説明

テトラサイクリンのオキサゾール誘導体

本発明は、式の化合物を提供し:ここで、A”、XおよびYは、本明細書において規定されている。これらの化合物は、抗生物質薬剤として有用であり、そしてテトラサイクリンおよび他の抗生物質に耐性である生物体を含む、広範囲の生物体に対して抗菌活性を示す。本発明はまた、この新規の化合物を作製するために有用な新規のテトラサイクリン中間体に関し、そしてこの新規の化合物および中間体化合物を生成するための新規の方法に関する。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(発明の分野)
本発明は、テトラサイクリンの新規のオキサゾール誘導体に関し、この誘導体は、抗生物質薬剤として有用であり、そしてテトラサイクリンおよび他の抗生物質に耐性である生物体を含む、広範囲の生物体に対して抗菌活性を示す。本発明はまた、この新規の化合物を作製するために有用な新規のテトラサイクリン中間体に関し、そしてこの新規の化合物および中間体化合物を生成するための新規の方法に関する。
【背景技術】
【0002】
(発明の背景)
1947年以来、種々のテトラサイクリン抗生物質が、ヒトおよび動物における感染疾患の処置のために合成され、そして記載されてきた。テトラサイクリンは、細菌のリボソームの30Sサブユニットに結合し、アミノアシルRNAの結合を防ぐことによってタンパク質の合成を阻害する(非特許文献1)。テトラサイクリンに対する耐性が、多くの臨床的に重要な微生物の間で現れ、これらの抗生物質の利用を制限する。2つの主要なテトラサイクリンに対する細菌の耐性の機構が存在する:a)細胞質膜中に位置するタンパク質によって媒介される、テトラサイクリンの細胞内の蓄積を防ぐ、抗生物質のエネルギー依存性排出(非特許文献2);ならびに、b)テトラサイクリンがもはや結合しないかまたはタンパク質合成を阻害しないようにリボソームと相互作用する、細胞質タンパク質によって媒介される、リボソーム防御(非特許文献3)。この耐性の排出機構は、tetA−tetLと命名された耐性決定基によってコードされる。これらは、多くのグラム陰性細菌(耐性遺伝子クラスA〜E)(例えば、Enterobacteriaceae、Pseudomonas、HaemophilusおよびAeromonas)、ならびに、グラム陽性細菌(耐性遺伝子クラスKおよびL)(例えば、Staphylococcus、BacillusおよびStreptococcus)に共通している。この耐性のリボソーム防御機構は、TetM、tetNおよびtetOと命名された耐性決定基によってコードされ、そしてStaphylococcus、Streptococcus、Campylobacter、Gardnerella、HaemophilusおよびMycoplasmaに共通している(非特許文献3)。
【0003】
特に有益なテトラサイクリン化合物は、ミノサイクリンとして公知の、7−(ジメチルアミノ)−6−デメチル−6−デオキシテトラサイクリンである(以下に考察される特許文献1、特許文献2および特許文献3を参照のこと)。しかし、tetK(Staphylococcusにおける排出)機構ではなく、tetB(グラム陰性細菌の排出)機構を定着させている株は、ミノサイクリンに対して耐性である。また、tetM(リボソーム防御)を有する株も、ミノサイクリンに対して耐性である。本発明は、新規のテトラサイクリン化合物の合成を記載し、この化合物は、テトラサイクリンとミノサイクリンとに感受性である株およびいくつかのテトラサイクリンとミノサイクリンとに耐性である株(すなわち、tetM(リボソーム防御)耐性決定基を有する株)に対する顕著なインビトロおよびインビボ活性を示す。
【0004】
Duggar(特許文献4)は、発酵による、抗菌活性を有するAureomycin.RTM.の調製物を開示する。Growichら(特許文献5)は、発酵調製のための改良を開示する。Beereboomら(特許文献6)は、Bootheら(特許文献2として再発行された特許文献1)は、テトラサイクリン誘導体を開示し、そしてPetisiら(特許文献3)は、細菌感染を処置するために有用なテトラサイクリン誘導体を開示する。Blackwoodら(特許文献7)は、微生物学的活性を有するテトラサイクリン誘導体を開示する。Petisiら(特許文献8)は、広範囲の抗菌活性を有するテトラサイクリン化合物を開示する。Bithaら(特許文献9)は、広範囲の抗菌活性を有するテトラサイクリン化合物を開示する。Shu(特許文献10)は、抗菌活性を有することが見出された9−ヒドロキシテトラサイクリンを開示する。Zambrano(特許文献11)は、9−ニトロテトラサイクリンを調製するためのプロセスを開示する。Martellら(特許文献12)は、インビボでの抗菌活性を有するテトラサイクリンを開示する。
【0005】
特許文献13中には、テトラサイクリン耐性細菌の耐性を克服する方法が開示されている。この方法は、テトラサイクリン型抗生物質とともに遮断剤化合物を利用する工程を包含する。この特許は、耐性生物体に対する活性を有する新規のテトラサイクリン化合物それら自体を開示していない。特許文献14に記載されるものは、広範囲の抗菌活性を有する7−置換−9置換アミノ−6−デメチル−6−デオキシテトラサイクリンである。
【特許文献1】米国特許第3,148,212号明細書
【特許文献2】米国再発行特許発明第26,253号明細書
【特許文献3】米国特許第3,226,436号明細書
【特許文献4】米国特許第2,482,055号明細書
【特許文献5】米国特許第3,007,965号明細書
【特許文献6】米国特許第3,043,875号明細書
【特許文献7】米国特許第3,200,149号明細書
【特許文献8】米国特許第3,338,963号明細書
【特許文献9】米国特許第3,341,585号明細書
【特許文献10】米国特許第3,360,557号明細書
【特許文献11】米国特許第3,360,561号明細書
【特許文献12】米国特許第3,518,306号明細書
【特許文献13】米国特許第5,021,407号明細書
【特許文献14】米国特許第5,494,903号明細書
【非特許文献1】Chopra、「Handbook of Experimental Pharmacology」、Springer−Verlag、1985年、第78巻,p.317−392
【非特許文献2】S.B.Levyら、「Antimicrob.Agents Chemotherapy」、1989年、第33号、p.1373−1374
【非特許文献3】A.A.Salyers,B.S.SpeersおよびN.B.Shoemaker、「Mol.Microbiol」、1990年、第4号、p.151−156
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
まとめると、いずれの上記特許も、本出願の新規化合物を教示も示唆もしていない。さらに、いずれの上記特許も、テトラサイクリンとモノサイクリンとに耐性である株、および、テトラサイクリンに対して通常感受性である株に対して活性を有する本発明の新規のテトラサイクリン化合物を教示も示唆もしていない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(発明の要旨)
本発明に従って、式(I);
【0008】
【化38】

によって示される化合物、またはそれらの互変異性体または薬学的に受容可能な塩が提供され、ここで:
Xが、水素、アミノ、NR1112、必要に応じて置換された1〜12個の炭素原子のアルキル、必要に応じて置換された6個、10個または14個の炭素原子のアリール、必要に応じて置換されたビニル、必要に応じて置換された2〜12個の炭素原子のアルキニルおよびハロゲンから選択され;
A”が、以下の群:
【0009】
【化39】

から選択される部分であり;
11およびR12は、各々、独立に、Hまたは1〜12個の炭素原子のアルキルであるか、または
11およびR12は、必要に応じて、各々が結合する窒素原子と一緒になって、3〜7員の飽和炭化水素環を形成し;
Yが、水素、必要に応じて置換された1〜12個の炭素原子のアルキル、必要に応じて置換された6個、10個または14個の炭素原子のアリール、必要に応じて置換された2〜12個の炭素原子のアルケニル、ビニル、必要に応じて置換された2〜12個の炭素原子のアルキニル、およびハロゲンから選択され;
Rが、必要に応じて置換された1〜12個の炭素原子のアルキル、必要に応じて置換された2〜12個の炭素原子のアルケニル、必要に応じて置換された2〜12個の炭素原子のアルキニル、−CHNR、必要に応じて置換された6個、10個または14個の炭素原子のアリール、必要に応じて置換された7〜16個の炭素原子のアラルキル、必要に応じて置換された7〜13個の炭素原子のアロイル、SR、必要に応じて置換された5〜6個の環原子のヘテロアリール、ならびに、必要に応じて置換された5〜6個の環原子のヘテロアリールカルボニルから選択され、このヘテロアリールは、窒素、酸素および硫黄から独立に選択される、同じでも異なっていてもよい1〜4個のヘテロ原子を含み、このヘテロアリールカルボニルは、窒素、酸素および硫黄から独立に選択される、同じでも異なっていてもよい1〜4個のヘテロ原子を含み;
およびRは、各々、独立に、Hまたは1〜12個の炭素原子のアルキルであるか、または
およびRは、必要に応じて、各々が結合する窒素原子と一緒になって、3〜7員の飽和炭化水素環を形成し;
が、必要に応じて置換された1〜12個の炭素原子のアルキル、必要に応じて置換されたCH−アリール、必要に応じて置換された7〜16個の炭素原子のアラルキル、アロイル、必要に応じて置換されたCH(CO)OCHアリール、必要に応じて置換された2〜12個の炭素原子の−CH−アルケニル、および必要に応じて置換された2〜12個の炭素原子の−CH−アルキニルであり;
但し、XがNRであり、そしてRが水素である場合、Rは、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、1−メチルエチル、1−メチルプロピル、2−メチルプロピル、または1,1−ジメチルエチルであり;そしてRがメチルまたはエチルである場合、Rは、メチル、エチル、n−プロピル、1−メチルエチル、n−プロピル、1−メチルプロピル、または2−メチルプロピルである。
【0010】
(定義)
基としてかまたは基の一部としての、用語、アルキルは、1〜12個の炭素原子の直鎖状のまたは分枝状のアルキル部分を意味し、それらの炭素はハロゲン、アミノ、シアノ、3〜6個の炭素原子のシクロアルキル、1〜12個の炭素原子のアルキル、必要に応じて置換されたアリール、フェ二ル、ヒドロキシル、1〜12個の炭素原子のアルコキシ、NH−1〜12個の炭素原子のアルキル、N−3〜6個の炭素原子のシクロアルキル、NH−(1〜12個の炭素原子のアルキル)−必要に応じて置換されたアリール、および3〜8員環のヘテロシクリルの群から選択された1〜3個の置換基で必要に応じて独立に置換され得る。本発明のいくつかの実施形態において、アルキルは、1〜6個の炭素原子の部分である。本発明の他の実施形態において、アルキルは、1〜3個の炭素原子の部分である。他の実施形態において、アルキルは、4〜7環員のヘテロシクリル(例えば、ピロリジニル)によって置換される。
【0011】
用語、アルケニルは、必要に応じて置換されたアリール、フェ二ル、ヘテロアリール、ハロゲン、アミノ、シアノ、1〜12個の炭素原子のアルキル、ヒドロキシル、および1〜12個の炭素原子のアルコキシの群から選択された1〜3個の置換基で必要に応じて独立に置換された、少なくとも1つの不飽和の部位を有する、2〜12個の炭素原子の直鎖状炭素鎖または分枝状炭素鎖を意味する。
【0012】
用語、ビニルは、CH=CH−部分を意味する。
【0013】
本明細書において使用される場合、基としてかまたは基の一部としての、用語、アルコキシとは、アルキル−O−をいい、ここで、アルキルは、本明細書中上記に規定されている。
【0014】
本明細書において使用される場合、基としてかまたは基の一部としての(例えば、アラルキル、アロイル)、用語、アリールとは、6個、10個または14個の炭素分子(好ましくは6〜10個の炭素原子)を有する芳香族部分を意味し、その芳香族部分は、ハロゲン、ニトロ、シアノ、アルケニル、ヒドロキシル、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ベンジルオキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、カルボキシル、アルコキシカルボニル、メチレンジオキシ、およびフェ二ルから独立に選択される1〜3個の置換基で必要に応じて置換され得る。特に、アリールは、1〜3個の置換基で必要に応じて置換されたフェ二ルまたはナフチルである。置換されたフェ二ルは、必要に応じて、以下の部分
【0015】
【化40】

