テクスチャード加工表面を有するスケートボード靴
テクスチャード加工表面を有する履物を提供する。履物(10)は、少なくとも一部がテクスチャード加工表面(40)を有するアッパー(20)を有しうる。テクスチャード加工表面は、少なくとも部分的に、起伏のある構造(41)によって形成されてもよい。これらの起伏のある構造は、二つの直交する方向に伸長する、交互に並ぶ山(42)と谷(43)の群を規定しうる。テクスチャード加工表面は、任意で開口部(44)を含んでもよく、これは、空気がアッパーを通過して靴内部に入ることを可能にし、かつ湿気が靴の内部から空気中へと排出されることを可能にする。テクスチャード加工表面は、スケートボードの技の際にスケートボードをとらえるための摩擦を提供する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、米国特許法119条の下で、“Skateboard Shoe With Textured Surface”という題名で2006年1月24日に出願され、James Arizumiを発明者として示した米国特許仮出願第60/761,847号の優先権を主張し、該特許仮出願は全体的に参照により本明細書に組み入れられる。
【0002】
発明の分野
本発明は、スケートボード上で種々の活動を行うのに有用な履物製品に関する。より詳しくは、本発明の種々の例は、少なくとも表面の一部がテクスチャード加工されたアッパーを有する履物製品に関する。
【背景技術】
【0003】
発明の背景
スケートボード乗りは、長年に渡って非常に人気のある活動である。しかしながら、目下多くのスケートボーダーが、単にスケートボードに乗るのに加えて複雑な技を行うことに挑戦しており、新世代のスケートボーダーの各々が最新の技を超えようとするため、技はますます難しくなってきている。多くのスケートボード乗りの技は、スケートボーダーが足を用いてスケートボードを方向転換するか、または位置を変えることを必要とする。例えば、スケートボーダーは、ジャンプの頂点において、スケートボードが360°回転するように方向転換するために足を用いる場合があるが、ジャンプの終わりにはスケートボーダーがまたスケートボード上に着地することができるように引き続き車輪上に足を着けている。典型的には、スケートボーダーは、スケートボードを方向転換するためにその下側を「とらえる」(“grab”)ように靴の上面を使用すると考えられる。このタイプの技はいずれの環境下でも難しいと考えられるが、スケートボーダーの履物のためにこのタイプの技がさらにより難しくなっている。例えば、履物が平滑なアッパー表面を有する場合、この表面は、スケートボーダーが成功裡にスケートボードをとらえることができるのに十分な摩擦を提供しない可能性がある。したがって、スケートボーダーがスケートボードの方向転換または他の動きを足でより確実におよび良好に制御することを可能にする、スケートボードしながら使用するための履物を提供することが望ましいと考えられる。
【発明の開示】
【0004】
発明の簡単な概要
本発明の種々の局面は、テクスチャード加工表面を有する履物に関する。より詳しくは、本発明のいくつかの局面はアッパーを有する履物に関し、履物のアッパーの少なくとも一部は、スケートボード乗りの技の間にスケートボードをとらえるための摩擦を提供すると考えられるテクスチャード加工表面を有する。本発明のいくつかの例によると、履物製品は、少なくとも部分的に起伏のある構造によって形成された上面を有するアッパーと共に提供される。例えば、これらの起伏のある構造は、二つの直交する方向に伸長する交互に並ぶ山と谷の群を規定してもよい。そのうえさらに、テクスチャード加工表面は、任意で、空気が靴中へアッパーを通り抜けることを可能にし、かつ湿気が靴の内部から空気中へ吐き出されることを可能にすると考えられる開口部を含んでもよい。
【0005】
発明の詳細な説明
以下の考察および添付の図面は、本発明の種々の局面にしたがってテクスチャード加工表面を伴うアッパーを有する履物製品を開示する。テクスチャード加工表面に関連する概念は、スケートボード乗りの活動に適した形状を有する運動靴製品に関して開示される。しかしながら、テクスチャード加工表面は、スケートボード乗りのために設計された履物だけに限定されるわけではなく、例えば、野球、バスケットボール、クロストレーニング、フットボール、ラグビー、サッカー、テニス、バレーボール、およびウォーキングに適した靴を含む、広範な運動靴スタイルに組み込まれてもよい。さらに、本発明の種々の態様によるテクスチャード加工表面は、様々なドレスシューズ、カジュアルシューズ、サンダル、およびブーツを含む、一般に非運動用と考えられる履物に組み込まれてもよい。そのため、テクスチャード加工表面に関して本明細書において開示された概念が、以下の資料において考察されかつ添付の図面に示された具体的なスタイルに加えて、多種多様の履物スタイルに適用されることを当業者は認識するであろう。
【0006】
