説明

ダウンリンク専用ワイヤレスネットワークによる移動性管理

ワイヤレス送受信ユニット(WTRU)は、メディアサーバから、ダウンリンク(DL)専用無線アクセスネットワーク上のリンクを介してデータを受信するメディアアプリケーションを含み得る。DL専用無線アクセスネットワーク上のリンクは、第2のDL専用無線アクセスネットワークにハンドオーバされ得る。メディア非依存ハンドオーバ(MIH)サーバなどの移動性管理サーバは、双方向無線アクセスネットワークである第2の無線アクセスネットワークを介してWTRUと通信して、ハンドオーバを容易にすることができる。MIHメッセージは、DL専用無線アクセス技術に関するフィールドを含んでよく、DL専用リンクのハンドオーバを容易にするのに用いられ得る。さらに、MIHブロードキャストまたはマルチキャストメッセージを使って、DL専用リンクのハンドオーバを容易にすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
開示する主題は、ワイヤレス通信に関する。
【背景技術】
【0002】
関連出願の相互参照
本出願は、それぞれが参照によりその全体が本明細書に組み込まれている、2009年5月8日に出願した米国特許仮出願第61/176,655号明細書、2009年5月28日に出願した米国特許仮出願第61/181,818号明細書、および2009年6月1日に出願した米国特許仮出願第61/182,874号明細書の利益を主張する。
【0003】
メディアコンテンツ、たとえばビデオおよびオーディオコンテンツは、ワイヤレスネットワークを介してユーザに配信することができる。メディアコンテンツの配信のためのいくつかの手法、たとえばMBMS(Multimedia Broadcast Multicast Service)による3GPP(第3世代パートナーシッププログラム)WCDMA(広帯域符号分割多重アクセス)では、双方向ワイヤレスネットワークが使われる。MBMSによると、メディアコンテンツは、ネットワーク上のダウンリンク(DL)チャネルを介して配信され、ネットワーク上のアップリンク(UL)チャネルを介して制御データがネットワークに返送され得る。
【0004】
メディアコンテンツの配信のための別の手法は、DL専用ネットワークの使用を伴う。このような手法は、DMB(デジタルマルチメディア放送規格)、DVB(デジタルテレビ放送規格)、およびMediaFLO技術を含む。こうした手法において、メディアコンテンツは、個別DL専用ワイヤレスネットワークを介して送られる。こうしたネットワークは、それ自体では、ULチャネルを含まず、制御データをユーザから戻すことができない。制御データをユーザから戻すためには、ULチャネルをサポートする別個のワイヤレスネットワークが使われなければならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
DL専用ネットワーク上ではULデータを搬送することができないので、DL専用ネットワークという背景における移動性は、いくつかの難題を引き起こす。この背景における現在の技術は、たとえば、どのようにして移動性関連情報が伝達されるべきか、どのようにしてハンドオーバ決定が行われるべきか、どのようにしてDL専用リンクのハンドオーバが実施されるべきか、またはどのようにしてブロードキャストおよびマルチキャストグループが定義されるべきであるかということに、的確に対処していない。したがって、現在の技術におけるこうした短所、ならびに他の短所に対処する新規技術が求められる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ワイヤレス送受信ユニット(WTRU)において使用するための方法は、ダウンリンク専用無線アクセスネットワーク上での無線リンクにおける状態に関連したリンクステータス情報を生成することを含み得る。WTRUは、リンクステータス情報メッセージを移動性管理サーバに送ることができる。リンクステータス情報メッセージは、何らかのリンクステータス情報を含み、リンクステータス情報がダウンリンク専用無線アクセスネットワークに関することを示すフィールドも含み得る。
【0007】
WTRUは、ダウンリンク専用無線アクセスネットワーク上の無線リンクにおける状態に関連したリンクステータス情報を生成するように構成されたリンクレイヤ構成要素を含み得る。WTRUは、リンクステータス情報メッセージを移動性管理サーバに送信するように構成された送信機も含み得る。リンクステータス情報メッセージは、リンクステータス情報がダウンリンク専用無線アクセスネットワークに関することを示すフィールドも含み得る。
【0008】
WTRUにおいて使用するための方法は、メディアサーバから、ダウンリンク専用無線アクセスネットワーク上のリンクを介してメディアデータを受信することを含み得る。WTRUは、メディアアプリケーションにおいてメディアデータを再生することができる。WTRUは、移動性管理サーバからハンドオーバ要求メッセージを受信し得る。ハンドオーバ要求メッセージは、WTRUが第2の無線アクセスネットワークにハンドオーバするべきであることを示し得る。ハンドオーバ要求メッセージは、メディアデータが第2の無線アクセスネットワークを介して受信された場合、どのようにしてメディア操作がメディアデータを再生するように構成されるべきかを示す構成情報を含み得る。WTRUは、第2の無線アクセスネットワークへのハンドオーバを実施することができ、第2の無線アクセスネットワーク上のリンクを介してメディアサーバからメディアデータを受信することができる。WTRUは、構成情報に基づいて、メディアアプリケーションにおいてメディアデータを再生することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
添付の図面とともに、例として挙げられる以下の説明により、より詳細な理解が得ることができるであろう。
【0010】
【図1】メディアデータの通信用のアーキテクチャ例を示す図である。
【図2】メディアデータの通信用のアーキテクチャ例を示す図である。
【図3A】DL専用リンクの、ネットワークベースのハンドオーバのための方法例を示す図である。
【図3B】DL専用リンクの、ネットワークベースのハンドオーバのための方法例を示す図である。
【図4A】DL専用リンクの、WTRUベースのハンドオーバのための方法例を示す図である。
【図4B】DL専用リンクの、WTRUベースのハンドオーバのための方法例を示す図である。
【図5A】メディア非依存ハンドオーバ(MIH)ブロードキャストまたはマルチキャストメッセージの使用を含む、データの通信のための方法を示す図である。
【図5B】メディア非依存ハンドオーバ(MIH)ブロードキャストまたはマルチキャストメッセージの使用を含む、データの通信のための別の方法を示す図である。
【図6】図1〜5に示す機能を実装するように構成され得る通信システム例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
これ以降において言及する場合、「ワイヤレス送受信ユニット(WTRU)」という用語は、ユーザ機器(UE)、移動局、移動端末、固定もしくは移動加入者ユニット、ページャ、セルラー電話、PDA(携帯情報端末)、コンピュータ、またはワイヤレス環境において動作することが可能な他のどのタイプの装置も含むが、それに限定されない。これ以降において言及する場合、「基地局」という用語は、ノードB、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、またはワイヤレス環境において動作することが可能な他のどのタイプのインタフェース装置も含むが、それに限定されない。これ以降で言及する場合、「ネットワークノード」という用語は、通信ネットワークに取りつけられるとともにデータを送り、かつ/または受信することが可能な電子装置を含むが、それに限定されない。
【0012】
これ以降で言及する場合、「リンクレイヤ構成要素」という用語は、Radio Access Technology(無線アクセス技術)によるレイヤ1および/またはレイヤ2機能性を実装する構成要素である。リンクレイヤ構成要素は、1つもしくは複数の回路、1つもしくは複数のソフトウェアモジュール、1つもしくは複数のファームウェアモジュールとして、または回路、ソフトウェアモジュール、および/もしくはファームウェアモジュールのどのような組合せとしても実装され得る。リンクレイヤ構成要素は、たとえば、トランシーバであっても、トランシーバ内の1つまたはそれよりも多い構成要素であってもよい。本明細書で使用する「ソフトウェアモジュール」および「ファームウェアモジュール」という用語は、実行可能プログラム、関数、メソッド呼出し、プロシージャ、ルーチンもしくはサブルーチン、オブジェクト、データ構造、または1つもしくは複数の実行可能命令を含むが、それに限定されない。「ソフトウェアモジュール」または「ファームウェアモジュール」は、1つまたはそれよりも多いコンピュータ可読媒体に格納することができる。
【0013】
これ以降で言及する場合、「移動性管理ファンクション」という用語は、移動性管理機能性の少なくとも何らかの一部分を実装する構成要素である。移動性管理機能性は、利用可能な異種アクセスネットワーク、その属性、および/またはリンクステータスに関する情報を、アクセスネットワークを介して受信し、生成し、および/または格納すること、ならびにハンドオーバを実施し、かつ/または無線インタフェースをオンもしくはオフにするためのコマンドを異種リンクレイヤ構成要素に与えることを含むが、それに限定されない。移動性管理ファンクションは、1つもしくは複数の回路、1つもしくは複数のソフトウェアモジュール、1つもしくは複数のファームウェアモジュールとして、または回路、ソフトウェアモジュール、および/もしくはファームウェアモジュールのどのような組合せとしても実装され得る。これ以降で言及する場合、「移動性管理サーバ」とは、ネットワーク内で実装される移動性管理ファンクションであり、1つまたはそれよりも多いWTRUの移動性の管理に関連した機能性を実施する。これ以降で言及する場合、「メディア非依存ハンドオーバ(MIH)ファンクション(MIHF)」または「MIHサーバ」は、IEEE(米国電気電子技術者協会)802.21、802.21a、802.21b、802.21c、および/または他の802.21x標準の1つまたはそれよりも多くにより記載されている機能を実装することができる。MIHサーバは、移動性管理サーバの一例であるが、本明細書に記載する原理は、MIHサーバの使用に限定されない。MIHFは、移動性管理ファンクションの一例であるが、本明細書に記載する原理は、MIHまたはMIHFの使用に限定されない。
【0014】
これ以降で言及する場合、「サービスアクセスポイント(SAP)」という用語は、2つの通信エンティティの間のどのインタフェースも指す。SAPは、通信構成要素が互いをアドレス指定し得る概念的および/または論理的な場所でよい。代替的または追加的に、SAPは、SAPを使って通信するエンティティの間の対話を指定する1組のメッセージによって定義され得る。
【0015】
これ以降で言及する場合、「ダウンリンク(DL)専用基地局」という用語は、DL上での(すなわち、ネットワークからWTRUへの)データの通信はサポートするが、UL上での(すなわち、WTRUからネットワークへの)データの通信はサポートしない無線アクセス技術を使ってデータを送信することが可能な基地局を指す。これ以降で言及する場合、「DL専用無線アクセスネットワーク」という用語は、DL上でのワイヤレスデータの通信はサポートするが、UL上でのワイヤレスデータの通信はサポートしない無線アクセスネットワークを指す。DL専用基地局は、DL専用無線アクセスネットワーク上でワイヤレスデータを送信することができる。これ以降で言及する場合、「DL専用データ」という用語は、DL専用無線アクセスネットワーク内で伝達されるデータを指す。DL専用データの例は、DMB(マルチメディアデジタル放送規格)、DVB(デジタルテレビ放送規格)、またはMediaFLO技術により伝達されるデータを含むが、それに限定されない。
【0016】
これ以降で言及する場合、「双方向基地局」という用語は、データのULおよびDL通信両方をサポートする無線アクセス技術を使ってワイヤレスデータを送信することが可能な基地局を指す。これ以降で言及する場合、「双方向無線アクセスネットワーク」という用語は、ワイヤレスデータのULおよびDL通信両方をサポートする無線アクセスネットワークを指す。双方向基地局は、双方向無線アクセスネットワーク上でデータを送信し、かつ/または受信することができる。
【0017】
これ以降で言及する場合、「メディアサーバ」という用語は、1つまたはそれよりも多いWTRUに伝達するためのメディアデータの生成および/または制御に関与するネットワークノードを指す。メディアサーバの例は、DMB、DVB、およびMediaFLOシステムにおいて伝達されるビデオデータを生成し制御するサーバを含む。
【0018】
図1は、メディアデータの通信用のアーキテクチャ例104を示す。アーキテクチャ例104は、MIHサーバ108、メディアサーバ106、およびWTRU100を含む。
【0019】
WTRU100は、MIHF102を含む。MIHF102は、メディア非依存イベントサービス(MIES)、メディア非依存情報サービス(MIIS)、およびメディア非依存コマンドサービス(MICS)という3つのMIHサービスを実装する。MIESは、物理、データリンクおよび論理リンクレイヤのステート変化ならびにリンクの確立および切断などのイベントの通知に関する。MIISの目的は、利用可能ネットワークのグローバルな視点を獲得して、ネットワーク選択およびハンドオーバを容易にすることである。MIISは、ハンドオーバ候補に関する、MIH装置とMIH可能ネットワークとの間の情報の交換のための機構を提供する。MICSは、リンクの間のハンドオーバの開始を可能にする。
【0020】
WTRU100は、DL専用無線アクセス技術によるレイヤ1および/またはレイヤ2機能性を実装する第1のリンクレイヤ構成要素130を含む。第2のリンクレイヤ構成要素132は、双方向無線アクセス技術である第2の無線アクセス技術によるレイヤ1および/またはレイヤ2機能性を実装する。一例として、第1のリンクレイヤ構成要素130は、DMB、DBV、MediaFLO、または他のどのDL専用技術に従っても機能し得る。第2のリンクレイヤ構成要素132は、たとえば、IEEE802.11WLAN(ワイヤレスローカルエリアネットワーク)や3GPP(第3世代パートナーシッププロジェクト)UMTS(ユニバーサル移動体遠隔通信システム)UTRAN(地上無線アクセスネットワーク)標準に従って機能し得る。MIHF102および第1のリンクレイヤ構成要素130は、第1のMIH_LINK_SAP112を介して通信する。MIHF102および第2のリンクレイヤ構成要素132は、第2のMIH_LINK_SAP110を介して通信する。各MIH_LINK_SAP112、110は、メディア固有メディアアクセス制御(MAC)SAP、物理レイヤ(PHY)SAP、および/または論理リンク制御(LLC)SAPとして実装され得る。
【0021】
WTRU100は、DL専用リンクレイヤ構成要素130が接続されているDL専用無線アクセスネットワーク(図示せず)を介して、メディアサーバ106からメディアデータを受信することができる。
