説明

ダスティングされた動物フード

ダスティングされたペットフードキブル、並びに、コアマトリックスの形状でペットフードキブルを供給し、プロバイオティクス微生物粒子などの活性成分を含むことができる第一成分を含む粉末を供給し、ダスティングされたキブルを形成するために粉末をペットフードキブル上にダスティングすること、を含む、ペットフードキブルをダスティングするための方法。ダスティングは、実質的に結合剤を含まなくてよい。活性成分でダスティングされたコアの形状のキブルを含む動物飼料。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、一般に、ペットフードの分野に関する。本発明の実施形態は、特にプロバイオティクス微生物をダスティングされたペットフードキブル(a dusted pet food kibble)並びにそのプロセス及び方法に関するが、これらに限らない。
【背景技術】
【0002】
例えばドッグフード及びキャットフードなどのキブルタイプの動物飼料は、乾燥された、そのまま食べられるペットフード製品である。キブルは、キブルの原材料が熱と圧力下で、ペレット化したキブル形状に形成される押出成形方法によって形成することができる。押出成形技術は、例えばデンプンマトリックスを有するものなどの、動物飼料キブルを配合する安価かつ効率的な方法を提供する。この押出成形方法の間に、デンプンマトリックスは通常、押出成形条件下でゼラチン化される。
【0003】
病原菌によるコロニー形成から哺乳類の胃腸(GI)管を保護する防衛機構は、非常に複雑である。大抵の哺乳類のGI管は、天然微生物相、及び体を蝕む病原微生物によってコロニー形成されている。健康な状態の個体では、これらの競合する微生物相は平衡状態にある。腸の微生物相の平衡状態を修正することで、ヒトにおいても、また例えばネコ、イヌ、及びウサギを包含するコンパニオンアニマルのような他の哺乳類種においても、多くのGI疾患が引き起こされ得、あるいは多くのGI疾患が予防され得る。コンパニオンアニマルの健康は、食餌の摂取及びGIの健康に密接に関係しており、これらの動物における腸内微生物相の平衡の維持が、ペットの健康の向上をもたらす可能性がある。
【0004】
腸の微生物相の数及び組成は、安定する傾向にあるが、年齢及び食餌によって変化し得る。胃の活性、胆汁、腸の蠕動運動、及び局所免疫は、ヒト及び他の様々な哺乳類の小腸における細菌相の調節において重要であると考えられている因子である。イヌ科動物及びネコ科動物で見られるGI疾患を含むペットのGI疾患は、細菌の異常増殖及び病原菌による腸毒素の産生に関連していることが多い。これらの因子は、腸の微生物相平衡を乱し、炎症及び異常な免疫反応を促進させ得る。
【0005】
研究によって、いくつかの有益な細菌株及びそれらのプロバイオティクス剤としての利用可能性が強調され始めている。プロバイオティクスは典型的には、生細菌の調製物であると考えられる。プロバイオティクス関与物質は、タンパク質若しくは炭水化物、又は細菌発酵素の精製画分などのプロバイオティクスの成分を含む。プロバイオティクス及び/又はその成分は、GI管内の天然微生物相を保存及び/又は促進すること、並びに、異常な免疫反応に対する正常な制御を強化することにより、哺乳類の健康を促進し得る。
【0006】
したがって、プロバイオティクスを動物に供給することによりコンパニオンアニマルの健康を改善するという所望される目標は、存在する。しかしながら、これらの成分の多くは高価であるか、押出成形若しくはその他の製造方法の影響を受けやすく、及び/又は製品安定性に関する感受性(酸素又は水分への曝露など)を有し得る。これらの課題が克服された新製品の形態及び設計を特定することにより、コンパニオンアニマルに対し改善された健康上の利益をもたらすという消費者の目的を満足させる製品を生み出すことが可能になり得る。このように、コンパニオンアニマル用の改善されたプロバイオティクスキブル、及びキブル動物飼料に対するニーズが存在する。
【0007】
これらのプロバイオティクス又は更には他の活性物質を分解、加水分解又は酸化から保護する方法としては、主栄養成分の加熱に続く製造方法における工程にて活性物質をフード製品の中に組み込むことを挙げることができる。最も現代的な形態では、活性物質はキャリア剤で運搬させることができ、このキャリア剤は酸素及び水分バリアとして働くことができ、任意の追加的製造及びフード製品の保管の間、活性物質に安定性を供給することもできる。一般的なキャリア剤としては、脂肪、油及び蝋を挙げることができる。
【0008】
キャリア剤を利用する際の技術的問題が残っている。キャリア剤を利用する際の一部の技術的問題としては、不均一なコーティング、フード製品の凝集、キャリア剤の造粒、機械装置への付着及びこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。これらの技術的問題の一部又は多くを取り除くことができるプロバイオティクスなどの活性物質を含むペットフード製品及びペットフード製品製造方法を開発することは望ましいものであり得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
したがって、必要とされる領域の1つとして、ペットへのプロバイオティクスなどの活性物質の容易な送達が挙げられる。説明するように、プロバイオティクスの封入、プロバイオティクスでの材料のコーティング及びプロバイオティクスとの混合、キブル上のコーティングへのプロバイオティクスの適用及び多くの他のものなどの多くの方法及び製品形態が現存しており、そのうちの一部は、国際公開第2008/076975号で取り上げられている。しかしながら、これらの方法の一部は複雑かつ高費用であることが分かっている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
一実施形態では、ダスティングされたペットフードキブルが提供される。キブルは、コアマトリックスと、このコアマトリックス上のダスティングと、を含むことができる。ダスティングは、活性成分を含む粉末を含むことができる。ダスティングは、実質的に結合剤を含まないことが可能である。キブルは、12%未満の含水量を有することができる。活性成分は、プロバイオティクス微生物を含むことができる。
【0011】
一実施形態では、コアマトリックスとこのコアマトリックス上のダスティングを含むダスティングされたペットフードキブルが提供される。ダスティングは、プロバイオティクス微生物を含む粉末を含むことができる。キブルは栄養的にバランスをとることができる。キブルは、12%未満の含水量を有することができる。
【0012】
一実施形態では、ダスティングされたペットフードが提供される。ダスティングされたペットフードは、コアマトリックスを含むキブルを含むことができる。コアマトリックスは、タンパク質源、炭水化物源及び脂肪源を含むことができる。ダスティングは、コアマトリック上にあることができ、プロバイオティクス微生物を含む粉末を含むことができ、実質的に結合剤を含まないことが可能である。キブルは、栄養的にバランスをとることができ、12%未満の含水率を有することができる。プロバイオティクス微生物の活性は、キブル1グラム当たり約10CFU超である。粉末は、マルトデキストリン及びアスコルビン酸を更に含むことができる。プロバイオティクス微生物の少なくとも一部の粒径は、75マイクロメートル未満であることができる。
【発明を実施するための形態】
【0013】
定義
本明細書で使用するとき、「the」、「a」及び「an」を包含する冠詞は、特許請求又は明細書の範囲で使用されるときには、請求又は記載されるものの1つ以上を意味するものと理解される。
【0014】
本明細書で使用するとき、「包含する/挙げられる(include)」、「包含する/挙げられる(includes)」及び「包含している/挙げられている/などの(including)」という言葉は、限定することを意図しない。
【0015】
本明細書で使用するとき、「複数」という言葉は、1を超えることを意味する。
【0016】
本明細書で使用するとき、用語「マイクロメートル」は、ミクロンと同義である。
【0017】
本明細書で使用するとき、用語「キブル」は、例えばイヌ飼料又はネコ飼料などの動物飼料の粒子状ペレット様の要素を包含し、典型的には含水量又は水量が12重量%未満である。キブルは、硬質から軟質までの範囲の質感であり得る。キブルは、膨張状態から稠密状態までの範囲の内部構造であり得る。キブルは、押出成形方法によって形成され得る。非限定例では、キブルはコアとダスティングから形成されて、ダスティングされたキブルを形成することができ、同様にこれを「ダスティングされたキブル」と呼ぶ。用語「キブル」が使用される場合、これはダスティングされていないキブル又はダスティングされたキブルを指すことができることが理解されるべきである。このキブルは、ゼラチン化デンプンマトリックスを含むことができる。このキブルは別の方法としては又は追加的にタンパク質系コアマトリックスを含むことができる。このキブルの変更態様が本明細書で開示される。
【0018】
本明細書で使用するとき、用語「動物」又は「ペット」は、家畜を意味しており、人家で飼うイヌ、ネコ、ウマ、ウシ、フェレット、ウサギ、ブタ、及びこれらに類するものが挙げられるが、これらに限定されない。人家で飼うイヌ及びネコが、ペットの具体的な例である。
【0019】
本明細書で使用するとき、用語「動物飼料」、「動物飼料組成物」、「動物飼料キブル」、「ペットフード」又は「ペットフード組成物」は全て、ペットにより摂取されることを目的とした組成物を意味する。ペットフードとしては、毎日の食事に好適な栄養的にバランスのとれた組成物、並びに栄養的にバランスのとれ得る又はとれていなくてもよいサプリメント及び/又はペットスナックを挙げることができるが、これらに限定されない。
【0020】
本明細書で使用するとき、用語「プロバイオティクス」、「プロバイオティクス要素」、「プロバイオティクス成分」又は「プロバイオティクス微生物」は、GI管内の自然の微生物相を保護及び/又は促進すること、並びに、異常免疫反応に対する正常な制御を強化することによって哺乳類の健康を促進することができる細菌又は他の微生物、典型的には生細菌の調製物を意味し、生細菌には休眠状態のものを含む。プロバイオティクスは、タンパク質若しくは炭水化物、又は細菌発酵素の精製画分などのプロバイオティクスの成分を含むことができる。
【0021】
本明細書で使用するとき、用語「栄養的にバランスのとれた」は、水に対する追加的必要を除いて、ペットフードなどの組成物が、生命を維持するために既知の必要とされる栄養素を、ペット栄養分野における、米国食品医薬品局動物薬センター、米国飼料検査官協会が挙げられるがこれらに限定されない行政機関などの公認権威の推奨に基づく適切な量及び割合で有することを意味する。
【0022】
本明細書で使用するとき、用語「コア」又は「コアマトリックス」は、キブルの微粒子ペレットを意味し、成分のコアマトリックスから典型的に形成され、12重量%未満の含水量又は水量を有する。微粒子ペレットは、散粉されて、コア上にダスティングを形成することができ、これが散粉キブルとなることができる。コアは、ダスティングなしであってもよく、コアを完全に包囲するダスティングを有してもよく、あるいは、コアを部分的に包囲するダスティングを有してもよい。ダスティングなしの実施形態では、微粒子ペレットは、キブル全体を含んでもよい。コアは、デンプン質材料、タンパク質材料及びこれらの混合物及び組み合わせを含むことができる。一実施形態では、コアは、タンパク質、炭水化物及び脂肪のコアマトリックスを含むことができる。
【0023】
本明細書で使用するとき、用語「押出成形する」は、押出成形機により、例えば、押出成形機を通して送達されることにより、加工された動物飼料を意味する。押出成形の一実施形態では、キブルは、押出成形方法により形成され、ここで、デンプンを含む原材料は、熱及び圧力下で押出成形されて、デンプンがゼラチン化され、ペレット化キブル形状を形成することができ、これがコアとなることができる。任意のタイプの押出成形機を使用することができ、その非限定例としては、単軸押出成形機及び二軸押出成形機が挙げられる。
【0024】
本明細書で使用するとき、用語「実質的に含まない」は、キブルが、キブルによる送達のためにダスティングとしてプロバイオティクス微生物を接着するのに主に使用される結着剤又はキャリアなどの特定の成分を0.0005重量%未満(すなわち、5ppm未満)含むことを意味する。
【0025】
本明細書で使用するとき、用語「水分活性」は、ペットフードなどのサンプル上の水蒸気圧を同一温度における純水の蒸気圧により除算したものとして定義され、通常、化学反応に参加できる遊離水の量を指す。水分活性は、多くの場合、数学等式:a=p/pにより表示され、式中、pはサンプル中の水の蒸気圧であり、pは同一温度における純水の蒸気圧である。
【0026】
本明細書全体にわたって記載されるあらゆる最大数値限定は、それより小さいあらゆる数値限定を、そのような小さい数値限定が本明細書に明示的に記載されたものとして包含すると理解されるべきである。本明細書全体を通じて記載される最小数値限定は、それより大きいあらゆる数値限定を、そのような大きい数値限定が本明細書に明確に記載されているかのように含む。本明細書全体を通じて記載される数値範囲は、そのようなより広い数値範囲内に入るそれよりも狭いあらゆる数値範囲を、そのようなより狭い数値範囲が全て本明細書に明確に記載されているかのように含む。
【0027】
例えば、成分のリストなどの品目の全てのリストは、マーカッシュグループのリストであることが意図されている。したがって、全てのリストは、リストの品目「からなる群から選択される」品目「並びにこれらの組み合わせ及び混合物」として読むこと及び解釈することができる。
【0028】
本開示において利用する様々な成分を包含する構成要素の商標名が本明細書で参照され得る。本発明者らは、本明細書における特定の商標名の物質により限定されることを意図していない。商品名により参照されているものと同等の物質(例えば、異なる名称又は参照番号で異なる供給源から得られるもの)は、本明細書の記載において置き換えられて使用されてもよい。
【0029】
本開示の様々な実施形態の記述において、様々な実施形態又は個別の特徴が開示される。当業者には明らかなように、このような実施形態及び特徴の全ての組み合わせが可能であり、そして本開示の好ましい実施態様とすることができる。本発明の様々な実施形態及び個々の特徴を説明し記載したが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、他の様々な変更及び修正が可能である。これも明らかになるであろうが、先行する開示で教示された実施形態及び特徴のあらゆる組み合わせが可能であり、本発明の好ましい実施となり得る。
