説明

テレビドアホンシステム

【課題】ネットワークカメラ、ネットワーク、屋内機器、セキュリティ機器およびストレージデバイス等との接続を可能としたテレビドアホンシステムを提供する。
【解決手段】テレビドアホンシステムは、カメラ付玄関子機1aと、モニタ付親機2aと、カメラ付玄関子機及びモニタ付親機との間で伝送される映像信号及び音声信号を中継するためにカメラ付玄関子機及びモニタ付親機間を接続するルータ9とで構成されている。ルータ9は、インターホン通信プロトコルの変換を必要とすることなく複数のカメラ付玄関子機及び複数のモニタ付親機を接続するための第1群の接続端子91と、映像信号を伝送するためのネットワークカメラ3を接続するための第2群の接続端子92と、汎用ネットワークプロトコルをインターホン通信プロトコルに変換するための第1の信号変換部99aと、信号伝送路を形成するための制御部99とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はテレビドアホンシステムに係り、特に、住戸内に設置された親機と玄関に設置されたカメラ付玄関子機の間での通話を、ルータを介して他の機器に伝送することができるとともに、ルータにネットワークカメラ、ネットワーク、屋内機器、セキュリティ機器およびストレージデバイス等を接続することができるテレビドアホンシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、この種のテレビドアホンシステムとして、カメラ付玄関子機と、カメラ付玄関子機にて撮像された画像を録画するための録画機能、録画された画像を再生するための再生機能を有するモニタ付親機および増設親機とで構成され、無線通信機能と有線通信機能とを持ち、無線通信若しくは有線通信とネットワークとを使用してインターネットに接続可能なテレビドアホンシステムであって、モニタ付親機は、PHSデータ通信プロトコル対応のターミナルアダプタを接続し、ターミナルアダプタに登録され増設親機との間で無線による内線通話を行うためのPHSカードを備えるものが知られている(例えば、特許文献1等)。
【0003】
このようなテレビドアホンシステムによれば、PHSデータ通信プロトコル対応のターミナルアダプタに登録させたPHSカードをモニタ付親機および増設親機に装着することにより、当該親機の間で無線による内線通話が可能となるばかりでなく、これらモニタ付親機および増設親機からターミナルアダプタを介してインターネットへの接続を無線通信若しくは有線通信とネットワークとを使用して行うことができる。
【0004】
しかしながら、このような従来のテレビドアホンシステムにおいては、モニタ付親機に配線が集中することにより機器配線が複雑になるとともに、テレビドアホン側へのデータ伝送に限界があり、また、インターネットへの接続のためにはさらに他のルータを必要とするために拡張性に乏しいという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−153418号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上述の難点を解消するためになされたもので、カメラ付玄関子機及びモニタ付親機との中間にルータを設置することで、当該ルータを介してネットワークカメラ、インターネットプロバイダ等のネットワーク、パーソナルコンピュータ等の屋内機器、防犯センサ等のセキュリティ機器およびハードディスク等のストレージデバイス等との接続を可能としたテレビドアホンシステムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の態様であるテレビドアホンシステムは、カメラ付玄関子機と、カメラ付玄関子機にて撮像された映像信号を出画するとともにカメラ付き玄関子機との間で音声信号を送受信して通話を成立させるためのモニタ付親機と、カメラ付玄関子機及びモニタ付親機との間で伝送される映像信号及び前記音声信号を中継するためにカメラ付玄関子機及びモニタ付親機間を接続するルータとで構成され、ルータは、インターホン通信プロトコルの変換を必要とすることなく複数のカメラ付玄関子機及び複数のモニタ付親機を接続するための第1群の接続端子と、汎用ネットワークプロトコルをインターホン通信プロトコルに変換して映像信号を伝送するためのネットワークカメラを接続するための第2群の接続端子と、第2群の接続端子にて受信された映像信号を第1の接続端子に接続された複数のモニタ付親機の少なくとも1に伝送する目的で汎用ネットワークプロトコルをインターホン通信プロトコルに変換するための第1の信号変換部と、第2群の接続端子にて受信された映像信号を伝送すべきモニタ付親機への信号伝送路を形成するための制御部とを備えるものである。
【0008】
本発明の第2の態様は、第1の態様であるテレビドアホンシステムにおいて、ルータは、ネットワークをネットワークケーブルを経由して接続するための第3群の接続端子と、第1群の接続端子にて受信された映像信号、複数のカメラ付玄関子機及び複数のモニタ付親機の少なくとも1からのセキュリティ信号を第3群の接続端子に接続されたネットワークケーブルを経由してネットワークにインターホン通信プロトコルを汎用ネットワークプロトコルに変換するための第2の信号変換部とを備えるものでる。
