説明

ダミーメディアのリサイクル方法

【課題】効率的にダミーメディアを再生することができるダミーメディアのリサイクル方法を提供すること。
【解決手段】バレル容器6aを準備する。バレル容器6a内に陽極20aを配置する。バレル容器6a内に使用済のダミーメディア10を投入する。バレル容器6a内の陽極20aおよびダミーメディア10を、電解液14aに浸す。ダミーメディア10の表面に形成されためっき層9aを電解液14aに溶出させて除去し、ダミーメディア10を再利用する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バレルめっき法に用いられるダミーメディアをリサイクルする方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的にバレルめっき方法において、被めっき物に対してまんべんなく均等に電流を流し、めっき効率を向上させたり、めっき厚のバラツキを少なくすることを目的として、導電性ダミーメディアを被めっき物とともにバレル内に投入している(たとえば特許文献1参照)。
【0003】
しかしながら、このダミーメディアを繰り返し使用していると、ダミーメディア表面にめっき層が形成され、最適化されていたダミーメディアの外径や比重が変化することがある。このような場合には、バレル内で被めっき物と分離する傾向が大きくなり、めっき効率が低下したり、めっき層のバラツキが大きくなる等の問題が生じる。
【0004】
そのため、ダミーメディアの外径や比重が、許容範囲を超えて変化した場合には、従来では、廃棄処理されていた。ダミーメディアは、必ずしも安価なものではなく、効率的にダミーメディアを再生する方法が求められていた。
【特許文献1】特開昭61−15999号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、効率的にダミーメディアを再生することができるダミーメディアのリサイクル方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係るダミーメディアのリサイクル方法は、
バレル容器を準備する工程と、
前記バレル容器内に陽極を配置する工程と、
前記バレル容器内に使用済のダミーメディアを投入する工程と、
前記バレル容器内の前記陽極および前記ダミーメディアを、電解液に浸す工程と、
前記ダミーメディアの表面に形成されためっき層を前記電解液に溶出させる工程と、を有する。
【0007】
バレル容器内の陽極およびダミーメディアを、電解液に浸すことで、ダミーメディアの表面に形成されためっき層を電解液に電気化学的に溶出させることが可能になる。すなわち、本発明の方法では、たとえば酸などを用いてめっき層を溶解させる方法に比較して、多量に素早くめっき層を電解液に溶出させることができる。
【0008】
また、酸などを用いる方法では、金属イオンを含む酸性処理液が廃棄物となるが、本発明の方法では、電解液を介して陰極にめっき成分が戻るので、廃棄処理も容易である。したがって、本発明の方法では、効率的にダミーメディアを再生することが可能になる。
【0009】
好ましくは、前記バレル容器内には、前記ダミーメディアと共に、溶出促進用メディアを入れる。溶出促進用メディアをバレル容器内に入れることで、さらに効率的に、ダミーメディアの表面に形成されためっき層を電解液に溶出させることができる。
【0010】
前記溶出促進用メディアの材質や大きさは、特に限定されないが、たとえばダミーメディアの材質を変えることで、バレル容器から取り出された後で、磁力を用いて選別されることができる。あるいは、溶出促進用メディアの大きさや形状を、ダミーメディアに対して変化させることで、より効率的に、ダミーメディアのめっき層の溶出が可能になると共に、バレル容器から取り出された後での選別も容易になる。
【0011】
好ましくは、前記バレル容器を電解液が貯留されためっき液槽の内部で回転させながら、前記陽極に正電圧を印加し、前記ダミーメディアの表面に形成されためっき層を前記電解液に溶出させる。このような方法を用いることで、効率的にダミーメディアの表面からめっき層を電解液に溶出させ、一度に多量のダミーメディアの再生が可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
図1はバレルめっき方法を説明する概略図、
図2(A)は図1に示すめっき方法によりめっきされる電子部品の一例を示す側面図、図2(B)は図1に示すバレル容器内に電子部品と共に収容されるダミーメディアの一例を示す側面図、
図3(A)はリサイクル前のダミーメディアの断面図、図3(B)はリサイクル後のダミーメディアの断面図、
図4は本発明の一実施形態に係るダミーメディアのリサイクル方法を示す概略図である。
【0013】
まず、図1に基づき、バレルめっき方法に使用されるバレルめっき装置2を説明する。このバレルめっき装置2は、めっき液14が貯留されためっき浴槽4内にバレル容器6およびアノード電極(陽極)20が配置された構造を有する。バレル容器6は、例えば中心部に回転軸16を有する多角(たとえば六角や八角)筒状に形成されており、めっき浴槽4内に横向きに配置されている。
