チャットシステム
【構成】 携帯電話機14をチャットサーバ12に接続させて携帯電話機14間でチャットを行うチャットシステム10において、チャットサーバ12に接続していない携帯電話機14に対してチャットサーバ12への接続(チャットへの参加)を促がす電子メール(チャット勧誘メール)を送信する。チャット勧誘メールを受信した携帯電話機14のユーザがチャットサーバへ12の接続(チャットへの参加)を承諾すると自動的に携帯電話機14がチャットサーバ12に接続されてチャットが可能な状態となる。
【効果】 オフライン状態の相手とも即座にチャットを行うことができる。
【効果】 オフライン状態の相手とも即座にチャットを行うことができる。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、チャットシステムに関し、特にたとえば、複数の携帯電話機と、複数の携帯電話機が接続されるチャットサーバと、複数の携帯電話機が接続されるメールサーバとを有する、チャットシステムに関する。
【0002】
【技術背景】従来、パーソナルコンピュータなどを用いたチャットが行われている。パーソナルコンピュータなどを用いてチャットを行う場合には、チャットが行われているホームページにアクセスし、チャットルームに入室して不特定の相手とチャットを行う。
【0003】また、ICQというソフトウェアウェアを用いて、チャットを行うことも行われている。ICQを用いてチャットを行う場合には、ICQのソフトウェアウェアに相手を登録していると、その相手がインターネットに接続しているかどうかがわかるので、インターネットに接続している相手にメッセージを送ってチャットに誘い、相手が誘いに応じればチャットが開始される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ホームページにアクセスしてチャットを行う方法では、チャットルームに入室している相手としかチャットが行えない。所望の相手とチャットを行いたい場合には、電話やメールなどを用いて予めホームページ,チャットルーム,チャット開始の日時を指定しておき、指定した日時に指定したチャットルームに双方が入室しなければならない。そのため、所望の相手と即座にチャットを開始することができないという問題がある。
【0005】また、ICQを用いてチャットを行う方法でも、即座にチャットを行えるのは、現在インターネットに接続している相手だけである。インターネットに接続していない相手とチャットを行いたい場合には、やはり日時を予め決めておかなければならない。そのため、この場合にも、所望の相手と即座にチャットを開始できないという問題がある。
【0006】それゆえに、この発明の主たる目的は、所望の相手と即座にチャットを行うことができる、チャットシステムを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1および第6の発明は、複数の携帯電話機,複数の携帯電話機が接続されるチャットサーバおよび複数の携帯電話機が接続されるメールサーバを用いてチャットを行うものであり、まず、ある携帯電話機はチャットサーバに接続していない他の携帯電話機にチャットサーバへの接続を促がす電子メールをメールサーバに送信する。メールサーバは受信したチャットサーバへの接続を促がす電子メールを他の携帯電話機に送信する。そして、他の携帯電話機でこの電子メールを受信する。他の携帯電話機のユーザがこの電子メールを見てチャットサーバに接続する指示を携帯電話機に対して行うと、接続指示に応答して自動的に携帯電話機がチャットサーバに接続される。
【0008】第2の発明は、メールサーバおよびチャットサーバに接続される携帯電話機である。この携帯電話機では、チャットサーバに接続していない他の携帯電話機電話機をチャットサーバに接続させることができる。つまり、メール送信手段が他の携帯電話機にチャットサーバへの接続を促がす電子メールを送信する。すると、他の携帯電話機では、メール受信手段がこの電子メールを受信する。他の携帯電話機のユーザが入力手段に対してチャットサーバへの接続を指示すると、接続手段が接続指示に応答して自動的にチャットサーバに携帯電話機を接続する。
【0009】第3の発明は、複数の携帯電話機が接続されるサーバである。このサーバは、サーバに接続している携帯電話機に対して他の携帯電話機がサーバに接続しているかどうかを知らせることができる。つまり、自己ID受信手段がサーバに接続している携帯電話機から当該携帯電話機の自己IDを受信するとともに、他者ID受信手段がサーバに接続している携帯電話機から他の携帯電話機の他者IDを受信する。すると、接続判断手段が他者IDに対応する携帯電話機が当該サーバに接続されているかどうかを判断する。そして、接続情報生成手段が接続判断手段の判断結果に基づいて他者IDに対応する携帯電話機が当該サーバに接続しているか否かを示す接続情報を生成する。最後に、接続情報送信手段が接続情報を他者IDの送信元の携帯電話機に送信する。
【0010】第4の発明は、携帯電話機上で動作するプログラムである。このプログラムによれば、他の携帯電話機がサーバに接続しているかどうかを知り、サーバに接続していない他の携帯電話機をサーバに接続させることができる。つまり、このプログラムは、まず、起動すると同時に所定のサーバに接続する。そして、接続と同時に携帯電話機の自己IDをサーバに送信する。また、サーバに接続させたい他の携帯電話機の他者IDとをサーバに送信する。さらに、サーバから他者IDに対応する携帯電話機がサーバに接続しているかどうかを示す接続情報を受信する。他者IDに対応する他の携帯電話機がサーバに接続していない場合には他の携帯電話機にサーバへの接続を促がす電子メールを送信する。
【0011】第5の発明は、サーバ上で動作するプログラムである。このプログラムによれば、サーバに接続している携帯電話機に対して他の携帯電話機がサーバに接続しているかどうかを知らせることができる。つまり、このプログラムは、まず、携帯電話機の接続と同時に接続された携帯電話機から携帯電話機の自己IDを受信する。また、サーバに接続している携帯電話機から他の携帯電話機の他者IDを受信する。そして、他者IDに対応する携帯電話機がサーバに接続されているかどうかを判断し、この判断結果に基づいて他者IDに対応する他の携帯電話機がサーバに接続しているかどうかを示す接続情報を生成する。最後に、この接続情報を他者IDの送信元である携帯電話機に送信する。
【0012】
【作用】この発明においては、チャットサーバを介して携帯電話機間でチャットを行うが、相手の携帯電話機がチャットサーバに接続していない(オフライン状態)場合であっても、即座にチャットを開始することができる。
【0013】つまり、ユーザAがオフライン状態のユーザBと携帯電話機でチャットを行う場合、ユーザAの携帯電話機の第1メール送信手段がユーザBに対して携帯電話機のチャットサーバへの接続を促がす電子メール(チャット勧誘メール)をメールサーバに送信する。
【0014】メールサーバの第2メール受信手段が、ユーザAの携帯電話機からチャット勧誘メールを受け取り、第2メール送信手段がユーザBの携帯電話機にこのチャット勧誘メールを送信する。
【0015】ユーザBの携帯電話機電話機の第1メール受信手段は、チャットサーバを介してユーザAからのチャット勧誘メールを受信する。ユーザBがユーザAとのチャットを行う場合には、入力手段を用いてチャットサーバへの接続(ユーザAとのチャット)を承諾する指示を入力する。すると、ユーザBの携帯電話機の接続手段が、入力手段からの承諾の入力に応答して自動的にユーザBの携帯電話機をチャットサーバに接続する。
【0016】通常、ユーザBの携帯電話機は電源がオン状態にあってユーザBはチャット勧誘メールを即座に確認できるので、ユーザAがチャット勧誘メールを送信してからユーザBの携帯電話機がチャットサーバに接続されるまでの時間はごく短い時間である。
【0017】好ましい実施例においては、携帯電話機のユーザ、たとえばユーザAは、他のユーザ、たとえばユーザBがオンライン状態にあるかどうかを確認することができる。つまり、ユーザAの携帯電話機の自己ID保持手段にはユーザAのユーザIDが記録されており、携帯電話機がチャットサーバに接続されたときに自己ID送信手段によってこの自己IDがチャットサーバに送信される。また、ユーザAの携帯電話機の他者ID保持手段には、ユーザAが登録した複数の他者、たとえばユーザBなどのユーザIDを保持することができ、他者ID送信手段によってユーザBのユーザIDがチャットサーバに送信される。
【0018】チャットサーバでは、ユーザAやユーザBの携帯電話機が接続されたときに、自己ID受信手段がユーザAやユーザBの自己IDを受信している。そして、ユーザAの携帯電話機からユーザBのユーザIDが送信されると他者ID受信手段がユーザBのユーザID(他者ID)を受信し、接続判断手段がユーザBのユーザIDに基づいてユーザBが現在チャットサーバに接続しているか(オンライン状態であるか)どうかを判断する。さらに、接続情報生成手段が接続判断手段の判断結果に基づいてユーザBがオンライン状態であるかオフライン状態であるかを示す接続情報を生成し、接続情報送信手段がこの接続情報をユーザAの携帯電話機に送信する。
【0019】そして、ユーザAの携帯電話機では、接続情報受信手段が接続情報を受信する。このことにより、ユーザは自分の携帯電話機にユーザIDを登録してある他のユーザがオンラインであるかどうかを知ることができる。
【0020】チャットシステムの形態としては、2種類の形態が考えられる。第1の形態のチャットシステムでは、携帯電話機からチャットのメッセージをチャットサーバに送り、チャットサーバがメッセージ自体をチャット相手の携帯電話機に送信する。つまり、チャットにおいてユーザAがユーザBにメッセージを送る場合、ユーザAの携帯電話機の第1メッセージ送信手段がメッセージとユーザBのユーザID(他者ID)とをチャットサーバに送信する。
【0021】チャットサーバでは、第2メッセージ受信手段がユーザAからメッセージとユーザBのユーザID(他者ID)とを受信し、第2メッセージ送信手段が他者IDに基づいてメッセージをユーザBの携帯電話機に送信する。
【0022】ユーザBの携帯電話機では、第1メッセージ受信手段がメッセージを受信する。ユーザBがユーザAにメッセージを送る場合も同じである。なお、同時に複数のユーザにメッセージを送ることも可能である。
【0023】第2の形態のチャットシステムは、チャットサーバ上のWebページを用いてチャットを行うものであり、携帯電話機からチャットのメッセージをチャットサーバに送ると、チャットサーバは受信したメッセージをWebページに埋め込み、メッセージを埋め込んだWebページをチャットに参加しているすべての携帯電話機に送信する。つまり、携帯電話機がチャットサーバに接続すると、Webページアクセス手段がチャットの行われるWebページ(チャットルーム)にアクセスする。そして、メッセージ送信手段がチャットのメッセージをチャットサーバに送信する。
【0024】チャットサーバでは、メッセージ受信手段がメッセージを受信し、メッセージ埋め込み手段がメッセージをチャットルームのWebページに埋め込む。そして、Webページ送信手段がメッセージの埋め込まれたWebページをチャットルームのWebページにアクセスしているすべての携帯電話機に送信する。
【0025】携帯電話機では、Webページ受信手段がメッセージの埋め込まれたWebページを受信する。このようにしてチャットが行われる。
【0026】第2の形態のチャットシステムについての好ましい実施例では、チャット勧誘メールを受けてチャットへの参加を承諾すると、チャット勧誘メールを送ってきたユーザがアクセス(入室)しているWebページ(チャットルーム)に自動的にアクセス(入室)する。つまり、ユーザAがユーザBをチャットに誘う場合、ユーザAの携帯電話機において、自己ID埋め込み手段が自己ID(ユーザAのユーザID)をチャット勧誘メールの内部に埋め込む。チャットサーバがこのチャット勧誘メールを受信すると、特定手段が自己ID(ユーザAのユーザID)に基づいて、ユーザAがアクセス(入室)しているWebページ(チャットルーム)のURLを特定する。そして、特定されたURLをURL埋め込み手段がチャット勧誘メールに埋め込む。このチャット勧誘メールをユーザBの携帯電話機が受信すると、Webページアクセス手段がチャット勧誘メールに埋め込まれたURLに基づいてユーザAがアクセス(入室)しているWebページ(チャットルーム)にアクセス(入室)する。なお、チャット勧誘メールへのURLの埋め込みはユーザAの携帯電話機で行うようにしてもよい。
【0027】
【発明の効果】この発明によれば、チャットサーバに接続していないユーザの携帯電話機に、チャットサーバへの接続を促がす電子メールを送信することができる。通常、携帯電話機の電源はオン状態にあるので、電子メールを受信したユーザは即座に電子メールを読むことができ、チャットをする意思があれば誘いに応じてチャットサーバに携帯電話機を接続してチャットを開始する。したがって、相手がチャットサーバに接続しておらずオフライン状態であっても、希望するときに直ちにチャットを行うことができる。
【0028】この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0029】
【実施例】図1を参照して、この実施例のチャットシステム10は、チャットサーバ12を含む。このチャットサーバ12には複数の携帯電話機14(a〜c)が接続される。このチャットシステム10においては、携帯電話機14から送信されたチャットのメッセージをチャットサーバ12が受け取り、チャット相手の携帯電話機14に送信する。
【0030】携帯電話機14は、具体的には図2に示すように構成されている。図2に示すように、携帯電話機14の動作を制御するCPU20には、メモリ22,LCD24,操作パネル26,スピーカ28,マイク30,受信回路32および送信回路34が接続される。そして、受信回路32および送信回路34は、デュプレクサ36を介してアンテナ38にそれぞれ接続される。操作パネル26を操作して入力されたチャットのメッセージは、CPU20,送信回路34,デュプレクサ36およびアンテナ38を介してチャットサーバ12に送信される。また、チャットサーバ12から送信されたチャットのメッセージは、アンテナ38,デュプレクサ36および受信回路32を介して受信され、CPU20を介してLCD24に表示される。
【0031】操作パネル26は、図3に示すように、通話ボタン26a,メニューボタン26b,電源ボタン26cおよびダイヤルボタン26dを備えている。メニューボタン26bは、押し下げ操作の他に、上下左右に操作して上下左右の方向を入力することができる。また、ダイヤルボタン26dのそれぞれは、仮名入力キーを兼ねており、ダイヤルボタン26dを操作して仮名入力などを行うことができる。
【0032】さらに、通話ボタン26a,メニューボタン26bおよび電源ボタン26cは、それぞれ複数の機能を果たす。通話ボタン26a,メニューボタン26bおよび電源ボタン26cが果たす機能は、その時々によって変化し、通話ボタン26a,メニューボタン26bおよび電源ボタン26cを押したときに発動される機能は、通話ボタン26a,メニューボタン26bおよび電源ボタン26cの位置に対応させて、後で説明するLCD24上のボタンガイド表示部に表示される。
【0033】この実施例のチャットシステム10では、たとえば、携帯電話機14aのユーザAが携帯電話機14bのユーザBとチャットを行う場合には、ユーザAおよびユーザBのユーザIDがともにチャットサーバ12に登録されており、携帯電話機14aにユーザBのユーザIDが、携帯電話機14bにユーザAのユーザIDがそれぞれ登録されている必要がある。また、チャットにはチャット専用ソフトウェアを使用するが、携帯電話機14aおよび携帯電話機14bの双方にこのチャット専用ソフトウェアがインストールされている必要がある。
