テレビ電話通訳システム、サーバー、ユーザー端末、及びプログラム
【課題】 各通訳言語ごとの通訳者がユーザーと外国人の間でテレビ電話により通訳を行うための実用的なテレビ電話通訳システム、サーバー、ユーザー端末、及びプログラムを提供する。
【解決手段】 インターネット(ネットワーク)2を介して映像及び音声を送受信するテレビ電話の発呼側のユーザー端末3及び受呼側の通訳者端末4とサーバー5がインターネット2に接続され、通訳者端末4を使用する通訳者6が、ユーザー端末3を使用するユーザー7と外国人8の間でテレビ電話により通訳を行うためのテレビ電話通訳システム1であって、ユーザー端末3が通訳言語52を選択等する手段と通訳者情報62を選択等する手段等を備え、サーバー5が通訳言語52に対応する通訳者情報を抽出等する手段等を備え、通訳者端末4がテレビ電話に受呼等する手段等を備えた。
【解決手段】 インターネット(ネットワーク)2を介して映像及び音声を送受信するテレビ電話の発呼側のユーザー端末3及び受呼側の通訳者端末4とサーバー5がインターネット2に接続され、通訳者端末4を使用する通訳者6が、ユーザー端末3を使用するユーザー7と外国人8の間でテレビ電話により通訳を行うためのテレビ電話通訳システム1であって、ユーザー端末3が通訳言語52を選択等する手段と通訳者情報62を選択等する手段等を備え、サーバー5が通訳言語52に対応する通訳者情報を抽出等する手段等を備え、通訳者端末4がテレビ電話に受呼等する手段等を備えた。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テレビ電話を利用して通訳を行うためのテレビ電話通訳システム、サーバー、ユーザー端末、及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種の技術としては、P2P(ピアツーピア)技術を利用して、映像及び音声を送受信するテレビ電話が可能なピアツーピア電話システム及び方法(例えば、特許文献1参照。)等が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特表2007−535193(段落〔0068〕、補正後の請求項29、等)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記のようなピアツーピア電話システムにおいては、ユーザー同士でテレビ電話が可能であるものの、各通訳言語ごとの通訳者がユーザーと外国人の間で通訳を行うための通訳システムとしては利用しにくいという問題点がある。
【0005】
また、テレビ電話を利用した実用的な通訳システムも、知られていない。
【0006】
本発明は、以上のような事情や問題点に鑑みてなされたものであり、各通訳言語ごとの通訳者がユーザーと外国人の間でテレビ電話により通訳を行うための実用的なテレビ電話通訳システム、サーバー、ユーザー端末、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するための第1の発明に係るテレビ電話通訳システムは、ネットワークを介して映像及び音声を送受信するテレビ電話の発呼側のユーザー端末及び受呼側の通訳者端末とサーバーが前記ネットワークに接続され、前記通訳者端末を使用する通訳者が、前記ユーザー端末を使用するユーザーと外国人の間でテレビ電話により通訳を行うためのテレビ電話通訳システムであって、前記ユーザー端末が、通訳言語選択画面を記憶する手段と、記憶された通訳言語選択画面を表示する手段と、表示された通訳言語選択画面において通訳言語を選択し、選択された通訳言語を前記サーバーに送信する手段と、前記サーバーにより送信された通訳者情報を含む通訳者選択画面を生成し、生成された通訳者選択画面を表示する手段と、表示された通訳者選択画面において通訳者情報を選択し、選択された通訳者情報に基づいてテレビ電話を発呼して発呼信号を前記サーバーに送信する手段、を備え、前記サーバーが、通訳者情報と通訳言語を対応付けて記憶する通訳者リストデータベースと、前記通訳者リストデータベースを検索し、前記ユーザー端末により送信された通訳言語に対応する通訳者情報を抽出し、抽出された通訳者情報を前記ユーザー端末に送信する手段と、前記ユーザー端末により送信された発呼信号に基づいて呼出信号を前記通訳者端末に送信する手段と、前記通訳者端末により送信された受呼信号に基づいて発呼側のユーザー端末と受呼側の通訳者端末のテレビ電話接続を確立する手段、を備え、前記通訳者端末が、呼出画面及び呼出音を記憶する手段と、前記サーバーにより送信された呼出信号を受信した場合に、記憶された呼出画面を表示し、記憶された呼出音を出力する手段と、表示された呼出画面においてテレビ電話に受呼して受呼信号を前記サーバーに送信し、前記呼出音の出力を停止する手段、を備えたものである。
【0008】
第2の発明に係るテレビ電話通訳システムは、前記通訳者リストデータベースが、平均評価ポイントを含む通訳者情報と通訳言語を対応付けて記憶し、前記ユーザー端末が、評価画面を記憶する手段と、前記テレビ電話を終了した場合に、記憶された評価画面を表示する手段と、表示された評価画面において、評価ポイントを選択し、選択された評価ポイント及び受呼側の通訳者情報を前記サーバーに送信するか、又は、評価ポイントの選択をスキップする手段、備え、前記サーバーが、前記ユーザー端末により送信された評価ポイント及び受呼側の通訳者情報に基づいて前記通訳者リストデータベースを更新する手段、を備えたものである。
【0009】
第3の発明に係るテレビ電話通訳システムは、前記通訳者リストデータベースが、ログイン状態及び通話状態を含む通訳者情報と通訳言語を対応付けて記憶し、前記通訳者端末が、前記テレビ電話を終了して終了信号を前記サーバーに送信する手段を備え、前記サーバーが、前記通訳者端末がログインした場合に、前記通訳者リストデータベースにおけるログイン状態をログイン中に書き換える一方、前記通訳者端末がログアウトした場合に、前記通訳者リストデータベースにおけるログイン状態をログアウトに書き換える手段と、前記テレビ電話接続を確立した場合に、前記通訳者リストデータベースにおける通話状態を通話中に書き換える一方、前記通訳者端末により送信された終了信号又は前記ユーザー端末により送信された終了信号を受信した場合に、前記テレビ電話を切断して前記通訳者リストデータベースにおける通話状態を非通話に書き換える手段、を備え、前記ユーザー端末が、表示された通訳者選択画面において、ログイン状態がログイン中でかつ通話状態が非通話である通訳者情報を選択可能とする一方、ログイン状態がログイン中でかつ通話状態が通話中である通訳者情報及びログイン状態がログアウトである通訳者情報を選択不可とする手段と、前記テレビ電話を終了して終了信号を前記サーバーに送信する手段、を備えたものである。
【0010】
第4の発明に係るテレビ電話通訳システムは、前記通訳者端末が、前記テレビ電話を終了して終了信号を前記サーバーに送信する手段を備え、前記ユーザー端末が、前記テレビ電話を終了して終了信号を前記サーバーに送信する手段を備え、前記サーバーが、前記通訳者端末により送信された終了信号又は前記ユーザー端末により送信された終了信号を受信した場合に、前記テレビ電話を切断して通話情報を取得し、取得された通話情報と発呼側のユーザー情報を対応付けて記憶するユーザー利用統計データベースを備えたものである。
【0011】
また、第5の発明に係るサーバーは、ネットワークを介して映像及び音声を送受信するテレビ電話の発呼側のユーザー端末及び受呼側の通訳者端末とサーバーが前記ネットワークに接続され、前記通訳者端末を使用する通訳者が、前記ユーザー端末を使用するユーザーと外国人の間でテレビ電話により通訳を行うためのテレビ電話通訳システムにおける前記サーバーであって、通訳者情報と通訳言語を対応付けて記憶する通訳者リストデータベースと、前記通訳者リストデータベースを検索し、前記ユーザー端末により送信された通訳言語に対応する通訳者情報を抽出し、抽出された通訳者情報を前記ユーザー端末に送信する手段と、前記ユーザー端末により送信された発呼信号に基づいて呼出信号を前記通訳者端末に送信する手段と、前記通訳者端末により送信された受呼信号に基づいて発呼側のユーザー端末と受呼側の通訳者端末のテレビ電話接続を確立する手段、を備えたものである。
【0012】
第6の発明に係るサーバーは、前記通訳者リストデータベースが、平均評価ポイントを含む通訳者情報と通訳言語を対応付けて記憶し、前記ユーザー端末により送信された評価ポイント及び受呼側の通訳者情報に基づいて前記通訳者リストデータベースを更新する手段、を備えたものである。
【0013】
第7の発明に係るサーバーは、前記通訳者リストデータベースが、ログイン状態及び通話状態を含む通訳者情報と通訳言語を対応付けて記憶し、前記通訳者端末がログインした場合に、前記通訳者リストデータベースにおけるログイン状態をログイン中に書き換える一方、前記通訳者端末がログアウトした場合に、前記通訳者リストデータベースにおけるログイン状態をログアウトに書き換える手段と、前記テレビ電話接続を確立した場合に、前記通訳者リストデータベースにおける通話状態を通話中に書き換える一方、前記通訳者端末により送信された終了信号又は前記ユーザー端末により送信された終了信号を受信した場合に、前記テレビ電話を切断して前記通訳者リストデータベースにおける通話状態を非通話に書き換える手段、を備えたものである。
【0014】
第8の発明に係るサーバーは、前記通訳者端末により送信された終了信号又は前記ユーザー端末により送信された終了信号を受信した場合に、前記テレビ電話を切断して通話情報を取得し、取得された通話情報と発呼側のユーザー情報を対応付けて記憶するユーザー利用統計データベースを備えたものである。
【0015】
更に、第9の発明に係るユーザー端末は、ネットワークを介して映像及び音声を送受信するテレビ電話の発呼側のユーザー端末及び受呼側の通訳者端末とサーバーが前記ネットワークに接続され、前記通訳者端末を使用する通訳者が、前記ユーザー端末を使用するユーザーと外国人の間でテレビ電話により通訳を行うためのテレビ電話通訳システムにおける前記ユーザー端末であって、通訳言語選択画面を記憶する手段と、記憶された通訳言語選択画面を表示する手段と、表示された通訳言語選択画面において通訳言語を選択し、選択された通訳言語を前記サーバーに送信する手段と、前記サーバーにより送信された通訳者情報を含む通訳者選択画面を生成し、生成された通訳者選択画面を表示する手段と、表示された通訳者選択画面において通訳者情報を選択し、選択された通訳者情報に基づいてテレビ電話を発呼して発呼信号を前記サーバーに送信する手段、を備えたものである。
【0016】
第10の発明に係るユーザー端末は、評価画面を記憶する手段と、前記テレビ電話を終了した場合に、記憶された評価画面を表示する手段と、表示された評価画面において、評価ポイントを選択し、選択された評価ポイント及び受呼側の通訳者情報を前記サーバーに送信するか、又は、評価ポイントの選択をスキップする手段、を備えたものである。
【0017】
第11の発明に係るユーザー端末は、表示された通訳者選択画面において、ログイン状態がログイン中でかつ通話状態が非通話である通訳者情報を選択可能とする一方、ログイン状態がログイン中でかつ通話状態が通話中である通訳者情報及びログイン状態がログアウトである通訳者情報を選択不可とする手段と、前記テレビ電話を終了して終了信号を前記サーバーに送信する手段、を備えたものである。
