説明

チロシナーゼ阻害剤としての新規の4−(アザシクロアルキル)ベンゼン−1,3−ジオール化合物、それ自身を調製するプロセス、ならびに、ヒト医薬および化粧品におけるそれ自身の使用

本発明は、以下の一般式(I)に対応する新規の4‐(アザシクロアルキル)ベンゼン‐1,3‐ジオール化合物に関する、すなわち、式(I)を含む組成物、それ自身を調製するプロセス、ならびに、色素性疾患の治療または予防のための、医薬または化粧品組成物における、それ自身の使用に関する。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は産業的、および有益な製品としての、新規の4-(アザシクロアルキル)ベンゼン-1, 3-ジオール化合物に関する。また、本発明は、前記化合物を調製するためのプロセスおよび、チロシナーゼ阻害剤としての、色素性疾患(pigmentary disorder)の治療または予防用医薬的または美容的組成物における、前記化合物の使用に関する。
【背景技術】
【0002】
皮膚の色素沈着、特にヒトの皮膚の色素沈着は、樹状細胞、メラノサイトによるメラニン合成の結果である。メラノサイトは、メラニンをケラチノサイトの上層に移行するメラノソームと呼ばれる細胞内小器官を含んでおり、その後、メラニンは表皮の分化を通じて皮膚の表面へ輸送される(Gilchrest BA, Park HY, Eller MS, Yaar M, Mechanisms of ultraviolet light-induced pigmentation. Photochem Photobiol 1996, 63: 1-10、 Hearing VJ, Tsukamoto K, Enzymatic control of pigmentation in mammals. FASEB J 1991; 5: 2902-2909)。
【0003】
メラニン形成の酵素の中で、チロシナーゼは、メラニン合成の最初の二つの工程を触媒する、鍵酵素である。チロシナーゼのホモ接合性の変異は、メラニンの合成を完全に欠くことによって特徴付けられる、眼皮膚白皮症I型の原因となる(Toyofuku K, Wada I, Spritz RA, Hearing VJ, The molecular basis of oculocutaneous albinism type 1(OCA1): sorting failure and degradation of mutant tyrosinases results in a lack of pigmentation. Biochem J 2001; 355: 259-269 )。
【0004】
全ての患者および皮膚科医の期待に応える治療がない、メラニン生成の増加から生じる色素沈着疾患の治療のために、新しい治療的アプローチの開発が重要である。
【0005】
既知のほとんどの皮膚美白化合物は、フェノールまたはヒドロキノン誘導体である。前記化合物はチロシナーゼを阻害するが、これらの大多数はキノンの形成のためにメラノサイトに対して細胞毒性があり、皮膚の永続的な脱色素の原因になる毒性効果のリスクがある。メラニン生成を阻害しながら、同時に非常に弱い細胞毒性であるか、または、メラノサイトに対する毒性を回避できる化合物の入手が最も特に探し求められた。
【0006】
既に文献に記載された化合物の中で、特許出願 WO 99/15148は、脱色素剤として4-シクロアルキル レゾルシノール類の使用を開示する。
【0007】
特許 FR2704428は、脱色素剤として4-ハロ-レゾルシノール類の使用を開示する。
【0008】
特許出願 WO 2006/097224とWO 2006/097223は、脱色素剤として4-シクロアルキルメチル レゾルシノール類の使用を開示する。
【0009】
特許出願WO 2005/085169は、脱色素剤としてアルキル 3-(2, 4-ジヒドロキシフェニル) プロピオネートの使用を開示する。
【0010】
特許出願WO 2004/017936は、脱色素剤として3-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)アクリルアミドの使用を開示する。
【0011】
特許出願WO 2004/052330は、脱色素剤として4-[1, 3]ジチアン-2-イルレゾルシノール(ylresorcinol)類の使用を開示する。
【0012】
さらに特に、特許EP0341664は、脱色素剤として4-アルキル レゾルシノール類の使用を開示し、その中で4-n-ブチル レゾルシノールは、ルシノール(rucinol)としても知られ、Iklen(登録商標)の名で販売される美白クリーム組成物の一部である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】WO 99/15148
【特許文献2】FR2704428
【特許文献3】WO 2006/097224
【特許文献4】WO 2006/097223
【特許文献5】WO 2005/085169
【特許文献6】WO 2004/017936
【特許文献7】WO 2004/052330
【特許文献8】EP0341664
【非特許文献】
【0014】
【非特許文献1】Gilchrest BA, Park HY, Eller MS, Yaar M, Mechanisms of ultraviolet light-induced pigmentation. Photochem Photobiol 1996, 63: 1-10
【非特許文献2】Hearing VJ, Tsukamoto K, Enzymatic control of pigmentation in mammals. FASEB J 1991; 5: 2902-2909
【非特許文献3】Toyofuku K, Wada I, Spritz RA, Hearing VJ, The molecular basis of oculocutaneous albinism type 1(OCA1): sorting failure and degradation of mutant tyrosinases results in a lack of pigmentation. Biochem J 2001; 355: 259-269
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
出願者は、予想外に驚くべきことに、非常に良好なチロシナーゼ酵素阻害活性および非常に低い細胞毒性を持つ、4-(アザシクロアルキル)ベンゼン-1, 3-ジオール構造の新規化合物をここに発見した。さらに、前記化合物はルシノールよりも強いチロシナーゼ酵素阻害活性を持ちながら同時に、メラノサイトに関してルシノールよりも弱い細胞毒性を持つ。
【0016】
前記化合物はヒト医薬、特に皮膚科学、および化粧品分野における用途を見出す。
【課題を解決するための手段】
【0017】
従って、本発明は以下の一般式(I)の化合物、化合物(I)の塩、ならびに異性体および鏡像体に関する:
【0018】
【化1】

【0019】
[式中
R1は以下を示し、
‐C1-C5アルキル基
‐C3-C6シクロアルキル基
‐アリール基
‐置換アリール基
‐アラルキル基
‐C1-C5アルコキシ基
‐以下の構造(a)に対応するアミノ基:
【0020】
【化2】

【0021】
{式中、
R2は、以下を示し、
‐水素
‐C1-C5アルキル基
‐C3-C6シクロアルキル基
‐アリール基
‐置換アリール基
‐ピリジル基
‐アラルキル基
‐以下の構造(b)に対応する基:
【0022】
【化3】

【0023】
(式中、pは1または2の値を有しうる)
-以下の構造(c)に対応する基:
【0024】
【化4】

【0025】
(式中、
R4は、以下を示し、
‐カルボキシメチル‐COOCH3またはカルボキシエチル‐COOEt基
‐C1-C3アルキル基
‐水素、および
R5は以下を示す
‐置換または非置換アリール基
‐C3-C6シクロアルキル基
‐ピリジル基)、ならびに
R3は以下を示す
‐水素
‐C1-C5アルキル基}
R1は、また、以下の式(d)に対応する基を示しうり、
【0026】
【化5】

【0027】
{式中、
R6は以下を示し、
‐水素
‐C1-C5アルキル基
‐C3-C6シクロアルキル基
‐アリール基
‐置換アリール基
‐ピリジル基
‐アラルキル基
R7は以下を示し、
‐水素
‐C1-C5アルキル基
R8は以下を示す
‐水素
‐ヒドロキシル
‐アミノ基
‐C1-C3アルコキシ基}
Yは水素またはフッ素を示し、ならびにmおよびnは0、1、または2の値を有しうる]。
【0028】
医薬的に許容できる塩を伴う一般式(I)の化合物との塩としては、好ましくは有機塩基または無機塩基との塩を挙げることができる。
【0029】
適切な無機塩基は、例えば、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、または水酸化カルシウムである。
【0030】
適切な有機塩基は、例えば、モルフォリン、ピペラジン、またはリシンである。
【0031】
一般式(I)の化合物はまた、水和物または溶媒和物の形態で存在しうる。
【0032】
溶媒和物の形成に適した溶媒は、例えば、エタノールまたはイソプロパノールのようなアルコールである。
【0033】
本発明によれば、用語「C1-C5アルキル」は線状または分枝状の、1から5の炭素原子を含む飽和した炭化水素ベースの鎖を意味する。
【0034】
本発明によれば、用語「C1-C3アルキル」は線状または分枝状の、1から3の炭素原子を含む飽和した炭化水素ベースの鎖を意味する。
【0035】
本発明によれば、用語「C3-C6シクロアルキル」は環状の、3から6の炭素原子を含む飽和した炭化水素ベースの鎖を意味する。
【0036】
本発明によれば、用語「アリール」は、フェニルまたはナフチルを意味する。
【0037】
本発明によれば、用語「置換アリール」は、フェニルまたはナフチルが、アルキル、アルコキシ、フッ素、およびトリフルオロメチルから選ばれた一つまたは複数の基の原子に置換されたことを意味する。
【0038】
本発明によれば、用語「アラルキル」は、置換または非置換のアリール基で置換された、前記で定義したC1-C5アルキル基を意味する。
【0039】
本発明によれば、用語「C1-C5アルコキシ」は、酸素原子が、線状または分枝状の、1から5の炭素原子を含む飽和した炭化水素ベースの鎖で置換されたことを意味する。
【0040】
本発明によれば、用語「C1-C3アルコキシ」は酸素原子が、線状または分枝状の、1から3の炭素原子を含む飽和した炭化水素ベースの鎖で置換されたことを意味する。
【0041】
本発明によれば、特に好ましい一般式(I)の化合物は、以下に示すもの、化合物(I)の塩、ならびに異性体および鏡像体である:
‐R1は以下を示し、
‐アラルキル基または以下の構造(a)に対応するアミノ基
【0042】
【化6】