【0014】
このバレル容器6の回転軸16は、めっき浴槽4を貫通して回転自在に支持されており、この回転軸16が図示しないモータにより回転駆動されることにより、めっき浴槽2内に横向きに配置されたバレル容器6がめっき液14中で回転するように構成されている。
【0015】
このようなバレル容器6内には、陰極としてのカソード電極12(例えばステンレス鋼(SUS)製または銅(Cu)製のバー)が挿入されていると共に、めっき対象物である複数の電子部品8が多数のダミーメディア10と共に収容されている。ここで、図2(A)に示すように、電子部品8の端子電極9にニッケル(Ni)をめっきする場合、図1に示すダミーメディア10としては、めっき用金属と同じ材質の例えばニッケル球を使用する。また、アノード電極20としては、ダミーメディア10と同様なニッケル球から成るめっき膜供給源22をメッシュ状の金属バスケット、例えばチタン(Ti)製のバスケット24に収容したものを使用する。
【0016】
このようなバレルめっき装置2を使用するバレルめっき方法では、バレル容器6を回転軸16廻りに回転させると、バレル容器6内に収容された複数の電子部品8が多数のダミーメディア10と共にめっき液14で攪拌される。そして、電源30からアノード電極20には正電圧を印加し、カソード電極12には負電圧を印加し、アノード電極20とカソード電極12との間に電流を流す。その結果、複数の電子部品8が多数のダミーメディア10を介してカソード電極12に導通される。
【0017】
そのため、アノード電極20のバスケット24に収容されたメッキ膜供給源22のニッケル球からめっき液14中に溶解したニッケルイオンが各電子部品8の表面で還元作用を受けるようになり、各電子部品8の端子電極9の表面に均一な肉厚でニッケル(Ni)皮膜が形成される。
【0018】
このようなバレルめっき装置2を使用する複数の電子部品8の端子電極9に対するニッケル(Ni)めっき処理は、バレル容器6内の電子部品8を交換して繰り返される。そして、この繰り返し作業において、バレル容器6内の多数のダミーメディア10の表面には、図3(A)に示すように、めっき用金属であるニッケル(Ni)が析出してめっき層9aが形成され、その厚みt0が次第に肥大化してゆく。めっき層9aの厚みt0が肥大化すると、最適化されていたダミーメディア10の外径D0や比重が変化し、めっき処理に悪影響を与えるおそれがある。
【0019】
本実施形態では、繰り返し作業によりめっき層9aの厚みt0が肥大化した多数のダミーメディア10を廃棄処分せずに、下述するリサイクル処理を行う。次に、本発明の一実施形態に係るダミーメディアのリサイクル方法について説明する。
【0020】
図4に示すように、本発明の一実施形態に係るリサイクル装置2aは、電解槽4aを有する。電解槽4aには、電解液14aが貯留してある。図4に示す電解液14aは、図1に示すめっき液14と同じ成分でも良いが、異なっていても良い。電解液としては、たとえば希硝酸、希硫酸、希アルカリ(NaOH)、希釈めっき液を用いることができる。
【0021】
電解槽4aの電解液14a中には、リサイクル用バレル容器6aと、カソード電極12aとを浸漬させる。カソード電極12aは、電源30aの負電圧端子に接続される。このカソード電極12aは、図1に示すアノード電極20と同様に、めっき膜供給源22aをメッシュ状の金属バスケット、例えばチタン(Ti)製のバスケット24aに収容したものであっても良い。あるいは、このカソード電極12aは、図1に示すカソード電極12と同様に、プレート状であっても良い。
【0022】
リサイクル用バレル容器6aの内部には、図3(A)に示す使用済のめっき膜9aが形成されたダミーメディア10のみを多数収容する。このようなバレル容器6内には、ダミーメディア10に接触するように、アノード電極20aが収容されている。このアノード電極20aは、電源30aの正極端子に接続される。
【0023】
このアノード電極20aは、図1に示すカソード電極12と同様に、例えばステンレス鋼(SUS)製または銅(Cu)製のバーで構成してある。ただし、カソード電極12aの内部に、めっき膜供給源22aを用いる場合には、アノード電極20aは、めっき膜供給源22aと同じ材料で構成することが好ましい。アノード電極20aが、ダミーメディア10のめっき膜9aと同様に、電解液14aに溶出し、めっき膜供給源22aの表面に析出するからである。
【0024】
リサイクル用バレル容器6aの回転軸16aは、図1に示す回転軸16と同様な構成を有し、この回転軸16aが図示しないモータにより回転駆動されることにより、電解槽2a内に横向きに配置されたバレル容器6aが電解液14a中で回転するように構成されている。バレル容器6aの回転速度は、特に限定されないが、好ましくは3〜25である。
【0025】
