説明

タンパク質キナーゼとしての複素環化合物

本発明により、c−Metのような成長因子受容体のタンパク質キナーゼ活性をキナーゼ抑制させ、抗ガン剤として有効に使用できる新規複素環化合物、上記化合物を含む薬学的組成物の使用方法が提供される。又、本発明の上記化合物を含む薬学的組成物はガン以外に、成長因子および抗血管形成受容体、例えば c−Metを通じて作動する信号伝達経路と関連する疾患の治療に有効に使用できる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記の化学式1の化合物、又はその薬学的で許容可能な塩又は立体異性質体。
【化1】

(上記式で、Rは、アルキル、置換されたアルキル、シクロアルキル、置換されたシクロアルキル、アリールアルキル、置換されたアリールアルキル、アリール、置換されたアリール、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、ヘテロアリール、置換されたヘテロアリール、ヘテロシクリル、置換されたヘテロシクリル、ヘテロアリールアルキル、置換されたヘテロアリールアルキル、ヘテロシクロアルキル又は置換されたヘテロシクロアルキルであり;
は、C〜Cアルキル、又は置換されたC〜Cアルキル;
は、アルキル、置換されたアルキル、シクロアルキル、置換されたシクロアルキル、アリールアルキル、置換されたアリールアルキル、アリール、置換されたアリール、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、ヘテロアリール、置換されたヘテロアリール、ヘテロシクリル、置換されたヘテロシクリル、ヘテロアリールアルキル、置換されたヘテロアリールアルキル、ヘテロシクロアルキル又は置換されたヘテロシクロアルキルであり;
Qは、窒素−含有5員不飽和へテロシクリルと窒素―含有6員不飽和へテロシクリルが融合された不飽和へテロシクリルであり;
Xは、水素又はハロゲンであり;
Yは、CH又はNであり;
Zは、CH又はNである。)
【請求項2】
請求項1において、Qが下記構造式の中で選択される事である化合物、又はその薬学的に許容可能な塩又は立体異性質体。
【化2】

(式中、Rは水素、アルキル、置換されたアルキル、シクロアルキル、置換されたシクロアルキル、アリールアルキル、置換されたアリールアルキル、ハロゲン、アリール、置換されたアリール、アルケニル、置換されたアルケニル、アルキニル、置換されたアルキニル、アルキルカルボニル、置換されたアルキルカルボニル、ヒドロキシアルキル、置換されたヒドロキシアルキル、飽和又は不飽和へテロシクリル、置換された飽和又は不飽和へテロシクリル、飽和又は不飽和へテロシクリル−アルキル、置換された飽和又は不飽和へテロシクリル−アルキルであり;
11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、R18、R19およびR20は、それぞれ独立的に水素、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、−NH(C〜Cアルキル)又は−NRR’(ここで、RおよびR’はそれぞれ独立的にC〜Cアルキルであり)である。)
【請求項3】
請求項1において、Rが、C〜Cアルキル、置換されたC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキル、置換されたC〜Cシクロアルキル、C〜Cヘテロシクロアルキル、C〜C10アリール、置換されたC〜C10アリール、C〜C11単環式又は二環式へテロアリール、又は置換されたC〜C11単環式又は二環式へテロアリールである化合物、又はその薬学的に許容可能な塩又は立体異性質体。
【請求項4】
請求項3において、Rがフェニル、置換されたフェニル、ナフチル、置換されたナフチル、ピリジル、アゼパニル、ピラゾリル、チアゾリル、インドルリル、インダゾリル、インデニル、シクロプロピル、イソプロピル、フェニルエチル、アミノアルキル、ベンジル、アミドアルキル、モルホリン又はフラニルメチルである化合物、又はその薬学的に許容可能な塩又は立体異性質体。
【請求項5】
請求項4において、Rがフェニル、置換されたフェニル、ナフチル、置換されたナフチルである化合物、又はその薬学的に許容可能な塩又は立体異性質体。
【請求項6】
請求項1において、Rが、C〜Cアルキル、置換されたC〜Cアルキル、C〜C10アリール又は置換されたC〜C10アリールである化合物、又はその薬学的に許容可能な塩又は立体異性質体。
【請求項7】
請求項1において、Xが、F、Cl、Br、およびIで構成された群で選択されるハロゲンである化合物、又はその薬学的に許容可能な塩又は立体異性質体。
【請求項8】
請求項1において、Qが
【化3】

