タンパク質凝集の障害の処置のためのシクロヘキサン多価アルコール処方物
本発明により、タンパク質の折り畳みおよび/もしくは凝集、ならびに/またはアミロイド形成、沈着、蓄積、もしくは固執の障害を含む、障害ならびに/あるいは疾患の処置において有用な薬物動態プロフィールを提供する、シクロヘキサン多価アルコール化合物を含む処方物、投薬形態、および処置が提供される。本発明の複数の態様においては、血漿、脳、および/または脳脊髄液の中に治療有効濃度の化合物を提供するための被験体への投与に適しているシクロヘキサン多価アルコール化合物の量と、薬学的に許容される担体、希釈剤、または賦形剤を含む投薬形態が提供される。
Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298
【特許請求の範囲】
【請求項1】
血漿、脳、および/または脳脊髄液中で化合物の治療有効濃度を提供するため、ならびに、タンパク質の折り畳みおよび/もしくは凝集、ならびに/あるいはアミロイド形成、沈着、蓄積、または固執の障害の兆候の予防、処置、あるいは制御において少なくとも1つの治療効果を提供するための、被験体への投与に適している量のシクロヘキサン多価アルコール化合物が含まれている投薬形態。
【請求項2】
血漿の中で治療有効濃度に前記化合物を維持する、請求項1に記載の投薬形態。
【請求項3】
化合物の血漿濃度が少なくとも約0.05μMである、請求項2に記載の投薬形態。
【請求項4】
化合物の血漿濃度が、少なくとも約1から50μM、1から20μM、1から10μM、1から6μM、または1から5μMである、請求項1〜3のいずれかに記載の投薬形態。
【請求項5】
脳脊髄液(CSF)の中で治療有効濃度に前記化合物を維持する、請求項1に記載の投薬形態。
【請求項6】
前記化合物のCSF濃度が、少なくとも約0.05μMである、請求項5に記載の投薬形態。
【請求項7】
前記化合物のCSF濃度が、少なくとも約1から50μM、1から20μM、1から10μM、1から6μM、または1から5μMである、請求項6に記載の投薬形態。
【請求項8】
前記化合物の1日に3回以上の投薬形態によって生じるものと同等の、曲線下面積(AUC)によって定義される吸収の程度を提供する、1用量の化合物が含まれている1日に1回または2回の投与のための、請求項1〜7のいずれかに記載の投薬形態。
【請求項9】
投与期間にわたり1日に2回以上投与される投薬形態を用いて得られるものとは統計的に有意には異ならない、化合物の最少濃度Cminを提供する化合物の用量が含まれている、請求項1〜8のいずれかに記載の投薬形態。
【請求項10】
1から35時間のT1/2を提供する化合物の用量が含まれている、請求項1〜9のいずれかに記載の投薬形態。
【請求項11】
AUCによって測定される場合、1日に1回の投薬形態の生体利用性の少なくとも50%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、または90%の生体利用性を有している、1日に2回の投与のための、請求項1〜10のいずれかに記載の投薬形態。
【請求項12】
前記シクロヘキサン多価アルコール化合物が、約40:1、35:1、30:1、25:1、20:1、または15:1、好ましくは25:1のシクロヘキサン多価アルコール対アミロイドペプチドの化学量論的関係を提供する用量である、前記請求項のいずれかに記載の投薬形態。
【請求項13】
血漿、脳、および/または脳脊髄液の中に化合物の治療有効濃度を提供するための被験体への投与に適している量のシクロヘキサン多価アルコール化合物と、薬学的に許容される担体、希釈剤、または賦形剤が含まれている投薬形態であって、処方物が500、1000、2000、3500、5000、または7000mgの該シクロヘキサン多価アルコールの用量が投与されると、それぞれ、43±20%、130±20%、215±20%、467±20%、507±20%、または885±20%のμ・h/mLの平均AUC0−INFを有し、かつそれぞれ、5.8±20%、17±20%、33±20%、75±20%、110±20%、または155±20%のμmLの平均Cmaxを有する平均血漿濃度プロフィールが得られる、投薬形態。
【請求項14】
1日に1回または1日に2回の投与に適している、請求項1に記載の投薬形態。
【請求項15】
経口投与に適している、請求項1〜14のいずれかに記載の投薬形態。
【請求項16】
徐放型の投薬形態である、請求項1〜15のいずれかに記載の投薬形態。
【請求項17】
1日に1回または1日に2回の経口投与に適している、請求項1〜16のいずれかに記載の投薬形態であって、ここで、処方物が好ましいまたは改善されたインビトロでの溶解プロフィールを示すために十分な量で前記化合物が存在する、投薬形態。
【請求項18】
1日に1回の投与に適している、請求項1〜17のいずれかに記載の投薬形態。
【請求項19】
ゼロ次放出プロフィールまたはほぼゼロ次の放出プロフィールを提供する、請求項1〜18のいずれかに記載の投薬形態。
【請求項20】
1日に2回の投与に適している、請求項1〜19のいずれかに記載の投薬形態。
【請求項21】
