説明

タンパク質発現に向けられた渦巻型組成物

本明細書において、新規なsiRNA-渦巻型組成物およびモルホリノ-渦巻型組成物が開示される。同様に、siRNA-渦巻型組成物およびモルホリノ-渦巻型組成物を作製および使用する方法も開示される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下を含むsiRNA-渦巻型組成物:
渦巻状物; および
渦巻状物と会合したsiRNA。
【請求項2】
siRNAが少なくとも一つのミスマッチを含む、請求項1記載のsiRNA-渦巻型組成物。
【請求項3】
siRNAが少なくとも一つの置換を含む、請求項1記載のsiRNA-渦巻型組成物。
【請求項4】
siRNAが約21〜23ヌクレオチド長である、請求項1記載のsiRNA-渦巻型組成物。
【請求項5】
siRNAが標的mRNAに対するRNA干渉を媒介する、請求項1記載のsiRNA-渦巻型組成物。
【請求項6】
標的mRNAが、癌タンパク質、ウイルスタンパク質、HIVタンパク質、真菌タンパク質、細菌タンパク質、異常細胞タンパク質、正常細胞タンパク質からなる群より選択されるタンパク質を発現する、請求項5記載のsiRNA-渦巻型組成物。
【請求項7】
第二の標的mRNAに向けられた第二のsiRNAをさらに含む、請求項1記載のsiRNA-渦巻型組成物。
【請求項8】
渦巻状物が負に荷電している脂質成分および多価陽イオン成分を含む、請求項1記載のsiRNA-渦巻型組成物。
【請求項9】
siRNAがリポソームを接触させる前にトランスフェクション試薬と複合体を形成する、請求項1記載のsiRNA-渦巻型組成物。
【請求項10】
トランスフェクション試薬がポリカチオン性のトランスフェクション試薬である、請求項9記載のsiRNA-渦巻型組成物。
【請求項11】
トランスフェクション試薬がポリエチレンイミン(PEI)またはその誘導体である、請求項9記載のsiRNA-渦巻型組成物。
【請求項12】
少なくとも一つの付加的なカーゴ成分をさらに含む、請求項1記載のsiRNA-渦巻型組成物。
【請求項13】
凝集阻害剤をさらに含む、請求項1記載のsiRNA-渦巻型組成物。
【請求項14】
siRNAを宿主に投与する方法であって、以下の段階を含む方法: 渦巻状物およびその渦巻状物と会合したsiRNAを含有するsiRNA-渦巻型組成物の生物学的有効量を宿主に投与する段階。
【請求項15】
siRNAが渦巻状物から宿主内の細胞に送達される、請求項14記載の方法。
【請求項16】
siRNAが細胞の細胞質ゾル区画中に送達される、請求項15記載の方法。
【請求項17】
siRNAが宿主において標的mRNAに対するRNA干渉を媒介する、請求項14記載の方法。
【請求項18】
宿主における標的mRNAの発現が少なくとも約50%低下する、請求項14記載の方法。
【請求項19】
宿主における標的タンパク質の合成が少なくとも約10%低下する、請求項11記載の方法。
【請求項20】
宿主における標的タンパク質の合成が少なくとも約50%低下する、請求項11記載の方法。
【請求項21】
宿主が細胞、細胞培養物、臓器、組織、または動物である、請求項11記載の方法。
【請求項22】
標的mRNAまたは宿主内で標的mRNAにより発現されるタンパク質の機能を調べる段階を含む、請求項11記載の方法。
【請求項23】
標的mRNAの発現と関係する疾患または障害を有する被験者を治療する方法であって、以下の段階を含む方法: 疾患または障害が治療されるように、渦巻状物および疾患または障害と関係がある標的mRNAに対するsiRNAを含むsiRNA-渦巻型組成物の治療有効量を被験者に投与する段階。
【請求項24】
疾患または障害が以下からなる群より選択される、請求項23記載の方法: 異常なまたは望ましくない遺伝子発現と関係する神経障害、統合失調症、強迫性障害(OCD)、うつ病、双極性障害、アルツハイマー病、パーキンソン病、リソソーム蓄積症、ファブリー病、ゴーシェ病、I型ゴーシェ病、ファーバー病、ニーマン・ピック病(A型およびB型)、球様細胞白質委縮症(クラッベ病)、異染性白質委縮症、多発性スルファターゼ欠損症、スルファチダーゼアクチベーター(sap-B)欠損症、sap-C欠損症、GM1ガングリオシドーシス、テイ・サックス病、テイ・サックス病B1異型、テイ・サックス病AB異型、酸性マルターゼ欠損症、ムコ多糖症、サンドホフ病、癌、細胞増殖性疾患、血液凝固障害、異常フィブリノーゲン血症、血友病(AおよびB)、皮膚障