説明

チャープ信号発生装置

【課題】 DDSを用いて、低雑音チャープ信号と広帯域チャープ信号とを出力するチャープ信号発生装置を得る。
【解決手段】 DDSから出力されるチャープ信号を分周する分周器と、分周器により分周されたチャープ信号と第二局部発振信号発生器の出力信号を周波数合成するミクサとを有した分周系と、DDSから出力されるチャープ信号を逓倍する逓倍器を有した逓倍系と、経路切換え信号に基づいて分周系の出力信号と逓倍系の出力信号を時系列に順次切換えて出力するスイッチを設けることで、所定のデューティ比で低雑音チャープ信号と広帯域チャープ信号を得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ダイレクトディジタルシンセサイザ(DirectDigital Synthesizer:以下DDS)を用いて、チャープ信号を発生するチャープ信号発生装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のチャープ信号発生装置としては、DDSと局部発振信号とを周波数合成させ、DDSの量子化雑音に起因するスプリアスを劣化させることなく、チャープ信号を生成する装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2000−106506号公報(図1)
【0004】
次に、従来のチャープ信号発生装置の構成および動作について図を用いて説明する。図4は従来のチャープ信号発生装置の構成を簡略化して示した図であり、図5はDDSの各部の信号波形を説明するための図であり、図6はDDSの位相データと振幅データの関係の一例を示す図である。
【0005】
図において、従来のチャープ信号発生装置は、基準クロックを発生する基準信号発振器1と、チャープデータ関数発生部3と、DDS4と、ミクサ7と、例えば直接方式シンセサイザから構成される第一局部発振信号発生器9とから、構成されている。DDS4は、位相アキュムレータ12と、メモリ13と、D−A変換器14と、フィルタ15から構成されている。チャープデータ関数発生部3は、チャープ設定データを受けて指定されたチャープ波形を生成するためのチャープデータ関数を発生し、周波数設定データを出力する。ミクサ7は、DDS4の出力と第一局部発振信号発生器9の出力を周波数合成する。
【0006】
DDS4内の位相アキュムレータ12は、図5(a)の基準信号出力図で示される基準信号発生器からの基準クロックのタイミングを基準として、チャープデータ関数発生部3
からの周波数設定データを累積加算し、図5(b)の位相アキュムレータ出力図で示されるようなディジタル値を出力する。この際、位相アキュムレータ12は累積加算された位相が2πになると位相を0にリセットして、0〜πの値を繰返し出力する。この基準クロックは出力信号の1周期に2回以上のクロックが含まれるように構成されている。
【0007】
メモリ13は、図6に示すように位相アキュムレータから出力されるディジタルデータをアドレスデータとして、位相に対応した波形データ(振幅データ)をテーブルとして保持している。図6に示すように、位相データは、メモリに格納された振幅データに対応した位相を表しているが、同時にメモリのアドレスを表しており、これによって振幅データを読み出す。メモリ13から読み出された振幅データは、D−A変換器14に入力され、D−A変換器14によってアナログ値に変換される。D−A変換器14から出力されたアナログ信号はフィルタ15を通過することで不要波が除去され、必要な周波数成分のみを取り出すことができる。かくして、フィルタ15を通過した後、図5(c)のDDS出力信号図に示す正弦波信号が出力され、ミクサ7に入力される。
【0008】
DDS4の出力周波数fDDSは、基準信号周波数をfr、DDS4の周波数設定可能ビット数をA、実際の周波数設定データの10進数換算値をBとすると、式(1)にて表される。これにより、DDS4の出力周波数は、周波数設定データにより基準信号発振器1の周波数の1/2以下の範囲において設定が可能となり、外部より更新レートに同期して周波数設定データを入力することにより、チャープ波形を形成できる。
【0009】
【数1】

【0010】
