説明

テーブルリフト

【課題】電動シリンダを用いたものであっても、偏荷重に対して高い剛性を確保してネジ軸にも偏心荷重が加わりにくくし、低コスト且つコンパクト化を達成する。
【解決手段】アクチュエータを、ベース2の中央において内外リンク10,11と平行な前後方向へ水平に配設されてモータ駆動で回転するネジ軸23と、そのネジ軸23に螺合してネジ送り移動するナット31とする一方、ベース2上に、ネジ軸23に沿って前後移動可能なローラ移動体32を設けて、そのローラ移動体32の左右両側に、ローラ移動体32の前後移動につれて内リンク10に設けたカムプレート20のカム面21に沿って転動してXリンク機構4を伸縮動作させるカムローラ38を設け、ナット31とローラ移動体32とを、ネジ軸23の軸線に対するローラ移動体32の傾きを吸収してローラ移動体32をナット31のネジ送り移動に追従させる調芯機構45を介して連結した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、Xリンク機構によって支持したテーブルをアクチュエータを用いて昇降させるテーブルリフトに関する。
【背景技術】
【0002】
テーブルリフトは、ベース上に、一対の平行な内リンクと、その内リンクの外側で交差する一対の平行な外リンクとを互いの中間部同士でそれぞれ軸着してなるXリンク機構を介してテーブルを支持し、Xリンク機構をアクチュエータによって上下方向へ伸縮動作させることでテーブルを昇降させる。特にアクチュエータとして電動シリンダ(モータ及びボールネジ)を用いたテーブルリフトとして、特許文献1,2に開示のものが知られている。まず特許文献1には、モータ駆動で回転する一対の平行な回転ネジ軸に一対のナットを螺合させ、そのナットに固着した水平移動軸の両端に、Xリンク機構のアームの内面を摺動する駆動ローラと、全荷重を受けてベース上を転動する支持ローラとを装着して、ナットのネジ送りによる駆動ローラの水平移動により、Xリンク機構を伸縮させる発明が開示されている。また、特許文献2には、ベースの中央に、モータ駆動で回転する一本のネジ軸を設けてそのネジ軸にナットを螺合させて、ナットに固着した連結材の両端に、Xリンク機構に設けたローラに係合する上向きの傾斜面を有したカムプレートを設けて、ナットのネジ送りによるカムプレートの水平移動により、Xリンク機構を伸縮させる発明が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第2617879号公報
【特許文献2】特開平8−20495号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の発明では、ネジ軸を一対設けて一対のナットで水平移動軸及びローラを移動させるため、テーブルへの偏荷重に対して高い剛性を確保できる。また、水平移動軸にも傾きが生じにくいため、ネジ軸に偏心荷重が加わりにくいという利点がある。しかし、ネジ軸やナットを一対設けることでコストアップに繋がる上、テーブルリフトのコンパクト化の障害にもなる。
これと逆に、特許文献2の発明ではネジ軸やナットを一つずつ設けて連結材及びカムプレートを移動させるため、比較的低コストとなり、コンパクト化も維持できるが、偏荷重に対する剛性が弱く、連結材が傾いてネジ軸に偏心荷重が加わりやすいという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、電動シリンダを用いたものであっても、偏荷重に対して高い剛性を確保してネジ軸にも偏心荷重が加わりにくく、而も低コスト且つコンパクト化を達成できるテーブルリフトを提供することを目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、アクチュエータを、ベースの中央において内外リンクと平行な前後方向へ水平に配設されてモータ駆動で回転するネジ軸と、そのネジ軸に螺合してネジ送り移動するナットとする一方、ベース上に、ネジ軸に沿って前後移動可能なローラ移動体を設けて、そのローラ移動体の左右両側に、ローラ移動体の前後移動につれて内リンクに設けたカム面に沿って転動してXリンク機構を伸縮動作させるカムローラを設け、ナットとローラ移動体とを、ネジ軸の軸線に対するローラ移動体の傾きを吸収してローラ移動体をナットのネジ送り移動に追従させる調芯機構を介して連結したことを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1の