であり得る。
【0016】
本明細書において使用される場合、用語、7〜16個の炭素原子のアラルキルとは、アリール基で置換されたアルキルを意味し、ここで、アリール基およびアルキル基は、既に規定されている。限定されないが例示的なアラルキルとしては、ベンジルおよびフェネチルなどが挙げられる。
【0017】
本明細書において使用される場合、フェニルとは、6員の炭素芳香環をいう。
【0018】
本明細書において使用される場合、用語、アルキニルとは、ハロゲン、アミノ、シアノ、1〜12個の炭素原子のアルキル、ヒドロキシル、および1〜12個の炭素原子のアルコシキの群から独立に選択される1〜3個の置換基で必要に応じて置換された、少なくとも1個の炭素−炭素三重結合を有する2〜12個の炭素原子を含む、直鎖と分枝部分との両方を包含する。
【0019】
本明細書において使用される場合、用語、ハロゲンまたはハロは、F、Cl、BrまたはIを意味する。
【0020】
本明細書において使用される場合、用語、シクロアルキルは、3〜6個の炭素原子を有する飽和単環式環を意味する。例示的なシクロアルキル環としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、およびシクロヘキシルが挙げられるが、これらに限定されない。本発明の1つの実施形態において、シクロアルキルは、5〜6個の炭素原子からなる部分である。
【0021】
本明細書において使用される場合、RおよびRならびにR11およびR12は、必要に応じて、各々が結合する窒素原子と一緒になって、3〜7員の飽和炭化水素環を形成し、ここで、非限定的な例は、ピロリジニル、
【0022】
【化41】

である。
【0023】
用語、アロイルは、アリール−C(O)−基を意味し、ここで、このアリール基は、既に規定されたとおりである。非限定的な例としては、ベンゾイルおよびナフトイルが挙げられる。
【0024】
用語、ヘテロアリールは、O、NおよびSから独立に選択される1〜4個のへテロ原子を含む、5〜6個の環原子の芳香族複素環式環、芳香族単環式環を意味する。ヘテロアリール環は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルコキシ、アリールオキシ、−CHOCOCHおよびカルボキシの群から選択される1〜3個の置換基で必要に応じて置換され得る。非限定的な必要に応じて置換されたヘテロアリール部分としては:フラニル、チエニル、ピリジル、テトラゾリル、イミダゾ(imidazo)、チアゾリルなどが挙げられる。さらに、ベンゾフラニル、ベンゾチエニルおよびキノリニルが挙げられる。
【0025】
用語、ヘテロアリールカルボニルは、ヘテロアリール−C(O)−基を意味し、ここで、このヘテロアリール基は、既に規定されたとおりである。
【0026】
本明細書において使用される場合、用語ヘテロシクリルは、窒素、酸素および硫黄から選択される1〜3個のへテロ原子を含む3〜8員の飽和環を示す。代表的な例としては、ピロリジル、ピペリジル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモロホリニル、アジリジニル、テトラヒドロフラニルなどがある。
【0027】
用語、アルキルヘテロシクリルは、アルキル−ヘテロシクリル基を意味し、ここで、このアルキル基およびヘテロシクリル基は、既に規定されている。限定されないが例示的なアルキルヘテロシクリル基は、以下の式:
【0028】
【化42】

の部分を含む。
【0029】
いくつかの式(I)の化合物はまた、それらの互変異性体形態で存在し得る。そこのような形態は、上記式に明示的には示されていないが、本発明の範囲内に含まれることが意図される。例えば、互変異性体として存在する式(I)の化合物が、以下:
【0030】
【化43】

に示されている。
【0031】
本発明の1つの実施形態において、式(I)のRが、1〜6個の炭素原子のアルキル、2〜6個の炭素原子のアルケニル、および以下の群
【0032】
【化44】

の部分から選択されるアルキル−(ヘテロシクリル)の群から選択される。
【0033】
本発明の別の実施形態において、式(I)のRは、1〜3個の置換基で必要に応じて置換されたフェニルである。好ましい実施形態において、Rは、以下の群
【0034】
【化45】

の部分から選択される。
【0035】
本発明のさらに好ましい実施形態において、Rはヘテロアリールである。好ましい実施形態において、Rは、以下の群
【0036】
【化46】

の部分から選択される。
【0037】
本発明のさらなる実施形態において、Rは、必要に応じて置換された1〜6個の炭素原子のアルキル、必要に応じて置換された2〜6個の炭素原子のアルケニル、
【0038】
【化47】

である。
【0039】
好ましい実施形態において、Rは、以下の群
【0040】
【化48】

の部分から選択される。
【0041】
本発明のさらなる実施形態において、式(I)のRは、1〜12個の炭素原子のS−アルキル、必要に応じて置換されたS−CH−アリール、および必要に応じて置換されたS−CH(CO)OCHアリールである。好ましい実施形態において、Rは以下の群
【0042】
【化49】

の部分から選択される。
【0043】
本発明の好ましい化合物は、以下の群:
(6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−2−(2,2−ジフェニルビニル)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(7aS,8S,11aS)−8−(ジメチルアミノ)−9,11a,13−トリヒドロキシ−2−(2−メチル−l−プロペニル)−11,12−ジオキソ−7,7a,8,11,11a,12−ヘキサヒドロナフタセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−2−tert−ブチル−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−2−[(E)−2−(2−フリル)エテニル]−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−2−[(E)−2−(4−メトキシフェニル)エテニル]−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−2−[(E)−2−(3−メトキシフェニル)エテニル]−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−2−[(E)−2−(2−メトキシフェニル)エテニル]−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−2−[(E)−2−(4−フルオロフェニル)エテニル]−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−2−[(E)−2−(2−フルオロフェニル)エテニル]−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−2−(クロロメチル)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−2−[(ジメチルアミノ)メチル]−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−2−(ピロリジン−1−イルメチル)−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−2−[(プロピルアミノ)メチル]−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−2−[(ブチルアミノ)メチル]−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−2−[(プロピルアミノ)メチル]−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、および
(6aR,7aS,8S,11aS)−2−[(tert−ブチルアミノ)メチル]−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
から選択される化合物を含む。
【0044】
本発明の好ましい化合物は、以下の群:
(7aS,8S,11aS)−8−(ジメチルアミノ)−2−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]−9,11a,13−トリヒドロキシ−11,12−ジオキソ−7,7a,8,11,11a,12−ヘキサヒドロナフタセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−2−tert−ブチル−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,l3−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−2−(4−メチルフェニル)−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−2−(3−フルオロフェニル)−9,11a,13−トリヒドロキシ−11,12−ジオキソ−7,7a,8,11,11a,12−ヘキサヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−2−(4−シアノフェニル)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−2−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−2−(5−tert−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−2−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−2−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−2−(2,4,6−トリメトキシフェニル)−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−2−(2,4,5−トリエトキシフェニル)−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−2−(1−メチル−1H−インドール−2−イル)−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−2−(4−tert−ブチルフェニル)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、および
(6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−2−[4−(ヘキシルオキシ)フェニル]−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
から選択される化合物を含む。
【0045】
本発明の好ましい化合物は、以下の群:
(6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−2−チエン−3−イル−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−2−(1−ベンゾフラン−2−イル)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−2−(2−フリル)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
{5−[(6aR,7aS,8S,11aS)−10−(アミノカルボニル)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−2−イル]−2−フリル}メチルアセテート、
(6aR,7aS,8S,11aS)−2−(1−ベンゾチエン−3−イル)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−2−(1,3−チアゾール−2−イル)−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−2−ピリジン−4−イル−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、および
(6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−2−ピリジン−3−イル−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
から選択される化合物を含む。
【0046】
本発明のさらなる実施形態は、以下の式
【0047】
【化50】

の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩の調製のためのプロセスであり、ここで:
Xが、水素、アミノ、NR、必要に応じて置換された1〜12個の炭素原子のアルキル、必要に応じて置換された6個、10個または14個の炭素原子のアリール、必要に応じて置換されたビニル、必要に応じて置換された2〜12個の炭素原子のアルキニルおよびハロゲンから選択され;
およびRは、各々、独立に、Hまたは1〜12個の炭素原子のアルキルであるか、または
およびRは、必要に応じて、各々が結合する窒素原子と一緒になって、3〜7員の飽和炭化水素環を形成し;
Yが、水素、必要に応じて置換された1〜12個の炭素原子のアルキル、必要に応じて置換された6個、10個または14個の炭素原子のアリール、必要に応じて置換された2〜12個の炭素原子のアルケニル、ビニル、必要に応じて置換された2〜12個の炭素原子のアルキニル、およびハロゲンから選択され;
このプロセスは、
a.以下の式
【0048】
【化51】

の7−(置換)−8−(置換)−9−アミノ−6−デメチル−6−デオキシテトラサイクリン、またはその薬学的に受容可能な塩を、
非プロトン性溶媒中の2−クロロトリメトキシエタンと反応させ、以下の式
【0049】
【化52】