【0022】
WTRU100は、MIHユーザ122を含み、ユーザ122は、MIH_SAP114を使ってMIHF102と通信するエンティティである。MIHユーザ122は、ハンドオーバモジュール121を含み得る。ハンドオーバモジュール121は、後でさらに詳しく記載するように、MIH_SAP114を介してMIHF102から情報を受信し、この情報を使って、ハンドオーバに関する決定を行うことができる。MIHユーザ122は、第1の論理リンク制御(LLC)SAP116を介して第1のリンクレイヤ構成要素130と、および第2のLLC_SAP118を介して第2のリンクレイヤ構成要素132と通信することができる。
【0023】
MIHユーザ122は、メディアアプリケーション120をさらに含み、アプリケーション120は、ビデオおよび/またはオーディオデータなどのメディアデータを受信するように、また、再生するように構成可能である。メディアアプリケーション120は、DL専用リンクレイヤ構成要素130を介してメディアサーバ106からメディアデータを受信することができる。
【0024】
MIHF102は、ネットワークSAP(MIH_NET_SAP119)を介してMIHサーバ108と通信することができる。MIH_NET_SAP119は、第2のリンクレイヤ構成要素132が接続されているネットワークなどの双方向無線アクセスネットワークを越えて実装され得る。
【0025】
たとえば、MIHサーバ108および/またはハンドオーバモジュール121などのエンティティは、DL専用リンクレイヤ構成要素130および/または第2のリンクレイヤ構成要素132によって与えられる無線リンクに関連したリンクステータス情報を受信するように、MIHF102に登録することができる。このリンクステータス情報は、たとえば、新規リンクが立ち上がったこと、リンクが壊れたこと、リンクが壊れつつあること、またはハンドオーバが間近であり、もしくは完了したことを示し得る。さらに、リンクステータス情報は、周期的に、もしくはイベントによってトリガされるリンクパラメータ報告を含み、またはプロトコルデータ単位(PDU)の送信状況を示し得る。DL専用リンクレイヤ構成要素130および第2のリンクレイヤ構成要素132は、この情報を、MIH_LINK_SAP112、110を介してMIHF102に提供することができる。
【0026】
リンクステータス情報を受信すると、MIHF102は、対応するメッセージを、リンクステータス情報を受信するように登録済みであるエンティティ(MIHサーバ108および/またはハンドオーバモジュール121など)に伝達することができる。MIHF102は、MIH_Link_Up.indication、MIH_Link_Down.indication、MIH_Link_Parameters_Report.indication、MIH_Link_Going_Down.indication、MIH_Link_Handover_Imminent.indication、MIH_Link_Handover_Complete.indication、MIH_Link_PDU_Transmit_Status.indication、または他のMIHメッセージなどのMIHメッセージを使って伝達を行うことができる。こうしたメッセージはそれぞれ、イベントがその上で起きたリンクのタイプを示すLINK_TYPEフィールドを含み得る。LINK_TYPEフィールドは、放送技術またはDL専用技術の使用をリンクが伴うことを示し得る。代替的または追加的に、LINK_TYPEフィールドは、DVB−H、DVB−T、またはMediaFLO技術など、具体的な放送またはDL専用技術の使用をリンクが伴うことを示し得る。代替的または追加的に、上記MIHメッセージは、LINK_DIRECTIONフィールドを含み得る。LINK_DIRECTIONフィールドは、UL_ONLY、DL_ONLY、またはBIDIRECTIONALという可能な3つの値のうち1つを保有し得る。MIHF102が、DL専用リンクレイヤ構成要素130から情報を受信し、対応するMIHメッセージを生成したとき、MIHメッセージは、DL専用リンクレイヤ構成要素130によって実装されるDL専用技術を反映するLINK_TYPEおよび/またはLINK_DIRECTIONフィールドを含み得る。
【0027】
メディアアプリケーション120は、メディアアプリケーション120によって期待されるリンク推奨または要件を示す1つまたはそれよりも多いメッセージをMIHF102に送ることができる。こうしたメッセージは、たとえば、期待もしくは推奨されるQoS、期待もしくは推奨ビットレート、期待もしくは推奨待ち時間、期待もしくは推奨無線アクセス技術、および/または他の推奨もしくは要件を示し得る。たとえば、メディアアプリケーション120は、メディアコンテンツの配信にMBMSを使う無線アクセスネットワークよりもDVB−HまたはMediaFLO無線アクセスネットワークを推奨することを示し得る。この要件情報は、MIH_Capability_Discoverメッセージ、MIH_Registerメッセージ、MIH_Event_Subscribeメッセージ、MIH_Link_Get_Parametersメッセージ、MIH_Link_Configure_Thresholdsメッセージ、MIH_Link_Actionsメッセージ、または他の任意のMIHメッセージなど、メディアアプリケーション120によってMIHF102に送られるどのメッセージにも、フィールドまたは情報要素(IE)として含めることができる。代替的または追加的に、この要件情報は、MIH_Application_Info.indicationメッセージに含めることができる。さらに、MIHF102は、要件情報を求める要求を示すMIH_Application_Info.requestメッセージを送ることによって、MIH_SAP114を介してアプリケーションに問い合わせることができる。MIH_Application_Info.requestを受信したアプリケーションは、アプリケーションの要件情報を示すMIH_Application_Info.responseメッセージを送ることによって応答することができる。
【0028】
ハンドオーバモジュール121および/またはMIHサーバ108は、ハンドオーバ判定を、受信したアプリケーション要件情報に基づかせてよい。アプリケーション要件情報は、たとえば、ハンドオーバモジュール121および/またはMIHサーバ108などのエンティティによって受信することができ、こうしたエンティティは、アプリケーション要件情報を受信するように、MIHF102に登録済みである。アプリケーション要件情報は、MIH_NET_SAP119を介してMIHサーバ108に送り、MIHサーバ108によって、MIHサーバ108ベースのハンドオーバ(すなわち、ネットワークベースのハンドオーバ)をトリガするのに使うことができる。アプリケーション要件情報は、メディアアプリケーション120からMIHF114に送信され得る。アプリケーション要件情報は、メディアアプリケーション120に対する期待ビットレート、推奨無線アクセス技術および他の同様の情報でよい。たとえば、ハンドオーバモジュール121および/またはMIHサーバ108は、DL専用無線アクセスネットワーク(DVB−H無線アクセスネットワークなど)を推奨し、または求めるリンクは、WLANなどの双方向無線アクセスネットワークとは対照的に、別のDL専用無線アクセスネットワーク(MediaFLOネットワークなど)にハンドオーバされるべきであると判定し得る。
【0029】
代替的または追加的に、ハンドオーバモジュール121および/またはMIHサーバ108は、ハンドオーバ判定を、MIHメッセージ中のLINK_TYPEおよび/またはLINK_DIRECTIONフィールドに基づかせてよい。たとえば、ハンドオーバモジュール121および/またはMIHサーバ108は、ある特定のタイプのアクセスネットワークから同じタイプの目標アクセスネットワークに、WTRU100はハンドオーバするべきであると判定し得る。
【0030】
MIHサーバ108またはハンドオーバモジュール121は、ハンドオーバが実施されるべきであると判定した場合、MIHF102と通信してハンドオーバを実行すればよい。MIHサーバ108は、たとえば、MIH_Net_HO_Commit.requestメッセージをMIHF102に送って、WTRU100がハンドオーバを実施することを要求してよい。ハンドオーバモジュール121は、MIH_Link_Actions.requestメッセージをMIHF102に送って、WTRU100がハンドオーバを実施することを要求してよい。MIH_Net_HO_Commit.requestまたはMIH_Link_Actions.requestメッセージを受信すると、MIHF102は、MIH_LINK_SAP112、110を介して、対応するプリミティブをリンクレイヤ構成要素130、132に送ることができる。
【0031】
上述したように、MIHF102は、リンクレイヤ構成要素130、132からリンクステータス情報を受信し、MIHユーザ122への通信用の、対応するMIHメッセージを生成することができる。このようなメッセージの1つは、MIH_Link_Parameters_Report.indicationである。MIH_Link_Parameters_Report.indicationは、MIH_Link_Parameters_Report.indicationを生成したMIHFの識別子を示すSourceIdentifierフィールド、MIH_Link_Parameters_Report.indicationに関連づけられたリンクの識別子を示すLinkIdentifierフィールド、およびLINK_PARAM_RPTフィールドのリストを含むLinkParameterReportListを含み得る。各LINK_PARAM_RPTフィールドは、LINK_PARAMフィールドを含む。各LINK_PARAMフィールドは、LINK_PARAM_TYPEフィールドを含み、LINK_PARAM_VALフィールドを含み得る。LINK_PARAM_TYPEフィールドは、LINK_PARAM_VALフィールドに含まれるパラメータのタイプを示し、LINK_PARAM_VALは、パラメータの現在の値を含む。WTRUベースのハンドオーバの事例では、ハンドオーバモジュール121は、ハンドオーバ決定を行うことができ、ハンドオーバモジュール121および/またはメディアアプリケーション120のどちらかが、ハンドオーバ決定を直接伝達することができる。代替的または追加的に、ハンドオーバモジュール121および/またはメディアアプリケーション120は、MIHF102を通して、MIH_SAP114と情報を共有することもできる。
【0032】
MIHF102が、DL専用無線アクセス技術を実装するリンクレイヤ構成要素からリンクステータス情報を受信すると、MIHF102は、DL専用パラメータタイプを示すLINK_PARAM_TYPEフィールドを含むLINK_PARAMフィールドを含むLINK_PARAM_RPTフィールドを含む、対応するMIH_Link_Parameters_Report.indicationを生成することができる。たとえば、LINK_PARAM_TYPEフィールドは、LINK_PARAM_BROADCST値をもつことができ、LINK_PARAM_VALフィールドは、ブロードキャストまたはDL専用パラメータの、対応する値を示し得る。リンクステータス情報がDBV−Hリンクレイヤ構成要素から受信される事例では、LINK_PARAM_TYPEフィールドは、LINK_PARAM_DVB_H値をもつことができ、LINK_PARAM_VALフィールドは、DVB−Hパラメータの、対応する値を示し得る。DVB−Hパラメータ値は、たとえば、リンクに関連したネットワーク情報テーブル(NIT)情報、番組固有情報/サービス情報(PSI/SI)、またはフレームエラーレート(FER)/FMPE−FEC FER(MFER)情報に関し得る。
【0033】
MIHF102は、DL専用LINK_PARAM_TYPEおよびLINK_PARAM_VALフィールドを含むMIH_Link_Parameters_Report.indicationメッセージを、他のMIH_Link_Parameters_Report.indicationメッセージを伝達するのと同じやり方で、登録されたエンティティ(MIHサーバ108やハンドオーバモジュール121など)に伝達することができる。
【0034】
リンクレイヤ構成要素は、MIHF102にリンクステータス情報を提供するとき、図1に示すMIH_LINK_SAP110、112などのMIH_LINK_SAPを介して提供することができる。リンクレイヤ構成要素は、ブロードキャスト無線アクセス技術を実装する事例において、以下でテーブル1に示すリンクステータス情報を提供することができる。テーブル1は、ブロードキャスト無線情報プリミティブとMIH_LINK_SAPプリミティブとの間のマッピングを示し、どのDL専用技術にとっても一般的である。
【0035】
【表1】

【0036】
MIHF102は、テーブル1の「ブロードキャスト無線アクセス技術プリミティブ」列に示すプリミティブを、MIH_LINK_SAPを介して受信することができる。MIHF102は次いで、このプリミティブに基づいて、対応するMIHメッセージを生成することができる。MIHF102は、生成されたメッセージを、MIH_SAPを介してMIHユーザ122に、および/またはMIH_NET_SAPを介してMIHサーバ108に伝達することができる。LINK_PARAM_BCAST_GENパラメータは概して、802.21−2008(2009年1月21日)テーブルF−4および他の関連仕様で定義されるLINK_PARAM_GENパラメータに従う。
【0037】
リンクレイヤ構成要素は、DVB−H技術を実装する事例では、以下でテーブル2に示すように、MIHF102にリンクステータス情報を提供することができる。
【0038】
【表2】

【0039】
MIHF102は、テーブル2の「DVB−Hプリミティブ」列に示すプリミティブを、MIH_LINK_SAPを介して受信することができる。MIHF102は次いで、このプリミティブに基づいて、対応するMIHメッセージを生成することができる。MIHF100は次いで、生成されたメッセージを、MIH_SAPを介してMIHユーザ122に、および/またはMIH_NET_SAPを介してMIHサーバ108に伝達することができる。
【0040】
図1は、WTRU100が2つのリンクレイヤ構成要素130、132を含むことを示しているが、WTRU100は、任意の数の追加リンクレイヤ構成要素(図示せず)を含み得る。WTRU100は、MIH_LINK_SAP110、112に似ている追加SAP(図示せず)を含んでよく、それによってMIHF102は、追加リンクレイヤ構成要素と通信することができる。
【0041】
DL専用リンクレイヤ構成要素130がDVBを実装する事例では、WTRU100は、番組固有情報/サービス情報(PSI/SI)モジュール(図示せず)および電子番組表(ESG)モジュール(図示せず)をさらに含み得る。たとえば、PSI/SIパラメータは、DVBシステムによって、DVB内ハンドオーバを実施するのに使うことができる。あるDL専用技術からDVBへのハンドオーバという背景では、PSI/PIパラメータを使って、DVBへのハンドオーバを向上させることができる。
