説明

タービン空気吸入口フィルター

【課題】タービン空気吸入口フィルターを提供する。
【解決手段】ガスタービンに入る空気流から粒子を除去するためのタービン空気吸入口フィルターは、多孔質ポリマー膜、例えば多孔質ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)を含む膜フィルター層20と、繊維、例えばメルトブローンウェブを含み、フィルターを通るガス流の方向について膜フィルター層20の上流側に配置された、少なくとも1つのデプスフィルター媒体層18とから作られる、複合フィルター媒体10を含む。デプスフィルター媒体層18の繊維は帯電している。ePTFE膜は、PTFEホモポリマーと変性PTFEポリマーとのブレンドから作ることが好ましい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガスタービンに入るガス流から粒子を除去するための、タービン空気吸入口フィルターに関する。
【背景技術】
【0002】
非常に清浄な空気をガスタービンの吸入口に供給することは重要である。吸入空気中の小さい粒子がブレードに付着して、タービンの圧縮区域に汚れが生じる場合がある。従って、吸入空気は最初にフィルターシステムを通過してからタービンに入る。フィルターシステムは厳しい環境中、例えば、沖合のプラットフォーム、及び熱帯地域、北極地域や砂漠地域において、高い信頼性で作動しなければならない。高効率のフィルターシステムの典型的な用途のいくつかは、非常用発電装置、現代の航海船のガスタービン、及びソルトストック(salt stock)からガスが掘り出されるガス採掘作業である。タービンが早く腐食しないように、フィルターシステムは水及び塩粒子の進入を防止しなければならない。例えば、吸入空気中の塩粒子は、燃焼室の後ろに位置するタービンの熱水路区域において腐食を引き起こすことが分かっている。
【0003】
今日一般的に使用されるフィルターシステムは、非常に複雑であって、多ステージ型すなわち「カスケード」型である。カスケードフィルターシステムは、連続しているが独立した複数のステージから構成され、それらのステージには、機械的な飛沫保護(例えばルーバー付きフード)と、その後に霧から水滴を除去するデミスターとが含まれる。次に、フィルターシステムを非常に汚染された地域で使用する予定がある場合は、最終ステージフィルターの寿命を延ばすために、プレフィルターを必要に応じて設ける。このように、吸入空気は非常に効率的なデプスフィルターを通過し、その粒子濾過効率は動作条件で0.5μm大の粒子について例えば85%である。最後に、塩除去用の分離フィルターをフィルターシステムの下流に取り付ける。プレフィルター、デプスフィルター及び塩フィルターは、カートリッジ、パネル、小型プリーツ及びフィルターバッグのような様々な設計構造で並べること可能である。多数のそのようなカートリッジを並列につないで、タービンに十分な空気流を提供する。例えば、単一の小型ガスタービンは、1時間あたり50000m3を超える空気を必要とする場合がある。必要とする吸入空気量に応じて、完成したフィルターシステムで1つ以上のハウジングを満たしてもよい。
【0004】
上述のカスケードフィルターシステムの提供する、埃、塩及び水の進入からの保護は、非常に限られているのが一般的である。さらに、これらのシステムは、様々なフィルターステージの頻繁な維持管理を必要とするのに加えて、塩及び水の進入によって生じる腐食のため修理を必要とする。非常に汚染された環境中では、3〜6ヶ月毎の整備のためにコアを完全に取り外すことが珍しくない。
【0005】
従って、より長寿命で、維持管理が少なく、かつ水及び塩の除去能力が改善された、より軽量かつ簡単な構造のフィルターシステムを設計することが望ましい。そのようなシステムによれば、厳しい環境条件中で使用するガスタービンがより保護されるであろう。
【0006】
欧州特許出願公開第1266681号には、タービンの汚染がより起こりにくいガスタービン用のフィルター媒体が記載されている。そのフィルター媒体には、多孔質ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)膜と2つの空気透過性支持層とが含まれている。この2つの支持層のうち少なくとも一方は、膜の上流側に配置されて、大気の埃に関するプレフィルターとして機能する。2つの支持層のもう一方は、膜の下流側又は第1の支持層と膜との間のいずれかに配置されて、強化部材として機能する。しかしながら、追加の支持層を設けてもよく、さらには、膜の上流側の単一の支持層内部にプレフィルター機能及び強化機能を組み合わせることも示唆されている。
【0007】
空気透過性支持部材は、ポリオレフィン繊維からなる不織布から好ましくは作られるものとして記載されており、プレフィルター材料の場合、その繊維の平均繊維径は0.2μm〜15μmであり、布帛の質量は30g/m2である。これらの空気透過性は、多孔質PTFE膜の空気透過性より高くなければならない。多孔質PTFE膜は、平均孔径が0.01μm〜5μm、特に唯一の例では1μmであり、平均繊維径が0.2μm〜1.0μm、その例では0.2μmであって、流速5.3cm/秒で空気が膜を通過したときに、圧力損失は50Pa〜1000Pa、特にその例では176.5Paを示すものとして記載されている。結果として、フィルター媒体の全体の厚さは0.15mm及び0.3mmである。
