説明

テキスト入力装置の取付け取外しが可能なコントローラ

【課題】 ゲームコントローラを使用しながら、適切にテキスト入力を実施するシステムおよび方法を提供すること。
【解決手段】 小型テキスト入力装置がゲームコントローラに取付け可能であり、ゲームコントローラから取外し可能である。このテキスト入力装置は、ゲームコントローラのグリップ部分間にはまるような寸法に作り、構成することができ、別個の取付けブラケットでゲームコントローラに取付けることができる。様々なブラケットを使用して、テキスト入力装置を様々なタイプのゲームコントローラに取付けることができる。ゲームコントローラを保持するゲームプレーヤは、プレーヤの親指を用いて、グリップ部分上のプレーヤの手の位置をわずかに調節するだけで(または調節を行わずに)、テキスト入力装置のテキストキーにアクセスすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般に、コンピュータゲームにゲームプレー入力を与えるのに使用するゲームコントローラに関する。より詳細には、本発明は、取付け取外し可能なテキスト入力装置を備えるハンドヘルドゲームコントローラに関する。
【背景技術】
【0002】
ゲームは、ハードウェアとソフトウェアのいずれの観点においても、長らくコンピュータ技術の重要な一面であった。コンピュータ技術が進歩するにつれて、コンピュータゲームの品質および精巧さも向上してきた。コンピュータゲームは、ゲーム以外の用途を有するパーソナルコンピュータおよびその他のハードウェア/ソフトウェア環境上でプレーすることができる。ゲームはまた、ゲームプレー専用の環境またはゲームプレー向けの環境でもプレーすることができる。例えば、ゲーム「コンソール」は、ゲームプレー専用のコンピュータプロセッサ、メモリ、およびその他のハードウェアを備えることができる。通常、ゲームコンソールは、テレビジョンを介して音声/映像出力が提供され、また様々なゲームをプレーするために様々なデータ記憶媒体を扱うように設計される。
【0003】
コンソールとその他のタイプのコンピュータゲームのいずれでも、ユーザは、通常、入力はゲームコントローラによって行われる。一般に、ゲームコントローラとは、ゲームプレーヤがゲームのプレー中に片手または両手で適切に保持することのできるハンドヘルド装置である。様々な設計が可能であるが、通常、コントローラは、ユーザが押下または操作することができ、ゲームが動作しているコンピュータに特定の信号を送ることのできる複数のボタンおよびその他のコントロールを有するように設計される。さらに、ゲームコントローラは、その時点で動作中のゲームソフトウェアに応じて、ゲームプログラムに適合する仕方でその信号を解釈することができる。例えば、Dパッドまたはサムスティックをある方向に押下することにより、ゲーム中の対象(object)を一定の仕方で移動させることができる。ボタンを押下し、または引き金を引くことにより、仮想武器を発射させることができる。上記およびその他のタイプのゲームプレーの入力方法が良く知られている。
【0004】
オンラインプレーと呼ばれる別の形態のコンピュータゲームでは、ゲームプレーヤは、離れた場所にいるユーザと共にゲームをプレーすることができる。すべてのプレーヤが同一のゲームコンソールまたはその他のコンピュータ上でゲームをする必要はなく(このことによりしばしば、ゲームが同一の部屋にいる人々に制限される)、オンラインプレーにより、異なるゲームコンソールまたはその他のコンピュータを使用するプレーヤが、インターネットまたはその他のネットワーク接続を介してこうしたコンソールに接続することが可能となる。オンラインプレーでは、地理的に異なる地域にいる人々が、同時に同一のゲームで対戦(または一緒にプレー)することができる。インターネットの継続的成長と、インターネットにおけるブロードバンドアクセスの急増とによってオンラインゲームプレーの人気が高まったことは間違いない。今では、数十人、さらには数百人の人々が同時に同一のゲームをプレーすることが可能である。
【0005】
武器の発射をシミュレートすることに加えて、キャラクタや画面上の対象の移動、およびその他の種類のゲーム関係の対話、すなわちプレーヤ間通信がオンラインゲームプレーでは一般的である。多くのゲームでは、各プレーヤが作業を調整することが可能であり、したがってプレーヤ間の通信が役立つ。あるゲームでは、各プレーヤが武器またはその他の仮想アイテムを交換したり、他のプレーヤからの助けを求めたり、あるいは情報を交換することが可能である。多くの場合、プレーヤは、単に時を過ごすため、またはプレーヤがプレー中のゲームとは無関係に社会的交流のために通信することを望むことがある。
【0006】
多くのゲームでは、プレーヤが音声により通信することが可能である。プレーヤがマイクロフォンに向かって話すと、他のプレーヤはそれを聴くことができる。この通信方法は有用ではあるが、プレーヤの数が増加するにつれて有用性が低下する可能性がある。例えば、20人がゲームをプレー中であって、メッセージも送信中である場合、会話の頻度(chatter level)が非常に高くなり、プレーヤが関心のあるメッセージを効果的に聴くことができず、ゲームをプレーし続けることができない可能性がある。プレーヤはまた、対戦するプレーヤに戦術が流れることを回避するため、およびその他の様々な理由で、メッセージ受信側を制限して秘密の事柄に触れさせないようにすることを望むこともある。
【0007】
多くのゲームおよび/またはオンラインゲーム環境では、プレーヤがゲーム中の特定のプレーヤに向けてテキストメッセージを送ることが可能である。しかし、多くのゲームコントローラは、入力されたテキストをゲームに送る能力を欠いているか、またはテキスト入力機能が極端に限定されている。したがってテキストメッセージを送信するためには、プレーヤは、ゲームコントローラを置いてキーボードを使用する必要がある。さらに、多くのゲームは、居間またはその他の環境でプレーされ、そうした環境では、メッセージをタイプしようとする間にキーボードを保持するのが不都合な場合、すなわちキーボードを置くための適切な場所がないカウチ、床、またはその他の場所にプレーヤが座っている可能性がある。したがって、ハンドヘルドゲームコントローラによりテキストを適切に入力することもできれば有用であろう。
【0008】
ゲームプレーとテキスト入力のいずれにも使用することのできるハンドヘルド装置を提供する様々な試みがなされてきた。テキスト入力とゲームプレーのいずれにも使用可能とされている「ハンドグリップ可能複合キーボード/ゲームコントローラシステム」が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この装置は2つに分離可能であり、一方を片方の手で保持することができ、もう一方の機能を実行することができる。この2つの間に置かれる小型コンピュータも記載されている(例えば、特許文献1参照。)。しかし、記載の装置では、ユーザがテキスト入力のための方法を学ぶ必要がある。その方法では、装置の様々な表面上に分散した複数のボタンが一定のアルファベットまたはその他の文字に対応する。ユーザは、こうしたボタンのすべてを同時に見ることができない。言い換えれば、ユーザは、装置の下側に配置された追加のボタンを見えるようにするために装置を裏返さなければならない。テキストエントリまたはゲームプレーのために二者択一的に使用することのできるハンドヘルドデータエントリシステムの別の実施形態が記載されている(例えば、特許文献2〜4参照。)。しかし、こうした追加の実施形態もまた、装置全体にわたって配置された特定のボタンにアルファベットおよびその他の文字をマッピングする方法をユーザが学ぶ必要があり、そのボタンは同時に見ることができない。装置ボタンによりテキストの入力か、文字の入力かを信号で知らせる「モード選択スイッチ」の動作も記載されている(例えば、特許文献2〜4参照。)。
【0009】
開発の別の流れとして、ゲームコントローラとキーボードが組み合わされ、「キーボードコントローラ」として株式会社アスキーから販売されている。この装置は、ほぼラップトップコンピュータキーボードのサイズのキーボードを備え、側部にハンドグリップおよびゲームプレーコントロールが配置されている。この装置では、ゲーム制御がテキストのエントリと組み合わされるが、そのサイズはある条件下では最適ではない場合がある。例えば、多くの場合、ユーザは、装置の側部のゲームコントローラグリップを保持しながら、キーボードを使用してテキストを入力することができず、したがってテキストを入力するために、テーブルまたはその他何かの上に装置を置かなければならなくなる。
【0010】
【特許文献1】米国特許第6,512,511号明細書
【特許文献2】米国特許第6,288,709号明細書
【特許文献3】米国特許第5,984,548号明細書
【特許文献4】米国特許第5,874,906号明細書
【非特許文献1】「Specification of the Bluetooth System」、version 1.1(2001年2月22日)、Bluetooth SIG, Inc.から<http://www.bluetooth.com>で入手可能
【非特許文献2】Universal Serial Bus Specification Revision 2.0(2000年4月27日)、USB Implementers Forum, Inc.から<http://www;usb.org/home>で入手可能
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
