説明

ダウンプルーフ構造体

【課題】 羽毛の吹き込み充填や使用時の形状回復性に優れた通気性を持ち、しかも、羽毛の吹き出し防止をも図り得るダウンプルーフ構造体であり、さらに長時間の使用や使用頻度の高い場合でも羽毛の吹き出し防止効果を持続するという耐久性に優れたダウンプルーフ構造体を提供する。
【解決手段】 袋状に形成された外生地に羽毛を内包してなるダウンプルーフ構造体において、前記外生地と前記羽毛との間に中綿不織布が介在しており、該中綿不織布は構成繊維の平均繊度が0.5〜5デシテックスであり、厚さが5〜20mmであり、且つ面密度が50〜200g/mである不織布からなり、前記外生地の通気量が3〜15(cm/cm・s)であるダウンプルーフ構造体。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば羽毛布団、ダウンジャケット、クッションなど、袋状に形成された生地に羽毛を内包したダウンプルーフ構造体に関するものであり、羽毛の吹き出し防止効果効果に優れ、かつ優れた生産性を有すると共に、形状回復性にも優れた構造体に関する。
【背景技術】
【0002】
羽毛自体が有する保温性や軽量性は、袋状に形成した生地に内包させることによって、掛け布団、ダウンジャケット、或いはクッションなど(以下、包括的にダウンプルーフ構造体、または単に構造体と称する)として広く利用されている。しかし、微細な構造を持つ羽毛には絡みにくいことから流動性があり、構造体とした後の肌触りに優れる反面、一般的な織物やニットなどの布帛を生地に用いた場合、当該構造体の生地表面から容易に羽毛が吹き出すことが知られている。
【0003】
このようなダウンプルーフ構造体について、特許文献1に羽毛布団の製造技術が開示されており、羽毛布団に用いる生地としては、1秒間に1気圧の下で面積1cm当たりに漏れる空気の量が1cmであると定義された通気度が1以下でなければ上述した羽毛の吹き出しを来すのが通例であると記載されている。
【0004】
さらに、「羽毛寝具要覧」(以下、非特許文献1)によれば、「羽毛ふとん地流通協会基準」として、JIS L1096−1990に規定されたフラジール形試験機で測定した通気性(cm/cm・s)は綿織物としての平織、綾織では3以下、朱子織では2.5以下、合繊織物としてのフィラメント織物、スパン織物、綿混紡織物では2以下とされている。
【0005】
また、特許文献2には、羽毛などを中綿として収納した際、羽毛の移動を防止し、羽毛布団としての嵩高性を維持する技術について開示されている。この公報によれば、上下の表生地に縦横の仕切布を交差させて止着し、側生地内に複数の区画を形成し、この区画内に羽毛を収納した立体キルト式の布団構造について述べられている。また当該公報には、羽毛布団の作製工程についても開示されており、上述した区画内に羽毛を収納するに当たり、圧縮空気による空気圧を利用し、当該区画毎にホースで圧送することによって羽毛を充填する。
【0006】
この様な羽毛を利用した構造体では、高密度織物に代表されるダウンプルーフと呼ばれる目の詰んだ布帛が利用されてきた。すなわち、例えば120〜130(g/m)程度の比較的高い面密度で、物理的に羽毛の吹き出しを防ぐ構成となっている。しかしながら、比較的高い面密度であるがゆえに、当該織物は、本来、軽量であるという羽毛の特性をダウンプルーフ構造体に十分に反映することが難しかった。即ち、高面密度であり、かつ、低通気度である上記織物の場合、使用に際しての蒸れや、構造体を押圧変形した後の形状回復性を阻害するという現象が指摘されていた。これに加えて、上述した特許文献2に開示されるような羽毛の充填工程においても、高風量の装置を必要とするため、生産コストの低減を図ることが難しかった。
【0007】
このような観点から、特許文献3では、エマルジョン樹脂に整泡剤を添加して機械発泡させた発泡エマルジョンを基布にコーティングした生地が提案されている。この公報では、上記構成を採用することによって、従来から羽毛布団に用いられてきた生地の5〜10倍程度の高い通気性を有し、しかも羽毛の吹き出し防止を図り得たと述べられている。しかし、この方法では、基布にコーティングするため、柔軟性が低下するという問題や、生産コストが高くなるという問題があった。
【0008】
そこで、本出願人は、特許文献4のダウンプルーフ構造体を提案した。この技術は、袋状に形成された生地に羽毛を内包してなるダウンプルーフ構造体において、前記生地が極細繊維で構成された不織布であり、該不織布の通気量が4〜15(cm/cm・s)であることを特徴としており、上記所定範囲の通気度を有するため、羽毛の吹き込み充填や使用時の形状回復性に優れた通気性を持ち、しかも、羽毛の吹き出し防止に有効なダウンプルーフ構造体となっている。また、蒸れにくく、しかも空気が抜けやすく軽いため、畳みやすく収納性に優れた羽毛布団などを実現できるという利点を有している。