【0009】
本発明の第3の態様は、第2の態様であるテレビドアホンシステムにおいて、ルータは、屋内機器を屋内機器ケーブルを経由して接続するための第4群の接続端子と、第1の接続端子にて受信された映像信号及びセキュリティ信号の少なくとも1を第3の接続端子にネットワークケーブルを経由して接続されたネットワークに伝送するための第3の信号変換部と、第1の接続端子にて受信された映像信号及びセキュリティ信号の少なくとも1を伝送すべき屋内機器への信号伝送路を形成するとともに、第3群の接続端子にて受信されたネットワークケーブルを経由して接続されたネットワークからの信号を伝送すべき屋内機器への信号伝送路を形成するための制御部とを備えるものである。
【0010】
本発明の第4の態様は、第1の態様であるテレビドアホンシステムにおいて、ルータは、セキュリティ通信プロトコルを有するセキュリティ機器を接続するための第5群の接続端子と、第5の接続端子にて受信されたセキュリティ機器からのセキュリティ信号を複数のカメラ付玄関子機及び複数のモニタ付親機の少なくとも1に送信する目的でセキュリティ通信プロトコルからインターホン通信プロトコルに変換するための第4の信号変換部とを備えるものである。
【0011】
本発明の第5の態様は、第4の態様であるテレビドアホンシステムにおいて、モニタ付親機は、セキュリティ機器からのセキュリティ信号を受信して鳴動するための報知部と、屋内機器又はネットワークに対してセキュリティ信号を転送するか否かを設定するための設定部とを備えるものである。
【0012】
本発明の第6の態様は、第1の態様乃至第5の態様の何れかの態様であるテレビドアホンシステムにおいて、ルータは、当該ルータ内の信号流量を測定し、信号流量が予め定められた閾値を超えた場合には第1の接続端子にて受信された映像信号及びセキュリティ信号の少なくとも1を優先処理し、前記映像信号及び前記セキュリティ信号の少なくとも1以外の他の信号の処理を遮断又は遅延時間挿入等により抑制するための第1の流量抑制部を備えるものである。
【0013】
本発明の第7の態様は、第6の態様であるテレビドアホンシステムにおいて、ルータは、セキュリティ信号の少なくとも1以外の他の信号を抑制したにも関わらず信号流量が予め定められた閾値を超えた場合には、第2群の接続端子及び第5群の接続端子のうち少なくとも1にて受信された信号を優先処理し、第2群の接続端子及び第5群の接続端子を除く他群の接続端子にて受信された信号の処理を遮断又は遅延時間挿入等により抑制するための第2の流量抑制部を備えるものである。
【0014】
本発明の第8の態様は、第3の態様であるテレビドアホンシステムにおいて、ルータは、ストレージデバイスを接続し、第1群、第3群、第4群の接続端子にそれぞれ接続された機器からの映像信号について信号書き込みを可能とするための第6群の接続端子と、第1群、第3群、第4群の接続端子にそれぞれ接続された機器からの映像信号をストレージデバイスに送信する目的でインターホン通信プロトコルから屋内機器で処理可能なデータ形式に変換するための第5の信号変換部とを備えるものである。
【発明の効果】
【0015】
本発明の第1の態様であるテレビドアホンシステムによれば、カメラ付玄関子機及びモニタ付親機間を接続するルータに、複数のカメラ付玄関子機及び複数のモニタ付親機を接続するための第1群の接続端子と、ネットワークカメラを接続するための第2群の接続端子と、汎用ネットワークプロトコルをインターホン通信プロトコルに変換するための第1の信号変換部と、映像信号を伝送すべきモニタ付親機への信号伝送路を形成するための制御部とを備えることで、テレビドアホンシステムにおいて汎用のネットワークカメラを利用することができる。
【0016】
本発明の第2の態様であるテレビドアホンシステムによれば、第1の動作例におけるルータに、ネットワークを接続するための第3群の接続端子と、インターホン通信プロトコルを汎用ネットワークプロトコルに変換するための第2の信号変換部とを備えることで、第1の態様であるテレビドアホンシステムの作用に加え、テレビドアホンシステムのインターホン映像信号やインターホンセキュリティ信号をインターネットプロバイダ等のネットワークに容易に転送することができる。
【0017】
本発明の第3の態様であるテレビドアホンシステムによれば、第2の動作例におけるルータに、屋内機器を接続するための第4群の接続端子と、後述するインターホン映像信号及び後述するインターホンセキュリティ信号の少なくとも1を第3の接続端子に接続されたネットワークに伝送するための第3の信号変換部と、インターホン映像信号及びインターホンセキュリティ信号の少なくとも1を伝送すべき屋内機器への信号伝送路を形成するとともに、第3群の接続端子にて受信されたネットワーク信号を伝送すべき屋内機器への信号伝送路を形成するための制御部とを備えることで、第2の態様であるテレビドアホンシステムの作用に加え、ネットワークからのネットワーク信号をパーソナルコンピュータへ伝送することができることから、居住者はテレビドアホンシステムのルータのみでパーソナルコンピュータからインターネットを利用することができるとともに、テレビドアホンシステムのインターホン映像信号やインターホンセキュリティ信号をパーソナルコンピュータに容易に転送することができる。
