説明

テント連結装置

【課題】テントとテントとの連結装置を提供する。
【解決手段】本発明のテントとテントとの連結装置はテント101の一側部に大型挿入部102を形成して大型テント122を挿入して連結することができるように構成し、大型挿入部102には内側部に小型テント121を挿入して連結することができる小型挿入部104が形成されている連結部材が設けられ、この連結部材の外側部をジッパーチェーンとジッパーにより組み合わせ、連結部材103の小型挿入部104には防虫網106が付着されたドア105をジッパーチェーンとジッパーにより組合させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テントに関する。より詳細には、テントの一側部に大型挿入部を形成して大型テントを挿入して連結することができ、大型挿入部には内側部に小型テントを挿入して連結することができる小型挿入部が形成されている連結部材の外側部をジッパーチェーンとジッパーにより組み合わせ、連結部材の小型挿入部には防虫網が付着されたドアをジッパーチェーンとジッパーにより組合させて、一つのテントに形成された大型挿入部または連結部材に形成された小型挿入部に大型テントや小型テントを選択的に簡便に挿入して連結することができるようにし、生活空間と寝室空間をより広く活用でき、既に強固に設けられたテントを挿入して連結する構造であり、強固な連結装置により外部の環境変化に無関係にテントを用いることができ、簡易なテントの分離により誰でも迅速に分離作業を行うことができるテントとテントとの連結装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的にオートキャンプ文化の発達により、オートキャンプできる場所が増加している。従って、テントを設ける場所に拘らずキャンプすることが最近のキャンプ文化における一つの傾向である。
【0003】
それによって、多くのマニアは生活空間と寝室空間とをそれぞれより広く使用することを願う場合が多い。このような消費者のニーズを充足させるためには二つのテントを連結して広い空間を活用できるようにすることが好ましいと考えられる。
【0004】
従来の技術としては韓国に登録された特許文献1の「空間拡張のためのテントとテントの連結装置」がある。
【0005】
この特許文献1の技術は、テントの出入口が折り畳まれる折畳部位の外側に、連結部材に結合される多数の組合片を設け、この組合片には連結用ファスナーを結合して、一つのテントともう一つのテントの出入口外側に付着された組合片を連結用ファスナーにより組合または分離する。このような作用により二つのテントを連結して一つの空間として活用することができるように案出した考案である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】韓国実用新案登録第20−0258039号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、前述の従来技術は、二つのテントの規格、即ち二つのテントのサイズが同一の場合にだけ利用することができる。
【0008】
すなわち、サイズが相異なる二つの大型テントや小型テントを互いに連結するためには連結部材に結合される組合片の構造が互いに一致しなければならない。しかし、組合片の構造の不一致により二つのテントを連結することができない問題点が発生する。
【0009】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、一つのテントに形成された大型挿入部または連結部材に形成された小型挿入部に大型テントや小型テントを選択的に簡便に挿入して連結することができ、生活空間と寝室空間とをより広く活用でき、既に強固に設けられたテントを挿入して連結する構成であり、強固な連結装置により外部の環境変化に無関係にテントを用いることができ、テントの分離が容易であり、誰でも迅速に分離作業を行うことが可能な、新規かつ改良されたテントとテントとの連結装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、テントの一側部に大型挿入部を形成して大型テントを挿入して連結することができるように構成し、大型挿入部には内側部に小型テントを挿入して連結することができる小型挿入部が形成されている連結部材の外側部をジッパーチェーンとジッパーにより組み合わせ、連結部材の小型挿入部には防虫網が付着されたドアをジッパーチェーンとジッパーにより組合させたテントとテントとの連結装置を提供する。
【0011】
また、上記のテントとテントとの連結装置は、テントの一側に大型テントを挿入して連結するために一側部に形成される大型挿入部と、前記大型挿入部にジッパーチェーンとジッパーにより組合され、内側部には小型テントを挿入して連結するための小型挿入部が形成されている連結部材と、前記連結部材の小型挿入部にジッパーチェーンとジッパーにより組合される、防虫網が付着されたドアを含むように構成されていてもよい。
【0012】