【0030】
キブル
ドッグフード及びキャットフードなどのキブルタイプの動物飼料は、乾燥した、そのまま食べられるペットフード製品であることができる。キブルは、キブルの原材料が熱と圧力下で、ペレット化したキブル形状又はコアに形成される押出成形方法によって形成することができる。押出成形技術は、デンプンマトリックスを有するものなどの、動物飼料キブルを配合する安価かつ効率的な方法を提供することができる。押出成形方法中、デンプンマトリックスを含むことができるキブル原材料は、典型的には、押出成形条件下でデンプンマトリックスのゼラチン化を生じ、ゼラチン化デンプンマトリックスを形成する。
【0031】
ペットフード製品の製造方法は、通常、コア材料混合物を形成するために成分を混合することと、コアペレットを形成するためにコア材料混合物を押出成形することと、コアペレットを乾燥させることと、所望により、フードペレットを形成するために乾燥させたコアペレットにダスティング成分を適用することと、フードペレットをパッケージ化することと、を含むことができる。一実施形態では、フードペレットは、最終的に所望されるフード製品であることができる。一実施形態では、フードペレットは、所望されるようなフード製品を形成するためにダスティング工程を経ることができる。
【0032】
コア材料混合物を形成するために使用される成分は、任意の個々の出発材料であることができ、デンプン質材料、タンパク質材料、並びにこれらの混合物及び組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。一実施形態では、コア材料としては、タンパク質材料、デンプン材料、繊維材料、脂肪材料、無機質材料、ビタミン材料、並びにこれらの混合物及び組み合わせを挙げることができるが、これらに限定されない。タンパク質材料としては、鶏粉、鶏肉、鶏副産物粉、ラム肉、ラム粉末、七面鳥肉、七面鳥粉末、牛肉、牛副産物、内臓、魚粉、臓腑、及びこれらの組み合わせを挙げることができるが、これらに限定されない。デンプン材料としては、穀類、穀物、トウモロコシ、小麦、米、燕麦、トウモロコシ粒、サトウモロコシ、グレインソルガム、小麦ふすま、燕麦ふすま、アマランス、デュラム小麦、並びにこれらの混合物及び組み合わせを挙げることができるが、これらに限定されない。繊維材料としては、フルクトオリゴ糖、ビートパルプ、マンナンオリゴ糖、燕麦繊維、柑橘果肉、カルボキシメチルセルロース、アラビアガム、グアーガム及びキャラガン(carragan)などのガム、リンゴ及びトマトの搾り粕、柑橘繊維、繊維抽出物、繊維誘導体、乾燥ビート繊維、蒸留乾燥穀物固形物、並びにこれらの混合物及び組み合わせを挙げることができるが、これらに限定されない。脂肪材料としては、家禽油、鶏脂、七面鳥脂、豚脂、ラード、タロー、牛脂、植物油、トウモロコシ油、綿実油、菜種油、魚油、メンハーデン油、アンチョビ油、パーム油、パーム核油、ココナッツ油、並びにこれらの混合物及び組み合わせ、並びに上記油のいずれかの部分又は完全水素添加バージョンを挙げることができるが、これらに限定されない。無機質材料としては、亜セレン酸ナトリウム、リン酸一ナトリウム、炭酸カルシウム、塩化カリウム、硫酸第一鉄、酸化亜鉛、硫酸マンガン、硫酸銅、酸化マンガン、ヨウ化カリウム、炭酸コバルト、並びにこれらの混合物及び組み合わせを挙げることができるが、これらに限定されない。ビタミン材料としては、塩化コリン、ビタミンEサプリメント、アスコルビン酸、ビタミンAアセタート、パントテン酸カルシウム、パントテン酸、ビオチン、チアミン硝酸塩、ビタミンB12サプリメント、ナイアシン、リボフラビンサプリメント、イノシトール、塩酸ピリドキシン、ビタミンD3サプリメント、葉酸、ビタミンC、並びにこれらの混合物及び組み合わせを挙げることができるが、これらに限定されない。一実施形態では、コア材料は、牛ブロス、ビール酵母、卵、卵製品、亜麻粉、DLメチオニン、ロイシン、リシン、トリプトファン、アルギニン、システイン、アスパラギン酸、タウリンなどのアミノ酸、が挙げられるがこれらに限定されない追加的成分を含むことができる。
【0033】
本発明の一実施形態は、上記のように押出成形することができるコアと、このコア上にダスティングされたダスティングと、を備えるダスティングされたキブルの形態で、ペットフードを提供する。一実施形態では、コアは、全体がダスティングされたキブルの50〜100%を構成することができる。一実施形態では、コアは、12%未満の含水量を有することができ、ゼラチン化デンプンマトリックスを含むことができ、これは本明細書に記載の押出成形方法により形成することができる。一実施形態では、コアは、栄養的にバランスをとることができる。
【0034】
一実施形態では、ダスティングされたキブルは、コアとダスティングとを備える。コアは、コアマトリックスを形成する複数の成分を含むことができる。1つの非限定例では、コアは、炭水化物源、タンパク質源及び/又は脂肪源を含むことができる。一実施形態では、コアは、20〜100%の炭水化物源を含むことができる。一実施形態では、コアは、0〜80%のタンパク質源を含むことができる。一実施形態では、コアは、0〜15%の脂肪源を含むことができる。コアはまた、他の成分も同様に含むことができる。一実施形態では、コアは、0〜80%の他の成分を含むことができる。
【0035】
炭水化物源又はデンプン成分又は材料は、非限定例では、穀類、穀物、トウモロコシ、小麦、米、燕麦、トウモロコシ粒、サトウモロコシ、グレインソルガム/マイロ、小麦ブラン、燕麦ブラン、アマランス、デュラム及び/又はセモリナを含むことができる。タンパク質源、成分又は材料は、非限定例では、鶏粉、鶏肉、鶏副産物粉、ラム肉、ラム粉末、七面鳥肉、七面鳥粉末、牛肉、牛副産物、内臓、魚粉、臓腑、カンガルー、白身魚、鹿肉、大豆粉末、大豆タンパク質分離物、大豆タンパク質濃縮物、トウモロコシグルテン粉末、トウモロコシタンパク質濃縮物、蒸留乾燥穀物固形物及び/又は蒸留乾燥穀物固形物可溶性物質を含むことができる。脂肪源、成分又は材料は、非限定例では、家禽油、鶏脂、七面鳥脂、豚脂、ラード、タロー、牛脂、植物油、トウモロコシ油、大豆油、綿実油、パーム油、パーム核油、亜麻仁油、キャノーラ油、菜種油、魚油、メンハーデン油、アンチョビ油及び/又はオレストラを含むことができる。
【0036】
一実施形態によると、コアは、70重量%超の植物性タンパク質であり得るタンパク質系コアマトリックスを含むことができ、タンパク質系コアは、ゼラチン化デンプンのマトリックスを実質的に含まない。特定の実施形態において、タンパク質ベースコアマトリックスは、植物性タンパク質を80重量%より多く含み得る。更に別の実施形態において、このタンパク質ベースコアマトリックスは、植物性タンパク質を85重量%、90重量%、又は更には95重量%より多く含み得る。植物性タンパク質の具体例としては、ゼラチン化デンプンを実質的に含まない植物性誘導タンパク質、又は、ゼラチン化デンプンを実質的に含まないよう改変又は製造され得る植物性誘導タンパク質が挙げられる。本開示の様々な実施形態での使用に好適な植物性タンパク質の例としては、蒸留乾燥穀物(DDG:distiller’s dried grains)、蒸留乾燥穀物可溶性物質(DDGS:distiller’s dried grain solubles)、トウモロコシタンパク質濃縮物(CPC)、トウモロコシグルテンミール(CGM)、大豆タンパク質分離物(SPI)、大豆タンパク質濃縮物(SPC)、小麦グルテン(WG)、米タンパク質分離物(RPI)、米タンパク質濃縮物(RPC)、サトウモロコシタンパク質濃縮物(SorgPC)、燕麦タンパク質濃縮物(OPC)、大麦タンパク質濃縮物(BPC)、及びこれらの任意の組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
【0037】
特定の実施形態では、コアは、25重量%〜99.99重量%のコアマトリックスを含むことができる。他の実施形態では、コアは、50重量%〜99重量%のコアマトリックスを含むことができる。コアの特定の実施形態としては、加工、安定性、及び/若しくは美味性、を改善し得る成分、又は特定の栄養要件を提供する成分などの、1つ以上の他の成分を更に含み得るコアマトリックスを挙げることができる。例えば、コアマトリックスは更に、固形コーンシロップ、無機質、ビタミン、プレバイオティクス(例えばフルクトオリゴ糖、オリゴフルクト糖、イヌリン、チコリー、キシロオリゴ糖、マンナンオリゴ糖、ラクトスクロース、ガラクトオリゴ糖、又は難消化性デンプン)、植物性油、動物性脂肪、魚油、鉱油、アミノ酸、繊維、動物性タンパク質、魚タンパク質、乳化剤、加工助剤、保湿剤、及びデキストリンのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0038】
多くの用途において、例えば成分をキブルの形状に保持することによって安定性を改善するために供給されるコアの、タンパク質成分に、デンプンを添加することができる。特定の用途において、デンプンを実質的に含まないキブルを提供することが望ましいことがある。しかしながら、デンプンを含まないキブルの安定性は低下するため、例えばデンプンを含まないタンパク質ベースキブルなどのキブルの形成は容易ではない。本開示の様々な実施形態で、発明者らは、ゼラチン化デンプンのマトリックスを実質的に含まず、70重量%を超える植物性タンパク質を含む、押出成形されたタンパク質ベースコアマトリックスキブルを製造する方法を開発した。よって、本開示の1つの実施形態は、タンパク質ベースコアがゼラチン化デンプンのマトリックスを実質的に含まない、タンパク質ベースコアマトリックスを提供する。特定の実施形態では、ゼラチン化デンプンを5重量%、2重量%、1重量%、又は更には0.5重量%未満有する、タンパク質ベースコアが含まれ得る。更に他の実施形態では、タンパク質ベースコアマトリックスは、ゼラチン化デンプンを本質的に含まないものであり得る。本明細書で使用するとき、組成物中の特定の成分の濃度に関して使用される場合の「本質的に含まない」という用語は、当該分野において一般的な、濃度測定方法を用いて、測定可能な量を下回ることを意味する。
【0039】
他の成分としては、非限定例では、繊維成分、無機質成分、ビタミン成分、ポリフェノール成分、アミノ酸成分、カロテノイド成分、酸化防止剤成分、脂肪酸成分、グルコース模倣体成分、プロバイオティクス成分、プレバイオティクス成分、更に他の成分の供給源などの活性物質成分を含み、これらのうちのいずれかは、第一成分、第二成分、第三成分などと考えることができる(任意の数の成分に向けて)。好適な他の活性物質としては、例えば、酵素、抗体、免疫グロブリン、サイトカイン、エピジェネティクス剤、ビタミン、プロバイオティクス微生物並びにこれらの混合物及び組み合わせからなる群から選択される生物製剤が挙げられるがこれらに限定されない生物製剤を挙げることができる。繊維成分の供給源としては、非限定例では、フルクトオリゴ糖(FOS)、ビートパルプ、マンナンオリゴ糖(MOS)、燕麦繊維、柑橘果肉、カルボキシメチルセルロース(CMC)、グアーガム、アラビアガム、リンゴの搾り粕、柑橘繊維、繊維抽出物、繊維誘導体、乾燥ビート繊維(糖除去)、セルロース、α−セルロース、ガラクトオリゴ糖、キシロオリゴ糖、並びに、デンプン、イヌリン、チコリー、オオバコ、ペクチン、柑橘ペクチン、グアーガム、キサンタンガム、アルギン酸塩、アラビアガム、タルハガム、β−グルカン、キチン、リグニン、セルロース、非デンプン多糖、カラギーナン、還元デンプン、大豆オリゴ糖、トレハロース、ラフィノース、スタキオース、ラクツロース、ポリデキストロース、オリゴデキストラン、ゲンチオオリゴ糖、ペクチン由来オリゴ糖、及び/又はヘミセルロースからのオリゴ誘導体を挙げることができる。無機質成分の供給源としては、非限定例では、亜セレン酸ナトリウム、リン酸一ナトリウム、炭酸カルシウム、塩化カリウム、硫酸第一鉄、酸化亜鉛、硫酸マンガン、硫酸銅、酸化マンガン、ヨウ化カリウム及び/又は炭酸コバルトを挙げることができる。ビタミン成分の供給源としては、非限定例では、塩化コリン、ビタミンEサプリメント、アスコルビン酸、ビタミンAアセタート、パントテン酸カルシウム、パントテン酸、ビオチン、チアミン硝酸塩(ビタミンB1の供給源)、ビタミンB12サプリメント、ナイアシン、リボフラビンサプリメント(ビタミンB2の供給源)、イノシトール、塩酸ピリドキシン(ビタミンB6の供給源)、ビタミンD3サプリメント、葉酸、ビタミンC及び/又はアスコルビン酸を挙げることができる。ポリフェノール成分の供給源としては、非限定例では、茶抽出物、ローズマリー抽出物、ロズマリン酸、コーヒー抽出物、カフェ酸、ウコン抽出物、ブルーベリー抽出物、ブドウ抽出物、ブドウ種子抽出物、及び/又は大豆抽出物を挙げることができる。アミノ酸成分の供給源としては、l−トリプトファン、タウリン、ヒスチジン、カルノシン、アラニン、システイン、アルギニン、メチオニン、トリプトファン、リシン、アスパラギン、アスパラギン酸、フェニルアラニン、バリン、スレオニン、イソロイシン、ヒスチジン、ロイシン、グリシン、グルタミン、タウリン、チロシン、ホモシステイン、オルニチン、シトルリン、グルタミン酸、プロリン、ペプチド及び/又はセリンを挙げることができる。カロテノイド成分の供給源としては、ルテイン、アスタキサンチン、ゼアキサンチン、ビキシン、リコピン及び/又はβ−カロチンを挙げることができる。酸化防止剤成分の供給源としては、非限定例では、トコフェノール(ビタミンE)、ビタミンC、ビタミンA、植物由来物質、カロテノイド(上記)、セレン及び/又はCoQ10(補酵素Q10)を挙げることができる。脂肪酸成分の供給源としては、アラキドン酸、α−リノール酸、γ−リノレン酸、リノール酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)、並びに/又は、EPA及び/若しくはDHAの供給源としての魚油を挙げることができる。グルコース模倣体成分の供給源としては、2−デオキシ−D−グルコース、5−チオ−D−グルコース、3−O−メチルグルコースなどのグルコース代謝拮抗剤、1,5−無水−D−グルシトール、2,5−無水−D−グルシトール及び2,5−無水−D−マニトール、マンノヘプツロースなどの無水糖、並びに/又は、マンノヘプツロースを含むアボカド抽出物を挙げることができる。更に他の成分としては、牛ブロス、ビール酵母、卵、卵製品、亜麻粉、DLメチオニン、アミノ酸、ロイシン、リシン、アルギニン、システイン、シスチン、アスパラギン酸、ヘキサメタリン酸ナトリウム(SHMP)、ピロリン酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウムなどのポリリン酸塩;塩化亜鉛、グルコン酸銅、塩化第一スズ、フッ化スズ、フッ化ナトリウム、トリクロサン、塩酸グルコサミン、コンドロイチン硫酸、緑イ貝、紫イ貝(blue lipped mussel)、メチルスルホニルメタン(MSM)、ホウ素、ホウ酸、フィトエストロゲン、フィトアンドロゲン、ゲニステイン、ダイゼイン、L−カルニチン、ピコリン酸クロム、トリピコリン酸クロム、ニコチン酸クロム、酸/塩基変性剤、クエン酸カリウム、塩化カリウム、炭酸カルシウム、塩化カルシウム、亜硫酸水素ナトリウム;ユ−カリ油、ラベンダー、ペパーミント、可塑剤、着色剤、風味剤、甘味料、緩衝剤、スリップ助剤、キャリア、pH調整剤、天然成分、安定剤、酵素などの生物学的添加剤(例えば、プロテアーゼ及びリパーゼ)、化学添加物、冷却剤、キレート剤、変性剤、薬物収斂剤、乳化剤、外用鎮痛剤、芳香剤化合物、保湿剤、乳白剤(酸化亜鉛及び二酸化チタンなど)、消泡剤(シリコーンなど)、保存料(ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)及びブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、没食子酸プロピル、塩化ベンザルコニウム、EDTA、ベンジルアルコール、ソルビン酸カリウム、パラベン及びこれらの混合物)、還元剤、溶媒、ヒドロトロープ、溶解剤、懸濁剤(非界面活性剤)、溶媒、増粘剤(水性又は非水性)、隔離剤、及び/又は角質溶解剤を挙げることができる。