【0018】
加えて、第12の発明に係るプログラムは、コンピューターを第5〜第8のいずれかの発明に係るサーバーとして機能させるためのものである。
【0019】
第13の発明に係るプログラムは、コンピューターを第9〜第11のいずれかの発明に係るユーザー端末として機能させるためのものである。
【発明の効果】
【0020】
第1の発明によれば、各通訳言語ごとの通訳者がユーザーと外国人の間でテレビ電話により通訳を行うためのシステムとして実用的である。
【0021】
第2の発明によれば、通訳者によるテレビ電話通訳サービスの質の向上を図ることができる。
【0022】
第3の発明によれば、テレビ電話による通訳が可能な状態にある通訳者だけを選択することができる。
【0023】
第4の発明によれば、ユーザーの利用統計、通訳者の実績統計、ユーザーに対する課金や通訳者に対する報酬の算出等に利用可能な通話履歴情報を蓄積することができる。
【0024】
第5〜第8、及び第12の発明によれば、それぞれ第1〜第4の発明に係るテレビ電話通訳システムに好適に使用することができる。
【0025】
第9〜第11、及び第13の発明によれば、それぞれ第1〜第3の発明に係るテレビ電話通訳システムに好適に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】実施形態に係るテレビ電話通訳システムを示すブロック図である。
【図2】ユーザー端末のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【図3】ユーザーリストデータベースの構成例を示す説明図である。
【図4】通訳者リストデータベースの構成例を示す説明図である。
【図5】ユーザー利用統計データベースの構成例を示す説明図である。
【図6】テレビ電話通訳システムにより実行される処理の一例の一部を示すフローチャートである。
【図7】テレビ電話通訳システムにより実行される処理の一例の一部を示すフローチャートである。
【図8】テレビ電話通訳システムにより実行される処理の一例の一部を示すフローチャートである。
【図9】テレビ電話通訳システムにより実行される処理の一例の一部を示すフローチャートである。
【図10】ユーザー端末のタッチパネルにより表示されるログイン画面の一例を示す説明図である。
【図11】ユーザー端末のタッチパネルにより表示される通訳言語選択画面の一例を示す説明図である。
【図12】ユーザー端末のタッチパネルにより表示される通訳者選択画面の一例を示す説明図である。
【図13】ユーザー端末のタッチパネルにより表示される呼出中画面の一例を示す説明図である。
【図14】通訳者端末のタッチパネルにより表示される呼出画面の一例を示す説明図である。
【図15】ユーザー端末のタッチパネルにより表示される通話中画面の一例を示す説明図である。
【図16】ユーザー端末のタッチパネルにより表示される評価画面の一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
本実施形態に係るテレビ電話通訳システム1は、図1に示すように、インターネット(ネットワーク)2を介して映像及び音声を送受信するテレビ電話の発呼側のユーザー端末3及び受呼側の通訳者端末4とサーバー5がインターネット2に接続され、通訳者端末4を使用する通訳者6が、ユーザー端末3を使用するユーザー7と外国人8の間でテレビ電話により通訳を行うためのものである。
【0028】
ユーザー端末3は、ユーザー7(通訳者6によるテレビ電話通訳サービスを利用する側の家電店、免税店、土産店、飲食店、ホテル、観光案内所、鉄道駅、高速バスターミナル、空港等の事業者等)や外国人8(外国からの観光客等)が使用する端末である。通訳者端末4は、ユーザー7と外国人8の間でテレビ電話により通訳を行う通訳者6が使用する端末である。サーバー5は、管理者(雇用した通訳者6によるテレビ電話通訳サービスを有償でユーザー7に提供する事業者等)により管理される。
【0029】
なお、ネットワークは、インターネット2に限定されるものではなく、携帯電話網、PHS(登録商標/Personal Handy-phone System)網、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network:広域ネットワーク)、MAN(Metropolitan Area Network:都市域ネットワーク)等でもよい。
【0030】
ユーザー端末3は、図2に示すように、バス11にそれぞれ接続されたCPU(Central Processing Unit:中央処理装置)12、RAM(Random Access Memory:随時書き込み読み出しメモリ)13、HDD(Hard Disk Drive)14、タッチパネル15、本体操作部16、無線LANアダプター17、マイク18、スピーカー19、フロントカメラ20、及びバックカメラ21を備えている。
【0031】
CPU12は、ユーザー端末3全体の動作を制御する制御部として機能する。RAM13は、主記憶部として機能する。HDD14は、補助記憶部として機能する。HDD14には、コンピューターをテレビ電話通訳システム1におけるユーザー端末3として機能させるためのユーザー端末3用のプログラムがインストールされている。
【0032】
なお、補助記憶部は、HDD14に限定されるものではなく、フラッシュメモリ、SSD(Solid State Drive)、DVD−RAM(Digital Versatile Disk Random Access Memory)ドライブ、DVD−RW(Digital Versatile Disk Rewritable)ドライブ等でもよい。
【0033】
タッチパネル15は、操作部及び表示部として機能する。本体操作部16は、操作部として機能する。なお、タッチパネル15の代わりに、キーボード等の操作部や、液晶ディスプレイ等の表示部を設けてもよい。
【0034】
無線LANアダプター17は、図示しない無線LANアクセスポイント及びルーター等を介してインターネット2に接続されており、無線通信部として機能する。なお、無線LANアダプター17の代わりに、有線LANアダプター等の有線通信部を設けてもよい。有線通信部を設けた場合には、図示しないLANケーブル及びルーター等を介して、有線通信部をインターネット2に接続すればよい。
【0035】
マイク18は、音声入力部として機能する。スピーカー19は、音声出力部として機能する。
【0036】
フロントカメラ20及びバックカメラ21は、それぞれウェブカメラで構成されており、映像入力部として機能する。フロントカメラ20は、ユーザー端末3の正面側に設けられており、ユーザー端末3の正面側から撮影される映像(正面側にいるユーザー7や外国人8等の映像)を入力可能である。バックカメラ21は、ユーザー端末3の背面側に設けられており、ユーザー端末3の背面側から撮影される映像(背面側にある商品、背面側の風景、背面側にいる外国人8やユーザー7等の映像)を入力可能である。
【0037】
なお、映像入力部の数や位置は特に限定されるものではなく、1つ又は複数の映像入力部を適宜の位置に設けることができる。複数の映像入力部を設けた場合には、複数の映像入力部により入力される映像を切り換える手段をユーザー端末3に設けておくこと、具体的には、タッチパネル15や本体操作部16等の操作部による操作で、複数の映像入力部により入力される映像を切り換え可能としておくことが望ましい。
【0038】
ユーザー端末3としては、デスクトップ型パーソナルコンピューターやノート型パーソナルコンピューター等を採用してもよいが、制御部、主記憶部、補助記憶部、操作部、表示部、無線通信部、音声入力部、音声出力部、及び映像入力部等を内蔵した携帯端末を採用すれば、ユーザー7や外国人8がユーザー端末3を携帯しながらテレビ電話ができて便利であるという利点がある。このような携帯端末としては、タブレット型パーソナルコンピューター〔例えば、「iPad2(商品名,アップル・インコーポレイテッド社製)」〕、スマートフォン〔例えば、「iPone4(商品名,アップル・インコーポレイテッド社製)」〕、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)等が挙げられる。
【0039】
通訳者端末4のハードウェア構成はユーザー端末3と同様であるが、通訳者端末4のHDDには、ユーザー端末3用のプログラムではなく、コンピューターをテレビ電話通訳システム1における通訳者端末4として機能させるための通訳者端末4用のプログラムがインストールされている。
【0040】
通訳者端末4としては、バスにそれぞれ接続されたCPU等の制御部、RAM等の主記憶部、HDD等の補助記憶部、キーボード等の操作部、液晶ディスプレイ等の表示部、有線LANアダプター等の有線通信部又は無線LANアダプター等の無線通信部、マイク等の音声入力部、スピーカー等の音声出力部、ウェブカメラ等の映像入力部等を備えたデスクトップ型パーソナルコンピューターやノート型パーソナルコンピューター等を採用してもよいが、ユーザー端末3と同様、制御部、主記憶部、補助記憶部、操作部、表示部、無線通信部、音声入力部、音声出力部、及び映像入力部等を内蔵した携帯端末を採用すれば、通訳者6が通訳者端末4を携帯しながらテレビ電話による通訳ができて便利であるという利点がある。
【0041】
サーバー5は、図示しないが、バスにそれぞれ接続されたCPU等の制御部、RAM等の主記憶部、HDD等の補助記憶部、有線LANアダプター等の有線通信部、テレビ電話の通話年月日や通話時間等を取得するための時計部等を備えている。
【0042】
サーバー5の有線通信部は、図示しないLANケーブル及びルーター等を介してインターネット2に接続されている。サーバー5の補助記憶部には、コンピューターをテレビ電話通訳システム1におけるサーバー5として機能させるためのサーバー5用のプログラムがインストールされていると共に、図1に示すように、ユーザーリストデータベース31、通訳者リストデータベース32、ユーザー利用統計データベース33等が格納されている。
【0043】
ユーザーリストデータベース31は、図3に示すように、ユーザー情報(ユーザーID、パスワード、等)とユーザー名を対応付けて記憶している。
【0044】
通訳者リストデータベース32は、図4に示すように、通訳者情報〔通訳者名、通訳者ID、パスワード、出身国、ファーストネーム、自己紹介文、写真ファイルパス名、合計評価ポイント、評価回数、平均評価ポイント(=合計評価ポイント/評価回数)、ログイン状態、通話状態、等〕と通訳言語を対応付けて記憶している。サーバー5の補助記憶部には、各通訳者の写真ファイルや各種のルールファイル等も記憶されている。
【0045】
ユーザー利用統計データベース33は、図5に示すように、通話情報(通話年月日、通話時間、通訳者名、等)とユーザー情報(ユーザー名、等)を対応付けて記憶する。
【0046】
次に、テレビ電話通訳システム1により実行される処理の一例を、図6〜図9に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0047】