また、前記大型挿入部と小型挿入部のジッパーチェーンを通じての漏水を防止すると共に、大型テントと小型テントの挿入連結時、これらの外周面に密着するように大型挿入部と小型挿入部の外周辺に付着される多数の弾性ジッパーカバーをさらに備えることが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
以上説明したように本発明によれば、一つのテントに形成された大型挿入部または連結部材に形成された小型挿入部に大型テントや小型テントを選択的に簡便に挿入して連結することができるので、生活空間と寝室空間とをより広く活用できるという効果がある。
【0014】
また、既に強固に設けられたテントを挿入して連結をさせる構成であるため、強固な連結装置により外部の環境変化とは無関係にテントを用いることができるという効果がある。
【0015】
そして、テントの分離が容易であるため、誰でも迅速に分離作業を行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施形態に係るテントの連結装置の構成を示した斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るテントの連結装置の構成を一部切欠して示した横断面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るテントの連結装置の構成を示した正面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る連結装置のドアを巻き取って固定した状態を示した斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る連結装置の小型挿入部に小型テントが連結されている状態を示した側面図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る連結装置の小型挿入部に小型テントが連結されている状態を示した正面図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る連結装置の連結部材を巻き取って固定した状態の斜視図である。
【図8】本発明の一実施形態に係る連結装置の大型挿入部に大型テントが連結されている状態を示した側面図である。
【図9】本発明の一実施形態に係る連結装置の大型挿入部に大型テントが連結されている状態を示した正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0018】
以下、添付図面を参照して本発明の一実施形態に係るテントとテントとの連結装置について詳細に説明する。
【0019】
本発明の一実施形態に係るテントとテントとの連結装置は、一つのテント101に大型テント122を挿入して連結することができるように、テント101の一側部に形成される大型挿入部102と、前記大型挿入部102にジッパーチェーンとジッパーにより組合され、内側部には小型テント121を挿入して連結することができる小型挿入部104が形成されている連結部材103と、前記連結部材103の小型挿入部104にジッパーチェーンとジッパーにより組合されるドア105とを含む構成である。ドア105には防虫網106が取り付けられている。
【0020】
そして、前記大型挿入部102と小型挿入部104のジッパーチェーンを通じての漏水を防止すると共に、大型テント122と小型テント121の挿入連結時に、これらのテントの外周面に密着するように大型挿入部102と小型挿入部104の外周辺に取り付けられた多数の弾性ジッパーカバー107をさらに備える。
【0021】
このように構成した本発明の一実施形態の作用を説明すれば次の通りである。
【0022】
図1は、本発明の一実施形態に係るテントの連結装置の構成を示した斜視図である。図2は、本発明の一実施形態に係るテントの連結装置の構成を一部切欠して示した横断面図である。図3は、本発明の一実施形態に係るテントの連結装置の構成を示した正面図である。テント101の一側面(例えば、前面に形成される大型挿入部102)は、大型テント122の挿入時に使用するものである。
【0023】
そして、連結部材103の小型挿入部104は、ジッパーチェーンとジッパーによりその外周面が前記大型挿入部102に組合されている。また、小型挿入部104には、防虫網106が取り付けられており、平常時出入口として使用するドア105がジッパーチェーンとジッパーにより組合されている。
【0024】
一方、前記連結部材103に形成された小型挿入部104に小型テント121を挿入するためには、まず、ドア105と連結部材103を連結しているジッパーチェーンをジッパーにより分離して小型挿入部104を開放する。
【0025】
そして、前記小型挿入部104から分離されたドア105は、防虫網106が取り付けられた状態で巻き取って小型挿入部104の一側に、図4に示したように固定する。
【0026】
このように小型挿入部104からドア105を分離して巻き取った後には、小型テント121の一側部を、図5に示したように小型挿入部104に挿入して連結する。
【0027】