履物製品10は、アッパー20およびソール構造30を含むように図1〜3に示される。以下の資料における参考のために、履物10は、図3に規定されたように、3個の一般的な領域:フォアフット領域11、ミッドフット(midfoot)領域12、およびヒール領域13に分割されてもよい。領域11〜13は履物10の正確な範囲をはっきり区別することを意図していない。むしろ領域11〜13は、以下の考察の際に基準系を提供する履物10の一般的な範囲を示すことを意図している。領域11〜13は一般に履物10に適用されるが、領域11〜13への言及は、アッパー20、ソール構造30、または、アッパー20もしくはソール構造30のいずれかの内部の個々の成分に具体的に適用されてもよい。
【0007】
アッパー20はソール構造30に固定され、足を受け入れるための空隙を規定する。参考のために、アッパー20は、外側21、反対側の内側22、および爪革(vamp)エリア23を含む。外側21は足の外側に沿って伸長し、一般に領域11〜13の各々を貫通するように配置される。同様に、内側22は足の反対側の内側に沿って伸長し、一般に領域11〜13の各々を貫通するように配置される。爪革エリア23は、足の上面に一致するように外側21と内側22との間に配置される。爪革エリア23は、足に対してアッパー20の寸法を変更するために従来の様式で利用される紐25または任意の他の閉鎖機構を有するスロート(throat)24を含み、それによって履物10の適合を調整する。アッパー20はまた、アッパー20内の空隙に足がアクセスすることを可能にする足首開口部26を含む。
【0008】
ソール構造30はアッパー20の下面に固定され、ミッドソール31およびアウトソール32を含む従来の構造を一般に有する。ミッドソール31は、ウォーキング、ランニング、または他の歩行活動の間に地面反力を減衰させるように縮む、ポリウレタンまたはエチルビニルアセテートなどのポリマー発泡体材料から形成されてもよい。本発明のいくつかの局面において、ポリマー発泡体材料は、履物10の快適さ、運動制御品質、安定性、または地面反力の減衰を増強する、液体で満たされた浮嚢(bladder)または調節器などの種々の要素を封入してもよいし、または含んでもよい。アウトソール32は、ミッドソール31の下面に固定され、ゴムなどの耐磨耗性材料から形成されて、歩行活動の間に地面と接触する。アウトソール32を形成する材料は、増強された牽引力および滑り耐性を付与するようにテクスチャード加工されてもよい。履物10はまた、履物10の快適さを増強するように、アッパー20中の空隙内に位置し、足の下面に隣接する薄い圧縮性の部材である中敷を含んでもよい。上記で議論されたソール構造30の形状は履物10に適しているが、ソール構造30は任意の従来的なまたは非従来的なソール構造の形状を示してもよい。
【0009】
図1〜3に見られるように、アッパー20は2個の部分:後方部分27および前方部分28に分割される。図示された例において、前方部分28はフォアフット領域11の頂部を越えてミッドフット領域12へ延びる。本前方部分28はまた、靴10のいずれかの側面に沿ってヒール領域13へ延びる。次に、アッパー20の後方部分27は、前方部分28から靴10のヒール領域13を通って延びる。したがって、アッパー20の前方部分28は、スケートボーダーがスケートボードを方向転換するか、または操作するために通常使用すると考えられる足の部分をカバーする。
【0010】
これらの図面にも見られるように、前方部分28の頂部はテクスチャード加工表面40を有する。下記でより詳細に議論されるように、本テクスチャード加工表面40は、前方部分28に粗い不規則な覆いをもたらす。靴10の前方部分28がスケートボードの板の頂部、底部、または端などの別の表面にこすり付けられる際に、本テクスチャード加工表面40が使用者に向上した牽引力を提供するように設定されている。したがって、前方部分28のテクスチャード加工表面40は、スケートボードを操作する際により良好なグリップおよび改善された感触をスケートボーダーに提供すると考えられる。
【0011】
図4〜9は、より詳細に前方部分28のテクスチャード加工表面40を図示する。より詳しくは、図4はテクスチャード加工表面40の平面図であり、一方図5はテクスチャード加工表面40の斜視図である。次に図6は、図4に示された線6-6に沿ったテクスチャード加工表面40の横断面を図示する。図7は、図4に示された線7-7に沿ったテクスチャード加工表面40の横断面を図示する。図8は、図4に示された線8-8に沿ったテクスチャード加工表面40の横断面を図示し、図9は、図4に示された線9-9に沿ったテクスチャード加工表面40の横断面を図示する。
【0012】