サーバー5においては、既述のサーバー5用のプログラムが起動している。
【0048】
ユーザー端末3においては、タッチパネル15又は本体操作部16による操作で既述のユーザー端末3用のプログラムが起動した場合、図6及び図10に示すように、HDD14により記憶されたログイン画面41がタッチパネル15により表示される(ステップS1)。ログイン画面41には、ユーザーIDを入力するためのテキストエリアボックス42、パスワードを入力するためのテキストエリアボックス43、及びログインするためのログインボタン44等を表示することができる。
【0049】
そして、表示されたログイン画面41において、タッチパネル15によりテキストエリアボックス42、43にそれぞれユーザーIDとパスワードが入力されてログインボタン44が押された場合、入力されたユーザーID及びパスワードがサーバー5に送信される(ステップS2)。
【0050】
サーバー5においては、ユーザーリストデータベース31が検索され(ステップS3)、ユーザー端末3により送信されたユーザーID及びパスワードが正しいと判断された場合(ステップS4でYES)、ユーザー端末3のログインが許可される。一方、ユーザー端末3により送信されたユーザーID及びパスワードが正しくないと判断された場合(ステップS4でNO)、ユーザー端末3のログインが拒否され、ステップS1に戻る。
【0051】
ログインを許可されたユーザー端末3においては、図6及び図11に示すように、HDD14により記憶された通訳言語選択画面51がタッチパネル15により表示される(ステップS5)。通訳言語選択画面51には、通訳言語52(日本語/英語、日本語/中国語、日本語/韓国語、日本語/フランス語、日本語/イタリア語、等)を一覧表示することができる。
【0052】
そして、表示された通訳言語選択画面51において、タッチパネル15により通訳言語52が選択された場合、選択された通訳言語52がサーバー5に送信される(ステップS6)。
【0053】
サーバー5においては、通訳者リストデータベース32が検索され、ユーザー端末3により送信された通訳言語52に対応する通訳者情報が抽出され、抽出された通訳者情報がユーザー端末3に送信される(ステップS7)。
【0054】
ユーザー端末3においては、図6及び図12に示すように、サーバー5により送信された通訳者情報を含む通訳者選択画面61が生成され、生成された通訳者選択画面61がタッチパネル15により表示される(ステップS8)。通訳者選択画面61には、通訳者情報62(通訳者の写真、出身国、ファーストネーム、自己紹介文、平均評価ポイント、等)を一覧表示できると共に、通訳者情報62を選択してテレビ電話を発呼するための通話ボタン63、表示領域を垂直方向に移動するための垂直スクロールバー64等を表示することができる。なお、平均評価ポイントは、視認し易いように、図12のような塗りつぶした星の数(平均評価ポイントの小数点以下1位を四捨五入した数値、等)等で表してもよい。
【0055】
一方、通訳者端末4においては、タッチパネル又は本体操作部による操作で既述の通訳者端末4用のプログラムが起動した場合、図7に示すように、HDDにより記憶された図10とほぼ同様のログイン画面がタッチパネルにより表示される(ステップS11)。
【0056】
そして、表示されたログイン画面において、タッチパネルによりテキストエリアボックスにそれぞれ通訳者IDとパスワードが入力されてログインボタンが押された場合、入力された通訳者ID及びパスワードがサーバーに送信される(ステップS12)。
【0057】
サーバー5においては、通訳者リストデータベース32が検索され(ステップS13)、通訳者端末4により送信された通訳者ID及びパスワードが正しいと判断された場合(ステップS14でYES)、通訳者端末4のログインが許可され、通訳者リストデータベース32におけるログイン状態がログイン中に書き換えられる(ステップS15)。一方、通訳者端末4により送信された通訳者ID及びパスワードが正しくないと判断された場合(ステップS14でNO)、通訳者端末4のログインが拒否され、ステップS11に戻る。
【0058】
次いで、ユーザー端末3においては、図8に示すように、表示された通訳者選択画面61において、タッチパネル15により通話ボタン63が押されて通訳者情報62が選択された場合(ステップS21)、選択された通訳者情報62に基づいてテレビ電話が発呼されて発呼信号がサーバー5に送信される(ステップS22)。
【0059】
サーバー5においては、ユーザー端末3により送信された発呼信号に基づいて呼出信号が通訳者端末4に送信される(ステップS23)。
【0060】
ユーザー端末3においては、図8及び図13に示すように、HDD14により記憶された呼出中画面71がタッチパネル15により表示される(ステップS24)。呼出中画面71には、通訳者6を呼出中であることを表す呼出中画像72の他、選択された通訳者情報62(通訳者の写真、出身国、ファーストネーム、自己紹介文、平均評価ポイント、等)等を表示することができる。なお、呼出中画面71を表示しないで、通訳者選択画面61に適宜の呼出中画像及び/又は呼出中メッセージ等を表示してもよい。
【0061】
通訳者端末4においては、図8及び図14に示すように、サーバー5により送信された呼出信号を受信した場合(ステップS25でYES)、HDDにより記憶された呼出画面81がタッチパネルにより表示され、HDDにより記憶された呼出音がスピーカーにより出力される(ステップS26)。呼出画面81には、テレビ電話に受呼するための受呼ボタン82等を表示することができる。一方、サーバー5により送信された呼出信号を受信していない場合(ステップS25でNO)、ステップS25に戻る。
【0062】
そして、表示された呼出画面81において、タッチパネルにより受呼ボタン82が押されて受呼された場合(ステップS27でYES)、受呼信号がサーバー5に送信され、呼出音の出力が停止される。一方、表示された呼出画面81において、タッチパネルにより受呼されていない場合(ステップS27でNO)、ステップS27に戻る。
【0063】
サーバー5においては、通訳者端末4により送信された受呼信号に基づいて発呼側のユーザー端末3と受呼側の通訳者端末4のテレビ電話接続が確立され、時計部により通話時間の計測が開始され(ステップS28)、通訳者リストデータベース32における通話状態が通話中に書き換えられる(ステップS29)。
【0064】
ユーザー端末3においては、図8及び図15に示すように、サーバー5によりテレビ電話接続が確立された場合、タッチパネル15により通話中画面91が表示され(ステップS30)、マイク18により入力された音声が通訳者端末4に送信される。通話中画面91には、通訳者端末4のフロントカメラ又はバックカメラにより入力され、ユーザー端末3に送信された受呼側映像92(通訳者6、風景等の映像)の他、ユーザー端末3のフロントカメラ20又はバックカメラ21により入力され、通訳者端末4に送信される発呼側映像93(ユーザー7、外国人8、商品、風景等の映像)、ユーザー端末3のフロントカメラ20により入力される映像とバックカメラ21により入力される映像を切り換えるためのカメラ切換ボタン94、テレビ電話を終了するための終了ボタン95等を表示することができる。
【0065】
通訳者端末4においても、図9に示すように、サーバー5によりテレビ電話接続が確立された場合、タッチパネルにより図15と同様の通話中画面が表示され(ステップS41)、マイクにより入力された音声がユーザー端末3に送信される。通訳者端末4によりユーザー端末3に送信された音声は、ユーザー端末3のスピーカー19により出力される。ユーザー端末3により通訳者端末4に送信された音声は、通訳者端末4のスピーカーにより出力される。通話中画面には、ユーザー端末3と同様、ユーザー端末3のフロントカメラ20又はバックカメラ21により入力され、通訳者端末4に送信された発呼側映像93(ユーザー7、外国人8、商品、風景等の映像)、通訳者端末4のフロントカメラ又はバックカメラにより入力され、ユーザー端末3に送信される受呼側映像92(通訳者6、風景等の映像)、通訳者端末4のフロントカメラにより入力される映像とバックカメラにより入力される映像を切り換えるためのカメラ切換ボタン、テレビ電話を終了するための終了ボタン等を表示することができる。
【0066】
上記のようにしてテレビ電話接続が確立された状態においては、発呼側のユーザー端末3と受呼側の通訳者端末4の間で音声及び映像が送受信されるので、通訳者端末4を使用する通訳者6が、ユーザー端末3を使用するユーザー7と外国人8の間で通訳を行うことができる。
【0067】
その後、通訳者端末4においては、表示された通話中画面においてタッチパネルにより終了ボタンが押されてテレビ電話が終了した場合(ステップS42でYES)、終了信号がサーバー5に送信され、図8に示すステップS25に戻る。一方、テレビ電話が終了していない場合(ステップS42でNO)、ステップS42に戻る。
【0068】
ユーザー端末3においても、表示された通話中画面91においてタッチパネル15により終了ボタン95が押されてテレビ電話が終了した場合(ステップS43でYES)、終了信号がサーバー5に送信される。一方、テレビ電話が終了していない場合(ステップS43でNO)、ステップS43に戻る。
【0069】
サーバー5においては、通訳者端末4により送信された終了信号又はユーザー端末3により送信された終了信号を受信した場合、テレビ電話が切断され(ステップS45)、通話情報(通話年月日、通話時間、通訳者名、等)が取得され、取得された通話情報と発呼側のユーザー情報(ユーザー名、等)が対応付けてユーザー利用統計データベース33に記憶されると共に、通訳者リストデータベース32における通話状態が非通話に書き換えられる(ステップS46)。
【0070】
このように、ユーザー利用統計データベース33が、取得された通話情報と発呼側のユーザー情報を対応付けて記憶するように構成しておけば、ユーザー7の利用統計、通訳者6の実績統計、ユーザー7に対する課金や通訳者6に対する報酬の算出等に利用可能な通話履歴情報を蓄積できるという利点がある。
【0071】
ここで、図12に示すように、ユーザー端末3のタッチパネル15により表示される通訳者選択画面61における通訳者情報62のうち、ログイン状態がログイン中でかつ通話状態が非通話である通訳者情報62を、通話ボタン63の表示等により選択可能とする一方、ログイン状態がログイン中でかつ通話状態が通話中である通訳者情報62や、ログイン状態がログアウトである通訳者情報62を、通話ボタン63の非表示等により選択不可とするように構成しておけば、テレビ電話による通訳が可能な状態にある通訳者6だけを選択できるという利点がある。
【0072】
次いで、ユーザー端末3においては、図9及び図16に示すように、HDD14により記憶された評価画面101がタッチパネル15により表示される(ステップS47)。評価画面101には、評価ポイントを選択するための選択ボタン102、選択された評価ポイントをサーバー5に送信するための評価ボタン103、評価ポイントの選択をスキップするためのスキップボタン104、受呼側の通訳者情報62(通訳者の写真、出身国、ファーストネーム、自己紹介文、平均評価ポイント、等)、評価又はそのスキップを促すための催促メッセージ105等を表示することができる。選択ボタン102としては、塗りつぶした星の数で評価ポイント〔例えば、5点(とても良い)、4点(良い)、3点(普通)、2点(悪い)、1点(とても悪い)〕を表すボタン等が挙げられる。
