説明

チロシンキナーゼ調節剤としての化合物

【課題】強力なチロシンキナーゼ調節物質であり、チロシンキナーゼ受容体の異常な活性が関与する疾患及び状態の治療及び予防に適切である新規化合物を提供する。
【解決手段】本発明は、式Iの新規化合物に関する。
【化1】


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iにより表される化合物(及び何らかの医薬的に許容可能な塩又はプロドラッグを含む):
【化1】

式I
(式中、
Xは、NR1、O及びS(O)nからなる群から選択され;
nは0又は1から2の整数であり;
1は、水素、アルケニル、アルコキシアルキル、CF3、アルキル、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アリール、ヘテロシクロアルキル、ヒドロキシアルキル及びアルキル(NR23)からなる群から独立に選択され、ここでR2及びR3は、水素、アルキル、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ハロアルキルスルホニル及び複素環スルホニルからなる群から独立に選択され;あるいはR2及びR3は、一緒になって、Nとともに5−7員環の複素環を形成し得;
Iは、水素、ハロゲン、C1からC8のアルキル、S(O)fR4, (CR5R6)dC(O)OR4, S(O)f(CR5R6)dC(O)OR4, (CR5R6)dAr, NR4(CR5R6)dAr, O(CR5R6)dAr, S(O)f(CR5R6)dAr, (CR5R6)dS(O)fR4, NR4(CR5R6)dS(O)fR4, O(CR5R6)d S(O)fR4, S(O)f(CR5R6)eS(O)fR4, (CR5R6)dC(O)N(R4)2, NR4(CR5R6)dC(O)N(R4)2, O(CR5R6)dC(O)N(R4)2, S(O)f(CR5R6)eC(O)N(R4)2, (CR5 R6)dOR4, S(O)f(CR5R6)dOR4, (CR5 R6)dOSO2R4, S(O)f(CR5 R6)eOSO2R4, (CR5 R6)dP(O)(OR4)2, S(O)f(CR5 R6)eP(O)(OR4)2, OC(O)(CR5R6)dN(R4)2, C(O)(CR5R6)dN(R4)2, C(O)N=S(O)R5 R6, NR2C(O)(CR5R6)dN(R4)2, (CR5R6)dR5, S(O)f(CR5R6)dR5, HNC(O)R4, HN-C(O)OR4, (CR5R6)dN(R4)2, S(O)f (CR5R6)dN(R4)2, OC(O)OR4, (CR5R6)dC(O)(CR5R6)dR4, (CR5R6)dC(O)(CR5R6)dOR4及び (CR5R6)dC(O)(CR5R6)dN(R4)2からなる群から選択され、ここで各R4は、水素、ヒドロキシル、C1−C8アルキル、アリール、C1−C8ヒドロキシアルキル、C1−C8アルコキシアルキル、(CR56dからなる群から独立に選択され、N(R42は、アジリジン、アゼチジン、ピロリジン、5−フルオロピロリジン、ピペリジン、6−フルオロピペリジン、N−メチルピペラジン、モルホリン、2,6−ジメチルモルホリン、チオモルホリンを含む3−7員環複素環を形成し得、ここで該複素環は、3個以下のR5により場合によっては置換され得;ここでR5及びR6は、水素、ハロ、ヒドロキシル、C1−C8アルキル、C1−C8ヒドロキシアルキル、C1−C8アルコキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、アルコキシカルボニル、ヒドロキシカルボニル、ヒドロキシカルボニルアルキル、アミド、アルキルアミド、アミドアルキル、スルホネートからなる群から独立に選択され、CR56は、5から6個の炭素の炭素環又は複素環を表し得るか又はあるいは、(CR56d及び(CR56eは、3−7員環炭素環又は複素環を形成し得、ここで該環は、3個以下のヒドロキシル、ハロ、C1−C8アルキル、C1−C8ヒドロキシアルキル、C1−C8アルコキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、アルコキシカルボニル、ヒドロキシカルボニル、ヒドロキシカルボニルアルキル、アミド、アルキルアミド、アミドアルキル及びスルホネートにより場合によっては置換され得;
aは、0又は1から3の整数であり;
dは、0又は1から5の整数であり;
eは、1から4の整数であり;
fは、0又は1から2の整数であり;
IIは、水素、アルコキシ、アルコキシアルコキシ、アルコキシアルキル、アルキル、アリールオキシ、アリールオキシアルキル、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルコキシ、ヒドロキシアルキル、(NR23)アルコキシ、(NR23)アルケニル、(NR23)アルキル、(NR23)カルボニルアルケニル及び(NR23)カルボニルアルキルからなる群から独立に選択され、ここでR2及びR3は、水素、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ハロアルキルスルホニル及び複素環スルホニルからなる群から独立に選択され;あるいはR2及びR3は、一緒になって、Nとともに5−7員環の複素環を形成し得;
bは、0又は1から2の整数であり;
Yは、
(1') -(CH2)g-O-(CH2)h-;
(2') -(CH2)g-NR1-(CH2)h-;
(3') -(CH2)g-S(O)n-(CH2)h-;
(4') -(CH2)g-SO2N R2-(CH2)h-;
(5') -(CH2)g-NR2SO2-(CH2)h-;
(6') -(CH2)g- CO-(CH2)h-;
(7') -(CH2)g- C(O)NR2-(CH2)h-;
(8') -(CH2)g- NR2C(O )-(CH2)h-;
(9') -(CH2)g-C≡C-(CH2)h-;
(10') -(CH2)g- NR2C(O)NR3-(CH2)h-;
(11') -(CH2)g-(CH2)h-;
(12') -(CH2)g-CF2-(CH2)h-;
(13') -(CH2)g-CCl2-(CH2)h-;
(14') -(CH2)g-CHF-(CH2)h-;
(15') -(CH2)g-CH(OH)-(CH2)h-;
(16') -(CH2)g-CR2R3-(CH2)h-;
(17') -(CH2)g-C=C-(CH2)h-;
及び(18')単結合からなる群から選択され:
ここで、gは、0又は1から3の整数であり;
hは、0又は1から3の整数であり;
1は、水素、アルケニル、アルコキシアルキル、CF3、アルキル、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アリール、ヘテロシクロアルキル、ヒドロキシアルキル及びアルキル(NR23)からなる群から独立に選択され、ここでR2及びR3は、水素、アルキル、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ハロアルキルスルホニル及び複素環スルホニルからなる群から独立に選択され;あるいはR2及びR3は一緒になって、Nとともに5−7員環の複素環を形成し得;
2及びR3は、水素、アルキル、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ハロアルキルスルホニル及び複素環スルホニルからなる群から独立に選択され;あるいはR2及びR3は一緒になって、5−7員環を形成し得;
環Aは:
【化2】