【0009】
しかし、さらに市場の要求は高まり、高付加価値の素材が要求され、特に長時間の使用や使用頻度の高い場合でも羽毛の吹き出し防止効果を持続するという意味での耐久性に優れ、且つ生産コストも高くならないダウンプルーフ構造体が求められていた。
【0010】
【特許文献1】特開昭57−148912号公報
【特許文献2】実公平1−23336号公報
【特許文献3】特開2002−69856号公報
【特許文献4】特開平2006−21030号公報
【非特許文献1】日本羽毛寝具製造業協同組合発行、1999年3月15日、p175
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、上記要求に答えるべく、羽毛の吹き込み充填や使用時の形状回復性に優れた通気性を持ち、しかも、羽毛の吹き出し防止をも図り得るダウンプルーフ構造体であり、さらに長時間の使用や使用頻度の高い場合でも羽毛の吹き出し防止効果を持続するという耐久性に優れたダウンプルーフ構造体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するための手段は、請求項1に係る発明では、袋状に形成された外生地に羽毛を内包してなるダウンプルーフ構造体において、前記外生地と前記羽毛との間に中綿不織布が介在しており、該中綿不織布は構成繊維の平均繊度が0.5〜5デシテックスであり、厚さが5〜20mmであり、且つ面密度が50〜200g/mである不織布からなり、前記外生地の通気量が3〜15(cm/cm・s)[JIS L1096に規定されるフラジール法による]であることを特徴とするダウンプルーフ構造体である。この発明により、羽毛の吹き込み充填や使用時の形状回復性に優れた通気性を持ち、しかも、羽毛の吹き出し防止をも図り得るダウンプルーフ構造体であり、さらに耐久性にも優れたダウンプルーフ構造体を提供することができる。具体的には、前記外生地と前記羽毛(以下、羽毛の集合体を単に羽毛と称することがある)との間に不織布からなる中綿不織布が介在しているため、羽毛の一部が外生地に到達しようとしても羽毛が中綿不織布に絡まり捕獲されてしまうので、羽毛が外生地に到達しなくなるか、或いは外生地に到達するまでの時間が極めて長くなり耐久性に優れるという利点がある。また、仮に外生地に到達して羽毛の先端が外生地に刺さっても、ダウンプルーフ構造体の使用時の外生地や中綿不織布の動きによって、一旦刺さった羽毛が中綿不織布によって引き戻されるという利点も考えられる。
【0013】
請求項2に係る発明では、前記中綿不織布の平均繊度が0.7〜2.5デシテックスであることを特徴とする請求項1に記載のダウンプルーフ構造体であり、さらに柔軟で耐久性に優れるという利点がある。
【0014】
請求項3に係る発明では、前記外生地が異形断面を有する極細繊維で構成された不織布であることを特徴とする請求項1または2に記載のダウンプルーフ構造体であり、外生地がより柔軟になると共に同じ繊維径であっても円形断面に較べて、羽毛の吹き出し防止に有効な低通気量を実現し得るという利点がある。
【0015】
請求項4に係る発明では、前記外生地が、長繊維である前記極細繊維を高圧水流で絡合した不織布であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のダウンプルーフ構造体であり、外生地がより柔軟になると共に耐久性に優れるという利点がある。
【0016】
請求項5に係る発明では、前記外生地と前記中綿不織布とが積層一体化されていることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のダウンプルーフ構造体であり、ダウンプルーフ構造体を生産する上で、加工が容易であるという利点がある。
【0017】
請求項6に係る発明では、通気量が100(cm/cm・s)以上の布帛が袋状に形成されてなる中袋に、前記羽毛が充填されており、且つ前記中袋の表面が前記中綿不織布によって被覆されることによって羽毛充填袋体が形成されており、前記羽毛充填袋体が前記外生地で被覆されてなることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のダウンプルーフ構造体であり、ダウンプルーフ構造体を生産する上で、羽毛の詰め込みが容易となり、加工が容易であるという利点がある。
【発明の効果】
【0018】
