説明

タンク装置

【課題】便器の貯水タンク装置で、排水操作ハンドルの回転動作を確実に排水弁に伝達する排水弁装置の提供。
【解決手段】底部に排水口が形成された洗浄水タンク10の排出口を開閉する排水弁装置140と、排水の操作をする操作機構150を有し、操作機構150は洗浄水タンク10に固定された操作部161からの回転動作を伝達する回転軸170と、回転軸170に連結されたスピンドル部180と、スピンドル部180と排水弁装置140を連結する連結部材151,152を備え、操作部161からの回転動作を回転軸170が伝達し、スピンドル部180が回転することにより連結部材151,152が排水弁装置140を引き上げて排水弁装置を140開閉し、スピンドル部180は排水弁装置140と所定の距離間隔を保つように配置され、回転軸170は、操作部161の洗浄水タンク10への取付誤差を吸収可能なユニバーサルジョイント170で構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タンク装置に係わり、特に、便器本体を洗浄する洗浄水を貯水するタンク装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、例えば、特許文献1に示されているように、洗浄水を貯水し、この洗浄水を便器本体に供給するタンク装置において、洗浄水の供給を操作する際、洗浄水タンクの側壁に設けられたハンドルを回転させることにより、洗浄水の供給を操作する操作機構が用いられている。このような操作機構では、ハンドルに加えられた回転がスピンドルに伝達され、スピンドルが玉鎖を介して排水弁を引き上げることにより、排水が開始されるようになっている。
【0003】
一方、洗浄水タンク装置の外装タンクは、陶器製のものが広く用いられているが、陶器は焼き上げ時の収縮により製造誤差が生じやすい。排水弁を操作するハンドルは、外装タンクに固定されているので、ハンドルの取付位置が製造誤差により外装タンクごとに異なり、そのため、スピンドルと排水弁との距離が製品ごとに異なっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開昭61−72144号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一方、スピンドルを陶器の製造誤差を吸収できる弾力性のある部材で構成させると、製品ごとのスピンドルと排水弁との距離の誤差を吸収することができるが、その反面、このような場合、ハンドルに加えられた回転動作がスピンドルを介して排水弁に充分に伝達されず、排水弁が正常に動作しないことがあった。
【0006】
本発明は、従来技術の持つ問題点を解決するためになされたものであり、操作部の取付位置に誤差が生じても取付誤差を、操作部とスピンドルを接続する回転軸で吸収することができ、操作部からの回転動作を確実に排水弁装置に伝達することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、本発明は、便器本体を洗浄する洗浄水を貯水するタンク装置であって、洗浄水を貯水し且つ底部に排水口が形成された洗浄水タンクと、この洗浄水タンクの排水口を開閉する排水弁装置と、この排水弁装置の開閉を操作する操作機構と、を有し、前記操作機構は、前記洗浄水タンクに固定された操作部と、この操作部と連結され操作部からの回転動作を伝達する回転軸と、この回転軸に連結されたスピンドル部と、このスピンドル部と前記排水弁装置を連結する連結部材とを備え、操作部からの回転動作を回転軸が伝達し、スピンドル部が回転することにより、連結部材が前記排水弁装置を引き上げて前記排水弁装置を開閉し、前記スピンドル部は、前記排水弁装置と所定の距離間隔を保つように配置され、前記回転軸は、前記操作部の前記洗浄水タンクへの取付誤差を吸収可能なユニバーサルジョイントで構成されていることを特徴とする。
このように構成された本発明によれば、洗浄水タンクに製造誤差があり、スピンドル部と操作部との間の距離が変化した、あるいは、相対的な姿勢が変化した場合であっても、ユニバーサルジョイントでこの変化を吸収することができる。回転軸は、ユニバーサルジョイントで構成されているため、操作部からの回転動作を確実に排水弁装置に伝達することができる。
【0008】
また、上記の発明において、前記ユニバーサルジョイントは、軸方向に移動可能に前記スピンドル部に接続されていてもよい。
