説明

ダイエット結果測定装置及びそれを用いたダイエット結果測定システム

【課題】経時的に体形の変化を測定することで、患者がダイエットの進行過程を容易に分かるようにするシステムを提供する。
【解決手段】ダイエット結果測定装置100と、ダイエット結果測定装置の中心の床面に設けられた位置識別表示200と、ダイエット結果測定装置の前方に位置するカメラ300と、を含み、ダイエット結果測定装置は、スクリーン部材と、スクリーン部材を巻き上げる棒部材20と、棒部材が回転できるように、棒部材の両端に取り付けられたハウジング30と、棒部材に取り付けられ、ユーザが棒部材を回転させてスクリーン部材を吊り下げるかまたは巻き上げるようにする駆動部40と、を含み、スクリーン部材には高さ方向に複数の測定線71,72,73が示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ダイエット結果測定装置及びそれを用いたダイエット結果測定システムに関し、より詳しくは、経時的に体形の変化を測定することで、患者がダイエットの進行過程を容易に分かるようにする医療用装置及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ダイエットの結果は、体重の変化をもってその成果を測定した。しかし、患者を一層刺激することは視覚的に見えるダイエット結果である。特に、ダイエット専門病院やダイエットセンターの立場では、顧客が持続的にダイエットするように刺激し、達成感を持たせる必要がある。このために、ダイエット過程における成果を顧客が直接確認することができる装置やシステムが求められる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、保管が容易であり、肥満患者の体形を確認することができるダイエット結果測定装置及びそれを用いたダイエット結果測定システムを提供することを目的とする。
また、本発明は、肥満患者が自分の体形を写真で撮った日付を確認できるようにするダイエット結果測定システムを提供することを他の目的とする。
また、本発明は、肥満患者の体形変化が容易に確認できるように、高さ方向に等間隔で示された測定線と、測定線の色相を変化させたダイエット結果測定装置及びそれを用いたダイエット結果測定システムを提供することをさらに他の目的とする。
また、本発明は、患者が常に同じ場所に立てるように、床面に位置識別表示が示されたダイエット結果測定システムを提供することをさらに他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の課題を達成するため、本発明の一態様によれば、スクリーン部材と、前記スクリーン部材を巻き上げる棒部材と、前記棒部材が回転できるように、前記棒部材の両端に取り付けられたハウジングと、前記棒部材に取り付けられ、ユーザが前記棒部材を回転させて前記スクリーン部材を吊り下げるかまたは巻き上げるようにする駆動部と、を含み、前記スクリーン部材には高さ方向に複数の測定線が示されたことを特徴とするダイエット結果測定装置が提供される。
また、前記測定線は、中心線と、前記中心線を基準にして外側に等間隔で設けられた複数の外部線を含むことを特徴とするダイエット結果測定装置が提供される。
また、前記複数の外部線は、前記中心線からの距離によって色が異なることを特徴とするダイエット結果測定装置が提供される。
また、前記スクリーン部材には、日付表示部が設けられたことを特徴とするダイエット結果測定装置が提供される。
上記の課題を達成するため、本発明の他の態様によれば、ダイエット結果測定装置と、前記ダイエット結果測定装置の中心の床面に設けられた位置識別表示と、前記ダイエット結果測定装置の前方に位置するカメラと、を含み、前記ダイエット結果測定装置は、スクリーン部材と、前記スクリーン部材を巻き上げる棒部材と、前記棒部材が回転できるように、前記棒部材の両端に取り付けられたハウジングと、前記棒部材に取り付けられ、ユーザが前記棒部材を回転させて前記スクリーン部材を吊り下げるかまたは巻き上げるようにする駆動部と、を含み、前記スクリーン部材には高さ方向に複数の測定線が示されたことを特徴とするダイエット結果測定システムが提供される。
また、前記測定線は、中心線と、前記中心線を基準にして外側に等間隔で設けられた複数の外部線を含むことを特徴とするダイエット結果測定システムが提供される。
【発明の効果】
【0005】
本発明は、保管が容易であり、肥満患者の体形を確認することができるダイエット結果測定装置及びそれを用いたダイエット結果測定システムを提供する。
また、本発明は、肥満患者が自分の体形を写真で撮った日付を確認できるようにするダイエット結果測定システムを提供する。
また、本発明は、肥満患者の体形変化が容易に確認できるように、高さ方向に等間隔で示された測定線と、測定線の色相を変化させたダイエット結果測定装置及びそれを用いたダイエット結果測定システムを提供する。
