説明

テント

【課題】構造を複雑にすることなく、突風や強風が吹き込んだ際に浮上したり、吹き飛ばされることを確実に防止することが可能なテントを提供する。
【解決手段】骨組み10と、骨組み10の屋根部に配設される天幕50を有し、骨組み10は、支柱11A〜11Dと、支柱11A〜11D上に配設される屋根枠12と、屋根枠12に回動可能に取付けられる枠体14A、14Bを有し、屋根枠12は、軒桁21A、21Bと、妻梁22A、22Bと、棟木23と、垂木24A〜24Dを有し、枠体14A、14Bは、屋根枠12に対し回動可能に取付けられると共に天幕50が配設され、天幕50が配設された枠体14A、14Bは、テントの内部に吹き込んだ風により浮力を受け、この浮力に応じて屋根枠12に対し回動する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、上部に天幕を有すると共に、少なくとも外周の一部が開放されているテントに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、野外の催し物等で天幕を張ったテントを使用する際は、テントを突風や強風等から守るため、テントを張るポールを地中に固く固定したり、ポールに重りを取り付けたりしているが、テントを設置する場所の地中が固かったり、掘り返すことができない場所では、ポールを地中に安定して固定することが困難である。また、地中にポールを固定したり、ポールに重りを取り付けても、突風や強風等がテント内に吹き込むと、テントに強い浮力が発生し、テントが浮上したり吹き飛ばされる虞がある。
【0003】
そこで、天幕の一部に設けた開口部と、この開口部を天幕外部から覆うと共に、通風によりその上端から下端へ向けて天幕との間隔が大きくなるように変形することで、前記下端が開くフードと、を備えたテントが紹介されている。このテントは、強風や突風時に、前記開口部からフード内に吹き込んだ風が、当該フードを通って当該フードの下端からテント外部へ抜け出ることで、吹き飛ばされることを防止している。(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、天幕の垂直壁状側面が、直角三角形状の2枚のシートをその垂直辺が互いに接するようにして対称形に配置し、且つ各々のシートの斜辺端縁が天幕に固着され、いずれか一方のシートの垂直辺端縁に1又は複数のシート片を突設し、該シート片が1又は複数の係止手段により他方のシートの垂直辺端縁に係止されてなり、突風又は強風を受けると前記突設シート片が自動的に剥離して天幕が吹き飛ばされないようにした野外テントも紹介されている。(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
そしてまた、天頂部付近の天幕屋根に通風口を配設し、前記通風口の外面部に1枚のシート状の蓋を、その上端縁をテントの天頂部の梁に架かる部分で天幕に縫着、糊着け等して固着し、同蓋の他の端縁は、複数の係止手段により通風口に隣接する天幕端縁部に係止し、突風又は強風を受けると前記蓋が自動的に開口し、天幕が吹き飛ばされないようにした野外テントも紹介されている。(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平10−37534号公報
【特許文献2】特許第3724473号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載されたテントは、フードの下端部が開くようになっているが、当該フードの上端部及び両側部が天幕に縫い付けられて固着されているため、当該フードの下端に形成される開口を十分に確保できない可能性がある。また、天幕に開口部を形成したり、天幕にフードを取付ける必要があり、構造が複雑になると共に、製造に手間がかかる。
【0008】
また、特許文献2に記載された野外テントは、突風又は強風を受けると、中程度の固定力を発現する面ファスナにより係止した部分が、自動的に剥離して天幕が吹き飛ばされないようにした構成を備えているが、天幕屋根に複数の係止手段を配設したり、通風口を形成する必要があり、構造が複雑になると共に、製造に手間がかかる。
【0009】
