説明

タンパク質チロシンキナーゼインヒビターとしての二環式ヘテロ環式化合物

本発明は、新規二環式ヘテロ環式誘導体化合物(ここで、R、q、A、B、X、X、X、X、X、およびRは本願明細書で記載された通りである)、該化合物を含んでなる医薬組成物、および疾患、例えば癌の治療における該化合物の使用に関する。



Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物:
【化1】

〔上記式中、
、X、およびXは、各々独立して炭素または窒素から選択され、但しX〜Xの少なくとも一つは窒素を表し、Xが窒素の場合X、X、X4、およびXの少なくとも一つが窒素を表し、
は、CR、窒素、NH、またはC=Oを表し、
は、CR、窒素、NH、またはC=Oを表し、
但しX〜Xの3以下は窒素を表し、
------ は、単または二重結合を表すが、但し5員環系内における少なくとも一つの結合は二重結合であり、XまたはXがC=Oを表す場合のみXと、Xとの間の結合が単結合を表し、
は、水素、ハロゲン、C1‐6アルキル、C2‐6アルケニル、C2‐6アルキニル、C1‐6アルコキシ、C3‐6シクロアルキル、C3‐6シクロアルケニル、シアノ、ハロC1‐6アルキル、またはハロC1‐6アルコキシを表し、
Aは、1以上(例えば、1、2、または3)のR基によって場合により置換されている場合もある、芳香族、非芳香族炭素環式、またはヘテロ環式基を表し、
Bは、‐V‐炭素環式基または‐W‐ヘテロ環式基を表し、該炭素環式およびヘテロ環式基は1以上(例えば、1、2、または3)のR基により置換される場合もあり、
は、ハロゲン、水素、C1‐6アルキル、C1‐6アルコキシ、C2‐6アルケニル、C2‐6アルキニル、‐C≡N、C3‐8シクロアルキル、C3‐8シクロアルケニル、‐NHSO、‐CH=N‐OR、または3〜6単環式ヘテロ環式基であり、該C1‐6アルキル、C2‐6アルケニル、C1‐6アルコキシ、ヘテロ環式基は1以上のR基により置換される場合もあり、
、R、およびRは、独立して、水素またはC1‐6アルキルを表し、
は、ハロゲン、C1‐6アルキル、C2‐6アルケニル、C2‐6アルキニル、C3‐8シクロアルキル、C3‐8シクロアルケニル、‐OR、‐O‐(CH‐OR、ハロC1‐6アルキル、ハロC1‐6アルコキシ、C1‐6アルカノール、=O、=S、ニトロ、Si(R、‐(CH‐CN、‐S‐R、‐SO‐R、‐SO‐R、‐COR、‐(CR‐COOR、‐(CH‐CONR、‐(CH‐NR、‐(CH‐NRCOR、‐(CH‐NRSO‐R、‐(CH‐NH‐SO‐NR、‐OCONR、‐(CH‐NRCO、‐O‐(CH‐CR‐(CH‐OR、または‐(CH‐SONR基を表し、
、R、およびRは、独立して、水素、C1‐6アルキル、C2‐6アルケニル、C2‐6アルキニル、C1‐6アルカノール、ヒドロキシ、C1‐6アルコキシ、ハロC1‐6アルキル、‐CO‐(CH‐C1‐6アルコキシ、C3‐8シクロアルキル、またはC3‐8シクロアルケニルを表し、
は、‐CONR、‐COR、または‐COOR基を表し、
およびRは、独立して、水素、C1‐6アルキル、C2‐6アルケニル、C2‐6アルキニル、C3‐8シクロアルキル、C3‐8シクロアルケニル、アリール、ヘテロ環式基、またはRおよびRはそれらが結合されている窒素原子と一緒になって窒素を含むヘテロ環式環を形成し、該C1‐6アルキル、アリール、およびヘテロ環式基は1以上(例えば、1、2、または3)のR基により置換される場合もあり、
およびRは、独立して、R基または‐Y‐炭素環式もしくは‐Z‐ヘテロ環式基を表し、ここで該炭素環式およびヘテロ環式基は1以上(例えば、1、2、または3)のR基により置換される場合もあり、
VおよびWは、独立して、結合または‐(CR‐基を表し、
YおよびZは、独立して、結合、‐CO‐(CH‐、‐COO‐、‐(CH‐、‐NR‐(CH‐、‐(CH‐NR‐、‐CONR‐、‐NRCO‐、‐SONR‐、‐NRSO‐、‐NRCONR‐、‐NRCSNR‐、‐O‐(CH‐、‐(CH‐O‐、‐S‐、‐SO‐、または‐(CH‐SO‐を表し、
nは1〜4の整数を表し、
sおよびtは、独立して、0〜4の整数を表し、
qは0〜2の整数を表す〕
あるいはその薬学上許容される塩、溶媒和物、または誘導体。
【請求項2】
、X、およびXは、各々独立して炭素または窒素から選択され、但しX〜Xの少なくとも一つは窒素を表し、Xが窒素の場合X、X、X4、およびXの少なくとも一つが窒素を表し、
は、CRまたは窒素を表し、
は、CH、窒素、またはC=Oを表し、
但しX〜Xの3以下は窒素を表し、
------ は、単または二重結合を表し、
は、水素または=Oを表し、
Aは、1以上(例えば、1、2、または3)のR基によって場合により置換されている場合もある、芳香族、非芳香族炭素環式、またはヘテロ環式基を表し、
Bは、芳香族、非芳香族炭素環式、またはヘテロ環式基を表し、
は、‐CONR、‐COR、または‐COOR基を表し、