これらの図面に見られるように、テクスチャード加工表面40は、一連の起伏のある構造41で作製されている。すなわち、各構造41は、曲線または不規則な輪郭を有する点において起伏がある。図示された例にあっては、各々の起伏のある構造41は、図9において最もよく見られ得るように波型をしている。各構造は一連の山42を含み、構造41に沿った各々の隣接した山42のペアは、谷43によって分離されている。起伏のある構造41は、長さに沿って互いに平行に配置されている。さらに、図4および8において最もよく見られ得るように、隣接した起伏のある構造41は互いに位相がおよそ180°ずれている。すなわち、一つの起伏のある構造41の山42は、二つの近傍の起伏のある構造41の谷43にすぐ隣接している。同様に、一つの起伏のある構造41の各谷43は、二つの近傍の起伏のある構造41の山42に隣接している。したがって、これらの構造41は、二つの直交する方向に伸長する交互に並ぶ一連の隆起した高所およびくぼみを形成する。図面から明らかであるように、この交互に並ぶ一連の起伏のある構造41は、テクスチャード加工表面40に粗い不規則な感触をもたらす。したがって、テクスチャード加工表面40は、スケートボードの板の頂部、底部、または端などの別の表面に沿ってこすれた際に、従来の靴のアッパー表面よりも強い牽引力を提供すると考えられる。
【0013】
起伏のある構造41の山42および谷43に加えて、テクスチャード加工表面40はまた、任意で一つまたは複数の開口部を含んでもよい。例えば、図4〜9に図示された本発明の態様において、テクスチャード加工表面40は開口部44のパターンを規定する。より詳しくは、開口部44は、各谷43を隣接した起伏のある構造41の山42から分離するために、隣接した起伏のある構造41の間に形成されている。当然ながら、本発明のさらに他の実施では、より多いまたはより少ない開口部44を提供してもよい。さらに、本発明の代替例は、望ましいように、異なる位置に開口部を配置してもよい。当業者によって認識されると考えられるように、開口部はテクスチャード加工表面40が「呼吸する」ことを可能にする。すなわち、開口部44は、湿気が靴10の内部から逃げることを可能にし、かつ、新鮮な空気が靴10の内部に入ることを可能にすることができ、それによって使用者の足を涼しく乾燥した状態に保つのを援助する。
【0014】
テクスチャード加工表面40を提供する起伏のある構造41は、例えば、ゴム、シリコーン、熱可塑性ポリウレタン、ポリプロピレン、ポリエチレン、エチルビニルアセテート、およびスチレンエチルブチレンスチレンを含む様々なポリマー材料から形成されてもよい。様々な製造過程が、起伏のある構造41を形成するのに利用されてもよい。例として、起伏のある構造41は、任意の望ましい塑造過程または鋳造過程を通して成形されてもよい。さらに、種々のエッチング過程およびミリング過程が起伏のある構造41を形成するのに利用されてもよい。本発明の種々の例にあっては、起伏のある構造41を形成する材料は、足に隣接して伸長し、足の動きおよび足の寸法の差異に適応するように伸縮する可能性がある快適で従順な構造を前方部分28が提供するように、選択され得る。
【0015】
図4〜9に図示された本発明の態様にあっては、起伏のある構造41は単一の材料片から形成されることに留意されたい。すなわち、交互に並ぶ起伏のある構造41は互いに連続的に形成される。しかしながら本発明の代替例は、別々の材料片から起伏のある構造41を形成し、次に、接着剤、インターリービング、または任意の他の適切な方法などの任意の望ましい技術を用いて、別々の起伏のある構造41を連結してもよい。
【0016】
テクスチャード加工表面40を形成するために他のタイプの起伏のある構造41が使用されてもよいことも認識されるべきである。例えば、本発明の他の態様は、図4〜9に具体的に図示された波型の輪郭の代わりに、異なる波型の輪郭を有する起伏のある構造41を使用してもよい。さらに、本発明の代替例は、図4〜9に図示されたような交互に並ぶ波型の起伏のある構造41により提供される隆起した構造およびくぼみの規則的なパターンではなく、規則的または不規則的なパターンのいずれかで配置された個々の隆起した構造を各々が形成する、起伏のある構造41を使用してもよい。本発明のいくつかの態様にあっては、テクスチャード加工表面40の柔軟性を変化させるために、隆起した構造(例えば、山42)の高さ、または、代替的もしくは追加的に、隆起した構造の間のくぼみ(例えば、谷43)の深さが変更されてもよい。さらに、本発明のいくつかの態様にあっては、テクスチャード加工表面40の柔軟性を変化させるために、隣接する隆起した構造(例えば、山42)の間の距離が変更されてもよい。
【0017】
さらに、テクスチャード加工表面40の種々の範囲は、起伏のある構造41の異なる配置より形成され得る。例えば、本発明のいくつかの実施においては、図4〜9に図示された起伏のある構造41の別々の群が、前方部分28の交互に並ぶ範囲に渡って異なる角度で(例えば、チェッカー盤パターンで)提供されてもよい。また、図4〜9に図示された波型の起伏のある構造41は、テクスチャード加工表面40を提供するように前方部分28に渡って他のタイプの起伏のある構造41と交互に並べられてもよい。
【0018】
そのうえさらに、図1〜3に図示された具体例はアッパー20の前方部分28のみに渡ってテクスチャード加工表面40を提供するが、本発明の代替例にあっては、テクスチャード加工表面40は、アッパー20の全体を含めてアッパー20の任意の所望の部分に渡って広がってもよい。これらの例にあっては、アッパー10は、前方部分28および後方部分27に分割されなくてもよい。そのうえさらに、本発明のいくつかの例にあっては、前方部分28の大きさは、例えば、アッパー20のフォアフット領域10、爪革エリア23、または靴10のいくつかの他のより小さな部分のみを覆うように縮小されてもよい。本発明のさらに他の例にあっては、テクスチャード加工表面40は、アッパー20から分離されてもよい。例えば、一つの側面にテクスチャード加工表面40を規定し、反対側面に平滑表面を規定するように、起伏のある構造41が材料層において形成されてもよい。次に、材料が従来の履物製品の既存のアッパー20に固定され得るように、接着剤または別の固定構造を平滑側面に適用することができる。