【0008】
発明の記載において、静電気は望ましくないものとして記載されているため、フィルター媒体を放電するのに特別な方策が採られている。結論として、静電気の帯電を防ぐために、空気透過性支持部材は耐帯電性材料から作られている。
【0009】
欧州特許出願公開第1266681号に記載された単一ステージフィルター媒体の屋外用途は今までのところ見られない。そのようなフィルター媒体は、上述の要求に合致する方向性を示唆するが、ガスタービン内で屋外用途に適したものとするためには、そのようなフィルター媒体のさらなる改良が必要である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明によれば、全体の構造は欧州特許出願公開第1266681号に示唆されたものと基本的に同様であるが、いくつか変更したタービン空気吸入口フィルターによって上記課題が達成される。このように、タービン空気吸入口フィルターは、複合フィルター媒体とフレームとを含み、その複合フィルター媒体とそのフィルターとの間に気密性の嵌合を作るためにそのフィルター媒体がそのフレーム内に取り付けられており、そのフィルター媒体は、多孔質ポリマー膜を有する膜フィルター層と、繊維を含み、そのフィルターを通る空気流の方向についてその膜フィルター層の上流側に配置された少なくとも1つのデプスフィルター媒体層とを含んでなる。本発明によれば、プレフィルターとして作用するデプスフィルター媒体層の繊維は帯電している。
【0011】
帯電したフィルター材料を様々な既知の技術を用いて作ってもよいが、簡便な方法の1つである繊維ウェブの低温チャージが米国特許第5401446号に記載されている。帯電した繊維は、小さい粒子を繊維に引き寄せてそれらを保持することによって、フィルター性能を高める。そのことによるフィルター媒体の圧力損失は、デプスフィルター媒体が帯電していない場合と比べて遅い速度で増加することが分かっている。
【0012】
小さい粒子をデプスフィルター媒体(プレフィルター)内部で除去すると、(「デプス(深さ)」フィルター媒体と比較して「表面」フィルター媒体である)膜の表面にフィルターケーキが積み上がることに起因する、膜フィルター層の早い目詰まりが防止される。こうしてフィルターケーキの透過性がより長期間にわたって維持される。本発明のフィルターは、フィルター交換を必要とせずに最大で2年間にわたり、非常に汚染された地域で連続使用するための設計が可能であると推定される。
【0013】
空気流及びその結果生じる圧力損失に耐えるための支持を提供するために、デプスフィルター媒体と異なる支持層を膜の上流側又は下流側に設けるのが好ましい。しかしながら、その支持層がフィルター媒体の全体の透過性に実質的な影響を及ぼすことに注意すべきである。このことは、支持層が膜に積層されている好ましい場合に特にあてはまる。結論として、支持層の積層に起因して、フィルターの透過性が1/5に減少する可能性がある。
【0014】
デプスフィルター媒体層が好ましくは不織物の繊維状ウェブ、特にメルトブローンウェブを含むのに対し、膜フィルター層は多孔質ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)で作られるのが好ましい。ePTFEは疎水性であり、その微細な微孔質構造は、水の進入に抵抗し、高効率で小さい粒子を捕捉する表面をもたらす。従って、その表面は塩の粒子の通過も効率的に防止する。米国特許第5814405号に記載されたePTFE膜を使用することが、特に有利であることが分かっている。その文献に記載された膜の濾過効率、空気流及び破裂強度は高い。適したePTFE膜を作る方法はその文献に十分に記載されており、参照することにより本明細書の一部とする。これらのePTFE膜は、W.L. Gore & Associates, Inc., Newark, Delawareから入手できる。しかしながら、他の手段によって製造された同じ構造のePTFE膜も使用可能である。
【0015】
この特定種類のePTFE膜は、関連する因子(空気透過性、水及び塩の保持、粒子濾過効率及び取り扱い)の間で良好なトレードオフを提供する。特に、プリーツカートリッジ又はパネルフィルターを形成するためにフィルター媒体を折り畳む場合に典型的に生じるピンホールは、そのようなePTFE膜を使用すれば、もはや問題にならないと思われる。
【0016】
この膜の有するこれらの有利な特性は、膜の微細構造に起因する可能性がある。より詳細には、米国特許第5814405号に記載されたePTFE膜は、フィブリルで相互連結された一連のノードから本質的になる内部微細構造を有し、そこではノードがほぼ平行に配置しており、高度に引き伸ばされて、そのアスペクト比が25:1以上、好ましくは150:1以上である。この構造は、ePTFE膜をPTFEホモポリマーと変性PTFEポリマーとのブレンドから形成した場合に実現可能である。