これにより、スピンドル部と操作部との間の距離が変化した場合であっても、回転軸が、軸方向に移動することで、この変化を吸収することができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、操作部の取付位置に誤差が生じても取付誤差を回転軸で吸収することができ、操作部からの回転動作を確実に排水弁装置に伝達することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の一実施形態によるタンク装置の構成を示す鉛直断面図である。
【図2】本発明の一実施形態によるタンク装置のユニバーサルジョイントを示し、(A)は斜視図、(B)は正面図、(C)は嵌合部材の端面を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態によるタンク装置のスピンドル機構を示す斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態によるタンク装置のスピンドル機構を示す分解斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態によるタンク装置のスピンドル機構を示し、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は上面図、(D)は(C)におけるC−Cの一部断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の一実施形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態によるタンク装置10の構成を示す鉛直断面図である。同図に示すように、本実施形態のタンク装置10は、外装タンク100と、外装タンク100内に収容された内装タンク110と、外装タンク100の上部に設けられた蓋部120と、内装タンク110に給水を行う給水機構130と、内装タンク110の排出口を開閉させる排水弁装置140と、排水弁装置140を操作する操作機構150と、を備える。
【0012】
外装タンク100は、上方が開口した陶器製の容器であって、左側面に形成された給水管孔(図示せず)と、他方の側面に設けられたハンドル挿通孔(図示せず)と、底面中央に形成された排水管孔と、底部の排水管孔を挟んだ両側に形成されたボルト挿通孔を備える。
【0013】
蓋部120は、上面に蛇口(図示せず)および手洗い鉢が形成された陶器製の部材であり、外装タンク100の上部の開口を覆うように載置することができる。蛇口には、後述する給水機構130から手洗い水が供給される。
【0014】
内装タンク110は、底面に円形の排水口111aが形成された容器状のタンク本体111と、タンク本体111の底面の排水口111aの縁に沿って立設され、下方に向かって延びる外周面には螺条が形成された筒状部112とにより構成される。内装タンク110は、筒状部112が外装タンク100の排水管孔100aを挿通した状態で、筒状部112の外装タンク100の外側に突出した部分に、つば付きナット190が締め付けられることで外装タンク100に固定されている。
【0015】
給水機構130は、外装タンク100の給水管孔を通して外部から延びる給水配管(図示せず)が接続されており、この給水配管を通じて洗浄水が供給される。給水機構130は、水位に応じて給水口の開閉を切り替え、排水弁装置140が開放され、水位が低下すると内装タンク110への給水を開始し、排水弁装置140が閉鎖され、再び内装タンク110内に所定の深さまで洗浄水が貯水されると、給水を停止する。
【0016】
排水弁装置140は、排水量を2段階に設定可能な排水弁であり、内装タンク110の開口111aを囲むように設けられた筒体141及び内装タンク110の開口111aを閉鎖可能な弁体142を備える。弁体142は、常時は、内装タンク110の開口111aを閉鎖しており、第1の玉鎖151が引き上げられると、開口111aを開放する。また、筒体141の側面には開口141aが形成され、この開口141aには排水量調整弁143が取り付けられている。排水量調整弁143は、常時は筒体141の開口141aを開放しており、第2の玉鎖152が引き上げられることで筒体141の開口141aを閉鎖する。このような構成により、第1及び第2の玉鎖151、152が引き上げられた場合には、内装タンク110内の筒体141の上縁よりも上方の部分と、筒体141の内側の部分の洗浄水が便器本体へと供給される(小洗浄)。また、第1の玉鎖151のみが引き上げられた場合には、内装タンク110内の筒体141の上縁よりも上方と、筒体141の内部と、筒体141の外部の洗浄水が便器本体へと供給される(大洗浄)。
【0017】