【0043】
{式中
R2は以下を示し、
‐C1-C5アルキル基
‐アラルキル基、または
‐以下の構造(d)に対応する基
【0044】
【化7】

【0045】
(式中、
R4は以下を示し、
‐カルボキシメチル‐COOCH3基またはカルボキシエチル‐COOEt基
‐C1-C3アルキル基、および
R5は以下を示す
‐置換または非置換アリール基)、ならびに
R3は水素を示す}
‐Yは水素原子またはフッ素を示し、
‐m=1およびn=1である。
【0046】
本発明の文脈の要素である、式(I)の化合物としては、特に以下を挙げることができる:
1:3-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)アゼチジン-1-カルボン酸-tert-ブチルエステル
2:[3-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)アゼチジン-1-イル]フェニル-メタノン
3:3-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)アゼチジン-1-カルボン酸‐ペンチルアミド
4:3-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピロリジン-1-カルボン酸‐tert-ブチルエステル
5:3-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピロリジン-1-カルボン酸‐イソブチルエステル
6:3-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピロリジン-1-カルボン酸‐シクロヘキシルアミド
7:3-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピロリジン-1-カルボン酸‐フェニルアミド
8:3-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピロリジン-1-カルボン酸‐(4-フルオロフェニル)アミド
9:3-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピロリジン-1-カルボン酸‐(4-トリフルオロメチルフェニル)アミド
10:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピぺリジン-1-カルボン酸‐エチルエステル
11:[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピぺリジン-1-イル]フェニル‐メタノン
12:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピぺリジン-1-カルボン酸‐ブチルアミド
13:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピぺリジン-1-カルボン酸‐プロピルアミド
14:1-[4-(2, 4)-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-yl]ブタン-1-オン
15:1-[4-(2, 4)-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-yl]-2-メチル-プロパン‐1-オン
16:4-(2, 4‐ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸‐フェニルアミド
17:4-(2, 4‐ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸‐(4-フルオロフェニル)アミド
18:4-(2, 4‐ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸 p-トリルアミド
19:4-(2, 4‐ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸‐フェネチルアミド
20:4-(2, 4‐ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸(3-フルオロフェニル)アミド
21:4-(2, 4‐ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸‐((R)-1-フェニルエチル)アミド
22:4-(2, 4‐ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸‐メチルフェニルアミド
23:4-(2, 4‐ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸‐ピリジン-2-イルアミド
24:4-(2, 4‐ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸‐((S)-1-フェニルエチル)アミド
25:4-(2, 4‐ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸‐((S)-1-フェニルプロピル)アミド
26:(R)-2-アミノ-1-[4-(2, 4‐ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-3-フェニルプロパン-1-オン
27:1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-3-フェニル-プロパン-1-オン
28:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸 2-フルオロベンジルアミド
29:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸 3-フルオロベンジルアミド
30:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸 4-フルオロベンジルアミド
31:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸 ベンジルアミド
32:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸 2-メチルベンジルアミド
33:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸 3-メチルベンジルアミド
34:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸 4-メチルベンジルアミド
35:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸 2-メトキシベンジルアミド
36:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸 3-メトキシベンジルアミド
37:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸 4-メトキシベンジルアミド
38:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸((S)-1-p-トリルエチル)アミド
39:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸[(S)-1-(4-フルオロフェニル)エチル]アミド
40:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸 (S)-インダン-1-イルアミド
41:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸 ((S)-1-ナフタレン-1-イルエチル)アミド
42:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸 ((S)-1-ナフタレン-2-イルエチル)アミド
43:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸 [(S)-1-(4-メトキシフェニル)エチル]アミド
44:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸 [(S)-1-(3-メトキシフェニル)エチル]アミド
45:(S)-2-アミノ-1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-3-フェニルプロパン-1-オン
46:4-(5-フルオロ-2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸((S)-1-フェニルエチル)アミド
47:(R)-1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-2-ヒドロキシ-2-フェニルエタノン
48:(S)-1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-2-ヒドロキシ-2-フェニルエタノン
49:(R)-1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-2-ヒドロキシ-3-フェニルプロパン-1-オン
50:(S)-1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-2-ヒドロキシ-3-フェニルプロパン-1-オン
51:(R)-2-アミノ-1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-2(4-フルオロフェニル)エタノン
52:(R)-2-アミノ-1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-2-フェニルエタノン
53:(S)-2-アミノ-1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-2-フェニルエタノン
54:(R)-2-アミノ-1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-2-(4-トリフルオロメチルフェニル)エタノン
55:2-アミノ-1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-2-フェニルブタン-1-オン
56:(S)-1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-2-メトキシ-2-フェニルエタノン
57: 4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸((S)-1-シクロヘキシルエチル)アミド
58:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸(1, 2, 3, 4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)アミド
59:(R)-{[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボニル]アミノ}フェニル酢酸メチルエステル
60:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸(ピリジン-3-イルメチル)アミド
61:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸(ピリジン-4-イルメチル)アミド
62:4-(5-フルオロ-2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸ベンジルアミド
63:4-(5-フルオロ-2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸ブチルアミド
64:4-(5-フルオロ-2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸(3-フルオロフェニル)アミド
65:4-(5-フルオロ-2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸フェネチルアミド
66:(R)-{[4-(5-フルオロ-2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボニル]アミノ}フェニル酢酸メチルエステル
67:4-(5-フルオロ-2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸(S)-インダン-1-イルアミド
68:4-(5-フルオロ-2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸[(S)-1-(4-メトキシフェニル)エチル]アミド
69:4-(5-フルオロ-2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸((S)-1-シクロヘキシルエチル)アミド
70:(R)-1-[4-(5-フルオロ-2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-2-ヒドロキシ-2-フェニルエタノン
71:(S)-1-[4-(5-フルオロ-2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-2-ヒドロキシ-2-フェニルエタノン
72:(R)-2-アミノ-1-[4-(5-フルオロ-2, 4-ジヒドロキシフェニル)-ピペリジン-1-イル] -2-フェニルエタノン
73: (S)-2-アミノ-1-[4-(5-フルオロ-2, 4-ジヒドロキシフェニル)-ピペリジン-1-イル] -2-フェニルエタノン
74:(R)-1-[4-(5-フルオロ-2, 4-ジヒドロキシフェニル)-ピペリジン-1-イル] -2-ヒドロキシ-2-フェニルプロパン-1-オン
75:(S)-1-[4-(5-フルオロ-2, 4-ジヒドロキシフェニル)-ピペリジン-1-イル] -2-ヒドロキシ-2-フェニルプロパン-1-オン
76:(R)-1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル] -2-ヒドロキシ-2-フェニルプロパン-1-オン
77:(S)-1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル] -2-ヒドロキシ-2-フェニルプロパン-1-オン
78:(R)-{[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボニル]アミノ}-(4-フルオロフェニル)酢酸メチルエステル
79:(S)-{[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボニル]アミノ}-(4-フルオロフェニル)酢酸メチルエステル
80:(R)-1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-2-ヒドロキシ-2-メチル-3-フェニルプロパン-1-オン
81:(S)-1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-2-ヒドロキシ-2-メチル-3-フェニルプロパン-1-オン
82:4-(5-フルオロ-2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸(ピリジン-3-イルメチル)アミド
83:4-(5-フルオロ-2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸(ピリジン-4-イルメチル)アミド
84:(5-フルオロ-2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸((R)-1-フェニルエチル)アミド
85:(R)-1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-2-ヒドロキシ-2-フェニルブタン-1-オン
86:(S)-1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-2-ヒドロキシ-2-フェニルブタン-1-オン
87:(S)-1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-2-(4-フルオロフェニル)-2-ヒドロキシエタノン
88:(R)-1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-2-(4-フルオロフェニル)-2-ヒドロキシエタノン
89:(S)-1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-2-ヒドロキシ-2-(3-メトキシフェニル)エタノン
90:(R)-1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-2-ヒドロキシ-2-(3-メトキシフェニル)エタノン
91:4-(5-フルオロ-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸シクロヘキシルメチルアミド
92:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸シクロヘキシルメチルアミド
93:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸(2-エチルブチル)アミド
94:4-(5-フルオロ-2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸(2-エチルブチル)アミド
95:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸シクロペンチルメチルアミド
96:4-(5-フルオロ-2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸シクロペンチルメチルアミド
97:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸(6-メチルピリジン-3-イルメチル)アミド
98:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸(4-メチルピリジン-3-イルメチル)アミド
99:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸(5-メチルピリジン-3-イルメチル)アミド
100:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸(2-メチルピリジン-3-イルメチル)アミド
101:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸(2, 6-ジメチルピリジン-4-イルメチル)アミド
102:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸(2-ピリジン-2-イルエチル)アミド
103:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸(2-ピリジン-3-イルエチル)アミド
104:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸(2-ピリジン-4-イルエチル)アミド
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】一般式(I)の化合物は、図1に示された一般的な反応スキームに従って調製された。
【0048】
市販されているものを購入するか、または、従来の合成方法(W. D. Langley, Org. Synth. I, 122(1932))(フルオロ化合物の場合は、Mottram, L. F.; Boonyarattanalalin, S.; Kovel, R. E.; Peterson, B.R. Organic Letters 2006, 8(4), 581-584)に従って調製した化合物2, 4-bis(ベンジルオキシ)ブロモベンゼン(X=Br; Y=H)または1, 5-bis(ベンジルオキシ)-2-フルオロ-4-ヨードベンゼン(X=I; Y=F)(1)を、ブチルリチウム存在下で、例えば、市販されているものを購入するか、または、従来の合成方法(W. D. Lanley, Org. Systh. I, 122(1932))に従って調製したアザシクロアルカノン(2)と共に反応させ、一般式(3)の対応するベンジルアルコール(Y=HまたはF、および、Z=エチルまたはtert-ブチルを示す)を得る(Annoura, H.; Nakanishi, K.; Uesugi, M.; Fukunaga, A.; Imajyo, S.; Miyajima, A.; Tamura-Horikawa, Y; Tamura, S.; Bioorg Med Chem 2002, 10(2), 371-383)。
【0049】
【化8】

【0050】
一般式(4)の化合物を、水素、およびパラジウム木炭(palladium-on-charcoal)のようなパラジウムベースの触媒の存在下、例えばメタノールのような溶媒中で、一般式(3)のベンジルアルコールの水素化により得る(Merschaert, A.; Delhaye, L.; Kestemont, J.-P.; Brione, W.; Delbeke, P.; Mancuso, V.; Napora, F.; Diker, K.; Giraud, D.; Vanmarsenille, M.; Tetrahedron Lett 2003, 44(24), 4531-4534)。
【0051】
【化9】

【0052】
前記一般式(4)の化合物は、臭化ベンジルおよび炭酸カリウムのような塩基を用いて、例えばメチルエチルケトンのような溶媒中で、例えば、一般式(5)の化合物を得るために、ベンジル化されうる。
【0053】
【化10】

【0054】
前記一般式(5)の化合物を、例えばZ=tert-ブチルの場合、トリフルオロ酢酸の作用を通じて(Kasyan, A.; Wagner, C., Maier, M. E.; Tetrahedron 1998, 54(28), 8047-8054)、あるいは、例えばZ=エチルの場合、水酸化カリウム水溶液の作用を通じて(Morice, C.; Domostoj, M.; Briner, K., Mann, A.; Suffert, J.; Wermuth, C.-G.; Tetrahedron Lett 2001, 42(37), 6499-6502)、一般式(6)のアミンに変換する。
【0055】
【化11】