構成において、調芯機構を、ネジ軸が同軸で貫通してナットとローラ移動体との少なくとも一方側に設けられる中筒と、その中筒の外周面上へ周方向に配置される複数の調芯ローラと、その各調芯ローラを挟んでナット側とローラ移動体側とに設けられ、各調芯ローラの外周へ互いの相反方向から当接する当接部と、を含んでなることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2の構成において、ベースにおけるネジ軸の下方に、ネジ軸と平行なセンターレールを設けて、ローラ移動体に、センターレールを挟んでセンターレールの左右の側面に当接する一対のガイドローラを、前後に所定間隔をおいて複数組配設したことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0007】
請求項1に記載の発明によれば、いわゆる電動シリンダを用いたものであっても、偏荷重に対して高い剛性を確保してネジ軸にも偏心荷重が加わりにくくなる。而もネジ軸やナットを一つずつ設けてローラ移動体を移動させるため、低コストとなってコンパクト化も達成できる。また、ベース上を前後移動するローラ移動体のカムローラを介してXリンク機構を伸縮させる構造であるから、低いテーブル高さからより高く昇降できると共に、テコ比も一定にできて運転効率や耐久性が良好となる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、ネジ軸に対するローラ移動体の上下左右の傾きを調芯ローラで好適に吸収してローラ移動体をナットのネジ送り移動に追従させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2の効果に加えて、テーブルに偏荷重が加わってもローラ移動体は左右方向へ傾くことなくセンターレールに沿って直線移動し、Xリンク機構の傾きを抑制してテーブルを水平姿勢を保ったまま上昇させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】テーブルリフトの斜視図である(テーブル上限位置)。
【図2】テーブルリフトの縦断面図である(テーブル上限位置)。
【図3】テーブルリフトの平面図である(テーブル下限位置)。
【図4】テーブルリフトの縦断面図である(テーブル下限位置)。
【図5】テーブルリフトの横断面図である(テーブル下限位置)。
【図6】ローラ移動体の斜視図である。
【図7】側板及び縦板、上下板を省略したローラ移動体の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜5に示すテーブルリフト1は、ベース2と、テーブル3と、ベース2とテーブル3との間でテーブル3をベース2上で昇降可能に支持するXリンク機構4とを備えてなる。このテーブルリフト1では、図1の左上側を前方として説明する。
まずベース2は、それぞれ水平部6を内側にして左右対称に配置した一対のアングル部材5と、そのアングル部材5の前後の端縁同士を繋ぐ連結プレート8,8とによって平面視矩形状に形成されている。アングル部材5の水平部6上で垂直部7より内側には、垂直部7と平行なガイド板9が立設されている。テーブル3は、前後左右の端縁を下向きに折曲してベース2より一回り大きい平面視矩形状に形成されている。
【0010】
Xリンク機構4は、一対の平行な内リンク10,10と、その内リンク10,10の外側で交差する一対の平行な外リンク11,11とを互いの中間部同士でそれぞれセンタ軸12によって回転可能に軸着してなり、各内リンク10の下端がガイド板9の内側で軸13によってベース2の前端部に、各外リンク11の上端が軸14によってテーブル3の前端部にそれぞれ回転可能に軸着されている。
【0011】
また、各内リンク10の上端外面にはローラ15がそれぞれ設けられて、テーブル3の下面に設けたコ字状のガイドレール16に沿って前後へ転動可能となっている。一方、各外リンク11の下端はガイド板9の外側に位置してその外面にそれぞれ設けられたローラ17が、アングル部材5の垂直部7に設けたL字状のガイドレール18に沿って前後へ転動可能となっている。19は、内リンク10,10の下端間と外リンク11,11の上端間とにそれぞれ架設されたステイである。
さらに、各内リンク10におけるセンタ軸12より下側の内面には、下縁を円弧状に膨出させたカム面21としたカムプレート20が固着されている。
【0012】