上記およびその他の理由のため、ゲームコントローラを使用しながら、適切にテキスト入力を実施するシステムおよび方法が引き続き必要である。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、ゲームコントローラに取付けることができ、かつゲームコントローラから取外すことのできるハンドヘルドゲームコントローラおよび小型テキスト入力装置を提供することによって上述の課題に対処する。好ましい実施形態において、このテキスト入力装置は、ゲームコントローラのグリップ部分の間にはまり、別個の取付けブラケットを用いてゲームコントローラに取付けられる。様々なブラケットを使用して、テキスト入力装置を様々なタイプのゲームコントローラに取付けることができる。好ましい実施形態において、ゲームコントローラを保持するゲームプレーヤは、プレーヤの親指を用いて、かつグリップ部分上のプレーヤの手の位置に対してわずかに調節を行うだけで(または調節を行わずに)、テキスト入力装置のテキストキーに容易にアクセスすることができる。不要なときは、テキスト入力装置を取外して、ゲームコントローラを単独で使用することができる。あるいは、テキスト入力装置を不要なときに定位置に残すこともできる。
【0013】
一実施形態において、本発明は、ゲームプレーヤが両手で保持するような寸法とし、および形成された本体部分を有するハンドヘルドゲームコントローラを含む。本実施形態は、取付けられるテキスト入力装置をさらに含む。このテキスト入力装置は、ゲームコントローラから選択的にかつ破壊することなく取外し可能である。このテキスト入力装置はさらに、破壊することなく取外された後にゲームコントローラに再び取付け可能であり、それによってその後、破壊することのない取外しが可能となる。このテキスト入力装置は、少なくとも20個の同時閲覧可能なテキストキーをさらに有する。
【0014】
別の実施形態において、本発明は、ハウジングを有するゲームコントローラを含む。ハウジングは、ゲームプレーヤの両手で握るように形成された2つの対向するハンドル部分を有する。少なくとも1つの一体型構成部品が、対向する各部分の少なくとも一部を形成する。本実施形態は、ゲームコントローラから選択的にかつ破壊することなく取外し可能な取付けられるテキスト入力装置をさらに含む。テキスト入力装置は、破壊することなく取外された後にゲームコントローラに再取付け可能でもあり、それによってその後の破壊することのない取外しが可能となる。このテキスト入力装置は、ハンドル部分に境を接する空間内にはまるような寸法のハウジングをさらに有する。
【0015】
さらに別の実施形態において、本発明は、ゲームプレーヤの両手で握るように形成された2つの対向するハンドル部分を有する第1ハウジングと、対向する各部分の少なくとも一部を形成する少なくとも1つの一体型構成部品とを含む。少なくとも1つの外部アクセス可能な通信ポートが、第1ハウジング上に配置される。複数のゲームプレーコントロールが第1ハウジングの外部領域上に位置し、第2ハウジングが、第1ハウジングから破壊することなく取外すことを選択することができ、第2ハウジングは、破壊することなく第1ハウジングから取外された後に、第1ハウジングに取外しができるように再び取付け可能である。複数のテキストキーが、第2ハウジングの外部領域上に位置し、通信ケーブルは第2ハウジングから出る。通信ケーブルはコネクタに繋がっており、コネクタが通信ポートに差し込まれる。
【0016】
別の実施形態において、本発明は、実質上テキスト入力機能を欠いているハンドヘルドゲームコントローラを、テキスト入力を実現するように適合させる方法を含む。この方法は、ゲームコントローラのハンドグリップ部分で境界を画された領域内にはまるような寸法である複数の位置固定の(single position)テキストキーを有するテキスト入力装置を受けるステップを含む。この方法は、テキスト入力装置をゲームコントローラに結合するステップをさらに含む。
【0017】
本発明の別の態様および利点を以下で説明する。それらは、当業者にとっては、本明細書に含まれる情報が与えられた後に明らかとなるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
[定義]
別段の指示がない限り、本明細書および特許請求の範囲で使用する様々な用語には以下のような意味がある。
【0019】
ゲームプレーコントロール:信号を生成(または修正)するようにユーザが動かすことができ、あるいは選択的に動作させることのできる制御装置。その信号は、ゲームソフトウェアによって認識され、そのソフトウェア中の実行命令によってプレーされるコンピュータゲーム中の何らかのイベントまたはアクションが引き起こされる。ゲームプレーコントロールの例には、ボタン、スイッチ、Dパッド(すなわち方向パッドであり、クロスキーパッドとも呼ばれる)、サムホイール、トラックボール、ジョイスティック、サムスティック(すなわち、コンピュータゲームプレーのために使用されると、プレーヤの親指で移動可能となるように配置された小型のジョイスティック)、および引き金が含まれる。ゲームプレーコントロールは、ユーザが機械的に(例えば、スイッチ、ボタン、またはその他のコントロールを物理的に動かすことによって)動作させることができ、または非機械的動作によって(例えば、体熱を感知することによって、容量性電場やRF場などの変化を感知することによって)動作させることができる。
【0020】
ゲームコントローラ:複数のゲームプレーコントロールを有する装置。
【0021】
同時に閲覧可能:装置上の1群のすべてのキーを単一の視点から見ることができる場合、すなわち装置を回転あるいは再配置しなくとも見ることができる場合、その1群のキーは同時に閲覧可能である。
【0022】
テキスト文字:固有のコード(例えばASCII、ユニコードなど)で表すことのできるアルファベット、数字、句読点、および記号
【0023】
【表1】



【0024】
テキスト文字には、非英語(例えば日本語、中国語、韓国語、アラビア語、ロシア語など)文字、ならびにスペース、改行、改ページなどの認識コードも含まれる。
【0025】
テキスト入力装置:複数のテキストキーを有する入力装置。各テキストキーは、アルファベット、数字、記号、またはその他のテキスト文字に対応する特定のコードを生成する。テキストキーは、1つまたは複数のその他のキーと組み合わせて、異なるテキスト文字に対応する異なるコードを生成することができる。標準キーボードは、テキスト入力装置の一例であるが、キーボードよりも機能の少ないまたは多いその他の装置もテキスト入力装置とすることができる。テキスト入力装置は、キー、ボタン、テキストキーではないその他のコントロールを有することができる。
【0026】
[例示的な動作環境]
図1に、例示的なゲームシステム10を示す。ゲームシステム10をある程度詳細に説明し、本発明を説明する一例として使用するが、本発明は、提供される特定の実施例に限定されない。むしろ、本発明は特許請求の範囲によってのみ決定される。ゲームシステム10は、ゲームコンソール12と、ゲームコントローラ14(1)および14(2)で表される最大で4つのゲームコントローラとを備える。ゲームコンソール12は、内蔵ハードディスクドライブ(図2を参照)と、光記憶ディスク18で表される様々な形態の可搬型記憶媒体をサポートするポータブルメディアドライブ16とを備える。適切な可搬型記憶媒体の例には、DVD、CD−ROM、ゲームディスクなどが含まれる。
【0027】
ゲームコンソール12は、その正面に4つのスロット20を有し、最大で4つのゲームコントローラをサポートするが、スロットの数および構成は変更することができる。電源ボタン22およびイジェクトボタン24もゲームコンソール12の正面に配置される。電源ボタン22は、ゲームコンソールへの電力を切り換え、イジェクトボタン24は、記憶ディスク18の挿入および取出しが可能となるようにポータブルメディアドライブ16のトレーを交互に開閉する。
【0028】
ゲームコンソール12は、A/Vインターフェースケーブル26を介してテレビジョンまたはその他のディスプレイ(図示せず)に接続される。電源ケーブル28はゲームコンソールに電力を供給する。ゲームコンソール12はさらに、インターネットなどのネットワークへのアクセスが容易となるように、ケーブル/モデムコネクタ30で表されるブロードバンド機能と共に構成することができる。
【0029】
各ゲームコントローラ14は、有線/無線インターフェースを介してゲームコンソール12に結合される。図示する実施形態では、ゲームコントローラはUSB(ユニバーサルシリアルバス)互換であり、シリアルケーブル32(1)および32(2)を介してゲームコンソール12に接続される。ゲームコントローラ14(1)および14(2)は、多種多様なゲームプレーコントロールのいずれかを備えることができる。図1に示すように、各ゲームコントローラ14は、2つのサムスティック34、Dパッド36、ボタン38、および2つの引き金40を備える。こうした機構は単に代表例に過ぎず、図1に示す機構の代わりにその他の周知の制御機構を使用することができ、または図1に示す機構にその他の周知の制御機構を追加することができる。
【0030】
メモリユニット(MU)42をゲームコントローラ14またはゲームコンソール12に挿入して、追加の/可搬型の記憶領域を提供することができる。ポータブルメモリユニットにより、ユーザがゲームパラメータを格納することが可能となり、それを他のコンソール上でプレーするためにポートすることが可能となる。例えば、ユーザは、特定のゲームコンソールを使用してメモリユニット42にゲームを保存し、次いでその保存したゲームデータを、異なるゲームコンソール上で実行されるゲームで使用することができる。記載の実施形態では、各ゲームコントローラは、最大で2つのメモリユニット42を収容するように形成されるが、他の実施形態では、2つよりも多いユニットまたは少ないユニットを使用することもできる。特定のゲームコンソール12を、任意の数のメモリユニット42を収容するように構成することもできる。
【0031】