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、構造を複雑にすることなく、突風や強風がテント内に吹き込んだ際に、天幕にかかる浮力を効率よく逃がすことができ、浮上したり、吹き飛ばされることを確実に防止することが可能なテントを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この目的を達成するため本発明は、骨組みと、前記骨組みの屋根部に配設される天幕と、を有するテントであって、前記骨組みは、複数の支柱と、当該複数の支柱上に配設される屋根枠と、当該屋根枠に回動可能に取付けられる枠体と、を有し、前記屋根枠は、軒桁と、妻梁と、棟木と、前記軒桁の一方の端部と前記棟木の一方の端部に架け渡される第1の垂木と、前記軒桁の他方の端部と前記棟木の他方の端部に架け渡される第2の垂木と、を有し、前記枠体は、前記第1の垂木の棟木側端部に回動可能に取付けられる第1の部材と、前記第2の垂木の棟木側端部に回動可能に取付けられる第2の部材と、前記第1の部材の軒桁側端部と前記第2の部材の軒桁側端部とを連結する第3の部材と、を有し、当該枠体に前記天幕が配設されてなり、前記天幕が配設された枠体は、前記テントの内部に吹き込んだ風により浮力を受け、当該浮力に応じて前記屋根枠に対し回動するテントを提供するものである。
【0011】
この構成を備えたテントは、屋根枠に回動可能に取付けられた枠体に天幕が配設されており、この天幕が配設された枠体が、テントの内部に吹き込んだ風により浮力を受け、当該浮力に応じて前記屋根枠に対し回動することで、屋根枠と天幕が配設された枠体との間に風を外部に逃がす開口を形成することができる。したがって、天幕にかかる浮力を効率よく逃がすことができ、テントが浮上したり、吹き飛ばされることを確実に防止することができる。
【0012】
また、本発明に係るテントは、前記第1及び第2の垂木の棟木側端部に、前記第1及び第2の部材が所定角度で回動した際に当該第1及び第2の部材が各々当接する当接部を配設することができる。
【0013】
このように構成することで、前記利点に加え、前記第1及び第2の部材が所定角度以上で回動しようとした際に、当該第1及び第2の部材が前記当接部に当接し、当該第1及び第2の部材がこれ以上回動することを防止することができる。したがって、天幕が配設された枠体が、棟木を挟んだ反対側に位置することを防止することができ、風が静まった際には、当該枠体は自動的に元の位置に戻ることができる。なお、この動作をより確実に行うためには、前記第1及び第2の部材が水平方向に対し鋭角を維持することができる位置に、前記当接部を配設することが好ましい。
【0014】
そしてまた、前記第1及び第2の部材は、前記前記第1及び第2の垂木と略同一の長さを有することができる。
【0015】
また、本発明に係るテントは、前記軒桁と、前記第1及び第2の垂木とが、前記棟木を挟んだ両側に配設され、前記枠体が前記屋根枠の前記棟木を挟んだ少なくとも片側に配設された構成を有することができる。
【0016】
さらにまた、本発明に係るテントは、前記枠体及び前記屋根枠の少なくとも一方の、当該枠体と屋根枠とが接触する領域の少なくとも一部に、緩衝材を配設した構成を備えることができる。このように構成することで、枠体が回動した後、元の位置に戻る際に、前記屋根枠に当接して衝撃音や振動等が生じる可能性があったとしても、これらを前記緩衝材により吸収することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明に係るテントは、テントの内部に吹き込んだ風により天幕が受ける浮力に応じて前記屋根枠に対し回動することができるため、屋根枠と天幕が配設された枠体との間に風を外部に逃がす開口を形成し、ここから風を外部に逃がすことができる。したがって、テントが浮上したり、吹き飛ばされることを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施形態に係るテントの斜視図である。
【図2】本発明の実施形態に係るテントの斜視図であって、一方の枠体が回動した状態を示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係るテントの斜視図であって、両方の枠体が回動した状態を示す図である。