【0056】
前記一般式(6)の化合物を引き続き一般式(7)の化合物に変換する。
【0057】
【化12】

【0058】
一般式(7)は
‐尿素でありえ、イソシアネート(isocyanete)類と一般式(6)との反応(以下に例を示す:Ranise, A.; Schenone, S., Bruno, O.; Bondavalli, F.; Filippelli, W.; Falcone, G.; Rivaldi, B., Farmaco 2001, 56(9), 647-657)によって得られる。
‐あるいはアミドでありえ、アシルクロライドと一般式(6)の反応(以下に例を示す:Katritzky, A. R.; Singh, S. K.; Cai, C.; Bobrov, S.,; J Org Chem 2006, 71(9), 3364-3374)あるいは酸と一般式(6)の反応(以下に例を示す:De Laszlo, S. E.; Allen, E. E.; Li, B.; Ondeyka, D.; Rivero, R.; Malkowitz, L., Molineaux, C., Siciliano, S. J.; Springer, M. S.; Greenlee, W. J.; Mantlo, N.; Bioorg Med Chem Lett 1997, 7(2), 213-218)によって得られる。
‐あるいはカルバメート(carbamate)でありえ、クロロホルメート(chloformate)と一般式(6)との反応(以下に例を示す:Brackeen, M. F.; Cowan, D. J.; Stafford, J. A.; Schoenen, F. J.; Veal, J. M.; Domanico, P. L.; Rose, D.; Strickland, A. B.; Verghese, M.; Feldman, P. L.; J Med Chem 1995, 38(24), 4848-4854)によって得られる。
【0059】
最後に、一般式(I)の化合物は、水素、および例えばパラジウム木炭のようなパラジウムベースの触媒の存在下、例えばメタノールのような溶媒中での、一般式(7)の化合物の水素化によって得られる。
【0060】
【化13】

【発明を実施するための形態】
【0061】
従って、本発明は、少なくとも一つの、前記定義一般式(I)の化合物の、医薬としての使用を対象とする。
【0062】
また、本発明は、少なくとも一つの、チロシナーゼ阻害活性を持つ、前記定義一般式(I)の化合物の、医薬としての使用を対象とする。
【0063】
また、本発明は、少なくとも一つの、チロシナーゼ阻害活性を持つ、前記定義一般式(I)の化合物の、医薬的または美容的組成物の調製のための使用を対象とする。
【0064】
有利なことに、本発明の前記化合物は、10μM以下、およびさらに特に1μM以下の、チロシナーゼに関するIC50値(酵素活性の50%を阻害する量)を有する。
【0065】
また、本発明は、色素性疾患の治療および/または予防のための一般式(I)の化合物の使用に関する。
【0066】
実際、本発明による一般式(I)の化合物は特に、肝斑、褐色斑、黒子、老人性黒子、光老化に関する不規則色素沈着、そばかす、または、擦過傷、火傷、傷、皮膚疾患、接触性アレルギーが原因の炎症後色素沈着、または、母斑、遺伝的に決定された色素沈着、代謝的なもしくは薬物に関連した由来の色素沈着、メラノーマ、または他の任意の色素沈着障害などの色素性疾患の治療または予防に関する使用にも適している。
【0067】
また、本発明の対象は、特に上記の症状の治療用医薬組成物であり、上記組成物のために選択された投与方法に適合する医薬的に許容できるキャリアー中に、異性体および鏡像体形態の1つの形態の一般式(I)の化合物、またはその医薬的に許容できる塩基との塩を含むことを特徴とする。
【0068】
用語「医薬的に許容できるキャリアー」は皮膚、粘膜、皮膚付属器に適合性の媒体を示すことが意図される。
【0069】
本発明による前記組成物は局所に投与されうる。好ましくは、前記医薬組成物は局所適用のために適した形態に梱包する。
【0070】
局所的に使用する際には、本発明による前記医薬組成物はさらに特に、皮膚および粘膜の治療用であり、液体、ペースト、固体形態、およびさらに特に、軟膏、クリーム、溶液またはゲルの形態でありうる。
【0071】
局所的な適用のために使用される前記組成物における、本発明による化合物の濃度は、一般的に、組成物の全重量に対して0.001重量%から10重量%の間、好ましくは0.01%重量から5重量%の間である。
【0072】
また、本発明による一般式(I)の化合物は、化粧品分野、特に太陽の有害な特徴に対する防御についての、皮膚および皮膚付属器の、光誘導性または経時的な加齢を予防するため、および/またはそれらに対処するための、使用を見出した。
【0073】
従って、また、本発明の対象は、美容的に許容できるキャリアー中に、少なくとも一つの一般式(I)の化合物を含む組成物である。用語「美容的に許容できる媒体」は皮膚、粘膜、皮膚付属器に適合性の媒体を示すことが意図される。
【0074】
また、本発明の対象は、少なくとも一つの一般式(I)の化合物を含む組成物の、加齢および/または皮膚の兆候の、予防および/または治療のための、美容的使用である。
【0075】
また、本発明の対象は、少なくとも一つの一般式(I)の化合物を含む組成物の、身体または髪の衛生のための、美容的使用である。
【0076】
美容的に許容できるキャリアー中に、一般式(I)の化合物、またはその異性体およびその鏡像体、またはそれらの美容的に許容できる塩基との塩のひとつを含む、本発明による化粧品組成物は、特にクリーム、ミルク、ゲル、ミクロスフェアまたはナノスフェアまたは脂質または重合体の小胞の懸濁液、浸透性のパッド、溶液、スプレー、泡、スティック、石鹸、ウォッシングベース、またはシャンプーの形態でありうる。
【0077】
化粧品組成物中の一般式(I)の化合物の濃度は、好ましくは組成物の全重量に関して、0.001重量%から10重量%の間である。
【0078】
また、前記した医薬および美容組成物は、不活性な添加物、または、さらに医薬的組成物に関して医薬的に活性な添加物、またはこれらの添加物の組み合わせ、特に、
‐湿潤剤
‐フレーバー増進剤
‐p-ヒロドキシ安息香酸エステルのような保存料
‐安定剤
‐水分調節剤
‐pH調節剤
‐浸透圧調節剤
‐乳化剤
‐UV-AおよびUV-B遮蔽剤
‐抗酸化剤、例えば、α‐トコフェロール、ブチルヒドロキシシアソニール、ブチルヒドロキシトルエン、スーパーオキシドジムスターゼ、ユビキノール、メタ重亜硫酸ナトリウム
‐皮膚軟化剤
‐保湿剤、例えばグリセロール、PEG400、チアモルフォリノン(thiamorpholine)、およびその誘導体、または尿素
‐抗脂漏または抗ニキビ剤、例えば、s-カルボキシメチルシステイン、s-ベンジルシステアミン、それらの塩もしくは誘導体、または過酸化ベンゾイル
を含みうる。
【0079】
もちろん、当業者は、本発明に関連した本来の有用な特徴が想定する添加によって損なわれない、または実質的に損なわれないような方法で、これらの組成物へ加える任意の化合物を選択することに、注意を払うであろう。
【0080】
本発明による一般式(I)の化合物の調製のいくつかの実施例、前記化合物の生物的活性の結果、およびまた、前記化合物に基づいた様々な処方を例として示すが、性質を限定するものではない。
【実施例1】
【0081】
実施例1:3-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)アゼチジン-1-カルボン酸 tert-ブチルエステル
a)2, 4-ビス(ベンジルオキシ)-1-ブロモベンゼン
106.6 g(0.771 mol、3当量)の炭酸カリウム(325メッシュ)を、50.1 g(0.257 mol、1当量)の4-ブロモレゾルシノールを含む、500 mlの97%アセトン溶液に加える。反応溶液を5-10℃に冷やし、75 mlの臭化ベンジル(0.630 mol、2.45当量)をドロップワイズで加える。反応媒体を一晩雰囲気温度で撹拌し、その後、2時間50℃に熱する。溶媒を蒸発させ、残留物を水/酢酸エチル混合物に取り上げる。水層を酢酸エチルで抽出し、有機層を混合して、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、蒸発させる。残留物(113.34 g)を、シリカゲル(600 g)でのクロマトグラフィー(90/10 ヘプタン/ジクロロメタンを用いて行う溶離)により、精製する。94.4 gの2, 4-ビス(ベンジルオキシ)-1-ブロモベンゼンを、白い結晶の形態で得る。収率=99%。
【0082】
b)3-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)フェニル)-3-ヒドロキシアゼチジン-1-カルボン酸 tert-ブチルエステル
100 mlの三口フラスコ中で、5 gの2, 4-ビス(ベンジルオキシ)-1-ブロモベンゼンを60 mlのテトラヒドロフランに溶解する。混合物を-70℃まで冷やし、その後、11.4 mlの、2.5 M n-ブチルリチウムを含むヘキサンを、添加した。反応媒体を-70℃で1時間撹拌し、その後、4 mlのTHFに溶解した2.8 gの1-Boc-アゼチジン-3-オンを、ドロップワイズで加える。反応媒体を-70℃で2時間撹拌し、その後、一晩雰囲気温度で保持する。反応媒体を40 mlの2 M 塩酸溶液に注ぎ、その後、100 mlの酢酸エチルで抽出する。有機層を混合し、50 mlの水で洗浄し、その後、硫酸マグネシウム上で乾燥させて、蒸発させる。残留物を、シリカゲル(AnaLogixSF40-80g column)での、クロマトグラフィー(80/20 ヘプタン/酢酸エチルで溶離)により、精製する。2.2 gの3-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)フェニル)-3-ヒドロキシアゼチジン-1-カルボン酸 tert-ブチルエステルを得る。収率:37%。
【0083】
c)3-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)アゼチジン-1-カルボン酸 tert-ブチルエステル
1 gの3-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)フェニル)-3-ヒドロキシ-アゼチジン-1-カルボン酸 tert-ブチルエステルを、20 mlの酢酸エチル/10 mlのメタノールの混合物に溶解し、その後、0.2 gの10%パラジウム木炭を加える。反応混合物を、24時間、水素雰囲気下で撹拌する。反応混合物を濾過し、その後、残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(7/3 ヘプタン/酢酸エチル)により、精製する。0.16 gの3-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)アゼチジン-1-カルボン酸 tert-ブチルエステルを得る。収率=28%。
【0084】
【数1】