【0034】まず、ユーザAは、携帯電話機14aのメモリ22に記録されたチャット専用ソフトウェアを起動して、チャットサーバ12に接続する。そして、携帯電話機14aからチャットサーバ12にユーザBのユーザIDを送信する。するとチャットサーバ12はユーザBが現在チャットサーバ12に接続しているか(チャットソフトウェアを起動しているか)どうかを判断し、その結果を携帯電話機14aに送信する。ユーザBがチャットサーバ12に接続している場合は、チャット専用ソフトウェアを用いてそのままチャットを開始する。
【0035】一方、ユーザBがチャットサーバに接続していない場合は、ユーザAはユーザBをチャットに誘うチャット勧誘メールを携帯電話機14aから携帯電話機14bに送信する。このチャット勧誘メールはチャットサーバ12を介して携帯電話機14bに送信されるが、チャット勧誘メールはチャットサーバ12以外のWebサーバなどを介して送信するようにしてもよい。ユーザBはユーザAからのチャットへの誘いのメールを受け取り、チャットを行う場合には、チャットへの参加を承諾する。するとチャット専用ソフトウェアが自動的に起動されてチャットサーバ12に接続され、ユーザAとのチャットを開始する。
【0036】通常、携帯電話機14aは電源が常にオン状態にあるので、ユーザBは即座にユーザAからのチャットへの誘いのメールを見ることができる。したがって、ユーザBにチャットをする意思があれば、ユーザAはオンライン状態にないユーザBとでも直ちにチャットを開始することができる。
【0037】このようなチャットシステム10におけるチャットサーバ12および携帯電話機14の動作を図4から図12の携帯電話機14のLCD24の表示画面および図13から図18のフロー図を用いて説明する。なお、図13から図17は携帯電話機14の動作を示すフロー図であり、図18はチャットサーバの動作を示すフロー図である。
【0038】まず、たとえば、携帯電話機14のユーザが、操作パネル26に対してチャットを開始する操作を行うと、携帯電話機14のCPU20は、図13のステップS1において、チャット開始の操作が行われたと判断し、ステップS9においてチャット専用ソフトウェアを用いた「チャットソフトウェアルーチン」に入る。
【0039】一方、他の携帯電話機14のユーザからチャットへの誘いのメールを受信すると、ステップS3において、チャット勧誘メールを受信したと判断し、ステップS5において、受信した図6に示すようなチャット勧誘メールをLCD24に表示する。図6に示すように、LCD24の画面は、メイン表示部40とボタンガイド表示部42とに分かれており、メイン表示部40にメールの内容が表示される。チャット勧誘メールには、チャットを誘ってきた相手のユーザID(図6の例ではユーザAのユーザID)が表示される。また、ボタンガイド表示部42には、メニューボタン26bの機能ガイド50および電源ボタン26cの機能ガイド52が表示される。図6には表示されていないが、通話ボタン26aに機能が割り当てられているときには、メニューボタンガイド50の左側に通話ボタンガイド(48)が表示される。図6の例では、ユーザAからユーザDにチャット勧誘メールが送信されている。
【0040】図6の状態で、メニューボタン26bを押し下げると(ユーザAのユーザIDをクリックすると)、CPU20はステップS7において、チャットへの参加を承諾したと判断し、ステップS9においてチャット専用ソフトウェアを用いた「チャットソフトウェアルーチン」に入る。つまり、チャットへの参加を承諾するメニューボタン26bを押し下げると、自動的にチャット専用ソフトウェアが起動される。
【0041】一方、図6の状態で電源ボタン26cを押し下げると、ステップS9の「チャットソフトウェアルーチン」をスキップしてステップS1に戻る。
【0042】ステップS9の「チャットソフトウェアルーチン」は、図14のフロー図に示す手順で実行される。まず、CPU20はステップS11において、チャット専用ソフトウェアを起動する。そして、ステップS13において、チャット専用ソフトウェアに予め登録されているURLに基づいてチャットサーバ12に接続する。ステップS15においては、当該携帯電話機14のユーザのIDである自己IDとメンバーIDとをチャットサーバに送信する。メンバーIDとは、当該携帯電話機14のユーザが携帯電話機14に登録している、知り合い達のユーザのユーザIDであり、メンバーIDとしてユーザIDが登録されているユーザとのみチャットを行うことができる。したがって、メンバーIDには複数のユーザのIDが含まれ得る。
【0043】携帯電話機14から自己IDおよびメンバーIDが送信されると、チャットサーバ12のCPUは、図18のステップS91において、自己IDを送信してきた、たとえばユーザAがオンライン化したと判断し、ステップS93において、ユーザAのステータスをオフラインからオンラインに変更する。次に、ステップS94において、ユーザAの携帯電話機14から送信されてきたユーザAのメンバーのユーザIDをユーザAのユーザIDと関連させて記録する。そして、ステップS95において、現在オンラインとなっている(チャットサーバに接続している)ユーザのうち、ユーザAをメンバーとして登録しているユーザを特定し、特定されたメンバーの携帯電話機14にユーザAがオンラインとなったことを示す接続状況情報をステップS97において送信する。このとき、ユーザAにも接続状況情報が送信される。
【0044】ユーザAの携帯電話機14のCPU20は、図14のステップS17において、チャットサーバ12から送信された接続状況情報を受信し、図4に示すように、LCD24のメイン表示部40のたとえば右側に、オンラインメンバーリスト44およびオフラインメンバーリスト46を表示する。図4の例では、ユーザAの携帯電話機14には、ユーザB,ユーザCおよびユーザDがメンバーとして登録されており、そのうちユーザBだけがオンライン状態であることを示している。
【0045】図4に示す状態でユーザAが電源ボタン26cを押し下げると、CPU20はステップS19において、チャット専用ソフトウェアの終了であると判断し、ステップS21において、自己IDをチャットサーバ12に送信し、ステップS23においてチャットサーバ12との接続を切断する。そして、ステップS25において、チャット専用ソフトウェアを終了して、「チャットソフトウェアルーチン」を抜け出し、図13のステップS1に戻る。
【0046】チャットサーバ12では、ユーザAの携帯電話機14から自己ID(ユーザAのID)のみを受け取ると、図18のステップS107において、ユーザAがオフライン化したと判断し、ユーザAのステータスをオンラインからオフラインに変更する。そして、ステップS109において、オンラインであるユーザのうち、ユーザAをメンバーとして登録しているユーザを特定し、ステップS111において、特定されたメンバーの携帯電話機14にユーザAがオフラインとなったことを示す接続状況情報を送信する。
【0047】チャット専用ソフトウェアを終了せず、図4R>4の状態で、メニューボタン26bを押し下げると、CPU20は図14のステップS27において、ユーザの呼び出しであると判断し、ステップS29において、「呼び出し処理」を行う。「呼び出し処理」では、オフラインメンバーリスト46に表示されているユーザにチャットに誘うメールを送信して、オフラインのユーザをオンラインにさせることができる。
【0048】また、図4の状態で、通話ボタン26aを押し下げると、CPU20はステップS31において、チャットの新規なメッセージの発信であると判断し、ステップS33において「新規発信処理」を行う。「新規発信処理」では、オンラインメンバーリスト44に表示されているオンライン状態のユーザにチャットのメッセージを送信することができる。
【0049】他のユーザの携帯電話機14からチャットのメッセージが送信されてくると、CPU20はステップS35において、メッセージを受信したと判断し、ステップS37において「受信返信処理」を行う。「受信返信処理」では、メッセージを受信して表示するとともに、希望する場合にはメッセージを返信することができる。
【0050】ユーザAのオンライン中に、メンバーの接続状況が変化すると、つまり、ユーザBがオフラインとなったり、ユーザCもしくはユーザDがオンラインとなったりすると、チャットサーバ12から最新の接続状況情報が送信される。すると、CPU20はステップS39において、接続状況情報を受信したと判断し、ステップS41において、接続状況情報に基づいてオンラインメンバーリスト44およびオフラインメンバーリスト46を更新する。
【0051】ステップS29の「呼び出し処理」は、図1515のフロー図に示す手順で実行される。まず、ステップS51において、呼び出す相手の選択を行う。図4の状態においてメニューボタン26bを押し下げた時点で、図5に示すようにオフラインメンバーリスト46にカーソル46aが現れる。ユーザAはメニューボタン26bを操作して上下を入力してカーソル46aを移動させ、呼び出すユーザを選択する。そして、電源ボタン26cを押し下げると呼び出すユーザ、たとえばユーザDが決定される。呼び出すユーザを決定すると、次に、ステップS53において、ユーザDをチャットに誘うための図6に示したようなチャット勧誘メールを生成し、生成したチャット勧誘メールをステップS55においてチャットサーバ12に送信する。
【0052】チャットサーバ12は、ユーザAの携帯電話機14からチャット勧誘メールが送信されると図18のステップS99において、チャット勧誘メールを受信したと判断し、ステップS101において、チャット勧誘メールをユーザDに送信する。
【0053】上述したように、ユーザDの携帯電話機14が図6に示すようなチャット勧誘メールを受信し(図1313のステップS3)、チャットへの参加を承諾してチャットサーバ12に接続すると、チャットサーバ12からユーザAの携帯電話機14にユーザDがオンラインになったことを示す接続状況情報が送信され(図18のステップS97)、ユーザAの携帯電話機14では受信した接続状況情報に基づいて接続状況が更新される(図14R>4のステップS41)。その結果、ユーザAの携帯電話機14のLCD24の表示は図7に示すように、ユーザDがオンラインメンバーリスト44に表示される。通常、ユーザDの携帯電話機14の電源はオンの状態にあるので、ユーザDはユーザAから送信されたチャット勧誘メールを即座に確認することができる。したがって、ユーザDにチャットをする意思があれば、ユーザAはユーザDのようにオンラインでないユーザとであっても希望するときにいつでもチャットを開始することができる。
【0054】一方、オンラインとなったユーザDの携帯電話機14のLCD24には、たとえば図8に示すような画面が表示される。図8の例では、ユーザDの携帯電話機14には、メンバーとしてユーザAのみが登録されている。
【0055】オンラインとなったユーザDにチャットのメッセージを送信するときには、ユーザAは、図7の状態で通話ボタン26aを押し下げる。するとユーザAの携帯電話機14のCPU20は、図14のステップS31において、新規発信であると判断し、ステップS33において、「新規発信処理」を実行する。この「新規発信処理」は、図16のフロー図に示す手順で実行される。まず、ステップS61において、メッセージの送信相手を選択する。図7の状態において通話ボタン26aを押し下げた時点で、図9に示すように、オンラインメンバーリスト44に「全員」の項目が表示されるとともに、カーソル44aが表示される。ユーザAは、メニューボタン26bを操作して上下の入力を行ってカーソルを移動し、ユーザDを選択する。そして、電源ボタン26cを押し下げると、メッセージの送信相手がユーザDに決定される。なお、このとき「全員」を選択すると、オンラインメンバーリスト44に表示されているすべてのユーザ(自身であるユーザAは除く)が送信相手となる。つまり、複数のユーザに同時に同じメッセージを送信することができる。
【0056】電源ボタン26cを押し下げて送信相手を決定すると、図10に示すように、メッセージボックス54が表示されるので、このメッセージボックス54を用いてステップS63においてメッセージを作成する。メッセージボックス54の送信先/送信元表示部54aには、選択された送信相手が表示される。そして、送信相手に送信するメッセージを、操作パネル26の仮名入力キーを兼ねたダイヤルボタン26dを操作してメッセージ欄54bに、たとえば、「お久しぶり。元気?」を入力する。このとき、メニューボタン26bおよび電源ボタン26cが有効であり、メニューボタンガイド50および電源ボタンガイド52が示すように、メニューボタン26bを押し下げると、メッセージ欄54bに入力されたメッセージの送信が行われ、電源ボタン26cを押し下げると、メッセージの送信がキャンセルされる。
【0057】メッセージ欄54bにメッセージを入力してメニューボタン26bを押し下げると、ステップS65において、メッセージ欄54bに入力したメッセージ,自己ID(ユーザAのユーザID)および送信相手ID(ユーザDのユーザID)がチャットサーバ12に送信される。
【0058】ユーザAの携帯電話機14から、メッセージ,自己IDおよび送信相手IDが送信されると、チャットサーバ12では、図18のステップS103において、メッセージを受信したと判断し、ステップS105において、メッセージおよび送信元ID(ユーザAのID)を送信相手IDに基づいてユーザDの携帯電話機14に送信する。
【0059】チャットサーバ12からメッセージおよび送信元IDが送信されると、ユーザDの携帯電話機14のCPU20は、図14のステップS35において、メッセージを受信したと判断し、ステップS37において「受信返信処理」を実行する。「受信返信処理」は、図1717のフロー図に示す手順で実行される。まず、受信したメッセージをステップS71において、LCD24に表示する。このとき、LCD24のメイン表示部40には、図11に示すようなメッセージボックス54が表示される。メッセージボックス54の送信元/送信先表示部54aにはユーザAが表示され、メッセージ欄54bにはユーザAからのメッセージ「お久しぶり。元気?」が表示される。このとき、通話ボタン26a,メニューボタン26bおよび電源ボタン26cが有効であり、通話ボタンガイド48,メニューボタンガイド50および電源ボタンガイド52がそれぞれ示すように、通話ボタン26aを押し下げるとメッセージボックス54が閉じられ、メニューボタン26bを押し下げるとユーザAへの返信が行われ、電源ボタン26cを押し下げるとオンラインメンバーリスト44に表示されているすべてのユーザ(自身であるユーザDは除く)への返信が行われる。だだし、ユーザDはメンバーとしてユーザAのみを登録しているので、「返信」を選択しても「全員返信」を選択しても結果は同じである。
【0060】図11の状態でメニューボタン26bを押し下げると、CPU20はステップS73において、「返信」であると判断してステップS75において返信用のメッセージの作成を行う。図11の状態においてメニューボタン26bを押し下げた時点で、図12に示すような新たなメッセージボックス54が表示され、メッセージ欄54bにユーザAへのメッセージ、たとえば、「元気ですよ。ところで今度映画に行かない?」を入力する。メニューボタン26bを押し下げるとメッセージの送信が行われ、電源ボタン26cを押し下げるとメッセージの送信がキャンセルされる。メニューボタン26bを押し下げると、CPU20はステップS77において、メッセージ欄54bに入力したメッセージ,自己ID(ユーザDのユーザID)および送信相手ID(ユーザAのユーザID)をチャットサーバ12に送信し、「受信返信処理」を終了する。ユーザDの携帯電話機14から送信されたメッセージはチャットサーバ12によってユーザAの携帯電話機14に送信され、携帯電話機14のLCD24上にメッセージボックス54とともに表示される。
【0061】図11の状態で電源ボタン26cを押し下げると、CPU20はステップS79において、「全員返信」であると判断し、オンラインメンバーリスト44に表示されているすべてのユーザ(自身であるユーザAは除く)へのメッセージの送信を行う。「返信」の場合と同様に、ステップS81においてメッセージボックス54を用いてメッセージを作成し、ステップS83においてメッセージをチャットサーバ12に送信する。このとき、チャットサーバ12にはメッセージとともに、自己ID(ユーザD)およびオンラインメンバーリスト44に表示されているすべてのユーザ(自身であるユーザDは除く)のユーザIDが送信される。そして、「受信返信処理」を終了する。ユーザDの携帯電話機14から送信されたメッセージはチャットサーバ12によってオンラインであるすべてのメンバーの携帯電話機14に送信される。
