テレビ装置、スタンド、および電子機器
【課題】簡単な構成のテレビ装置を提供する。
【解決手段】一つの実施の形態に係るテレビ装置は、表示部と、基部と、固定部と、角度調整部とを具備する。前記表示部は、画像を表示する表示面と、前記表示面を取り囲む筐体と、前記筐体の下端部近傍に設けられた取付部と、を有する。前記基部は、前記筐体の下端部に面する。前記固定部は、前記基部に設けられ、前記取付部に固定されることで前記基部に対する前記表示部の位置を固定する。前記角度調整部は、前記筐体の下端部および前記基部の少なくともいずれか一方に設けられ、前記下端部と前記基部との間に介在されて前記表示部を傾斜させる。
【解決手段】一つの実施の形態に係るテレビ装置は、表示部と、基部と、固定部と、角度調整部とを具備する。前記表示部は、画像を表示する表示面と、前記表示面を取り囲む筐体と、前記筐体の下端部近傍に設けられた取付部と、を有する。前記基部は、前記筐体の下端部に面する。前記固定部は、前記基部に設けられ、前記取付部に固定されることで前記基部に対する前記表示部の位置を固定する。前記角度調整部は、前記筐体の下端部および前記基部の少なくともいずれか一方に設けられ、前記下端部と前記基部との間に介在されて前記表示部を傾斜させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、テレビ装置、スタンド、および電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
液晶テレビのようないわゆる薄型テレビは、一般的に、画像を表示する表示部を支持するためのスタンドを備える。このようなスタンドは、例えばテレビ台の据付面に置かれる基部や、基部から上方に突出して表示部に固定される支柱を有する。このようなスタンドにおいて、基部にカバーが取り付けられたり、支柱が回転可能に構成されたり、表示部を傾斜可能にするヒンジが設けられたりすることがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−67033号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
スタンドは、表示部を支持するだけでなく、多様な機能を有することがある。この場合、スタンドの構成が複雑になることがある。
本発明の目的は、簡単な構成のテレビ装置、スタンド、および電子機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一つの実施の形態に係るテレビ装置は、表示部と、基部と、固定部と、角度調整部とを具備する。前記表示部は、画像を表示する表示面と、前記表示面を取り囲む筐体と、前記筐体の下端部近傍に設けられた取付部と、を有する。前記基部は、前記筐体の下端部に面する。前記固定部は、前記基部に設けられ、前記取付部に固定されることで前記基部に対する前記表示部の位置を固定する。前記角度調整部は、前記筐体の下端部および前記基部の少なくともいずれか一方に設けられ、前記下端部と前記基部との間に介在されて前記表示部を傾斜させる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】第1の実施の形態に係るテレビ装置を示す斜視図。
【図2】第1の実施形態の表示部からスタンドを分離して示すテレビ装置の背面図。
【図3】第1の実施形態の表示部を下方から示す平面図。
【図4】第1の実施形態のテレビ装置の一部を概略的に示す断面図。
【図5】第1の実施形態のリアカバーの一部を筐体の内部から示す斜視図。
【図6】第1の実施形態のスタンドを示す斜視図。
【図7】第1の実施形態の据付面に連結されたスタンドを示す背面図。
【図8】第1の実施形態のスタンドを表示部に取り付ける方法を概略的に示す断面図。
【図9】第2の実施の形態に係るスタンドを示す斜視図。
【図10】第3の実施の形態に係るスタンドを示す斜視図。
【図11】第4の実施の形態に係るテレビ装置の一部を示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下に、第1の実施の形態について、図1から図8を参照して説明する。なお、本明細書において、ユーザ側を前方、ユーザから遠い側を後方、ユーザから見て左側を左方、ユーザから見て右側を右方、ユーザから見て上側を上方、ユーザから見て下側を下方と定義する。
【0008】
図1は、第1の実施形態のテレビ装置1を示す斜視図である。テレビ装置1は、テレビ装置および電子機器の一例であり、例えば液晶テレビである。なお、テレビ装置1は液晶テレビに限らず、プラズマテレビのような他の種類のテレビでも良いし、パーソナルコンピュータの有機ELディスプレイのような他の電子機器でも良い。
【0009】
図1に示すように、テレビ装置1は、表示部3と、スタンド4とを備えている。スタンド4は、表示部3に取り外し可能に取り付けられている。スタンド4は、例えばテレビ台の据付面Gに載置され、表示部3を支持する。
【0010】
表示部3は、筐体10と、液晶ディスプレイ11とを有している。
筐体10は、例えば樹脂によって形成されている。筐体10は、フロントカバー15と、リアカバー16とを有している。フロントカバー15は、ユーザに向く筐体10の正面部10aを含んでいる。フロントカバー15はフレーム状に形成されており、正面部10aに開口部18が設けられる。フロントカバー15は、例えばネジ止めによってリアカバー16に固定される。
【0011】
図2は、表示部3からスタンド4を分離して示すテレビ装置1の背面図である。図3は、表示部3を下方から示す平面図である。図4は、テレビ装置1の一部を概略的に示す断面図である。
【0012】
図4に示すように、リアカバー16は、筐体10の背面部10bと、筐体10の下端部10cとを含んでいる。図2に示すように、筐体10の背面部10bに、複数の端子が設けられる端子配置部21と、取付部22とが設けられている。
【0013】
端子配置部21は、背面部10bの平坦な面から窪んで設けられた凹部である。端子配置部21に、チューナの端子、ビデオ入力の端子、および音声入出力の端子のような複数の端子が設けられている。
【0014】
取付部22は、筐体10の下端部10cに隣接して設けられている。取付部22は、背面部10bから窪んで平坦に形成されている。取付部22に、二つの固定孔24が開口している。図4に示すように、筐体10の内側に、取付部22に接する金属製の補強板25が設けられている。一対の固定孔24は、取付部22から補強板25に亘ってそれぞれ設けられている。
【0015】
図5は、リアカバー16の一部を筐体10の内側から示す斜視図である。図5に示すように、筐体10の内部に、複数の第1のリブ27と、複数の第2のリブ28とが設けられている。
【0016】
第1および第2のリブ27,28は、それぞれ筐体10の下端部10cから筐体10の内部に向かって延びている。第1のリブ27は、筐体10の下端部10cから背面部10bに亘って設けられている。第2のリブ28は、筐体10の下端部10cから取付部22に亘って設けられている。
【0017】
第1のリブ27の端部に、フロントカバー15に設けられる突出部に嵌合する溝がそれぞれ設けられている。第1のリブ27は、第2のリブ28よりも大きく突出している。このため、下端部10cの第1のリブ27が設けられた部分は、第2のリブ28が設けられた部分よりも強度が高い。
【0018】
図4に示すように、筐体10の下端部10cは、平坦な板壁状に形成されている。図3に示すように、筐体10の下端部10cに、一対の挿入孔31が設けられている。一対の挿入孔31は、筐体10の正面部10aから背面部10bに向かう方向に延びる矩形状に形成されている。
【0019】
図4に示すように、液晶ディスプレイ11は、筐体10に収容されている。液晶ディスプレイ11は、筐体10の開口部18から露出された表示面11aを有している。表示面11aは、フレーム状のフロントカバー15に取り囲まれている。
【0020】
液晶ディスプレイ11は、筐体10に収容された制御基板に制御され、表示面11aに画像を表示する。なお、本実施形態において、当該画像は動画、静止画、および単色画面を含む。
【0021】
図6は、スタンド4を示す斜視図である。図6に示すように、スタンド4は、基部34と、一対の固定部35と、角度調整部36と、一対の係止部37と、転倒防止部38とを有している。
【0022】
スタンド4は、一枚の金属板を例えば折曲加工することで形成される。すなわち、基部34と、一対の固定部35と、角度調整部36と、一対の係止部37と、転倒防止部38とは、一体に形成されている。