【0073】
そして、表示された評価画面101において、タッチパネル15により評価ポイントが選択されて評価ボタン103が押された場合(ステップS48でYES)、選択された評価ポイント及び受呼側の通訳者情報がサーバー5に送信される。一方、表示された評価画面101において、タッチパネル15によりスキップボタン104が押されて評価ポイントの選択がスキップされた場合(ステップS48でNO)、図6に示すステップS5に戻る。
【0074】
サーバー5においては、ユーザー端末3により送信された評価ポイント及び受呼側の通訳者情報に基づいて通訳者リストデータベース32が更新される(ステップS49)。通訳者リストデータベース32においては、ユーザー端末3により送信された受呼側の通訳者情報に基づいて、ユーザー端末3により送信された評価ポイントが合計評価ポイントに加算され、評価回数に1が加算された上で、更新後の平均評価ポイント(=更新後の合計評価ポイント/更新後の評価回数)が算出されるように構成することができる。
【0075】
テレビ電話通訳システム1は、上記のように構成されているので、各通訳言語ごとの通訳者6がユーザー7と外国人8の間でテレビ電話により通訳を行うためのシステムとして実用的であるという利点がある。また、上記のように構成されたサーバー5やサーバー5用のプログラム、ユーザー端末3やユーザー端末3用のプログラム、通訳者端末4や通訳者端末4用のプログラムは、テレビ電話通訳システム1に好適に使用できるという利点がある。
【0076】
また、評価ポイントにより通訳者6を評価可能とし、通訳者リストデータベース32が通訳者6の平均評価ポイント等を記憶するように構成しておけば、通訳者6によるテレビ電話通訳サービスの質の向上を図ることができるという利点がある。
【産業上の利用可能性】
【0077】
以上のように、本発明に係るテレビ電話通訳システム、サーバー、ユーザー端末、及びプログラムは、通訳者端末を使用する通訳者が、ユーザー端末を使用するユーザーと外国人の間でテレビ電話により通訳を行うためのシステム、及びそれに好適なサーバー、ユーザー端末、プログラムとして有用である。
【符号の説明】
【0078】
1 テレビ電話通訳システム
2 インターネット(ネットワーク)
3 ユーザー端末
4 通訳者端末
5 サーバー
6 通訳者
7 ユーザー
8 外国人
32 通訳者リストデータベース
33 ユーザー利用統計データベース
51 通訳言語選択画面
52 通訳言語
61 通訳者選択画面
62 通訳者情報
81 呼出画面
101 評価画面
【技術分野】
【0001】
本発明は、テレビ電話を利用して通訳を行うためのテレビ電話通訳システム、サーバー、ユーザー端末、及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種の技術としては、P2P(ピアツーピア)技術を利用して、映像及び音声を送受信するテレビ電話が可能なピアツーピア電話システム及び方法(例えば、特許文献1参照。)等が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特表2007−535193(段落〔0068〕、補正後の請求項29、等)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記のようなピアツーピア電話システムにおいては、ユーザー同士でテレビ電話が可能であるものの、各通訳言語ごとの通訳者がユーザーと外国人の間で通訳を行うための通訳システムとしては利用しにくいという問題点がある。
【0005】
また、テレビ電話を利用した実用的な通訳システムも、知られていない。
【0006】
本発明は、以上のような事情や問題点に鑑みてなされたものであり、各通訳言語ごとの通訳者がユーザーと外国人の間でテレビ電話により通訳を行うための実用的なテレビ電話通訳システム、サーバー、ユーザー端末、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するための第1の発明に係るテレビ電話通訳システムは、ネットワークを介して映像及び音声を送受信するテレビ電話の発呼側のユーザー端末及び受呼側の通訳者端末とサーバーが前記ネットワークに接続され、前記通訳者端末を使用する通訳者が、前記ユーザー端末を使用するユーザーと外国人の間でテレビ電話により通訳を行うためのテレビ電話通訳システムであって、前記ユーザー端末が、通訳言語選択画面を記憶する手段と、記憶された通訳言語選択画面を表示する手段と、表示された通訳言語選択画面において通訳言語を選択し、選択された通訳言語を前記サーバーに送信する手段と、前記サーバーにより送信された通訳者情報を含む通訳者選択画面を生成し、生成された通訳者選択画面を表示する手段と、表示された通訳者選択画面において通訳者情報を選択し、選択された通訳者情報に基づいてテレビ電話を発呼して発呼信号を前記サーバーに送信する手段、を備え、前記サーバーが、通訳者情報と通訳言語を対応付けて記憶する通訳者リストデータベースと、前記通訳者リストデータベースを検索し、前記ユーザー端末により送信された通訳言語に対応する通訳者情報を抽出し、抽出された通訳者情報を前記ユーザー端末に送信する手段と、前記ユーザー端末により送信された発呼信号に基づいて呼出信号を前記通訳者端末に送信する手段と、前記通訳者端末により送信された受呼信号に基づいて発呼側のユーザー端末と受呼側の通訳者端末のテレビ電話接続を確立する手段、を備え、前記通訳者端末が、呼出画面及び呼出音を記憶する手段と、前記サーバーにより送信された呼出信号を受信した場合に、記憶された呼出画面を表示し、記憶された呼出音を出力する手段と、表示された呼出画面においてテレビ電話に受呼して受呼信号を前記サーバーに送信し、前記呼出音の出力を停止する手段、を備えたものである。
【0008】
第2の発明に係るテレビ電話通訳システムは、前記通訳者リストデータベースが、平均評価ポイントを含む通訳者情報と通訳言語を対応付けて記憶し、前記ユーザー端末が、評価画面を記憶する手段と、前記テレビ電話を終了した場合に、記憶された評価画面を表示する手段と、表示された評価画面において、評価ポイントを選択し、選択された評価ポイント及び受呼側の通訳者情報を前記サーバーに送信するか、又は、評価ポイントの選択をスキップする手段、備え、前記サーバーが、前記ユーザー端末により送信された評価ポイント及び受呼側の通訳者情報に基づいて前記通訳者リストデータベースを更新する手段、を備えたものである。
【0009】
第3の発明に係るテレビ電話通訳システムは、前記通訳者リストデータベースが、ログイン状態及び通話状態を含む通訳者情報と通訳言語を対応付けて記憶し、前記通訳者端末が、前記テレビ電話を終了して終了信号を前記サーバーに送信する手段を備え、前記サーバーが、前記通訳者端末がログインした場合に、前記通訳者リストデータベースにおけるログイン状態をログイン中に書き換える一方、前記通訳者端末がログアウトした場合に、前記通訳者リストデータベースにおけるログイン状態をログアウトに書き換える手段と、前記テレビ電話接続を確立した場合に、前記通訳者リストデータベースにおける通話状態を通話中に書き換える一方、前記通訳者端末により送信された終了信号又は前記ユーザー端末により送信された終了信号を受信した場合に、前記テレビ電話を切断して前記通訳者リストデータベースにおける通話状態を非通話に書き換える手段、を備え、前記ユーザー端末が、表示された通訳者選択画面において、ログイン状態がログイン中でかつ通話状態が非通話である通訳者情報を選択可能とする一方、ログイン状態がログイン中でかつ通話状態が通話中である通訳者情報及びログイン状態がログアウトである通訳者情報を選択不可とする手段と、前記テレビ電話を終了して終了信号を前記サーバーに送信する手段、を備えたものである。
【0010】
第4の発明に係るテレビ電話通訳システムは、前記通訳者端末が、前記テレビ電話を終了して終了信号を前記サーバーに送信する手段を備え、前記ユーザー端末が、前記テレビ電話を終了して終了信号を前記サーバーに送信する手段を備え、前記サーバーが、前記通訳者端末により送信された終了信号又は前記ユーザー端末により送信された終了信号を受信した場合に、前記テレビ電話を切断して通話情報を取得し、取得された通話情報と発呼側のユーザー情報を対応付けて記憶するユーザー利用統計データベースを備えたものである。
【0011】
また、第5の発明に係るサーバーは、ネットワークを介して映像及び音声を送受信するテレビ電話の発呼側のユーザー端末及び受呼側の通訳者端末とサーバーが前記ネットワークに接続され、前記通訳者端末を使用する通訳者が、前記ユーザー端末を使用するユーザーと外国人の間でテレビ電話により通訳を行うためのテレビ電話通訳システムにおける前記サーバーであって、通訳者情報と通訳言語を対応付けて記憶する通訳者リストデータベースと、前記通訳者リストデータベースを検索し、前記ユーザー端末により送信された通訳言語に対応する通訳者情報を抽出し、抽出された通訳者情報を前記ユーザー端末に送信する手段と、前記ユーザー端末により送信された発呼信号に基づいて呼出信号を前記通訳者端末に送信する手段と、前記通訳者端末により送信された受呼信号に基づいて発呼側のユーザー端末と受呼側の通訳者端末のテレビ電話接続を確立する手段、を備えたものである。
【0012】
第6の発明に係るサーバーは、前記通訳者リストデータベースが、平均評価ポイントを含む通訳者情報と通訳言語を対応付けて記憶し、前記ユーザー端末により送信された評価ポイント及び受呼側の通訳者情報に基づいて前記通訳者リストデータベースを更新する手段、を備えたものである。
【0013】
第7の発明に係るサーバーは、前記通訳者リストデータベースが、ログイン状態及び通話状態を含む通訳者情報と通訳言語を対応付けて記憶し、前記通訳者端末がログインした場合に、前記通訳者リストデータベースにおけるログイン状態をログイン中に書き換える一方、前記通訳者端末がログアウトした場合に、前記通訳者リストデータベースにおけるログイン状態をログアウトに書き換える手段と、前記テレビ電話接続を確立した場合に、前記通訳者リストデータベースにおける通話状態を通話中に書き換える一方、前記通訳者端末により送信された終了信号又は前記ユーザー端末により送信された終了信号を受信した場合に、前記テレビ電話を切断して前記通訳者リストデータベースにおける通話状態を非通話に書き換える手段、を備えたものである。
【0014】
第8の発明に係るサーバーは、前記通訳者端末により送信された終了信号又は前記ユーザー端末により送信された終了信号を受信した場合に、前記テレビ電話を切断して通話情報を取得し、取得された通話情報と発呼側のユーザー情報を対応付けて記憶するユーザー利用統計データベースを備えたものである。
【0015】