【0062】なお、図11の状態で通話ボタン26aを押し下げると、CPU20はステップS85において「閉じる」が選択されたと判断し、ステップS87において、メッセージボックス54を閉じて「受信返信処理」を終了する。
【0063】以上に説明したように、この実施例のチャットシステム10では、オフライン状態(チャット専用ソフトウェアを起動していない、もしくはチャットサーバ12に接続していない)にある相手とチャットをしたい場合、チャットを希望する相手の携帯電話機14にチャット勧誘メールを送信する。相手がチャットへの参加を承諾すると、自動的にチャット専用ソフトウェアが起動してチャットサーバに接続し、オンライン状態となる。そして、チャットが開始される。
【0064】通常、携帯電話機14の電源はオン状態にあるので、相手は即座にチャット勧誘メールを確認することができる。したがって、相手にチャットをする意思があれば、オンライン状態にない相手であっても、すぐにチャットを開始することができる。
【0065】図19に示すのは、携帯電話機14(a〜c)を用いてWebサーバ(チャットサーバ)16にアクセスし、Webサーバ16上のWebページにおいてチャットを行うチャットシステム10である。このチャットシステム10では、携帯電話機14からチャットのメッセージをWebサーバ16に送信し、Webサーバ16は携帯電話機14から受け取ったメッセージを、Webページを表記するHTML(Hyper Text Markup Language)文書に埋め込み、メッセージが埋め込まれたWebページのHTML文書を各携帯電話機14に送信することによってチャットを行う。
【0066】このチャットシステム10では、ユーザAがユーザBとチャットを行いたい場合、ユーザAは、まず、Webサーバ16に接続してチャットルームを選択し、選択したチャットルームに入室する。Webサーバ16にはユーザAの携帯電話機14からユーザAのユーザIDが送信され、このユーザIDはユーザAが入室したチャットルームに登録される。ユーザAは携帯電話機14からメンバーのID(ユーザBのIDが含まれている)をWebサーバ16に送信する。すると、Webサーバ16は、ユーザAのメンバー(ユーザAの携帯電話機14のメモリ22にユーザIDが登録されているユーザ)がWebサーバ16にアクセスしているか(オンラインであるか)、アクセスしているのであれば、どのチャットルームに登録されているかを判断し、その結果をユーザAの携帯電話機14に送信する。ユーザBがオフラインである場合には、ユーザAはユーザBの携帯電話機14にチャットに誘うメールを送信する。ユーザAからのチャットへの誘いのメールを受け取ったユーザBがチャットへの参加を承諾する操作を操作パネル26に対して行うと、ユーザBの携帯電話機14が自動的にWebサーバ16に接続し、ユーザAが入室しているチャットルームに自動的に入室する。こうしてユーザAはユーザBとのチャットが可能となる。なお、ユーザAが入室するチャットルームを決定する前に、メンバーのWebサーバ16への接続状況がわかるようにしてもよい。なお、Webページを用いてチャットを行うには、ユーザIDがWebサーバに登録されている必要がある。
【0067】このような実施例のチャットシステム10におけるWebサーバ16および携帯電話機14の動作を図20から図26の携帯電話機14のLCDの表示画面および図27から図30のフロー図を用いて説明する。なお、図27および図28は携帯電話機14の動作を示すフロー図であり、図29および図30はWebサーバ16の動作を示すフロー図である。
【0068】たとえば、携帯電話機14のユーザAがチャットを行う場合、まず、操作パネル26からチャット開始の操作を行う、すると、携帯電話機14のCPU20は図27のステップS121において、チャット開始操作が行われたと判断する。そして、予めメモリ22に記録されたWebサーバ16のホームページ(Webサーバ16が公開するすべてのWebページの入り口となるWebページ)のURLに基づいてWebサーバ16に接続する。
【0069】Webサーバ16は、携帯電話機14が接続されると、図29のステップS191において接続があったと判断し、ステップS193において、ホームページへのアクセスであるかどうかを携帯電話機14から送られてきたURLに基づいて判断する。携帯電話機14から送信されたのはホームページのURLであるから、ステップS193においては、ホームページへのアクセスであると判断する。そして、Webサーバ16はステップS195において、ホームページのHTML文書をユーザAの携帯電話機14に送信する。
【0070】携帯電話機14では、図27のステップS125において、Webサーバ16から送信されたHTML文書を受信し、LCD24にWebページ(ホームページ)を表示する。ホームページにはユーザIDを入力する入力欄が設けられているので、ユーザAは操作パネル26を操作して自分のユーザIDを入力し、入力したユーザID(自己ID)をステップS127においてWebサーバ16に送信する。
【0071】Webサーバ16では、携帯電話機14から送信されたユーザIDを図29のステップS197において受信し、ステップS199においてユーザIDの認証を行う。そして、ユーザIDの認証を終えると、ステップS201において、チャットルームの選択を行うためのWebページのHTML文書をユーザAの携帯電話機14に送信する。
【0072】携帯電話機14では、Webサーバ16から送信されたHTML文書を図27のステップS129において受信し、図20に示すようなチャットルーム選択画面をLCD24に表示する。図20に示すように、LCD24の表示は、メイン表示部60とボタンガイド表示部62に分かれている。Webサーバ16には、話題のテーマが異なる、「〇〇の部屋」,「△△の部屋」,「◇◇の部屋」,「××の部屋」などの複数のチャットルームが用意されている。ユーザAはメニューボタン26cを操作して上下を入力することによってカーソル60aを移動させ、入室するチャットルームを選択する(図20の例では「△△の部屋」)。カーソル60aを入室したい部屋に合わせてメニューボタン26bを押し下げるとチャットルームが決定し、決定したチャットルームのURLをステップS131においてWebサーバ16に送信する。
【0073】Webサーバ16では、チャットルームのURLをユーザAの携帯電話機14から受信すると、図2929のステップS203において、ユーザAのユーザIDをURLで指定されたチャットルームに登録する。そして、ステップS205において、ユーザAが入室するチャットルームのWebページのHTML文書にユーザAが入室した旨のメッセージを埋め込み、ステップS207において、このHTML文書をユーザAが入室するチャットルームに登録されているすべてのユーザ(ユーザAを含む)の携帯電話機14に送信する。
【0074】Webサーバ16からHTML文書が送信されると、携帯電話機14のCPU20は、図27のステップS147において、HTML文書を受信したと判断し、ステップS149において、受信したHTML文書によるWebページをLCD24に表示してWebページを更新する。ユーザAがチャットルームに入室すると、チャットルームに入室しているすべてのユーザの携帯電話機14のLCD24には、図21に示すような画面が表示される。図21に示すように、チャットのメッセージ表示の最下部にユーザAが入室した旨が表示される。チャットルームのWebページにおいては、メイン表示部60にさらにメッセージ入力部70が表示される。
【0075】たとえばユーザAがチャットルームにメッセージを書き込む場合には、操作パネル26を操作して、図21に示すようにメッセージ入力部70の入力欄70aにメッセージ(図21の例では、「こんにちは。」というメッセージ)を入力し、メニューボタン26bを押し下げる。すると、携帯電話機14のCPU20は図27のステップS143において、メッセージの送信であると判断し、ステップS145において、入力部70aに入力されたメッセージと自己ID(ユーザAのID)をWebサーバ16に送信する。
【0076】携帯電話機14からメッセージが送信されると、Webサーバ16では、図30のステップS231において、メッセージの受信であると判断し、ステップS233において、チャットルームのWebページのHTML文書に受信したメッセージを埋め込む。そして、新しいメッセージが埋め込まれたHTML文書を当該チャットルーム(この例では、「△△の部屋」)に登録されているすべてのユーザの携帯電話機14に送信する。
【0077】HTML文書を受け取った携帯電話機14では、上述したように図27のステップS149においてWebページの表示を更新する。その結果、ユーザAを含む「△△の部屋」に入室しているすべてのユーザの携帯電話機14のLCD24には、図22に示すような画面が表示される。このようにして、ユーザAが入力したチャットメッセージ「こんにちは。」が「△△の部屋」に入室しているユーザに伝えられる。
【0078】メンバーのWebサーバ16への接続状況を知りたい場合には、図21,図22などの状態で、通話ボタン26aを押し下げる。すると、携帯電話機14のCPU20は図28のステップS161において、リスト表示であると判断し、ステップS163において、リスト要求,自己ID(ユーザAのユーザID)およびメンバー全員のユーザIDをWebサーバ16に送信する。
【0079】携帯電話機14からリスト要求を送信されたWebサーバ16は、図30のステップS253において、リスト要求であると判断し、ステップS255において、送信されたメンバーのユーザIDに基づいて、メンバーがWebサーバ16に接続しているかどうか、接続しているのであればどのチャットルームに入室しているかを調査して接続状況情報を生成する。そして、生成した接続状況情報をステップS257においてリストの要求元(ユーザAの携帯電話機14)に送信する。
【0080】ユーザAの携帯電話機14は、図28のステップS165において、接続状況情報を受信し、図23R>3に示すような接続状況画面をLCD24に表示する。図23に示すように、オンラインメンバーリスト72には、オンライン(Webサーバ16に接続している)状態にあるユーザとそのユーザが入室しているチャットルームとが表示され、オフラインメンバーリスト74には、オフライン状態にあるユーザが表示される。このとき、オフラインメンバーリスト74には、カーソル74が表示される。
【0081】図23の状態で、電源ボタン26cを押し下げると、CPU20はステップS173において、「戻る」が選択されたと判断し、接続状況画面を閉じて図27のステップS143に戻る。このとき、LCD24の表示は図22のようになる。
【0082】この実施例のチャットシステム10では、オフライン状態にあるユーザ(図23の例では、ユーザEおよびユーザH)にメールを送信してチャットルームに誘うことができる。オフライン状態にあるユーザをチャットに誘う場合には、図23に示すように接続状況画面が表示された状態で、ユーザAはメニューボタン26bを操作して上下を入力してオフラインメンバーリスト74に表示されたカーソル74aを移動させ、チャットを希望するユーザを選択する(図23の例ではユーザE)。そして、メニューボタン26bを押し下げるとチャットを希望するユーザが決定され、CPU20は、ステップS167においてチャット勧誘メールの送信であると判断する。そして、ステップS169において、ユーザEをチャットに誘うチャット勧誘メールを生成し、生成したチャット勧誘メールをステップS171においてWebサーバ16に送信する。なお、このチャット勧誘メールには、ユーザAのユーザIDが含まれている。
【0083】ユーザAの携帯電話機14からチャット勧誘メールが送信されると、Webサーバ16では、図30R>0のステップS237においてチャット勧誘メールを受信したと判断する。まず、ステップS239において、チャット勧誘メールに含まれているユーザAのユーザIDに基づいて、ユーザAが入室しているチャットルーム(「△△の部屋」)を特定し、特定したチャットルームのWebページのURLをステップS241において、チャット勧誘メールに埋設する。そして、ステップS243において、このチャット勧誘メールを送信先であるユーザEの携帯電話機14に転送する。なお、チャット勧誘メールにユーザAが入室しているチャットルームのWebページのURLを埋設するのは、Webサーバ16においてではなく、ユーザAの携帯電話機14でチャット勧誘メールを生成するときでもよい。この場合には、チャット勧誘メールをユーザAの携帯電話機14から受け取ってユーザEの携帯電話機14に転送するのはWebサーバ16に限らず、Webサーバ16とは別の他のメールサーバなどであってもよい。
【0084】Webサーバ16からチャット勧誘メールが送信されると、ユーザEの携帯電話機14のCPU20は、図27のステップS133において、メールを受信したと判断し、図24に示すようなチャット勧誘メールをLCD24のメイン表示部60に表示する。ユーザEはユーザAの誘いに乗ってチャットを行う場合には、メニューボタン26bを押し下げて(ユーザAのユーザIDをクリック)チャットへの参加を承諾し、チャットを行わない場合には、電源ボタン26cを押し下げてチャット勧誘メールを閉じる。
【0085】図24の状態で、メニューボタン26bを押し下げてユーザAのユーザIDをクリックすると、CPU20はチャットへの参加を承諾したと判断し、ステップS137において、チャット勧誘メールに含まれているURLに基づいてWebサーバ16に接続する。
【0086】Webサーバ16は、ユーザEの携帯電話機14が接続されると、図29のステップS191において、接続ありと判断し、ステップS193において、ホームページへのアクセスであるかどうかを送信されたURLに基づいて判断する。この場合、ホームページへのアクセスではない(URLはユーザAが入室しているチャットルームのものである)ので、ステップS193においてはNOと判断し、ステップS209に進む。ステップS209では、チャットルーム入室前のWebページのHTML文書をユーザEの携帯電話機14に送信する。
【0087】ユーザEの携帯電話機14では、図27のステップS139において、Webサーバ16から送信されたチャットルーム入室前のWebページのHTML文書を受信し、そのWebページ(図示せず)をLCD24に表示する。チャットルーム入室前のWebページにはユーザIDの入力欄が設けられており、ユーザEは操作パネル26を操作してユーザIDの入力欄に自分のユーザIDを入力する。すると、ステップS141において、ユーザID(自己ID)をWebサーバ16に送信する。
【0088】Webサーバ16では、図29のステップS211において、ユーザEのユーザID(自己ID)を受信し、ステップS213においてユーザIDの認証を行う。ユーザIDの認証を終えると、ステップS203において、ユーザEのユーザIDをユーザEの携帯電話機14から送信されたURLが示すWebページのチャットルーム(ユーザAが入室しているチャットルーム)に登録する。そして次に、ステップS205において、ユーザEが入室するチャットルームのWebページのHTML文書にユーザEが入室した旨のメッセージを埋め込み、ステップS207において、このHTML文書をユーザEが入室するチャットルームに登録されているすべてのユーザの携帯電話機14に送信する。
【0089】Webサーバ16からHTML文書が送信されると、携帯電話機14のCPU20は、図27のステップS147において、HTML文書を受信したと判断し、ステップS149において、LCD24に表示されているWebページを更新する。ユーザEがチャットルームに入室すると、チャットルーム(「△△の部屋」)に入室しているすべてのユーザの携帯電話機14のLCD24には、図25に示すような画面が表示される。図25に示すように、チャットのメッセージ表示の最下部にユーザEが入室した旨が表示される。こうしてユーザEはユーザEをチャットに誘ったユーザAが入室しているチャットルーム(この例では「△△の部屋」)に自動的に入室できる。