上述した本発明の構成によれば、袋状に形成された外生地が上記所定範囲の通気度を有するため、羽毛の吹き込み充填や使用時の形状回復性に優れた通気性を持ち、しかも、羽毛の吹き出し防止に優れている。また、蒸れにくく、しかも空気が抜けやすく軽いため、畳みやすく収納性に優れた羽毛布団などを実現できるという利点を有している。また、外生地と羽毛の間に特定の不織布からなる中綿不織布が介在しているため、長時間の使用や使用頻度の高い場合でも羽毛の吹き出し防止効果を持続するという耐久性に優れたダウンプルーフ構造体を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明に係るダウンプルーフ構造体の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
【0020】
本発明のダウンプルーフ構造体は、袋状に形成された外生地に羽毛を内包してなるダウンプルーフ構造体であり、前記外生地と前記羽毛との間に不織布からなる中綿不織布が介在している。前記外生地は、通気量が3〜15(cm/cm・s)[JIS L1096に規定されるフラジール法による]である限り、特に限定されることはなく、織物、編み物および不織布などの布帛を適用することができる。通気量が3〜15(cm/cm・s)の布帛は、非特許文献1に関して説明したように、ダウンプルーフ構造体の外生地として一般的に用いる外生地よりも通気量が大きいため、ダウンプルーフには用いられない布帛であるが、その反面通気性が高いため、羽毛の吹き込み充填や使用時の形状回復性に優れている。また、従来のダウンプルーフ構造体よりも柔軟性に特に優れるという利点がある。また、蒸れにくく、しかも空気が抜けやすく軽いため、畳みやすく収納性に優れた羽毛布団などを実現できるという利点を有している。本発明では、通気量範囲の下限値は、ダウンプルーフ構造体を作製する際の羽毛吹き込みの容易性や使用時の形状回復性を実現するため3(cm/cm・s)以上であることが必要であり、また、その上限を超えて通気量が高いものである場合には、羽毛の吹き出しを防ぐことが難しく、15(cm/cm・s)以下である必要がある。より好ましくは4(cm/cm・s)以上、12(cm/cm・s)以下であり、更に好ましくは6(cm/cm・s)以上、12(cm/cm・s)以下である。
【0021】
前記外生地は、ダウンプルーフ構造体の表面を形成する生地であり、一般的には側地と称されることがある。この外生地は、前述の通気量を有する布帛からなる限り特に限定されず、綿織物として平織、綾織、または朱子織や、合繊織物としてフィラメント織物、スパン織物、綿混紡織物などを適用することが可能である。また、染色などの着色や意匠柄を熱エンボスによる付与した生地、或いは種々の難燃処理などの後加工を施した生地も可能である。また、より軽量化を図る上では、不織布であることが好ましい。不織布の場合、ある程度の強度が必要であり、この点から前記生地が極細繊維で構成された不織布であることが好ましい。
【0022】
上述した極細繊維で構成された不織布は、カード法や直接紡糸法によってウェブ形成されるが、上述した通気量範囲の下限を実現するため、比較的緻密な不織布であることが好ましい。その極細繊維の繊維径は10μm以下、好ましくは5μm以下とするのが好ましい。また、外生地としての引裂き強さを満たす目的で、0.5μm以上、より好ましくは1μm以上の繊維径が好適であり、延伸工程を経て得られる短繊維並びにスパンボンド法で生成された長繊維を用いるのが好適である。また、長繊維からなる不織布を外生地に用いた場合、単繊維からなる不織布のように短繊維同士を結合する必要がなく、短繊維同士の結合部分での強度低下を防ぐことができるため、引張り強度などの強度に優れ、耐久性にも優れるため、長繊維からなる不織布の採用が好ましい。
【0023】
このような極細繊維の断面形状は円形であっても良いが、同じ繊維径であっても円形断面に較べて、羽毛の吹き出し防止に有効な低通気量を実現し得る異形断面とするのが好適である。特に、比較的太い繊維径として紡糸され、十分な延伸を経た後にウェブ形成され、高圧水流などの物理的な作用或いは種々の化学的処理によって極細繊維を生成する分割性複合繊維の形態を採ることが望ましい。このような分割性複合繊維により生成される極細繊維の断面形状については、特開平10−53948号公報などに開示されるミカンの袋形(扇形または楔形)など、長径と短径とを有する種々の幾何学形状とすることができる。尚、上述した極細繊維が異形断面である場合には、その断面積から円形断面の直径に換算した値を意味する。
【0024】
また、分割性複合繊維を構成する樹脂成分としては、繊維形成能のある2種類以上の樹脂を選択することができ、具体的には、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン系共重合体などのポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート系共重合体、ポリブチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート系共重合体などのポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテンなどのポリオレフィン、ポリウレタン、ポリアクリロニトリル、ビニル共重合体、或いはポリグリコール酸、グリコール酸共重合体、ポリ乳酸、乳酸共重合体などの脂肪族ポリエステル系重合体などを挙げることができる。