【図4】図3に示すテントから天幕を取除いた状態を示す斜視図である。
【図5】図4に示す天幕が取除かれたテントの一部を拡大して示す側面図である。
【図6】図4に示す天幕が取除かれたテントの枠体が限界まで回動した状態の一部を拡大して示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
次に、本発明の実施形態に係るテントについて図面を参照して説明する。なお、以下に記載される実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をこれらの実施形態にのみ限定するものではない。したがって、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、様々な形態で実施することができる。
【0020】
図1は、本発明の実施形態に係るテントの斜視図、図2は、本発明の実施形態に係るテントの斜視図であって、一方の枠体が回動した状態を示す図、図3は、本発明の実施形態に係るテントの斜視図であって、両方の枠体が回動した状態を示す図、図4は、図3に示すテントから天幕を取除いた状態を示す斜視図、図5は、図4に示す天幕が取除かれたテントの一部を拡大して示す側面図、図6は、図4に示す天幕が取除かれたテントの枠体が限界まで回動した状態の一部を拡大して示す側面図である。なお、前記各図では、説明を判り易くするため、各部材の厚さやサイズ、拡大・縮小率等は、実際のものとは一致させずに記載した。
【0021】
図1〜図6に示すように、本発明の実施形態に係るテント1は、骨組み10と、骨組み10の上部である屋根部に配設される天幕50とを有している。
【0022】
骨組み10は、テント1の四隅に各々配置され、テント1全体を支持する4本の支柱11A〜11Dと、支柱11A〜11D上に配設される屋根枠12と、屋根枠12に回動可能に取付けられる枠体14A及び14Bとを有している。
【0023】
屋根枠12は、支柱11Aと支柱11Bとの間に架け渡される軒桁21Aと、支柱11Cと支柱11Dとの間に架け渡される軒桁21Bと、支柱11Aと支柱11Dとの間に架け渡される妻梁22Aと、支柱11Bと支柱11Cとの間に架け渡される妻梁22Bと、棟木23と、支柱11Aの上端と棟木23の妻梁22A側の端部との間に架け渡される垂木24A(第1の垂木)と、支柱11Bの上端と棟木23の妻梁22B側の端部との間に架け渡される垂木24B(第2の垂木)と、支柱11Cの上端と棟木23の妻梁22B側の端部との間に架け渡される垂木24C(第2の垂木)と、支柱11Dの上端と棟木23の妻梁22A側の端部との間に架け渡される垂木24D(第1の垂木)とを有している。
【0024】
軒桁21Aは、妻梁22A側の端部が約90度下方に向けて屈折されて支柱11Aに固定されており、妻梁22B側の端部が同様に支柱11Bに固定されている。また、軒桁21Bは、妻梁22A側の端部が約90度下方に向けて屈折されて支柱11Dに固定されており、妻梁22B側の端部が同様に支柱11Cに固定されている。
【0025】
妻梁22Aは、軒桁21A側の端部が約90度下方に向けて屈折されて支柱11Aに固定されており、軒桁21B側の端部が同様に支柱11Dに固定されている。また、妻梁22Bは、軒桁21A側の端部が約90度下方に向けて屈折されて支柱11Bに固定されており、軒桁21B側の端部が同様に支柱11Cに固定されている。
【0026】
垂木24Aは、支柱11Aの上端から所定の角度で屈曲するよう連続的に形成されており、垂木24Dは、支柱11Dの上端から所定の角度で屈曲するよう連続的に形成されている。そして、垂木24Aの先端(上端)と垂木24Dの先端(上端)が、棟木23の妻梁22A側先端に固定されている。また、垂木24Bは、支柱11Bの上端から所定の角度で屈曲するよう連続的に形成されており、垂木24Cは、支柱11Cの上端から所定の角度で屈曲するよう連続的に形成されている。そして、垂木24Bの先端(上端)と垂木24Cの先端(上端)が、棟木23の妻梁22B側先端に固定されている。
【0027】