【0040】
したがって、キブルの形態のペットフードは、コアマトリックスとして形成することができる。ペレットとしてコアマトリックスを形成すると、任意のダスティングの添加前に、コアは実質的にいかなるダスティング材料も含まず、ひいてはダスティング材料又は成分を含まない表面を有する点で、コアマトリックスは、未被覆又は未ダスティングであり得る。この段階にて、ダスティング材料又は上記のようなダスティングは、本明細書で以降に記載されるように、コアの表面に適用することができる。他の実施形態では、コアはコーティングすることができ、ないしは別の方法でダスティングの適用後に他の成分を適用することができる。したがって、ダスティングは、一実施形態では、コアと直接接触しないことが可能である。
【0041】
ダスティング
本開示の実施形態は、本明細書に記載のようなコアマトリックスとダスティングとを備えたキブルを含む動物飼料キブルを含むことができる。ダスティングは、コアマトリックスの表面上の少なくとも1つの活性成分ダスティングを含むことができ、活性ダスティングとして又は活性物質若しくは活性成分を含むダスティングとして参照することができる。好適な活性物質は、本明細書に開示され、例えば、酵素、抗体、免疫グロブリン、サイトカイン、エピジェネティクス剤、ビタミン並びにプロバイオティクス微生物及び材料が挙げられる。更に、ダスティングは、本明細書に列挙されている活性成分のいずれかを含むことができる。
【0042】
特定の実施形態では、活性ダスティングは、少なくとも1つのプロバイオティクス強化ダスティングを含むことができる。このプロバイオティクス強化コーティングは、非限定例では、1グラム当たり少なくとも10CFUのプロバイオティクス微生物活性を有するプロバイオティクス成分、酵母、酵素、抗体、免疫グロブリン、サイトカイン、エピジェネティクス剤及びこれらの組み合わせからなる群から選択されるプロバイオティクスを含むことができる。他の実施形態では、プロバイオティクスは、キブルの重量に対して測定され得る。本明細書で使用するとき、用語「プロバイオティクス」、「プロバイオティクス成分」、「プロバイオティクス微生物」及び「プロバイオティクス剤」は、全て同義で互換的に使用される。
【0043】
一部の実施形態によるプロバイオティクス強化ダスティングは、非限定例では、ペットによる消費に好適であり、ペットの胃腸管における微生物バランスの改善又はペットにとってのその他の利点(例えば疾患や病状の緩和又は予防)に有効であるような、1つ以上の細菌性プロバイオティクス微生物を含むことができる。当該技術分野において既知の様々なプロバイオティクス微生物が、本発明での使用に好適であり得る。例えば、国際公開第03/075676号、及び米国特許第2006/0228448(A1)号を参照のこと。特定の実施形態では、プロバイオティクス成分は、細菌、酵母、又は、バチルス属、バクテロイデス、ビフィドバクテリウム属、腸球菌属(例えばEnterococcus faecium DSM 10663及びEnterococcus faecium SF68)、乳酸桿菌属、リューコノストック属、サッカロミケス属、カンジダ属、連鎖球菌属の微生物、並びにこれらの組み合わせ及び混合物から選択することができる。他の実施形態では、プロバイオティクスは、ビフィドバクテリウム属、乳酸桿菌属、並びにこれらの組み合わせ及び混合物から選択することができる。バチルス属のものは、胞子を形成することができる。他の実施形態において、プロバイオティクスは胞子を形成しない。別の実施形態では、プロバイオティクスは、フリーズドライ又は凍結乾燥することができる。本明細書に用いるのに好適な乳酸菌の非限定例としては、Streptococcus lactis、Streptococcus cremoris、Streptococcus diacetylactis、Streptococcus thermophilus、Lactobacillus bulgaricus、Lactobacillus acidophilus(例えばLactobacillus acidophilus strain DSM 13241)、Lactobacillus helveticus、Lactobacillus bifidus、Lactobacillus casei、Lactobacillus lactis、Lactobacillus plantarum、Lactobacillus rhamnosus、Lactobacillus delbrukii、Lactobacillus thermophilus、Lactobacillus fermentii、Lactobacillus salvarius、Lactobacillus reuteri、Bifidobacterium longum、Bifidobacterium infantis、Bifidobacterium bifidum、Bifidobacterium animalis、Bifidobacterium pseudolongum、及びPediococcus cerevisiaeの菌株、並びにこれらの組み合わせ及び混合物が挙げられる。特定の実施形態では、プロバイオティクス強化ダスティングは、菌株Bifidobacterium animalis AHC7 NCIMB 41199を含むことができる。プロバイオティクス強化ダスティングの他の実施形態は、米国特許出願公開第2005/0152884(A1)号、同第2005/0158294(A1)号、同第2005/0158293(A1)号、同第2005/0175598(A1)号、同第2006/0269634(A1)号、同第2006/0270020(A1)号、及び国際公開第2005/060707(A2)号に特定されている1つ以上の微生物を含むことができる。
【0044】
特定の実施形態では、プロバイオティクスダスティングは、キブル1グラム当たり少なくとも約10コロニー形成単位(CFU)、又はキブル1グラム当たり少なくとも約10CFU、又はキブル1グラム当たり約10CFUの生存可能なプロバイオティクス微生物数を有することができる。例えば、ダスティングは、キブル1グラム当たり最大約1014CFU、又はキブル1グラム当たり最大約1011CFU、又はキブル1グラム当たり最大約10CFU、又はキブル1グラム当たり最大約10CFUの生存可能なプロバイオティクス微生物数を有することができる。CFUによって定義される算出方法は、例えば米国特許第2006/0228448(A1)号に開示されているような方法を用いて判定される。有利なことに、本明細書で提供されるプロバイオティクスダスティングは、少なくとも約3ヶ月、あるいは少なくとも約6ヶ月、あるいは約3ヶ月〜約24ヶ月、あるいは約6ヶ月〜約18ヶ月の貯蔵寿命を有する。特定の実施形態では、プロバイオティクスダスティングは少なくとも16ヶ月の貯蔵寿命を有することができる。本明細書で使用するとき、用語「貯蔵寿命」は、プロバイオティクスダスティングのプロバイオティクス微生物の約1%以上、あるいは約5%以上、あるいは約10%以上、あるいは約25%以上、あるいは約50%以上、あるいは約75%以上が、周囲環境条件にさらした後の参照期間において生存可能であるという、第二成分の特性を指す。
【0045】
特定の実施形態では、活性若しくはプロバイオティクス強化ダスティングは、酵母を含むことができる。種々の酵素のいずれでも使用でき、当該技術分野において周知であり、例えば、酵母菌属(例えば、Saccharomyces cervisiae(時に「パン酵母」と呼ばれる)、及びCandida utilis(これはTorulopsis utilisとも呼ばれ得る))などがある。本明細書で使用するとき、酵母としては、ミネラル強化酵母など、酵母がその上で培養された環境培地から取り込まれる1つ以上の成分を取り込んだものが挙げられるが、これらに限定されない。様々な発酵方法が、当該技術分野において周知である。
【0046】
他の実施形態では、活性若しくはプロバイオティクス強化ダスティングは、1つ以上の酵素を含むことができる。酵素としては、とりわけ消化酵素又は他の治療用酵素など、ペットにおいて有益な生物活性を有するものが挙げられる。非限定例としては、プロテアーゼ、コラゲナーゼ、リパーゼ、アミラーゼ、セルラーゼ、リゾチーム、カンジダーゼ(candidases)、ラクターゼ、キナーゼ、インベルターゼ、ガラクトシダーゼ、ペクチナーゼ、リボヌクレアーゼ(デオキシリボヌクレアーゼを含める)、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0047】
他の実施形態では、活性若しくはプロバイオティクス強化ダスティングは、1つ以上の抗体を含むことができる。ウイルス、病原菌、寄生生物、又は同様物、に対する抗体を、本明細書のダスティングに使用することができる。非限定例としては、ネコ鼻気管炎、ネコ汎白血球減少症、ネコカリシウイルス、ネコ肺炎、ネコ白血病、イヌジステンパー、イヌパルボウイルス、コロナウイルス、ボレリア・ブルグドルフェリ(ライム病)、トキソプラズマ・ゴンディ、大腸菌、カンピロバクター、サルモネラ、クロストリジウム(clostridia)、バクテロイド(bacteriodes)、ジアルジア、条虫、回虫、球虫(coccidian)、クリプトスポリジウム、並びにこれらの組み合わせ及び混合物に対する抗体が挙げられる。
【0048】
特定の実施形態では、活性若しくはプロバイオティクス強化ダスティングは、1つ以上の免疫グロブリンを含むことができる。非限定例としては、免役グロブリンA(IgA)、免役グロブリンM(IgM)、免役グロブリンG(IgG)、及びこれらの組み合わせが挙げられる。他の実施形態では、プロバイオティクス強化ダスティングは1つ以上のサイトカインを含むことができる。非限定例としては、トランスフォーミング増殖因子β(TGF−β)、腫瘍壊死因子α(TNF−α)、インターロイキン−4、インターロイキン−10、インターロイキン−12、並びにこれらの組み合わせ及び混合物が挙げられる。
【0049】
活性若しくはプロバイオティクス強化ダスティングはまた、プレバイオティクスを含むことができる。「プレバイオティクス」には、ペットの腸内細菌叢によって発酵されることにより、病原菌を低減させてペットの消化管内の乳酸菌の増殖又は発達を促進する物質又は化合物が含まれる。この発酵の結果は、結腸での脂肪酸の、特に短鎖脂肪酸の放出を含むことができる。この結果は、結腸においてpH値を低下させる効果を有し得る。好適なプレバイオティクスの非限定例としては、イヌリン及びその加水分解生成物、オリゴフルクトース、フルクトオリゴ糖、短鎖フルクトオリゴ糖、チコリー、ガラクトオリゴ糖、キシロオリゴ糖、又はデンプンのオリゴ誘導体などの、オリゴ糖が挙げられる。プレバイオティクスは、いずれか好適な形態で提供することができる。例えば、プレバイオティクスは、繊維を含有する植物材料の形態で提供することができる。好適な植物材料としては、アスパラガス、アーティチョーク、玉ねぎ、小麦、若しくはチコリー、又はこれらの植物材料の残渣が挙げられる。あるいは、プレバイオティクス繊維は、イヌリン抽出物として提供することができ、例えば、チコリーからの抽出物が好適であり得る。好適なイヌリン抽出物は、Orafti SA(Tirlemont 3300,Belgium)から商標「RAFTILINE」で入手することができる。あるいは、繊維は、Orafti SA(Tirlemont 3300,Belgium)から、商標「RAFTILOSE」で入手されるものなどのフルクトオリゴ糖の形態であり得る。さもなければ、フルクトオリゴ糖は、イヌリンを加水分解することにより、酵素による方法により、又は微生物を使用することにより、得ることができる。
【0050】
上記のように、ダスティングは、上記のような活性物質などの第一成分を含むことができ、活性物質としては、プロバイオティクス微生物を挙げることができるが、これに限定されない。一実施形態では、第一成分には、ダスティングが他の物質を実質的に含まないように、ダスティング全体を含むことができる。一実施形態では、ダスティングには、上記のような第二活性物質などの第二成分を含むことができ、第二活性物質としてはビタミンを挙げることができるが、これに限定されない。更に別の実施形態では、ダスティングは、上記のような第三活性物質などの第三成分を含むことができ、第三活性物質としてはグルコース模倣体を挙げることができるが、これに限定されない。他の実施形態は、上記のような追加的活性物質などの任意の数の成分を含むことができる。したがって、ダスティングは、活性物質などの任意の数の成分を含むことができる。
【0051】
一実施形態では、ダスティング及び/又はコアは、コア上でダスティングされるダスティング、又は、複数のダスティングの場合の他のダスティングのために、結着剤、結合剤及び/又はキャリア/キャリア基材を、含まない又は実質的に含まなくてもよい。一実施形態では、結合剤、結着剤、又はキャリアは、物質又は組成物を、他の物質又は組成物に固定、結合、取り付け、結着、接着又は粘着するために主に使用される又は補助に使用される物質又は組成物を意味する。例えば、脂肪成分、タンパク質、水、及び/又は、風味コーティングは、本明細書に開示されているものの中でもとりわけ、プロバイオティクスがペットフードキブルなどの動物飼料に接着又は粘着するように、結合剤、結着剤、又はキャリア/キャリア基材として使用することができる。したがって、一実施形態では、ダスティングされたキブルは、コアと、ダスティングと、を含むことができ、この場合、実質的に、結着剤、結合剤又はキャリアは全く使用されない。本明細書に記載のように、ダスティングは、1つの非限定例では、プロバイオティクスを含むことができる。