操作機構150は、外装タンク100の側部に設けられたハンドル機構160(操作部)と、内装タンク110の上部中央に固定されたスピンドル機構180(スピンドル部)と、ハンドル機構160に加えられた回転力をスピンドル機構180に伝達するユニバーサルジョイント170と、上端がスピンドル機構180に接続され、下端が排水弁装置140に接続された第1及び第2の玉鎖151、152とを備える。
【0018】
ハンドル機構160は、ハンドル部161と、一端がハンドル部161に接続され、他端がユニバーサルジョイント170に接続された軸部162と、軸部162に取り付けられたモータ163とを備える。ハンドル機構160は、ハンドル部161が外装タンク100から外部に突出した状態で外装タンク100に固定されている。
【0019】
ハンドル部161は、軸部162と一体に形成され、軸部162を中心に回動可能な部材であり、便器の使用者により洗浄水の排出量(大洗浄および小洗浄)に応じた方向に回動される。軸部162の先端には十字型の凸部(図示せず)が形成されている。
【0020】
モータ163は、各種モードに応じて軸部162を回転し、排水弁装置140の弁体142及び排水量調整弁143の開閉の速度やタイミングを制御する。
【0021】
図2は、本発明の実施形態によるタンク装置のユニバーサルジョイント170を示し、(A)は斜視図、(B)は正面図、(C)は嵌合部材440の端面を示す図である。同図に示すように、ユニバーサルジョイント170は、スピンドル機構180とハンドル機構160とを結ぶのに十分な長さを有し、回転力を伝達可能なジョイント部441と、ジョイント部441の一端に接続された嵌合部材440と、ジョイント部441の他端に接続されたロッド部材442とにより構成される。
【0022】
ジョイント部441の両端は、二股状に成形された一対のヨーク441a、441bの両端部に互いに同心的に形成された各軸受孔441c、441dに十字軸441eの軸部を各ヨーク441a、441bに回転可能に支持して構成している。回転力が嵌合部材440に加わった場合、ジョイント部441とロッド部材442と共に回転するようになっている。また、ジョイント部441を介しているために、嵌合部材440とロッド部材442とは異なる軸線上に位置させることができるようになっている。
【0023】
嵌合部材440は、端面に十字型の凹部440aが形成された円柱状の部材からなる。嵌合部材440は、その凹部440aとハンドル機構160の軸部162の先端に形成された十字型の突出部が嵌合することで、軸部162と接続されている。このため、軸部162に伝達された回転力はユニバーサルジョイント170に伝達される。
【0024】
また、ロッド部材442は、断面十字形状の長尺部材からなる。ロッド部材442のジョイント部441が接続されているのとは反対側の端部には、外側に突出する返し部442aが形成されている。また、この端部には、軸方向に延びるスリット442bが形成されており、外側から力を加えることで先端部を縮径させることができる。スピンドル機構180の軸部材410の内側には十字型の孔が形成されており、この孔にユニバーサルジョイント170のロッド部材442を挿通させることで、ユニバーサルジョイント170と軸部材410とが回転力を伝達可能に接続される。
【0025】
ジョイント部441は、ハンドル機構160とスピンドル機構180とを結ぶのに十分な長さを有している。このため、外装タンク100に製造誤差が生じてしまい、ハンドル機構160のスピンドル機構180に対する位置や姿勢に誤差が生じた場合であっても、この誤差をユニバーサルジョイント170により吸収して、ハンドル機構160とスピンドル機構180とを回転力を伝達可能に結ぶことができる。
【0026】
図3〜図5は、本発明の実施形態によるタンク装置のスピンドル機構180を示し、図3は斜視図、図4は分解斜視図である。また、図5(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は上面図、(D)は(C)におけるC−Cの一部断面図である。図3〜図5に示すように、スピンドル機構180は、内装タンク110の前面と後面との上部の縁の間に掛け渡され、横方向に貫通する略円形断面の貫通孔400aを有するガイド部材400と、円環状の円環部422を備える環状部材420と、ガイド部材400の貫通孔400a及び環状部材420の円環部422を挿通するように設けられた軸部材410と、筒状部411に取り付けられ、円環部422が筒状部411から離脱するのを防止するとともに、筒状部411がガイド部材400から離脱するのを防止するストッパ430とを備える。
【0027】