式(1)で表されるチャープ信号は、ディジタルICであるDDS4で生成されるため出力周波数に制限があり、比較的低周波数であるため、ミクサ7により第一局部発振信号と周波数合成して高周波化される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
上記のような従来のチャープ信号発生装置では、正弦波の振幅データを量子化しメモリに格納している。そのため量子化に伴う波の歪みによりスプリアスを発生するという欠点がある。
【0012】
また、このようなスプリアスを伴う信号を分周した場合、その出力信号にもスプリアスが出力される。ここで、DDSの出力での搬送波とスプリアスとの電力比をSiとすると、分周後の搬送波とスプリアスの電力の比Soiは数2で表される。
【0013】
【数2】

【0014】
ここで、Mは分周数である。式(2)より、分周した場合にスプリアスを低減することが可能であることが分かる。しかし、DDSのディジタルICに周波数限界があることと、分周により出力周波数と周波数帯域がM分の1となるため、出力周波数が低くなり、周波数帯域を広くとれない欠点がある。
【0015】
この発明はかかる課題を解決するためになされたものであり、低雑音でかつ広帯域なチャープ信号を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
この発明によるチャープ信号発生装置は、入力される基準信号およびチャープ設定データに基づいて、所望のチャープ信号を出力するダイレクトディジタルシンセサイザと、上記ダイレクトディジタルシンセサイザから出力されるチャープ信号を分周する分周器と、上記分周器により分周されたチャープ信号と入力される第2の局部発振信号を周波数合成するミクサと、を有した分周系と、上記ダイレクトディジタルシンセサイザから出力されるチャープ信号を逓倍する逓倍器を有した逓倍系と、上記チャープデータ関数発生部からの経路切換え信号に基づいて、分周系の出力信号と逓倍系の出力信号を時系列に順次切換えて出力するスイッチと、入力される第1の局部発振信号と上記スイッチの出力信号を周波数合成するミクサとを備えたものである。
【発明の効果】
【0017】
この発明によれば、時系列に低雑音なチャープ信号と広帯域なチャープ信号を切換えて出力することで、低雑音でかつ広帯域なチャープ信号を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るチャープ信号発生装置の構成を示すブロック図である。図1において、チャープ信号発生装置は、時系列に低雑音のチャープ信号と広帯域のチャープ信号を切換えて生成するため、基準信号発振器1、チャープデータ関数発生部2、スイッチ3a,3b、2つのDDS4a,4b、M分周器5、第二局部発振信号発生器6、ミクサ7a,7b、N逓倍器8、第一局部発振信号発生器9とを備えて構成される。DDS4a,4bについては、図4で説明した従来のDDS4と同一構成のため、ここでは説明を省く。
【0019】
図1に示すチャープ信号発生装置は、基準信号発振器1の出力をスイッチ3aにより二経路に分岐し、各々の経路にDDS4a,4bを接続する。また、各々のDDS(4a,4b)の後段に、分周系を構成するM分周器5と、逓倍系を構成するN逓倍器8とを接続する。M分周器5は分周数M(Mは2以上の整数)の分周器によりスプリアスを低減させる
。N逓倍器8は逓倍数N(Nは2以上の整数)の逓倍器によりチャープ帯域を広げる。
【0020】
図の例では、上側のDDS4a(第1のDDS)の経路にM分周器5を接続し、下側のDDS4b(第2のDDS)の経路にN逓倍器8を接続している。M分周器5の後段に、第二局部発振信号発生器6からの発振信号(第2の局部発振信号)が入力されるミクサ7aの入力端を接続する。ミクサ7aの出力段はスイッチ3bの一方の入力端子に接続される。ミクサ7aは、DDS4aの出力と第二局部発振信号発生器6からの第2の局部発振信号を周波数合成する。分周系は、M分周器5とミクサ7aと第二局部発振信号発生器6とから構成される。
【0021】