【0017】
米国特許第5814405号に開示された膜の平均流量孔径は1.5μm以下であるのに対して、本発明の目的のためには、平均流量孔径が1.5μmより大きく、特に1.5μm〜15μmであることが好ましく、ある好ましい実施態様では約3μmである。この気孔径は、所望の多孔性が得られるまで、製造中に長手方向及び/又は横方向に膜をさらに延伸することによって、容易に実現可能である。
【0018】
こうして、ePTFE膜及び支持層を含むプリーツ加工した積層体を用いた複合フィルター媒体と、少なくとも1つの帯電したメルトブローンフィルター媒体とを含んでなり、その積層体の空気透過性がフラジール数で約3〜約15であり、粒子濾過効率が、10cm/秒、特定の実施態様では5.3cm/秒、又はより低い面速度にて、0.3μm大の粒子について少なくとも90%、特に95%を超えるのに対し、そのメルトブローンフィルター媒体の空気透過性がフラジール数で約30〜約130であり、粒子濾過効率が、0.3μm大の粒子について少なくとも50%である、タービン空気吸入口フィルターを提供することが可能である。面速度が1cm/秒から最大10cm/秒で0.3μmの粒子について99%を超える濾過効率は、そのような複合フィルター(H12−13)から得ることができ、ガスタービンの空気吸入口用途に非常に望ましい。
【発明の効果】
【0019】
本発明を用いれば、別個のデミスターはもはや必要ではない。また、本発明のフィルター媒体を−60℃〜+70℃の最も過酷な環境で使用可能なように、任意選択のプレフィルターが既にフィルター媒体の一部を形成している。最後に、膜媒体が耐水性(IP X5)であって高い塩保持力も提供するため、別個の塩フィルターはもはや必要ではない。こうしてタービン部品の腐食が効果的に防止される。本発明による単一ステージフィルター媒体は軽量で、最も過酷な環境条件下で2年以上の寿命を有すると推定される。
【0020】
複合フィルター媒体の多層構造に起因して、非常に少量の空気中粒子がプレフィルターを透過し、ある遅れを伴って膜表面に到達する。このように、濾過効率が約90%のメルトブローンプレフィルターが粒子の大部分をあらかじめ濾過する。経時でフィルターケーキがプレフィルターの上流側に積み上がる。そのようなフィルターケーキは追加の濾過効果を提供する。フィルターケーキの濾過効率は経時で高くなり、ある種のプレフィルターを構成する。上述の方法で装填したフィルターを、例えば相対湿度が90%を超える多湿環境に暴露する場合、フィルターケーキは全体のフィルター媒体のための重要な機能を示す。より詳細には、仮にフィルターケーキが膜材料表面に直接積み上がった場合であれば、多湿環境中でフィルターケーキ粒子が膨潤してフィルター媒体全体の圧力損失が増大したであろう。しかしながら、プレフィルターのような手段によって膜表面からフィルターケーキを分離する場合、そのような圧力損失の増加量はより少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明のタービン空気吸入口フィルター用の複合フィルター媒体の横断面図である。
【図2】フィルター媒体の下流側に別個の支持層を備えた、他の複合フィルター媒体の横断面図である。
【図3】中央に配置されている別個の支持層を備えた、さらに別のフィルター媒体の横断面図である。
【図4】フィルター媒体の上流側に追加の安定化層を備えた、別のフィルター媒体の横断面図である。
【図5】タービン空気吸入口フィルターとして使用するフィルターの斜視図である。
【図6】タービン空気吸入口フィルターとして使用するカートリッジフィルターの斜視図である。
【図7】例として、複合フィルター媒体の部分を形成する、好ましい膜フィルター層の構造の拡大横断面図を示す。
【図8】他の膜フィルターと比べて、複合フィルター媒体の性能が改良されたことを示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明のタービン空気吸入口フィルターに使用される複合フィルター媒体は、少なくとも2つのフィルター層、すなわち、膜フィルター層及びデプスフィルター層を提供する。膜フィルター層は多孔質ポリマー膜を含む。少なくとも1つのデプスフィルター媒体層が、空気流の方向に対して膜フィルター層の上流に配置される。必要に応じて、複合フィルター媒体が支持層を含んでもよい。この支持層を、フィルターを通る空気流に対して膜フィルター層の上流又は下流のいずれかに配置してもよい。必要に応じて支持層を膜に積層してもよい。
【0023】
図1〜3に、全体の厚さが好ましくは0.5〜1.5mmである、いくつかの態様の複合フィルター媒体10の横断面を示す。デプスフィルター媒体層18は、膜フィルター層20の上流に位置しており、流れの方向は矢印で示されている(図1)。図2に示すのは、膜フィルター層20の下流側に配置した支持層22を含むフィルター媒体10である。図3では、デプスフィルター媒体層18と膜フィルター層20との間で、膜フィルター層20の上流側に支持層22が配置されている。支持層22は、熱的に又は接着剤によって膜フィルター層20に積層されているのが好ましいが、デプスフィルター媒体層18は、膜フィルター層20及び支持層22とそれぞれ緩く接触していてもよい。