また、本発明は、患者が常に同じ場所に立てるように、床面に位置識別表示が示されたダイエット結果測定システムを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】本発明の一実施例によるダイエット結果測定装置及びそれを用いたダイエット結果測定システムを示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の望ましい実施例を添付する図面を参照して詳しく説明するが、これは本発明が属する技術分野で通常の知識を持つ者が本発明を容易に実施できるための一実施例に過ぎず、したがって、本発明の思想及び範疇がこれによって限定されないことを理解せねばならない。
図1は、本発明の一実施例によるダイエット結果測定装置及びそれを用いたダイエット結果測定システムを示した図である。
本実施例によるダイエット結果測定装置100は、スクリーン部材10と、スクリーン部材10を巻き上げることができる棒部材20と、棒部材20が回転できるように、棒部材20の両端に取り付けられたハウジング30と、棒部材20に取り付けられ、ユーザが棒部材20を回転させてスクリーン部材10を吊り下げるかまたは巻き上げるようにする駆動部40を含み、スクリーン部材10には高さ方向に複数の測定線71、72、73が示されたことを特徴とする。 本実施例のダイエット結果測定装置100は、ダイエットしようとする患者を前方に立たせ、患者のお尻や腰、腕などの身体の外形によって測定線71、72、73のどの部分までが隠されるかを視覚的に確認する装置である。
本実施例のダイエット結果測定装置100は、ハウジング30を壁面や天井に固設し、必要な時にスクリーン部材10を下部に吊るして広げて使用する。したがって、普段は空間を取らずに済み、また、使用しないときにはスクリーン部材10が棒部材20に巻き上げられているため埃や汚染物によって汚れることがない。
本実施例のダイエット結果測定装置100は、全般的な外形は光を遮断するために窓に取り付けるロールスクリーンに類似する。したがって、その形態や役割がロールスクリーンの構成と同様の場合は、ここでの詳細な説明は省略する。
スクリーン部材10は織物であっても良く、紙、不織布、合成樹脂であっても良い。スクリーン部材10は背景になるものであって、しわが寄り難く、耐久性のあるものであれば、如何なる材質を使用しても良い。
スクリーン部材10には高さ方向に複数の測定線71、72、73が示されている。測定線は、中心部にある中心線71、及び中心から外側に等間隔で設けられた複数の外部線72、73を含む。中心線71は1つの線であっても良く、2つ以上の線であることもあり得る。外部線72、73は中心線71からの距離によって色を変えることができる。これは、外部から見ても中心線71と外部線72を容易に識別できるようにするためである。例えば、外部線72は赤色、外部線73は青色に示すことができる。
スクリーン部材10には、日付表示部60が設けられている。日付表示部60には、年、月、日を記載する空間があり、ペンで日付を記載することもでき、ステッカーや数字板を用いて表示することもできる。本実施例のダイエット結果測定装置100は、時間経過に伴うダイエットの効果を知るための装置である。したがって、経時的に体形を観察して記録しなければならない。本実施例のスクリーン部材10の前方に患者が立ち、それを写真で撮れば、日付表示部60の日付から自然にいつ撮った写真であるかが分かる。このような写真を一定期間に亘って連続的に取れば、ダイエット過程で患者の身体外形がどのように変化したのかを容易に確認することができる。
棒部材20は、スクリーン部材10を巻き上げることのできる長い棒状である。また、棒部材20はパイプ状であって、中空であっても良い。棒部材20はプラスチックや金属、木などの材質であり得る。
棒部材20の両端にはハウジング30が取り付けられる。棒部材20はハウジング30に取り付けられて回転することができる。ハウジング30には、壁面や天井に固設できるように、ブラケットをさらに設けることもできる。ハウジング30を壁に固設しておき、棒部材20を回転させればスクリーン部材10は繰り出されるかまたは巻き取られる。
駆動部40は、棒部材20に取り付けられ、ユーザが棒部材20を回転できるようにする。本実施例の駆動部40は、棒部材20に取り付けられた円形部材41と、前記円形部材41に取り付けられた紐部材42と、を含む。紐部材42を一方向に引っ張ると、円形部材41が回転し、円形部材41に取り付けられた棒部材20も共に回転するようになって、スクリーン部材10が繰り出されるかまたは巻き取られる。
このような駆動部40の形態は、ロールスクリーンでスクリーンを広げるか又は巻き取るとき使用される方式を全て採用することができる。本実施例の駆動部40は手動式であるが、棒部材20をモーターで回転させる自動方式を採用することもできる。したがって、本発明の特許請求の範囲の駆動部40は、手動方式及び自動方式の公知の全ての方法を選択的に採用することができる。
