説明

ダイバーシチ受信装置

【目的】データ誤り率およびバースト信号非受信率の劣化を軽減でき、良好なダイバーシチ効果が得られるダイバーシチ受信装置を提供する。
【構成】プリアンブルおよび同期語とそれに続くデータ系列により構成されるバースト信号により通信を行うTDMA無線通信システムにおいて、アンテナ11,12の出力を切替えて取り出すためのスイッチ13と、取り出されたアンテナ出力を受信する受信回路14と、その受信信号を復調する検波復調回路17と、復調出力からデータ系列を再生する再生回路18〜21と、受信回路14の受信レベルを検出する受信レベル検出回路15と、検出された受信レベルをバースト信号中のプリアンブルおよび同期語の期間内で所定のしきい値と比較し、しきい値以下の場合には該期間内のタイミングでスイッチ13を切替え制御するしきい値判定回路16を有する。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、時分割多元接続(TDMA)方式の無線通信システムに係り、特にダイバーシチ受信方式の受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】TDMA方式の無線通信システムにおいては、フェージングによる受信レベルの変動によりデータ誤り率が増加する。この問題を改善するため、回路構成の簡単なダイバーシチ受信方式として、従来から(1)受信相関の異なる複数のアンテナを用意し、受信レベルがしきい値以下になった場合にアンテナを切替えるアンテナ切替えダイバーシチ受信方式と、(2)アンテナおよび受信回路を2系統備え、受信回路から復調器へ入力される受信信号を切替える受信回路切替えダイバーシチ受信方式が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のダイバーシチ受信方式では、アンテナまたは受信回路を切替えたときに発生する切替え雑音により、受信信号のビット列に誤りが発生し、バースト信号非受信率が劣化するという問題がある。
【0004】また、バースト信号のプリアンブル期間内でアンテナや受信信号の切替えを行えば、切替え雑音によるバースト信号非受信率の劣化は回避される。しかし、通信用バースト信号中のプリアンブル長は一般的に短いことから、プリアンブル期間内でアンテナや受信回路の切替えを行うことは困難であるため、従来のダイバーシチ受信方式では切替え雑音によるバースト信号非受信率の劣化が避けられない。
【0005】本発明は、このような従来の問題を解決すべくなされたものであり、TDMA無線通信システムにおいて、データ誤り率およびバースト信号非受信率の劣化を軽減でき、良好なダイバーシチ効果が得られるダイバーシチ受信装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決するため、プリアンブルおよび同期語とそれに続くデータ系列により構成されるバースト信号により通信を行う時分割多元接続方式の無線通信システムにおけるダイバーシチ受信装置において、複数のアンテナと、前記複数のアンテナの出力を切替えて取り出すための切替え手段と、前記切替え手段により取り出されたアンテナ出力を受信する受信手段と、前記受信手段から出力される受信信号の受信レベルを検出して前記バースト信号中のプリアンブルおよび同期語の期間内で所定のしきい値と比較し、該受信レベルが該しきい値以下の場合には前記プリアンブルおよび同期語の期間内のタイミングで前記切替え手段を切替え制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】また、本発明はこのような基本構成において、前記制御手段は、前記切替え手段の切替え前と切替え後における前記レベル検出手段により検出された受信レベルを比較し、切替え前の該受信レベルに比して切替え後の該受信レベルが低い場合には切替え前の最も受信レベルが高いアンテナの出力を取り出すように前記切替え手段を再度切替え制御することを特徴とする。