【0090】このようにして、ユーザAはオフライン状態にあったユーザEをメールを使ってチャットに誘うことによってユーザEを同じチャットルームに入室させてチャットを行うことができる。
【0091】チャットを終了してチャットルームから退出する時には、図21,図22,図25のような状態にあるときに、電源ボタン26cを押し下げる。すると、携帯電話機14のCPU20は、図28のステップS175において、チャットルームからの退出であると判断し、退出要求および自己ID(たとえば、ユーザEのID)をステップS177においてWebサーバ16に送信し、ステップS179においてWebサーバ16との接続を切断する。
【0092】ユーザEの携帯電話機14からの退出要求を受信すると、Webサーバ16は、図30のステップS245において、退出要求であると判断する。すると、まず、ステップS247において、ユーザEが登録されているチャットルームのWebページのHTML文書にユーザEが退出した旨のメッセージを埋め込む。次に、ステップS249において、ユーザEのユーザIDが登録されているチャットルームからユーザEのユーザIDを削除する。そして、ステップS251において、ユーザEが退出した旨のメッセージが埋め込まれたHTML文書をユーザEが退出したチャットルームに登録されているすべてのユーザの携帯電話機14に送信する。
【0093】Webサーバ16からHTML文書が送信されると、携帯電話機14のCPU20は、図27のステップS147において、HTML文書を受信したと判断し、ステップS149において、LCD24に表示されているWebページの更新を行う。ユーザEがチャットルームから退出すると、チャットルーム(「△△の部屋」)に入室しているすべてのユーザの携帯電話機14のLCD24には、図26に示すような画面が表示される。図26に示すように、チャットのメッセージ表示の最下部にユーザEが退出した旨が表示される。
【0094】以上に説明したように、この実施例のチャットシステム10では、オフライン状態(Webサーバ16に接続していない)にある相手とチャットをしたい場合、チャットを希望する相手の携帯電話機14のチャットに誘うメールを送信する。相手がチャットへの参加を承諾すると、相手の携帯電話機14が自動的にWebサーバ16に接続されてオンライン状態となり、チャットを誘った相手が入室しているチャットルームに自動的に入室する。
【0095】携帯電話機14の電源は、通常オン状態にあるので、チャットに誘われた相手は即座にチャット勧誘メールを確認することができる。したがって、相手にチャットをする意思があれば、オンライン状態にない相手であっても、すぐにチャットを開始することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の全体構成を示す図解図である。
【図2】携帯電話機の構成の一例を示すブロック図である。
【図3】携帯電話機の外観を示す図解図である。
【図4】携帯電話機のLCDの一表示例を示す図解図である。
【図5】携帯電話機のLCDの一表示例を示す図解図である。
【図6】携帯電話機のLCDの一表示例を示す図解図である。
【図7】携帯電話機のLCDの一表示例を示す図解図である。
【図8】携帯電話機のLCDの一表示例を示す図解図である。
【図9】携帯電話機のLCDの一表示例を示す図解図である。
【図10】携帯電話機のLCDの一表示例を示す図解図である。
【図11】携帯電話機のLCDの一表示例を示す図解図である。
【図12】携帯電話機のLCDの一表示例を示す図解図である。
【図13】図1の実施例における携帯電話機の動作を示すフロー図である。
【図14】図1の実施例における携帯電話機の動作を示すフロー図である。
【図15】図1の実施例における携帯電話機の動作を示すフロー図である。
【図16】図1の実施例における携帯電話機の動作を示すフロー図である。
【図17】図1の実施例における携帯電話機の動作を示すフロー図である。
【図18】図1の実施例におけるチャットサーバの動作を示すフロー図である。
【図19】この発明のその他の一実施例の全体構成を示す図解図である。
【図20】携帯電話機のLCDの一表示例を示す図解図である。
【図21】携帯電話機のLCDの一表示例を示す図解図である。
【図22】携帯電話機のLCDの一表示例を示す図解図である。
【図23】携帯電話機のLCDの一表示例を示す図解図である。
【図24】携帯電話機のLCDの一表示例を示す図解図である。
【図25】携帯電話機のLCDの一表示例を示す図解図である。
【図26】携帯電話機のLCDの一表示例を示す図解図である。
【図27】図19の実施例における携帯電話機の動作を示すフロー図である。
【図28】図19の実施例における携帯電話機の動作を示すフロー図である。
【図29】図19の実施例におけるWebサーバの動作を示すフロー図である。
【図30】図19の実施例におけるWebサーバの動作を示すフロー図である。
【符号の説明】
10 …チャットシステム
12 …チャットサーバ
14 …携帯電話機
16 …Webサーバ
20 …CPU
22 …メモリ
26 …操作パネル
32 …受信回路
34 …送信回路
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、チャットシステムに関し、特にたとえば、複数の携帯電話機と、複数の携帯電話機が接続されるチャットサーバと、複数の携帯電話機が接続されるメールサーバとを有する、チャットシステムに関する。
【0002】
【技術背景】従来、パーソナルコンピュータなどを用いたチャットが行われている。パーソナルコンピュータなどを用いてチャットを行う場合には、チャットが行われているホームページにアクセスし、チャットルームに入室して不特定の相手とチャットを行う。
【0003】また、ICQというソフトウェアウェアを用いて、チャットを行うことも行われている。ICQを用いてチャットを行う場合には、ICQのソフトウェアウェアに相手を登録していると、その相手がインターネットに接続しているかどうかがわかるので、インターネットに接続している相手にメッセージを送ってチャットに誘い、相手が誘いに応じればチャットが開始される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ホームページにアクセスしてチャットを行う方法では、チャットルームに入室している相手としかチャットが行えない。所望の相手とチャットを行いたい場合には、電話やメールなどを用いて予めホームページ,チャットルーム,チャット開始の日時を指定しておき、指定した日時に指定したチャットルームに双方が入室しなければならない。そのため、所望の相手と即座にチャットを開始することができないという問題がある。
【0005】また、ICQを用いてチャットを行う方法でも、即座にチャットを行えるのは、現在インターネットに接続している相手だけである。インターネットに接続していない相手とチャットを行いたい場合には、やはり日時を予め決めておかなければならない。そのため、この場合にも、所望の相手と即座にチャットを開始できないという問題がある。
【0006】それゆえに、この発明の主たる目的は、所望の相手と即座にチャットを行うことができる、チャットシステムを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1および第6の発明は、複数の携帯電話機,複数の携帯電話機が接続されるチャットサーバおよび複数の携帯電話機が接続されるメールサーバを用いてチャットを行うものであり、まず、ある携帯電話機はチャットサーバに接続していない他の携帯電話機にチャットサーバへの接続を促がす電子メールをメールサーバに送信する。メールサーバは受信したチャットサーバへの接続を促がす電子メールを他の携帯電話機に送信する。そして、他の携帯電話機でこの電子メールを受信する。他の携帯電話機のユーザがこの電子メールを見てチャットサーバに接続する指示を携帯電話機に対して行うと、接続指示に応答して自動的に携帯電話機がチャットサーバに接続される。
【0008】第2の発明は、メールサーバおよびチャットサーバに接続される携帯電話機である。この携帯電話機では、チャットサーバに接続していない他の携帯電話機電話機をチャットサーバに接続させることができる。つまり、メール送信手段が他の携帯電話機にチャットサーバへの接続を促がす電子メールを送信する。すると、他の携帯電話機では、メール受信手段がこの電子メールを受信する。他の携帯電話機のユーザが入力手段に対してチャットサーバへの接続を指示すると、接続手段が接続指示に応答して自動的にチャットサーバに携帯電話機を接続する。
【0009】第3の発明は、複数の携帯電話機が接続されるサーバである。このサーバは、サーバに接続している携帯電話機に対して他の携帯電話機がサーバに接続しているかどうかを知らせることができる。つまり、自己ID受信手段がサーバに接続している携帯電話機から当該携帯電話機の自己IDを受信するとともに、他者ID受信手段がサーバに接続している携帯電話機から他の携帯電話機の他者IDを受信する。すると、接続判断手段が他者IDに対応する携帯電話機が当該サーバに接続されているかどうかを判断する。そして、接続情報生成手段が接続判断手段の判断結果に基づいて他者IDに対応する携帯電話機が当該サーバに接続しているか否かを示す接続情報を生成する。最後に、接続情報送信手段が接続情報を他者IDの送信元の携帯電話機に送信する。
【0010】第4の発明は、携帯電話機上で動作するプログラムである。このプログラムによれば、他の携帯電話機がサーバに接続しているかどうかを知り、サーバに接続していない他の携帯電話機をサーバに接続させることができる。つまり、このプログラムは、まず、起動すると同時に所定のサーバに接続する。そして、接続と同時に携帯電話機の自己IDをサーバに送信する。また、サーバに接続させたい他の携帯電話機の他者IDとをサーバに送信する。さらに、サーバから他者IDに対応する携帯電話機がサーバに接続しているかどうかを示す接続情報を受信する。他者IDに対応する他の携帯電話機がサーバに接続していない場合には他の携帯電話機にサーバへの接続を促がす電子メールを送信する。
【0011】第5の発明は、サーバ上で動作するプログラムである。このプログラムによれば、サーバに接続している携帯電話機に対して他の携帯電話機がサーバに接続しているかどうかを知らせることができる。つまり、このプログラムは、まず、携帯電話機の接続と同時に接続された携帯電話機から携帯電話機の自己IDを受信する。また、サーバに接続している携帯電話機から他の携帯電話機の他者IDを受信する。そして、他者IDに対応する携帯電話機がサーバに接続されているかどうかを判断し、この判断結果に基づいて他者IDに対応する他の携帯電話機がサーバに接続しているかどうかを示す接続情報を生成する。最後に、この接続情報を他者IDの送信元である携帯電話機に送信する。
【0012】
【作用】この発明においては、チャットサーバを介して携帯電話機間でチャットを行うが、相手の携帯電話機がチャットサーバに接続していない(オフライン状態)場合であっても、即座にチャットを開始することができる。
【0013】つまり、ユーザAがオフライン状態のユーザBと携帯電話機でチャットを行う場合、ユーザAの携帯電話機の第1メール送信手段がユーザBに対して携帯電話機のチャットサーバへの接続を促がす電子メール(チャット勧誘メール)をメールサーバに送信する。
【0014】メールサーバの第2メール受信手段が、ユーザAの携帯電話機からチャット勧誘メールを受け取り、第2メール送信手段がユーザBの携帯電話機にこのチャット勧誘メールを送信する。
【0015】ユーザBの携帯電話機電話機の第1メール受信手段は、チャットサーバを介してユーザAからのチャット勧誘メールを受信する。ユーザBがユーザAとのチャットを行う場合には、入力手段を用いてチャットサーバへの接続(ユーザAとのチャット)を承諾する指示を入力する。すると、ユーザBの携帯電話機の接続手段が、入力手段からの承諾の入力に応答して自動的にユーザBの携帯電話機をチャットサーバに接続する。
【0016】通常、ユーザBの携帯電話機は電源がオン状態にあってユーザBはチャット勧誘メールを即座に確認できるので、ユーザAがチャット勧誘メールを送信してからユーザBの携帯電話機がチャットサーバに接続されるまでの時間はごく短い時間である。
【0017】好ましい実施例においては、携帯電話機のユーザ、たとえばユーザAは、他のユーザ、たとえばユーザBがオンライン状態にあるかどうかを確認することができる。つまり、ユーザAの携帯電話機の自己ID保持手段にはユーザAのユーザIDが記録されており、携帯電話機がチャットサーバに接続されたときに自己ID送信手段によってこの自己IDがチャットサーバに送信される。また、ユーザAの携帯電話機の他者ID保持手段には、ユーザAが登録した複数の他者、たとえばユーザBなどのユーザIDを保持することができ、他者ID送信手段によってユーザBのユーザIDがチャットサーバに送信される。
【0018】チャットサーバでは、ユーザAやユーザBの携帯電話機が接続されたときに、自己ID受信手段がユーザAやユーザBの自己IDを受信している。そして、ユーザAの携帯電話機からユーザBのユーザIDが送信されると他者ID受信手段がユーザBのユーザID(他者ID)を受信し、接続判断手段がユーザBのユーザIDに基づいてユーザBが現在チャットサーバに接続しているか(オンライン状態であるか)どうかを判断する。さらに、接続情報生成手段が接続判断手段の判断結果に基づいてユーザBがオンライン状態であるかオフライン状態であるかを示す接続情報を生成し、接続情報送信手段がこの接続情報をユーザAの携帯電話機に送信する。
【0019】そして、ユーザAの携帯電話機では、接続情報受信手段が接続情報を受信する。このことにより、ユーザは自分の携帯電話機にユーザIDを登録してある他のユーザがオンラインであるかどうかを知ることができる。
【0020】チャットシステムの形態としては、2種類の形態が考えられる。第1の形態のチャットシステムでは、携帯電話機からチャットのメッセージをチャットサーバに送り、チャットサーバがメッセージ自体をチャット相手の携帯電話機に送信する。つまり、チャットにおいてユーザAがユーザBにメッセージを送る場合、ユーザAの携帯電話機の第1メッセージ送信手段がメッセージとユーザBのユーザID(他者ID)とをチャットサーバに送信する。
【0021】チャットサーバでは、第2メッセージ受信手段がユーザAからメッセージとユーザBのユーザID(他者ID)とを受信し、第2メッセージ送信手段が他者IDに基づいてメッセージをユーザBの携帯電話機に送信する。
【0022】ユーザBの携帯電話機では、第1メッセージ受信手段がメッセージを受信する。ユーザBがユーザAにメッセージを送る場合も同じである。なお、同時に複数のユーザにメッセージを送ることも可能である。
【0023】第2の形態のチャットシステムは、チャットサーバ上のWebページを用いてチャットを行うものであり、携帯電話機からチャットのメッセージをチャットサーバに送ると、チャットサーバは受信したメッセージをWebページに埋め込み、メッセージを埋め込んだWebページをチャットに参加しているすべての携帯電話機に送信する。つまり、携帯電話機がチャットサーバに接続すると、Webページアクセス手段がチャットの行われるWebページ(チャットルーム)にアクセスする。そして、メッセージ送信手段がチャットのメッセージをチャットサーバに送信する。
【0024】チャットサーバでは、メッセージ受信手段がメッセージを受信し、メッセージ埋め込み手段がメッセージをチャットルームのWebページに埋め込む。そして、Webページ送信手段がメッセージの埋め込まれたWebページをチャットルームのWebページにアクセスしているすべての携帯電話機に送信する。
【0025】携帯電話機では、Webページ受信手段がメッセージの埋め込まれたWebページを受信する。このようにしてチャットが行われる。