このようなリサイクル装置2aを使用するリサイクル方法では、バレル容器6aを回転軸16a廻りに回転させると、バレル容器6a内に収容されたダミーメディア10は、アノード電極20aに接触しながら、電解液14a中で攪拌される。そして、電源30aからアノード電極20aには正電圧を印加し、カソード電極12aには負電圧を印加し、アノード電極20aとカソード電極12aとの間に電流を流す。その結果、多数のダミーメディア10がアノード電極20aに導通される。
【0026】
そのため、アノード電極20aに導通しているダミーメディア10の表面に形成してあるめっき膜9aが、電解液14a中に溶出し、電解液に溶解しためっき膜14aの成分は、めっき膜供給源22aの表面に析出する。ダミーメディア10の表面に形成してあるめっき膜9aが、ニッケル膜である場合には、ニッケル球であるめっき膜供給源22aの表面に、ニッケル成分が析出する。
【0027】
図3(A)に示すダミーメディア10の表面に形成してあるめっき膜9aが全て除去される条件、たとえば図4に示すリサイクル処理の時間を制御することで、図3(B)に示すように、めっき膜9aが全て除去され、最適化された外径D0と比重を持つダミーメディア10を得ることができる。これらのダミーメディア10は、図1に示す電子部品8のバレルめっきのためのダミーメディア10として再利用することができる。すなわち、ダミーメディア10のリサイクルが可能となる。
【0028】
また、ダミーメディア10の表面に形成してあるめっき膜9aが、めっき膜供給源22aと同じ金属または合金である場合には、めっき膜供給源22aも、図1に示すバレルめっき装置2におけるめっき膜供給源22として再利用することも可能である。
【0029】
ただし、ダミーメディア10が、ニッケルめっきのみでなく、スズメッキなどの他の種類の金属のめっき処理にも使用しているとすると、ダミーメディア10の表面に形成してあるめっき膜9aは、異なる金属の複合膜になっている。そのような複合膜で構成されためっき膜9aが形成されたダミーメディア10を、図4に示すリサイクル装置2aでリサイクル処理する場合には、カソード電極12aとしては、棒状または板状の金属体であることが好ましい。そのカソード電極12aには、複合膜で構成されためっき膜9aの金属成分が析出する。この場合のカソード電極12aは、図1に示すバレルめっき装置2において、バレル容器6の内部に収容するカソード電極12として再利用することもできる。また、この場合、電解液14は、複合膜成分が含まれるので、めっき液14としては用いない。
【0030】
本実施形態では、図4に示すように、バレル容器6a内のアノード電極20aおよびダミーメディア10を、電解液14aに浸しながらバレル容器6aを回転させる。このため、図3(A)に示すダミーメディア10の表面に形成されためっき層9aを、図4に示す電解液14aに電気化学的に効率的に溶出させることが可能になる。すなわち、本実施形態の方法では、たとえば酸などを用いてめっき層9aを溶解させる方法に比較して、一度に多量に素早く、めっき層9aを電解液14aに溶出させることができる。
【0031】
また、酸などを用いる方法では、金属イオンを含む酸性処理液が廃棄物となるが、本実施形態の方法では、電解液14aを介してカソード電極12aにめっき成分が戻るので、廃棄処理も容易である。したがって、本実施形態の方法では、効率的にダミーメディア10を再生することが可能になる。
【0032】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。たとえば、図4に示すリサイクル用バレル容器6a内には、使用済のダミーメディア10と共に、図示省略してある溶出促進用メディアを入れてもよい。溶出促進用メディアをバレル容器6a内に入れることで、さらに効率的に、ダミーメディア10の表面に形成されためっき層9aを電解液14aに溶出させることができる。
【0033】
溶出促進用メディアの材質や大きさは、特に限定されないが、たとえばダミーメディアの材質と変えることで、バレル容器から取り出された後で、磁力を用いて選別されることができる。あるいは、溶出促進用メディアの大きさや形状を、ダミーメディアに対して変化させることで、より効率的に、ダミーメディア10のめっき層9aの溶出が可能になると共に、バレル容器6aから取り出された後での選別も容易になる。
【0034】
また、上述した実施形態では、ダミーメディア10としては、ニッケル球を用いたが、鉄系合金球やセラミック球の表面にニッケル(Ni)等をめっきしたものであっても良い。たとえば、ダミーメディア10は、めっき液14に対し非溶出性を呈するセラミックス球を芯材とし、その表面にニッケル(Ni)めっきを施したものであっても良い。
【0035】
さらに、図4に示すリサイクル装置2aにおけるバレル容器6aは、図4に示したものに限らず、バレル容器6aが垂直軸廻りに回転する形式のものや、バレル容器6aが傾斜軸廻りに回転する形式のものであってもよい。
【実施例】
【0036】