【0025】
本発明では、前記外生地と前記羽毛との間に不織布からなる中綿不織布が介在している。前記中綿不織布は、構成繊維の平均繊度が0.5〜5デシテックスであり、厚さが5〜20mmであり、且つ面密度が50〜200g/mである不織布からなる。中綿不織布を構成する不織布は、面密度の割りには嵩高であることを必要とするため、捲縮を有する繊維から形成されていることが好ましい。したがって、この不織布の製法としては、繊維長15〜100mmの、捲縮数5〜70個/インチを有する通常ステープル繊維と呼ばれる繊維をカード機やエアレイ装置などを使用して、繊維ウエブに形成した後、熱接着性繊維による接着方式および/またはスプレー方式などにより熱接着性繊維や接着剤を用いて構成繊維を接着によって結合する方法による、一般的に乾式法と呼ばれる製法によって得られる不織布が好ましい。乾式法による不織布は、厚さ方向に多数の繊維が配向しているので、厚さが大きく、且つ厚さがつぶれ難い利点がある。また、ステープル繊維には、カード機などで開繊可能なように捲縮加工が施されているので、嵩高な不織布となり、且つ圧縮に対しても厚さ方向の反発力に優れる利点がある。また、このような繊維ウエブをニードルなどを用いて機械的に絡めた絡合不織布であることも可能である。
【0026】
前記中綿不織布に耐久性をもたせるには、繊維同士が確実に接着により結合していることが好ましく、このため、熱接着性繊維を含む嵩高な繊維ウエブを形成した後、スプレーによって接着剤を塗布して、その後熱風により加熱処理することによって、繊維ウエブの中央付近では主として繊維接着させ、一方繊維ウエブの両表面付近では主として接着剤による接着を行なうようにすることが好ましい。
【0027】
前記中綿不織布を構成する不織布に用いる繊維も特に限定されず、例えば、ポリクラール繊維、ポリ塩化ビニリデン繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、アクリル繊維、モダアクリル繊維、ポリビニルアルコール繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維、ポリウレタン繊維などの合成繊維や、レーヨン、ビスコースなどの再生繊維や、アセテートなどの半合成繊維などを使用でき、これらの中でも、洗濯耐性などを考慮すると、合成繊維が好ましく、また難燃性に優れたポリクラール繊維、ポリ塩化ビニリデン繊維、モダアクリル繊維、ポリ塩化ビニル繊維なども必要に応じて使用することも好ましい。
【0028】
また、前記中綿不織布を構成する繊維がシリコン処理を施された繊維を含むことも好ましく、このような繊維を含むことによって、繊維間で滑りが生じ、結果として中綿不織布非常に柔軟な感触を付与することができる。シリコン処理を施された繊維の混合割合は、前記中綿不織布を構成する繊維ウエブ中に30〜90質量%含むことが好ましく、40〜80質量%含むことがより好ましく、50〜70質量%含むことが更に好ましい。
【0029】
また、前記中綿不織布を構成する不織布が熱接着性繊維を含むことも好ましく、このような熱接着性繊維の態様としては、低融点の成分を有し、低融点の成分を繊維表面の少なくとも一部に露出する繊維である限り特に限定されず、(1)1つの融着成分のみからなる態様、(2)1つ以上の樹脂成分を融着成分で被覆した態様(芯鞘型又は海島型など)、又は1つ以上の樹脂成分と融着成分とを隣り合わせに配置した態様(サイドバイサイド型など)がある。なお、低融点の成分を有する繊維とは、熱接着性繊維を構成する樹脂成分のうち最も低い融点を有する樹脂成分の融点が、他の繊維を構成する樹脂成分のうち最も低い融点を有する樹脂成分の融点よりも低い繊維であり、この場合20℃以上低いことが好ましく、より好ましくは30℃以上、さらに好ましくは40℃以上低いことが好ましい。なお、本発明における融点は、示差熱量計を用い、昇温温度20℃/分で、室温から昇温して得られる融解吸収曲線の極値を与える温度をいう。
【0030】
前記熱接着性繊維を構成する繊維形成性樹脂の種類も、特に限定されるものではなく、例えば、ポリアミド系樹脂(例えば、6ナイロン、66ナイロンなど)、ポリエステル系樹脂(例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなど)、ポリオレフィン系樹脂(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなど)、ポリ塩化ビニリデン系樹脂などを挙げることができる。これらの樹脂の中でも、ポリエステル系樹脂を少なくとも一成分として選択することにより、高い強度と、優れた耐久性を付与することができるので好ましい。