およびRは、独立して、水素、C1‐6アルキル、C2‐6アルケニル、C2‐6アルキニル、C3‐8シクロアルキル、C3‐8シクロアルケニル、アリール、ヘテロ環式基、またはRおよびRはそれらが結合されている窒素原子と一緒になって窒素を含むヘテロ環式環を形成し、ここで該C1‐6アルキル、アリール、およびヘテロ環式基は1以上(例えば、1、2、または3)のR基により置換される場合もあり、
は、ハロゲン、C1‐6アルキル、C2‐6アルケニル、C2‐6アルキニル、C3‐8シクロアルキル、C3‐8シクロアルケニル、‐OR、‐O‐(CH‐OR、ハロC1‐6アルキル、ハロC1‐6アルコキシ、C1‐6アルカノール、=O、=S、ニトロ、‐(CH‐CN、‐S‐R、‐SO‐R、‐SO‐R、‐COR、‐(CR‐COOR、‐(CH‐CONR、‐(CH‐NR、‐(CH‐NRCOR、‐(CH‐NRSO‐R、‐OCONR、‐(CH‐NRCO、‐O‐(CH‐CR‐(CH‐OR、または‐(CH‐SONR基を表し、
、R、およびRは、独立して、水素、C1‐6アルキル、C2‐6アルケニル、C2‐6アルキニル、C1‐6アルカノール、ヒドロキシ、C1‐6アルコキシ、ハロC1‐6アルキル、‐CO‐(CH‐C1‐6アルコキシ、C3‐8シクロアルキル、またはC3‐8シクロアルケニルを表し、
およびRは、独立して、R基または‐Y‐炭素環式もしくは‐Z‐ヘテロ環式基を表し、ここで該炭素環式およびヘテロ環式基は1以上(例えば、1、2、または3)のR基により置換される場合もあり、
但しRが水素以外の基を表す場合、XはCHまたはC=Oを表し、
YおよびZは、独立して、結合、‐CO‐、‐CH‐、‐(CH‐、‐(CH‐、‐O‐(CH‐、または‐NH‐(CH‐を表し、
mおよびnは、独立して、1〜4の整数を表し、
sおよびtは、独立して、0〜4の整数を表し、
qは、0〜2の整数を表す、
請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Aが、1以上のR基によって場合により置換されたフェニルまたはピリジル基を表す、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項4】
Aが、1以上のR基によって場合により置換されたフェニル基を表す、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項5】
Aが非置換フェニルを表す、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
Bが‐V‐アリール基を表す、請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項7】
Vが結合または‐CH‐を表す、請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
Vが結合を表す、請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
アリールがフェニルを表す、請求項6〜8のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項10】
Bが‐W‐ヘテロ環式基を表す、請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項11】
Wが結合を表す、請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
前記ヘテロ環式基が5または6員単環式ヘテロ環式基である、請求項10または11に記載の化合物。
【請求項13】
前記ヘテロ環式基が、ピリジル、ピラジニル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、イミダゾリル、またはチアジアゾリルである、請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
前記ヘテロ環式基がトリアゾリルまたはチアジアゾリルである、請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
Bがチアジアゾリルを表す、請求項14に記載の化合物。
【請求項16】
qが0を表す、請求項1〜15のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項17】
が、−CONR基を表す、請求項1〜16のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項18】
およびRがともにハロゲンまたはC1−6アルキルを表す、請求項17に記載の化合物。
【請求項19】
およびRの一方がハロゲンを表し、他方がC1−6アルキル(‐OR基により置換される場合もある)、C3‐6シクロアルキル、またはヘテロ環式を表す、請求項17に記載の化合物。
【請求項20】
およびRの一方がハロゲンを表し、他方がC1−6アルキルを表す、請求項19に記載の化合物。
【請求項21】
およびRはそれらが結合されている窒素原子と一緒になって窒素を含むヘテロ環式環を形成し、1以上(例えば、1、2、または3)のR基によって場合により置換される場合もある、請求項17に記載の化合物。
【請求項22】
〜Xが下記環系で定義される通りである、請求項1〜21のいずれか一項に記載の化合物:
【化2】