【0026】第2の形態のチャットシステムについての好ましい実施例では、チャット勧誘メールを受けてチャットへの参加を承諾すると、チャット勧誘メールを送ってきたユーザがアクセス(入室)しているWebページ(チャットルーム)に自動的にアクセス(入室)する。つまり、ユーザAがユーザBをチャットに誘う場合、ユーザAの携帯電話機において、自己ID埋め込み手段が自己ID(ユーザAのユーザID)をチャット勧誘メールの内部に埋め込む。チャットサーバがこのチャット勧誘メールを受信すると、特定手段が自己ID(ユーザAのユーザID)に基づいて、ユーザAがアクセス(入室)しているWebページ(チャットルーム)のURLを特定する。そして、特定されたURLをURL埋め込み手段がチャット勧誘メールに埋め込む。このチャット勧誘メールをユーザBの携帯電話機が受信すると、Webページアクセス手段がチャット勧誘メールに埋め込まれたURLに基づいてユーザAがアクセス(入室)しているWebページ(チャットルーム)にアクセス(入室)する。なお、チャット勧誘メールへのURLの埋め込みはユーザAの携帯電話機で行うようにしてもよい。
【0027】
【発明の効果】この発明によれば、チャットサーバに接続していないユーザの携帯電話機に、チャットサーバへの接続を促がす電子メールを送信することができる。通常、携帯電話機の電源はオン状態にあるので、電子メールを受信したユーザは即座に電子メールを読むことができ、チャットをする意思があれば誘いに応じてチャットサーバに携帯電話機を接続してチャットを開始する。したがって、相手がチャットサーバに接続しておらずオフライン状態であっても、希望するときに直ちにチャットを行うことができる。
【0028】この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0029】
【実施例】図1を参照して、この実施例のチャットシステム10は、チャットサーバ12を含む。このチャットサーバ12には複数の携帯電話機14(a〜c)が接続される。このチャットシステム10においては、携帯電話機14から送信されたチャットのメッセージをチャットサーバ12が受け取り、チャット相手の携帯電話機14に送信する。
【0030】携帯電話機14は、具体的には図2に示すように構成されている。図2に示すように、携帯電話機14の動作を制御するCPU20には、メモリ22,LCD24,操作パネル26,スピーカ28,マイク30,受信回路32および送信回路34が接続される。そして、受信回路32および送信回路34は、デュプレクサ36を介してアンテナ38にそれぞれ接続される。操作パネル26を操作して入力されたチャットのメッセージは、CPU20,送信回路34,デュプレクサ36およびアンテナ38を介してチャットサーバ12に送信される。また、チャットサーバ12から送信されたチャットのメッセージは、アンテナ38,デュプレクサ36および受信回路32を介して受信され、CPU20を介してLCD24に表示される。
【0031】操作パネル26は、図3に示すように、通話ボタン26a,メニューボタン26b,電源ボタン26cおよびダイヤルボタン26dを備えている。メニューボタン26bは、押し下げ操作の他に、上下左右に操作して上下左右の方向を入力することができる。また、ダイヤルボタン26dのそれぞれは、仮名入力キーを兼ねており、ダイヤルボタン26dを操作して仮名入力などを行うことができる。
【0032】さらに、通話ボタン26a,メニューボタン26bおよび電源ボタン26cは、それぞれ複数の機能を果たす。通話ボタン26a,メニューボタン26bおよび電源ボタン26cが果たす機能は、その時々によって変化し、通話ボタン26a,メニューボタン26bおよび電源ボタン26cを押したときに発動される機能は、通話ボタン26a,メニューボタン26bおよび電源ボタン26cの位置に対応させて、後で説明するLCD24上のボタンガイド表示部に表示される。
【0033】この実施例のチャットシステム10では、たとえば、携帯電話機14aのユーザAが携帯電話機14bのユーザBとチャットを行う場合には、ユーザAおよびユーザBのユーザIDがともにチャットサーバ12に登録されており、携帯電話機14aにユーザBのユーザIDが、携帯電話機14bにユーザAのユーザIDがそれぞれ登録されている必要がある。また、チャットにはチャット専用ソフトウェアを使用するが、携帯電話機14aおよび携帯電話機14bの双方にこのチャット専用ソフトウェアがインストールされている必要がある。
【0034】まず、ユーザAは、携帯電話機14aのメモリ22に記録されたチャット専用ソフトウェアを起動して、チャットサーバ12に接続する。そして、携帯電話機14aからチャットサーバ12にユーザBのユーザIDを送信する。するとチャットサーバ12はユーザBが現在チャットサーバ12に接続しているか(チャットソフトウェアを起動しているか)どうかを判断し、その結果を携帯電話機14aに送信する。ユーザBがチャットサーバ12に接続している場合は、チャット専用ソフトウェアを用いてそのままチャットを開始する。
【0035】一方、ユーザBがチャットサーバに接続していない場合は、ユーザAはユーザBをチャットに誘うチャット勧誘メールを携帯電話機14aから携帯電話機14bに送信する。このチャット勧誘メールはチャットサーバ12を介して携帯電話機14bに送信されるが、チャット勧誘メールはチャットサーバ12以外のWebサーバなどを介して送信するようにしてもよい。ユーザBはユーザAからのチャットへの誘いのメールを受け取り、チャットを行う場合には、チャットへの参加を承諾する。するとチャット専用ソフトウェアが自動的に起動されてチャットサーバ12に接続され、ユーザAとのチャットを開始する。
【0036】通常、携帯電話機14aは電源が常にオン状態にあるので、ユーザBは即座にユーザAからのチャットへの誘いのメールを見ることができる。したがって、ユーザBにチャットをする意思があれば、ユーザAはオンライン状態にないユーザBとでも直ちにチャットを開始することができる。
【0037】このようなチャットシステム10におけるチャットサーバ12および携帯電話機14の動作を図4から図12の携帯電話機14のLCD24の表示画面および図13から図18のフロー図を用いて説明する。なお、図13から図17は携帯電話機14の動作を示すフロー図であり、図18はチャットサーバの動作を示すフロー図である。
【0038】まず、たとえば、携帯電話機14のユーザが、操作パネル26に対してチャットを開始する操作を行うと、携帯電話機14のCPU20は、図13のステップS1において、チャット開始の操作が行われたと判断し、ステップS9においてチャット専用ソフトウェアを用いた「チャットソフトウェアルーチン」に入る。
【0039】一方、他の携帯電話機14のユーザからチャットへの誘いのメールを受信すると、ステップS3において、チャット勧誘メールを受信したと判断し、ステップS5において、受信した図6に示すようなチャット勧誘メールをLCD24に表示する。図6に示すように、LCD24の画面は、メイン表示部40とボタンガイド表示部42とに分かれており、メイン表示部40にメールの内容が表示される。チャット勧誘メールには、チャットを誘ってきた相手のユーザID(図6の例ではユーザAのユーザID)が表示される。また、ボタンガイド表示部42には、メニューボタン26bの機能ガイド50および電源ボタン26cの機能ガイド52が表示される。図6には表示されていないが、通話ボタン26aに機能が割り当てられているときには、メニューボタンガイド50の左側に通話ボタンガイド(48)が表示される。図6の例では、ユーザAからユーザDにチャット勧誘メールが送信されている。
【0040】図6の状態で、メニューボタン26bを押し下げると(ユーザAのユーザIDをクリックすると)、CPU20はステップS7において、チャットへの参加を承諾したと判断し、ステップS9においてチャット専用ソフトウェアを用いた「チャットソフトウェアルーチン」に入る。つまり、チャットへの参加を承諾するメニューボタン26bを押し下げると、自動的にチャット専用ソフトウェアが起動される。
【0041】一方、図6の状態で電源ボタン26cを押し下げると、ステップS9の「チャットソフトウェアルーチン」をスキップしてステップS1に戻る。
【0042】ステップS9の「チャットソフトウェアルーチン」は、図14のフロー図に示す手順で実行される。まず、CPU20はステップS11において、チャット専用ソフトウェアを起動する。そして、ステップS13において、チャット専用ソフトウェアに予め登録されているURLに基づいてチャットサーバ12に接続する。ステップS15においては、当該携帯電話機14のユーザのIDである自己IDとメンバーIDとをチャットサーバに送信する。メンバーIDとは、当該携帯電話機14のユーザが携帯電話機14に登録している、知り合い達のユーザのユーザIDであり、メンバーIDとしてユーザIDが登録されているユーザとのみチャットを行うことができる。したがって、メンバーIDには複数のユーザのIDが含まれ得る。
【0043】携帯電話機14から自己IDおよびメンバーIDが送信されると、チャットサーバ12のCPUは、図18のステップS91において、自己IDを送信してきた、たとえばユーザAがオンライン化したと判断し、ステップS93において、ユーザAのステータスをオフラインからオンラインに変更する。次に、ステップS94において、ユーザAの携帯電話機14から送信されてきたユーザAのメンバーのユーザIDをユーザAのユーザIDと関連させて記録する。そして、ステップS95において、現在オンラインとなっている(チャットサーバに接続している)ユーザのうち、ユーザAをメンバーとして登録しているユーザを特定し、特定されたメンバーの携帯電話機14にユーザAがオンラインとなったことを示す接続状況情報をステップS97において送信する。このとき、ユーザAにも接続状況情報が送信される。
【0044】ユーザAの携帯電話機14のCPU20は、図14のステップS17において、チャットサーバ12から送信された接続状況情報を受信し、図4に示すように、LCD24のメイン表示部40のたとえば右側に、オンラインメンバーリスト44およびオフラインメンバーリスト46を表示する。図4の例では、ユーザAの携帯電話機14には、ユーザB,ユーザCおよびユーザDがメンバーとして登録されており、そのうちユーザBだけがオンライン状態であることを示している。
【0045】図4に示す状態でユーザAが電源ボタン26cを押し下げると、CPU20はステップS19において、チャット専用ソフトウェアの終了であると判断し、ステップS21において、自己IDをチャットサーバ12に送信し、ステップS23においてチャットサーバ12との接続を切断する。そして、ステップS25において、チャット専用ソフトウェアを終了して、「チャットソフトウェアルーチン」を抜け出し、図13のステップS1に戻る。
【0046】チャットサーバ12では、ユーザAの携帯電話機14から自己ID(ユーザAのID)のみを受け取ると、図18のステップS107において、ユーザAがオフライン化したと判断し、ユーザAのステータスをオンラインからオフラインに変更する。そして、ステップS109において、オンラインであるユーザのうち、ユーザAをメンバーとして登録しているユーザを特定し、ステップS111において、特定されたメンバーの携帯電話機14にユーザAがオフラインとなったことを示す接続状況情報を送信する。
【0047】チャット専用ソフトウェアを終了せず、図4R>4の状態で、メニューボタン26bを押し下げると、CPU20は図14のステップS27において、ユーザの呼び出しであると判断し、ステップS29において、「呼び出し処理」を行う。「呼び出し処理」では、オフラインメンバーリスト46に表示されているユーザにチャットに誘うメールを送信して、オフラインのユーザをオンラインにさせることができる。
【0048】また、図4の状態で、通話ボタン26aを押し下げると、CPU20はステップS31において、チャットの新規なメッセージの発信であると判断し、ステップS33において「新規発信処理」を行う。「新規発信処理」では、オンラインメンバーリスト44に表示されているオンライン状態のユーザにチャットのメッセージを送信することができる。
【0049】他のユーザの携帯電話機14からチャットのメッセージが送信されてくると、CPU20はステップS35において、メッセージを受信したと判断し、ステップS37において「受信返信処理」を行う。「受信返信処理」では、メッセージを受信して表示するとともに、希望する場合にはメッセージを返信することができる。
【0050】ユーザAのオンライン中に、メンバーの接続状況が変化すると、つまり、ユーザBがオフラインとなったり、ユーザCもしくはユーザDがオンラインとなったりすると、チャットサーバ12から最新の接続状況情報が送信される。すると、CPU20はステップS39において、接続状況情報を受信したと判断し、ステップS41において、接続状況情報に基づいてオンラインメンバーリスト44およびオフラインメンバーリスト46を更新する。
【0051】ステップS29の「呼び出し処理」は、図1515のフロー図に示す手順で実行される。まず、ステップS51において、呼び出す相手の選択を行う。図4の状態においてメニューボタン26bを押し下げた時点で、図5に示すようにオフラインメンバーリスト46にカーソル46aが現れる。ユーザAはメニューボタン26bを操作して上下を入力してカーソル46aを移動させ、呼び出すユーザを選択する。そして、電源ボタン26cを押し下げると呼び出すユーザ、たとえばユーザDが決定される。呼び出すユーザを決定すると、次に、ステップS53において、ユーザDをチャットに誘うための図6に示したようなチャット勧誘メールを生成し、生成したチャット勧誘メールをステップS55においてチャットサーバ12に送信する。
【0052】チャットサーバ12は、ユーザAの携帯電話機14からチャット勧誘メールが送信されると図18のステップS99において、チャット勧誘メールを受信したと判断し、ステップS101において、チャット勧誘メールをユーザDに送信する。
【0053】上述したように、ユーザDの携帯電話機14が図6に示すようなチャット勧誘メールを受信し(図1313のステップS3)、チャットへの参加を承諾してチャットサーバ12に接続すると、チャットサーバ12からユーザAの携帯電話機14にユーザDがオンラインになったことを示す接続状況情報が送信され(図18のステップS97)、ユーザAの携帯電話機14では受信した接続状況情報に基づいて接続状況が更新される(図14R>4のステップS41)。その結果、ユーザAの携帯電話機14のLCD24の表示は図7に示すように、ユーザDがオンラインメンバーリスト44に表示される。通常、ユーザDの携帯電話機14の電源はオンの状態にあるので、ユーザDはユーザAから送信されたチャット勧誘メールを即座に確認することができる。したがって、ユーザDにチャットをする意思があれば、ユーザAはユーザDのようにオンラインでないユーザとであっても希望するときにいつでもチャットを開始することができる。
【0054】一方、オンラインとなったユーザDの携帯電話機14のLCD24には、たとえば図8に示すような画面が表示される。図8の例では、ユーザDの携帯電話機14には、メンバーとしてユーザAのみが登録されている。
【0055】オンラインとなったユーザDにチャットのメッセージを送信するときには、ユーザAは、図7の状態で通話ボタン26aを押し下げる。するとユーザAの携帯電話機14のCPU20は、図14のステップS31において、新規発信であると判断し、ステップS33において、「新規発信処理」を実行する。この「新規発信処理」は、図16のフロー図に示す手順で実行される。まず、ステップS61において、メッセージの送信相手を選択する。図7の状態において通話ボタン26aを押し下げた時点で、図9に示すように、オンラインメンバーリスト44に「全員」の項目が表示されるとともに、カーソル44aが表示される。ユーザAは、メニューボタン26bを操作して上下の入力を行ってカーソルを移動し、ユーザDを選択する。そして、電源ボタン26cを押し下げると、メッセージの送信相手がユーザDに決定される。なお、このとき「全員」を選択すると、オンラインメンバーリスト44に表示されているすべてのユーザ(自身であるユーザAは除く)が送信相手となる。つまり、複数のユーザに同時に同じメッセージを送信することができる。