のクロロ化合物を得る工程;
b.上記クロロ化合物をアミンRNHと反応させ、以下の式
【0050】
【化53】

の置換アミンを形成する工程;
c.上記置換アミンを酸を用いて加水分解し、以下の式
【0051】
【化54】

の化合物を得る工程;および
d.上記化合物またはその薬学的に受容可能な塩を単離する工程、
を包含する。
【0052】
上記プロセスの好ましい実施形態において、XはN(CHであり、そして上記アミンRNHはt−ブチルアミンである。
【0053】
上記プロセスの好ましい実施形態において、上記化合物[4S−(4α,4aα,5aα,12aα)]−4,7−ビス(ジメチルアミノ)−9−[2−(1,1−ジメチルエチルアミノ)アセチルアミノ]−1,4,4a,5,5a,6,11,12a−オクタヒドロ−3,10,12,12a−テトラヒドロキシ−1,11−ジオキソ−2−ナフタセンカルボキサミド、またはその薬学的に受容可能な塩が、調製される。
【0054】
本発明のさらなる実施形態は、以下の式
【0055】
【化55】

の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩の調製のためのプロセスであり、ここで:
Xが、水素、アミノ、NR、必要に応じて置換された1〜12個の炭素原子のアルキル、必要に応じて置換された6個、10個または14個の炭素原子のアリール、必要に応じて置換されたビニル、必要に応じて置換された2〜12個の炭素原子のアルキニルおよびハロゲンから選択され;
およびRは、各々、独立に、Hまたは1〜12個の炭素原子のアルキルであるか、または
およびRは、必要に応じて、各々が結合する窒素原子と一緒になって、3〜7員の飽和炭化水素環を形成し;
Yが、水素、必要に応じて置換された1〜12個の炭素原子のアルキル、必要に応じて置換された6個、10個または14個の炭素原子のアリール、必要に応じて置換された2〜12個の炭素原子のアルケニル、ビニル、必要に応じて置換された2〜12個の炭素原子のアルキニル、およびハロゲンから選択され;
このプロセスは、
a.以下の式
【0056】
【化56】

の7−(置換)−8−(置換)−9−アミノ−6−デメチル−6−デオキシテトラサイクリン、またはその薬学的に受容可能な塩を、
非プロトン性溶媒中の2−クロロトリメトキシエタンと反応させ、以下の式
【0057】
【化57】

のクロロ化合物を得る工程;
b.上記クロロ化合物を酸と反応させ、以下の式
【0058】
【化58】

の9−(2−クロロメチルカルボニルアミノ)置換−6−デメチル−6−デオキシテトラサイクリンを得る工程;
c.上記9−(2−クロロメチルカルボニルアミノ)置換−6−デメチル−6−デオキシテトラサイクリンをアミンRNHと反応させ、以下の式
【0059】
【化59】

の化合物を得る工程;および
d.上記化合物またはその薬学的に受容可能な塩を単離する工程、
を包含する。
【0060】
上記プロセスの好ましい実施形態において、XはN(CHであり、そして上記アミンRNHはt−ブチルアミンである。
【0061】
上記プロセスの好ましい実施形態において、化合物[4S−(4α,4aα,5aα,12aα)]−4,7−ビス(ジメチルアミノ)−9−[2−(1,1−ジメチルエチルアミノ)アセチルアミノ]−1,4,4a,5,5a,6,11,12a−オクタヒドロ−3,10,12,12a−テトラヒドロキシ−1,11−ジオキソ−2−ナフタセンカルボキサミド、またはその薬学的に受容可能な塩が、調製される。
【0062】
本発明のさらなる実施形態は、以下の式
【0063】
【化60】

の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩であり、ここで:
Xが、水素、アミノ、NR、必要に応じて置換された1〜12個の炭素原子のアルキル、必要に応じて置換された6個、10個または14個の炭素原子のアリール、必要に応じて置換されたビニル、必要に応じて置換された2〜12個の炭素原子のアルキニルおよびハロゲンから選択され;
およびRは、各々、独立に、Hまたは1〜12個の炭素原子のアルキルであるか、または
およびRは、必要に応じて、各々が結合する窒素原子と一緒になって、3〜7員の飽和炭化水素環を形成し;
Yが、水素、必要に応じて置換された1〜12個の炭素原子のアルキル、必要に応じて置換された6個、10個または14個の炭素原子のアリール、必要に応じて置換された2〜12個の炭素原子のアルケニル、ビニル、必要に応じて置換された2〜12個の炭素原子のアルキニル、およびハロゲンから選択され;
この化合物、または薬学的に受容可能な塩は:
a.以下の式
【0064】
【化61】

の7−(置換)−8−(置換)−9−アミノ−6−デメチル−6−デオキシテトラサイクリン、またはその薬学的に受容可能な塩を、
非プロトン性溶媒中の2−クロロトリメトキシエタンと反応させ、以下の式
【0065】
【化62】

のクロロ化合物を得る工程;
b.上記クロロ化合物をアミンRNHと反応させ、以下の式
【0066】
【化63】

の置換アミンを形成する工程;
c.上記置換アミンを酸を用いて加水分解し、以下の式
【0067】
【化64】

の化合物を得る工程;および
d.上記化合物またはその薬学的に受容可能な塩を単離する工程、
を包含するプロセスによって生成される。
【0068】
上記プロセスの好ましい実施形態において、XはN(CHであり、そして上記アミンRNHはt−ブチルアミンである。
【0069】
上記プロセスの好ましい実施形態において、上記化合物[4S−(4α,4aα,5aα,12aα)]−4,7−ビス(ジメチルアミノ)−9−[2−(1,1−ジメチルエチルアミノ)アセチルアミノ]−1,4,4a,5,5a,6,11,12a−オクタヒドロ−3,10,12,12a−テトラヒドロキシ−1,11−ジオキソ−2−ナフタセンカルボキサミド、またはその薬学的に受容可能な塩が、調製される。
【0070】
本発明のさらなる実施形態は、以下の式
【0071】
【化65】

の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩であり、ここで:
Xが、水素、アミノ、NR、必要に応じて置換された1〜12個の炭素原子のアルキル、必要に応じて置換された6個、10個または14個の炭素原子のアリール、必要に応じて置換されたビニル、必要に応じて置換された2〜12個の炭素原子のアルキニルおよびハロゲンから選択され;
およびRは、各々、独立に、Hまたは1〜12個の炭素原子のアルキルであるか、または
必要に応じて、各々が結合する窒素原子と一緒になって、3〜7員の飽和炭化水素環を形成し;
Yが、水素、必要に応じて置換された1〜12個の炭素原子のアルキル、必要に応じて置換された6個、10個または14個の炭素原子のアリール、必要に応じて置換された2〜12個の炭素原子のアルケニル、ビニル、必要に応じて置換された2〜12個の炭素原子のアルキニルおよびハロゲンから選択され;
この化合物、または薬学的に受容可能な塩は:
a.以下の式
【0072】
【化66】

の7−(置換)−8−(置換)−9−アミノ−6−デメチル−6−デオキシテトラサイクリン、またはその薬学的に受容可能な塩を、
非プロトン性溶媒中の2−クロロトリメトキシエタンと反応させ、以下の式
【0073】
【化67】

のクロロ化合物を得る工程;
b.上記クロロ化合物を酸と反応させ、以下の式
【0074】
【化68】

の9−(2−クロロメチルカルボニルアミノ)置換−6−デメチル−6−デオキシテトラサイクリンを得る工程;
c.上記9−(2−クロロメチルカルボニルアミノ)置換−6−デメチル−6−デオキシテトラサイクリンをアミンRNHと反応させ、以下の式
【0075】
【化69】