【0018】
本発明の第4の態様であるテレビドアホンシステムによれば、第1の動作例におけるルータに、セキュリティ通信プロトコルを有するセキュリティ機器を接続するための第5群の接続端子と、第5の接続端子にて受信された後述する機器セキュリティ信号を複数のカメラ付玄関子機及び複数のモニタ付親機の少なくとも1に送信する目的でセキュリティ通信プロトコルからインターホン通信プロトコルに変換するための第4の信号変換部とを備えることで、第1の態様であるテレビドアホンシステムの作用に加え、セキュリティ機器をルータに接続するのみでシステムを構築することができるともに、セキュリティ機器の増設を容易に行なうことができ、また、モニタ付親機の配線端子が不要となり、モニタ付親機の小型化を実現することができ、さらに、モニタ付親機が通話中であっても機器セキュリティ信号を独立してパーソナルコンピュータやネットワークに転送することができる。
【0019】
本発明の第5の態様であるテレビドアホンシステムによれば、第4の動作例におけるモニタ付親機に機器セキュリティ信号を受信して鳴動するための報知部と、屋内機器又はネットワークに対して機器セキュリティ信号を転送するか否かを設定するための設定部とが設けられていることから、第4の態様であるテレビドアホンシステムの作用に加え、警報時の転送設定は従来のテレビドアホンシステムと同等の操作性を維持することができる。
【0020】
本発明の第6の態様であるテレビドアホンシステムによれば、第1乃至第5の動作例におけるルータに、ルータ内の信号流量を測定し、当該信号流量が予め定められた閾値を超えた場合には、インターホン映像信号及びインターホンセキュリティ信号の少なくとも1を優先処理し、パーソナルコンピュータからインターネットを利用するブラウザ信号の処理を遮断又は遅延時間挿入等により抑制するための第1の流量抑制部aが設けられていることから、第1乃至第5の態様であるテレビドアホンシステムの作用に加え、パーソナルコンピュータにおいてインターネットを利用している場合でもインターホン信号が優先されるため、セキュリティの失報の危険性を減少させることができる。
【0021】
本発明の第7の態様であるテレビドアホンシステムによれば、第6の動作例におけるルータに、前述のブラウザ信号を抑制したにも関わらず前述の信号流量が予め定められた閾値を超えた場合には、第2群の接続端子及び第5群の接続端子のうち少なくとも1にて受信された信号を優先処理し、第2群の接続端子及び第5群の接続端子を除く他群の接続端子にて受信された信号の処理を遮断又は遅延時間挿入等により抑制するための第2の流量抑制部が設けられていることから、第6の態様であるテレビドアホンシステムの作用に加え、インターホン信号の中でもセキュリティ機器からの機器セキュリティ信号やネットワークカメラからのネットワークカメラセキュリティ信号が優先されるため、セキュリティの失報の危険性をさらに減少させることができる。
【0022】
本発明の第8の態様であるテレビドアホンシステムによれば、第3の態様であるテレビドアホンシステムの作用に加え、第3の動作例におけるルータに、テレビドアホンシステムのインターホン映像信号をハードディスク等のストレージデバイスに保管し、モニタ付親機だけでなくパーソナルコンピュータやネットワークからでも容易に閲覧可能であるとともに、ハードディスク等のストレージデバイスをパーソナルコンピュータの外部ストレージとしても利用できるため、利便性をさらに向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の一実施例によるテレビドアホンシステムの構成示すブロック。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明のテレビドアホンシステムを適用した好ましい実施の形態例について、図面を参照して説明する。
【0025】
図1は、本発明の一実施例におけるテレビドアホンシステムのブロック図を示している。
【0026】
同図おいて、本発明のテレビドアホンシステムは、複数のカメラ付玄関子機(図1には説明を容易にするため、複数のカメラ付玄関子機のうち1台のカメラ付玄関子機1aのみが表示されている。以下、同じ。)と、カメラ付玄関子機にて撮像された映像信号を出画するとともにカメラ付き玄関子機との間で音声信号を送受信して通話を成立させるための複数のモニタ付親機(図1には説明を容易にするため、複数のモニタ付親機のうち1台のモニタ付親機2aのみが表示されている。以下、同じ。)と、カメラ付玄関子機及びモニタ付親機との間で伝送される映像信号及び音声信号を中継するためにカメラ付玄関子機及びモニタ付親機間を接続するルータ9とを備えている。
【0027】