【0056】電源ボタン26cを押し下げて送信相手を決定すると、図10に示すように、メッセージボックス54が表示されるので、このメッセージボックス54を用いてステップS63においてメッセージを作成する。メッセージボックス54の送信先/送信元表示部54aには、選択された送信相手が表示される。そして、送信相手に送信するメッセージを、操作パネル26の仮名入力キーを兼ねたダイヤルボタン26dを操作してメッセージ欄54bに、たとえば、「お久しぶり。元気?」を入力する。このとき、メニューボタン26bおよび電源ボタン26cが有効であり、メニューボタンガイド50および電源ボタンガイド52が示すように、メニューボタン26bを押し下げると、メッセージ欄54bに入力されたメッセージの送信が行われ、電源ボタン26cを押し下げると、メッセージの送信がキャンセルされる。
【0057】メッセージ欄54bにメッセージを入力してメニューボタン26bを押し下げると、ステップS65において、メッセージ欄54bに入力したメッセージ,自己ID(ユーザAのユーザID)および送信相手ID(ユーザDのユーザID)がチャットサーバ12に送信される。
【0058】ユーザAの携帯電話機14から、メッセージ,自己IDおよび送信相手IDが送信されると、チャットサーバ12では、図18のステップS103において、メッセージを受信したと判断し、ステップS105において、メッセージおよび送信元ID(ユーザAのID)を送信相手IDに基づいてユーザDの携帯電話機14に送信する。
【0059】チャットサーバ12からメッセージおよび送信元IDが送信されると、ユーザDの携帯電話機14のCPU20は、図14のステップS35において、メッセージを受信したと判断し、ステップS37において「受信返信処理」を実行する。「受信返信処理」は、図1717のフロー図に示す手順で実行される。まず、受信したメッセージをステップS71において、LCD24に表示する。このとき、LCD24のメイン表示部40には、図11に示すようなメッセージボックス54が表示される。メッセージボックス54の送信元/送信先表示部54aにはユーザAが表示され、メッセージ欄54bにはユーザAからのメッセージ「お久しぶり。元気?」が表示される。このとき、通話ボタン26a,メニューボタン26bおよび電源ボタン26cが有効であり、通話ボタンガイド48,メニューボタンガイド50および電源ボタンガイド52がそれぞれ示すように、通話ボタン26aを押し下げるとメッセージボックス54が閉じられ、メニューボタン26bを押し下げるとユーザAへの返信が行われ、電源ボタン26cを押し下げるとオンラインメンバーリスト44に表示されているすべてのユーザ(自身であるユーザDは除く)への返信が行われる。だだし、ユーザDはメンバーとしてユーザAのみを登録しているので、「返信」を選択しても「全員返信」を選択しても結果は同じである。
【0060】図11の状態でメニューボタン26bを押し下げると、CPU20はステップS73において、「返信」であると判断してステップS75において返信用のメッセージの作成を行う。図11の状態においてメニューボタン26bを押し下げた時点で、図12に示すような新たなメッセージボックス54が表示され、メッセージ欄54bにユーザAへのメッセージ、たとえば、「元気ですよ。ところで今度映画に行かない?」を入力する。メニューボタン26bを押し下げるとメッセージの送信が行われ、電源ボタン26cを押し下げるとメッセージの送信がキャンセルされる。メニューボタン26bを押し下げると、CPU20はステップS77において、メッセージ欄54bに入力したメッセージ,自己ID(ユーザDのユーザID)および送信相手ID(ユーザAのユーザID)をチャットサーバ12に送信し、「受信返信処理」を終了する。ユーザDの携帯電話機14から送信されたメッセージはチャットサーバ12によってユーザAの携帯電話機14に送信され、携帯電話機14のLCD24上にメッセージボックス54とともに表示される。
【0061】図11の状態で電源ボタン26cを押し下げると、CPU20はステップS79において、「全員返信」であると判断し、オンラインメンバーリスト44に表示されているすべてのユーザ(自身であるユーザAは除く)へのメッセージの送信を行う。「返信」の場合と同様に、ステップS81においてメッセージボックス54を用いてメッセージを作成し、ステップS83においてメッセージをチャットサーバ12に送信する。このとき、チャットサーバ12にはメッセージとともに、自己ID(ユーザD)およびオンラインメンバーリスト44に表示されているすべてのユーザ(自身であるユーザDは除く)のユーザIDが送信される。そして、「受信返信処理」を終了する。ユーザDの携帯電話機14から送信されたメッセージはチャットサーバ12によってオンラインであるすべてのメンバーの携帯電話機14に送信される。
【0062】なお、図11の状態で通話ボタン26aを押し下げると、CPU20はステップS85において「閉じる」が選択されたと判断し、ステップS87において、メッセージボックス54を閉じて「受信返信処理」を終了する。
【0063】以上に説明したように、この実施例のチャットシステム10では、オフライン状態(チャット専用ソフトウェアを起動していない、もしくはチャットサーバ12に接続していない)にある相手とチャットをしたい場合、チャットを希望する相手の携帯電話機14にチャット勧誘メールを送信する。相手がチャットへの参加を承諾すると、自動的にチャット専用ソフトウェアが起動してチャットサーバに接続し、オンライン状態となる。そして、チャットが開始される。
【0064】通常、携帯電話機14の電源はオン状態にあるので、相手は即座にチャット勧誘メールを確認することができる。したがって、相手にチャットをする意思があれば、オンライン状態にない相手であっても、すぐにチャットを開始することができる。
【0065】図19に示すのは、携帯電話機14(a〜c)を用いてWebサーバ(チャットサーバ)16にアクセスし、Webサーバ16上のWebページにおいてチャットを行うチャットシステム10である。このチャットシステム10では、携帯電話機14からチャットのメッセージをWebサーバ16に送信し、Webサーバ16は携帯電話機14から受け取ったメッセージを、Webページを表記するHTML(Hyper Text Markup Language)文書に埋め込み、メッセージが埋め込まれたWebページのHTML文書を各携帯電話機14に送信することによってチャットを行う。
【0066】このチャットシステム10では、ユーザAがユーザBとチャットを行いたい場合、ユーザAは、まず、Webサーバ16に接続してチャットルームを選択し、選択したチャットルームに入室する。Webサーバ16にはユーザAの携帯電話機14からユーザAのユーザIDが送信され、このユーザIDはユーザAが入室したチャットルームに登録される。ユーザAは携帯電話機14からメンバーのID(ユーザBのIDが含まれている)をWebサーバ16に送信する。すると、Webサーバ16は、ユーザAのメンバー(ユーザAの携帯電話機14のメモリ22にユーザIDが登録されているユーザ)がWebサーバ16にアクセスしているか(オンラインであるか)、アクセスしているのであれば、どのチャットルームに登録されているかを判断し、その結果をユーザAの携帯電話機14に送信する。ユーザBがオフラインである場合には、ユーザAはユーザBの携帯電話機14にチャットに誘うメールを送信する。ユーザAからのチャットへの誘いのメールを受け取ったユーザBがチャットへの参加を承諾する操作を操作パネル26に対して行うと、ユーザBの携帯電話機14が自動的にWebサーバ16に接続し、ユーザAが入室しているチャットルームに自動的に入室する。こうしてユーザAはユーザBとのチャットが可能となる。なお、ユーザAが入室するチャットルームを決定する前に、メンバーのWebサーバ16への接続状況がわかるようにしてもよい。なお、Webページを用いてチャットを行うには、ユーザIDがWebサーバに登録されている必要がある。
【0067】このような実施例のチャットシステム10におけるWebサーバ16および携帯電話機14の動作を図20から図26の携帯電話機14のLCDの表示画面および図27から図30のフロー図を用いて説明する。なお、図27および図28は携帯電話機14の動作を示すフロー図であり、図29および図30はWebサーバ16の動作を示すフロー図である。
【0068】たとえば、携帯電話機14のユーザAがチャットを行う場合、まず、操作パネル26からチャット開始の操作を行う、すると、携帯電話機14のCPU20は図27のステップS121において、チャット開始操作が行われたと判断する。そして、予めメモリ22に記録されたWebサーバ16のホームページ(Webサーバ16が公開するすべてのWebページの入り口となるWebページ)のURLに基づいてWebサーバ16に接続する。
【0069】Webサーバ16は、携帯電話機14が接続されると、図29のステップS191において接続があったと判断し、ステップS193において、ホームページへのアクセスであるかどうかを携帯電話機14から送られてきたURLに基づいて判断する。携帯電話機14から送信されたのはホームページのURLであるから、ステップS193においては、ホームページへのアクセスであると判断する。そして、Webサーバ16はステップS195において、ホームページのHTML文書をユーザAの携帯電話機14に送信する。
【0070】携帯電話機14では、図27のステップS125において、Webサーバ16から送信されたHTML文書を受信し、LCD24にWebページ(ホームページ)を表示する。ホームページにはユーザIDを入力する入力欄が設けられているので、ユーザAは操作パネル26を操作して自分のユーザIDを入力し、入力したユーザID(自己ID)をステップS127においてWebサーバ16に送信する。
【0071】Webサーバ16では、携帯電話機14から送信されたユーザIDを図29のステップS197において受信し、ステップS199においてユーザIDの認証を行う。そして、ユーザIDの認証を終えると、ステップS201において、チャットルームの選択を行うためのWebページのHTML文書をユーザAの携帯電話機14に送信する。
【0072】携帯電話機14では、Webサーバ16から送信されたHTML文書を図27のステップS129において受信し、図20に示すようなチャットルーム選択画面をLCD24に表示する。図20に示すように、LCD24の表示は、メイン表示部60とボタンガイド表示部62に分かれている。Webサーバ16には、話題のテーマが異なる、「〇〇の部屋」,「△△の部屋」,「◇◇の部屋」,「××の部屋」などの複数のチャットルームが用意されている。ユーザAはメニューボタン26cを操作して上下を入力することによってカーソル60aを移動させ、入室するチャットルームを選択する(図20の例では「△△の部屋」)。カーソル60aを入室したい部屋に合わせてメニューボタン26bを押し下げるとチャットルームが決定し、決定したチャットルームのURLをステップS131においてWebサーバ16に送信する。
【0073】Webサーバ16では、チャットルームのURLをユーザAの携帯電話機14から受信すると、図2929のステップS203において、ユーザAのユーザIDをURLで指定されたチャットルームに登録する。そして、ステップS205において、ユーザAが入室するチャットルームのWebページのHTML文書にユーザAが入室した旨のメッセージを埋め込み、ステップS207において、このHTML文書をユーザAが入室するチャットルームに登録されているすべてのユーザ(ユーザAを含む)の携帯電話機14に送信する。
【0074】Webサーバ16からHTML文書が送信されると、携帯電話機14のCPU20は、図27のステップS147において、HTML文書を受信したと判断し、ステップS149において、受信したHTML文書によるWebページをLCD24に表示してWebページを更新する。ユーザAがチャットルームに入室すると、チャットルームに入室しているすべてのユーザの携帯電話機14のLCD24には、図21に示すような画面が表示される。図21に示すように、チャットのメッセージ表示の最下部にユーザAが入室した旨が表示される。チャットルームのWebページにおいては、メイン表示部60にさらにメッセージ入力部70が表示される。
【0075】たとえばユーザAがチャットルームにメッセージを書き込む場合には、操作パネル26を操作して、図21に示すようにメッセージ入力部70の入力欄70aにメッセージ(図21の例では、「こんにちは。」というメッセージ)を入力し、メニューボタン26bを押し下げる。すると、携帯電話機14のCPU20は図27のステップS143において、メッセージの送信であると判断し、ステップS145において、入力部70aに入力されたメッセージと自己ID(ユーザAのID)をWebサーバ16に送信する。
【0076】携帯電話機14からメッセージが送信されると、Webサーバ16では、図30のステップS231において、メッセージの受信であると判断し、ステップS233において、チャットルームのWebページのHTML文書に受信したメッセージを埋め込む。そして、新しいメッセージが埋め込まれたHTML文書を当該チャットルーム(この例では、「△△の部屋」)に登録されているすべてのユーザの携帯電話機14に送信する。
【0077】HTML文書を受け取った携帯電話機14では、上述したように図27のステップS149においてWebページの表示を更新する。その結果、ユーザAを含む「△△の部屋」に入室しているすべてのユーザの携帯電話機14のLCD24には、図22に示すような画面が表示される。このようにして、ユーザAが入力したチャットメッセージ「こんにちは。」が「△△の部屋」に入室しているユーザに伝えられる。
【0078】メンバーのWebサーバ16への接続状況を知りたい場合には、図21,図22などの状態で、通話ボタン26aを押し下げる。すると、携帯電話機14のCPU20は図28のステップS161において、リスト表示であると判断し、ステップS163において、リスト要求,自己ID(ユーザAのユーザID)およびメンバー全員のユーザIDをWebサーバ16に送信する。
【0079】携帯電話機14からリスト要求を送信されたWebサーバ16は、図30のステップS253において、リスト要求であると判断し、ステップS255において、送信されたメンバーのユーザIDに基づいて、メンバーがWebサーバ16に接続しているかどうか、接続しているのであればどのチャットルームに入室しているかを調査して接続状況情報を生成する。そして、生成した接続状況情報をステップS257においてリストの要求元(ユーザAの携帯電話機14)に送信する。
【0080】ユーザAの携帯電話機14は、図28のステップS165において、接続状況情報を受信し、図23R>3に示すような接続状況画面をLCD24に表示する。図23に示すように、オンラインメンバーリスト72には、オンライン(Webサーバ16に接続している)状態にあるユーザとそのユーザが入室しているチャットルームとが表示され、オフラインメンバーリスト74には、オフライン状態にあるユーザが表示される。このとき、オフラインメンバーリスト74には、カーソル74が表示される。
【0081】図23の状態で、電源ボタン26cを押し下げると、CPU20はステップS173において、「戻る」が選択されたと判断し、接続状況画面を閉じて図27のステップS143に戻る。このとき、LCD24の表示は図22のようになる。
【0082】この実施例のチャットシステム10では、オフライン状態にあるユーザ(図23の例では、ユーザEおよびユーザH)にメールを送信してチャットルームに誘うことができる。オフライン状態にあるユーザをチャットに誘う場合には、図23に示すように接続状況画面が表示された状態で、ユーザAはメニューボタン26bを操作して上下を入力してオフラインメンバーリスト74に表示されたカーソル74aを移動させ、チャットを希望するユーザを選択する(図23の例ではユーザE)。そして、メニューボタン26bを押し下げるとチャットを希望するユーザが決定され、CPU20は、ステップS167においてチャット勧誘メールの送信であると判断する。そして、ステップS169において、ユーザEをチャットに誘うチャット勧誘メールを生成し、生成したチャット勧誘メールをステップS171においてWebサーバ16に送信する。なお、このチャット勧誘メールには、ユーザAのユーザIDが含まれている。