【0023】
図4に示すように、基部34は平坦に形成され、上面34aと、下面34bとを有している。上面34aは、筐体10の下端部10cに面している。下面34bは、複数のゴム足41が取り付けられており、据付面Gに面する。基部34は、ゴム足41を介して据付面Gの上に置かれる。なお、基部34はゴム足41を介さず、据付面Gの上に直接置かれても良い。また、基部34の周縁部が折り曲げられ、基部34の剛性が向上させられても良い。
【0024】
図6に示すように、一対の固定部35は、基部34の上面34aから起立してそれぞれ設けられている。一対の固定部35は、基部34から、表示部3の幅方向と直交する方向に折り曲げられてそれぞれ形成される。図2に示すように、一対の固定部35は、取付部22に対応して設けられている。
【0025】
一対の固定部35は、取付部22に面する受け部43を有している。受け部43は、取付部22に沿うように折り曲げられて形成される。図4に示すように、受け部43は、後方に向かって僅かに傾斜している。受け部43に、取付部22が当接している。
【0026】
受け部43に、取付部22の固定孔24に対応する挿通孔44がそれぞれ設けられている。ネジのような固定部材45が、挿通孔44を通って取付部22の固定孔24に捻じ込まれている。これにより、固定部35に表示部3が固定されている。
【0027】
リブ状の補強部46が、固定部35とそれぞれ一体に設けられている。補強部46は、固定部35から、筐体10の正面部10aに向かう方向に延びている。筐体10の下端部10cは、補強部46に当接している。なお、筐体10の下端部10cは、補強部46に当接せず基部34の上面34aに当接しても良い。
【0028】
図6に示すように、角度調整部36は、基部34の上面34aに設けられている。図4に示すように、角度調整部36は、筐体10の下端部10cの前方側に対応して設けられている。言い換えると、角度調整部36は、筐体10の背面部10bよりも正面部10aに近い位置に配置されている。
【0029】
角度調整部36は、例えばプレス加工によって基部34と一体に形成される。角度調整部36は、延設部51と、一対の当接部52とを有している。
【0030】
延設部51は、基部34の上面34aから、表示部3の側である上方に突出している。延設部51は、断面円弧状に形成される。図5に破線で示すように、延設部51は、筐体10の下端部10cに沿う方向である左右方向に延びている。
【0031】
図6に示すように、一対の当接部52は、延設部51の両端部分にそれぞれ設けられている。当接部52は、延設部51から表示部3の側である上方に突出している。当接部52は、断面円弧状に形成される。図4に示すように、当接部52の頂部は、固定部35と一体に形成された補強部46よりも高い位置に設けられている。
【0032】
当接部52は、筐体10の背面部10bよりも正面部10aに近い位置で、下端部10cに当接している。筐体10の下端部10cは、角度調整部36の当接部52と、固定部35の補強部46とに当接している。このため、表示部3は、基部34に対して角度θだけ後方に傾斜する。言い換えると、角度調整部36は、筐体10の下端部10cと基部34との間に介在し、表示部3を角度θだけ傾斜した状態に支持している。
【0033】
図5に示すように、当接部52は、筐体10の内部に第1のリブ27が設けられた位置に対応して配置されている。このため、当接部52は、第1のリブ27に対応する位置において筐体10の下端部10cに当接している。
【0034】
図6に示すように、一対の係止部37は、基部34の上面34aから、表示部3の側である上方に突出している。一対の係止部37は、固定部35よりも筐体10の正面部10aに近い方向である前方に配置されている。一対の係止部37は、筐体10の下端部10cに設けられた一対の挿入孔31に対応して設けられている。図4に示すように、係止部37は、挿入孔31に挿入されている。
【0035】
係止部37は、起立部55と、爪部56とを有している。起立部55は、基部34から突出している。起立部55は、固定部35の反対側である前方に向かう前縁55aを有している。前縁55aは、挿入孔31の内縁に当接している。
【0036】
爪部56は、起立部55の先端部において、前縁55aから突出している。爪部56は、筐体10の内部に位置している。爪部56は、筐体10の内部から筐体10の下端部10cに引掛けられている。
【0037】
図6に示すように、転倒防止部38は、基部34の後端に設けられている。転倒防止部38は、基部34の上面34aから凹むように折り曲げられている。転倒防止部38は、基部34よりも据付面Gに近い。転倒防止部38に、取付孔58が設けられている。
【0038】
図7は、据付面Gに連結されたスタンド4を一部切り欠いて示す背面図である。図7に示すように、転倒防止部38に、転倒防止部材59が取り付けられている。転倒防止部材59は、例えば木ネジである。転倒防止部材59は、転倒防止部38の取付孔58に挿入され、据付面Gに捻じ込まれる。これにより、転倒防止部38が据付面Gに連結される。なお、転倒防止部材59は木ネジに限らず、ベルトや、ワイヤを通すクリップであっても良い。
【0039】
図8は、スタンド4を表示部3に取り付ける方法を概略的に示す断面図である。スタンド4は、例えば以下のように表示部3に取り付けられる。図8に示すように、まず、筐体10の正面部10aが、例えば机の作業面Wに接するように、表示部3を作業面Wに載置する。言い換えると、筐体10の正面部10aが下方に向くように、表示部3を作業面Wに載置する。
【0040】
次に、図8の矢印Aで示すように、スタンド4の係止部37を、筐体10の下端部10cに設けられた挿入孔31に挿入する。係止部37が挿入孔31に挿入されると、固定部35に設けられた補強部46と、角度調整部36の当接部52とが、筐体10の下端部10cに当接する。
【0041】
次に、図7の矢印Bで示すように、スタンド4を筐体10の背面部10bから正面部10aに向かう方向である下方にスライドさせる。これにより、係止部37の起立部55の前縁55aが、挿入孔31の内縁に当接する。また、爪部56が筐体10の内部から筐体10の下端部10cに引っ掛かる。さらに、固定部35の受け部43が、筐体10の取付部22に当接する。
【0042】
係止部37は、挿入孔31の内縁によって支持される。さらに、固定部35の受け部43は、筐体10の取付部22によって支持される。この状態で、固定部35に設けられた挿通孔44は、取付部22の固定孔24に対応する位置に配置される。これにより、スタンド4は仮留めなどがなくとも、固定される位置に保持される。もしスタンド4が表示部3から離れる方向に押されたとしても、爪部56が筐体10の下端部10cに引っ掛かっているため、スタンド4が表示部3から脱落することが防がれる。
【0043】
次に、固定部材45を、固定部35の挿通孔44を通して、取付部22に開口する固定孔24に捻じ込む。固定部材45によって、固定部35が取付部22に連結される。以上の工程により、スタンド4が表示部3に取り付けられる。
【0044】
なお、例えばスタンド4を作業面Wに載置し、上方から表示部3をスタンド4に取り付けても良い。この場合、筐体10の挿入孔31に、スタンド4の係止部37が挿入されると、角度調整部36と補強部46とが、筐体10の下端部10cに当接して表示部3を支持する。
【0045】
表示部3は角度調整部36によって角度θだけ傾斜させられる。しかし、係止部37の爪部56が筐体10の内部から下端部10cに引っ掛かっているため、仮止めなどがなくとも表示部3が転倒することが防がれる。
【0046】
前記構成のテレビ装置1によれば、スタンド4の角度調整部36が、筐体10の下端部10cと基部34との間に介在されて、表示部3を角度θだけ傾斜させている。これにより、ヒンジのような機構を用いずとも、ユーザが表示面11aを見易いよう、表示部3をスタンド4に対して傾斜させることができる。これにより、テレビ装置1の構成が簡単になり、テレビ装置1の製造性が向上し、テレビ装置1の製造コストを低減できる。
【0047】
角度調整部36は、金属製のスタンド4の基部34から突出している。これにより、表示部3の筐体10の下端部10cを平坦に形成することができる。さらに、表示部3の重さによって角度調整部36が変形することを抑制できる。
【0048】
例えば一枚の板金を折曲加工することにより、スタンド4の基部34と、固定部35と、角度調整部36と、係止部37と、転倒防止部38とが、一体に形成されている。これにより、スタンド4の製造コストを低減できる。
【0049】