一方、内リンク10,10の下端間には、左右に長い直方体状の軸受ブロック22が軸13によって連結されている。この軸受ブロック22の左右方向の中央には、ベース2の上面中央で前後方向に配されるネジ軸23の前端が遊挿して軸受ブロック22の前面で軸受ナット24によって抜け止め固定されている。25は、軸受ブロック22内でネジ軸23に設けられたスラスト軸受である。
また、ベース2の後部でアングル部材5,5間には、L字状のブラケット26が左右方向に架設され、そのブラケット26の後方に、ギヤボックス27を介してモータ29が支持されている。ギヤボックス27の出力軸28は、ブラケット26を貫通して前方へ突出して、ネジ軸23の後端とカップリング30によって同軸で一体に連結されている。
【0013】
そして、ネジ軸23には筒状のナット31が螺合され、そのナット31にローラ移動体32が連結されている。このローラ移動体32は、図6にも示すように、ネジ軸23の左右に位置する一対の側板33,33と、側板33,33の前端同士を連結し、ネジ軸23が貫通する縦板34と、ネジ軸23の下方で側板33,33の下端同士を連結する下板35と、ネジ軸23の上方で側板33,33の上端同士を連結する上板36とを有する。各側板33の外面上側には、外向きに突出する支軸37によってカムローラ38が回転可能に支持され、各側板33の外面下側には、外向きに突出する前後一対の支軸39,39によって一対の支持ローラ40,40がそれぞれ回転可能に支持されている。この支持ローラ40は、アングル部材5の水平部6上を転動可能となっている。
【0014】
41は、ベース2の中央において前側の連結プレート8とブラケット26との間で前後方向に架設された平板状のセンターレールで、ローラ移動体32の下板35には、下向きの支軸42によって回転可能に支持されてセンターレール41の左右の側面に当接するガイドローラ43,43・・が、前後に一対ずつ設けられている。
【0015】
さらに、ナット31とローラ移動体32との間には調芯機構45が設けられている。この調芯機構45の詳細を図6,7に基づいて説明する。
まずローラ移動体32内で縦板34の後面には、ネジ軸23が遊挿する中筒となる正方形状の中筒ブロック46が固定されると共に、中筒ブロック46を上下から挟む格好で、後面を受け部となる湾曲面48とした一対の前受け板47,47がそれぞれ固定されている。
一方、ナット31の前部には、中筒ブロック46の外形に合わせて前部を中筒となる正方形状の中筒部50とし、後部を中筒部50より大径となる円盤状のフランジ部51とした係止リング49が一体に嵌着されている。この係止リング49は、フランジ部51が下板35に設けた切欠き52内に突出することで、下板35に前方から係合している。
【0016】
また、フランジ部51における上下の前面には、前受け板47の湾曲面48と対向する当接部としての湾曲面53,53がそれぞれ形成される一方、中筒部50の左右の側面には、中筒ブロック46の側面よりも上下幅が大きいU字状の後受け板54が、開放側を前方へ向けた姿勢で横向きに固着されている。各後受け板54の中央の内縁には、当接部としての湾曲面55がそれぞれ形成されて、湾曲面55と対向する縦板34には、当接部となる横断面四角形状の当接板56が固着されている。この左右の後受け板54が上下の前受け板47を挟む格好となって、ナット31の回転が規制される。
【0017】
57は、中筒ブロック46と係止リング49の中筒部50との上下左右の4面にそれぞれ両者に跨って設けられた円盤状の調芯ローラで、このうち上下の調芯ローラ57は、前受け板47と係止リング49のフランジ部51との間に位置して前後の湾曲面48,53によって挟持されている。また、左右の調芯ローラ57は、後受け板54内に位置して、湾曲面55と縦板34の当接板56とによって挟持されている。各後受け板54の外面には、後受け板54の上下端を繋いで左右の調芯ローラ57の脱却を防ぐ抑えバー58が架設される一方、中筒ブロック46の上下にも、左右の後受け板54,54の上端同士と下端同士とを繋いで上下の調芯ローラ57の脱却を防ぐ抑えバー59が架設されている。
【0018】
以上の如く構成されたテーブルリフト1においては、テーブル3の下限位置では、図3,4に示すように、Xリンク機構4は上下方向に収縮して内外リンク10,11は水平姿勢となり、カムプレート20は前方上向きの傾斜姿勢となる。この状態で、ナット31及びローラ移動体32は後退位置にあって、カムローラ38をカムプレート20のカム面21の前端に当接させている。60は、下限位置で支持ローラ40との干渉を回避するために内リンク10に設けられた逃げ部である。