【実施例2】
【0085】
実施例2:[3-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)アゼチジン-1-イル]フェニルメタノン
a)3-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)フェニル)アゼチジン-1-カルボン酸 tert-ブチルエステル
25 mlの丸底フラスコ中で、1.35 gの炭酸カリウムを、0.86 gの3-(2、4-ジヒドロキシフェニル)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(実施例1)を含む9 mlのメチルエチルケトンに、少量ずつ加える。0.93 mlの臭化ベンジルをドロップワイズで加え、その後、反応混合物を、還流させながら2時間撹拌する。反応混合物を濾過し、残留物を、シリカゲルでのクロマトグラフィー(70/30 ヘプタン/酢酸エチル)により、精製する。1.1 gの3-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)フェニル)アゼチジン-1-カルボン酸 tert-ブチルエステルを得る。収率=76%。
【0086】
b)3-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)フェニル)アゼチジントリフルオロアセテート
25 mlの丸底フラスコ中で、1 gの3-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)フェニル)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを、10 mlのジクロロメタノンに溶解し、その後、2.5 mlのトリフルオロ酢酸を加える。反応混合物を2時間撹拌する。溶媒を蒸発させ、残留物をイソプロピルエーテルへと取り上げる。0.92 gの3-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)フェニル)アゼチジントリフルオロアセテートを得る。収率=90%。
【0087】
c)[3-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)フェニル)アゼチジン-1-イル]フェニルメタノン
10 mlの丸底フラスコ中で、0.25 gの3-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)フェニル)アゼチジントリフルオロアセテートを、5 mlのテトラヒドロフランに、0.1 mlのN,N-ジイソプロピルエチルアミンの存在下で、溶解する。0.07 mlの塩化ベンゾイルを加え、その後、混合物を24時間、雰囲気温度で撹拌する。反応混合物を酢酸エチルで抽出し、その後、有機層を混合し、硫酸マグネシウム上で乾燥させる。残留物を、シリカゲルでのクロマトグラフィー(9/1 ヘプタン/酢酸エチル)により、精製する。0.2 gの[3-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)フェニル)アゼチジン-1-イル]フェニルメタノンを得る。収率=82%。
【0088】
d)[3-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)アゼチジン-1-イル]フェニルメタノン
10 mlの丸底フラスコ中で、0.2 gの[3-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)フェニル)アゼチジン-1-イル]フェニルメタノンを、6 mlのメタノールに、0.1 gの10%パラジウム木炭存在下で溶解する。反応混合物を、18時間、水素雰囲気下で、撹拌する。反応混合物を濾過し、残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(1/1 ヘプタン/酢酸エチル)により、精製する。0.08 gの[3-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)アゼチジン-1-イル]フェニルメタノンを得る。収率=67%
【0089】
【数2】

【実施例3】
【0090】
実施例3:3-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)アゼチジン-1-カルボン酸ペンチルアミド
a)3-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)フェニル)アゼチジン-1-カルボン酸ペンチルアミド
10 mlの丸底フラスコ中で、0.15 gの3-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)フェニル)アゼチジントリフルオロアセテートを、3 mlのテトラヒドロフランに、0.1 mlのN, N-ジイソプロピルエチルアミンの存在下で、溶解する。0.04 mlのペンチルイソシアネートを加え、その後、反応混合物を、20分間、雰囲気温度で、攪拌する。反応混合物を酢酸エチルで抽出し、その後、有機層を混合して、硫酸マグネシウム上で乾燥させる。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(9/1 ヘプタン/酢酸エチル)により、精製する。0.1 gの3-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)フェニル)アゼチジン-1-カルボン酸ペンチルアミドを得る。収率=67%
【0091】
b)3-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)アゼチジン-1-カルボン酸ペンチルアミド
10 mlの丸底フラスコ中で、0.2 gの3-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)フェニル)アゼチジン-1-カルボン酸ペンチルアミドを、6 mlのメタノールに、0.1 gの10%パラジウム木炭存在下で、溶解する。反応混合物を、6時間、水素雰囲気下で、攪拌する。反応混合物を濾過し、その後、残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(95/5 ジクロロメタノン/メタノール)により、精製する。0.02 gの3-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)アゼチジン-1-カルボン酸ペンチルアミドを得る。収率=33%。
【0092】
【数3】

【実施例4】
【0093】
実施例4:3-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピロリジン-1-カルボン酸 tert-ブチルエステル
a)3-オキソ-ピロリジン-1-カルボン酸 tert-ブチルエステル
11の三つ口フラスコ中で、10 gのN-Boc-3-ヒドロキシピロリジンを、350 mlのジメチルスルホキシドに、52.3 mlのトリエチルアミンの存在下で、溶解する。350 mlのジメチルスルホキシドに溶解した28 gの三酸化イオウピリジン複合体を、前記溶液にドロップワイズで加える。反応混合物を、4時間、雰囲気温度で、撹拌する。反応媒体を、1 M 塩酸溶液でpH4.5-5に酸性化し、その後、反応混合物を、酢酸エチルで抽出する。有機層を混合して、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させる。残留物をシリカゲル(1/1 ヘプタン/酢酸エチル)を通して濾過する。5.7 gの3-オキソ-ピロリジン-1-カルボン酸 tert-ブチルエステルを得る。収率:58%。
【0094】
b)3-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピロリジン-1-カルボン酸 tert-ブチルエステル
実施例1bおよび1cと類似の方法だが、3-オキソ-ピロリジン-1-カルボン酸 tert-ブチルエステルを用い、3-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピロリジン-1-カルボン酸 tert-ブチルエステルを得る。
【0095】
【数4】

【実施例5】
【0096】
実施例5:3-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピロリジン-1-カルボン酸イソブチルエステル
a)3-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)フェニル)ピロリジニウムトリフルオロアセテート
50 mlの丸底フラスコ中で、1 gの3-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)フェニル)ピロリジン-1-カルボン酸 tert-ブチルエステル(実施例4)を、16 mlのジクロロメタンに溶解し、その後、4 mlのトリフルオロ酢酸を加える。反応混合物を、1時間、撹拌する。溶媒を蒸発させ、その後、残留物をイソプロピルエーテルに取り上げる。1.26 gの3-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)フェニル)ピロリジニウムトリフルオロアセテートを得る。収率=76%。
【0097】
b)3-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)フェニル)ピロリジン-1-カルボン酸イソブチルエステル
10 mlの丸底フラスコ中で、0.25 gの3-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)フェニル)ピロリジニウムトリフルオロアセテートを、5 mlのテトラヒドロフランに、0.25 mlのN, N-ジイソプロピルエチルアミンの存在下で、溶解する。0.108 gのイソブチルクロロホルメートを加え、反応混合物を、30分間、雰囲気温度で、撹拌する。反応混合物を酢酸エチルで抽出し、その後、有機層を混合し、硫酸マグネシウム上で乾燥させる。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(8/2 ヘプタン/酢酸エチル)により、精製する。0.22 gの3-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)フェニル)ピロリジン-1-カルボン酸イソブチルエステルを得る。収率=66%。
【0098】
c)3-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピロリジン-1-カルボン酸イソブチルエステル
25 mlの丸底フラスコ中で、0.22 gの3-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)フェニル)ピロリジン-1-カルボン酸イソブチルエステルを、6 mlのメタノールに、0.1 gの10%パラジウム木炭存在下で、溶解する。反応混合物を、18時間、水素雰囲気下で、撹拌する。反応混合物を濾過し、その後、残留物を、シリカゲルでのクロマトグラフィー(1/1 ヘプタン/酢酸エチル)により、精製する。0.1 gの3-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピロリジン-1-カルボン酸イソブチルエステルを得る。収率=75%
【0099】
【数5】


【実施例6】
【0100】
実施例6:3-(2, 4-ジドロキシフェニル)ピロリジン-1-カルボン酸シクロヘキシルアミド
a)3-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)フェニル)ピロリジン-1-カルボン酸シクロヘキシルアミド
10 mlの丸底フラスコ中で、0.25 gの3-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)フェニル)ピロリジニウムトリフルオロアセテートを、5 mlのテトラヒドロフランに、0.25 mlのN, N-ジイソプロピルエチルアミンの存在下で、溶解する。0.1 gのシクロヘキシルイソシアネートを加え、その後、反応混合物を、30分間、雰囲気温度で、攪拌する。反応混合物を酢酸エチルで抽出し、その後、有機層を混合し、硫酸マグネシウム上で乾燥させる。残留物を、シリカゲルでのクロマトグラフィー(7/3 ヘプタン/酢酸エチル)により、精製する。0.23 gの3-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)フェニル)ピロリジン-1-カルボン酸シクロヘキシルアミドを得る。収率=66%。
【0101】
b)3-(2, 4-ジヒトロキシフェニル)ピロリジン-1-カルボン酸シクロヘキシルアミド
25 mlの丸底フラスコ中で、0.23 gの3-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)フェニル)ピロリジン-1-カルボン酸シクロヘキシルアミドを、4 mlのメタノールに、3 mlの酢酸エチルおよび0.1 gの10%パラジウム木炭存在下で、溶解する。反応混合物を、18時間、水素雰囲気下で、攪拌する。反応混合物を濾過し、その後、残留物を、シリカゲルでのクロマトグラフィー(7/3 ヘプタン/酢酸エチル)により、精製する。0.095 gの3-(2, 4-ジヒトロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸シクロヘキシルアミドを得る。収率=100%。
【0102】
【数6】

【実施例7】
【0103】
実施例7:3-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピロリジン-1-カルボン酸フェニルアミド
実施例6と類似の方法だが、フェニルイソシアネートを用い、3-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピロリジン-1-カルボン酸フェニルアミドを得る。
【0104】
【数7】

【実施例8】
【0105】
実施例8:3-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピロリジン-1-カルボン酸(4-フルオロフェニル)アミド
実施例6と類似の方法だが、4-フルオロフェニルイソシアネートを用い、3-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピロリジン-1-カルボン酸(4-フルオロフェニル)アミド)を得る。
【0106】
【数8】


【実施例9】
【0107】
実施例9:3-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピロリジン-1-カルボン酸(4-トリフルオロメチルフェニル)アミド
実施例6と類似の方法だが、4-トリフルオロメチルフェニルイソシアネートを用い、3-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピロリジン-1-カルボン酸(4-トリフルオロメチルフェニル)アミドを得る。
【0108】
【数9】

【実施例10】
【0109】
実施例10:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸エチルエステル
a)4-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)フェニル)-4-ヒドロキシピペリジン-1-カルボン酸エチルエステル
500 mlの三つ口フラスコ中で、20 gの2, 4-ビス(ベンジルオキシ)-1-ブロモベンゼンを、240 mlのテトラヒドロフランに溶解する。混合物を-70℃まで冷やし、その後、26 mlの、2.5 M n-ブチルブチルリチウムを含むヘキサンを、加える。反溶媒体を、-70℃で1時間撹拌し、その後、11.1 gの4-オキソ-ピペリジン-1-カルボン酸エチルエステルをドロップワイズで加える。反応媒体を、-70℃で2時間撹拌し、その後、雰囲気温度で、一晩保持する。反応媒体を、100 mlの2 M 塩酸溶液に注ぎ、その後、400 mlの酢酸エチルで抽出する。有機層を混合し、150 mlの水で洗浄し、その後、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、蒸発させる。残留物をジクロロメタン/ヘプタン混合物を用いて結晶化する。16 gの4-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)フェニル)-4-ヒドロキシピペリジン-1-カルボン酸エチルエステルを得る。収率:62%。
【0110】
b)4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸エチルエステル
1 gの4-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)フェニル)-4-ヒドロキシピペリジン-1-カルボン酸エチルエステルを、50 mlのメタノールおよび、ついで0.5gの10%パラジウム木炭を加えた混合物に、溶解する。反応混合物を、2時間、水素雰囲気下で撹拌する。反応混合物を濾過し、その後、ジクロロメタンを用いて結晶化する。0.5 gの4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸エチルエステルを得る。収率=86%。
【0111】
【数10】