【0019】
現在好ましい発明実施形態を含む具体例に関して本発明を説明したが、上記のような本発明の趣旨および範囲に含まれる上記で説明されたシステムおよび技術の多数の変形物および並び替えが存在することを、当業者は認識すると考えられる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
前述の概要および詳細な説明は、添付の図面と共に読むことでより良好に理解される。
【図1】本発明の局面にしたがって起伏のある層を伴うアッパーを有する履物製品の外側正面図である。
【図2】図1に示された履物製品の内側正面図である。
【図3】図1に示された履物製品の平面図である。
【図4】図1〜3に示されたテクスチャード加工表面の平面図である。
【図5】図1〜3に示されたテクスチャード加工表面の斜視図である。
【図6】図1〜3に示されたテクスチャード加工表面の、図4に示された線6-6に沿った横断面を図示する。
【図7】図1〜3に示されたテクスチャード加工表面の、図4に示された線7-7に沿った横断面を図示する。
【図8】図1〜3に示されたテクスチャード加工表面の、図4に示された線8-8に沿った横断面を図示する。
【図9】図1〜3に示されたテクスチャード加工表面の、図4に示された線9-9に沿った横断面を図示する。
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、米国特許法119条の下で、“Skateboard Shoe With Textured Surface”という題名で2006年1月24日に出願され、James Arizumiを発明者として示した米国特許仮出願第60/761,847号の優先権を主張し、該特許仮出願は全体的に参照により本明細書に組み入れられる。
【0002】
発明の分野
本発明は、スケートボード上で種々の活動を行うのに有用な履物製品に関する。より詳しくは、本発明の種々の例は、少なくとも表面の一部がテクスチャード加工されたアッパーを有する履物製品に関する。
【背景技術】
【0003】
発明の背景
スケートボード乗りは、長年に渡って非常に人気のある活動である。しかしながら、目下多くのスケートボーダーが、単にスケートボードに乗るのに加えて複雑な技を行うことに挑戦しており、新世代のスケートボーダーの各々が最新の技を超えようとするため、技はますます難しくなってきている。多くのスケートボード乗りの技は、スケートボーダーが足を用いてスケートボードを方向転換するか、または位置を変えることを必要とする。例えば、スケートボーダーは、ジャンプの頂点において、スケートボードが360°回転するように方向転換するために足を用いる場合があるが、ジャンプの終わりにはスケートボーダーがまたスケートボード上に着地することができるように引き続き車輪上に足を着けている。典型的には、スケートボーダーは、スケートボードを方向転換するためにその下側を「とらえる」(“grab”)ように靴の上面を使用すると考えられる。このタイプの技はいずれの環境下でも難しいと考えられるが、スケートボーダーの履物のためにこのタイプの技がさらにより難しくなっている。例えば、履物が平滑なアッパー表面を有する場合、この表面は、スケートボーダーが成功裡にスケートボードをとらえることができるのに十分な摩擦を提供しない可能性がある。したがって、スケートボーダーがスケートボードの方向転換または他の動きを足でより確実におよび良好に制御することを可能にする、スケートボードしながら使用するための履物を提供することが望ましいと考えられる。
【発明の開示】
【0004】
発明の簡単な概要
本発明の種々の局面は、テクスチャード加工表面を有する履物に関する。より詳しくは、本発明のいくつかの局面はアッパーを有する履物に関し、履物のアッパーの少なくとも一部は、スケートボード乗りの技の間にスケートボードをとらえるための摩擦を提供すると考えられるテクスチャード加工表面を有する。本発明のいくつかの例によると、履物製品は、少なくとも部分的に起伏のある構造によって形成された上面を有するアッパーと共に提供される。例えば、これらの起伏のある構造は、二つの直交する方向に伸長する交互に並ぶ山と谷の群を規定してもよい。そのうえさらに、テクスチャード加工表面は、任意で、空気が靴中へアッパーを通り抜けることを可能にし、かつ湿気が靴の内部から空気中へ吐き出されることを可能にすると考えられる開口部を含んでもよい。
【0005】
発明の詳細な説明
