説明

ダクト装置

【課題】複数のダクトを容易な作業で接続できるとともに、ダクト同士を密に接続することのできるダクト装置を提供すること。
【解決手段】内側面にシール材44の塗布された板金バンド28内にて、まず前側ダクト26aの当接部56及び第1先端部58によりシール材44を押し退け、その後に当該第1先端部58の内側を覆うように後側ダクト26bの第2先端部64を挿入し、シール材44を前側に押し込むことで、接続基部54と第2先端部64との間の当接部56にシール材44を詰めて、前側ダクト26aと後側ダクト26bを接続する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2つのダクトを接続して構成されるダクト装置に関する。
【背景技術】
【0002】
内部に気体等の流体を流通させるダクト装置は、一般に複数のダクトを接続して構成されている。
例えば、車両に搭載されている空調装置等では、空調ユニットから複数のダクトが接続されて車内へと連結されている。
このような複数のダクトを接続する構成としては、例えば、周方向に二分割されたダクトを相手ダクトの外周に嵌合した上で結束バンドにより締結し、当該ダクト内周に形成された係止突起により相手ダクトの端部と係止する構成がある(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−275949号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に開示された技術のように、ダクトの接続部分の外周を結束バンドにより締結し、係止突起で係止させることで、ダクト同士の接続を強固なものにすることはできるが、このような構成だけではダクト同士の接続部分に隙間ができ、内部を流通する空調空気が漏れるおそれがある。このような構成で、ダクト同士を密に接続するにはダクト端部を非常に精度高く成形する必要がある。
【0005】
一般には、ダクトの接続部分において、ダクト間で隙間が生じうる箇所にゴムやスポンジ等のインシュレータを設け、接続後さらにシール材を塗布することで、空調空気の漏れを防いでいるが、このような方法では部品点数や作業工数が増加するという問題がある。
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、複数のダクトを容易な作業で接続できるとともに、ダクト同士を密に接続することのできるダクト装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記した目的を達成するために、請求項1のダクト装置では、第1ダクトと第2ダクトとを接続して構成されるダクト装置であって、前記第1ダクトと前記第2ダクトとの接続部分の外形に対応して当該接続部分に外嵌する形状をなしており、内側面に柔軟なシール材が塗布された帯部材を備え、前記第1ダクトの接続部分に、当該第1ダクト本体の外殻をなす第1外殻本体部から連続している接続基部と、当該接続基部から前記第1ダクトの断面方向外側に屈曲しており、接続時に前記帯部材の内側面と当接する当接部と、当該当接部の先端から前記第1ダクトの断面方向内側に屈曲し前記接続基部より断面方向外側に位置して第1ダクトの軸方向に沿って先端側に延びる第1先端部と、を有し、前記第2ダクトの接続部分に、前記第2ダクト本体の外殻をなし、接続時に前記帯部材の内側面と当接する第2外殻本体部と、前記第2外殻本体部から連続しており、接続時には前記接続基部から前記第1ダクトの軸方向延長線上に位置して、第2ダクトの軸方向に沿って先端側に延びる第2先端部と、を有し、前記帯部材内にて前記第1ダクト及び前記第2ダクトを接続させることで、少なくとも当該帯部材と、前記第1ダクトの当接部及び第1先端部と、前記第2ダクトの第2先端部と、に囲まれた領域に前記シール材が満たされることを特徴としている。
【0007】
請求項2のダクト装置では、請求項1において、前記接続基部は、前記第1外殻本体部から前記第1ダクトの断面方向内側に屈曲して形成されており、前記第2先端部は、前記第2外殻本体部から前記第2ダクトの断面方向内側に屈曲して形成されていることを特徴としている。