【0052】
ダスティング
一実施形態では、ダスティング方法を使用して活性物質をコアに適用することで、ダスティングされたキブルをもたらすことができる。活性物質は、プロバイオティクスを含むことができる。ダスティング実施形態はコア上へのプロバイオティクス成分のダスティングに関して記載されるが、ダスティングの助けとなる任意成分が使用できることが理解されるべきであり、そのため、本出願人はプロバイオティクスのみに制限しようと意図していない。理論に束縛されるものではないが、ファンデルワールス力は、プロバイオティクス粒子とコアとの間に適切な接着を提供するため、プロバイオティクス粒子を含むダスティングは結合剤又は結着剤を実質的に含まなくてもよいと考えられている。理論に束縛されるものではないが、ファンデルワールス力は、ダスティングとコアとの間に引力を提供すると考えられている。更に、理論に束縛されるものではないが、水素結合も接着において役割を果たすと考えられている。水素結合は、窒素、酸素及びフッ素などの電気陰性原子に共有結合した水素原子と、別個の分子の別の電気陰性原子との間の引力である。電気陰性原子は原子周辺を負に帯電させる、より大きな電子引力を有する。この電子の不均一分布は、水素領域に正電荷を帯びさせ、2分子間の双極子分子間相互作用を可能にする。この結合は、ファンデルワールス結合よりも強いが、分子内共有結合よりも弱い。ほとんどのタンパク質及び炭水化物は、水素結合を形成できる複数の基を含有する。
【0053】
したがって、一実施形態では、ダスティングは、プロバイオティクスを含み、結合剤又は結着剤を実質的に含まないものであることが可能である。したがって、ダスティング方法は、コア上にダスティングをダスティングすることを含むことができ、ここで、ダスティングはプロバイオティクスを含み、結合剤又は結着剤を実質的に含まない。
【0054】
本発明の一実施形態では、ペットフードキブルをダスティングするための方法は、表面を有するコアマトリックスの形状でペットフードキブルを供給することと、第一成分を含む粉末を供給することと、粉末をペットフードキブル又はコアマトリックス又はキブルの表面上にダスティングすることと、を含み、ここで、ダスティングは実質的に結着剤又はキャリアを含まずに生じる。本明細書で使用するとき、用語「ダスティング」又は「ダスティングされる」又は「ダスティングする」は、粉末、微粒子又はダスト様物質で適用すること、例えば、固体粒子の形状である、プロバイオティクス微生物及び/又はその成分及び/又は任意の安定/保存助剤を含む粉末を適用すること、を意味する。一実施形態では、ダスティングは、本明細書に開示されているようなキブルなどの動物フード上への、プロバイオティクスなどの活性物質のような粉末の乾燥混合であることができる。乾燥混合方法はまた、本明細書に開示されているように、結合剤、結着剤及び/又はキャリア基材を実質的に含まないで行うことができる。ダスティングは、一実施形態では、その目的がダスティングされる一群のキブルを通して実質的に均質な適用を確かにすることができるように、行うことができる。一実施形態では、キブルのほとんど又は実質的に全ての表面積は、プロバイオティクス粉末にさらすことができる。一実施形態では、粉末の分布は、キブルの表面にわたって実質的に均質であることができる。本明細書で使用するとき、ダスティングは、少なくとも表面の大半にわたって、粉末又はダストを分散させる意図を有することができる。ダスティングの一実施形態では、本明細書に開示されるように、機械的ミキサーを使用することができる。一方で、ふりかけることでキブル上の粉末を散乱させるか又はランダムに配置することができ、この場合、粉末にキブルの実質的に全ての表面積をさらさない。ふりかけることはまた、対象物の一部分のみ又は限定された表面にわたっての局所適用の一形態である。更に、ふりかけることは通常、手作業であり、例えば、動物フードの塊の上にヒトが粉末をふりかける。一実施形態では、ふりかけることをダスティングと比較すると、ダスティングは、ふりかけることで得られるよりもはるかに高レベルの粉末の接着をもたらす。プロバイオティクス微生物のダスティングは、本明細書に記載のような混合装置により適用され、キブルのバッチを通してほぼ均質な適用を確かにすることができる、粉末形状の混合物などの混合物を使用して実施することができる。したがって、混合物又は粉末は、ある数のプロバイオティクス微生物を含むことができ、混合物又は粉末はプロバイオティクス微生物だけであってもよく、又は、本明細書に記載のように、安定助剤及び/又は保存助剤などの別の成分と混合されてもよい。本明細書に開示されているような実施形態を包含する特定の非限定例では、プロバイオティクス粉末は、10,000,000グラムのキブル当たり約1グラム〜10グラムのキブル当たり約1グラム、並びにこれらの間の全ての数を構成することができる。これらの重量の粉末は、例えば、マルトデキストリン及びアスコルビン酸などの本明細書に記載のような安定所剤と保存助剤を含むことができる。一部の実施形態では、ダスティングは、コアの表面にわたって実質的に均質であることができる。他の実施形態では、ダスティングは、コアの表面にわたって実質的に均質ではない。
【0055】
更に、本発明の一実施形態では、ダスティングは、結合剤、結着剤又はキャリア基材を実質的に含まないで実施することができる。一実施形態では、結合剤、結着剤又はキャリア基材は、本明細書に記載のような安定及び/又は保存助剤などのプロバイオティクス粉末に含まれる粒子又は成分を含まない。他の実施形態では、プロバイオティクス粉末は、安定及び/又は保存助剤を実質的に含まないことが可能である。一実施形態では、「実質的に含まない」は、5ppm未満のダスティングを意味する。結合剤、結着剤及びキャリアの非限定例としては、乾燥粒子又は物体の接着用途のためにキブルの表面に適用される液化剤を挙げることができる。非限定例としては、例えば、大豆油、綿実油、家禽油、タロー、部分硬化脂肪、脱蝋脂肪、モノグリセリド、ジグリセリド及びトリグリセリドなどの部分グリセリド及びこれらの組み合わせ;蝋;などだがこれらに限定されない脂肪及び脂肪マトリックス;タンパク質又は、鶏ブロス、乳清、卵白、加水分解タンパク質、トウモロコシゼイン及びゼラチンなどだがこれらに限定されないタンパク質材料;糖及び糖マトリクス;デンプン及び/又は変性デンプンを挙げることができる。これらの結合剤は、典型的には、結合剤を溶解又は懸濁した液体又は溶媒を使用して表面に適用することができる。
【0056】
ダスティングできるプロバイオティクス粉末は、安定及び/若しくは保存助剤を含むことができることを理解すべきである。安定助剤は、遊離水を除去すると考えることができる。保存助剤は、遊離ラジカルを除去すると考えることができる。例えば、プロバイオティクスの場合、粉末は、マルトデキストリン及び/若しくは糖などだがこれらに限定されない安定助剤、並びに/又は、アスコルビン酸などだがこれに限定されない保存助剤を含有することができる。したがって、一実施形態では、粉末は、プロバイオティクス微生物と、安定助剤と、保存助剤と、を含む。一実施形態では、粉末は、100%プロバイオティクス微生物を含むことができる。別の実施形態では、粉末は、約50%〜約99%のプロバイオティクス、約60%〜約90%のプロバイオティクス、約65%〜約85%のプロバイオティクス、約65%〜約75%のプロバイオティクス、約1%〜50%の安定助剤、約10%〜40%の安定助剤、約15%〜35%の安定助剤、約25%〜35%の安定助剤(非限定例は、マルトデキストリンなど)、並びに、約0%〜約5%の保存助剤、約0%〜約3%の保存助剤、約0%〜約2%の保存助剤、約0.5%〜約1.5%の保存助剤(非限定例はアスコルビン酸)、並びにこれらの全ての組み合わせ及び混合物を含むことができ、これらの間の全範囲を包含する。これらの安定助剤及び保存助剤は、一実施形態では、結合剤、結着剤又はキャリアと考えず、粉末には結合(ペットフードキブルへの結合など)を目的とした、追加的なキャリア又は結合剤を全く添加しない。これらの安定及び/又は保存助剤は、プロバイオティクス微生物の安定性のために添加することができる。したがって、一実施形態では、ダスティング粉末は、1グラム当たり10CFU超、1グラム当たり1011CFU超及び1グラム当たり1013CFU超であることができるCFUを有する、20%超のプロバイオティクスを含有する。別の実施形態では、粉末は、プロバイオティクス微生物、マルトデキストリン及びアスコルビン酸を含むことができる。
【0057】
各プロバイオティクス微生物又は粉末形状の混合物の粒径は、キブルのコアマトリックスなどの基材への、少なくとも1つのプロバイオティクス微生物の接着を、しかしながら長期にわたってもたらす任意の寸法であることができる。一実施形態では、プロバイオティクス微生物の混合物は、100マイクロメートル未満の粒径を有するプロバイオティクス微生物を含むことができる。一実施形態では、プロバイオティクス微生物の混合物は、75マイクロメートル未満の粒径を有するプロバイオティクス微生物を含むことができる。一実施形態では、プロバイオティクス微生物の混合物は、75マイクロメートル未満であるが10マイクロメートル超の粒径を有するプロバイオティクス微生物を含むことができる。別の実施形態ではプロバイオティクス微生物の混合物は、一部が100マイクロメートル未満であり、一部が100超であるような、様々な粒径を有するプロバイオティクス微生物を含むことができる。少なくとも一実施形態では、500マイクロメートル超の粒径を有する一部のプロバイオティクス微生物は、キブルに対する接着が容易に又は簡単に生じない点で、ダスティングを助けない恐れがある。これらの実施形態のいずれかでは、プロバイオティクス微生物の混合物は、特定の範囲外の粒径を有するプロバイオティクス微生物を含むことができ、あるいは、特定の範囲内のみの粒径を有するプロバイオティクス微生物のみを含むことができる。ダスティングを助ける粒径としては、500マイクロメートル未満、400マイクロメートル未満、300マイクロメートル未満、200マイクロメートル未満、100マイクロメートル未満、並びに10マイクロメートル程度、並びにこれらの全ての範囲内の粒径を挙げることができる。一実施形態では、粒径は、10マイクロメートル〜75マイクロメートルであり得る。
【0058】
寸法を更に参照し、一部の実施形態で粒径が複数の形状、不規則な形状及び寸法を取ることができることを評価すると、粒子の寸法が議論されるときはいつでも、その寸法は、ASTM E 11−70(1995)を使用するメッシュスクリーンにより決定又は測定できることを理解すべきである。したがって、本明細書に記載のような75マイクロメートル未満の寸法は、No.200メッシュを通過する粒子により決定することができる。これにより、適切なメッシュ寸法を使用して、本明細書に記載のような必要とされる粒径を決定又は測定することができる。
【0059】
本明細書に記載のプロバイオティクス微生物の粒径を理解するのを助けるために、以下の説明を提供する。プロバイオティクス粉末は、一実施形態では、プロバイオティクス細菌を非常に大きな撹拌槽内の富栄養ブロス中で発酵させることにより、製造することができる。発酵が完了すると、固体のみが残るまでブロスを乾燥させる。次に、この固体を粉末に粉砕し、フリーズドライ又は凍結乾燥することができ、並びに、ダスティングのために本明細書に開示されている本発明の実施形態において使用することができる。この粉末は、乾燥発酵ブロスであることができ、栄養、細菌副産物及び/又は休眠プロバイオティクス細菌/微生物を有することができる。粉末は、マルトデキストリン及び/若しくは糖などだがこれらに限定されない安定助剤、並びに/又は、アスコルビン酸などだがこれに限定されない保存助剤を含有することができる。したがって、一実施形態では、粉末の一部分のみがプロバイオティクス微生物を含む。更に、粉末粒子は一般に不規則形状粒子から構成することができ、本明細書に記載のように測定又は決定することができる。上記は、プロバイオティクスの製造の一方法のみであり、製造方法がどのようなものであれ、ダスティングを助ける任意のプロバイオティクスが使用できることを理解すべきである。
【0060】
一実施形態では、ダスティングされる混合物は、本明細書に記載されているような他の成分及び/又は活性成分のいずれかを含むことができる。他の成分としては、非限定例では、繊維成分、無機質成分、ビタミン成分、ポリフェノール成分、アミノ酸成分、カロテノイド成分、酸化防止剤成分、脂肪酸成分、グルコース模倣体成分、プロバイオティクス成分、プレバイオティクス成分、並びにこれらの混合物及び組み合わせの供給源などの活性成分を含むことができる。ダスティングされる混合物は、キブルに接着するようにダスティングするのに最適である適切な寸法の粒子を含むことができる。
【0061】
したがって、本明細書に記載の動物飼料キブルの様々な他の実施形態は、ダスティングできる少なくとも1つの追加的な活性成分を更に含むことができる。追加的な活性成分はまた、一実施形態では、結合剤を使用してコーティングすることができる。例えば、少なくとも1つの追加的なダスティング又はコーティングは、追加的な活性成分(本明細書に記載のものなど)を含有する1つ以上のダスティング又はコーティング、あるいは、1つ以上のプロバイオティクス強化コーティング又はダスティングを含むことができる。他の実施形態では、1つ以上の追加的なコーティング又はダスティングは、コーティング材料のみを含んでもよく、ここで、1つ以上の追加的なダスティング又はコーティングは、この食物組成物の安定性を向上させることができる。
【0062】
本開示内でプロバイオティクス粒子の寸法が開示されているが、これらの寸法は、任意の寸法の粒子がダスティングに使用できることを制限するのを決して意図していないことを理解すべきである。その上、複数の寸法の粒子の任意の混合物を使用することができる。したがって、混合物は、複数の寸法の粒子を含むことができる。混合物は、実質的に同じ寸法の、又は異なる寸法の粒子を含むことができ、その全て又は一部はダスティングを助ける。他の混合物は、ダスティングを助けることができる混合物の粒子を含むことができ、一方で、混合物の他の粒子は、ダスティングを助けなくてもよい。もちろん、本明細書に記載のように、異なるタイプの粒子を使用することができる。
【0063】