更に、第9の発明に係るユーザー端末は、ネットワークを介して映像及び音声を送受信するテレビ電話の発呼側のユーザー端末及び受呼側の通訳者端末とサーバーが前記ネットワークに接続され、前記通訳者端末を使用する通訳者が、前記ユーザー端末を使用するユーザーと外国人の間でテレビ電話により通訳を行うためのテレビ電話通訳システムにおける前記ユーザー端末であって、通訳言語選択画面を記憶する手段と、記憶された通訳言語選択画面を表示する手段と、表示された通訳言語選択画面において通訳言語を選択し、選択された通訳言語を前記サーバーに送信する手段と、前記サーバーにより送信された通訳者情報を含む通訳者選択画面を生成し、生成された通訳者選択画面を表示する手段と、表示された通訳者選択画面において通訳者情報を選択し、選択された通訳者情報に基づいてテレビ電話を発呼して発呼信号を前記サーバーに送信する手段、を備えたものである。
【0016】
第10の発明に係るユーザー端末は、評価画面を記憶する手段と、前記テレビ電話を終了した場合に、記憶された評価画面を表示する手段と、表示された評価画面において、評価ポイントを選択し、選択された評価ポイント及び受呼側の通訳者情報を前記サーバーに送信するか、又は、評価ポイントの選択をスキップする手段、を備えたものである。
【0017】
第11の発明に係るユーザー端末は、表示された通訳者選択画面において、ログイン状態がログイン中でかつ通話状態が非通話である通訳者情報を選択可能とする一方、ログイン状態がログイン中でかつ通話状態が通話中である通訳者情報及びログイン状態がログアウトである通訳者情報を選択不可とする手段と、前記テレビ電話を終了して終了信号を前記サーバーに送信する手段、を備えたものである。
【0018】
加えて、第12の発明に係るプログラムは、コンピューターを第5〜第8のいずれかの発明に係るサーバーとして機能させるためのものである。
【0019】
第13の発明に係るプログラムは、コンピューターを第9〜第11のいずれかの発明に係るユーザー端末として機能させるためのものである。
【発明の効果】
【0020】
第1の発明によれば、各通訳言語ごとの通訳者がユーザーと外国人の間でテレビ電話により通訳を行うためのシステムとして実用的である。
【0021】
第2の発明によれば、通訳者によるテレビ電話通訳サービスの質の向上を図ることができる。
【0022】
第3の発明によれば、テレビ電話による通訳が可能な状態にある通訳者だけを選択することができる。
【0023】
第4の発明によれば、ユーザーの利用統計、通訳者の実績統計、ユーザーに対する課金や通訳者に対する報酬の算出等に利用可能な通話履歴情報を蓄積することができる。
【0024】
第5〜第8、及び第12の発明によれば、それぞれ第1〜第4の発明に係るテレビ電話通訳システムに好適に使用することができる。
【0025】
第9〜第11、及び第13の発明によれば、それぞれ第1〜第3の発明に係るテレビ電話通訳システムに好適に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】実施形態に係るテレビ電話通訳システムを示すブロック図である。
【図2】ユーザー端末のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【図3】ユーザーリストデータベースの構成例を示す説明図である。
【図4】通訳者リストデータベースの構成例を示す説明図である。
【図5】ユーザー利用統計データベースの構成例を示す説明図である。
【図6】テレビ電話通訳システムにより実行される処理の一例の一部を示すフローチャートである。
【図7】テレビ電話通訳システムにより実行される処理の一例の一部を示すフローチャートである。
【図8】テレビ電話通訳システムにより実行される処理の一例の一部を示すフローチャートである。
【図9】テレビ電話通訳システムにより実行される処理の一例の一部を示すフローチャートである。
【図10】ユーザー端末のタッチパネルにより表示されるログイン画面の一例を示す説明図である。
【図11】ユーザー端末のタッチパネルにより表示される通訳言語選択画面の一例を示す説明図である。
【図12】ユーザー端末のタッチパネルにより表示される通訳者選択画面の一例を示す説明図である。
【図13】ユーザー端末のタッチパネルにより表示される呼出中画面の一例を示す説明図である。
【図14】通訳者端末のタッチパネルにより表示される呼出画面の一例を示す説明図である。
【図15】ユーザー端末のタッチパネルにより表示される通話中画面の一例を示す説明図である。
【図16】ユーザー端末のタッチパネルにより表示される評価画面の一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
本実施形態に係るテレビ電話通訳システム1は、図1に示すように、インターネット(ネットワーク)2を介して映像及び音声を送受信するテレビ電話の発呼側のユーザー端末3及び受呼側の通訳者端末4とサーバー5がインターネット2に接続され、通訳者端末4を使用する通訳者6が、ユーザー端末3を使用するユーザー7と外国人8の間でテレビ電話により通訳を行うためのものである。
【0028】
ユーザー端末3は、ユーザー7(通訳者6によるテレビ電話通訳サービスを利用する側の家電店、免税店、土産店、飲食店、ホテル、観光案内所、鉄道駅、高速バスターミナル、空港等の事業者等)や外国人8(外国からの観光客等)が使用する端末である。通訳者端末4は、ユーザー7と外国人8の間でテレビ電話により通訳を行う通訳者6が使用する端末である。サーバー5は、管理者(雇用した通訳者6によるテレビ電話通訳サービスを有償でユーザー7に提供する事業者等)により管理される。
【0029】
なお、ネットワークは、インターネット2に限定されるものではなく、携帯電話網、PHS(登録商標/Personal Handy-phone System)網、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network:広域ネットワーク)、MAN(Metropolitan Area Network:都市域ネットワーク)等でもよい。
【0030】
ユーザー端末3は、図2に示すように、バス11にそれぞれ接続されたCPU(Central Processing Unit:中央処理装置)12、RAM(Random Access Memory:随時書き込み読み出しメモリ)13、HDD(Hard Disk Drive)14、タッチパネル15、本体操作部16、無線LANアダプター17、マイク18、スピーカー19、フロントカメラ20、及びバックカメラ21を備えている。
【0031】
CPU12は、ユーザー端末3全体の動作を制御する制御部として機能する。RAM13は、主記憶部として機能する。HDD14は、補助記憶部として機能する。HDD14には、コンピューターをテレビ電話通訳システム1におけるユーザー端末3として機能させるためのユーザー端末3用のプログラムがインストールされている。
【0032】
なお、補助記憶部は、HDD14に限定されるものではなく、フラッシュメモリ、SSD(Solid State Drive)、DVD−RAM(Digital Versatile Disk Random Access Memory)ドライブ、DVD−RW(Digital Versatile Disk Rewritable)ドライブ等でもよい。
【0033】
タッチパネル15は、操作部及び表示部として機能する。本体操作部16は、操作部として機能する。なお、タッチパネル15の代わりに、キーボード等の操作部や、液晶ディスプレイ等の表示部を設けてもよい。
【0034】
無線LANアダプター17は、図示しない無線LANアクセスポイント及びルーター等を介してインターネット2に接続されており、無線通信部として機能する。なお、無線LANアダプター17の代わりに、有線LANアダプター等の有線通信部を設けてもよい。有線通信部を設けた場合には、図示しないLANケーブル及びルーター等を介して、有線通信部をインターネット2に接続すればよい。
【0035】
マイク18は、音声入力部として機能する。スピーカー19は、音声出力部として機能する。
【0036】
フロントカメラ20及びバックカメラ21は、それぞれウェブカメラで構成されており、映像入力部として機能する。フロントカメラ20は、ユーザー端末3の正面側に設けられており、ユーザー端末3の正面側から撮影される映像(正面側にいるユーザー7や外国人8等の映像)を入力可能である。バックカメラ21は、ユーザー端末3の背面側に設けられており、ユーザー端末3の背面側から撮影される映像(背面側にある商品、背面側の風景、背面側にいる外国人8やユーザー7等の映像)を入力可能である。
【0037】
なお、映像入力部の数や位置は特に限定されるものではなく、1つ又は複数の映像入力部を適宜の位置に設けることができる。複数の映像入力部を設けた場合には、複数の映像入力部により入力される映像を切り換える手段をユーザー端末3に設けておくこと、具体的には、タッチパネル15や本体操作部16等の操作部による操作で、複数の映像入力部により入力される映像を切り換え可能としておくことが望ましい。
【0038】
ユーザー端末3としては、デスクトップ型パーソナルコンピューターやノート型パーソナルコンピューター等を採用してもよいが、制御部、主記憶部、補助記憶部、操作部、表示部、無線通信部、音声入力部、音声出力部、及び映像入力部等を内蔵した携帯端末を採用すれば、ユーザー7や外国人8がユーザー端末3を携帯しながらテレビ電話ができて便利であるという利点がある。このような携帯端末としては、タブレット型パーソナルコンピューター〔例えば、「iPad2(商品名,アップル・インコーポレイテッド社製)」〕、スマートフォン〔例えば、「iPone4(商品名,アップル・インコーポレイテッド社製)」〕、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)等が挙げられる。
【0039】
通訳者端末4のハードウェア構成はユーザー端末3と同様であるが、通訳者端末4のHDDには、ユーザー端末3用のプログラムではなく、コンピューターをテレビ電話通訳システム1における通訳者端末4として機能させるための通訳者端末4用のプログラムがインストールされている。
【0040】
通訳者端末4としては、バスにそれぞれ接続されたCPU等の制御部、RAM等の主記憶部、HDD等の補助記憶部、キーボード等の操作部、液晶ディスプレイ等の表示部、有線LANアダプター等の有線通信部又は無線LANアダプター等の無線通信部、マイク等の音声入力部、スピーカー等の音声出力部、ウェブカメラ等の映像入力部等を備えたデスクトップ型パーソナルコンピューターやノート型パーソナルコンピューター等を採用してもよいが、ユーザー端末3と同様、制御部、主記憶部、補助記憶部、操作部、表示部、無線通信部、音声入力部、音声出力部、及び映像入力部等を内蔵した携帯端末を採用すれば、通訳者6が通訳者端末4を携帯しながらテレビ電話による通訳ができて便利であるという利点がある。
【0041】
サーバー5は、図示しないが、バスにそれぞれ接続されたCPU等の制御部、RAM等の主記憶部、HDD等の補助記憶部、有線LANアダプター等の有線通信部、テレビ電話の通話年月日や通話時間等を取得するための時計部等を備えている。
【0042】
