タンパク質の官能性の調節
特定の天然に存在するタンパク質と相互作用できる分子の合理的な同定のための新規の方法が、新しい薬学的に重要な化合物と治療のための使用方法をもたらすために、提供される。概して、この方法は、関心のある特定のタンパク質の一部を構成するスイッチ制御リガンドを同定するステップ、及び、タンパク質の一部を構成し、該スイッチ制御リガンドと相互作用をする相補的なスイッチ制御ポケットをも同定するステップを含む。リガンドはイン・ビボでポケットと相互作用して、リガンド−ポケット相互作用があるときにはタンパク質が第一のコンホメーション及び最初の生物学的活性を有し、リガンド−ポケット相互作用がないときには第二の異なるコンホメーション及び生物学的活性を有するような、タンパク質のコンホメーション及び生物学的活性を調節する。次には、第一及び第二のコンホメーションにおける該タンパク質のそれぞれのサンプルが提供され、これらが1又は2以上の小分子候補に対して、分子とサンプルを接触することによって、スクリーニングされる。その結果、タンパク質とポケット部分で結合する小分子が同定されるだろう。新規のタンパク質−モジュレータのアダクト体及びタンパク質の活性を変える方法もまた提供される。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
スイッチ制御ポケットとスイッチ制御リガンドを備えた天然タンパク質と、このタンパク質のスイッチ制御ポケットに結合している非天然分子を含むタンパク質・モジュレータ・アダクトであって、この分子が、上記タンパク質のコンホメーションを誘導または制限することによって上記タンパク質の生物学的活性を少なくとも部分的に調節する役目をはたし、上記スイッチ制御ポケットは、対応する修飾可能な残基と結合して上記スイッチ制御リガンドの一部分を形成する、複数のコンホメーション制御アミノ酸残基を有し、上記分子は、スイッチポケットによるコンホメーション制御アミノ酸残基またはスイッチ制御リガンド修飾アミノ酸残基からとられる少なくとも1つのアミノ酸残基に結合するアダクト。
【請求項2】
前記分子が、前記タンパク質のコンホメーションの変化を誘導する役目をはたしている請求項1記載のアダクト。
【請求項3】
前記分子が、前記タンパク質のコンホメーションの変化を制限する役目をはたしている請求項1記載のアダクト。
【請求項4】
前記リガンドが、インビボで前記ポケットと相互作用して、前記タンパク質のコンホメーションおよび生物学的活性を調節しており、調節は、リガンドとポケットが相互に作用すると、上記タンパク質が、第一コンホメーションおよび第一生物学的活性を示し、リガンドとポケットが相互に作用しない場合には、第二の、上記とは異なるコンホメーションおよび生物学的活性を示すよう進行するものである請求項1記載のアダクト。
【請求項5】
前記ポケットが、オンのポケットであり、前記分子が、アゴニストとして、前記タンパク質のこのオンのポケットの領域に結合するものである請求項1記載のアダクト。
【請求項6】
前記ポケットが、オンのポケットであり、前記分子が、アンタゴニストとして、前記タンパク質のこのオンのポケットの領域に結合するものである請求項1記載のアダクト。
【請求項7】
前記ポケットが、オフのポケットであり、前記分子が、アゴニストとして、前記タンパク質のこのオフのポケットの領域に結合するものである請求項1記載のアダクト。
【請求項8】
前記ポケットが、オフのポケットであり、前記分子が、アンタゴニストとして、前記タンパク質のこのオフのポケットの領域に結合するものである請求項1記載のアダクト。
【請求項9】
前記タンパク質が、酵素、受容体、シグナル伝達タンパク質よりなる群から選ばれる請求項1記載のアダクト。
【請求項10】
前記タンパク質が、キナーゼ、ホスファターゼ、ホスホジエステラーゼ、プロテアーゼ、スルホトランスフェラーゼ、スルファターゼ、転写因子、核ホルモン受容体、Gタンパク質結合受容体、Gタンパク質、GTPアーゼ、ホルモン、ポリメラーゼ、およびヌクレオチド調節部位を含む他のタンパク質よりなる群から選ばれる請求項9記載のアダクト。
【請求項11】
前記タンパク質の分子量が、少なくとも約15kDaである請求項1記載のアダクト。
【請求項12】
前記分子量が、約30kDaを超えるものである請求項11記載のアダクト。
【請求項13】
前記タンパク質が、キナーゼタンパク質である請求項1記載のアダクト。
【請求項14】
タンパク質・モジュレータアダクトであって、タンパク質に結合した非天然分子を含む天然タンパク質を備え、タンパク質のコンホメーションを誘導または制限することにより上記タンパク質を少なくとも部分的に調整する役目を果たし、上記タンパク質は第1、第2、または第3配列のアミノ酸残基を内部に有し、上記第1配列のアミノ酸残基はスイッチ制御リガンドの1部を形成し、2つの各状態の間でインビボで個別に修飾可能であり、上記第1配列のアミノ酸残基は、上記の2つの状態の1方にあるときは上記第2配列のアミノ酸残基と結合し、上記第1配列のアミノ酸残基は、上記の2つの状態の他方にあるときは上記第3配列のアミノ酸残基と結合し、上記分子は第1第2または第3配列のアミノ酸残基の少なくとも1つと結合している、タンパク質・モジュレータアダクト。
【請求項15】
前記第1配列を構成する前記残基のすべてが実質的に前記2つの各状態の間で修飾可能である請求項14記載のアダクト。
【請求項16】
前記第1配列のアミノ酸残基のいくつかは前記第1配列の他のアミノ酸とは別個に修飾可能である請求項14記載のアダクト。
【請求項17】
前記第1配列のアミノ酸残基と前記第2配列のアミノ酸残基との結合は前記タンパク質の第1コンホメーションに対応し、上記第1配列のアミノ酸残基と上記第3配列のアミノ酸残基との結合は上記タンパク質の第2の、異なるコンホメーションに対応する請求項14記載のアダクト。
【請求項18】
前記第1配列のアミノ酸残基は、リン酸化、硫酸化、脂肪酸アシル化、プレニル化、グリコシル化、カルボキシル化、ニトロシル化、シスチニル化、酸化、または突然変異によって修飾可能である請求項14記載のアダクト。
【請求項19】
前記第1配列のアミノ酸残基の各々はリン酸化、硫酸化、脂肪酸アシル化、プレニル化、グリコシル化、カルボキシル化、ニトロシル化、シスチニル化、酸化、または突然変異によって修飾可能であり、その際上記第1配列の残基の各々は同じ方法(modality)によって修飾可能である請求項18記載のアダクト。
【請求項20】
前記第1配列のアミノ酸残基の少なくとも1つはリン酸化、硫酸化、脂肪酸アシル化、プレニル化、グリコシル化、カルボキシル化、ニトロシル化、シスチニル化、酸化、または突然変異によって修飾可能であり、上記第1配列のアミノ酸残基の他のものは上記少なくとも1つのアミノ酸残基とは異なる方法によって修飾可能である請求項18記載のアダクト。
【請求項21】
前記分子は前記第2、または第3配列の少なくとも1つのアミノ残基と結合する請求項18記載のアダクト。
【請求項22】
前記第1配列のアミノ酸残基の少なくとも1つは過渡的に修飾可能である請求項14記載のアダクト。
【請求項23】
前記第1配列のアミノ酸残基の少なくとも1つは実質的に永久的に修飾可能である請求項14記載のアダクト。
【請求項24】
前記分子は前記第1配列のアミノ酸残基と結合し、該結合の1部として、第1配列の残基を化学的に修飾し、該残基のスイッチ状態を変化させる請求項14記載のアダクト。
【請求項25】
前記第1配列のアミノ酸残基はニトロシル化によって修飾可能であり、前記分子はニトロシル基を除去する請求項24記載のアダクト。
【請求項26】
前記第1配列の前記アミノ酸残基はその中の酸化によって修飾可能であり、前記分子は酸素ラジカルを除去する請求項24記載のアダクト。
【請求項27】
前記分子は前記第1配列のアミノ酸残基と結合し、該結合の1部として、前記残基の状態を変更させるために、修飾モイエティ(部分)の添加により上記残基を化学的に修飾する請求項14記載のアダクト。
【請求項28】
前記分子はその中の前記第1配列の前記アミノ酸残基を酸化する請求項27記載のアダクト。
【請求項29】
前記第1配列のアミノ酸残基は、突然変異によって不可逆修飾されたアミノ酸残基を含む請求項14記載のアダクト。
【請求項30】
前記分子は前記第2または第3配列の少なくとも1つのアミノ酸残基と結合する請求項14記載のアダクト。
【請求項31】
前記分子は前記第1、第2または第3配列の複数の残基と結合する請求項14記載のアダクト。
【請求項32】
前記分子は前記第2または第3配列の複数の残基と結合する請求項31記載のアダクト。
【請求項33】
前記分子は前記第2配列の1つまたはそれ以上の残基と結合する請求項14記載のアダクト。
【請求項34】
前記分子は前記第3配列の1つまたはそれ以上の残基と結合する請求項14記載のアダクト。
【請求項35】
前記タンパク質はキナーゼタンパク質である請求項14記載のアダクト。
【請求項36】
前記第1配列のアミノ酸残基はリン酸化、脂肪酸アシル化、ニトロシル化、シスチニル化、酸化、または突然変異によって修飾可能である請求項35記載のアダクト。