ゲームシステム10はまた、ゲームに加えて音楽およびビデオを再生することもできる。様々な記憶装置を提供して、ハードディスクドライブまたはドライブ16中のポータブル媒体18から、オンラインソースから、またはメモリユニット42からタイトルを再生することができる。ゲームシステム10が再生することができるものの例には、(1)CD/DVDディスク、ハードディスクドライブ、またはオンラインソースから再生されるゲームタイトル、(2)ポータブルメディアドライブ16中のCD、ハードディスクドライブ上のファイル(例えばWINDOWS(登録商標) MEDIA Audio(WMA)フォーマット)、またはオンラインストリーミングソースから再生されるデジタル音楽、および/または(3)ポータブルメディアドライブ16中のDVDディスク、ハードディスクドライブ上のファイル(例えばActive Streaming Format)、またはオンラインストリーミングソースから再生されるデジタルオーディオ/ビデオが含まれる。
【0032】
図2にゲームシステム10の機能構成要素をより詳細に示す。ゲームコンソール12は、中央演算処理装置(CPU)50と、フラッシュROM(読取り専用メモリ)54、RAM(ランダムアクセスメモリ)56、ハードディスクドライブ58、およびポータブルメディアドライブ16を含む様々な種類のメモリへプロセッサがアクセスするのを容易にするメモリコントローラ52とを有する。CPU50は、データを一時的に格納し、したがってメモリアクセスサイクル数を低減し、それによって処理速度およびスループットを向上させるレベル1キャッシュ60およびレベル2キャッシュ62を備える。
【0033】
CPU50、メモリコントローラ52、および様々なメモリ装置は、様々なバスアーキテクチャのいずれかを使用するシリアル/パラレルバス、メモリバス、周辺機器バス、ならびにプロセッサ/ローカルバスを含む1つまたは複数のバスを介して相互接続される。例えば、そのようなアーキテクチャには、ISA(Industry Standard Architecture)バス、MCA(Micro Channel Architecture)バス、EISA(Enhanced ISA)バス、VESA(Video Electronics Standards Association)ローカルバス、およびメザニンバスとも呼ばれるPCI(Peripheral Component Interconnect)バスを含めることができる。
【0034】
適切な一実装として、CPU50、メモリコントローラ52、ROM54、およびRAM56が共通モジュール64上で一体化される。この実装では、ROM54は、PCI(Peripheral Component Interconnect)バスおよびROMバス(共に図示せず)を介してメモリコントローラ52に接続されるフラッシュROMとして構成される。RAM56は、メモリコントローラ52によって別々のバス(図示せず)を介して別々に制御される複数のDDR SDRAM(Double Data Rate Synchronous Dynamic RAM)として構成される。ハードディスクドライブ58およびポータブルメディアドライブ16は、PCIバスおよびATA(AT Attachment)バス66を介してメモリコントローラに接続される。
【0035】
3Dグラフィックス処理装置68およびビデオエンコーダ70は、高速/高解像度グラフィックス処理用のビデオ処理パイプラインを形成する。データは、グラフィックス処理装置68からデジタルビデオバス(図示せず)を介してビデオエンコーダ70に搬送される。オーディオ処理装置72およびオーディオコーデック(コーダ/デコーダ)74は、高忠実度/ステレオ処理を伴う、対応するオーディオ処理パイプラインを形成する。オーディオデータは、オーディオ処理装置72とオーディオコーデック74の間を通信リンク(図示せず)を介して搬送される。ビデオ/オーディオ処理パイプラインは、データをA/V(オーディオ/ビデオ)ポート76に出力して、テレビジョンまたはその他のディスプレイに送る。図示する実装では、ビデオ/オーディオ処理構成要素68〜76は、モジュール64上に取付けられる。
【0036】
モジュール64上には、USBホストコントローラ78およびネットワークインターフェース80も実装される。USBホストコントローラ78は、バス(例えばPCIバス)を介してCPU50およびメモリコントローラ52に結合され、周辺ゲームコントローラ14に対するホストとして働く。ネットワークインターフェース80は、ネットワーク(例えばインターネット、ホームネットワークなど)へのアクセスを提供し、イーサネット(登録商標)カード、モデム、Bluetoothモジュール、ケーブルモデムなどを含む多種多様な有線または無線のインターフェース構成要素のうちのいずれでもよい。
【0037】
ゲームコンソール12は、2つのデュアルコントローラサポートサブアセンブリ82(1)および82(2)を有し、各サブアセンブリはゲームコントローラ14(1)〜14(4)のうち2つをサポートする。フロントパネルI/Oサブアセンブリ84は、電源ボタン22およびイジェクトボタン24の機能と、LED(発光ダイオード)またはゲームコンソールの外面に露出する他の標識の機能とをサポートする。サブアセンブリ82(1)、82(2)、および84は、1つまたは複数のケーブルアセンブリ86を介してモジュール64に結合される。
【0038】
8つのメモリユニット42(1)〜42(8)が、4つのゲームコントローラ14(1)〜14(4)に接続可能なものとして図示されている。すなわち、各ゲームコントローラに対して2つのメモリユニットである。各メモリユニット42により、ゲーム、ゲームパラメータ、およびその他のデータを格納することができる追加の記憶領域が提供される。ゲームコントローラに挿入されると、メモリユニット42はメモリコントローラ52によりアクセスすることができる。加えて、1つまたは複数のメモリユニット42をゲームコンソール12に挿入して、メモリコントローラ52でアクセスすることができる。
【0039】
システム電源モジュール88は、ゲームシステム10の構成要素に電力を供給する。ファン90は、ゲームコンソール12内の回路を冷却する。
【0040】
ゲームコンソール12は、一貫したユーザインターフェースおよびナビゲーションの階層を提供して様々なエンターテイメント分野を通してユーザを導くための一律なメディアメディアポータルモデルを実装する。このポータルモデルは、ポータブルメディアドライブ16に挿入されるメディアタイプの如何に関わらず、ゲームデータ、オーディオデータ、およびビデオデータといった複数の異なるメディアタイプのコンテンツにアクセスするのに適切な方式を提供する。一律なメディアポータルモデルを実装するために、コンソールユーザインターフェース(UI)アプリケーション92がハードディスクドライブ58上に格納される。ゲームコンソールが電源オンされると、コンソールアプリケーション92の様々な部分がRAM56および/またはキャッシュ60、62にロードされ、CPU50上で実行される。コンソールアプリケーション92は、ゲームコンソール上で利用可能な様々なメディアタイプに導くときに一貫したユーザ体験を提供するグラフィカルユーザインターフェースを提示する。
【0041】
ゲームシステム10は、システムをテレビジョンまたはその他のディスプレイに単に接続することによってスタンドアロンシステムとして動作することができる。このスタンドアロンモードでは、ゲームシステム10により、1人または複数のプレーヤがゲームをプレーし、動画を視聴し、音楽を聴くことが可能となる。しかし、ネットワークインターフェース80を介して利用可能とされるブロードバンド接続性を統合することにより、ゲームシステム10はさらに、より大規模なネットワークゲームコミュニティの参加者として動作することができる。
【0042】
図3に、複数のゲームシステム10(1)〜10(g)がネットワーク102を介して相互接続されている例示的なネットワークゲーム環境100を示す。ネットワーク102は、多種多様なデータ通信ネットワークのいずれかを表している。ネットワーク102は、公衆部分(例えばインターネット)および専用部分(例えば住居ローカルエリアネットワーク(LAN))ならびに公衆部分と専用部分の組合せを含むことができる。ネットワーク102は、有線媒体および無線媒体を含む多種多様な従来の通信媒体のうちの任意の1つまたは複数を使用して実装することができる。ネットワーク102を介してデータを通信するのに、公共のプロトコルと専用のプロトコルのいずれも含む多種多様な通信プロトコルのいずれも使用することができる。そうしたプロトコルの例には、TCP/IP、IPX/SPX、NetBEUIなどが含まれる。
【0043】
ゲームシステム10に加えて、1つまたは複数のオンラインサービス104(1)〜104(s)がネットワーク102を介してアクセス可能であり、オンラインゲームのホスティング、ダウンロード可能な音楽/ビデオファイルのサービス、ゲーム競技のホスティング、ストリーミングオーディオ/ビデオファイルのサービスなどの様々なサービスが参加者に対して提供される。ネットワークゲーム環境100は、個々のプレーヤおよび/またはゲームシステム10を互いに認証し、オンラインサービス104に対して認証する役割を果たす鍵配布センタ106をさらに含むことができる。配布センタ106は、鍵およびサービスチケットを正当な参加者に配布し、次いで鍵およびサービスチケットを使用して、複数プレーヤ間のゲームを形成することができ、またはオンラインサービス104からサービスを購入することができる。
【0044】