ルータ9は、インターホン通信プロトコルの変換を必要とすることなく複数のカメラ付玄関子機及び複数のモニタ付親機を接続するための第1群の接続端子91と、インターネットプロバイダ等のネットワークNを接続するための第3群の接続端子93と、テレビ4a、パーソナルコンピュータ4b等の屋内機器4を接続するための第4群の接続端子94と、セキュリティ通信プロトコルを有する防犯センサ5a、パッシブセンサ5ぼよび呼出ボタン5c等のセキュリティ機器5を接続するための第5群の接続端子95と、ハードディスク等のストレージデバイス6を接続し、第1群、第3群、第4群の接続端子にそれぞれ接続された機器からの映像信号について信号書き込みを可能とするためのUSB端子等の第6群の接続端子96と、TCP、UDP等の汎用ネットワークプロトコルで映像信号を伝送するためのネットワークカメラ3を接続するための第2群の接続端子92と、第2群の接続端子にて受信された映像信号を第1の接続端子に接続された複数のモニタ付親機の少なくとも1に伝送する目的で汎用ネットワークプロトコルをインターホン通信プロトコルに変換するための第1の信号変換部99aと、第1群の接続端子にて受信された映像信号、複数のカメラ付玄関子機及び複数のモニタ付親機の少なくとも1からの火災発生等のセキュリティ信号を第3群の接続端子に接続されたネットワークケーブルを経由してネットワークにインターホン通信プロトコルを汎用ネットワークプロトコルに変換するための第2の信号変換部99bと、第1の接続端子にて受信された映像信号及びセキュリティ信号の少なくとも1を第4の接続端子に接続された屋内機器4に伝送するための第3の信号変換部99cと、第5の接続端子にて受信されたセキュリティ機器からのセキュリティ信号を複数のカメラ付玄関子機及び複数のモニタ付親機の少なくとも1に送信する目的でセキュリティ通信プロトコルからインターホン通信プロトコルに変換するための第4の信号変換部99dと、映像信号をストレージデバイスに送信する目的でインターホン通信プロトコルから屋内機器で処理可能なデータ形式に変換するための第5の信号変換部99eと、映像信号を伝送すべきモニタ付親機への信号伝送路を形成するための若しくは映像信号及びセキュリティ信号の少なくとも1を伝送すべき屋内機器への信号伝送路を形成するとともに、第3群の接続端子にて受信されたネットワークケーブルL1を経由して接続されたネットワークからのメールおよびブラウザ情報等の信号を伝送すべき屋内機器への信号伝送路を形成するための制御部99と、ルータ内の信号流量を測定し、信号流量が予め定められた閾値を超えた場合には映像信号及びセキュリティ信号の少なくとも1を優先処理し、映像信号及びセキュリティ信号の少なくとも1以外の他の信号、例えば、ブラウザ情報等の信号の処理を遮断又は遅延時間挿入等により抑制するための第1の流量抑制部98aと、セキュリティ信号の少なくとも1以外の他の信号を抑制したにも関わらず信号流量が予め定められた閾値を超えた場合には、第2群の接続端子及び第5群の接続端子のうち少なくとも1にて受信された信号を優先処理し、第2群の接続端子及び第5群の接続端子を除く他群の接続端子にて受信された信号の処理を遮断又は遅延時間挿入等により抑制するための第2の流量抑制部98bとを備えている。
【0028】
また、複数のモニタ付親機は、それぞれセキュリティ機器からのセキュリティ信号を受信して鳴動するためのスピーカ210aやモニタ210bを有する報知部21aと、屋内機器4又はネットワークNに対してセキュリティ信号を転送するか否かを設定するための設定部22aとを備えている。
【0029】
ここで、複数のカメラ付玄関子機1aおよび複数のモニタ付親機2aは第1群の接続端子91に接続され、第1群の接続端子91には第2の流量抑制部98bを介して制御部99の第1〜第5の信号変換部99a〜99eが接続されている。ネットワークカメラ3は第2群の接続端子92に接続され、第2群の接続端子92には第1の信号変換部99aが接続されている。ネットワークNは、ネットワークケーブルL1を介して第3群の接続端子93に接続され、第3群の接続端子93には第1の流量抑制部98aと、第2の流量抑制部98bを介して制御部99の第2の信号変換部99bが接続されている。テレビ4aおよびパーソナルコンピュータ4b等の屋内機器4は屋内機器ケーブルL2を介して第4群の接続端子94に接続され、第4群の接続端子94には、第1の流量抑制部98aと、第2の流量抑制部98bを介して制御部99の第3の信号変換部99cが接続されている。防犯センサ5a、パッシブセンサ5bおよび呼出ボタン5c等のセキュリティ機器5は、第5群の接続端子95に接続され、第5群の接続端子95には第4の信号変換部99dが接続されている。ハードディスク6は、第6群の接続端子96に接続され、第6群の接続端子96には第5の信号変換部99eが接続されている。制御部99は第1〜第5の信号変換部99a〜99eを備えている。
【0030】
次に、このように構成された本発明のテレビドアホンシステムの動作について説明する。
[第1の動作例]
図1において、先ず、複数のカメラ付玄関子機1aはそれぞれ同様の構成とされ、従来のカメラ付玄関子機と同様に呼出機能、通話機能および録画機能を備えている。また、複数のモニタ付親機2aはそれぞれ同様の構成とされ、従来のモニタ付親機と同様に呼出応答機能、呼出報知機能および録画機能を備えている。
【0031】