の化合物を得る工程;および
d.上記化合物またはその薬学的に受容可能な塩を単離する工程、
を包含するプロセスによって生成される。
【0076】
上記プロセスの好ましい実施形態において、XはN(CHであり、そして上記アミンRNHはt−ブチルアミンである。
【0077】
上記プロセスの好ましい実施形態において、上記化合物[4S−(4α,4aα,5aα,12aα)]−4,7−ビス(ジメチルアミノ)−9−[2−(1,1−ジメチルエチルアミノ)アセチルアミノ]−1,4,4a,5,5a,6,11,12a−オクタヒドロ−3,10,12,12a−テトラヒドロキシ−1,11−ジオキソ−2−ナフタセンカルボキサミド、またはその薬学的に受容可能な塩が、上記プロセスによって調製される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0078】
(好ましい実施形態の説明)
本発明の新規化合物は、以下のスキームIに従って容易に調製され得る。
【0079】
XおよびYが上で規定されている、出発の7−(置換)−8−(置換)−9−アミノ−6−デメチル−6−デオキシテトラサイクリン1またはその薬学的に受容可能な塩は、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(DDQ)の存在下で、アルデヒドRCHOと反応され、ベンゾオキサゾール2および3を与える(手順A)。さらに記載されるように、XおよびYが上で規定されている、7−(置換)−8−(置換)−9−アミノ−6−デメチル−6−デオキシテトラサイクリン1またはその薬学的に受容可能な塩が、非プロトン性溶媒(例えば、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF))中の2−クロロ−1,1,1−トリメトキシ−エタンと反応され、クロロメチル−ベンゾオキサゾール4を与え、必要に応じて単離され、次いで、アミン9とのさらなる反応によって置換アミン5に変換される(手順B)。アミン5の加水分解は、9−(2−置換アミノメチルカルボニルアミノ)置換−6−ジメチル−6−デオキシテトラサイクリン6を与える(手順D)。クロロメチルベンゾオキサゾール4の加水分解は、9−(2−クロロメチルカルボニルアミノ)置換−6−デメチル−6−デオキシテトラサイクリン7を生じ、これはさらにアミン9と反応され得、9−(2−置換アミノメチルカルボニルアミノ)置換−6−ジメチル−6−デオキシテトラサイクリン6を与える。
【0080】
さらに、チオカルボニルジイミダゾールとの7−(置換)−8−(置換)−9−アミノ−6−デメチル−6−デオキシテトラサイクリン1またはその薬学的に受容可能な塩の反応は、チオ8を提供し、続くN,N−ジイソプロピルエチルアミンを含むアミンの存在下で、RCHBrとのアルキル化により、オキサゾール10を与える(手順C)。
【0081】
好ましくは、スキームI中の9−(2−置換アミノメチルカルボニルアミノ)置換−6−ジメチル−6−デオキシテトラサイクリン6の調製におけるアミン9は、t−ブチルアミンである。
【0082】
スキームIIに示されるように、XおよびYが上で規定されている、出発の7−(置換)−8−(置換)−9−アミノ−6−デメチル−6−デオキシテトラサイクリン1またはその薬学的に受容可能な塩は、メチルオルトエステルと反応され、メチルベンゾオキサゾール誘導体11を与える。メチルベンゾオキサゾール誘導体11の酸加水分解は、N−アセチル誘導体12を与える。
【0083】
反応は、使用される試薬および物質に適切な溶媒中で、ならびに、生じる変換に適切な溶媒中で実施される。分子上に存在する種々の官能性が、提案された化学的変換と矛盾してはいけないことが、有機合成分野の当業者によって理解されている。このことは、合成の工程の順序、必要な場合には保護基、および脱保護条件に関しての判断を必要とし得る。出発物質の置換基は、いくつかの反応条件と適合しないかも知れない。反応条件と適合する置換基に対するそのような制限は、当業者に明白である。
【0084】
本明細書中上記に記述されたスキームのいくつかの化合物は、不斉中心を有する。それゆえ、この化合物は、少なくとも2つの立体異性体形態で、そして多くの場合、2以上の立体異性体形態で存在し得る。本発明は、他の立体異性体がなくとも、またはいかなる割合で他の立体異性体と混合されようとも、上記化合物の全ての立体異性体を含み、従って、例えば、鏡像体のラセミ混合物、および、異性体のジアステレオマー混合物を含む。任意の化合物の絶対配置は、慣用的なX線結晶学によって決定され得る。
【0085】
本発明の化合物の薬学的に受容可能な塩は、当業者に公知の方法(Richard C.Larock,Comprehensive Organic Transformations,VCH Publishers,411−415,1989)を使用して、金属錯体(例えば、アルミニウム、カルシウム、鉄、マグネシウム、マンガンおよび錯塩;無機塩および有機塩および対応するマンニッヒ塩基付加体)として得られ得る。好ましくは、本発明の化合物は、無機塩(例えば、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、リン酸塩、硝酸塩または硫酸塩)または有機塩(例えば、酢酸塩、安息香酸塩、クエン酸塩、システインまたは他のアミノ酸の塩、フマル酸塩、グリコール酸塩、マレイン酸塩、コハク酸塩、酒石酸アルキルスルホン酸塩またはアリールスルホン酸塩)として得られる。この塩形成は、無機塩を形成する場合、C(4)−ジメチルアミノ基と優先的に起こる。これらの塩は、経口投与および非経口投与のために好ましい。
【0086】
(標準的な薬理学的試験手順)
(インビトロでの抗菌性評価のための方法)
(最低阻害濃度(MIC))
抗菌感受性試験。上記抗生物質のインビトロでの活性が、National Committee for Clinical Laboratory Standards(NCCLS)(1)によって推奨されるようなブロス微量希釈法(broth microdilution method)によって決定される。Mueller−Hinton IIブロス(MHBII)(BBL Cockeysville,MD)は、この試験手順において使用される培地である。各抗菌剤の系列希釈を含むマイクロタイタープレートが、各生物体、100μlの最終体積中で、適切な密度を与える(10CFU/ml)。これらのプレートは、35℃で、18〜22時間周囲の空気中でインキュベートする。全ての単離物についての最低阻害濃度は、裸眼で検出されるほどの、その生物体の増殖を完全に阻害する抗菌剤の最低濃度として規定される。
【0087】
1.NCCLS.2000.Methods for Dilution Antimicrobial Susceptibility Tests for Bacteria That Grow Aerobically;Approved Standards:M7−A5,第20巻、National Committe for Clinical Laboratory Standards,Wayne,PA.
【0088】
【表1】

【0089】
【表2】

【0090】
【表3】

【0091】
【表4】

【0092】
【表5】

【0093】
【表6】

【0094】
【表7】

【0095】
【表8】

本発明の化合物が抗菌剤として使用される場合、これらは、1以上の薬学的に受容可能なキャリア(例えば、溶媒、希釈液など)と組み合わされ得、そして錠剤、カプセル、分散可能な散在、顆粒剤、または例えば約0.05〜5%の懸濁剤を含む懸濁液、例えば約10〜50%までの糖を含むシロップ、例えば約20〜50%までのエタノールを含むエリキシル剤などのような形態において経口的に投与され得るか、あるいは、等張培地において無菌の注射可能な溶液または約0.05〜5%までの懸濁剤を含む懸濁液の形態において非経口的に投与され得る。そのような薬学的な調製物は、上記キャリアと組み合わせて、重量で、例えば、約25%から約90%(より一般的には、約5%と約60%との間)の活性成分を含み得る。
【0096】
化合物の有効量の体重1kgあたり約2.0mg〜約100.0mgの有効量の化合物が、1日あたり1〜5回、代表的な投与経路(経口経路、非経口経路(皮下、静脈、筋肉内、胸骨内注射または注入技術を含む)、局所的経路または直腸経路が挙げられるが、これらに限定されない)を介して、従来の無毒な薬学的に受容可能なキャリア、アジュバントおよびビヒクルを含む投与単位処方物で投与され得る。しかし、任意の特定の患者に対する具体的な用量レベルおよび投与の頻度は変動し得、そして種々の因子(使用された具体的な化合物の活性、その化合物の代謝安定性および作用の長さ、年齢、体重、全般的な健康、性別、食事、投与の様式および時間、排泄速度、薬物の組み合わせ、特定の状態の重篤度、および治療を受ける宿主が挙げられる)に依存することが理解される。
【0097】
これらの活性化合物は、経口的に、および、静脈経路、筋肉内経路、または皮下経路によって投与され得る。固体キャリアとしては、デンプン、ラクトース、リン酸二カルシウム、微結晶性セルロース、スクロースおよびカオリンが挙げられ、他方、液体キャリアとしては、無菌の水、ポリエチレングリコール、非イオン性界面活性剤および食用油(例えば、コーン油、ピーナッツ油、ゴマ油)が挙げられ、これらは活性成分の性質および所望の投与の特定の形態に対して適切である。薬学的組成物の調製において慣用的に使用されるアジュバント(例えば、矯味矯臭剤、着色剤、保存剤、および抗酸化剤(例えば、ビタミンE、アスコルビン酸、BHTおよびBHA))が、有利に含まれ得る。
【0098】
調製および投与の容易さの観点からの本発明の化合物の好ましい薬学的組成物は、固体組成物(特に、錠剤および硬質カプセルまたは液体充填カプセル)である。上記化合物の経口投与が好ましい。
【0099】
これらの活性化合物はまた、非経口的にまたは腹腔内に投与され得る。遊離塩基または薬理学的に受容可能な塩としてのこれらの活性化合物の溶液または懸濁液が、界面活性剤(例えば、ヒドロキシ−プロピルセルロース)と適切に混合された水中で調製され得る。分散液もまた、油中の、グリセロール、液体、ポリエチレングリコールおよびそれらの混合物中で調製され得る。貯蔵および使用の通常の条件下で、これらの調製物は、微生物の増殖を防ぐ保存剤を含む。
【0100】
注射可能な使用のために適切な薬学的形態としては、無菌の水溶液または分散液、および無菌の注射可能な溶液もしくは分散液の即時調製物のための無菌の粉末が挙げられる。全ての場合において、上記形態は、無菌でなければならず、そして容易に注入が可能な(syringablity)程度において液体でなければならない。それは、製造および貯臓の条件下で安定的でなければならず、そして微生物(例えば、細菌および真菌)の汚染作用に対して保護されなければならない。上記キャリアは、例えば、水、エタノール、ポリオール(例えば、グリセロール、プロピレングリコールおよび液体ポリエチレングリコール)、それらの適切な混合物、および植物油を含む、溶媒または分散媒体であり得る。
【0101】
本発明は、以下の具体的な実施例とともにより十分に記載されるが、この実施例は、本発明の範囲を限定するように解釈されるべきではない。
【実施例】
【0102】
(手順Aの実施例)
(実施例1)
((6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−2−(2,2−ジフェニルビニル)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド)
【0103】
【化72】

9−アミノミノサイクリン硫酸塩(0.500g,0.748mmol)を、無水DMF中に溶解し、そしてβ−フェニルシンナムアルデヒド(0.779g,3.74mmol,5当量)で処理する。次いで、この溶液を、DDQ(0.085g,0.374mmol,0.5当量)で処理し、そして室温にて5分間撹拌する。ES+質量分析は、生成物と出発物質との1:1の比を示した。第二部分のDDQ(0.068g,0.300mmol,0.4当量)を添加する。約5分後、アセトニトリル(7.5mL)を添加し、そして反応混合物全体を、エーテル(750mL.)中へゆっくりと注ぐ。ピンク色の固体をろ過によって除去し、そして新たなエーテルで洗浄し、0.480gの粗生成物を得る。この物質を、水(75mL)中に溶解し、pH 2.2の溶液を得、それをジクロロメタン(2×100mL.)で抽出する。水層のpHを、アンモニア水を用いて3.0に上げ、そしてこの溶液をふたたびジクロロメタン(2×100mL.)で抽出する。4つの有機抽出物を乾燥させ(NaSO)、ろ過し、そして約2mLの体積まで濃縮する。小量のメタノール(1mL)を添加し、そしてこの濃縮溶液を一滴ずつ1MのHClを用いてエーテル中で処理する。この固体の沈殿物を、ろ過し、新たなエーテルで洗浄し、そしてこの生成物をそのHCl塩として減圧下で乾燥させる。
【0104】
抜粋された1H NMRシグナル:δ 4.26(s,1H),7.13(s,1H),7.26〜7.45(m,8H),7.63(s,1H),9.08(s,1H),9.54(s,1H)。
【0105】
以下の実施例2〜37に列挙された本発明の化合物を、手順Aを使用する本明細書中上記の実施例1に詳細に記述された方法に実質的に従って調製する。
【0106】
(実施例2)
((7aS,8S,11aS)−8−(ジメチルアミノ)−9,11a,13−トリヒドロキシ−2−(2−メチル−l−プロペニル)−11,12−ジオキソ−7,7a,8,11,11a,12−ヘキサヒドロナフタセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド)
【0107】
【化73】

MS m/z 492(M+H)
HRMS:C2626に対する計算値491.16925;実測値(ESI+)、492.1765。
【0108】
(実施例3)
((7aS,8S,11aS)−8−(ジメチルアミノ)−2−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]−9,11a,13−トリヒドロキシ−11,12−ジオキソ−7,7a,8,11,11a,12−ヘキサヒドロナフタセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド)
【0109】
【化74】