【請求項37】
前記第1配列のアミノ酸残基の各々はリン酸化、脂肪酸アシル化、ニトロシル化、シスチニル化、酸化、または突然変異によって修飾可能であり、その際上記第1配列の残基の各々は同じ方法(modality)によって修飾可能である請求項36記載のアダクト。
【請求項38】
前記第1配列のアミノ酸残基の少なくとも1つはリン酸化、脂肪酸アシル化、ニトロシル化、シスチニル化、酸化、または突然変異によって修飾可能であり、上記第1配列のアミノ酸残基の他のものは上記少なくとも1つのアミノ酸残基とは異なる方法によって修飾可能である請求項36記載のアダクト。
【請求項39】
前記分子は前記第1配列の少なくとも1つのアミノ残基と結合する請求項36記載のアダクト。
【請求項40】
前記第1配列のアミノ酸残基の少なくとも1つは過渡的に修飾可能である請求項36記載のアダクト。
【請求項41】
前記第1配列のアミノ酸残基の少なくとも1つは実質的に永久的に修飾可能である請求項36記載のアダクト。
【請求項42】
前記分子は前記第1配列のアミノ酸残基と結合し、該結合の1部として、第1配列の残基を化学的に修飾し、該残基のスイッチ状態を変化させる請求項36記載のアダクト。
【請求項43】
前記第1配列の前記アミノ酸残基はニトロシル化によって修飾可能であり、前記分子はニトロシル基を除去する請求項42記載のアダクト。
【請求項44】
前記第1配列の前記アミノ酸残基はその中の酸化によって修飾可能であり、前記分子は酸素ラジカルを除去する請求項42記載のアダクト。
【請求項45】
前記分子は前記第1配列のアミノ酸残基と結合し、該結合の1部として、前記残基の状態を変更させるために、修飾モイエティの添加により上記残基を化学的に修飾する請求項36記載のアダクト。
【請求項46】
前記分子はその中の前記第1配列の前記アミノ酸残基を酸化する請求項45記載のアダクト。
【請求項47】
前記第1配列のアミノ酸残基は、突然変異によって不可逆修飾されたアミノ酸残基を含む請求項36記載のアダクト。
【請求項48】
前記分子は前記第2または第3配列の少なくとも1つのアミノ酸残基と結合する請求項36記載のアダクト。
【請求項49】
前記分子は前記第1、第2または第3配列の複数の残基と結合する請求項36記載のアダクト。
【請求項50】
前記分子は前記第2または第3配列の複数の残基と結合する請求項49記載のアダクト。
【請求項51】
前記分子は前記第2配列の1つまたはそれ以上の残基と結合する請求項36記載のアダクト。
【請求項52】
前記分子は前記第3配列の1つまたはそれ以上の残基と結合する請求項36記載のアダクト。
【請求項53】
前記キナーゼタンパク質はp38−αキナーゼである請求項35記載のアダクト。
【請求項54】
前記分子は前記タンパク質のアルギニン70および/またはアルギニン67のいずれかに結合する請求項53記載のアダクト。
【請求項55】
前記分子はアルギニン70またはアルギニン67のグアニジルモイエティと結合する請求項54記載のアダクト。
【請求項56】
前記分子は、グルタミン酸71、ロイシン74、メチオニン78、バリン83、イソロイシン141、ヒスチジン148、フェニルアラニン169、リシン53、イソロイシン84、ロイシン104、トレオニン106からなる群から選択される少なくともある種の残基に更に結合する請求項53記載のアダクト。
【請求項57】
前記分子は、グルタミン酸71、ロイシン74、メチオニン78、バリン83、イソロイシン141、ヒスチジン148、フェニルアラニン169、リシン53、イソロイシン84、ロイシン104、トレオニン106からなる群から選択される少なくともある種の残基に更に結合する請求項55記載のアダクト。
【請求項58】
前記分子はチロシン35と結合する請求項53記載のアダクト。
【請求項59】
前記分子は、アルギニン70および/またはアルギニン67のいずれか、およびグルタミン酸71、ロイシン74、メチオニン78、バリン83、イソロイシン141、ヒスチジン148、フェニルアラニン169、リシン53、イソロイシン84、ロイシン104、トレオニン106からなる群から選択される少なくともある種の残基に更に結合する請求項58記載のアダクト。
【請求項60】
前記キナーゼは野生型のBrafキナーゼである請求項35記載のアダクト。
【請求項61】
前記分子はアスパラギン499、リシン600、およびアルギニン602の1つまたはそれ以上と結合する請求項60記載のアダクト。
【請求項62】
前記分子は、アラニン496、バリン599、グルタミン酸500、フェニルアラミン594、リシン482、ロイシン513、イソロイシン526、トレオニン528、バリン503、ロイシン504、トレオニン507、イソロイシン512、ロイシン566およびヒスチジン578からなる群から選択される少なくともある種の残基と更に結合する請求項61記載のアダクト。
【請求項63】
前記キナーゼは発癌性V599E Brafキナーゼである請求項35記載のアダクト。
【請求項64】
前記分子はアスパラギン499、リシン600、およびアルギニン602の1つまたはそれ以上と結合する請求項63記載のアダクト。
【請求項65】
前記分子は、アラニン496、グルタミン酸599、グルタミン酸500、フェニルアラミン594、リシン482、ロイシン513、イソロイシン526、トレオニン528、バリン503、ロイシン504、トレオニン507、イソロイシン512、ロイシン566およびヒスチジン578からなる群から選択される少なくともある種の残基と更に結合する請求項64記載のアダクト。
【請求項66】
前記分子はグルタミン酸599と結合する請求項63記載のアダクト。
【請求項67】
前記分子は、アスパラギン499、リシン600、およびアルギニン602の1つまたはそれ以上、およびアラニン496、グルタミン酸599、グルタミン酸500、フェニルアラミン594、リシン482、ロイシン513、イソロイシン526、トレオニン528、バリン503、ロイシン504、トレオニン507、イソロイシン512、ロイシン566およびヒスチジン578からなる群から選択される少なくともある種の残基と更に結合する請求項66記載のアダクト。
【請求項68】
前記タンパク質は野生型のc−Ablキナーゼである請求項35記載のアダクト。
【請求項69】
前記分子はアルギニン405またはグルタミン酸301の1つまたはそれ以上と結合する請求項68記載のアダクト。
【請求項70】
前記分子が、グルタミン酸305、フェニルアラニン401、リシン290、バリン318、イソロイシン332、トレオニン334、バリン308、イソロイシン312、ロイシン317、ロイシン373、およびヒスチジン380の1つまたはそれ以上と更に結合する請求項69記載のアダクト。
【請求項71】
前記タンパク質が発癌性Bcr−Ablキナーゼである請求項35記載のアダクト。
【請求項72】
前記分子がアルギニン405またはグルタミン酸301の1つまたはそれ以上と結合する請求項71記載のアダクト。
【請求項73】
前記分子が、グルタミン酸305、フェニルアラニン401、リシン290、バリン318、イソロイシン332、トレオニン334、バリン308、イソロイシン312、ロイシン317、ロイシン373、およびヒスチジン380の1つまたはそれ以上と更に結合する請求項72記載のアダクト。
【請求項74】
タンパク質・モジュレータアダクトであって、p38−αキナーゼ、および該キナーゼに結合した非天然分子を含み、該分子は上記タンパク質のアルギニン70および/またはアルギニン67のいずれかに結合するタンパク質・モジュレータアダクト。
【請求項75】
前記分子はアルギニン70またはアルギニン67のいずれかのグアニジルモイエティと結合する請求項74記載のアダクト。
【請求項76】
前記分子は、グルタミン酸71、ロイシン74、メチオニン78、バリン83、イソロイシン141、ヒスチジン148、フェニルアラニン169、リシン53、イソロイシン84、ロイシン104、およびトレオニン106からなる群から選択される少なくともある種の残基に更に結合する請求項74記載のアダクト。
【請求項77】
前記分子は、グルタミン酸71、ロイシン74、メチオニン78、バリン83、イソロイシン141、ヒスチジン148、フェニルアラニン169、リシン53、イソロイシン84、ロイシン104、トレオニン106からなる群から選択される少なくともある種の残基に更に結合する請求項75記載のアダクト。
【請求項78】
タンパク質・モジュレータアダクトであって、p38−αキナーゼ、および該キナーゼに結合した非天然分子を含み、該分子はチロシン35に結合するタンパク質・モジュレータアダクト。
【請求項79】
前記分子は、アルギニン70および/またはアルギニン67のいずれか、およびグルタミン酸71、ロイシン74、メチオニン78、バリン83、イソロイシン141、ヒスチジン148、フェニルアラニン169、リシン53、イソロイシン84、ロイシン104、およびトレオニン106からなる群から選択される少なくともある種の残基に更に結合する請求項78記載のアダクト。
【請求項80】