【0031】
前記熱接着性繊維の混合割合も特に限定されず、前記中綿不織布を構成する繊維ウエブ中に3〜40質量%含むことが好ましく、5〜30質量%含むことがより好ましく、5〜20質量%含むことが更に好ましい。
【0032】
前記不織布は高捲縮の繊維を含むことも好ましく、高捲縮の繊維の捲縮数が5〜20個/インチであることが好ましく、6〜15個/インチであることがより好ましい。このような高捲縮の繊維は、繊維形成性樹脂成分を2成分有するサイドバイサイド型複合繊維、または偏芯の芯鞘型複合繊維の加熱処理によってスパイラル状の捲縮を付与して得ることができる。
【0033】
本発明では、前記中綿不織布の平均繊度が0.5〜5デシテックスであることが必要であり、0.5〜3デシテックスであることがより好ましく、0.7〜2.5デシテックスであることが更に好ましい。0.5デシテックス未満では、中綿不織布の厚さを確保できなくなり、またカード機を用いることが困難になるという問題が生じる。また、5デシテックスを超える場合は、中綿不織布の繊維組織が粗くなり、羽毛を捕捉する効果が低下するという問題がある。なお、平均繊度の計算方法としては、各繊維の繊度をaデシテックス、bデシテックス、cデシテックス・・・として、各繊維の含有割合をそれぞれa’質量%、b’質量%、c’質量%・・・とすると、(a’/a)+(b’/b)+(c’/c)・・・=(100/x)の関係式が成り立ち、この関係式から平均繊度xを求めることができる。
【0034】
前記中綿不織布の厚さは5〜20mmであることが必要であり、8〜15mmであることがより好ましい。5mm未満では、中綿の厚さが薄くなりすぎて羽毛を捕捉する効果が低下するという問題がある。また、20mmを超える場合は、内包する羽毛の充填量を十分に確保することが困難になる。なお、厚さは、0.5gf/cmの圧力下における厚さで表すものとする。
【0035】
前記中綿不織布の面密度は50〜200g/mであることが必要であり、80〜150g/mであることがより好ましい。50g/m未満では、中綿の厚さが薄くなりすぎて羽毛を捕捉する効果が低下するという問題がある。また、200g/mを超える場合は、繊維の密度が高くなり過ぎて、ダウンプルーフ構造体の使用時の形状回復性に劣るという問題がある。
【0036】
本発明では、前記中綿不織布が前述の構成(平均繊度が0.5〜5デシテックスであり、厚さが5〜20mmであり、且つ面密度が50〜200g/mである)を有するため、外生地に内包した一部の羽毛が外生地に到達しようとしても羽毛が中綿不織布に絡まり捕獲されてしまい、羽毛が外生地に到達しなくなるか、或いは外生地に到達するまでの時間が極めて長くなり耐久性に優れるという効果が生じる。また、仮に外生地に到達して羽毛の先端が外生地に刺さっても、ダウンプルーフ構造体の使用時の外生地や中綿不織布の動きによって、一旦刺さった羽毛が中綿不織布によって引き戻されるという効果も考えられる。また、ダウンプルーフ構造体を洗濯すると、水によって羽毛が収束して外生地から吹き出し易くなってしまうが、本発明では中綿不織布が介在することによって、このような吹き出しをも防止することが可能となり、洗濯耐性が向上するという効果がある。
【0037】
また、前記中綿不織布をダウンプルーフ構造体の外生地と羽毛との間に介在させることによって、外生地と羽毛との間に厚さの厚い中綿不織布が介在することになり、外生地を触った時に羽毛の軸の当たりが極めて少なくなる。その結果、感触の非常に優れたダウンプルーフ構造体が得られるという効果がある。
【0038】
本発明のダウンプルーフ構造体は、袋状に形成された外生地に羽毛を内包してなるダウンプルーフ構造体であり、前記外生地と前記羽毛との間に不織布からなる中綿不織布が介在しているが、このような形態としては、前記外生地と前記羽毛の間に不織布からなる中綿不織布が介在している限り、特に限定されず、例えば外生地と中綿不織布とが接合されておらず、中綿不織布が袋状に形成されており、この袋状体の中に羽毛が包まれている形態が可能である。また、羽毛の充填作業の効率化及び羽毛の取り扱いの容易さの点で、例えば、前記外生地と前記中綿不織布とが積層一体化された積層一体化物の形態であることも可能である。この一体化に際しては、例えば外生地または中綿不織布に点状に接着樹脂を塗布しておき、外生地と中綿不織布とを接着させる方法や、ホットメルト不織布によって両者を貼り合わせるなどの方法を適用することができる。次いで、この積層一体化物を袋状に形成して、この袋状体の中に羽毛を充填することができる。このような形態であれば、ダウンプルーフ構造体を生産する上で、加工が容易であるという利点がある。
【0039】