【0024】
さらに図4に示すように、例えば繊維状のネット形状の安定化層23を、フィルター媒体10の取り扱い及び加工中にデプスフィルター媒体層18の繊維が乱れることを防ぐために、デプスフィルター媒体層18の上に最上層として配置してもよい。安定化層23は、面積質量が約5〜約10g/m2のメルトブローンから作るのが好ましく、熱的に、機械的に又は接着手段により、デプスフィルター媒体層18に取り付けてもよい。
【0025】
図5からよりよく分かるように、より良好な構造的一体性を提供し、かつ濾過のために露出した表面積を大幅に増大するために、プリーツ加工した様式でフィルター媒体10自体を折り畳むのが好ましい。膜フィルター層20の先端26とデプスフィルター層18とが揃うように媒体がプリーツ加工される。プリーツの高さは、好ましくは250mm以下であってよく、最も好ましくは約30〜約90mmであってよい。図5に示すフィルター媒体10はプリーツ加工したパネルを形成するようにプリーツ加工されているが、パネルの2つの端部を接合して円筒状フィルター媒体を形成するのが望ましい場合も多い(図6)。最大で5cm/秒、さらには5cm/秒を超える高い面速度でフィルターが稼働可能であるように、プリーツは上流側及び/又は下流側にあるスペーサによって安定化されるのが好ましい。また、1回以上の高圧の逆流パルスを与えることによってフィルター媒体を洗浄する(「バックパルス法」)ためには、強いプリーツを形成する必要がある。
【0026】
図5に、フレーム14内部に取り付けられた複合フィルター媒体10を備えた、新規フィルターを図示する。フレーム14の寸法は用途に固有であり、濾過するガス/空気を運ぶ導管内部に密接に嵌合するように設計されなければならない。フレームは任意の材料からなっていてよく、例えば、アルミニウムもしくは亜鉛めっき鋼板を含む金属、又は構造ポリマーからなっていてよい。フレームは陽極酸化アルミニウムから構成されるのが好ましい。フィルター媒体10とフレーム14との間に気密性の嵌合を作ってフィルター媒体10の周りで濾過されていない空気が漏出しないように、フィルター媒体10をフレーム14内に取り付けなければならない。ポッティング材料24、例えば、ポリウレタン、エポキシ、シリコーン、ホットメルト接着剤又はプラスチゾルを用いて、フィルター媒体10をフレーム14に取り付けるのが理想的である。密接なシールを作るには、確実に連続シールとするためフィルター媒体10中に浸み込むように、ポッティング材料24を選択又は処理しなければならない。カートリッジの一例では、空気流能力が500〜1500m3/時間、好ましくは約1000m3/時間となるように媒体10を設計可能である。
【0027】
必要に応じて、ルーバー付きのフードをフィルター前面の機械的な飛沫保護として配置してもよい。
【0028】
複合フィルター媒体10のデプスフィルター媒体層18は、ポリプロピレン又はポリエチレンからなるスパンボンド又は好ましくはメルトブローンウェブのような不織物の繊維状ポリマーウェブ、ポリエステル不織布、ガラスファイバー、ガラスマイクロファイバー、セルロース及びポリテトラフルオロエチレンであることが好ましい。
【0029】
メルトブローンウェブは、溶解した紡糸繊維を加熱した空気の収束流れを用いて引っ張り、極度に細いフィラメントを作ることによって製造される。メルトブローン加工は、典型的には10μm未満の比較的小径の繊維を有する、サブデニールの連続した繊維を形成する。
【0030】
メルトブローンポリマー繊維ウェブ層を、様々な種類のポリマー材料、例えば、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリメチルメタクリレート、及びポリエチレンから作ってもよい。ポリプロピレンは中でもより好ましいポリマー材料である。典型的には、ウェブを形成するポリマー繊維径は約0.5μm〜約10μmである。繊維径が約1μm〜約5μmであることが好ましい。
【0031】
デプスフィルター層の厚さは重要ではない。デプスフィルター媒体がメルトブローンウェブの場合、例えばその厚さは約0.25mm〜約3mmであってよい。厚いほど収塵容量(dust capacity)が大きくなる。しかしながら、過度に厚いデプスフィルター媒体層では、複合フィルター媒体に使用できる層の合計数が制約される場合がある。
【0032】
また、デプスフィルター媒体の坪量を選択することも当業者の能力の範囲内である。メルトブローンポリマー繊維ウェブの坪量は、例えば、約1g/m2〜約100g/m2であってよく、好ましくは、メルトブローン繊維ウェブの坪量は、約10g/m2〜約50g/m2である。
【0033】
少なくとも1つのデプスフィルター媒体を、帯電した高効率層を含むエレクトレットフィルター媒体として形成する。様々な既知の技術を用いて、濾過性能を改良するために電荷がメルトブローンの繊維状ウェブに付与される。