例えばプレス加工によって基部34から突出した角度調整部36と、折曲加工によってリブ状に形成された補強部46とが、筐体10の下端部10cに当接して、表示部3を支持している。これにより、表示部3の重みによって、平坦な基部34が変形することが抑制される。
【0050】
角度調整部36の当接部52は、第1のリブ27に対応する位置において筐体10の下端部10cに当接している。筐体10の下端部10cにおいて、第1のリブ27が設けられた部分は、第2のリブ28が設けられた部分よりも強度が高く、リブが無い部分よりも強度が高い。これにより、筐体10の下端部10cにおいて、当接部52が当接した部分が変形することが抑制される。なお、当接部52は、第2のリブ28に対応する位置において筐体10の下端部10cに当接しても良い。
【0051】
スタンド4に係止部37が設けられ、この係止部37が筐体10の下端部10cに設けられた挿入孔31に挿入されている。これにより、表示部3にスタンド4を取り付ける際に、スタンド4が表示部3から脱落したり、表示部3が転倒したりすることが抑制される。また、金属製のスタンド4に係止部37を設けることで、係止部37が、表示部3が傾斜することによって生じるモーメントによって破損することを抑制できる。さらに、係止部37が挿入される挿入孔31が筐体10の下端部10cに設けられることにより、取付部22のような取り付けのための部分を小さく形成できる。
【0052】
角度調整部36の延設部51は、筐体10の下端部10cに沿う方向である左右方向に延びている。角度調整部36により、筐体10の下端部10cと基部34との間には隙間が形成される。この隙間は、延設部51によって塞がれる。言い換えると、延設部51は、ユーザが当該隙間を通して例えば固定部35を見ることを防ぐ。これにより、テレビ装置1の美観が向上する。
【0053】
スタンド4の基部34に、転倒防止部38が設けられている。転倒防止部材59によって、転倒防止部38が据付面Gに連結される。これにより、例えば地震の揺れによってテレビ装置1が転倒することを防止できる。
【0054】
転倒防止部38は、基部34よりも据付面Gに近く位置する。これにより、転倒防止部材59によって転倒防止部38が据付面Gに連結されたときに、転倒防止部材59の締結力によって転倒防止部38が変形したり、基部34の前部分が持ち上がったりすることが抑制される。
【0055】
次に、図9を参照して、第2の実施の形態について説明する。なお、以下に開示する複数の実施形態において、第1の実施形態のテレビ装置1と同一の機能を有する構成部分には同一の参照符号を付す。さらに、当該構成部分については、その説明を一部または全て省略することがある。
【0056】
図9は、第2の実施形態のスタンド4を示す斜視図である。図9に示すように、第2の実施形態の角度調整部36は、筐体10の下端部10cに沿う方向である左右方向に延びている。角度調整部36は、断面円弧状に形成されている。角度調整部36の頂部は、固定部35と一体に形成された補強部46よりも高い位置に設けられている。
【0057】
角度調整部36は、筐体10の平坦な下端部10cに線接触している。第2の実施形態の角度調整部36と筐体10の下端部10cとの接触面積は、第1の実施形態の当接部52と筐体10の下端部10cとの接触面積よりも大きい。このため、筐体10の下端部10cに応力集中が生じることを抑制できる。
【0058】
角度調整部36は、筐体10の下端部10cに沿う方向である左右方向に延びている。角度調整部36が延びる領域において、筐体10の下端部10cと基部34との間の隙間は、角度調整部36によって塞がれる。これにより、テレビ装置1の美観が向上する。
【0059】
次に、図10を参照して、第3の実施の形態について説明する。図10は、第3の実施形態のスタンド4を示す斜視図である。図10に示すように、第3の実施形態のスタンド4は、一対の角度調整部36を有している。角度調整部36は、それぞれ断面円弧状に形成されている。角度調整部36の頂部は、固定部35と一体に形成された補強部46よりも高い位置に設けられている。
【0060】
角度調整部36は、第1のリブ27に対応する位置において、筐体10の平坦な下端部10cにそれぞれ当接している。これにより、筐体10の下端部10cにおいて、角度調整部36が当接した部分が変形することが抑制される。
【0061】
次に、図11を参照して、第4の実施の形態について説明する。図11は、第4の実施形態のテレビ装置1の一部を示す断面図である。図11に示すように、第4の実施形態のテレビ装置1において、スタンド4が角度調整部を有する代わりに、表示部3が一対の角度調整部61を有している。
【0062】
一対の角度調整部61は、第1のリブ27に対応する位置において、筐体10の下端部10cに設けられている。角度調整部61は、筐体10の下端部10cから、スタンド4の基部34側である下方に突出している。角度調整部61は、筐体10と一体に、断面円弧状に形成されている。角度調整部61は、筐体10の背面部10bよりも正面部10aに近い位置に配置されている。
【0063】
角度調整部61は、基部34の上面34aに当接している。筐体10の下端部10cは、固定部35の補強部46に当接している。筐体10の下端部10cから角度調整部61の頂部までの高さは、基部34の上面から補強部46の頂部までの高さよりも高い。このため、表示部3は、基部34に対して角度θだけ後方に傾斜する。言い換えると、角度調整部36は、筐体10の下端部10cと基部34との間に介在し、表示部3を角度θだけ傾斜した状態に支持している。
【0064】
前記構成のテレビ装置1によれば、表示部3の角度調整部61が、筐体10の下端部10cと基部34との間に介在されることで、表示部3を角度θだけ傾斜させられる。これにより、テレビ装置1の構成が簡単になり、テレビ装置1の製造性が向上し、テレビ装置1の製造コストを低減できる。すなわち、角度調整部は、スタンド4の基部34に限らず、表示部3の筐体10の下端部10cに設けられても良い。さらに、角度調整部は、スタンド4の基部34と、表示部3の筐体10の下端部10cとにそれぞれ設けられていても良い。
【0065】
以上述べた少なくとも一つの実施形態のテレビ装置によれば、角度調整部が筐体の下端部と基部との間に介在することで、表示部が傾斜する。これにより、テレビ装置の構成を簡単にすることができる。
【0066】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0067】
例えば、上述した複数の実施形態において、スタンド4の固定部35は、表示部3の取付部22に固定されていたが、固定部はこれに限らない。固定部は、筐体10の下端部10cのような他の個所に固定されても良い。
【0068】
以下に、もとの出願の出願当初の特許請求の範囲の内容を付記する。
[1]画像を表示する表示面と、前記表示面を取り囲む筐体とを有した表示部と、
前記筐体の下端部に面して据付面の上に置かれる基部と、
前記基部に設けられ、前記表示部を固定する固定部と、
前記筐体の下端部および前記基部の少なくともいずれか一方に設けられ、前記下端部と前記基部との間に介在されて前記表示部を傾斜させる角度調整部と、
を具備したテレビ装置。
[2]前記角度調整部は、前記基部から前記表示部側に突出し、前記筐体の下端部に当接することで前記表示部を傾斜した状態に支持した[1]に記載のテレビ装置。
[3]前記基部と、前記固定部と、前記角度調整部とが、一体に形成された[2]に記載のテレビ装置。
[4]前記表示部は、前記筐体の下端部から前記筐体の内部に向かって延びたリブを有し、
前記角度調整部は、前記リブに対応する位置において前記筐体の下端部に当接した[3]に記載のテレビ装置。
[5]前記基部から一体に突出された係止部をさらに具備し、
前記筐体の下端部に、前記係止部が挿入された挿入孔が設けられた[4]に記載のテレビ装置。
[6]前記角度調整部は、前記筐体の下端部に沿う方向に延びた[4]に記載のテレビ装置。
[7]前記基部に設けられ、転倒防止部材によって前記据付面に連結される転倒防止部をさらに具備した[4]に記載のテレビ装置。
[8]前記角度調整部は、前記筐体の下端部から前記基部側に突出し、前記基部に当接することで前記表示部を傾斜した状態に支持した[1]に記載のテレビ装置。
[9]画像を表示する表示部の下端部に面する基部と、
前記基部に設けられ、前記表示部を固定可能に構成された固定部と、
前記基部から突出し、前記表示部の下端部に当接することで前記表示部を傾斜した状態に支持可能な角度調整部と、
を具備したスタンド。
[10]画像を表示する表示面と、前記表示面とを取り囲む筐体とを有した表示部と、
