説明

ティッシュ箱のティッシュ取出し補助具

【課題】ティッシュ箱の使い初めの頃にティッシュを破れる事なく取り出し易くすること。更にはティッシュ箱を横長に90°倒して使ったり、ティッシュ取出し口を下に向けて逆にして使ってもティッシュがスムーズに取り出せる様にすること。
【解決手段】ティッシュ取出し補助具1は対向して備えられた一対の押圧部材2と各々を連結するフレーム3より成る。
押圧部材2はティッシュ取出し口8を有する箱面7の幅を押圧して狭める役割を有し、この作用によりティッシュ取出し口を有する箱面7を屋根形に盛り上った形状とする様にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はティッシュ箱のティッシュ取り出し補助具に係わり、ティッシュ箱からティッシュ(ティッシュペーパー)を取り出し易くしたティッシュ取り出し補助具に関する。
【背景技術】
【0002】
一般にティッシュペーパー(以下、単にティッシュ)は1枚1枚のティッシュが互いにつながる様に折り畳んでティッシュ箱の中に収納されているが、ティッシュ箱の使い初めの頃はティッシュが圧縮されて収納されている為、1枚1枚取り出し難く、破れることがある。
又、ティッシュ箱は通常はティッシュ取り出し口を上にして使うが、横長に90°倒して使ったり、ティッシュ取り出し口を下に向けて逆にして使ったりすると、ティッシュ取出し口でティッシュが互いに強く密着し合って、その摩擦により取り出す事ができない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、ティッシュ箱の使い初めの頃にティッシュを破れる事なく取り出し易くする事にある。更には、ティッシュ箱を横長に90°倒して使ったり、ティッシュ取出口を下に向けて逆にして使っても、ティッシュが破れる事なくスムーズに取り出せる様にするところにある。
【課題を解決する為の手段】
【0004】
対向して備えられた一対の押圧部材と、各々を連結するフレームとから成るティッシュ取出し補助具であり、前記押圧部材はティッシュ箱のティッシュ取出し口を有する箱面の幅を押圧して狭める役割を有する部材であり、以って前記ティッシュ取出し補助具によりティッシュ取出し口を有する箱面を屋根形に盛り上った形状とする様にした。
【発明の効果】
【0005】
本発明によればティッシュ取出し補助具によりティッシュ取出し口を有する箱面が屋根形に盛り上る様にしたので、この屋根形に盛り上った部分でティッシュが互いに密着し合う力が弱まり(空間かできる、為)、摩擦が急減する為、ティッシュが1枚1枚取り出し易くなる。又、同様の理由によりティッシュ箱を横長に90°倒して使ったり、ティッシュ取出し口を下に向けて逆にして使っても(その様に使った方が便利な事がある)、ティッシュをスムーズに取り出す事ができる。
【発明を実施する為の最良の形態】
【0006】
図1は本発明によるティッシュ箱のティッシュ取出し補助具を示し、先ず図1(イ)においてこのティッシュ取出し補助具1は対向して備えられた一対の押圧部材2と、各々を連結するフレーム3とから構成されている。このティッシュ取出し補助具1をティッシュ箱に取り付けた図を図2(イ)に示すが、各々の押圧部材2はティッシュ箱6のティッシュ取出し口8を有する箱面7の幅(長手方向に直角の幅)を押圧して狭める役割を果すものである。図1(イ)のティッシュ取出し補助具1は図2(イ)の様にティッシュ箱6の底から嵌め込むものであるが、図1(ロ)のティッシュ取出し補助具1は図2(ロ)の様にティッシュ箱6の上方から嵌め込むものである。但し、ティッシュを取り出す時に邪魔にならない様に、フレーム3の長さは十分に長くなっている。図1(ハ)に示すティッシュ取出し補助具1はフレーム3がティッシュ箱をすっぽりと収納するに足る大きさの箱状のもので、2は押圧部材を示している。図1(ニ)に示すティッシュ取出し補助具1はこれをクリップ式としたもので、アーム4を互いに内側へ寄せる様に摘むと支点5を中心に押圧部材2を有するフレーム3が開き、ティッシュ箱に装着し易くなるものである。尚、押圧部材2は図2からも明らかの様にティッシュ取出し口8を有する箱面7の幅を押圧して狭める役割を有するものであるから、押圧する部位が滑らない様に摩擦力を強くする事が望ましく、この為には押圧部材2にゴムなどの高摩擦材料をコーティングしたり、輪状にしたものを被せるなどの工夫をする事が望ましい。次に本発明によるティッシュ取出し補助具1をティッシュ箱に嵌め込む方法を図1(イ)のものを例に採って説明する。即ち、図3(イ)に示す如く先ずティッシュ箱6のティッシュ取出し口8を有する箱面7の角部(そのほぼ中央部)に指(親指)を当てて押し(45°位の角度で斜めに押す)、そこに窪みを作る。そして対向するもう一方の角部にも矢印の如く押して窪みを作る。続いて図3(ロ)の如く作った窪み付近を指で押すと、自然に折り目が付いてティッシュ取出し口を有する箱面7が屋根形に盛り上った形状になるから、更に2〜3回押して癖をつけておく。こうした上で、図3(ハ)の如くティッシュ取出し補助具1を開きながらティッシュ箱6の底から嵌め込む。