【0034】
例えば、Tsaiらの米国特許第5401446号に教示されている方法で、隣接する電界が互いに実質的に反対の極性を有するようにして、一連の電界にウェブを連続的にさらすことによって、適当なウェブが簡便に低温チャージされる。その文献に記載されているように、ウェブの一方の面が最初に正電荷にさらされ、ウェブのもう一方の面が最初に負電荷にさらされる。その後、ウェブの第1面を負電荷にさらし、ウェブの他の面を正電荷にさらす。しかしながら、エレクトレットフィルター材料を、他の様々な既知の技術によって作ってもよい。
【0035】
また、デプスフィルター媒体は、濾過性能を高めるために添加剤を含有してもよく、性能を改良するために低水準の抽出性炭化水素を有してもよい。繊維は、ある種の溶融加工可能なフルオロカーボン、例えば、フッ素系オキサゾリジノン及びピペラジン、並びにパーフルオロ部位を含有するオリゴマー化合物を含んでもよい。そのような添加剤を使用することは、帯電したウェブフィルターの性能に特に有益となりうる。
【0036】
デプスフィルター層18の下流には、微孔質ポリマー膜フィルター層20が配置される。微孔質ポリマー膜20は、デプスフィルター層を通過する粒子を捕捉することを目的とする。微孔質ポリマー膜は、流体の流れからの粒子及び生物体の除去において信頼性があることが示されている。膜のポリマー組成、空気透過性、水の侵入圧力及び濾過効率によって、一般的に膜が特徴付けられる。
【0037】
用途の要求に応じて、様々な微孔質ポリマー膜を膜フィルター層として使用できる。膜フィルター層は、以下の例示的な材料:ニトロセルロース、トリアセチルセルロース、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリスルホン、ポリ塩化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、アクリレート共重合体から構成してもよい。
【0038】
膜フィルター層は、液体の通過が防止可能な疎水性材料から構成されるのが好ましい。膜フィルター層は、フィルター媒体を液体が通過することなく、フィルター媒体を横断して与えられた差圧に耐えることが可能でなければならない。好ましい膜においては、水の侵入圧が0.01bar〜0.25barであり、平均空気透過性がフラジール数で約7〜約100であり、より好ましくは平均空気透過性がフラジール数で少なくとも約30であり、最も好ましくはフラジール数で少なくとも約60である。
【0039】
膜フィルター層は、微孔質フルオロポリマー、例えばePTFE、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、パーフルオロアルコキシポリマー(PFA)、ポリプロピレン(PU)、ポリエチレン(PE)又は超高分子量ポリエチレン(uhmwPE)であることが好ましい。
【0040】
膜フィルター層がePTFEを含むことが最も好ましい。適したePTFE膜は米国特許第5814405号に記載されている。その文献に記載された膜は、良好な濾過効率、高い空気流及び破裂強度を備えている。図7に上述の米国特許から取ったSEM写真を示し、その文献に記載されたePTFE膜の微細構造の例を示すために、図7を本出願に導入する。見て分かるように、膜の微細構造はフィブリルで相互連結された一連のノードからなり、そこではノードがほぼ平行に配置しており、高度に引き伸ばされて、そのアスペクト比が25:1以上である。微細構造の長いノードは、フィルターのプリーツ加工中に膜の分裂を防止する助けとなって、ピンホール形成の危険を回避する。
【0041】
ある種のフィルター特性を改良するために、膜フィルター層20は必要に応じてフィラー材料を含有してもよい。カーボンブラックのような適当なフィラーもしくは他の伝導性フィラー、触媒粒子、フュームドシリカ、コロイダルシリカ、もしくは活性炭のような吸着材料、又は活性アルミナ及びTiO2のようなセラミックフィラー、及び本発明に有用なフィラー充填膜の調製方法は、米国特許第5814405号に十分に記載されている。
【0042】
支持層22はフィルター層20を安定化するために設けられる。従って、好ましい支持材料は、膜及びデプスフィルター層を支持するのに十分な剛性があるが、膜の損傷を防ぐのに十分に柔軟かつしなやかでなければならない。支持層22は不織布又は織布を含んでもよい。適した支持層材料の他の例として、織物及び不織物の、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ガラスファイバー、ガラスマイクロファイバー及びポリテトラフルオロエチレンが挙げられるが、これらに限られない。プリーツ加工した配置において、この材料は、プリーツを離して保持(すなわちプリーツが崩れることを防止)しつつ、プリーツの中に空気の流路を提供しなければならない。スパンボンド不織物のような材料が、この用途で使用するのに特に適している。
【0043】