(i)フェニル;
(ii)ナフチル;
(iii)O、N及びSからなる群から独立に選択される、1−5個のヘテロ原子を有する5又は6員環単環式ヘテロアリール基;及び
(iv)O、N及びSからなる群から独立に選択される1−6個のヘテロ原子を有する8から10員環二環式ヘテロアリール基からなる群から選択され;
環Aは、以下に限定されないが、
【化3】

で表すことができ(式中、
1は、水素、アルケニル、アルコキシアルキル、CF3、アルキル、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アリール、ヘテロシクロアルキル、ヒドロキシアルキル及びアルキル(NR23)からなる群から独立に選択され、ここでR2及びR3は、水素、アルキル、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ハロアルキルスルホニル及び複素環スルホニルからなる群から独立に選択され;あるいはR2及びR3は一緒になって、Nとともに5−7員環の複素環を形成し得;
IIIは、C1−C5直鎖又は分岐鎖アルキル、C1−C5直鎖又は分岐鎖ハロアルキル、C1−C5アルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、C1−C5アルキルアミノ、C1−C6ジアルキルアミノ、ハロゲン、シアノ及びニトロからなる群から独立に選択される1−3個の置換基を場合によっては表し;
Zは、
(1’)(CH2)iN(R7)C(O);
(2’)C(O)N(R8)(CH2)j;
(3’)(CH2)iN(R7)S(O)2;及び
(4')S(O)2N(R8)(CH2)jからなる群から選択され、
ここで、
iは0又は1であり;
jは0又は1であり;
7及びR8は、水素及びアルキルからなる群から独立に選択され;
環Bは:
【化4】