【化4】

である化合物、
【化5】

又はその薬学的に許容可能な塩又は立体異性質体。
【請求項9】
請求項8において、Rが、水素、F、Cl、Br、およびIで構成された群で選択されるハロゲン、C〜Cアルキル、置換されたC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキル、置換されたC〜Cシクロアルキル、C〜C10アリール、置換されたC〜C10アリール、C〜Cアルキルカルボニル、置換されたC〜Cアルキルカルボニル、C〜Cヒドロキシアルキル、置換されたC〜Cヒドロキシアルキル、N、S、およびO原子で構成された群で選択されるヘテロ原子を一つ以上持つ3員ないし10員飽和又は不飽和へテロシクリル、又は置換された上記3員ないし10員飽和又は不飽和へテロシクリルである化合物、又はその薬学的に許容可能な塩又は立体異性質体。
【請求項10】
請求項9において、Rは、水素、上記ハロゲン、フェニル、置換されたフェニル、ナフチル、置換されたナフチル、ピリジル、置換されたピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、アゼパニル、ピラゾリル、チアゾリル、チオフェニル、イソオキサゾリル、置換されたイソオキサゾリル、エチル、アセチル、1−ヒドロキシエチル、シクロプロピル、イソプロピル、アミノアルキル、ベンジル、アミドアルキル、モルホリン、フラニルメチル、又は、ピペリジニルである化合物、又はその薬学的に許容可能な塩又は立体異性質体。
【請求項11】
請求項10において、Rは、水素、上記ハロゲン、フェニル、置換されたフェニル、ナフチル、置換されたナフチル、ピリジル、置換されたピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、チアゾリル、チオフェニル、イソオキサゾリル、エチル、アセチル、1−ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル、置換されたイソオキサゾリル、又は、ピペリジニルである化合物、又はその薬学的に許容可能な塩又は立体異性質体。
【請求項12】
請求項11において、Rは、上記ハロゲン、フェニル、又はハロゲン又はアルコキシにより置換されたフェニルである化合物、又はその薬学的に許容可能な塩又は立体異性質体。
【請求項13】
請求項8において、Qが
【化6】

である化合物、又はその薬学的に許容可能な塩又は立体異性質体。
【請求項14】
請求項13において、Rが、水素、ハロゲン、フェニル、置換されたフェニル、ナフチル、置換されたナフチル、ピリジル、置換されたピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、チアゾリル、チオフェニル、イソオキサゾリル、置換されたイソオキサゾリル、エチル、アセチル、1−ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル、N、SおよびO原子で構成された群で選択されるヘテロ原子を一つ以上持つ5員ないし6員飽和又は不飽和へテロシクリル、又は、置換された上記5員ないし6員飽和又は不飽和へテロシクリルである化合物、又はその薬学的に許容可能な塩又は立体異性質体。
【請求項15】
請求項8において、Qが
【化7】