サーバー5の有線通信部は、図示しないLANケーブル及びルーター等を介してインターネット2に接続されている。サーバー5の補助記憶部には、コンピューターをテレビ電話通訳システム1におけるサーバー5として機能させるためのサーバー5用のプログラムがインストールされていると共に、図1に示すように、ユーザーリストデータベース31、通訳者リストデータベース32、ユーザー利用統計データベース33等が格納されている。
【0043】
ユーザーリストデータベース31は、図3に示すように、ユーザー情報(ユーザーID、パスワード、等)とユーザー名を対応付けて記憶している。
【0044】
通訳者リストデータベース32は、図4に示すように、通訳者情報〔通訳者名、通訳者ID、パスワード、出身国、ファーストネーム、自己紹介文、写真ファイルパス名、合計評価ポイント、評価回数、平均評価ポイント(=合計評価ポイント/評価回数)、ログイン状態、通話状態、等〕と通訳言語を対応付けて記憶している。サーバー5の補助記憶部には、各通訳者の写真ファイルや各種のルールファイル等も記憶されている。
【0045】
ユーザー利用統計データベース33は、図5に示すように、通話情報(通話年月日、通話時間、通訳者名、等)とユーザー情報(ユーザー名、等)を対応付けて記憶する。
【0046】
次に、テレビ電話通訳システム1により実行される処理の一例を、図6〜図9に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0047】
サーバー5においては、既述のサーバー5用のプログラムが起動している。
【0048】
ユーザー端末3においては、タッチパネル15又は本体操作部16による操作で既述のユーザー端末3用のプログラムが起動した場合、図6及び図10に示すように、HDD14により記憶されたログイン画面41がタッチパネル15により表示される(ステップS1)。ログイン画面41には、ユーザーIDを入力するためのテキストエリアボックス42、パスワードを入力するためのテキストエリアボックス43、及びログインするためのログインボタン44等を表示することができる。
【0049】
そして、表示されたログイン画面41において、タッチパネル15によりテキストエリアボックス42、43にそれぞれユーザーIDとパスワードが入力されてログインボタン44が押された場合、入力されたユーザーID及びパスワードがサーバー5に送信される(ステップS2)。
【0050】
サーバー5においては、ユーザーリストデータベース31が検索され(ステップS3)、ユーザー端末3により送信されたユーザーID及びパスワードが正しいと判断された場合(ステップS4でYES)、ユーザー端末3のログインが許可される。一方、ユーザー端末3により送信されたユーザーID及びパスワードが正しくないと判断された場合(ステップS4でNO)、ユーザー端末3のログインが拒否され、ステップS1に戻る。
【0051】
ログインを許可されたユーザー端末3においては、図6及び図11に示すように、HDD14により記憶された通訳言語選択画面51がタッチパネル15により表示される(ステップS5)。通訳言語選択画面51には、通訳言語52(日本語/英語、日本語/中国語、日本語/韓国語、日本語/フランス語、日本語/イタリア語、等)を一覧表示することができる。
【0052】
そして、表示された通訳言語選択画面51において、タッチパネル15により通訳言語52が選択された場合、選択された通訳言語52がサーバー5に送信される(ステップS6)。
【0053】
サーバー5においては、通訳者リストデータベース32が検索され、ユーザー端末3により送信された通訳言語52に対応する通訳者情報が抽出され、抽出された通訳者情報がユーザー端末3に送信される(ステップS7)。
【0054】
ユーザー端末3においては、図6及び図12に示すように、サーバー5により送信された通訳者情報を含む通訳者選択画面61が生成され、生成された通訳者選択画面61がタッチパネル15により表示される(ステップS8)。通訳者選択画面61には、通訳者情報62(通訳者の写真、出身国、ファーストネーム、自己紹介文、平均評価ポイント、等)を一覧表示できると共に、通訳者情報62を選択してテレビ電話を発呼するための通話ボタン63、表示領域を垂直方向に移動するための垂直スクロールバー64等を表示することができる。なお、平均評価ポイントは、視認し易いように、図12のような塗りつぶした星の数(平均評価ポイントの小数点以下1位を四捨五入した数値、等)等で表してもよい。
【0055】
一方、通訳者端末4においては、タッチパネル又は本体操作部による操作で既述の通訳者端末4用のプログラムが起動した場合、図7に示すように、HDDにより記憶された図10とほぼ同様のログイン画面がタッチパネルにより表示される(ステップS11)。
【0056】
そして、表示されたログイン画面において、タッチパネルによりテキストエリアボックスにそれぞれ通訳者IDとパスワードが入力されてログインボタンが押された場合、入力された通訳者ID及びパスワードがサーバーに送信される(ステップS12)。
【0057】
サーバー5においては、通訳者リストデータベース32が検索され(ステップS13)、通訳者端末4により送信された通訳者ID及びパスワードが正しいと判断された場合(ステップS14でYES)、通訳者端末4のログインが許可され、通訳者リストデータベース32におけるログイン状態がログイン中に書き換えられる(ステップS15)。一方、通訳者端末4により送信された通訳者ID及びパスワードが正しくないと判断された場合(ステップS14でNO)、通訳者端末4のログインが拒否され、ステップS11に戻る。
【0058】
次いで、ユーザー端末3においては、図8に示すように、表示された通訳者選択画面61において、タッチパネル15により通話ボタン63が押されて通訳者情報62が選択された場合(ステップS21)、選択された通訳者情報62に基づいてテレビ電話が発呼されて発呼信号がサーバー5に送信される(ステップS22)。
【0059】
サーバー5においては、ユーザー端末3により送信された発呼信号に基づいて呼出信号が通訳者端末4に送信される(ステップS23)。
【0060】
ユーザー端末3においては、図8及び図13に示すように、HDD14により記憶された呼出中画面71がタッチパネル15により表示される(ステップS24)。呼出中画面71には、通訳者6を呼出中であることを表す呼出中画像72の他、選択された通訳者情報62(通訳者の写真、出身国、ファーストネーム、自己紹介文、平均評価ポイント、等)等を表示することができる。なお、呼出中画面71を表示しないで、通訳者選択画面61に適宜の呼出中画像及び/又は呼出中メッセージ等を表示してもよい。
【0061】
通訳者端末4においては、図8及び図14に示すように、サーバー5により送信された呼出信号を受信した場合(ステップS25でYES)、HDDにより記憶された呼出画面81がタッチパネルにより表示され、HDDにより記憶された呼出音がスピーカーにより出力される(ステップS26)。呼出画面81には、テレビ電話に受呼するための受呼ボタン82等を表示することができる。一方、サーバー5により送信された呼出信号を受信していない場合(ステップS25でNO)、ステップS25に戻る。
【0062】
そして、表示された呼出画面81において、タッチパネルにより受呼ボタン82が押されて受呼された場合(ステップS27でYES)、受呼信号がサーバー5に送信され、呼出音の出力が停止される。一方、表示された呼出画面81において、タッチパネルにより受呼されていない場合(ステップS27でNO)、ステップS27に戻る。
【0063】
サーバー5においては、通訳者端末4により送信された受呼信号に基づいて発呼側のユーザー端末3と受呼側の通訳者端末4のテレビ電話接続が確立され、時計部により通話時間の計測が開始され(ステップS28)、通訳者リストデータベース32における通話状態が通話中に書き換えられる(ステップS29)。
【0064】
ユーザー端末3においては、図8及び図15に示すように、サーバー5によりテレビ電話接続が確立された場合、タッチパネル15により通話中画面91が表示され(ステップS30)、マイク18により入力された音声が通訳者端末4に送信される。通話中画面91には、通訳者端末4のフロントカメラ又はバックカメラにより入力され、ユーザー端末3に送信された受呼側映像92(通訳者6、風景等の映像)の他、ユーザー端末3のフロントカメラ20又はバックカメラ21により入力され、通訳者端末4に送信される発呼側映像93(ユーザー7、外国人8、商品、風景等の映像)、ユーザー端末3のフロントカメラ20により入力される映像とバックカメラ21により入力される映像を切り換えるためのカメラ切換ボタン94、テレビ電話を終了するための終了ボタン95等を表示することができる。
【0065】
通訳者端末4においても、図9に示すように、サーバー5によりテレビ電話接続が確立された場合、タッチパネルにより図15と同様の通話中画面が表示され(ステップS41)、マイクにより入力された音声がユーザー端末3に送信される。通訳者端末4によりユーザー端末3に送信された音声は、ユーザー端末3のスピーカー19により出力される。ユーザー端末3により通訳者端末4に送信された音声は、通訳者端末4のスピーカーにより出力される。通話中画面には、ユーザー端末3と同様、ユーザー端末3のフロントカメラ20又はバックカメラ21により入力され、通訳者端末4に送信された発呼側映像93(ユーザー7、外国人8、商品、風景等の映像)、通訳者端末4のフロントカメラ又はバックカメラにより入力され、ユーザー端末3に送信される受呼側映像92(通訳者6、風景等の映像)、通訳者端末4のフロントカメラにより入力される映像とバックカメラにより入力される映像を切り換えるためのカメラ切換ボタン、テレビ電話を終了するための終了ボタン等を表示することができる。
【0066】
上記のようにしてテレビ電話接続が確立された状態においては、発呼側のユーザー端末3と受呼側の通訳者端末4の間で音声及び映像が送受信されるので、通訳者端末4を使用する通訳者6が、ユーザー端末3を使用するユーザー7と外国人8の間で通訳を行うことができる。
【0067】
その後、通訳者端末4においては、表示された通話中画面においてタッチパネルにより終了ボタンが押されてテレビ電話が終了した場合(ステップS42でYES)、終了信号がサーバー5に送信され、図8に示すステップS25に戻る。一方、テレビ電話が終了していない場合(ステップS42でNO)、ステップS42に戻る。
【0068】
ユーザー端末3においても、表示された通話中画面91においてタッチパネル15により終了ボタン95が押されてテレビ電話が終了した場合(ステップS43でYES)、終了信号がサーバー5に送信される。一方、テレビ電話が終了していない場合(ステップS43でNO)、ステップS43に戻る。
【0069】
サーバー5においては、通訳者端末4により送信された終了信号又はユーザー端末3により送信された終了信号を受信した場合、テレビ電話が切断され(ステップS45)、通話情報(通話年月日、通話時間、通訳者名、等)が取得され、取得された通話情報と発呼側のユーザー情報(ユーザー名、等)が対応付けてユーザー利用統計データベース33に記憶されると共に、通訳者リストデータベース32における通話状態が非通話に書き換えられる(ステップS46)。
【0070】