タンパク質・モジュレータアダクトであって、野生型Brafキナーゼ、および該キナーゼに結合した非天然分子を含み、該分子はアスパラギン499、リシン600、およびアルギニン602に結合するタンパク質・モジュレータアダクト。
【請求項81】
前記分子は、アラニン496、バリン599、グルタミン酸500、フェニルアラミン594、リシン482、ロイシン513、イソロイシン526、トレオニン528、バリン503、ロイシン504、トレオニン507、イソロイシン512、ロイシン566およびヒスチジン578からなる群から選択される少なくとも数ある種の残基と更に結合する請求項80記載のアダクト。
【請求項82】
タンパク質・モジュレータアダクトであって、発癌性V599E Brafキナーゼ、および該キナーゼに結合した非天然分子を含み、該分子はアスパラギン499、リシン600、およびアルギニン602のいずれか1つまたはそれ以上と結合するタンパク質・モジュレータアダクト。
【請求項83】
前記分子は、アラニン496、グルタミン酸599、グルタミン酸500、フェニルアラミン594、リシン482、ロイシン513、イソロイシン526、トレオニン528、バリン503、ロイシン504、トレオニン507、イソロイシン512、ロイシン566およびヒスチジン578からなる群から選択される少なくともある種の残基と更に結合する請求項82記載のアダクト。
【請求項84】
タンパク質・モジュレータアダクトであって、発癌性V599E Brafキナーゼ、および該キナーゼに結合した非天然分子を含み、該分子はグルタミン酸599に結合するタンパク質・モジュレータアダクト。
【請求項85】
前記分子は、アラニン496、グルタミン酸599、グルタミン酸500、フェニルアラミン594、リシン482、ロイシン513、イソロイシン526、トレオニン528、バリン503、ロイシン504、トレオニン507、イソロイシン512、ロイシン566およびヒスチジン578からなる群から選択される少なくともある種の残基と更に結合する請求項84記載のアダクト。
【請求項86】
タンパク質・モジュレータアダクトであって、野生型Brafキナーゼ、および該キナーゼに結合した非天然分子を含み、該分子はアルギニン405またはグルタミン酸301に結合するタンパク質・モジュレータアダクト。
【請求項87】
前記分子が、グルタミン酸305、フェニルアラニン401、リシン290、バリン318、イソロイシン332、トレオニン334、バリン308、イソロイシン312、ロイシン317、ロイシン373、およびヒスチジン380の1つまたはそれ以上と更に結合する請求項86記載のアダクト。
【請求項88】
タンパク質・モジュレータアダクトであって、発癌性Bcr−Ablキナーゼ、および該キナーゼに結合した非天然分子を含み、該分子はアルギニン405またはグルタミン酸301に結合するタンパク質・モジュレータアダクト。
【請求項89】
前記分子が、グルタミン酸305、フェニルアラニン401、リシン290、バリン318、イソロイシン332、トレオニン334、バリン308、イソロイシン312、ロイシン317、ロイシン373、およびヒスチジン380の1つまたはそれ以上と更に結合する請求項88記載のアダクト。
【請求項90】
タンパク質・モジュレータアダクトであって、A鎖およびB鎖を持つカスパーゼ(caspase)−7 二量体プロテアーゼと、上記プロテアーゼに結合した非天然分子を含み、該分子は上記二量体プロテアーゼのA鎖由来のシスチン290および/または上記二量体プロテアーゼのB鎖由来のシスチン290−プライムに結合するタンパク質・モジュレータアダクト。
【請求項91】
タンパク質・モジュレータアダクトであって、A鎖およびB鎖を持つカスパーゼ−7 二量体プロテアーゼと、上記プロテアーゼに結合した非天然分子を含み、該分子は上記二量体プロテアーゼのA鎖由来のS−ニトロシル シスチン290および/または上記二量体プロテアーゼのB鎖由来のS−ニトロシル シスチン290−プライムに結合するタンパク質・モジュレータアダクト。
【請求項92】
タンパク質の生物学的活性を変更する方法であって、
スイッチ制御ポケットを備えた天然タンパク質と、
スイッチ制御リガンドとを用意する工程、
上記スイッチ制御ポケットは、対応する修飾可能な残基と結合して上記スイッチ制御リガンドの一部分を形成する、複数のコンホメーション制御アミノ酸残基を有し、
上記タンパク質を、非天然分子のモジュレータと接触させる工程、および
上記モジュレータを上記タンパク質の上記ポケットの領域に結合させて、タンパク質のコンホメーションの誘導または制限により、少なくとも部分的にタンパク質の生物学的活性を調節する工程、
上記分子は、スイッチポケットによるコンホメーション制御アミノ酸残基またはスイッチ制御リガンド修飾アミノ酸残基から取った少なくとも1つのアミノ酸残基に結合する、を含む方法。
【請求項93】
タンパク質の生物学的活性を変更する方法であって、
第1、第2、および第3の各配列のアミノ酸残基を内部に有する上記タンパク質を含む天然タンパク質を用意する工程、
上記第1配列のアミノ酸残基はリガンドの1部を形成し、2つの各状態の間でインビボで個別に修飾可能であり、上記第1配列のアミノ酸残基は、上記の2つの状態の1方にあるときは上記第2配列のアミノ酸残基と結合し、上記第1配列のアミノ酸残基は、上記の2つの状態の他方にあるときは上記第3配列のアミノ酸残基と結合する、
上記タンパク質を、非天然分子のモジュレータと接触させる工程、および
上記モジュレータを上記タンパク質に結合させて、タンパク質のコンホメーションの誘導または制限により、少なくとも部分的にタンパク質の生物学的活性を調節する工程、
上記分子は第1第2または第3配列のアミノ酸残基の少なくとも1つと結合している、を含む方法。
【請求項94】
前記タンパク質を非天然分子のモジュレータと接触させる工程は、上記タンパク質の第2の小型分子モジュレータの結合を誘導、相乗、または促進して、三元アダクトを形成し、このような同時進行(co-incident)結合の結果、どちらかの小型分子のみの作用によるタンパク質の生物学的調節特性と比べて、高いタンパク質の生物学的調節特性を示す、請求項92記載の方法。
【請求項95】
前記第2の小型分子は前記タンパク質の基質、コファクタ、または調節部位において相互作用し、前記第2の部位は前記第1の非天然分子のモジュレータと相互作用する前記スイッチ制御ポケットとは異なる、請求項94記載の方法。
【請求項96】
前記第2の小型分子は前記タンパク質のアロステリック部位において相互作用し、前記第2の部位は前記第1の非天然分子のモジュレータと相互作用する前記スイッチ制御ポケットとは異なる、請求項94記載の方法。
【請求項97】
前記第2の小型分子はATPコファクタ部位において相互作用する請求項95記載の方法。
【請求項98】
前記タンパク質はキナーゼである請求項97記載の方法。
【請求項99】
前記キナーゼはc−Ablキナーゼ、またはBcr−Ablキナーゼである請求項98記載の方法。
【請求項100】
前記第2の小型分子は、N− (4−メチル−3−(4−(ピリジン−3−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)−4−((4−メチルピペラジン−l− イル)メチル)ベンズアミド(グレエベクGleevec); N−(2−クロロ−6−メチルフェニル)−2−(6−(4−(2− ヒドロキシエチル)ピペラジン−l−イル)−2−メチルピリミジン−4−イルアミノ)チアゾール−5−カルボキサミド (BMS−354825); 6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−(3−(ヒドロキシメチル)フェニルアミノ)−8− メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン (PD 166326); 6−(2,6−ジクロロフェニル)−8− メチル−2−(3−(メチルチオ)フェニルアミノ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン (PD 173955); 6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−(4−フルオロ−3−メチルフェニルアミノ)−8− メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン (PD l80970); 6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−(4−エトキシフェニルアミノ)−8−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン (PD 173958); 6− (2,6−ジクロロフェニル)−2−(4−フルオロフェニルアミノ)−8−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(PD 173956); 