HRMS:C3029に対する計算値566.1958;実測値(ESI+)、557.2030。
【0110】
(実施例4)
((6aR,7aS,8S,11aS)−2−tert−ブチル−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド)
【0111】
【化75】

MS(ESI)m/z 539.3(M+H);
MS(ESI)m/z 270.4(M+2H);
HRMS:C2834・HClに対する計算値574.2194;実測値(ESI−)、537.23462。
【0112】
(実施例5)
((6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−2−(4−メチルフェニル)−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド)
【0113】
【化76】

MS(ESI)m/z 573.3(M+H);
MS(ESI)m/z 287(M+2H);
HRMS:C3132・HClに対する計算値608.2038;実測値(ESI−)、571.21905。
【0114】
(実施例6)
((7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−2−(3−フルオロフェニル)−9,11a,13−トリヒドロキシ−11,12−ジオキソ−7,7a,8,11,11a,12−ヘキサヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド)
【0115】
【化77】


【0116】
(実施例7)
((6aR,7aS,8S,11aS)−2−(4−シアノフェニル)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド)
【0117】
【化78】

MS(ESI)m/z 584.4(M+H);
HRMS:C3129・HClに対する計算値619.1834;実測値(ESI−)、582.19817。
【0118】
(実施例8)
((6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−2−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド)
【0119】
【化79】

MS(ESI)m/z 602.2(M+H);
MS(ESI)m/z 301.8(M+2H);
HRMS:C3235・HClに対する計算値637.2303;実測値(ESI−)、600.24521。
【0120】
(実施例9)
((6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−2−(2,2−ジフェ二ルビニル)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド)
【0121】
【化80】

MS(ESI)m/z 661.3(M+H);
MS(ESI)m/z 331.3(M+2H);
HRMS:C3836・HClに対する計算値696.2351;実測値(ESI−)、659.24957。
【0122】
(実施例10)
((6aR,7aS,8S,11aS)−2−(5−tert−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド)
【0123】
【化81】

MS(ESI)m/z 631.4(M+H);
HRMS:C3438・HClに対する計算値666.2456;実測値(ESI+)、631.27753。
【0124】
(実施例11)
((6aR,7aS,8S,11aS)−2−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド)
【0125】
【化82】

MS(ESI)m/z 665.2(M+H);
HRMS:C3736・HClに対する計算値700.2300;実測値(ESI+)、665.26096。
【0126】
(実施例12)
((6aR,7aS,8S,11aS)−2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド)
【0127】
【化83】

MS(ESI)m/z 591.2(M+H);
HRMS:C3030・HClに対する計算値626.1780;実測値(ESI−)、589.1927。
【0128】
(実施例13)
((6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−2−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド)
【0129】
【化84】

MS(ESI)m/z 607.3(M+H);
MS(ESI)m/z 304(M+2H);
HRMS:C3131FN・HClに対する計算値642.1893;実測値(ESI−)、605.20519。
【0130】
(実施例14)
((6aR,7aS,8S,11aS)−2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド)
【0131】
【化85】

MS(ESI)m/z 603.3(M+H);
MS(ESI)m/z 302.1(M+2H);
HRMS:C3130・HClに対する計算値638.1780;実測値(ESI+)、603.20953。
【0132】
(実施例15)
((6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−2−(2,4,6−トリメトキシフェニル)−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド)
【0133】
【化86】

MS(ESI)m/z 649.2(M+H);
HRMS:C333610・HClに対する計算値684.2198;実測値(ESI−)、647.23441。
【0134】
(実施例16)
((6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−2−(2,4,5−トリエトキシフェニル)−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド)
【0135】
【化87】

MS(ESI)m/z 691.3(M+H);
HRMS:C364210・HClに対する計算値726.2668;実測値(ESI+)、691.29817。
【0136】
(実施例17)
((6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−2−チエン−3−イル−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド)
【0137】
【化88】

MS(ESI)m/z 565.2(M+H);
MS(ESI)m/z 283.4(M+2H);
HRMS:C2828S・HClに対する計算値600.1445;実測値(ESI−)、563.15992。
【0138】
(実施例18)
((6aR,7aS,8S,11aS)−2−(1−ベンゾフラン−2−イル)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド)
【0139】
【化89】

MS(ESI)m/z 599.3(M+H);
HRMS:C3230・HClに対する計算値634.1830;実測値(ESI−)、597.19811。
【0140】
(実施例19)
((6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−2−(1−メチル−1H−インドール−2−イル)−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド)
【0141】
【化90】

MS(ESI)m/z 612.2(M+H);
HRMS:C3333・HClに対する計算値647.2147;実測値(ESI+)、612.24406。
【0142】
(実施例20)
((6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−2−(2−フリル)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド)
【0143】
【化91】

MS(ESI)m/z 549.3(M+H);
HRMS:C2828・HClに対する計算値584.1674;実測値(ESI−)、547.1822。
【0144】
(実施例21)
({5−[(6aR,7aS,8S,11aS)−10−(アミノカルボニル)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−2−イル]−2−フリル}メチルアセテート)
【0145】
【化92】

MS(ESI)m/z 621.2(M+H);
HRMS:C313210・HClに対する計算値656.1885;実測値(ESI+)、621.21807。
【0146】
(実施例22)
((6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−2−[(E)−2−(2−フリル)エテニル]−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド)
【0147】
【化93】

MS(ESI)m/z 575.2(M+H);
MS(ESI)m/z 288.3(M+2H);
HRMS:C3030・HClに対する計算値610.1830;実測値(ESI−)、573.1985。
【0148】
(実施例23)
((6aR,7aS,8S,11aS)−2−(1−ベンゾチエン−3−イル)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド)
【0149】
【化94】

MS(ESI+)m/z 615.1((M+H)+);
HRMS:C3230S・HClに対する計算値650.1602;実測値(ESI+)、615.19036。
【0150】
(実施例24)
((6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−2−(1,3−チアゾール−2−イル)−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド)
【0151】
【化95】

MS(ESI)m/z 566.4(M+H);
MS(ESI)m/z 283.6(M+2H);
HRMS:C2727S・HClに対する計算値601.1398;実測値(ESI+)、566.16973。
【0152】
(実施例25)
((6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド)
【0153】
【化96】

MS(ESI)m/z 585.4(M+H);
MS(ESI)m/z 293.3(M+2H);
HRMS:C3232・HClに対する計算値620.2038;実測値(ESI+)、585.2329。
【0154】
(実施例26)
((6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−2−[(E)−2−(4−メトキシフェニル)エテニル]−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド)
【0155】
【化97】

MS(ESI)m/z 615.3(M+H);
MS(ESI)m/z 308.3(M+2H);
HRMS:C3334・HClに対する計算値650.2143;実測値(ESI+)、615.24413。
【0156】
(実施例27)
((6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−2−[(E)−2−(3−メトキシフェニル)エテニル]−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド)
【0157】
【化98】

MS(ESI)m/z 615.4(M+H);
MS(ESI)m/z 308.3(M+2H);
HRMS:C3334・HClに対する計算値650.2143;実測値(ESI+)、615.24419。
【0158】
(実施例28)
((6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−2−[(E)−2−(2−メトキシフェニル)エテニル]−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド)
【0159】
【化99】

MS(ESI)m/z 615.3(M+H);
MS(ESI)m/z 308.3(M+2H);
HRMS:C3334・HClに対する計算値650.2143;実測値(ESI+)、615.24408。
【0160】
(実施例29)
((6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−2−[(E)−2−(4−フルオロフェニル)エテニル]−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド)
【0161】
【化100】

MS(ESI)m/z 603.3(M+H);
MS(ESI)m/z 302.3(M+2H);
HRMS:C3231FN・HClに対する計算値638.1944;実測値(ESI+)、603.22476。
【0162】
(実施例30)
((6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−2−[(E)−2−(2−フルオロフェニル)エテニル]−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド)
【0163】
【化101】

MS(ESI)m/z 603.2(M+H);
MS(ESI)m/z 302.3(M+2H);
HRMS:C3231FN・HClに対する計算値638.1944;実測値(ESI+)、603.22469。
【0164】
(実施例31)
((6aR,7aS,8S,11aS)−2−(4−tert−ブチルフェニル)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド)
【0165】
【化102】

MS(ESI)m/z 615.3(M+H);
MS(ESI)m/z 308.3(M+2H);
HRMS:C3438・HClに対する計算値650.2507;実測値(ESI+)、615.28057。
【0166】
(実施例32)
((6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−2−[4−(ヘキシルオキシ)フェニル]−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド)
【0167】
【化103】

MS(ESI)m/z 659.4(M+H);
MS(ESI)m/z 330.4(M+2H);
HRMS:C3642・HClに対する計算値694.2769;実測値(ESI+)、659.30693。
【0168】
(実施例33)
((6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−2−ピリジン−4−イル−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド)
【0169】
【化104】

MS(ESI−)m/z 558.4((M−H)−)。
【0170】
(実施例34)
((6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−2−ピリジン−3−イル−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド)
【0171】
【化105】

MS(ESI)m/z 560.3(M+H);
MS(ESI)m/z 280.7(M+2H);
HRMS:C2929・HClに対する計算値595.1834;実測値(ESI+)、560.21353。
【0172】
(実施例35)
((6aR,7aS,8S,11aS)−2−(クロロメチル)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド)
【0173】
【化106】

MS(ESI)m/z 531.2(M+H);
MS(ESI)m/z 266.3(M+2H)。
【0174】
(実施例36)
((6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−2−[(ジメチルアミノ)メチル]−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド)
【0175】
【化107】

MS(ESI)m/z 540.4(M+H);
MS(ESI)m/z 270.7(M+2H);
HRMS:C2733・HClに対する計算値575.2147;実測値(ESI+)、540.24506。
【0176】
(実施例37)
((6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−2−(ピロリジン−1−イルメチル)−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド)
【0177】
【化108】

MS(ESI)m/z 566.4(M+H);
MS(ESI)m/z 283.9(M+2H);
HRMS:C2935・HClに対する計算値601.2303;実測値(ESI+)、566.26066。
【0178】
(手順Bの実施例)
(実施例38)
((6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−2−[(プロピルアミノ)メチル]−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド)
【0179】
【化109】