したがって、本発明の実施形態は、ダスティングされたキブルを形成するために、結合剤又はキャリアを実質的に使用することなく、プロバイオティクス微生物をキブルコアの表面上にダスティングすることによるなどして、固体のプロバイオティクス微生物又は任意の他の活性物質をキブル上に接着することを含むことができる。一実施形態では、ダスティングされたキブルは、上記のようなコアマトリックスと、プロバイオティクス微生物粒子を含む粉末と、を含むキブルを含み、粉末は、コアマトリックス上にダスティングを含んで、実質的に結合剤、結着剤及び/又はキャリアを含まないダスティングされたペットフードキブルを形成する。一実施形態では、ダスティングは、キブルの表面に接着する。しかしながら、キブルの表面が、通常、均一な平滑表面ではないことを理解すべきである。ほとんどの状況では、キブルの表面は、通常、粗いものであり得、したがって、隈、くぼみ、陥没、凹部、圧痕及びこれらに類するものを有し得る。したがって、少なくとも一実施形態では、本明細書に記載の粉末がキブル上にダスティングされると、粉末の粒子は、キブルの表面だけでなく、これらの隈、くぼみ、陥没、凹部、圧痕及びこれらに類するものの中に接着することができる。
【0064】
上記のように、一実施形態では、キブルは、実質的に結合剤、結着剤又はキャリアを含まなくてもよい。したがって、この実施形態では、ダスティングは、キブルへのプロバイオティクス微生物の結合での又は接着での使用のために、実質的に結合剤、結着剤又はキャリアを使用することなく行うことができる。結合剤又はキャリアは、典型的には、キブルにプロバイオティクス微生物などの活性成分を接着又は保護する際に補助するために使用することができる。例えば、脂肪コーティングはコアに適用することができ、これは、コアがプロバイオティクス微生物を受容及び接着するのにより受容的になるという点で、プロバイオティクス微生物の適用を補助することができるが、これは脂肪の性質からコーティングがより接着性になるからである。代替としては、プロバイオティクス微生物のカプセル化、他のコーティング、特にコアのコーティングに接着するプロバイオティクス混合物中のキャリア、が挙げられる。
【0065】
したがって、ダスティングが実質的に結合剤又はキャリア剤を含まないことが可能である実施形態では、ダスティング方法中に粉末の接着特性に影響し得る多くの可変要素が存在する。更には、理論に束縛されるものではないが、可変要素のうちの多くは、ダスティング方法中か又はコアそれ自体に対してかのいずれかで調整することができ、結果として、商業的に実現可能な粉末のダスティングを有するペットフードキブルをもたらす。粉末の接着特性に影響し得る可変要素のいくつかは、粉末中の粒子の粒径、粉末接着に利用可能であるコアの表面積、ダスティング時のコアの温度、コアの表面粗さ、使用される粉末の量、コアに対する粉末の適用方法、静電荷、及び、コアに対する粉末の適用時の局所環境の相対湿度であり得る。これらの可変要素の各々についてこれから順番に扱う。
【0066】
上記のように、一実施形態では、粉末中の粒子の粒径は、コア上への粉末の接着特性に影響を与えることができる。一実施形態では、粉末は100マイクロメートル未満の粒径を有するプロバイオティクス微生物を含むことができる。別の実施形態では、粉末は75マイクロメートル未満の粒径を有するプロバイオティクス微生物を含むことができる。一実施形態では、プロバイオティクス微生物は、約10マイクロメートル〜約75マイクロメートルの粒径を有することができる。これらの実施形態のいずれかでは、安定助剤及び/又は保存助剤を含有できるプロバイオティクス粉末はまた、本明細書に記載のように、プロバイオティクスの粒径に適合する粒径を有することができる。前述のように、粒径は、ISO 13320の下でのレーザー回折分析により測定されるような粒径として定義される。本発明者らが発見したところでは、少なくとも一実施形態では、本明細書に記載しているようなプロバイオティクス微生物を含む粉末を使用する際、粉末の粒径が低下する又は小さくなるにつれて、より大きな粒子において優勢である重力が目立たなくなり、ファンデルワールス力が優勢になる。通常、ファンデルワールス力は、100マイクロメートル未満の粒径に対して優勢であり、結果として、100マイクロメートル未満の粒径が特に有利となるが、これに限らない。本明細書に開示されているような粒径が粉末の粒子の一部のためのものであり得ることを更に理解すべきである。したがって、一実施形態では、粒子の一部が本明細書に開示されているような粒径を有する粉末をダスティングすることができる。
【0067】
一実施形態では、粉末接着に利用可能であるコアの表面積も、コア上の粉末の接着特性に影響を与えることができる。一実施形態では、利用可能なコアの表面積は、最小限でも、適用される各粒子がコアの表面に接触できるのに十分である。別の実施形態では、当業者であれば気付くように、押出成形された乾燥ペットフードコアは、不規則な非平坦表面を有し、結果として広い表面積、並びに、上記のような小窩、孔、間隙及びこれらに類するものを生じ、その中に多くの粒子が留まるようになり、ひいてはキブルコア上に付着することができる。一実施形態では、約1m/9L(体積)〜10m/9L(体積)のキブル表面積、並びにこれらの間の全数範囲を、使用することができる。別の実施形態では、約4m/9L〜約6m/9Lの表面積を使用することができる。
【0068】
一実施形態では、本開示にわたって更に詳細に記載するように、複数の温度可変要素もまた、コア上への粉末の接着特性に影響を与えることができる。例えば、コアの温度、粉末の温度及びダスティング方法の温度は全て、個々に及び総じて、コア上への粉末の接着特性に影響を与えることができる。一実施形態では、コア温度は、0℃、又は水の凝固点よりも高くすることができる。水の凝固点よりも低い温度では、氷晶がコアの表面上に形成される場合があり、表面硬度の上昇が生じる。この表面硬度の上昇は、粉末の接着を妨げ得る。別の実施形態では、コア温度は、ダスティング方法の任意の部分中、0℃〜20℃に維持される。別の実施形態では、コア温度は、ダスティング方法の任意の部分中、0℃〜80℃、又は0℃〜60℃、又は20℃〜80℃に維持される。別の実施形態では、コア温度は、ダスティング方法の任意の部分中、20℃〜80℃に維持される。更に、別の実施形態では、コア温度は、プロバイオティクス微生物又は他の活性物質の失活点よりも低くすることもできる。
【0069】
一実施形態では、ダスティング中の湿度を変更することができる。一実施形態では、ダスティング中の湿度は、20%未満であることができる。一実施形態では、ダスティング中の湿度は、30%未満であることができる。一実施形態では、ダスティング中の湿度は、40%未満であることができる。一実施形態では、ダスティング中の湿度は、50%未満であることができる。一実施形態では、ダスティング中の湿度は、60%未満であることができる。一実施形態では、ダスティング中の湿度は、70%未満であることができる。一実施形態では、ダスティング中の湿度は、80%未満であることができる。別の実施形態では、湿度は、ダスティング中のコアの温度に依存して変わることができる。コアの温度が約40℃である一実施形態では、湿度は30%以下であることができる。コアの温度が40℃よりも高い別の実施形態では、湿度は30%以下である。
【0070】
別の実施形態では、キブルの水分活性は、ダスティングに影響を与えることができる。一実施形態では、ダスティングは、約0.1以下の水分活性を有するキブル上で実施することができる。一実施形態では、ダスティングは、約0.2以下の水分活性を有するキブル上で実施することができる。一実施形態では、ダスティングは、約0.3以下の水分活性を有するキブル上で実施することができる。一実施形態では、ダスティングは、約0.4以下の水分活性を有するキブル上で実施することができる。一実施形態では、ダスティングは、約0.5以下の水分活性を有するキブル上で実施することができる。一実施形態では、ダスティングは、約0.6以下の水分活性を有するキブル上で実施することができる。一実施形態では、コアは、ダスティング中12%未満の含水量であることができる。
【0071】
別の実施形態では、プロバイオティクスの失活を低減できるプロバイオティクス粉末のダスティングを実施することができる。一実施形態では、ダスティングは、約0の活性の対数損失を生じることができる。別の実施形態では、ダスティングは、約0.5の活性の対数損失を生じることができる。別の実施形態では、ダスティングは、約1.0の活性の対数損失を生じることができる。別の実施形態では、ダスティングは、約1.5の活性の対数損失を生じることができる。別の実施形態では、ダスティングは、約2.0の活性の対数損失を生じることができる。ダスティング及び関連する活性の対数損失は、本明細書に開示されているような任意の寸法の粒子に対して生じることができる。
【0072】
したがって、本発明の実施形態は、上記可変要素の任意の組み合わせ又は混合物を含むことができる。
【0073】
一実施形態では、ダスティングされたペットフードキブルは、耐久係数を有することができる。耐久係数は、特定の非限定例では、輸送などの環境を経た後も、依然として活性物質として考えられる活性物質又はプロバイオティクスの量の指標であり得る。したがって、キブルが輸送条件を経ると、活性物質又はプロバイオティクスの活性は、その投与された又は期待される活性レベルから低下し得る。実際の活性と呼ぶことができる、得られた活性は、期待される活性と比較することができ、この比較は耐久係数により表すことができ、これは、期待される又は投与された活性に対する実際の活性の比率であることができ、下記に説明及び詳細を述べる。一実施形態では、ペットフードキブルは、約1の耐久係数を有することができる。別の実施形態では、耐久係数は、0〜約1の間、及びこれらの間の十分の一の全ての組み合わせ、例えば、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8及び0.9であることができる。別の実施形態では、ペットフードキブルは、約0〜約0.99の耐久係数を有することができる。別の実施形態では、ペットフードキブルは、約0〜約0.90の耐久係数を有することができる。別の実施形態では、ペットフードキブルは、約0.50〜約0.99の耐久係数を有することができる。別の実施形態では、耐久係数は、約0.4〜約0.6であることができる。別の実施形態では、ペットフードキブルは、約0.0001〜約1の耐久係数を有することができる。別の実施形態では、耐久係数は、約0.0001〜約0.1であることができる。別の実施形態では、耐久係数は、約0.0001〜約0.01であることができる。別の実施形態では、耐久係数は、約0.0001〜約0.001であることができる。別の実施形態では、耐久係数は、約0.001〜約1であることができる。別の実施形態では、耐久係数は、約0.001〜約0.1であることができる。別の実施形態では、耐久係数は、約0.001〜約0.01であることができる。別の実施形態では、耐久係数は、約0.001、0.01及び0.02から約0.01、0.02及び0.04まで、並びにこれらの全ての組み合わせであることができる。
【0074】
方法
乾燥ペットフードを製造するのに一般的な方法としては、ミリング、バッチング、調湿、押出成形、乾燥及びダスティングを挙げることができる。ミリングは、成分全体又は部分をより小さな形状に低減するために使用される任意の方法を包含することができる。配合物全体又は部分は、乾燥及び/又は液体成分を混合することによるバッチングのために方法工程にて作ることができる。多くの場合、これらの成分は、ほぼ栄養価の高い又は消化可能な形態ではなく、したがって、これらの成分を調理方法を介して消化可能な形態に更に転化する方法が必要とされる。
【0075】
ミリング方法中、コア材料の個々の出発成分は、コア材料を形成するために、所望比率で一緒に混合及びブレンドすることができる。一実施形態では、得られるコア材料は、そこからの材料の任意の大きな粒塊を除去するために、篩にかけることができる。プローミキサー、パドルミキサー、流動ミキサー、コーンミキサー、ドラムミキサー及びこれらの混合物及び組み合わせなどであるがこれらに限定されない任意の種類の従来の固体ミキサーをこの工程で使用することができる。固体混合業者であれば、固体混合の主題の多数の広範なテキスト及び論文の任意の1つから、材料のタイプ、粒径及びスケールに基づいて混合条件を最適化できるであろう。次に、コア材料混合物は、調湿機の中に送り込むことができる。調湿は、成分を前処理するために使用することができ、水和、他の成分の添加/混合、部分調理、並びにこれらの混合物及び組み合わせを含むことができる。調理は、多くの場合、流体の形態での加熱により達成することができ、約45℃〜約100℃(113〜212°F)の排出温度を生じ得る。約100℃(約212°F)超の温度など、温度が標準的な大気条件を超えることが必要とされる場合には、加圧調湿を使用することができる。調湿された成分は、次に、更なる加工のために押出成形機に移送することができる。
【0076】
次に、コア材料は、膨潤コアペレットを得るために、押出成形操作にかけることができる。一実施形態では、コア材料は、押出成形操作に先立って、ホッパーに送ることができる。押出成形機は、任意の好適な単軸又は二軸調理押出成形機であることができる。好適な押出成形機は、Wenger Manufacturing Inc.(Clextral SA,Buhler AG)などから入手することができる。押出成形機の条件は、製造される特定の製品に依存して様々であり得る。例えば、押出成形された製品の質感、硬度又はバルク密度は、押出成形機の操作パラメータを使用して変更することができる。調湿と同様に、押出成形は、押出成形機供給ポート、バレル又はダイの長さに沿っていずれかの場所で乾燥及び/又は液体成分流を加えられることによる、他の成分(炭水化物、タンパク質、脂肪、ビタミン、無機質及び保存剤など)の組み込みに使用することができる。押出成形機は、設計上単軸又は二軸であること、並びに最大1700rpm又は更にはそれ以上で操作できるように設計することができるがそれらに限定されない。押出成形プロセスは、多くの場合、高圧(最大10.3MPa(1500psig))及び高温(最大250℃)を伴うことができる。押出成形は、連続的なロープ又はシートだけではなく、食べることができる食物の分離性の形状及び寸法の製造を達成するために、使用することができる。これらの形態、形状及び寸法は、多くの場合、ダイ又はダイのセットの開口部に材料を押し通すことと、より小さな部分に切断又は破断することの結果であり得る。
【0077】