支持層22を膜フィルター層20の上流又は下流に配置してもよい。支持材料22を膜フィルター層に積層して基層を形成してもよい。有利なことに、この態様における基層は、上に重なるメルトブローン媒体層に支持を提供しかつ最後の濾過表面としても機能する。
【実施例】
【0044】
試験法
透過性:空気透過性はフラジール数試験法に従って決定できる。この方法では、試験サンプルをガスケット付きフランジのある固定具にクランプ留めして、空気透過性を測定する。その固定具は、空気流測定のための直径およそ2.75インチ及び面積およそ6平方インチの円形区域を提供する。サンプル固定具の上流側を、乾燥圧縮空気源と一列になった流量計に接続する。サンプル固定具の下流側は大気に開放する。サンプルの上流側に水0.5インチの空気圧を与えて、インライン流量計(球状浮き子式流量計)を通過する空気の流量を記録することによって、試験を行う。サンプルの状態を21℃、相対湿度65%で少なくとも4時間調整してから試験を行う。水圧0.5インチでの立方フィート/分/サンプルの平方フィートを単位とする、フラジール数について結果を報告する。
【0045】
収塵容量(dust capacity):収塵容量は以下の方法に従って決定できる。塩化ナトリウム3%水溶液を一定出力の噴霧器(TSI Model 3096, Shoreview, MN)で霧化する。80℃で加熱して粒子を乾燥し、次に清浄な乾燥空気で希釈する。粒径分布はエアロダイナミックパーティクルサイザー(例えば、TSI Model 3320, Shoreview, MN)によって測定する。幾何平均粒径及び標準偏差を決定する。
【0046】
直径44.4mmのフィルター試験サンプルを試験前に秤量して、フィルターホルダーの内側に配置する。面速度を53mm/秒に設定する。フィルターを横断する圧力損失を、圧力変換器(例えば、Heise Model PM10, Stratford, CT)によって連続的に監視する。フィルター媒体を横断する最終圧力損失が750Paに到達するまで、フィルターに塩化ナトリウムエアロゾルを載せる。試験後に再度試験サンプルを秤量して、載っている質量を決定する。埃の保持容量(dust loading capacity)は試験サンプルの最終質量及び初期質量の差である。
【0047】
濾過効率:粒子収集効率は、自動効率試験装置(例えば、TSI Inc., St. Paul, Minnesotaから入手可能なModel 8160)によって測定する。試験は周囲の室温(70°F)及び相対湿度条件(40%)で行う。ジオクチルフタレート(DOP)溶液を霧化して、直径0.03〜0.5μmの粒子を含有するエアロゾルを生成する。このエアロゾルを用いて空気流速5.3cm/秒でフィルターサンプルを攻撃する。2つの凝縮核パーティクルカウンターで、試験サンプルの上流及び下流の粒子濃度を同時に測定する。粒子収集効率を、フィルターによって収集された上流の攻撃粒子の百分率として報告する。
【0048】
帯電及び放電したメルトブローンの比較:帯電及び放電したメルトブローン(MB)の効率の違いを、3つの例であるA、B及びCについて以下の表1に示す。
【0049】
【表1】

【0050】
例Aは、支持層として203g/m3のポリエステルスパンボンド基材を備えたePTFE膜を含む、ePTFE膜積層体に関する。膜の透過性はフラジール数で約7.6であり、いくつかの試験条件下で収塵容量は6.4g/m3を示す。
【0051】
例Bは、例AのePTFE膜積層体に超音波接合された30g/m2ポリプロピレンメルトブローンを有する、本発明の複合フィルター媒体に関する。この例で使用したメルトブローンは、East Walpole, MAにある、Hollingsworth and Vose Companyから、品番TR1462Aとして入手できる。大きさが約0.8mmでおよそ55500点/m2存在する、小さな接合点でフィルターの全面にわたって超音波接合する。同じ試験条件下で、複合フィルター媒体の透過性はフラジール数で約4.9であって、フィルター媒体の収塵容量は9.1g/m3を示しており、これは43%の改善である。
【0052】
例Bの複合フィルター媒体は本発明に従って帯電しているのに対し、例Cは、同じ複合フィルター媒体に関するが、そのフィルター媒体をイソプロピルアルコールすなわちイソプロパノールにディップして静電気を中和し、その後乾燥することによって放電してある。予想されたように透過性は大きく変化しないが、例Cは例Bと比べて収塵容量が低い、すなわち、収塵容量がわずか3.2g/m2である。驚くべきことに、帯電していない複合フィルター媒体の収塵容量は、ePTFE積層体単体の収塵容量よりもさらに低い結果である。
【0053】
