説明

タンタンスパイラル(TURNTURNSPIRAL)

【課題】狭隘な土地に建設する平屋建でない構造物に駐車場等を合理的に割り当てることのできる構造手段を提供する。
【解決手段】床階部分を有する2つの構造物の間にらせん状階段を設置し、其らせん状階段の中心に補助構造物を設置することにより、上記課題を解決する空間を提供することができる。このための構造手段として、主たる構造物より支持される盤、及び、独立支持方式の補助構造物より、らせん状階段を支持する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は狭隘な土地に建設する平屋建でない建物の構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
平屋建でない建物の構造は、其階段の構造及び配置により、機能上、外観上の制限を受ける。狭隘な土地という条件では、この制限の規模が大きくなるという計画上の背景が存在する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
一方で、狭隘な土地においても、駐車場の設置、店舗兼用住居のための適切な動線の確保等という事項の要求が存在する。
【0004】
この発明は上記のような問題点を解決して、建設される構造物に要求を満足する合理的な空間を提供することに資することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(1)この発明に係る構造物は、らせん状に上階に昇っていくことのできる階段、若しくは、これを支持するための盤及び補助構造物(3次元格子構造及び斜材により構成される主たる構造物の内部で、かつ、らせん階段構造の中心部に設けられる構造物)、及び主たる構造物より構成される。このような構造のため、階段部分を中心にした両側の構造物の床の高さは、対応するらせん階段部分のそれに符号することになる。このため、構造物全体を1つとするために、同時に構造物の剛性を補強するために、床梁端部と床梁端部を斜材にて接合し、座屈を防ぐために当該部分に鉛直方向に補強材を入れる構造とする。
(2)補助構造物が提供する空間はユーティリティ空間として利用することができる。このため、配管、ケーブル等の幹線を鉛直方向に計画できる。同時に、便所等を目的にした空間を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明は構造を特徴とするものを目的としている。これを仕様するために、具体事案を表す次のような図を例示する。
【図1】各階平面図である。
【図2−1】フレーム計画図である。
【図2−2】フレーム計画図である。
【図2−3】フレーム計画図である。
【図2−4】フレーム計画図である。
【図2−5】フレーム計画図である。
【図3】階段支持方法を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
3次元格子構造を有する、高さの異なる床梁から成る2つの隣り合う構造物を基礎として、其床梁端部を斜材でつなぎ合わせてできるトラス状の構造の柱であり、外力により柱が座屈を起こすことを防ぐために設けたれた部材を要素とする当該柱を有する主たる構造物と、
この主たる構造物において、らせん状に上階に昇っていくことのできる階段、若しくは、これを支持するための盤及び補助構造物(3次元格子構造及び斜材により構造される主たる構造物の内部で、かつ、らせん階段構造の中心部に設けられる構造物)と、
を特徴とするもの。

【図1】
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【図2−1】
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【図2−2】
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【図2−3】
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【図2−4】
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【図2−5】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−250025(P2009−250025A)
【公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−133655(P2008−133655)
【出願日】平成20年4月8日(2008.4.8)
【出願人】(508151471)
【Fターム(参考)】