ネットワークゲーム環境100は、個々のゲームシステム10にとって利用可能な別のメモリソースであるオンライン記憶領域を使用する。可搬型記憶媒体18、ハードディスクドライブ58、およびメモリユニット42に加えて、ゲームシステム10(1)は、オンラインサービス104(s)のリモート記憶領域108によって例示される、リモート記憶において利用可能なデータファイルにも、ネットワーク102を介してアクセスすることができる。
【0045】
[ゲームコントローラおよびテキスト入力装置]
図4は、図1のゲームコントローラ14のうちの1つの上面図である。図4からわかるように、ゲームコントローラ14は、本体部分112の両側に2つのグリップ部分110LEFT、110RIGHTを含む。使用の際、プレーヤは通常、左縁部111LEFTがユーザの左手のひらの中または付近となるように左グリップ110LEFTを保持し、右縁部111RIGHTがユーザの右手のひらの中または付近となるように右グリップ部分110RIGHTを保持する。このようにして、図5の鎖線で示すように、ユーザは、ユーザの親指でサムスティック34、Dパッド36、およびボタン38にアクセスすることができ、ユーザの人差し指で引き金40(図5には図示せず)にアクセスすることができる。図4および5からわかるように、ゲームコントローラ14を両手で、ゲームプレー位置で、かつ両手を完全に接触させて保持するユーザは、両手のひらが最大距離Dだけ離れることになる。好ましい実施形態において、Dは19.05cm以下である。別の好ましい実施形態において、Dは15.24cmを超えない。さらに別の好ましい実施形態において、Dは14.3cmと16.2cmの間である。本体部分112はゲームコントローラ14の上側部分だけにわたって延在するので、グリップ部分110LEFTおよび110RIGHTの端部116LEFTと116RIGHTの間、かつ本体部分112の下にオープンな領域が存在する。図6は、ゲームコントローラ14の下面図であり、本体部分112の下側を示す。ゲームコンソール12と通信するシリアルケーブル32が、本体部分の前方部分から延びる。別の実施形態において、ゲームコントローラ14は無線通信でゲームコンソール12と通信することができる。例えば、ゲームコントローラ14は、無線通信用のBluetooth規格(例えば、非特許文献1参照。)に従ってゲームコンソール12と通信することができる。
【0046】
図7は、ゲームコントローラ14の正面図であり、2つの接続ポート118UPPERおよび118LOWERを示す。先に論じたように、接続ポート118は、例えば1つまたは複数のメモリユニット42の挿入のために使用することができる。別の例としては、接続ポート118を使用して、ヘッドセットまたはその他のオーディオ送信機/受信機装置を接続することができる。図8は、ゲームコントローラ14の背面図であり、コントローラがゲームプレーのために使用されているときに通常プレーヤの方に向くゲームコントローラの側部を示す。
【0047】
図9に示すように、テキスト入力装置120を、グリップエンド116間の開いた部分にはまる(またはそれを覆う)ようにゲームコントローラ14に取付けることができる。テキスト入力装置120をこの部分に配置することにより、ユーザは、ユーザの手をゲームプレー位置から実質上移動させることなく(またはユーザの手の中でグリップの位置をわずかにシフトするだけで)、かつゲームコントローラ14を置くことなく、ユーザの親指でキー122にアクセスすることができる。より具体的には、ユーザの手の鎖線の輪郭で示すように、ユーザは、ユーザの親指の一方でテキスト入力装置120上のキー122のいずれかに容易に触れることができる。それによってユーザは、サムスティック34、Dパッド36、ボタン38、および/または引き金40を介したゲームプレーの入力から、キー122を介したテキストの入力に直ちに移行することができ、次いでゲームプレーの入力に直ちに戻ることができる。ユーザはまた、一方の手でテキストを入力しながら(またはテキスト入力装置120を使用しながら)、他方の手でゲームを制御することができる。
【0048】
図10は、テキスト入力装置120の上面図である。テキスト入力装置120は、複数列のキー122を備える。好ましい一実施形態において、キー122のすべては位置固定のボタンである。言い換えれば、各キー122は、押下された状態と押下されていない状態の2つの状態だけを有する。これは、3つ以上の状態、例えば第1状態すなわち押下されていない状態、コントロールが第1位置(または方向)に押下される第2状態、コントロールが第2位置(または方向)に押下される第3状態などを有することのできるDパッド、ロッカスイッチ、またはその他の制御機構とは区別される。本実施形態において、キー122の大多数が、3行10列の単一配列123(輪郭で示す)として配置される。配列の列および/または行は曲線的構成、直線的構成、または曲線と直線を組み合わせた構成でよい。曲線は任意の方向に向くことができる。例えば、曲線の列は、(図示するように)「しかめ面(frown)」として下方に広がることができ、または「笑顔(smile)」として上方に広がることもできる。
【0049】
キー122の多くが、特定のアルファベットまたはその他のテキスト文字に対応する。その特定の文字を、キー上またはそのすぐ近くにマークとして付けることができる。一部のキーは、標準キーボードと同様に、複数の文字に対応する。例えば、キー122A単独を押下することによって小文字の「a」を生成することができ、キー122SHIFTとキーAを順番に押下することによって大文字の「A」を生成することができる。必要なキーの数を削減するために、その他のキーの組合せを使用して別の文字をキーに追加することができる。例えば、第2の文字を、キー122の多くの上に第2の色で印刷することができ、別のキーを押下すると、第2の色で印刷されたその文字を生成することができる。キー122Aを参照すると、スラッシュ(「/」)が、青色で「A」の上に印刷される。キー122BLUEには、その表面上に青色の点が印刷される。キー122BLUEを押下またはホールドし、次いでキー122Aを押下することにより、スラッシュが生成される。同様に、第3の文字を、キー上またはキーの近くに第3の色で印刷することができ、別のキーを押下すると、その第3の色の文字を生成することができるはずである。やはりキー122Aを例として使用すると、バックスラッシュが緑色でキー122Aの上に印刷され、キー122GREENがその表面上に緑色の点を有する。キー画面を押下またはホールドし、次いでキー122Aを押下することにより、バックスラッシュが生成される。他のキーは、特定のゲームプログラムによって割り当てられた特定の機能を有することができる。例えば、あるキーはそれぞれ、標準キーボード上のF1、F2、F3キーなどと同様に、異なるゲームプログラムで異なって解釈される特定の信号を生成する。他のキーは、標準キーボード上の矢印キー(↑、↓、→、←)と同様に機能することができ、テキストのブロック内でテキストカーソルを上方、下方、左方、右方に移動させることができる。他のキーはまた、スペースバー、バックスペースキー、「DEL」キーなどの標準キーボード上のキーと同様に機能することができる。
【0050】
テキスト入力装置120は、図示するキー122よりもキーを多くまたは少なくすることもできる。好ましい実施形態において、テキスト入力装置120は、意図された言語(すなわち、キーボードが主に意図されたユーザの言語)で一般的に使用されるほとんどの文字を収容するように、十分な数の同時に閲覧可能なキーを備える。好ましい実施形態において、テキスト入力装置120は、少なくとも26個の同時に閲覧可能なテキストキーを有する。より好ましい実施形態においては、こうした26個のテキストキーがそれぞれ、個々のキーの押下のみで(すなわち、シフトキーまたはその他のキーの組合せを必要とすることなく)アルファベットの文字を生成する。別の実施形態において、テキスト入力装置120は、20個から30個の間の同時に閲覧可能なテキストキーを有することができる。さらに別の実施形態において、テキスト入力装置120は、30個を超える同時に閲覧可能なテキストキーを備えることができる。
【0051】
等角を持つ翼部124LEFTおよび124RIGHTが、テキスト入力装置122の両側から横方向に延びる。以下でより詳細に説明するように、ある実施形態において、翼部124がゲームコントローラ14の一部分と協働して、テキスト入力装置120を定位置に確実に保持することができる。
【0052】
図11は、テキスト入力装置120の下面図である。126LEFTおよび126RIGHTの下側は、ゲームコントローラの各部の表面輪郭と合致するように成形することができる。好ましい一実施形態において、下側部126LEFTおよび126RIGHTは、テキスト入力装置120がゲームコントローラ14に取付けられたときに翼部124が載るグリップエンド116の部分の外面にほぼ合致する形状を有する。翼部124LEFTおよび124RIGHTは、翼部124の下側部126LEFTおよび126RIGHTで、ゴムまたはその他の圧縮性高摩擦材料を有することができる。このような材料は、テキスト入力装置120がゲームコントローラ14上に取付けるときにわずかに凝縮することができ、それによってサイズ公差または製造上の欠陥の影響を最小限に抑えることができる。このような材料はまた、翼部の下側部126とゲームコントローラ14との間の摩擦を増大させることによって、テキスト入力装置が定位置から滑ることを防止することができる。側面部128もゴムまたはその他のゴム状材料で覆うことができる。一実施形態において、下側部126LEFTおよびRIGHTならびに側面部128を覆うゴム材料は、サントプレーン(オハイオ州アクロンのAdvanced Elastomer Systemsから入手可能)などのゴム状の熱可塑性エラストマーである。テキスト入力装置120の下側の翼部の内側には、止めスロット(retaining slot)130が配置される。スロット130間には、カバープレート132が配置され、その中心部分は舌状部134を形成する。舌状部134の端部には、止めボタン136が配置される。舌状部134が弾性であるため、ボタン136を押下することができるが、その後ボタン136は、ボタン136の元の位置の外側に偏る。テキスト入力装置120の下側からは、端部にコネクタ140を有する接続ケーブル138も出ている。