(i')フェニル;
(ii')ナフチル;
(iii')O、N及びSからなる群から独立に選択される1−3個のヘテロ原子を有する5又は6員環単環式ヘテロアリール基;及び
(iv')O、N及びSからなる群から独立に選択される1−3個のヘテロ原子を有する8から10員環二環式ヘテロアリール基
からなる群から選択され;
IVは、アルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニル、アルキル、アリールオキシ、アリールアルキル、カルボキシ、シアノ、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、ニトロ及び−NR910からなる群から独立に選択される1−3個の置換基を場合によっては表し、ここでR9及びR10は、水素、アルキル、アルキルカルボニル、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、複素環及び複素環アルキルからなる群から独立に選択される)。
【請求項2】
XがNHである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
XがSである、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
環A及び環Bが、
【化5】

からなる群から独立に選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
(1')[({5−[4−(2−フルオロ−5−{[(2−フルオロ−5−メチルフェニル)アミノ]カルボニル}フェノキシ)ピリジン−2−イル]−1H−ピロール−3−イル}カルボニル)アミノ]酢酸;
(2')メチル[({5−[4−(2−フルオロ−5−{[(2−フルオロ−5−メチルフェニル)アミノ]カルボニル}フェノキシ)ピリジン−2−イル]−1H−ピロール−3−イル}カルボニル)アミノ]アセテート;
(3')({[5−(4−{3−[(3−メチル−2−フロイル)アミノ]フェノキシ}ピリジン−2−イル)−1H−ピロール−3−イル]カルボニル}アミノ)酢酸;
(4')メチル({[5−(4−{3−[(3−メチル−2−フロイル)アミノ]フェノキシ}ピリジン−2−イル)−1H−ピロール−3−イル]カルボニル}アミノ)アセテート;
(5')5−[4−({3−[(3−メチル−2−フロイル)アミノ]フェニル}アミノ)ピリジン−2−イル]−1H−ピロール−3−カルボン酸;
(6')メチル5−[4−({3−[(3−メチル−2−フロイル)アミノ]フェニル}アミノ)ピリジン−2−イル]−1H−ピロール−3−カルボキシレート;
(7')5−[4−(2−フルオロ−5−{[(2−フルオロ−5−メチルフェニル)アミノ]カルボニル}フェノキシ)ピリジン−2−イル]−N−ヒドロキシ−1H−ピロール−3−カルボキサミド;
(8')4−フルオロ−N−(2−フルオロ−5−メチルフェニル)−3−[(2−{4−[(3−ヒドロキシピペリジン−1−イル)カルボニル]−1H−ピロール−2−イル}ピリジン−4−イル)オキシ]ベンズアミド;
(9)N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−5−[4−(3−{[(2−フルオロ−5−メチルフェニル)アミノ]カルボニル}フェノキシ)ピリジン−2−イル]−1H−ピロール−3−カルボキサミド;
(10)N−(2−フルオロ−5−メチルフェニル)−3−[(2−{4−[(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)カルボニル]−1H−ピロール−2−イル}ピリジン−4−イル)オキシ]ベンズアミド;
(11')5−[4−(3−{[(2−フルオロ−5−メチルフェニル)アミノ]カルボニル}フェノキシ)ピリジン−2−イル]−N−ヒドロキシ−1H−ピロール−3−カルボキサミド;
(12')メチル5−[4−(2−フルオロ−5−{[(2−フルオロ−5−メチルフェニル)アミノ]カルボニル}フェノキシ)ピリジン−2−イル]−1H−ピロール−3−カルボキシレート;
(13')5−[4−(2−フルオロ−5−{[(2−フルオロ−5−メチルフェニル)アミノ]カルボニル}フェノキシ)ピリジン−2−イル]−1H−ピロール−3−カルボン酸;
(14')N−エチル−5−(4−{3−[(3−メチル−2−フロイル)アミノ]フェノキシ}ピリジン−2−イル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド;
(15')N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−5−(4−{3−[(3−メチル−2−フロイル)アミノ]フェノキシ}ピリジン−2−イル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド;
(16')5−(4−{3−[(3−メチル−2−フロイル)アミノ]フェノキシ}ピリジン−2−イル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド;