ガイド部材400は、両端に間に板材を挟み込んでこの板材を保持可能なクリップ部401を有し、これらクリップ部401により内装タンク110の前面及び背面の上縁を挟み込むことで内装タンク110に固定されている。また、ガイド部材400の中央には、横方向に貫通する貫通孔400aが形成されている。
【0028】
軸部材410は、一方の縁部412が拡径した円筒状の筒状部411と、縁部412から外周に向かって延びるアーム部413と、アーム部413の先端に回転可能に取り付けられた取付部414とを備える。筒状部411は、その径がガイド部材400の貫通孔400aと略等しく、ガイド部材400の貫通孔400aに隙間なく挿入されている。これにより、軸部材410はガイド部材400に回転可能に支持されることとなる。取付部414には、下端が排水弁装置140の弁体142に接続された第1の玉鎖151の上端が接続されている。軸部材410は、回転力が作用していない状態では、第1の玉鎖151を介して弁体142の荷重が作用するため、アーム部413が下方に延びるような姿勢をとる。
【0029】
また、筒状部411の環状部材420側の端部の表面には凸部415が形成されている。すなわち、図5(D)に示すように、この凸部415は、軸部材410が下方に向かってアーム部413が延びるような姿勢にある場合に、筒状部411の下方に位置する。
【0030】
筒状部411の内部には、ユニバーサルジョイント170のロッド部材442が挿通可能な十字型の孔416が形成されている。この孔416にユニバーサルジョイント170のロッド部材442を挿通することにより、ユニバーサルジョイント170と軸部材410とが、回転力を伝達可能に接続される。なお、ロッド部材442は、軸部材410に対して、その長尺軸方向に摺動可能である。
【0031】
環状部材420は、円環状の円環部422と、円環部422から外周に向かって延びるアーム部421とを備える。円環部422の内径は軸部材410の筒体141と略等しく、環状部材420は、円環部442内に軸部材410の筒状部411が挿通することで、筒状部411を介してガイド部材400に回転可能に支持されている。
【0032】
アーム部421の先端には、下端が排水量調整弁143に接続された第2の玉鎖152の上端が接続されている。環状部材420は、回転力が作用していない状態では、第2の玉鎖152を介して排水量調整弁143の荷重が作用するため、アーム部421が下方に延びるような姿勢をとる。
【0033】
また、円環部422のガイド部材400側の面には、内周の縁の一部に沿うように係合部423が形成されている。軸部材410及び環状部材420のアーム部413、421が下方に向かって延びた状態において、軸部材410の筒状部411に形成された凸部415の側面と係合部423の端面とが当接している。
【0034】
ハンドル機構160からユニバーサルジョイント170を介して軸部材410に、筒状部411の凸部415と、環状部材420の係合部423の端面とが離間する方向(図5(D)におけるA方向:以下、第1の回転方向という)の回転が加わった場合には、環状部材420はアーム部421が下方に向かって延びた姿勢で維持され、軸部材410のみが第1の回転方向に回転する。これにより、軸部材410のアーム部413が第1の玉鎖151を引き上げる。これにより、弁体142が引き上げられて開口111aが開放され、大洗浄モードで洗浄水が便器本体へと供給される。
【0035】
また、これとは逆に、ハンドル機構160からユニバーサルジョイント170を介して軸部材410に、筒状部411の凸部415が環状部材420の係合部423に向かう方向(図5(D)におけるB方向:以下、第2の回転方向という)の回転が加わった場合には、軸部材410の凸部が環状部材420の係合部423と係合するため、軸部材410とともに環状部材420が第2の回転方向に回転する。これにより、軸部材410および環状部材420のアーム部413、421が第1及び第2の玉鎖151、152を引き上げる。これにより、弁体142が引き上げられて開口111aが開放されるとともに、排水量調整弁143により筒体141の開口141aが閉鎖されるため、小洗浄モードで洗浄水が便器本体へと供給される。
【0036】
本実施形態では、上記のようにスピンドル機構180および排水弁装置140は内装タンク110に取り付けられているため、これらの間隔が変わることはない。このため、予め、製造工程において、第1及び第2の玉鎖151、152の長さはたるみがないようにその長さが調整されて、各玉鎖151、152の各端部はそれぞれ排水弁装置140及びスピンドル機構180のアーム部413、421に接続されている。