である化合物、又はその薬学的に許容可能な塩又は立体異性質体。
【請求項16】
請求項15において、Rが、水素、ハロゲン、フェニル、置換されたフェニル、ナフチル、置換されたナフチル、又はチオフェニルである化合物、又はその薬学的に許容可能な塩又は立体異性質体。
【請求項17】
請求項1において、下記の化合物、又はその薬学的に許容可能な塩又は立体異性質体:
N−(4−(5−ブロモピロロ[1,2−b]ピリダジン−4−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−1,5−ジメチル−3−オキソ−2−フェニル−2,3−ジヒドロ−1H−ピラゾール−4−カルボキシアミド;
N−(3−フルオロ−4−(5−フェニルピロロ[1,2−b]ピリダジン−4−イルオキソ)フェニル)−1,5−ジメチル−3−オキソ−2−フェニル−2,3−ジヒドロ−1H−ピラゾール−4−カルボキシアミド;
N−(3−フルオロ−4−(5−(4−フルオロフェニル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−4−イルオキシ)フェニル)−1,5−ジメチル−3−オキソ−2−フェニル−2,3−ジヒドロ−1H−ピラゾール−4−カルボキシアミド;
N−(3−フルオロ−4−(5−(4−メトキシフェニル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−4−イルオキシ)フェニル)−1,5−ジメチル−3−オキソ−2−フェニル−2,3−ジヒドロ−1H−ピラゾール−4−カルボキシアミド;
N−(3−フルオロ−4−(5−(3−フルオロフェニル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−4−イルオキソ)フェニル)−1,5−ジメチル−3−オキソ−2−フェニル−2,3−ジヒドロ−1H−ピラゾール−4−カルボキシアミド;
N−(3−フルオロ−4−(5−(3−メトキシフェニル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−4−イルオキシ)フェニル)−1,5−ジメチル−3−オキソ−2−フェニル−2,3−ジヒドロ−1H−ピラゾール−4−カルボキシアミド;
N−(4−(5−ブロモピロロ[1,2−b]ピリダジン−4−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−2−(4−フルオロフェニル)−1,5−ジメチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピラゾール−4−カルボキシアミド;
N−(3−フルオロ−4−(5−フェニルピロロ[1,2−b]ピリダジン−4−イルオキシ)フェニル)−2−(4−フルオロフェニル)−1,5−ジメチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピラゾール−4−カルボキシアミド;
N−(4−(7−ブロモピロロ[1,2−b]ピリダジン−4−イルオキシ)−3−フルオロフェニル)−1,5−ジメチル−3−オキソ−2−フェニル−2,3−ジヒドロ−1H−ピラゾール−4−カルボキシアミド;
N−(3−フルオロ−4−(7−フェニルピロロ[1,2−b]ピリダジン−4−イルオキシ)フェニル)−1,5−ジメチル−3−オキソ−2−フェニル−2,3−ジヒドロ−1H−ピラゾール−4−カルボキシアミド。
【請求項18】
治療的有効量の請求項1の化合物1種以上および薬学的に許容可能な担体を含む薬学的組成物。
【請求項19】
請求項18において、HGF−媒介の疾患を治療するための 薬学的組成物。
【請求項20】
請求項18において、癌、喘息、アレルギー、アトピー皮膚疾患、乾せん、またはリウマチ性関節炎を治療するための薬学的組成物。
【請求項21】
請求項20において、癌が非小細胞肺癌、結腸直腸癌、校帽細胞腫、頭頚部癌、胃癌、膀胱癌、肝癌、および卵巣癌で構成された群から選択される事である薬学的組成物。
【請求項22】
請求項18において、抗生物質、アルキル化剤、抗代謝剤、ホルモン剤、免疫学的製剤、インターフェロン製剤、および他の抗がん剤からなる群から選ばれた1種以上を追加で含む薬学的組成物。
【請求項23】
HGF−媒介の疾患の患者に治療的有効量の請求項1による化合物を投与することを含むHGF−媒介性疾患の治療方法。
【請求項24】
癌の治療を必要とする患者に治療的有効量の請求項1による化合物を投与することを含む癌の治療方法。
【請求項25】
請求項23又は請求項24において、上記の患者に抗生剤、アルキル化剤、抗代謝剤、ホルモン剤、免疫学的製剤、インターフェロン製剤および他の抗癌剤からなる群から選ばれた1種以上を投与することを追加に含む方法。

【公表番号】特表2012−505874(P2012−505874A)
【公表日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−532009(P2011−532009)
【出願日】平成21年8月28日(2009.8.28)
【国際出願番号】PCT/KR2009/004830
【国際公開番号】WO2010/044543
【国際公開日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【出願人】(511095506)ネオファーム カンパニー, リミテッド (1)
【Fターム(参考)】