【0042】
図2は、DL専用通信という背景における、メディアデータの通信用の第2のアーキテクチャ例204を示す。アーキテクチャ例204は、WTRU200、メディアサーバ206、および移動性管理サーバ208を含む。図2は、データの通信用の論理チャネル、すなわちDLチャネル272、戻りチャネル274、移動性管理制御チャネル276、およびメディアアプリケーション情報チャネル278を示す。こうしたチャネル272、274、276、278はそれぞれ、そのそれぞれのエンドポイントの間のデータ経路を表している。こうしたチャネル272、274、276、278は、後でさらに詳しく記載するように、こうしたチャネルが実装されるためのワイヤードまたはワイヤレス技術に依存しない。
【0043】
WTRU200は、DL専用リンクレイヤ構成要素230を含むリンクレイヤ構成要素231と、双方向無線アクセス技術を実装する第2のリンクレイヤ構成要素232とを含む。リンクレイヤ構成要素231は、1つまたはそれよりも多い追加リンクレイヤ構成要素(図示せず)を含み得る。DL専用リンクレイヤ構成要素230は、DMB、DBV、MediaFLO、または他の任意のDL専用技術などの無線アクセス技術を実装することができる。WTRU200は、メディアサーバ206から、DLチャネル272を介してメディアデータを受信することができる。DLチャネル272は、たとえば、DL専用リンクレイヤ構成要素230が接続されている無線アクセスネットワーク上で実装することができる。WTRU200は、メディアアプリケーション220を含んでよく、アプリケーション220は、受信されたメディアデータを、グラフィカルおよび/またはオーディオユーザインタフェースにより再生することが可能である。
【0044】
WTRU200は、メディアアプリケーション220に関連した制御情報を、戻りチャネル274を介してメディアサーバ206に伝達することができる。制御情報は、たとえば、ビデオオンデマンドチャネルの選択、メディアサーバ206によって提供されるサービスにアクセスするのに求められるパスワードを示す情報、双方向番組向けの投票を示す情報、または他の情報を含み得る。戻りチャネル274は、双方向無線アクセス技術により実装され得るが、WTRU200は、メディアアプリケーション220に関連した制御情報を、UL方向でのみ、戻りチャネル274上でメディアサーバ206に伝達することができる。戻りチャネル274は、たとえば、第2のリンクレイヤ構成要素232が接続されている無線アクセスネットワーク上で実装され得る。
【0045】
WTRU200は、移動性管理ファンクション202をさらに含み、ファンクション202は、移動性管理チャネル276を介して、移動性管理サーバ208と移動性関連情報を通信することができる。移動性管理チャネル276は、たとえば、第2のリンクレイヤ構成要素232が接続されている無線アクセスネットワーク上で実装され得る。移動性管理ファンクション202は、DLチャネル272、戻りチャネル274、および/または移動性管理チャネル276が実装されているアクセスネットワークに関連したリンクステータス情報を受信することができる。移動性管理ファンクション202は、チャネル272、274、276が実装されているリンクレイヤ構成要素231との通信により、リンクステータス情報を受信することができる。リンクステータス情報は、たとえば、QoS状態が向上したこと、悪化していること、および/またはリンクが壊れそうであることを示し得る。移動性管理ファンクション202は、受信されたリンクステータス情報に基づいて、移動性管理サーバ208に通知を伝達することができる。
【0046】
戻りチャネル274および移動性管理チャネル276は、同じ無線アクセスネットワーク上で実装することができる。あるいは、こうしたチャネル274、276は、異なる無線アクセスネットワーク上で実装することもできる。図2のアーキテクチャ204の一実装例では、DLチャネル272は、DL専用DMB無線アクセスネットワーク上で実装することができ、戻りチャネル274および移動性管理チャネル276は、CDMA2000(符号分割多重アクセス2000)無線アクセスネットワーク上で実装することができる。追加例として、DLチャネル272は、DL専用DBV無線アクセスネットワーク上で実装することができ、戻りチャネル274は、UMTS UTRAN(地上無線アクセスネットワーク)上で実装することができ、移動性管理チャネル276は、WLAN(ワイヤレスローカルエリアネットワーク)上で実装することができる。
【0047】
図2のアーキテクチャ例204を用いて、DLチャネル272および/または戻りチャネル274のハンドオーバを実施することができる。DLチャネル272は、その現在の無線アクセスネットワークから、異なるいくつかの宛先アクセスネットワークにハンドオーバすることができる。たとえば、DLチャネル272は、戻りチャネル274が実装されている無線アクセスネットワーク、移動性管理チャネル276が実装されている無線アクセスネットワーク、または異なる無線アクセスネットワークにハンドオーバすることができる。DLチャネル272向けの宛先無線アクセスネットワークは、DL専用無線アクセスネットワークでもよく、DLおよびUL通信両方をサポートする無線アクセスネットワークでもよい。
【0048】
さらに、戻りチャネル274は、異なる無線アクセスネットワークへのハンドオーバでよい。戻りチャネル274は、たとえば、移動性管理チャネル276が実装されている無線アクセスネットワーク、DLチャネル272が実装されている(無線アクセスネットワークがUL通信をサポートする場合)無線アクセスネットワーク、または異なる無線アクセスネットワークにハンドオーバされ得る。
【0049】
さらに、DLチャネル272および戻りチャネル274は、同時にハンドオーバされ得る。DLチャネル272および戻りチャネル274は、同じ無線アクセスネットワークにハンドオーバすることもでき、異なる無線アクセスネットワークにハンドオーバすることもできる。同じ無線アクセスネットワークにハンドオーバされるとき、宛先無線アクセスネットワークは、移動性管理チャネル276が実装されている無線アクセスネットワークでもよく、異なる無線アクセスネットワークでもよい。異なる無線アクセスネットワークにハンドオーバされるとき、DLチャネル272もしくは戻りチャネル274は、移動性管理チャネル276が実装されている無線アクセスネットワークにハンドオーバすることができ、または異なる無線アクセスネットワークにハンドオーバされるとき、DLチャネル272および戻りチャネル274は両方とも、移動性管理チャネル276が実装されている無線アクセスネットワークを含まない異なる無線アクセスネットワークにハンドオーバすることができる。
【0050】
上述したようなハンドオーバは、WTRU200の移動性管理ファンクション202によって、および/または移動性管理サーバ208によって開始することができる。ハンドオーバは、移動性管理ファンクション202によって監視されるチャネル272、274におけるQoS状態に基づいて、および/または他の要因に基づいて、WTRU200の所で開始することができる。ハンドオーバは、移動性管理チャネル276を介して移動性管理ファンクション202によって提供されるQoS状態情報に基づいて、負荷最適配分に関連した要因に基づいて、および/または他の要因に基づいて、移動性管理サーバ208の所で開始することができる。ハンドオーバが移動性管理サーバ208によって開始されると、移動性管理サーバ208は、どのようにしてハンドオーバが実施されるべきかを示すハンドオーバ要求またはコマンドメッセージを、移動性管理チャネル276を介して移動性管理ファンクション202に送ることができる。代替的または追加的に、移動性管理サーバ208は、DLチャネル272が実装されているDL専用無線アクセスネットワークを介して移動性管理ファンクション202にハンドオーバ要求/コマンドを送ることができる。ハンドオーバ要求/コマンドはしたがって、移動性管理チャネル276を介して送信されるが、ハンドオーバコマンドがその上で送られる無線アクセスネットワーク以外の、異なる無線アクセスネットワーク上のリンクのハンドオーバに関連した情報を含み得る。
【0051】
図2のアーキテクチャ例204の様々な実装形態において、DL専用無線アクセスネットワーク上の複数のDLチャネルが、DLチャネル272に加えて、またはその代替として、メディアサーバ206とWTRU200との間に存在し得る。さらに、複数のUL戻りチャネルが、戻りチャネル274に加えて、またはその代替として、メディアサーバ206とWTRU200との間に存在し得る。複数の戻りチャネルが使われるとき、任意の数の戻りチャネル(ゼロ、1、または2つ以上)が、移動性管理チャネル276と無線アクセスネットワークを共有し得る。DLチャネル272および戻りチャネル274のハンドオーバに関連した上述の機能を、必要な変更を施した上で利用して、複数のDLチャネルおよび/または戻りチャネルという背景において、DLチャネルおよび戻りチャネルのハンドオーバを実施することができる。
【0052】
DLチャネル272のハンドオーバ中、移動性管理サーバ208は、DLチャネル272が新たな無線アクセスネットワークにハンドオーバされた後でWTRU200の所のメディアアプリケーション220がどのように構成されるべきかを示す情報を、メディアアプリケーション情報チャネル278を介してメディアサーバ206から受信することができる。この情報は、たとえば、ハンドオーバの後、どのメディアチャネルにメディアアプリケーション220が同調するべきかを示すことができる。移動性管理サーバ208は、この情報を、移動性管理チャネル276および移動性管理ファンクション202を介して、WTRU200の所のメディアアプリケーション220に伝達すればよい。
【0053】
図2のアーキテクチャ例204の様々な実装形態において、移動性管理ファンクション202および移動性管理サーバ208は、MIH機能を実装することができる。このような事例において、移動性管理サーバ208は、MIHサーバ機能性を実施することができ、WTRU200内の移動性管理ファンクション202は、MIHF機能性を実施することができる。たとえば、移動性管理ファンクション202は、チャネル272、274、276が実装されている無線アクセスネットワークの状態に関連したリンクステータス情報を受信することができ、対応するMIH通知を移動性管理サーバ208に送ることができる。対応するMIH通知は、たとえば、MIH_Link_Detected、MIH_Link_Up、MIH_Link_Down、MIH_Link_Parameters_Report、MIH_Link_Going_Down、MIH_Link_Handover_Imminent、MIH_Link_Handover_Complete、MIH_Link_Handover_Complete、または他のMIHメッセージでよい。移動性管理サーバ208によって移動性管理ファンクション202に送られるハンドオーバコマンドは、たとえば、MIH_Net_HO_Commit.requestまたは他のMIHメッセージでよい。
【0054】
図2のアーキテクチャ例204の様々な実装形態において、メディアサーバ206および移動性管理サーバ208は、別個の装置として実装され得る。このような事例において、メディアアプリケーション情報チャネル278は、1つまたはそれよりも多いワイヤードまたはワイヤレスネットワークを介して実装され得る。1つまたはそれよりも多いワイヤードまたはワイヤレスネットワークは、私設ネットワークおよび/またはインターネットなどの公衆ネットワークを含み得る。あるいは、メディアサーバ206および移動性管理サーバ208は、単一の装置として実装することができ、または両方のサーバ206、208の機能性は、2つ以上の別個の装置に渡るメディアアプリケーション情報チャネル278でよい。
【0055】
図3A〜3Bは、DL専用リンクのハンドオーバのための方法例を示す。図3A〜3Bは、メディアアプリケーション320、移動性管理ファンクション302、双方向リンクレイヤ構成要素334、ソースDL専用リンクレイヤ構成要素336、および宛先DL専用リンクレイヤ構成要素338を含むWTRU300を示している。図3A〜3Bは、移動性管理サーバ308、メディアサーバ306、双方向基地局344、ソースDL専用基地局346、および宛先DL専用基地局348をさらに示している。
【0056】
図3A〜3Bの方法は、図3Aに示すように、WTRU300がメディアサーバ306からメディアデータを受信すること(ステップ370)で始まり得る。ソースDL専用リンクレイヤ構成要素336は、ソースDL専用基地局346によって提供されるメディアデータを、無線アクセスネットワークを介して受信することができる。WTRU300の所のメディアアプリケーション320は、メディアデータを、WTRU300の所のユーザインタフェース(図示せず)により再生することができる。WTRU300の所の双方向リンクレイヤ構成要素334は、双方向基地局344を介して、メディアアプリケーション320向けの制御情報を送信することができる(ステップ372)。
【0057】
ソースDL専用リンクレイヤ構成要素336は、ソースDL専用基地局346によって提供される、無線アクセスネットワークにおけるQoSが低下しつつあること、および/またはネットワークにおけるリンク故障が間近であることを検出することができる。それに応答して、ソースDL専用リンクレイヤ構成要素336は、QoSにおける検出された変化および/またはリンクが壊れつつあることを示す通知を、移動性管理ファンクション302に送ればよい(ステップ374)。
【0058】
SRC DL専用リンクレイヤ336からの通知に応答して、WTRU300内の移動性管理ファンクション302は次いで、移動性管理サーバ308に通知を送ればよい(ステップ376)。この通知は、ソースDL専用リンクレイヤ構成要素336からの通知において受信される情報などの情報を含み得る。WTRU300は、この通知を、双方向リンクレイヤ構成要素334および双方向基地局344を介して移動性管理サーバ308に送ることができる。
【0059】
移動性管理サーバ308は、通知を受信し、通知に応答して、WTRU300が、ソースDL専用リンクレイヤ構成要素336によって提供される無線アクセスネットワークからハンドオーバされるべきであると判定し得る(ステップ378)。移動性管理サーバ308は、新たな無線アクセスネットワークへのハンドオーバが実施された場合、どのようにしてメディアアプリケーション320がメディアデータを受信し続けるように構成されるべきかを示す、メディアアプリケーション320に関する構成情報も判定し得る。たとえば、移動性管理サーバ308は、目標無線アクセスネットワークにおいて同じ番組を受信するために、メディアアプリケーション320が同調されるべき新規TVチャネルを判定し得る。この構成情報を判定するために、移動性管理サーバ308は、メディアサーバ306と1つまたはそれよりも多いメッセージを交換すればよい。メディアサーバ306は、それに応答して、移動性管理サーバ308に構成情報を伝達すればよい。構成情報は、たとえば、目標無線アクセスネットワークにおいて同じTV番組を受信し続けるために、どのようなTVチャネルにメディアアプリケーション320が同調するべきかを示し得る。この事例において、メディアサーバ306は、具体的番組に関するチャネルおよび時刻、ならびにこうした具体的番組を、異なる技術でどのようにして取得するかなどの情報を維持する。この情報は、番組単位で維持することができる。メディアサーバ306は、ある特定の番組に対して、全WTRUに同じ構成情報を送ることができる。構成情報は、同期情報および/または、たとえば、DL専用信号が正しく受信されていることを示し得る他の情報も含み得る。
