説明

ティッシュケース

【課題】ティッシュケースの側面を有効利用するとともに、ティッシュを1枚ずつ確実に取り出すことが出来るスリットを備えたティッシュケースを提供する。
【解決手段】ケース長手方向に直交する断面を多角形として、ケース底面と対向する頂辺にティッシュ7を取り出すスリット3を設けたティッシュケースである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ティッシュケースに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のティッシュケースは、内容物のティッシュの形状から、直方体の形状とし、直方体の上面の中央にティッシュ取り出しのスリットが設けられたものが一般的である。さらに、意匠登録第1341091号公報に記載されているように、かまぼこ型の上部にティッシュ取り出し口を設けたもの、或いは、意匠登録第1087353号公報に記載されているように、直角の扇形を両側面に持ち、扇の円弧に沿った曲面にティッシュ取り出し口を設けたものもある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】意匠登録第1341091号公報
【0004】
【特許文献2】意匠登録第1087353号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述の一般的なティッシュケースでは、机上などで、目につき易い面を確保することが難しく、広告媒体などの利用は困難であり、更に、ティッシュ取り出しスリットは、幅を広くするとティッシュがまとまって飛び出してしまったり、ティッシュが少なくなってきた時、次のティッシュが戻ってしまったりするが、細くするとスリット端でティッシュがスリットに挟まり、破れてしまう。回避策のひとつとして、使い捨てのケースでは、スリットを幅広く取り、そこにビニールのような柔らかい素材をスリットに貼付け、そのビニールに設けられた線状のスリットからティッシュを取り出すというような構造により、ティッシュが破れることを防いでいるが、その結果、同一素材でケースを作ることが困難であるという欠点があった。
【0006】
また、意匠登録第1341091号公報、意匠登録第1087353号公報に記載されたティッシュケースは、どちらも側面の扇、または半円状に沿った曲面上にティッシュ取り出し口が設けられていて広告の媒体や、物入れを取り付けられるような大きな面が確保することができず、面の有効利用がなされていない。
【0007】
本発明は、ティッシュケースの面を広告媒体やインテリアとして有効に利用出来ること、ティッシュを1枚ずつ破れないように取り出すことの出来るティッシュケースを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために本発明は、ケース長手方向に直交する断面を多角形として、ケース底面と対向する頂辺にティッシュを取り出すティッシュ取り出しスリットを設けたティッシュケースを提供する。
【0009】
更に、本発明は、スリット両端部にスリットの開口の大きさを変える切り欠き部を形成したティッシュケースを提供する
【発明の効果】
【0010】
上記により、本発明は以下のような効果が得られる。
1.ケース長手方向に直交する相対する面を三角形とするので、ティッシュ取り出しスリットを面上ではなく、底面に対向している三角形の頂点を結ぶ辺上に設けることが出来るので、その辺の両側に位置する傾斜した長方形の側面がそのまま利用可能となり、面に物入れを取り付けたり、広告を入れることが出来る。
2.ティッシュ取り出しスリットの形状は、スリットの両端の少なくとも側面部の一つに切り欠き部を設けることで、スリット両端部も紙詰まりすることなく、ティッシュ取り出し時にはやや開き、次のティッシュが出てくると、それを軽く押さえる形となり、ティッシュが戻ることを防ぐことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施例の斜視図である。
【図2】図1に示す実施例におけるティッシュ取り出し時の斜視図である。
【図3】図1の平面図である。
【図4】図1の底面図である。
【図5】図1の正面図である。
【図6】図1の背面図である。
【図7】図1の側面図である。
【図8】図1の側面図である。
【図9】図1の展開図である。
【図10】別の実施例の斜視図である。
【図11】更に別の実勢例の斜視図である。
【図12】本実施例のティッシュ取り出しスリットの正面図である。
【図13】別のティッシュ取り出しスリットの実施例の正面図である。
【図14】更に別のティッシュ取り出しスリットの実施例の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
【実施例1】
【0013】
本発明は、ケース長手方向に直交する相対する三角側面部1、傾斜する側面部5と底面部6から構成されるティッシュケースで、底面6に対向する三角側面部頂点2を結んだ辺に、ティッシュ取り出しスリット3を設ける。図9の展開図より、留め具9を用いて組み立て、ティッシュを中に入れた状態で、最後に側面部の側面開閉留め部8を、留め具9を用いて留める。底面6の大きさは概ね12セセンチx24センチであり、箱入りのティッシュと同等の大きさである。
【0014】
更に、ティッシュ取り出しスリット3の両端に、ティッシュ取り出しスリット切り欠き部4を設けることで、ティッシュ取り出しスリット3は、スリットの端が広がらずに固定されてしまうこと無く、端から端まで開口の大きさを変えることが出来るので、ティッシュ7取り出し時には、スリット全体がやや開くが、次のティッシュ7が出てくると、それを軽く押さえる形となり、ティッシュ7が戻ることを防ぐことで、ティッシュ7を取り出す際、1枚ずつ送られ、破れにくい構造となっている。
【0015】
本発明は上記のような構成により、側面部5は傾斜する大きな平面となる為、そこに効果的な広告を入れたり、物入れを取り付けることが可能にな
【0016】
底面6に対向する頂辺にティッシュ取り出しスリット3を設けている構造であれば、上記実施例で述べた、長手方向と直交する相対する面は、三角形のみならず、図10、図11に示すように、多角形とすることが出来る。
【0017】
本発明本体を下げたり、少なくなったティッシュ7を持ち上げたりする為に、発明本体に穴をあけたり、取手を取り付けることも可能である。
【0018】
側面開閉留め部8は、使用前のティッシュ7を入れる目的が達成出来るのであれば、三角側面部1に取り付けることも出来るし、三角側面部1、側面部5本体の一部がその機能を兼ねることも出来る。また、側面開閉留め部8本体を三角側面部1または側面部5に設けられたスリットに差し込む形で固定することも出来る。
【0019】
ティッシュ取り出しスリット切り欠き部4の形状は、本実施例では図11のような半円形状のものを用いたが、機能を満たすものであれば、図12、図13の例に示すような形状など、ティッシュ取り出しスリット3全体が、ティッシュ7取り出し時に、やや開くようなものであれば、特に形状は問わない。
【0020】
本発明の材料は、上記実施例のような、図9の展開図から組み立てるだけでなく、使用前にティッシュを入れる開口が確保出来るものであれば、紙、プラスティック、薄い木版、芯材を用いた布、薄い金属、新素材等、0.1mm〜2mm程度の、適切な剛性を持ったシート状の材料を用いることが出来る。
【符号の説明】
【0021】
1 三角側面部
2 三角側面部頂点
3 ティッシュ取り出しスリット
4 ティッシュ取り出しスリット切り欠き部
5 側面部
6 底面部
7 ティッシュ
8 側面部開閉留め部
9 留め具

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケース長手方向に直交する断面を多角形として、山形状のケース長手方向の辺に、ティッシュを取り出すスリットを設けたことを特徴とするティッシュケース。
【請求項2】
請求項1記載のティッシュケースにおいて、前記スリットの両端部の開口の大きさを変える切り欠き部を形成したことを特徴とするティッシュケース。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2013−67423(P2013−67423A)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−224361(P2011−224361)
【出願日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【出願人】(507068899)
【Fターム(参考)】