【請求項23】
〜Xが下記環系で定義される通りである、請求項22に記載の化合物:
【化3】

【請求項24】
〜Xが下記環系で定義される通りである、請求項23に記載の化合物:
【化4】

【請求項25】
YおよびZが、独立して、結合、‐CO‐、‐CH‐、‐(CH‐、または‐(CH‐を表す、請求項1〜24のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項26】
Zが‐CH‐を表す、請求項25に記載の化合物。
【請求項27】
実施例1〜4から選択される化合物である、請求項1〜26のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項28】
請求項1〜27のいずれか一項に記載の化合物あるいはその塩、互変異性体、N‐オキシド、または溶媒和物。
【請求項29】
請求項1〜27のいずれか一項に記載の化合物あるいはその塩または溶媒和物。
【請求項30】
請求項1〜29のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の製造方法であって、
(i)式(II)の化合物:
【化5】

またはその保護形態と、適切な置換アルデヒドもしくはケトンとの反応、または
(ii)式(II)の化合物:
【化6】

またはその保護形態と、ヒドラジン水和物との反応、次いで環化し、
(iii)式(III)の化合物:
【化7】

またはその保護形態との反応、ここでYはアミド(例えば、メチル、カルボン酸、カルボン酸エステル、ハライド)に変換できる基であり、次いでアミドに変換し、およびその後で存在する保護基を除去し、または
1〜5、A、B、R、およびRは本願明細書で定義されている通りであり、および場合によりその後で式(I)のある化合物を式(I)の他の化合物へ変換することを含んでなる、方法。
【請求項31】
請求項1〜29のいずれか一項に記載の式(I)の化合物を含んでなる、医薬組成物。
【請求項32】
治療に使用のための、請求項1〜29のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項33】
FGFRキナーゼにより媒介される病状または症状の予防または治療に使用のための、請求項1〜29のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項34】
癌の予防または治療に使用のための、請求項1〜29のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項35】
FGFRキナーゼにより媒介される病状または症状の予防または治療用薬剤の製造のための、請求項1〜29のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項36】
本願明細書で記載されているような病状または症状の予防または治療用薬剤の製造のための、請求項1〜29のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項37】
癌の予防または治療用薬剤の製造のための、請求項1〜29のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項38】
FGFRキナーゼにより媒介される病状または症状の予防または治療方法であって、その必要な対象者へ請求項1〜29のいずれか一項に記載の式(I)の化合物を投与することを含んでなる、方法。
【請求項39】
本願明細書で記載されているような病状または症状の予防または治療方法であって、その必要な対象者へ請求項1〜29のいずれか一項に記載の式(I)の化合物を投与することを含んでなる、方法。
【請求項40】
癌の予防または治療方法であって、その必要な対象者へ請求項1〜29のいずれか一項に記載の式(I)の化合物を投与することを含んでなる、方法。

【公表番号】特表2011−500545(P2011−500545A)
【公表日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−528481(P2010−528481)
【出願日】平成20年10月10日(2008.10.10)
【国際出願番号】PCT/GB2008/003439
【国際公開番号】WO2009/047522
【国際公開日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【出願人】(504162110)アステックス、セラピューティックス、リミテッド (45)
【氏名又は名称原語表記】ASTEX THERAPEUTICS LIMITED
【Fターム(参考)】