請求項3のダクト装置では、請求項1において、前記接続基部は、前記第1外殻本体部と面一で連続して形成されており、前記第2外殻本体部には、前記第2ダクトの断面方向外側に突出し先端が前記帯部材の内側面に当接する突出部が形成されており、前記第2先端部は、前記第2外殻本体部と面一で連続して形成されていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0008】
上記手段を用いる本発明の請求項1〜3のダクト装置によれば、内側面にシール材の塗布された帯部材内にて第1ダクト及び第2ダクトを接続することで、帯部材と、第1ダクトの当接部及び第1先端部と、第2ダクトの第2先端部と、に囲まれた領域にシール材を満たす。
【0009】
つまり、帯部材の内側面にて、第2ダクトの第2先端部の中に、ダクト断面方向内側に位置する第1ダクトの第1先端部が入り込み、いわゆるラビリンス構造が形成され、確実にシールすることができる。また、シール材が乾燥して硬化すれことでダクト同士が完全に固定され、例え帯部材が外れたとしても、シール状態を維持することができる。
【0010】
こうして、帯部材に第1ダクト及び第2ダクトを挿入するだけの容易な作業で接続できるとともに、接続部分がシール材に満たされた密な接続を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明に係るダクト装置を用いたバス車両を示す斜視図である。
【図2】空調ダクトの平面図である。
【図3】空調ダクトの分解図である。
【図4】図3のA−A線に沿う断面図である。
【図5】図3のB−B線に沿う断面図である。
【図6】図3のC−C線に沿う断面図である。
【図7】空調ダクトの接続手順を示す要部拡大断面図である。
【図8】空調ダクトの接続部分の変形例を示す要部拡大断面図である。
【図9】板金バンドの変形例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1を参照すると、本発明に係るダクト装置を用いたバス車両を示す斜視図が示されている。
図1に示すバス車両1は、箱形の車体2が車両前後方向に延びており、車体2の内部には客室4が形成されている。客室4の天井の車幅方向両側には、一対の冷房用ダクト6、6が設けられ、客室4の床板の車幅方向両側には、一対の暖房用ダクト8、8が設けられている。なお、両ダクト6、8は、いずれも客室4の前後方向に沿って配置してある。
【0013】
また、客室4の前部床下には、空調ユニット10が搭載されている。当該空調ユニット10は、床下の左右両側に図示しない2基のブロアファンを有しており、当該ブロアファンからX形の空調ダクト12、冷・暖房切換ダンパー内蔵の中継ダクト14、14を介して、客室4内の両側の冷房用ダクト6、暖房用ダクト8にそれぞれ接続されている。このような構成により、空調ユニット10内で生成された空調空気(冷風、温風など)を冷房用ダクト6、暖房用ダクト8から客室4内へ吹き出せるようにしている。
【0014】
X形の空調ダクト12は、本発明に係るダクト装置であり、図2には当該空調ダクトの平面図、図3には当該空調ダクトの分解図、図4には図3のA−A線に沿う断面図、図5には図3のB−B線に沿う断面図が示されており、以下これらの図に基づき空調ダクト12の構成について詳しく説明する。
図2に示すように、空調ダクト12は、車両右側に位置する右側流路20aと車両左側に位置する左側流路20bとがそれぞれ独立して構成されており、これらの各流路20a、20bが車両前後方向中央部分で隣接していることで上面視X形をなしている。なお、当該空調ダクト12は、弾性を有する熱可塑性の樹脂素材で成形されている。
【0015】
右側流路20a及び左側流路20bの後端部22a、22bはそれぞれ対応するブロアファンに接続されており、前端部24a、24bはそれぞれ対応する中継ダクト14、14に接続されている。
また、図3に示すように、当該空調ダクト12は、車両前後方向中央位置にて前側ダクト26a(第1ダクト)と後側ダクト26b(第2ダクト)の前後2部品が接続されて構成されている。この各ダクト26a、26bの接続部分には外周を覆う帯状の板金バンド28(帯部材)が設けられており、当該各ダクト26a、26bは板金バンド28を介して前後一体に接続されている。
【0016】