また、N逓倍器8の出力段はスイッチ3bの他方の入力端子に接続される。スイッチ3bは一方の入力端子と他方の入力端子を切換えて出力端子に接続する。スイッチ3bの出力端子は第一局部発振信号発生器9からの発振信号(第1の局部発振信号)が入力されるミクサ7bの入力端に接続される。チャープデータ関数発生部2はチャープ設定データおよび経路切換え信号を出力する。スイッチ3a,3bは、チャープデータ関数発生部2からの経路切換え信号を受け、上側と下側のいずれかの経路を選択することにより、上側経路の分周系と下側経路の逓倍系を、所定のデューティ比で時系列に順次切換える。ミクサ7bは、スイッチ3bの出力信号と第一局部発振信号発生器9からの第1の局部発振信号を周波数合成する。
【0022】
次に、動作について説明する。
まず、低雑音なチャープ信号を生成するチャープ信号発生装置の動作を説明する。DDS4a,4bの内部動作は従来例に示したDDS4と同様である。
【0023】
チャープデータ関数発生部2は、基準信号発振器1からの基準クロックが入力される経路として、上側のDDS4aを選択するための経路切換え信号を、スイッチ3a、3bに出力し、経路が下側に切換えられる。また、チャープデータ関数発生部2は、チャープ開始周波数、ステップ周波数、周波数更新時間等から成るチャープ設定データをDDS4aに出力する。DDS4aはチャープ設定データおよび基準信号発振器1からの基準クロックに基づいてチャープ信号fDDSnを出力する。ここで、チャープ信号fDDSnは、中心周波数をfcn、チャープ帯域をbnとすると、式(3)にて表される。
【0024】
【数3】

【0025】
DDS4aから出力されるチャープ信号はM分周器5に出力され、M分周器5はDDS4aの出力信号をM分周して、DDS4aの量子化雑音に起因するスプリアスを式(2)のように低減する。
【0026】
ここで、ディジタルICであるDDS4aの出力周波数には制限があり、比較的低周波数であるが、M分周器5で分周することにより更に低周波数となるので、M分周器5の出力信号は第二局部発振信号発生器6と周波数合成することで高周波化される。更に、ミクサ7aで周波数合成された出力信号は、スイッチ3bを介してミクサ7bに入力され、ミクサ7bにより第一局部発振信号発生器9と周波数合成して高周波化する。
【0027】
次に、広帯域なチャープ信号を生成するチャープ信号発生装置の動作を説明する。DDS4bの内部動作は従来例に示した通りである。
【0028】
チャープデータ関数発生部2は、基準信号発振器1からの基準クロックが入力される経路として、下側のDDS4bを通過する経路を選択するための経路切換え信号を、スイッチ3a、3bに出力し、経路が下側に切換えられる。また、チャープデータ関数発生部2は、チャープ開始周波数、ステップ周波数、周波数更新時間等から成るチャープ設定データをDDS4bに出力することで、DDS4bは基準信号発振器1からの基準クロックに基づいてチャープ信号fDDSwを出力する。チャープ信号fDDSwは、中心周波数をfcw、チャープ帯域をbwとすると、式(4)にて表される。
【0029】
【数4】

【0030】
DDS4bから出力されるチャープ信号はN逓倍器8に出力され、N逓倍器8は式(4)で表されるDDS4bの出力をN逓倍する。ここで、N逓倍器8出力のチャープ信号fmltwは、式(5)にて表される。
【0031】
【数5】

【0032】
N逓倍器8の出力は、スイッチ3bを介してミクサ7bに入力され、ミクサ7bにより第一局部発振信号発生器9と周波数合成して高周波化する。
【0033】
このような構成をとることによって、実施の形態1によるチャープ信号発生装置は、チャープデータ関数発生部2で生成するチャープ設定データを受けて、DDS4aを通過する経路とDDS4bを通過する経路を時系列に順次切換え、DDS4aを通過する経路では式(3)で表されるDDS4aの出力をM分周し、DDS4bを通過する経路では式(4)で表されるDDS4bの出力をN逓倍する。このようにすることで、DDS4aの量子化雑音に起因するスプリアスを低減したチャープ信号と、ディジタルICで出力周波数とチャープ帯域幅に制限のあるDDS4b出力のチャープ帯域幅を広げたチャープ信号とを時系列に順次出力する。
【0034】
かくして、分周系からの低雑音なチャープ信号と逓倍系からの広帯域なチャープ信号を、スイッチ3bにより時系列に順次切換えてミクサ7bに出力することで、ミクサ7bの出力信号として低雑音でかつ広帯域なチャープ信号を得ることができる。
【0035】
実施の形態2.
