説明

ティッシュペーパーケース及び詰め替え用ティッシュペーパー梱包体

【課題】詰め替え用ティッシュペーパーの梱包体とティッシュペーパーケースにおいて、上記ケースに上記梱包体を簡単に詰め替えができて、あらゆる生活場面で便利に活用できる物を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、従来の紙型容器を無くす事によって輸送コストをさげ、薄い梱包用紙を工夫し簡単に補充が出来るように詰め替え用ティッシュペーパー梱包体を提供するものである。また、広範囲にわたる環境でティッシュペーパーを便利に使用するために平面以外での活用と携帯可能で、耐久性に優れた詰めティッシュペーパーケースを提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ティッシュペーパーなどに用いられる箱型の紙容器において、その使用後の空容器の廃棄処理を容易にした詰め替え用ティッシュペーパー梱包体と、同梱包体を用いるティッシュペーパーケースに関するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0002】
【特許文献1】 実用新案登録第 3000789 号公報
【特許文献2】 実用新案登録第 3097633 号公報
【特許文献3】 特開平 5−32279 号公報
【特許文献4】 特開平 9−142550 号公報
【特許文献5】 特開平 10−192184 号公報
【特許文献6】 特開 2007−44057 号公報
【特許文献7】 特開 2008−254781 号公報
【特許文献8】 特開 2009−1334 号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
私達の生活環境における生活様式も大変良くなり、ティッシュペーパーの使用においてもその重宝さからいろいろな用途に幅広く使用されている。一般的なティッシュペーパーは主に箱型紙容器に入れられて販売使用されており、この箱型紙容器の使用後の空の紙容器の廃棄処理は取り出し口の裏面にビニールが貼着されている為そのままでは紙の再生利用は難しい。
【0004】
箱型紙容器は内容物の保護の面から厚紙でしっかりと作られている為平面的に潰せても小さくコンパクトに廃棄処理する事が難しい。
【0005】
流通の面から見ると市場における販売価格の内、約8割が輸送費とされており、輸送に伴う二酸化炭素の排出量も環境の面で問題である。
【0006】
箱型の紙容器で包装されたティッシュペーパーはその使用目的も種々広範囲にわたっており特に病院や介護の現場などでテーブルや壁面等に取り付けてティッシュペーパーを使用しようとすると箱型を色々な工夫でベッド周りやテーブル周りに装着する工夫をしなくてはいけない。
【0007】
家庭で使用する箱型の紙容器の多くは5箱セットで量販店に並び、子供を連れた主婦やお年寄りなど日常の買い物と共に購入していく際には、容量が大きく大変かさばる為、持ち帰る時に不便を感じている。
【0008】
幼児や赤ちゃんを連れたお母さんや、医療行為が必要な方、花粉症の方などティッシュペーパーを手放せない人達は、従来ポケットティッシュでは容量が少なく、使い勝手が悪い事から箱型紙容器のティッシュを持ち歩かなくてはいけないが、厚さがあり収納が悪く又、持ち運びに不便な為、携帯するには適していない。
【0009】
以上の課題を解決しようと考えた場合は、紙で作られた従来の箱型の紙容器は、不便で無駄があると考えられる。本発明品はティッシュペーパーケースと詰め替え用ティッシュペーパー梱包体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
薄いシート状の素材を用いた筒状の包装構造で、積層されたティッシュペーパー束体を梱包し、この梱包体を2分割する為の切り離し部を作る。筒状の梱包袋を2つに分割されることにより取り出し口が形成される事を特徴とする、詰め替え用ティッシュペーパー梱包体を、糸入り樹脂シートなどで構成されたティッシュペーパーケースに供給する。
【発明の効果】
【0011】
従来の包装体である箱型の紙容器に比べ、シート素材で筒状のコンパクトな梱包構造を用いることによって、従来の包装に比べ包装した時の内容が実測で30%減容出来る。その為運送時のコスト削減につながり、二酸化炭素の排出量の低減にも繋がる。
【0012】
詰め替え用ティッシュペーパーの梱包体として、グラシン紙などの紙やビニールなどのシート状の素材を使用する事により、従来の包装体である箱型の紙容器に比べ、廃棄時のゴミの容量が小さくなり、ゴミが減る。又、紙の箱型容器がなくなることにより資源節約による結果、森林保護にもつながる。
【0013】
ティッシュペーパーケースの素材として透明もしくは半透明などの可繞性のある糸入り樹脂シートを用いる事によって、柔軟で充分な強度を持たせた。それにより重量物がティッシュペーパーケースに載った場合でも形が崩れず、車中や屋外でも活用しやすい。また詰め替えられたティッシュペーパーの消費状況によりケースの厚みが変化する。従って残量が目視できる上、バックなどに入れて持ち運びしやすく携帯用としても利用しやすく十分に使用できる。