図4に示すように、空調ダクト12の断面形状は、右側流路20a及び左側流路20bがそれぞれ略矩形状をなして、前後方向中央部分の平行に並んで隣接している。当該各流路20a、20bはそれぞれの下面30a、30bが、下面中央部30cを介して連続した一平面としてつながっている。一方、各ダクトの上面34a、34bの間には隙間が空いている。各流路20a、20bの車両幅方向内側の側面32a、32bは、互いに下面30a、30b及び上面34a、34bに対し垂直をなしており、隙間を有しつつ対向している。つまり、当該各流路20a、20bの間には、側面32a、32bと下面中央部30cとによって、上方が開口し車両前後方向に延びた区画溝36が形成されている。
【0017】
また、板金バンド28は、図5に示すように、上記空調ダクト12の断面形状と対応しており、中央が仕切られ矩形形状の右側空間40a及び左側空間40bを形成する外枠部42と、当該外枠部42の内側面に塗布されたシール材44と、車両に取り付けるためのブラケット46から構成されている。
詳しくは、外枠部42は、前側ダクト26a及び後側ダクト26bの接続部分に外嵌するように、当該各ダクト26a、26bの外形より僅かに大きく形成されている。
【0018】
またシール材44は、右側空間40a及び左側空間40bを囲うように外枠部42の内側面全域に亘って途切れることなく塗布されている。当該シール材44は、例えばシリコンポリマーやウレタンポリマー等をペースト状にしたものであり、塗布直後は柔軟性を有したいわゆるゲル状をなしており、乾燥することで硬化するものである。
ブラケット46は、外枠部42の上部に設けられ、左右に延びた板材である。当該左右両端は、ボルト等で車体に取り付けるための取付孔46a、46bが穿設されている。
【0019】
前側ダクト26aと後側ダクト26bとは、互いに対向する端部を接続部として板金バンド28内に挿入することで接続されるものであり、以下、当該接続構造について詳しく説明する。
ここで、図6には図3のC−C線に沿う断面図が示されており、図7には空調ダクトの接続手順を示す要部拡大断面図が示されており、以下これらの図に基づき説明する。
【0020】
図6に示すように、前側ダクト26aの接続部50は、主として接続基部54、当接部56、及び第1先端部58から構成されている。
詳しくは、接続基部54は、前側ダクト26a本体の外殻をなす前側ダクト本体部52(第1外殻本体部)から各流路20a、20b毎に四角錐状にダクト断面方向内側へ絞り込まれ、その先端から前側ダクト26aの軸方向後側に延びた形状をなしている。
【0021】
当接部56は、接続基部54の先端からダクト断面方向外側に屈曲し、前側ダクト本体部52の延長線上に位置して前側ダクト26aの軸方向に延びた形状をなしている。
第1先端部58は、当接部56の先端からダクト断面方向内側に屈曲し、接続基部54の先端部分よりもダクト断面方向外側に位置して軸方向に沿ってさらに先端側に延びた形状をなしている。
【0022】
一方、後側ダクト26bの接続部60は、主として、後側ダクト本体部62と、第2先端部64とから構成されている。
第2先端部64は、後側ダクト26b本体の外殻をなす後側ダクト本体部62(第2外殻本体部)から各流路20a、20b毎に四角錐状にダクト断面方向内側へ絞り込まれ、その先端から後側ダクト26bの軸方向に沿って先端側に延びた形状をなしている。当該第2先端部64の末端は接続時には前側ダクト26aの接続基部54の軸方向延長線上に位置するよう形成されている。
【0023】
このように構成された前側ダクト26a及び後側ダクト26bの接続手順としては、まず前側ダクト26aを板金バンド28内に前側から後側に挿入することで、図7(a)に示すように、接続部50の当接部56の外周面を板金バンド28の内側面に当接させつつ摺動させる。当該当接部56及び第1先端部58が板金バンド28のシール材44部分にまで至ると、当該シール材44は当接部56及び第1先端部58により後側に押し退けられる。そして、当該当接部56が板金バンド28の前後方向略中央位置に至ったところで、第1ダクト26aの挿入を停止する。
【0024】
次に図6(b)に示すように、後側ダクト26bを板金バンド28内に後側から前側に挿入することで、後側ダクト本体部62の外周面を板金バンド28の内側面に当接されつつ摺動させる。第2先端部64が板金バンド28のシール材44部分にまで至ると、当該シール材44は第2先端部64により前側に押し退けられる。