6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−(4−(2− (ジエチルアミノ)エトキシ)フェニルアミノ)−8−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン (PD 166285); 2−(4−(2−アミノエトキシ)フェニルアミノ)−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8− メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン; N−(3−(6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)アセトアミド (SKI DV− MO16); 2−(4−アミノフェニルアミノ)−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチルピリド[2,3− d]ピリミジン−7(8H)−オン (SKI DV 1−10); 6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−(3− ヒドロキシフェニルアミノ)−8−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン (SKI DV2−89); 2− (3−アミノフェニルアミノ)−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン− 7(8H)−オン (SKI DV 2−43); N−(4−(6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−7−オキソ−7,8− ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)アセトアミド (SKI DV−MO 17); 6−(2,6− ジクロロフェニル)−2−(4−ヒドロキシフェニルアミノ)−8−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)− オン (SKI DV−M017);または 6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−(3−エチルフェニルアミノ)−8− メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン (SKI DV 2 87)からとられる請求項99記載の方法。
【請求項101】
前記タンパク質を非天然分子のモジュレータと接触させる工程は、上記タンパク質の第2の小型分子モジュレータの結合を誘導、相乗、または促進して、三元アダクトを形成し、このような同時進行(co-incident)結合の結果、どちらかの小型分子のみの作用によるタンパク質の生物学的調節特性と比べて、高いタンパク質の生物学的調節特性を示す、請求項93記載の方法。
【請求項102】
前記第2の小型分子は前記タンパク質の基質、コファクタ、または調節部位において相互作用し、前記第2の部位は前記第1の非天然分子のモジュレータと相互作用する前記スイッチ制御ポケットとは異なる、請求項101記載の方法。
【請求項103】
前記第2の小型分子は前記タンパク質のアロステリック部位において相互作用し、前記第2の部位は前記第1の非天然分子のモジュレータと相互作用する前記スイッチ制御ポケットとは異なる、請求項101記載の方法。
【請求項104】
前記第2の小型分子はATPコファクタ部位において相互作用する請求項102記載の方法。
【請求項105】
前記タンパク質はキナーゼである請求項104記載の方法。
【請求項106】
前記キナーゼはc−Ablキナーゼ、またはBcr−Ablキナーゼである請求項105記載の方法。
【請求項107】
請求項106記載の方法で、
前記第2の小型分子は、N− (4−メチル−3−(4−(ピリジン−3−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)−4−((4−メチルピペラジン−l− イル)メチル)ベンズアミド(Greevec); N−(2−クロロ−6−メチルフェニル)−2−(6−(4−(2− ヒドロキシエチル)ピペラジン−l−イル)−2−メチルピリミジン−4−イルアミノ)チアゾール−5−カルボキシアミド (BMS−354825); 6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−(3−(ヒドロキシメチル)フェニルアミノ)−8− メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン (PD 166326); 6−(2,6−ジクロロフェニル)−8− メチル−2−(3−(メチルチオ)フェニルアミノ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン (PD 173955); 6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−(4−フルオロ−3−メチルフェニルアミノ)−8− メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン (PD l80970); 6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−(4− エトキシフェニルアミノ)−8−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン (PD 173958); 6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−(4−フルオロフェニルアミノ)−8−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(PD 173956); 6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−(4−(2− (ジエチルアミノ)エトキシ)フェニルアミノ)−8−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン (PD 166285); 2−(4−(2−アミノエトキシ)フェニルアミノ)−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8− メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン; N−(3−(6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)アセトアミド (SKI DV− MO16); 2−(4−アミノフェニルアミノ)−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチルピリド[2,3− d]ピリミジン−7(8H)−オン (SKI DV 1−10); 6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−(3− ヒドロキシフェニルアミノ)−8−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン (SKI DV2−89); 2− (3−アミノフェニルアミノ)−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン− 7(8H)−オン (SKI DV 2−43); N−(4−(6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−7−オキソ−7,8− ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)アセトアミド (SKI DV−M017); 6−(2,6− ジクロロフェニル)−2−(4−ヒドロキシフェニルアミノ)−8−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)− オン (SKI DV−M017);または 6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−(3−エチルフェニルアミノ)−8− メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン (SKI DV 2 87)からとられる請求項106の方法。
【請求項1】
スイッチ制御ポケットとスイッチ制御リガンドを備えた天然タンパク質と、このタンパク質のスイッチ制御ポケットに結合している非天然分子を含むタンパク質・モジュレータ・アダクトであって、この分子が、上記タンパク質のコンホメーションを誘導または制限することによって上記タンパク質の生物学的活性を少なくとも部分的に調節する役目をはたし、上記スイッチ制御ポケットは、対応する修飾可能な残基と結合して上記スイッチ制御リガンドの一部分を形成する、複数のコンホメーション制御アミノ酸残基を有し、上記分子は、スイッチポケットによるコンホメーション制御アミノ酸残基またはスイッチ制御リガンド修飾アミノ酸残基からとられる少なくとも1つのアミノ酸残基に結合するアダクト。