このような構成の複数のカメラ付玄関子機1aおよび複数のモニタ付親機2aをルータ9の第1群の接続端子91に接続すると、複数のカメラ付玄関子機1aおよび複数のモニタ付親機2a間がインターホン通信プロトコルの変換を必要とすることなく接続されることになる。
【0032】
これにより、ルータ9を中継することで、カメラ付玄関子機1aにて撮像された映像信号(以下「インターホン映像信号」という。)をモニタ付親機2aのモニタに出画させることができ、また、ルータ9を中継することで、カメラ付き玄関子機1aとモニタ付親機2aとの間で音声信号を送受信して通話を成立させることができる。
【0033】
次に、ネットワークカメラ3が第2群の接続端子92に接続されると、ネットワークカメラ3から出力される映像信号(以下「ネットワークカメラ映像信号」という。)が第2群の接続端子92にて受信され、当該ネットワークカメラ映像信号が制御部99で検出されると、CPUである制御部99の制御により第1の信号変換部99a(CPU内の変換プログラム)が制御され、複数のモニタ付親機の少なくとも1に、例えばモニタ付親機2aに伝送する目的でTCP、UDP等の汎用ネットワークプロトコルがインターホン通信プロトコルに変換される。
【0034】
これにより、ネットワークカメラ3から出力された映像信号は、第2群の接続端子92、第1の信号変換部99a、後述する第2の流量抑制部98bおよび第1群の接続端子91を介して第1のモニタ付親機2aへ伝送される。
【0035】
このような構成のテレビドアホンシステムによれば、カメラ付玄関子機1a及びモニタ付親機2a間を接続するルータ9に、複数のカメラ付玄関子機及び複数のモニタ付親機を接続するための第1群の接続端子91と、ネットワークカメラ3を接続するための第2群の接続端子92と、汎用ネットワークプロトコルをインターホン通信プロトコルに変換するための第1の信号変換部99aと、映像信号を伝送すべきモニタ付親機への信号伝送路を形成するための制御部99とを備えることで、テレビドアホンシステムにおいて汎用のネットワークカメラ3を利用することができる。
[第2の動作例]
図1において、この動作例においては、第1の動作例と同様に、複数のカメラ付玄関子機1aおよび複数のモニタ付親機2aがルータ9の第1群の接続端子91に接続され、また、インターネットプロバイダ等のネットワークNがネットワークケーブルL1を経由して第3群の接続端子93に接続されている。
【0036】
この動作例においては、第1の動作例で説明したインターホン映像信号や複数のカメラ付玄関子機1a及び複数のモニタ付親機2aの少なくとも1からの火災発生等のセキュリティ信号(以下「インターホンセキュリティ信号」という。)が第1群の接続端子91にて受信され、これらの信号が後述する第2の流量抑制部98bを介して制御部99の第2の信号変換部99b(CPU内の変換プログラム)に伝送されると、CPUである制御部99により第2の信号変換部99bが制御され、インターホン通信プロトコルが汎用ネットワークプロトコルに変換される。
【0037】
これにより、前述のインターホン映像信号やインターホンセキュリティ信号は、第1群の接続端子91、第2の流量抑制部98b、第2の信号変換部99b、第2の流量抑制部98b、第3群の接続端子93およびネットワークケーブルL1を介してインターネットプロバイダ等のネットワークNへ伝送される。
【0038】
第2の動作例におけるテレビドアホンシステムによれば、第1の動作例におけるルータ9に、ネットワークNを接続するための第3群の接続端子93と、インターホン通信プロトコルを汎用ネットワークプロトコルに変換するための第2の信号変換部99bとを備えることで、テレビドアホンシステムのインターホン映像信号やインターホンセキュリティ信号をインターネットプロバイダ等のネットワークNに容易に転送することができる。
[第3の実施例]
図1において、この動作例においては、第2の動作例と同様に、複数のカメラ付玄関子機1aおよび複数のモニタ付親機2aがルータ9の第1群の接続端子91に接続され、また、インターネットプロバイダ等のネットワークNがネットワークケーブルL1を経由して第3群の接続端子93に接続されている。さらに、テレビ4a、パーソナルコンピュータ4b等の屋内機器4が屋内機器ケーブルL2を経由して第4群の接続端子94に接続されている。
【0039】
この動作例においては、前述のインターホン映像信号やインターホンセキュリティ信号が第1群の接続端子91にて受信され、これらの信号が後述する第2の流量抑制部98bを介して制御部99の第3の信号変換部99cに伝送されると、CPUである制御部99により第3の信号変換部99c(CPU内の変換プログラム)が制御され、これらのインターホン映像信号及びインターホンセキュリティ信号の少なくとも1を伝送すべき屋内機器4への信号伝送路が形成される。また、CPUである制御部99の制御によりネットワークNからのメールやブラウザ情報等の信号(以下「ネットワーク信号」という。)を伝送すべき屋内機器4への信号伝送路が第3群の接続端子93、第1の流量抑制部98a、第4群の接続端子94の経路で形成される。
【0040】