【0019】
ここからモータ29を駆動させてネジ軸23を回転させ、ナット31をネジ送りによって前進させると、上下左右の調芯ローラ57を介して前受け板47と当接板56とが押圧されることでローラ移動体32も追従し、左右の支持ローラ40をアングル部材5上で転動させながら前進する。すると、カムローラ38がカムプレート20のカム面21を押圧してカム面21に沿って相対的に転動することでカムプレート20を押し上げる。よって、内リンク10及び外リンク11が徐々に起立してXリンク機構4を上方へ伸長させ、図1,2のようにテーブル3を上限位置まで上昇させる。なお、このカム面21は、テーブル3の昇降速度が一定になる(テコ比が一定になる)ように形成されている。
【0020】
このローラ移動体32の前進の際、下板35に設けたガイドローラ43がセンターレール41の左右の側面に沿って転動するため、たとえテーブル3に偏荷重が加わっていても、ローラ移動体32は左右方向へ傾くことなくセンターレール41に沿って直線移動する。よって、カムローラ38が左右のカムプレート20をバランス良く押し上げることになり、Xリンク機構4も傾くことがなく、テーブル3は水平姿勢を保ったまま上昇する。
【0021】
このとき、調芯機構45により、ローラ移動体32は調芯ローラ57を介してナット31に押圧される格好で前進するため、仮にローラ移動体32が左右方向に傾くことがあっても、前受け板47の湾曲面48とフランジ部51の湾曲面53との間で調芯ローラ57が回転することで左右方向のずれを吸収する。よって、ナット31及びネジ軸23に左右方向の偏荷重が作用することはない。同様に、ローラ移動体32が上下方向に傾くことがあっても、当接板56と後受け板54の湾曲面55との間で調芯ローラ57が回転することで上下方向のずれを吸収する。よって、ナット31及びネジ軸23に上下方向の偏荷重が作用することはない。
【0022】
一方、テーブル3を下降させる際には、モータ29を逆回転させてネジ軸23を逆回転させ、ナット31を後退させる。すると、下板35の切欠き52に係止する係止リング49がローラ移動体32を追従して後退させるため、カムローラ38も、カムプレート20のカム面21に沿って相対的に転動しながら後退する。よって、内リンク10及び外リンク11が徐々に倒伏してXリンク機構4を下方へ収縮させ、テーブル3を図3〜5の下限位置まで下降させる。
なお、この下降の際にも、センターレール41に沿って転動するガイドローラ43によって偏荷重に拘わらずテーブル3の水平姿勢は維持され、調芯機構45によってローラ移動体32の上下左右のずれは吸収されてナット31及びネジ軸23へ偏荷重が作用することもない。
【0023】
このように、上記形態のテーブルリフト1によれば、アクチュエータを、ベース2の中央において内外リンク10,11と平行な前後方向へ水平に配設されてモータ駆動で回転するネジ軸23と、そのネジ軸23に螺合してネジ送り移動するナット31とする一方、ベース2上に、ネジ軸23に沿って前後移動可能なローラ移動体32を設けて、そのローラ移動体32の左右両側に、ローラ移動体32の前後移動につれて内リンク10に設けたカムプレート20のカム面21に沿って転動してXリンク機構4を伸縮動作させるカムローラ38を設け、ナット31とローラ移動体32とを、ネジ軸23の軸線に対するローラ移動体32の傾きを吸収してローラ移動体32をナット31のネジ送り移動に追従させる調芯機構45を介して連結したことで、いわゆる電動シリンダを用いたものであっても、偏荷重に対して高い剛性を確保してネジ軸23にも偏心荷重が加わりにくくなる。而もネジ軸23やナット31を一つずつ設けてローラ移動体32を移動させるため、低コストとなってコンパクト化も達成できる。また、ベース2上を前後移動するローラ移動体32のカムローラ38を介してXリンク機構4を伸縮させる構造であるから、低いテーブル高さからより高く昇降できると共に、テコ比も一定にできて運転効率や耐久性が良好となる。
【0024】
特にここでは、調芯機構45を、ネジ軸23が同軸で貫通するローラ移動体32側の中筒ブロック46及びナット31側の中筒部50と、その中筒ブロック46及び中筒部50の外周面上へ周方向に配置される複数の調芯ローラ57と、その各調芯ローラ57を挟んでナット31側とローラ移動体32側とに設けられ、各調芯ローラ57の外周へ互いの相反方向から当接する当接部(湾曲面48,53,55、当接板56)と、を含んでなるものとしたことで、ネジ軸23に対するローラ移動体32の上下左右の傾きを調芯ローラ57で好適に吸収してローラ移動体32をナット31のネジ送り移動に追従させることができる。