【0053】
図12は、取付けブラケット142の斜視図である。取付けブラケット142は、取付けプレート144、接続アーム146、および止めショルダ148を含む。接続アーム146は、「U字型」断面および畝状の縁部(contoured edge)150を有する。クリップ154が取付けプレート144の両側に位置し、取付けプレート144の表面152の上に延びる。図13は、ブラケット142の上面図であり、アーム146の内部を示す。アーム146の底部にはケーブル止め溝156が配置される。ケーブル止め溝156の動作については以下で説明する。図14は、テキスト入力装置120に取付けられたときのブラケット142の下面図である。図14と、図14の線15A−15Aに沿った断面図である図15Aとからわかるように、クリップ154の上部はスロット130にはまる。次いでブラケット142がテキスト入力装置120の正面158に向かって移動するとき、クリップ154の内部160が、各スロット130の前方口唇部162と接触してそれを保持する。取付けプレート144が完全に前進したとき、図15B(図14R>4の線15B−15Bに沿った断面図)に示すように、ボタン136が、取付けプレート144中の円形切欠き部164内に向けて外向きにひずむ。このようにして、まずボタン136を内側に押下せずに取付けプレート144をテキスト入力装置120から取外すことはできない。別の実施形態において、ボタン136を省略することもできる。このような実施形態では、ブラケット142が、口唇部162に近接する下側ケース180の部分に対するクリップ154の挟持動作によって、テキスト入力装置120を保持することができる。このような実施形態において、円形切欠き部164を省略することもできる。あるいは、円形切欠き部164が配置される取付けプレート144の全領域にスロットまたは溝を付けて、テキスト入力装置120の底部の突起を収容することもできる。
【0054】
使用する際、ブラケット142のアーム146は、テキスト入力装置120を定位置に保持するように柔軟なビームとして振る舞う。具体的には、まず取付けプレート144が、前述のようにテキスト入力装置120に取付けられる。次に、翼部124の下側部126がグリップエンド116と接触する位置に配置され、側面部128が本体部分112の下側部分と接触する位置に配置される。次いでアーム146がわずかに外向きに曲げられる。言い換えれば、アーム146の両端が、アーム断面の「U」の先端が向く方向と反対の方向に移動すると共に、アーム146の中央がその反対方向にわずかに移動する。アーム146が曲げられるので、止めショルダ148が滑り、正面170の下縁部と接触する。次いでアーム146の弾性により、ショルダ148の内面が正面の下縁部170に対して押し付けられると共に、翼部124の下側部126が引っ張られ、グリップエンド116と接触する(また、側面部128が引っ張られ、本体部分112と接触する)。このようにして、ゲームコントローラ14の外部ハウジングに切込みを入れ、または変更することなく、テキスト入力装置120をゲームコントローラ14に取付けることができる。
【0055】
図16〜18に、ゲームコントローラ14上へのテキスト入力装置120を取付ける様子を示す。図16は、テキスト入力装置120が取付けられたゲームコントローラ14の上面図である。取付けをさらに図示するために、破線で輪郭が示されるテキスト入力装置120の左側を除去してある。テキスト入力装置120の翼部124が、グリップエンド116の内側部分の上に延在する。翼部124の下側部126が、グリップエンド116の外側上面と合致し、テキスト入力装置120の下側の側面部128が、本体部分112の下側部分に載る。図17は、ゲームコントローラ14およびブラケット142が取付けられたテキスト入力装置120の下面図であり、翼部124の下側部126がグリップエンド116で覆われていることをさらに示す。ブラケット142のアーム146は、本体部分112の正面まで延び、アーム146の上縁部150が、本体部分112の下側166に合致する。止めショルダ148が、本体部分112の底縁部168を包み、ゲームコントローラ14の正面170上に延びる。このようにして、ブラケット142が、本体部分112およびグリップ110の頂面に対してテキスト入力装置120を保持する。コネクタ140がポート118(図7)のうち1つに差し込まれる。図18は、テキスト入力装置120が取付けられたゲームコントローラ14の側面図であり、様々な構成部品の協働をさらに示す。
【0056】
図12〜14および17からわかるように、1対のタブ157がブラケット142の止めショルダ148から延びる。タブ157により、ブラケット142(および取付けられるテキスト入力装置120)をゲームコントローラ14から適切に取外すことが可能となる。ゲームコントローラ14の上側からタブ157を押下することにより、ブラケット142をゲームコントローラ14から分離することができる。
【0057】
図19は、テキスト入力装置120の分解斜視図である。テキスト入力装置120は、上側ケース172、1組のキー174、プリント回路板176、静電放電シールド178、および下側ケース180を含む。下側ケース180中の開口側に対するボックス状構造が、止めスロット130を覆う(または部分的に覆う)。図面を簡潔にするため、開口の反対側の同様のボックス状構造は図示していない。一実施形態において、キー174はシリコーンゴムから成形され、逆ドームを形成し、逆ドームは、押下されたとき、プリント回路板176上に配置されるメンブレンスイッチまたは金属ドームスイッチ(図示せず)を閉じる。プリント回路板176の下側(やはり図示せず)には、様々なキー122が押下されたときに適切なテキスト文字コードを生成させる様々な電子構成部品が配置される。このような目的の回路および構成部品の設計は当技術分野で周知であるので、本明細書ではさらなる説明を省略する。キー押下に応答してテキスト文字コードを生成するどんな適切な構成部品も実装することができる。
【0058】
図19には、コネクタ140の分解組立図も示されている。ケーブル138は、直角取付け器具182内で終了する。具体的には、取付け器具182により、ケーブル138が、コネクタ140から、コネクタ140がポート118に挿入される方向とほぼ垂直な方向で終了する。取付け器具182からは、複数の接点184が延びる。コネクタ140がポート118に挿入されるとき、接点184は、ポート118内部の対応する接点との電気的接続を形成する。上側コネクタハウジング186および下側コネクタハウジング188は、互いに接続されたとき、取付け器具182を取り込み、保持する。直角取付け器具182を使用することにより、より短いケーブルを使用してテキスト入力装置120をゲームコントローラ14に接続することができる。さらに直角取付け器具182により、コネクタ140の端部を超えて延び、次いでコネクタ140の周りに巻きつくケーブル138のループが回避される。別の実施形態において、その他の角度でケーブル138をコネクタ140で終了させる取付け器具も使用することができる。
【0059】
図20は、テキスト入力装置120およびゲームコントローラ14のブロック図である。好ましい実施形態において、ゲームコントローラ14は、複数のポート202、204、および206を備えるUSBハブ200を含む。これらのポート(202)のうち1つは、サムスティック34、Dパッド36、ボタン38、および引き金40に接続され、ゲーム入力をゲームコンソール12に通信するのに使用される。残りのポート204および206は、接続ポート118UPPERおよび118LOWER(図7)に対応し、前述のメモリユニット42やヘッドセットなどの様々の目的に使用可能である。好ましい実施形態において、テキスト入力装置120は、これらのポートのうち1つに差し込まれる。このように接続されたとき、ゲームコントローラ14およびテキスト入力装置120は、ゲームコンソール12により2つの別々のUSB装置として認識される。このようにして、ユーザによる、ゲームコントローラ14を用いたゲームプレー入力と、テキスト入力装置120を用いたテキスト入力との切換えが、ユーザが一方から他方に切り換えるごとにモード選択スイッチを始動しなくとも可能となる。言い換えれば、ゲームコントローラのゲームプレーのコントロールは、ゲームコントローラの出力をテキスト入力とみなすべきか、それともゲームプレーの入力とみなすべきかを示す別個の信号を必要とすることなく、ゲームプレー入力として認識される出力を供給する。同様に、テキスト入力装置のテキストキーは、テキスト入力装置出力をテキスト入力とみなすべきか、それともゲームプレー入力とみなすべきかを示す別個の信号を必要とすることなく、テキスト入力として認識される出力を供給する。同様に、ゲームコントローラの使用からテキスト入力装置の使用に移行する「コントローラオフ/テキスト入力オン」スイッチも、テキスト入力装置の使用からゲームコントローラの使用に移行する「コントローラオン/テキスト入力オフ」スイッチも設ける必要はない。コンピュータによる複数のUSB装置の操作は当技術分野で周知である(例えば、非特許文献2参照。)。
【0060】