これにより、ネットワークNからのネットワーク信号は、ネットワークケーブルL1、第3群の接続端子93、第1の流量抑制部98a、第4群の接続端子94および屋内機器ケーブルL2を介してパーソナルコンピュータ4bへ伝送される。また、テレビドアホンシステムのインターホン映像信号やインターホンセキュリティ信号は、第1群の接続端子91、第2の流量抑制部98b、第3の信号変換部99c、第2の流量抑制部98b、第4群の接続端子94および屋内機器ケーブルL2を介してパーソナルコンピュータ4bへ伝送される。
【0041】
第3の動作例におけるテレビドアホンシステムによれば、第2の動作例におけるルータ9に、屋内機器4を接続するための第4群の接続端子94と、インターホン映像信号及びインターホンセキュリティ信号の少なくとも1を第3の接続端子に接続されたネットワークに伝送するための第3の信号変換部99cと、インターホン映像信号及びインターホンセキュリティ信号の少なくとも1を伝送すべき屋内機器4への信号伝送路を形成するとともに、第3群の接続端子にて受信されたネットワーク信号を伝送すべき屋内機器4への信号伝送路を形成するための制御部99とを備えることで、ネットワークNからのネットワーク信号をパーソナルコンピュータ4bへ伝送することができることから、居住者はテレビドアホンシステムのルータ9のみでパーソナルコンピュータ4bからインターネットを利用することができるとともに、テレビドアホンシステムのインターホン映像信号やインターホンセキュリティ信号をパーソナルコンピュータ4bに容易に転送することができる。
[第4の実施例]
図1において、この動作例においては、第1の動作例と同様に、複数のカメラ付玄関子機1aおよび複数のモニタ付親機2aがルータ9の第1群の接続端子91に接続され、また、セキュリティ通信プロトコルを有するセキュリティ機器5が第5群の接続端子95に接続されている。
【0042】
この動作例においては、セキュリティ機器5からのセキュリティ信号(以下「機器セキュリティ信号」という。)が第5群の接続端子95にて受信され、機器セキュリティ信号が制御部99の第4の信号変換部99dに伝送されると、CPUである制御部99により第4の信号変換部99d(CPU内の変換プログラム)が制御され、複数のカメラ付玄関子機1a及び複数のモニタ付親機2aの少なくとも1に送信する目的でセキュリティ通信プロトコルからインターホン通信プロトコルに変換される。
【0043】
第4の動作例におけるテレビドアホンシステムによれば、第1の動作例のルータ9に、セキュリティ通信プロトコルを有するセキュリティ機器5を接続するための第5群の接続端子95と、第5の接続端子にて受信された機器セキュリティ信号を複数のカメラ付玄関子機1a及び複数のモニタ付親機2aの少なくとも1に送信する目的でセキュリティ通信プロトコルからインターホン通信プロトコルに変換するための第4の信号変換部99dとを備えることで、セキュリティ機器5をルータ9に接続するのみでシステムを構築することができるともに、セキュリティ機器5の増設を容易に行なうことができ、また、モニタ付親機2aの配線端子が不要となり、モニタ付親機2aの小型化を実現することができ、さらに、モニタ付親機2aが通話中であっても機器セキュリティ信号を独立してパーソナルコンピュータ4bやネットワークNに転送することができる。
[第5の実施例]
図1において、この動作例においては、モニタ付親機2aに、セキュリティ機器5からの機器セキュリティ信号を受信して鳴動するためのスピーカ210aやモニタ210bを備える報知部21aと、屋内機器4又はネットワークNに対して機器セキュリティ信号を転送するか否かを設定するための設定部22aとが設けられている。
【0044】
この動作例においては、モニタ付親機2aに機器セキュリティ信号を受信して鳴動するための報知部21aと、屋内機器4又はネットワークNに対して機器セキュリティ信号を転送するか否かを設定するための設定部22aとが設けられていることから、警報時の転送設定は従来のテレビドアホンシステムと同等の操作性を維持することができる。
[第6の実施例]
図1において、この動作例においては、ルータ9に、ルータ9内の信号流量を測定し、当該信号流量が予め定められた閾値(例えば、ルータ9の処理能力が100Mbpsである場合に、その70%)を超えた場合には、前述のインターホン映像信号及び前述のインターホンセキュリティ信号の少なくとも1を優先処理し、当該インターホン映像信号及び当該インターホンセキュリティ信号の少なくとも1以外の他の信号、例えば、ブラウザ情報等の信号(以下「ブラウザ信号」という。)の処理を遮断(例えば、「制御部99が遮断したい通信に対して意図的にackを返さないことにより、タイムアウトさせる」か、あるいは「制御部99が遮断したい通信に対してreject信号を返す」等)又は遅延時間挿入、すなわち、通常時は制御部99はデータ受信後直ちにackを返すところ、データ受信からack返信までに100ミリ秒程度の遅延を加えることで、1秒あたりのデータが流れる量を減少させること等により抑制するための第1の流量抑制部98aが設けられている。
【0045】
