Notice: Undefined variable: fterm_desc_sub in /mnt/www/biblio_conv.php on line 353
チロシナーゼ活性促進剤及びその製造方法
説明

チロシナーゼ活性促進剤及びその製造方法

【課題】毛髪のメラニン量を増加し、白髪防止に有用なチロシナーゼ活性促進剤及びその製造方法を提供する。
【解決手段】米発酵抽出物が有効成分であるチロシナーゼ活性促進剤。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、白髪改善及び白髪防止等に有効なチロシナーゼ活性促進剤及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
清酒、発酵調味料などの米発酵産物には原料由来の有効成分や酵母・麹菌・乳酸菌などの代謝物が含まれ、皮膚に塗布することにより肌の保湿・つや・張りなどを向上させる効果があることは古くから知られている。特に清酒に関してはその特徴を生かした化粧品が種々存在し、中でもチロシナーゼ活性阻害効果を活用した美白化粧品に関する報告が数多くなされている(例えば、特許文献1〜7参照)。
【0003】
たとえば、特許文献1には、米発酵産物、特に清酒生産副産物である酒粕から得られる有機溶媒可溶物に、チロシナーゼ活性阻害効果があることが開示されている。また、特許文献2には、発酵酒に含まれるアルデヒド類、ケトン類、有機酸類等を活性炭により吸着除去した活性炭処理発酵酒を含有することを特徴とする発酵酒からなる化粧料の製造方法が開示されている。また、特許文献3には、蒸留酒である黒糖焼酎の蒸留残渣を吸着剤に接触させてチロシナーゼ活性阻害剤を回収する方法について開示されている。
【0004】
一方、チロシナーゼは、人間の毛髪に広く分布する,過剰な光を吸収する役割を主に果たしている黒色色素であるメラニンを、チロシンから生合成するために欠くことのできない酵素である。このチロシナーゼの働きによりチロシンが酸化され、次いでドーパ及びドーパクロムを経てメラニンが生成される。このメラニンは、毛髪においては黒髪の維持に関わっている。すなわち、このチロシナーゼの活性を促進する手段が見出せれば、人為的に毛髪において白髪の発生を抑制することが可能であると考えられている。
【0005】
しかし、上記特許文献1〜3には、チロシナーゼ活性を促進し、メラニン生成を亢進する作用については述べられていない。
【0006】
一方、特許文献4には、化学的に合成されたメラニン生成促進剤が提案されている。しかしながら、これらは合成化学物質であるが故に、安全性の点で不安がある。
【0007】
また、特許文献5〜7には、植物抽出物のチロシナーゼ活性促進成分含有抽出物が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開平6−199679号公報
【特許文献2】特開2001−106610号公報
【特許文献3】特開2004−248592号公報
【特許文献4】特開平7−316048号公報
【特許文献5】特開平11−228337号公報
【特許文献6】特開平11−79950号公報
【特許文献7】特開2001−288052号公報
【発明の概要】
【0009】
白髪は、毛母色素細胞の変化によってメラニンが減少する生理的老化現象の一つであるが、その発生機序は未だ解明されていない。従って、白色化した髪を黒髪へと変化させる方法としては、白髪を防止又は改善する成分等の報告が数多くなされているものの、いずれも有効性や安全性の点で十分なものは得られておらず、染毛剤による染毛が中心となっているのが現状である。
【0010】
従って、チロシナーゼの活性を促進することによりメラニン量を生理的に増加させる成分が見出されれば、白髪防止用組成物として有用なチロシナーゼ活性促進剤及びメラニン生成促進剤を提供することが可能となる。そのため、毛髪のメラニン量を増加し、白髪防止用組成物として有用なチロシナーゼ活性促進剤(及びメラニン生成促進剤)が求められていた。
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、毛髪のメラニン量を増加し、白髪防止に有用なチロシナーゼ活性促進剤及びその製造方法が求められていた。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の第1の態様は、米発酵産物より抽出したチロシナーゼ活性促進作用を有する米発酵抽出物を有効成分とすることを特徴とするチロシナーゼ活性促進剤を要旨とする。