9−アミノミノサイクリン硫酸塩(1.0g、1.50mmol)を、DMF(50mL)中に溶解し、そして2−クロロ−1,1,1−トリメトキシエタン(0.463g、3.00mmol、2当量)の溶液で処理する。この反応物を、質量分析がクロロメチルベンゾオキサゾール誘導体への変換を示すまで、室温にて撹拌する。次いで、この溶液を、n−プロピルアミン(10mL、過剰)で処理し、そして質量分析がn−プロピルアミノメチルベンゾオキサゾールへの変換を示すまで、撹拌する。この混合物を、減圧下で濃縮し、過剰のn−プロピルアミンを除去し、次いで、ゆっくりとエーテル(1L)中に注ぎ、そしてHCl/エーテルを添加し、その塩を沈殿させる。この固体を新たなエーテルでリンスし、そして減圧下で乾燥させる。このままの固体を、pHが2の溶液を生じさせながら、水(100mL)中に溶解する。このpHをアンモニア水で0.5単位まで続けて上げ、そしてジクロロメタンで抽出する。pHの4〜4.5にて抽出された画分を合わせ、乾燥させ(NaSO)、ろ過し、そしてほとんど乾燥するまで濃縮する。小量のメタノールを添加し、そしてこの溶液をエーテル中にて1MのHClで処理する。この沈殿した固体を、ろ過によって収集し、新たなエーテルで洗浄し、そして減圧下で乾燥させ、0.067gのこの生成物をそのHCl塩として得る。
【0180】
抜粋された1H NMRシグナル:δ 0.94(t,3H),1.73(m,2H),4.31(s,1H),4.65(s,2H),7.78(s,1H),9.15(s,1H),9.67(s,1H)。
【0181】
以下の実施例39〜41に列挙された本発明の化合物を、手順Bを使用する本明細書中上記の実施例38に詳細に記載された方法に実質的に従って調製する。
【0182】
(手順Bから調製される)
(実施例39)
((6aR,7aS,8S,11aS)−2−[(ブチルアミノ)メチル]−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド)
【0183】
【化110】

MS(ESI)m/z 568.3(M+H);
MS(ESI)m/z 284.8(M+2H);
MS(ESI)m/z 305.2(M+ACN+2H);
HRMS:C2937・HClに対する計算値603.2460;実測値(ESI+)、568.27616。
【0184】
(手順B)
(実施例40)
((6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−2−[(プロピルアミノ)メチル]−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド)
【0185】
【化111】

MS(ESI)m/z 554.3(M+H);
MS(ESI)m/z 277.7(M+2H);
HRMS:C2835・HClに対する計算値589.2303;実測値(ESI+)、554.2604。
【0186】
(手順B)
(実施例41)
((6aR,7aS,8S,11aS)−2−[(tert−ブチルアミノ)メチル]−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド)
【0187】
【化112】

9−アミノミノサイクリン硫酸塩(1.0g、1.50mmol)を、DMF(20mL)中に溶解し、そして2−クロロトリメトキシエタン(0.35g、2.2mmol、1.46当量)の溶液で処理する。この反応を、質量分析がクロロメチルベンゾオキサゾール誘導体への変換を示すまで、室温にて撹拌する。次いで、この溶液を、t−ブチルアミン(7.3mL、過剰)で処理し、そして質量分析がt−ブチルアミノメチルベンゾオキサゾールへの変換を示すまで、撹拌する。この混合物を、減圧下で濃縮し、過剰のt−ブチルアミンを除去し、次いで、ゆっくりとエーテル(1L)中に注ぎ、そしてHCl/エーテルを添加し、その塩を沈殿させる。この固体を新たなエーテルでリンスし、そして減圧下で乾燥させる。このままの固体を、pHが2の溶液を生じさせながら、水(100mL)中に溶解する。このpHをアンモニア水で0.5単位まで続けて上げ、そしてジクロロメタンで抽出する。pHの4〜4.5にて抽出された画分を合わせ、乾燥させ(NaSO)、ろ過し、そしてほとんど乾燥するまで濃縮する。小量のメタノールを添加し、そしてこの溶液をエーテル中にて1MのHClで処理する。この沈殿した固体を、ろ過によって収集し、新たなエーテルで洗浄し、そして減圧下で乾燥させ、この生成物をそのHCl塩として得る。
【0188】
MS(ESI+)m/z 568.4((M+H)+);
MS(ESI+)m/z 284.9((M+2H)2+);
MS(ESI+)m/z 146.3((M’+H)+);
HRMS:C2937・HClに対する計算値603.2460;実測値(ESI−)、566.26087。
【0189】
(手順Cの実施例)
(実施例42)
((6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−2−チオキソ−2,3,6,6a,7,7a,8,11,11a,13−デカヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド)
【0190】
【化113】

DMSO(30mL)中の9−アミノ−ミノ二硫酸塩(0.668g、1mmol)の溶液に、2当量の1,1−チオカルボニルジイミダゾールを添加する。次いで、この反応物を、室温にて2〜12時間撹拌する(MS(ES)により追跡する)。次いで、この混合物を、ジエチルエーテルで完全に粉砕し、そしてこの固体を回収する。物質を、さらなる精製をせずに次の工程において使用する。
【0191】
MS(ESI)m/z 515.2(M+H);
HRMS:C2426S・HSOに対する計算値612.1196;実測値(ESI+)、515.15934。
【0192】
以下の実施例43〜44に列挙された本発明の化合物を、手順Cを使用する本明細書中上記の実施例42に詳細に記述された方法に実質的に従って調製する。
【0193】
(手順Cの実施例)
(手順C)
(実施例43)
(ベンジル{[(6aR,7aS,8S,11aS)−10−(アミノカルボニル)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−2−イル]チオ}アセテート)
【0194】
【化114】

N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)中の(6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−2−チオキソ−2,3,6,6a,7,7a,8,11,11a,13−デカヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド(実施例42)の溶液に、2当量のジイソプロピルエチルアミンを添加し、5分間の撹拌後、1.2当量のベンジル−2−ブロモアセテートを添加する。この反応混合物を1時間撹拌し、そして混合物をジエチルエーテルで完全に粉砕し、そしてこの固体を収集する。それを、抽出によって精製する。
【0195】
MS(ESI)m/z 663.2(M+H);
MS(ESI)m/z 332.1(M+2H);
HRMS:C3334S・HClに対する計算値698.1813;実測値(ESI+)、663.2115。
【0196】
(実施例44)
((6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−2−[(4−フルオロベンジル)チオ]−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド)
【0197】
【化115】

この実施例の化合物を、4−フルオロベンジルブロマイドを使用する実施例43の手順Dを使用して調製する。
【0198】
MS(ESI)m/z 622.9(M+H);
HRMS:C3131FNS・HClに対する計算値658.1664;実測値(ESI+)、623.19689。
【0199】
(手順Dの実施例(化合物1〜4〜6))
(実施例45)
([4S−(4α,4aα,5aα,12aα)]−4,7−ビス(ジメチルアミノ)−9−[2−(1,1−ジメチルエチルアミノ)アセチルアミノ]−1,4,4a,5,5a,6,11,12a−オクタヒドロ−3,10,12,12a−テトラヒドロキシ−1,11−ジオキソ−2−ナフタセンカルボキサミド.(モノHCl);(遊離塩基))
【0200】
【化116】

9−アミノミノサクリン硫酸塩(1.0g、1.50mmol)を、DMF(20mL)中に溶解し、そして2−クロロトリメトキシエタン(0.35g、2.2mmol、1.47当量)の溶液で処理する。この反応を、質量分析がクロロメチルベンゾオキサゾール誘導体への変換を示すまで、室温にて撹拌する。次いで、この溶液を、t−ブチルアミン(7.3mL、過剰)で処理し、そして質量分析がt−ブチルアミノメチルベンゾオキサゾールへの変換を示すまで、撹拌する。この混合物を、減圧下で濃縮し、過剰のt−ブチルアミンを除去し、次いで、ゆっくりとエーテル(1L)中に注ぎ、そしてHCl/エーテルを添加し、その塩を沈殿させる。この固体を新たなエーテルでリンスし、そして減圧下で乾燥させる。このままの固体を、pHが2の溶液を生じさせながら、水(100mL)中に溶解する。このpHをアンモニア水で0.5単位まで続けて上げ、そしてジクロロメタンで抽出する。pHの4〜4.5にて抽出された画分を合わせ、乾燥させ(NaSO)、ろ過し、そしてほとんど乾燥するまで濃縮する。小量のメタノールを添加し、そしてこの溶液をエーテル中にて1MのHClで処理する。この沈殿した固体を、ろ過によって収集し、新たなエーテルで洗浄し、そして減圧下で乾燥させ、この生成物をそのHCl塩として得る。
【0201】
実施例41からの生成物を、酸性水溶液で1時間から24時間処理し、実施例45のモノHCL塩を得る。
【0202】
MS(ESI+)m/z 586.4((M+H)+。
【0203】
以下の実施例を、手順Dに記述された類似の方法を使用して調製する。
【0204】
(実施例46)
([4S−(4α,4aα,5aα,12aα)]−4,7−ビス(ジメチルアミノ)−9−[(ジメチアミノ)アセチルアミノ]−1,4,4a,5,5a,6,11,12a−オクタヒドロ−3,10,12,12a−テトラヒドロキシ−1,11−ジオキソ−2−ナフタセンカルボキサミド)
【0205】
【化117】

MS(FAB)m/z 558((M+H)+。
【0206】
(実施例47)
([4S−(4α,4aα,5aα,12aα)]−4,7−ビス(ジメチルアミノ)−9−[[(n−ブチルアミノ)アセチル]アミノ]−1,4,4a,5,5a,6,11,12a−オクタヒドロ−3,10,12,12a−テトラヒドロキシ−1,11−ジオキソ−2−ナフタセンカルボキサミド)
【0207】
【化118】

MS(FAB)m/z 586((M+H)+。
【0208】
(実施例48)
([4S−(4α,4aα,5aα,12aα)]−4,7−ビス(ジメチルアミノ)−9−[[(プロピルアミノ)アセチル]アミノ]−1,4,4a,5,5a,6,11,12a−オクタヒドロ−3,10,12,12a−テトラヒドロキシ−1,11−ジオキソ−2−ナフタセンカルボキサミド)
【0209】
【化119】

MS(FAB)m/z 572((M+H)+。
【0210】
(実施例49)
([4S−(4α,4aα,5aα,12aα)]−4,7−ビス(ジメチルアミノ)−9−[(クロロアセチル)アミノ]−1,4,4a,5,5a,6,11,12a−オクタヒドロ−3,10,12,12a−テトラヒドロキシ−1,11−ジオキソ−2−ナフタセンカルボキサミド)
【0211】
【化120】

MS(FAB)m/z 549((M+H)+。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物;
【化1】