前記筐体の下端部に面して据付面の上に置かれる基部と、
前記基部に設けられ、前記表示部を固定する固定部と、
前記筐体の下端部および前記基部の少なくともいずれか一方に設けられ、前記下端部と前記基部との間に介在されて前記表示部を傾斜させる角度調整部と、
を具備した電子機器。
[11]前記基部と、前記固定部と、前記係止部とが、一体に形成された[10]に記載の電子機器。
以下に、もとの出願の分割直前の特許請求の範囲の内容を付記する。
[1]画像を表示する表示面と、前記表示面を取り囲む筐体と、前記筐体の下端部近傍に設けられた取付部と、を有した表示部と、
前記筐体の下端部に面した基部と、
前記基部に設けられ、前記取付部に固定されることで前記基部に対する前記表示部の位置を固定する固定部と、
前記筐体の下端部および前記基部の少なくともいずれか一方に設けられ、前記下端部と前記基部との間に介在されて前記表示部を傾斜させる角度調整部と、
を具備したテレビ装置。
[2]画像を表示する表示面と、前記表示面を取り囲む筐体と、前記筐体の下端部に設けられた挿入孔と、を有した表示部と、
前記筐体の下端部に面した基部と、
前記基部に設けられ、前記表示部を固定する固定部と、
前記筐体の下端部および前記基部の少なくともいずれか一方に設けられ、前記下端部と前記基部との間に介在されて前記表示部を傾斜させる角度調整部と、
前記基部から突出し、前記挿入孔に挿入された係止部と、
を具備したテレビ装置。
[3]画像を表示する表示面と、前記表示面を取り囲む筐体とを有した表示部と、
前記筐体の下端部に面して据付面の上に置かれる基部と、
前記基部に設けられ、前記表示部を固定する固定部と、
前記筐体の下端部および前記基部の少なくともいずれか一方に設けられ、前記下端部と前記基部との間に介在されて前記表示部を傾斜させる角度調整部と、
前記基部に設けられ、転倒防止部材によって前記据付面に連結される転倒防止部と、
を具備したテレビ装置。
[4]前記角度調整部は、前記筐体の下端部に沿う方向に延びた[1]または[2]に記載のテレビ装置。
[5]前記基部と、前記固定部と、前記角度調整部とが、一体に形成された[1]ないし[4]のいずれか一つに記載のテレビ装置。
[6]前記表示部は、前記筐体の下端部から前記筐体の内部に向かって延びたリブを有し、
前記角度調整部は、前記リブに対応する位置において前記筐体の下端部に当接した[4]に記載のテレビ装置。
[7]前記基部に設けられ、転倒防止部材によって前記基部が載置される据付面に連結される転倒防止部をさらに具備した[1]または[2]に記載のテレビ装置。
[8]画像を表示する表示部の下端部に面する基部と、
前記基部に設けられ、前記表示部の下端部の近傍に固定されることで前記基部に対する前記表示部の位置を固定可能に構成された固定部と、
前記基部から突出し、前記表示部の下端部に当接することで前記表示部を傾斜した状態に支持可能な角度調整部と、
を具備したスタンド。
[9]画像を表示する表示部の下端部に面する基部と、
前記基部に設けられ、前記表示部を固定可能に構成された固定部と、
前記基部から突出し、前記表示部の下端部に当接することで前記表示部を傾斜した状態に支持可能な角度調整部と、
前記基部から突出し、前記表示部の下端部に設けられる挿入孔に挿入される係止部と、
を具備したスタンド。
[10]画像を表示する表示面と、前記表示面とを取り囲む筐体と、前記筐体の下端部近傍に設けられた取付部と、を有した表示部と、
前記筐体の下端部に面した基部と、
前記基部に設けられ、前記取付部に固定されることで前記基部に対する前記表示部の位置を固定する固定部と、
前記筐体の下端部および前記基部の少なくともいずれか一方に設けられ、前記下端部と前記基部との間に介在されて前記表示部を傾斜させる角度調整部と、
を具備した電子機器。
[11]画像を表示する表示面と、前記表示面とを取り囲む筐体と、前記筐体の下端部に設けられた挿入孔と、を有した表示部と、
前記筐体の下端部に面した基部と、
前記基部に設けられ、前記表示部を固定する固定部と、
前記筐体の下端部および前記基部の少なくともいずれか一方に設けられ、前記下端部と前記基部との間に介在されて前記表示部を傾斜させる角度調整部と、
前記基部から突出し、前記挿入孔に挿入された係止部と、
を具備した電子機器。
【符号の説明】
【0069】
1…テレビ装置、3…表示部、4…スタンド、10…筐体、10c…下端部、11a…表示面、27…第1のリブ、31…挿入孔、34…基部、35…固定部、36,61…角度調整部、37…係止部、38…転倒防止部、59…転倒防止部材、G…据付面。
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、テレビ装置、スタンド、および電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
液晶テレビのようないわゆる薄型テレビは、一般的に、画像を表示する表示部を支持するためのスタンドを備える。このようなスタンドは、例えばテレビ台の据付面に置かれる基部や、基部から上方に突出して表示部に固定される支柱を有する。このようなスタンドにおいて、基部にカバーが取り付けられたり、支柱が回転可能に構成されたり、表示部を傾斜可能にするヒンジが設けられたりすることがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−67033号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
スタンドは、表示部を支持するだけでなく、多様な機能を有することがある。この場合、スタンドの構成が複雑になることがある。
本発明の目的は、簡単な構成のテレビ装置、スタンド、および電子機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一つの実施の形態に係るテレビ装置は、表示部と、基部と、固定部と、角度調整部とを具備する。前記表示部は、画像を表示する表示面と、前記表示面を取り囲む筐体と、前記筐体の下端部近傍に設けられた取付部と、を有する。前記基部は、前記筐体の下端部に面する。前記固定部は、前記基部に設けられ、前記取付部に固定されることで前記基部に対する前記表示部の位置を固定する。前記角度調整部は、前記筐体の下端部および前記基部の少なくともいずれか一方に設けられ、前記下端部と前記基部との間に介在されて前記表示部を傾斜させる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】第1の実施の形態に係るテレビ装置を示す斜視図。
【図2】第1の実施形態の表示部からスタンドを分離して示すテレビ装置の背面図。
【図3】第1の実施形態の表示部を下方から示す平面図。
【図4】第1の実施形態のテレビ装置の一部を概略的に示す断面図。
【図5】第1の実施形態のリアカバーの一部を筐体の内部から示す斜視図。
【図6】第1の実施形態のスタンドを示す斜視図。
【図7】第1の実施形態の据付面に連結されたスタンドを示す背面図。
【図8】第1の実施形態のスタンドを表示部に取り付ける方法を概略的に示す断面図。
【図9】第2の実施の形態に係るスタンドを示す斜視図。
【図10】第3の実施の形態に係るスタンドを示す斜視図。
【図11】第4の実施の形態に係るテレビ装置の一部を示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下に、第1の実施の形態について、図1から図8を参照して説明する。なお、本明細書において、ユーザ側を前方、ユーザから遠い側を後方、ユーザから見て左側を左方、ユーザから見て右側を右方、ユーザから見て上側を上方、ユーザから見て下側を下方と定義する。
【0008】
図1は、第1の実施形態のテレビ装置1を示す斜視図である。テレビ装置1は、テレビ装置および電子機器の一例であり、例えば液晶テレビである。なお、テレビ装置1は液晶テレビに限らず、プラズマテレビのような他の種類のテレビでも良いし、パーソナルコンピュータの有機ELディスプレイのような他の電子機器でも良い。
【0009】
図1に示すように、テレビ装置1は、表示部3と、スタンド4とを備えている。スタンド4は、表示部3に取り外し可能に取り付けられている。スタンド4は、例えばテレビ台の据付面Gに載置され、表示部3を支持する。
【0010】
表示部3は、筐体10と、液晶ディスプレイ11とを有している。
筐体10は、例えば樹脂によって形成されている。筐体10は、フロントカバー15と、リアカバー16とを有している。フロントカバー15は、ユーザに向く筐体10の正面部10aを含んでいる。フロントカバー15はフレーム状に形成されており、正面部10aに開口部18が設けられる。フロントカバー15は、例えばネジ止めによってリアカバー16に固定される。