【0060】
移動性管理サーバ308は次いで、ソースDL専用リンクレイヤ構成要素336によって提供される、無線アクセスネットワークからのハンドオーバを、WTRU300の所の移動性管理ファンクション302にハンドオーバ要求メッセージを送ることによって開始してよい(ステップ380)。移動性管理サーバ308は、双方向基地局344を介してハンドオーバ要求メッセージを送ることができる。ハンドオーバ要求メッセージは、メディアサーバ306から受信された、メディアアプリケーション320に関する構成情報と、目標アクセスネットワークの識別子および/または目標無線アクセス技術とを含み得る。
【0061】
ハンドオーバ要求メッセージに応答して、移動性管理ファンクション302は、宛先DL専用リンクレイヤ構成要素338をアクティブにすればよい(ステップ382)。このアクティブ化は、たとえば、移動性管理ファンクション302が、宛先DL専用リンクレイヤ構成要素338が電源を入れ、かつ/または新規接続を確立するべきであることを示す1つまたはそれよりも多いプリミティブを宛先DL専用リンクレイヤ構成要素338に送ることによって実施することができる。
【0062】
図3Bを参照すると、宛先DL専用リンクレイヤ構成要素338は、宛先DL専用基地局348と通信して、接続を確立することができる(ステップ384)。この確立は、たとえば、ソースDL専用リンクレイヤ構成要素336および宛先DL専用基地局348が、1つもしくは複数の登録、関連づけ、および/または認証メッセージを交換することを含み得る。
【0063】
移動性管理ファンクション302は、確立済みである新規リンクを示す通知を、メディアアプリケーション320に送ればよい(ステップ386)。この通知は、メディアアプリケーション320が宛先DL専用リンクレイヤ構成要素338上の新規リンクを介してメディアデータを受信するべきであることも示し得る。通知は、移動性管理サーバ308から受信された構成情報も含み得る。
【0064】
メディアアプリケーション320は次いで、その構成を調整し、宛先DL専用リンクレイヤ構成要素338上の新規リンクを介してメディアデータを受信し始めればよい(ステップ388)。受信開始は、たとえば、構成情報において示された新規TVチャネルに同調することを含み得る。メディアアプリケーション320は、WTRU300の所のユーザインタフェース(図示せず)によりメディアデータを再生することができる。WTRU300の所の双方向リンクレイヤ構成要素334は、メディアアプリケーション320に対する制御情報を、双方向基地局344を介してメディアサーバ306に送信すればよい(ステップ390)。
【0065】
宛先DL専用リンクレイヤ構成要素338上でリンクが確立されると、移動性管理ファンクション302は、ソースDL専用リンクレイヤ構成要素336上での接続を解放してよい(ステップ392)。この解放は、たとえば、移動性管理ファンクション302が、ソースDL専用リンクレイヤ構成要素336が電源を落とし、かつ/またはその接続を解放するべきであることを示す1つまたはそれよりも多いプリミティブをソースDL専用リンクレイヤ構成要素336に送ることによって実施することができる。ソースDL専用リンクレイヤ構成要素336は次いで、ソースDL専用基地局346と解放手順を実施して(ステップ394)、ソースDL専用基地局346によってWTRU300に割り振られた資源を解放すればよい。この解放は、たとえば、WTRU300とソースDL専用基地局348との間の、1つまたはそれよりも多い登録解除または関連解除メッセージの交換を伴い得る。
【0066】
図3A〜3Bは、同じ基地局(双方向基地局344)を介して、WTRU300と移動性管理サーバ308とメディアサーバ306との間で情報が伝達されることを示しているが、図3A〜3Bの方法の様々な実装形態では、異なる無線アクセスネットワークを使って、WTRU300と移動性管理サーバ308とメディアサーバ306との間でデータを伝達することができる。
【0067】
図3A〜3Bの方法の様々な実装形態において、移動性管理ファンクション302および移動性管理サーバ308は、MIH機能を実装し得る。このような事例において、移動性管理サーバ308は、MIHサーバ機能性を実施することができ、WTRU300内の移動性管理ファンクション302は、MIHF機能性を実施することができ、移動性管理サーバ308と移動性管理ファンクション302との間のメッセージ交換は、MIHメッセージでよい。図3A〜3Bの方法は、図1のアーキテクチャ例104、図2のアーキテクチャ例204、および/または他の適切などのネットワークアーキテクチャを使っても実施することができる。
【0068】
図4A〜4Bは、DL専用リンクのハンドオーバのための第2の方法例を示す。図4A、4Bは、メディアアプリケーション420、移動性管理ファンクション402、双方向リンクレイヤ構成要素434、ソースDL専用リンクレイヤ構成要素436、および宛先DL専用リンクレイヤ構成要素438を含むWTRU400を示している。図4A、4Bは、移動性管理サーバ408、メディアサーバ406、双方向基地局444、ソースDL専用基地局446、および宛先DL専用基地局448をさらに示している。
【0069】
図4A〜4Bの方法は、図4Aに示すように、WTRU400がメディアサーバ406からメディアデータを受信すること(ステップ470)で始まり得る。ソースDL専用リンクレイヤ構成要素436は、ソースDL専用基地局446によって提供されるメディアデータを、無線アクセスネットワークを介して受信することができる。WTRU400の所のメディアアプリケーション420は、メディアデータを、WTRU400の所のユーザインタフェース(図示せず)により再生することができる。WTRU400の所の双方向リンクレイヤ構成要素434は、双方向基地局444を介して、メディアアプリケーション420向けの制御情報を送信することができる(ステップ472)。
【0070】
ソースDL専用リンクレイヤ構成要素436は、ソースDL専用基地局446によって提供される、無線アクセスネットワークにおけるQoSが低下しつつあること、および/またはネットワークにおけるリンク故障が間近であることを検出することができる。それに応答して、ソースDL専用リンクレイヤ構成要素436は、リンクステータス情報を含む通知を、移動性管理ファンクション402に送ればよい(ステップ474)。リンクステータス情報は、QoSにおける検出された変化および/またはリンクが壊れつつあることを示し得る。
【0071】
WTRU400の所の移動性管理ファンクション402は、移動性管理サーバ408に問合せメッセージを送ることができる(ステップ476)。問合せメッセージは、ハンドオーバに利用可能な無線アクセスネットワークに関連した情報を求める要求を示し得る。問合せメッセージは、特にDL専用無線アクセスネットワークに関連した情報を求める要求を示し得る。代替的または追加的に、問合せメッセージは、WTRU400が別の無線アクセスネットワークへのハンドオーバを実施する場合、どのようにしてメディアアプリケーション420がメディアデータを連続して受信するように構成されるべきかに関連した構成情報を求める要求を示し得る。WTRU400は、ソースDL専用リンクレイヤ構成要素436から受信された通知に基づいて、問合せメッセージを送ればよい。
【0072】
問合せに応答して、移動性管理サーバ408は、WTRU400にとってDL専用リンクのハンドオーバに利用可能なDL専用無線アクセスネットワークを判定すればよい(ステップ478)。移動性管理サーバ408は、新たな無線アクセスネットワークへのハンドオーバが実施される場合、どのようにしてメディアアプリケーション420がメディアデータを受信し続けるように構成されるべきかを示す、メディアアプリケーション420に関する構成情報を判定してもよい。この構成情報を判定するために、移動性管理サーバ408は、メディアサーバ406と1つまたはそれよりも多いメッセージを交換すればよい。このメッセージ交換は、移動性管理サーバ408が、どのような無線アクセス技術をWTRU400がサポートするか、および/またはどのような無線アクセスネットワークが利用可能かを示す情報について問合せメッセージをメディアサーバ406に送信することを含み得る。メディアサーバ406は、それに応答して、移動性管理サーバ408に構成情報を伝達すればよい。構成情報は、たとえば、目標無線アクセスネットワークにおいて同じTV番組を受信し続けるために、どのようなTVチャネルにメディアアプリケーション420が同調するべきかを示し得る。構成情報は、同期情報および/または他の情報も含み得る。
【0073】
移動性管理サーバ408は次いで、WTRU400の所の移動性管理ファンクション402に応答メッセージを送ればよい(ステップ480)。応答は、可能な目標無線アクセスネットワークを識別する情報およびメディアアプリケーション420に関する、対応する構成情報を含み得る。
【0074】
WTRU400は、応答メッセージに含まれる情報に基づいて、ハンドオーバを実施するという判定を行えばよい(ステップ482)。判定は、たとえば、宛先DL専用リンクレイヤ構成要素438が接続し得る無線アクセスネットワークへのハンドオーバを実施するということでよい。判定は、たとえば、WTRU400の所の上位層ハンドオーバアプリケーション(図示せず)または他のアプリケーションもしくはモジュール(図示せず)で実施することができる。
【0075】
図4Bを参照すると、WTRU400は、宛先DL専用リンクレイヤ構成要素438をアクティブにすることができる(ステップ484)。このアクティブ化は、たとえば、移動性管理ファンクション402が、宛先DL専用リンクレイヤ構成要素438は電源が入り、かつ/または新規接続を確立するべきであることを示す1つまたはそれよりも多いプリミティブを、宛先DL専用リンクレイヤ構成要素438に送ることによって実施することができる。
【0076】
図4Bを参照すると、宛先DL専用リンクレイヤ構成要素438は、宛先DL専用基地局448と通信して、接続を確立することができる(ステップ486)。この確立は、たとえば、ソースDL専用リンクレイヤ構成要素436および宛先DL専用基地局448が、1つもしくは複数の登録、関連づけ、および/または認証メッセージを交換することを含み得る。
【0077】
移動性管理ファンクション402は、確立済みである新規リンクを示す通知を、メディアアプリケーション420に送ればよい(ステップ488)。この通知は、メディアアプリケーション420が宛先DL専用リンクレイヤ構成要素438上の新規リンクを介してメディアデータを受信するべきであることも示し得る。通知は、移動性管理サーバ408から受信された構成情報も含み得る。
【0078】
メディアアプリケーション420は次いで、その構成を調整し、宛先DL専用リンクレイヤ構成要素438上の新規リンクを介してメディアデータを受信し始めればよい(ステップ490)。受信開始は、たとえば、構成情報において示された新規TVチャネルに同調することを含み得る。メディアアプリケーション420は、WTRU400の所のユーザインタフェース(図示せず)によりメディアデータを再生することができる。WTRU400の所の双方向リンクレイヤ構成要素434は、メディアアプリケーション420に対する制御情報を、双方向基地局444を介してメディアサーバ406に送信すればよい(ステップ492)。
【0079】
宛先DL専用リンクレイヤ構成要素438上でリンクが確立されると、移動性管理ファンクション402は、ソースDL専用リンクレイヤ構成要素436上での接続を解放してよい(ステップ494)。この解放は、たとえば、移動性管理ファンクション402が、ソースDL専用リンクレイヤ構成要素436が電源を落とし、かつ/またはその接続を解放するべきであることを示す1つまたはそれよりも多いプリミティブをソースDL専用リンクレイヤ構成要素436に送ることによって実施することができる。ソースDL専用リンクレイヤ構成要素436は次いで、ソースDL専用基地局446と解放手順を実施して(ステップ494)、ソースDL専用基地局446によってWTRU400に割り振られた資源を解放すればよい。この解放は、たとえば、WTRU400とソースDL専用基地局446との間の、1つまたはそれよりも多い登録解除または関連解除メッセージの交換を伴い得る。
【0080】
図4A〜4Bは、同じ基地局(双方向基地局444)を介して、WTRU400と移動性管理サーバ408とメディアサーバ406との間で情報が伝達されることを示しているが、図4A〜4Bの方法の様々な実装形態では、異なる無線アクセスネットワークを使って、WTRU400と移動性管理サーバ408とメディアサーバ406との間でデータを伝達することができる。
【0081】
代替的または追加的に、図4A〜4Bの方法の様々な実装形態において、移動性管理ファンクション402および移動性管理サーバ408は、MIH機能を実装し得る。このような事例において、移動性管理サーバ408は、MIHサーバ機能性を実施することができ、WTRU400内の移動性管理ファンクション402は、MIHF機能性を実施することができ、移動性管理サーバ408と移動性管理ファンクション402との間のメッセージ交換は、MIHメッセージでよい。図4A〜4Bの方法は、図1のアーキテクチャ例104、図2のアーキテクチャ例204、および/または他の適切などのネットワークアーキテクチャを使っても実施することができる。代替的または追加的に、通信システムは、図3A〜3Bの方法、図4A〜4Bの方法のどの機能またはサブ機能も、ならびに/または図3A〜3Bおよび図4A〜4Bの方法のどの組合せも実装することができる。
【0082】
MIHメッセージは、メッセージの指定受信側であるMIHFを示すDestinationIdentifierフィールドを含み得る。DestinationIdentifierフィールドを含むMIHメッセージは、MIH_Event_Subscribe.request、MIH_Link_Get_Parameters.request、MIH_Link_Configure_Thresholds.request、MIH_Net_HO_Candidate_Query.request、MIH_MN_HO_Candidate_Query.request、MIH_MN_HO_Commit.request、MIH_Net_HO_Commit.request、MIH_Get_Information.request、およびMIH_Push_Information.requestメッセージを含むが、それに限定されない。MIHFが、DestinationIdentifierフィールドを含むMIHメッセージを受信すると、MIHFは、DestinationIdentifierフィールド中の値が、MIHFの識別子と一致するかどうか判定して、MIHメッセージがMIHFに向けられているかどうか判定する。