本発明の別の態様によれば、単一のテキスト入力装置を、様々なタイプのゲームコントローラに取付けるように製造することができる。第2のタイプのゲームコントローラ14の上面図、下面図、正面図、および背面(プレーヤ側)図を、それぞれ図21〜24に示す。ゲームコントローラ14’は、図4〜8のゲームコントローラ14と類似しているが、物理的寸法および形状が異なる。例えば、ゲームコントローラ14’のグリップ110’LEFTおよび110’RIGHTは、コントローラ14の場合よりも大きく、間隔が広い。好ましい実施形態において、コントローラ14’の幅wは20.32cm未満である。テキスト入力装置120をゲームコントローラ14’に取付けるために、異なる取付けブラケット142’を使用することができる。取付けブラケット142’の斜視図である図25に示すように、ブラケット142’は、クリップ154’を有する取付けプレート144’、ならびに接続アーム146’および止めショルダ148’を有する。ブラケット142’は、アーム146’上に畝状の縁部150’をさらに有する。図26は、ブラケット142’の上面図であり、アーム146’の内部を示す。アーム146’の底部にはケーブル止め溝156’が配置される。ケーブル止め溝156’の動作については以下で説明する。図27は、ブラケット142’の下面図である。先に説明したブラケット142の取付けプレートと同様に、ブラケット142’の取付けプレート144’は、テキスト入力装置120に取付けられる。あるいは、ブラケット142に関して議論したように、ブラケット142’がクリップ154’の挟持動作によってテキスト入力装置120を保持して、テキスト入力装置120からボタン136を省略することもできる。ブラケット142の場合と同じく、1対のタブ157’がブラケット142’の止めショルダ148’から延びる。タブ157’により、ブラケット142’(および取付けられるテキスト入力装置120)をゲームコントローラ14’から適切に取外すことが可能となる。ゲームコントローラ14’の上側からタブ157’を押下することにより、ブラケット142’をゲームコントローラ14’から分離することができる。
【0061】
ブラケット142と同様に、ブラケット142’のアーム146’は、テキスト入力装置120を定位置に保持するように柔軟な梁としての役目を果たす。具体的には、まず取付けプレート144’が、取付けプレート144と同様に、テキスト入力装置120に取付けられる。しかしゲームコントローラ14とは異なり、テキスト入力装置120がゲームコントローラ14’に取付けられたとき、翼部124はグリップ110’上に載らない。その代わりに、取付けプレート144’の先端145’がゲームコントローラ14’の本体部分112’の上面の下側部分に載る。具体的には、先端145’の下側が本体部分112’と接触する位置に配置される。次いでアーム146’が、外向きに曲げられる。言い換えれば、アーム146’の両端が、アーム断面の「U」の先端が向く方向と反対の方向に移動すると共に、アーム146’の中央がその反対方向にわずかに移動する。アーム146’が曲げられるので、止めショルダ148’が滑り、正面の下縁部170’と接触する。次いでアーム146’の弾性により、ショルダ148’の内面が正面170’の下縁部に対して押し付けられると共に、先端145’の下側が引っ張られ、本体部分112’と接触する。このようにして、ゲームコントローラ14’の外部ハウジングに切込みを入れ、または変更することなく、テキスト入力装置120をゲームコントローラ14’に取付けることができる。
【0062】
図28〜30に、ゲームコントローラ14’上へのテキスト入力装置120の取付けの様子を示す。図28は、テキスト入力装置120が取付けられたゲームコントローラ14’の上面図である。取付けをさらに図示するために、破線で輪郭が示されるテキスト入力装置120の左側を除去してある。テキスト入力装置120は、グリップ110’の外面113’LEFTと113’RIGHTの間にある。図29は、テキスト入力装置120およびブラケット142’が取付けられたゲームコントローラ14’の下面図であり、翼部124’がグリップ110’から分離していることをさらに示す。ブラケット142’のアーム146’は、本体部分112’の正面まで延び、アーム146’の上縁部150’(図25参照)が、本体部分112’の下側166’に合致する。止めショルダ148’が、本体部分112’の底部縁部168’を包み、ゲームコントローラ14’の正面170’の上に延びる。コネクタ140がポート118’(図23)のうち1つに差し込まれる。図30は、テキスト入力装置120が取付けられたゲームコントローラ14’の側面図であり、さらに様々な構成部品の協働の様子を示す。
【0063】
図13と図26との比較からわかるように、溝156の形状は溝156’の形状とは異なる。それぞれの場合において、溝は、アーム146または146’内部にケーブル138を抑える働きをする。溝156および156’は、ケーブル138を溝に容易に押下できるが、次いで軽く上方に引っ張ることによって取外すことができるような寸法である。ゲームコントローラ14は、ゲームコントローラ14’よりもわずかに小さいので、アーム146はアーム146’よりもわずかに短い。テキスト入力装置120をゲームコントローラ14に取付けたときにケーブル138の余分な長さを集めるように、アーム146中の溝156は曲がりくねった形状となる。逆に、アーム146’の溝156’はまっすぐである。溝156および156’は、図13および26に示すように、ブラケット142および142’の端部まで延びる必要はない。ある実施形態において、溝156(または156’)は、図示するよりも前端部(すなわちゲームコントローラの正面に向かって配置される端部)から離れた地点で終了する。一実施形態において、溝156(または溝156’)は、ケーブル138が終了するブラケット142(またはブラケット142’)の正面の地点から約2.54cmで終了する。
【0064】
一種類のテキスト入力装置と様々な取付けブラケットとを提供することにより、より経済的に様々なタイプのゲームコントローラにテキスト入力装置を後付けすることができる。各ブラケットは比較的単純な構造であり、構成部品および製造工程はほとんどない(1つな)ので、複数のタイプの取付けアームと、一種類のテキスト入力装置を製造することは、複数の種類のテキスト入力装置を製造するよりも安価である。アーム146またはアーム146’の外側は、所望のどんな形状も有することができる。
【0065】
テキスト入力装置120の上側ハウジング172および下側ハウジング180は、どんな適切な材料からも製造することができる。好ましい実施形態において、ハウジング172および180は、ガラス入りポリカーボネートから製造される。同様にブラケット142および142’もガラス入りポリカーボネートから製造することができる。このような材料を使用することにより、耐クリープ性を向上させることができる。
【0066】
本発明を実施するいくつかの実施例を説明したが、本発明の精神および範囲内の、上述の実施例の多数の変形形態および置換えが存在することを当業者は理解されよう。一例として、テキスト入力装置は、ゲームコントローラの一体部分として形成することができる。図示した物理的形状および構成は単なる例である。その他の多数の形状および構成も可能である。同様に、記載のテキスト入力装置とゲームコンソールとの間の通信は、本発明の可能な実装の一例に過ぎない。多数の修正形態およびその他の実装は本発明の範囲内にあり、本発明の範囲は、特許請求の範囲によってのみ限定される。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】例示的なゲームシステムを示す図である。
【図2】図1のゲームシステムのブロック図である。
【図3】図1のゲームシステムがネットワークを介して他のコンソールおよびサービスに接続されるネットワークゲームシステムを示す図である。
【図4】例示的なゲームコントローラの上面図である。
【図5】ゲームプレーコントロールの動きを示すためのプレーヤの手の輪郭を伴う図4のゲームコントローラの上面図である。
【図6】図4のゲームコントローラの下面図である。
【図7】図4のゲームコントローラの正面図である。
【図8】図4のゲームコントローラの背面(すなわちプレーヤ側)図である。
【図9】取付けられるテキスト入力装置と、テキストの入力を示すためのプレーヤの手の輪郭とを伴う図4のゲームコントローラの上面図である。
【図10】例示的なテキスト入力装置の上面図である。
【図11】図10のテキスト入力装置の下面図である。
【図12】本発明の一実施形態による取付けブラケットの斜視図である。
【図13】図12のブラケットの上面図である。
【図14】図10のテキスト入力装置に取付けられた図12のブラケットの下面図である。
【図15A】図14の線15A−15Aに沿った断面を180°回転した断面図である。
【図15B】図14の線15B−15Bに沿った断面を180°回転した断面図である。
【図16】図10の取付けられるテキスト入力装置を伴い、そのテキスト入力装置の一部が除去された図4のゲームコントローラの上面図である。
【図17】図10の取付けられるテキスト入力装置と図12のブラケットとを伴う図4のゲームコントローラの下面図である。
【図18】図10の取付けられるテキスト入力装置と図12のブラケットとを伴う図4のゲームコントローラの側面図である。
【図19】図10のテキスト入力装置の分解斜視図である。
【図20】本発明の一実施形態によるゲームコントローラおよびテキスト入力装置のブロック図である。
【図21】第2の例示的なゲームコントローラの上面図である。
【図22】図21のゲームコントローラの下面図である。
【図23】図21のゲームコントローラの正面図である。
【図24】図21のゲームコントローラの背面(すなわちプレーヤ側)図である。
【図25】本発明の別の実施形態による取付けブラケットの斜視図である。
【図26】図25のブラケットの上面図である。
【図27】図25のブラケットの下面図である。
【図28】図10の取付けられるテキスト入力装置を伴い、そのテキスト入力装置の一部が除去された図21のゲームコントローラの上面図である。