垂木24Aと垂木24Dとの固定部26Aには、後に詳述するパイプ材41A及び42Aの一端が回動可能に取付けられるようになっており、垂木24Bと垂木24Cとの固定部26Bには、後に詳述するパイプ材41B及び42Bの一端が回動可能に取付けられるようになっている。また、これらの固定部26Aには、図5及び図6に示すように、後に詳述するパイプ材41A及び42Aが所定角度で回動した際に、これらに当接し、パイプ材41A及び42Aが所定以上の角度で回動することを防止するための当接部27Aが形成されており、固定部26Bには、固定部26Aと同様の当接部27Aが形成されている。
【0028】
なお、符号25は、骨組み10を補強するための筋交いである。また、垂木24A〜24Dは、支柱11A〜11Dと連続形成させずに、別部材とし、支柱11A〜11Dに各々固定してもよい。
【0029】
枠体14Aは、垂木24Aの棟木23側先端と垂木24Dの棟木23側先端との固定部26Aに、一端(上端)がリベット45Aにより回動可能に取付けられるパイプ材41A(第1の部材)と、垂木24Bの棟木23側先端と垂木24Cの棟木23側先端との固定部26Bに、一端(上端)がリベット45Bにより回動可能に取付けられるパイプ材41B(第2の部材)と、パイプ材41Aの軒桁21A側先端とパイプ材41Bの軒桁21A側先端とを連結するパイプ材41C(第3の部材)とを有している。なお、本実施形態では、パイプ材41A〜41Cは、1本のパイプ材を屈曲させることで、連続的に形成されている。
【0030】
枠体14Bは、一端が、パイプ材41Aの一端と共に固定部26Aにリベット45Aにより回動可能に取付けられるパイプ材42A(第1の部材)と、一端が、パイプ材41Bの一端と共に固定部26Bにリベット45Bにより回動可能に取付けられるパイプ材42B(第2の部材)と、パイプ材42Aの軒桁21B側先端とパイプ材42Bの軒桁21B側先端とを連結するパイプ材42C(第3の部材)とを有している。なお、本実施形態では、パイプ材42A〜42Cは、枠体14Bと同様に、1本のパイプ材を屈曲させることで、連続的に形成されている。
【0031】
なお、本実施形態では、パイプ材41A及び41Bは、垂木24A及び24Bと略同一の長さ(同一あるいはパイプ材の径程度長めの長さ)を有しており、パイプ材42A及び42Bも同様に、垂木24D及び24Cと略同一の長さを有している。また、本実施形態では、パイプ材41A、41B、42A及び42Bは、垂木24A〜24Dの直径よりも小さな直径を有するものを使用した。
【0032】
パイプ材41Aとパイプ材42Aの固定部26Aに固定される先端部、及び、パイプ材41Bとパイプ材42Bの固定部26Bに固定される先端部は、図5及び図6に示すように、先細りとなるテーパ形状となっている。
【0033】
なお、枠体14A及び14Bの屋根枠12と接触する領域の少なくとも一部、あるいは、屋根枠12の枠体14A及び14Bと接触する領域の少なくとも一部、もしくは、両者の互いに接触する領域の少なくとも一部に、緩衝材(図示せず)を配設することもできる。この場合、枠体14A及び/または枠体14Bが回動し、元の位置に戻った際に、枠体14A及び/または枠体14Bが屋根枠12に当たっても、この時に生じる振動や音を前記緩衝材によって吸収させることができる。また、この緩衝材を枠体14A及び14B、屋根枠12に対し着脱可能に取付けることで、緩衝材を簡単に取替えることもできる。
【0034】
天幕50は、枠体14A及び14Bを覆うように、枠体14A及び14Bの全体に亘って着脱可能に配設されている。
【0035】
この構成を備えたテント1は、テント1の内部に突風や強風等が入り込み、この風により天幕50が浮力を受けると、天幕50が配設されている枠体14A及び/または枠体14Bが図5に示すように上方に向けて回動し、屋根枠12と天幕50が配設されている枠体14Aとの間、及び/または、屋根枠12と天幕50が配設されている枠体14Bとの間に開口を形成することができる。この開口面積(即ち、枠体14A及び/または枠体14Bの回動角度)は、前記風により天幕50が受ける浮力に応じて決まるため、前記風をこの開口から外部に効率よく逃がすことができる。したがって、天幕50にかかる浮力を効率よく逃がすことができ、テント1が浮上したり、吹き飛ばされることを確実に防止することができる。
