、前記操作部材の操作に応じて前記第3のドラムを駆動し、前記ジブ吊り用フックが選択されると、前記操作部材の操作に応じて前記第4のドラムを駆動するドラム駆動手段とを備えることを特徴とするタワークレーン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−290787(P2007−290787A)
【公開日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−117573(P2006−117573)
【出願日】平成18年4月21日(2006.4.21)
【出願人】(503032946)日立住友重機械建機クレーン株式会社 (104)
【Fターム(参考)】