ダイエット結果測定システム1000は、ダイエット結果測定装置100と、ダイエット結果測定装置100の中心の床面に設けられた位置識別表示200と、ダイエット結果測定装置100の前方に位置するカメラ300と、を含み、前記ダイエット結果測定装置100は、スクリーン部材10と、スクリーン部材10を巻き上げる棒部材20と、棒部材20が回転できるように、棒部材20の両端に取り付けられたハウジング30と、棒部材に取り付けられ、ユーザが前記棒部材20を回転させてスクリーン部材10を吊り下げるかまたは巻き上げるようにする駆動部40と、を含み、スクリーン部材10には高さ方向に複数の測定線71、72、73が示される。
本実施例のダイエット結果測定システム1000は、経時的に撮る写真であって、持続的にダイエットの結果物を残すためのシステムである。ダイエット結果測定装置100については、十分上述したので、詳しい説明は省略する。
本実施例のダイエット結果測定装置100の前方の中心の床面には、位置識別表示200が設けられる。位置識別表示200は多様な形態であり得る。本実施例の位置識別表示200は足裏模様であり得る。ダイエット結果を測定しようとする患者は、足裏模様の位置識別表示200上に自分の足を位置させる。このようになれば、患者の位置が常に同じ位置になり、いつでも、何回写真を撮っても、ダイエット結果測定装置100の同一位置に患者が立てるようになる。したがって、ダイエット過程における体形の変化が分かりやすい。
患者の足が位置する地点を知らせる形態であれば、位置識別表示200は如何なる模様でも良い。位置識別表示200はテープで床面に貼られた形態でも良く、ペイントを用いて表示されても良い。
一方、ダイエット結果測定装置100の前方にはカメラ300が位置する。カメラ300は常に固定された位置にあることが望ましい。カメラ300を用いて患者のダイエット記録を持続的に残すことができる。カメラ300はデジタルカメラであることが望ましいが、ポラロイド方式でも良い。
以上のように、本発明の実施例を詳しく説明したが、これは一実施例に過ぎず、本発明の特許請求の範囲を限定するものではない。当業者にとっては、本実施例に基づいて均等な範囲で変形及び追加が可能であり、それらも本発明の権利範囲に属することは言うまでもない。
【符号の説明】
【0008】
100 ダイエット結果測定装置
10 スクリーン部材
20 棒部材
30 ハウジング
40 駆動部
71、72、73 測定線
200 位置識別表示
300 カメラ
1000 ダイエット結果測定システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スクリーン部材と、
前記スクリーン部材を巻き上げる棒部材と、
前記棒部材が回転できるように、前記棒部材の両端に取り付けられたハウジングと、
前記棒部材に取り付けられ、ユーザが前記棒部材を回転させて前記スクリーン部材を吊り下げるかまたは巻き上げるようにする駆動部と、を含み、
前記スクリーン部材には高さ方向に複数の測定線が示されたことを特徴とするダイエット結果測定装置。
【請求項2】
前記測定線は、
中心線と、
前記中心線を基準にして外側に等間隔で設けられた複数の外部線を含むことを特徴とする請求項1に記載のダイエット結果測定装置。
【請求項3】
前記複数の外部線は、前記中心線からの距離によって色が異なることを特徴とする請求項2に記載のダイエット結果測定装置。
【請求項4】
前記スクリーン部材には、日付表示部が設けられたことを特徴とする請求項3に記載のダイエット結果測定装置。
【請求項5】
ダイエット結果測定装置と、
前記ダイエット結果測定装置の中心の床面に設けられた位置識別表示と、
前記ダイエット結果測定装置の前方に位置するカメラと、を含み、
前記ダイエット結果測定装置は、
スクリーン部材と、
前記スクリーン部材を巻き上げる棒部材と、
前記棒部材が回転できるように、前記棒部材の両端に取り付けられたハウジングと、
前記棒部材に取り付けられ、ユーザが前記棒部材を回転させて前記スクリーン部材を吊り下げるかまたは巻き上げるようにする駆動部と、を含み、
前記スクリーン部材には高さ方向に複数の測定線が示されたことを特徴とするダイエット結果測定システム。
【請求項6】
前記測定線は、
中心線と、
前記中心線を基準にして外側に等間隔で設けられた複数の外部線を含むことを特徴とする請求項5に記載のダイエット結果測定システム。

【図1】
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【公開番号】特開2013−106944(P2013−106944A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−237280(P2012−237280)
【出願日】平成24年10月26日(2012.10.26)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ポラロイド
【出願人】(512278766)
【Fターム(参考)】