【0011】
図2は、表示部3からスタンド4を分離して示すテレビ装置1の背面図である。図3は、表示部3を下方から示す平面図である。図4は、テレビ装置1の一部を概略的に示す断面図である。
【0012】
図4に示すように、リアカバー16は、筐体10の背面部10bと、筐体10の下端部10cとを含んでいる。図2に示すように、筐体10の背面部10bに、複数の端子が設けられる端子配置部21と、取付部22とが設けられている。
【0013】
端子配置部21は、背面部10bの平坦な面から窪んで設けられた凹部である。端子配置部21に、チューナの端子、ビデオ入力の端子、および音声入出力の端子のような複数の端子が設けられている。
【0014】
取付部22は、筐体10の下端部10cに隣接して設けられている。取付部22は、背面部10bから窪んで平坦に形成されている。取付部22に、二つの固定孔24が開口している。図4に示すように、筐体10の内側に、取付部22に接する金属製の補強板25が設けられている。一対の固定孔24は、取付部22から補強板25に亘ってそれぞれ設けられている。
【0015】
図5は、リアカバー16の一部を筐体10の内側から示す斜視図である。図5に示すように、筐体10の内部に、複数の第1のリブ27と、複数の第2のリブ28とが設けられている。
【0016】
第1および第2のリブ27,28は、それぞれ筐体10の下端部10cから筐体10の内部に向かって延びている。第1のリブ27は、筐体10の下端部10cから背面部10bに亘って設けられている。第2のリブ28は、筐体10の下端部10cから取付部22に亘って設けられている。
【0017】
第1のリブ27の端部に、フロントカバー15に設けられる突出部に嵌合する溝がそれぞれ設けられている。第1のリブ27は、第2のリブ28よりも大きく突出している。このため、下端部10cの第1のリブ27が設けられた部分は、第2のリブ28が設けられた部分よりも強度が高い。
【0018】
図4に示すように、筐体10の下端部10cは、平坦な板壁状に形成されている。図3に示すように、筐体10の下端部10cに、一対の挿入孔31が設けられている。一対の挿入孔31は、筐体10の正面部10aから背面部10bに向かう方向に延びる矩形状に形成されている。
【0019】
図4に示すように、液晶ディスプレイ11は、筐体10に収容されている。液晶ディスプレイ11は、筐体10の開口部18から露出された表示面11aを有している。表示面11aは、フレーム状のフロントカバー15に取り囲まれている。
【0020】
液晶ディスプレイ11は、筐体10に収容された制御基板に制御され、表示面11aに画像を表示する。なお、本実施形態において、当該画像は動画、静止画、および単色画面を含む。
【0021】
図6は、スタンド4を示す斜視図である。図6に示すように、スタンド4は、基部34と、一対の固定部35と、角度調整部36と、一対の係止部37と、転倒防止部38とを有している。
【0022】
スタンド4は、一枚の金属板を例えば折曲加工することで形成される。すなわち、基部34と、一対の固定部35と、角度調整部36と、一対の係止部37と、転倒防止部38とは、一体に形成されている。
【0023】
図4に示すように、基部34は平坦に形成され、上面34aと、下面34bとを有している。上面34aは、筐体10の下端部10cに面している。下面34bは、複数のゴム足41が取り付けられており、据付面Gに面する。基部34は、ゴム足41を介して据付面Gの上に置かれる。なお、基部34はゴム足41を介さず、据付面Gの上に直接置かれても良い。また、基部34の周縁部が折り曲げられ、基部34の剛性が向上させられても良い。
【0024】
図6に示すように、一対の固定部35は、基部34の上面34aから起立してそれぞれ設けられている。一対の固定部35は、基部34から、表示部3の幅方向と直交する方向に折り曲げられてそれぞれ形成される。図2に示すように、一対の固定部35は、取付部22に対応して設けられている。
【0025】
一対の固定部35は、取付部22に面する受け部43を有している。受け部43は、取付部22に沿うように折り曲げられて形成される。図4に示すように、受け部43は、後方に向かって僅かに傾斜している。受け部43に、取付部22が当接している。
【0026】
受け部43に、取付部22の固定孔24に対応する挿通孔44がそれぞれ設けられている。ネジのような固定部材45が、挿通孔44を通って取付部22の固定孔24に捻じ込まれている。これにより、固定部35に表示部3が固定されている。
【0027】
リブ状の補強部46が、固定部35とそれぞれ一体に設けられている。補強部46は、固定部35から、筐体10の正面部10aに向かう方向に延びている。筐体10の下端部10cは、補強部46に当接している。なお、筐体10の下端部10cは、補強部46に当接せず基部34の上面34aに当接しても良い。
【0028】
図6に示すように、角度調整部36は、基部34の上面34aに設けられている。図4に示すように、角度調整部36は、筐体10の下端部10cの前方側に対応して設けられている。言い換えると、角度調整部36は、筐体10の背面部10bよりも正面部10aに近い位置に配置されている。
【0029】
角度調整部36は、例えばプレス加工によって基部34と一体に形成される。角度調整部36は、延設部51と、一対の当接部52とを有している。
【0030】
延設部51は、基部34の上面34aから、表示部3の側である上方に突出している。延設部51は、断面円弧状に形成される。図5に破線で示すように、延設部51は、筐体10の下端部10cに沿う方向である左右方向に延びている。
【0031】
図6に示すように、一対の当接部52は、延設部51の両端部分にそれぞれ設けられている。当接部52は、延設部51から表示部3の側である上方に突出している。当接部52は、断面円弧状に形成される。図4に示すように、当接部52の頂部は、固定部35と一体に形成された補強部46よりも高い位置に設けられている。
【0032】
当接部52は、筐体10の背面部10bよりも正面部10aに近い位置で、下端部10cに当接している。筐体10の下端部10cは、角度調整部36の当接部52と、固定部35の補強部46とに当接している。このため、表示部3は、基部34に対して角度θだけ後方に傾斜する。言い換えると、角度調整部36は、筐体10の下端部10cと基部34との間に介在し、表示部3を角度θだけ傾斜した状態に支持している。
【0033】
図5に示すように、当接部52は、筐体10の内部に第1のリブ27が設けられた位置に対応して配置されている。このため、当接部52は、第1のリブ27に対応する位置において筐体10の下端部10cに当接している。
【0034】
図6に示すように、一対の係止部37は、基部34の上面34aから、表示部3の側である上方に突出している。一対の係止部37は、固定部35よりも筐体10の正面部10aに近い方向である前方に配置されている。一対の係止部37は、筐体10の下端部10cに設けられた一対の挿入孔31に対応して設けられている。図4に示すように、係止部37は、挿入孔31に挿入されている。
【0035】
係止部37は、起立部55と、爪部56とを有している。起立部55は、基部34から突出している。起立部55は、固定部35の反対側である前方に向かう前縁55aを有している。前縁55aは、挿入孔31の内縁に当接している。
【0036】
爪部56は、起立部55の先端部において、前縁55aから突出している。爪部56は、筐体10の内部に位置している。爪部56は、筐体10の内部から筐体10の下端部10cに引掛けられている。
【0037】
図6に示すように、転倒防止部38は、基部34の後端に設けられている。転倒防止部38は、基部34の上面34aから凹むように折り曲げられている。転倒防止部38は、基部34よりも据付面Gに近い。転倒防止部38に、取付孔58が設けられている。
【0038】
図7は、据付面Gに連結されたスタンド4を一部切り欠いて示す背面図である。図7に示すように、転倒防止部38に、転倒防止部材59が取り付けられている。転倒防止部材59は、例えば木ネジである。転倒防止部材59は、転倒防止部38の取付孔58に挿入され、据付面Gに捻じ込まれる。これにより、転倒防止部38が据付面Gに連結される。なお、転倒防止部材59は木ネジに限らず、ベルトや、ワイヤを通すクリップであっても良い。
【0039】