【0025】
また、ベース2におけるネジ軸23の下方に、ネジ軸23と平行なセンターレール41を設けて、ローラ移動体32に、センターレール41を挟んでセンターレール41の左右の側面に当接する一対のガイドローラ43,43を、前後に所定間隔をおいて複数組配設しているので、テーブル3に偏荷重が加わってもローラ移動体32は左右方向へ傾くことなくセンターレール41に沿って直線移動し、Xリンク機構4の傾きを抑制してテーブル3を水平姿勢を保ったまま上昇させることができる。
【0026】
なお、調芯機構は上記形態に限らず、例えば中筒をローラ移動体とナットとの何れか一方側にのみ設けたり、当接板も他の受け板と同様に調芯ローラとの当接面を湾曲面としたり、前受け板と係止リングの湾曲面との組み合わせを左右に配置して後受け板と当接板との組み合わせを上下に配置したり等、適宜変更して差し支えない。
また、他の構造においても、カムプレートをなくしてカム面を内リンクの下縁に一体形成したり、ガイドローラを前後方向に3組以上設けたりすることもできる。但し、センターレール及びガイドローラを省略して調芯機構のみをローラ移動体に設けることは可能である。
【符号の説明】
【0027】
1・・テーブルリフト、2・・ベース、3・・テーブル、4・・Xリンク機構、5・・アングル部材、10・・内リンク、11・・外リンク、20・・カムプレート、21・・カム面、22・・軸受ブロック、23・・ネジ軸、28・・出力軸、29・・モータ、31・・ナット、32・・ローラ移動体、33・・側板、34・・縦板、35・・下板、38・・カムローラ、40・・支持ローラ、41・・センターレール、43・・ガイドローラ、45・・調芯機構、46・・中筒ブロック、47・・前受け板、48,53,55・・湾曲面、49・・係止リング、50・・中筒部、51・・フランジ部、54・・後受け板、56・・当接板、57・・調芯ローラ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベース上に、一対の平行な内リンクと、その内リンクの外側で交差する一対の平行な外リンクとを互いの中間部同士でそれぞれ軸着してなるXリンク機構を介してテーブルを支持し、前記Xリンク機構をアクチュエータによって上下方向へ伸縮動作させることで前記テーブルを昇降させるテーブルリフトであって、
前記アクチュエータを、ベースの中央において前記内外リンクと平行な前後方向へ水平に配設されてモータ駆動で回転するネジ軸と、そのネジ軸に螺合してネジ送り移動するナットとする一方、
前記ベース上に、前記ネジ軸に沿って前後移動可能なローラ移動体を設けて、そのローラ移動体の左右両側に、前記ローラ移動体の前後移動につれて前記内リンクに設けたカム面に沿って転動して前記Xリンク機構を伸縮動作させるカムローラを設け、
前記ナットとローラ移動体とを、前記ネジ軸の軸線に対する前記ローラ移動体の傾きを吸収して前記ローラ移動体を前記ナットのネジ送り移動に追従させる調芯機構を介して連結したことを特徴とするテーブルリフト。
【請求項2】
前記調芯機構を、前記ネジ軸が同軸で貫通して前記ナットとローラ移動体との少なくとも一方側に設けられる中筒と、その中筒の外周面上へ周方向に配置される複数の調芯ローラと、その各調芯ローラを挟んで前記ナット側とローラ移動体側とに設けられ、前記各調芯ローラの外周へ互いの相反方向から当接する当接部と、を含んでなることを特徴とする請求項1に記載のテーブルリフト。
【請求項3】
前記ベースにおける前記ネジ軸の下方に、前記ネジ軸と平行なセンターレールを設けて、前記ローラ移動体に、前記センターレールを挟んで前記センターレールの左右の側面に当接する一対のガイドローラを、前後に所定間隔をおいて複数組配設したことを特徴とする請求項1又は2に記載のテーブルリフト。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−41114(P2012−41114A)
【公開日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−182442(P2010−182442)
【出願日】平成22年8月17日(2010.8.17)
【出願人】(390018326)株式会社スギヤス (35)