【0083】ユーザAの携帯電話機14からチャット勧誘メールが送信されると、Webサーバ16では、図30R>0のステップS237においてチャット勧誘メールを受信したと判断する。まず、ステップS239において、チャット勧誘メールに含まれているユーザAのユーザIDに基づいて、ユーザAが入室しているチャットルーム(「△△の部屋」)を特定し、特定したチャットルームのWebページのURLをステップS241において、チャット勧誘メールに埋設する。そして、ステップS243において、このチャット勧誘メールを送信先であるユーザEの携帯電話機14に転送する。なお、チャット勧誘メールにユーザAが入室しているチャットルームのWebページのURLを埋設するのは、Webサーバ16においてではなく、ユーザAの携帯電話機14でチャット勧誘メールを生成するときでもよい。この場合には、チャット勧誘メールをユーザAの携帯電話機14から受け取ってユーザEの携帯電話機14に転送するのはWebサーバ16に限らず、Webサーバ16とは別の他のメールサーバなどであってもよい。
【0084】Webサーバ16からチャット勧誘メールが送信されると、ユーザEの携帯電話機14のCPU20は、図27のステップS133において、メールを受信したと判断し、図24に示すようなチャット勧誘メールをLCD24のメイン表示部60に表示する。ユーザEはユーザAの誘いに乗ってチャットを行う場合には、メニューボタン26bを押し下げて(ユーザAのユーザIDをクリック)チャットへの参加を承諾し、チャットを行わない場合には、電源ボタン26cを押し下げてチャット勧誘メールを閉じる。
【0085】図24の状態で、メニューボタン26bを押し下げてユーザAのユーザIDをクリックすると、CPU20はチャットへの参加を承諾したと判断し、ステップS137において、チャット勧誘メールに含まれているURLに基づいてWebサーバ16に接続する。
【0086】Webサーバ16は、ユーザEの携帯電話機14が接続されると、図29のステップS191において、接続ありと判断し、ステップS193において、ホームページへのアクセスであるかどうかを送信されたURLに基づいて判断する。この場合、ホームページへのアクセスではない(URLはユーザAが入室しているチャットルームのものである)ので、ステップS193においてはNOと判断し、ステップS209に進む。ステップS209では、チャットルーム入室前のWebページのHTML文書をユーザEの携帯電話機14に送信する。
【0087】ユーザEの携帯電話機14では、図27のステップS139において、Webサーバ16から送信されたチャットルーム入室前のWebページのHTML文書を受信し、そのWebページ(図示せず)をLCD24に表示する。チャットルーム入室前のWebページにはユーザIDの入力欄が設けられており、ユーザEは操作パネル26を操作してユーザIDの入力欄に自分のユーザIDを入力する。すると、ステップS141において、ユーザID(自己ID)をWebサーバ16に送信する。
【0088】Webサーバ16では、図29のステップS211において、ユーザEのユーザID(自己ID)を受信し、ステップS213においてユーザIDの認証を行う。ユーザIDの認証を終えると、ステップS203において、ユーザEのユーザIDをユーザEの携帯電話機14から送信されたURLが示すWebページのチャットルーム(ユーザAが入室しているチャットルーム)に登録する。そして次に、ステップS205において、ユーザEが入室するチャットルームのWebページのHTML文書にユーザEが入室した旨のメッセージを埋め込み、ステップS207において、このHTML文書をユーザEが入室するチャットルームに登録されているすべてのユーザの携帯電話機14に送信する。
【0089】Webサーバ16からHTML文書が送信されると、携帯電話機14のCPU20は、図27のステップS147において、HTML文書を受信したと判断し、ステップS149において、LCD24に表示されているWebページを更新する。ユーザEがチャットルームに入室すると、チャットルーム(「△△の部屋」)に入室しているすべてのユーザの携帯電話機14のLCD24には、図25に示すような画面が表示される。図25に示すように、チャットのメッセージ表示の最下部にユーザEが入室した旨が表示される。こうしてユーザEはユーザEをチャットに誘ったユーザAが入室しているチャットルーム(この例では「△△の部屋」)に自動的に入室できる。
【0090】このようにして、ユーザAはオフライン状態にあったユーザEをメールを使ってチャットに誘うことによってユーザEを同じチャットルームに入室させてチャットを行うことができる。
【0091】チャットを終了してチャットルームから退出する時には、図21,図22,図25のような状態にあるときに、電源ボタン26cを押し下げる。すると、携帯電話機14のCPU20は、図28のステップS175において、チャットルームからの退出であると判断し、退出要求および自己ID(たとえば、ユーザEのID)をステップS177においてWebサーバ16に送信し、ステップS179においてWebサーバ16との接続を切断する。
【0092】ユーザEの携帯電話機14からの退出要求を受信すると、Webサーバ16は、図30のステップS245において、退出要求であると判断する。すると、まず、ステップS247において、ユーザEが登録されているチャットルームのWebページのHTML文書にユーザEが退出した旨のメッセージを埋め込む。次に、ステップS249において、ユーザEのユーザIDが登録されているチャットルームからユーザEのユーザIDを削除する。そして、ステップS251において、ユーザEが退出した旨のメッセージが埋め込まれたHTML文書をユーザEが退出したチャットルームに登録されているすべてのユーザの携帯電話機14に送信する。
【0093】Webサーバ16からHTML文書が送信されると、携帯電話機14のCPU20は、図27のステップS147において、HTML文書を受信したと判断し、ステップS149において、LCD24に表示されているWebページの更新を行う。ユーザEがチャットルームから退出すると、チャットルーム(「△△の部屋」)に入室しているすべてのユーザの携帯電話機14のLCD24には、図26に示すような画面が表示される。図26に示すように、チャットのメッセージ表示の最下部にユーザEが退出した旨が表示される。
【0094】以上に説明したように、この実施例のチャットシステム10では、オフライン状態(Webサーバ16に接続していない)にある相手とチャットをしたい場合、チャットを希望する相手の携帯電話機14のチャットに誘うメールを送信する。相手がチャットへの参加を承諾すると、相手の携帯電話機14が自動的にWebサーバ16に接続されてオンライン状態となり、チャットを誘った相手が入室しているチャットルームに自動的に入室する。
【0095】携帯電話機14の電源は、通常オン状態にあるので、チャットに誘われた相手は即座にチャット勧誘メールを確認することができる。したがって、相手にチャットをする意思があれば、オンライン状態にない相手であっても、すぐにチャットを開始することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の全体構成を示す図解図である。
【図2】携帯電話機の構成の一例を示すブロック図である。
【図3】携帯電話機の外観を示す図解図である。
【図4】携帯電話機のLCDの一表示例を示す図解図である。
【図5】携帯電話機のLCDの一表示例を示す図解図である。
【図6】携帯電話機のLCDの一表示例を示す図解図である。
【図7】携帯電話機のLCDの一表示例を示す図解図である。
【図8】携帯電話機のLCDの一表示例を示す図解図である。
【図9】携帯電話機のLCDの一表示例を示す図解図である。
【図10】携帯電話機のLCDの一表示例を示す図解図である。
【図11】携帯電話機のLCDの一表示例を示す図解図である。
【図12】携帯電話機のLCDの一表示例を示す図解図である。
【図13】図1の実施例における携帯電話機の動作を示すフロー図である。
【図14】図1の実施例における携帯電話機の動作を示すフロー図である。
【図15】図1の実施例における携帯電話機の動作を示すフロー図である。
【図16】図1の実施例における携帯電話機の動作を示すフロー図である。
【図17】図1の実施例における携帯電話機の動作を示すフロー図である。
【図18】図1の実施例におけるチャットサーバの動作を示すフロー図である。
【図19】この発明のその他の一実施例の全体構成を示す図解図である。
【図20】携帯電話機のLCDの一表示例を示す図解図である。
【図21】携帯電話機のLCDの一表示例を示す図解図である。
【図22】携帯電話機のLCDの一表示例を示す図解図である。
【図23】携帯電話機のLCDの一表示例を示す図解図である。
【図24】携帯電話機のLCDの一表示例を示す図解図である。
【図25】携帯電話機のLCDの一表示例を示す図解図である。
【図26】携帯電話機のLCDの一表示例を示す図解図である。
【図27】図19の実施例における携帯電話機の動作を示すフロー図である。
【図28】図19の実施例における携帯電話機の動作を示すフロー図である。
【図29】図19の実施例におけるWebサーバの動作を示すフロー図である。
【図30】図19の実施例におけるWebサーバの動作を示すフロー図である。
【符号の説明】
10 …チャットシステム
12 …チャットサーバ
14 …携帯電話機
16 …Webサーバ
20 …CPU
22 …メモリ
26 …操作パネル
32 …受信回路
34 …送信回路
【特許請求の範囲】
【請求項1】複数の携帯電話機,前記複数の携帯電話機が接続されるチャットサーバおよび前記複数の携帯電話機が接続されるメールサーバとを有するチャットシステムであって、前記携帯電話機は、他の前記携帯電話機に前記チャットサーバへの接続を促がす電子メールを前記メールサーバに送信する第1メール送信手段、前記メールサーバから前記電子メールを受信する第1メール受信手段、前記チャットサーバへの接続指示を入力する入力手段、および前記接続指示に応答して前記チャットサーバに接続する接続手段を備え、前記メールサーバは、前記チャットサーバに接続している前記携帯電話機から前記電子メールを受信する第2メール受信手段、および前記チャットサーバに接続していない前記携帯電話機に前記電子メールを送信する第2メール送信手段を備える、チャットシステム。
【請求項2】前記接続手段は、自己の携帯電話機の自己IDを保持する自己ID保持手段、前記チャットサーバへの接続時に前記自己IDを前記チャットサーバに送信する自己ID送信手段を含み、前記第1メール送信手段は、他の携帯電話機の他者IDを保持する他者ID保持手段、前記他者IDを前記チャットサーバに送信する他者ID送信手段、および前記チャットサーバから前記他者IDに対応する携帯電話機が前記チャットサーバに接続しているか否かを示す接続情報を受信する接続情報受信手段を含み、前記チャットサーバは、前記携帯電話機から前記自己IDを受信する自己ID受信手段、前記携帯電話機から前記他者IDを受信する他者ID受信手段、前記他者IDに対応する携帯電話機が接続されているかどうかを判断する接続判断手段、前記接続判断手段の判断結果に基づいて前記接続情報を生成する接続情報生成手段、前記接続情報を前記他者IDの送信元の前記携帯電話機に送信する接続情報送信手段をさらに備える、請求項2記載のチャットシステム。
【請求項3】前記携帯電話機は、メッセージおよび前記他者IDを前記チャットサーバに送信する第1メッセージ送信手段、および前記チャットサーバから前記メッセージを受信する第1メッセージ受信手段をさらに備え、前記チャットサーバは、前記メッセージおよび前記他者IDを受信する第2メッセージ受信手段、および前記メッセージを前記他者IDに対応する前記携帯電話機に送信する第2メッセージ送信手段をさらに備える、請求項1または2記載のチャットシステム。
【請求項4】前記携帯電話機は、前記チャットサーバ上のチャットが行われるWebページにアクセスするWebページアクセス手段、メッセージを前記チャットサーバに送信するメッセージ送信手段、および前記チャットサーバから前記メッセージを含むWebページを受信するWebページ受信手段をさらに備え、前記チャットサーバは、前記メッセージを前記携帯電話機から受信するメッセージ受信手段、前記メッセージを前記Webページに埋め込むメッセージ埋め込み手段、前記メッセージが埋め込まれた前記Webページを前記Webページにアクセスしている前記携帯電話機に送信するWebページ送信手段をさらに備える、請求項1ないし3のいずれかに記載のチャットシステム。
【請求項5】前記第1メール送信手段は、前記電子メールに前記自己IDを埋め込むID埋め込み手段をさらに含み、前記第2メール受信手段は、前記自己IDに基づいて、前記チャットサーバに接続している前記携帯電話機がアクセスしている前記WebページのURLを特定する特定手段、前記特定手段によって特定されたURLを前記電子メールに埋め込むURL埋め込み手段を含み、前記Webページアクセス手段は前記電子メールに埋め込まれた前記URLに基づいて前記チャットサーバの前記Webページにアクセスする、請求項3記載のチャットシステム。
【請求項6】前記第1メール送信手段は、当該携帯電話機がアクセスしている前記WebページのURLを埋め込んだ前記電子メールを生成するメール生成手段を含み、前記Webページアクセス手段は前記電子メールに埋め込まれた前記URLに基づいて前記チャットサーバの前記Webページにアクセスする、請求項3記載のチャットシステム。
【請求項7】メールサーバおよびチャットサーバに接続される携帯電話機であって、他の前記携帯電話機に前記チャットサーバへの接続を促がす電子メールを前記メールサーバに送信するメール送信手段、前記メールサーバから前記電子メールを受信するメール受信手段、前記チャットサーバへの接続指示を入力する入力手段、および前記接続指示に応答して前記チャットサーバに接続する接続手段を備える、携帯電話機。
【請求項8】前記メール送信手段は、他の携帯電話機のIDを保持するID保持手段、および前記IDを前記チャットサーバに送信するID送信手段を含み、前記IDに対応する携帯電話機が前記チャットサーバに接続されているか否かを示す接続情報を前記チャットサーバから受信する接続情報受信手段をさらに備える、請求項7記載の携帯電話機。
【請求項9】前記チャットサーバにメッセージを送信するメッセージ送信手段、および前記チャットサーバから前記メッセージを受信するメッセージ受信手段をさらに備える、請求項7または8記載の携帯電話機。
【請求項10】前記チャットサーバにメッセージを送信するメッセージ送信手段、および前記チャットサーバから前記メッセージが埋め込まれた前記Webページを受信するWebページ受信手段をさらに備える、請求項7または8記載の携帯電話機。
【請求項11】前記メール送信手段は、当該携帯電話機がアクセスしている前記WebページのURLを前記電子メールに埋め込むURL埋め込み手段を含み、前記接続手段は、前記電子メールに埋め込まれた前記URLに基づいて前記Webページにアクセスする、請求項10記載の携帯電話機。
【請求項12】前記メール送信手段は、前記自己IDを前記電子メールに埋め込む自己ID埋め込み手段を含み、前記接続手段は、前記チャットサーバによって、前記自己IDに基づいて特定された前記自己IDに対応する前記携帯電話機がアクセスしている前記WebページのURLに基づいて前記Webページにアクセスする、請求項10記載の携帯電話機。