害、高脂質血症、高血糖症、高コレステロール血症、肥満症、急性および慢性の白血病およびリンパ腫、肉腫、腺腫、真菌感染症、細菌感染症、ウイルス感染症、自己免疫疾患、全身性紅斑性狼瘡、多発性硬化症、重症筋無力症、自己免疫性溶血性貧血、自己免疫性血小板減少症、グレーブス病、同種移植拒絶反応、関節リウマチ、強直性脊椎炎、乾癬、強皮症、癌腫、上皮癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、前立腺癌、乳癌、膵臓癌、肝細胞癌、腎細胞癌、胆道癌、結腸直腸癌、卵巣癌、子宮癌、黒色腫、子宮頸癌、睾丸癌、食道癌、胃癌、中皮腫、神経膠腫、膠芽細胞腫、下垂体腺腫、炎症性疾患、変形性関節症、アテローム性動脈硬化症、炎症性腸疾患(クローン病および潰瘍性大腸炎)、ブドウ膜炎、湿疹、慢性鼻副鼻腔炎、喘息、遺伝病、嚢胞性線維症、ならびに筋ジストロフィー。
【請求項25】
siRNA-渦巻型組成物の形成方法であって、以下の段階を含む方法: リポソームおよびsiRNAを沈殿させてsiRNA-渦巻状物を形成させる段階。
【請求項26】
siRNAのpHを調整する段階を含む、請求項25記載の方法。
【請求項27】
siRNAの塩基対を荷電させる段階を含む、請求項25記載の方法。
【請求項28】
siRNAが沈殿の前にトランスフェクション試薬と複合体を形成する、請求項25記載の方法。
【請求項29】
トランスフェクション試薬がsiRNAの添加前にリポソームと混合される、請求項28記載の方法。
【請求項30】
トランスフェクション試薬はPEIもしくはその誘導体またはその他の多価陽イオンである、請求項28記載の方法。
【請求項31】
リポソームおよびsiRNAを沈殿させるためにカルシウム量の上昇を利用する段階を含む、請求項25記載の方法。
【請求項32】
沈殿の前にリポソームおよびsiRNAを押し出す段階を含む、請求項25記載の方法。
【請求項33】
siRNA-リポソームがキレート剤を渦巻状物に添加してsiRNAの存在下でリポソームを形成させることにより調製される、請求項25記載の方法。
【請求項34】
以下を含むモルホリノ-渦巻型組成物:
渦巻状物; および
渦巻状物と会合したモルホリノオリゴヌクレオチド。
【請求項35】
モルホリノオリゴヌクレオチドがアンチセンスモルホリノオリゴヌクレオチドである、請求項34記載のモルホリノ-渦巻型組成物。
【請求項36】
モルホリノオリゴヌクレオチドが少なくとも一つのミスマッチを含む、請求項34記載のモルホリノ-渦巻型組成物。
【請求項37】
モルホリノオリゴヌクレオチドが約18〜25ヌクレオチド長である、請求項34記載のモルホリノ-渦巻型組成物。
【請求項38】
モルホリノオリゴヌクレオチドが標的mRNAの翻訳の阻害を媒介する、請求項34記載のモルホリノ-渦巻型組成物。
【請求項39】
モルホリノオリゴヌクレオチドがタンパク質の合成に向けられる、請求項34記載のモルホリノ-渦巻型組成物。
【請求項40】
渦巻状物が負に荷電している脂質成分および陽イオン成分を含む、請求項34記載のモルホリノ-渦巻型組成物。
【請求項41】
少なくとも一つの付加的なカーゴ成分をさらに含む、請求項34記載のモルホリノ-渦巻型組成物。
【請求項42】
凝集阻害剤をさらに含む、請求項34記載のモルホリノ-渦巻型組成物。
【請求項43】
タンパク質または第二のタンパク質の合成に向けられた第二のモルホリノオリゴヌクレオチドをさらに含む、請求項34記載のモルホリノ-渦巻型組成物。
【請求項44】
モルホリノオリゴヌクレオチドを宿主に投与する方法であって、以下の段階を含む方法: 渦巻状物およびその渦巻状物と会合したモルホリノオリゴヌクレオチドを含有するモルホリノ-渦巻型組成物の生物学的有効量を宿主に投与する段階。
【請求項45】
モルホリノオリゴヌクレオチドは渦巻状物から宿主内の細胞に放出される、請求項44記載の方法。
【請求項46】
モルホリノオリゴヌクレオチドは標的mRNAの翻訳の阻害を媒介する、請求項44記載の方法。
【請求項47】
宿主における標的mRNAの発現が少なくとも約50%低下する、請求項44記載の方法。
【請求項48】
宿主における標的タンパク質の合成が少なくとも約10%低下する、請求項44記載の方法。
【請求項49】
宿主における標的タンパク質の合成が少なくとも約50%低下する、請求項44記載の方法。
【請求項50】
宿主が細胞、細胞培養物、臓器、組織、または動物である、請求項44記載の方法。
【請求項51】