この動作例においては、第1乃至第5の動作例におけるルータ9に、ルータ9内の信号流量を測定し、当該信号流量が予め定められた閾値を超えた場合には、のインターホン映像信号及びのインターホンセキュリティ信号の少なくとも1を優先処理し、ブラウザ信号の処理を遮断又は遅延時間挿入等により抑制するための第1の流量抑制部98aが設けられていることから、パーソナルコンピュータ4bにおいてインターネットを利用している場合でもインターホン信号が優先されるため、セキュリティの失報の危険性を減少させることができる。
[第7の実施例]
図1において、この動作例においては、第6の動作例におけるルータ9に、前述のブラウザ信号を抑制したにも関わらず前述の信号流量が予め定められた閾値を超えた場合には、第2群の接続端子92及び第5群の接続端子95のうち少なくとも1にて受信された信号を優先処理し、第2群の接続端子92及び第5群の接続端子95を除く他群の接続端子にて受信された信号の処理を遮断又は遅延時間挿入等により抑制するための第2の流量抑制部98bが設けられている。
【0046】
この動作例においては、ルータ9に前述のブラウザ信号を抑制したにも関わらず前述の信号流量が予め定められた閾値を超えた場合には、第2群の接続端子92及び第5群の接続端子95のうち少なくとも1にて受信された信号を優先処理し、第2群の接続端子92及び第5群の接続端子95を除く他群の接続端子にて受信された信号の処理を遮断又は遅延時間挿入等により抑制するための第2の流量抑制部98bが設けられていることから、インターホン信号の中でもセキュリティ機器5からの機器セキュリティ信号やネットワークカメラ3からのネットワークカメラキュリティ信号が優先されるため、セキュリティの失報の危険性をさらに減少させることができる。
[第8の実施例]
図1において、この動作例においては、ハードディスク6等のストレージデバイス6がルータ9のUSB端子等の第6群の接続端子96に接続され、また、ルータ9には、映像信号をストレージデバイスに送信する目的でインターホン通信プロトコルから屋内機器4で処理可能なデータ形式に変換するための第5の信号変換部99eとが設けられている。
【0047】
この動作例においては、ハードディスク等のストレージデバイス6がルータ9のUSB端子等の第6群の接続端子96に接続されると、第1群、第3群、第4群の接続端子91、93、94にそれぞれ接続された機器からの映像信号について信号書き込みを可能とすることができる。また、CPUである制御部99の制御により第5の信号変換部99e(CPU内の変換プログラム)が制御され、当該映像信号をストレージデバイスに送信する目的でインターホン通信プロトコルから屋内機器4で処理可能なデータ形式に変換される。
【0048】
この動作例においては、テレビドアホンシステムのインターホン映像信号をハードディスク等のストレージデバイス6に保管し、モニタ付親機2aだけでなくパーソナルコンピュータ4bやネットワークからでも容易に閲覧可能であるとともに、ハードディスク等のストレージデバイス6をパーソナルコンピュータ4bの外部ストレージとしても利用できるため、利便性をさらに向上させることができる。
【0049】
なお、以上の本発明のテレビドアホンシステムにおいては、特定の実施の形態をもって説明しているが、この形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られた如何なる構成の当該システムであっても採用できることはいうまでもないことである。たとえば、前述のルータの第1乃至第6群の接続端子に代えて、第1乃至第6群の接続端子に接続される有線配線を無線LAN等の無線で接続するための無線送受信部を搭載してもよい。この場合は、無線化するため、各機器の移動が容易となる。また、前述のルータの第3群の接続端子に代えて、ネットワークを携帯電話網等の無線回線で接続するための無線送受信部を搭載してもよい。この場合は、携帯電話網が使用できるため、機器の設置が容易となる。
【符号の説明】
【0050】
1a・・・カメラ付玄関子機
2a・・・モニタ付親機
21a・・・報知部
22a・・・設定部
3・・・ネットワークカメラ
4・・・屋内機器
6・・・ストレージデバイス
9・・・ルータ
N・・・ネットワーク
91・・・第1群の接続端子
92・・・第2群の接続端子
93・・・第3群の接続端子
94・・・第4群の接続端子
95・・・第5群の接続端子
96・・・第6群の接続端子
98a・・・第1の流量抑制部
98b・・・第2の流量抑制部
99a・・・第1の信号変換部
99b・・・第2の信号変換部
99c・・・第3の信号変換部
99d・・・第4の信号変換部
99e・・・第5の信号変換部
99・・・制御部
L1・・・ネットワークケーブル
L2・・・屋内機器ケーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラ付玄関子機(1a)と、前記カメラ付玄関子機にて撮像された映像信号を出画するとともに前記カメラ付き玄関子機との間で音声信号を送受信して通話を成立させるためのモニタ付親機(2a)と、前記カメラ付玄関子機及び前記モニタ付親機との間で伝送される前記映像信号及び前記音声信号を中継するために前記カメラ付玄関子機及び前記モニタ付親機間を接続するルータ(9)とで構成され、