【0008】さらに、本発明はプリアンブルおよび同期語とそれに続くデータ系列により構成されるバースト信号により通信を行う時分割多元接続方式の無線通信システムにおけるダイバーシチ受信装置において、複数のアンテナと、前記複数のアンテナの出力を受信する複数の受信手段と、前記複数の受信手段から出力される受信信号を切替えて取り出すための切替え手段と、前記複数の受信手段のそれぞれの受信レベルを前記バースト信号中のプリアンブルおよび同期語の期間において比較判定し、受信レベルの最も高い受信手段から出力される受信信号が取り出されるように前記プリアンブルおよび同期語の期間内のタイミングで前記切替え手段を切替え制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
【作用】このように本発明のダイバーシチ受信装置では、プリアンブルと同期語の期間内に受信信号の受信レベルとしきい値を比較し、受信レベルがしきい値以下になったとき、該期間内のタイミングでアンテナ出力を切替えるか、あるいはプリアンブルと同期語の期間内に複数の受信信号の受信レベルを比較し、受信レベルの最も高い受信信号が取り出されるように、該期間内のタイミングで受信信号を切替えることにより、ダイバーシチ受信を行う。
【0010】従って、受信レベルとしきい値との比較あるいは複数の受信信号の受信レベルの比較と、その比較結果に基づく切替え動作をプリアンブルから同期語にわたる長い期間に行うため、切替え雑音によるバースト信号非受信率の劣化の問題が改善される。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
【0012】図1は、本発明の基本的な第1の実施例によるダイバーシチ受信装置の構成を示すブロック図である。このダイバーシチ受信装置は、プリアンブルおよび同期語とそれに続くデータ系列により構成されるバースト信号により通信を行う時分割多元接続方式の無線通信システムにおけるダイバーシチ受信装置であり、2個のアンテナ1,2と、アンテナ1,2の出力を切替えて取り出すためのスイッチ3と、スイッチ3により取り出されたアンテナ出力を受信する受信部4と、受信部4から出力される受信信号の受信レベルを検出して、バースト信号中のプリアンブルおよび同期語の期間内で所定のしきい値と比較し、該受信レベルが該しきい値以下の場合にはプリアンブルおよび同期語の期間内のタイミングでスイッチ3を切替え制御する制御部5とから構成されている。
【0013】図2は、本発明の基本的な第2の実施例によるダイバーシチ受信装置の構成を示すブロック図である。このダイバーシチ受信装置は、図1と同様にプリアンブルおよび同期語とそれに続くデータ系列により構成されるバースト信号により通信を行う時分割多元接続方式の無線通信システムにおけるダイバーシチ受信装置であり、2個のアンテナ1,2と、アンテナ1,2の出力をそれぞれ受信する受信部4a,4bと、受信部4a,4bから出力される受信信号を切替えて取り出すためのスイッチ3と、受信部4a,4bのそれぞれの受信レベルをバースト信号中のプリアンブルおよび同期語の期間において比較判定し、受信レベルのより高い受信部から出力される受信信号が取り出されるようにプリアンブルおよび同期語の期間内のタイミングでスイッチ3を切替え制御する制御部6とから構成されている。
【0014】図3は、本発明の第3の実施例によるダイバーシチ受信装置の構成を示すブロック図であり、図1をより具体化して示している。また、図4は同実施例のダイバーシチ受信装置が対象とするTDMAフレームのフレーム構成を示す図であり、それぞれのTDMA受信フレーム(バースト信号)は、プリアンブルPR、同期語(ユニークワード)UW、データ部(データ系列)DATA、誤り検出用補助符号AUXおよびガードタイムGTからなる。
【0015】この実施例のダイバーシチ受信装置は、図3R>3に示されるようにアンテナ11,12、スイッチ13、受信回路14、受信レベル検出回路15、しきい値判定回路16、検波復調回路17、データ判定回路18、同期語検出回路19、同期保護回路20および同期語判定回路21により構成されている。
【0016】スイッチ13は、アンテナ11,12の出力を切替えて選択的に取り出すためのもので、このスイッチ13により取り出されたアンテナ出力は受信回路14に入力され、増幅その他の受信処理が行われて受信信号となる。受信レベル検出回路15は、受信回路14から出力される受信信号の受信レベルを検出する。しきい値判定回路16は、受信レベル検出回路15によって検出された受信レベルを所定のしきい値と比較してレベル判定し、その判定結果に従ってスイッチ13を制御する。