押出成形されたロープ、シート、形状又は部分は、押出成形後の操作に移送することができる。これらは、任意の組み合わせ又は複数の方法フローにおいて、クリンピング、裁断、スタンピング、搬送、乾燥、冷却及びダスティングを含むことができる。クリンピングは、食物を一緒につまむ任意の方法であることができる。裁断は、押出成形時に好ましくは引き裂くことにより食物の寸法を減少させる任意の方法である。スタンピングは、表面をエンボス加工する又は食物を切り通す任意の方法であることができる。搬送は、食物を1つの操作から別の操作へ移送するために使用することができ、移送中に食物の状態を変化させる又は維持することができ、多くの場合は、機械的又は空気圧方法である。乾燥は、方法水分を最終製品の貯蔵寿命に好適なレベルに低減するために使用することができる。膨潤ペレットは、典型的には、搬送、空気搬送又はオージェ(augering)システムにより、押出成形機出口から乾燥機まで典型的には移送することができる。膨張及び乾燥機の入り口までの移送の後、キブルは、典型的には85〜95℃に冷却され、蒸発により水分が約25〜35%から約20〜28%に減少する。乾燥オーブンの温度は、約90℃〜約150℃であることができる。乾燥オーブンを出るコアペレットの温度は、約90℃〜約99℃であることができる。ダスティング方法は、次に、炭水化物、タンパク質、脂肪、水、ビタミン、無機質、活性物質及び他の栄養若しくは健康上の利益のための成分を食物に添加して、以降でより詳細に記載する中間体又は最終製品を作製するために、行うことができる。食品の冷却は、押出成形及び/又は乾燥から温度を低下させるために使用することができる。
【0078】
代替の乾燥方法は、以下の通りであることができる。典型的なペットフード乾燥のために、約24%含水量のキブルコアは、連続的ベルト乾燥機に特定の滞留時間にわたって入って、約25℃にて測定したときに約6〜約10%含水量及び約0.3〜約0.6の水分活性になるまで乾燥させる。含水量及び水分活性を低下させるために、より高い乾燥温度を使用することができる。含水量及び水分活性を更に低下させるためには、乾燥時間の増加を行うことができる。更に一層の乾燥は、乾燥時間及び温度を上昇させることにより達成することができる。一実施形態では、連続的な乾燥は、単一若しくは複数の空気領域及び/又は単一若しくは複数の経路乾燥機において達成することができる。例えば、複数の経路を有する複数の空気領域における乾燥は、例えば、約6%又は約1%〜約6%の含水量に、並びに、これらの間の全ての範囲といったように、含水量及び水分活性を更に低下させることができる。水分活性は、0.5未満、更には0.1未満に低下させることができ、0.05〜約0.5、それらの間の全範囲にすることができる。別の実施形態では、バッチ乾燥を使用することができる。キブル床高、温度及び乾燥時間は、連続乾燥に関して記載しているのと同様に、含水量及び水分活性に到達するように、変更することができる。1つの非限定例では、8.9センチ(3.5インチ)の床高及び154℃(310°F)の温度を使用して、0.1の水分活性に到達することができる。更に、乾燥ベルト幅及びベルト速度も改変することができる。
【0079】
一実施形態では、次に、粉末をコア上にダスティングすることができる。一実施形態では、粉末は、流動パドルミキサーを使用して、コアに適用され得る。コアペレットは、ダスティングされたペットフードキブルの製造時に粉末を適用するために、流動ミキサーに送り込むことができる。
【0080】
一実施形態では、流動ミキサーは、逆回転二軸パドルミキサーであることができ、この軸は、逆回転軸に取り付けられたパドルと水平に配向されている。好適な逆回転二軸パドルミキサーは、Forberg International AS(Larvik,Norway)、Eirich Machines,Inc(Gurnee,Ill.,USA)及びDynamic Air Inc.(St.Paul,Minn.,USA)から入手することができる。シャフト間内のパドルの運動が収束流れ領域を構成することができ、ミキサーの中心で粒子の実質的な流動をもたらす。ミキサーの操作の間、各シャフトのパドルの傾斜が、軸方向に対向する対流流れをもたらすことができ、収束流れ領域内に追加の剪断場を生成する。シャフトの外側のパドルの下向きの軌道が、下向きの対流流れを構成することができる。したがって、一実施形態では、流動ミキサーは、収束流れ領域を逆回転パドル軸のシャフト間内に配置する。
【0081】
一実施形態では、粉末は、粉末成分が逆回転パドル軸間の収束領域中の上方に配向されるように、逆回転二軸パドルミキサーに導入することができる。一態様では、逆回転二軸パドルミキサーは、逆回転パドル軸間の収束流れ領域を有することができ、逆回転パドル軸の押退け体積は、収束流れ領域内に重ならない。粉末は、押退け体積と逆回転パドル軸の間の間隙の中に配向することができる。一態様では、粉末の二軸パドルミキサー内への進入は、逆回転パドル軸の収束流れ領域の下に位置する分配パイプを通して生じる。分配パイプは、少なくとも一つの開口部を備えることができ、開口部を通じて粉末は二軸パドルミキサーに進入する。
【0082】
一実施形態では、粉末は、粉末が逆回転パドル軸間の収束領域の上に下方に配向されるように、逆回転二軸パドルミキサーに導入することができる。
【0083】
一実施形態では、パドル先端と流動ミキサー壁との間の間隙は、ダスティングされているコアペレットの最大寸法を超えることができる。理論に束縛されるものではないが、このような間隙は、コアペレットがパドル先端と壁との間に留まるようになるのを妨げ、おそらくはコアペレットの破断を生じさせると考えられる。
【0084】
一実施形態では、流動パドルミキサーのフルード数は、0.1〜1.5に維持される。フルード数は、無次元数(Fr)=(DN/g)と定義され、重力に対する慣性力に関する。Dはパドルの長さであり、Nはプロペラの回転頻度(rev/秒)であり、gは重力定数である。フルード数は、慣性力と重力を比較する無次元数である。一実施形態では、慣性力は、キブルと粉末を周囲に回転させている遠心力である。過度に高いフルード数では、コアと粉末は、流動化され過ぎて、コアへの粉末のより非効率な適用を生じる。過度に低いフルード数では、混合が遅くなり過ぎて、効果的に粉末をコアに適用できない。
【0085】
一実施形態では、ミキサーを使用してのコアへの粉末の適用の長さは、1秒〜10分、並びにこれらの間の全範囲の秒であり得る。一実施形態では、10〜60秒の適用時間が、コアへの粉末の適用レベルを改善することが判明しているが、これらの適用時間は、制限を意図するものではない。
【0086】
通常、一部の粉末は、本明細書に記載されているような適用方法中にコアに接着しなくてもよい。一実施形態では、粉末をコアに適用した後、コアに接着しなかった粉末は、任意の便利な手段(非限定例は篩)によりダスティングされたコアから除去することができる。この粉末は次に、ダスティングの次のバッチで使用することができる。一実施形態では、遊離粉末及びダスティングされたコアは両方とも製造方法の次の工程に一緒に送ることができる。
【0087】
一実施形態では、粉末の静電荷は、コアへの粉末の接着に影響を与えるために変更することができる。「静電荷」により、周囲条件中に存在する静電荷を上回る、粉末及び/又はコアに対する静電荷の精密な加減を意味する。静電荷は、任意の便利な方法により、粉末及び/又はコアに印加することができる。ダスティング目的のために粒子に電荷を印加するための様々なタイプの装置が、市販されている。このような装置の非限定例は、Nordson(登録商標)Encore(商標)又はITW Ransburg(登録商標)No.2 Gun/Deuce Unit(商標)である。電荷のタイプ(正又は負)及び電荷量は、コア及び粉末の組成物の材料並びに必要とされる静電接着量に依存して変えることができる。
【0088】
一実施形態では、コアへの粉末の適用方法は、コアへの粉末の接着に影響を与えるために変更することができる。一実施形態では、粉末をキブルに分散させる方法としては、手作業での適用(その非限定例としては、ふりまくこと、噴霧すること、又は重量供給機、オーガー又はベルトを使用せずに調量すること、並びにこれらの混合及び組み合わせが挙げられる)を挙げることができるが、これらに限定されない。コア表面についての粉末の分散及び接触を改善するために、様々なタイプの装置を使用することができる。プローミキサー、パドルミキサー、流動ミキサー、コーンミキサー、ドラムミキサー及びこれらの混合物及び組み合わせなどであるがこれらに限定されない任意の種類の従来の固体ミキサーをこの工程で使用することができる。固体混合の業者であれば、固体混合の主題の多数の広範なテキスト及び論文の任意の1つから、材料のタイプ、粒径及びスケールに基づいて混合条件を最適化できるであろう。
【0089】
一実施形態では、コアは、本明細書に記載のようにダスティングされる前を除き、コアに形成された後には加湿されない。したがって、一実施形態では、コアは、ダスティング方法に先立って及び/又はダスティング方法中、12%よりも低い含水量であることができる。別の実施形態では、コアは、本明細書に提供されているものを除き、粉末粒子の接着を補助するための任意の他の方法で処理される。
【0090】
一実施形態では、ダスティング方法中、コアは、本明細書に開示されているような活性物質などの第一成分により、本明細書に記載されているようにダスティングすることができる。次に、コアは、本明細書に記載されているように、第二成分でダスティング又はコーティングすることができる。更なる成分が、最大で所望されるだけの数の成分について、ダスティングすることができる。更に、一実施形態では、所望される数の成分を、同時に又は任意の順番で又は可能なタイミングでダスティングすることができる。したがって、第一成分及び第二成分は、同時にダスティングすることができる;又は、第一成分は第一時期にわたってダスティングされ、その間に第二成分及び第三成分のダスティングを開始することができる。当業者であれば分かるように、タイミング及び成分の任意の変動を想定することができる。
【0091】
更に、ダスティング方法が任意のコアキブル、追加の層について実施された後、ダスティング又は更にはコーティングを、当業者に既知であるように適用できることが理解されるべきである。脂肪などの任意の成分のコーティングを提供することができる。本明細書に開示しているような他のダスティングを提供することができる。したがって、本明細書に記載の成分及び動物飼料に使用される成分の任意の量及び数のコーティング及びダスティングを提供することができる。
【0092】
活性物質の研磨/ミリング
一実施形態では、プロバイオティクス微生物、その成分、保存助剤及び/又は安定助剤などの活性成分は、本明細書に記載のようなダスティングにおける使用のために研磨又はミリングして、粉末にすることができる。任意の研磨機又はミルを使用することができる。使用できる研磨方法及び/又はミルの非限定例としては、圧縮研磨、ジェットミル、空気分級ミル、万能ミル、ピンミル、ハンマーミル、及び更にはモルタル及びペスタルが挙げられる。
【0093】
一実施形態では、ミリング中の温度制御が、プロバイオティクス微生物などの活性成分に有害な影響を与えない補助できることが判明した。例えば、一部の実施形態では、高温は、研磨又はミリング中の摩擦から生じ得、高温は活性成分に負の影響を与えて、燃焼点に至らしめ、活性物質を破壊する恐れがある。例えば、一部の研磨及び/又はミリング方法は、活性成分が通過しなければならない篩を有することができる。しかしながら、べたっとした傾向又は特定の接着特性を有する活性物質を使用する場合、篩は、凝集した活性成分で詰まってしまう恐れがあり、この詰まりはミルの中に摩擦を発生させ得、摩擦は今度は活性成分を台無しにする熱を生じる恐れがある。
【0094】
一実施形態では、ミリング方法は約65℃未満の温度に至る活性成分を生じ得る。別の実施形態では、活性成分は、約50℃未満の温度に達し得る。別の実施形態では、活性成分は、約35℃未満の温度に達し得る。別の実施形態では、活性成分は、約25℃〜約65℃の温度に達し得る。別の実施形態では、活性成分は、約25℃〜約50℃の温度に達し得る。別の実施形態では、活性成分は、約25℃〜約35℃の温度に達し得る。別の実施形態では、活性成分は、約30℃〜約35℃の温度に達し得る。別の実施形態では、研磨/ミリングは、それぞれ20〜25℃及び20〜30%の相対湿度などの、周囲温度及び湿度にて行われる。
【0095】
別の実施形態では、研磨機又はミルは、温度を制御するのを助ける空気流と共に使用することができる。一実施形態では、冷気を研磨/ミリング方法中に活性物質の上に吹き込むことができる。冷気は、活性成分を台無しにする有害な熱生成を防止するのに有効であり得る。
【0096】
本明細書で開示しているように、キブルの水分活性は、一部の実施形態では、約0.6以下、0.5以下、0.4以下、0.3以下、0.2以下、及び0.1以下であることができる。これらの低水分活性のいくつかは、従来のペットフードキブルに通常使用されない追加的な乾燥から生じる。しかしながら、一部の実施形態では、この追加的な乾燥を利用して、プロバイオティクスなどの活性成分の生存を確かにすることができる。一部の実施形態では、この追加的な乾燥、及び、したがってこれらの低水分活性が、動物による食物選好に負の影響を与えないことが判明した。更に、一部の実施形態では、実際に、動物による食物選好が増大し得ることが判明した。
【0097】
ペットフード混合物
別の実施形態では、第一キブル及び第二キブルを含む、キブルタイプのペットフードを提供することができる。第一キブルは、第一キブルの約16重量%〜約50重量%のタンパク質源と、第一キブルの約5重量%〜約35重量%の脂肪源と、約15重量%〜約50重量%の炭水化物源と、を含むことができる。第二キブルは、本明細書に上記されるようなプロバイオティクスなどだがこれに限定されない活性物質上のダスティングを含むキブルを含むことができる。第一キブルは、活性物質を有しても有さなくてもよく、活性物質を含むダスティングを有しても有さなくてもよい。
【0098】
これらの実施形態によると、第一キブルは、動物の良好な栄養状態を維持するための食餌に必要なタンパク質、脂肪及び炭水化物を提供するキブルであることができる。特定の実施形態では、第一キブルは、第一キブルの0重量%〜50重量%の範囲のタンパク質源を含むことができる。他の実施形態では、このタンパク質源は第一キブルの16重量%〜50重量%、又は更には20重量%〜50重量%の範囲であることができる。追加のタンパク質、脂肪及び炭水化物の望ましい量を提供するために、多くのキブル配合を第一キブルに使用できることが、当業者には認識されよう。加えて、第一キブルは、例えばビタミン、無機質、着色料、風味剤、及びこれらに類するものなどの追加成分を含むことができる。