本発明の第2の態様は、前記米発酵抽出物は、前記米発酵産物から分子量10,000Da以上の画分を抽出して得られたものであるチロシナーゼ活性促進剤を要旨とする。
本発明の第3の態様は、前記米発酵抽出物は、前記米発酵産物から分子量10,000〜100,000Daの画分を抽出して得られたものであるチロシナーゼ活性促進剤を要旨とする。
本発明の第4の態様は、前記チロシナーゼ活性促進剤は、白髪防止剤として用いられるチロシナーゼ活性促進剤を要旨とする。
本発明の第5の態様は、前記米発酵抽出物は、前記チロシナーゼ活性促進剤の全質量基準で、0.001質量%以上1質量%以下の範囲で配合されるチロシナーゼ活性促進剤を要旨とする。
本発明の第6の態様は、前記米発酵抽出物は、前記チロシナーゼ活性促進剤の全質量基準で、0.01質量%以上0.1質量%以下の範囲で配合されるチロシナーゼ活性促進剤を要旨とする。
本発明の第7の態様は、米発酵産物から分子量10,000Da以上の画分を抽出する工程を含むチロシナーゼ活性促進剤の製造方法を要旨とする。
本発明の第8の態様は、米発酵産物から分子量10,000〜100,000Daの画分を抽出するチロシナーゼ活性促進剤の製造方法を要旨とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、毛髪のメラニン量を増加し、白髪防止に有用なチロシナーゼ活性促進剤及びその製造方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1は米発酵抽出物によるチロシナーゼ活性促進率の相対的値を示している。
【図2】図2は米発酵抽出物によるメラニン生成促進率の相対的値を示している。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に、実施形態を挙げて本発明の説明を行うが、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
【0016】
[チロシナーゼ活性促進剤及びその製造方法]
実施形態に係るチロシナーゼ活性促進剤は、米発酵産物より抽出したチロシナーゼ活性促進作用を有する米発酵抽出物を有効成分とする。
【0017】
米発酵産物は、チロシナーゼ活性促進成分産生能を有する米発酵性酵母の発酵により得られるもの、又は米醸造微生物を用いて米発酵させて得られるものであれば特に制限されることはい。
【0018】
米発酵産物は、例えば、上記微生物が生育可能な液体培地で上記微生物を培養したものを用いることができる。また、簡便には、清酒、発酵調味料等の米発酵産物、又はこれらの発酵産物の製造工程で生じるもろみを使用することができる。
【0019】
米発酵産物から目的物であるチロシナーゼ活性促進成分含有抽出物を得る。このようなチロシナーゼ活性促進成分含有抽出物の回収に先立って、米発酵産物を圧搾、濾過、遠心分離等の公知の固液分離手段により固形物を除去しておくことが望ましい。
【0020】
米発酵抽出物は、チロシナーゼ活性促進成分が含まれている限り、特に制限されないが、米発酵産物からの分子量10,000Da以上の画分、好ましくは分子量10,000〜100,000Daの画分を抽出したものが望ましい。
【0021】
上記米発酵産物から上記画分を回収する手段としては、特に制限されないが、簡便で好適な手段として、上記分子量で分画可能な膜を使用した限外濾過が挙げられる。上記米発酵産物に対して限外濾過を行う場合、上記分子量で分画可能な膜(例えば、分画分子量10000Daの膜)を使用した限外濾過を1回実施すればよいが、低分子夾雑物をより高度に除去するために、2〜10回程度繰り返し行うことが望ましい。
【0022】
斯くして得られるチロシナーゼ活性促進成分含有抽出物は、更に、必要に応じて、ゲル濾過、塩析、アフィニティークロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィー等の公知の精製処理に供することにより、チロシナーゼ活性促進成分の純度を更に高めてもよい。更に、チロシナーゼ活性促進成分含有抽出物は、乾燥処理に供して、乾燥物の状態で使用してもよい。
【0023】