【0017】一方、受信回路14から出力される受信信号は検波復調回路17に入力され、ここで検波および復調された後、データ判定回路18と同期語検出回路19に入力される。データ判定回路18では、同期保護回路20からのデータ判定タイミング出力23に基づいて、図4に示すような自局に割り当てられたTDMA受信フレーム(バースト信号)を取り込むとともに、取り込んだバースト信号について図4中に示す誤り検出用補助符号AUXを用いて誤り検出・訂正を行うことによってデータ判定を行い、図4中に示すデータ系列DATAを再生する。データ判定回路18の出力は、同期保護回路20に入力される。
【0018】同期語検出回路19は、検波復調回路17の出力から図4中に示す同期語UWを検出する。同期語判定回路21は、同期語検出回路19により検出された同期語UWが自局に設定されている同期語と一致しているかどうかを判定する。同期語判定回路21の判定結果は、同期保護回路20に入力される。
【0019】同期保護回路20は、同期語検出回路19で同期語UWが一時的に検出されない場合でも、再生されたデータ系列DATAに対応したデータ出力22が得られるように前方および後方保護の同期動作を行い、さらにデータ判定タイミング出力23およびしきい値判定タイミング出力24を生成する。データ判定タイミング出力23は、自局に割り当てられたTDMA受信フレームのバースト信号を抜き取るためのウインドウ信号であり、前述のようにデータ判定回路18に供給される。
【0020】一方、しきい値判定タイミング出力24は、しきい値判定回路16において受信レベルをしきい値と比較判定するタイミングを定めるための信号であり、本発明では図4のバースト信号中のプリアンブルPRと同期語UWにわたる期間に発生されるパルス信号である。
【0021】しきい値判定回路16は、しきい値判定タイミング出力24で指示されたプリアンブルPRと同期語UWの期間において、受信レベル検出回路15で検出された受信レベルとしきい値とを比較して、受信レベルがしきい値より大きいか、しきい値以下かを判定し、受信レベルがしきい値以下となった場合には、プリアンブルPRと同期語UWの期間内にスイッチ13への制御信号を反転させることにより、スイッチ13を切替え制御する。
【0022】例えば、スイッチ13でアンテナ11の出力が選択されている状態において、しきい値判定回路16で受信レベルがしきい値以下となったと判定された場合には、スイッチ13がアンテナ12の出力を選択する状態に切替えられる。このようにして、アンテナ切替えダイバーシチ受信が行われる。
【0023】このように本実施例においては、しきい値判定回路16での受信レベルの判定とスイッチ13の切替え制御をバースト信号中のプリアンブルPRおよび同期語UWの期間に行っているため、プリアンブル期間でのみ受信レベルの判定および切替えを行う従来のアンテナ切替えダイバーシチ受信方式と比較して、スイッチ13の切替え時の切替え雑音が低減され、データ誤り率およびバースト信号非受信率の劣化を軽減することができる。
【0024】また、本実施例においては、しきい値判定回路16はスイッチ13の切替え前の受信レベル検出回路15で検出された受信レベルを記憶する機能と、スイッチ13の切替え前と切替え後における受信レベルを比較し、切替え前の受信レベルに比して切替え後の受信レベルが低い場合には、切替え前の最も受信レベルが高いアンテナの出力を取り出すように、切替えスイッチ13を再制御する機能を有する。
【0025】例えば、上述のようにスイッチ13がアンテナ11側に接続されている状態において、しきい値判定回路16で受信レベルがしきい値以下となったと判定された結果、スイッチ13がアンテナ12側に切替えられた場合、しきい値判定回路16はスイッチ13の切替え前つまりアンテナ11側に接続されている状態での記憶した受信レベルと、スイッチ13の切替え後つまりアンテナ12側に切替えられた後の状態での受信レベルとを比較する。この結果、もしアンテナ11側に接続されている状態での受信レベルの方が大きければ、しきい値判定回路16はスイッチ13を再びアンテナ11側に切替える制御を行う。