またはそれらの互変異性体または薬学的に受容可能な塩であって、ここで:
Xが、水素、アミノ、NR1112、必要に応じて置換された1〜12個の炭素原子のアルキル、必要に応じて置換された6個、10個または14個の炭素原子のアリール、必要に応じて置換されたビニル、必要に応じて置換された2〜12個の炭素原子のアルキニルおよびハロゲンから選択され;
A”が、以下の群から選択される部分であり:
【化2】

11およびR12は、各々、独立に、Hまたは1〜12個の炭素原子のアルキルであるか、または
11およびR12は、必要に応じて、各々が結合する窒素原子と一緒になって、3〜7員の飽和炭化水素環を形成し;
Yが、水素、必要に応じて置換された1〜12個の炭素原子のアルキル、必要に応じて置換された6個、10個または14個の炭素原子のアリール、必要に応じて置換された2〜12個の炭素原子のアルケニル、ビニル、必要に応じて置換された2〜12個の炭素原子のアルキニル、およびハロゲンから選択され;
Rが、必要に応じて置換された1〜12個の炭素原子のアルキル、必要に応じて置換された2〜6個の炭素原子のアルケニル、必要に応じて置換された2〜12個の炭素原子のアルキニル、−CHNR、必要に応じて置換された6個、10個または14個の炭素原子のアリール、必要に応じて置換された7〜16個の炭素原子のアラルキル、必要に応じて置換された7〜13個の炭素原子のアロイル、SR、必要に応じて置換された5〜6個の環原子のヘテロアリール、ならびに、必要に応じて置換された5〜6個の環原子のヘテロアリールカルボニルから選択され、該ヘテロアリールは、窒素、酸素および硫黄から独立に選択される、同じでも異なっていてもよい1〜4個のヘテロ原子を含み、該ヘテロアリールカルボニルは、窒素、酸素および硫黄から独立に選択される、同じでも異なっていてもよい1〜4個のヘテロ原子を含み;
およびRは、各々、独立に、Hまたは1〜12個の炭素原子のアルキルであるか、または
およびRは、必要に応じて、各々が結合する窒素原子と一緒になって、3〜7員の飽和炭化水素環を形成し;
が、必要に応じて置換された1〜12個の炭素原子のアルキル、必要に応じて置換されたCH−アリール、必要に応じて置換された7〜16個の炭素原子のアラルキル、アロイル、必要に応じて置換されたCH(CO)OCHアリール、必要に応じて置換された2〜12個の炭素原子の−CH−アルケニル、および必要に応じて置換された2〜12個の炭素原子の−CH−アルキニルであり、
但し、XがNRであり、そしてRが水素である場合、Rは、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、1−メチルエチル、1−メチルプロピル、2−メチルプロピル、または1,1−ジメチルエチルであり;そしてRがメチルまたはエチルである場合、Rは、メチル、エチル、n−プロピル、1−メチルエチル、n−プロピル、1−メチルプロピル、または2−メチルプロピルである、
化合物、またはその薬学的に受容可能な塩。
【請求項2】
Rが、必要に応じて1〜3個の置換基で置換されたフェニルである、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩。
【請求項3】
式(I)のRが、1〜6個の炭素原子のアルキル、2〜6個の炭素原子のアルケニル、およびアルキル−ヘテロシクリルの群から選択される、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩。
【請求項4】
前記アルキル−ヘテロシクリルが、以下の群の部分
【化3】

から選択される、請求項3に記載の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩。
【請求項5】
Rが、以下の群
【化4】

の部分から選択される、請求項2に記載の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩。
【請求項6】
Rが、ヘテロアリールである、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩。
【請求項7】
Rが、以下の群
【化5】

から選択される部分から選択される、請求項6に記載の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩。
【請求項8】
Rが、必要に応じて置換された1〜6個の炭素原子のアルキル、必要に応じて置換された2〜6個の炭素原子のアルケニル、
【化6】

である、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩。
【請求項9】
Rが、
【化7】

から選択される、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩。
【請求項10】
Rが、1〜12個の炭素原子のS−アルキル、必要に応じて置換されたS−CH−アリール、および必要に応じて置換されたS−CH(CO)OCHアリールである、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩。
【請求項11】
Rが、以下の群の部分
【化8】

から選択される、請求項10に記載の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩。
【請求項12】
YがHである、請求項1〜請求項11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項13】
Xが−NMeである、請求項1〜請求項12のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項14】
以下の群:
(6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−2−(2,2−ジフェニルビニル)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(7aS,8S,11aS)−8−(ジメチルアミノ)−9,11a,13−トリヒドロキシ−2−(2−メチル−l−プロペニル)−11,12−ジオキソ−7,7a,8,11,11a,12−ヘキサヒドロナフタセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−2−tert−ブチル−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−2−[(E)−2−(2−フリル)エテニル]−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−2−[(E)−2−フェニルエテニル]−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−2−[(E)−2−(4−メトキシフェニル)エテニル]−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−2−[(E)−2−(3−メトキシフェニル)エテニル]−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−2−[(E)−2−(2−メトキシフェニル)エテニル]−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−2−[(E)−2−(4−フルオロフェニル)エテニル]−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−2−[(E)−2−(2−フルオロフェニル)エテニル]−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−2−(クロロメチル)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−2−[(ジメチルアミノ)メチル]−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−2−(ピロリジン−1−イルメチル)−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−2−[(プロピルアミノ)メチル]−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−2−[(ブチルアミノ)メチル]−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−2−[(プロピルアミノ)メチル]−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、および
(6aR,7aS,8S,11aS)−2−[(tert−ブチルアミノ)メチル]−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
から選択される、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩。
【請求項15】
以下の群:
(7aS,8S,11aS)−8−(ジメチルアミノ)−2−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]−9,11a,13−トリヒドロキシ−11,12−ジオキソ−7,7a,8,11,11a,12−ヘキサヒドロナフタセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−2−tert−ブチル−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,l3−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−2−(4−メチルフェニル)−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−2−(3−フルオロフェニル)−9,11a,13−トリヒドロキシ−11,12−ジオキソ−7,7a,8,11,11a,12−ヘキサヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−2−(4−シアノフェニル)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−2−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−2−(5−tert−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−2−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−2−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−2−(2,4,6−トリメトキシフェニル)−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−2−(2,4,5−トリエトキシフェニル)−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−2−(1−メチル−1H−インドール−2−イル)−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−2−(4−tert−ブチルフェニル)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、および
(6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−2−[4−(ヘキシルオキシ)フェニル]−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
から選択される、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩。
【請求項16】
以下の群:
(6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−2−チエン−3−イル−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−2−(1−ベンゾフラン−2−イル)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−2−(2−フリル)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
{5−[(6aR,7aS,8S,11aS)−10−(アミノカルボニル)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−2−イル]−2−フリル}メチルアセテート、
(6aR,7aS,8S,11aS)−2−(1−ベンゾチエン−3−イル)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−2−(1,3−チアゾール−2−イル)−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
(6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−2−ピリジン−4−イル−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、および
(6aR,7aS,8S,11aS)−5,8−ビス(ジメチルアミノ)−9,11a,12−トリヒドロキシ−11,13−ジオキソ−2−ピリジン−3−イル−6,6a,7,7a,8,11,11a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,1−d][1,3]オキサゾール−10−カルボキサミド、
から選択される、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩。
【請求項17】
薬学的に受容可能なキャリアと一緒に、請求項1〜請求項16のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を含有する、薬学的組成物。
【請求項18】
温血動物における細菌感染の処置または制御のための方法であって、該方法は、該動物に薬理学的有効量の請求項1〜請求項16のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を投与する工程を包含する、方法。
【請求項19】
以下の式の化合物
【化9】

、またはその薬学的に受容可能な塩の調製のためのプロセスであって、ここで:
Xが、水素、アミノ、NR1112、必要に応じて置換された1〜12個の炭素原子のアルキル、必要に応じて置換された6個、10個または14個の炭素原子のアリール、必要に応じて置換されたビニル、必要に応じて置換された2〜12個の炭素原子のアルキニルおよびハロゲンから選択され;
およびRは、各々、独立に、Hまたは1〜12個の炭素原子のアルキルであるか、または
およびRは、必要に応じて、各々が結合する窒素原子と一緒になって、3〜7員の飽和炭化水素環を形成し;
11およびR12は、各々、独立に、Hまたは1〜12個の炭素原子のアルキルであるか、または
11およびR12は、必要に応じて、各々が結合する窒素原子と一緒になって、3〜7員の飽和炭化水素環を形成し;
Yが、水素、必要に応じて置換された1〜12個の炭素原子のアルキル、必要に応じて置換された6個、10個または14個の炭素原子のアリール、必要に応じて置換された2〜12個の炭素原子のアルケニル、ビニル、必要に応じて置換された2〜12個の炭素原子のアルキニル、およびハロゲンから選択され;
該プロセスは、
a.以下の式
【化10】

の7−(置換)−8−(置換)−9−アミノ−6−デメチル−6−デオキシテトラサイクリン、またはその薬学的に受容可能な塩を、
非プロトン性溶媒中の2−クロロトリメトキシエタンと反応させ、以下の式
【化11】

のクロロ化合物を得る工程;
b.該クロロ化合物をアミンRNHと反応させ、以下の式
【化12】

の置換アミンを形成する工程;
c.該置換アミンを酸を用いて加水分解し、以下の式
【化13】

の化合物を得る工程;および
d.該化合物またはその薬学的に受容可能な塩を単離する工程、
を包含する、プロセス。
【請求項20】
XがN(CHである、請求項19に記載のプロセス。
【請求項21】
前記アミンRNHがt−ブチルアミンである、請求項19または請求項20に記載のプロセス。
【請求項22】
前記非プロトン性溶媒が、N,N−ジメチルホルムアミドである、請求項19〜請求項21のいずれか1項に記載のプロセス。
【請求項23】
[4S−(4α,4aα,5aα,12aα)]−4,7−ビス(ジメチルアミノ)−9−[2−(1,1−ジメチルエチルアミノ)アセチルアミノ]−1,4,4a,5,5a,6,11,12a−オクタヒドロ−3,10,12,12a−テトラヒドロキシ−1,11−ジオキソ−2−ナフタセンカルボキサミド、またはその薬学的に受容可能な塩が、調製される、請求項19〜請求項22のいずれか1項に記載のプロセス。
【請求項24】
以下の式
【化14】