米発酵抽出物は、そのまま用いることもできるが、米発酵抽出物を希釈、濃縮若しくは凍結乾燥法などで乾燥した後、粉末又はペースト状に調製して用いることもできる。
【0024】
また、上記の米発酵抽出物は、クロマトグラフィー液々分配等の分離技術により、上記抽出物から不活性な夾雑物を除去して用いることもできる。
【0025】
得られる米発酵抽出物をそのまま本発明チロシナーゼ活性促進成分含有剤の有効成分として配合することもできるが、必要により乾燥後に配合することも可能である。
【0026】
チロシナーゼ活性促進成分抽出物に含まれるチロシナーゼ活性促進成分含量については、使用した米発酵産物の種類等により異なり、一律に規定することはできないが、例えば、米発酵産物の総量(乾燥質量換算)当たり、0.001〜0.01質量%である。
【0027】
チロシナーゼ活性促進成分含有抽出物は、例えば、化粧料等の各種組成物に添加して使用することができる。このように、チロシナーゼ活性促進成分含有抽出物が添加された組成物は、チロシナーゼ活性促進成分に基づく有用効果、即ち、白髪の防止又は改善効果を奏することができる。
【0028】
チロシナーゼ活性促進成分含有抽出物の各種組成物への添加量については、各組成物の種類や形態、期待される効果等に応じて適宜設定すればよい。例えば、該組成物の総量当たりのチロシナーゼ活性促進成分含量が乾燥質量として0.001〜1.0質量%となるように上記チロシナーゼ活性促進成分含有抽出物を目的の組成物に添加すればよい。
【0029】
本発明の実施の形態に係る、チロシナーゼ活性促進剤は、毛根の毛母細胞付近に存在するメラノサイト(色素形成細胞)に働いて優れたメラニン生成促進効果を発揮する。即ちチロシナーゼ活性促進作用を有することより、毛髪のメラニン生成量を増加させることができる。そのため、チロシナーゼ活性促進剤を含有する組成物は、白髪防止用組成物として、本来メラニンが持つ生体防御能を促進させて白髪の防止又は改善効果を発揮するという作用効果を奏する。
【0030】
また、本発明の実施の形態に係るチロシナーゼ活性促進剤の製造方法によれば、米発酵産物から、低分子夾雑物質の混在を大幅に低減されたチロシナーゼ活性促進作用を有する抽出物を簡便に製造することができる。このように、安全なチロシナーゼ活性促進作用含有抽出物を低コストで製造できるので、その産業上の有用性は極めて高い。
[用途]
【0031】
実施形態に係るチロシナーゼ活性促進剤における米発酵抽出物の配合量は、具体的な本発明チロシナーゼ活性促進剤の態様等に応じて適宜選択されるべきものであり、特に限定されるものではない。例えば、本発明チロシナーゼ活性促進剤を「白髪防止剤」として用いる場合には、米発酵抽出物は乾燥物の形態で概ね製剤全体の0.001質量%以上,1質量%以下の範囲で配合され、同0.01質量%以上,0.1質量%以下の範囲で配合することが好ましい。製剤の0.001質量%未満の配合量では、所望する白髪防止効果が十分に発揮されず、1質量%を超えて配合すると製剤上の問題を生じ好ましくない。
【0032】
実施形態に係るチロシナーゼ活性促進剤を白髪防止用組成物に用いる場合、チロシナーゼ活性促進剤に加えて、通常の毛髪化粧料等に配合される薬効成分、例えばセンブリエキス、ニンジン抽出液等の植物抽出エキス、ビタミンE及びその誘導体、ビオチン等のビタミン類、ニコチン酸エステル類等を含有させることができる。
【0033】
実施形態に係るチロシナーゼ活性促進剤を白髪防止用組成物に用いる場合、種々の形態の製剤とすることができる。通常は、医薬品、医薬部外品、化粧品等の外用剤として用いることが好ましい。皮膚黒化用組成物としては、例えばクリーム、ローション、乳剤、軟膏、ゲル、パック、フォーム、エッセンス、スティック、パウダー等の形態として用いることが好ましい。白髪防止用組成物としては、例えばクリーム、ローション、乳剤、軟膏、ゲル等の形態とすることができ、ヘアトニック、ヘアリキッド、リニメント、ヘアーリンス、ヘアーシャンプー、ヘアートリートメント、ヘアーコンディショナー、エアゾール、ムース等として用いることが好ましい。また、内服剤、注射剤等としても用いることが可能であり、いくつかの使用方法を併用することも可能である。
【0034】