【0036】
また、図6に示すように、枠体14A及び/または枠体14Bが所定角度以上で回動しようとした場合は、パイプ材41A及びパイプ材41B、及び/または、パイプ材42A及びパイプ材42Bが、当接部27A及び/または当接部27Bに当接するため、枠体14A及び/または枠体14Bが棟木23を超えて反対側まで回動することを防止することができる。したがって、枠体14A及び/または枠体14Bが前記風の浮力を受けなくなった際には、元の位置に自然に戻ることができる。
【0037】
なお、本実施形態では、屋根枠12に枠体14A及び14Bを各々配設した場合について説明したが、これに限らず、屋根枠12の棟木23を挟んだ一方に枠体14A(14B)を配設した構成であってもよい。この場合、屋根枠12の枠体14A(14B)が配設されなかった領域には、天幕50を別途配設することができる。
【0038】
また、本実施形態に係るテント1は、垂木24Aと垂木24Bとの間に、追加の垂木を配設してもよく、垂木24Cと垂木24Dとの間に、追加の垂木を配設してもよい。そしてまた、パイプ材41Aとパイプ材41Bとの間にこれらのパイプ材と同様のパイプ材を追加して配設してもよく、パイプ材41Dとパイプ材41Cとの間にこれらのパイプ材と同様のパイプ材を追加して配設してもよい。
【符号の説明】
【0039】
1…テント、 10…骨組み、 11A〜11D…支柱、 12…屋根枠、 14A、14B…枠体、 21A、21B…軒桁、 22A、22B…妻梁、 23…棟木、 24A〜24D…垂木、 26A、26B…固定部、 27A、27B…当接部、 41A〜41C、42A〜42C…パイプ材、 45A、45B…リベット、 50…天幕

【特許請求の範囲】
【請求項1】
骨組みと、前記骨組みの屋根部に配設される天幕と、を有するテントであって、
前記骨組みは、複数の支柱と、当該複数の支柱上に配設される屋根枠と、当該屋根枠に回動可能に取付けられる枠体と、を有し、
前記屋根枠は、軒桁と、妻梁と、棟木と、前記軒桁の一方の端部と前記棟木の一方の端部に架け渡される第1の垂木と、前記軒桁の他方の端部と前記棟木の他方の端部に架け渡される第2の垂木と、を有し、
前記枠体は、前記第1の垂木の棟木側端部に回動可能に取付けられる第1の部材と、前記第2の垂木の棟木側端部に回動可能に取付けられる第2の部材と、前記第1の部材の軒桁側端部と前記第2の部材の軒桁側端部とを連結する第3の部材と、を有し、当該枠体に前記天幕が配設されてなり、
前記天幕が配設された枠体は、前記テントの内部に吹き込んだ風により浮力を受け、当該浮力に応じて前記屋根枠に対し回動するテント。
【請求項2】
前記第1及び第2の垂木の棟木側端部に、前記第1及び第2の部材が所定角度で回動した際に当該第1及び第2の部材が各々当接する当接部を配設してなる請求項1記載のテント。
【請求項3】
前記第1及び第2の部材は、前記前記第1及び第2の垂木と略同一の長さを有する請求項1または請求項2記載のテント。
【請求項4】
前記軒桁と、前記第1及び第2の垂木は、前記棟木を挟んだ両側に配設されてなり、
前記枠体は、前記屋根枠の前記棟木を挟んだ少なくとも片側に配設されてなる請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のテント。
【請求項5】
前記枠体及び前記屋根枠の少なくとも一方の、当該枠体と屋根枠とが接触する領域の少なくとも一部に、緩衝材を配設してなる請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載のテント。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−62680(P2012−62680A)
【公開日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−207121(P2010−207121)
【出願日】平成22年9月15日(2010.9.15)
【出願人】(000131670)株式会社シンセイ (2)
【Fターム(参考)】