【0025】
ここで、前側ダクト26aの第1先端部58は、接続基部54の軸方向延長線上にある後側ダクト26bの第2先端部64よりもダクト断面方向外側に位置していることから、第2先端部64により押し退けられるシール材44は第1先端部58と第2先端部64との間を通り前側に押し込まれる。さらに、前側ダクト26aの当接部56は、接続基部54及び第1先端部58よりもダクト断面方向外側に拡がっていることから外側に凹んだ溝形状をなしており、第2先端部64により押し込まれたシール材44は、当該当接部56の内側面側に詰め込まれる。
【0026】
そして、第2先端部64が第1先端部58とダクト断面方向においてほぼ重なる位置に至ったところで挿入を停止する。このときシール材44は、板金バンド28の外枠部42の内側面と、前側ダクト26aの当接部56及び第1先端部58と、後側ダクト26bの第2先端部64とに囲まれた領域を満たされている。
【0027】
なお、シール材44は、当該接続状態において接続基部54と第2先端部64との間にシール材44が満たされて略面一となる塗布量に予め設定されている。つまり、接続基部54と第2先端部64との間に凹みができたり、シール材44が流路内に突出したりすることはなく、前側ダクト26aの接続基部54と後側ダクト26bの第2先端部64との間はシール材44によりほぼ面一となり、このダクト接続部分に流入する空調空気の抵抗が低減される。
【0028】
このように、内側面にシール材44の塗布された板金バンド28内にて、まず前側ダクト26aの当接部56及び第1先端部58によりシール材44を押し退け、その後に当該第1先端部58の内側を覆うように後側ダクト26bの第2先端部64を挿入し、シール材44を前側に押し込むことで、接続基部54と第2先端部64との間の当接部56にシール材44が満たされて接続が終了する。
【0029】
板金バンド28の内側面にて、後側ダクト26bの第2先端部64の中に前側ダクト26aの先端部58が入り込むことで、ダクト26a、26b同士の接続部分にシール材44が行き渡り、いわゆるラビリンス構造が形成され、確実にシールすることができる。また、シール材44が乾燥して硬化すればダクト同士は完全に固定され、例え板金バンド28が外れたとしても、シール状態を維持することができる。
【0030】
このように、本実施形態に係る空調ダクト12は、板金バンド28に前側ダクト26a及び後側ダクト26bを挿入するだけの容易な作業で接続できるとともに、接続部分がシール材44に満たされた密な接続を実現することができる。
以上で本発明に係るダクト装置の実施形態についての説明を終えるが、実施形態は上記実施形態に限られるものではない。
【0031】
例えば、前側ダクト26a及び後側ダクト26bの接続部50、60の形状は、上記実施形態に限られるものではない。
ここで図8には、空調ダクトの接続部分の変形例を示す要部拡大断面図が示されており、当該変形例における前側ダクトの接続部70は、前側ダクト本体部72の外周に断熱材74が設けられており、当該断熱材74の厚み分前側ダクトの断面方向外側に突出した第1突出部76が形成されている。また、当該第1突出部76より先端側には、前側ダクト本体部72から面一で連続した接続基部78が形成されている。そして、第1実施形態の当接部56及び第1先端部58と同様に、接続基部78の先端からダクト断面方向外側に屈曲した当接部80、及び当該当接部80の先端からダクト断面方向内側に屈曲し接続基部よりダクト断面方向外側に位置して延びる第1先端部82が形成されている。
【0032】
一方、後側ダクトの接続部90は、後側ダクト本体部92の外周に断熱材94が設けられており、当該断熱材94の厚み分後側ダクトの断面方向外側に突出した第2突出部96が形成されている。また、当該第2突出部96より先端側には、後側ダクト本体部92から面一で連続した第2先端部98が形成されている。
【0033】