【0083】
MIHメッセージは、二次MIHF IDフィールドをさらに含み得る。二次MIHF IDフィールドは、MIHF識別子のリストを含み得る。MIHFが、二次MIHF IDフィールドを含むMIHメッセージを受信すると、MIHFは、こうした二次MHF IDをローカルに保持し、こうしたMIHF IDの1つを指定するどのメッセージも、メッセージがMIHFに向けられたものかのように、受諾することができる。
【0084】
マルチキャスト加入機構は、二次MIHF IDを使うことができる。MIHFが、マルチキャストグループに加入してもよく、MIHサーバが、MIHFをマルチキャストグループに登録してもよい。こうしたグループは、二次MIHF IDを使って交換され得る。MIHFは、マルチキャストグループIDをローカルに保持して、受信されたメッセージと突き合わせなければならない。MIHサーバによって送られるマルチキャストメッセージは、正規(一次)MIHF IDフィールド中または二次MIHF IDフィールド中のどちらかでマルチキャストグループ(複数可)を指定する。マルチキャストメッセージを受信したMIHFは、一次MIHF IDおよび/または二次MIHF IDを、ローカルに保持しているもの(加入しているグループ+それ自体のMIHF ID)と比較する。一致する場合、メッセージが処理される。
【0085】
MIHサーバは、いくつかのWTRUを含むブロードキャストまたはマルチキャストグループを定義することができる。MIHサーバは、二次MIHF IDフィールド中にブロードキャストまたはマルチキャストグループの識別子を含むMIHメッセージを生成し、次いで、メッセージをブロードキャストまたはマルチキャストすることができる。MIHサーバは、メディアアクセス制御(MAC)マルチキャスト値などのレイヤ2固有機構により、MIHメッセージをマルチキャストすることができる。代替的または追加的に、MIHサーバは、IEEE802.11ビーコンフレームなどのレイヤ2固有機構を使ってMIHメッセージをブロードキャストすることができる。WTRUは、MIHメッセージを受信すると、MIHF IDフィールドまたは二次MIHF IDフィールドの内容に基づいて、WTRUがそのメンバであるグループにメッセージが向けられているかどうか判定することができる。
【0086】
ブロードキャストまたはマルチキャストグループ識別子は、異なるいくつかの機構により、WTRUに与えることができる。たとえば、MIHサーバは、WTRUの登録中に、または能力発見機構により、グループ識別子を広告してよい。代替的または追加的に、グループ識別子は、予め定義することができる。たとえば、サーバによってサポートされるマルチキャストグループを、登録/能力発見中にユーザに広告してよい。ユーザは、サポートされるマルチキャストグループから、どれに興味があるか決定すればよい。別の例では、オペレータが、装置モデル、プランのタイプまたは他の類似基準に基づいて情報をハードコードしてよい。別の例では、マルチキャストグループは、ハードコーディング、ユーザの好みおよびサーバ決定を含む、上記のいずれかを組み合わせたものに基づいて与えることができる。グループ識別子は、同じアクセス技術を用いて、または他の基準により通信可能なWTRU用に定義することができる。たとえば、「WLANグループ」識別子を使って、WLAN技術を用いて通信可能なWTRUのグループを識別することができる。
【0087】
図5Aは、MIHブロードキャストまたはマルチキャストメッセージの使用を含むデータ通信のための方法を示す。図5Aは、MIHF502を含むWTRU500を示している。図5は、MIHサーバ508も示しており、サーバ508は、WTRU500と通信する。
【0088】
WTRU500の所のMIHF502は、ブロードキャストまたはマルチキャストグループに加入するためのメッセージをMIHサーバ508に送ることができる(ステップ570)。メッセージは、たとえば、MIH_Register.request、MIH_Capability_Discover.request、またはMIH_Event_Subscribe.requestメッセージでよい。メッセージは、WTRU500が加わることを望むブロードキャストまたはマルチキャストグループの識別子を含み得る。識別子は、WTRU500がMIHサーバ508への登録中に発見した識別子でもよく、予め定義された識別子でもよい。代替的または追加的に、メッセージは、WTRU500に関する能力情報を示し得る。能力情報は、たとえば、WTRU500によってサポートされる無線アクセス技術を示し得る。
【0089】
MIHサーバ508は、WTRU500をどのブロードキャストまたはマルチキャストグループに加入させるべきか判定することができる(ステップ572)。この判定は、WTRU500によって送られたグループ識別子、WTRU500によって送られた能力情報、および/または他の1つもしくは複数のパラメータに基づき得る。たとえば、WTRUが、WLAN技術をサポートすることを示した場合(ステップ570)、MIHサーバ508は、WLAN技術をサポートするWTRUのグループにWTRU500が追加されるべきであると判定してよい。グループは、「WLANグループ」などの識別子をもち得る。
【0090】
MIHサーバ508は次いで、WTRU500の所のMIHF502に応答メッセージを送ればよい(ステップ572)。応答メッセージは、WTRU500が今加入している1つまたはそれよりも多いブロードキャストまたはマルチキャストグループの識別子を示す1つまたはそれよりも多いフィールドを含む。1つまたはそれよりも多いフィールドは、情報要素(IE)リストのタイプ、長さ、値(TLV)フィールドでもよく、こうしたフィールドを含んでもよい。応答メッセージは、MIH_Register.response、MIH_Capability_Discover.response、MIH_Event_Subscribe.response、またはMIH_Push_Informationメッセージでも、他のMIHメッセージでもよい。WTRU500が「WLANグループ」に追加されるべきであるとMIHサーバが判定する例において、応答メッセージは、「WLANグループ」識別子を含み得る。
【0091】
MIHサーバ508は、MIHメッセージが向けられている1つまたはそれよりも多いマルチキャストまたはブロードキャストグループを示すMIHF IDおよび/または二次MIHF IDフィールドを含むブロードキャストまたはマルチキャストMIHメッセージを送ることができる(ステップ576)。WTRU500の所のMIHF502は、MIHメッセージを受信し処理して、メッセージがWTRU500に向けられているかどうか判定すればよい(ステップ578)。MIHF502は、MIHF IDフィールド中の値を、WTRU500がそのメンバであるブロードキャストまたはマルチキャストグループの識別子と比較することによって、判定を行うことができる。WTRU500が「WLANグループ」にある例において、MIHF502は、MIHメッセージ中のMIHF IDおよび/または二次MIHF IDフィールドにある識別子それぞれを分析して、MIHメッセージが「WLANグループ」に向けられたのかどうか判定することになる。MIHメッセージがWTRU500に向けられているとMIHF502が判定した場合、MIHF502は、メッセージ中で指示されたように応答すればよい。たとえば、MIHメッセージが、ハンドオーバまたは他のアクションを要求する場合、MIHF502は、要求されたハンドオーバまたは他のアクションを実施すればよい。
【0092】
図5Aに示すように、WTRUは、ブロードキャストまたはマルチキャストグループに加入するために、MIHサーバに登録することができる。代替的または追加的に、MIHサーバ584が、図5Bに示すプッシュ機構を使ってWTRU580をグループに割り当ててよい。この方法例は、DL専用能力をもつ装置に用いることができる。この事例において、装置は、サーバに登録されてはならないので、マルチキャストグループに加入することはできない。装置は、「全MIHF」というマルチキャストグループ(たとえば、全装置にハードコードされている)に向けられたメッセージを受信することができるが、この方法により、サーバは、「全MIHF」を宛先MIHF IDとして使って装置にマルチキャスト登録をプッシュする(たとえば、二次MIHF IDを含む情報サービスメッセージをプッシュする)ことによって、他のマルチキャストグループをこの装置向けに構成することができる。MIHサーバ584は、WTRU580がブロードキャストまたはマルチキャストグループのメンバであることを示すメッセージをWTRU580に送ることによって、この構成を行うことができる(ステップ586)。メッセージは、WTRU580が割り当てられている最中であるグループの識別子を含み得る。WTRU580が後になって、MIHF IDおよび/または二次MIHF IDフィールドを含むブロードキャストまたはマルチキャストメッセージを受信すると(ステップ588)、WTRU580は、MIHF IDおよび/または二次MIHF IDフィールド中のグループ識別子ならびにWTRU580が割り当てられたグループの識別子に基づいて、メッセージがWTRU580に向けられているかどうか判定することができる(ステップ590)。ブロードキャストまたはマルチキャストメッセージは、MIH情報サービスにより定義されるメッセージでも、他のどのMIHメッセージでもよい。
【0093】
マルチキャストまたはブロードキャストグループ識別子の使用に関連した上述の機能は、双方向無線アクセス技術という背景において使うことができ、DVB−H、DVB−T、またはMediaFLO技術などだがそれに限定されない、DL専用技術という背景においても使うことができる。こうした機能により、MIHサーバは、たとえば、DL専用技術を用いる複数のWTRUのハンドオーバを開始することができる。MIHサーバは、所与のDL専用技術を用いるWTRUすべてを含むグループを定義し、そのグループにWTRUを登録することによって、ハンドオーバを開始することができる。MIHサーバは次いで、グループに対応するグループ識別子を含むMIHF IDおよび/または二次MIHF IDフィールドを有するMIHハンドオーバ要求メッセージを送ればよい。
【0094】
図6は、図1〜5を参照して上述した機能および方法を実装するように構成することができる通信システム例604を示す。通信システム例604は、WTRU600、DL専用基地局646、双方向基地局644、移動性管理サーバ装置608、およびメディアサーバ装置606を含み得る。
【0095】
典型的なWTRUにおいて見られ得る構成要素に加え、WTRU600は、プロセッサ690、リンクされたメモリ692、バッテリ699、DL専用無線アクセス技術を使って通信可能な第1のトランシーバ696、第1のアンテナ691、双方向無線アクセス技術を使って通信可能な第2のトランシーバ697、および第2のアンテナ693を含み得る。プロセッサ690は、図1〜5を参照して上述したように、メッセージおよび他のデータを生成し、かつ/または処理するように構成することができる。プロセッサ690およびリンクされたメモリ692は、図1〜5を参照して上述した、WTRU内のどのMIHFまたは移動性管理ファンクションにも備わっている機能性を実施するように構成することができる。第1のトランシーバ696および第2のトランシーバ697は、プロセッサ690と通信して、ワイヤレスデータの送信および/または受信を容易にすることができる。第1のトランシーバ696は、DMB、DVB、MediaFLO、または他のDL専用技術など、1つまたはそれよりも多い技術を使ってワイヤレスデータを受信することができる。第1のトランシーバ696は、第1のアンテナ691を介してワイヤレスデータを受信することができる。第2のトランシーバ796は、UTRAN、LTE(ロングタームエボリューション)、SAE(サービスアーキテクチャエボリューション)、次世代UTRAN(E−UTRAN)、IEEE802.11、CDMA2000、GSM(移動体通信用グローバルシステム)、GERAN(GSM EDGE(GSM進化型高速データレート)無線アクセスネットワーク)、IEEE WiMax(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、ワイヤレスブロードバンド(WiBro)、LTE−A(LTEアドバンスト)、または他の技術など、1つまたはそれよりも多い技術を使ってワイヤレスデータを通信可能でよい。第2のトランシーバ697は、第2のアンテナ693を介してワイヤレスデータを送信し、かつ/または受信することができる。バッテリ699は、第1のトランシーバ696、第2のトランシーバ697、プロセッサ690、および/またはリンクされたメモリ692に電力供給することができる。WTRU600は、図1〜5を参照して上述した、どのWTRUまたはWTRUの組合せにも備わっているどの機能または機能の組合せも実施するように構成することができる。WTRU600は、2つのトランシーバおよび2つのアンテナを含むものとして示してあるが、単または多モードトランシーバおよびアンテナのどの組合せを使っても、WTRU600を実装することができる。
【0096】
典型的な基地局において見られ得る構成要素に加え、DL専用基地局646は、プロセッサ670、リンクされたメモリ672、トランシーバ676、およびアンテナ671を含み得る。トランシーバ676は、プロセッサ670と通信して、ワイヤレスデータの送信を容易にすることができる。トランシーバ676は、アンテナ671を介してワイヤレスデータを送信することができる。DL専用基地局646は、通信インタフェース674をさらに含み得る。通信インタフェース674は、メディアサーバ装置606、移動性管理サーバ608および/または他のネットワークノード(図示せず)からデータを送信し、かつ/または受信するように構成することができる。DL専用基地局646は、図1〜5を参照して上述した、どのDL専用基地局またはDL専用基地局の組合せにも備わっているどの機能または機能の組合せも実施するように構成することができる。
【0097】
典型的な基地局において見られ得る構成要素に加え、双方向基地局644は、プロセッサ680、リンクされたメモリ682、トランシーバ686、およびアンテナ681を含み得る。トランシーバ686は、プロセッサ680と通信して、ワイヤレスデータの送信および/または受信を容易にすることができる。トランシーバ686は、アンテナ681を介してワイヤレスデータを送信し、かつ/または受信することができる。双方向基地局644は、通信インタフェース684をさらに含み得る。通信インタフェース684は、移動性管理サーバ装置608および/または他のネットワークノード(図示せず)からデータを送信し、かつ/または受信するように構成することができる。双方向基地局644は、図1〜5を参照して上述したどの双方向基地局または双方向基地局の組合せにも備わっているどの機能または機能の組合せも実施するように構成することができる。
【0098】