前記ルータは、インターホン通信プロトコルの変換を必要とすることなく複数のカメラ付玄関子機及び複数のモニタ付親機を接続するための第1群の接続端子(91)と、汎用ネットワークプロトコルをインターホン通信プロトコルに変換して映像信号を伝送するためのネットワークカメラ(3)を接続するための第2群の接続端子(92)と、
前記第2群の接続端子にて受信された映像信号を前記第1の接続端子に接続された前記複数のモニタ付親機の少なくとも1に伝送する目的で前記汎用ネットワークプロトコルを前記インターホン通信プロトコルに変換するための第1の信号変換部(99a)と、前記第2群の接続端子にて受信された映像信号を伝送すべきモニタ付親機への信号伝送路を形成するための制御部(99)とを備えることを特徴とするテレビドアホンシステム。
【請求項2】
前記ルータは、ネットワーク(N)をネットワークケーブル(L1)を経由して接続するための第3群の接続端子(93)と、前記第1群の接続端子にて受信された映像信号、複数のカメラ付玄関子機及び複数のモニタ付親機の少なくとも1からのセキュリティ信号を前記第3群の接続端子に接続された前記ネットワークケーブルを経由して前記ネットワークに前記インターホン通信プロトコルを前記汎用ネットワークプロトコルに変換するための第2の信号変換部(99b)とを備えることを特徴とする請求項1記載のテレビドアホンシステム。
【請求項3】
前記ルータは、屋内機器(4)を屋内機器ケーブル(L2)を経由して接続するための第4群の接続端子(94)と、前記第1の接続端子にて受信された前記映像信号及び前記セキュリティ信号の少なくとも1を前記第3の接続端子に前記ネットワークケーブルを経由して接続された前記ネットワークに伝送するための第3の信号変換部(99c)と、前記第1の接続端子にて受信された前記映像信号及び前記セキュリティ信号の少なくとも1を伝送すべき屋内機器への信号伝送路を形成するとともに、前記第3群の接続端子にて受信されたネットワークケーブル(L1)を経由して接続されたネットワークからの信号を伝送すべき屋内機器への信号伝送路を形成するための制御部(99)とを備えることを請求項2記載のテレビドアホンシステム。
【請求項4】
前記ルータは、セキュリティ通信プロトコルを有するセキュリティ機器(5)を接続するための第5群の接続端子(95)と、前記第5の接続端子にて受信された前記セキュリティ機器からのセキュリティ信号を複数のカメラ付玄関子機及び複数のモニタ付親機の少なくとも1に送信する目的で前記セキュリティ通信プロトコルから前記インターホン通信プロトコルに変換するための第4の信号変換部(99d)とを備えることを特徴とする請求項1記載のテレビドアホンシステム。
【請求項5】
前記モニタ付親機は、前記セキュリティ機器からのセキュリティ信号を受信して鳴動するための報知部(21a)と、前記屋内機器又は前記ネットワークに対して前記セキュリティ信号を転送するか否かを設定するための設定部(22a)とを備えることを特徴とする請求項4記載のテレビドアホンシステム。
【請求項6】
前記ルータは、当該ルータ内の信号流量を測定し、前記信号流量が予め定められた閾値を超えた場合には前記第1の接続端子にて受信された前記映像信号及び前記セキュリティ信号の少なくとも1を優先処理し、前記映像信号及び前記セキュリティ信号の少なくとも1以外の他の信号の処理を遮断又は遅延時間挿入等により抑制するための第1の流量抑制部(98a)を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項5のうち何れか1項記載のテレビドアホンシステム。
【請求項7】
前記ルータは、前記セキュリティ信号の少なくとも1以外の他の信号を抑制したにも関わらず前記信号流量が予め定められた閾値を超えた場合には、前記第2群の接続端子及び前記第5群の接続端子のうち少なくとも1にて受信された信号を優先処理し、前記第2群の接続端子及び前記第5群の接続端子を除く他群の接続端子にて受信された信号の処理を遮断又は遅延時間挿入等により抑制するための第2の流量抑制部(98b)を備えることを特徴とする請求項6記載のテレビドアホンシステム。
【請求項8】
前記ルータは、ストレージデバイス(6)を接続し、前記第1群、前記第3群、前記第4群の接続端子にそれぞれ接続された機器からの映像信号について信号書き込みを可能とするための第6群の接続端子(96)と、前記第1群、前記第3群、前記第4群の接続端子にそれぞれ接続された機器からの前記映像信号を前記ストレージデバイスに送信する目的で前記インターホン通信プロトコルから前記屋内機器で処理可能なデータ形式に変換するための第5の信号変換部(99e)とを備えることを特徴とする請求項3記載のテレビドアホンシステム。

【図1】
image rotate


【公開番号】特開2012−209900(P2012−209900A)
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−75965(P2011−75965)
【出願日】平成23年3月30日(2011.3.30)
【出願人】(000100908)アイホン株式会社 (777)
【Fターム(参考)】