(17')N−ヒドロキシ−5−(4−{3−[(3−メチル−2−フロイル)アミノ]フェノキシ}ピリジン−2−イル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド;
(18')N−(3−{[2−(4−{[(3R)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル]カルボニル}−1H−ピロール−2−イル)ピリジン−4−イル]オキシ}フェニル)−3−メチル−2−フラミド;
(19')5−[4−(3−{[(2−フルオロ−5−メチルフェニル)アミノ]カルボニル}フェノキシ)ピリジン−2−イル]−1H−ピロール−3−カルボン酸;
(20')メチル5−[4−(3−{[(2−フルオロ−5−メチルフェニル)アミノ]カルボニル}フェノキシ)ピリジン−2−イル]−1H−ピロール−3−カルボキシレート;
(21')2,3−ジヒドロキシプロピル5−(4−{3−[(3−メチル−2−フロイル)アミノ]フェノキシ}ピリジン−2−イル)−1H−ピロール−3−カルボキシレート;
(22')5−[4−(3−{[(3−メチルフェニル)アミノ]カルボニル}フェノキシ)ピリジン−2−イル]−1H−ピロール−3−カルボン酸;
(23')メチル5−[4−(3−{[(3−メチルフェニル)アミノ]カルボニル}フェノキシ)ピリジン−2−イル]−1H−ピロール−3−カルボキシレート;
(24')2−ヒドロキシエチル5−[4−(3−{[(3−メチル−2−チエニル)カルボニル]アミノ}フェノキシ)ピリジン−2−イル]−1H−ピロール−3−カルボキシレート;
(25')2−ヒドロキシエチル5−(4−{3−[(3−メチル−2−フロイル)アミノ]フェノキシ}ピリジン−2−イル)−1H−ピロール−3−カルボキシレート;
(26')5−[4−(3−{[(3−メチル−2−チエニル)カルボニル]アミノ}フェノキシ)ピリジン−2−イル]−1H−ピロール−3−カルボン酸;
(27')メチル5−[4−(3−{[(3−メチル−2−チエニル)カルボニル]アミノ}フェノキシ)ピリジン−2−イル]−1H−ピロール−3−カルボキシレート;
(28')5−(4−{4−フルオロ−3−[(3−メチル−2−フロイル)アミノ]フェノキシ}ピリジン−2−イル)−1H−ピロール−3−カルボン酸;
(29')メチル5−(4−{4−フルオロ−3−[(3−メチル−2−フロイル)アミノ]フェノキシ}ピリジン−2−イル)−1H−ピロール−3−カルボキシレート;
(30')N−[ジメチル(オキシド)−ラムダ〜4〜−スルファニリデン]−5−(4−{3−[(3−メチル−2−フロイル)アミノ]フェノキシ}ピリジン−2−イル)−1H−ピロール−3−カルボキサミド;
(31')N−(3−{[2−(4−{[(3S)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル]カルボニル}−1H−ピロール−2−イル)ピリジン−4−イル]オキシ}フェニル)−3−メチル−2−フラミド;
(32')5−(4−{3−[(3−メチル−2−フロイル)アミノ]フェノキシ}ピリジン−2−イル)−1H−ピロール−3−カルボン酸;
(33')メチル5−(4−{3−[(3−メチル−2−フロイル)アミノ]フェノキシ}ピリジン−2−イル)−1H−ピロール−3−カルボキシレート;
(34')3−メチル−N−(3−{[2−(1H−ピロール−2−イル)ピリジン−4−イル]オキシ}フェニル)−2−フラミド;
(35')メチル4−(4−{3−[(3−メチル−2−フロイル)アミノ]フェノキシ}ピリジン−2−イル)−1H−ピロール−2−カルボキシレート;
(36')2−フルオロ−5−メチル−N−(4−{[2−(1H−ピロール−2−イル)ピリジン−4−イル]オキシ}フェニル)ベンズアミド;及び
(37')3−メチル−N−(4−{[2−(1H−ピロール−2−イル)ピリジン−4−イル]オキシ}フェニル)−2−フラミドからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
環Bがピラゾールである場合にRIVがフェニル又は置換フェニルではない、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
Yが、
(1') -(CH2)g-O-(CH2)h-;
(2') -(CH2)g-NR1-(CH2)h-;
(3') -(CH2)g-S(O)n-(CH2)h-;
(4') -(CH2)g-SO2N R2-(CH2)h-;
(5') -(CH2)g-NR2SO2-(CH2)h-;
(6') -(CH2)g- CO-(CH2)h-;
(7') -(CH2)g- C(O)NR2-(CH2)h-;
(8') -(CH2)g- NR2C(O)-(CH2)h-;
(9') -(CH2)g- NR2C(O)NR3-(CH2)h-;
及び(10’)単結合
からなる群から選択される、請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
XがSである、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
XがNHである、請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
【化6】