図8は、スタンド4を表示部3に取り付ける方法を概略的に示す断面図である。スタンド4は、例えば以下のように表示部3に取り付けられる。図8に示すように、まず、筐体10の正面部10aが、例えば机の作業面Wに接するように、表示部3を作業面Wに載置する。言い換えると、筐体10の正面部10aが下方に向くように、表示部3を作業面Wに載置する。
【0040】
次に、図8の矢印Aで示すように、スタンド4の係止部37を、筐体10の下端部10cに設けられた挿入孔31に挿入する。係止部37が挿入孔31に挿入されると、固定部35に設けられた補強部46と、角度調整部36の当接部52とが、筐体10の下端部10cに当接する。
【0041】
次に、図7の矢印Bで示すように、スタンド4を筐体10の背面部10bから正面部10aに向かう方向である下方にスライドさせる。これにより、係止部37の起立部55の前縁55aが、挿入孔31の内縁に当接する。また、爪部56が筐体10の内部から筐体10の下端部10cに引っ掛かる。さらに、固定部35の受け部43が、筐体10の取付部22に当接する。
【0042】
係止部37は、挿入孔31の内縁によって支持される。さらに、固定部35の受け部43は、筐体10の取付部22によって支持される。この状態で、固定部35に設けられた挿通孔44は、取付部22の固定孔24に対応する位置に配置される。これにより、スタンド4は仮留めなどがなくとも、固定される位置に保持される。もしスタンド4が表示部3から離れる方向に押されたとしても、爪部56が筐体10の下端部10cに引っ掛かっているため、スタンド4が表示部3から脱落することが防がれる。
【0043】
次に、固定部材45を、固定部35の挿通孔44を通して、取付部22に開口する固定孔24に捻じ込む。固定部材45によって、固定部35が取付部22に連結される。以上の工程により、スタンド4が表示部3に取り付けられる。
【0044】
なお、例えばスタンド4を作業面Wに載置し、上方から表示部3をスタンド4に取り付けても良い。この場合、筐体10の挿入孔31に、スタンド4の係止部37が挿入されると、角度調整部36と補強部46とが、筐体10の下端部10cに当接して表示部3を支持する。
【0045】
表示部3は角度調整部36によって角度θだけ傾斜させられる。しかし、係止部37の爪部56が筐体10の内部から下端部10cに引っ掛かっているため、仮止めなどがなくとも表示部3が転倒することが防がれる。
【0046】
前記構成のテレビ装置1によれば、スタンド4の角度調整部36が、筐体10の下端部10cと基部34との間に介在されて、表示部3を角度θだけ傾斜させている。これにより、ヒンジのような機構を用いずとも、ユーザが表示面11aを見易いよう、表示部3をスタンド4に対して傾斜させることができる。これにより、テレビ装置1の構成が簡単になり、テレビ装置1の製造性が向上し、テレビ装置1の製造コストを低減できる。
【0047】
角度調整部36は、金属製のスタンド4の基部34から突出している。これにより、表示部3の筐体10の下端部10cを平坦に形成することができる。さらに、表示部3の重さによって角度調整部36が変形することを抑制できる。
【0048】
例えば一枚の板金を折曲加工することにより、スタンド4の基部34と、固定部35と、角度調整部36と、係止部37と、転倒防止部38とが、一体に形成されている。これにより、スタンド4の製造コストを低減できる。
【0049】
例えばプレス加工によって基部34から突出した角度調整部36と、折曲加工によってリブ状に形成された補強部46とが、筐体10の下端部10cに当接して、表示部3を支持している。これにより、表示部3の重みによって、平坦な基部34が変形することが抑制される。
【0050】
角度調整部36の当接部52は、第1のリブ27に対応する位置において筐体10の下端部10cに当接している。筐体10の下端部10cにおいて、第1のリブ27が設けられた部分は、第2のリブ28が設けられた部分よりも強度が高く、リブが無い部分よりも強度が高い。これにより、筐体10の下端部10cにおいて、当接部52が当接した部分が変形することが抑制される。なお、当接部52は、第2のリブ28に対応する位置において筐体10の下端部10cに当接しても良い。
【0051】
スタンド4に係止部37が設けられ、この係止部37が筐体10の下端部10cに設けられた挿入孔31に挿入されている。これにより、表示部3にスタンド4を取り付ける際に、スタンド4が表示部3から脱落したり、表示部3が転倒したりすることが抑制される。また、金属製のスタンド4に係止部37を設けることで、係止部37が、表示部3が傾斜することによって生じるモーメントによって破損することを抑制できる。さらに、係止部37が挿入される挿入孔31が筐体10の下端部10cに設けられることにより、取付部22のような取り付けのための部分を小さく形成できる。
【0052】
角度調整部36の延設部51は、筐体10の下端部10cに沿う方向である左右方向に延びている。角度調整部36により、筐体10の下端部10cと基部34との間には隙間が形成される。この隙間は、延設部51によって塞がれる。言い換えると、延設部51は、ユーザが当該隙間を通して例えば固定部35を見ることを防ぐ。これにより、テレビ装置1の美観が向上する。
【0053】
スタンド4の基部34に、転倒防止部38が設けられている。転倒防止部材59によって、転倒防止部38が据付面Gに連結される。これにより、例えば地震の揺れによってテレビ装置1が転倒することを防止できる。
【0054】
転倒防止部38は、基部34よりも据付面Gに近く位置する。これにより、転倒防止部材59によって転倒防止部38が据付面Gに連結されたときに、転倒防止部材59の締結力によって転倒防止部38が変形したり、基部34の前部分が持ち上がったりすることが抑制される。
【0055】
次に、図9を参照して、第2の実施の形態について説明する。なお、以下に開示する複数の実施形態において、第1の実施形態のテレビ装置1と同一の機能を有する構成部分には同一の参照符号を付す。さらに、当該構成部分については、その説明を一部または全て省略することがある。
【0056】
図9は、第2の実施形態のスタンド4を示す斜視図である。図9に示すように、第2の実施形態の角度調整部36は、筐体10の下端部10cに沿う方向である左右方向に延びている。角度調整部36は、断面円弧状に形成されている。角度調整部36の頂部は、固定部35と一体に形成された補強部46よりも高い位置に設けられている。
【0057】
角度調整部36は、筐体10の平坦な下端部10cに線接触している。第2の実施形態の角度調整部36と筐体10の下端部10cとの接触面積は、第1の実施形態の当接部52と筐体10の下端部10cとの接触面積よりも大きい。このため、筐体10の下端部10cに応力集中が生じることを抑制できる。
【0058】
角度調整部36は、筐体10の下端部10cに沿う方向である左右方向に延びている。角度調整部36が延びる領域において、筐体10の下端部10cと基部34との間の隙間は、角度調整部36によって塞がれる。これにより、テレビ装置1の美観が向上する。
【0059】
次に、図10を参照して、第3の実施の形態について説明する。図10は、第3の実施形態のスタンド4を示す斜視図である。図10に示すように、第3の実施形態のスタンド4は、一対の角度調整部36を有している。角度調整部36は、それぞれ断面円弧状に形成されている。角度調整部36の頂部は、固定部35と一体に形成された補強部46よりも高い位置に設けられている。
【0060】
角度調整部36は、第1のリブ27に対応する位置において、筐体10の平坦な下端部10cにそれぞれ当接している。これにより、筐体10の下端部10cにおいて、角度調整部36が当接した部分が変形することが抑制される。
【0061】
次に、図11を参照して、第4の実施の形態について説明する。図11は、第4の実施形態のテレビ装置1の一部を示す断面図である。図11に示すように、第4の実施形態のテレビ装置1において、スタンド4が角度調整部を有する代わりに、表示部3が一対の角度調整部61を有している。
【0062】
一対の角度調整部61は、第1のリブ27に対応する位置において、筐体10の下端部10cに設けられている。角度調整部61は、筐体10の下端部10cから、スタンド4の基部34側である下方に突出している。角度調整部61は、筐体10と一体に、断面円弧状に形成されている。角度調整部61は、筐体10の背面部10bよりも正面部10aに近い位置に配置されている。
【0063】