以下、本発明を、さらに詳細な実施例に基づき説明するが、本発明は、これら実施例に限定されない。
実施例1
【0037】
図3(A)に示す使用済みのダミーメディア10を準備した。メディア10の外径D0は、5mmであり、その表面に、厚みt0が50μmのめっき層9aが形成してあった。これらのダミーメディア10を約3kg準備し、正確に個数と重量を測定した後に、図4に示すバレル容器6aの内部に収容して、バレル容器6aを回転させながら、アノード電極20aとカソード電極12aとの間には、20Aの電流を流し、リサイクル処理を行った。
【0038】
バレル容器6aの内容積は10リットルであり、バレル容器6aの回転速度は、10であった。アノード電極20aとしては、チタン製の金属バーを用い、カソード電極12aとしては、銅製の金属バーを用いた。電解液14aとしては、ニッケルめっきに使用するめっき液14と同じものを用いた。
【0039】
100分後に、リサイクル処理後のダミーメディア10を取り出し、ダミーメディア10の総重量を測定した。リサイクル処理前のダミーメディア10の総重量から、リサイクル処理後のダミーメディア10の総重量を引き算することで、ほぼ全てのダミーメディア10の表面に形成されためっき層9aが除去できたことが予想できた。すなわち、めっき層9aが形成されていないダミーメディア10の総量の予想重量が計算できるので、リサイクル処理後のダミーメディア10の測定された総重量が、予想重量に近ければ、ほぼ全てのダミーメディア10の表面に形成されためっき層9aが除去できたと言える。
実施例2
【0040】
バレル容器6aを回転させない以外は、実施例1と同様にして、ダミーメディア10のリサイクル処理を行った。100分のリサイクル処理では、総重量の測定から判断して、実施例1の20%のめっき層の除去率であった。
実施例3
【0041】
バレル容器6a内に、ダミーメディア10と共に、ダミーメディアに対して、50体積%の溶解促進メディアを投入した以外は、実施例1と同様にして、ダミーメディア10のリサイクル処理を行った。80分のリサイクル処理で、総重量の測定から判断して、実施例1と同等のめっき層の除去率であった。なお、溶解促進メディア質は、材質がジルコニアであり、外径が15mmの球形であった。
実施例4
【0042】
バレル容器6a内に、ダミーメディア10と共に、ダミーメディアに対して、100体積%の溶解促進メディアを投入した以外は、実施例3と同様にして、ダミーメディア10のリサイクル処理を行った。70分のリサイクル処理で、総重量の測定から判断して、実施例1と同等のめっき層の除去率であった。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】図1はバレルめっき方法を説明する概略図である。
【図2】図2(A)は図1に示すめっき方法によりめっきされる電子部品の一例を示す側面図、図2(B)は図1に示すバレル容器内に電子部品と共に収容されるダミーメディアの一例を示す側面図である。
【図3】図3(A)はリサイクル前のダミーメディアの断面図、図3(B)はリサイクル後のダミーメディアの断面図である。
【図4】図4は本発明の1実施形態に係るダミーメディアのリサイクル方法を示す概略図である。
【符号の説明】
【0044】
2a… リサイクル装置
4a… 電解槽
6a… バレル容器
9a… めっき層
10… ダミーメディア
12a… カソード電極
14a… 電解液
20a… アノード電極
30a… 電源

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バレル容器を準備する工程と、
前記バレル容器内に陽極を配置する工程と、
前記バレル容器内に使用済のダミーメディアを投入する工程と、
前記バレル容器内の前記陽極および前記ダミーメディアを、電解液に浸す工程と、
前記ダミーメディアの表面に形成されためっき層を前記電解液に溶出させる工程と、を有するダミーメディアのリサイクル方法。
【請求項2】
前記バレル容器内には、前記ダミーメディアと共に、溶出促進用メディアを入れる請求項1に記載のダミーメディアのリサイクル方法。
【請求項3】
前記溶出促進用メディアは、前記ダミーメディアと共に、前記バレル容器から取り出された後で、磁力を用いて選別される請求項2に記載のリサイクル方法。
【請求項4】
前記バレル容器を電解液が貯留されためっき液槽の内部で回転させながら、前記陽極に正電圧を印加し、前記ダミーメディアの表面に形成されためっき層を前記電解液に溶出させる請求項1〜3のいずれかに記載のダミーメディアのリサイクル方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−100920(P2010−100920A)
【公開日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−275639(P2008−275639)
【出願日】平成20年10月27日(2008.10.27)
【出願人】(000003067)TDK株式会社 (7,238)