また、羽毛の充填作業の効率化及び羽毛の取り扱いの容易さの点で、例えばトリコット、ネットまたは不織布などの通気量が100(cm/cm・s)以上の通気量の大きい布帛を袋状に形成して羽毛を充填しておき、さらに外生地を袋状に形成しておき、当該外生地と当該布帛の間に中綿不織布を介在させて得られるダウンプルーフ構造体がある。より具体的には、通気量が100(cm/cm・s)以上の通気量の大きい布帛を袋状に形成して中袋を形成しておき、この中袋に羽毛を充填しておき、この中袋の表面を前記中綿不織布によって被覆することによって羽毛充填袋体を形成しておき、さらに外生地を袋状に形成しておき、この袋状の外生地の中に当該羽毛充填袋体を挿入して得られるダウンプルーフ構造体がある。このような構造体は、ダウンプルーフ構造体を生産する上で、羽毛の詰め込みが容易となり、加工が容易であるという利点がある。
【0040】
また、前記中綿不織布と、例えばトリコット、ネットまたは不織布などの通気量が100(cm/cm・s)以上の通気量の大きい布帛からなる支持シートとを積層一体化した中綿不織布シートとしておき、この中綿不織布シートを袋状の中袋に形成して、この中袋の中に羽毛を充填することも可能である。このような形態であれば、中綿不織布のみでは強度が不足する場合、羽毛の詰め込みがさらに容易となり、加工が容易であるという利点がある。
【0041】
前述のように、中袋用に用いるトリコット、ネットまたは不織布などの通気量が100(cm/cm・s)以上の通気量の大きい布帛としては、その通気量が200(cm/cm・s)以上であることがより好ましく、300(cm/cm・s)以上であることが更に好ましい。
【0042】
また、本発明のダウンプルーフ構造体の好ましい態様として、通気量が100(cm/cm・s)以上の通気量の大きい布帛を袋状に形成して中袋を形成しておき、この中袋に羽毛を充填しておき、この中袋の表面を前記中綿不織布によって被覆することによって羽毛充填袋体を形成しておき、その一方、外生地を袋状に形成し、上下の外生地に縦横の仕切布を交差させて止着し、袋状の外生地に複数の区画を形成し、この区画内に、前記羽毛充填袋体を挿入して得られるダウンプルーフ構造体がある。このような構造であれば、袋状に形成された外生地が大きな寸法となる場合において、羽毛の偏在を防ぐことができるという利点がある。
【0043】
本発明のダウンプルーフ構造体は、外生地と羽毛による層との間に中綿不織布が介在しており、袋状となった中綿不織布に羽毛が内包されている。そして、中綿不織布が前述の構成(平均繊度が0.5〜5デシテックスであり、厚さが5〜20mmであり、且つ面密度が50〜200g/mである)を有する。このため、中綿不織布に内包された羽毛の一部が外生地に到達しようとしても、この羽毛が中綿不織布に絡まり捕獲されてしまい、羽毛が外生地に到達しなくなるか、或いは外生地に到達するまでの時間が極めて長くなり耐久性に優れるという効果が生じる。また、仮に外生地に到達して羽毛の先端が外生地に刺さっても、ダウンプルーフ構造体の使用時の外生地や中綿不織布の動きによって、一旦刺さった羽毛が中綿不織布によって引き戻されるという効果も考えられる。このように、ダウンプルーフ構造体は、羽毛の吹き出し防止効果に優れるとともに、羽毛用中生地の通気性が高く、柔軟性を有するので、ダウンプルーフ構造体全体も柔軟な構造となっている。また、ダウンプルーフ構造体を洗濯すると、水によって羽毛が収束して外生地から吹き出し易くなってしまうが、本発明では中綿不織布が介在することによって、このような吹き出しをも防止することが可能となり、洗濯耐性が向上するという効果がある。
【0044】
また、前記中綿不織布が外生地と羽毛による層との間に介在しているので、外生地と羽毛との間に厚さの厚い中綿不織布が介在することになり、外生地を触った時に羽毛の軸の当たりが極めて少なくなる。その結果、感触の非常に優れたダウンプルーフ構造体が得られるという効果がある。
【0045】
このように、本発明のダウンプルーフ構造体は、羽毛の吹き出し防止効果に優れながら、羽毛の吹き込み充填や使用時の形状回復性に優れた通気性を持ち、しかも、柔軟な風合いを有し、さらに長時間の使用や使用頻度の高い場合でも羽毛の吹き出し防止効果を持続するという優れた耐久性を有している。
【0046】
以下、本発明の実施例につき説明するが、これは発明の理解を容易とするための好適例にすぎず、本発明はこれら実施例の内容に限定されるものではない。
【実施例】
【0047】
(羽毛の吹き出し試験)
評価用サンプルに対して、羽毛の吹き出しについて評価する。吹き出した羽毛の目視を容易とするため、試験サンプルを黒色の試験台上に置き、当該サンプルを両手で400回、180秒間に渡って等速度で叩くようにして圧縮を繰り返す。この後、試験台上に落ちた羽毛を粘着テープで収集し、その数を目視で計数する。なお、試験は2個のサンプルについて行い、落ちた羽毛の数の平均値を算出して、その平均値を用いて、以下の評価基準により等級付けを行なう。