【0099】
特定の実施形態では、第二キブルは、ペットフードのキブルの最大90%まで含まれ得る。例えば、第二キブルは、ペットフードのキブルの1%〜90%又はキブルの1%〜50%、又はキブルの1%〜25%、又は1%〜15%、又は10%含まれ得る。別の方法としては、キブルは、第一キブルと第二キブルの特定比率で存在し得る。例えば、本開示のペットフード組成物の一実施形態では、第一キブルと第二キブルは、少なくとも2:1、又は少なくとも5:1、又は少なくとも9:1、又は少なくとも10:1比で存在することができ、全ては、パッケージ中のキブルなどの、存在するキブルの数による。本開示の別の実施形態では、第一キブルと第二キブルは、約2:1〜約50:1、又は約5:1〜約25:1、又は約10:1〜約20:1比で存在することができる。更に、第一キブル及び第二キブルの形態のペットフードキブルは、様々な重量比で存在することができる。特定の実施形態では、第一キブルと第二キブルは、少なくとも1:1、又は少なくとも2:1、又は少なくとも5:1、又は少なくとも9:1、又は少なくとも10:1比で存在することができ、全ては、パッケージ中のキブルなどの、存在するキブルの重量による。本開示の別の実施形態では、第一キブルと第二キブルは、約2:1〜約50:1、又は約5:1〜約25:1、又は約10:1〜約20:1の重量比で存在することができる。
【0100】
様々な実施形態では、本明細書に開示するように、第二キブルは、コアの表面の少なくとも一部分上にダスティングされた少なくとも1つの活性物質を更に含むことができる。例えば、少なくとも1つの活性ダスティングは、本明細書に記載の活性物質のいずれかを含むことができる。特定の実施形態では、少なくとも1つの活性物質は、本明細書に記載のようなプロバイオティクス粉末であることができる。
【0101】
ペットフード組成物は、物理的に区別される構成要素(すなわち、第一キブルと第二キブル)から構成することができる。ペットフードは、第一キブルと第二キブルの様々な異なる提示として提供することができる。例えば、ペットフード組成物は、第一キブルと第二キブルの不均質な混合物として提供することができる。あるいは、給餌の時点で、第一キブルと第二キブルとを任意の方法又は望ましい量で組み合わせることのできる、別個に包装された構成要素として提供することができる。例えば、ペットフード組成物は、第一収容機構と第二収容機構とを備えることができ、ここで、第一収容機構は、少なくとも一部の第一成分を収容し、第二収容機構は、少なくとも一部の第二成分を収容し、例えば、第一収容機構はバッグであり得、それに対して第二収容機構はキャニスタであり得る。消費者の利便性のために、少なくとも一部の第一成分を収容するバッグは、少なくとも一部の第二成分を収容するキャニスタもまた収容することができる。他の様々な体裁のいずれも、当業者には十分に理解される。
【0102】
ペットフード組成物、又はそれらの成分は、栄養的にバランスをとることができる。本開示のペットフード組成物の第一キブルは、タンパク質源と、脂肪源と、炭水化物源とを含む。第一キブルの例には、従来型のペットフードキブルが挙げられる。第一キブル自体は、栄養的にバランスのとれたものであっても、栄養的にバランスのとれたものでなくてもよい。一実施形態では、第一成分は、栄養的にバランスをとることができる。
【0103】
一実施形態では、第一キブルは、乾燥重量基準で、第一キブルの約20重量%〜約50重量%のタンパク質源、又は約22重量%〜約40重量%のタンパク質を含み得る。タンパク質材料は、タンパク質含量が少なくとも約15重量%のいずれかの材料を含んでもよく、その非限定例としては、大豆、綿実及び落花生などの植物性タンパク質、カゼイン、アルブミン、及び肉組織などの動物性タンパク質が挙げられる。本発明で有用な肉組織の非限定的な例としては、新鮮な肉、及び魚粉、家禽粉、肉粉、骨粉などの乾燥又は精製粉が挙げられる。他の種類の好適な粗タンパク質源としては、小麦グルテン又はトウモロコシグルテン、並びに酵母などの微生物源から抽出されたタンパク質が挙げられる。
【0104】
第一キブルは、脂肪源を含むことができる。一実施形態では、第一キブルは、乾燥重量基準で、第一成分の約5重量%〜約35重量%の脂肪、好ましくは約10重量%〜約30重量%の脂肪を含み得る。脂肪源は広く知られており、本明細書で例えば蝋、脂肪、脂肪酸、及び脂質を含むものと定義される、脂肪源を含む任意の成分が挙げられる。蝋、脂肪、脂肪酸、又は脂質の具体例は、しばしば、当該技術分野において一般的な命名法によれば交換可能であり得、例えば、脂質はまた、しばしば脂肪として特徴付けられ得る。本発明者らは、命名法のいずれか特定の表記だけに限定されることを意図しておらず、蝋、脂肪、脂肪酸、脂質といった具体的な材料分類は便宜上なされるものにすぎない。
【0105】
例えば、この脂質成分は、ココアバター成分、又は植物油若しくは部分的に水素添加された植物油である脂肪を含み得る。脂質成分は、代替的に又は追加的に、動物由来脂肪成分を含むことができる。当該技術分野では一般的に知られているように、動物由来脂肪成分は、動物から得られる脂肪を含む。非限定的な例としては、牛肉、家禽肉、豚肉、及びラム肉(例えば、ラード及びタロー)が挙げられる。また酪農脂肪としては、例えば、乳脂肪、分画乳脂肪、及びバター脂肪を挙げることができる。脂質成分は、代替的に又は追加的に、脂肪酸を含むことができる。例示的な供給源としては、ω−3又はω−6脂肪酸が挙げられる。好適な脂肪酸の他の例としては、オレイン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、及びラウリン酸を挙げることができ、それらの好適な塩がそれに含まれる。好適な脂肪酸の更なる例としては、パルミチン酸セチル、酢酸、乳酸、若しくはクエン酸モノ−及びジ−グリセリド脂肪酸、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、並びにモノ−、ジ−、及びトリグリセリド(それらのいくつかは、また、脂肪としても特徴付けられ得る)など、エステル又はそれらの他の誘導体が挙げられる。組成物は、代替的に又は追加的に、蝋を含むことができる。例えば、例示的な蝋としては、パラフィン蝋、蜜蝋(例えば、白色若しくは黄色)、カルナバ蝋、キャンデリラ蝋、マイクロクリスタリンワックス、コメヌカ蝋、セチルエステル蝋、及び乳化蝋が挙げられる。
【0106】
例示的な炭水化物源としては、米、トウモロコシ、ミロ、サトウモロコシ、大麦、アルファルファ、小麦などのグレイン又は穀物がある。これらの炭水化物源及びそれらの典型的な濃度は、伝統的なペットフード組成物において広く知られている。
【0107】
強化ダスティングなどだがこれらに限定されない活性ダスティングを含むものなどの本組成物は、ペットなどの動物に経口消費に続く利益を送達するために、使用することができる。この効果は、一般に、動物の全体的な健康を維持し、改善するようなものである。症状を治療的に緩和する際、又は予防による疾病の防止、又は全体的な健康改善に利益となる、動物の健康及び生理機能の非限定的な要素としては、免疫系の処置、胃腸系の処置、皮膚又は毛の処置、ストレスの処置、並びにこれらの混合及び組み合わせが挙げられる。非限定例としては、炎症性疾患、免疫不全症、炎症性腸疾患、過敏性腸症候群、癌(特に胃腸及び免疫系の癌)、外耳炎、下痢性疾患、抗生物質起因性の下痢、虫垂炎、自己免疫疾患、多発性硬化症、アルツハイマー病、アミロイド症、リウマチ様関節炎、関節炎、関節可動性(joint mobility)、股関節異形成、真性糖尿病、インスリン耐性、細菌感染症、ウイルス感染症、真菌感染症、歯周病、泌尿生殖器疾患、突発性膀胱炎、間質性膀胱炎、外科手術による外傷、外科手術によって誘発される転移性疾患、敗血症、体重減少、体重増加、過度の脂肪組織蓄積、拒食症、発熱の抑制(fever control)、悪液質、創傷治癒、潰瘍、腸バリア感染症、アレルギー、喘息、呼吸器疾患、循環器疾患、冠状動脈性心疾患、貧血、血液凝固系の疾患、腎疾患、中枢神経系の疾患、肝疾患、虚血、栄養障害、視床下部−下垂体−副腎(HPA)軸に関与する疾患の処置又は予防、骨粗鬆症、内分泌疾患、及び表皮疾患が挙げられる。処置としては、下痢の処置又は防止を包含する胃腸管の処置;免疫系調節の処置又は防止、好ましくは自己免疫疾患及び炎症の処置又は防止;皮膚及び/又は外被物系の健康の維持又は改善、好ましくは皮膚のアトピー性疾患(例えば皮膚炎又は湿疹)の処置又は防止;視床下部−下垂体−副腎(HPA)軸を包含する疾患の処置又は防止、精神的認識及び活性水準を包含する老化の影響の改善又は低減;並びに感染中及び感染後の体重減少の防止が挙げられる。本明細書に記述される様々な疾患の治療は、例えば米国特許第2006/0228448(A1)号に開示されている測定方法など、当業者に既知の技法を用いて測定することができる。
【実施例】
【0108】
(実施例1)
プロバイオティクス微生物の活性レベルは、表1の3つの粒径について示される。これらの異なる粒径は、記載されている添付の実施例において使用された。表1は、活性レベルが通常、一定であり、異なる粒径の間でも1log以内にあることを示す。
【表1】

【0109】
実施例2〜4について、標準の商業的ゼラチン化デンプンキブルコアは、粉砕されたトウモロコシ、サトウモロコシ、鶏粉、無機質、ビタミン、アミノ酸、魚油、水及びビートパルプの押出成形された乾燥混合物から製造された。実施例6に概略を示しているように、低速に設定されたForbergパドルミキサーを使用して、ビフィズス菌プロバイオティクス微生物をマルトデキストリン及びアスコルビン酸と共に粉末として、キブルコア上にダスティングした。ダスティングを流動化領域において45秒にわたって実施した。
【0110】
(実施例2)
いくつかのプロバイオティクス粉末サンプルを実施例6の手順に従ってコアに適用した。表2に示すような粒径よりも小さくなるように篩にかけたプロバイオティクス粉末でコアをダスティングした。下記の表2は、粒径が小さいほどダスティングされた製品におけるプロバイオティクス活性を保持するのにより有効であることを示している。したがって、表2に示されるように、143以下の寸法のプロバイオティクス粒子は、0.5未満の対数損失で投与を達成することが分かった。直径およそ10mmのキブルコア上に粒子をダスティングした。この実施例は、粒径に基づいて関連する活性を示す。
【表2】

【0111】
(実施例3)
表面積の効果を実証するために、コアの総重量及びプロバイオティクス粉末を、各試行で一定に維持しながら、ある範囲の寸法のキブルコアをダスティングした。表3に示されているように、キブルの表面積の増加は、達成された活性のレベルに有意な影響を有さなかった。したがって、測定された実際の活性は、期待された活性と有意に異ならない。プロバイオティクス粉末は篩にかけたため、粉末中の全ての粒子は、コアへの適用に先立って約75マイクロメートル未満であった。
【表3】

【0112】
(実施例4)
キブルコア温度の効果を実証するために、ダスティングに先立ってある範囲のキブルコア温度を試験した。表4に示されるように、低い温度のキブルほど低い活性損失を生じた。プロバイオティクス粉末は篩にかけたため、粉末中の全ての粒子は、コアへの適用に先立って約75マイクロメートル未満であった。コアの寸法は、およその平均直径が約10mmである概ね円形であった。
【表4】

【0113】
(実施例5)
10重量%のダスティングされたキブルと90重量%の脂肪でエンローブされたキブルを利用した疑似輸送試験を実施した。ダスティングされたキブルは、Eirich Machines,Inc.(Gurnee,Ill.,USA)製モデルFZM−0.7の20リットル容量Forberg流動化領域ミキサーで、流動化領域の上のプロバイオティクス粉末の中でダスティングしながら、約85rpmにて混合することにより、ダスティング及び乾燥混合された。エンローブされていないキブルコアを、Eirich Machines,Inc.(Gurnee,Ill.,USA)製モデルFZM−7の200リットル容量Forberg流動化領域ミキサーで、約45秒にわたって家禽油でエンローブした。エンロービング直後に、ダスティングされたキブルをエンローブされたキブルと共に200Lミキサーに注入し、更に30秒にわたって混合した。得られた生成物を1.8kg(40ポンド)の多層紙バッグに袋詰めし、8個のバッグを荷台の上に積み上げた。次に荷台を包装し、およそ96.6メートル(60マイル)輸送し、その時点で、0.52Grmsの強度で3時間にわたって1〜200Hzの周波数に設定したMTS Hydraulic Vibration Tableを使用して模擬輸送試験を実行した。輸送試験後、生成物を96.6メートル(60マイル)輸送し、8個のバッグの積み重ねの頂部、中間部及び底部のバッグをプロバイオティクス活性について評価し、これを表5に示す。示されているように、模擬輸送後であっても、活性は、期待された活性よりも平均して1log低いだけであった。
【表5】

【0114】
(実施例6)
直径およそ10mmのコア約6000gを流動化パドルミキサーの中の、パドルミキサー上に配置したホッパーの中に導入する。これらのミキサーへの導入の時点にて、コアの温度は約80℃である。ミキサーは、Eirich Machines,Inc.(Gurnee,Ill.,USA)製モデルFZM−0.7のForberg流動化領域ミキサーである。このミキサーは、約20リットルの有効容積容量を有する。いったんコアをミキサーに添加してから、パドルを回転させて、キブルを流動化する。特定の時間量にわたってミキサーの流動化ゾーンの上に粉末を手作業でふりまくことにより、約2gのプロバイオティクス粉末をミキサーに添加する。混合物添加の終わりに、ミキサーの底にあるドアを開いて、ダスティングされたキブルを金属受容器の中に落とす。これらのダスティングされたキブルを脂肪コーティングされたコアと、1重量部のダスティングされたコアと9重量部の脂肪コーティングされたコアの比で、混合する。表6は、約50rpm〜85rpmでのパドルの速度の変更が、ダスティングされたキブル上での粉末の保持に影響を与えないことを示す。50rpmは約0.35のフルード数に相当し、85rpmは約0.6のフルード数に相当する。表6はまた、約10秒〜約30秒の粉末適用時間がコア上の粉末の保持に影響を与えないことを示す。
【表6】

【0115】
(実施例7)
全ての粒子が約75マイクロメートル未満であるように、プロバイオティクス粉末の1つのサンプルを篩にかける。このプロバイオティクス粉末を実施例6の手順に従ってコアに適用する。全ての粒子が約45〜約75マイクロメートルであるように、プロバイオティクス粉末の第二のサンプルを篩にかける。このプロバイオティクス粉末を実施例6の手順に従って第二セットのコアに適用する。下記の表7は、約45マイクロメートルよりも小さな粒子を篩落としてもコアへの粉末の適用の有効性に影響を与えないことを示す。