からなる群から選択される請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
式IIにより表される化合物(及び何らかの医薬的に許容可能な塩又はプロドラッグを含む):
【化7】

(式中、
WはC又はNであり;
Xは、NR1、O及びS(O)nからなる群から選択され;
nは0又は1から2の整数であり;
1は、水素、アルケニル、アルコキシアルキル、CF3、アルキル、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アリール、ヘテロシクロアルキル、ヒドロキシアルキル及びアルキル(NR23)からなる群から独立に選択され、ここでR2及びR3は、水素、アルキル、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ハロアルキルスルホニル及び複素環スルホニルからなる群から独立に選択され;あるいはR2及びR3は、一緒になって、Nとともに5−7員環の複素環を形成し得;
5及びR6は、水素、ハロ、ヒドロキシル、C1−C8アルキル、C1−C8ヒドロキシアルキル、C1−C8アルコキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、アルコキシカルボニル、ヒドロキシカルボニル、ヒドロキシカルボニルアルキル、アミド、アルキルアミド、アミドアルキル及びスルホネートからなる群から独立に選択され;
IIは、水素、アルコキシ、アルコキシアルコキシ、アルコキシアルキル、アルキル、アリールオキシ、アリールオキシアルキル、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルコキシ、ヒドロキシアルキル、(NR23)アルコキシ、(NR23)アルケニル、(NR23)アルキル、(NR23)カルボニルアルケニル及び(NR23)カルボニルアルキルからなる群から独立に選択され、ここでR2及びR3は、水素、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ハロアルキルスルホニル及び複素環スルホニルからなる群から独立に選択され;あるいはR2及びR3は、一緒になって、Nとともに5−7員環の複素環を形成し得;
bは、0又は1から2の整数であり;
Yは、
(1') -(CH2)g-O-(CH2)h-;
(2') -(CH2)g-NR1-(CH2)h-;
(3') -(CH2)g-S(O)n-(CH2)h-;
(4') -(CH2)g-SO2N R2-(CH2)h-;
(5') -(CH2)g-NR2SO2-(CH2)h-;
(6') -(CH2)g- CO-(CH2)h-;
(7’) -(CH2)g- C(O)NR2-(CH2)h-;
(8') -(CH2)g- NR2C(O )-(CH2)h-;
(9') -(CH2)g-C≡C-(CH2)h-;
(10') -(CH2)g- NR2C(O)NR3-(CH2)h-;
(11') -(CH2)g-(CH2)h-;
(12') -(CH2)g-CF2-(CH2)h-;
(13') -(CH2)g-CCl2-(CH2)h-;
(14') -(CH2)g-CHF-(CH2)h-;
(15') -(CH2)g-CH(OH)-(CH2)h-;
(16') -(CH2)g-CR2R3-(CH2)h-;
(17') -(CH2)g-C=C-(CH2)h-;
及び(18’)単結合からなる群から選択され;
ここで、
gは、0又は1から3の整数であり;
hは、0又は1から3の整数であり;
1は、水素、アルケニル、アルコキシアルキル、CF3、アルキル、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アリール、ヘテロシクロアルキル、ヒドロキシアルキル及びアルキル(NR23)からなる群から独立に選択され、ここでR2及びR3は、水素、アルキル、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ハロアルキルスルホニル及び複素環スルホニルからなる群から独立に選択され;あるいはR2及びR3は、一緒になって、Nとともに5−7員環の複素環を形成し得;
2及びR3は、水素、アルキル、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ハロアルキルスルホニル及び複素環スルホニルからなる群から独立に選択され;あるいはR2及びR3は、一緒になって、5−7員環を形成し得;
環Aは、
【化8】