【0048】
(評価基準)
5級:3本以下
4級:4〜10本
3級:11〜16本
2級:17〜25本
1級:25本以上
【0049】
(洗濯試験後の羽毛吹き出し試験)
JIS L0217:1995「繊維製品の取り扱いに関する表示記号及びその表示方法」の「付表1 記号別の試験方法−洗い方(水洗い)」の番号103に記載される試験方法に準じて洗濯操作を行う。
自動反転式洗濯機の水準線まで温度40±3℃の水を入れ(水量32リットル)、これに2g/リットルの割合で、無リン合成洗剤を加え、よく攪拌して洗剤を溶解する。洗濯物質量が600gになるように、試験サンプル数個に綿布などの負荷布を若干数加えて洗濯液に投入し、洗濯操作を行う。1回の洗濯操作は、15分間洗濯後、遠心脱水機で1分間脱水し、清水で5分間すすぎを行う操作として、この操作を5回繰り返し行う。その後、試験サンプルを自然乾燥して、羽毛吹き出し試験サンプルとする。その後、この試験サンプルの表面に突き出ている羽毛を目視で計数する。なお、試験は2個の試験サンプルについて行い、表面に突き出ている羽毛の数の平均値を算出して、その平均値を用いて、以下の評価基準により等級付けを行なう。
【0050】
(評価基準)
5級:3本以下
4級:4〜10本
3級:11〜16本
2級:17〜25本
1級:25本以上
【0051】
(原材料調整)
(1)外生地Aの作製
特開平10−53948号公報に相当する極細繊維で構成された長繊維不織布に対して染色を施した、面密度が104g/mであり、240gf/cmの圧力下における厚さが0.25mmの外生地Aを準備した。この長繊維不織布は、ポリエステルとポリアミドとがミカンの袋形(扇形または楔形)に配置された分割数16の複合型長繊維をスパンボンド法によってウェブ形成した後、高圧水流によって極細繊維としたものである。この極細繊維の横断面は楔形を示しており、電子顕微鏡による観察では、円形断面に換算した繊維径は約3μmであり、元になる複合型長繊維の約90%以上が分割されていた。この生地をJIS L1096に規定されたフラジール法によって測定した通気量は9.4(cm/cm・s)であった。
【0052】
(2)外生地Bの作製
特開平10−53948号公報に相当する極細繊維で構成された長繊維不織布に対して、シール総面積12%のドット状のエンボス加工を施した、面密度が104g/mであり、240gf/cmの圧力下における厚さが0.23mmの外生地Bを準備した。この長繊維不織布は、ポリエステルとポリアミドとがミカンの袋形(扇形または楔形)に配置された分割数16の複合型長繊維をスパンボンド法によってウェブ形成した後、高圧水流によって極細繊維としたものである。この極細繊維の横断面は楔形を示しており、電子顕微鏡による観察では、円形断面に換算した繊維径は約3μmであり、元になる複合型長繊維の約90%以上が分割されていた。この生地の通気量は5.5(cm/cm・s)であった。
【0053】
(3)中綿不織布Aの作製
繊維表面の滑り性を向上するためシリコン系油剤を付着加工した1.1デシテックスのポリエステル繊維(繊維長38mm)60%と、2.2デシテックスの高捲縮ポリエステル繊維(繊維長64mm、サイドバイサイド型複合繊維、第1樹脂成分及び第2樹脂成分がポリエステル樹脂、捲縮数7.5個/インチ)30質量%と、2.2デシテックスの熱接着性繊維(繊維長51mm、芯鞘型複合繊維、融点110℃のポリエステル樹脂が鞘成分で、融点250℃のポリエステル樹脂が芯成分)10質量%とからなる原料繊維をカード機を使用して、面密度112g/mの繊維ウエブ(クロスレイ繊維ウエブ)を作製した。次に、アクリル系樹脂(Tg=−34℃)のエマルション液を調製し、この繊維ウエブの両面に、片面あたり面密度が4g/m(乾燥固形分)となるようスプレーして、その後乾燥及びキュアリングを施して、面密度が120g/mで、0.5gf/cmの圧力下における厚さが12.2mmの中綿不織布Aを作製した。この中綿不織布Aの通気量は161(cm/cm・s)であった。また、この中綿不織布Aの構成繊維の平均繊度は1.4デシテックスであった。
【0054】
(4)中袋用布帛Aの準備
中袋用に用いる布帛Aとして、33デシテックス、フィラメント数12本のポリエスルマルチフィラメント糸を使い、編密度は1インチ幅あたりのループ数がコース/ウェルで40/28個の逆ハーフ経編からなるトリコット生地を準備した。この中袋用布帛Aは、面密度が44g/mであり、240gf/cmの圧力下における厚さが0.16mmであり、通気量は688(cm/cm・s)であった。
【0055】
(実施例1)