【実施例11】
【0112】
実施例11:[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]フェニルメタノン
a)4-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)フェニル)ピペリジン-1-カルボン酸エチルエステル
100 mlの丸底フラスコ中で、9.7 gの炭酸カリウムを、6.2 gの4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸エチルエステル(実施例10)を含む、62 mlのメチルエチルケトン溶液に、少量ずつ加える。6.7 mlの臭化ベンジルを、ドロップワイズで加え、その後、反応混合物を還流させながら2時間撹拌する。反応混合物を濾過し、その後、残留物を、シリカゲルでのクロマトグラフィー(80/20 ヘプタン/酢酸エチル)により精製する。9.8 gの4-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)フェニル)ピペリジン-1-カルボン酸エチルエステルを得る。収率=92%。
【0113】
b)4-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)フェニル)ピペリジン
500 mlの三つ口フラスコ中で、9 gの4-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)フェニル)ピペリジン-1-カルボン酸エチルエステルを、180 mlのエタノールに溶解し、その後、40 mlの5 M 水酸化ナトリウム溶液を加える。反応混合物を48時間還流する。反応混合物を400 mlの水に注ぐ。固体を濾過し、シリカゲルでのクロマトグラフィー(98/2 ジクロロメタン/メタノール)により精製する。3.8 gの4-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)フェニル)ピペリジンを得る。
【0114】
c)[4-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)フェニル)ピペリジン-1-イル]フェニルメタノン
25 mlの丸底フラスコ中で、10 mlのテトラヒドロフラン中の0.5 gの4-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)フェニル)ピペリジンを、0.26 mlのN, N-ジイソプロピルエチルアミンの存在下で、溶解する。0.17 mlの塩化ベンゾイルを加え、その後、混合物を、24時間、雰囲気温度で、撹拌する。混合物を酢酸エチルで抽出し、その後、有機層を混合し、硫酸マグネシウム上で乾燥させる。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(8/2 ヘプタン/酢酸エチル)により、精製する。0.5 gの[4-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)フェニル)ピペリジン-1-イル]フェニルメタノンを得る。収率=80%。
【0115】
d)[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]フェニルメタノン
25 mlの丸底フラスコ中で、0.5 gの[4-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)フェニル)ピペリジン-1-イル]フェニルメタノンを、15 mlのメタノールに、0.2 gの10%パラジウム木炭存在下で、溶解する。反応混合物を、48時間、水素雰囲気下で、撹拌する。反応混合物を濾過し、その後、残留物を、シリカゲルでのクロマトグラフィー(1/1 ヘプタン/酢酸エチル)により精製する。0.3 gの[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]フェニルメタノンを得る。収率=96%。
【0116】
【数11】

【実施例12】
【0117】
実施例12:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸ブチルアミド
a)4-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)フェニル)ピペリジン-1-カルボン酸ブチルアミド
10 mlの丸底フラスコ中で、0.25 gの4-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)フェニル)ピペリジンを、5 mlのテトラヒドロフランに、0.23 mlのN, N-ジイソプロピルエチルアミン存在下で、溶解する。0.08 mlのブチルイソシアネートを加え、その後、反応混合物を、20分間、雰囲気温度で、撹拌する。反応混合物を酢酸エチルで抽出し、その後、有機層を混合し、硫酸マグネシウム上で乾燥させる。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(8/2 ヘプタン/酢酸エチル)により、精製する。0.25 gの4-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)フェニル)ピペリジン-1-カルボン酸ブチルアミドを得る。収率=78%。
【0118】
b)4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸ブチルアミド
25 mlの丸底フラスコ中で、0.25 gの4-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)フェニル)ピペリジン-1-カルボン酸ブチルアミドを、9 mlのメタノールに、0.1 gの10%パラジウム木炭存在下で、溶解する。反応混合物を、4時間、水素雰囲気下で、撹拌する。反応混合物を濾過する。0.14 gの4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸ブチルアミドを得る。収率=90%。
【0119】
【数12】

【実施例13】
【0120】
実施例13:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸プロピルアミド
実施例12aと類似の方法だが、プロピルイソシアネートを用い、4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸プロピルアミドを得る。
【0121】
【数13】

【実施例14】
【0122】
実施例14:1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]ブタン-1-オン
実施例11cと類似の方法だが、ブタノイルクロライドを用い、1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]ブタン-1-オンを得る。
【0123】
【数14】


【実施例15】
【0124】
実施例15:1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-2-メチルプロパン-1-オン
実施例11cと類似の方法だが、2-メチルプロパノイルクロライドを用い、1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-2-メチルプロパン-1-オンを得る。
【0125】
【数15】

【実施例16】
【0126】
実施例16:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸フェニルアミド
実施例12aと類似の方法だが、フェニルイソシアネートを用い、4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸フェニルアミドを得る。
【0127】
【数16】

【実施例17】
【0128】
実施例17:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸(4-フルオロフェニル)アミド
実施例12aと類似の方法だが、4-フルオロフェニルイソシアネートを用い、4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸(4-フルオロフェニル)アミド
を得る。
【0129】
【数17】

【実施例18】
【0130】
実施例18:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸 p-トリルアミド
実施例12aと類似の方法だが、p-トリルイソシアネートを用い、4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸 p-トリルアミドを得る。
【0131】
【数18】

【実施例19】
【0132】
実施例19:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸フェネチルアミド
実施例12aと類似の方法だが、フェネチルイソシアネートを用い、4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸フェネチルアミドを得る。
【0133】
【数19】

【実施例20】
【0134】
実施例20:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸(3-フルオロフェニル)アミド
実施例12aと類似の方法だが、3-フルオロフェニルイソシアネートを用い、4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸(3-フルオロフェニル)アミドを得る。
【0135】
【数20】

【実施例21】
【0136】
実施例21:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸((R)-1-フェニルエチル)アミド
実施例12aと類似の方法だが、((R)-1-イソシアネートエチル)ベンゼンを用い、4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸((R)-1-フェニルエチル)アミド)を得る。
【0137】
【数21】


【実施例22】
【0138】
実施例22:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸メチルフェニルアミド
【0139】
【数22】

【実施例23】
【0140】
実施例23:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸ピリジン-2-イルアミド
a)ピリジン-2-イルカルバミン酸 4-ニトロフェニルエステル
0.5 gの2-アミノピリジンを、10 mlのジクロロメタンに溶解し、その後、1.18 gの4-ニトロフェニルクロロホルメートを、そして1.85 mlのN,N-ジイソプロピルエチルアミンを加える。反応混合物を、1時間、雰囲気温度で、撹拌する。50 mlの水を反応混合物に加え、その後、媒体を50 mlのジクロロメタンで抽出する。溶媒を蒸発させ、その後、固体をさらに精製することなく、次の段階に用いる。
【0141】
b)4-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)フェニル)ピペリジン-1-カルボン酸ピリジン-2-イルアミド
0.5 gの4-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)フェニル)ピペリジニウムクロライドを5 mlのジメチルホルムアミドに懸濁し、その後、0.43 mlのN, N-ジイソプロピルエチルアミンを、そして0.38 gのピリジン-2-イルカルバミン酸4-ニトロフェニルエステルを含む2 mlのジメチルホルムアミド溶液を加える。反応混合物を、24時間、80℃で混合する。80℃に24時間熱する。50 mlの水を加え、その後、反応混合物を、50 mlの酢酸エチルで抽出する。溶媒を蒸発させ、その後、残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(70/30 ヘプタン/酢酸エチル)により、精製する。20 mgの4-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)フェニル)ピペリジン-1-カルボン酸ピリジン-2-イルアミドを得る。
【0142】
c)4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸ピリジン-2-イルアミド
20 mgの4-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)フェニル)ピペリジン-1-カルボン酸ピリジン-2-イルアミドを、20 mlの酢酸エチルに溶解し、その後、1 mlのメタノールを加える。10 mgの10%パラジウム木炭を加え、その後、反応混合物を18時間、水素雰囲気下で、撹拌する。混合物を濾過し、その後、残留物を、酢酸エチル/ヘプタン混合物から、結晶化する。5 mgの4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸ピリジン-2-イルアミドを得る。収率:39%。
【0143】
【数23】

【実施例24】
【0144】
実施例24:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸((S)-1-フェニルエチル)アミド
実施例12aと類似の方法だが、((S)-1-イソシアネートエチル)ベンゼンを用い、4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸((S)-1-フェニルエチル)アミドを得る。
【0145】
【数24】


【実施例25】
【0146】
実施例25:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸((S)-1-フェニルプロピル)アミド
実施例12aと類似の方法だが、((S)-1-イソシアネートプロピル)ベンゼンを用い、4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸((S)-1-フェニルプロピル)アミドを得る。
【0147】
【数25】

【実施例26】
【0148】
実施例26:(R)-2-アミノ-1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)-ピペリジン-1-イル]-3-フェニルプロパン-1-オン
a){(R)-1-ベンジル-2-[4-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)フェニル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソエチル}カルバミン酸ベンジルエステル
50 mlの丸底フラスコ中で、0.615 gのZ-L-フェニルアラニンを、10 mlのジメチルホルムアミドに溶解し、0.43 gの1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド(EDC)およびまた、0.305 gの1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBT)を加え、その後、反応混合物を、5分間、雰囲気温度で撹拌する。1 gの4-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)フェニル)ピペリジニウムハイドロクロライド、およびまた、0.36 mlのジイソプロピルアミンを加える。反応混合物を、1時間、雰囲気温度で、撹拌する。反応媒体を、20 mlの5%クエン酸で洗浄し、その後、20 mlの酢酸エチルで抽出し、有機層を20 mlの1 M 水酸化ナトリウム溶液で洗浄し、有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させる。溶媒の蒸発の後に、未精製の産物を、シリカゲルでのクロマトグラフィーにより精製する。1.23 gの{(R)-1-ベンジル-2-[4-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)フェニル)-ピペリジン-1-イル]-2-オキソエチル}カルバミン酸ベンジルエステルを得る。
【0149】
b)(R)-2-アミノ-1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-3-フェニルプロパン-1-オン
25 mlの丸底フラスコ中で、1.23 gの{(R)-1-ベンジル-2-[4-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)フェニル)ピペリジン-1-イル]-2-オキソエチル}カルバミン酸ベンジルエステルを、15 mlのメタノールおよび15 mlの酢酸エチルに、0.25 gの10%パラジウム木炭存在下で、溶解する。反応混合物を、18時間、水素雰囲気下で撹拌する。反応混合物を濾過する。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(95/5 ジクロロメタン/メタノール)により精製する。0.625 gの(R)-2-アミノ-1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-3-フェニルプロパン-1-オンを得る。収率=64%。
【0150】
【数26】