【0037】
そして、ハンドル機構160及びユニバーサルジョイント170は、現場において、取り付けを行う。すなわち、まず、外装タンク100のハンドル挿通孔に操作機構150のハンドル機構160を挿通させ、ハンドル部161を外部に突出させた状態でハンドル機構160を外装タンク100に固定する。
【0038】
次に、ハンドル機構160の軸部162の先端に形成された十字型の突出部を、ユニバーサルジョイント170の嵌合部材440端面に形成された十字型の凹部440aに嵌合させて、ハンドル機構160とユニバーサルジョイント170とを接続する。さらに、ユニバーサルジョイント170のロッド部材442を、先端部に外周から力を加えて縮径させた状態で、スピンドル機構180の筒状部411の内側に形成された孔416に挿通させる。これにより、ロッド部材442は、スピンドル機構180の軸部材410に回転力を伝達可能に接続される。なお、ロッド部材442は、先端に返し部442aを備えるため、軸部材410から抜け落ちることはない。
【0039】
本実施形態によれば、操作機構150において、スピンドル機構180と、ハンドル機構160とを、回転力を伝達可能なユニバーサルジョイント170により接続することとしたため、ハンドル機構160の取付位置や姿勢に、スピンドル機構180に対する相対的な誤差が生じた場合であっても、ユニバーサルジョイント170によりこの取付誤差を吸収することができる。
【0040】
また、ユニバーサルジョイント170は、ロッド部材442がその軸方向に摺動可能にスピンドル機構180の筒状部411に接続されている。このため、スピンドル機構180とハンドル機構160の間の距離が変化している場合であっても、ロッド部材442が筒状部411に対して摺動するため、より確実に取付誤差を吸収してこれら機構を接続することができる。
【0041】
また、上記のように、本実施形態では、ユニバーサルジョイント170により製造誤差を吸収するため、操作部からの回転動作を確実に排水弁装置に伝達することができる。
【0042】
なお、上記の実施形態では、排水弁装置として、筒体141を備えた排水弁装置140を用いた場合について説明したが、これに限らず、フラッパー弁などの他の排水弁装置を用いる場合であっても本発明を適用できる。
【符号の説明】
【0043】
10 タンク装置
100 外装タンク
110 内装タンク
111 タンク本体
111a 排水口
112 筒状部
140 排水弁装置
141 筒体
142 弁体
143 排水量調整弁
150 操作機構
151、152 玉鎖
160 ハンドル機構
170 ユニバーサルジョイント
180 スピンドル機構
440 嵌合部材
441 ジョイント部
442 ロッド部材
441c、441d 軸受孔
441a、441b ヨーク
441e 十字軸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
便器本体を洗浄する洗浄水を貯水するタンク装置であって、
洗浄水を貯水し且つ底部に排水口が形成された洗浄水タンクと、
この洗浄水タンクの排水口を開閉する排水弁装置と、
この排水弁装置の開閉を操作する操作機構と、を有し、
前記操作機構は、前記洗浄水タンクに固定された操作部と、この操作部と連結され操作部からの回転動作を伝達する回転軸と、この回転軸に連結されたスピンドル部と、このスピンドル部と前記排水弁装置を連結する連結部材とを備え、操作部からの回転動作を回転軸が伝達し、スピンドル部が回転することにより、連結部材が前記排水弁装置を引き上げて前記排水弁装置を開閉し、
前記スピンドル部は、前記排水弁装置と所定の距離間隔を保つように配置され、
前記回転軸は、前記操作部の前記洗浄水タンクへの取付誤差を吸収可能なユニバーサルジョイントで構成されていることを特徴とするタンク装置。
【請求項2】
前記ユニバーサルジョイントは、軸方向に移動可能に前記スピンドル部に接続されていることを特徴とする請求項1記載のタンク装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−31581(P2012−31581A)
【公開日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−169892(P2010−169892)
【出願日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【出願人】(000010087)TOTO株式会社 (3,889)
【出願人】(392028767)株式会社日本アルファ (73)
【Fターム(参考)】