(i)フェニル;
(ii)ナフチル;
(iii)O、N及びSからなる群から独立に選択される1−5個のヘテロ原子を有する5又は6員環単環式ヘテロアリール基;及び
(iv)O、N及びSからなる群から独立に選択される1−6個のヘテロ原子を有する8から10員環二環式ヘテロアリール基
からなる群から選択され;
環Aは、以下に限定されないが、次のもの:
【化9】

で表され得、式中、
1は、水素、アルケニル、アルコキシアルキル、CF3、アルキル、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アリール、ヘテロシクロアルキル、ヒドロキシアルキル及びアルキル(NR23)からなる群から独立に選択され、ここでR2及びR3は、水素、アルキル、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ハロアルキルスルホニル及び複素環スルホニルからなる群から独立に選択され;あるいはR2及びR3は一緒になって、Nとともに5−7員環の複素環を形成し得;
IIIは、C1−C5直鎖又は分岐鎖アルキル、C1−C5直鎖又は分岐鎖ハロアルキル、C1−C5アルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、C1−C5アルキルアミノ、C1−C6ジアルキルアミノ、ハロゲン、シアノ及びニトロからなる群から独立に選択される1−3個の置換基を場合によっては表し;
Zは、
(1') (CH2)iN(R7)C(O)N(R8)(CH2)j;
(2') (CH2)iN(R7)C(S)N(R8)(CH2)j;
(3') (CH2)iN(R7)C(O);
(4') C(O)N(R8)(CH2)j;
(5') (CH2)iN(R7)S(O)2;
及び(6')S(O)2N(R8)(CH2jからなる群から選択され;
ここで、
iは0又は1であり;
jは0又は1であり;
7及びR8は、水素及びアルキルからなる群から独立に選択され;
環Bは、
【化10】

(i')フェニル;
(ii')ナフチル;
(iii')O、N及びSからなる群から独立に選択される1−3個のヘテロ原子を有する5又は6員環単環式ヘテロアリール基;及び
(iv')O、N及びSからなる群から独立に選択される1−3個のヘテロ原子を有する8から10員環二環式ヘテロアリール基
からなる群から選択され;
環Bは、以下に限定されないが、次のようなもの:
【化11】