【0014】
ティッシュペーパーケースの上部にフックをつけることにより、従来困難だった壁面や手すり、棒状のものなどにも吊り下げた形で使用できるようになる。
【0015】
ティッシュペーパーケースの背面にポケットを付けることにより、小物やタオルを収納したり、どんな場所でも使用後のティッシュペーパーを収納する事も出来るためゴミ入れとしても使用できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明にかかるティッシュペーパーケースの使用状態を示す全体斜視図。
【図2】本発明にかかるティッシュペーパーケースの後方からの全体斜視図。
【図3】本発明にかかるティッシュペーパーとエンドペーパー。
【図4】本発明にかかる詰め替え用ティッシュペーパー梱包体の全体斜視図。
【図5】本発明にかかるティッシュペーパーケースの全体斜視図。
【図6】本発明にかかるティッシュペーパーケースに詰め替え用ティッシュペーパー梱包体を補充している状態を示す作用説明図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明にかかるティッシュペーパーケース及び詰め替え用ティッシュペーパー梱包体の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明品のティッシュペーパーケースの使用一例が示されている。
【0018】
図1においてティッシュペーパーの挿入口1はファスナーで開閉が出来、ティッシュペーパー挿入後、取り出し口2より、繰り出し可能な積層ティッシュペーパー束体4から1組ずつ取り出す事が出来る。
【0019】
図1のティッシュペーパーケース3内のティッシュペーパー束体4の残量の厚さに合わせてティッシュペーパーケース3の形状が変わることが特徴である。ティッシュペーパーケース3の内面は、取り出し口2より繰り出し可能な積層ティッシュペーパー束体4が1組ずつ取り出し易い摩擦力の少ない素材で出来ている。図中ティッシュペーパー挿入口2では、簡単に開閉しやすいようにファスナーを使用している。
【0020】
図2はティッシュペーパーケース1を縦にして使用する図の一例である。
【0021】
フック5を利用して壁掛けや棒などに吊るして縦に使用することが出来る。ベルト6は持ち運びや、ファスナー開閉時の押さえとして使用する。収納ポケット7は、背面には小物やタオルを収納ができ、使用済ティッシュペーパーなどを入れる為のゴミ入れなど、多目的に使用できるポケットである。又、この多目的ポケットの開閉は折曲箇所にマジックテープや、ボタン等を用いて留めることが出来、未使用時には閉じる事により見た目にもスッキリとしている。
【0022】
収納ポケット7がある位置には、磁石やマジックテープなど取り外しが可能なものを付けて、壁面に直接ティッシュペーパーケース3を取り付ける事も出来る。
【0023】
図3は、ティッシュペーパーケース3への補充のための、詰め替え用ティッシュペーパーの中身の一例が示されている。繰り出し可能な積層ティッシュペーパー束体4の下にエンドペーパー8がある。エンドペーパー8の素材については薄い習字紙程度のものでも良いがビニールや厚紙又、プラスティックなどの摩擦力の少ない物でも代用出来る。又、エンドペーパー8に変わるものを、ティッシュペーパーケース3の中に入れ、補充用の仕切り板として活用も出来る。残量も分かりやすく、ティッシュペーパーケース3の中でティッシュの残量が少なくなった時このエンドペーパー8の下に次の図4の詰め替え用ティッシュペーパーの梱包体9を補充しやすくする為のものである。
【0024】
図4は、図3の繰り出し可能な積層ティッシュペーパー4とエンドペーパー8をシート状の物で梱包し、筒状に袋詰めされた梱包袋Aと梱包袋Bからなる詰め替え用ティッシュペーパー梱包体9の一例である。
【0025】
図4の梱包袋A、梱包袋Bの素材は、薄いシート状の柔らかい紙やビニールなどの素材でコンパクトに筒状に梱包する。圧縮はしても良い。図中の梱包袋Aと梱包袋Bに2分割する為の切り離し部10を作る。切り離し部10はミシン目や、ハーフスリットなどの切り離しや、重ね合わせ等の方法を用いて簡単に手で2分割に切り離し、ティッシュペーパー束体4とエンドペーパー8が取り出し出来るようにする。又、梱包袋Aと梱包袋Bに2分割しやすくする為のつまみ部11が設けられても良い。
【0026】
図5のティッシュペーパーケース4は可繞性がある素材が良く、薄くて軽く、耐久性、防水性に優れている素材が望ましい。又、例えば透明又は半透明などの糸入り樹脂シートや、紙、ビニール、プラスティック、布などの素材が望ましい。取り出し口2は直線の切り込みでも良いが、切り口が裂けたりしないように、重ね合わせたり、山形の切り口などの開口部を用いても良い。図中のティッシュペーパー挿入口1ではファスナーを使用しているが、ビニールパウチやマジックテープなどを用いて挿入口1が簡単に開閉しやすく、詰め替え用ティッシュペーパー梱包体9が挿入しやすく出来ているようになっていれば良い。