以下の考察および添付の図面は、本発明の種々の局面にしたがってテクスチャード加工表面を伴うアッパーを有する履物製品を開示する。テクスチャード加工表面に関連する概念は、スケートボード乗りの活動に適した形状を有する運動靴製品に関して開示される。しかしながら、テクスチャード加工表面は、スケートボード乗りのために設計された履物だけに限定されるわけではなく、例えば、野球、バスケットボール、クロストレーニング、フットボール、ラグビー、サッカー、テニス、バレーボール、およびウォーキングに適した靴を含む、広範な運動靴スタイルに組み込まれてもよい。さらに、本発明の種々の態様によるテクスチャード加工表面は、様々なドレスシューズ、カジュアルシューズ、サンダル、およびブーツを含む、一般に非運動用と考えられる履物に組み込まれてもよい。そのため、テクスチャード加工表面に関して本明細書において開示された概念が、以下の資料において考察されかつ添付の図面に示された具体的なスタイルに加えて、多種多様の履物スタイルに適用されることを当業者は認識するであろう。
【0006】
履物製品10は、アッパー20およびソール構造30を含むように図1〜3に示される。以下の資料における参考のために、履物10は、図3に規定されたように、3個の一般的な領域:フォアフット領域11、ミッドフット(midfoot)領域12、およびヒール領域13に分割されてもよい。領域11〜13は履物10の正確な範囲をはっきり区別することを意図していない。むしろ領域11〜13は、以下の考察の際に基準系を提供する履物10の一般的な範囲を示すことを意図している。領域11〜13は一般に履物10に適用されるが、領域11〜13への言及は、アッパー20、ソール構造30、または、アッパー20もしくはソール構造30のいずれかの内部の個々の成分に具体的に適用されてもよい。
【0007】
アッパー20はソール構造30に固定され、足を受け入れるための空隙を規定する。参考のために、アッパー20は、外側21、反対側の内側22、および爪革(vamp)エリア23を含む。外側21は足の外側に沿って伸長し、一般に領域11〜13の各々を貫通するように配置される。同様に、内側22は足の反対側の内側に沿って伸長し、一般に領域11〜13の各々を貫通するように配置される。爪革エリア23は、足の上面に一致するように外側21と内側22との間に配置される。爪革エリア23は、足に対してアッパー20の寸法を変更するために従来の様式で利用される紐25または任意の他の閉鎖機構を有するスロート(throat)24を含み、それによって履物10の適合を調整する。アッパー20はまた、アッパー20内の空隙に足がアクセスすることを可能にする足首開口部26を含む。
【0008】
ソール構造30はアッパー20の下面に固定され、ミッドソール31およびアウトソール32を含む従来の構造を一般に有する。ミッドソール31は、ウォーキング、ランニング、または他の歩行活動の間に地面反力を減衰させるように縮む、ポリウレタンまたはエチルビニルアセテートなどのポリマー発泡体材料から形成されてもよい。本発明のいくつかの局面において、ポリマー発泡体材料は、履物10の快適さ、運動制御品質、安定性、または地面反力の減衰を増強する、液体で満たされた浮嚢(bladder)または調節器などの種々の要素を封入してもよいし、または含んでもよい。アウトソール32は、ミッドソール31の下面に固定され、ゴムなどの耐磨耗性材料から形成されて、歩行活動の間に地面と接触する。アウトソール32を形成する材料は、増強された牽引力および滑り耐性を付与するようにテクスチャード加工されてもよい。履物10はまた、履物10の快適さを増強するように、アッパー20中の空隙内に位置し、足の下面に隣接する薄い圧縮性の部材である中敷を含んでもよい。上記で議論されたソール構造30の形状は履物10に適しているが、ソール構造30は任意の従来的なまたは非従来的なソール構造の形状を示してもよい。
【0009】
図1〜3に見られるように、アッパー20は2個の部分:後方部分27および前方部分28に分割される。図示された例において、前方部分28はフォアフット領域11の頂部を越えてミッドフット領域12へ延びる。本前方部分28はまた、靴10のいずれかの側面に沿ってヒール領域13へ延びる。次に、アッパー20の後方部分27は、前方部分28から靴10のヒール領域13を通って延びる。したがって、アッパー20の前方部分28は、スケートボーダーがスケートボードを方向転換するか、または操作するために通常使用すると考えられる足の部分をカバーする。
【0010】
これらの図面にも見られるように、前方部分28の頂部はテクスチャード加工表面40を有する。下記でより詳細に議論されるように、本テクスチャード加工表面40は、前方部分28に粗い不規則な覆いをもたらす。靴10の前方部分28がスケートボードの板の頂部、底部、または端などの別の表面にこすり付けられる際に、本テクスチャード加工表面40が使用者に向上した牽引力を提供するように設定されている。したがって、前方部分28のテクスチャード加工表面40は、スケートボードを操作する際により良好なグリップおよび改善された感触をスケートボーダーに提供すると考えられる。
【0011】