で表され得、式中、
1は、水素、アルケニル、アルコキシアルキル、CF3、アルキル、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アリール、ヘテロシクロアルキル、ヒドロキシアルキル及びアルキル(NR23)からなる群から独立に選択され、ここでR2及びR3は、水素、アルキル、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ハロアルキルスルホニル及び複素環スルホニルからなる群から独立に選択され;あるいはR2及びR3は一緒になって、Nとともに5−7員環の複素環を形成し得;
IVは、アルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニル、アルキル、アリールオキシ、アリールアルキル、カルボキシ、シアノ、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、ニトロ及びNR910からなる群から独立に選択される1−3個の置換基を場合によっては表し;ここでR9及びR10は、水素、アルキル、アルキルカルボニル、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、複素環及び複素環アルキルからなる群から独立に選択される。)。
【請求項12】
Zが、(CH2iN(R7)C(O)C(O)N(R8)(CH2j,(CH2iN(R7)C(O)N(R8)(CH2j及び(CH2iN(R7)C(S)N(R8)(CH2jからなる群から選択される、化合物。
【請求項13】
Yが、
(1') -(CH2)g-O-(CH2)h-;
(2') -(CH2)g-NR1-(CH2)h-;
(3') -(CH2)g-S(O)n-(CH2)h-;
(4') -(CH2)g-SO2N R2-(CH2)h-;
(5') -(CH2)g-NR2SO2-(CH2)h-;
(6') -(CH2)g- CO-(CH2)h-;
(7') -(CH2)g- C(O)NR2-(CH2)h-;
(8') -(CH2)g- NR2C(O )-(CH2)h-;
(9') -(CH2)g-C≡C-(CH2)h-;
(10') -(CH2)g- NR2C(O)NR3-(CH2)h-;及び
(11’)単結合
からなる群から選択される、請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
WがCである、請求項12に記載の化合物。
【請求項15】
環A及び環Bが、
【化12】

からなる群から独立に選択される、請求項12に記載の化合物。
【請求項16】
チロシンキナーゼ阻害剤としての使用のための請求項1に記載の化合物。
【請求項17】
ヒトにおける、結腸直腸癌、肺癌、血液癌、腎臓癌、肝臓癌、乳癌、糖尿病性網膜症、黄斑変性、加齢性黄斑変性、未熟児網膜症、眼内血管新生、網膜浮腫、網膜虚血、糖尿病性黄斑浮腫、類嚢胞黄斑浮腫、網膜静脈閉塞、静脈分枝閉塞症、前網膜の新血管形成、レーザー誘発性脈絡膜血管新生、角膜移植が関与する血管新生、緑内障及び眼の腫瘍、関節炎、再狭窄、肝硬変、アテローム性動脈硬化症、乾癬、糖尿病、創傷治癒、炎症、神経変性疾患及び免疫系疾患からなる群から選択される疾患又は状態のうちの1つの治療のために使用される、請求項1に記載の化合物。
【請求項18】
医薬組成物用の医薬的に許容可能な担体とともに治療的有効量の請求項1に記載の化合物を含む、医薬組成物。
【請求項19】
錠剤、カプセル剤、静脈注射剤、筋肉内注射剤、局所注射剤、局部クリーム剤、ジェル剤及び軟膏、点眼薬、眼軟膏剤、眼用噴霧剤、眼科用懸濁液剤、眼科用乳液剤、硝子体内注射剤、テノン嚢下注射剤、眼科用生体分解性埋め込み製剤(ophthalmic biodrodible implant)及び非生体分解性の眼科用挿入物(non−bioeordible ophthalmic inserts)及びデポー製剤を含む、請求項18に記載の医薬組成物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2013−503901(P2013−503901A)
【公表日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−528084(P2012−528084)
【出願日】平成22年9月3日(2010.9.3)
【国際出願番号】PCT/US2010/047800
【国際公開番号】WO2011/028995
【国際公開日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【出願人】(390040637)アラーガン インコーポレイテッド (117)
【氏名又は名称原語表記】ALLERGAN,INCORPORATED
【Fターム(参考)】