【0027】
本発明品のティッシュペーパーケースに、詰め替え用ティッシュペーパーを挿入する方法を図6にて説明する。図中ティッシュペーパー挿入口1から詰め替え用ティッシュペーパー梱包体9を、ティッシュ取り出し口2の途中まで挿入し、梱包袋Aをティッシュ取り出し口2から指を挿入してつまみ部11をつまみ矢印アの方向に引っ張る事により、ティッシュ取り出し口2から梱包袋Aを引き剥がす事が簡単である。そして、詰め替え用ティッシュペーパー梱包体9をティッシュペーパーケース3の奥まで挿入し、ティッシュペーパー挿入口1から梱包袋Bのつまみ部11をつまみ、矢印イの方向に引き抜き、ティッシュペーパー挿入口1を閉めれば挿入完了である。
【0028】
これの挿入方法によりティッシュペーパーケース3内で繰り出し可能な積層ティッシュペーパー4とエンドペーパー8に直接手を触れずにケース内で挿入が完了する為、衛生的である。
1.ティッシュペーパーの挿入口
2.取り出し口
3.ティッシュペーパーケース
4.ティッシュペーパー束体
5.フック
6.ベルト
7.収納ポケット
8.エンドペーパー
9.詰め替え用ティッシュペーパーの梱包体
10.切り離し部
11.つまみ部
A,梱包袋
B,梱包袋
(ア)矢印
(イ)矢印

【特許請求の範囲】
【請求項1】
定められた一定容量の、繰り出し可能に積層されたティッシュペーパーを収納し、内容残量の厚さに合わせて、ケースの厚さが変化することを特徴とするティッシュペーパーケース。
【請求項2】
ティッシュペーパーケースは平面においても、壁面においても使用でき、携帯にも適した、請求項1のティッシュペーパーケース。
【請求項3】
ティッシュペーパーケース本体に、ティッシュペーパーの束体が挿入出来る開口部を有し、開閉できることを特徴とする請求項1のティッシュペーパーケース。
【請求項4】
ティッシュペーパーケースに収納された、繰り出し可能なティッシュペーパーを1組ずつ取り出し出来る、取り出し口を有する請求項1のティッシュペーパーケース。
【請求項5】
ティッシュペーパーケースに開口するポケット、又名札を収納出来るポケットを有する、請求項1のティッシュペーパーケース。
【請求項6】
ティッシュペーパーケースにフックと、ベルトを有し、壁面や棒状のものにも吊り下げ可能な、請求項1のティッシュペーパーケース。
【請求項7】
ティッシュペーパーケースの素材は、可繞性を有するシート素材で形成され、防水性、耐久性に優れティッシュペーパーケースの内面素材は、ティッシュペーパーを取り出しやすい摩擦力の少ない請求項1のティッシュペーパーケース。
【請求項8】
柔軟性のある糸入り樹脂製のシートで、ティッシュペーパーケースを構成し、ティッシュペーパーの束体の挿入口はファスナーで開口出来るようにした請求項1のティッシュペーパーケース。
【請求項9】
繰り出し可能に積層されたティッシュペーパーの束体とエンドペーパーを梱包袋で収納したティッシュペーパー梱包体で収納したティッシュペーパー梱包体において、該梱包袋は可繞性を有するシート状素材から形成され環状の切り離し部が形成されることを特徴とする詰め替え用ティッシュペーパー梱包体。
【請求項10】
梱包袋は環状の切り離し部によって2体に分割される事を特徴とする請求項9の詰め替え用ティッシュペーパー梱包体。
【請求項11】
2体に分割される梱包袋にはそれぞれ、側面につまみ部がある事が特徴とする請求項9の詰め替え用ティッシュペーパー梱包体。
【請求項12】
梱包袋は繰り出し可能に積層されたティッシュペーパーの束体とエンドペーパーを梱包しており、この梱包方法としては、圧縮する特徴とする請求項9の詰め替え用ティッシュペーパー梱包体。
【請求項13】
内包されるティッシュペーパー束体の下に潤滑性のあるシート状の素材の物を一枚入れる、これをエンドペーパーとする、このエンドペーパーはティッシュペーパーケース内に新たに請求項9のティッシュペーパー梱包体を補充する事を特徴とする請求項9の詰め替え用ティッシュペーパー梱包体。
【請求項14】
請求項1のティッシュペーパーケースに簡易に挿入し、又使用中の補充もスムーズに出来る事を特徴とする請求項9の詰め替え用ティッシュペーパー梱包体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−25995(P2011−25995A)
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−188140(P2009−188140)
【出願日】平成21年7月23日(2009.7.23)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.マジックテープ
【出願人】(509230333)
【Fターム(参考)】