図4〜9は、より詳細に前方部分28のテクスチャード加工表面40を図示する。より詳しくは、図4はテクスチャード加工表面40の平面図であり、一方図5はテクスチャード加工表面40の斜視図である。次に図6は、図4に示された線6-6に沿ったテクスチャード加工表面40の横断面を図示する。図7は、図4に示された線7-7に沿ったテクスチャード加工表面40の横断面を図示する。図8は、図4に示された線8-8に沿ったテクスチャード加工表面40の横断面を図示し、図9は、図4に示された線9-9に沿ったテクスチャード加工表面40の横断面を図示する。
【0012】
これらの図面に見られるように、テクスチャード加工表面40は、一連の起伏のある構造41で作製されている。すなわち、各構造41は、曲線または不規則な輪郭を有する点において起伏がある。図示された例にあっては、各々の起伏のある構造41は、図9において最もよく見られ得るように波型をしている。各構造は一連の山42を含み、構造41に沿った各々の隣接した山42のペアは、谷43によって分離されている。起伏のある構造41は、長さに沿って互いに平行に配置されている。さらに、図4および8において最もよく見られ得るように、隣接した起伏のある構造41は互いに位相がおよそ180°ずれている。すなわち、一つの起伏のある構造41の山42は、二つの近傍の起伏のある構造41の谷43にすぐ隣接している。同様に、一つの起伏のある構造41の各谷43は、二つの近傍の起伏のある構造41の山42に隣接している。したがって、これらの構造41は、二つの直交する方向に伸長する交互に並ぶ一連の隆起した高所およびくぼみを形成する。図面から明らかであるように、この交互に並ぶ一連の起伏のある構造41は、テクスチャード加工表面40に粗い不規則な感触をもたらす。したがって、テクスチャード加工表面40は、スケートボードの板の頂部、底部、または端などの別の表面に沿ってこすれた際に、従来の靴のアッパー表面よりも強い牽引力を提供すると考えられる。
【0013】
起伏のある構造41の山42および谷43に加えて、テクスチャード加工表面40はまた、任意で一つまたは複数の開口部を含んでもよい。例えば、図4〜9に図示された本発明の態様において、テクスチャード加工表面40は開口部44のパターンを規定する。より詳しくは、開口部44は、各谷43を隣接した起伏のある構造41の山42から分離するために、隣接した起伏のある構造41の間に形成されている。当然ながら、本発明のさらに他の実施では、より多いまたはより少ない開口部44を提供してもよい。さらに、本発明の代替例は、望ましいように、異なる位置に開口部を配置してもよい。当業者によって認識されると考えられるように、開口部はテクスチャード加工表面40が「呼吸する」ことを可能にする。すなわち、開口部44は、湿気が靴10の内部から逃げることを可能にし、かつ、新鮮な空気が靴10の内部に入ることを可能にすることができ、それによって使用者の足を涼しく乾燥した状態に保つのを援助する。
【0014】
テクスチャード加工表面40を提供する起伏のある構造41は、例えば、ゴム、シリコーン、熱可塑性ポリウレタン、ポリプロピレン、ポリエチレン、エチルビニルアセテート、およびスチレンエチルブチレンスチレンを含む様々なポリマー材料から形成されてもよい。様々な製造過程が、起伏のある構造41を形成するのに利用されてもよい。例として、起伏のある構造41は、任意の望ましい塑造過程または鋳造過程を通して成形されてもよい。さらに、種々のエッチング過程およびミリング過程が起伏のある構造41を形成するのに利用されてもよい。本発明の種々の例にあっては、起伏のある構造41を形成する材料は、足に隣接して伸長し、足の動きおよび足の寸法の差異に適応するように伸縮する可能性がある快適で従順な構造を前方部分28が提供するように、選択され得る。
【0015】
図4〜9に図示された本発明の態様にあっては、起伏のある構造41は単一の材料片から形成されることに留意されたい。すなわち、交互に並ぶ起伏のある構造41は互いに連続的に形成される。しかしながら本発明の代替例は、別々の材料片から起伏のある構造41を形成し、次に、接着剤、インターリービング、または任意の他の適切な方法などの任意の望ましい技術を用いて、別々の起伏のある構造41を連結してもよい。
【0016】
テクスチャード加工表面40を形成するために他のタイプの起伏のある構造41が使用されてもよいことも認識されるべきである。例えば、本発明の他の態様は、図4〜9に具体的に図示された波型の輪郭の代わりに、異なる波型の輪郭を有する起伏のある構造41を使用してもよい。さらに、本発明の代替例は、図4〜9に図示されたような交互に並ぶ波型の起伏のある構造41により提供される隆起した構造およびくぼみの規則的なパターンではなく、規則的または不規則的なパターンのいずれかで配置された個々の隆起した構造を各々が形成する、起伏のある構造41を使用してもよい。本発明のいくつかの態様にあっては、テクスチャード加工表面40の柔軟性を変化させるために、隆起した構造(例えば、山42)の高さ、または、代替的もしくは追加的に、隆起した構造の間のくぼみ(例えば、谷43)の深さが変更されてもよい。さらに、本発明のいくつかの態様にあっては、テクスチャード加工表面40の柔軟性を変化させるために、隣接する隆起した構造(例えば、山42)の間の距離が変更されてもよい。
【0017】