移動性管理サーバ装置608は、プロセッサ660およびメモリ662を含み得る。プロセッサ660は、図1〜5において上述した移動性管理サーバおよび/またはMIHサーバを参照して上述したように、メッセージおよび他のデータを生成し、かつ/または処理するように構成することができる。移動性管理サーバ装置608は、通信インタフェース684をさらに含み得る。通信インタフェース684は、メディアサーバ装置606、双方向基地局644、および/または他のネットワークノード(図示せず)からデータを送信し、かつ/または受信するように構成することができる。移動性管理サーバ装置608は、図1〜5を参照して上述したどの移動性管理サーバ、MIHサーバ、または移動性管理サーバおよびMIHサーバの組合せにも備わっているどの機能または機能の組合せも実施するように構成することができる。
【0099】
メディアサーバ装置606は、プロセッサ650およびメモリ652を含み得る。プロセッサ650は、図1〜5を参照して上述したメディアサーバを参照して上述したように、メッセージおよび他のデータを生成し、かつ/または処理するように構成することができる。メディアサーバ装置606は、通信インタフェース654をさらに含み得る。通信インタフェース654は、データを送信し、かつ/または移動性管理サーバ装置608、DL専用基地局646、および/または他のネットワークノード(図示せず)から受信するように構成することができる。メディアサーバ装置606は、図1〜5を参照して上述したどのメディアサーバまたはメディアサーバの組合せにも備わっているどの機能または機能の組合せも実施するように構成することができる。
【0100】
通信インタフェース654、664、674、684のそれぞれまたはいずれかは、ワイヤードもしくはワイヤレス通信技術を使って動作することができ、かつ/またはトランシーバであっても、トランシーバを含んでもよい。通信インタフェース654、664、674、684のそれぞれまたはいずれかは、たとえば、イーサネット(登録商標)、キャリアイーサネット(登録商標)、ファイバオプティクス、マイクロ波、xDSL(デジタル加入者線)、非同期転送モード、(ATM)、信号方式7(SS7)、インターネットプロトコル(IP)、および/またはIP/マルチプロトコルラベルスイッチング(MPLS)などの技術を使って通信可能でよい。
【0101】
メディアデータに関して図1〜6を参照して例を上に挙げたが、上述の原理は、必要な変更を施した上で、ブロードキャスト、マルチキャスト、DL専用、および/または他のデータ通信技術を使って伝達することができる他のどのタイプのデータにも等しく適用可能である。DL専用技術に関して図1〜6を参照して例を上に挙げたが、上述の原理は、必要な変更を施した上で、DL専用技術の使用を含まない通信システムにおいて等しく適用可能である。
【0102】
機能および要素が、具体的に組み合わされて上で記載されたが、各機能または要素は、他の機能および要素なしで個別に、または他の機能および要素ありでもなしでも、様々に組み合わせて用いることができる。ここで挙げた方法またはフローチャートは、汎用コンピュータまたはプロセッサによる実行用のコンピュータ可読記憶媒体に組み込まれる、コンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェア中に実装することができる。コンピュータ可読記憶媒体の例は、ROM(読出し専用メモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリ素子、内部ハードディスクおよび取外し可能ディスクなどの磁気メディア、光磁気メディア、ならびにCD−ROMディスク、およびDVD(デジタル多用途ディスク)などの光メディアを含む。
【0103】
適切なプロセッサは、例として、汎用プロセッサ、特殊目的プロセッサ、従来のプロセッサ、DSP(デジタル信号プロセッサ)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連した1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、ASIC(特定用途向け集積回路)、FPGA(フィールドプログラム可能ゲートアレイ)回路、他の任意のタイプのIC(集積回路)、および/またはステートマシンを含む。
【0104】
ソフトウェアと関連したプロセッサは、ワイヤレス送受信ユニット(WTRU)、ユーザ機器(UE)、端末、基地局、無線ネットワークコントローラ(RNC)、または任意のホストコンピュータ内で使用するための無線周波数トランシーバを実装するのに使うことができる。WTRUは、カメラ、ビデオカメラモジュール、テレビ電話、スピーカーフォン、振動装置、スピーカ、マイクロホン、テレビトランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、キーボード、ブルートゥース(登録商標)モジュール、FM(周波数変調)無線ユニット、LCD(液晶ディスプレイ)表示ユニット、OLED(有機発光ダイオード)表示ユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザ、および/または任意のWLAN(ワイヤレスローカルエリアネットワーク)もしくはUWB(超広帯域)モジュールなど、ハードウェアおよび/またはソフトウェア中に実装されるモジュールとともに使うことができる。
【0105】
実施形態
1.ワイヤレス送受信ユニット(WTRU)において使用するための方法であって、ダウンリンク専用無線アクセスネットワーク上の無線リンクにおける状態に関連したリンクステータス情報を生成することを含む方法。
【0106】
2.MIH性能管理サーバにリンクステータス情報メッセージを送ることであって、リンクステータス情報メッセージは、リンクステータス情報を含み、リンクステータス情報がダウンリンク専用無線アクセスネットワークに関することを示すフィールドを含む、ことをさらに含む実施形態1に記載の方法。
【0107】
3.MIH性能管理サーバは、メディア非依存ハンドオーバ(MIH)サーバである前記実施形態のいずれかに記載の方法。
【0108】
4.リンクステータス情報メッセージは、MIHメッセージ、MIH_Link_Up.indicationメッセージ、MIH_Link_Down.indicationメッセージ、MIH_Link_Parameters_Report.indicationメッセージ、MIH_Link_Going_Down.indicationメッセージ、MIH_Link_Handover_Imminent.indicationメッセージ、MIH_Link_Handover_Complete.indicationメッセージ、またはMIH_Link_PDU_Transmit_Status.indicationメッセージである前記実施形態のいずれかに記載の方法。
【0109】
5.リンクステータス情報がダウンリンク専用無線アクセスネットワークに関することを示すフィールドは、LINK_TYPEフィールドまたはLINK_DIRECTIONフィールドの一方である前記実施形態のいずれかに記載の方法。
【0110】
6.LINK_TYPEフィールドは、ダウンリンク専用無線アクセスネットワークが基づく無線アクセス技術を示す前記実施形態のいずれかに記載の方法。
【0111】
7.LINK_DIRECTIONフィールドは、DL_ONLY値を示す前記実施形態のいずれかに記載の方法。
【0112】
8.ダウンリンク専用無線アクセスネットワーク上の無線リンクにおける状態に関連したリンクステータス情報を生成するように構成されたリンクレイヤ構成要素を備えるワイヤレス送受信ユニット(WTRU)。
【0113】
9.MIH性能管理サーバにリンクステータス情報メッセージを送信するように構成された送信機をさらに含み、リンクステータス情報メッセージは、リンクステータス情報を含み、リンクステータス情報がダウンリンク専用無線アクセスネットワークに関することを示すフィールドを含む実施形態8に記載のWTRU。
【0114】
10.MIH性能管理サーバは、メディア非依存ハンドオーバ(MIH)サーバであり、リンクステータス情報メッセージは、MIHメッセージ、MIH_Link_Up.indicationメッセージ、MIH_Link_Down.indicationメッセージ、MIH_Link_Parameters_Report.indicationメッセージ、MIH_Link_Going_Down.indicationメッセージ、MIH_Link_Handover_Imminent.indicationメッセージ、MIH_Link_Handover_Complete.indicationメッセージ、またはMIH_Link_PDU_Transmit_Status.indicationメッセージである実施形態8〜9のいずれかに記載のWTRU。
【0115】
11.リンクステータス情報がダウンリンク専用無線アクセスネットワークに関することを示すフィールドは、LINK_TYPEフィールドまたはLINK_DIRECTIONフィールドの一方である実施形態8〜10のいずれかに記載のWTRU。
【0116】
12.LINK_TYPEフィールドは、ダウンリンク専用無線アクセスネットワークが基づく無線アクセス技術を示す実施形態8〜11のいずれかに記載のWTRU。
【0117】
13.LINK_DIRECTIONフィールドは、DL_ONLY値を示す実施形態8〜12のいずれかに記載のWTRU。
【0118】
14.ワイヤレス送受信ユニット(WTRU)において使用するための方法であって、メディアサーバから、ダウンリンク専用無線アクセスネットワーク上のリンクを介してメディアデータを受信することを含む方法。
【0119】
15.メディアアプリケーションにおいてメディアデータを再生することをさらに含む実施形態14に記載の方法。
【0120】
16.WTRUによって送られたリンクステータス情報に応答して、MIH性能管理サーバからハンドオーバ要求メッセージを受信することをさらに含み、ハンドオーバ要求メッセージは、WTRUが第2の無線アクセスネットワークにハンドオーバするべきであることを示し、第2の無線アクセスネットワークを介してメディアデータが受信されると、どのようにメディアアプリケーションが構成されるべきかを示す構成情報を含む実施形態14〜15のいずれかに記載の方法。
【0121】
17.メディアサーバから、第2の無線アクセスネットワーク上のリンクを介してメディアデータを受信し、構成情報に基づいてメディアアプリケーションにおいてメディアデータを再生することをさらに含む実施形態14〜16のいずれかに記載の方法。
【0122】
18.第2の無線アクセスネットワークは、ダウンリンク専用無線アクセスネットワークまたは双方向無線アクセスネットワークの一方である実施形態14〜17のいずれかに記載の方法。
【0123】
19.MIH性能管理サーバは、メディア非依存ハンドオーバ(MIH)サーバであり、ハンドオーバ要求メッセージはMIHメッセージである実施形態14〜18のいずれかに記載の方法。
【0124】
20.ハンドオーバ要求メッセージは、MIH_Net_HO_Commit.requestメッセージである実施形態14〜19のいずれかに記載の方法。
【0125】
21.構成情報は、メディアアプリケーションが同調するべきテレビチャネル、および同期情報の1つまたはそれよりも多くを示す実施形態14〜20のいずれかに記載の方法。
【0126】
22.ワイヤレス送受信ユニット(WTRU)において使用するための方法であって、マルチキャストメッセージを受信することを含む方法。
【0127】
23.マルチキャストメッセージ中の一次識別子および少なくとも1つの二次識別子を、格納されている識別子と比較することをさらに含み、少なくとも1つの二次識別子は、マルチキャストグループ識別に対応する実施形態22に記載の方法。
【0128】
24.一次識別子または少なくとも1つの二次識別子の少なくとも1つが、格納されている識別子と一致するという条件で、マルチキャストメッセージを処理することをさらに含む実施形態22〜23のいずれかに記載の方法。
【0129】
25.WTRUは、登録、能力発見、予め定義済み、ハードコード済み、プラン固有、装置固有、およびユーザの好みの少なくとも1つを通して、マルチキャストグループ識別に加入する実施形態22〜24のいずれかに記載の方法。
【0130】
26.どのマルチキャストグループにWTRUが属すかを示すメッセージを受信することをさらに含む実施形態22〜25のいずれかに記載の方法。
【0131】
27.WTRUが、マルチキャストグループに対応するマルチキャストグループ識別子を格納することをさらに含む実施形態22〜26のいずれかに記載の方法。
【0132】
28.マルチキャストグループに登録するための加入メッセージを送ることをさらに含む実施形態22〜27のいずれかに記載の方法。
【0133】
29.複数のマルチキャストメディア非依存ハンドオーバファンクション(MIHF)識別子(ID)を扱う方法であって、複数のMIHF IDを作成することを含む方法。
【0134】
30.複数のMIHF IDを送信することをさらに含む実施形態29に記載の方法。
【0135】
31.MIHF IDを含むメディア非依存ハンドオーバ(MIH)メッセージを受信することをさらに含む実施形態29〜30のいずれかに記載の方法。
【0136】
32.複数のMIHF IDは、二次MIHF IDである実施形態29〜31のいずれかに記載の方法。
【0137】
33.二次MIHF IDを含むMIHFを提供することをさらに含む実施形態29〜32のいずれかに記載の方法。
【0138】
34.二次MIHF IDを宛先識別子フィールドに入れて送信することをさらに含む実施形態29〜33のいずれかに記載の方法。
【0139】
35.マルチキャストまたはブロードキャストメッセージ用に二次MIHF IDを使うことをさらに含む実施形態29〜34のいずれかに記載の方法。
【0140】
36.情報要素(IE)をMIHメッセージに入れて送信することをさらに含む実施形態29〜35のいずれかに記載の方法。
【0141】
37.情報要素(IE)を使って、MIHFに、MIHメッセージを受信可能であることを通知することをさらに含む実施形態29〜36のいずれかに記載の方法。
【0142】
38.マルチキャストメッセージを受信するために、マルチキャストグループに加入することをさらに含む実施形態29〜37のいずれかに記載の方法。
【0143】
39.マルチキャストメッセージは、MIHF IDに送られる実施形態29〜38のいずれかに記載の方法。
【0144】
40.登録要求を通してマルチキャストグループに直接加入することをさらに含む実施形態29〜39のいずれかに記載の方法。
【0145】
41.サーバによって生成されたプッシュ機構を通してマルチキャストグループに加入することをさらに含む実施形態29〜40のいずれかに記載の方法。
【0146】
42.メディアアクセス制御(MAC)を用いてMIHFを実施することをさらに含む実施形態29〜41のいずれかに記載の方法。
【0147】
43.IEEE802.11ビーコンフレームを使ってMIHFを実施することをさらに含む実施形態29〜42のいずれかに記載の方法。
【0148】
44.放送タイプを示す通信を受信すること、および受信された通信に基づいてハンドオーバ決定を実施することを含む、放送サービスを提供する方法。
【0149】
45.放送タイプを示す通信を送信すること、およびハンドオーバ決定を実施することを含む、放送サービスを提供する方法。
【0150】
46.通信は、リンク方向情報を含む実施形態1〜7および14〜45のいずれかに記載の方法。
【0151】