【請求項2】
前記分子が、前記タンパク質のコンホメーションの変化を誘導する役目をはたしている請求項1記載のアダクト。
【請求項3】
前記分子が、前記タンパク質のコンホメーションの変化を制限する役目をはたしている請求項1記載のアダクト。
【請求項4】
前記リガンドが、インビボで前記ポケットと相互作用して、前記タンパク質のコンホメーションおよび生物学的活性を調節しており、調節は、リガンドとポケットが相互に作用すると、上記タンパク質が、第一コンホメーションおよび第一生物学的活性を示し、リガンドとポケットが相互に作用しない場合には、第二の、上記とは異なるコンホメーションおよび生物学的活性を示すよう進行するものである請求項1記載のアダクト。
【請求項5】
前記ポケットが、オンのポケットであり、前記分子が、アゴニストとして、前記タンパク質のこのオンのポケットの領域に結合するものである請求項1記載のアダクト。
【請求項6】
前記ポケットが、オンのポケットであり、前記分子が、アンタゴニストとして、前記タンパク質のこのオンのポケットの領域に結合するものである請求項1記載のアダクト。
【請求項7】
前記ポケットが、オフのポケットであり、前記分子が、アゴニストとして、前記タンパク質のこのオフのポケットの領域に結合するものである請求項1記載のアダクト。
【請求項8】
前記ポケットが、オフのポケットであり、前記分子が、アンタゴニストとして、前記タンパク質のこのオフのポケットの領域に結合するものである請求項1記載のアダクト。
【請求項9】
前記タンパク質が、酵素、受容体、シグナル伝達タンパク質よりなる群から選ばれる請求項1記載のアダクト。
【請求項10】
前記タンパク質が、キナーゼ、ホスファターゼ、ホスホジエステラーゼ、プロテアーゼ、スルホトランスフェラーゼ、スルファターゼ、転写因子、核ホルモン受容体、Gタンパク質結合受容体、Gタンパク質、GTPアーゼ、ホルモン、ポリメラーゼ、およびヌクレオチド調節部位を含む他のタンパク質よりなる群から選ばれる請求項9記載のアダクト。
【請求項11】
前記タンパク質の分子量が、少なくとも約15kDaである請求項1記載のアダクト。
【請求項12】
前記分子量が、約30kDaを超えるものである請求項11記載のアダクト。
【請求項13】
前記タンパク質が、キナーゼタンパク質である請求項1記載のアダクト。
【請求項14】
タンパク質・モジュレータアダクトであって、タンパク質に結合した非天然分子を含む天然タンパク質を備え、タンパク質のコンホメーションを誘導または制限することにより上記タンパク質を少なくとも部分的に調整する役目を果たし、上記タンパク質は第1、第2、または第3配列のアミノ酸残基を内部に有し、上記第1配列のアミノ酸残基はスイッチ制御リガンドの1部を形成し、2つの各状態の間でインビボで個別に修飾可能であり、上記第1配列のアミノ酸残基は、上記の2つの状態の1方にあるときは上記第2配列のアミノ酸残基と結合し、上記第1配列のアミノ酸残基は、上記の2つの状態の他方にあるときは上記第3配列のアミノ酸残基と結合し、上記分子は第1第2または第3配列のアミノ酸残基の少なくとも1つと結合している、タンパク質・モジュレータアダクト。
【請求項15】
前記第1配列を構成する前記残基のすべてが実質的に前記2つの各状態の間で修飾可能である請求項14記載のアダクト。
【請求項16】
前記第1配列のアミノ酸残基のいくつかは前記第1配列の他のアミノ酸とは別個に修飾可能である請求項14記載のアダクト。
【請求項17】
前記第1配列のアミノ酸残基と前記第2配列のアミノ酸残基との結合は前記タンパク質の第1コンホメーションに対応し、上記第1配列のアミノ酸残基と上記第3配列のアミノ酸残基との結合は上記タンパク質の第2の、異なるコンホメーションに対応する請求項14記載のアダクト。
【請求項18】
前記第1配列のアミノ酸残基は、リン酸化、硫酸化、脂肪酸アシル化、プレニル化、グリコシル化、カルボキシル化、ニトロシル化、シスチニル化、酸化、または突然変異によって修飾可能である請求項14記載のアダクト。
【請求項19】
前記第1配列のアミノ酸残基の各々はリン酸化、硫酸化、脂肪酸アシル化、プレニル化、グリコシル化、カルボキシル化、ニトロシル化、シスチニル化、酸化、または突然変異によって修飾可能であり、その際上記第1配列の残基の各々は同じ方法(modality)によって修飾可能である請求項18記載のアダクト。
【請求項20】
前記第1配列のアミノ酸残基の少なくとも1つはリン酸化、硫酸化、脂肪酸アシル化、プレニル化、グリコシル化、カルボキシル化、ニトロシル化、シスチニル化、酸化、または突然変異によって修飾可能であり、上記第1配列のアミノ酸残基の他のものは上記少なくとも1つのアミノ酸残基とは異なる方法によって修飾可能である請求項18記載のアダクト。
【請求項21】
前記分子は前記第2、または第3配列の少なくとも1つのアミノ残基と結合する請求項18記載のアダクト。
【請求項22】
前記第1配列のアミノ酸残基の少なくとも1つは過渡的に修飾可能である請求項14記載のアダクト。
【請求項23】
前記第1配列のアミノ酸残基の少なくとも1つは実質的に永久的に修飾可能である請求項14記載のアダクト。
【請求項24】
前記分子は前記第1配列のアミノ酸残基と結合し、該結合の1部として、第1配列の残基を化学的に修飾し、該残基のスイッチ状態を変化させる請求項14記載のアダクト。
【請求項25】
前記第1配列のアミノ酸残基はニトロシル化によって修飾可能であり、前記分子はニトロシル基を除去する請求項24記載のアダクト。
【請求項26】
前記第1配列の前記アミノ酸残基はその中の酸化によって修飾可能であり、前記分子は酸素ラジカルを除去する請求項24記載のアダクト。
【請求項27】
前記分子は前記第1配列のアミノ酸残基と結合し、該結合の1部として、前記残基の状態を変更させるために、修飾モイエティ(部分)の添加により上記残基を化学的に修飾する請求項14記載のアダクト。
【請求項28】
前記分子はその中の前記第1配列の前記アミノ酸残基を酸化する請求項27記載のアダクト。
【請求項29】
前記第1配列のアミノ酸残基は、突然変異によって不可逆修飾されたアミノ酸残基を含む請求項14記載のアダクト。
【請求項30】
前記分子は前記第2または第3配列の少なくとも1つのアミノ酸残基と結合する請求項14記載のアダクト。
【請求項31】
前記分子は前記第1、第2または第3配列の複数の残基と結合する請求項14記載のアダクト。
【請求項32】
前記分子は前記第2または第3配列の複数の残基と結合する請求項31記載のアダクト。
【請求項33】
前記分子は前記第2配列の1つまたはそれ以上の残基と結合する請求項14記載のアダクト。
【請求項34】
前記分子は前記第3配列の1つまたはそれ以上の残基と結合する請求項14記載のアダクト。
【請求項35】
前記タンパク質はキナーゼタンパク質である請求項14記載のアダクト。
【請求項36】
前記第1配列のアミノ酸残基はリン酸化、脂肪酸アシル化、ニトロシル化、シスチニル化、酸化、または突然変異によって修飾可能である請求項35記載のアダクト。
【請求項37】
前記第1配列のアミノ酸残基の各々はリン酸化、脂肪酸アシル化、ニトロシル化、シスチニル化、酸化、または突然変異によって修飾可能であり、その際上記第1配列の残基の各々は同じ方法(modality)によって修飾可能である請求項36記載のアダクト。
【請求項38】
前記第1配列のアミノ酸残基の少なくとも1つはリン酸化、脂肪酸アシル化、ニトロシル化、シスチニル化、酸化、または突然変異によって修飾可能であり、上記第1配列のアミノ酸残基の他のものは上記少なくとも1つのアミノ酸残基とは異なる方法によって修飾可能である請求項36記載のアダクト。
【請求項39】
前記分子は前記第1配列の少なくとも1つのアミノ残基と結合する請求項36記載のアダクト。
【請求項40】
前記第1配列のアミノ酸残基の少なくとも1つは過渡的に修飾可能である請求項36記載のアダクト。
【請求項41】
前記第1配列のアミノ酸残基の少なくとも1つは実質的に永久的に修飾可能である請求項36記載のアダクト。
【請求項42】
前記分子は前記第1配列のアミノ酸残基と結合し、該結合の1部として、第1配列の残基を化学的に修飾し、該残基のスイッチ状態を変化させる請求項36記載のアダクト。
【請求項43】
前記第1配列の前記アミノ酸残基はニトロシル化によって修飾可能であり、前記分子はニトロシル基を除去する請求項42記載のアダクト。
【請求項44】
前記第1配列の前記アミノ酸残基はその中の酸化によって修飾可能であり、前記分子は酸素ラジカルを除去する請求項42記載のアダクト。
【請求項45】
前記分子は前記第1配列のアミノ酸残基と結合し、該結合の1部として、前記残基の状態を変更させるために、修飾モイエティの添加により上記残基を化学的に修飾する請求項36記載のアダクト。