図2はこの発明の実施の形態2を示すチャープ信号発生装置の構成図である。この実施の形態1によるチャープ信号発生装置は、基準信号発振器1と、チャープデータ関数発生部2と、DDS4と、M分周器5と、第二局部発振信号発生器6と、ミクサ7と、N逓倍器8と、第一局部発振信号発生器9とを備えて構成される。この実施の形態では1つの共通のDDS4を、スイッチ3a,3bにより上側の分周系と下側に逓倍系に切換えて接続することを特徴とする。なお、実施の形態1と同一部には同一の符号を付している。
【0036】
このチャープ信号発生装置は、基準信号発振器1の出力をDDS4する。DDS4の出力信号は後段のスイッチ3aにより上側端子と下側端子の二経路に分岐する。また、各々のスイッチ3a,3bの後段に、分周数Mの分周器によりスプリアスを低減させる分周系を構成するM分周器5と、逓倍数Nの逓倍器によりチャープ帯域を広げる逓倍系を構成するN逓倍器8とを接続する。
【0037】
図の例では、スイッチ3aの上側端子の経路にM分周器5を接続し、スイッチ3aの下側端子の経路にN逓倍器8を接続している。M分周器5の後段に、第二局部発振信号発生器6からの発振信号(第2の局部発振信号)が入力されるミクサ7aの入力端を接続する。ミクサ7aの出力段はスイッチ3bの上側の入力端子に接続される。
【0038】
分周系は、スイッチ3aの上側端子を介した上側経路を成し、M分周器5と、第二局部発振信号発生器6とから構成される。DDS4の出力信号はスイッチ3aを介してM分周器5でM分周される。ミクサ7aは第二局部発振信号発生器6からの第2の局部発振信号とM分周器5によりM分周された出力信号を周波数合成する。ミクサ7aの出力はスイッチ3bを介してミクサ7bに入力される。
【0039】
また、逓倍系は、スイッチ3aの下側端子を介した下側経路を成す。N逓倍器8の出力段はスイッチ3bの下側の入力端子に接続される。DDS4の出力信号はスイッチ3aを介してN逓倍器8でN逓倍される。N逓倍器8の出力はスイッチ3bを介してミクサ7bに入力される。
【0040】
スイッチ3bは上側の入力端子と下側の入力端子を切換えて出力端子に接続する。スイッチ3bの出力端子は第一局部発振信号発生器9からの発振信号(第1の局部発振信号)が入力されるミクサ7bの入力端に接続される。チャープデータ関数発生部2はチャープ設定データおよび経路切換え信号を出力する。スイッチ3a,3bは、チャープデータ関数発生部2からの経路切換え信号を受け、上側と下側のいずれかの経路を選択することにより、上側経路の分周系と下側経路の逓倍系を、所定のデューティ比で時系列に順次切換える。
すなわち、スイッチ3bは、チャープデータ関数発生部2からの経路切換え信号に基づいて、分周系の出力信号と逓倍系の出力信号を時系列に順次切換えてミクサ7bに出力することとなる。
【0041】
ミクサ7bは第一局部発振信号発生器9からの第1の局部発振信号とスイッチ3bの出力信号を周波数合成する。
【0042】
この実施の形態2によるチャープ信号発生装置は、実施の形態1と同様に基準信号発振器1と、チャープデータ関数発生部2と、M分周器5と、第二局部発振信号発生器6と、ミクサ7と、N逓倍器8と、第一局部発振信号発生器9とを備えて、実施の形態1と同様に上側経路の分周系と下側経路の逓倍系を時系列に順次切換えるように動作することで、低雑音化と広帯域化の両立を図ることができる。更に、この実施の形態では、実施の形態1のDDS4aとDDS4bを共通化してDDS4とし、DDS4出力をスイッチ3aで切換えることで、チャープ信号発生装置の小型化が実現できる。
【0043】
実施の形態3.