【表7】

【0116】
(実施例8)
4つのドッグフードを以下の表8に示すように含水量と水分活性を変えることにより、比較した。表8の第二列〜第九列に示すように8つの比較を行った。低水分の製品、乾燥させた#1製品及び乾燥させた#2製品を対照#1製品、対照#2製品及び対照#3製品と比較した。対照#1製品は、2つの異なるタイプのキブルにより90:10の重量比で構成された。第一のタイプのキブルは脂肪/美味剤コーティングされたドッグフードキブルであり、第二のタイプのキブルはプロバイオティクスダスティングされたドッグフードキブルであった。表8に示すように、どちらのキブルも通常の商業的レベルに乾燥させた。対照#2製品は、表8に示すように、通常の商業レベルに乾燥させた、通常レベルの脂肪及び美味剤コーティング(プロバイオティクスなし)を有する市販のドッグフードキブルであった。対照#3製品は、表8に示すように、通常の商業レベルに乾燥させた、通常レベルの脂肪及び美味剤コーティング(プロバイオティクスなし)を有する、対照#2とは異なる別の市販のドッグフードキブルであった。乾燥させた#1製品は、2つの異なるタイプのキブルにより90:10の重量比で構成された。第一のタイプのキブルは脂肪/美味剤コーティングされたドッグフードキブルであり、第二のタイプのキブルはプロバイオティクスでダスティングされたドッグフードキブルであった。どちらのキブルも表8に示すようなレベルに乾燥させた。乾燥させた#2製品は、2つの異なるタイプのキブルにより90:10の重量比で構成された。第一のタイプのキブルは脂肪/美味剤コーティングされたドッグフードキブルであり、第二のタイプのキブルはプロバイオティクスでダスティングされたドッグフードキブルであった。どちらのキブルも表8に示すようなレベルに乾燥させた。飼育犬にドッグフードを給餌した。表8では、製品を給餌したときに水分及びAw値を測定したことに留意されるべきである。
【0117】
表8において理解できるように、対照#1製品と対照#2製品の比較は、総体積において対照2製品の4:1選好をもたらした。しかしながら、水分(及びしたがってAw)容量が低下するにつれて、対照#2製品の選好の累進的低下も生じており、低Awプロトタイプ(乾燥させた#2)と対照#2製品との間には有意な選好差は認められなかった。2つの異なるレベルの追加の乾燥を通常の商業的水分レベルの同一の製品(対照#1)又は別の市販のドッグフード(対照#3)と比較すると、最も乾燥させた製品(乾燥させた#2)が犬の選好に改善された影響を有した。これらの発見は、水分が低下するにつれて選好の改善が生じたという点への一般的合意を示す。
【表8】

P<0.05
**選好区分=犬が好んだ第一製品の%/犬が好んだ第二製品の%/犬が選好を示さなかった%
***=除数がゼロであった
【0118】
方法
プロバイオティクスの活性
動物フード中のプロバイオティクスの活性レベルを決定する試験方法は、以下のように行うことができる。
【0119】
滅菌ストマックバッグ(Interscience Laboratories Inc.(Weymouth,MA)から市販)の中に、測定用のサンプルを無菌的に量り入れ、重量を記録する。室温のバターフィールドのリン酸緩衝希釈水(Butterfield’s Phosphate Buffered Dilution Water)(Bacteriological Analytical Manual,8th Edition)を、1:10希釈まで加える(すなわち、サンプルの重量が3グラムの場合、はかりが30グラムを示すまで緩衝剤を加える)ことによって、試料を希釈する。約20〜30分にわたってサンプルを軟化させておき、次に、平坦にし、小片に破断し、次にMINIMIXストマッカー(Interscience Laboratories Inc.(Weymouth,MA)から市販)中に速度9にて2分にわたって定置する。
【0120】
サンプル希釈:ストマッキングが完了したら、混合された試料1ミリリットルを、バターフィールドのリン酸緩衝希釈水の入った9ミリリットル希釈管内に移す(−2希釈液を作る)。−2希釈液から1ミリリットルを異なる9ミリリットル希釈管内に移すことによって、サンプルを連続して希釈する(−3希釈液を作る)。この工程を、プレーティングに望ましい希釈が達成されるまで繰り返す。次の希釈を実施する前に、各管をボルテックス処理する。
【0121】
サンプルプレーティング:サンプルをDifco Lactobacilli MRS Agar(DeMan,Rogosa and Sharpe Agar)上で−6希釈、−7希釈、及び−8希釈でプレーティングする。−8希釈液をプレーティングするには、−7希釈管から0.1ミリリットルを室温MRSプレート上に移す。適切な希釈を繰り返し、プレーティングの直前に管をボルテックス処理する。滅菌スプレッダを使用して、試料をプレートの表面全体に均一に広げる。プレートを7リットル嫌気ジャー(三菱)内に位置決めし、ひっくり返す。嫌気度指示剤(Oxoid)をジャーの内側に置く。3つのアネロパック(三菱)サッシェを取り、開き、その際に片側の区画に1つのサッシェ、他方の側の区画に2つのサッシェとする。ジャーの上に蓋を置き、良好なシールを保証する。嫌気ジャーを、37℃±2℃で48時間のインキュベーション期間にわたってインキュベータ内に置く。
【0122】
プロバイオティクス微生物計数:48時間のインキュベート後、プレートをインキュベータから取り出し、コロニーを拡大するためにQuebec Colony Counterを使用して典型的な細菌コロニーを手作業で計数する。プレートは、コロニー数25〜250個の範囲で計数される。未加工カウント(プレート上でカウントされるコロニーの数)が完了したら、希釈を考慮する。したがって、未加工カウント数に希釈の逆数を乗じて、試料1グラム当たりのCFUを得る。
【0123】
水分活性
水分活性は、当業者に既知の方法を使用して決定することができる。水分活性は、25℃にてNovaSina TH200水分活性計又は当該技術分野において既知であるような他の好適な装置を使用して、決定することができる。簡単に言えば、このメーターは較正塩を用いて較正される。測定すべきサンプルをメーター内で温度平衡状態とし、次いで平衡に達した後の(通常は10〜20分)相対湿度パーセント(RH%)を100で割ったものとして水分活性を決定する。
【0124】
粒径
粒径を決定するとき、粒径は、国際標準化機構(ISO)方法13320によるなどの、レーザー回折分析により測定されるような粒径として定義することができる。
【0125】
不規則形状及び寸法の粒子については、粒径は、ASTM E 11−70(1995)を使用するメッシュスクリーンにより測定されるものとして定義することができる。
【0126】
耐久係数
耐久係数を計算するために、キブルは模擬輸送試験を通される。ダスティングされたキブルを、任意の標準的な市販のドッグフードバッグなどの1.8kg(40ポンド)の多層紙バッグに袋詰めし、8個のバッグを荷台の上に積み上げる。次に荷台を包装し、およそ96.6メートル(60マイル)輸送し、その時点で、0.52Grmsの強度で3時間にわたって1〜200Hzの周波数に設定したMTS Hydraulic Vibration Tableを使用して模擬輸送試験を実行した。輸送試験後、生成物を96.6メートル(60マイル)輸送し、8個のバッグの積み重ねの頂部、中間部及び底部のバッグをプロバイオティクス活性について評価し、これを表5に示す。耐久係数は、測定されたプロバイオティクスの実際の活性とプロバイオティクスの投与された又は期待された活性との比率であるものとして計算した。
【0127】
本明細書に開示されている寸法及び値は、列挙した正確な数値に厳しく制限されるものとして理解すべきではない。それよりむしろ、特に規定がない限り、こうした各寸法は、列挙された値とその値周辺の機能的に同等の範囲との両方を意味することが意図される。例えば、「40mm」として開示される寸法は、「約40mm」を意味することを意図している。
【0128】
相互参照される又は関連するあらゆる特許又は出願書類を含め、本明細書において引用される全ての文献は、明示的に除外ないしは制限されない限り、その全体を参考として本明細書に組み込まれる。いかなる文献の引用も、それが本明細書において開示され請求されるいずれかの発明に関する先行技術であること、又はそれが単独で若しくは他のいかなる参照とのいかなる組み合わせにおいても、このような発明を教示する、提案する、又は開示することを認めるものではない。更に、本書における用語のいずれかの意味又は定義が、参考として組み込まれた文献における同一の用語のいずれかの意味又は定義と相反する限りにおいて、本書においてその用語に与えられた定義又は意味が適用されるものとする。
【0129】
本発明の特定の実施形態が例示され、記載されてきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、他の様々な変更及び修正を実施できることが、当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのような全ての変更及び修正を、添付の「特許請求の範囲」で扱うものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コアマトリックスと、前記コアマトリックス上のダスティングと、を含むキブルを含むダスティングされたペットフードキブルであって、
前記ダスティングは、活性成分を含む粉末を含み、
前記ダスティングは実質的に結合剤を含まず、
前記キブルは12%未満の含水量を有する、ダスティングされたペットフードキブル。
【請求項2】
前記活性成分がプロバイオティクス微生物を含む、請求項1に記載のダスティングされたペットフードキブル。
【請求項3】
前記プロバイオティクスの活性レベルが、キブル1g当たり少なくとも約10CFUである、請求項1又は2に記載のダスティングされたペットフードキブル。
【請求項4】
前記ペットフードキブルが、約0.1〜0.001の耐久係数を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載のダスティングされたペットフードキブル。
【請求項5】
前記プロバイオティクス微生物の少なくとも一部が約75マイクロメートル未満の粒径を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載のダスティングされたペットフードキブル。
【請求項6】
前記活性成分が、繊維成分、無機質成分、ポリフェノール成分、アミノ酸成分、カロテノイド成分、酸化防止剤成分、脂肪酸成分、グルコース模倣体成分、プレバイオティクス成分、酵素、抗体、免疫グロブリン、サイトカイン、エピジェネティクス剤、ビタミン及びプロバイオティクス微生物、並びにこれらの混合物及び組み合わせからなる群の供給源から選択される成分を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載のダスティングされたペットフードキブル。
【請求項7】
第二ダスティングを更に含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載のダスティングされたペットフードキブル。
【請求項8】
前記第二ダスティングが、繊維成分、無機質成分、ポリフェノール成分、アミノ酸成分、カロテノイド成分、酸化防止剤成分、脂肪酸成分、グルコース模倣体成分、プレバイオティクス成分、酵素、抗体、免疫グロブリン、サイトカイン、エピジェネティクス剤、ビタミン及びプロバイオティクス微生物、並びにこれらの混合物及び組み合わせの供給源からなる群から選択される成分を含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載のダスティングされたペットフードキブル。
【請求項9】
コアマトリックスを含むキブルと、
前記コアマトリックス上のダスティングと、
を含むダスティングされたペットフードキブルであって、
前記ダスティングは、プロバイオティクス微生物を含む粉末を含み、
前記キブルは栄養的にバランスがとれており、
前記キブルは12%未満の含水量を有する、ダスティングされたペットフードキブル。
【請求項10】
前記プロバイオティクス微生物の活性が、キブル1グラム当たり約10CFU超である、請求項9に記載のダスティングされたペットフードキブル。
【請求項11】
前記プロバイオティクス微生物の少なくとも一部の粒径が、75マイクロメートル未満である、請求項9又は10に記載のダスティングされたペットフードキブル。
【請求項12】
第二ダスティングを更に含む、請求項9〜11のいずれか一項に記載のダスティングされたペットフードキブル。
【請求項13】
前記第二ダスティングがビタミンを更に含む、請求項9〜12のいずれか一項に記載のダスティングされたペットフードキブル。
【請求項14】
前記コアマトリックスがゼラチン化デンプンマトリックス又は植物性タンパク質を含む、請求項9〜13のいずれか一項に記載のダスティングされたペットフードキブル。
【請求項15】
タンパク質源、炭水化物源及び脂肪源を含むコアマトリックスを含むキブルと、
前記コアマトリックス上のダスティングと、
を含むダスティングされたペットフードであって、
前記ダスティングは、プロバイオティクス微生物を含む粉末を含み、かつ実質的に結合剤を含まず、
前記キブルは栄養的にバランスがとれており、
前記キブルは12%未満の含水量を有し、
前記プロバイオティクス微生物の活性は、キブル1グラム当たり約10CFU超であり、
前記粉末はマルトデキストリン及びアスコルビン酸を更に含み、
前記プロバイオティクス微生物の少なくとも一部の粒径は、75マイクロメートル未満である、ダスティングされたペットフード。

【公表番号】特表2013−500007(P2013−500007A)
【公表日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−521680(P2012−521680)
【出願日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際出願番号】PCT/US2010/042038
【国際公開番号】WO2011/014362
【国際公開日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【出願人】(595056859)ザ・アイムス・カンパニー (52)
【氏名又は名称原語表記】The Iams Company
【Fターム(参考)】