角度調整部61は、基部34の上面34aに当接している。筐体10の下端部10cは、固定部35の補強部46に当接している。筐体10の下端部10cから角度調整部61の頂部までの高さは、基部34の上面から補強部46の頂部までの高さよりも高い。このため、表示部3は、基部34に対して角度θだけ後方に傾斜する。言い換えると、角度調整部36は、筐体10の下端部10cと基部34との間に介在し、表示部3を角度θだけ傾斜した状態に支持している。
【0064】
前記構成のテレビ装置1によれば、表示部3の角度調整部61が、筐体10の下端部10cと基部34との間に介在されることで、表示部3を角度θだけ傾斜させられる。これにより、テレビ装置1の構成が簡単になり、テレビ装置1の製造性が向上し、テレビ装置1の製造コストを低減できる。すなわち、角度調整部は、スタンド4の基部34に限らず、表示部3の筐体10の下端部10cに設けられても良い。さらに、角度調整部は、スタンド4の基部34と、表示部3の筐体10の下端部10cとにそれぞれ設けられていても良い。
【0065】
以上述べた少なくとも一つの実施形態のテレビ装置によれば、角度調整部が筐体の下端部と基部との間に介在することで、表示部が傾斜する。これにより、テレビ装置の構成を簡単にすることができる。
【0066】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0067】
例えば、上述した複数の実施形態において、スタンド4の固定部35は、表示部3の取付部22に固定されていたが、固定部はこれに限らない。固定部は、筐体10の下端部10cのような他の個所に固定されても良い。
【0068】
以下に、もとの出願の出願当初の特許請求の範囲の内容を付記する。
[1]画像を表示する表示面と、前記表示面を取り囲む筐体とを有した表示部と、
前記筐体の下端部に面して据付面の上に置かれる基部と、
前記基部に設けられ、前記表示部を固定する固定部と、
前記筐体の下端部および前記基部の少なくともいずれか一方に設けられ、前記下端部と前記基部との間に介在されて前記表示部を傾斜させる角度調整部と、
を具備したテレビ装置。
[2]前記角度調整部は、前記基部から前記表示部側に突出し、前記筐体の下端部に当接することで前記表示部を傾斜した状態に支持した[1]に記載のテレビ装置。
[3]前記基部と、前記固定部と、前記角度調整部とが、一体に形成された[2]に記載のテレビ装置。
[4]前記表示部は、前記筐体の下端部から前記筐体の内部に向かって延びたリブを有し、
前記角度調整部は、前記リブに対応する位置において前記筐体の下端部に当接した[3]に記載のテレビ装置。
[5]前記基部から一体に突出された係止部をさらに具備し、
前記筐体の下端部に、前記係止部が挿入された挿入孔が設けられた[4]に記載のテレビ装置。
[6]前記角度調整部は、前記筐体の下端部に沿う方向に延びた[4]に記載のテレビ装置。
[7]前記基部に設けられ、転倒防止部材によって前記据付面に連結される転倒防止部をさらに具備した[4]に記載のテレビ装置。
[8]前記角度調整部は、前記筐体の下端部から前記基部側に突出し、前記基部に当接することで前記表示部を傾斜した状態に支持した[1]に記載のテレビ装置。
[9]画像を表示する表示部の下端部に面する基部と、
前記基部に設けられ、前記表示部を固定可能に構成された固定部と、
前記基部から突出し、前記表示部の下端部に当接することで前記表示部を傾斜した状態に支持可能な角度調整部と、
を具備したスタンド。
[10]画像を表示する表示面と、前記表示面とを取り囲む筐体とを有した表示部と、
前記筐体の下端部に面して据付面の上に置かれる基部と、
前記基部に設けられ、前記表示部を固定する固定部と、
前記筐体の下端部および前記基部の少なくともいずれか一方に設けられ、前記下端部と前記基部との間に介在されて前記表示部を傾斜させる角度調整部と、
を具備した電子機器。
[11]前記基部と、前記固定部と、前記係止部とが、一体に形成された[10]に記載の電子機器。
以下に、もとの出願の分割直前の特許請求の範囲の内容を付記する。
[1]画像を表示する表示面と、前記表示面を取り囲む筐体と、前記筐体の下端部近傍に設けられた取付部と、を有した表示部と、
前記筐体の下端部に面した基部と、
前記基部に設けられ、前記取付部に固定されることで前記基部に対する前記表示部の位置を固定する固定部と、
前記筐体の下端部および前記基部の少なくともいずれか一方に設けられ、前記下端部と前記基部との間に介在されて前記表示部を傾斜させる角度調整部と、
を具備したテレビ装置。
[2]画像を表示する表示面と、前記表示面を取り囲む筐体と、前記筐体の下端部に設けられた挿入孔と、を有した表示部と、
前記筐体の下端部に面した基部と、
前記基部に設けられ、前記表示部を固定する固定部と、
前記筐体の下端部および前記基部の少なくともいずれか一方に設けられ、前記下端部と前記基部との間に介在されて前記表示部を傾斜させる角度調整部と、
前記基部から突出し、前記挿入孔に挿入された係止部と、
を具備したテレビ装置。
[3]画像を表示する表示面と、前記表示面を取り囲む筐体とを有した表示部と、
前記筐体の下端部に面して据付面の上に置かれる基部と、
前記基部に設けられ、前記表示部を固定する固定部と、
前記筐体の下端部および前記基部の少なくともいずれか一方に設けられ、前記下端部と前記基部との間に介在されて前記表示部を傾斜させる角度調整部と、
前記基部に設けられ、転倒防止部材によって前記据付面に連結される転倒防止部と、
を具備したテレビ装置。
[4]前記角度調整部は、前記筐体の下端部に沿う方向に延びた[1]または[2]に記載のテレビ装置。
[5]前記基部と、前記固定部と、前記角度調整部とが、一体に形成された[1]ないし[4]のいずれか一つに記載のテレビ装置。
[6]前記表示部は、前記筐体の下端部から前記筐体の内部に向かって延びたリブを有し、
前記角度調整部は、前記リブに対応する位置において前記筐体の下端部に当接した[4]に記載のテレビ装置。
[7]前記基部に設けられ、転倒防止部材によって前記基部が載置される据付面に連結される転倒防止部をさらに具備した[1]または[2]に記載のテレビ装置。
[8]画像を表示する表示部の下端部に面する基部と、
前記基部に設けられ、前記表示部の下端部の近傍に固定されることで前記基部に対する前記表示部の位置を固定可能に構成された固定部と、
前記基部から突出し、前記表示部の下端部に当接することで前記表示部を傾斜した状態に支持可能な角度調整部と、
を具備したスタンド。
[9]画像を表示する表示部の下端部に面する基部と、
前記基部に設けられ、前記表示部を固定可能に構成された固定部と、
前記基部から突出し、前記表示部の下端部に当接することで前記表示部を傾斜した状態に支持可能な角度調整部と、
前記基部から突出し、前記表示部の下端部に設けられる挿入孔に挿入される係止部と、
を具備したスタンド。
[10]画像を表示する表示面と、前記表示面とを取り囲む筐体と、前記筐体の下端部近傍に設けられた取付部と、を有した表示部と、
前記筐体の下端部に面した基部と、
前記基部に設けられ、前記取付部に固定されることで前記基部に対する前記表示部の位置を固定する固定部と、
前記筐体の下端部および前記基部の少なくともいずれか一方に設けられ、前記下端部と前記基部との間に介在されて前記表示部を傾斜させる角度調整部と、
を具備した電子機器。
[11]画像を表示する表示面と、前記表示面とを取り囲む筐体と、前記筐体の下端部に設けられた挿入孔と、を有した表示部と、
前記筐体の下端部に面した基部と、
前記基部に設けられ、前記表示部を固定する固定部と、
前記筐体の下端部および前記基部の少なくともいずれか一方に設けられ、前記下端部と前記基部との間に介在されて前記表示部を傾斜させる角度調整部と、
前記基部から突出し、前記挿入孔に挿入された係止部と、
を具備した電子機器。
【符号の説明】
【0069】
1…テレビ装置、3…表示部、4…スタンド、10…筐体、10c…下端部、11a…表示面、27…第1のリブ、31…挿入孔、34…基部、35…固定部、36,61…角度調整部、37…係止部、38…転倒防止部、59…転倒防止部材、G…据付面。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を表示する表示面と、前記表示面を取り囲む筐体と、前記筐体の下端部近傍に設けられた取付部と、を有した表示部と、
前記筐体の下端部に面した基部と、
前記基部に設けられ、前記取付部に固定されることで前記基部に対する前記表示部の位置を固定する固定部と、
前記筐体の下端部および前記基部の少なくともいずれか一方に設けられ、前記下端部と前記基部との間に介在されて前記表示部を傾斜させる角度調整部と、
を具備したテレビ装置。
【請求項2】
画像を表示する表示面と、前記表示面を取り囲む筐体と、前記筐体の下端部に設けられた挿入孔と、を有した表示部と、