図3はこの発明の実施の形態2を示すチャープ信号発生装置の構成図である。図において、この実施の形態3では、実施の形態2のチャープ信号発生装置の構成に加えて、L2逓倍器10と、L1逓倍器11を備えている。L2逓倍器10は基準信号発振器1の出力端とミクサ7aの間に接続される。L1逓倍器11は基準信号発振器1の出力端とミクサ7bの間に接続される。なお、実施の形態2と同一部には同一の符号を付している。
【0044】
次に動作について説明する。基準信号発振器1と、チャープデータ関数発生部2と、スイッチ3と、DDS4と、M分周器5と、ミクサ7と、N逓倍器8は実施の形態2と同一であり、実施の形態2と同様に動作することで、同様の低雑音化と広帯域化と小型化を図ることができる。
【0045】
一方、この実施の形態のL2逓倍器10とL1逓倍器11は、基準信号発振器1の出力を基準信号として、それぞれL1逓倍(L1は2以上の整数)とL2逓倍(L2はL1と異なる2以上の整数)してミクサ7aと7bの局部発振信号とすることで、チャープ信号発生装置のコヒーレント化を実現する。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】この発明の実施の形態1に係るチャープ信号発生装置を示すブロック構成図である。
【図2】この発明の実施の形態2に係るチャープ信号発生装置を示すブロック構成図である。
【図3】この発明の実施の形態3に係るチャープ信号発生装置を示すブロック構成図である。
【図4】従来のチャープ信号発生装置を示すブロック構成図である。
【図5】DDSの各部の信号波形を説明する図である。
【図6】DDSの位相データと振幅データの関係の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0047】
1 基準信号発振器、2 チャープデータ関数発生部、3 スイッチ、4 DDS、4a (第1の)DDS、4b (第2の)DDS、5 M分周器、6 第二局部発振信号発生器、7 ミクサ、8 N逓倍器、9 第一局部発振信号発生器、10 L2逓倍器(第2の逓倍器)、11 L1逓倍器(第1の逓倍器)、12 位相アキュムレータ、13 メモリ、14 D−A変換器、15 フィルタ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力される基準信号およびチャープ設定データに基づいて、所望のチャープ信号を出力するダイレクトディジタルシンセサイザと、
上記ダイレクトディジタルシンセサイザから出力されるチャープ信号を分周する分周器と、上記分周器により分周されたチャープ信号と入力される第2の局部発振信号を周波数合成するミクサと、を有した分周系と、
上記ダイレクトディジタルシンセサイザから出力されるチャープ信号を逓倍する逓倍器を有した逓倍系と、
上記チャープデータ関数発生部からの経路切換え信号に基づいて、分周系の出力信号と逓倍系の出力信号を時系列に順次切換えて出力するスイッチと、
入力される第1の局部発振信号と上記スイッチの出力信号を周波数合成するミクサと、
を備えたチャープ信号発生装置。
【請求項2】
基準信号発生器と、
チャープ設定データおよび経路切換え信号を発生するチャープデータ関数発生部と、
上記基準信号発生器の出力信号および上記チャープデータ関数発生部から受けるチャープ設定データに基づいて、所望のチャープ信号を出力する第1のダイレクトディジタルシンセサイザと、上記第1のダイレクトディジタルシンセサイザから出力されるチャープ信号を分周する分周器と、上記分周器により分周されたチャープ信号と入力される第2の局部発振信号を周波数合成するミクサと、を有した分周系と、
上記基準信号発生器の出力信号および上記チャープデータ関数発生部から受けるチャープ設定データに基づいて、所望のチャープ信号を出力する第2のダイレクトディジタルシンセサイザと、上記第2のダイレクトディジタルシンセサイザから出力されるチャープ信号を逓倍する逓倍器と、を有した逓倍系と、
上記チャープデータ関数発生部からの経路切換え信号に基づいて、分周系の出力信号と逓倍系の出力信号を時系列に順次切換えて出力するスイッチと、
入力される第1の局部発振信号と上記スイッチの出力信号を周波数合成するミクサと、
を備えたチャープ信号発生装置。
【請求項3】
基準信号発生器と、上記基準信号発生器の出力信号を逓倍して上記第1の局部発振信号を生成する第1の逓倍器と、上記基準信号発生器の出力信号を逓倍して上記第2の局部発振信号を生成する第2の逓倍器とを備えたことを特徴とする請求項1記載のチャープ信号発生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−284074(P2009−284074A)
【公開日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−132045(P2008−132045)
【出願日】平成20年5月20日(2008.5.20)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】