そして最後に、図3(ニ)の如く押圧部材2又はその付近を指で押して確実に箱面7が屋根形に盛り上った形状となる様にする(この動作は必ずしも必要ないが)。
以上の如く、ティッシュ取出し補助具1をティッシュ箱6に嵌め込む事により箱面7が屋根形に盛り上った形状となる。この箱面7が屋根形に盛り上った形状の部分でティッシュが互いに密着し合う力が弱まり(ティッシュの上部に空間ができる為)、摩擦が急激に減少する様になり、ティッシュが1枚1枚取り出し易くなるのである。同様の理由によりティッシュ箱を90°倒して使ったり、ティッシュ取出し口を下にして逆にして使っても、ティッシュをスムーズに取り出す事ができる。
ところでティッシュ箱に関してはこれを美しくデザインされたティッシュ箱カバー(ケース)に入れて使う方法があり、これを図4に示す。即ち図4(イ)において、9はティッシュ箱カバーで、これを開いた状態にしてティッシュ取出し補助具1をティッシュ箱6に嵌め込んだものを入れ、フタを閉めて使用するのである(ティッシュ取出し補助具1はティッシュ箱6を入れた後にティッシュ箱カバー9に嵌め込んでも良いし、ティッシュ箱カバー9に縫い付けて内蔵させるなどして一体化した構造としても良い)。使い方は4通りあって、1つ目は通常の様にティッシュ取出し口を上にしてティッシュを取り出す方法、2つ目は図4(ロ)の様に紐10(輪状)をフックに掛けてティッシュ箱6を横長にして使う方法である。そして3つ目は図4(ハ)の如く紐11をフックに掛けてティッシュ箱6を縦長にして使う方法がであり、4つ目は図4(ニ)の様に紐12をフックに掛けて逆にして(ティッシュ取出し口を下に向ける)使う方法である。図4(ロ)、(ハ)、(ニ)によればティッシュ箱を壁や机、ベッドのフック又はそれに相当するものに引っ掛けて使う事ができる。図5は図1(イ)のティッシュ取出し補助具1の幅を大きくしたものに相当し、これによりティッシュ箱をしっかりと保持できるから、紐13をフックに掛ければ図4(ロ)と同じ使い方ができ、舌片14に輪状の紐を引っ掛けてフックに掛ければ図4(ニ)と同じ使い方ができる。尚、本発明はキッチンペーパー箱にも応用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明によるティッシュ取出し補助具を示す図。
【図2】ティッシュ箱にティッシュ取出し補助具を嵌め込んた図。
【図3】ティッシュ取出し補助具をティッシュ箱に嵌め込む方法を示す図。
【図4】本発明にティッシュ箱カバーを使用した図。
【図5】本発明によるティッシュ取出し補助具を示す図。
【符号の説明】
1はティッシュ取出し補助具、2は押圧部材、3はフレーム、4はアーム、5は支点、6はティッシュ箱、7は箱面、8はティッシュ取出し口、9はティッシュ箱カバー、10・11・12・13は紐、14は舌片である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
対向して備えられた一対の押圧部材と、各々を連結するフレームとから成るティッシュ取り出し補助具であり、前記押圧部材はティッシュ箱のティッシュ取出し口を有する箱面の幅を押圧して狭める役割を有する部材であり、以って前記ティッシュ取出し補助具によりティッシュ取出し口を有する箱面を屋根形に盛り上った形状とする様にした事を特徴とするティッシュ箱のティッシュ取出し補助具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−105388(P2011−105388A)
【公開日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−293344(P2009−293344)
【出願日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【出願人】(390014867)
【Fターム(参考)】