実施形態に係るチロシナーゼ活性促進剤を白髪防止用組成物に用いる場合、チロシナーゼ活性促進剤に加えて、化粧品、医薬部外品、医薬品等に用いられる各種成分、例えばチョーク、タルク、フラー土、カオリン、デンプン、ゴム、コロイドシリカナトリウムポリアクリレート等の粉体;例えば鉱油、植物油、シリコーン油等の油又は油状物質;例えばソルビタントリオレエート、ソルビタントリステアレート、グリセロールモノオレエート、高分子シリコーン界面活性剤等の乳化剤;パラ−ヒドロキシベンゾエートエステル等の防腐剤;ブチルヒドロキシトルエン等の酸化防止剤;グリセロール、ソルビトール、2−ピロリドン−5−カルボキシレート、ジブチルフタレート、ゼラチン、ポリエチレングリコール等の湿潤剤;トリエタノールアミン又は水酸化ナトリウムのような塩基を伴う乳酸等の緩衝剤;グリセロールエーテル及び合成、動物性又は植物性セラミド等の界面活性剤;密ろう、オゾケライトワックス、パラフィンワックス等のワックス類;増粘剤;活性増強剤;着色料;香料等、を必要に応じ適宜組合せて用いることができる。
【0035】
このようにして、米発酵抽出物を配合することにより、所望する優れたチロシナーゼ活性促進効果を有する本発明のチロシナーゼ活性促進剤が提供される。本発明チロシナーゼ活性促進剤は、チロシナーゼ活性を促進することにより、所望する効果を発揮する種々の態様の剤として用いることができる。
【0036】
これらのうち代表的な態様として、前述したように白髪の発生を予防又は抑制する「白髪防止剤」としての態様を挙げることができる。この白髪防止剤は、優れた白髪防止効果を発揮することができる。
【0037】
実施形態に係るチロシナーゼ活性促進剤は、通常の皮膚外用剤(毛髪用化粧料を含む)に配合され得る一般的な基剤成分や薬効成分を、具体的な剤の態様に応じて、その態様における所望の効果を損なわない限りにおいて配合することができる。
【0038】
実施形態に係るチロシナーゼ活性促進剤の配合量は、チロシナーゼ活性促進剤の使用態様に応じて適宜調整されるが、白髪改善剤として用いる場合には製剤全体の0.001〜1.0質量%の範囲で配合することが好ましい。
【0039】
なお、実施形態に係るチロシナーゼ活性促進剤は、白髪改善剤以外にも、皮膚の抗白斑治療剤、皮膚黒色化を図る皮膚化粧料などとしても好適に用いることができるものである。
【実施例】
【0040】
以下、製造例、試験例及び処方例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。以下、特記しない限り、配合量は質量%で示す。
【0041】
〔製造例〕
以下の方法に従って、清酒からチロシナーゼ活性促進成分含有抽出物を製造した。
(イ)まず、清酒(日本盛製、製品名「100%こしひかり純米酒」)36Lを、限外濾過膜(分画分子量10,000Da:中空糸UF膜モジュールSLP−3053、スペクトラム社製)を備えた膜濾過装置により高分子画分を短時間のうちに濃縮、脱塩した。膜濾過装置として東洋紡エンジニアリング社製SYLS−SB04型を用いた。
(ロ)得られたチロシナーゼ活性促進成分含有画分4Lに8Lの精製水を加え、これを再度、限外濾過膜(分画分子量10,000Da)によって濃縮して、濾過膜非透過の画分4Lを回収した。
(ハ)上述の(ロ)工程を繰り返し、(ロ)工程を合計で10回実施した。そして、最終的に4Lのチロシナーゼ活性促進成分含有抽出物を得た。
以下に述べる試験例や処方例においては、この抽出物を米発酵抽出物として用いた。
【0042】
〔試験例〕
<チロシナーゼ活性の評価>
上述のようにして得られた米発酵抽出物を凍結乾燥し50%ジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解し、この溶液を希釈して濃度を調整し、得られた希釈液を用いて次の試験を行った。
【0043】
〔試験例1〕
チロシナーゼ活性促進作用
(イ)製造例で得られた米発酵抽出物(0、0.01、0.05、0.10mL)を、それぞれ50質量%DMSO溶液(0.10、0.09、0.05、0mL)に添加して、それぞれの容量を0.1mLにそろえて試料溶液とした。
(ロ)各試料溶液にM/15リン酸緩衝液(pH6.8)1mL及びチロシン溶液(0.3mg/mL)を0.1mL加え、25℃で10分間プレインキュベーションした。
(ハ)各試料溶液に、チロシナーゼ溶液(シグマ製 255unit/mL マッシュルーム由来)0.1mLを加えて、25℃で10分間インキュベーションし反応終了後、分光光度計で475nmの吸光度を測定した。なお、ブランクとしてチロシナーゼ溶液の代わりにM/15リン酸緩衝液(pH6.8)を用いた。また、対照として試験液(0.1mL)の代わりに50%DMSO溶液を用いた。