比較例:W.L. Gore & Associates, Inc. (Newark, DE)から入手可能な微孔質ePTFE膜積層体で、膜フィルターの保持容量を例証する。このePTFE膜の空気透過性はフラジール数で18〜29の範囲にあり、平均で約25であって、ボール破裂強度は0.2barを超え、質量は約5g/m2であり、濾過効率は面速度5.3cm/秒で約95%以上である。その膜の水の侵入圧は約100mbarである。このePTFE膜は、坪量が270g/m2、空気透過性がフラジール数で28〜32、ミューレン破裂が14barより大きい、ポリエステルスパンボンド支持材料(東レ(日本)から入手可能)に接合されている。この膜は、温度180℃〜350℃、圧力0.1〜7barでその支持材料に接合される。得られるePTFE積層体の空気透過性はフラジール数で5〜8である。上述の試験手順に従って、圧力損失が750Paに到達するまで塩化ナトリウムエアロゾルをフィルターに載せる。この積層体の埃の保持曲線を図8に示す。埃の保持容量は合計で14mgである。
【0054】
例1:10g/m2メルトブローン媒体(DelStar, Inc., Middletown, DEから入手可能な、DelPore 6001−10P)の層を、比較例のePTFE膜積層体の上流に配置して、複合媒体を形成する。メルトブローン媒体は、10g/m2ポリプロピレンメルトブローン層と10g/m2ポリエステルスパンボンドスクリムとから作られている。ポリプロピレン繊維の直径は1〜5μmである。平均孔径は約15μmであり、媒体の厚さは約0.2mmである。デプスフィルター層の空気透過性はフラジール数で約130である。粒子収集効率を高めるため媒体は帯電している。上述の試験手順に従って、圧力損失が750Paに到達するまで塩化ナトリウムエアロゾルをフィルターに載せる。保持曲線を図8に示す。
【0055】
例2:30g/m2メルトブローン媒体(DelStar, Inc., Middletown, DEから入手可能な、DelPore 6001−30P)のデプスフィルター媒体層を、比較例の微孔質ePTFE積層体の上流に配置して、複合媒体を形成する。メルトブローン媒体は、30g/m2ポリプロピレン繊維層と10g/m2ポリエステルスパンボンドスクリムとから作られている。ポリプロピレン繊維の直径は1〜5μmである。平均孔径は約15μmであり、媒体の厚さは約0.56mmである。メルトブローンの空気透過性はフラジール数で約37である。粒子収集効率を高めるため媒体は帯電している。このメルトブローン媒体を2層、微孔質ePTFE積層体の上流に配置する。上述したように、圧力損失が750Paに到達するまで塩化ナトリウムエアロゾルをフィルターに載せる。結果を図8に示す。
【0056】
例3:30g/m2メルトブローンポリプロピレン(DelStar, Inc., Middletown, DE, USAから入手可能な、DelPore 6001−30P)のデプスフィルター媒体層を、比較例の微孔質ePTFE積層体の上流に配置して、複合媒体を形成する。メルトブローン媒体は、30g/m2ポリプロピレン繊維層と10g/m2ポリエステルスパンボンドスクリムとから作られている。スクリムはこの柔らかいメルトブローン媒体を支持する。ポリプロピレン繊維の直径は1〜5μmである。平均孔径は約15μmであり、媒体の厚さは約0.56mmである。メルトブローンの空気透過性はフラジール数で約37である。粒子収集効率を高めるため媒体は帯電している。このメルトブローン媒体の1層を微孔質ePTFE積層体の上流に配置及び接続して、スクリムが外側の上流側を形成している、複合フィルター媒体を形成する。上述したように、圧力損失が750Paに到達するまで塩化ナトリウムエアロゾルをフィルターに載せる。保持曲線を図8に示す。これは例2の保持曲線と実質的に同一である。
【0057】
複合媒体を使用して、図5に示すカートリッジフィルターを形成する。カートリッジフィルターは、円状に配置された、プリーツ加工した複合媒体材料10を含み、側端部4の少なくとも一方が、対応する閉止キャップ2a、2bによってシールされている。カートリッジフィルターの高さは70cmで、直径は35cmである。1個のフィルターの、プリーツ加工した複合媒体材料の濾過面積は12.6m2である。フィルターが新しければ、圧力損失がおよそ180Paで1000m3/時間の空気流量に到達する。媒体材料の円の内側15には金属グリッドがある。5MWのガスタービンに空気を完全に供給するためには、例えば、64個のカートリッジフィルターを1つのフィルターハウスに配置してもよい。
【0058】
フィルターの濾過効率を以下の表2に示す。表2には、(例1で説明した)ePTFE膜、30g/m2メルトブローン層、及び例3のフィルター複合体について、効率が示されている。3つ全てのサンプルは、接近速度を1cm/秒及び5.3cm/秒として試験した。例3の複合体が最高の濾過効率を有している。
【0059】
【表2】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
複合フィルター媒体(10)とフレーム(14)とを含み、該複合フィルター媒体(10)と該フレーム(14)との間に気密性の嵌合を作るために該フィルター媒体(10)が該フレーム(14)内に取り付けられている、タービンに入るガス流から粒子を除去するためのタービン空気吸入口フィルターであって、該フィルター媒体(10)が、
多孔質ポリマー膜を含む膜フィルター層(20)と、