の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩の調製のためのプロセスであって、ここで:
Xが、水素、アミノ、NR1112、必要に応じて置換された1〜12個の炭素原子のアルキル、必要に応じて置換された6個、10個または14個の炭素原子のアリール、必要に応じて置換されたビニル、必要に応じて置換された2〜12個の炭素原子のアルキニルおよびハロゲンから選択され;
およびRは、各々、独立に、Hまたは1〜12個の炭素原子のアルキルであるか、または
およびRは、必要に応じて、各々が結合する窒素原子と一緒になって、3〜7員の飽和炭化水素環を形成し;
11およびR12は、各々、独立に、Hまたは1〜12個の炭素原子のアルキルであるか、または
11およびR12は、必要に応じて、各々が結合する窒素原子と一緒になって、3〜7員の飽和炭化水素環を形成し;
Yが、水素、必要に応じて置換された1〜12個の炭素原子のアルキル、必要に応じて置換された6個、10個または14個の炭素原子のアリール、ビニル、必要に応じて置換された2〜12個の炭素原子のアルケニル、必要に応じて置換された2〜12個の炭素原子のアルキニル、およびハロゲンから選択され;
該プロセスは、
a.以下の式
【化15】

の7−(置換)−8−(置換)−9−アミノ−6−デメチル−6−デオキシテトラサイクリン、またはその薬学的に受容可能な塩を、
非プロトン性溶媒中の2−クロロトリメトキシエタンと反応させ、以下の式
【化16】

のクロロ化合物を得る工程;
b.該クロロ化合物を酸と反応させ、以下の式
【化17】

の9−(2−クロロメチルカルボニルアミノ)置換−6−デメチル−6−デオキシテトラサイクリンを得る工程;
c.該9−(2−クロロメチルカルボニルアミノ)置換−6−デメチル−6−デオキシテトラサイクリンをアミンRNHと反応させ、以下の式
【化18】

の化合物を得る工程;および
e.該化合物またはその薬学的に受容可能な塩を単離する工程、
を包含する、プロセス。
【請求項25】
XがN(CHである、請求項24に記載のプロセス。
【請求項26】
前記アミンRNHがt−ブチルアミンである、請求項24または請求項25に記載のプロセス。
【請求項27】
前記非プロトン性溶媒が、N,N−ジメチルホルムアミドである、請求項24〜請求項26のいずれか1項に記載のプロセス。
【請求項28】
[4S−(4α,4aα,5aα,12aα)]−4,7−ビス(ジメチルアミノ)−9−[2−(1,1−ジメチルエチルアミノ)アセチルアミノ]−1,4,4a,5,5a,6,11,12a−オクタヒドロ−3,10,12,12a−テトラヒドロキシ−1,11−ジオキソ−2−ナフタセンカルボキサミド、またはその薬学的に受容可能な塩が、調製される、請求項24〜請求項27のいずれか1項に記載のプロセス。
【請求項29】
以下の式
【化19】

の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩であって、ここで:
Xが、水素、アミノ、NR1112、必要に応じて置換された1〜12個の炭素原子のアルキル、必要に応じて置換された6個、10個または14個の炭素原子のアリール、必要に応じて置換されたビニル、必要に応じて置換された2〜12個の炭素原子のアルキニルおよびハロゲンから選択され;
およびRは、各々、独立に、Hまたは1〜12個の炭素原子のアルキルであるか、または
およびRは、必要に応じて、各々が結合する窒素原子と一緒になって、3〜7員の飽和炭化水素環を形成し;
11およびR12は、各々、独立に、Hまたは1〜12個の炭素原子のアルキルであるか、または
11およびR12は、必要に応じて、各々が結合する窒素原子と一緒になって、3〜7員の飽和炭化水素環を形成し;
Yが、水素、必要に応じて置換された1〜12個の炭素原子のアルキル、必要に応じて置換された6個、10個または14個の炭素原子のアリール、必要に応じて置換された2〜12個の炭素原子のアルケニル、ビニル、必要に応じて置換された2〜12個の炭素原子のアルキニル、およびハロゲンから選択され;
該化合物は、
a.以下の式
【化20】

の7−(置換)−8−(置換)−9−アミノ−6−デメチル−6−デオキシテトラサイクリン、またはその薬学的に受容可能な塩を、
非プロトン性溶媒中の2−クロロトリメトキシエタンと反応させ、以下の式
【化21】

のクロロ化合物を得る工程;
b.該クロロ化合物をアミンRNHと反応させ、以下の式
【化22】

の置換アミンを形成する工程;
c.該置換アミンを酸を用いて加水分解し、以下の式
【化23】

の化合物を得る工程;および
d.該化合物またはその薬学的に受容可能な塩を単離する工程、
を包含するプロセスによって生成される、化合物またはその薬学的に受容可能な塩。
【請求項30】
XがN(CHである、請求項29に記載のプロセスによって生成される、生成物。
【請求項31】
前記アミンRNHがt−ブチルアミンである、請求項29または請求項30に記載のプロセスによって生成される、生成物。
【請求項32】
前記非プロトン性溶媒が、N,N−ジメチルホルムアミドである、請求項29〜請求項31のいずれか1項に記載のプロセスによって生成される、生成物。
【請求項33】
[4S−(4α,4aα,5aα,12aα)]−4,7−ビス(ジメチルアミノ)−9−[2−(1,1−ジメチルエチルアミノ)アセチルアミノ]−1,4,4a,5,5a,6,11,12a−オクタヒドロ−3,10,12,12a−テトラヒドロキシ−1,11−ジオキソ−2−ナフタセンカルボキサミド、またはその薬学的に受容可能な塩である、請求項29〜請求項31のいずれか1項に記載のプロセスによって生成される生成物。
【請求項34】
以下の式
【化24】

の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩の調製のためのプロセスであって、ここで:
Xが、水素、アミノ、NR1112、必要に応じて置換された1〜12個の炭素原子のアルキル、必要に応じて置換された6個、10個または14個の炭素原子のアリール、必要に応じて置換されたビニル、必要に応じて置換された2〜12個の炭素原子のアルキニルおよびハロゲンから選択され;
およびRは、各々、独立に、Hまたは1〜12個の炭素原子のアルキルであるか、または
およびRは、必要に応じて、各々が結合する窒素原子と一緒になって、3〜7員の飽和炭化水素環を形成し;
11およびR12は、各々、独立に、Hまたは1〜12個の炭素原子のアルキルであるか、または
11およびR12は、必要に応じて、各々が結合する窒素原子と一緒になって、3〜7員の飽和炭化水素環を形成し;
Yが、水素、必要に応じて置換された1〜12個の炭素原子のアルキル、必要に応じて置換された6個、10個または14個の炭素原子のアリール、必要に応じて置換された2〜12個の炭素原子のアルケニル、ビニル、必要に応じて置換された2〜12個の炭素原子のアルキニル、およびハロゲンから選択され;
該化合物、またはその薬学的に受容可能な塩は、
a.以下の式
【化25】

の7−(置換)−8−(置換)−9−アミノ−6−デメチル−6−デオキシテトラサイクリン、またはその薬学的に受容可能な塩を、
非プロトン性溶媒中の2−クロロトリメトキシエタンと反応させ、以下の式
【化26】

のクロロ化合物を得る工程;
b.該クロロ化合物を酸と反応させ、以下の式
【化27】

の9−(2−クロロメチルカルボニルアミノ)置換−6−デメチル−6−デオキシテトラサイクリンを得る工程;
c.該9−(2−クロロメチルカルボニルアミノ)置換−6−デメチル−6−デオキシテトラサイクリンをアミンRNHと反応させ、以下の式
【化28】

の化合物を得る工程;および
d.該化合物またはその薬学的に受容可能な塩を単離する工程、
を包含するプロセスによって生成される、化合物またはその薬学的に受容可能な塩。
【請求項35】
XがN(CHである、請求項34に記載のプロセスによって調製される、生成物。
【請求項36】
前記アミンRNHがt−ブチルアミンである、請求項34または請求項35に記載のプロセスによって調製される、生成物。
【請求項37】
前記非プロトン性溶媒が、N,N−ジメチルホルムアミドである、請求項32〜請求項36のいずれか1項に記載のプロセスによって調製される、生成物。
【請求項38】
[4S−(4α,4aα,5aα,12aα)]−4,7−ビス(ジメチルアミノ)−9−[2−(1,1−ジメチルエチルアミノ)アセチルアミノ]−1,4,4a,5,5a,6,11,12a−オクタヒドロ−3,10,12,12a−テトラヒドロキシ−1,11−ジオキソ−2−ナフタセンカルボキサミド、またはその薬学的に受容可能な塩である、請求項34〜請求項37のいずれか1項に記載のプロセスによって調製される生成物。
【請求項39】
請求項1に記載の式Iの化合物を調製するためのプロセスであって、該プロセスは、
a).以下の式
【化29】

の7−(置換)−8−(置換)−9−アミノ−6−デメチル−6−デオキシテトラサイクリン、またはその薬学的に受容可能な塩を、
非プロトン性溶媒中の2−クロロトリメトキシエタンと反応させ、以下の式
【化30】

のクロロ化合物を得;
ここで、該変数は、請求項1に記載されたとおりである、工程;または、
b.以下の式
【化31】

のクロロ化合物であって、
ここで、該変数は請求項1に記載されたとおりであるクロロ化合物をアミンRNHと反応させ、以下の式
【化32】

の置換アミンを形成する工程;または、
c)請求項1に記載の式Iの塩基性化合物を薬学的に受容可能な塩に変換するか、もしくは該薬学的に受容可能な塩を式Iの塩基性化合物に変換する、工程
を包含する、プロセス。
【請求項40】
以下の式
【化33】

の化合物を調製するためのプロセスであって、
ここで、該変数は、請求項34に記載されたとおりであって、
該プロセスは、
a)以下の式
【化34】

の9−(2−クロロメチルカルボニルアミノ)置換−6−デメチル−6−デオキシテトラサイクリンを、
アミンRNHと反応させ、以下の式
【化35】

の化合物を得る工程;
または、
b)以下の式
【化36】

の置換アミンであって
ここで、該変数は、請求項29に記載されたとおりである置換アミンを酸を用いて加水分解し、以下の式
【化37】

の化合物を得る工程;および
所望の場合、該生成物をその薬学的に受容可能な塩に変換する工程、
を包含する、プロセス。

【公表番号】特表2007−515411(P2007−515411A)
【公表日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−542866(P2006−542866)
【出願日】平成16年12月7日(2004.12.7)
【国際出願番号】PCT/US2004/040850
【国際公開番号】WO2005/056538
【国際公開日】平成17年6月23日(2005.6.23)
【出願人】(502161704)ワイス (51)
【Fターム(参考)】