【0026】なお、アンテナが3個以上備えられているときは、スイッチ切替え前の受信レベルに比して切替え後の受信レベルが低い場合、スイッチ切替え前のアンテナの出力のうち最も受信レベルが高いアンテナの出力を取り出すようにスイッチを再度切替え制御する構成とすればよい。
【0027】このような制御を行えば、複数のアンテナのどの出力を選択しても受信レベルがしきい値以下となるような場合には、より受信レベルの高いアンテナ出力を選択することができ、データ誤り率の劣化を最小限にとどめることができる。
【0028】図5は、本発明の第4の実施例に係るダイバーシチ受信装置の構成を示すブロック図であり、図2をより具体化して示している。本実施例ではアンテナ11,12に対して個別に受信回路31,32が設けられ、これら受信回路31,32から出力される受信信号がスイッチ33で選択される。スイッチ33は、受信レベル判定回路34によって制御される。受信回路31,32は受信レベル検出機能を持っており、そのレベル検出出力は受信レベル判定回路34に供給される。受信レベル判定回路34は、受信回路31,32により検出された受信レベルを比較判定し、受信レベルの最も高い受信信号が選択されるようにスイッチ33を切替え制御する。
【0029】同期保護回路20では、同期語判定回路21の判定結果に基づいて、図3の実施例におけるしきい値判定タイミング出力24と同様に図4のプリアンブルPRおよび同期語UWにわたる期間に発生される受信レベル判定タイミング出力35を生成し、受信レベル判定回路24に供給する。受信レベル判定回路24では、この受信レベル判定タイミング出力35に従って、受信回路31,32のそれぞれの受信レベルの比較判定と、この判定結果に基づくスイッチ33の切替え制御をプリアンブルPRおよび同期語UWにわたる期間内のタイミングで行う。
【0030】従って、本実施例によれば、プリアンブル期間でのみ受信レベルの比較判定および切替えを行う従来の受信信号切替えダイバーシチ受信方式と比較して、スイッチ33の切替え時の切替え雑音が低減され、データ誤り率およびバースト信号非受信率の劣化を軽減することができる。
【0031】図6は、本発明の第5の実施例に係るダイバーシチ送受信装置のブロック図であり、TDMA−TDD( Time Division Multiple Access−Time Division Duplex:時分割多元接続−時分割二重)方式の無線通信システムに適用されるものである。
【0032】本実施例では、図1の構成に加えて送信系が追加されている。すなわち、アンテナ1,2の出力を切替えて取り出し受信部4に送るためのスイッチ3aとは別に、送信部7からの出力を切替えてアンテナ1,2に送るためのスイッチ3bが設けられ、これらスイッチ3a,3bはいずれも制御部5によって切替え制御される。
【0033】制御部5は、図1の場合と同様に、受信部4から出力される受信信号の受信レベルを検出して、バースト信号中のプリアンブルおよび同期語の期間内で所定のしきい値と比較し、該受信レベルが該しきい値以下の場合にはプリアンブルおよび同期語の期間内のタイミングでスイッチ3aを切替え制御すると同時に、これと連動してスイッチ3bを切替え制御する。これにより、同じアンテナで送受信が行われる。
【0034】本実施例によれば、先の実施例と同様の効果が得られるほか、送受信系が一系統で済み、回路の簡単化と小型化を図ることができる。
【0035】図6は、本発明の第6の実施例に係るダイバーシチ送受信装置のブロック図であり、図5と同様にTDMA−TDD方式の無線通信システムに適用されるものである。
【0036】本実施例では、図2の構成に加えて送信系が追加されている。すなわち、アンテナ1,2の出力を受信する受信部4a,4bの出力を切替えて取り出すためためのスイッチ3aとは別に、送信部7からの出力を切替えてアンテナ1,2に送るためのスイッチ3bが設けられ、これらスイッチ3a,3bはいずれも制御部6によって切替え制御される。
【0037】制御部6は、図2の場合と同様に、受信部4a,4bのそれぞれの受信レベルをバースト信号中のプリアンブルおよび同期語の期間において比較判定し、受信レベルのより高い受信部から出力される受信信号が取り出されるように、プリアンブルおよび同期語の期間内のタイミングでスイッチ3aを切替え制御すると同時に、これと連動してスイッチ3bを切替え制御する。これにより、同じアンテナで送受信が行われる。