投与期間にわたる第1の時点での投与のための第1の用量と、第2の時点での投与のための第2の用量を含むシクロヘキサン多価アルコール化合物が含まれている投薬形態であって、ここで、前記投薬形態には有用な薬物動態プロフィールを提供するために十分な量の化合物が含まれ、そして血漿、脳、またはCSF中の化合物の濃度またはピーク濃度は投与期間の間に有意には変化しない、投薬形態。
【請求項22】
投与期間全体にわたる第1の時点での被験体への投与のための第1の用量と、第2の時点での被験体への投与のための第2の用量を含むシクロヘキサン多価アルコール化合物が含まれている投薬形態であって、ここで、該投薬形態には、第1の時点の後のCminよりも大きい、第2の時点の後の血漿、脳、またはCSF中のCminを提供するために十分な量の化合物が含まれる、投薬形態。
【請求項23】
シクロヘキサン多価アルコール化合物がscyllo−シクロヘキサンヘキソール化合物である、請求項1〜22のいずれかに記載の投薬形態。
【請求項24】
シクロヘキサン多価アルコール化合物がepi−シクロヘキサンヘキソール化合物である、請求項1〜23のいずれかに記載の投薬形態。
【請求項25】
請求項1〜24のいずれかに記載の投薬形態をそれが必要な患者に投与する工程が含まれる、アルツハイマー病を処置するための方法。
【請求項26】
ある量のシクロヘキサン多価アルコール化合物を、薬学的に許容される担体、賦形剤、または希釈剤と混合する工程が含まれ、該混合が、前記平均血漿濃度プロフィールを提供するように適応させられる、請求項1に記載の安定な投薬形態を調製する方法。
【請求項27】
医薬品が500、1000、2000、3500、5000、または7000mgの前記シクロヘキサン多価アルコールの用量で投与されると、それぞれ、43±20%、130±20%、215±20%、467±20%、507±20%、または885±20%のμ・h/mLの平均AUC0−INFを有し、かつそれぞれ、5.8±20%、17±20%、33±20%、75±20%、110±20%、または155±20%のμmLの平均Cmaxを有している平均血漿濃度プロフィールを提供し、それにより、タンパク質の折り畳みおよび/または凝集、ならびに/あるいは、アミロイド形成、沈着、蓄積、または固執の障害を予防ならびに/あるいは処置するための医薬品の調製のための、少なくとも1つのシクロヘキサン多価アルコール化合物の使用。
【請求項1】
血漿、脳、および/または脳脊髄液中で化合物の治療有効濃度を提供するため、ならびに、タンパク質の折り畳みおよび/もしくは凝集、ならびに/あるいはアミロイド形成、沈着、蓄積、または固執の障害の兆候の予防、処置、あるいは制御において少なくとも1つの治療効果を提供するための、被験体への投与に適している量のシクロヘキサン多価アルコール化合物が含まれている投薬形態。
【請求項2】
血漿の中で治療有効濃度に前記化合物を維持する、請求項1に記載の投薬形態。
【請求項3】
化合物の血漿濃度が少なくとも約0.05μMである、請求項2に記載の投薬形態。
【請求項4】
化合物の血漿濃度が、少なくとも約1から50μM、1から20μM、1から10μM、1から6μM、または1から5μMである、請求項1〜3のいずれかに記載の投薬形態。
【請求項5】
脳脊髄液(CSF)の中で治療有効濃度に前記化合物を維持する、請求項1に記載の投薬形態。
【請求項6】
前記化合物のCSF濃度が、少なくとも約0.05μMである、請求項5に記載の投薬形態。
【請求項7】
前記化合物のCSF濃度が、少なくとも約1から50μM、1から20μM、1から10μM、1から6μM、または1から5μMである、請求項6に記載の投薬形態。
【請求項8】
前記化合物の1日に3回以上の投薬形態によって生じるものと同等の、曲線下面積(AUC)によって定義される吸収の程度を提供する、1用量の化合物が含まれている1日に1回または2回の投与のための、請求項1〜7のいずれかに記載の投薬形態。
【請求項9】
投与期間にわたり1日に2回以上投与される投薬形態を用いて得られるものとは統計的に有意には異ならない、化合物の最少濃度Cminを提供する化合物の用量が含まれている、請求項1〜8のいずれかに記載の投薬形態。
【請求項10】
1から35時間のT1/2を提供する化合物の用量が含まれている、請求項1〜9のいずれかに記載の投薬形態。
【請求項11】
AUCによって測定される場合、1日に1回の投薬形態の生体利用性の少なくとも50%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、または90%の生体利用性を有している、1日に2回の投与のための、請求項1〜10のいずれかに記載の投薬形態。
【請求項12】
前記シクロヘキサン多価アルコール化合物が、約40:1、35:1、30:1、25:1、20:1、または15:1、好ましくは25:1のシクロヘキサン多価アルコール対アミロイドペプチドの化学量論的関係を提供する用量である、前記請求項のいずれかに記載の投薬形態。
【請求項13】
血漿、脳、および/または脳脊髄液の中に化合物の治療有効濃度を提供するための被験体への投与に適している量のシクロヘキサン多価アルコール化合物と、薬学的に許容される担体、希釈剤、または賦形剤が含まれている投薬形態であって、処方物が500、1000、2000、3500、5000、または7000mgの該シクロヘキサン多価アルコールの用量が投与されると、それぞれ、43±20%、130±20%、215±20%、467±20%、507±20%、または885±20%のμ・h/mLの平均AUC0−INFを有し、かつそれぞれ、5.8±20%、17±20%、33±20%、75±20%、110±20%、または155±20%のμmLの平均Cmaxを有する平均血漿濃度プロフィールが得られる、投薬形態。