【請求項13】複数の携帯電話機が接続されるサーバであって、当該サーバに接続された前記携帯電話機から前記携帯電話機の自己IDを受信する自己ID受信手段、接続された前記携帯電話機から他の前記携帯電話機の他者IDを受信する他者ID受信手段、前記他者IDに対応する携帯電話機が当該サーバに接続されているかどうかを判断する接続判断手段、前記接続判断手段の判断結果に基づいて前記他者IDに対応する携帯電話機が接続されているかどうかを示す接続情報を生成する接続情報生成手段、および前記接続情報を前記他者IDの送信元の前記携帯電話機に送信する接続情報送信手段を備える、サーバ。
【請求項14】前記携帯電話機からメッセージと前記他者IDとを受信するメッセージ受信手段、および前記メッセージを前記他者IDに対応する前記携帯電話機に送信するメッセージ送信手段をさらに備える、請求項12記載のサーバ。
【請求項15】前記携帯電話機からURLを受信するURL受信手段、前記URLに対応するWebページを前記URLの送信元に送信する第1Webページ送信手段、前記携帯電話機からメッセージを受信するメッセージ受信手段、前記メッセージを前記Webページに埋め込むメッセージ埋め込み手段、および前記メッセージが埋め込まれた前記Webページを前記Webページにアクセスしているすべての前記携帯電話機に送信する第2Webページ送信手段をさらに備える、請求項12記載のサーバ。
【請求項16】前記Webページにアクセスしている前記携帯電話機から他の前記携帯電話機に宛てた当該サーバへの接続を促がす電子メールを受信する電子メール受信手段、前記電子メールの送信元である前記携帯電話機がアクセスしているWebページのURLを特定するURL特定手段、特定された前記URLを前記電子メールに埋め込むURL埋め込み手段、および前記URLが埋め込まれた前記電子メールを前記他の携帯電話機に送信する電子メール送信手段をさらに備える、請求項15記載のサーバ。
【請求項17】携帯電話機上で動作するプログラムであって、(a)プログラムの起動とともに所定のサーバに接続するステップ、(b)前記サーバに前記携帯電話機の自己IDを送信するステップ、(c)前記サーバに他の前記携帯電話機の他者IDを送信するステップ、(d)前記他者IDに対応する携帯電話機がサーバに接続しているかどうかを示す接続情報を受信するステップ、および(e)前記サーバに接続していない他の前記携帯電話機に対して、前記サーバへの接続を促がす電子メールを送信するステップを含む、プログラム。
【請求項18】サーバで動作するプログラムであって、(a)当該サーバに接続している携帯電話機から前記携帯電話機の自己IDを受信するステップ、(b)当該サーバに接続している前記携帯電話機から他の前記携帯電話機の他者IDを受信するステップ、(c)前記他者IDに対応する他の前記携帯電話機が当該サーバに接続しているかどうかを判断するステップ、(d)前記ステップ(c)の判断結果に基づいて他の前記携帯電話機が当該サーバに接続しているかどうかを示す接続情報を生成するステップ、および(e)前記接続情報を前記他者IDの送信元である前記携帯電話機に送信するステップを含む、プログラム。
【請求項19】複数の携帯電話機,前記複数の携帯電話機が接続されるチャットサーバおよび前記複数の携帯電話機が接続されるメールサーバとを用いたチャット方法であって、(a)前記携帯電話機において他の前記携帯電話機に前記チャットサーバへの接続を促がす電子メールを前記メールサーバに送信するステップ、(b)前記メールサーバにおいて前記チャットサーバに接続している前記携帯電話機から前記電子メールを受信するステップ、(c)前記メールサーバにおいて前記チャットサーバに接続していない前記携帯電話機に前記電子メールを送信するステップ、(d)前記他の携帯電話機において前記メールサーバから前記電子メールを送信するステップ、(e)前記他の携帯電話機において前記チャットサーバへの接続指示を入力するステップ、および(f)前記他の携帯電話機において前記接続指示に応答して前記チャットサーバに接続するステップを含む、チャット方法。
【請求項1】複数の携帯電話機,前記複数の携帯電話機が接続されるチャットサーバおよび前記複数の携帯電話機が接続されるメールサーバとを有するチャットシステムであって、前記携帯電話機は、他の前記携帯電話機に前記チャットサーバへの接続を促がす電子メールを前記メールサーバに送信する第1メール送信手段、前記メールサーバから前記電子メールを受信する第1メール受信手段、前記チャットサーバへの接続指示を入力する入力手段、および前記接続指示に応答して前記チャットサーバに接続する接続手段を備え、前記メールサーバは、前記チャットサーバに接続している前記携帯電話機から前記電子メールを受信する第2メール受信手段、および前記チャットサーバに接続していない前記携帯電話機に前記電子メールを送信する第2メール送信手段を備える、チャットシステム。
【請求項2】前記接続手段は、自己の携帯電話機の自己IDを保持する自己ID保持手段、前記チャットサーバへの接続時に前記自己IDを前記チャットサーバに送信する自己ID送信手段を含み、前記第1メール送信手段は、他の携帯電話機の他者IDを保持する他者ID保持手段、前記他者IDを前記チャットサーバに送信する他者ID送信手段、および前記チャットサーバから前記他者IDに対応する携帯電話機が前記チャットサーバに接続しているか否かを示す接続情報を受信する接続情報受信手段を含み、前記チャットサーバは、前記携帯電話機から前記自己IDを受信する自己ID受信手段、前記携帯電話機から前記他者IDを受信する他者ID受信手段、前記他者IDに対応する携帯電話機が接続されているかどうかを判断する接続判断手段、前記接続判断手段の判断結果に基づいて前記接続情報を生成する接続情報生成手段、前記接続情報を前記他者IDの送信元の前記携帯電話機に送信する接続情報送信手段をさらに備える、請求項2記載のチャットシステム。
【請求項3】前記携帯電話機は、メッセージおよび前記他者IDを前記チャットサーバに送信する第1メッセージ送信手段、および前記チャットサーバから前記メッセージを受信する第1メッセージ受信手段をさらに備え、前記チャットサーバは、前記メッセージおよび前記他者IDを受信する第2メッセージ受信手段、および前記メッセージを前記他者IDに対応する前記携帯電話機に送信する第2メッセージ送信手段をさらに備える、請求項1または2記載のチャットシステム。
【請求項4】前記携帯電話機は、前記チャットサーバ上のチャットが行われるWebページにアクセスするWebページアクセス手段、メッセージを前記チャットサーバに送信するメッセージ送信手段、および前記チャットサーバから前記メッセージを含むWebページを受信するWebページ受信手段をさらに備え、前記チャットサーバは、前記メッセージを前記携帯電話機から受信するメッセージ受信手段、前記メッセージを前記Webページに埋め込むメッセージ埋め込み手段、前記メッセージが埋め込まれた前記Webページを前記Webページにアクセスしている前記携帯電話機に送信するWebページ送信手段をさらに備える、請求項1ないし3のいずれかに記載のチャットシステム。
【請求項5】前記第1メール送信手段は、前記電子メールに前記自己IDを埋め込むID埋め込み手段をさらに含み、前記第2メール受信手段は、前記自己IDに基づいて、前記チャットサーバに接続している前記携帯電話機がアクセスしている前記WebページのURLを特定する特定手段、前記特定手段によって特定されたURLを前記電子メールに埋め込むURL埋め込み手段を含み、前記Webページアクセス手段は前記電子メールに埋め込まれた前記URLに基づいて前記チャットサーバの前記Webページにアクセスする、請求項3記載のチャットシステム。
【請求項6】前記第1メール送信手段は、当該携帯電話機がアクセスしている前記WebページのURLを埋め込んだ前記電子メールを生成するメール生成手段を含み、前記Webページアクセス手段は前記電子メールに埋め込まれた前記URLに基づいて前記チャットサーバの前記Webページにアクセスする、請求項3記載のチャットシステム。
【請求項7】メールサーバおよびチャットサーバに接続される携帯電話機であって、他の前記携帯電話機に前記チャットサーバへの接続を促がす電子メールを前記メールサーバに送信するメール送信手段、前記メールサーバから前記電子メールを受信するメール受信手段、前記チャットサーバへの接続指示を入力する入力手段、および前記接続指示に応答して前記チャットサーバに接続する接続手段を備える、携帯電話機。
【請求項8】前記メール送信手段は、他の携帯電話機のIDを保持するID保持手段、および前記IDを前記チャットサーバに送信するID送信手段を含み、前記IDに対応する携帯電話機が前記チャットサーバに接続されているか否かを示す接続情報を前記チャットサーバから受信する接続情報受信手段をさらに備える、請求項7記載の携帯電話機。
【請求項9】前記チャットサーバにメッセージを送信するメッセージ送信手段、および前記チャットサーバから前記メッセージを受信するメッセージ受信手段をさらに備える、請求項7または8記載の携帯電話機。
【請求項10】前記チャットサーバにメッセージを送信するメッセージ送信手段、および前記チャットサーバから前記メッセージが埋め込まれた前記Webページを受信するWebページ受信手段をさらに備える、請求項7または8記載の携帯電話機。
【請求項11】前記メール送信手段は、当該携帯電話機がアクセスしている前記WebページのURLを前記電子メールに埋め込むURL埋め込み手段を含み、前記接続手段は、前記電子メールに埋め込まれた前記URLに基づいて前記Webページにアクセスする、請求項10記載の携帯電話機。
【請求項12】前記メール送信手段は、前記自己IDを前記電子メールに埋め込む自己ID埋め込み手段を含み、前記接続手段は、前記チャットサーバによって、前記自己IDに基づいて特定された前記自己IDに対応する前記携帯電話機がアクセスしている前記WebページのURLに基づいて前記Webページにアクセスする、請求項10記載の携帯電話機。
【請求項13】複数の携帯電話機が接続されるサーバであって、当該サーバに接続された前記携帯電話機から前記携帯電話機の自己IDを受信する自己ID受信手段、接続された前記携帯電話機から他の前記携帯電話機の他者IDを受信する他者ID受信手段、前記他者IDに対応する携帯電話機が当該サーバに接続されているかどうかを判断する接続判断手段、前記接続判断手段の判断結果に基づいて前記他者IDに対応する携帯電話機が接続されているかどうかを示す接続情報を生成する接続情報生成手段、および前記接続情報を前記他者IDの送信元の前記携帯電話機に送信する接続情報送信手段を備える、サーバ。
【請求項14】前記携帯電話機からメッセージと前記他者IDとを受信するメッセージ受信手段、および前記メッセージを前記他者IDに対応する前記携帯電話機に送信するメッセージ送信手段をさらに備える、請求項12記載のサーバ。
【請求項15】前記携帯電話機からURLを受信するURL受信手段、前記URLに対応するWebページを前記URLの送信元に送信する第1Webページ送信手段、前記携帯電話機からメッセージを受信するメッセージ受信手段、前記メッセージを前記Webページに埋め込むメッセージ埋め込み手段、および前記メッセージが埋め込まれた前記Webページを前記Webページにアクセスしているすべての前記携帯電話機に送信する第2Webページ送信手段をさらに備える、請求項12記載のサーバ。
【請求項16】前記Webページにアクセスしている前記携帯電話機から他の前記携帯電話機に宛てた当該サーバへの接続を促がす電子メールを受信する電子メール受信手段、前記電子メールの送信元である前記携帯電話機がアクセスしているWebページのURLを特定するURL特定手段、特定された前記URLを前記電子メールに埋め込むURL埋め込み手段、および前記URLが埋め込まれた前記電子メールを前記他の携帯電話機に送信する電子メール送信手段をさらに備える、請求項15記載のサーバ。
【請求項17】携帯電話機上で動作するプログラムであって、(a)プログラムの起動とともに所定のサーバに接続するステップ、(b)前記サーバに前記携帯電話機の自己IDを送信するステップ、(c)前記サーバに他の前記携帯電話機の他者IDを送信するステップ、(d)前記他者IDに対応する携帯電話機がサーバに接続しているかどうかを示す接続情報を受信するステップ、および(e)前記サーバに接続していない他の前記携帯電話機に対して、前記サーバへの接続を促がす電子メールを送信するステップを含む、プログラム。
【請求項18】サーバで動作するプログラムであって、(a)当該サーバに接続している携帯電話機から前記携帯電話機の自己IDを受信するステップ、(b)当該サーバに接続している前記携帯電話機から他の前記携帯電話機の他者IDを受信するステップ、(c)前記他者IDに対応する他の前記携帯電話機が当該サーバに接続しているかどうかを判断するステップ、(d)前記ステップ(c)の判断結果に基づいて他の前記携帯電話機が当該サーバに接続しているかどうかを示す接続情報を生成するステップ、および(e)前記接続情報を前記他者IDの送信元である前記携帯電話機に送信するステップを含む、プログラム。
【請求項19】複数の携帯電話機,前記複数の携帯電話機が接続されるチャットサーバおよび前記複数の携帯電話機が接続されるメールサーバとを用いたチャット方法であって、(a)前記携帯電話機において他の前記携帯電話機に前記チャットサーバへの接続を促がす電子メールを前記メールサーバに送信するステップ、(b)前記メールサーバにおいて前記チャットサーバに接続している前記携帯電話機から前記電子メールを受信するステップ、(c)前記メールサーバにおいて前記チャットサーバに接続していない前記携帯電話機に前記電子メールを送信するステップ、(d)前記他の携帯電話機において前記メールサーバから前記電子メールを送信するステップ、(e)前記他の携帯電話機において前記チャットサーバへの接続指示を入力するステップ、および(f)前記他の携帯電話機において前記接続指示に応答して前記チャットサーバに接続するステップを含む、チャット方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図20】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図15】
【図16】
【図21】
【図22】
【図14】
【図17】
【図18】
【図19】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図2】
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【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図20】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図15】
【図16】
【図21】
【図22】
【図14】
【図17】
【図18】
【図19】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【公開番号】特開2003−91494(P2003−91494A)
【公開日】平成15年3月28日(2003.3.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2001−281656(P2001−281656)
【出願日】平成13年9月17日(2001.9.17)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】(301023711)三洋テレコミュニケーションズ株式会社 (6)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成15年3月28日(2003.3.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成13年9月17日(2001.9.17)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】(301023711)三洋テレコミュニケーションズ株式会社 (6)
【Fターム(参考)】
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