【図29】図10の取付けられるテキスト入力装置と、図25のブラケットとを伴う図21R>1のゲームコントローラの下面図である。
【図30】図10の取付けられるテキスト入力装置と、図25のブラケットとを伴う図21R>1のゲームコントローラの側面図である。
【符号の説明】
【0068】
10、10(1)、10(g) ゲームシステム
12 ゲームコンソール
14(1)、14(2)、14’ ゲームコントローラ
16 ポータブルメディアドライブ
18 光記憶ディスク
20 スロット
22 電源ボタン
24 イジェクトボタン
26 A/Vインターフェースケーブル
28 電源ケーブル
30 ケーブル/モデムコネクタ
32(1)、32(2) シリアルケーブル
34 サムスティック
36 Dパッド
38 ボタン
40 引き金
42 メモリユニット(MU)
50 中央演算処理装置(CPU)
52 メモリコントローラ
54 フラッシュROM(読取り専用メモリ)
56 RAM(ランダムアクセスメモリ)
58 ハードディスクドライブ
60 レベル1キャッシュ
62 レベル2キャッシュ
64 共通モジュール
66 ATA(AT Attachment)バス
68 3Dグラフィックス処理装置
70 ビデオエンコーダ
72 オーディオ処理装置
74 オーディオコーデック(コーダ/デコーダ)
76 A/V(オーディオ/ビデオ)ポート
78 USBホストコントローラ
80 ネットワークインターフェース
82(1)、82(2) デュアルコントーラサポートサブアセンブリ
84 フロントパネルI/Oサブアセンブリ
86 ケーブルアセンブリ
88 システム電源モジュール
90 ファン
92 コンソールユーザインターフェース(UI)アプリケーション
100 ネットワークゲーム環境
102 ネットワーク
104(1)、104(s) オンラインサービス
106 鍵配布センタ
108 リモート記憶領域
110LEFT、110RIGHT、110’LEFT、110’RIGHT グリップ部分
112、112’ 本体部分
118UPPER、118LOWER 接続ポート
120 テキスト入力装置
122 キー
124LEFT、124RIGHT 翼部
128 側面部
130 スロット
136 ボタン
138 ケーブル
140 コネクタ
142、142’ 取付けブラケット
144、144’ 取付けプレート
146、146’ 接続アーム
148、148’ 止めショルダ
154、154’ クリップ
156、156’ ケーブル止め溝
157、157’ タブ
162 口唇部
164 円形切欠き部
172 上側ケース
174 キー
176 プリント回路板
178 静電放電シールド
180 下側ケース
182 直角取付け器具
184 接点
186 上側コネクタハウジング
188 下側コネクタハウジング
200 USBハブ
202、204、206 ポート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータゲームプレーおよびテキスト入力を実現する装置であって、
ゲームプレーヤが両手で保持する寸法とされ、および形成された本体部分を有するハンドヘルドのゲームコントローラと、
取付けられるテキスト入力装置であって、
前記ゲームコントローラから破壊することなく取外すことを選択することができ、
破壊することなく取外された後にゲームコントローラに再取付け可能とすることによって前記再取付け後も破壊することなく取外しが可能となり、および
少なくとも20個の同時閲覧可能なテキストキーを有するテキスト入力装置と
を備えたことを特徴とする装置。
【請求項2】
前記テキスト入力装置は、少なくとも26個の同時閲覧可能なテキストキーを有し、前記テキストキーはそれぞれ、アルファベットの相異なる文字に対応することを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記テキスト入力装置が前記ゲームコントローラに取付けられたとき、前記テキスト入力装置のほぼすべてのテキストキーは同時に閲覧可能であることを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記少なくとも26個のテキストキーのうちの多くは位置固定のボタンであり、単一配列として配置されることを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項5】
前記少なくとも26個のテキストキーのうちの多くは位置固定のボタンであり、3行以下に配置されることを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項6】
前記少なくとも26個のテキストキーのうちの多くは位置固定のボタンであり、10列以下に配置されることを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項7】
前記ゲームコントローラは、少なくとも1つのサムスティックを含むことを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項8】
前記ゲームコントローラは、少なくとも1つの引き金を含むことを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項9】
前記テキスト入力装置の前記テキストキーの大多数は、テキスト文字コードが送られるだけであることを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項10】
前記ゲームコントローラは、複数のポートを有するユニバーサルシリアルバス(USB)ハブを含み、前記ゲームコントローラの前記ゲームプレーコントロールは前記ポートのうち1つと通信し、前記テキスト入力装置は別のポートと通信することを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項11】
前記ゲームコントローラ本体部分は、ユーザによってゲームプレー位置で手のひらがハンドル部分と完全に係合するよう保持されると、互いに対向させ、および19.05cm以下で離すように前記手のひらを向けさせる2つのハンドル部分を含むことを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項12】
前記ゲームコントローラをゲームプレー位置で保持するユーザがユーザの親指で前記テキスト入力装置にアクセスすることができるように、前記テキスト入力装置は、前記ハンドル部分の間の位置に取付けられることを特徴とする請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記ゲームコントローラは、一体型専用テキストキーを欠いていることを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項14】
前記テキスト入力装置を前記ゲームコントローラに結合するブラケットをさらに備えたことを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項15】
前記ゲームコントローラの前記ゲームプレーコントロールは、ゲームコントローラ出力がテキスト入力か、またはゲームプレー入力かを示す別個の信号を必要とすることなく、ゲームプレー入力と認識される出力を供給し、前記テキスト入力装置の前記テキストキーは、テキスト入力装置出力がテキスト入力か、またはゲームプレー入力かを示す別個の信号を必要とすることなく、テキスト入力と認識される出力を供給することを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項16】
前記ゲームコントローラおよび前記テキスト入力装置と通信するコンピュータプロセッサと、
前記プロセッサと通信し、マシン実行可能命令が格納されたメモリであって、前記プロセッサによって実行されると、
前記ゲームプレーコントロールのほぼすべてのうちいずれかの始動に対応する信号をテキストではないゲームプレー入力として前記プロセッサに認識させ、および
前記テキストキーのほぼすべてのうちいずれかの始動に対応する信号をテキスト文字として前記プロセッサに認識させるメモリとをさらに備え、
前記テキスト入力装置のほぼすべての制御がテキストキーのためであることを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項17】
コンピュータゲームプレーおよびテキスト入力を実現する装置であって、
ゲームプレーヤの両手で握るように形成された2つの対向するハンドル部分、および各ハンドル部分の少なくとも一部を形成する少なくとも1つの一体型構成部品を有するハウジングを有するゲームコントローラと、
取付けられるテキスト入力装置であって、
前記ゲームコントローラから破壊することなく取外すことを選択することができ、
破壊することなく取外された後に前記ゲームコントローラに再取付け可能とすることによって前記再取付け後に破壊することのない取外しが可能となり、
前記ハンドル部分に境を接する空間内にはまるような寸法のハウジングを有するテキスト入力装置と
を備えたことを特徴とする装置。
【請求項18】
前記ゲームコントローラは、少なくとも1つのサムスティックを含むことを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記ゲームコントローラは、少なくとも1つの引き金を含むことを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項20】
前記テキスト入力装置は、前記ハンドル部分の外縁部内にはまることを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項21】