【請求項14】
1日に1回または1日に2回の投与に適している、請求項1に記載の投薬形態。
【請求項15】
経口投与に適している、請求項1〜14のいずれかに記載の投薬形態。
【請求項16】
徐放型の投薬形態である、請求項1〜15のいずれかに記載の投薬形態。
【請求項17】
1日に1回または1日に2回の経口投与に適している、請求項1〜16のいずれかに記載の投薬形態であって、ここで、処方物が好ましいまたは改善されたインビトロでの溶解プロフィールを示すために十分な量で前記化合物が存在する、投薬形態。
【請求項18】
1日に1回の投与に適している、請求項1〜17のいずれかに記載の投薬形態。
【請求項19】
ゼロ次放出プロフィールまたはほぼゼロ次の放出プロフィールを提供する、請求項1〜18のいずれかに記載の投薬形態。
【請求項20】
1日に2回の投与に適している、請求項1〜19のいずれかに記載の投薬形態。
【請求項21】
投与期間にわたる第1の時点での投与のための第1の用量と、第2の時点での投与のための第2の用量を含むシクロヘキサン多価アルコール化合物が含まれている投薬形態であって、ここで、前記投薬形態には有用な薬物動態プロフィールを提供するために十分な量の化合物が含まれ、そして血漿、脳、またはCSF中の化合物の濃度またはピーク濃度は投与期間の間に有意には変化しない、投薬形態。
【請求項22】
投与期間全体にわたる第1の時点での被験体への投与のための第1の用量と、第2の時点での被験体への投与のための第2の用量を含むシクロヘキサン多価アルコール化合物が含まれている投薬形態であって、ここで、該投薬形態には、第1の時点の後のCminよりも大きい、第2の時点の後の血漿、脳、またはCSF中のCminを提供するために十分な量の化合物が含まれる、投薬形態。
【請求項23】
シクロヘキサン多価アルコール化合物がscyllo−シクロヘキサンヘキソール化合物である、請求項1〜22のいずれかに記載の投薬形態。
【請求項24】
シクロヘキサン多価アルコール化合物がepi−シクロヘキサンヘキソール化合物である、請求項1〜23のいずれかに記載の投薬形態。
【請求項25】
請求項1〜24のいずれかに記載の投薬形態をそれが必要な患者に投与する工程が含まれる、アルツハイマー病を処置するための方法。
【請求項26】
ある量のシクロヘキサン多価アルコール化合物を、薬学的に許容される担体、賦形剤、または希釈剤と混合する工程が含まれ、該混合が、前記平均血漿濃度プロフィールを提供するように適応させられる、請求項1に記載の安定な投薬形態を調製する方法。
【請求項27】
医薬品が500、1000、2000、3500、5000、または7000mgの前記シクロヘキサン多価アルコールの用量で投与されると、それぞれ、43±20%、130±20%、215±20%、467±20%、507±20%、または885±20%のμ・h/mLの平均AUC0−INFを有し、かつそれぞれ、5.8±20%、17±20%、33±20%、75±20%、110±20%、または155±20%のμmLの平均Cmaxを有している平均血漿濃度プロフィールを提供し、それにより、タンパク質の折り畳みおよび/または凝集、ならびに/あるいは、アミロイド形成、沈着、蓄積、または固執の障害を予防ならびに/あるいは処置するための医薬品の調製のための、少なくとも1つのシクロヘキサン多価アルコール化合物の使用。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【公表番号】特表2009−529502(P2009−529502A)
【公表日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−557568(P2008−557568)
【出願日】平成19年3月9日(2007.3.9)
【国際出願番号】PCT/CA2007/000395
【国際公開番号】WO2007/101353
【国際公開日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.TEFLON
【出願人】(504430972)ワラタ ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド (15)
【出願人】(508271735)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年3月9日(2007.3.9)
【国際出願番号】PCT/CA2007/000395
【国際公開番号】WO2007/101353
【国際公開日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.TEFLON
【出願人】(504430972)ワラタ ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド (15)
【出願人】(508271735)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]