このように、ユーザー利用統計データベース33が、取得された通話情報と発呼側のユーザー情報を対応付けて記憶するように構成しておけば、ユーザー7の利用統計、通訳者6の実績統計、ユーザー7に対する課金や通訳者6に対する報酬の算出等に利用可能な通話履歴情報を蓄積できるという利点がある。
【0071】
ここで、図12に示すように、ユーザー端末3のタッチパネル15により表示される通訳者選択画面61における通訳者情報62のうち、ログイン状態がログイン中でかつ通話状態が非通話である通訳者情報62を、通話ボタン63の表示等により選択可能とする一方、ログイン状態がログイン中でかつ通話状態が通話中である通訳者情報62や、ログイン状態がログアウトである通訳者情報62を、通話ボタン63の非表示等により選択不可とするように構成しておけば、テレビ電話による通訳が可能な状態にある通訳者6だけを選択できるという利点がある。
【0072】
次いで、ユーザー端末3においては、図9及び図16に示すように、HDD14により記憶された評価画面101がタッチパネル15により表示される(ステップS47)。評価画面101には、評価ポイントを選択するための選択ボタン102、選択された評価ポイントをサーバー5に送信するための評価ボタン103、評価ポイントの選択をスキップするためのスキップボタン104、受呼側の通訳者情報62(通訳者の写真、出身国、ファーストネーム、自己紹介文、平均評価ポイント、等)、評価又はそのスキップを促すための催促メッセージ105等を表示することができる。選択ボタン102としては、塗りつぶした星の数で評価ポイント〔例えば、5点(とても良い)、4点(良い)、3点(普通)、2点(悪い)、1点(とても悪い)〕を表すボタン等が挙げられる。
【0073】
そして、表示された評価画面101において、タッチパネル15により評価ポイントが選択されて評価ボタン103が押された場合(ステップS48でYES)、選択された評価ポイント及び受呼側の通訳者情報がサーバー5に送信される。一方、表示された評価画面101において、タッチパネル15によりスキップボタン104が押されて評価ポイントの選択がスキップされた場合(ステップS48でNO)、図6に示すステップS5に戻る。
【0074】
サーバー5においては、ユーザー端末3により送信された評価ポイント及び受呼側の通訳者情報に基づいて通訳者リストデータベース32が更新される(ステップS49)。通訳者リストデータベース32においては、ユーザー端末3により送信された受呼側の通訳者情報に基づいて、ユーザー端末3により送信された評価ポイントが合計評価ポイントに加算され、評価回数に1が加算された上で、更新後の平均評価ポイント(=更新後の合計評価ポイント/更新後の評価回数)が算出されるように構成することができる。
【0075】
テレビ電話通訳システム1は、上記のように構成されているので、各通訳言語ごとの通訳者6がユーザー7と外国人8の間でテレビ電話により通訳を行うためのシステムとして実用的であるという利点がある。また、上記のように構成されたサーバー5やサーバー5用のプログラム、ユーザー端末3やユーザー端末3用のプログラム、通訳者端末4や通訳者端末4用のプログラムは、テレビ電話通訳システム1に好適に使用できるという利点がある。
【0076】
また、評価ポイントにより通訳者6を評価可能とし、通訳者リストデータベース32が通訳者6の平均評価ポイント等を記憶するように構成しておけば、通訳者6によるテレビ電話通訳サービスの質の向上を図ることができるという利点がある。
【産業上の利用可能性】
【0077】
以上のように、本発明に係るテレビ電話通訳システム、サーバー、ユーザー端末、及びプログラムは、通訳者端末を使用する通訳者が、ユーザー端末を使用するユーザーと外国人の間でテレビ電話により通訳を行うためのシステム、及びそれに好適なサーバー、ユーザー端末、プログラムとして有用である。
【符号の説明】
【0078】
1 テレビ電話通訳システム
2 インターネット(ネットワーク)
3 ユーザー端末
4 通訳者端末
5 サーバー
6 通訳者
7 ユーザー
8 外国人
32 通訳者リストデータベース
33 ユーザー利用統計データベース
51 通訳言語選択画面
52 通訳言語
61 通訳者選択画面
62 通訳者情報
81 呼出画面
101 評価画面
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して映像及び音声を送受信するテレビ電話の発呼側のユーザー端末及び受呼側の通訳者端末とサーバーが前記ネットワークに接続され、前記通訳者端末を使用する通訳者が、前記ユーザー端末を使用するユーザーと外国人の間でテレビ電話により通訳を行うためのテレビ電話通訳システムであって、
前記ユーザー端末が、
通訳言語選択画面を記憶する手段と、
記憶された通訳言語選択画面を表示する手段と、
表示された通訳言語選択画面において通訳言語を選択し、選択された通訳言語を前記サーバーに送信する手段と、
前記サーバーにより送信された通訳者情報を含む通訳者選択画面を生成し、生成された通訳者選択画面を表示する手段と、
表示された通訳者選択画面において通訳者情報を選択し、選択された通訳者情報に基づいてテレビ電話を発呼して発呼信号を前記サーバーに送信する手段、
を備え、
前記サーバーが、
通訳者情報と通訳言語を対応付けて記憶する通訳者リストデータベースと、
前記通訳者リストデータベースを検索し、前記ユーザー端末により送信された通訳言語に対応する通訳者情報を抽出し、抽出された通訳者情報を前記ユーザー端末に送信する手段と、
前記ユーザー端末により送信された発呼信号に基づいて呼出信号を前記通訳者端末に送信する手段と、
前記通訳者端末により送信された受呼信号に基づいて発呼側のユーザー端末と受呼側の通訳者端末のテレビ電話接続を確立する手段、
を備え、
前記通訳者端末が、
呼出画面及び呼出音を記憶する手段と、
前記サーバーにより送信された呼出信号を受信した場合に、記憶された呼出画面を表示し、記憶された呼出音を出力する手段と、
表示された呼出画面においてテレビ電話に受呼して受呼信号を前記サーバーに送信し、前記呼出音の出力を停止する手段、
を備えたことを特徴とするテレビ電話通訳システム。
【請求項2】
前記通訳者リストデータベースが、平均評価ポイントを含む通訳者情報と通訳言語を対応付けて記憶し、
前記ユーザー端末が、
評価画面を記憶する手段と、
前記テレビ電話を終了した場合に、記憶された評価画面を表示する手段と、
表示された評価画面において、評価ポイントを選択し、選択された評価ポイント及び受呼側の通訳者情報を前記サーバーに送信するか、又は、評価ポイントの選択をスキップする手段、
を備え、
前記サーバーが、
前記ユーザー端末により送信された評価ポイント及び受呼側の通訳者情報に基づいて前記通訳者リストデータベースを更新する手段、
を備えた請求項1に記載のテレビ電話通訳システム。
【請求項3】
前記通訳者リストデータベースが、ログイン状態及び通話状態を含む通訳者情報と通訳言語を対応付けて記憶し、
前記通訳者端末が、前記テレビ電話を終了して終了信号を前記サーバーに送信する手段を備え、
前記サーバーが、
前記通訳者端末がログインした場合に、前記通訳者リストデータベースにおけるログイン状態をログイン中に書き換える一方、前記通訳者端末がログアウトした場合に、前記通訳者リストデータベースにおけるログイン状態をログアウトに書き換える手段と、
前記テレビ電話接続を確立した場合に、前記通訳者リストデータベースにおける通話状態を通話中に書き換える一方、前記通訳者端末により送信された終了信号又は前記ユーザー端末により送信された終了信号を受信した場合に、前記テレビ電話を切断して前記通訳者リストデータベースにおける通話状態を非通話に書き換える手段、
を備え、
前記ユーザー端末が、
表示された通訳者選択画面において、ログイン状態がログイン中でかつ通話状態が非通話である通訳者情報を選択可能とする一方、ログイン状態がログイン中でかつ通話状態が通話中である通訳者情報及びログイン状態がログアウトである通訳者情報を選択不可とする手段と、
前記テレビ電話を終了して終了信号を前記サーバーに送信する手段、
を備えた請求項1又は2に記載のテレビ電話通訳システム。
【請求項4】
前記通訳者端末が、前記テレビ電話を終了して終了信号を前記サーバーに送信する手段を備え、
前記ユーザー端末が、前記テレビ電話を終了して終了信号を前記サーバーに送信する手段を備え、
前記サーバーが、前記通訳者端末により送信された終了信号又は前記ユーザー端末により送信された終了信号を受信した場合に、前記テレビ電話を切断して通話情報を取得し、取得された通話情報と発呼側のユーザー情報を対応付けて記憶するユーザー利用統計データベースを備えた請求項1から3のいずれかに記載のテレビ電話通訳システム。
【請求項5】
ネットワークを介して映像及び音声を送受信するテレビ電話の発呼側のユーザー端末及び受呼側の通訳者端末とサーバーが前記ネットワークに接続され、前記通訳者端末を使用する通訳者が、前記ユーザー端末を使用するユーザーと外国人の間でテレビ電話により通訳を行うためのテレビ電話通訳システムにおける前記サーバーであって、
通訳者情報と通訳言語を対応付けて記憶する通訳者リストデータベースと、
前記通訳者リストデータベースを検索し、前記ユーザー端末により送信された通訳言語に対応する通訳者情報を抽出し、抽出された通訳者情報を前記ユーザー端末に送信する手段と、
前記ユーザー端末により送信された発呼信号に基づいて呼出信号を前記通訳者端末に送信する手段と、
前記通訳者端末により送信された受呼信号に基づいて発呼側のユーザー端末と受呼側の通訳者端末のテレビ電話接続を確立する手段、
を備えたことを特徴とするサーバー。
【請求項6】
前記通訳者リストデータベースが、平均評価ポイントを含む通訳者情報と通訳言語を対応付けて記憶し、
前記ユーザー端末により送信された評価ポイント及び受呼側の通訳者情報に基づいて前記通訳者リストデータベースを更新する手段、
を備えた請求項5に記載のサーバー。
【請求項7】
前記通訳者リストデータベースが、ログイン状態及び通話状態を含む通訳者情報と通訳言語を対応付けて記憶し、
前記通訳者端末がログインした場合に、前記通訳者リストデータベースにおけるログイン状態をログイン中に書き換える一方、前記通訳者端末がログアウトした場合に、前記通訳者リストデータベースにおけるログイン状態をログアウトに書き換える手段と、
前記テレビ電話接続を確立した場合に、前記通訳者リストデータベースにおける通話状態を通話中に書き換える一方、前記通訳者端末により送信された終了信号又は前記ユーザー端末により送信された終了信号を受信した場合に、前記テレビ電話を切断して前記通訳者リストデータベースにおける通話状態を非通話に書き換える手段、
を備えた請求項5又は6に記載のサーバー。
【請求項8】
前記通訳者端末により送信された終了信号又は前記ユーザー端末により送信された終了信号を受信した場合に、前記テレビ電話を切断して通話情報を取得し、取得された通話情報と発呼側のユーザー情報を対応付けて記憶するユーザー利用統計データベースを備えた請求項5から7のいずれかに記載のサーバー。
【請求項9】
ネットワークを介して映像及び音声を送受信するテレビ電話の発呼側のユーザー端末及び受呼側の通訳者端末とサーバーが前記ネットワークに接続され、前記通訳者端末を使用する通訳者が、前記ユーザー端末を使用するユーザーと外国人の間でテレビ電話により通訳を行うためのテレビ電話通訳システムにおける前記ユーザー端末であって、