【0038】なお、以上の実施例ではアンテナが2個の場合について説明したが、アンテナが3個以上の場合にも同様に本発明を適用することができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば複数のアンテナの出力または複数のアンテナに個別に接続された複数の受信回路からの受信信号を切替えてダイバーシチ受信を行う際の切替え雑音が低減され、データ誤り率およびバースト信号非受信率の劣化を軽減することができる。また、本発明は特に小型化が要求される移動通信用の携帯機器や基地局設備に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るダイバーシチ受信装置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の第2の実施例に係るダイバーシチ受信装置の構成を示すブロック図
【図3】本発明の第3の実施例に係るダイバーシチ受信装置の構成を示すブロック図
【図4】同実施例におけるTDMAフレームの構成例を示す図
【図5】本発明の第4の実施例に係るダイバーシチ受信装置の構成を示すブロック図
【図6】本発明の第5の実施例に係るダイバーシチ送受信装置の構成を示すブロック図
【図7】本発明の第6の実施例に係るダイバーシチ送受信装置の構成を示すブロック図
【符号の説明】
1,2…アンテナ 3,3a,3b…スイッチ
4,4a,4b…受信部 5…制御部
6…制御部 7…送信部
11,12…アンテナ 13…スイッチ
14…受信回路 15…受信レベル検出回路
16…しきい値判定回路 17…検波復調回路
18…データ判定回路 19…同期語検出回路
20…同期保護回路 21…同期語判定回路
22…データ出力 23…データ判定タイミング出力
24…しきい値判定タイミング出力 31,32…受信回路
33…スイッチ 34…受信レベル判定回路
35…受信レベル判定タイミング出力

【特許請求の範囲】
【請求項1】プリアンブルおよび同期語とそれに続くデータ系列により構成されるバースト信号により通信を行う時分割多元接続方式の無線通信システムにおけるダイバーシチ受信装置において、複数のアンテナと、前記複数のアンテナの出力を切替えて取り出すための切替え手段と、前記切替え手段により取り出されたアンテナ出力を受信する受信手段と、前記受信手段から出力される受信信号の受信レベルを検出して前記バースト信号中のプリアンブルおよび同期語の期間内で所定のしきい値と比較し、該受信レベルが該しきい値以下の場合には前記プリアンブルおよび同期語の期間内のタイミングで前記切替え手段を切替え制御する制御手段とを備えたことを特徴とするダイバーシチ受信装置。
【請求項2】前記制御手段は、前記切替え手段の切替え前と切替え後における前記レベル検出手段により検出された受信レベルを比較し、切替え前の該受信レベルに比して切替え後の該受信レベルが低い場合には切替え前の最も受信レベルが高いアンテナの出力を取り出すように前記切替え手段を再度切替え制御することを特徴とする請求項1記載のダイバーシチ受信装置。
【請求項3】プリアンブルおよび同期語とそれに続くデータ系列により構成されるバースト信号により通信を行う時分割多元接続方式の無線通信システムにおけるダイバーシチ受信装置において、複数のアンテナと、前記複数のアンテナの出力を受信する複数の受信手段と、前記複数の受信手段から出力される受信信号を切替えて取り出すための切替え手段と、前記複数の受信手段のそれぞれの受信レベルを前記バースト信号中のプリアンブルおよび同期語の期間において比較判定し、受信レベルの最も高い受信手段から出力される受信信号が取り出されるように前記プリアンブルおよび同期語の期間内のタイミングで前記切替え手段を切替え制御する制御手段とを備えたことを特徴とするダイバーシチ受信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図6】
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【図5】
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【図7】
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