【実施例27】
【0151】
実施例27:1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-3-フェニルプロパン-1-オン
実施例11cと類似の方法だが、3-フェニルプロピオニルクロライドを用い、1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-3-フェニルプロパン-1-オンを得る。
【0152】
【数27】

【実施例28】
【0153】
実施例28:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸 2-フルオロベンジルアミド
実施例12aと類似の方法だが、2-フルオロベンジルイソシアネートを用い、4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸 2-フルオロベンジルアミドを得る。
【0154】
【数28】

【実施例29】
【0155】
実施例29:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸3-フルオロベンジルアミド
実施例12aと類似の方法だが、3-フルオロベンジルイソシアネートを用い、4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸 3-フルオロベンジルアミドを得る。
【0156】
【数29】


【実施例30】
【0157】
実施例30:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸 4-フルオロベンジルアミド
実施例12aと類似の方法だが、4-フルオロベンジルイソシアネートを用い、4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸 4-フルオロベンジルアミドを得る。
【0158】
【数30】

【実施例31】
【0159】
実施例31:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸ベンジルアミド
実施例12aと類似の方法だが、ベンジルイソシアネートを用い、4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸ベンジルアミドを得る。
【0160】
【数31】

【実施例32】
【0161】
実施例32:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸2-メチルベンジルアミド
実施例12aと類似の方法だが、2-メチルベンジルイソシアネートを用い、4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸 2-メチルベンジルアミドを得る。
【0162】
【数32】

【実施例33】
【0163】
実施例33:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸 3-メチルベンジルアミド
実施例12aと類似の方法だが、3-メチルベンジルイソシアネートを用い、4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸 3-メチルベンジルアミドを得る。
【0164】
【数33】

【実施例34】
【0165】
実施例34:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸 4-メチルベンジルアミド
実施例12aと類似の方法だが、4-メチルベンジルイソシアネートを用い、4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸 4-メチルベンジルアミドを得る。
【0166】
【数34】

【実施例35】
【0167】
実施例35:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸 2-メトキシベンジルアミド
実施例12aと類似の方法だが、2-メトキシベンジルイソシアネートを用い、4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸 2-メトキシベンジルアミドを得る。
【0168】
【数35】

【実施例36】
【0169】
実施例36:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸 3-メトキシベンジルアミド
実施例12aと類似の方法だが、3-メトキシベンジルイソシアネートを用い、4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸 3-メトキシベンジルアミドを得る。
【0170】
【数36】


【実施例37】
【0171】
実施例37:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸 4-メトキシベンジルアミド
実施例12aと類似の方法だがが、4-メトキシベンジルイソシアネートを用い、4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸 4-メトキシベンジルアミドを得る。
【0172】
【数37】

【実施例38】
【0173】
実施例38:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸((S)-1-p-トリルエチル)アミド
実施例12aと類似の方法だが、((S)-1-イソシアネートエチル)-4-メチルベンゼンを用い、4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸((S)-1-p-トリルエチル)アミドを得る。
【0174】
【数38】


【実施例39】
【0175】
実施例39:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸[(S)-1-(4-フルオロフェニル)エチル]アミド
実施例12aと類似の方法だが、1-フルオロ-4-((S)-1-イソシアナートエチル)ベンゼンを用い、4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸[(S)-1-(4-フルオロフェニル)エチル]アミドを得る。
【0176】
【数39】

【実施例40】
【0177】
実施例40:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸(S)-インダン-1-イルアミド
実施例12aと類似の方法だが、(S)-1-イソシアネートインデン((S)-1-isocyanatoindane)を用い、4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸(S)-インダン-1-イルアミドを得る。
【0178】
【数40】

【実施例41】
【0179】
実施例41:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸((S)-1-ナフタレン-1-イルエチル)アミド
実施例12aと類似の方法だが、1-((S)-1-イソシアネートエチル)ナフタレンを用い、4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸((S)-1-ナフタレン-1-イルエチル)アミドを得る。
【0180】
【数41】

【実施例42】
【0181】
実施例42:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸((S)-1-ナフタレン-2-イルエチル)アミド
実施例23aと類似の方法だが、(S)-1-ナフタレン-2-イルエチルアミンを用い、その後、順序23bおよび23cを繰り返して、4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸((S)-1-ナフタレン-2-イルエチル)アミドを得る。
【0182】
【数42】

【実施例43】
【0183】
実施例43:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸[(S)-1-(4-メトキシフェニル)エチル]アミド
実施例12aと類似の方法だが、1-((S)-1-イソシアネートエチル)-4-メトキシベンゼンを用い、4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸[(S)-1-(4-メトキシフェニル)エチル]アミドを得る。
【0184】
【数43】

【実施例44】
【0185】
実施例44:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸[(S)-1-(3-メトキシフェニル)エチル]アミド
実施例12aと類似の方法だが、1-((S)-1-イソシアネートエチル)-3-メトキシベンゼンを用い、4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸[(S)-1-(3-メトキシフェニル)エチル]アミドを得る。
【0186】
【数44】

【実施例45】
【0187】
実施例45:(S)-2-アミノ-1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-3-フェニルプロパン-1-オン
実施例26と類似の方法だが、Z-D-フェニルアラニンを用い、(S)-2-アミノ-1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-3-フェニルプロパン-1-オンを得る。
【0188】
【数45】

【実施例46】
【0189】
実施例46:4-(5-フルオロ-2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸((S)-1-フェニルエチル)アミド
a)1, 5-ビス(ベンジルオキシ)-2-フルオロ-4-ニトロベンゼン
2.82 g(70.6 mmol、2.5当量)の60%水素化ナトリウムを、7.6 g(70.6 mmol、2.5当量)のベンジルアルコールを含む、100mlのテトラヒドロフラン溶液に加える。反応媒体を、雰囲気温度で、1 1/2時間撹拌し、その後、5.0 g(28.2 mmol、1当量)の1, 2, 4-トリフルオロ-5-ニトロベンゼンを含む50 mlのテトラヒドロフラン溶液を、ドロップワイズで加える。反応媒体を3時間還流する。反応媒体を、150 mlの1 M 塩酸で処理し、酢酸エチルで抽出する。有機層を混合し、塩化ナトリウム飽和溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、蒸発させる。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(90/10 ヘプタン/酢酸エチルで溶離)により、精製する。1.68 gの1, 5-ビス(ベンジルオキシ)-2-フルオロ-4-ニトロベンゼンを得る。収率=17%
【0190】
b)1, 5-ビス(ベンジルオキシ)-2-フルオロ-4-アミノベンゼン
508 mg(9.5 mmol、2当量)の塩化アンモニウム、続いて2.23 g(34.2 mmol、7.2当量)の亜鉛パウダーを、1.68 g(4.75 mmol、1当量)の1, 5-ビス(ベンジルオキシ)-2-フルオロ-4-ニトロベンゼンを含む50 mlの水溶液に加える。反応媒体を4時間還流する。冷却した反応媒体を、酢酸エチルで抽出する。有機層を混合し、塩化ナトリウム飽和溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させて、濾過し、蒸発させる。残留物をシリカゲルのでクロマトグラフィー(85/15 ヘプタン/酢酸エチルで溶離)により、精製する。930 mgの1, 5-ビス(ベンジルオキシ)-2-フルオロ-4-アミノベンゼンを得る。収率=61%。
【0191】
c)1, 5-ビス(ベンジルオキシ)-2-フルオロ-4-ヨードベンゼン
7 mlの6 M 塩酸を、 3.20 g(9.9 mmol、1当量)の1, 5-ビス(ベンジルオキシ)-2-フルオロ-4-アミノベンゼンを含む40 mlのN, N-ジメチルホルムアミド溶液に加え、0℃に冷却する。683 mg(9.9 mmol、1当量)の亜硝酸ナトリウムを含む7 mlの水溶液を加え、反応媒体を、0℃で1時間、撹拌する。1.64 g(9.9 mmol、1当量)のヨウ化カリウムを含む8 mlの水溶液、続いて、190 mg(1.0 mmol、0.1当量)のヨウ化銅を加え、その後、反応媒体を、雰囲気温度で、一晩撹拌する。反応媒体を、塩化アンモニウム飽和溶液で処理し、酢酸エチルで抽出する。有機層を混合し、塩化ナトリウム飽和溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、蒸発させる。残留物を、シリカゲルでのクロマトグラフィー(75/25 ヘプタン/ジクロロメタンで溶離)により、精製する。3.59 gの1, 5-ビス(ベンジルオキシ)-2-フルオロ-4-ヨードベンゼンを得る。収率=68%.
【0192】
d)4-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)-5-フルオロフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸 tert-ブチルエステル
4.0 ml(9.9 mmol、1.2当量)の2.5 M n-ブチルリチウムを含むヘキサンを、3.59 g(8.26 mmol、1当量)の1, 5-ビス(ベンジルオキシ)-2-フルオロ-4-ヨードベンゼンを含む40 mlのテトラヒドロフラン溶液に加え、-70℃に冷却する。反応媒体を、-70℃で25分間撹拌し、1.97 g(9.9 mmol、1.2当量)の1-boc-4-ピペリドンを含む20 mlのテトラヒドロフラン溶液を加える。反応媒体を、-70℃で、1時間撹拌し、その後、静置し、一晩で、雰囲気温度まで戻る。4 mlの2 M 塩酸を加えた、30 mlの塩化アンモニウム飽和溶液を、反応媒体へ加え、20分間撹拌し、その後、酢酸エチルで抽出する。有機層を混合し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、蒸発させる。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(95/5 ヘプタン/酢酸エチルで溶離、続いて、75/25 ヘプタン/酢酸エチル(0.1%TEA含有)で溶離)により、精製する。860 mgの、4-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)-5-フルオロフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸 tert-ブチルエステル(25%)および1-boc-4-ピペリドンの混合物を、結晶化した黄色の油状の形態で、得る。収率=5%。
【0193】
e)4-(5-フルオロ-2, 4-ジヒドロキシフェニル)-3, 6-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-カルボン酸 tert-ブチルエステル
860 mg(0.42 mg、1当量)の4-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)-5-フルオロフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸 tert-ブチルエステルを35%で10 mlの酢酸エチルに含む混合物を、200 mgの10%パラジウム木炭存在下で、雰囲気温度、水素圧5 barで、17時間撹拌する。5 mlのメタノールを加え、反応媒体を、雰囲気温度、水素圧5 barで、29時間撹拌する。反応媒体を、濾紙を通して濾過し、濾液を蒸発させる。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(60/40 ヘプタン/酢酸エチルで溶離)により、精製する。192 mgの4-(5-フルオロ-2, 4-ジヒドロキシフェニル)-3, 6-ジヒドロ-2H-ピリジン-1-カルボン酸 tert-ブチルエステルを得る。収率=100%
【0194】
f)4-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)-5-フルオロフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸 tert-ブチルエステル
241 mg(1.74 mmol、3当量)の炭酸カリウム(325 mesh)を、181 mg(0.58 mmol、1当量)の4(5-フルオロ-2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸 tert-ブチルエステルを含む3 mlのアセトンに、加える。152μl(1.28 mmol、2.2当量)の臭化ベンジルをドロップワイズで加える。反応媒体を、50℃に、20時間熱する。溶媒を蒸発させ、その後、残留物を、水/酢酸エチル混合物に取り上げる。水層を、酢酸エチルで抽出し、有機層を混合し、炭酸水素ナトリウム溶液、その後、塩化ナトリウム飽和溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、蒸発させる。残留物をクロマトグラフィー(85/15 ヘプタン/酢酸エチルで溶離)により、精製する。188 mgの4-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)-5-フルオロフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸 tert-ブチルエステルを得る。収率=66%。
【0195】
g)4-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)-5-フルオロフェニル)ピペリジン
280 μl(3.7 mmol、10当量)のトリフルオロ酢酸を、184 mg(0.37 mmol、1当量)の4-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)-5-フルオロフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸 tert-ブチルエステルを含む3 mlのジクロロメタン溶液に、加える。反応媒体を、雰囲気温度で、1時間、撹拌する。反応媒体を10 mlの水をで処理し、その後、ジクロロメタンで抽出する。有機層を混合し、炭酸水素ナトリウム飽和溶液、その後、塩化ナトリウム飽和溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、蒸発させる。150 mgの4-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)-5-フルオロフェニル)ピペリジンを得る。収率=100%。
【0196】
h)4-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)-5-フルオロフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸((S)-1-フェニルエチル)アミド
65 μl(0.45 mmol、1.2当量)の(S)-(-)-フェニルエチルイソシアネートを、147 mg(0.37 mmol、1当量)の4-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)-5-フルオロフェニル)ピペリジンを含む3 mlのテトラヒドロフラン溶液に、64 μl(0.37 mmol、1当量)のジメチルエチルアミン存在下で、加える。反応媒体を、雰囲気温度で、50分間撹拌する。反応を5 mlの水を加えることで止め、その後、酢酸エチルを用いて抽出する。有機層を混合し、硫酸マグネシウム上で乾燥させる。溶媒を蒸発させ、残留物を、シリカゲルでのクロマトグラフフィー(60/40 ヘプタン/酢酸エチルで溶離)により、精製する。178 mgの4-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)-5-フルオロフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸フェニルアミドを得る。収率=89%。
【0197】
i)4-(5-フルオロ-2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸((S)-1-フェニルエチル)アミド
51 mg(30質量%)の10%パラジウム木炭存在下で、174 mg(0.32 mmol、1当量)の4-(2, 4-ビス(ベンジルオキシ)-5-フルオロフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸フェニルアミドを含む1 mlの酢酸エチルと2 mlのメタノールの混合物を、雰囲気温度、大気中の水素圧力で、8時間撹拌する。反応媒体を、濾紙を通して濾過し、濾液を蒸発させる。残留物を、シリカゲルでのクロマトグラフィー(30/70 ヘプタン/酢酸エチルで溶離)により、精製する。83 mgの4-(5-フルオロ-2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸((S)-1-フェニルエチル)アミドを得る。収率=72%。
【0198】
【数46】