このように構成された各ダクトは、上記実施形態と同様の構成の板金バンド100の外枠部102内に上述した接続手順で接続することができる。接続状態にあっては、前側ダクトの第1突出部76先端及び当接部80と、後側ダクトの第2突出部96先端が板金バンド100の外枠部102内側面に当接する。そして、外枠部102の内側面に塗布されたシール材104が、板金バンド100内にて、前側ダクトの当接部80及び第1先端部82と、後側ダクトの第2突出部96と第2先端部98と、に囲まれた領域に満たされる。
【0034】
従って、このような構成の変形例においても上記実施形態と同様の効果を奏することができる。
また、上記実施形態に空調ダクト12は、左右2つの流路20a、20bを備える構成であったが、ダクトの形状等はこれに限られるものではない。例えば単一の通路を形成するダクトにも適用可能であり、この場合は例えば図9に示すように仕切りのない板金バンド110を使用する。また、ダクトの断面形状についても矩形状に限られず、円形状のダクトにも適用可能である。
【0035】
また、上記実施形態では本発明のダクト装置を車両の空調ダクト12に適用しているが、空調ダクトに限られず、他のダクトにも適用可能である。
【符号の説明】
【0036】
1 車両
10 空調ユニット
12 空調ダクト
26a 前側ダクト(第1ダクト)
26b 後側ダクト(第2ダクト)
28、100、110 板金バンド(帯部材)
42、102 外枠部
44、104 シール材
50、60、70、90 接続部
52、72 前側ダクト本体部
54、78 接続基部
56、80 当接部
58、82 第1先端部
62、92 後側ダクト本体部
64、98 第2先端部
74、94 断熱材
76 第1突出部
96 第2突出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ダクトと第2ダクトとを接続して構成されるダクト装置であって、
前記第1ダクトと前記第2ダクトとの接続部分の外形に対応して当該接続部分に外嵌する形状をなしており、内側面に柔軟なシール材が塗布された帯部材を備え、
前記第1ダクトの接続部分に、
当該第1ダクト本体の外殻をなす第1外殻本体部から連続している接続基部と、
当該接続基部から前記第1ダクトの断面方向外側に屈曲しており、接続時に前記帯部材の内側面と当接する当接部と、
当該当接部の先端から前記第1ダクトの断面方向内側に屈曲し前記接続基部より断面方向外側に位置して第1ダクトの軸方向に沿って先端側に延びる第1先端部と、を有し、
前記第2ダクトの接続部分に、
前記第2ダクト本体の外殻をなし、接続時に前記帯部材の内側面と当接する第2外殻本体部と、
前記第2外殻本体部から連続しており、接続時には前記接続基部から前記第1ダクトの軸方向延長線上に位置して、第2ダクトの軸方向に沿って先端側に延びる第2先端部と、を有し、
前記帯部材内にて前記第1ダクト及び前記第2ダクトを接続させることで、少なくとも当該帯部材と、前記第1ダクトの当接部及び第1先端部と、前記第2ダクトの第2先端部と、に囲まれた領域に前記シール材が満たされることを特徴とするダクト装置。
【請求項2】
前記接続基部は、前記第1外殻本体部から前記第1ダクトの断面方向内側に屈曲して形成されており、
前記第2先端部は、前記第2外殻本体部から前記第2ダクトの断面方向内側に屈曲して形成されていることを特徴とする請求項1記載のダクト装置。
【請求項3】
前記接続基部は、前記第1外殻本体部と面一で連続して形成されており、
前記第2外殻本体部には、前記第2ダクトの断面方向外側に突出し先端が前記帯部材の内側面に当接する突出部が形成されており、
前記第2先端部は、前記第2外殻本体部と面一で連続して形成されていることを特徴とする請求項1記載のダクト装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−224179(P2012−224179A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−92881(P2011−92881)
【出願日】平成23年4月19日(2011.4.19)
【出願人】(598051819)ダイムラー・アクチェンゲゼルシャフト (1,147)
【氏名又は名称原語表記】Daimler AG
【住所又は居所原語表記】Mercedesstrasse 137,70327 Stuttgart,Deutschland
【Fターム(参考)】