通訳言語選択画面を記憶する手段と、
記憶された通訳言語選択画面を表示する手段と、
表示された通訳言語選択画面において通訳言語を選択し、選択された通訳言語を前記サーバーに送信する手段と、
前記サーバーにより送信された通訳者情報を含む通訳者選択画面を生成し、生成された通訳者選択画面を表示する手段と、
表示された通訳者選択画面において通訳者情報を選択し、選択された通訳者情報に基づいてテレビ電話を発呼して発呼信号を前記サーバーに送信する手段、
を備えたことを特徴とするユーザー端末。
【請求項10】
評価画面を記憶する手段と、
前記テレビ電話を終了した場合に、記憶された評価画面を表示する手段と、
表示された評価画面において、評価ポイントを選択し、選択された評価ポイント及び受呼側の通訳者情報を前記サーバーに送信するか、又は、評価ポイントの選択をスキップする手段、
を備えた請求項9に記載のユーザー端末。
【請求項11】
表示された通訳者選択画面において、ログイン状態がログイン中でかつ通話状態が非通話である通訳者情報を選択可能とする一方、ログイン状態がログイン中でかつ通話状態が通話中である通訳者情報及びログイン状態がログアウトである通訳者情報を選択不可とする手段と、
前記テレビ電話を終了して終了信号を前記サーバーに送信する手段、
を備えた請求項9又は10に記載のユーザー端末。
【請求項12】
コンピューターを請求項5から8のいずれかに記載のサーバーとして機能させるためのプログラム。
【請求項13】
コンピューターを請求項9から11のいずれかに記載のユーザー端末として機能させるためのプログラム。
【請求項1】
ネットワークを介して映像及び音声を送受信するテレビ電話の発呼側のユーザー端末及び受呼側の通訳者端末とサーバーが前記ネットワークに接続され、前記通訳者端末を使用する通訳者が、前記ユーザー端末を使用するユーザーと外国人の間でテレビ電話により通訳を行うためのテレビ電話通訳システムであって、
前記ユーザー端末が、
通訳言語選択画面を記憶する手段と、
記憶された通訳言語選択画面を表示する手段と、
表示された通訳言語選択画面において通訳言語を選択し、選択された通訳言語を前記サーバーに送信する手段と、
前記サーバーにより送信された通訳者情報を含む通訳者選択画面を生成し、生成された通訳者選択画面を表示する手段と、
表示された通訳者選択画面において通訳者情報を選択し、選択された通訳者情報に基づいてテレビ電話を発呼して発呼信号を前記サーバーに送信する手段、
を備え、
前記サーバーが、
通訳者情報と通訳言語を対応付けて記憶する通訳者リストデータベースと、
前記通訳者リストデータベースを検索し、前記ユーザー端末により送信された通訳言語に対応する通訳者情報を抽出し、抽出された通訳者情報を前記ユーザー端末に送信する手段と、
前記ユーザー端末により送信された発呼信号に基づいて呼出信号を前記通訳者端末に送信する手段と、
前記通訳者端末により送信された受呼信号に基づいて発呼側のユーザー端末と受呼側の通訳者端末のテレビ電話接続を確立する手段、
を備え、
前記通訳者端末が、
呼出画面及び呼出音を記憶する手段と、
前記サーバーにより送信された呼出信号を受信した場合に、記憶された呼出画面を表示し、記憶された呼出音を出力する手段と、
表示された呼出画面においてテレビ電話に受呼して受呼信号を前記サーバーに送信し、前記呼出音の出力を停止する手段、
を備えたことを特徴とするテレビ電話通訳システム。
【請求項2】
前記通訳者リストデータベースが、平均評価ポイントを含む通訳者情報と通訳言語を対応付けて記憶し、
前記ユーザー端末が、
評価画面を記憶する手段と、
前記テレビ電話を終了した場合に、記憶された評価画面を表示する手段と、
表示された評価画面において、評価ポイントを選択し、選択された評価ポイント及び受呼側の通訳者情報を前記サーバーに送信するか、又は、評価ポイントの選択をスキップする手段、
を備え、
前記サーバーが、
前記ユーザー端末により送信された評価ポイント及び受呼側の通訳者情報に基づいて前記通訳者リストデータベースを更新する手段、
を備えた請求項1に記載のテレビ電話通訳システム。
【請求項3】
前記通訳者リストデータベースが、ログイン状態及び通話状態を含む通訳者情報と通訳言語を対応付けて記憶し、
前記通訳者端末が、前記テレビ電話を終了して終了信号を前記サーバーに送信する手段を備え、
前記サーバーが、
前記通訳者端末がログインした場合に、前記通訳者リストデータベースにおけるログイン状態をログイン中に書き換える一方、前記通訳者端末がログアウトした場合に、前記通訳者リストデータベースにおけるログイン状態をログアウトに書き換える手段と、
前記テレビ電話接続を確立した場合に、前記通訳者リストデータベースにおける通話状態を通話中に書き換える一方、前記通訳者端末により送信された終了信号又は前記ユーザー端末により送信された終了信号を受信した場合に、前記テレビ電話を切断して前記通訳者リストデータベースにおける通話状態を非通話に書き換える手段、
を備え、
前記ユーザー端末が、
表示された通訳者選択画面において、ログイン状態がログイン中でかつ通話状態が非通話である通訳者情報を選択可能とする一方、ログイン状態がログイン中でかつ通話状態が通話中である通訳者情報及びログイン状態がログアウトである通訳者情報を選択不可とする手段と、
前記テレビ電話を終了して終了信号を前記サーバーに送信する手段、
を備えた請求項1又は2に記載のテレビ電話通訳システム。
【請求項4】
前記通訳者端末が、前記テレビ電話を終了して終了信号を前記サーバーに送信する手段を備え、
前記ユーザー端末が、前記テレビ電話を終了して終了信号を前記サーバーに送信する手段を備え、
前記サーバーが、前記通訳者端末により送信された終了信号又は前記ユーザー端末により送信された終了信号を受信した場合に、前記テレビ電話を切断して通話情報を取得し、取得された通話情報と発呼側のユーザー情報を対応付けて記憶するユーザー利用統計データベースを備えた請求項1から3のいずれかに記載のテレビ電話通訳システム。
【請求項5】
ネットワークを介して映像及び音声を送受信するテレビ電話の発呼側のユーザー端末及び受呼側の通訳者端末とサーバーが前記ネットワークに接続され、前記通訳者端末を使用する通訳者が、前記ユーザー端末を使用するユーザーと外国人の間でテレビ電話により通訳を行うためのテレビ電話通訳システムにおける前記サーバーであって、
通訳者情報と通訳言語を対応付けて記憶する通訳者リストデータベースと、
前記通訳者リストデータベースを検索し、前記ユーザー端末により送信された通訳言語に対応する通訳者情報を抽出し、抽出された通訳者情報を前記ユーザー端末に送信する手段と、
前記ユーザー端末により送信された発呼信号に基づいて呼出信号を前記通訳者端末に送信する手段と、
前記通訳者端末により送信された受呼信号に基づいて発呼側のユーザー端末と受呼側の通訳者端末のテレビ電話接続を確立する手段、
を備えたことを特徴とするサーバー。
【請求項6】
前記通訳者リストデータベースが、平均評価ポイントを含む通訳者情報と通訳言語を対応付けて記憶し、
前記ユーザー端末により送信された評価ポイント及び受呼側の通訳者情報に基づいて前記通訳者リストデータベースを更新する手段、
を備えた請求項5に記載のサーバー。
【請求項7】
前記通訳者リストデータベースが、ログイン状態及び通話状態を含む通訳者情報と通訳言語を対応付けて記憶し、
前記通訳者端末がログインした場合に、前記通訳者リストデータベースにおけるログイン状態をログイン中に書き換える一方、前記通訳者端末がログアウトした場合に、前記通訳者リストデータベースにおけるログイン状態をログアウトに書き換える手段と、
前記テレビ電話接続を確立した場合に、前記通訳者リストデータベースにおける通話状態を通話中に書き換える一方、前記通訳者端末により送信された終了信号又は前記ユーザー端末により送信された終了信号を受信した場合に、前記テレビ電話を切断して前記通訳者リストデータベースにおける通話状態を非通話に書き換える手段、
を備えた請求項5又は6に記載のサーバー。
【請求項8】
前記通訳者端末により送信された終了信号又は前記ユーザー端末により送信された終了信号を受信した場合に、前記テレビ電話を切断して通話情報を取得し、取得された通話情報と発呼側のユーザー情報を対応付けて記憶するユーザー利用統計データベースを備えた請求項5から7のいずれかに記載のサーバー。
【請求項9】
ネットワークを介して映像及び音声を送受信するテレビ電話の発呼側のユーザー端末及び受呼側の通訳者端末とサーバーが前記ネットワークに接続され、前記通訳者端末を使用する通訳者が、前記ユーザー端末を使用するユーザーと外国人の間でテレビ電話により通訳を行うためのテレビ電話通訳システムにおける前記ユーザー端末であって、
通訳言語選択画面を記憶する手段と、
記憶された通訳言語選択画面を表示する手段と、
表示された通訳言語選択画面において通訳言語を選択し、選択された通訳言語を前記サーバーに送信する手段と、
前記サーバーにより送信された通訳者情報を含む通訳者選択画面を生成し、生成された通訳者選択画面を表示する手段と、
表示された通訳者選択画面において通訳者情報を選択し、選択された通訳者情報に基づいてテレビ電話を発呼して発呼信号を前記サーバーに送信する手段、
を備えたことを特徴とするユーザー端末。
【請求項10】
評価画面を記憶する手段と、
前記テレビ電話を終了した場合に、記憶された評価画面を表示する手段と、
表示された評価画面において、評価ポイントを選択し、選択された評価ポイント及び受呼側の通訳者情報を前記サーバーに送信するか、又は、評価ポイントの選択をスキップする手段、
を備えた請求項9に記載のユーザー端末。
【請求項11】
表示された通訳者選択画面において、ログイン状態がログイン中でかつ通話状態が非通話である通訳者情報を選択可能とする一方、ログイン状態がログイン中でかつ通話状態が通話中である通訳者情報及びログイン状態がログアウトである通訳者情報を選択不可とする手段と、
前記テレビ電話を終了して終了信号を前記サーバーに送信する手段、
を備えた請求項9又は10に記載のユーザー端末。
【請求項12】
コンピューターを請求項5から8のいずれかに記載のサーバーとして機能させるためのプログラム。
【請求項13】
コンピューターを請求項9から11のいずれかに記載のユーザー端末として機能させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2012−249266(P2012−249266A)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−121985(P2011−121985)
【出願日】平成23年5月31日(2011.5.31)
【出願人】(510289412)有限会社イグレック (1)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年5月31日(2011.5.31)
【出願人】(510289412)有限会社イグレック (1)
【Fターム(参考)】
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