【実施例47】
【0199】
実施例47:(R)-1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-2-ヒドロキシ-2-フェニルエタノン
実施例26と類似の方法だが、(R)-ヒドロキシフェニル酢酸を用い、(R)-1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-2-ヒドロキシ-2-フェニルエタノンを得る。
【0200】
【数47】

【実施例48】
【0201】
実施例48:(S)-1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-2-ヒドロキシ-2-フェニルエタノン
実施例26と類似の方法だが、(S)-ヒドロキシフェニル酢酸を用い、(S)-1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-2-ヒドロキシ-2-フェニルエタノンを得る。
【0202】
【数48】

【実施例49】
【0203】
実施例49:(R)-1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-2-ヒドロキシ-3-フェニルプロパン-1-オン
実施例26と類似の方法だが、(R)-2-ヒドロキシ-3-フェニルプロピオン酸を用い、(R)-1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-2-ヒドロキシ-3-フェニルプロパン-1-オンを得る。
【0204】
【数49】

【実施例50】
【0205】
実施例50:(S)-1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-2-ヒドロキシ-3-フェニルプロパン-1-オン
実施例26と類似の方法だが、(S)-2-ヒドロキシ-3-フェニルプロピオン酸を用い、(S)-1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-2-ヒドロキシ-3-フェニルプロパン-1-オンを得る。
【0206】
【数50】

【実施例51】
【0207】
実施例51:チロシナーゼ活性阻害アッセイ
阻害剤の活性を、B16F1細胞(マウスのメラノーマライン)のライセートを用いて計測する。L-チロシン基質存在下で、前記細胞中に存在するチロシナーゼが、L-DOPAを与えるL-チロシンの水酸化と、その後の、ドパキノンを与えるL-DOPAの酸化を、触媒する。MBTH(3-メチル-2-ベンゾチアゾリンヒドラゾン)の存在下で、ドパキノンはトラップされ、520 nmを吸収する、ピンク色の複合体を形成する。
【0208】
B16F1細胞は、DMEM培地 + 10%胎児ウシ血清 + 10-9 M α-MSH中で、4日間、37℃、7%CO2で、培養する。細胞をトリプシンで処理し、PBSで洗浄し、カウントし、ペレットとする。ペレットを、溶解バッファー(10 mM リン酸ナトリウム、pH 6.8-1%Igepal)中、107 細胞/mlなるように調製し、懸濁液を、10秒間、超音波で処理する。30分、4000 rpmの遠心分離の後で、得られた上清は、酵素試験においてチロシナーゼ源として使用される細胞ライセートを構成する。
【0209】
前記試験を、デュプリケートで、384ウェルプレート、全量50 μlで行う。各ウェルには:
‐40 μlの溶液(1.25 mM L-チロシン、6.25 μl L-DOPA(コファクター)、および3.75 mM MBTHを含むバッファーB(62.25 mM リン酸ナトリウム、pH 6.8-2.5%ジメチルホルムアミド)含有)
‐5 μlの、DMSOで希釈した阻害剤、
‐5 μlの細胞ライセート(50 mM Tris HClバッファー、pH 7.5で1/2に希釈)
を含む。
【0210】
プレートを37℃でインキュベートし、インキュベート6時間後に、520 nmにおける分光学的測定を行う。生成物の、任意に可能な吸光を避けるために、当該システムは、補正した吸収度(6時間時点における吸光度−ゼロ時間時点における吸光度)を使用する。
阻害剤を投与量-応答に関して測定し、IC50(酵素活性を50%阻害する投与量)を計算する。
【0211】
いくつかの内部コントロールを各実験に加える:
‐100%活性のためのコントロール:5 μlの阻害剤を5μlのDMSOに置換する、
‐50%活性のためのコントロール:5 μlの阻害剤を、5μlの、300 μMフェニルチオ尿素を含むDMSOに、置換する、
‐0%活性のためのコントロール:L-チロシン基質をバッファーBで置換する。
【0212】
本発明の化合物で得られた結果を表Aに示す:
【0213】
【表1】

【実施例52】
【0214】
実施例52:メラニン形成阻害アッセイ
メラニン形成阻害をMNT1ヒトメラノーマ細胞中で、Reigner et al., Cell Mol Biol(1999)45: 969-980に従って、測定する。アッセイは、二つの放射標識したトレーサーの同時取り込みに基づいている:14C-チオウラシルは新規合成されるメラニンに取り込まれ、メラニン合成に反映するが、一方、3H-ロイシンはタンパク質に取り込まれ、細胞生存率に反映する、従って、前記化合物の細胞毒性を試験する。
【0215】
MNT1細胞を、96ウェルプレートに、試験化合物および放射性同位体の存在下で播種する。24時間、37℃でインキュベートした後に、細胞を洗浄し、二つの放射性同位体の量を測定する。試験化合物を投与量-応答の点から評価し、3H取り込みを通して標準化した14C取り込みに基づく、メラニン合成阻害についてのIC50を算出する。細胞毒性についてのIC50をまた、3H取り込みに基づいて算出する。
【0216】
従って、当該アッセイは、特異的にメラニン合成を阻害する生成物を、メラノサイトに対して細胞障害性である生成物から、区別することを、可能にする。
【0217】
【表2】

【実施例53】
【0218】
実施例53:処方
当該実施例は、本発明に従う化合物に基づく、様々な処方を例示する。
(局所的に)
【0219】
【表3】

【0220】
【表4】

【0221】
【表5】

【0222】
【表6】

【0223】
【表7】

【0224】
【表8】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の一般式(I)の化合物、化合物(I)の塩、ならびに異性体および鏡像体
【化1】

[式中
R1は以下を示し、
‐C1-C5アルキル基
‐C3-C6シクロアルキル基
‐アリール基
‐置換アリール基
‐アラルキル基
‐C1-C5アルコキシ基
‐以下の構造(a)に対応するアミノ基:
【化2】

{式中、
R2は、以下を示し、
‐水素
‐C1-C5アルキル基
‐C3-C6シクロアルキル基
‐アリール基
‐置換アリール基
‐ピリジル基
‐アラルキル基
‐以下の構造(b)に対応する基:
【化3】

(式中、pは1または2の値を有しうる)
-以下の構造(c)に対応する基:
【化4】

(式中、
R4は、以下を示し、
‐カルボキシメチル‐COOCH3またはカルボキシエチル‐COOEt基
‐C1-C3アルキル基
‐水素、および
R5は以下を示す
‐置換または非置換アリール基
‐C3-C6シクロアルキル基
‐ピリジル基)、ならびに
R3は以下を示す
‐水素
‐C1-C5アルキル基}
または、R1は、また、以下の式(d)に対応する基を示しうり、
【化5】