さらに、テクスチャード加工表面40の種々の範囲は、起伏のある構造41の異なる配置より形成され得る。例えば、本発明のいくつかの実施においては、図4〜9に図示された起伏のある構造41の別々の群が、前方部分28の交互に並ぶ範囲に渡って異なる角度で(例えば、チェッカー盤パターンで)提供されてもよい。また、図4〜9に図示された波型の起伏のある構造41は、テクスチャード加工表面40を提供するように前方部分28に渡って他のタイプの起伏のある構造41と交互に並べられてもよい。
【0018】
そのうえさらに、図1〜3に図示された具体例はアッパー20の前方部分28のみに渡ってテクスチャード加工表面40を提供するが、本発明の代替例にあっては、テクスチャード加工表面40は、アッパー20の全体を含めてアッパー20の任意の所望の部分に渡って広がってもよい。これらの例にあっては、アッパー10は、前方部分28および後方部分27に分割されなくてもよい。そのうえさらに、本発明のいくつかの例にあっては、前方部分28の大きさは、例えば、アッパー20のフォアフット領域10、爪革エリア23、または靴10のいくつかの他のより小さな部分のみを覆うように縮小されてもよい。本発明のさらに他の例にあっては、テクスチャード加工表面40は、アッパー20から分離されてもよい。例えば、一つの側面にテクスチャード加工表面40を規定し、反対側面に平滑表面を規定するように、起伏のある構造41が材料層において形成されてもよい。次に、材料が従来の履物製品の既存のアッパー20に固定され得るように、接着剤または別の固定構造を平滑側面に適用することができる。
【0019】
現在好ましい発明実施形態を含む具体例に関して本発明を説明したが、上記のような本発明の趣旨および範囲に含まれる上記で説明されたシステムおよび技術の多数の変形物および並び替えが存在することを、当業者は認識すると考えられる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
前述の概要および詳細な説明は、添付の図面と共に読むことでより良好に理解される。
【図1】本発明の局面にしたがって起伏のある層を伴うアッパーを有する履物製品の外側正面図である。
【図2】図1に示された履物製品の内側正面図である。
【図3】図1に示された履物製品の平面図である。
【図4】図1〜3に示されたテクスチャード加工表面の平面図である。
【図5】図1〜3に示されたテクスチャード加工表面の斜視図である。
【図6】図1〜3に示されたテクスチャード加工表面の、図4に示された線6-6に沿った横断面を図示する。
【図7】図1〜3に示されたテクスチャード加工表面の、図4に示された線7-7に沿った横断面を図示する。
【図8】図1〜3に示されたテクスチャード加工表面の、図4に示された線8-8に沿った横断面を図示する。
【図9】図1〜3に示されたテクスチャード加工表面の、図4に示された線9-9に沿った横断面を図示する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソール、および
少なくとも一部がテクスチャード加工表面を有する、アッパー
を含む、履物製品。
【請求項2】
アッパー全体がテクスチャード加工表面を有する、請求項1記載の履物製品。
【請求項3】
テクスチャード加工表面が、多数の起伏のある構造によって形成される、請求項1記載の履物製品。
【請求項4】
各々の起伏のある構造が、曲線のまたは不規則な輪郭を有する、請求項3記載の履物製品。
【請求項5】
各々の起伏のある構造が一連の山および谷を含み、隣接した山が谷によって分離されている、請求項4記載の履物製品。
【請求項6】
起伏のある構造が、
起伏のある構造の長さに沿って平行に、かつ、
各々の起伏のある構造の山が、近傍の起伏のある構造の谷と隣接するように
配置される、請求項5記載の履物製品。
【請求項7】
起伏のある構造が、二つの直交する方向に伸長する交互に並ぶ山および谷の群を規定する、請求項3記載の履物製品。
【請求項8】
交互に並ぶ山の高さが変化する、請求項7記載の履物製品。
【請求項9】
交互に並ぶ谷の深さが変化する、請求項7記載の履物製品。
【請求項10】
交互に並ぶ山の間の距離が変化する、請求項7記載の履物製品。
【請求項11】
起伏のある構造が、単一の材料片から形成される、請求項3記載の履物製品。
【請求項12】
起伏のある構造が、テクスチャード加工表面を形成するように一緒に連結された別々の材料片から形成される、請求項3記載の履物製品。
【請求項13】
起伏のある構造が、
第一の角度で配置された起伏のある構造の第一の群;および
第一の角度とは異なる第二の角度で配置された起伏のある構造の第二の群
を含む、請求項3記載の履物製品。
【請求項14】
テクスチャード加工表面によって規定された多数の開口部をさらに含む、請求項1記載の履物製品。
【請求項15】
開口部が、空気がアッパーを通過して履物製品内部に入ることを可能にしかつ湿気が履物製品の内部から空気中へと排出されることを可能にする大きさである、請求項14記載の履物製品。
【請求項16】
テクスチャード加工表面が、ゴム、シリコーン、熱可塑性ポリウレタン、ポリプロピレン、ポリエチレン、エチルビニルアセテート、およびスチレンエチルブチレンスチレンからなる群より選択される一つまたは複数の材料から形成される、請求項1記載の履物製品。