前記テキスト入力装置の一部は、ハンドル部分の表面と接触することを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項22】
前記ハンドル部分は、ユーザによってゲームプレー位置で手のひらが前記ハンドル部分の外面と完全に係合するよう保持されると、前記手のひらは19.05cm以下だけ離されることを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項23】
前記テキスト入力装置が、前記ゲームコントローラをゲームプレー位置で保持するユーザがユーザの親指で前記テキスト入力装置にアクセスすることができるような位置に取付けられることを特徴とする請求項22に記載の装置。
【請求項24】
前記ゲームコントローラは、一体型専用テキストキーを欠いていることを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項25】
前記テキスト入力装置を前記ゲームコントローラに結合するブラケットをさらに備えたことを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項26】
前記ゲームコントローラの前記ゲームプレーコントロールは、ゲームコントローラ出力をテキスト入力とするか、ゲームプレー入力とするかを示す別個の信号を必要とすることなく、ゲームプレー入力と認識される出力を供給し、前記テキスト入力装置の前記テキストキーは、テキスト入力装置出力をテキスト入力とするか、ゲームプレー入力とするかを示す別個の信号を必要とすることなく、テキスト入力と認識される出力を供給することを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項27】
前記ゲームコントローラおよび前記テキスト入力装置と通信するコンピュータプロセッサと、
前記プロセッサと通信し、マシン実行可能命令が格納されたメモリであって、前記プロセッサによって実行されると、
前記ゲームプレーコントロールのほぼすべてのうちいずれかの始動に対応する信号をテキストではないゲームプレー入力と前記プロセッサに認識させ、および
前記テキストキーのほぼすべてのうちいずれかの始動に対応する信号をテキスト文字と前記プロセッサに認識させるメモリとをさらに備え、
前記テキスト入力装置のほぼすべての制御がテキストキーのためであることを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項28】
コンピュータゲームをプレーし、およびテキストを入力する装置であって、
ゲームプレーヤの両手で握られるように形成された2つの対向するハンドル部分と、各ハンドル部分の少なくとも一部を形づくる少なくとも1つの一体型構成部品とを有する第1ハウジングと、
前記第1ハウジング上に配置される少なくとも1つの外部アクセス可能な通信ポートと、
前記第1ハウジングの外部領域上に配置される複数のゲームプレーコントロールと、
前記第1ハウジングから破壊することなく取外すことを選択することが可能な第2ハウジングであって、前記第1ハウジングから破壊することなく取外された後に前記第1ハウジングに取外しができるように再取付け可能な第2ハウジングと、
前記第2ハウジングの外部領域上に配置される複数のテキストキーと、
第2ハウジングから出て、コネクタで終了し、前記通信ポートに接続される通信ケーブルと
を備えたことを特徴とする装置。
【請求項29】
少なくとも1つのゲームプレーコントロールは、サムスティックであることを特徴とする請求項28に記載の装置。
【請求項30】
少なくとも1つのゲームプレーコントロールは、引き金であることを特徴とする請求項28に記載の装置。
【請求項31】
前記テキストキーの大多数は、テキスト文字コードを送るためだけであることを特徴とする請求項28に記載の装置。
【請求項32】
前記第1ハウジング内に配置され、複数のポートを有するユニバーサルシリアルバス(USB)ハブをさらに備え、
前記ゲームプレーコントロールは、前記USBポートのうち1つと通信し、
前記少なくとも1つの外部アクセス可能な通信ポートは、別の前記USBポートを含むことを特徴とする請求項28に記載の装置。
【請求項33】
前記2つのハンドル部分は、ユーザによってゲームプレー位置で手のひらが前記ハンドル部分と完全に係合するように保持されると、互いに対向させて19.05cm以下で離れるように前記手のひらを向けさせることを特徴とする請求項28に記載の装置。
【請求項34】
前記第2ハウジングは、前記第1ハウジングをゲームプレー位置で保持するユーザがユーザの親指で前記複数のテキストキーにアクセスすることができるような位置に取付けられることを特徴とする請求項33に記載の装置。
【請求項35】
一体型専用テキストキーは、前記第1ハウジング上に配置されていないことを特徴とする請求項28に記載の装置。
【請求項36】
前記第2ハウジングを前記第1ハウジングに結合するブラケットをさらに備えたことを特徴とする請求項28に記載の装置。
【請求項37】
前記ブラケットは、ビーム、該ビームの第1部分に固定されて該ビームの第1部分から延びる止めショルダ、および前記ビームの第2部分に固定された係合部材を含み、
前記係合部材は、前記第2ハウジングと係合し、前記第2ハウジングから破壊することなく取外すことを選択することができ、前記第2ハウジングから破壊することなく取外された後に前記第2ハウジングと取外しができるように再係合可能であり、
前記ショルダの接面は、前記第1ハウジングの正面と接触し、
前記第2ハウジングの側部は、前記ハンドル部分の一方の外面と接触し、前記ビームによって前記ハンドル部分の一方の外面に向かって引っ張られることを特徴とする請求項36に記載の装置。
【請求項38】
前記ブラケットは、ビーム、該ビームの第1部分に固定されて該ビームの前記第1部分から延びる止めショルダ、前記ビームの第2部分に固定された取付けプレート、および前記取付けプレートから延びる先端を含み、
前記取付けプレートは、前記第2ハウジングに結合され、前記第2ハウジングから破壊することなく取外すことを選択することができ、前記第2ハウジングから破壊することなく取外された後に前記第2ハウジングに取外しができるように再取付け可能であり、
前記ショルダの接面は、前記第1ハウジングの正面と接触し、
前記取付けプレートの先端は、前記第1ハウジングの外面と接触し、前記ビームによって前記第1ハウジングの前記外面に向かって引っ張られることを特徴とする請求項36に記載の装置。
【請求項39】
前記ゲームプレーコントロールは、ゲームコントロール出力がテキスト入力か、またはゲームプレー入力かを示す別個の信号を必要とすることなく、ゲームプレー入力と認識される出力を供給し、前記テキストキーは、テキストキー出力がテキスト入力か、またはゲームプレー入力かを示す別個の信号を必要とすることなく、テキスト入力と認識される出力を供給することを特徴とする請求項28に記載の装置。
【請求項40】
前記ゲームプレーコントロールおよび前記テキストキーと通信するコンピュータプロセッサと、
前記プロセッサと通信し、マシン実行可能命令が格納されたメモリであって、前記プロセッサによって実行されると、
前記ゲームプレーコントロールのほぼすべてのうちいずれかの始動に対応する信号をテキストではないゲームプレー入力と前記プロセッサに認識させ、および
前記テキストキーのほぼすべてのうちいずれかの始動に対応する信号をテキスト文字と前記プロセッサに認識させるメモリとをさらに備え、
前記第2ハウジングの外に配置されるほぼすべてのコントロールがテキストキーであることを特徴とする請求項28に記載の装置。
【請求項41】
実質上テキスト入力機能を欠いているハンドヘルドゲームコントローラを、テキスト入力を提供するように適合させる方法であって、
複数の位置固定のテキストキーを有するテキスト入力装置を受けるステップであって、前記テキスト入力装置は、前記ゲームコントローラのハンドグリップ部分に境を接する空間内にはまるような寸法であるステップと、
前記テキスト入力装置を前記ゲームコントローラに結合するステップと
を備えたことを特徴とする方法。
【請求項42】
前記テキスト入力装置を前記ゲームコントローラに結合するステップは、
前記テキスト入力装置をブラケットの第1端部に取付けるステップ、
前記ブラケットの第1端部および取付けられるテキスト入力装置を前記ゲームコントローラのプレーヤ端部に配置するステップ、および
前記テキスト入力装置を定位置に保持するように、前記ゲームコントローラの端部を前記ブラケットの第2端部で覆うステップとを含むことを特徴とする請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記ブラケットの第1端部および取付けられるテキスト入力装置を配置するステップは、前記テキスト入力装置の下側の一部を前記ゲームコントローラの前記プレーヤ端部と接触する位置に配置するステップを含むことを特徴とする請求項42に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15A】
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【図15B】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【公開番号】特開2004−329915(P2004−329915A)
【公開日】平成16年11月25日(2004.11.25)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2004−114494(P2004−114494)
【出願日】平成16年4月8日(2004.4.8)
【出願人】(500046438)マイクロソフト コーポレーション (3,165)
【Fターム(参考)】