{式中、
R6は以下を示し、
‐水素
‐C1-C5アルキル基
‐C3-C6シクロアルキル基
‐アリール基
‐置換アリール基
‐ピリジル基
‐アラルキル基
R7は以下を示し、
‐水素
‐C1-C5アルキル基
R8は以下を示す
‐水素
‐ヒドロキシル
‐アミノ基
‐C1-C3アルコキシ基}
Yは水素またはフッ素を示し、ならびにmおよびnは0、1、または2の値を有しうる]。
【請求項2】
有機塩基および無機塩基から選択された塩基と形成される塩の形態であることを特徴とする、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
水和物または溶媒和物の形態であることを特徴とする、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項4】
‐R1は以下を示し、
‐アラルキル基または以下の構造(a)に対応するアミノ基
【化6】

{式中
R2は以下を示し、
‐C1-C5アルキル基
‐アラルキル基、または
‐以下の構造(d)に対応する基
【化7】

(式中、
R4は以下を示し、
‐カルボキシメチル‐COOCH3基またはカルボキシエチル‐COOEt基
‐C1-C3アルキル基、および
R5は以下を示す
‐置換または非置換アリール基)、ならびに
R3は水素を示す}
‐Yは水素原子またはフッ素を示し、
‐m=1およびn=1である、
という特徴を有する一般式(I)の化合物、化合物(I)の塩、ならびに異性体および鏡像体である、請求項1から3のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項5】
以下からなる群から選択されることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物:
1:3-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)アゼチジン-1-カルボン酸-tert-ブチルエステル
2:[3-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)アゼチジン-1-イル]フェニル-メタノン
3:3-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)アゼチジン-1-カルボン酸‐ペンチルアミド
4:3-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピロリジン-1-カルボン酸‐tert-ブチルエステル
5:3-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピロリジン-1-カルボン酸‐イソブチルエステル
6:3-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピロリジン-1-カルボン酸‐シクロヘキシルアミド
7:3-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピロリジン-1-カルボン酸‐フェニルアミド
8:3-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピロリジン-1-カルボン酸‐(4-フルオロフェニル)アミド
9:3-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピロリジン-1-カルボン酸‐(4-トリフルオロメチルフェニル)アミド
10:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピぺリジン-1-カルボン酸‐エチルエステル
11:[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピぺリジン-1-イル]フェニル‐メタノン
12:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピぺリジン-1-カルボン酸‐ブチルアミド
13:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピぺリジン-1-カルボン酸‐プロピルアミド
14:1-[4-(2, 4)-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-yl]ブタン-1-オン
15:1-[4-(2, 4)-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-yl]-2-メチル-プロパン‐1-オン
16:4-(2, 4‐ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸‐フェニルアミド
17:4-(2, 4‐ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸‐(4-フルオロフェニル)アミド
18:4-(2, 4‐ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸 p-トリルアミド
19:4-(2, 4‐ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸‐フェネチルアミド
20:4-(2, 4‐ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸(3-フルオロフェニル)アミド
21:4-(2, 4‐ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸‐((R)-1-フェニルエチル)アミド
22:4-(2, 4‐ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸‐メチルフェニルアミド
23:4-(2, 4‐ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸‐ピリジン-2-イルアミド
24:4-(2, 4‐ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸‐((S)-1-フェニルエチル)アミド
25:4-(2, 4‐ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸‐((S)-1-フェニルプロピル)アミド
26:(R)-2-アミノ-1-[4-(2, 4‐ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-3-フェニルプロパン-1-オン
27:1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-3-フェニル-プロパン-1-オン
28:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸 2-フルオロベンジルアミド
29:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸 3-フルオロベンジルアミド
30:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸 4-フルオロベンジルアミド
31:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸 ベンジルアミド
32:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸 2-メチルベンジルアミド
33:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸 3-メチルベンジルアミド
34:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸 4-メチルベンジルアミド
35:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸 2-メトキシベンジルアミド
36:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸 3-メトキシベンジルアミド
37:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸 4-メトキシベンジルアミド
38:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸((S)-1-p-トリルエチル)アミド
39:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸[(S)-1-(4-フルオロフェニル)エチル]アミド
40:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸 (S)-インダン-1-イルアミド
41:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸 ((S)-1-ナフタレン-1-イルエチル)アミド
42:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸 ((S)-1-ナフタレン-2-イルエチル)アミド
43:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸 [(S)-1-(4-メトキシフェニル)エチル]アミド
44:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸 [(S)-1-(3-メトキシフェニル)エチル]アミド
45:(S)-2-アミノ-1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-3-フェニルプロパン-1-オン
46:4-(5-フルオロ-2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸((S)-1-フェニルエチル)アミド
47:(R)-1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-2-ヒドロキシ-2-フェニルエタノン
48:(S)-1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-2-ヒドロキシ-2-フェニルエタノン
49:(R)-1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-2-ヒドロキシ-3-フェニルプロパン-1-オン
50:(S)-1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-2-ヒドロキシ-3-フェニルプロパン-1-オン
51:(R)-2-アミノ-1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-2(4-フルオロフェニル)エタノン
52:(R)-2-アミノ-1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-2-フェニルエタノン
53:(S)-2-アミノ-1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-2-フェニルエタノン
54:(R)-2-アミノ-1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-2-(4-トリフルオロメチルフェニル)エタノン
55:2-アミノ-1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-2-フェニルブタン-1-オン
56:(S)-1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-2-メトキシ-2-フェニルエタノン
57: 4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸((S)-1-シクロヘキシルエチル)アミド
58:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸(1, 2, 3, 4-テトラヒドロナフタレン-1-イル)アミド
59:(R)-{[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボニル]アミノ}フェニル酢酸メチルエステル
60:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸(ピリジン-3-イルメチル)アミド
61:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸(ピリジン-4-イルメチル)アミド
62:4-(5-フルオロ-2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸ベンジルアミド
63:4-(5-フルオロ-2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸ブチルアミド
64:4-(5-フルオロ-2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸(3-フルオロフェニル)アミド
65:4-(5-フルオロ-2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸フェネチルアミド
66:(R)-{[4-(5-フルオロ-2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボニル]アミノ}フェニル酢酸メチルエステル
67:4-(5-フルオロ-2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸(S)-インダン-1-イルアミド
68:4-(5-フルオロ-2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸[(S)-1-(4-メトキシフェニル)エチル]アミド
69:4-(5-フルオロ-2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸((S)-1-シクロヘキシルエチル)アミド
70:(R)-1-[4-(5-フルオロ-2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-2-ヒドロキシ-2-フェニルエタノン
71:(S)-1-[4-(5-フルオロ-2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-2-ヒドロキシ-2-フェニルエタノン
72:(R)-2-アミノ-1-[4-(5-フルオロ-2, 4-ジヒドロキシフェニル)-ピペリジン-1-イル] -2-フェニルエタノン
73: (S)-2-アミノ-1-[4-(5-フルオロ-2, 4-ジヒドロキシフェニル)-ピペリジン-1-イル] -2-フェニルエタノン
74:(R)-1-[4-(5-フルオロ-2, 4-ジヒドロキシフェニル)-ピペリジン-1-イル] -2-ヒドロキシ-2-フェニルプロパン-1-オン
75:(S)-1-[4-(5-フルオロ-2, 4-ジヒドロキシフェニル)-ピペリジン-1-イル] -2-ヒドロキシ-2-フェニルプロパン-1-オン
76:(R)-1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル] -2-ヒドロキシ-2-フェニルプロパン-1-オン
77:(S)-1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル] -2-ヒドロキシ-2-フェニルプロパン-1-オン
78:(R)-{[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボニル]アミノ}-(4-フルオロフェニル)酢酸メチルエステル
79:(S)-{[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボニル]アミノ}-(4-フルオロフェニル)酢酸メチルエステル
80:(R)-1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-2-ヒドロキシ-2-メチル-3-フェニルプロパン-1-オン
81:(S)-1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-2-ヒドロキシ-2-メチル-3-フェニルプロパン-1-オン
82:4-(5-フルオロ-2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸(ピリジン-3-イルメチル)アミド
83:4-(5-フルオロ-2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸(ピリジン-4-イルメチル)アミド
84:(5-フルオロ-2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸((R)-1-フェニルエチル)アミド
85:(R)-1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-2-ヒドロキシ-2-フェニルブタン-1-オン
86:(S)-1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-2-ヒドロキシ-2-フェニルブタン-1-オン
87:(S)-1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-2-(4-フルオロフェニル)-2-ヒドロキシエタノン
88:(R)-1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-2-(4-フルオロフェニル)-2-ヒドロキシエタノン
89:(S)-1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-2-ヒドロキシ-2-(3-メトキシフェニル)エタノン
90:(R)-1-[4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-イル]-2-ヒドロキシ-2-(3-メトキシフェニル)エタノン
91:4-(5-フルオロ-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸シクロヘキシルメチルアミド
92:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸シクロヘキシルメチルアミド
93:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸(2-エチルブチル)アミド
94:4-(5-フルオロ-2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸(2-エチルブチル)アミド
95:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸シクロペンチルメチルアミド
96:4-(5-フルオロ-2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸シクロペンチルメチルアミド
97:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸(6-メチルピリジン-3-イルメチル)アミド
98:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸(4-メチルピリジン-3-イルメチル)アミド
99:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸(5-メチルピリジン-3-イルメチル)アミド
100:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸(2-メチルピリジン-3-イルメチル)アミド
101:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸(2, 6-ジメチルピリジン-4-イルメチル)アミド
102:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸(2-ピリジン-2-イルエチル)アミド
103:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸(2-ピリジン-3-イルエチル)アミド
104:4-(2, 4-ジヒドロキシフェニル)ピペリジン-1-カルボン酸(2-ピリジン-4-イルエチル)アミド。
【請求項6】
医薬としての、請求項1から5のいずれか一項に記載の、少なくとも一つの化合物の使用。
【請求項7】
前記化合物がチロシナーゼ阻害活性を持つことを特徴とする、請求項6に記載の使用。
【請求項8】
色素性疾患の治療および/または予防における、請求項6または7に記載の使用。
【請求項9】
色素性疾患が、肝斑、褐色斑、黒子、老人性黒子、光老化に関する不規則色素沈着、そばかす、または、擦過傷、火傷、傷、皮膚疾患、接触性アレルギーが原因の炎症後色素沈着、または、母斑、遺伝的に決定された色素沈着、代謝的なもしくは薬物に関連した由来の色素沈着、メラノーマ、または他の色素沈着障害から選択されることを特徴とする、請求項8に記載の使用。

【図1】
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【公表番号】特表2012−510504(P2012−510504A)
【公表日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−539019(P2011−539019)
【出願日】平成21年12月2日(2009.12.2)
【国際出願番号】PCT/EP2009/066268
【国際公開番号】WO2010/063774
【国際公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【出願人】(599045604)ガルデルマ・リサーチ・アンド・デヴェロップメント (117)
【Fターム(参考)】