モルホリノオリゴヌクレオチドが細胞の細胞質ゾル区画中に送達される、請求項44記載の方法。
【請求項52】
モルホリノ-渦巻型組成物の形成方法であって、以下の段階を含む方法: リポソームおよびモルホリノを沈殿させてモルホリノ-渦巻状物を形成させる段階。
【請求項53】
モルホリノのpHを調整する段階を含む、請求項52記載の方法。
【請求項54】
モルホリノの塩基対を荷電させる段階を含む、請求項52記載の方法。
【請求項55】
モルホリノのpHを調整してモルホリノに電荷をもたらす段階を含む、請求項52記載の方法。
【請求項56】
モルホリノのpHを約8.0〜約9.0に調整する段階を含む、請求項52記載の方法。
【請求項57】
リポソームおよびモルホリノを沈殿させるためにカルシウム量の上昇を利用する段階を含む、請求項52記載の方法。
【請求項58】
沈殿の前にリポソームおよびモルホリノを押し出す段階を含む、請求項52記載の方法。
【請求項59】
リポソームがキレート剤を渦巻状物に添加してモルホリノの存在下でリポソームを形成させることにより調製される、請求項52記載の方法。
【請求項60】
沈殿の前に少なくとも一つの付加的なカーゴ成分をモルホリノおよびリポソームに添加する段階をさらに含む、請求項52記載の方法。
【請求項61】
沈殿の前に凝集阻害剤をモルホリノおよびリポソームに添加する段階をさらに含む、請求項52記載の方法。
【請求項62】
標的mRNAの発現と関係する疾患または障害を有する被験者を治療する方法であって、以下の段階を含む方法: 疾患または障害が治療されるように、渦巻状物および疾患または障害と関係がある標的mRNAに対するsiRNAを含むモルホリノ-渦巻型組成物の治療有効量を被験者に投与する段階。
【請求項63】
疾患または障害が以下からなる群より選択される、請求項62記載の方法: 異常なまたは望ましくない遺伝子発現と関係する神経障害、統合失調症、強迫性障害(OCD)、うつ病、双極性障害、アルツハイマー病、パーキンソン病、リソソーム蓄積症、ファブリー病、ゴーシェ病、I型ゴーシェ病、ファーバー病、ニーマン・ピック病(A型およびB型)、球様細胞白質委縮症(クラッベ病)、異染性白質委縮症、多発性スルファターゼ欠損症、スルファチダーゼアクチベーター(sap-B)欠損症、sap-C欠損症、GM1ガングリオシドーシス、テイ・サックス病、テイ・サックス病B1異型、テイ・サックス病AB異型、酸性マルターゼ欠損症、ムコ多糖症、サンドホフ病、癌、細胞増殖性疾患、血液凝固障害、異常フィブリノーゲン血症、血友病(AおよびB)、皮膚障害、高脂質血症、高血糖症、高コレステロール血症、肥満症、急性および慢性の白血病およびリンパ腫、肉腫、腺腫、真菌感染症、細菌感染症、ウイルス感染症、自己免疫疾患、全身性紅斑性狼瘡、多発性硬化症、重症筋無力症、自己免疫性溶血性貧血、自己免疫性血小板減少症、グレーブス病、同種移植拒絶反応、関節リウマチ、強直性脊椎炎、乾癬、強皮症、癌腫、上皮癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、前立腺癌、乳癌、膵臓癌、肝細胞癌、腎細胞癌、胆道癌、結腸直腸癌、卵巣癌、子宮癌、黒色腫、子宮頸癌、睾丸癌、食道癌、胃癌、中皮腫、神経膠腫、膠芽細胞腫、下垂体腺腫、炎症性疾患、変形性関節症、アテローム性動脈硬化症、炎症性腸疾患(クローン病および潰瘍性大腸炎)、ブドウ膜炎、湿疹、慢性鼻副鼻腔炎、喘息、遺伝病、嚢胞性線維症、ならびに筋ジストロフィー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2010−508809(P2010−508809A)
【公表日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−509875(P2006−509875)
【出願日】平成16年4月9日(2004.4.9)
【国際出願番号】PCT/US2004/011020
【国際公開番号】WO2004/091572
【国際公開日】平成16年10月28日(2004.10.28)
【出願人】(505164128)バイオデリバリー サイエンシーズ インターナショナル インコーポレイティッド (3)
【出願人】(592210692)ユニバーシティー、オブ、メディシン、アンド、デンティストリー、オブ、ニュージャージー (2)
【氏名又は名称原語表記】UNIVERSITY OF MEDICINE AND DENTISTRY OF NEW JERSEY
【Fターム(参考)】