47.リンク方向情報は、双方向リンクを示す実施形態1〜7および14〜46のいずれかに記載の方法。
【0152】
48.リンク方向情報は、ダウンリンク(DL)専用方向を示す実施形態1〜7および14〜47のいずれかに記載の方法。
【0153】
49.リンク方向情報は、アップリンク(UL)専用方向を示す実施形態1〜7および14〜48のいずれかに記載の方法。
【0154】
50.放送タイプは、LINK_TYPEプリミティブにおいて示される実施形態1〜7および14〜49のいずれかに記載の方法。
【0155】
51.放送タイプは、DVB−H(携帯機器用デジタルテレビ放送規格)タイプである実施形態1〜7および14〜50のいずれかに記載の方法。
【0156】
52.放送タイプは、DVB−T(地上デジタルテレビ放送規格)タイプである実施形態1〜7および14〜51のいずれかに記載の方法。
【0157】
53.放送タイプは、MediaFlowタイプである実施形態1〜7および14〜52のいずれかに記載の方法。
【0158】
54.放送タイプまたはリンク方向情報は、暗黙的に受信される実施形態1〜7および14〜53のいずれかに記載の方法。
【0159】
55.DVB−H(携帯機器用デジタルテレビ放送規格)タイプ情報は、LINK_TYPEプリミティブにおいて示される実施形態1〜7および14〜54のいずれかに記載の方法。
【0160】
56.放送タイプまたはリンク方向情報は、明示的に受信される実施形態1〜7および14〜55のいずれかに記載の方法。
【0161】
57.リンク方向情報は、LINK_DIRECTIONプリミティブにおいて示される実施形態1〜7および14〜56のいずれかに記載の方法。
【0162】
58.LINK_DIRECTIONプリミティブは、UL_ONLY値、DL_ONLY値、またはBIDIRECTIONAL値を含む実施形態1〜7および14〜57のいずれかに記載の方法。
【0163】
59.アプリケーション要件情報を受信することをさらに含む実施形態1〜7および14〜58のいずれかに記載の方法。
【0164】
60.アプリケーション要件情報は、サービス品質(QoS)要件を含む実施形態1〜7および14〜59のいずれかに記載の方法。
【0165】
61.アプリケーション要件情報は、期待ビットレートを含む実施形態1〜7および14〜60のいずれかに記載の方法。
【0166】
62.アプリケーション要件情報は、期待待ち時間を含む実施形態1〜7および14〜61のいずれかに記載の方法。
【0167】
63.アプリケーション要件情報は、期待無線アクセス技術(RAT)タイプを含む実施形態1〜7および14〜62のいずれかに記載の方法。
【0168】
64.アプリケーション要件情報は、推奨メディアタイプを含む実施形態1〜7および14〜63のいずれかに記載の方法。
【0169】
65.アプリケーション要件情報は、MIH_SAPプリミティブに含まれる実施形態1〜7および14〜64のいずれかに記載の方法。
【0170】
66.MIH_SAPプリミティブは、MIHユーザからのMIH_Application_Info.indicationである実施形態1〜7および14〜65のいずれかに記載の方法。
【0171】
67.MIH_SAPプリミティブは、MIHユーザに問い合わせるためのMIH_Application_Info.requestである実施形態1〜7および14〜66のいずれかに記載の方法。
【0172】
68.MIH_SAPプリミティブは、MIHユーザに問い合わせるためのMIH_Application_Info.responseである実施形態1〜7および14〜67のいずれかに記載の方法。
【0173】
69.アプリケーション要件情報は、既存のプリミティブに含まれる実施形態1〜7および14〜68のいずれかに記載の方法。
【0174】
70.放送タイプは、Link_Parameters_Report情報要素中で示される実施形態1〜7および14〜69のいずれかに記載の方法。
【0175】
71.放送タイプは、LINK_PARAM_BROADCSTデータタイプ中で示される実施形態1〜7および14〜70のいずれかに記載の方法。
【0176】
72.LINK_PARAM_BROADCSTデータタイプは、LINK_PARAM_DVB_Hデータを含む実施形態1〜7および14〜71のいずれかに記載の方法。
【0177】
73.LINK_PARAM_DVB_Hデータは、ネットワーク情報テーブル(NIT)情報を含む実施形態1〜7および14〜72のいずれかに記載の方法。
【0178】
74.LINK_PARAM_DVB_Hデータは、番組固有情報/サービス情報(PSI/SI)を含む実施形態1〜7および14〜73のいずれかに記載の方法。
【0179】
75.LINK_PARAM_DVB_Hデータは、フレームエラーレート(FER)/FMPE−FEC FER(MFER)情報を含む実施形態1〜7および14〜74のいずれかに記載の方法。
【0180】
76.放送サービス用のMIH_Link_SAPプリミティブを受信することをさらに含む実施形態1〜7および14〜75のいずれかに記載の方法。
【0181】
77.MIH_Link_SAPプリミティブは、Link_Detectedプリミティブにマップする実施形態1〜7および14〜76のいずれかに記載の方法。
【0182】
78.MIH_Link_SAPプリミティブは、Link_Upプリミティブにマップする実施形態1〜7および14〜77のいずれかに記載の方法。
【0183】
79.MIH_Link_SAPプリミティブは、Link_Downプリミティブにマップする実施形態1〜7および14〜78のいずれかに記載の方法。
【0184】
80.MIH_Link_SAPプリミティブは、Link_Parameters_Reportプリミティブにマップする実施形態1〜7および14〜79のいずれかに記載の方法。
【0185】
81.MIH_Link_SAPプリミティブは、Link_Going_Downプリミティブにマップする実施形態1〜7および14〜80のいずれかに記載の方法。
【0186】
82.MIH_Link_SAPプリミティブは、Link_Handover_Imminentプリミティブにマップする実施形態1〜7および14〜81のいずれかに記載の方法。
【0187】
83.MIH_Link_SAPプリミティブは、Link_Handover_Completeプリミティブにマップする実施形態1〜7および14〜82のいずれかに記載の方法。
【0188】
84.MIH_Link_SAPプリミティブは、Link_PDU_Transmit_Statusプリミティブにマップする実施形態1〜7および14〜83のいずれかに記載の方法。
【0189】
85.MIH_Link_SAPプリミティブは、Link_Capability_Discoverプリミティブにマップする実施形態1〜7および14〜84のいずれかに記載の方法。
【0190】
86.MIH_Link_SAPプリミティブは、Link_Event_Subscribeプリミティブにマップする実施形態1〜7および14〜85のいずれかに記載の方法。
【0191】
87.MIH_Link_SAPプリミティブは、Link_Event_Unsubscribeプリミティブにマップする実施形態1〜7および14〜86のいずれかに記載の方法。
【0192】
88.MIH_Link_SAPプリミティブは、Link_Get_Parametersプリミティブにマップする実施形態1〜7および14〜87のいずれかに記載の方法。
【0193】
89.MIH_Link_SAPプリミティブは、Link_Configure_Thresholdsプリミティブにマップする実施形態1〜7および14〜88のいずれかに記載の方法。
【0194】
90.MIH_Link_SAPプリミティブは、Link_Actionプリミティブにマップする実施形態1〜7および14〜89のいずれかに記載の方法。
【0195】
91.DVB−H(携帯機器用デジタルテレビ放送規格)サービス用のMIH_Link_SAPプリミティブを受信することをさらに含む実施形態1〜7および14〜90のいずれかに記載の方法。
【0196】
92.MIH_Link_SAPプリミティブは、Link_Detectedプリミティブにマップする実施形態1〜7および14〜91のいずれかに記載の方法。
【0197】
93.MIH_Link_SAPプリミティブは、Link_Upプリミティブにマップする実施形態1〜7および14〜92のいずれかに記載の方法。
【0198】
94.MIH_Link_SAPプリミティブは、Link_Downプリミティブにマップする実施形態1〜7および14〜93のいずれかに記載の方法。
【0199】
95.MIH_Link_SAPプリミティブは、Link_Parameters_Reportプリミティブにマップする実施形態1〜7および14〜94のいずれかに記載の方法。
【0200】
96.MIH_Link_SAPプリミティブは、Link_Going_Downプリミティブにマップする実施形態1〜7および14〜95のいずれかに記載の方法。
【0201】
97.MIH_Link_SAPプリミティブは、Link_Handover_Imminentプリミティブにマップする実施形態1〜7および14〜96のいずれかに記載の方法。
【0202】
98.MIH_Link_SAPプリミティブは、Link_Handover_Completeプリミティブにマップする実施形態1〜7および14〜97のいずれかに記載の方法。
【0203】
99.MIH_Link_SAPプリミティブは、Link_PDU_Transmit_Statusプリミティブにマップする実施形態1〜7および14〜98のいずれかに記載の方法。
【0204】
100.MIH_Link_SAPプリミティブは、Link_Capability_Discoverプリミティブにマップする実施形態1〜7および14〜99のいずれかに記載の方法。
【0205】
101.MIH_Link_SAPプリミティブは、Link_Event_Subscribeプリミティブにマップする実施形態1〜7および14〜100のいずれかに記載の方法。
【0206】
102.MIH_Link_SAPプリミティブは、Link_Event_Unsubscribeプリミティブにマップする実施形態1〜7および14〜101のいずれかに記載の方法。
【0207】
103.MIH_Link_SAPプリミティブは、Link_Get_Parametersプリミティブにマップする実施形態1〜7および14〜102のいずれかに記載の方法。
【0208】
104.MIH_Link_SAPプリミティブは、Link_Configure_Thresholdsプリミティブにマップする実施形態1〜7および14〜103のいずれかに記載の方法。
【0209】
105.MIH_Link_SAPプリミティブは、Link_Actionプリミティブにマップする実施形態1〜7および14〜104のいずれかに記載の方法。
【0210】
106.メディア用MIH性能管理の方法であって、メディアデータを受信することを含む方法。
【0211】
107.メディアデータは、ダウンリンク(DL)チャネルを介して受信される実施形態1〜7、14〜104および106のいずれかに記載の方法。
【0212】
108.DLチャネルは、個別ブロードキャストチャネルである実施形態1〜7、14〜104および106〜107のいずれかに記載の方法。
【0213】
109.制御情報を送信することをさらに含む実施形態1〜7、14〜104および106〜108のいずれかに記載の方法。
【0214】
110.制御情報は、アップリンク(UL)チャネル上で送信される実施形態1〜7、14〜104および106〜109のいずれかに記載の方法。
【0215】
111.制御情報は、受信されたメディアデータに関連する実施形態1〜7、14〜104および106〜110のいずれかに記載の方法。
【0216】
112.制御情報は、ビデオオンデマンドTVチャネル選択、パスワード、または対話型番組応答である実施形態1〜7、14〜104および106〜111のいずれかに記載の方法。
【0217】
113.ULチャネルは、双方向である実施形態1〜7、14〜104および106〜112のいずれかに記載の方法。
【0218】
114.送信することは、メディアアプリケーションによって送信することを含む実施形態1〜7、14〜104および106〜113のいずれかに記載の方法。
【0219】
115.受信することは、メディアアプリケーションによって受信することを含む実施形態1〜7、14〜104および106〜114のいずれかに記載の方法。
【0220】
116.ULチャネルは第1の技術を使い、DLチャネルは第2の技術を使う実施形態1〜7、14〜104および106〜115のいずれかに記載の方法。
【0221】
117.ハンドオーバ状態を検出することをさらに含む実施形態1〜7、14〜104および106〜116のいずれかに記載の方法。
【0222】
118.ハンドオーバ状態は、ワイヤレス送受信ユニット(WTRU)の所で検出される実施形態1〜7、14〜104および106〜117のいずれかに記載の方法。
【0223】
119.ハンドオーバ状態は、ハンドオーバモジュールの所で検出される実施形態1〜7、14〜104および106〜118のいずれかに記載の方法。
【0224】
120.WTRUは、ハンドオーバモジュールを含む実施形態1〜7、14〜104および106〜119のいずれかに記載の方法。
【0225】
121.メディア非依存ハンドオーバ(MIH)サーバがMIH制御メッセージを報告することをさらに含む実施形態1〜7、14〜104および106〜120のいずれかに記載の方法。
【0226】
122.MIHサーバからMIH制御メッセージを受信することをさらに含む実施形態1〜7、14〜104および106〜121のいずれかに記載の方法。
【0227】
123.ハンドオーバを開始することをさらに含む実施形態1〜7、14〜104および106〜122のいずれかに記載の方法。
【0228】
124.ハンドオーバを開始することは、MIHサーバからハンドオーバ開始を受信することを含む実施形態1〜7、14〜104および106〜123のいずれかに記載の方法。
【0229】
125.ハンドオーバは、ハンドオーバモジュールによって開始される実施形態1〜7、14〜104および106〜124のいずれかに記載の方法。
【0230】
126.ULチャネルは拡張される実施形態1〜7、14〜104および106〜125のいずれかに記載の方法。
【0231】
127.MIH制御情報は、ULチャネルを使って伝達される実施形態1〜7、14〜104および106〜126のいずれかに記載の方法。
【0232】
128.MIH制御メッセージは、メディアアプリケーションによって送られる実施形態1〜7、14〜104および106〜127のいずれかに記載の方法。
【0233】
129.ULチャネル情報は、メディアアプリケーションによって送られる実施形態1〜7、14〜104および106〜128のいずれかに記載の方法。
【0234】
130.MIHサーバは、メディアサーバと通信する実施形態1〜7、14〜104および106〜129のいずれかに記載の方法。
【0235】
131.MIHサーバは、新規利用可能チャネルを識別する実施形態1〜7、14〜104および106〜130のいずれかに記載の方法。
【0236】
132.新規利用可能チャネルに同調することをさらに含む実施形態1〜7、14〜104および106〜131のいずれかに記載の方法。