繊維を含み、該フィルターを通るガス流の方向について該膜フィルター層(20)の上流側に配置された、少なくとも1つのデプスフィルター媒体層(18)とを含んでなり、
該デプスフィルター媒体層(18)の該繊維が帯電していることを特徴とする、タービン空気吸入口フィルター。
【請求項2】
前記膜フィルター層(20)が、多孔質ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)を含む、請求項1に記載のタービン空気吸入口フィルター。
【請求項3】
支持層(22)が、前記膜フィルター層(20)の上流側又は下流側に隣接して配置されている、請求項1又は2のいずれかに記載のタービン空気吸入口フィルター。
【請求項4】
前記支持層(22)が、前記膜フィルター層(20)に積層されている、請求項3に記載のタービン空気吸入口フィルター。
【請求項5】
前記少なくとも1つのデプスフィルター媒体層(18)が、不織物の繊維状ポリマーウェブを含む、請求項1〜4のいずれか1つに記載のタービン空気吸入口フィルター。
【請求項6】
前記不織物の繊維状ポリマーウェブが、メルトブローンウェブである、請求項5に記載のタービン空気吸入口フィルター。
【請求項7】
前記膜フィルター層の透過性が、フラジール数で少なくとも7、より好ましくはフラジール数で少なくとも約30、最も好ましくはフラジール数で60以上である、請求項1〜6のいずれか1つに記載のタービン空気吸入口フィルター。
【請求項8】
前記少なくとも1つのデプスフィルター媒体層(18)のそれぞれの透過性が、フラジール数で少なくとも約30、より好ましくはフラジール数で少なくとも約100である、請求項1〜7のいずれか1つに記載のタービン空気吸入口フィルター。
【請求項9】
前記複合フィルター媒体(10)の粒子濾過効率が、面速度10cm/秒以下で0.3μm大の粒子について少なくとも90%である、請求項1〜8のいずれか1つに記載のタービン空気吸入口フィルター。
【請求項10】
前記膜フィルター層(20)の先端(26)と前記少なくとも1つのデプスフィルター層(18)とが揃うように、前記膜フィルター層(20)及び前記少なくとも1つのデプスフィルター媒体層(18)がプリーツ加工されている、請求項1〜9のいずれか1つに記載のタービン空気吸入口フィルター。
【請求項11】
前記フィルター媒体(10)がプリーツパネルとして成形されている、請求項10に記載のタービン空気吸入口フィルター。
【請求項12】
前記パネルの2つの端部が接合されて、円筒状フィルター媒体を形成する、請求項11に記載のタービン空気吸入口フィルター。
【請求項13】
前記膜フィルター層(20)が、フィブリルで相互連結された一連のノードから本質的になる内部微細構造を有する、微孔質ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)膜であって、該ノードがほぼ平行に配置しており、高度に引き伸ばされて、アスペクト比が25:1以上である、請求項1〜12のいずれか1つに記載のタービン空気吸入口フィルター。
【請求項14】
前記ノードのアスペクト比が150:1以上である、請求項13に記載のタービン空気吸入口フィルター。
【請求項15】
前記ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)が、PTFEホモポリマーと変性PTFEポリマーとのブレンドである、請求項12又は13のいずれかに記載のタービン空気吸入口フィルター。
【請求項16】
前記膜フィルター層の平均流量孔径が1.5μmより大きい、請求項13〜15のいずれか1つに記載のタービン空気吸入口フィルター。
【請求項17】
前記平均流量孔径が約3μmである、請求項16に記載のタービン空気吸入口フィルター。
【請求項18】
空気吸入口を備えており、該空気吸入口を通ってガス流が入りうるガスタービンであって、該ガス流が該タービンに入る前に、請求項1〜17のいずれか1つに記載のタービン空気吸入口フィルターを最初に通過するように、前記フィルターが該空気吸入口に配置されている、ガスタービン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図8】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−202662(P2011−202662A)
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−71658(P2011−71658)
【出願日】平成23年3月29日(2011.3.29)
【分割の表示】特願2007−547302(P2007−547302)の分割
【原出願日】平成17年12月16日(2005.12.16)
【出願人】(391018178)ダブリュ.エル.ゴア アンド アソシエーツ,ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (40)
【氏名又は名称原語表記】W.L. GORE & ASSOCIATES, GESELLSCHAFT MIT BESCHRANKTER HAFTUNG
【Fターム(参考)】