【請求項46】
前記分子はその中の前記第1配列の前記アミノ酸残基を酸化する請求項45記載のアダクト。
【請求項47】
前記第1配列のアミノ酸残基は、突然変異によって不可逆修飾されたアミノ酸残基を含む請求項36記載のアダクト。
【請求項48】
前記分子は前記第2または第3配列の少なくとも1つのアミノ酸残基と結合する請求項36記載のアダクト。
【請求項49】
前記分子は前記第1、第2または第3配列の複数の残基と結合する請求項36記載のアダクト。
【請求項50】
前記分子は前記第2または第3配列の複数の残基と結合する請求項49記載のアダクト。
【請求項51】
前記分子は前記第2配列の1つまたはそれ以上の残基と結合する請求項36記載のアダクト。
【請求項52】
前記分子は前記第3配列の1つまたはそれ以上の残基と結合する請求項36記載のアダクト。
【請求項53】
前記キナーゼタンパク質はp38−αキナーゼである請求項35記載のアダクト。
【請求項54】
前記分子は前記タンパク質のアルギニン70および/またはアルギニン67のいずれかに結合する請求項53記載のアダクト。
【請求項55】
前記分子はアルギニン70またはアルギニン67のグアニジルモイエティと結合する請求項54記載のアダクト。
【請求項56】
前記分子は、グルタミン酸71、ロイシン74、メチオニン78、バリン83、イソロイシン141、ヒスチジン148、フェニルアラニン169、リシン53、イソロイシン84、ロイシン104、トレオニン106からなる群から選択される少なくともある種の残基に更に結合する請求項53記載のアダクト。
【請求項57】
前記分子は、グルタミン酸71、ロイシン74、メチオニン78、バリン83、イソロイシン141、ヒスチジン148、フェニルアラニン169、リシン53、イソロイシン84、ロイシン104、トレオニン106からなる群から選択される少なくともある種の残基に更に結合する請求項55記載のアダクト。
【請求項58】
前記分子はチロシン35と結合する請求項53記載のアダクト。
【請求項59】
前記分子は、アルギニン70および/またはアルギニン67のいずれか、およびグルタミン酸71、ロイシン74、メチオニン78、バリン83、イソロイシン141、ヒスチジン148、フェニルアラニン169、リシン53、イソロイシン84、ロイシン104、トレオニン106からなる群から選択される少なくともある種の残基に更に結合する請求項58記載のアダクト。
【請求項60】
前記キナーゼは野生型のBrafキナーゼである請求項35記載のアダクト。
【請求項61】
前記分子はアスパラギン499、リシン600、およびアルギニン602の1つまたはそれ以上と結合する請求項60記載のアダクト。
【請求項62】
前記分子は、アラニン496、バリン599、グルタミン酸500、フェニルアラミン594、リシン482、ロイシン513、イソロイシン526、トレオニン528、バリン503、ロイシン504、トレオニン507、イソロイシン512、ロイシン566およびヒスチジン578からなる群から選択される少なくともある種の残基と更に結合する請求項61記載のアダクト。
【請求項63】
前記キナーゼは発癌性V599E Brafキナーゼである請求項35記載のアダクト。
【請求項64】
前記分子はアスパラギン499、リシン600、およびアルギニン602の1つまたはそれ以上と結合する請求項63記載のアダクト。
【請求項65】
前記分子は、アラニン496、グルタミン酸599、グルタミン酸500、フェニルアラミン594、リシン482、ロイシン513、イソロイシン526、トレオニン528、バリン503、ロイシン504、トレオニン507、イソロイシン512、ロイシン566およびヒスチジン578からなる群から選択される少なくともある種の残基と更に結合する請求項64記載のアダクト。
【請求項66】
前記分子はグルタミン酸599と結合する請求項63記載のアダクト。
【請求項67】
前記分子は、アスパラギン499、リシン600、およびアルギニン602の1つまたはそれ以上、およびアラニン496、グルタミン酸599、グルタミン酸500、フェニルアラミン594、リシン482、ロイシン513、イソロイシン526、トレオニン528、バリン503、ロイシン504、トレオニン507、イソロイシン512、ロイシン566およびヒスチジン578からなる群から選択される少なくともある種の残基と更に結合する請求項66記載のアダクト。
【請求項68】
前記タンパク質は野生型のc−Ablキナーゼである請求項35記載のアダクト。
【請求項69】
前記分子はアルギニン405またはグルタミン酸301の1つまたはそれ以上と結合する請求項68記載のアダクト。
【請求項70】
前記分子が、グルタミン酸305、フェニルアラニン401、リシン290、バリン318、イソロイシン332、トレオニン334、バリン308、イソロイシン312、ロイシン317、ロイシン373、およびヒスチジン380の1つまたはそれ以上と更に結合する請求項69記載のアダクト。
【請求項71】
前記タンパク質が発癌性Bcr−Ablキナーゼである請求項35記載のアダクト。
【請求項72】
前記分子がアルギニン405またはグルタミン酸301の1つまたはそれ以上と結合する請求項71記載のアダクト。
【請求項73】
前記分子が、グルタミン酸305、フェニルアラニン401、リシン290、バリン318、イソロイシン332、トレオニン334、バリン308、イソロイシン312、ロイシン317、ロイシン373、およびヒスチジン380の1つまたはそれ以上と更に結合する請求項72記載のアダクト。
【請求項74】
タンパク質・モジュレータアダクトであって、p38−αキナーゼ、および該キナーゼに結合した非天然分子を含み、該分子は上記タンパク質のアルギニン70および/またはアルギニン67のいずれかに結合するタンパク質・モジュレータアダクト。
【請求項75】
前記分子はアルギニン70またはアルギニン67のいずれかのグアニジルモイエティと結合する請求項74記載のアダクト。
【請求項76】
前記分子は、グルタミン酸71、ロイシン74、メチオニン78、バリン83、イソロイシン141、ヒスチジン148、フェニルアラニン169、リシン53、イソロイシン84、ロイシン104、およびトレオニン106からなる群から選択される少なくともある種の残基に更に結合する請求項74記載のアダクト。
【請求項77】
前記分子は、グルタミン酸71、ロイシン74、メチオニン78、バリン83、イソロイシン141、ヒスチジン148、フェニルアラニン169、リシン53、イソロイシン84、ロイシン104、トレオニン106からなる群から選択される少なくともある種の残基に更に結合する請求項75記載のアダクト。
【請求項78】
タンパク質・モジュレータアダクトであって、p38−αキナーゼ、および該キナーゼに結合した非天然分子を含み、該分子はチロシン35に結合するタンパク質・モジュレータアダクト。
【請求項79】
前記分子は、アルギニン70および/またはアルギニン67のいずれか、およびグルタミン酸71、ロイシン74、メチオニン78、バリン83、イソロイシン141、ヒスチジン148、フェニルアラニン169、リシン53、イソロイシン84、ロイシン104、およびトレオニン106からなる群から選択される少なくともある種の残基に更に結合する請求項78記載のアダクト。
【請求項80】
タンパク質・モジュレータアダクトであって、野生型Brafキナーゼ、および該キナーゼに結合した非天然分子を含み、該分子はアスパラギン499、リシン600、およびアルギニン602に結合するタンパク質・モジュレータアダクト。
【請求項81】
前記分子は、アラニン496、バリン599、グルタミン酸500、フェニルアラミン594、リシン482、ロイシン513、イソロイシン526、トレオニン528、バリン503、ロイシン504、トレオニン507、イソロイシン512、ロイシン566およびヒスチジン578からなる群から選択される少なくとも数ある種の残基と更に結合する請求項80記載のアダクト。
【請求項82】
タンパク質・モジュレータアダクトであって、発癌性V599E Brafキナーゼ、および該キナーゼに結合した非天然分子を含み、該分子はアスパラギン499、リシン600、およびアルギニン602のいずれか1つまたはそれ以上と結合するタンパク質・モジュレータアダクト。
【請求項83】
前記分子は、アラニン496、グルタミン酸599、グルタミン酸500、フェニルアラミン594、リシン482、ロイシン513、イソロイシン526、トレオニン528、バリン503、ロイシン504、トレオニン507、イソロイシン512、ロイシン566およびヒスチジン578からなる群から選択される少なくともある種の残基と更に結合する請求項82記載のアダクト。
【請求項84】
タンパク質・モジュレータアダクトであって、発癌性V599E Brafキナーゼ、および該キナーゼに結合した非天然分子を含み、該分子はグルタミン酸599に結合するタンパク質・モジュレータアダクト。
【請求項85】