このように小型挿入部104に小型テント121の連結が完了すると、小型挿入部104の外周辺に付着されている弾性ジッパーカバー107が、図6に示したように小型テント121の外周面を弾性により圧押するようになる。
【0028】
したがって、前記弾性ジッパーカバー107により、連結部位において、小型テント121と小型挿入部104との間のジッパーチェーンを通じての雨水などの漏水を防止できる。
【0029】
そして、前記テント101に形成された大型挿入部102に大型テント122を挿入するためには、まず、ジッパーによりテント101と連結部材103を連結しているジッパーチェーンを分離して大型挿入部102を開放する。
【0030】
そして、前記大型挿入部102から分離された連結部材103及び防虫網106が付着されたドア105は巻き取って大型挿入部102の一側に、図7に示したように固定する。
【0031】
次に、大型挿入部102から連結部材103及びドア105を分離して巻き取った後には、大型テント122の一側部を大型挿入部102に、図8に示したように挿入して連結する。
【0032】
このように大型挿入部102に対する大型テント122の挿入が完了すると、大型挿入部102の外周辺に取り付けられている弾性ジッパーカバー107が、図9に示したように大型テント121の外周面を弾性により圧押するようになる。
【0033】
したがって、前記弾性ジッパーカバー107により、連結部位において、大型テント122と大型挿入部102との間のジッパーチェーンを通じての雨水などの漏水を防止できる。
【0034】
本発明の一実施形態によれば、一つのテントに形成された大型挿入部または連結部材に形成された小型挿入部に大型テントや小型テントを選択的に簡便に挿入して連結することができるので、生活空間と寝室空間をより広く活用できる効果がある。
【0035】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0036】
(参考1)
本実施形態によれば、
ジッパーチェーンの開閉によりテント側面の一部が開閉可能にされ、人の出入りが可能な状態に形成された入り口部と、
前記入り口部が閉じた状態においてテントの外側から前記ジッパーチェーンを被覆するように形成された弾性カバーと、
を備え、
前記入り口部を開いた状態で、当該入り口部に挿入可能なサイズの小型テントを前記入り口部の開口部に挿入し、前記小型テントの外側面に前記弾性カバーを密着させることで、前記小型テントとの連結部分から液体及び固体が侵入することを防止することが可能な連結可能テント及び当該連結可能テントの連結構造が提供される。
【0037】
(参考2)
さらに、上記の連結可能テント及び連結可能テントの連結構造は、
前記入り口部は、開閉されるジッパーチェーンに応じて前記入り口部の開口面積が異なるように略並行に形成された複数のジッパーチェーンを有し、
前記弾性カバーは、前記ジッパーチェーン毎に形成され、
前記小型テントのサイズに合った開口面積となるジッパーチェーンを開いて当該小型テントを連結することで、連結部分の間隙を最小化し、当該連結部分から液体及び固体が侵入することを効果的に防止することが可能なように構成されていてもよい。
【0038】
かかる構成により、簡単な操作でテントを連結して居住空間を広げることが可能になる。また、連結部分から雨水や虫が侵入することを効果的に防止することが可能になる。また、上記(参考2)のようにすることで、様々なサイズの小型テントを連結することが可能になり、高い汎用性が実現される。
【符号の説明】
【0039】
101 テント
102 大型挿入部
103 連結部材
104 小型挿入部
105 ドア
106 防虫網
107 弾性ジッパーカバー
121 小型テント
122 大型テント



【特許請求の範囲】
【請求項1】
テントの一側に大型テントを挿入して連結するために当該テントの一側部に形成される大型挿入部と、
前記大型挿入部にジッパーチェーンとジッパーとにより組合され、内側部には小型テントを挿入して連結するための小型挿入部が形成されている連結部材と、
前記連結部材の小型挿入部にジッパーチェーンとジッパーとにより組合される、防虫網が取り付けられたドアと、
を含む
ことを特徴とする、テント連結装置。
【請求項2】
前記大型挿入部及び小型挿入部のジッパーチェーンを通じての漏水を防止すると共に、大型テント又は小型テントの挿入連結時に、当該大型テント又は小型テントの外周面に密着するように大型挿入部及び小型挿入部の外周辺に付着可能な複数の弾性ジッパーカバーをさらに備える
ことを特徴とする、請求項1に記載のテント連結装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−72272(P2013−72272A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−224550(P2011−224550)
【出願日】平成23年10月12日(2011.10.12)
【出願人】(508114524)株式会社ライブプレクス (3)
【Fターム(参考)】