【0237】
133.同調することは、DLチャネルハンドオーバに応答して実施される実施形態1〜7、14〜104および106〜132のいずれかに記載の方法。
【0238】
134.MIHサーバは、メディア情報チャネルを使ってメディアサーバと通信する実施形態1〜7、14〜104および106〜133のいずれかに記載の方法。
【0239】
135.メディア情報は、MIH制御メッセージを使ってMIH制御チャネル上で伝達される実施形態1〜7、14〜104および106〜134のいずれかに記載の方法。
【0240】
136.MIHサーバは、メディアサーバを含む実施形態1〜7、14〜104および106〜135のいずれかに記載の方法。
【0241】
137.ハンドオーバは、メディア非依存ハンドオーバ(MIH)である実施形態1〜7、14〜104および106〜136のいずれかに記載の方法。
【0242】
138.MIHは、802.21MIHである実施形態1〜7、14〜104および106〜137のいずれかに記載の方法。
【0243】
139.MIH制御チャネルは、MIH監視チャネルではない実施形態1〜7、14〜104および106〜138のいずれかに記載の方法。
【0244】
140.DLチャネル上で、MIHサーバから転送制御情報を受信することをさらに含む実施形態1〜7、14〜104および106〜139のいずれかに記載の方法。
【0245】
141.MIH制御チャネルは、ハンドオーバによって影響されない実施形態1〜7、14〜104および106〜140のいずれかに記載の方法。
【0246】
142.ハンドオーバは、DLチャネルおよびULチャネルのハンドオーバを含む実施形態1〜7、14〜104および106〜141のいずれかに記載の方法。
【0247】
143.第1のチャネルのハンドオーバは、第2のチャネルを使って制御される実施形態1〜7、14〜104および106〜142のいずれかに記載の方法。
【0248】
144.ハンドオーバモジュールがチャネルを監視することをさらに含む実施形態1〜7、14〜104および106〜143のいずれかに記載の方法。
【0249】
145.監視チャネルは、DLチャネルである実施形態1〜7、14〜104および106〜144のいずれかに記載の方法。
【0250】
146.監視チャネルは、ULチャネルである実施形態1〜7、14〜104および106〜145のいずれかに記載の方法。
【0251】
147.MIHサーバからハンドオーバ要求を受信することをさらに含む実施形態1〜7、14〜104および106〜146のいずれかに記載の方法。
【0252】
148.要求は、ハンドオーバ用のリンクを準備するための命令を含む実施形態1〜7、14〜104および106〜147のいずれかに記載の方法。
【0253】
149.リンクを準備することは、ラジオをオンにすることまたは測定を行うことを含む実施形態1〜7、14〜104および106〜148のいずれかに記載の方法。
【0254】
150.ハンドオーバが完了したときにメディアアプリケーションに知らせることをさらに含む実施形態1〜7、14〜104および106〜149のいずれかに記載の方法。
【0255】
151.ハンドオーバモジュールが、MIHサーバにチャネル監視情報を送ることをさらに含む実施形態1〜7、14〜104および106〜150のいずれかに記載の方法。
【0256】
152.チャネル監視情報は、DLチャネルが低下しつつあることを示す実施形態1〜7、14〜104および106〜151のいずれかに記載の方法。
【0257】
153.受信されたハンドオーバ要求は、新規チャネルおよび目標とされる技術を含む実施形態1〜7、14〜104および106〜152のいずれかに記載の方法。
【0258】
154.受信されたハンドオーバ要求は、メディアアプリケーションによって求められる情報を含む実施形態1〜7、14〜104および106〜153のいずれかに記載の方法。
【0259】
155.求められる情報は、同期情報を含む実施形態1〜7、14〜104および106〜154のいずれかに記載の方法。
【0260】
156.ハンドオーバモジュールが新規DLチャネルをアクティブにすることをさらに含む実施形態1〜7、14〜104および106〜155のいずれかに記載の方法。
【0261】
157.ハンドオーバモジュールが、メディアアプリケーションにハンドオーバ報告を送ることをさらに含む実施形態1〜7、14〜104および106〜156のいずれかに記載の方法。
【0262】
158.ハンドオーバ報告は、新規DLチャネルがアップであることを示す実施形態1〜7、14〜104および106〜157のいずれかに記載の方法。
【0263】
159.メディアアプリケーションが新規DLチャネルを使うことをさらに含む実施形態1〜7、14〜104および106〜158のいずれかに記載の方法。
【0264】
160.ハンドオーバモジュールが第1のDLチャネルを解放することをさらに含む実施形態1〜7、14〜104および106〜159のいずれかに記載の方法。
【0265】
161.MIHサーバは、情報サーバとして使われる実施形態1〜7、14〜104および106〜160のいずれかに記載の方法。
【0266】
162.ハンドオーバモジュールは、ハンドオーバ決定を行う実施形態1〜7、14〜104および106〜161のいずれかに記載の方法。
【0267】
163.ハンドオーバモジュールがMIHサーバにハンドオーバ要求を送ることをさらに含む実施形態1〜7、14〜104および106〜162のいずれかに記載の方法。
【0268】
164.ハンドオーバ要求は、ハンドオーバ状態に関連した情報を求める要求を含む実施形態1〜7、14〜104および106〜163のいずれかに記載の方法。
【0269】
165.ハンドオーバ状態に関連した情報は、利用可能技術または利用可能TVチャネルを含む実施形態1〜7、14〜104および106〜164のいずれかに記載の方法。
【0270】
166.目標技術を判定することをさらに含む実施形態1〜7、14〜104および106〜165のいずれかに記載の方法。
【0271】
167.新規ハンドオーバチャネルを判定することをさらに含む実施形態1〜7、14〜104および106〜166のいずれかに記載の方法。
【0272】
168.判定することは、ハンドオーバモジュールによって実施される実施形態1〜7、14〜104および106〜167のいずれかに記載の方法。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレス送受信ユニット(WTRU)において使用するための方法であって、
ダウンリンク専用無線アクセスネットワーク上の無線リンクにおける状態に関連したリンクステータス情報を生成するステップと、
リンクステータス情報メッセージを移動性管理サーバに送るステップであって、前記リンクステータス情報メッセージは前記リンクステータス情報を含み、且つ、前記リンクステータス情報がダウンリンク専用無線アクセスネットワークに関することを示すフィールドを含む、ステップと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法において、前記移動性管理サーバは、メディア非依存ハンドオーバ(MIH)サーバであり、前記リンクステータス情報メッセージは、MIHメッセージ、MIH_Link_Up.indicationメッセージ、MIH_Link_Down.indicationメッセージ、MIH_Link_Parameters_Report.indicationメッセージ、MIH_Link_Going_Down.indicationメッセージ、MIH_Link_Handover_Imminent.indicationメッセージ、MIH_Link_Handover_Complete.indicationメッセージ、またはMIH_Link_PDU_Transmit_Status.indicationメッセージであることを特徴とする方法。
【請求項3】
請求項2に記載の方法において、前記リンクステータス情報がダウンリンク専用無線アクセスネットワークに関することを示す前記フィールドは、LINK_TYPEフィールドまたはLINK_DIRECTIONフィールドの一方であることを特徴とする方法。
【請求項4】
請求項3に記載の方法において、前記LINK_TYPEフィールドは、前記ダウンリンク専用無線アクセスネットワークが基づく無線アクセス技術を示すことを特徴とする方法。
【請求項5】
請求項3に記載の方法において、前記LINK_DIRECTIONフィールドは、DL_ONLY値を示すことを特徴とする方法。
【請求項6】
請求項1に記載の方法において、前記リンクステータス情報は、双方向リンクを介して送られることを特徴とする方法。
【請求項7】
ワイヤレス送受信ユニット(WTRU)であって、
ダウンリンク専用無線アクセスネットワーク上の無線リンクにおける状態に関連したリンクステータス情報を生成するように構成されたリンクレイヤ構成要素と、
リンクステータス情報メッセージを移動性管理サーバに送信するように構成された送信機であって、前記リンクステータス情報メッセージは前記リンクステータス情報を含み、且つ、前記リンクステータス情報がダウンリンク専用無線アクセスネットワークに関することを示すフィールドを含む、送信機と
を備えることを特徴とするWTRU。
【請求項8】
請求項7に記載のWTRUにおいて、前記移動性管理サーバは、メディア非依存ハンドオーバ(MIH)サーバであり、前記リンクステータス情報メッセージは、MIHメッセージ、MIH_Link_Up.indicationメッセージ、MIH_Link_Down.indicationメッセージ、MIH_Link_Parameters_Report.indicationメッセージ、MIH_Link_Going_Down.indicationメッセージ、MIH_Link_Handover_Imminent.indicationメッセージ、MIH_Link_Handover_Complete.indicationメッセージ、またはMIH_Link_PDU_Transmit_Status.indicationメッセージであることを特徴とするWTRU。
【請求項9】
請求項8に記載のWTRUにおいて、前記リンクステータス情報がダウンリンク専用無線アクセスネットワークに関することを示す前記フィールドは、LINK_TYPEフィールドまたはLINK_DIRECTIONフィールドの一方であることを特徴とするWTRU。
【請求項10】
請求項9に記載のWTRUにおいて、前記LINK_TYPEフィールドは、前記ダウンリンク専用無線アクセスネットワークが基づく無線アクセス技術を示すことを特徴とするWTRU。
【請求項11】
請求項9に記載のWTRUにおいて、前記LINK_DIRECTIONフィールドは、DL_ONLY値を示すことを特徴とするWTRU。
【請求項12】
ワイヤレス送受信ユニット(WTRU)において使用するための方法であって、
メディアデータを、ダウンリンク専用無線アクセスネットワーク上のリンクを介して、メディアサーバから受信するステップと、
メディアアプリケーションにおいて前記メディアデータを再生するステップと、
ハンドオーバ要求メッセージを、移動性管理サーバから、前記WTRUによって送られたリンクステータス情報に応答して受信するステップであって、前記ハンドオーバ要求メッセージは前記WTRUが第2の無線アクセスネットワークにハンドオーバするべきであることを示し、及び、前記第2の無線アクセスネットワークを介して前記メディアデータが受信されると、どのように前記メディアアプリケーションが構成されるべきかを示す構成情報を含む、ステップと、
前記メディアデータを前記メディアサーバから前記第2の無線アクセスネットワーク上のリンクを介して受信し、及び、前記メディアアプリケーションにおいて前記メディアデータを前記構成情報に基づいて再生するステップと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項13】
請求項12に記載の方法において、前記第2の無線アクセスネットワークは、ダウンリンク専用無線アクセスネットワークまたは双方向無線アクセスネットワークの一方であることを特徴とする方法。
【請求項14】
請求項12に記載の方法において、前記移動性管理サーバはメディア非依存ハンドオーバ(MIH)サーバであり、前記ハンドオーバ要求メッセージはMIHメッセージであることを特徴とする方法。
【請求項15】
請求項12に記載の方法において、前記ハンドオーバ要求メッセージは、MIH_Net_HO_Commit.requestメッセージであることを特徴とする方法。
【請求項16】
請求項12に記載の方法において、前記構成情報は、前記メディアアプリケーションが同調するべきテレビチャネル、および同期情報の1つまたはそれよりも多くを示すことを特徴とする方法。
【請求項17】
ワイヤレス送受信ユニット(WTRU)において使用するための方法であって、
マルチキャストメッセージを受信するステップと、
前記マルチキャストメッセージ中の一次識別子および少なくとも1つの二次識別子を、格納されている識別子と比較するステップであって、前記少なくとも1つの二次識別子はマルチキャストグループ識別に対応する、ステップと、
前記一次識別子または前記少なくとも1つの二次識別子の少なくとも1つが、前記格納されている識別子と一致するという条件で、前記マルチキャストメッセージを処理するステップと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項18】
請求項17に記載の方法において、前記WTRUは、登録、能力発見、予め定義済み、ハードコード済み、プラン固有、装置固有、およびユーザの好みの少なくとも1つを通して、マルチキャストグループ識別に加入することを特徴とする方法。
【請求項19】
請求項17に記載の方法において、
どのマルチキャストグループに前記WTRUが属すかを示すメッセージを受信するステップと、
前記WTRUが、前記マルチキャストグループに対応するマルチキャストグループ識別子を格納するステップと
をさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項20】
請求項17に記載の方法において、マルチキャストグループに登録するための加入メッセージを送るステップをさらに含むことを特徴とする方法。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6】
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【公表番号】特表2012−526488(P2012−526488A)
【公表日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−510009(P2012−510009)
【出願日】平成22年5月7日(2010.5.7)
【国際出願番号】PCT/US2010/034036
【国際公開番号】WO2010/129865
【国際公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
2.MediaFLO
【出願人】(510030995)インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド (229)
【Fターム(参考)】