前記分子は、アラニン496、グルタミン酸599、グルタミン酸500、フェニルアラミン594、リシン482、ロイシン513、イソロイシン526、トレオニン528、バリン503、ロイシン504、トレオニン507、イソロイシン512、ロイシン566およびヒスチジン578からなる群から選択される少なくともある種の残基と更に結合する請求項84記載のアダクト。
【請求項86】
タンパク質・モジュレータアダクトであって、野生型Brafキナーゼ、および該キナーゼに結合した非天然分子を含み、該分子はアルギニン405またはグルタミン酸301に結合するタンパク質・モジュレータアダクト。
【請求項87】
前記分子が、グルタミン酸305、フェニルアラニン401、リシン290、バリン318、イソロイシン332、トレオニン334、バリン308、イソロイシン312、ロイシン317、ロイシン373、およびヒスチジン380の1つまたはそれ以上と更に結合する請求項86記載のアダクト。
【請求項88】
タンパク質・モジュレータアダクトであって、発癌性Bcr−Ablキナーゼ、および該キナーゼに結合した非天然分子を含み、該分子はアルギニン405またはグルタミン酸301に結合するタンパク質・モジュレータアダクト。
【請求項89】
前記分子が、グルタミン酸305、フェニルアラニン401、リシン290、バリン318、イソロイシン332、トレオニン334、バリン308、イソロイシン312、ロイシン317、ロイシン373、およびヒスチジン380の1つまたはそれ以上と更に結合する請求項88記載のアダクト。
【請求項90】
タンパク質・モジュレータアダクトであって、A鎖およびB鎖を持つカスパーゼ(caspase)−7 二量体プロテアーゼと、上記プロテアーゼに結合した非天然分子を含み、該分子は上記二量体プロテアーゼのA鎖由来のシスチン290および/または上記二量体プロテアーゼのB鎖由来のシスチン290−プライムに結合するタンパク質・モジュレータアダクト。
【請求項91】
タンパク質・モジュレータアダクトであって、A鎖およびB鎖を持つカスパーゼ−7 二量体プロテアーゼと、上記プロテアーゼに結合した非天然分子を含み、該分子は上記二量体プロテアーゼのA鎖由来のS−ニトロシル シスチン290および/または上記二量体プロテアーゼのB鎖由来のS−ニトロシル シスチン290−プライムに結合するタンパク質・モジュレータアダクト。
【請求項92】
タンパク質の生物学的活性を変更する方法であって、
スイッチ制御ポケットを備えた天然タンパク質と、
スイッチ制御リガンドとを用意する工程、
上記スイッチ制御ポケットは、対応する修飾可能な残基と結合して上記スイッチ制御リガンドの一部分を形成する、複数のコンホメーション制御アミノ酸残基を有し、
上記タンパク質を、非天然分子のモジュレータと接触させる工程、および
上記モジュレータを上記タンパク質の上記ポケットの領域に結合させて、タンパク質のコンホメーションの誘導または制限により、少なくとも部分的にタンパク質の生物学的活性を調節する工程、
上記分子は、スイッチポケットによるコンホメーション制御アミノ酸残基またはスイッチ制御リガンド修飾アミノ酸残基から取った少なくとも1つのアミノ酸残基に結合する、を含む方法。
【請求項93】
タンパク質の生物学的活性を変更する方法であって、
第1、第2、および第3の各配列のアミノ酸残基を内部に有する上記タンパク質を含む天然タンパク質を用意する工程、
上記第1配列のアミノ酸残基はリガンドの1部を形成し、2つの各状態の間でインビボで個別に修飾可能であり、上記第1配列のアミノ酸残基は、上記の2つの状態の1方にあるときは上記第2配列のアミノ酸残基と結合し、上記第1配列のアミノ酸残基は、上記の2つの状態の他方にあるときは上記第3配列のアミノ酸残基と結合する、
上記タンパク質を、非天然分子のモジュレータと接触させる工程、および
上記モジュレータを上記タンパク質に結合させて、タンパク質のコンホメーションの誘導または制限により、少なくとも部分的にタンパク質の生物学的活性を調節する工程、
上記分子は第1第2または第3配列のアミノ酸残基の少なくとも1つと結合している、を含む方法。
【請求項94】
前記タンパク質を非天然分子のモジュレータと接触させる工程は、上記タンパク質の第2の小型分子モジュレータの結合を誘導、相乗、または促進して、三元アダクトを形成し、このような同時進行(co-incident)結合の結果、どちらかの小型分子のみの作用によるタンパク質の生物学的調節特性と比べて、高いタンパク質の生物学的調節特性を示す、請求項92記載の方法。
【請求項95】
前記第2の小型分子は前記タンパク質の基質、コファクタ、または調節部位において相互作用し、前記第2の部位は前記第1の非天然分子のモジュレータと相互作用する前記スイッチ制御ポケットとは異なる、請求項94記載の方法。
【請求項96】
前記第2の小型分子は前記タンパク質のアロステリック部位において相互作用し、前記第2の部位は前記第1の非天然分子のモジュレータと相互作用する前記スイッチ制御ポケットとは異なる、請求項94記載の方法。
【請求項97】
前記第2の小型分子はATPコファクタ部位において相互作用する請求項95記載の方法。
【請求項98】
前記タンパク質はキナーゼである請求項97記載の方法。
【請求項99】
前記キナーゼはc−Ablキナーゼ、またはBcr−Ablキナーゼである請求項98記載の方法。
【請求項100】
前記第2の小型分子は、N− (4−メチル−3−(4−(ピリジン−3−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)−4−((4−メチルピペラジン−l− イル)メチル)ベンズアミド(グレエベクGleevec); N−(2−クロロ−6−メチルフェニル)−2−(6−(4−(2− ヒドロキシエチル)ピペラジン−l−イル)−2−メチルピリミジン−4−イルアミノ)チアゾール−5−カルボキサミド (BMS−354825); 6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−(3−(ヒドロキシメチル)フェニルアミノ)−8− メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン (PD 166326); 6−(2,6−ジクロロフェニル)−8− メチル−2−(3−(メチルチオ)フェニルアミノ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン (PD 173955); 6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−(4−フルオロ−3−メチルフェニルアミノ)−8− メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン (PD l80970); 6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−(4−エトキシフェニルアミノ)−8−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン (PD 173958); 6− (2,6−ジクロロフェニル)−2−(4−フルオロフェニルアミノ)−8−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(PD 173956); 6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−(4−(2− (ジエチルアミノ)エトキシ)フェニルアミノ)−8−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン (PD 166285); 2−(4−(2−アミノエトキシ)フェニルアミノ)−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8− メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン; N−(3−(6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)アセトアミド (SKI DV− MO16); 2−(4−アミノフェニルアミノ)−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチルピリド[2,3− d]ピリミジン−7(8H)−オン (SKI DV 1−10); 6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−(3− ヒドロキシフェニルアミノ)−8−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン (SKI DV2−89); 2− (3−アミノフェニルアミノ)−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン− 7(8H)−オン (SKI DV 2−43); N−(4−(6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−7−オキソ−7,8− ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)アセトアミド (SKI DV−MO 17); 6−(2,6− ジクロロフェニル)−2−(4−ヒドロキシフェニルアミノ)−8−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)− オン (SKI DV−M017);または 6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−(3−エチルフェニルアミノ)−8− メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン (SKI DV 2 87)からとられる請求項99記載の方法。