前記筐体の下端部に面した基部と、
前記基部に設けられ、前記表示部を固定する固定部と、
前記筐体の下端部および前記基部の少なくともいずれか一方に設けられ、前記下端部と前記基部との間に介在されて前記表示部を傾斜させる角度調整部と、
前記基部から突出し、前記挿入孔に挿入された係止部と、
を具備したテレビ装置。
【請求項3】
前記角度調整部は、前記筐体の下端部に沿う方向に延びた請求項1または2に記載のテレビ装置。
【請求項4】
前記表示部は、前記筐体の下端部から前記筐体の内部に向かって延びたリブを有し、
前記角度調整部は、前記リブに対応する位置において前記筐体の下端部に当接した請求項3に記載のテレビ装置。
【請求項5】
前記基部に設けられ、転倒防止部材によって前記基部が載置される据付面に連結される転倒防止部をさらに具備した請求項1または2に記載のテレビ装置。
【請求項6】
画像を表示する表示部の下端部に面する基部と、
前記基部に設けられ、前記表示部の下端部の近傍に固定されることで前記基部に対する前記表示部の位置を固定可能に構成された固定部と、
前記基部から突出し、前記表示部の下端部に当接することで前記表示部を傾斜した状態に支持可能な角度調整部と、
を具備したスタンド。
【請求項7】
画像を表示する表示部の下端部に面する基部と、
前記基部に設けられ、前記表示部を固定可能に構成された固定部と、
前記基部から突出し、前記表示部の下端部に当接することで前記表示部を傾斜した状態に支持可能な角度調整部と、
前記基部から突出し、前記表示部の下端部に設けられる挿入孔に挿入される係止部と、
を具備したスタンド。
【請求項8】
前記角度調整部は、前記表示部の下端部に沿う方向に延びた請求項6または7に記載のスタンド。
【請求項9】
前記基部に設けられ、転倒防止部材によって前記基部が載置される据付面に連結される転倒防止部をさらに具備した請求項6または7に記載のスタンド。
【請求項10】
画像を表示する表示面と、前記表示面とを取り囲む筐体と、前記筐体の下端部近傍に設けられた取付部と、を有した表示部と、
前記筐体の下端部に面した基部と、
前記基部に設けられ、前記取付部に固定されることで前記基部に対する前記表示部の位置を固定する固定部と、
前記筐体の下端部および前記基部の少なくともいずれか一方に設けられ、前記下端部と前記基部との間に介在されて前記表示部を傾斜させる角度調整部と、
を具備した電子機器。
【請求項11】
画像を表示する表示面と、前記表示面とを取り囲む筐体と、前記筐体の下端部に設けられた挿入孔と、を有した表示部と、
前記筐体の下端部に面した基部と、
前記基部に設けられ、前記表示部を固定する固定部と、
前記筐体の下端部および前記基部の少なくともいずれか一方に設けられ、前記下端部と前記基部との間に介在されて前記表示部を傾斜させる角度調整部と、
前記基部から突出し、前記挿入孔に挿入された係止部と、
を具備した電子機器。
【請求項12】
前記角度調整部は、前記筐体の下端部に沿う方向に延びた請求項10または11に記載の電子機器。
【請求項13】
前記表示部は、前記筐体の下端部から前記筐体の内部に向かって延びたリブを有し、
前記角度調整部は、前記リブに対応する位置において前記筐体の下端部に当接した請求項12に記載の電子機器。
【請求項14】
前記基部に設けられ、転倒防止部材によって前記基部が載置される据付面に連結される転倒防止部をさらに具備した請求項10または11に記載の電子機器。
【請求項1】
画像を表示する表示面と、前記表示面を取り囲む筐体と、前記筐体の下端部近傍に設けられた取付部と、を有した表示部と、
前記筐体の下端部に面した基部と、
前記基部に設けられ、前記取付部に固定されることで前記基部に対する前記表示部の位置を固定する固定部と、
前記筐体の下端部および前記基部の少なくともいずれか一方に設けられ、前記下端部と前記基部との間に介在されて前記表示部を傾斜させる角度調整部と、
を具備したテレビ装置。
【請求項2】
画像を表示する表示面と、前記表示面を取り囲む筐体と、前記筐体の下端部に設けられた挿入孔と、を有した表示部と、
前記筐体の下端部に面した基部と、
前記基部に設けられ、前記表示部を固定する固定部と、
前記筐体の下端部および前記基部の少なくともいずれか一方に設けられ、前記下端部と前記基部との間に介在されて前記表示部を傾斜させる角度調整部と、
前記基部から突出し、前記挿入孔に挿入された係止部と、
を具備したテレビ装置。
【請求項3】
前記角度調整部は、前記筐体の下端部に沿う方向に延びた請求項1または2に記載のテレビ装置。
【請求項4】
前記表示部は、前記筐体の下端部から前記筐体の内部に向かって延びたリブを有し、
前記角度調整部は、前記リブに対応する位置において前記筐体の下端部に当接した請求項3に記載のテレビ装置。
【請求項5】
前記基部に設けられ、転倒防止部材によって前記基部が載置される据付面に連結される転倒防止部をさらに具備した請求項1または2に記載のテレビ装置。
【請求項6】
画像を表示する表示部の下端部に面する基部と、
前記基部に設けられ、前記表示部の下端部の近傍に固定されることで前記基部に対する前記表示部の位置を固定可能に構成された固定部と、
前記基部から突出し、前記表示部の下端部に当接することで前記表示部を傾斜した状態に支持可能な角度調整部と、
を具備したスタンド。
【請求項7】
画像を表示する表示部の下端部に面する基部と、
前記基部に設けられ、前記表示部を固定可能に構成された固定部と、
前記基部から突出し、前記表示部の下端部に当接することで前記表示部を傾斜した状態に支持可能な角度調整部と、
前記基部から突出し、前記表示部の下端部に設けられる挿入孔に挿入される係止部と、
を具備したスタンド。
【請求項8】
前記角度調整部は、前記表示部の下端部に沿う方向に延びた請求項6または7に記載のスタンド。
【請求項9】
前記基部に設けられ、転倒防止部材によって前記基部が載置される据付面に連結される転倒防止部をさらに具備した請求項6または7に記載のスタンド。
【請求項10】
画像を表示する表示面と、前記表示面とを取り囲む筐体と、前記筐体の下端部近傍に設けられた取付部と、を有した表示部と、
前記筐体の下端部に面した基部と、
前記基部に設けられ、前記取付部に固定されることで前記基部に対する前記表示部の位置を固定する固定部と、
前記筐体の下端部および前記基部の少なくともいずれか一方に設けられ、前記下端部と前記基部との間に介在されて前記表示部を傾斜させる角度調整部と、
を具備した電子機器。
【請求項11】
画像を表示する表示面と、前記表示面とを取り囲む筐体と、前記筐体の下端部に設けられた挿入孔と、を有した表示部と、
前記筐体の下端部に面した基部と、
前記基部に設けられ、前記表示部を固定する固定部と、
前記筐体の下端部および前記基部の少なくともいずれか一方に設けられ、前記下端部と前記基部との間に介在されて前記表示部を傾斜させる角度調整部と、
前記基部から突出し、前記挿入孔に挿入された係止部と、
を具備した電子機器。
【請求項12】
前記角度調整部は、前記筐体の下端部に沿う方向に延びた請求項10または11に記載の電子機器。
【請求項13】
前記表示部は、前記筐体の下端部から前記筐体の内部に向かって延びたリブを有し、
前記角度調整部は、前記リブに対応する位置において前記筐体の下端部に当接した請求項12に記載の電子機器。
【請求項14】
前記基部に設けられ、転倒防止部材によって前記基部が載置される据付面に連結される転倒防止部をさらに具備した請求項10または11に記載の電子機器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2013−78131(P2013−78131A)
【公開日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−266123(P2012−266123)
【出願日】平成24年12月5日(2012.12.5)
【分割の表示】特願2011−153220(P2011−153220)の分割
【原出願日】平成23年7月11日(2011.7.11)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成24年12月5日(2012.12.5)
【分割の表示】特願2011−153220(P2011−153220)の分割
【原出願日】平成23年7月11日(2011.7.11)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
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