(ニ)得られた吸光度からチロシナーゼ活性の促進率を算出し、チロシナーゼ活性促進成分含有抽出物を加えない場合を100%とした相対値で表示した。
結果を図1に示す。反応混液中の米発酵抽出物の最終濃度は乾燥質量に換算すると0.01、0.05、0.1mLはそれぞれ0.275、1.375、2.750mgに相当する。
【0044】
図1の結果から、米発酵抽出物は、優れた高いチロシナーゼ活性促進効果を備えていることが認められた。例えば白髪防止において効果があることが明らかになった。
【0045】
〔試験例2〕
上記反応混液を1晩、25℃に保った後、生じたメラニン色素沈殿物を同量の2N−NaOH水溶液を添加して溶解しメラニン色素の生成によって変調した呈色を再度上記と同様に475nmで測定した。吸光度からチロシナーゼ活性の促進率を算出し、チロシナーゼ活性促進成分含有抽出物を加えない場合を100%とした相対値で表示した。結果を図2に示す。
【0046】
図2の結果から、米発酵抽出物は、優れた高いチロシナーゼ活性促進効果を備えメラニン色素の生成を導いていることが認められた。例えば白髪防止において効果があることが明らかになった。
【0047】
製造例で得られた米発酵抽出物を配合した処方例を以下に示した。
処方例1(ヘアエッセンス)
下記成分Aを混合溶解させA液とし、これとは別に下記成分Bを混合溶解させてB液とし、A液とB液を均等に混合し、ヘアエッセンスを調製した。
【0048】
【表1】

【0049】
処方例2(シャンプー)
下記成分を加温均一に混合してシャンプーを調製した。
【0050】
【表2】

【0051】
処方例3(コンディショナー)
下記成分を加温均一に混合してコンディショナーを調製した。
【0052】
【表3】

【0053】
処方例4(ヘアワックス)
下記成分を加温均一に混合してヘアワックスを調製した。
【0054】
【表4】

【0055】
処方例5(ヘアートニック)
下記成分Aに成分Bを加え、攪拌溶解した後、成分Cを加えてさらに攪拌してヘアートニックを調製した。
【0056】
【表5】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
米発酵産物より抽出したチロシナーゼ活性促進作用を有する米発酵抽出物を有効成分とすることを特徴とするチロシナーゼ活性促進剤。
【請求項2】
前記米発酵抽出物は、前記米発酵産物から分子量10,000Da以上の画分を抽出して得られたものであることを特徴とする請求項1記載のチロシナーゼ活性促進剤。
【請求項3】
前記米発酵抽出物は、前記米発酵産物から分子量10,000〜100,000Daの画分を抽出して得られたものであることを特徴とする請求項1記載のチロシナーゼ活性促進剤。
【請求項4】
前記チロシナーゼ活性促進剤は、白髪防止剤として用いられることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のチロシナーゼ活性促進剤。
【請求項5】
前記米発酵抽出物は、前記チロシナーゼ活性促進剤の全質量基準で、0.001質量%以上1質量%以下の範囲で配合されることを特徴とする1〜4のいずれか1項に記載のチロシナーゼ活性促進剤。
【請求項6】
前記米発酵抽出物は、前記チロシナーゼ活性促進剤の全質量基準で、0.01質量%以上0.1質量%以下の範囲で配合されることを特徴とする1〜4のいずれか1項に記載のチロシナーゼ活性促進剤。
【請求項7】
米発酵産物から分子量10,000Da以上の画分を抽出する工程を含むことを特徴とするチロシナーゼ活性促進剤の製造方法。
【請求項8】
米発酵産物から分子量10,000〜100,000Daの画分を抽出することを特徴とする請求項7記載のチロシナーゼ活性促進剤の製造方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate


【公開番号】特開2013−103914(P2013−103914A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−249670(P2011−249670)
【出願日】平成23年11月15日(2011.11.15)
【出願人】(399091120)株式会社ピカソ美化学研究所 (29)
【Fターム(参考)】