【請求項101】
前記タンパク質を非天然分子のモジュレータと接触させる工程は、上記タンパク質の第2の小型分子モジュレータの結合を誘導、相乗、または促進して、三元アダクトを形成し、このような同時進行(co-incident)結合の結果、どちらかの小型分子のみの作用によるタンパク質の生物学的調節特性と比べて、高いタンパク質の生物学的調節特性を示す、請求項93記載の方法。
【請求項102】
前記第2の小型分子は前記タンパク質の基質、コファクタ、または調節部位において相互作用し、前記第2の部位は前記第1の非天然分子のモジュレータと相互作用する前記スイッチ制御ポケットとは異なる、請求項101記載の方法。
【請求項103】
前記第2の小型分子は前記タンパク質のアロステリック部位において相互作用し、前記第2の部位は前記第1の非天然分子のモジュレータと相互作用する前記スイッチ制御ポケットとは異なる、請求項101記載の方法。
【請求項104】
前記第2の小型分子はATPコファクタ部位において相互作用する請求項102記載の方法。
【請求項105】
前記タンパク質はキナーゼである請求項104記載の方法。
【請求項106】
前記キナーゼはc−Ablキナーゼ、またはBcr−Ablキナーゼである請求項105記載の方法。
【請求項107】
請求項106記載の方法で、
前記第2の小型分子は、N− (4−メチル−3−(4−(ピリジン−3−イル)ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)−4−((4−メチルピペラジン−l− イル)メチル)ベンズアミド(Greevec); N−(2−クロロ−6−メチルフェニル)−2−(6−(4−(2− ヒドロキシエチル)ピペラジン−l−イル)−2−メチルピリミジン−4−イルアミノ)チアゾール−5−カルボキシアミド (BMS−354825); 6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−(3−(ヒドロキシメチル)フェニルアミノ)−8− メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン (PD 166326); 6−(2,6−ジクロロフェニル)−8− メチル−2−(3−(メチルチオ)フェニルアミノ)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン (PD 173955); 6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−(4−フルオロ−3−メチルフェニルアミノ)−8− メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン (PD l80970); 6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−(4− エトキシフェニルアミノ)−8−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン (PD 173958); 6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−(4−フルオロフェニルアミノ)−8−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(PD 173956); 6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−(4−(2− (ジエチルアミノ)エトキシ)フェニルアミノ)−8−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン (PD 166285); 2−(4−(2−アミノエトキシ)フェニルアミノ)−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8− メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン; N−(3−(6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)アセトアミド (SKI DV− MO16); 2−(4−アミノフェニルアミノ)−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチルピリド[2,3− d]ピリミジン−7(8H)−オン (SKI DV 1−10); 6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−(3− ヒドロキシフェニルアミノ)−8−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン (SKI DV2−89); 2− (3−アミノフェニルアミノ)−6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン− 7(8H)−オン (SKI DV 2−43); N−(4−(6−(2,6−ジクロロフェニル)−8−メチル−7−オキソ−7,8− ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−2−イルアミノ)フェニル)アセトアミド (SKI DV−M017); 6−(2,6− ジクロロフェニル)−2−(4−ヒドロキシフェニルアミノ)−8−メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)− オン (SKI DV−M017);または 6−(2,6−ジクロロフェニル)−2−(3−エチルフェニルアミノ)−8− メチルピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン (SKI DV 2 87)からとられる請求項106の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図4a】
【図4b】
【図4c】
【図4d】
【図4e】
【図4f】
【図5】
【図6】
【図6a】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図48A】
【図48B】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図2】
【図3】
【図4】
【図4a】
【図4b】
【図4c】
【図4d】
【図4e】
【図4f】
【図5】
【図6】
【図6a】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図48A】
【図48B】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【公表番号】特表2009−503440(P2009−503440A)
【公表日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−521537(P2008−521537)
【出願日】平成18年7月10日(2006.7.10)
【国際出願番号】PCT/US2006/026920
【国際公開番号】WO2007/008917
【国際公開日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.リナックス
2.WINDOWS
【出願人】(505247306)デシファラ ファーマスーティカルズ, エルエルシー (10)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年7月10日(2006.7.10)
【国際出願番号】PCT/US2006/026920
【国際公開番号】WO2007/008917
【国際公開日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.リナックス
2.WINDOWS
【出願人】(505247306)デシファラ ファーマスーティカルズ, エルエルシー (10)
【Fターム(参考)】
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