前述の中袋用布帛Aを1つの袋状に縫製して中袋Aを形成しておき、この中袋Aに羽毛としてダウン90質量%とフェザー10質量%とからなるホワイトグースダウン30gを吹き入れ、この中袋Aの表面を前述の中綿不織布Aで取り巻き、中綿不織布Aの重なった部分を縫製して固定して羽毛充填袋体Aを得た。次いで、前述の外生地Aを外形が30cm×30cm角となるように袋状に縫製して袋状体を形成して、この袋状体の中に前記羽毛充填袋体Aを挿入して、袋状体の開放端を縫製により閉じて、外生地Aを側地とした実施例1のダウンプルーフ構造体を作製した。なお、外生地Aの縫製は運針数18(本/3cm)の条件で2本針の工業用ミシンで行った。得られたダウンプルーフ構造体の評価結果を表1に示す。
【0056】
(実施例2)
外生地Aの替わりに外生地Bを用いたこと以外は実施例1と同様にして、実施例2のダウンプルーフ構造体を作製した。得られたダウンプルーフ構造体の評価結果を表1に示す。
【0057】
(比較例1)
中綿不織布Aを用いなかったこと以外は実施例1と同様にして、比較例1のダウンプルーフ構造体を作製した。すなわち、前述の中袋用布帛Aを1つの袋状に縫製して中袋Aを形成しておき、この中袋Aに羽毛としてダウン90質量%とフェザー10質量%とからなるホワイトグースダウン30gを吹き入れて羽毛充填袋体Bを得た。次いで、前述の外生地Aを外形が30cm×30cm角となるように袋状に縫製して袋状体を形成して、この袋状体の中に前記羽毛充填袋体Bを挿入して、袋状体の開放端を縫製により閉じて、外生地Aを側地とした比較例1のダウンプルーフ構造体を作製した。なお、外生地Aの縫製は運針数18(本/3cm)の条件で2本針の工業用ミシンで行った。得られたダウンプルーフ構造体の評価結果を表1に示す。
【0058】
(比較例2)
外生地Aの替わりに外生地Bを用いたこと以外は比較例1と同様にして、比較例2のダウンプルーフ構造体を作製した。得られたダウンプルーフ構造体の評価結果を表1に示す。
【0059】
(表1)

【0060】
上記の表1からも理解できるように、実施例1に係るダウンプルーフ構造体は、中綿不織布を有しない比較例1の構造体と比較して、洗濯時の羽毛の吹き出しが非常に少なくなっていることが分かる。また、実施例2に係るダウンプルーフ構造体は、中綿不織布を有しない比較例2の構造体と比較して、洗濯時の羽毛の吹き出しが非常に少なくなっていることが分かる。また、実施例1及び2に係るダウンプルーフ構造体は、中綿不織布による反発性も有しているので、結果として柔軟な感触を有する構造体であった。また、比較例1及び2と比較して、外生地を触った時に羽毛の軸の当たりが極めて少なく感触の良い構造体となっていた。また、通気性にも優れるため、形状回復性に優れた構造体であった。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
袋状に形成された外生地に羽毛を内包してなるダウンプルーフ構造体において、前記外生地と前記羽毛との間に中綿不織布が介在しており、該中綿不織布は構成繊維の平均繊度が0.5〜5デシテックスであり、厚さが5〜20mmであり、且つ面密度が50〜200g/mである不織布からなり、前記外生地の通気量が3〜15(cm/cm・s)[JIS L1096に規定されるフラジール法による]であることを特徴とするダウンプルーフ構造体。
【請求項2】
前記中綿不織布の平均繊度が0.7〜2.5デシテックスであることを特徴とする請求項1に記載のダウンプルーフ構造体。
【請求項3】
前記外生地が異形断面を有する極細繊維で構成された不織布であることを特徴とする請求項1または2に記載のダウンプルーフ構造体。
【請求項4】
前記外生地が、長繊維からなる前記極細繊維を高圧水流で絡合した不織布であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のダウンプルーフ構造体。
【請求項5】
前記外生地と前記中綿不織布とが積層一体化されていることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のダウンプルーフ構造体。
【請求項6】
通気量が100(cm/cm・s)以上の布帛が袋状に形成されてなる中袋に、前記羽毛が充填されており、且つ前記中袋の表面が前記中綿不織布によって被覆されることによって羽毛充填袋体が形成されており、前記羽毛充填袋体が前記外生地で被覆されてなることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のダウンプルーフ構造体。

【公開番号】特開2008−303480(P2008−303480A)
【公開日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−150018(P2007−150018)
【出願日】平成19年6月6日(2007.6.6)
【出願人】(000229542)日本バイリーン株式会社 (378)
【Fターム(参考)】