【請求項17】
テクスチャード加工表面が、塑造過程、鋳造過程、エッチング過程、およびミリング過程からなる群より選択される過程によって成形される、請求項1記載の履物製品。
【請求項18】
テクスチャード加工表面が、図4〜9に示された形状を実質的に有する、請求項1記載の履物製品。
【請求項19】
材料層の第一の側面上にテクスチャード加工表面を規定し、かつ材料層の第一の側面の反対側の第二の側面上に平滑表面を規定するように、材料層において多数の起伏のある構造を形成させる段階;および
履物製品のアッパーに材料層の平滑表面を固定する段階
を含む、履物製品を製造する方法。
【請求項20】
材料層の平滑表面が、接着剤を用いて履物製品のアッパーに固定される、請求項19記載の方法。
【請求項1】
ソール、および
少なくとも一部がテクスチャード加工表面を有する、アッパー
を含む、履物製品。
【請求項2】
アッパー全体がテクスチャード加工表面を有する、請求項1記載の履物製品。
【請求項3】
テクスチャード加工表面が、多数の起伏のある構造によって形成される、請求項1記載の履物製品。
【請求項4】
各々の起伏のある構造が、曲線のまたは不規則な輪郭を有する、請求項3記載の履物製品。
【請求項5】
各々の起伏のある構造が一連の山および谷を含み、隣接した山が谷によって分離されている、請求項4記載の履物製品。
【請求項6】
起伏のある構造が、
起伏のある構造の長さに沿って平行に、かつ、
各々の起伏のある構造の山が、近傍の起伏のある構造の谷と隣接するように
配置される、請求項5記載の履物製品。
【請求項7】
起伏のある構造が、二つの直交する方向に伸長する交互に並ぶ山および谷の群を規定する、請求項3記載の履物製品。
【請求項8】
交互に並ぶ山の高さが変化する、請求項7記載の履物製品。
【請求項9】
交互に並ぶ谷の深さが変化する、請求項7記載の履物製品。
【請求項10】
交互に並ぶ山の間の距離が変化する、請求項7記載の履物製品。
【請求項11】
起伏のある構造が、単一の材料片から形成される、請求項3記載の履物製品。
【請求項12】
起伏のある構造が、テクスチャード加工表面を形成するように一緒に連結された別々の材料片から形成される、請求項3記載の履物製品。
【請求項13】
起伏のある構造が、
第一の角度で配置された起伏のある構造の第一の群;および
第一の角度とは異なる第二の角度で配置された起伏のある構造の第二の群
を含む、請求項3記載の履物製品。
【請求項14】
テクスチャード加工表面によって規定された多数の開口部をさらに含む、請求項1記載の履物製品。
【請求項15】
開口部が、空気がアッパーを通過して履物製品内部に入ることを可能にしかつ湿気が履物製品の内部から空気中へと排出されることを可能にする大きさである、請求項14記載の履物製品。
【請求項16】
テクスチャード加工表面が、ゴム、シリコーン、熱可塑性ポリウレタン、ポリプロピレン、ポリエチレン、エチルビニルアセテート、およびスチレンエチルブチレンスチレンからなる群より選択される一つまたは複数の材料から形成される、請求項1記載の履物製品。
【請求項17】
テクスチャード加工表面が、塑造過程、鋳造過程、エッチング過程、およびミリング過程からなる群より選択される過程によって成形される、請求項1記載の履物製品。
【請求項18】
テクスチャード加工表面が、図4〜9に示された形状を実質的に有する、請求項1記載の履物製品。
【請求項19】
材料層の第一の側面上にテクスチャード加工表面を規定し、かつ材料層の第一の側面の反対側の第二の側面上に平滑表面を規定するように、材料層において多数の起伏のある構造を形成させる段階;および
履物製品のアッパーに材料層の平滑表面を固定する段階
を含む、履物製品を製造する方法。
【請求項20】
材料層の平滑表面が、接着剤を用いて履物製品のアッパーに固定される、請求項19記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【公表番号】特表2009−524502(P2009−524502A)
【公表日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−552560(P2008−552560)
【出願日】平成19年1月24日(2007.1.24)
【国際出願番号】PCT/US2007/061004
【国際公開番号】WO2007/087581
【国際公開日】平成19年8月2日(2007.8.2)
【出願人】(505087849)ナイキ インコーポレーティッド (123)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年1月24日(2007.1.24)
【国際出願番号】PCT/US2007/061004
【国際公開番号】WO2007/087581
【国際公開日】平成19年8月2日(2007.8.2)
【出願人】(505087849)ナイキ インコーポレーティッド (123)
【Fターム(参考)】
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